JP2016084709A - エンジンの失火判定制御装置 - Google Patents
エンジンの失火判定制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016084709A JP2016084709A JP2014216073A JP2014216073A JP2016084709A JP 2016084709 A JP2016084709 A JP 2016084709A JP 2014216073 A JP2014216073 A JP 2014216073A JP 2014216073 A JP2014216073 A JP 2014216073A JP 2016084709 A JP2016084709 A JP 2016084709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- misfire
- frequency band
- resonance frequency
- resonance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】フライホイールの共振に起因する失火の誤診を抑制し、失火の判定精度を向上する。
【解決手段】エンジン運転状態に基づいてエンジンの失火を診断すると(S12)、失火カウンタに1を加算する(S13)。失火カウンタの失火回数が第1しきい値S1を超えると、失火と判定する(S16,S17)。エンジン回転数がフライホイールの共振周波数帯であるとともに、失火回数が第1しきい値S1以下かつ第2しきい値S2を超えている場合、エンジン回転数を共振周波数帯から外れるように変更する(S15,S16,S18)。
【選択図】図2
【解決手段】エンジン運転状態に基づいてエンジンの失火を診断すると(S12)、失火カウンタに1を加算する(S13)。失火カウンタの失火回数が第1しきい値S1を超えると、失火と判定する(S16,S17)。エンジン回転数がフライホイールの共振周波数帯であるとともに、失火回数が第1しきい値S1以下かつ第2しきい値S2を超えている場合、エンジン回転数を共振周波数帯から外れるように変更する(S15,S16,S18)。
【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンの失火を判定する失火判定制御装置の改良に関する。
従来より、エンジンの失火を判定する技術が知られている(特許文献1参照)。失火の判定は、例えばエンジンの回転変動に基づいて所定レベルの失火を検出し、この失火の検出回数が所定のしきい値を超えると失火と判定する。
ところで、エンジンのクランクシャフトには、車両の振動を低減するフライホイールが取り付けられている。ここで、エンジン回転数が、バネ等のダンパを有するフライホイールが共振を起こし易い所定の共振周波数域にある場合、このフライホイールの共振に起因するエンジンの回転変動により、エンジンが失火していないのに誤ってエンジンが失火していると誤判定されるおそれがある。
そこで本発明は、フライホイールの共振に起因する失火の誤診を抑制し、エンジンの失火の判定精度を向上することを目的としている。
そこで本発明は、エンジン運転状態に基づいてエンジンの失火を判定する失火判定手段と、クランクシャフトに設けられたフライホイールと、上記フライホイールが共振を生じ易い共振周波数帯であるか否かを判定する共振判定手段と、共振周波数帯である場合、上記失火判定手段により失火と判定される前に、エンジンの運転点を共振周波数帯から外れるように変更する共振抑制手段と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、エンジンの運転点(エンジン回転数や変速比)が共振周波数帯である場合、失火と判定される前にエンジンの運転点を共振周波数帯から外れるように変更しているために、フライホイールの共振に起因するエンジンの回転変動によりエンジンの失火と誤判定されることを抑制することができる。この結果、エンジンの失火の判定精度を向上することができる。
以下、図示実施例により本発明を説明する。図1は、本発明の一実施例に係るエンジンの失火判定制御装置を模式的に示す構成図である。
失火判定制御装置は、エンジン11のクランクシャフト12に固定されるフライホイール13と、磁気ピックアップセンサ14と、クランク角センサ15と、制御部としてのECM20と、を有している。フライホイール13は、メインフライホイール13aと、サブフライホイール13bとを有するデュアルマスタイプのフライホイールである。メインフライホイール13aは、エンジン11のクランクシャフト12に固定されている。サブフライホイール13bは、バネ13cを介してメインフライホイール13aに連結されており、クランクシャフト12に対しては固定されない構造となっている。フライホイール13の周囲には、リングギア16が設けられている。なお、この実施例ではデュアルマスタイプのフライホイールを用いているが、これに代えて一つのマスを備えた通常のフライホイールを用いても良い。
磁気ピックアップセンサ14は、リングギア16の回転角度を検出し、その検出信号をECM20に出力する。クランク角センサ15は、カム軸の回転角度を検出し、その検出信号(REF信号)をECM20に出力する。
ECM20は、点火時期制御や燃料噴射制御等の種々のエンジン制御処理を記憶及び実行する機能を有するデジタルコンピュータシステムであり、波形整形回路21と、位相検出回路22と、タイマ23と、失火診断部24と、失火判定部25と、を有している。波形整形回路21は、磁気ピックアップセンサ14のリングギア信号に基づいて、信号波形を整形する。位相検出回路22は、その整形されたリングギア信号及びクランク角センサ15のREF信号に基づいて、位相を検出する。タイマ23は、その位相信号及び波形整形回路21で整形されたリングギア信号に基づいてエンジンが規定角度を回転するのに要した時間TINTを検出する。失火診断部24は、時間TINTに基づいて失火診断を行う。あるいは、より簡易的に失火診断部24はエンジン回転数の変動に基づいてエンジンの失火を診断するようにしても良く、具体的にはエンジン回転数の変動が所定のしきい値を超えていたら失火と診断しても良い。上記のしきい値はエンジン運転状態に応じて調整される。
失火判定部25は、失火診断部24の結果に基づいてエンジンが失火したか否かを最終的に判定・確定する。図2は、この失火判定部25による失火の判定処理の流れを示すフローチャートである。本ルーチンは上記のECM20により記憶され、極短い所定期間毎に繰り返し実行される。ステップS11では、エンジン回転数や自動変速機の変速比等のエンジン運転状態を読み込む。ステップS12では、上記失火診断部24により失火と診断されたか否かを判定する。失火診断部24により失火と診断された場合には、ステップS13へ進み、失火回数を表す失火カウンタの値に「1」を加算(インクリメント)する。この失火カウンタの値は、例えばエンジン始動時やエンジン停止時に「0」にリセットされ、エンジン運転状態ではその値が保持される。
ステップS14では、エンジン回転数が、所定の共振周波数帯であるか否かを判定する(共振判定手段)。この共振周波数帯は、バネ13c(ダンパ)を有するフライホイール13の共振を生じ易く、この共振により失火診断部24が誤って失火と診断するおそれがある運転域に対応する。図3は、共振周波数帯の一例を示しており、エンジン回転数と自動変速機(図示省略)の変速比とにより定まる図中の領域α1が、共振周波数帯に相当する。つまり、共振周波数帯α1は、エンジン回転数と変速比とにより定まり、エンジン回転数が高くなるほど変速比が小さくなる関係にある。
エンジン回転数が共振周波数帯α1にある場合、ステップS15へ進み、失火カウンタの値が、所定の第2しきい値S2を超えているかを判定する。この第2しきい値S2は、後述する失火判定用の第1しきい値S1よりも小さい値である。例えば、第1しきい値S1が約30回の場合、第2しきい値S2はその半分の約15回程度に設定される。
失火カウンタの値が第2しきい値S2を超えていなければ本ルーチンを終了し、超えていればステップS16へ進む。ステップS16では、失火カウンタの値が失火判定用の第1しきい値S1を超えているか否かを判定する。失火カウンタの値が第1しきい値S1を超えていれば、ステップS17へ進み、失火と判定し、例えばMIL(警告灯)や警告音により失火を運転者に報知する(失火判定手段)。
失火カウンタの値が第2しきい値S2を超えており、かつ、第1しきい値S1以下であれば、ステップS15,S16を経てステップS18へと進み、現在の運転点を共振周波数帯から外す(共振抑制手段)。例えば、自動変速機を変速して、エンジン回転数を共振周波数帯から外す。
このように本実施例では、エンジンの運転点が共振周波数帯にある場合、エンジン運転点を共振周波数帯から外すことで、フライホイール13の共振に起因するエンジンの失火診断の誤判定を抑制し、エンジンの失火判定の精度向上を図ることができる。
特に本実施例では、失火カウンタを利用し、現在の運転状態が共振周波数帯にあり、かつ、失火判定用の第1しきい値S1よりも小さい値である所定の第2しきい値S2を失火回数が超えた時点で、初めて運転点を共振周波数帯から外すようにしたので、失火判定用の失火カウンタを利用した簡素な演算構成でありながら、誤診の発生を抑制しつつ、エンジンの運転点が過度に変更されることを抑制することができる。
11…エンジン
13…フライホイール
15…クランク角センサ
24…失火診断部
25…失火判定部
13…フライホイール
15…クランク角センサ
24…失火診断部
25…失火判定部
Claims (4)
- エンジン運転状態に基づいてエンジンの失火を判定する失火判定手段と、
クランクシャフトに設けられたフライホイールと、
エンジン回転数が、上記フライホイールが共振を生じ易い共振周波数帯であるか否かを判定する共振判定手段と、
エンジン回転数が共振周波数帯である場合、上記失火判定手段により失火と判定される前に、エンジンの運転点を共振周波数帯から外れるように変更する共振抑制手段と、
を有することを特徴とするエンジンの失火判定制御装置。 - 上記共振周波数帯は、車両に設けられた変速機の変速比毎に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの失火判定制御装置。
- 上記失火判定手段は、エンジン回転数の変動に基づいてエンジンの失火を診断し、失火と診断された失火回数が所定の第1しきい値を超えたときに、エンジンの失火と判定し、
上記共振抑制手段は、所定の共振周波数帯にある状態で、上記失火回数が上記第1しきい値よりも少ない値である所定の第2しきい値を超えたときに、エンジンの運転点が共振周波数帯から外れるように、エンジンの運転点を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの失火判定制御装置。 - 上記失火判定手段は、上記共振抑制手段によりエンジンの運転点を共振周波数帯から外れるように変更した後にも、上記失火回数のカウントアップを継続し、この失火回数が上記第1しきい値を超えたときに、エンジンの失火と判定することを特徴とする請求項3に記載のエンジンの失火判定制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014216073A JP2016084709A (ja) | 2014-10-23 | 2014-10-23 | エンジンの失火判定制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014216073A JP2016084709A (ja) | 2014-10-23 | 2014-10-23 | エンジンの失火判定制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016084709A true JP2016084709A (ja) | 2016-05-19 |
Family
ID=55972385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014216073A Pending JP2016084709A (ja) | 2014-10-23 | 2014-10-23 | エンジンの失火判定制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016084709A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170350333A1 (en) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | Ford Global Technologies, Llc | Methods and systems for cylinder misfire detection |
CN112523885A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-03-19 | 江门市大长江集团有限公司 | 一种发动机内失火的控制方法及装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001317402A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Toyota Motor Corp | 失火検出装置、および失火検出方法 |
JP2008063975A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の失火判定装置および失火判定方法並びに車両 |
JP2010048230A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置および制御方法 |
JP2010069949A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Toyota Motor Corp | ハイブリッド車およびその制御方法 |
-
2014
- 2014-10-23 JP JP2014216073A patent/JP2016084709A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001317402A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Toyota Motor Corp | 失火検出装置、および失火検出方法 |
JP2008063975A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の失火判定装置および失火判定方法並びに車両 |
JP2010048230A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置および制御方法 |
JP2010069949A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Toyota Motor Corp | ハイブリッド車およびその制御方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170350333A1 (en) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | Ford Global Technologies, Llc | Methods and systems for cylinder misfire detection |
CN107448318A (zh) * | 2016-06-01 | 2017-12-08 | 福特环球技术公司 | 用于气缸失火检测的方法和系统 |
US10161326B2 (en) * | 2016-06-01 | 2018-12-25 | Ford Global Technologies, Llc | Methods and systems for cylinder misfire detection |
CN107448318B (zh) * | 2016-06-01 | 2022-01-28 | 福特环球技术公司 | 用于气缸失火检测的方法和系统 |
CN112523885A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-03-19 | 江门市大长江集团有限公司 | 一种发动机内失火的控制方法及装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6484299B2 (ja) | 内燃機関失火検出装置 | |
JP2010025017A (ja) | エンジン制御装置 | |
CN111033021B (zh) | 内燃机失火检测装置 | |
JP2011069282A (ja) | クランク角検出システムの異常診断装置 | |
JP2017214857A (ja) | 失火検出装置及びビークル | |
JP2016084709A (ja) | エンジンの失火判定制御装置 | |
US20080250850A1 (en) | Method and System for Misfire Detection | |
JP2017155605A (ja) | 多気筒内燃機関の失火検出装置 | |
US10005469B2 (en) | Response amplitude modification for hybrid electric vehicle misfire detections | |
US9153081B2 (en) | Counter apparatus | |
JP2016084767A (ja) | エンジンの失火判定制御装置 | |
JP6484298B2 (ja) | 内燃機関失火検出装置 | |
JP5299550B2 (ja) | エンジンの失火診断装置 | |
JP6413732B2 (ja) | 内燃機関の失火診断装置 | |
JP6484297B2 (ja) | 内燃機関失火検出装置 | |
JP2020125726A (ja) | 内燃機関失火検出装置 | |
JP2020060156A (ja) | 内燃機関失火検出装置 | |
JP2009236036A (ja) | 単気筒4サイクルエンジン | |
JP5940945B2 (ja) | 自動車用制御装置 | |
JP2004270626A (ja) | ノックセンサの異常検出装置および異常検出方法 | |
KR101316399B1 (ko) | 엔진의 실화 오감지 회피 방법 | |
JP6071697B2 (ja) | 内燃機関制御装置、内燃機関制御方法及びプログラム | |
JP2002155795A (ja) | 多気筒エンジンのノッキング判別装置 | |
JP5674500B2 (ja) | パルス信号検出方法、パルス信号検出回路、内燃機関の点火装置およびプログラム | |
JP2015010832A (ja) | 車載電子制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170804 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180605 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20181211 |