JP2016085568A - 情報処理装置、自動取引装置、及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、自動取引装置、及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】連続した取引が予め利用者により入力される場面において、入力後に取引の内容を適応的に変化させることが可能な、情報処理装置、自動取引装置、及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】利用者により入力された、連続した複数の予定取引である第1の連続取引に関する第1の連続取引情報を受信する受信部と、受信された第1の連続取引情報が示す第1の連続取引の内容に基づいて第2の連続取引に関する第2の連続取引情報を生成する制御部と、を備える、情報処理装置。
【選択図】図17

Description

本発明は、情報処理装置、自動取引装置、及び情報処理システムに関する。
昨今、金融機関のATM(Automated teller machine)に代表される自動取引装置は、銀行、駅構内およびコンビニエンスストアなど、多様な場所に設置されている。
このような自動取引装置において、例えば利用者の操作時間を短縮化するための技術が各種提案されている。例えば、特許文献1には、自動取引装置において予め利用者により複数の取引が予約された場合、予約された順に各取引を自動取引装置に連続的に実行させる技術が記載されている。
特開平9−237368号公報
上述したように、特許文献1に記載の技術では、利用者により予約された複数の取引を、予約された通りに自動取引装置に実行させる。このため、上記の技術では、例えば実行される取引の内容を、予め予約された内容と異ならせることができない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、連続した取引が予め利用者により入力される場面において、入力後に取引の内容を適応的に変化させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、自動取引装置、及び情報処理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、利用者により入力された、連続した複数の予定取引である第1の連続取引に関する第1の連続取引情報を受信する受信部と、受信された第1の連続取引情報が示す第1の連続取引の内容に基づいて第2の連続取引に関する第2の連続取引情報を生成する制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記制御部は、前記第2の連続取引において前記利用者が媒体操作を行う取引の回数が前記第1の連続取引よりも少なくなるように前記第2の連続取引情報を生成してもよい。
前記媒体は、通貨であり、前記制御部は、前記第1の連続取引に含まれる通貨の入出金を伴う各取引を、口座を介する取引に変更することにより、前記第2の連続取引情報を生成してもよい。
前記口座を介する取引は、複数あり、前記制御部は、複数の前記口座を介する取引に含まれる複数の入金取引または複数の出金取引をそれぞれ一つの入金取引または一つの出金取引に纏めることにより、前記第2の連続取引情報を生成してもよい。
前記制御部は、前記第1の連続取引に応じた複数の取引に含まれる少なくとも2以上の取引を、取引種別ごとの所定の優先順位に基づいて取引順序を入れ替えることにより、前記第2の連続取引情報を生成してもよい。
前記所定の優先順位の中で、入金を伴う取引種別の順位の方が出金を伴う取引種別の順位よりも高く定められていてもよい。
前記所定の優先順位の中で、残高照会の順位が最も高く定められていてもよい。
前記第1の連続取引および前記第2の連続取引により出金される金額は同じであり、前記第1の連続取引は、複数の出金取引を含み、前記制御部は、前記第2の連続取引により出金される通貨の枚数が前記第1の連続取引よりも少なくなるように前記第2の連続取引情報を生成してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、利用者により入力された、連続した複数の予定取引である第1の連続取引に関する第1の連続取引情報を受信する受信部と、受信された第1の連続取引情報が示す第1の連続取引の内容に基づいて第2の連続取引に関する第2の連続取引情報を生成する制御部と、前記利用者による操作を受け付ける操作部と、前記操作部により受け付けられた操作および前記第2の連続取引情報に基づいて、前記第2の連続取引を実行する取引実行部と、を備える、自動取引装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、利用者により入力された、連続した複数の予定取引である第1の連続取引に関する第1の連続取引情報を受信する受信部と、受信された第1の連続取引情報が示す第1の連続取引の内容に基づいて第2の連続取引に関する第2の連続取引情報を生成する制御部と、前記利用者による操作を受け付ける操作部と、前記操作部により受け付けられた操作および前記第2の連続取引情報に基づいて、前記第2の連続取引を実行する取引実行部と、を備える、情報処理システムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、連続した取引が予め利用者により入力される場面において、入力後に取引の内容を適応的に変化させることができる。
本発明の第1の実施形態による情報処理システムの構成例を示した説明図である。 従来技術の問題点を示した説明図である。 第1の実施形態によるATM20の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態による初期画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による取引種別選択画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による振込方法選択画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による振込内容確認画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による取引入力継続選択画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による取引入力継続選択画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による連携サーバ10の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態による取引種別の変更の一例を示した説明図である。 同実施形態による優先順位DBの構成例を示した説明図である。 同実施形態による取引順序の変更の一例を示した説明図である。 同実施形態による取引情報DBの構成例を示した説明図である。 同実施形態による最適化後取引情報確認画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による最適化後取引情報確認画面の別の表示例を示した説明図である。 同実施形態による取引情報の入力時の動作を示したシーケンス図である。 同実施形態による取引時の動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態による取引時の動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態による取引時の動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態による取引時の動作の一部を示したシーケンス図である。 金融機関における振込手数料表の一例を示した説明図である。 本発明の第2の実施形態による預入取引選択画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による連続取引情報の変更例を示した説明図である。 同実施形態による取引時の動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態による取引時の動作の一部を示したシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態による情報処理システムの構成例を示した説明図である。 同実施形態による取引情報の入力時の動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態による本人確認書類要求画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による取引情報の入力時の動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態による取引方法選択画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による捺印指示画面の表示例を示した説明図である。 本発明の各実施形態による連携サーバ10のハードウェア構成を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて専用網36aおよび専用網36bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、専用網36aおよび専用網36bを特に区別する必要が無い場合には、単に専用網36と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.背景
2.各実施形態の詳細な説明
2−1.第1の実施形態
2−2.第2の実施形態
2−3.第3の実施形態
3.ハードウェア構成
4.変形例
<<1.背景>>
本発明は、一例として「2−1.第1の実施形態」〜「2−3.第3の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。最初に、本発明の特徴を明確に示すために、本発明による情報処理装置を創作するに至った背景について説明する。
従来、取引の情報を事前に登録しておくことにより、ATMでの操作時間を短縮化し、顧客の利便性を高める方法が提案されている。しかしながら、連続して複数の取引を行うことを顧客が希望する場合、取引の情報を事前に登録するだけでは、例えば一連の取引における顧客の媒体操作の回数が減少しない場合があるなど、顧客にとって操作性が必ずしも高くならない。ここで、媒体とは、例えば、通貨、カード、通帳などである。
この方法では、特に通貨に関して、顧客の操作性が低い場合がある。ここで、図2を参照して、この問題について具体的に説明する。図2は、ある顧客が取引前に1万円紙幣を3枚所有しており、そして、ATMにおいて6千円の現金振込(1件あたりの振込手数料を300円とする)を4回連続して行った場合における通貨の入出金の例を示している。
図2に示した取引例では、2点の問題点がある。第1に、顧客にとって操作の負荷が大きい。図2に示したように、顧客が4件とも(口座振込ではなく)現金振込を行うと、顧客は毎回ATMへの通貨の挿入およびATMからの釣銭の取り出しを行う必要がある。また、例えばATMの種類によっては、顧客は毎回、ATMへのカードまたは通帳の挿入、およびATMからのカードまたは通帳の取り出しを行う必要も生じ得る。さらに、例えば図2に示した「4回目」の取引では、取引の開始時点で顧客が1万円紙幣を有していないので、挿入すべき通貨の枚数を顧客が数える作業も要求される。そして、以上の結果として、取引時間も増大してしまう。
第2に、顧客に返却される通貨の枚数が多い。図2に示した例では、顧客への最終的な返金額は4,800円であるので、本来であれば、各金種の枚数が最適になるように、千円紙幣が4枚、500円硬貨が1枚、100円硬貨が3枚の、合計8枚が返却されることが望ましい。
しかしながら、図2に示したような4回の現金振込が行われた場合には、最終的に顧客の手元に残る通貨は、千円紙幣が2枚、500円硬貨が4枚、100円硬貨が8枚であり、合計14枚になる。このように、最終的に顧客の手元に残る通貨の総枚数が理想値よりも6枚多くなってしまう。また、図2に示した例のように、金額が最も大きい金種である千円紙幣の枚数(=2枚)が理想値(=4枚)よりも少なくなってしまう恐れがある。
そこで、上記事情を一着眼点にして、本発明による情報処理装置を創作するに至った。本発明による情報処理装置は、ATMでの取引時における顧客の操作負荷を減少させ、かつ、ATMでの取引により顧客に返却される通貨の枚数を最適化させることができる。以下、このような本発明の各実施形態について順次詳細に説明する。
<<2.各実施形態の詳細な説明>>
<2−1.第1の実施形態>
[2−1−1.システム構成]
まず、第1の実施形態について説明する。最初に、第1の実施形態による情報処理システムの基本構成について、図1を参照して説明する。
図1に示したように、第1の実施形態による情報処理システムは、連携サーバ10、ATM20、入力端末30、勘定系ホスト32、プリンタ34、および専用網36を含む。
(2−1−1−1.連携サーバ10)
連携サーバ10は、本発明における情報処理装置の一例である。連携サーバ10は、後述するように、顧客によりATM20で取引される予定である、連続した複数の取引(以下、連続取引とも称する)に関する情報(以下、連続取引情報とも称する)を管理するための装置である。この連携サーバ10は、例えば支店2に設けられたLAN(Local Area Network)や専用網36等を介して、ATM20、または入力端末30と通信することが可能である。
(2−1−1−2.ATM20)
ATM20は、本発明における自動取引装置の一例である。ATM20は、例えば金融機関の顧客による操作に基づいて現金の入出金の取引を実行する顧客操作型端末である。なお、図1ではATM20が金融機関の支店2に設置される例を示しているが、かかる例に限定されない。例えば、ATM20は、コンビニエンスストア、駅構内、ホテル、病院、アミューズメントパーク、飲食店、オフィスビルディングなどに設置されてもよい。
ここで、図3を参照して、ATM20の内部構成について説明する。図3に示したように、ATM20は、例えば、制御部200、通信部202、操作表示部204、通帳機構部206、カード機構部208、バーコードリーダ210、明細票機構部212、および入出金部214を有する。
‐制御部200
制御部200は、本発明における取引実行部の一例である。制御部200は、ATM20に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などのハードウェアを用いて、ATM20の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部200は、通信部202などの他の構成要素の動作を制御する。
また、詳細については後述するが、制御部200は、連携サーバ10から連続取引情報が受信された場合に、操作表示部204に対する顧客の操作に基づいて、受信された連続取引情報が示す連続取引を実行することが可能である。
‐通信部202
通信部202は、本発明における受信部の一例である。通信部202は、例えば専用網36を介して、各種装置との間で情報を送受信する。例えば、通信部202は、連続取引情報を連携サーバ10から受信する。また、通信部202は、制御部200の制御に従って、後述するバーコードリーダ210により読み取られた情報に対応する連続取引情報の取得要求を連携サーバ10へ送信する。
‐操作表示部204
操作表示部204は、取引画面などの各種表示画面を表示する表示部、および顧客による操作を検出する操作部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。
‐通帳機構部206
通帳機構部206は、ATM20に設けられた通帳挿入口(図示省略)に挿入された通帳に関して、例えば記録内容の読み出し、取引された情報の記録、通帳の排出などの各種動作を行う。
‐カード機構部208
カード機構部208は、ATM20に設けられたカード挿入口(図示省略)に挿入されたカードに関して、例えば磁気ストライプやIC(Integrated Circuit)チップなどに記録されたデータの読み取りや書き込みを行う。
‐バーコードリーダ210
バーコードリーダ210は、例えば紙媒体に印刷されている二次元バーコードなどのバーコードを撮像することにより、バーコードに記録されている情報を読み取る。
‐明細票機構部212
明細票機構部212は、制御部200の指示により、実行された取引の情報を明細票に印字したり、印字された明細票の排出を行う。
‐入出金部214
入出金部214は、ATM20内に設けられた紙幣入出金機(図示省略)または硬貨入出金機(図示省略)により構成され、紙幣または硬貨の入出金処理を行う。例えば、入出金部214は、顧客により紙幣挿入口(図示省略)に入金された紙幣を計数し、そして、紙幣入出金機内に設けられた金庫(図示省略)に収納する。また、入出金部214は、例えば「支払取引」が実行される場合には、顧客により指定される金額に相当する紙幣または硬貨をそれぞれ金庫から繰り出して計数し、紙幣挿入口または硬貨挿入口(図示省略)から排出する。
(2−1−1−3.入力端末30)
入力端末30は、顧客がATM20において行う予定の連続取引に関する連続取引情報を顧客が入力するために利用する端末である。この連続取引は、本発明における第1の連続取引の一例である。入力端末30は、例えば支店2において顧客に貸し出される携帯型の端末、または支店2に設置されている固定型の端末であってもよい。例えば、入力端末30は、タブレット端末であってもよい。
‐連続取引情報の入力例
ここで、図4〜図9を参照して、顧客による連続取引情報の入力例について説明する。入力端末30は、初期状態では、図4に示したような初期画面50を表示する。この初期画面50は、顧客が該当の金融機関の口座を有しているか否かを選択するための画面である。図4に示したように、初期画面50は、口座有無選択ボタン500を含む。
初期画面50において顧客により口座有り選択ボタン500aが選択されると、入力端末30は、次に、図5に示したような取引種別選択画面52を表示する。この取引種別選択画面52は、顧客が希望する取引種別を選択するための画面である。
取引種別選択画面52において顧客により例えば振込取引選択ボタン520cが選択されると、入力端末30は、次に、図6に示したような振込方法選択画面54を表示する。この振込方法選択画面54は、顧客が希望する振込方法を選択するための画面である。
振込方法選択画面54において顧客により例えば現金振込選択ボタン540bが選択されると、入力端末30は、次に、例えば振込先口座、振込人名、振込金額などの振込内容を入力するための振込内容入力画面を表示する。
振込内容入力画面において顧客により振込内容が入力されると、入力端末30は、次に、図7に示したような振込内容確認画面56を表示する。この振込内容確認画面56は、入力された振込内容を顧客が確認するための画面である。
振込内容確認画面56において顧客により確認ボタン560bが選択されると、入力端末30は、次に、図8に示したような取引入力継続選択画面58を表示する。この取引入力継続選択画面58では、例えば、顧客の支払金額の合計を表示する支払金額表示欄、および、個々の取引内容を表示する取引明細表示欄を表示する。
ATM20の操作時に(入力済みの取引に加えて)別の取引を連続して行うことを顧客が希望する場合には、この取引入力継続選択画面58において顧客は継続ボタン580aを選択する。また、別の取引を連続して行うことを顧客が希望しない場合には、取引入力継続選択画面58において顧客は終了ボタン580bを選択する。
なお、図8において「上記金額に手数料は含まれません」と記載されているように、入力端末30は、例えば振込手数料などの手数料を算出しない。この理由として、以下の2点が挙げられる。第1に、入力端末30が手数料を算出するためには、入力端末30が勘定系ホスト32と直接連携する必要があり、開発コストが高額になる可能性が大きいからである。第2に、仮に入力端末30と勘定系ホスト32とを直接連携したとしても、勘定系ホスト32に照会した際の手数料と、ATM20での取引時における手数料とが異なる可能性があるからである。例えば、金融機関において手数料が変更になる直前のタイミングで顧客が入力端末30において手数料の照会を行った場合には、入力端末30で表示される手数料と、ATM20での実際の取引時における手数料とは異なることになる。
図9は、図8に示した取引入力継続選択画面58aの表示後に、顧客によりさらに現金振込取引がもう1件入力された場合における取引入力継続選択画面58の表示例(取引入力継続選択画面58b)を示した図である。図9に示したように、支払金額表示欄には、新たに入力された振込取引の取引金額(つまり「20,000円」)を入力済みの取引の取引金額に合計した金額(つまり「70,000円」)が表示される。また、取引明細表示欄には、顧客により新たに入力された取引内容(つまり「現金振込 20,000円」)が追加して表示される。
取引入力継続選択画面58bにおいて顧客により終了ボタン580bが選択されると、入力端末30は、入力された全ての取引内容を示す連続取引情報を専用網36を介して連携サーバ10へ送信する。
(2−1−1−4.勘定系ホスト32)
勘定系ホスト32は、専用網36を介してATM20と通信することにより、各種取引を制御する。例えば、勘定系ホスト32は、ATM20を操作する顧客の認証を行ったり、ATM20において顧客により指示された入金や振込などの金銭取引(勘定の取引処理)を実行したりする。また、勘定系ホスト32は、例えば口座番号、暗証番号、氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、職業、家族構成、年収、預金残高などの顧客情報(口座の元帳)を管理することが可能である。
(2−1−1−5.プリンタ34)
プリンタ34は、インクやトナーなどを用いて紙媒体に対して印刷を行うための装置である。このプリンタ34は、例えば入力端末30から受付票の画像を受信した場合に、受信した画像を紙媒体に印刷する機能を有する。なお、印刷された受付票は、該当の顧客により受け取られる。
(2−1−1−6.専用網36)
専用網36は、金融機関のネットワークであり、例えばIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)により構成される。例えば、ATM20は、この専用網36を介して連携サーバ10または勘定系ホスト32と通信することができる。
[2−1−2.詳細構成]
以上、第1の実施形態による情報処理システムの構成について説明した。次に、第1の実施形態による連携サーバ10の機能構成について詳細に説明する。図10は、第1の実施形態による連携サーバ10の構成を示した機能ブロック図である。図10に示したように、連携サーバ10は、制御部100、通信部120、および記憶部122を有する。
(2−1−2−1.制御部100)
制御部100は、連携サーバ10に内蔵される、後述するCPU150、RAM154などのハードウェアを用いて、連携サーバ10の動作を全般的に制御する。また、図10に示したように、制御部100は、取引種別変更部102、取引順序変更部104、および送信制御部106を有する。
(2−1−2−2.取引種別変更部102)
取引種別変更部102は、後述する通信部120により入力端末30から受信された連続取引情報が示す連続取引に関して、取引時に顧客が媒体操作を行う取引の回数がより少なくなるように、当該連続取引に含まれる一部の取引種別を他の取引種別へ変更する。より具体的には、取引種別変更部102は、当該連続取引に含まれる、通貨の入出金を伴う取引種別を、口座を介する取引種別に変更する。例えば、取引種別変更部102は、当該連続取引に含まれる現金振込を、口座振込を含む複数の取引の組に変更する。なお、当該連続取引において通貨の入出金を伴う取引種別が含まれていない場合には、取引種別変更部102は、受信された連続取引情報を変更しなくてもよい。
ここで、図11を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。図11の左図に示したように、受信された連続取引情報が示す連続取引において、例えば、2個の現金振込(現金振込600、および現金振込602)が含まれていることを仮定する。この場合、図11の右図に示したように、取引種別変更部102は、現金振込600を、例えば顧客の口座に対する現金の預入610a、当該口座を用いた口座振込610b、および当該口座からの残金の支払610cの3個の取引の組に変更する。同様に、取引種別変更部102は、現金振込602を、預入612a、口座振込612b、および支払612cの3個の取引の組に変更する。
通常、多くの金融機関では、現金振込よりも口座振込の方が手数料が安い。このため、上記の変更例によれば、顧客にとって連続取引における手数料が安くなる可能性があるというメリットがある。
なお、上記の「口座を介する取引」で使用される口座は、基本的には金融機関における顧客口座であるが、変形例として、金融機関の仮口座であってもよい。この変形例によれば、例えば他行顧客や、カード等の口座特定のための媒体を持参していない自行顧客であっても、連続取引を行うことが可能となる。
ところで、従来の技術では、例えば、他行の顧客が(自行の)ATMにより自行の口座宛てに振込を行うことを希望する場合、当該顧客は、他行の口座から対象の口座に直接口座振込を行うことができない。このため、従来の技術では、当該顧客は、まず、ATMにおいて他行の口座からの支払取引を行い、そして、支払取引により出金された現金を対象の口座へ現金振込を行う必要があり、操作が煩雑になる。
そこで、変形例として、取引種別変更部102は、当該連続取引において、他行の口座からの支払取引および現金振込の組み合わせが含まれる場合、この組み合わせを、他行の口座から自行の仮口座への入金取引、当該仮口座から対象の口座への口座振込取引、および当該仮口座からの(残金の)支払取引の3つの取引の組み合わせに変更してもよい。この変形例によれば、現金振込を口座振込に変更することができるので、他行の顧客の現金操作の回数を減少させることができる。
(2−1−2−3.取引順序変更部104)
取引順序変更部104は、取引種別変更部102により取引種別が変更された連続取引に関して、例えば当該連続取引に含まれる複数の取引の順序を変更することにより、最適化後連続取引情報を生成する。また、取引種別変更部102により取引種別が変更されなかった場合には、取引順序変更部104は、受信された連続取引情報が示す連続取引に関して、例えば当該連続取引に含まれる複数の取引の順序を変更することにより、最適化後連続取引情報を生成する。ここで、最適化後連続取引情報は、本発明における第2の連続取引情報の一例である。
例えば、取引順序変更部104は、取引種別が変更された連続取引に含まれる少なくとも2以上の取引を、例えば後述する優先順位DB124に記録されている取引種別ごとの優先順位に基づいて、取引順序を入れ替える。さらに、取引順序変更部104は、取引種別が変更された連続取引に含まれる複数の預入取引または複数の支払取引をそれぞれ、一つの預入取引または一つの支払取引に纏める。なお、預入取引は、本発明における入金取引の一例であり、また、支払取引は、本発明における出金取引の一例である。
‐優先順位DB124
優先順位DB124は、取引種別ごとの取引順序の優先順位が記録されているデータベースである。ここで、図12を参照して、優先順位DB124の構成例について説明する。図12に示したように、優先順位DB124では、例えば、順位1240、および取引種別1242が対応づけて記録される。
なお、図12に示したように、優先順位DB124では、取引種別「残高照会」の順位が最も高く定められてもよい。この登録例によれば、最適化連続取引における最初の取引が「残高照会」に決定されるので、連続取引の開始時に暗証番号の入力が行われることになる。その結果、例えば振込に使用するための現金が口座に入金された後で、顧客が暗証番号を忘れており、入金した現金を顧客が引き出すことができないといった問題が生じることを防止できる。
また、優先順位DB124では、例えば「預入取引」などの入金を伴う取引種別の順位の方が、例えば「支払取引」などの出金を伴う取引種別の順位よりも高く定められてもよい。
‐取引順序の変更
ここで、上記の取引順序変更部104の機能について、図13を参照してより詳細に説明する。なお、図13の左図に示した、取引順序変更前の連続取引620は、取引種別が変更された直後の連続取引である。図13に示したように、取引順序変更部104は、取引順序変更前の連続取引620に含まれる各取引を、優先順位DB124に記録されている取引種別ごとの優先順位に基づいて、取引順序を入れ替えることにより、取引順序変更後の連続取引622を生成する。さらに、取引順序変更部104は、取引順序変更後の連続取引622に含まれる複数の「預入取引」を一つの「預入取引」に纏めること、または複数の「支払取引」を一つの「支払取引」に纏めることにより、最適化後連続取引624を生成する。
‐最適化後の連続取引情報の記録
また、取引順序変更部104は、生成した最適化後連続取引情報を取引情報DB126に記録することが可能である。
ここで、図14を参照して、取引情報DB126の構成例について説明する。図14に示したように、取引情報DB126では、例えば、取引番号1260、登録取引数1262、および複数の取引内容が対応づけて記録される。ここで、取引番号1260には、個々の最適化後連続取引情報を識別するために例えば取引順序変更部104により採番された識別番号が記録される。また、登録取引数1262には、対応する取引番号の最適化後連続取引に含まれる個々の取引の数が記録される。また、複数の取引内容は、対応する最適化後連続取引に含まれる個々の取引の内容が例えば取引順序の順に、取引内容(1)1264、取引内容(2)1272、…のように記録される。
例えば、図14に示した1レコード目は、図13に示した最適化後連続取引624に関する連続取引情報が記録された結果を示している。
(2−1−2−4.送信制御部106)
送信制御部106は、取引種別変更部102により最適化された連続取引情報を入力端末30へ通信部120に送信させる。
なお、入力端末30は、連携サーバ10から最適化後連続取引情報を受信した場合には、受信した最適化後連続取引情報の内容を示す、例えば図15に示したような最適化後取引情報確認画面70を表示する。この最適化後取引情報確認画面70によれば、顧客は、最適化後の連続取引、つまり実際の取引時における連続取引の内容および取引順序を確認することができる。
また、変形例として、入力端末30は、図15に示した最適化後取引情報確認画面70の代わりに、例えば図16に示したような取引情報最適化選択画面72を表示してもよい。この取引情報最適化選択画面72では、連携サーバ10により最適化された連続取引により取引するか否かを顧客が選択可能な画面である。図16に示したように、取引情報最適化選択画面72では、例えば手数料が安くなるなど、最適化のメリットが表示されてもよい。なお、取引情報最適化選択画面72において「最適化しない」ボタン722が顧客により選択された場合には、最適化前の連続取引情報、つまり入力端末30において入力された連続取引情報通りに顧客は取引を行うことが可能であってもよい。
この変形例によれば、最適化された連続取引を利用するか否かを顧客に選択させることができる。このため、例えば通帳を出納帳として使用しているなどの理由により、入力端末30において入力した連続取引の内容が変更されることを望まない一部の顧客のニーズを満たすことが可能になる。
また、上述したように、最適化のメリットを表示することにより、「最適化しない」ボタン722が顧客により不必要に選択されることを防止することができる。
‐変形例
なお、送信制御部106の変形例として、上記の最適化後取引情報確認画面70または取引情報最適化選択画面72の表示内容やレイアウトなどを入力端末30に指示する表示指示情報を、最適化後連続取引情報とともに、入力端末30へ通信部120に送信させてもよい。
(2−1−2−5.通信部120)
通信部120は、本発明における受信部の一例である。通信部120は、例えば支店2内のLANや専用網36等を介して、他の装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部120は、入力端末30において顧客により入力された連続取引情報を入力端末30から受信する。また、通信部120は、送信制御部106の制御により、最適化後連続取引情報を入力端末30へ送信する。
(2−1−2−6.記憶部122)
記憶部122は、例えば、優先順位DB124、および取引情報DB126などの、各種のデータを記憶することが可能である。
なお、第1の実施形態による連携サーバ10の構成は、上述した構成に限定されない。例えば、優先順位DB124、または取引情報DB126は、記憶部122に記憶される代わりに、連携サーバ10と通信可能な他の装置に記憶されることも可能である。
[2−1−3.動作]
以上、第1の実施形態の構成について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について、「2−1−3−1.取引情報入力時の動作」〜「2−1−3−2.取引時の動作」において説明する。
(2−1−3−1.取引情報入力時の動作)
まず、第1の実施形態による取引情報入力時の動作について、図17を参照して説明する。図17に示したように、まず、支店2に来店した顧客は、例えば支店2の係員により入力端末30を貸し出される。そして、顧客は、希望する連続取引の情報を入力端末30に入力する(S101)。なお、顧客は、取引に使用する口座として、顧客の口座の代わりに、仮口座を指定することも可能である。
そして、入力端末30は、顧客により入力された連続取引情報を連携サーバ10へ送信する(S103)。
その後、連携サーバ10の取引種別変更部102は、S103で受信された連続取引情報に含まれる、通貨の入出金を伴う取引種別を、口座を介する取引種別に変更する(S105)。そして、取引順序変更部104は、S105で取引種別が変更された連続取引(S105で取引種別が変更されなかった場合には、S103で受信された連続取引情報が示す連続取引)に含まれる複数の取引に関して、例えば取引順序を入れ替えるなどの最適化を行うことにより、最適化後連続取引情報を生成する(S107)。
続いて、取引順序変更部104は、S107で生成した最適化後連続取引情報を取引情報DB126に記録する(S109)。そして、送信制御部106は、S107で生成された最適化後連続取引情報を入力端末30へ通信部120に送信させる(S111)。
その後、入力端末30は、S111で受信された最適化後連続取引情報を、例えば最適化後取引情報確認画面70において表示する(S113)。次に、入力端末30は、S111で受信された最適化後連続取引情報の例えば取引番号などの識別情報に対応する二次元バーコードを生成する。そして、入力端末30は、生成した二次元バーコードを含む受付票の画像を生成する(S115)。その後、入力端末30は、S115で生成した受付票の画像をプリンタ34へ送信する(S117)。
その後、プリンタ34は、S117で受信された受付票の画像を紙媒体に印刷する。そして、顧客は、印刷された受付票をプリンタ34から受け取る(S119)。
(2−1−3−2.取引時の動作)
以上、取引情報入力時の動作について説明した。次に、第1の実施形態による取引時の動作について、図18〜図21を参照して説明する。なお、ここでは、該当の顧客の最適化後連続取引の内容が、図13に示した最適化後連続取引624である場合(つまり、「預入」、「口座振込」、「口座振込」、および「支払」の4つの取引を含む連続取引)における動作例について説明する。
図18に示したように、まず、顧客は、S119で発行された受付票を携帯し、ATM20の設置領域へ移動する。そして、顧客は、受付票に印刷されている二次元バーコードをATM20のバーコードリーダ210にかざす。その後、バーコードリーダ210は、受付票に印刷されている二次元バーコードに記録されている情報を読み取る(S121)。
続いて、ATM20の制御部200は、S121で読み取った情報に対応する最適化後連続取引情報の取得要求を連携サーバ10へ通信部202に送信させる(S123)。
その後、連携サーバ10の制御部100は、S123で受信された取得要求に対応する最適化後連続取引情報を取引情報DB126から抽出する。そして、送信制御部106は、抽出した最適化後連続取引情報をATM20へ通信部120に送信させる(S125)。
‐一番目の取引(預入取引)
その後、ATM20の制御部200は、S125で受信された最適化後連続取引情報から一番目の取引、つまり「預入取引」に関する情報を取り出す。そして、制御部200は、カードまたは通帳の挿入を顧客に促す画面を操作表示部204に表示させる。その後、顧客は、カードをカード機構部208に、または通帳を通帳機構部206に挿入する(S127)。なお、S101において取引に用いられる口座として仮口座が指定された場合には、S127の動作(つまり、カードまたは通帳を挿入させる動作)は省略される。
続いて、ATM20の制御部200は、取り出した一番目の取引に関する情報に基いて、例えば最大取引金額(取引金額70,000円に振込手数料の最高金額を加算した金額)といった、取引金額を超える金額の入金を顧客に促す画面を操作表示部204に表示させる。その後、顧客は、取引金額を超える金額(例えば80,000円)をATM20の入出金部214に挿入する(S129)。
続いて、ATM20の制御部200は、S129で入金された金額を示す入金電文を生成する。そして、制御部200は、生成した入金電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S131)。
その後、勘定系ホスト32は、S131で受信された入金電文に基づいて、該当の口座に対する預入取引を実行する。そして、勘定系ホスト32は、預入取引が成立したことの通知をATM20へ送信する(S133)。
その後、ATM20の制御部200は、預入取引が成立したことの通知を連携サーバ10へ通信部202に送信させる(S135)。
その後、連携サーバ10の送信制御部106は、S135で受信された通知に対する応答をATM20へ送信する(S137)。
‐二番目の取引(口座振込取引1)
次に、図19を参照して、S137より後の動作について説明する。S137の後、ATM20の制御部200は、S125で受信された最適化後連続取引情報から二番目の取引、つまり「口座振込 50,000円」に関する情報を取り出す。そして、制御部200は、暗証番号の入力を顧客に促す画面を操作表示部204に表示させる。その後、顧客は、暗証番号を操作表示部204に対して入力する(S141)。
なお、S101において取引に用いられる口座として仮口座が指定された場合には、S141の動作は省略される。また、このS141では、取引が継続中であり、カードまたは通帳はATM20内に格納されたままである。従って、S127とは異なり、カードまたは通帳を顧客が挿入する操作が不要である。
続いて、ATM20の制御部200は、取り出した二番目の取引に関する情報に基いて、振込金額が「50,000円」である口座振込に関する振込照会電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S143)。
その後、勘定系ホスト32は、S143で受信された振込照会電文に対する応答として、例えば振込手数料(=「300円」)などの振込情報をATM20へ送信する(S145)。
その後、ATM20の制御部200は、S145で受信された振込情報、および該当の振込取引の実行の可否を顧客に確認するメッセージを操作表示部204に表示させる。その後、顧客は、振込取引の実行の承諾を操作表示部204に対して入力する(S147)。
その後、ATM20の制御部200は、取引金額(つまり、該当の振込取引の振込金額に、S145で通知された振込手数料を加算した金額である「50,300円」)を示す振込電文を生成する。そして、制御部200は、生成した振込電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S149)。
その後、勘定系ホスト32は、S149で受信された振込電文に基づいて、口座振込取引を実行する。そして、勘定系ホスト32は、口座振込取引が成立したことの通知をATM20へ送信する(S151)。
その後、ATM20の制御部200は、S151で実行された口座振込取引の内容を示す明細票を明細票機構部212に印刷させる。そして、明細票機構部212は、印刷した明細票を排出する(S153)。
その後、ATM20の制御部200は、S151で実行された口座振込取引が成立したことの通知を連携サーバ10へ通信部202に送信させる(S155)。
その後、連携サーバ10の送信制御部106は、S155で受信された通知に対する応答をATM20へ送信する(S157)。
‐三番目の取引(口座振込取引2)
次に、図20を参照して、S157より後の動作について説明する。S157の後、ATM20の制御部200は、S125で受信された最適化後連続取引情報から三番目の取引、つまり「口座振込 20,000円」に関する情報を取り出す。そして、ATM20の制御部200は、取り出した三番目の取引に関する情報に基いて、振込金額が「20,000円」である口座振込に関する振込照会電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S161)。なお、このS161では、取引が継続中であるので、S127およびS141とは異なり、顧客がカードまたは通帳を挿入すること、および暗証番号を入力することが不要である。
続いて、ATM20の制御部200は、取り出した三番目の取引に関する情報に基いて、振込金額が「20,000円」である口座振込に関する振込照会電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S161)。
なお、図20に示したS163〜S175の動作は、上記のS145〜S157の動作と概略同様である。従って、ここでは説明を省略する。
‐四番目の取引(支払取引)
次に、図21を参照して、S175より後の動作について説明する。S175の後、ATM20の制御部200は、S125で受信された最適化後連続取引情報から四番目の取引、つまり「支払取引」に関する情報を取り出す。そして、ATM20の制御部200は、取り出した四番目の取引に関する情報に基いて、S129で入金された金額から、S151で実行された口座振込の取引金額、およびS169で実行された口座振込の取引金額を減算することにより、支払金額(=「80,000円−50,300円−20,100円=9,600円」)を計算する。次に、制御部200は、計算した支払金額を示す出金電文を生成する。そして、制御部200は、生成した出金電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S181)。
その後、勘定系ホスト32は、S181で受信された出金電文に基づいて、該当の口座に関する支払取引を実行する。そして、勘定系ホスト32は、支払取引が成立したことの通知をATM20へ送信する(S183)。
その後、ATM20の制御部200は、S183で実行された支払取引の金額に基づいて、最適な枚数の通貨(例えば、千円紙幣:9枚、500円硬貨:1枚、100円硬貨:1枚)を入出金部214から排出する。そして、顧客は、排出された通貨を受け取る(S185)。
その後、ATM20の制御部200は、S183で実行された支払取引が成立したことの通知を連携サーバ10へ通信部202に送信させる(S187)。
その後、連携サーバ10の送信制御部106は、S187で受信された通知に対する応答をATM20へ送信する(S189)。
その後、ATM20のカード機構部208または通帳機構部206は、S127で挿入されたカードまたは通帳を排出する(S191)。
なお、上述した「取引時の動作」に関して、連続取引に含まれる一部の取引でエラーが発生した場合には、該当の取引が不成立したものとして連続取引を継続させることが可能である。例えば、上記の動作例において、3件目の取引(つまり「口座振込 20,000円」)の途中で何らかのエラーが発生した場合、ATM20は、3件目の取引に関する取引結果として、「取引不成立/取引金額0円」を連携サーバ10へ通信部202に送信させることが可能である。この場合、S181において、連携サーバ10は、支払取引における支払金額を「80,000円−50,300円−0円=29,700円」と計算し、出金電文を作成することにより、連続取引を正常に終了させることが可能である。このように、4件の取引が全て正常に成立した場合と比べて支払金額が変化されるだけで、シーケンス自体は変わらない。
[2−1−4.効果]
以上、例えば図10、および図17等を参照して説明したように、第1の実施形態による連携サーバ10は、顧客により入力された連続取引情報を入力端末30から受信し、そして、顧客が取引時に媒体操作を行う取引の回数が当該連続取引情報が示す連続取引よりも少なくなるように最適化することにより、最適化後連続取引情報を生成する。
(2−1−4−1.効果1)
例えば、連携サーバ10は、顧客により入力された連続取引情報が示す連続取引に含まれる通貨の入出金を伴う取引種別を、口座を介する取引種別に変更する。さらに、連携サーバ10は、口座を介する複数の取引に含まれる複数の預入取引または複数の支払取引をそれぞれ一つの預入取引または一つの支払取引に纏める。このため、例えば預入取引および支払取引がそれぞれ一回ずつになるなど、顧客が通貨を扱う取引の回数を最少化させることができるので、ATM20での取引時における顧客の操作負荷を減少させることができる。
(2−1−4−2.効果2)
また、支払取引の回数が一回に纏められることにより、連続取引により顧客に返却される通貨の枚数を最適化させることができる。このため、従来技術とは異なり、顧客に返却される通貨の枚数を最少化させることができる。
(2−1−4−3.効果3)
また、連携サーバ10は、顧客により入力された連続取引情報が示す連続取引、または取引種別の変更後の連続取引に含まれる個々の取引を、取引種別ごとの所定の優先順位に基づいて取引順序を並び替える。このため、例えば顧客によるカードや通帳などの挿入/受け取り、または暗証番号の入力の回数をそれぞれ原則1回にするなど、処理を効率化させることができ、その結果、連続取引における合計の取引時間を短縮化させることができる。また、顧客の入力した取引の順序が非効率である場合に関しても最適な順序に並び替えることができるので、連続取引を効率化できる。
<2−2.第2の実施形態>
以上、第1の実施形態について説明した。次に、第2の実施形態について説明する。まず、第2の実施形態を創作するに至った背景について説明する。
通常、振込取引における振込手数料は、例えば図22に示した振込手数料表のように、振込金額や、振込先などによって異なる。例えば、振込金額が高額である場合や、振込先が他行の口座である場合には、振込手数料がより高額になる場合が多い。
ところで、上述したように、入力端末30は、基本的に、振込手数料の算出および口座残高の照会を行わない。このため、ATM20での取引時において、最適化後連続取引に含まれる例えば口座振込などの取引が、口座残高の不足のために不成立(または自動貸付)になってしまう恐れがある。
後述するように、第2の実施形態によれば、口座残高の不足による例えば口座振込などの取引の不成立の発生のリスクを事前に顧客に通知することが可能である。
[2−2−1.システム構成]
第2の実施形態による情報処理システムに含まれる構成要素は、図1に示した第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態とは異なる機能を有する構成要素であるATM20についてのみ説明を行う。
(2−2−1−1.ATM20)
‐制御部200
第2の実施形態によるATM20の制御部200は、連携サーバ10から最適化後連続取引情報が受信された場合に、受信された最適化後連続取引情報が示す連続取引の取引金額の理論上の最大値を計算する。例えば、最適化後連続取引のうち口座振込取引が1件だけ含まれており、かつ、当該口座振込取引の振込金額が「50,000円」である場合には、制御部200は、例えば図22に示した振込手数料表から振込手数料の最大値(=「500円」)を参照することにより、当該口座振込取引の取引金額の最大値を「50,500円」と算出する。
また、制御部200は、計算した最適化後連続取引の最大取引金額と、残高照会取引において勘定系ホスト32から通知された顧客の口座残高とを比較し、そして、最大取引金額の方が口座残高よりも大きい場合には、例えば図23に示したような預入取引選択画面を操作表示部204に表示させる。
‐‐預入取引選択画面
預入取引選択画面は、最適化後連続取引に対して預入取引を追加するか否かを顧客に選択させるための画面である。図23に示したように、預入取引選択画面74では、例えば、計算された最適化後連続取引の最大取引金額、残高照会取引において通知された口座残高、入金実行ボタン740、および、入金省略ボタン742が表示される。ここで、入金実行ボタン740は、次の順番の取引の実行前に預入取引を行うことを顧客が選択するためのボタンである。また、入金省略ボタン742は、当該連続取引において預入取引を行わない(追加しない)ことを顧客が選択するためのボタンである。なお、入金省略ボタン742は、例えば、実際の取引金額が口座残高以内に収まることを顧客が予め知っている場合や、連続取引のうち入金せずに可能な取引までを実行することを望む場合などに、顧客により選択される。
また、制御部200は、預入取引選択画面において預入取引を行うことが選択された場合には、最適化後連続取引に対して預入取引を追加する。例えば、図24に示したように、制御部200は、上記の場合には、当初の連続取引640に対して「残高照会」の次の順番(つまり、二番目)に預入取引を追加することにより、最適化後連続取引を変更する。
なお、制御部200の他の機能、およびATM20の他の構成要素については、第1の実施形態と同様である。
[2−2−2.動作]
続いて、第2の実施形態による動作について説明する。なお、「取引情報入力時の動作」については、第1の実施形態と同様である。
(2−2−2−1.取引時の動作)
次に、第2の実施形態による取引時の動作について、図25を参照して説明する。なお、ここでは、該当の顧客の最適化後連続取引の内容が、図24に示した、当初の連続取引640である場合(つまり、「残高照会」、「口座振込」、および「口座振込」の3つの取引を含む連続取引)における動作例について説明する。また、図25におけるS201〜S205の動作は、第1の実施形態におけるS121〜S125と同様である。
‐一番目の取引(残高照会取引)
S205の後、ATM20の制御部200は、S205で受信された最適化後連続取引情報から一番目の取引、つまり「残高照会」に関する情報を取り出す。そして、制御部200は、カードまたは通帳の挿入を顧客に促す画面を操作表示部204に表示させる。その後、顧客は、カードをカード機構部208に、または通帳を通帳機構部206に挿入する(S207)。
その後、ATM20の制御部200は、暗証番号の入力を顧客に促す画面を操作表示部204に表示させる。そして、顧客は、暗証番号を操作表示部204に対して入力する(S209)。
その後、ATM20の制御部200は、S207で取り出した一番目の取引に関する情報に基いて残高照会電文を生成する。そして、制御部200は、生成した残高照会電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S211)。
その後、勘定系ホスト32は、S211で受信された残高照会電文に基づいて、該当の顧客の口座に対する残高照会を実行する。そして、勘定系ホスト32は、照会した口座残高をATM20へ通知する(S213)。
その後、ATM20の制御部200は、S205で受信された最適化後連続取引情報、および例えば図22に示した振込手数料表に基いて、該当の最適化後連続取引の最大取引金額を算出する(S215)。
次に、図26を参照して、S215より後の動作について説明する。S215の後、ATM20の制御部200は、S213で通知された口座残高と、S215で計算された最大取引金額とを比較する(S221)。最大取引金額が口座残高以下である場合には(S221:No)、ATM20は、後述するS237の動作を行う。
一方、最大取引金額が口座残高よりも大きい場合には(S221:Yes)、制御部200は、例えば図23に示した預入取引選択画面を操作表示部204に表示させる(S223)。
この預入取引選択画面において、預入取引を実行しないことが顧客により選択された場合には(S225:No)、ATM20は、後述するS237の動作を行う。
一方、預入取引選択画面において、預入取引を実行することが顧客により選択された場合には(S225:Yes)、ATM20の制御部200は、例えば、最大取引金額と口座残高との差額(不足額)以上の入金を顧客に促す画面を操作表示部204に表示させる。その後、顧客は、当該不足額以上の金額をATM20の入出金部214に挿入する(S227)。
続いて、ATM20の制御部200は、S227で入金された金額を示す入金電文を生成する。そして、制御部200は、生成した入金電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S229)。
なお、図26に示したS231〜S235の動作は、第1の実施形態におけるS133〜S137と同様である。
S235の後、ATM20の制御部200は、S205で受信された最適化後連続取引情報から二番目の取引、つまり「口座振込 80,000円」に関する情報を取り出す。次に、制御部200は、取り出した情報に基いて、口座振込に関する振込照会電文を生成する。そして、制御部200は、生成した振込照会電文を勘定系ホスト32へ通信部202に送信させる(S237)。
なお、S237より後の動作については、第1の実施形態におけるS145〜S175、およびS191等の動作と概略同様である。
[2−2−3.効果]
以上、例えば図25および図26等を参照して説明したように、第2の実施形態によるATM20は、連携サーバ10から受信された最適化後連続取引情報が示す連続取引の最大取引金額と、残高照会取引において勘定系ホスト32から通知された顧客の口座残高とを比較し、そして、最大取引金額の方が口座残高よりも大きい場合には、例えば図23に示したような預入取引選択画面を表示する。このため、口座残高の不足による、該当の連続取引に含まれる取引の不成立(もしくは自動貸付)の発生のリスクを事前に顧客に通知することができる。
また、ATM20は、預入取引選択画面において顧客により預入取引を行うことが選択された場合には、該当の最適化後連続取引に対して預入取引を追加する。このため、該当の最適化後連続取引に含まれる例えば口座振込などの取引の実行前に顧客は口座に不足額を入金することができるので、取引の不成立を防止することができる。
<2−3.第3の実施形態>
以上、第2の実施形態について説明した。次に、第3の実施形態について説明する。後述するように、第3の実施形態によれば、顧客による入力端末30における連続取引情報の入力の途中に行員の操作を介在させることにより、例えば捺印が必要な取引やATM20の制限金額を超える振込取引が実行可能になる。
[2−3−1.システム構成]
まず、第3の実施形態における情報処理システムの構成について説明する。図27は、第3の実施形態による情報処理システムの構成を示した説明図である。図27に示したように、第3の実施形態による情報処理システムは、図1に示した第1の実施形態による情報処理システムと比べて、スキャナ38、および印鑑照合サーバ40をさらに含む。
(2−3−1−1.スキャナ38)
スキャナ38は、各種の帳票を光学的に読み取り、デジタル静止画像として記録するための装置である。このスキャナ38は、スキャナ38に配置された帳票に光を当て、その反射光を撮像素子で電気信号に変換することにより、帳票をデジタル画像として記録する。また、スキャナ38は、OCR(Optical Charcter Recognition)機能を有することにより、読み取った帳票から文字を認識することも可能である。
(2−3−1−2.印鑑照合サーバ40)
印鑑照合サーバ40は、顧客により金融機関に届け出された印鑑の画像(印影)を顧客情報と対応づけて管理するための装置である。また、印鑑照合サーバ40は、例えば、各種申込書に対して顧客により捺印された印影と、当該顧客に対応づけて印鑑照合サーバ40が管理している印影とを照合し、同一であるか否かの判定を行うことが可能である。
なお、その他の構成要素の機能については、第1の実施形態と概略同様である。従って、ここでは説明を省略する。
[2−3−2.動作]
(2−3−2−1.取引情報入力時の動作)
続いて、第3の実施形態による動作について説明する。まず、第3の実施形態による取引情報入力時の動作について、図28、および図30を参照して説明する。なお、図28には記載していないが、第1の実施形態によるS101〜S113の動作は、第3の実施形態でも同様に行われる。以下では、S113より後の動作について説明する。
図28に示したように、S113の後、入力端末30は、S111で受信された最適化後連続取引情報が示す連続取引の中に、振込金額がATM20の制限金額を超える振込取引があるか否かを判定する(S301)。制限金額を超える振込取引が存在しない場合には(S301:No)、入力端末30は、後述するS311の動作を行う。
一方、制限金額を超える振込取引が存在する場合には(S301:Yes)、入力端末30は、本人確認書類を用意することを顧客に促すための、例えば図29に示したような本人確認書類要求画面を表示する。次に、顧客は、表示された本人確認書類要求画面を参照し、そして、本人確認書類を手元に用意する。そして、顧客は、例えば図29に示した行員呼び出しボタン760を選択するなどにより、行員を呼び出す(S303)。
その後、呼び出された行員は、当該顧客から入力端末30を受け取り、そして、入力端末30において自己の情報(行員情報)を入力する(S305)。
続いて、行員は、当該顧客から本人確認書類を受け取り、そして、受け取った本人確認書類をスキャナ38に読み取らせる。そして、行員は、読み取った本人確認書類の画像を入力端末30へスキャナ38に送信させる(S307)。
続いて、行員は、受け取った本人確認書類に基づいて、当該顧客の本人確認を行う(S309)。本人であることが確認できた場合には、行員は、例えば、S305で入力された行員情報、およびS307で受信された本人確認書類の画像を連携サーバ10へ入力端末30に送信させる(S309)。なお、連携サーバ10は、S309で受信された行員情報、および本人確認書類の画像を例えば該当の連続取引情報と対応づけて取引情報DB126に追加記録する。
次に、図30を参照して、S309より後の動作について説明する。S309の後、入力端末30は、S111で受信された最適化後連続取引情報が示す連続取引の中に、自行口座が必要な取引があるか否かを判定する(S311)。自行口座が必要な取引がない場合には(S311:No)、入力端末30は、後述するS323の動作を行う。
一方、自行口座が必要な取引がある場合には(S311:Yes)、入力端末30は、該当の取引に関する取引方法を選択するための、例えば図31に示したような取引方法選択画面を表示する(S313)。
取引方法選択画面において、例えば図31に示した「カードまたは通帳と暗証番号による取引」ボタン780が選択されるなど、印鑑を用いない取引方法が顧客により選択された場合には(S315:No)、入力端末30は、後述するS323の動作を行う。
一方、例えば図31に示した「通帳と印鑑による取引」ボタン782が選択されるなど、印鑑を用いる取引方法が顧客により選択された場合には(S315:Yes)、入力端末30は、印鑑用紙に対する捺印を顧客に促すための、例えば図32に示したような捺印指示画面を表示する。次に、顧客は、表示された捺印指示画面を参照し、そして、所定の印鑑用紙に対して捺印する。そして、顧客は、例えば図32に示した行員呼び出しボタン800を選択するなどにより、行員を呼び出す(S317)。
その後、呼び出された行員は、当該顧客から入力端末30を受け取り、入力端末30において自己の情報(行員情報)を入力する(S319)。
その後、行員は、当該顧客から印鑑用紙を受け取り、そして、受け取った印鑑用紙をスキャナ38に読み取らせる。次に、行員は、読み取った印鑑用紙の画像を入力端末30へスキャナ38に送信させる。次に、行員は、受信された印鑑用紙の画像を印鑑照合サーバ40へ入力端末30に送信させる。その後、印鑑照合サーバ40は、例えば、印鑑照合サーバ40に記憶されている該当の顧客の印影と、受信された印鑑用紙の画像に含まれる印影とを照合し、そして、照合結果を入力端末30へ送信させる。その後、印影が一致するという結果が得られた場合には、行員は、例えば、S319で入力された行員情報、および印影の照合結果を連携サーバ10へ入力端末30に送信させる(S321)。なお、連携サーバ10は、S321で受信された行員情報、および印鑑の照合結果を例えば該当の連続取引情報と対応づけて取引情報DB126に追加記録する。
なお、図30に示したS323〜S327の動作は、第1の実施形態におけるS115〜S119と同様である。
(2−3−2−2.取引時の動作)
第3の実施形態による取引時の動作については、第1の実施形態と概略同様である。以下では、第1の実施形態と異なるステップについてのみ説明を行う。
第3の実施形態におけるS125では、連携サーバ10の制御部100は、S123で受信された取得要求に対応する、最適化後連続取引情報、本人確認状況、および印影照合状況を取引情報DB126から抽出する。そして、送信制御部106は、抽出した最適化後連続取引情報、本人確認状況、および印鑑照合状況をATM20へ通信部120に送信させる。
そして、S125において受信された本人確認状況が本人確認済みであることを示す場合には、S127以降において、ATM20は、例えば最適化後連続取引に含まれる制限金額を超える振込取引を許可したり、または顧客に対する暗証番号の入力要求を省略することが可能である。また、受信された印鑑照合状況が照合済みであることを示す場合には、S127以降において、ATM20は、最適化後連続取引に含まれる捺印が必要な取引の実行を許可することが可能である。
[2−3−3.効果]
以上、例えば図28および図30等を参照して説明したように、第3の実施形態による入力端末30は、連携サーバ10から受信された最適化後連続取引情報が示す連続取引の中に、振込金額がATM20の制限金額を超える振込取引があるか否かを判定する。そして、制限金額を超える振込取引がある場合には、例えば図29に示したような本人確認書類要求画面を表示することにより、顧客の本人確認書類を行員に確認させる。
また、入力端末30は、該当の連続取引に含まれる自行口座が必要な取引に関して、通帳および印鑑による取引方法が顧客により選択された場合には、例えば図32に示したような捺印指示画面を表示することにより、所定の印鑑用紙に対して顧客に捺印させる。
このため、顧客による連続取引情報の入力の途中において行員は顧客の本人確認を行ったり、または顧客の印鑑照合を印鑑照合サーバ40に実行させ、そして、本人確認状況または印鑑照合状況を最適化後連続取引情報と対応づけて連携サーバ10に記憶させることができる。これにより、実際の取引時においてATM20は、本人確認状況および印鑑照合状況を確認することができるので、例えば捺印が必要な取引やATM20の制限金額を超える振込取引の実行の可否を判断することができる。
<<3.ハードウェア構成>>
次に、各実施形態に共通する連携サーバ10のハードウェア構成について、図33を参照して説明する。図33に示したように、連携サーバ10は、CPU150、ROM(Read Only Memory)152、RAM154、内部バス156、入出力インターフェース158、HDD(Hard Disk Drive)160、およびネットワークインターフェース162を備える。
<3−1.CPU150>
CPU150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って連携サーバ10内の動作全般を制御する。また、CPU150は、連携サーバ10において制御部100の機能を実現する。なお、CPU150は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成される。
<3−2.ROM152>
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。
<3−3.RAM154>
RAM154は、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
<3−4.内部バス156>
内部バス156は、CPUバスなどから構成される。この内部バス156は、CPU150、ROM152、およびRAM154を相互に接続する。
<3−5.入出力インターフェース158>
入出力インターフェース158は、HDD160、およびネットワークインターフェース162を、内部バス156と接続する。例えばHDD160は、この入出力インターフェース158および内部バス156を介して、RAM154などとの間でデータをやり取りする。
<3−6.HDD160>
HDD160は、記憶部122として機能する、データ格納用の装置である。このHDD160は、例えば、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含む。また、HDD160は、CPU150が実行するプログラムや各種データを格納する。
<3−7.ネットワークインターフェース162>
ネットワークインターフェース162は、例えばインターネットなどの通信網に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース162は、通信部120として機能する。なお、ネットワークインターフェース162は、無線LAN対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、または有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
<<4.変形例>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
<4−1.変形例1>
例えば、上記の各実施形態による動作では、S123〜S125のように、ATM20は、取引開始時に、該当の連続取引情報に含まれる全ての取引の情報を連携サーバ10から一括して受信する例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。変形例として、ATM20は、該当の連続取引情報に含まれる個々の取引の情報に関して、各取引の完了ごとに、次の順番の取引の情報を連携サーバ10に要求し、そして、連携サーバ10から逐次受信することも可能である。
<4−2.変形例2>
また、上記の各実施形態による連携サーバ10の主要な機能の全てをATM20が有する場合には、本発明による情報処理システムは、連携サーバ10を含まなくてもよい。例えば、ATM20の制御部200は、上記の各実施形態による連携サーバ10の取引種別変更部102および取引順序変更部104の機能を有する。また、ATM20は、上記の各実施形態による優先順位DB124および取引情報DB126を記憶する。
この変形例2によるATM20は、顧客により入力された連続取引情報を入力端末30から受信し、そして、受信した連続取引情報を上記の各実施形態と同様に最適化することにより、最適化後連続取引情報を生成することが可能である。このため、変形例2によれば、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。
<4−3.変形例3>
また、本発明の各実施形態によれば、CPU150、ROM152、およびRAM154などのハードウェアを、上述した連携サーバ10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムが記録された記録媒体も提供される。
10 連携サーバ
20 ATM
30 入力端末
32 勘定系ホスト
34 プリンタ
36 専用網
38 スキャナ
40 印鑑照合サーバ
100 制御部
102 取引種別変更部
104 取引順序変更部
106 送信制御部
120 通信部
122 記憶部
124 優先順位DB
126 取引情報DB
150 CPU
152 ROM
154 RAM
156 内部バス
158 入出力インターフェース
160 HDD
162 ネットワークインターフェース
200 制御部
202 通信部
204 操作表示部
206 通帳機構部
208 カード機構部
210 バーコードリーダ
212 明細票機構部
214 入出金部

Claims (10)

  1. 利用者により入力された、連続した複数の予定取引である第1の連続取引に関する第1の連続取引情報を受信する受信部と、
    受信された第1の連続取引情報が示す第1の連続取引の内容に基づいて第2の連続取引に関する第2の連続取引情報を生成する制御部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の連続取引において前記利用者が媒体操作を行う取引の回数が前記第1の連続取引よりも少なくなるように前記第2の連続取引情報を生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記媒体は、通貨であり、
    前記制御部は、前記第1の連続取引に含まれる通貨の入出金を伴う各取引を、口座を介する取引に変更することにより、前記第2の連続取引情報を生成する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記口座を介する取引は、複数あり、
    前記制御部は、複数の前記口座を介する取引に含まれる複数の入金取引または複数の出金取引をそれぞれ一つの入金取引または一つの出金取引に纏めることにより、前記第2の連続取引情報を生成する、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の連続取引に応じた複数の取引に含まれる少なくとも2以上の取引を、取引種別ごとの所定の優先順位に基づいて取引順序を入れ替えることにより、前記第2の連続取引情報を生成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記所定の優先順位の中で、入金を伴う取引種別の順位の方が出金を伴う取引種別の順位よりも高く定められている、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記所定の優先順位の中で、残高照会の順位が最も高く定められている、請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第1の連続取引および前記第2の連続取引により出金される金額は同じであり、
    前記第1の連続取引は、複数の出金取引を含み、
    前記制御部は、前記第2の連続取引により出金される通貨の枚数が前記第1の連続取引よりも少なくなるように前記第2の連続取引情報を生成する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 利用者により入力された、連続した複数の予定取引である第1の連続取引に関する第1の連続取引情報を受信する受信部と、
    受信された第1の連続取引情報が示す第1の連続取引の内容に基づいて第2の連続取引に関する第2の連続取引情報を生成する制御部と、
    前記利用者による操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部により受け付けられた操作および前記第2の連続取引情報に基づいて、前記第2の連続取引を実行する取引実行部と、
    を備える、自動取引装置。
  10. 利用者により入力された、連続した複数の予定取引である第1の連続取引に関する第1の連続取引情報を受信する受信部と、
    受信された第1の連続取引情報が示す第1の連続取引の内容に基づいて第2の連続取引に関する第2の連続取引情報を生成する制御部と、
    前記利用者による操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部により受け付けられた操作および前記第2の連続取引情報に基づいて、前記第2の連続取引を実行する取引実行部と、
    を備える、情報処理システム。
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