JP2016083001A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収体全体を排泄液の吸収に有効利用することが可能であり、液吸収能に優れる吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収性物品1は、吸収体と表面シートとの間に介在配置された中間シート5を具備している。中間シート5は、腹側領域5F、股下領域5M及び背側領域5Rに区分され、これら各領域の肌対向面又は非肌対向面に溝が形成されている。股下領域5Mと腹側領域5F及び背側領域5Rとで溝の形成パターンが異なっている。腹側領域5Fに、長さ方向の端部を該腹側領域5Fにおける中間シート5の隅部5C1に向けて該隅部5C1に向かって延びている溝10Fが形成されていると共に、背側領域5Rに、長さ方向の端部を該背側領域5Rにおける中間シート5の隅部5C2に向けて該隅部5C2に向かって延びている溝10Rが形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品として、液保持性の吸収体、該吸収体の肌対向面側に配された表面シート、及び該吸収体と該表面シートとの間に介在配置された液透過性の中間シートを具備するものが知られている。この中間シートは、セカンドシートなどとも呼ばれるもので、尿等の排泄液を拡散させた状態で一時的に保持することができ、排泄液の吸収体側から着用者の肌側への移行(いわゆる液戻り)を防止することができる。
中間シートを具備する吸収性物品に関し、例えば特許文献1には、中間シートにおける吸収体に対応する位置に、該吸収体の長手方向軸に対して斜めに形成された斜め方向溝と、該斜め方向溝と交差する交差溝とを形成することが記載されている。特許文献1記載の吸収性物品においては、中間シートに形成される溝のパターン1種類であり、股下部と腹側部及び背側部とで溝のパターンが同じである。特許文献1によれば、中間シートに形成された溝の作用により、排泄液を良好に拡散させることができ、排泄液の吸収速度が速い吸収性物品が得られるとされている。
また特許文献2には、吸収体の長手方向(縦方向)に延び表面シート側に開放した多条の溝をなすよう立体的に賦型された中間シートを具備する吸収性物品が記載されている。特許文献2記載の吸収性物品においては、中間シートの縦方向の略全長に亘って溝が連続的に延びており、股下部と腹側部及び背側部とで溝のパターンが同じである。特許文献2によれば、中間シートに形成された溝の作用により、着用者が排泄時に感じる濡れ感を低減させ、且つ横漏れを防止しつつ吸収体の長手方向への液拡散を促進させることで吸収体全域を効率よく液体の吸収に活用しうる吸収性物品が得られるとされている。
特開2010−11911号公報 特開2011−120654号公報
吸収性物品においては尿等の排泄液を吸収する役割は吸収体が担っているところ、従来、排泄液の吸収に実際に利用されるのは吸収体の一部のみであり、吸収体全体が排泄液の吸収に有効活用されていない場合が多い。そのような従来の吸収性物品は、表面シートに排泄液が溜まりやすく、また、表面シートを一旦は透過した排泄液が着用中の体圧等の影響により着用者の肌側に逆戻りする、いわゆる液戻りを引き起こす場合もあり、着用者に不快感を与え、ムレやカブレ等の肌トラブルが生じるおそれがある。
吸収体全体を排泄液の吸収に有効利用するためには、排泄液の縦方向の拡散性を高めることが有効であり、その具体的手段として、吸収体の肌対向面側に配される中間シート又は表面シートに、排泄液を縦方向に導く導液路として機能する溝をエンボス加工によって形成することが考えられる。しかし、表面シートに溝を形成する技術は、排泄液が表面シートに滞留する時間が長くなるため、肌トラブルを生じるおそれがある。これに対し、特許文献1及び2に記載の如き中間シートに溝を形成する技術は、肌トラブルを生じさせずに排泄液の拡散性を高め得る。しかし、特許文献1及び2記載の技術は、排泄液の拡散性の点で改良の余地があり、吸収体全体を排泄液の吸収に有効利用し得るとは言い難いものであった。
従って本発明は、吸収体全体を排泄液の吸収に有効利用することが可能であり、液吸収能に優れる吸収性物品に関する。
本発明は、液保持性の吸収体、該吸収体の肌対向面側に配された表面シート、及び該吸収体と該表面シートとの間に介在配置された中間シートを具備し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部とそれらの間に位置する股下部とを有すると共に、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、前記中間シートは、前記腹側部に配される腹側領域、股下部に配される股下領域及び背側部に配される背側領域に区分され、これら各領域の肌対向面又は非肌対向面に溝が形成されており、該股下領域と該腹側領域及び該背側領域とで該溝の形成パターンが異なっており、前記腹側領域に、長さ方向の端部を該腹側領域における前記中間シートの隅部に向けて該隅部に向かって延びている溝が形成されていると共に、前記背側領域に、長さ方向の端部を該背側領域における前記中間シートの隅部に向けて該隅部に向かって延びている溝が形成されている吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、吸収体全体を排泄液の吸収に有効利用することが可能であり、液吸収能に優れる吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつを各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた展開状態を示す表面シート側(肌対向面側)の一部破断平面図である。 図2は、図1のI−I線断面の模式的な断面図である。 図3は、図1に示すおむつに配されている中間シートの肌対向面を模式的に示す平面図である。 図4は、図3に示す中間シートにおいて排泄液が拡散する様子を模式的に示す平面図である。 図5は、本発明に係る中間シートの他の実施形態の肌対向面を模式的に示す平面図である。 図6は、本発明に係る中間シートのさらに他の実施形態の肌対向面を模式的に示す平面図である。 図7(a)〜図7(f)は、それぞれ、本発明に係る中間シートのさらに他の実施形態の肌対向面を模式的に示す平面図である。 図8は、本発明の範囲外の中間シートにおいて排泄液が拡散する様子を模式的に示す平面図である。 図9は、本発明の範囲外の他の中間シートにおいて排泄液が拡散する様子を模式的に示す平面図である。 図10は、本発明の範囲外のさらに他の中間シートにおいて排泄液が拡散する様子を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の吸収性物品について、その好ましい一実施形態である使い捨ておむつに基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本実施形態の使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、着用時に着用者の腹側(前側)に配される腹側部F及び背側(後側)に配される背側部Rとそれらの間に位置する股下部Mとを有すると共に、腹側部Fから股下部Mを介して背側部Rに延びる縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有する。
おむつ1は、いわゆる展開型の使い捨ておむつであり、図1及び図2に示すように、肌対向面を形成し、着用時に着用者の肌と接触し得る液透過性の表面シート2と、非肌対向面を形成する液不透過性ないし撥水性の裏面シート3と、両シート2,3間に介在配置された液保持性の吸収体4とを具備し、図1に示す如き平面視において一方向(縦方向X)に長い形状をしており縦長である。また、表面シート2と吸収体4との間には液透過性の中間シート5が介在配置されている。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面(相対的に着用者の肌に近い側)であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(相対的に着用者の肌から遠い側)に向けられる面である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置(当該吸収性物品の正しい着用位置)が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4(吸収性コア40)よりも大きな寸法を有し、吸収体4の周縁から外方に延出している。裏面シート3は、図1に示す如き展開且つ伸張状態のおむつ1の外形を形成している。表面シート2及び裏面シート3としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。裏面シート3には、例えば、液不透過性のフィルムシート単独の形態と、該フィルムシートの非肌対向面(外表面)側に外装シート(例えば不織布)を積層配置した形態とがある。
おむつ1は、股下部Mを含む縦方向Xの中央部における、縦方向Xに沿う両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、図1に示す如き平面視において、縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状をなしている。股下部Mは、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄ポイントP(図3参照)を含んでいる。排泄ポイントPは、おむつ1の縦方向Xの中央(おむつ1を縦方向Xに二分する仮想中心線)よりもやや背側部R寄りに偏倚した位置にある。
吸収体4は、液保持性の吸収性コア40と、該吸収性コア40の肌対向面及び非肌対向面を被覆する液透過性のコアラップシート41とを含んで構成されている。吸収性コア40は、図1に示す如き平面視において、縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状をなし、縦方向Xに長い形状を有している。コアラップシート41は、吸収性コア40の横方向Yの長さの2倍以上3倍以下の幅を有する1枚の連続したシートである。コアラップシート41は、吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の下方に巻き下げられて、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆している。吸収性コア40とコアラップシート41との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されていても良い。吸収性コア40としては、例えば、木材パルプ、親水化剤により処理された合繊繊維等の親水性繊維からなる繊維集合体、又は該繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマーを保持させたもの等を用いることができる。コアラップシート41としては、紙、不織布(親水化処理が施された繊維からなる親水性不織布)等を用いることができる。
腹側部F及び背側部Rそれぞれのウエスト部(縦方向Xの端部)における表面シート2と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材31が横方向Yに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時における該ウエスト部には、弾性部材31の収縮によりウエストギャザーが形成される。また、着用者の脚周りに配される左右のレッグ部における表面シート2と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材32が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時におけるレッグ部には、弾性部材32の収縮により一対のレッグギャザーが形成される。また、おむつ1の表面シート2側における縦方向Xに沿う左右両側には、それぞれサイドシート34が配されている。サイドシート34の内側縁部には、糸状の弾性部材33が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時には弾性部材33の収縮により少なくとも股下部Bに立体ギャザーが形成される。表面シート2、裏面シート3、吸収体4、各弾性部材31,32,33及びサイドシート34は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。
図1に示すように、おむつ1の背側部Rの縦方向Xに沿う両側縁部には、一対のファスニングテープ35,35が設けられている。ファスニングテープ35には、機械的面ファスナーのオス部材からなる図示しない止着部が取り付けられている。また、おむつ1の腹側部Fの非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域36が形成されている。被止着領域36は、腹側部Fの非肌対向面を形成する裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を公知の接合手段(例えば、接着剤やヒートシール等)で接合固定して形成されており、ファスニングテープ35の前記止着部を着脱自在に止着可能になされている。
図3には、おむつ1において吸収体4と表面シート2との間に介在配置されている中間シート5の肌対向面(表面シート2との対向面)が拡大して示されている。中間シート5は、単層構造のシートからなり、平面視において縦方向Xに長い矩形形状を有し、その長手方向を縦方向Xに一致させて、吸収体4の肌対向面上に配置されている。中間シート5の縦方向X及び横方向Yそれぞれの長さは、吸収体4のそれと同じであり、吸収体4の肌対向面(吸収性コア40の肌対向面側のコアラップシート41の肌対向面)の全域が中間シート5によって被覆されている。
中間シート5としては、親水性で液透過性のシート材料を用いることができ、例えば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を用いることができる。特に好ましい中間シート5の具体例として、不織布に界面活性剤による親水化処理が施されてなる、親水性不織布が挙げられる。この親水性不織布としては、例えば、エアスルー不織布、エアレイド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等が挙げられる。
中間シートの無荷重下における厚みは、特に制限されないが、シートの面方向における液拡散性とシートの厚み方向における液透過性とのバランスの観点から、好ましくは0.2mm以上、さらに好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは3mm以下、さらに好ましくは1mm以下、より具体的には、好ましくは0.2〜3mm、さらに好ましくは0.5〜1mmである。同様の観点から、中間シートの坪量は、好ましくは10g/m以上、さらに好ましくは12g/m以上、そして、好ましくは30g/m以下、さらに好ましくは15g/m以下、より具体的には、好ましくは10〜30g/m、さらに好ましくは12〜15g/mである。
図3に示すように、中間シート5は、腹側部Fに配される腹側領域5F、股下部Mに配される股下領域5M及び背側部Rに配される背側領域5Rの3つの領域に区分され、これら各領域5F,5M,5Rの肌対向面又は非肌対向面に、後述する溝10F等の溝が形成されている。通常、股下領域5Mは、中間シート5の縦方向Xの中央から縦方向Xの前側及び後側それぞれに200〜300mm離間した位置に亘る領域であり、股下領域5Mを挟んで縦方向Xの前側に腹側領域5Fが位置し、後側に背側領域5Rが位置する。
本実施形態においては、図2に股下領域5Mに位置する縦溝16について例示したように、中間シート5の溝は全て中間シート5の肌対向面、即ち、表面シート2との対向面に溝が形成されており、中間シート5の非肌対向面、即ち、吸収体4との対向面には形成されていない。つまり、中間シート5の溝は、中間シート5に対しその肌対向面側から、熱を伴うか若しくは伴わないエンボス又は超音波エンボス等の公知のエンボス加工を施すことにより形成されている。
腹側領域5Fには、図3に示すように、長さ方向の端部を腹側領域5Fにおける中間シート5の隅部(腹側領域5Fの縦方向Xの外方側の隅部)5C1に向けて該隅部5C1に向かって延びている溝10Fが形成されている。溝10Fは、平面視において股下領域5M(縦方向Xの内方)に向かって凸となる凸状をなし、その凸の頂部が中間シート5の横方向Yの中央に位置し、その長さ方向の両端部が2つの隅部5C1に1対1で対向している。腹側領域5Fには、3本の溝10Fが縦方向Xに所定間隔を置いて形成されている。隣接する2本の溝10F,10Fの間隔は、それらの長さ方向の全長に亘って一定となっている。
また腹側領域5Fには、溝10Fに加えてさらに、長さ方向の端部を腹側領域5Fの縦方向Xの内方側の隅部5FCに向けて該隅部5FCに向かって延びている溝11Fが形成されている。腹側領域5Fの縦方向Xの内方側の隅部5FCは、中間シート5の縦方向Xの中央部に位置している。ここで、「中間シートの縦方向中央部」は、中間シート5の縦方向Xの中央及びその近傍であり、より具体的には、中間シート5の縦方向Xの中央から縦方向Xの前側及び後側それぞれに200〜300mm離間した位置に亘る領域である。溝11Fは、平面視において股下領域5Mとは反対側(縦方向Xの外方)に向かって凸となる凸状をなし、その凸の頂部が中間シート5の横方向Yの中央に位置し、その長さ方向の両端部が2つの隅部5FCに1対1で対向している。腹側領域5Fには、3本の溝11Fが縦方向Xに所定間隔を置いて形成されている。隣接する2本の溝11F,11Fの間隔は、それらの長さ方向の全長に亘って一定となっている。
本発明において「隅部」とは、当該領域を画成する2本の線が出会った所(一致点)の内側部分を意味し、「2本の線の一致点」及び「その近傍」を含む領域である。ここでいう、「一致点の近傍」は、2本の線の一致点(角)から50mm以内の領域を意味する。また、ここでいう「2本の線」は、実在する線(例えば中間シートの輪郭線)に制限されず、仮想線でも良い。例えば、腹側領域5Fの縦方向Xの内方側の隅部5FCを画成するのは、縦方向Xに延びる中間シート5の1本の輪郭線と、図3中点線で示した横方向Yに延びる1本の仮想線である。尚、本願の図面は模式的なものであって、対象が正確な寸法、角度、曲率で描かれているとは限らず、溝の長さ方向の端部と隅部との正確な位置関係が図面に表れているとは限らない。
腹側領域5Fにおける溝10F及び溝11Fは全て繋がっており、全体として1つの溝集合体15Fを形成している。溝集合体15Fにおいては、1本の溝10Fと1本の溝11Fとがそれらの凸の頂部において繋がって平面視X字状の溝をなし、そうしてできた複数(3つ)のX字状の溝が互いに重なり合っている。溝集合体15Fは、排泄ポイントPを通って中間シート5を横方向Yに二分する仮想横中心線(図示せず)を基準として対称形をなしていると共に、該溝集合体15Fを縦方向Xに二分する仮想縦中心線(図示せず)を基準として対称形をなしている。
一方、背側領域5Rには、図3に示すように、長さ方向の端部を背側領域5Rにおける中間シート5の隅部5C2(背側領域5Rの縦方向Xの外方側の隅部)に向けて該隅部5C2に向かって延びている溝10Rが形成されている。溝10Rは、平面視において股下領域5M(縦方向Xの内方)に向かって凸となる凸状をなし、その凸の頂部が中間シート5の横方向Yの中央に位置し、その長さ方向の両端部が2つの隅部5C2に1対1で対向している。背側領域5Rには、3本の溝10Rが縦方向Xに所定間隔を置いて形成されている。隣接する2本の溝10R,10Rの間隔は、それらの長さ方向の全長に亘って一定となっている。
また背側領域5Rには、溝10Rに加えてさらに、長さ方向の端部を背側領域5Rの縦方向Xの内方側の隅部5RCに向けて該隅部5RCに向かって延びている溝11Rが形成されている。背側領域5Rの縦方向Xの内方側の隅部5RCは、中間シート5の縦方向Xの中央部に位置している。即ち、背側領域5Rの隅部5RCは、腹側領域5Fの隅部5FCと同じく、中間シート5の縦方向Xの中央部である。溝11Rは、平面視において股下領域5Mとは反対側(縦方向Xの外方)に向かって凸となる凸状をなし、その凸の頂部が中間シート5の横方向Yの中央に位置し、その長さ方向の両端部が2つの隅部5RCに1対1で対向している。背側領域5Rには、3本の溝11Rが縦方向Xに所定間隔を置いて形成されている。隣接する2本の溝11R,11Rの間隔は、それらの長さ方向の全長に亘って一定となっている。
背側領域5Rにおける溝10R及び溝11Rは全て繋がっており、全体として1つの溝集合体15Rを形成している。溝集合体15Rにおいては、1本の溝10Rと1本の溝11Rとがそれらの凸の頂部において繋がって平面視X字状の溝をなし、そうしてできた複数(3つ)のX字状の溝が互いに重なり合っている。溝集合体15Rは、排泄ポイントPを通って中間シート5を横方向Yに二分する前記仮想横中心線(図示せず)を基準として対称形をなしていると共に、該溝集合体15Rを縦方向Xに二分する仮想縦中心線(図示せず)を基準として対称形をなしている。
腹側領域5F及び背側領域5Rとでは溝の形成パターンが同じであり、溝集合体15Fと溝集合体15Rとは平面視形状が同じである。これに対し、股下領域5Mと腹側領域5F及び背側領域5Rとでは、溝の形成パターンが異なっている。
本実施形態においては、図3に示すように股下領域5Mには、平面視において縦方向Xに延びる線状の縦溝16が複数本(8本)形成されている。ここでいう「線状」には、直線及び曲線の両方が含まれる。図3に示す形態においては、股下領域5Mにおける複数本の縦溝16は何れも平面視において曲線状である。尚、縦溝16は、股下領域5Mと腹側領域5又は背側領域5Rとの境界を跨いで形成されており、股下領域5Mのみならず、腹側領域5及び背側領域5Rにも形成されている。
縦溝16は、股下領域5Mにおける腹側領域5F寄りに位置する股下腹側領域5MF及び背側領域5R寄りに位置する股下背側領域5MRそれぞれに複数本(4本)形成されている。股下腹側領域5MFと股下背側領域5MRとの境界線は、股下領域5Mを縦方向Xに二分する仮想縦中心線である。股下腹側領域5MFにおける縦溝16と股下背側領域5MRにおける縦溝16とは繋がっておらず、両縦溝16,16の間には溝が形成されていない領域が存している。股下腹側領域5MF及び股下背側領域5MRそれぞれにおいて、複数本(4本)の縦溝16が横方向Yに所定間隔を置いて形成されている。
図3に示すように、溝10F等の、中間シート5における溝は全て、中間シート5の周縁には達していない。
図4には、中間シート5において尿等の排泄液が拡散する様子が示されている。中間シート5に形成された溝10F等の前記溝においては、中間シート5の形成材料が圧密化されているため、溝が形成されていない部位(非エンボス部)に比して液透過性が低下しており、中間シート5の非肌対向面側に配された吸収体4へ液を透過し難い。本実施形態においては、このような特性を有する溝10F等の前記溝を図3に示す如き特定のパターンで中間シート5に形成することで、図4に示すように、符号100で示す排泄液を縦方向Xに拡散させ、それによって吸収体4の全体が排泄液の吸収に有効利用されるようにし、液吸収能の向上を図っている。
着用者の排泄部から排泄された排泄液100は、通常、表面シート2における排尿ポイントP及びその近傍に接触し、その最初の接触部分を中心として表面シート2を厚み方向に透過して、中間シート5の肌対向面における排尿ポイントP及びその近傍に到達する(図4(a)参照)。中間シート5の肌対向面における排尿ポイントP及びその近傍には、縦方向Xに延びる線状の縦溝16が複数本形成されており、排泄液100はこれらの縦溝16を通って中間シート5の肌対向面上を縦方向Xに流れ(図4(b)参照)、先ずは、排尿ポイントPに相対的に近い背側領域5Rの溝集合体15Rの中央部に到達し(図4(c)参照)、やや遅れて、排尿ポイントPから相対的に遠い腹側領域5Fの溝集合体15Fの中央部に到達する(図4(d)参照)。
腹側領域5Fの溝集合体15Fは、その中央部から腹側領域5Fの4つの隅部(5C1,5FC)に向かって延びる複数本の溝10F,11Fを含んで構成されているため、溝集合体15Fの中央部に到達した排泄液100は、これらの溝10F,11Fを通って腹側領域5Fの略全域に拡散する。同様に、背側領域5Rの溝集合体15Rは、その中央部から背側領域5Rの4つの隅部(5C2,5RC)に向かって延びる複数本の溝10R,11Rを含んで構成されているため、溝集合体15Rの中央部に到達した排泄液100は、これらの溝10R,11Rを通って背側領域5Rの略全域に拡散する。その結果、図4(e)に示すように、排泄液100は中間シート5の肌対向面の略全域に拡散する。排泄液100は、こうして中間シート5の肌対向面の略全域に拡散しつつ、中間シート5を厚み方向に透過して、中間シート5の非肌対向面側に配された吸収体4に到達するので、吸収体4の肌対向面の略全域に排泄液100が接触することとなり、吸収体4の吸収容量の全体を有効活用することが可能となり、延いてはおむつ1の液吸収能が向上する。
中間シート5がこのように液拡散性に優れている理由の1つは、股下領域5Mと腹側領域5F及び背側領域5Rとで溝の形成パターンが異なっているためである。
例えば図8に示す本発明の範囲外の中間シート50のように、肌対向面における溝90の形成パターンが1種類であり、股下領域5Mと腹側領域5F及び背側領域5Rとで溝90の形成パターンが異なっていない場合は、中間シート50において液透過性の低い溝90の占める割合が多すぎるため、図4に示す如き本発明に係る中間シート5に比して排泄液100の面方向の拡散性に劣り、吸収体の吸収容量を有効に活用できるとは言い難い。
中間シート5が液拡散性に優れている理由の他の1つは、腹側領域5Fに、長さ方向の端部を腹側領域5Fにおける中間シート5の隅部5C1に向けて該隅部5C1に向かって延びている溝10Fが形成されていると共に、背側領域5Rに、長さ方向の端部を背側領域5Rにおける中間シート5の隅部5C2に向けて該隅部5C2に向かって延びている溝10Rが形成されているためである。本実施形態においては、腹側領域5Fに溝10Fに加えてさらに、長さ方向の端部を腹側領域5Fの縦方向Xの内方側の隅部5FCに向けて該隅部5FCに向かって延びている溝11Fが形成され、両溝10F,11Fによって平面視において縦方向X及び横方向Yの両方向に対称形の溝集合体15Fが形成されていると共に、背側領域5Rに溝10Rに加えてさらに、長さ方向の端部を背側領域5Rの縦方向Xの内方側の隅部5RCに向けて該隅部5RCに向かって延びている溝11Rが形成され両溝10R,11Rによって平面視において縦方向X及び横方向Yの両方向に対称形の溝集合体15Rが形成されているため、液拡散性がより一層向上している。
これに対し、例えば図9に示す本発明の範囲外の中間シート51においては、腹側領域5F及び背側領域5Rにおける溝91が縦方向Xに延びる平面視直線状であって、中間シート5の隅部5C1,5C2に向いていないため、排泄液100は縦方向Xに優先的に拡散して横方向Yへはほとんど拡散せず、図4に示す如き本発明に係る中間シート5に比して排泄液100の面方向の拡散性に劣り、吸収体の吸収容量を有効に活用できるとは言い難い。
また、図10に示す本発明の範囲外の中間シート52においては、腹側領域5F及び背側領域5Rにおける溝92の長さ方向の端部が中間シート52の横方向Yの中央部に向いていて、中間シート5の隅部5C1,5C2に向いていないため、図4に示す如き本発明に係る中間シート5に比して排泄液100の面方向の拡散性に劣り、吸収体の吸収容量を有効に活用できるとは言い難い。
本実施形態のおむつ1においては、前述したように、溝10F等の中間シート5の溝は全て該中間シートの肌対向面、即ち、表面シート2との対向面に形成されているところ、図1及び図2に示すように、中間シート5の肌対向面と対向する表面シート2の非肌対向面には、中間シート5の溝と同じパターンで、溝20F,21F,20R,21R,26が形成されている。尚、表面シート2の溝の符号については、中間シート5の溝10F,11F,10R,11R,16のうちで対応関係にあるもの(平面視において重なり合うもの)と、符号の10の位以外を一致させている。例えば、表面シートの溝10Fと中間シート5の溝20Fとは平面視において重なり合う。図1に示すように、中間シート5の複数の溝と表面シート2の複数の溝とは、1対1でほぼ重なっている。斯かる構成により、液がより拡散しやすいという効果が奏される。
溝10F等の中間シート5における溝は、その長さ方向の全長に亘って深さが一定であっても良く、あるいは、相対的に浅く凹陥している浅陥部と相対的に深く凹陥している深陥部とを含むものであっても良い。後者の溝の一例として、浅陥部と深陥部とが該溝の長さ方向に沿って交互に連なることによって全体として連続線を形成している溝が挙げられる。中間シート5における溝の幅(溝の長さ方向と直交する方向の長さ)は、特に制限されないが、好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1mm以上、そして、好ましくは3mm以下、さらに好ましくは1.5mm以下、より具体的には、好ましくは0.5〜3mm、さらに好ましくは1〜1.5mmである。前述したように表面シート3に溝を形成する場合は、中間シート5における溝と同様に形成することができる。
図5〜図7には、本発明に係る中間シートの他の実施形態が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態(中間シート5)と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分には、前記実施形態についての説明が適宜適用される。
図3に示す中間シート5においては、股下領域5Mの縦溝16が、縦方向Xの前側(股下腹側領域5MF)と後側(股下背側領域5MR)とで互いに離間するように形成されており、股下腹側領域5MFにおける縦溝16と股下背側領域5MRにおける縦溝16との間(股下領域5Mを縦方向Xに二分する仮想縦中心線及びその近傍)に溝が形成されていない領域が存在していたが、図5に示す中間シート5Aにおいては、股下腹側領域5MFにおける縦溝と股下背側領域5MRにおける縦溝とが繋がっており、両領域5MF,5MRの境界線を跨いで縦方向Xに延びる線状の縦溝17が複数本(4本)形成されている。複数本の縦溝17は、横方向Yに所定間隔を置いて形成されている。
中間シート5Aによっても中間シート5と同様の効果が奏されるが、両シート5A,5は、股下領域5Mの溝の形成パターンの違いに起因して、排泄液の拡がり方が異なる。中間シート5においては、股下領域5Mの縦溝16が縦方向Xの前側(股下腹側領域5MF)と後側(股下背側領域5MR)とに分かれているため、該前側及び該後側それぞれで排泄液の拡散が進む結果、排泄液が比較的早期に横方向Yに拡散しやすい。これに対し、中間シート5Aにおいては、股下領域5Mの縦方向Xの前側から後側に亘って縦溝17が連続しているため、横方向Yよりも縦方向Xに優先的に排泄液が拡散しやすい。
図6に示す中間シート5Bにおいては、股下腹側領域5MF及び股下背側領域5MRのうちの一方において横方向Yに隣接する2本の縦溝16,16の間に、他方における縦溝16の端部が位置している。即ち、中間シート5Bにおいては、股下腹側領域5MFと股下背側領域5MRとの境界線(中間シート5Bを縦方向Xに二分する仮想縦中心線)及びその近傍において、股下腹側領域5MFにおける複数本の縦溝16の縦方向Xの後端部と股下背側領域5MRにおける複数本の縦溝16の縦方向Xの前端部とが、横方向Yに交互に配されている。中間シート5Bによっても中間シート5と同様の効果が奏される。
図7(a)〜図7(f)に示す中間シート5C〜5Hは、何れも腹側領域5F及び背側領域5Rの溝の形成パターンを変更した以外は、図3に示す中間シート5と同じである。 図7(a)〜図7(f)の各中間シート内の線は「溝」を示している。中間シート5C〜5Hは、何れも1)腹側領域5Fに、長さ方向の端部を該腹側領域5Fにおける中間シートの隅部5C1に向けて該隅部5C1に向かって延びている溝が形成されていると共に、2)背側領域5Rに、長さ方向の端部を該背側領域5Rにおける中間シートの隅部5C2に向けて該隅部5C2に向かって延びている溝が形成されており、さらに3)腹側領域5Fに、長さ方向の端部を該腹側領域5Fの縦方向Xの内方側の隅部5FCに向けて該隅部5FCに向かって延びている溝が形成されていると共に、4)背側領域5Rに、長さ方向の端部を該背側領域5Rの縦方向Xの内方側の隅部5RCに向けて該隅部5RCに向かって延びている溝が形成されている。中間シート5C〜5Hによっても中間シート5と同様の効果が奏される。
以上、本発明について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。例えば前記実施形態では、中間シートの肌対向面(表面シートとの対向面)に溝が形成されていたが、中間シートの非肌対向面(吸収体との対向面)に溝が形成されていても良い。但し、中間シートの肌対向面に溝が形成されていた方が効果的である。また前記実施形態では、股下領域5Mにおける縦溝16,17は、平面視において曲線状であったが、直線状であっても良い。また、本発明の吸収性物品は、展開型の使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、経血、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
図1及び図2に示すおむつ1と同様の基本構成を有する展開型の使い捨ておむつを常法に従って作製した。具体的には、市販の展開型の使い捨ておむつ(花王株式会社製、商品名「メリーズMサイズ(2014年製)」において、中間シート(サブレイヤーシート)として、図3に示す中間シート5と同様のパターンで溝が形成された中間シートを用いた。実施例1で用いた中間シートは、坪量40g/mの エアスルー不織布であった。中間シートの溝は、中間シートに対しその肌対向面側から、熱を伴うエンボス加工を施すことによって形成した。尚、実施例1では、おむつ1とは異なり、表面シートの非肌対向面に中間シートの溝と同じパターンで溝を形成する構成は採用しなかった。
〔比較例1〕
市販の展開型の使い捨ておむつ(花王株式会社製、商品名「メリーズMサイズ(2014年製)」)をそのまま比較例1とした。比較例1のおむつにおける中間シートには、溝は形成されていない。
〔液拡散性の評価〕
実施例及び比較例の使い捨ておむつについて、下記方法により液拡散面積を測定し、液拡散性を評価した。液拡散面積が大きいほど、尿等の排泄液の拡散性に優れ、吸収体全体を排泄液の吸収に有効利用できていると判断でき高評価となる。その結果、実施例1の液拡散面積は143.9cm、比較例1の液拡散面積は96.5cmであり、実施例1のおむつの方が液拡散面積が大きく液拡散性に優れていた。このことから、中間シートの腹側領域及び背側領域それぞれに、長さ方向の端部を当該領域の隅部に向けた特定のパターンで溝を形成することが、液拡散性の向上に有効であることがわかる。
<液拡散面積の測定方法>
評価対象のおむつを平面状に広げて肌対向面側(表面シート側)が上を向くように水平に載置し、中央にゴム栓が付いたアクリルプレートをそのおむつの上に載せた。このとき0.5kPaの圧力をアクリルプレートを用いてかけた状態となっていた。アクリルプレート中央のゴム栓とポンプをシリコンチューブを用いてつなぎ、ここからおむつの排泄ポイントに対して、60gの人工尿を流速5g/秒で注入した。人工尿の注入が終了してから10分経過後に、おむつからアクリルプレートを外し、表面シートにおける人工尿の広がりを、OHPシートに写し取り、画像解析ソフトImageProPlusを用いて液拡散面積を測定した。人工尿の組成は次の通り。尿素1.94質量%、塩化ナトリウム0.7954質量%、硫酸マグネシウム(七水和物)0.11058質量%、塩化カルシウム(二水和物)0.06208質量%、硫酸カリウム0.19788質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.0035質量%及びイオン交換水(残量)。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
20F,20R,21F,21R,26 表面シートの溝
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性コア
41 コアラップシート
5,5A,5B,5C,5D,5E,5F,5G,5H,50,51,52 中間シート
5C1、5C2 中間シートの隅部
5F 中間シートの腹側領域
5FC 腹側領域の縦方向内方側の隅部
5RC 背側領域の縦方向内方側の隅部
5M 中間シートの股下領域
5MF 股下腹側領域
5MR 股下背側領域
5R 中間シートの背側領域
10F,10R,11F,11R,90,91,92 中間シートの溝
15F,15R 溝集合体
16,17 縦溝
100 排泄液
F 腹側部
M 股下部
R 背側部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (7)

  1. 液保持性の吸収体、該吸収体の肌対向面側に配された表面シート、及び該吸収体と該表面シートとの間に介在配置された中間シートを具備し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部とそれらの間に位置する股下部とを有すると共に、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
    前記中間シートは、前記腹側部に配される腹側領域、股下部に配される股下領域及び背側部に配される背側領域に区分され、これら各領域の肌対向面又は非肌対向面に溝が形成されており、該股下領域と該腹側領域及び該背側領域とで該溝の形成パターンが異なっており、
    前記腹側領域に、長さ方向の端部を該腹側領域における前記中間シートの隅部に向けて該隅部に向かって延びている溝が形成されていると共に、
    前記背側領域に、長さ方向の端部を該背側領域における前記中間シートの隅部に向けて該隅部に向かって延びている溝が形成されている吸収性物品。
  2. 前記腹側領域に、長さ方向の端部を該腹側領域の縦方向内方側の隅部に向けて該隅部に向かって延びている溝が形成されていると共に、
    前記背側領域に、長さ方向の端部を該背側領域の縦方向内方側の隅部に向けて該隅部に向かって延びている溝が形成されており、
    前記腹側領域の縦方向内方側の隅部及び前記背側領域の縦方向内方側の隅部は、何れも前記中間シートの縦方向中央部である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記股下領域に、平面視において縦方向に延びる線状の縦溝が複数本形成されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記股下領域における前記腹側領域寄りに位置する股下腹側領域及び前記背側領域寄りに位置する股下背側領域それぞれに、複数本の前記縦溝が横方向に所定間隔を置いて形成されており、且つ
    前記股下腹側領域における前記縦溝と前記股下背側領域における前記縦溝とが繋がっている請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記股下領域における前記腹側領域寄りに位置する股下腹側領域及び前記背側領域寄りに位置する股下背側領域それぞれに、複数本の前記縦溝が横方向に所定間隔を置いて形成されており、且つ
    前記股下腹側領域及び前記股下背側領域のうちの一方において横方向に隣接する2本の前記縦溝の間に、他方における前記縦溝の端部が位置している請求項3に記載の吸収性物品。
  6. 前記股下領域における前記縦溝は、平面視において曲線状である請求項3〜5の何れか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記中間シートの溝は全て該中間シートの肌対向面に形成されており、
    前記中間シートの肌対向面と対向する前記表面シートの非肌対向面に、該中間シートの溝と同じパターンで溝が形成されている請求項1〜6の何れか一項に記載の吸収性物品。
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