JP2016084727A - Egrシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却水の部分沸騰の発生を抑制すると共に水ポンプの駆動損失を低減できるEGRシステムを提供する。
【解決手段】EGRシステム50は、高圧側EGRクーラ63内に冷却水Wを通す高圧側冷却水通路81と、高圧側冷却水通路81の上流側に配置されて低圧側EGRクーラ73内に冷却水Wを通す低圧側冷却水通路83と、低圧側冷却水通路83をバイパスする低圧側バイパス通路85と、冷却水Wを低圧側バイパス通路85へバイパスさせるか否かを切り替える第1の切替弁V1と、を有する冷却水通路80を備える。EGRシステム50は、冷却水通路80を通る冷却水Wを加圧する水ポンプPと、第1の切替弁V1を制御するECU90と、を備える。ECU90は、低圧側EGRシステム70の非作動条件下において、冷却水Wの少なくとも一部が低圧側バイパス通路85へバイパスされるように第1の切替弁V1を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】EGRシステム50は、高圧側EGRクーラ63内に冷却水Wを通す高圧側冷却水通路81と、高圧側冷却水通路81の上流側に配置されて低圧側EGRクーラ73内に冷却水Wを通す低圧側冷却水通路83と、低圧側冷却水通路83をバイパスする低圧側バイパス通路85と、冷却水Wを低圧側バイパス通路85へバイパスさせるか否かを切り替える第1の切替弁V1と、を有する冷却水通路80を備える。EGRシステム50は、冷却水通路80を通る冷却水Wを加圧する水ポンプPと、第1の切替弁V1を制御するECU90と、を備える。ECU90は、低圧側EGRシステム70の非作動条件下において、冷却水Wの少なくとも一部が低圧側バイパス通路85へバイパスされるように第1の切替弁V1を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、EGRシステムに関する。
従来、エンジン等における排気ガスの低NOx化に有効な手段として、排気ガスを吸気側へ還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)システムが知られている。例えば、特許文献1に記載のEGR装置では、EGRクーラ内を流れる冷却水によって排気ガスの一部を冷却し、EGRガスとして吸気側へ還流している。このEGR装置では、EGRガスの過冷却を防止するために、冷却水の温度が低い場合にはEGRクーラへの冷却水の流入を制限している。
EGRシステムとしては、過給機付きエンジンにおける過給機のタービンより上流側の排気通路から比較的高圧の排気ガスを取り入れ、過給機のコンプレッサより下流側の吸気通路へ還流する高圧側EGR(HPL:High Pressure Loop)システムが一般的である。これに対し、近年では、タービンより下流側の排気通路から比較的低圧の排気ガスを取り入れ、コンプレッサより上流側の吸気通路へ還流する低圧側EGR(LPL:Low Pressure Loop)システムを高圧側EGRシステムに組み合わせたDL(DualLoop)−EGRシステムが提案されている。
このDL−EGRシステムにおいて、高圧側EGRシステム及び低圧側EGRシステムの各々にEGRクーラを設け、低圧側のEGRクーラから順に冷却水を流した場合、前段の低圧側EGRクーラでの圧力損失によって後段の高圧側EGRクーラに供給される冷却水の水量が要求量に対して少なくなり、高圧側EGRクーラでの熱交換量が不足するおそれがある。このため、例えばエンジンの高速、高負荷運転時には、高圧側EGRクーラの出口における冷却水の温度が上昇し、冷却水が部分沸騰するおそれがある。
また、EGRシステムの非作動時にもEGRクーラに冷却水を供給しているため、冷却水を加圧する水ポンプにおいて駆動損失(無駄仕事)が生じている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、冷却水の部分沸騰の発生を抑制すると共に水ポンプの駆動損失を低減できるEGRシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るEGRシステムは、高圧側EGRシステムのEGRガスを冷却する高圧側EGRクーラと、低圧側EGRシステムのEGRガスを冷却する低圧側EGRクーラと、高圧側EGRクーラ内に冷却水を通す高圧側冷却水通路と、高圧側冷却水通路の上流側に配置されて低圧側EGRクーラ内に冷却水を通す低圧側冷却水通路と、低圧側冷却水通路をバイパスする低圧側バイパス通路と、冷却水を低圧側バイパス通路へバイパスさせるか否かを切り替える第1の切替弁と、を有する冷却水通路と、冷却水通路を通る冷却水を加圧する水ポンプと、第1の切替弁を制御する制御部と、を備え、制御部は、低圧側EGRシステムの非作動条件下において、冷却水の少なくとも一部が低圧側バイパス通路へバイパスされるように第1の切替弁を制御する。
このEGRシステムによれば、低圧側EGRシステムが非作動となった場合、すなわち高圧側EGRシステムを主体として作動させる場合に、制御部が第1の切替弁を低圧側冷却水通路側から低圧側バイパス通路側に切り替えることで、冷却水は低圧側EGRクーラをバイパスして高圧側EGRクーラに供給される。このため、低圧側EGRクーラでの圧力損失を回避することで、高圧側EGRクーラに供給する冷却水の水量を増加させることができる。これにより、高圧側EGRクーラに供給する冷却水の水量が要求量に対して少なくなることを抑制でき、冷却水の部分沸騰の発生を抑制できる。また、低圧側EGRシステムの非作動時や、低圧側EGRシステム及び高圧側EGRシステムの双方の非作動時に、低圧側EGRクーラをバイパスする低圧側バイパス通路に冷却水を通すことで、水ポンプの駆動損失を低減できる。よって、このEGRシステムによれば、冷却水の部分沸騰の発生を抑制すると共に水ポンプの駆動損失を低減することが可能となる。
また、本発明に係るEGRシステムでは、冷却水通路は、高圧側冷却水通路をバイパスする高圧側バイパス通路と、冷却水を高圧側バイパス通路へバイパスさせるか否かを切り替える第2の切替弁と、を更に有し、制御部は、高圧側EGRシステムの非作動条件下において、冷却水の少なくとも一部が高圧側バイパス通路へバイパスされるように第2の切替弁を制御してもよい。このEGRシステムによれば、高圧側EGRシステムが非作動となった場合、すなわち高圧側EGRシステム及び低圧側EGRシステムの双方が非作動となった場合に、冷却水が低圧側EGRクーラ及び高圧側EGRクーラの双方をバイパスすることで、水ポンプの駆動損失を一層低減できる。
本発明によれば、冷却水の部分沸騰の発生を抑制すると共に水ポンプの駆動損失を低減できるEGRシステムを提供できる。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態のEGRシステムが搭載されたエンジンを示す概略構成図である。図1に示すように、本実施形態のEGRシステム50は、車両のエンジン10に搭載されている。EGRシステム50は、エンジン10の排気ガス5の少なくとも一部を吸気側へ還流させるために用いられる。
図1は、第1の実施形態のEGRシステムが搭載されたエンジンを示す概略構成図である。図1に示すように、本実施形態のEGRシステム50は、車両のエンジン10に搭載されている。EGRシステム50は、エンジン10の排気ガス5の少なくとも一部を吸気側へ還流させるために用いられる。
エンジン10は、例えば、過給機40を備えた過給機付きエンジンであり、例えばディーゼルエンジンである。エンジン10としては、ディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジンであってもよい。また、適用される車両についても限定されるものではなく、例えばトラック、バスもしくは重機等の大型車両や中型車両、普通乗用車、小型車両又は軽車両等であってもよい。
エンジン10では、吸気通路20によってエンジン外部(車両外部)から空気が取り込まれる。取り込まれた空気は、吸気3として、吸気通路20内を通りエンジン10の吸気マニホールドへ導かれる。吸気通路20は、エンジン外部と過給機40のコンプレッサ41とを接続する第1の吸気通路21と、コンプレッサ41とエンジン10の吸気口とを接続する第2の吸気通路23と、を有している。第1の吸気通路21上には、取り込んだ空気中の粉塵等を除去するためのエアクリーナ13が設けられている。
また、エンジン10では、排気通路30によってエンジン外部に排気ガス5が排出される。排気通路30は、エンジン10の排出口と過給機40のタービン43とを接続する第1の排気通路31と、タービン43とエンジン外部とを接続する第2の排気通路33と、を有している。第2の排気通路33には、排気ガスを浄化するためのDPF(Diesel Particulate Filter)15及びNOx触媒16が上流側から順に設けられている。また、エンジン10には、エンジン回転数を測定する回転数センサ11が設けられている。回転数センサ11は、ECU90に電気的に接続されており、エンジン回転数の計測結果をECU90に出力している。
過給機40は、コンプレッサ41と、コンプレッサ41にシャフト(図示せず)を介して連結されたタービン43と、を有している。タービン43は、第1の排気通路31を通る排気ガス5によって回転駆動される。この駆動によって排気ガス5のエネルギーが失われることから、第2の排気通路33内の排気ガス5は、第1の排気通路31内の排気ガス5よりも低圧となる。タービン43における駆動力がシャフトを介してコンプレッサ41に伝達されることで、コンプレッサ41に駆動力が付与される。コンプレッサ41は、第1の吸気通路21から流入した吸気3を当該駆動力によって圧縮し、圧縮した吸気3を第2の吸気通路23へ送出する。
EGRシステム50は、高圧側EGR(HPL:High Pressure Loop)システム60と、低圧側EGR(LPL:LowPressure Loop)システム70と、を組み合わせたDL(Dual Loop)−EGRシステムとされている。
高圧側EGRシステム60は、第1の排気通路31と第2の吸気通路23とを接続する高圧側EGR通路61を有しており、第1の排気通路31から比較的高圧の排気ガス5を取り入れ、高圧側EGRガス7として第2の吸気通路23へ還流する。高圧側EGR通路61上には、高圧側EGRガス7を冷却する高圧側EGRクーラ63が設けられており、高圧側EGRクーラ63の内部を流れる冷却水Wと高圧側EGRガス7とが熱交換することで、高圧側EGRガス7が冷却さされる。
低圧側EGRシステム70は、第2の排気通路33と第1の吸気通路21とを接続する低圧側EGR通路71を有しており、第2の排気通路33から比較的低圧の排気ガス5を取り入れ、低圧側EGRガス9として第1の吸気通路21へ還流する。低圧側EGR通路71上には、低圧側EGRガス9を冷却する低圧側EGRクーラ73が設けられており、低圧側EGRクーラ73の内部を流れる冷却水Wと低圧側EGRガス9とが熱交換することで、低圧側EGRガス9が冷却さされる。
高圧側EGRクーラ63及び低圧側EGRクーラ73に冷却水Wを供給するための構成として、EGRシステム50は、冷却水通路80と、水ポンプPと、ECU(Electronic Control Unit、制御部)90と、を備えている。冷却水通路80は、高圧側EGRクーラ63内に冷却水Wを通す高圧側冷却水通路81と、高圧側冷却水通路81の上流側に配置されて低圧側EGRクーラ73内に冷却水Wを通す低圧側冷却水通路83と、低圧側冷却水通路83をバイパスする低圧側バイパス通路85と、低圧側冷却水通路83の上流側と低圧側バイパス通路85との接続箇所に設けられた第1の切替弁V1と、を有している。低圧側バイパス通路85は、低圧側冷却水通路83の上流側と、低圧側冷却水通路83と高圧側冷却水通路81との間と、に接続されている。
第1の切替弁V1は、例えば電磁式の方向制御弁(二方弁)であり、冷却水Wを低圧側バイパス通路85へバイパスさせるか否かを切り替える。すなわち、第1の切替弁V1は、冷却水Wが低圧側冷却水通路83内へ流入する状態と、冷却水Wが低圧側バイパス通路85へ流入する状態とを切り替える。水ポンプPは、冷却水通路80の最上流部に配置されて冷却水通路80を通る冷却水Wを加圧している。
ECU90は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータにより構成されている。ECU90は、第1の切替弁V1に電気的に接続されており、第1の切替弁V1の切替状態を制御する。
ECU90による第1の切替弁V1の切替状態の制御について説明する。図3は、EGRシステム50の切替条件を概略的に示すグラフであり、横軸はエンジン10の回転数を表し、縦軸はエンジン10の負荷を表している。ECU90は、例えば、燃料の噴射指示量と負荷との関係を表すマップを記憶しており、当該マップに基づいてエンジン10の負荷を算出する。
本実施形態では、ECU90は、低圧側EGRシステム70の非作動条件下において、冷却水Wが低圧側バイパス通路85へバイパスされるように第1の切替弁V1を制御する。低圧側EGRシステム70が非作動となる場合としては、例えば、図3に示すように、エンジン10の回転数及び負荷が増加してエンジン10が高速、高負荷運転状態となった場合が挙げられる。この場合、過給機40の効率低下を抑制するために、ECU90は、低圧側EGRシステム70を非作動状態とし、高圧側EGRシステム60のみを作動させる。また、エンジン10が低速、軽負荷運転状態となった場合や、低水温時の始動、暖機時にも、過冷却による凝縮水の発生や白煙の発生を抑制するために、低圧側EGRシステム70を非作動状態とし、高圧側EGRシステム60のみを作動させる。なお、低圧側EGRシステム70の非作動状態は、低圧側EGRシステム70の低圧側EGRバルブ75を閉じることにより実現することができる。
このように、本実施形態では、エンジン10の回転数及び負荷の値が低圧側EGRシステム70の作動及び非作動を決定する条件の1つとなっている。このため、ECU90は、エンジン10の回転数及び負荷が低圧側EGRシステム70の非作動条件として設定された条件を満たしている場合に、冷却水Wが低圧側バイパス通路85へバイパスされるように第1の切替弁V1を制御している。これにより、低圧側EGRシステム70の非作動条件下において、冷却水Wが低圧側バイパス通路85へバイパスされることとなる。なお、上記条件は、主に過給機40の特性に基づいて予め定められる。
また、低圧側EGRシステム70が非作動となる場合としては、高圧側EGRシステム60及び低圧側EGRシステム70の双方が非作動となる場合も含まれる。例えば、エンジン10の低温時や、DPF15の再生時等のEGRカット条件においては、高圧側EGRシステム60及び低圧側EGRシステム70の双方が非作動とされる。本実施形態では、ECU90は、これらの低圧側EGRシステム70の非作動条件下においても、冷却水Wが低圧側バイパス通路85へバイパスされるように第1の切替弁V1を制御している。なお、高圧側EGRシステム60の非作動状態は、高圧側EGRシステム60のEGRバルブ65を閉じることにより実現することができる。
以上説明したEGRシステム50によれば、低圧側EGRシステム70が非作動となった場合、すなわち高圧側EGRシステム60を主体として作動させる場合に、ECU90が第1の切替弁V1を低圧側冷却水通路83から低圧側バイパス通路85側に切り替えることで、冷却水Wは低圧側EGRクーラ73をバイパスして高圧側EGRクーラ63に供給される。このため、低圧側EGRクーラ73での圧力損失を回避することで、高圧側EGRクーラ63に供給する冷却水Wの水量を増加させることができる。これにより、高圧側EGRクーラ63に供給する冷却水Wの水量が要求量に対して少なくなることを抑制でき、冷却水Wの部分沸騰の発生を抑制できる(部分沸騰に対する耐性を向上できる)。また、低圧側EGRシステム70の非作動時や、低圧側EGRシステム70及び高圧側EGRシステム60の双方の非作動時に、低圧側EGRクーラ73をバイパスする低圧側バイパス通路85に冷却水Wを通すことで、水ポンプPの駆動損失を低減できる。よって、このEGRシステム50によれば、冷却水Wの部分沸騰の発生を抑制すると共に水ポンプPの駆動損失を低減することが可能となる。
また、EGRシステム50によれば、エンジン10の回転数及び負荷が低圧側EGRシステム70の非作動条件として設定された条件を満たしている場合に、低圧側EGRクーラ73をバイパスした冷却水Wが高圧側EGRクーラ63に供給される。このため、高圧側EGRクーラ63する冷却水Wの水量を増加させることができ、冷却水Wの部分沸騰の発生を抑制できる。また、この場合に、冷却水Wが低圧側EGRクーラ73をバイパスすることで、水ポンプPの駆動損失を低減できる。
[第2の実施形態]
図2は、第2の実施形態のEGRシステムが搭載されたエンジンを示す概略構成図である。第2の実施形態のEGRシステム50Aは、冷却水通路80が、高圧側冷却水通路81をバイパスする高圧側バイパス通路87と、冷却水Wを高圧側バイパス通路87へバイパスさせるか否かを切り替える第2の切替弁V2と、を更に有する点で第1の実施形態のEGRシステム50と相違する。高圧側バイパス通路87は、高圧側冷却水通路81の上流側と下流側とに接続されており、第2の切替弁V2は、高圧側冷却水通路81の上流側と高圧側バイパス通路87との接続箇所に設けられている。EGRシステム50Aでは、ECU90は、第1の切替弁V1及び第2の切替弁V2の双方に電気的に接続されており、これら双方の切替状態を制御する。
図2は、第2の実施形態のEGRシステムが搭載されたエンジンを示す概略構成図である。第2の実施形態のEGRシステム50Aは、冷却水通路80が、高圧側冷却水通路81をバイパスする高圧側バイパス通路87と、冷却水Wを高圧側バイパス通路87へバイパスさせるか否かを切り替える第2の切替弁V2と、を更に有する点で第1の実施形態のEGRシステム50と相違する。高圧側バイパス通路87は、高圧側冷却水通路81の上流側と下流側とに接続されており、第2の切替弁V2は、高圧側冷却水通路81の上流側と高圧側バイパス通路87との接続箇所に設けられている。EGRシステム50Aでは、ECU90は、第1の切替弁V1及び第2の切替弁V2の双方に電気的に接続されており、これら双方の切替状態を制御する。
EGRシステム50Aでは、ECU90は、高圧側EGRシステム60の非作動条件下において、冷却水Wが高圧側バイパス通路87へバイパスされるように第2の切替弁V2を制御する。上述したように、高圧側EGRシステム60が非作動となる場合とは、高圧側EGRシステム60及び低圧側EGRシステム70の双方が非作動となる場合であり、上述したEGRカット条件が満たされた場合である。EGRシステム50Aでは、ECU90は、これらのEGRカット条件下において、冷却水Wが高圧側バイパス通路87へバイパスされるように第2の切替弁V2を制御する。
このEGRシステム50Aによれば、高圧側EGRシステム60が非作動となった場合、すなわち高圧側EGRシステム60及び低圧側EGRシステム70の双方が非作動となった場合に、冷却水Wが高圧側EGRクーラ63及び低圧側EGRクーラ73の双方をバイパスすることで、水ポンプPの駆動損失を一層低減できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、上記第1の実施形態では、冷却水Wの全量を低圧側バイパス通路85へバイパスさせる例を説明したが、冷却水Wの少なくとも一部を低圧側バイパス通路85へバイパスすればよく、冷却水Wの一部を低圧側冷却水通路83へバイパスさせ、残りを低圧側バイパス通路85へ通してもよい。この場合、第1の切替弁V1として開度を制御可能なものを用い、ECU90で第1の切替弁V1の開度を制御すればよい。この点は、上記第2の実施形態における高圧側バイパス通路87についても同様である。
また、上記実施形態では、エンジン10の回転数及び負荷に基づいて低圧側EGRシステム70の非作動条件を判定する例を説明したが、コンプレッサ41を通過する空気流量(コンプレッサ流量)に基づいて判定してもよい。ECU90は、例えば、コンプレッサ41の特性をモデル化したモデルを用いて、コンプレッサ41に流入する空気流量をコンプレッサ入口の温度、圧力、大気条件等で修正し、修正した値に基づいて低圧側EGRシステム70の非作動条件を判定する(モデルベース制御)。コンプレッサ流量(低圧側EGRシステム70の作動時は空気量と低圧側EGRガス量の和)が過多になると、コンプレッサ効率が低下し、燃費が悪化する。このため、上記非作動条件は、エンジン10の性能に基づいて実験的に求められる。
3…吸気、5…排気ガス、7…高圧側EGRガス、9…低圧側EGRガス、10…エンジン、11…回転数センサ、13…エアクリーナ、15…DPF、16…NOx触媒、20…吸気通路、30…排気通路、40…過給機、41…コンプレッサ、43…タービン、50,50A…EGRシステム、60…高圧側EGRシステム、61…高圧側EGR通路、63…高圧側EGRクーラ、70…低圧側EGRシステム、71…低圧側EGR通路、73…低圧側EGRクーラ、80…冷却水通路、81…高圧側冷却水通路、83…低圧側冷却水通路、85…低圧側バイパス通路、87…高圧側バイパス通路、90…ECU(制御部)、P…水ポンプ、V1…第1の切替弁、V2…第2の切替弁、W…冷却水。
Claims (2)
- 高圧側EGRシステムのEGRガスを冷却する高圧側EGRクーラと、
低圧側EGRシステムのEGRガスを冷却する低圧側EGRクーラと、
前記高圧側EGRクーラ内に冷却水を通す高圧側冷却水通路と、前記高圧側冷却水通路の上流側に配置されて前記低圧側EGRクーラ内に前記冷却水を通す低圧側冷却水通路と、前記低圧側冷却水通路をバイパスする低圧側バイパス通路と、前記冷却水を前記低圧側バイパス通路へバイパスさせるか否かを切り替える第1の切替弁と、を有する冷却水通路と、
前記冷却水通路を通る前記冷却水を加圧する水ポンプと、
前記第1の切替弁を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記低圧側EGRシステムの非作動条件下において、前記冷却水の少なくとも一部が前記低圧側バイパス通路へバイパスされるように前記第1の切替弁を制御する、EGRシステム。 - 前記冷却水通路は、前記高圧側冷却水通路をバイパスする高圧側バイパス通路と、前記冷却水を前記高圧側バイパス通路へバイパスさせるか否かを切り替える第2の切替弁と、を更に有し、
前記制御部は、前記高圧側EGRシステムの非作動条件下において、前記冷却水の少なくとも一部が前記高圧側バイパス通路へバイパスされるように前記第2の切替弁を制御する、請求項1記載のEGRシステム。
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