JP2016082992A - 遊技機 - Google Patents

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慎吾 若松
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Abstract

【課題】遊技者にとって大当りの種別が判別し易い遊技機を提供する。
【解決手段】「111」「222」「444」「555」「666」の大当り図柄は確変又は通常4R大当りに対応し、「777」「333」の大当り図柄は確変16R大当りに対応している。そして、内部的に確変16R大当りで当選した場合であっても、大当り図柄として一旦「111」「222」「444」「555」又は「666」が表示され且つ抽選で当選した場合には、当該大当りのオープニングにおいて時間T1の役物作動オープニング時昇格演出(プレミアム演出)が実行され、それ以外の大当りの場合には、オープニングにおいて時間T2(T1<T2)の通常のオープニング演出が実行される。
【選択図】図25

Description

本発明は、画像表示装置に所定の大当り図柄が表示された場合に特別遊技を行う遊技機に関する。
従来より、パチンコ遊技機などの遊技機においては、遊技球が始動装置に入球すると、液晶等の画像表示装置にて所定の図柄を変動表示後停止させて確定表示する大当り抽選としての図柄合わせゲームが行われる。
そして、図柄合わせゲームの結果、所定の大当り図柄が確定表示されると大当りとなり、開閉可能に設けられた特別電動役物(大入賞装置)が、閉状態から開状態に所定の開放パターンで変換制御される大当り遊技が行われ、遊技者は多大な利益を得ることができるようになっている。
ところで、大当りには、特許文献1に開示されているように、大当り遊技中のラウンド数が異なるものや、大当り遊技終了後の遊技状態が異なる確変時短大当り、確変大当り、時短大当り及び通常大当りなど、遊技者にとって利益度の異なる複数種類の大当りがあり、これにより遊技の趣向性を高めるようになっている。
特開2014−64732号公報
しかしながら、このように大当りには複数種類の大当りがあるにも拘わらず、大当り遊技中の遊技は何れも一様で変化に乏しく、面白味に欠けていた。
本発明は、上記したような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、大当り遊技の興趣を向上させることにある。
このような問題を解決するために、本発明の遊技機は、請求項1に記載したように、始動条件の成立に基づいて大当りか否かを判定する大当り判定手段(ステップS820の大当り判定処理)と、前記大当り判定手段の判定結果に基づいて所定の図柄表示装置(メイン表示装置131)に図柄を変動表示させた後、大当り図柄又ははずれ図柄を確定表示する図柄表示制御手段(ステップS440の特別図柄処理)と、前記図柄表示制御手段により大当り図柄が確定表示された後に所定の特別遊技を実行する特別遊技実行手段(ステップS450の大入賞装置処理)とを備え、前記特別遊技実行手段により実行される前記特別遊技の開始時に所定のオープニング演出を行う遊技機(遊技機100、3500)において、前記特別遊技は、第1特別遊技と、該第1特別遊技よりも遊技者にとって有利となる第2特別遊技とが有り、前記大当り図柄は、当該大当り図柄が確定表示された時点で、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技又は前記第2特別遊技になることが判別可能な第1大当り図柄(大当り種別一定図柄)と、当該大当り図柄が確定表示された時点で、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技又は前記第2特別遊技の何れになるかが判別し難い第2大当り図柄(大当り種別不定図柄)とを少なくとも含み、前記オープニング演出は、前記第2大当り図柄が確定表示された場合には、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技になる場合と、前記第2特別遊技になる場合とで、当該オープニング演出の実行時間を相違するようにしたことを要旨とする。
因みに、上記括弧内の名称及び符号は、発明の理解を助けるために後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は、上記括弧内の名称及び符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
本発明によれば、大当り遊技の興趣が向上する。
本実施形態に係る遊技機100の正面図である。 本実施形態の遊技機100における各種乱数のうち、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、当り乱数及び当り図柄乱数が取得される乱数テーブルの説明図である。 本実施形態に係る遊技機100全体のブロック図である。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる始動入賞装置検出スイッチ処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われるゲート検出スイッチ処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる普通図柄処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる特別図柄処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる大当り判定処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出図柄用大当り図柄と大当り図柄乱数との関係を示す説明図である。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる変動パターン選択処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる停止中処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われるオープニング開始処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインROM310bに記憶されているオープニング時昇格演出実行用の乱数テーブルの説明図である。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる大入賞装置処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる遊技状態設定処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る主制御基板310のメインCPU310aによって行われる電動チューリップ処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるコマンド受信処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるデモ指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる保留先読み処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる変動演出選択処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる演出モード変更処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出モードの種別やその内容を示した説明図である。 本実施形態に係るメイン表示装置131の画面に設定される各種演出モードの具体的な表示を示した説明図である。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる変動演出終了処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるオープニングコマンド受信処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る通常のオープニング演出及び役物作動オープニング時昇格演出を説明するための説明図である。 本実施形態に係る役物作動オープニング時昇格演出の具体例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる大当り演出コマンド受信処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係るメイン表示装置131の画面に表示されるラウンド遊技中昇格演出を示す説明図である。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブROM340bに記憶されているラウンド遊技中昇格演出に出現させるキャラクタを決定するための乱数テーブルを示す説明図である。 本実施形態に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる演出ボタン処理を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係る演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるオープニングコマンド受信処理を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係る通常のオープニング演出、役物作動オープニング時第1昇格演出及び役物作動オープニング時第2昇格演出を説明するための説明図である。 本実施形態の変形例に係る役物作動オープニング時第2昇格演出の具体例を説明するための説明図である。 本実施形態の変形例に係る役物作動オープニング時第1昇格演出の具体例を説明するための説明図である。 他の実施形態1に係る遊技機3500の正面図である。 他の実施形態1に係る第2大入賞装置3546の拡大図である。 他の実施形態1に係る演出図柄用大当り図柄と大当り種別との関係及びオープニング演出の内容を説明するための説明図である。 他の実施形態2に係る演出図柄用大当り図柄と大当り種別との関係及びオープニング演出の内容を説明するための説明図である。 他の実施形態2に係るバトルタイプの遊技機の遊技性(バトル演出)を説明するための説明図である。
<遊技機の構成>
図1を用いて、まず、遊技機100の構成について説明する。図1は、本実施形態の遊技機100の正面図である。遊技機100は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を発射させ、特定の入賞装置に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて所定数の遊技球を遊技者に払い出すパチンコ遊技機である。
遊技機100は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠160と、その外枠160の前方側で該外枠160と回動可能に支持された内枠170、及びその内枠170の前方側で該内枠170と回動可能に支持されたガラス枠150を備えている。内枠170には、遊技機100を構成する主要な機構や部品及び後述する様々な基板等が設けられると共に、遊技球が流下する遊技領域106が形成された遊技盤102が着脱自在に設けられている。ガラス枠150には、回動操作されることにより遊技領域106に向けて遊技球を発射させる発射ハンドル装置103と、図柄変動音などの音響を発生させるスピーカからなる音声出力装置132と、複数のランプを所定の態様で発光させる演出用照明装置134等が設けられている。
更に、ガラス枠150には、複数の遊技球を貯留する上皿140が設けられており、この上皿140には、押圧操作により演出態様を変更させるための第1演出ボタン135及び第2演出ボタン136と、押圧操作により上皿140に貯留する遊技球を下皿141に流下させる玉抜ボタン140aが設けられている。なお、下皿141は、上皿140の下方に配置され、上皿140に貯留しきれない遊技球を貯留するための皿である。この下皿141には、横へのスライド操作により下皿141に貯留する遊技球を機外に排出する玉抜レバー141aが設けられている。この玉抜レバー141aを操作することにより、遊技者は、大当りなどで下皿141が満タンになって貯留しきれなくなった遊技球を、下皿141から落下させて図示しない玉箱等に排出することが可能となる。なお、この玉抜レバー141aは、スライド式でなく、玉抜ボタン140aと同様な押圧式であってもよい。
また、上皿140は、発射ハンドル装置103の方向に遊技球が流下するように下りの傾斜を有しており、この下りの傾斜の端部には、遊技球を受け入れる図示しない受入口が設けられている。従って、この受入口に受け入れられた遊技球は、破線で示す発射レール104に送り出されてその発射レール104の下り傾斜の端部で停留する。そして、遊技者が発射ハンドル装置103の操作ハンドル107を回動させると、その回動量に伴って所定の発射強度で遊技球が遊技領域106に発射される。なお、発射ハンドル装置103には、大当り確定予告演出等を実行するための演出用ハンドル装置362(バイブレーター用モータ363、エアー送出用ファン364、フラッシュ用LED365、図3参照)が設けられている。
上記のようにして発射された遊技球は、発射レール104から外レール105a、内レール105b間を上昇して玉戻り防止片105cを超えると遊技領域106に到達し、その後遊技領域106内を落下する。このとき、遊技領域106に設けられた図示しない複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下する。
遊技領域106の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を有する第1始動入賞装置112が設けられている。この第1始動入賞装置112は、一般入賞装置タイプの入賞装置であって、遊技球の入球を検出する第1始動入賞装置検出スイッチ312(図3参照)が設けられている。そして、第1始動入賞装置検出スイッチ312が遊技球の入球を検出すると、後述する「特別図柄の抽選」(以下、「大当りの抽選」ともいう)が行われると共に、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第1始動入賞装置112の下方には、遊技球が入球可能な始動領域を有する第2始動入賞装置115が設けられている。第2始動入賞装置115は、一対の可動片115bを有したいわゆるチューリップ式電動役物であって、これら一対の可動片115bが閉状態に維持される第1の態様と、一対の可動片115bが開状態となる第2の態様とに可変制御される。なお、第2始動入賞装置115が第1の態様に制御されているときには、遊技球の受入れを不可能としている(図1では、第2始動入賞装置115が第1の態様に制御されているときを示している)。一方で、第2始動入賞装置115が第2の態様に制御されているときには、一対の可動片115bが受け皿として機能し、第2始動入賞装置115への遊技球の入賞が容易となる。つまり、第2始動入賞装置115は、第1の態様にあるときには、遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
また、第2始動入賞装置115には、遊技球の入球を検出する第2始動入賞装置検出スイッチ315(図3参照)が設けられている。そして、第2始動入賞装置検出スイッチ315が遊技球の入球を検出すると、上記第1始動入賞装置112と同様に、後述する「特別図柄の抽選」(以下、「大当りの抽選」ともいう)が行われると共に、第1始動入賞装置112と同じ賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
遊技領域106の左側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を有する普通図柄作動ゲート113aが設けられている。普通図柄作動ゲート113aには、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ330a(図3参照)が設けられており、このゲート検出スイッチ330aが遊技球の通過を検出すると、後述する「普通図柄の抽選」(以下、「当りの抽選」ともいう)が行われる。なお、普通図柄作動ゲート113aを遊技球が通過しても、その通過に基づいた賞球が払い出されることはない。
遊技領域106の右側の領域には、上から順に、遊技球が通過可能な普通領域を有する普通図柄作動ゲート113bと、遊技球が入球可能な大入賞装置117と、遊技球を第2始動入賞装置115へ誘導する誘導板116とが設けられている。普通図柄作動ゲート113bは、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ330b(図3参照)が設けられており、上記普通図柄作動ゲート113aと同一機能を有している。
大入賞装置117は、いわゆるアタッカ型電動役物であって、その下部には、遊技盤面側からガラス板側に立設可能な開閉扉117bを有しており、この開閉扉117bが遊技盤面側に立設する開放状態と、遊技盤面に埋没する閉鎖状態とに可動制御される(図1では、開閉扉117bが開放状態に制御されているときを示している)。そして、開閉扉117bが遊技盤面に立設していると、遊技球を大入賞装置117内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞装置117に入球可能となる。また、大入賞装置117には大入賞装置検出スイッチ317(図3参照)が設けられており、この大入賞装置検出スイッチ317が遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
誘導板116は、遊技盤面側に突設する板状部材であって、遊技領域106の右側の領域を落下して誘導板116に到達した遊技球を、第2始動入賞装置115の方向に遊技球を転動させて誘導するよう下り傾斜を有している。つまり、誘導板116は、第2始動入賞装置115が第2の態様にあるときに、当該第2始動入賞装置115への遊技球の入賞を容易にする部材である。なお、遊技領域106の最下部には、第1始動入賞装置112、第2始動入賞装置115、大入賞装置117のいずれにも入球しなかった遊技球を遊技盤102から排出するためのアウト口111が設けられている。
遊技領域106の略中央部分には、液晶表示器(LCD)等からなるメイン表示装置131が設けられており、このメイン表示装置131は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動入賞装置112、第2始動入賞装置115の遊技球の入賞に基づいて、図柄合わせゲームとして特別図柄の抽選結果を報知するための複数の演出図柄が変動表示され、特定の演出図柄の組合せ(例えば、777等)が停止して確定表示されることにより、特別図柄の抽選結果として大当りが報知される。
つまり、演出図柄は、第1始動入賞装置112、第2始動入賞装置115に遊技球が入賞したときには、後述する第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122に表示される特別図柄の変動表示に合わせて変動表示すると共に、所定の変動時間経過後に特別図柄の停止表示に合わせて停止表示する。すなわち、メイン表示装置131による演出図柄の変動表示と第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122による特別図柄の変動表示のタイミングは、同期している。
また、この演出図柄が変動表示される場合には、演出図柄の変動表示に合わせて音声出力装置132から当該図柄変動時の演出効果を高めるための効果音(図柄変動音)が発生されると共に、この演出図柄の変動表示中(図柄合わせゲーム中)に、様々な画像やキャラクタ等を表示することによって、大当りに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもなっている。
また、メイン表示装置131の略中央上部には、図1に示すように、サブ表示装置139が設けられており、このサブ表示装置139は、メイン表示装置131にて表示される画像に関連して、該メイン表示装置131の表示画像の補助的な画像を演出表示したりする。なお、サブ表示装置139は、図示した位置に限らず、メイン表示装置131の近傍であれば、どこに配置してもよいし、例えばメイン表示装置131の画面の前面に移動可能に構成してもよい。また、本実施形態においては、メイン表示装置131及びサブ表示装置139を液晶表示装置として用いているが、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイを用いてもよいし、プロジェクターや、いわゆる7セグメントLED、ドットマトリクス、回転ドラム等の表示装置を用いてもよい。
更に、遊技盤102の背面には、各種の演出に用いられる可動役物としてのギミック109が設けられている。ギミック109は、遊技盤102に対して可動可能に構成され、演出図柄の変動表示中(図柄合わせゲーム中)など、ゲームの進行に応じて所定の動作で移動させることによって各種の演出を行う。ギミック109は、初期的には遊技盤102の背面に配置され、メイン表示装置131の画面の前面に移動可能に構成されている。
遊技盤102の内レール105bの右下方には、普通図柄表示装置118、第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122、普通図柄保留表示器119、第1特別図柄保留表示器123、第2特別図柄保留表示器124が設けられている。第1、第2特別図柄表示装置120、122は、第1、第2始動入賞装置112、115に遊技球が入球したこと(後述する第1、第2始動入賞装置検出スイッチ312、315が遊技球の入球を検出したこと)を契機として行われた大当りの抽選結果を報知するものであり、7セグメントのLEDで構成されている。つまり、大当りの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1、第2特別図柄表示装置120、122に大当りの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当りに当選した場合には「7」が表示され、はずれであった場合には「−」が表示される。
ここで、「特別図柄の抽選」とは、第1、第2始動入賞装置112、115に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「大当り」に対応する値と比較することにより、大当りか否かを判定する処理をいう。この大当りの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1、第2特別図柄表示装置120、122において特別図柄の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当りの抽選結果に対応する特別図柄が停止後確定表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようになっている。また、メイン表示装置131では、上記したように第1、第2特別図柄表示装置120、122の特別図柄の変動表示と同期して演出図柄を変動表示する図柄合わせゲームが行われ、この図柄合わせゲームにより、より効果的に大当りの抽選結果が遊技者に報知される。
普通図柄表示装置118は、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過したこと(後述するゲート検出スイッチ330a、330bが遊技球の入球を検出したこと)を契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するものであり、1つのLED(図示では「◎」)で構成されている。つまり、普通図柄表示装置118は、普通図柄の抽選によって当りに当選すると普通図柄表示装置22が点灯することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。なお、普通図柄表示装置118は、1つのLEDに限らず、例えば、所定の記号表示を点灯表示可能な表示器(例えば、「○」や「×」を交互に点灯表示可能なランプ)で構成されていてもよい。この普通図柄の抽選によって当りに当選すると、第2始動入賞装置115が所定時間、第2の態様(可動片115bが開状態)に制御される。
ここで、「普通図柄の抽選」とは、普通図柄作動ゲート113a、113bに遊技球が通過したときに、普通図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「当り」に対応する値と比較することにより、当りか否かを判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置122において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄が停止後確定表示(点灯又は消灯)して、遊技者に抽選結果が報知されるようになっている。
また、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122において特別図柄の変動表示中、第1、第2始動入賞装置112、115に遊技球が入球して、即座に大当りの抽選が行えない場合には、一定の条件下で、大当りの抽選の権利が保留される。より詳細には、第1、第2始動入賞装置112、115に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用の乱数を保留して記憶する。
この保留は、上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器123と第2特別図柄保留表示器124とに表示される。ここで、第1、第2特別図柄保留表示器123、124において、保留が1つの場合には左側のLEDが、保留が2つの場合には左右2つのLEDが点灯し、保留が3つの場合には左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留が4つの場合には、左右2つのLEDが点滅する。この第1、第2特別図柄保留表示器123、124の表示態様は、これに限らず、例えば4つのLEDを横一列に並べて、保留の発生に対して左側のLEDから順に点灯するようにしてもよい。
また、特別図柄と同様に、普通図柄の変動表示中、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過して、即座に当りの抽選が行えない場合には、一定の条件下で、当りの抽選の権利が保留される。より詳細には、普通図柄作動ゲート113a、113bに遊技球が入球したときに取得された普通図柄判定用の乱数を保留して記憶する。この保留は、上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、普通図柄保留表示器119に表示される。なお、普通図柄保留表示器119の表示態様は、上記した第1、第2特別図柄保留表示器123、124の表示態様に準じ、ここでの説明は省略する。
第1演出ボタン135は、主として「決定ボタン」の機能を果たし、第2演出ボタン136は、主として「選択ボタン」の機能を果たすものである。この第1演出ボタン135には、1つの押圧操作を検出する第1演出ボタン検出スイッチ335(図3参照)が設けられ、第2演出ボタン136には、複数の押圧操作を検出する第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336e(図3参照)が設けられている。そして、これらの第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eから遊技者の押圧操作が検出されると、メイン表示装置131に表示される画像が変更されることになる。なお、本実施形態では、第1演出ボタン135、第1演出ボタン検出スイッチ335、第2演出ボタン136、第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eを総称して「入力装置137」ともいう。
<遊技内容の説明>
図1を参照して、次に、上記したように構成される本実施形態の遊技機100における遊技の主な流れについて説明する。まず、遊技者は、大当り確率が低確率になっている通常の遊技状態(後述する潜確モード及び時短状態(高確率状態)以外の大当り期待度の低い遊技状態)で、普通図柄の当り及び特別図柄の大当りを獲得すべく、図1の矢印Aに示すように、操作ハンドル107の回動量を小さくして「左打ち」を行い、遊技領域106の左上に位置する普通図柄作動ゲート113a及び遊技領域106の略中心のいわゆる「ヘソ」に位置する第1始動入賞装置112を狙って遊技球を発射する。
この通常遊技状態で、操作ハンドル107の回動量を大きくする「右打ち」を行わないのは、遊技領域106の右上に位置する普通図柄作動ゲート113bは通過しても、釘の配列上、「ヘソ」に位置する第1始動入賞装置112には入賞し難くなっているからである。なお、この状態では、第2始動入賞装置115(以下、「電チュー115」ともいう)は遊技球の入賞できない第1の態様になっている。
そして、普通図柄作動ゲート113aを遊技球が通過すると、その通過に基づいて普通図柄表示装置118に普通図柄の変動表示が開始されて普通図柄の当りの抽選に係る図柄合わせゲームが行われ、一方、第1始動入賞装置112に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて第1特別図柄表示装置120に特別図柄の変動表示が開始され、更にこの特別図柄の変動表示と同期して、メイン表示装置131に演出図柄の変動表示が開始され、特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合わせゲームが行われる。
図2を参照して、ここで、本実施形態の遊技機100において用いられる主な乱数について説明する。図2は、本実施形態の遊技機100における各種乱数のうち、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、当り乱数及び当り図柄乱数が取得される乱数テーブルの説明図であり、(a)は大当り乱数テーブル、(b)は大当り図柄乱数テーブル、(c)はリーチ乱数テーブル、(d)は当り乱数テーブル、(e)は当り図柄乱数テーブルの一例をそれぞれ示した図である。特別図柄(演出図柄)は、図2(a)に示す大当り乱数テーブルにより取得される大当り乱数と、図2(b)に示す大当り図柄乱数テーブルにより取得される大当り図柄乱数とに基づいて生成され、また、普通図柄は、図2(d)に示す当り乱数テーブルにより取得される当り乱数と、図2(e)に示す当り図柄乱数テーブルにより取得される当り図柄乱数とに基づいて生成される。
図2(a)に示す大当り乱数テーブルでは、第1始動入賞装置112、電チュー115の入賞時、例えば「0」〜「299」までの300個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。大当り乱数テーブルの場合、低確率遊技状態(大当り確率が低確率になっている遊技状態)では、大当りの割合が、例えば1/300に設定され、取得した大当り乱数値が「3」のときに大当りと判定される。
一方、高確率遊技状態(大当り確率が高確率になっている遊技状態)では、大当りの割合が低確率遊技状態の10倍の10/300に設定され、取得した大当り乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」のときに大当りと判定される。
更に、大当り乱数テーブルでは、小当りの抽選も行っている。図2(a)に示す例では、小当りの割合が6/300に設定され、取得した大当り乱数値が「0」、「50」、「100」、「150」、「200」、「250」のときに小当りと判定される。
図2(b)に示す大当り図柄乱数テーブルでは、「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。そして、取得した大当り図柄乱数に基づいて、複数種類の大当りの中から何れか1つの大当りを決定する。本実施形態の遊技機100では、複数種類の大当りとして、通常4R大当り(時短無し)、確変16R大当り(時短付)及び確変4R大当り(時短無し)の3種類の大当りが用意されている。なお、この大当りの種類は、例えば、遊技状態が時短であっても確変でないもの、あるいは、ラウンド数の異なるものや、大入賞装置117の開閉扉117bの開閉態様が相違する(例えば、開閉時間や規定入賞数が相違する)ものなど、4種類以上あってもよい。
通常4R大当りは、大当り遊技時におけるラウンド数が4ラウンドであって、ラウンドにおける大入賞装置117の開閉扉117bは、所定時間経過(例えば29.5秒)又は規定入賞数(max9個)の遊技球が入賞するまで開放される大当りであり、賞球としての出球の払い出しはあまり期待できない(例えば500個)大当りである。
確変16R大当りは、大当り遊技時におけるラウンド数が16ラウンドであって、ラウンドにおける大入賞装置117の開閉扉117bは、所定時間経過(例えば29.5秒)又は規定入賞数(max9個)の遊技球が入賞するまで開放される大当りであり、賞球としての出球の払い出しが期待できる(例えば2000個)と共に、大当り遊技終了後、次の大当りになるまで高確率遊技と時短遊技の両方を付与する大当りである。
確変4R大当りは、大当り遊技時におけるラウンド数が4ラウンドであって、ラウンドにおける大入賞装置117の開閉扉117bは、所定時間経過(例えば29.5秒)又は規定入賞数(max9個)の遊技球が入賞するまで開放される大当りであり、賞球としての出球の払い出しはあまり期待できない(例えば500個)ものの、大当り遊技終了後、次の大当りになるまで高確率遊技を付与する大当りである。
この確変4R大当りにおける大入賞装置117の開放態様は、通常4R大当りと同一の動作であり、しかも大当り遊技終了後に時短遊技が付与されないので、見た目上、遊技者は、確変4R大当りと通常4R大当りとの区別を付けることができない。従って、この確変4R大当りの大当り遊技終了後、遊技状態が内部的に高確率になっているか否かを遊技者は判定し難く、つまり、この確変4R大当りは、いわゆる「潜伏確変大当り」に相当する。なお、後述するが、通常4R大当り又は確変4R大当りになると、その後、メイン表示装置131等で行われる演出モードは、潜確モードに移行する。
また、本実施形態の遊技機100では、第1始動入賞装置112に遊技球が入球した場合と、電チュー115に遊技球が入球した場合では、大当りが選択される割合が異なるように構成されている。具体的には、図2(b)に示すように、遊技球が第1始動入賞装置112入賞時に取得された大当り図柄乱数が「0」〜「99」であれば、通常4R大当りが選択され、この場合の割合は100/250となり、「100」〜「174」であれば、確変16R大当りが選択され、この場合の割合は75/250となり、「175」〜「249」であれば、確変4R大当りが選択され、この場合の割合は75/250となる。
一方、遊技球が電チュー115入賞時に取得された大当り図柄乱数が「0」〜「99」であれば、通常4R大当りが選択され、この場合の割合は100/250となり、「100」〜「249」であれば、確変16R大当りが選択され、この場合の割合は150/250となる。なお、確変4R大当りは、電チュー115入賞時に選択されることはない。
第1始動入賞装置112入賞時と電チュー115入賞時において選択される大当り種類を比較すると、第1始動入賞装置112入賞時は、確変16R大当りの割合が75/250であるのに対して、電チュー115入賞時は、確変16R大当りの割合が150/250であり、電チュー115入賞時のほうが、確変16R大当りが選択される割合が高くなっている。更に、第1始動入賞装置112入賞時は、確変4R大当りの割合が75/250であるのに対して、電チュー115入賞時は、確変4R大当りの割合が0/250である(なお、第1始動入賞装置112及び電チュー115入賞時において選択される確変大当り(又は通常大当り)の振り分けは、図5(b)の円グラフに示すように、同一となっている(確変大当りの割合は150/250、通常大当りの割合は100/250))。
すなわち、電チュー115の方が第1始動入賞装置112よりも、遊技者にとって有利となるように構成されている。このよう構成すると、電チュー115への遊技球の入賞率が高くなるいわゆる電チューサポートの遊技状態(時短遊技状態)に移行したときは、確変16R大当りに連続して当選する確率が高くなるため、多量の出球の獲得が期待でき、趣向性の高い遊技を提供することができる。
図2(c)に示すリーチ乱数テーブルでは、遊技球が始動入賞装置(第1始動入賞装置112又は電チュー115)の入賞時に、「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値を取得される。リーチ乱数テーブルの場合、リーチ有りの割合が、例えば22/250に設定され、取得したリーチ乱数値が「0」〜「21」のときにリーチ有りと判定される。一方、リーチ無しの割合は228/250に設定され、取得したリーチ乱数値が「22」〜「249」のときにリーチ無しと判定される。なお、リーチ乱数は、特別図柄抽選に落選した場合にリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数である。
図2(d)に示す普通図柄の当り乱数を抽選する当り乱数テーブルでは、遊技球が普通図柄作動ゲート113a、113bの通過時、「0」〜「9」までの10個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。当り乱数テーブルの場合、時短以外の遊技状態(以下、「時短外遊技状態」ともいう)では、当りの割合が、例えば1/10に設定され、取得した当り乱数値が「7」のときに当りと判定される。一方、時短遊技状態では、当りの割合が時短外遊技状態の9倍の9/10に設定され、取得した当り乱数値が「0」〜「8」のときに当りと判定される。
図2(e)に示す当り図柄乱数テーブルでは、「0」〜「2」までの3個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。そして、取得した当り図柄乱数に基づいて、複数種類の当りの中から何れか1つの当りを決定する。本実施形態の遊技機100では、複数種類の当りとして、ショート当りとロング当りの2種類の当りが用意されている。
ショート当りは、普通図柄の抽選によって当りに当選したとき電チュー115が開状態になる第2の態様に制御される時間が短い(後述の0.5秒×1回の単開放、規定入賞数max9個)当りであり、一方、ロング当りは、電チュー115が第2の態様に制御される時間が長い(後述の0.1秒×1回+5.5秒×1回の複開放、規定入賞数max9個)当りである。当り図柄乱数テーブルの場合、ショート当りは、その割合が例えば2/3に設定され、取得した当り図柄乱数値が「0」「1」のときにショート当りと判定され、一方、ロング当りは、その割合が例えば1/3に設定され、取得した当り図柄乱数値が「2」のときにロング当りと判定される。
ショート当りは、電チュー115が第2の態様に制御される時間が短い単開放なので、遊技球の電チュー115への入賞は困難で、従って、賞球としての出球の払い出しは殆ど期待できず、その入賞に基づく特別図柄の大当り抽選の実行も殆ど期待できない当りである。
一方、ロング当りは、電チュー115が第2の態様に制御される時間が長い複開放なので、複数の遊技球(上限は9個)の電チュー115への入賞が期待でき、従って、賞球としての出球の払い出しが期待できると共に、その入賞に基づく特別図柄の大当り抽選の実行も期待できる当りである。しかも、上記したように、電チュー115入賞時の方が第1始動入賞装置112入賞時よりも、確変16R大当りが選択される割合が高くなっているので、遊技者にとってロング当り時に遊技球を電チュー115に入賞させることは、遊技上、極めて重要な事項となり、これにより、遊技の趣向性が向上する。つまり、遊技者は、電チュー115入賞時に基づく特別図柄に係る図柄合わせゲームには大いなる期待を持って臨むことができる。
また、この当り図柄乱数テーブルは、時短外遊技状態のみに用いられるテーブルであって、遊技状態が時短になっているときに普通図柄の抽選で当りになった場合には、電チュー115が第2の態様に制御される時間や開放態様は、全て上記したロング当りのように遊技球が入賞し易い態様で行われるようになっている(後述の0.2秒×3回+4秒×1回の複開放、規定入賞数max9個)。
図1に戻って、通常遊技状態で遊技者が「左打ち」を行っているときに、普通図柄の当りの抽選に係る図柄合わせゲームが開始され、普通図柄表示装置118にて普通図柄の変動表示としての点滅動作開始から所定の変動時間経過後に普通図柄が停止して点灯又は消灯することにより確定表示され、この確定表示した普通図柄が点灯していれば当りとなり(図2(d)の当り乱数テーブルで取得した当り乱数値が「7」のとき、当り確率1/10)、電チュー115が、遊技球の入賞機会が増大する第2の態様(可動片115bが開状態)に制御される。
このとき、普通図柄の当りがショート当りのときは(図2(e)の当り図柄乱数テーブルで取得した当り図柄乱数値が「0」「1」のとき、割合2/3)、電チュー115の開放時間が短く(0.5秒×1回の単開放)、この電チュー115に入賞させることは容易ではないので、遊技者は、図1の矢印Aに示すように、そのまま「左打ち」にした状態を維持することになる。これにより、運がよければ稀に遊技球が電チュー115に入賞する。
一方、この普通図柄の当りがロング当りのときは(図2(e)の当り図柄乱数テーブルで取得した当り図柄乱数値が「2」のとき、割合1/3)、電チュー115の開放時間が長い(0.1秒×1回+5.5秒×1回の複開放)ので、電チュー115が開状態になると、遊技者は、操作ハンドル107の回動量を大きくして、「右打ち」を行う。
そして、「右打ち」が行われると、遊技球は、図1の矢印Bに示すように、遊技領域106においてメイン表示装置131の右側を落下し、最終的に誘導板116に到達する。そして、誘導板116に到達した遊技球は、誘導板116上を転動して、開状態の電チュー115へ入賞するように誘導される。これにより、多数の遊技球が電チュー115へ容易に入賞する。
そして、電チュー115に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて第2特別図柄表示装置122に特別図柄の変動表示及びメイン表示装置131に演出図柄の変動表示が開始され、特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合わせゲームが行われる。なお、電チュー115がロング当りで開状態になったとき、遊技者が「右打ち」をせずに、そのまま「左打ち」を行った場合であっても、遊技球は電チュー115に入賞可能であるが、「右打ち」を行って誘導板116を利用しなかった場合に比して入賞効率が悪く、遊技者にとっては不利益となる蓋然性が高い。
第1始動入賞装置112又は電チュー115に遊技球が入賞して特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合せゲームが行われると、メイン表示装置131では、第1演出ボタン135や第2演出ボタン136を遊技者に操作させると共に、ギミック109を該メイン表示装置131の画面の前面に所定の態様で動作させる趣向を凝らしたリーチ演出(図2(a)の大当り乱数テーブルで取得した大当り乱数値が「3」のとき、割合1/300、又は、図2(c)のリーチ乱数テーブルで取得したリーチ乱数値が「0」〜「21」のとき、割合22/250)など、様々な演出が実行されるようになっている。
また、第1始動入賞装置112又は電チュー115に遊技球が入賞して特別図柄の大当りの抽選に係る図柄合わせゲームが行われる場合、メイン表示装置131の画面には演出モードが設定されるようになっており、この演出モードは、後述するが、例えば背景、特別図柄のスクロールや抽選ライン、ステージ、ゾーン等が相違する複数種類が設けられている。そして、大当りの抽選に係る図柄合わせゲームの実行に伴ってメイン表示装置131に設定される演出モードは、これら複数種類の演出モードの中から1つが所定のタイミング(特別図柄の変動回数や遊技状態など)で選択されて、所定期間の間、継続して滞在するように構成されている。従って、遊技者は、第1、第2特別図柄表示装置120、122よりもメイン表示装置131を注視するようになる。
なお、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122において特別図柄(メイン表示装置131において演出図柄)の変動表示中、又は大当り若しくは小当り中に第1始動入賞装置112、電チュー115に遊技球が入賞したときは大当りの抽選の権利が保留記憶(最大4個)され、第1、第2特別図柄保留表示器123、124がその保留記憶数に応じて所定の態様で点灯する。加えて、メイン表示装置131には、その特別図柄の保留記憶数と1対1で対応する保留画像(保留アイコン)が所定の態様で表示される。また、同様に、普通図柄の変動表示中、又は電チュー115の開放中に普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過したときは当りの抽選の権利が保留記憶(最大4個)され、普通図柄保留表示器119がその保留記憶数に応じて所定の態様で点灯する。
これにより、遊技者は、現状、いくつの大当り及び当りの抽選の権利が保留されているかを容易に確認することができる。なお、本実施形態の遊技機100では、後述するように、特別図柄に係る保留記憶は、第1始動入賞装置112よりも電チュー(第2始動入賞装置)115の方が優先して消化されるようになっている。
そして、通常遊技状態で第1、第2特別図柄表示装置120、122にて特別図柄の変動表示の開始から所定の変動時間経過後に特別図柄が停止して確定表示され、この確定表示した特別図柄が予め定められた大当り図柄(例えば「7」)と一致したら大当りとなり(図2(a)の大当り乱数テーブルで取得した大当り乱数値が「3」のとき、大当り確率1/300)、この場合、遊技者が注視するメイン表示装置131の画面にも特定の演出図柄の組合せ(例えば、後述する「777」等の大当り図柄)が停止表示され、特別図柄の抽選結果として大当りが遊技者に報知される。
そして、上記したように特別図柄の抽選結果が大当りになると、メイン表示装置131において、第1演出ボタン135や第2演出ボタン136を遊技者に操作させる演出や、ギミック109を該メイン表示装置131の画面の前面に所定の態様で動作させる趣向を凝らした演出など、様々な大当り演出が実行されると共に、大入賞装置(アタッカ)117の開閉扉117bが所定の態様で開閉制御され、遊技球の入賞機会が極めて増大し、遊技者は、多量の遊技球を獲得して持ち玉を増やすことのできる大当り遊技を行うことができる。大当り遊技が開始されると、遊技者は、操作ハンドル107を大きく回動させて「右打ち」を行うべく、遊技領域106の右下に位置する開閉扉117bが開放された大入賞装置117を狙って遊技球を発射する。
そして、大当りが通常4R大当り(図2(b)の大当り図柄乱数テーブルで取得した大当り図柄乱数値が、第1始動入賞装置112及び電チュー115共に「0」〜「99」、割合100/250)のとき、4ラウンド大当り遊技が行われ、一方、大当りが確変4R大当り(第1始動入賞装置112の入賞に基づいて図2(b)の大当り図柄乱数テーブルで取得した大当り図柄乱数値が、「175」〜「249」、割合75/250)のとき、通常4R大当りと同様に4ラウンド大当り遊技が行われる。そして、これらの4ラウンド大当り遊技終了後には、遊技状態は大当り期待度の高い潜確モードに移行する。すなわち、この潜確モードに移行すると、大当り確率が高確率になっているか低確率になっているかが判別できない遊技状態となり、従って、潜確モードは、遊技者にとっては、大当り確率が必ず低確率になっている通常の遊技状態よりも大当り期待度の高い遊技状態となる。
また、大当りが確変16R大当り(図2(b)の大当り図柄乱数テーブルで取得した大当り図柄乱数値が、第1始動入賞装置112の場合「100」〜「174」、割合75/250、電チュー115の場合「100」〜「249」、割合150/250)のとき、16ラウンド大当り遊技が行われ、この16ラウンド大当り遊技終了後、遊技状態は次の大当りになるまで高確率(図2(a)の大当り乱数テーブルで取得した大当り乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」のとき、大当り確率10/300)及び時短となる。すなわち、大当りがループする。なお、この大当りのループ回数は、無制限にしてもよいし、所定回数大当りが連続したら(例えば5回)、次回の大当りを強制的に通常大当りになるように構成してもよい(いわゆるリミッター機能)。
なお、大当り抽選の結果、小当り(図2(a)の大当り乱数テーブルで取得した大当り乱数値が「0」、「50」、「100」、「150」、「200」、「250」のとき、小当り確率6/300)のとき、メイン表示装置131には特定の演出図柄の組合せが停止表示され、大入賞装置117が所定回数開放する。
遊技状態が時短(高確率状態)になっているときは、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮されると共に、主に普通図柄作動ゲート113bの通過に基づいて行われる普通図柄に係る図柄合わせゲームでは、高い確率で当りになり(図2(d)の当り乱数テーブルで取得した当り乱数値が「0」〜「8」のとき、当り確率9/10)、しかも電チュー115が第2の態様に制御される時間や開放態様は、上記したようにロング当りに準じて行われるので、遊技球の入賞機会が増え、遊技者は、ほぼ現状の持ち玉を減らさずに維持することができる。
従って、時短遊技が開始されると、上記した大当り遊技と同様に、遊技者は、操作ハンドル107を大きく回動させて「右打ち」を行うべく、遊技領域106の右上に位置する普通図柄作動ゲート113bを狙って遊技球を発射する。そして、普通図柄作動ゲート113bの通過如何に拘らず、「右打ち」した遊技球は最終的に誘導板116に到達し、誘導板116に到達した遊技球は、誘導板116上を転動して、頻繁に開放される電チュー115へ入賞するように誘導される。つまり、時短遊技では、第1始動入賞装置112よりも遊技者にとって有利な電チュー115へ頻繁に入賞することになる。更に、時短遊技では、本実施形態の遊技機100では大当り確率が必ず高確率になっているので、遊技者にとっては、極めて大当り期待度の高い遊技状態となる。
特に、電チュー115入賞に基づく保留記憶は、第1始動入賞装置112よりも優先消化されるようになっているので、大当り中にロング開放した電チュー115に遊技球を入賞させることで、大当り遊技終了後の時短状態に突入したとき、第1始動入賞装置112の保留に基づく図柄合わせゲームが行われることなく、時短突入後の1回目の図柄合わせゲーム(特別図柄の変動表示)から、遊技者にとって有利な電チュー115に基づく図柄合わせゲームが実行されることになる。つまり、これは、時短遊技中に遊技者にとって不利な第1始動入賞装置112の保留記憶に基づく図柄合わせゲームが行われる可能性が、ほとんど無いことを意味している(電チュー115の保留記憶が無くならない限り、第1始動入賞装置112の図柄合わせゲームは行われないが、時短中では頻繁に遊技球が電チュー115に入賞するため)。これにより遊技の趣向性が向上し、その結果、遊技者は、大いなる期待感を持って大当り後の時短遊技に臨むことができる。
なお、時短遊技において、遊技者が「左打ち」を行った場合であっても、遊技球は、普通図柄作動ゲート113aを通過可能で且つ電チュー115に入賞可能であるが、「右打ち」を行って誘導板116を利用しなかった場合に比して電チュー115への入賞効率が悪く、しかも電チュー115よりも遊技者にとって不利な第1始動入賞装置112に入賞し易くなるので、遊技者にとっては不利益となる。
そして、時短遊技において大当りとなり、この大当りが通常4R大当り又は確変4R大当りであった場合には、当該大当り遊技終了後、遊技状態は潜確モードとなり、遊技者は、操作ハンドル107を回動させて「右打ち」から「左打ち」に戻して遊技を行う。なお、この潜確モード及び上記の通常の遊技状態、つまり大当り、時短以外の遊技状態で遊技領域106の右上に位置する普通図柄作動ゲート113bに遊技球が通過すると、音声出力装置132から「ハンドルを左に戻して下さい」というような音声が出力されるようになっている。
以上が、本実施形態の遊技機100における遊技の主な流れであるが、しかして、本発明においては、大当り遊技の冒頭で行われる後述のオープニング演出が、メイン表示装置131の画面にて確定表示された演出図柄としての大当り図柄の種別によって、適宜変更されるようになっている。この点については、後に詳述する。
<制御手段の構成>
図3を用いて、次に、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。図3は、遊技機100全体のブロック図である。主制御基板310は遊技の基本動作を制御する主制御手段であり、メインCPU310a、メインROM310b及びメインRAM310cから構成されるワンチップマイコン310mと、主制御基板用の入力ポートと出力ポート(図示せず)とを少なくとも備え、演出制御基板340、払出制御基板380及び電源基板370と接続されている。
主制御基板310の入力側には、第1始動入賞装置112に遊技球が入球したことを検知する第1始動入賞装置検出スイッチ312、普通図柄作動ゲート113a、113bに遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ330a、330b、第2始動入賞装置115に遊技球が入球したことを検知する第2始動入賞装置検出スイッチ315、大入賞装置117に遊技球が入球したことを検知する大入賞装置検出スイッチ317、下皿141が遊技球で満タンになったことを検知する皿満タン検出スイッチ313が接続され、各種信号が主制御基板310に入力される。
主制御基板310の出力側には、第2始動入賞装置115の一対の可動片115bを開閉動作させる第2始動入賞装置開閉ソレノイド316、大入賞装置117の開閉扉117bを動作させる大入賞装置開閉ソレノイド318、特別図柄を表示する第1、第2特別図柄表示装置120、122、普通図柄を表示する普通図柄表示装置118、特別図柄の保留球数を表示する第1、第2特別図柄保留表示器123、124、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器119、所定の遊技情報を外部に出力する遊技情報出力端子板319が接続され、各種信号が出力される。
主制御基板310のメインCPU310aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM310bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にデータやコマンドを送信したりする。
主制御基板310のメインROM310bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、大当り抽選に参照される大当り判定テーブル(図2参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル等がメインROM310bに記憶されている。
主制御基板310のメインRAM310cは、メインCPU310aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。例えば、メインRAM310cには、普通・特別図柄保留記憶領域、普通・特別図柄データ記憶領域、普通・特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド回数記憶領域、ゲート・各種入賞装置データ記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、普通・特別停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、管理装置用伝送データ格納領域、ホール設備用伝送データ格納領域、各種のタイマやカウンタ等が設けられている。
また、メインRAM310cは、その全部または一部が後述のバックアップ電源によってバックアップされる不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMを構成している。すなわち、遊技機100に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、メインRAM310cが記憶する全部または一部のデータの内容は保持される。
更に、主制御基板310には、メインRAM310cの記憶するデータの内容を消去することを指示するためのRAMクリアスイッチ310dが、メイン制御部400が構成されたメイン基板上に直接搭載されている。このRAMクリアスイッチ310dは、遊技機100の電源投入時に所定の態様でオン操作(例えば、遊技機100の電源投入と同時にオン操作した後、再度オン操作)すると、RAMクリア信号を主制御基板310に出力することにより、メインRAM310cの記憶が消去されるようになっている。なお、主制御基板310には、遊技履歴が第三者によって消去されることを防止するためのRAMクリア規制ボタンを関係者のみが操作可能な態様で設けるようにしてもよい。
電源基板370は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機100に電源電圧を供給すると共に、遊技機100に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板310に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU310aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU310aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。なお、電源基板370は、主制御基板310の他、演出制御基板340、払出制御基板380及び発射制御基板390と接続されている。
演出制御基板340は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板340は、サブCPU340a、サブROM340b、サブRAM340cを備えており、主制御基板310に対して、当該主制御基板310から演出制御基板340への一方向に通信可能に接続されている。また、演出制御基板340には、第1演出ボタン検出スイッチ335、第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eが接続されている。
また、演出制御基板340には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)340dが搭載されている。サブCPU340aは、RTC340dから現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号を入力し、現在の日時に基づいて各種処理を実行する。RTC340dは、通常、遊技機100に電源が供給されているときには遊技機100からの電源によって動作し、遊技機100の電源が切られているときには、電源基板370に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。よって、RTC340dは、遊技機100の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTC340dは、演出制御基板340上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。
演出制御基板340のサブCPU340aは、主制御基板310から送信されたデータやコマンド、第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336e、タイマからの入力信号等に基づいて、サブROM340bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板360又は画像制御基板350に送信する。
サブCPU340aは、主制御基板310のメインCPU310aから一方向のストローブ信号や画像制御用コマンド信号、ランプ制御用コマンド信号等の制御信号を入力回路を介して受け、ストローブ信号が入力されると、サブCPU340aはこの制御用コマンドを認識するように構成されている。例えば、サブCPU340aは、演出図柄の変動に係る演出態様を示す変動演出開始コマンドを受信すると、受信した変動演出開始コマンドの内容を解析して、メイン表示装置131、サブ表示装置139、音声出力装置132、演出用駆動装置361、演出用ハンドル装置362、演出用照明装置134等に所定の演出を実行させるためのコマンドを画像制御基板350やランプ制御基板360へ送信する。なお、演出用駆動装置361は、ギミック109を所定の態様に駆動することによって遊技者に様々な期待感を与えるものである。
演出制御基板340のサブROM340bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、主制御基板310から受信した変動演出開始コマンドに基づいて変動演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM340bに記憶されている。
演出制御基板340のサブRAM340cは、サブCPU340aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。サブRAM340cには、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、ゲート・各種入賞装置データ記憶領域、日時情報記憶領域、ログイン状態記憶領域、演算データ記憶領域、各種フラグ記憶領域、発射操作情報記憶領域、遊技者情報記憶領域、遊技履歴情報記憶領域、コード情報記憶領域、各種のタイマやカウンタ等が設けられている。
払出制御基板380は、遊技球の払い出し制御を行う。この払出制御基板380は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備え、有線(ハーネス)を介して主制御基板310と接続されると共に、玉貸接続基板384を介してカードユニット300とも接続されている。また、払出制御基板380は、主制御基板310とカードユニット300(玉貸接続基板384)とに対して、双方向に通信可能に接続されている。
また、払出制御基板380の入力側には、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ382、扉開放スイッチ383も接続されている。更に、玉貸接続基板384には、玉貸スイッチ385、返却スイッチ386が接続されており、玉貸接続基板384を介して、玉貸スイッチ385、返却スイッチ386の各種の入力信号が払出制御基板380に入力される。また、払出制御基板380の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ381が接続されている。
払出CPUは、払出球計数スイッチ382、扉開放スイッチ383、玉貸スイッチ385、返却スイッチ386等の入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行う。具体的には、払出CPUは、主制御基板310から所定の入賞装置に遊技球が入賞したことを契機として生成された払出個数指定コマンドを受信すると、払出個数指定コマンドの内容に従った所定個数の遊技球を払い出す制御(賞球制御)を行い、払出モータ381を駆動させて所定の遊技球を払い出す。
また、払出CPUは、玉貸接続基板384を介してカードユニット300と接続確認を行った後、玉貸接続基板384を介して玉貸スイッチ385から玉貸信号を入力すると、カードユニット300との情報のやりとりを行いながら、規定個数の遊技球を払い出す制御(玉貸制御)を行い、払出モータ381を駆動させて所定の遊技球を払い出す。
ランプ制御基板360は、遊技盤102に設けられた演出用照明装置134を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。例えば演出用照明装置134は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしている。また、ランプ制御基板360は、ギミック109を所定の態様に動作させるソレノイドやモータ等、演出用駆動装置361の駆動源を通電制御して、ギミック109による演出を行うようにしている。
更に、ランプ制御基板360は、発射ハンドル装置103に設けられた演出用ハンドル装置362を構成するバイブレーター用モータ363、エアー送出用ファン364及びフラッシュ用LED365に対する駆動制御を行う。これは、第1始動入賞装置112や電チュー115の入賞に係る大当り抽選の抽選結果が大当りと判定されたときに実行される大当り確定予告演出を実行する駆動制御であって、遊技者に当該図柄合わせゲームの結果が大当りになることを事前に告知(一発告知)するため、所定のタイミングでバイブレーター用モータ363を駆動制御して発射ハンドル装置103の把持部を振動したり、エアー送出用ファン364を駆動制御して発射ハンドル装置103の把持部からエアーを送出したり、フラッシュ用LED365を駆動制御して発射ハンドル装置103の把持部を所定の態様で発光(高速回転フラッシュや、高速点滅フラッシュ)したりする演出を行うようにしている。なお、このランプ制御基板360は、演出制御基板340に接続されており、演出制御基板340から送信された各種のコマンドに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板350は、メイン表示装置131、サブ表示装置139及び音声出力装置132と接続されており、演出制御基板340から送信された各種のコマンドに基づいて、メイン表示装置131及びサブ表示装置139における画像の表示制御、音声出力装置132における音声の出力制御を行う。この画像制御基板350は、メイン表示装置131及びサブ表示装置139の画像表示制御を行うためホストCPU、ホストCPUのワークエリアとして機能する一時的な記憶領域を有するホストRAM、ホストCPUの制御処理のプログラム等が記憶されたホストROM、画像データが記憶されたCGROM、画像データを描画するフレームバッファを有するVRAM、画像プロセッサとなるVDPと、音の制御を行う音響制御手段としての音制御回路とを備えている。
ホストCPUは、演出制御基板340から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、VDPにCGROMに記憶されている画像データをメイン表示装置131及びサブ表示装置139に表示させる指示を行う。VDPは、ホストCPUからの指示に基づいて、CGROMに記憶された画像データをVRAMのフレームバッファに描画する。次に、VRAMにある表示用のフレームバッファに記憶された画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成し、生成した映像信号を液晶表示装置に出力する。
音制御回路には、音声データが多数格納されている音声ROMが備えられており、音制御回路が、演出制御基板340から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置132における音声出力制御をする。例えば、音声出力装置132は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行うようにしている。また、音声出力装置132は、上記したバイブレーター用モータ363、エアー送出用ファン364又はフラッシュ用LED365が駆動制御されるときに合わせて、すなわち大当り確定予告演出において所定の効果音(例えば、「キュイーン、キュイーン」というような大当りの確定を示す告知音)を発生させる演出も行う。
発射制御基板390は、遊技球の発射制御を行う。この発射制御基板390は、入力側にタッチセンサ391及び発射ボリューム392が接続されており、出力側に発射用ソレノイド393及び玉送りソレノイド394を接続している。発射制御基板390は、タッチセンサ391からのタッチ信号を入力すると共に、発射ボリューム392から供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド393や玉送りソレノイド394を通電させる制御を行う。
タッチセンサ391は、発射ハンドル装置103の内部に設けられ、遊技者が操作ハンドル107に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成されている。タッチセンサ391は、遊技者が操作ハンドル107に触れたことを検知すると、発射制御基板390に発射用ソレノイド393の通電を許可するタッチ信号を出力する。発射制御基板390は、大前提としてタッチセンサ391からタッチ信号の入力がなければ、遊技球を遊技領域106に発射させないように構成されている。
発射ボリューム392は、操作ハンドル107が回動する回動部に直結して設けられ、可変抵抗器から構成される。発射ボリューム392は、その発射ボリューム392に印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御基板390に供給する(発射制御基板390に供給する電圧を可変させる)。発射制御基板390は、発射ボリューム392により分圧された電圧に基づいて、発射用ソレノイド393を通電して、発射用ソレノイド393の打出部材を回転させることで、遊技球を遊技領域106に発射させる。
発射用ソレノイド393は、ロータリーソレノイドから構成され、発射用ソレノイド393には打出部材が直結されており、発射用ソレノイド393が回転することで、打出部材を回転させる。ここで、発射用ソレノイド393の回転速度は、発射制御基板390に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約100(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技球数は、発射用ソレノイド393が1回転する毎に1個発射されるため、約100(個/分、アウト玉)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。また、玉送りソレノイド394は、直進ソレノイドから構成され、上皿140にある遊技球を、発射用ソレノイド393の打出部材に向けて1個ずつ送り出す。
<主制御基板のタイマ割込み処理>
図4〜14を用いて、次に、遊技機100における遊技の進行に係り、本発明の特徴的な処理についてフローチャートを用いて説明する。図4は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、主制御基板310に設けられた図示しないリセット用クロックパルス発生回路によって、主制御基板310の電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、所定の周期(例えば4ms)毎に繰り返し実行される。また、図4〜14のフローチャートに基づいて説明する主制御基板310で行われる処理は、メインROM310bに記憶されているプログラムに基づいて実行される。なお、図4〜14においては、本発明に主に関係しない処理については省略されている。
図4を参照して、電源投入を契機にして、メインCPU310aは起動プログラムを実行し、これによって、メモリ(例えば、メインRAM310c)等の各ユニットの初期化等がなされる。初期化が行われた後、メインROM310bに記憶されたプログラムがメインRAM310cに読み込まれ、メインCPU310aによって当該プログラムが実行される。
このタイマ割込み処理が実行されると、まず、ステップS400(以下、ステップSは、単に「S」ともいう)において、メインCPU310aは、図2に示したような大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、当り乱数、当り図柄乱数、あるいは変動パターン乱数等の各種の乱数の更新を行う乱数更新処理を実行する。なお、変動パターン乱数は、後述するが、特別図柄変動時間(つまり、演出図柄変動の実行時間)を決定するための乱数である。
S400の乱数更新処理において、各乱数は、それぞれ、1ずつ加算(インクリメント)されて更新され、つまり、タイマ割込み処理が行われる毎にカウントアップされる。そして、後述するS410の始動入賞装置検出スイッチ(SW)処理やS420のゲート検出スイッチ(SW)処理において各抽選が行われて各乱数が取得され、この取得された乱数はS430の普通図柄処理やS440の特別図柄処理で使用される。なお、S400の処理を行うカウンタは、典型的にはループカウンタであり、設定されている乱数の最大値(例えば大当り乱数では「299」)に達した後は、再び最小値「0」に戻る。
次に、S410において、メインCPU310aは、第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115に遊技球が入賞したか否かを検知する第1始動入賞装置検出スイッチ312又は第2始動入賞装置検出スイッチ315に基づく始動入賞装置検出スイッチ(SW)処理を実行する。図5を用いて、以下、S410で行われる始動入賞装置検出スイッチ処理の内容について説明する。図5は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる始動入賞装置検出スイッチ処理(S410)を示すフローチャートである。
図5を参照して、S500において、メインCPU310aは、第1始動入賞装置検出スイッチ312からの検出信号の有無に基づいて、第1始動入賞装置112に遊技球が入賞して第1始動入賞装置検出スイッチ312がオンとなったか否かを判定する。そして、メインCPU310aは、第1始動入賞装置検出スイッチ312がオンとなった場合(S500でYES)、S502に移行する。一方、メインCPU310aは、第1始動入賞装置検出スイッチ312がオフの場合(S500でNO)、S520に移行する。
S502において、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、第1特別図柄抽選における保留回数U1が上限値Umax1(初回を含め5回)未満か否かを判定する。そして、メインCPU310aは、保留回数U1が上限値Umax1未満の場合(S502でYES)、S504に移行する。一方、メインCPU310aは、保留回数U1が上限値Umax1以上の場合(S502でNO)、S520に移行する。
S504において、メインCPU310aは、第1特別図柄抽選における保留回数U1に1を加算して更新し、S506に移行する。例えば、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている第1特別図柄抽選における保留回数U1に1を加算し、加算後の保留回数U1をメインRAM310cに格納する。
S506において、メインCPU310aは、今回の第1始動入賞装置112への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄抽選のための乱数を取得する。ここで、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、上記S400で更新された乱数のうち、第1特別図柄抽選のための乱数(図2に示した大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数や、変動パターン乱数等)を取得する。このS506で取得された乱数によって、第1特別図柄抽選の結果が判定される。そして、メインCPU310aは、S508に移行する。
S508において、メインCPU310aは、ここで事前判定処理を行う。具体的には、メインCPU310aは、直近のS506の処理で取得された大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数とメインROM310bに記憶されている大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数の乱数値とを比較判定することに基づいて、当該第1特別図柄抽選の結果が通常4R大当り、確変16R大当り、確変4R大当り、小当り、リーチ有りはずれ、リーチ無しはずれの何れであるかを事前判定する。すなわち、この事前判定処理は、第1特別図柄抽選の保留先読み処理である。そして、メインCPU310aは、事前判定処理を終了すると、S509に移行する。
S509において、メインCPU310aは、S506において今回の第1始動入賞装置112への遊技球の入賞に基づいて取得した第1特別図柄抽選のための大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数をメインRAM310cに格納する。そして、メインCPU310aは、S510に移行する。
S510において、メインCPU310aは、第1特別図柄抽選の保留数が1増加したことを通知する第1保留数増加コマンドをメインRAM310cにセットする。ここで、この第1保留数増加コマンドには、S508の処理で行われた事前判定の結果を示す情報(以下、「事前判定情報」ともいう)が含められている。第1保留数増加コマンドは後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信され、演出制御基板340は、第1特別図柄抽選の保留が増加したことを認識し、それに基づく演出をメイン表示装置131及びサブ表示装置139にて実行することができる。そして、メインCPU310aは、S512に移行する。
S512において、メインCPU310aは、第1特別図柄抽選における保留回数U1の値(U1≧2)に応じて、保留が増加した旨を示すように第1特別図柄保留表示器123の特定のLEDを点灯/点滅制御する。そして、メインCPU310aは、S520に移行する。
S520において、メインCPU310aは、第2始動入賞装置検出スイッチ315からの検出信号の有無に基づいて、電チュー115に遊技球が入賞して第2始動入賞装置検出スイッチ315がオンとなったか否かを判定する。そして、メインCPU310aは、第2始動入賞装置検出スイッチ315がオンとなった場合(S520でYES)、S522に移行する。一方、メインCPU310aは、第2始動入賞装置検出スイッチ315がオフの場合(S520でNO)、この始動入賞装置検出スイッチ処理を終了する。
S522において、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、第2特別図柄抽選における保留回数U2が上限値Umax2(初回を含め5回)未満か否かを判定する。そして、メインCPU310aは、保留回数U2が上限値Umax2未満の場合(S522でYES)、S524に移行する。一方、メインCPU310aは、保留回数U2が上限値Umax2以上の場合(S522でNO)、この始動入賞装置検出スイッチ処理を終了する。
S524において、メインCPU310aは、第2特別図柄抽選における保留回数U2に1を加算して更新し、S526に移行する。例えば、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている第2特別図柄抽選における保留回数U2に1を加算し、加算後の保留回数U2をメインRAM310cに格納する。
S526において、メインCPU310aは、今回の電チュー115への遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄抽選のための乱数を取得する。ここで、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、上記S400で更新された乱数のうち、第2特別図柄抽選のための乱数(図2に示した大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数、変動パターン乱数等)を取得する。このS526で取得された乱数によって、第2特別図柄抽選の結果が判定される。そして、メインCPU310aは、S528に移行する。
S528において、メインCPU310aは、ここで事前判定処理を行う。具体的には、メインCPU310aは、直近のS526の処理で取得された大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数とメインROM310bに記憶されている大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数の乱数値とを比較判定することに基づいて、当該第2特別図柄抽選の結果が通常4R大当り、確変16R大当り、小当り、リーチ有りはずれ、リーチ無しはずれの何れであるかを事前判定する。すなわち、この事前判定処理は、第2特別図柄抽選の保留先読み処理である。そして、メインCPU310aは、事前判定処理を終了すると、S529に移行する。
S529において、メインCPU310aは、S526において今回の電チュー115への遊技球の入賞に基づいて取得した第2特別図柄抽選のための大当り乱数、大当り図柄乱数及びリーチ乱数をメインRAM310cに格納する。そして、メインCPU310aは、S530に移行する。
S530において、メインCPU310aは、第2特別図柄抽選の保留数が1増加したことを通知する第2保留数増加コマンドをメインRAM310cにセットする。ここで、この第2保留数増加コマンドには、S528の処理で行われた事前判定の結果を示す情報(事前判定情報)が含められている。第2保留数増加コマンドは後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信され、演出制御基板340は、第2特別図柄抽選の保留が増加したことを認識し、それに基づく演出をメイン表示装置131及びサブ表示装置139にて実行することができる。そして、メインCPU310aは、S532に移行する。
S532において、メインCPU310aは、第2特別図柄抽選における保留回数U2の値(U2≧2)に応じて、保留が増加した旨を示すように第2特別図柄保留表示器124の特定のLEDを点灯/点滅制御する。そして、メインCPU310aは、この始動入賞装置検出スイッチ処理を終了する。
図4に戻って、次に、S420において、メインCPU310aは、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過したか否かを検知するゲート検出スイッチ330a、330bに基づくゲート検出スイッチ(SW)処理を実行する。図6を用いて、以下、S420で行われるゲート検出スイッチ処理の内容について説明する。図6は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われるゲート検出スイッチ処理(S420)を示すフローチャートである。
図6を参照して、S600において、メインCPU310aは、普通図柄作動ゲート113a、113bを遊技球が通過してゲート検出スイッチ330a、330bがオンとなったか否かを判定する。そして、メインCPU310aは、ゲート検出スイッチ330a、330bがオンとなった場合(S600でYES)、S640に移行する。一方、メインCPU310aは、ゲート検出スイッチ330a、330bがオフの場合(S600でNO)、このゲート検出スイッチ処理を終了する。
S640において、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、普通図柄抽選における保留回数Gが上限値Gmax(初回を含め5回)未満か否かを判定する。そして、メインCPU310aは、保留回数Gが上限値Gmax未満の場合(S640でYES)、S650に移行する。一方、メインCPU310aは、保留回数Gが上限値Gmax以上の場合(S640でNO)、このゲート検出スイッチ処理を終了する。
S650において、メインCPU310aは、普通図柄抽選における保留回数Gに1を加算して更新し、S660に移行する。例えば、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている普通図柄抽選における保留回数Gに1を加算し、加算後の保留回数GをメインRAM310cに格納する。
S660において、メインCPU310aは、今回の普通図柄作動ゲート113a、113bの遊技球の通過に基づいて抽選のための乱数を取得し、メインRAM310cに格納する。ここで、メインCPU310aは、メインRAM310cを参照して、上記S400で更新された乱数のうち、普通図柄抽選のための乱数(当り乱数、当り図柄乱数、図2参照)を取得してメインRAM310cに格納する。このS660で取得された乱数によって、普通図柄抽選の結果が判定される。そして、メインCPU310aは、S670に移行する。
S670において、メインCPU310aは、保留回数Gの値(G≧2)に応じて、保留が増加した旨を示すように普通図柄保留表示器119の特定のLEDを点灯/点滅制御する。メインCPU310aは、S670の処理を終えると、このゲート検出スイッチ処理を終了する。
図4に戻って、次に、S430において、メインCPU310aは、普通図柄処理を実行する。以下、図7を用いて、S430で行われる普通図柄処理の内容について説明する。図7は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる普通図柄処理(S430)を示すフローチャートである。
図7を参照して、S700において、メインCPU310aは、「補助遊技フラグ」がオンであるか否かを判定する。ここで、「補助遊技フラグ」は、普通電動役物である電チュー(第2始動入賞装置)115が作動状態であることを示すものであり、具体的には、変動を停止した際の普通図柄が当り図柄である場合に、オンに設定されるフラグである(S748参照)。
補助遊技フラグがオンである場合(S700でYES)、メインCPU310aは、この普通図柄処理を終了する。一方、補助遊技フラグがオフである場合(S700でNO)、メインCPU310aは、S702に移行して、普通図柄が普通図柄表示装置118にて変動中(普通図柄の抽選が実行中)であるか否かを判定する。
S702において、普通図柄が変動中である場合(S702でYES)、S740に移行する。一方、普通図柄が変動中ではない場合(S702でNO)、メインCPU310aは、S704に移行し、ここでメインRAM310cを参照して、普通図柄抽選における保留回数Gが、1以上であるか否かを判定する。この普通図柄抽選における保留回数Gは、上述したゲート検出スイッチ処理において設定されるパラメータである。
保留回数Gが1以上ではない場合(S704でNO)、メインCPU310aは、この普通図柄処理を終了する。一方、保留回数Gが1以上である場合(S704でYES)、メインCPU310aは、保留回数Gから1を減算し、保留回数Gを更新する(S706)。その際、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている図6のS660によって取得された乱数のうち格納時期が最も古いものを読み出してメインRAM310cから削除する。そして、メインCPU310aは、S707に移行して、保留回数Gの値(G≧1)に応じて、保留が消化された旨を示すように普通図柄保留表示器119の特定のLEDを点灯/点滅制御する。
その後、S708において、メインCPU310aは、当り乱数判定の処理を実行する。当り乱数判定とは、メインRAM310cを参照して、遊技球が普通図柄作動ゲート113a、113bを通過した際に取得した当り乱数(S660で取得した当り乱数)が、予め定められた「当り」を示す値と比較して等しいか否かを判定することにより、普通図柄抽選の結果が当りか否かを判定する処理である。また、この場合、当り乱数が「当り」を示す値であると判定されたときには、当り図柄乱数(S660で取得した当り図柄乱数)が「ショート当り」か「ロング当り」かを判定する処理も、当り乱数判定に準じた処理で併せて実行される。
次いで、S710において、メインCPU310aは、停止図柄を設定する。停止図柄の設定とは、当り乱数判定における判定結果に応じて停止させる図柄を設定することである。具体的には、メインCPU310aは、上記当り乱数が「当り」を示す値である場合、当りを示す図柄を停止図柄として設定する(本実施形態の場合、普通図柄表示装置118を点灯)。一方、メインCPU310aは、上記当り乱数が「はずれ」を示す値である場合、はずれを示す図柄を停止図柄として設定する(本実施形態の場合、普通図柄表示装置118を消灯)。
次に、S712において、メインCPU310aは、変動時間設定の処理を実行する。「変動時間設定」とは、遊技状態と停止図柄とに応じて普通図柄の変動時間を設定する処理であり、例えば、時短遊技状態などの電チューサポート機能を有する補助遊技状態では「3秒」が設定され、通常遊技状態などの電チューサポート機能のない遊技状態では、「29秒」が設定される。
この後、S714において、メインCPU310aは、普通図柄表示装置118にて普通図柄の変動を開始し、S740に移行して、上記S712において設定された変動時間が経過したか否かを判定する。変動時間が経過していない場合(S740でNO)、メインCPU310aは、この普通図柄処理を終了する。一方、変動時間が経過した場合(S740でYES)、メインCPU310aは、普通図柄の変動を停止させる(S742)。
そして、メインCPU310aは、停止した普通図柄が「当り」であるか否かを判定し(S746)、停止した普通図柄が「当り」ではない場合(S746でNO)、すなわち、はずれである場合、この普通図柄処理を終了する。一方、停止した普通図柄が「当り」である場合(S746でYES)、メインCPU310aは、補助遊技フラグをオンにした後(S748)、この普通図柄処理を終了する。
図4に戻って、次に、S440において、メインCPU310aは、特別図柄処理を実行する。以下、図8を用いて、S440で行われる特別図柄処理の内容について説明する。図8は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる特別図柄処理(S440)を示すフローチャートである。
図8を参照して、S800において、メインCPU310aは、後述の停止中処理でオンに設定される大当り遊技フラグがオンであるか否か、つまり大当り遊技中であるか否かの判定を行い、大当り遊技フラグがオンである場合(S800でYES)、メインCPU310aは、この特別図柄処理を終了する。
一方、大当り遊技フラグがオフである場合(S800でNO)、メインCPU310aは、S801に移行して、後述の停止中処理でオンに設定される小当り遊技フラグがオンであるか否か、つまり小当り遊技中であるか否かの判定を行い、小当り遊技フラグがオンである場合(S801でYES)、メインCPU310aは、この特別図柄処理を終了する。
一方、小当り遊技フラグがオフである場合(S801でNO)、メインCPU310aは、S802に移行して、特別図柄が第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にて変動中(特別図柄の抽選が実行中)であるか否かを判定する。
S802において、特別図柄が変動中である場合(S802でYES)、S844に移行する。一方、特別図柄が変動中ではない場合(S802でNO)、メインCPU310aは、S804に移行し、ここでメインRAM310cを参照して、優先的に消化する第2始動入賞装置検出スイッチ315の保留回数U2が、1以上であるか否かを判定する。
保留回数U2が1以上である場合(S804でYES)、メインCPU310aは、保留回数U2から1を減算し、保留回数U2を更新する(S806)。その際、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている図5のS526によって取得された乱数のうち格納時期が最も古いものを読み出してメインRAM310cから削除する。そして、メインCPU310aは、S808に移行して、保留回数U2の値(U2≧1)に応じて、保留が消化された旨を示すように第2特別図柄保留表示器124の特定のLEDを点灯/点滅制御する。そして、メインCPU310aは、S820へ移行する。
一方、保留回数U2が≧1でないと判定した場合(S804でNO)、つまり保留個数U2が「0」である場合、メインCPU310aは、S810に移行して、第1始動入賞装置検出スイッチ312の保留回数U1が、1以上であるか否かを判定する。
保留回数U1が1以上でない場合(S810でNO)、メインCPU310aは、S816に移行して、デモ指定コマンドをメインRAM310cにセットする。そして、メインCPU310aは、この特別図柄処理を終了する。ここで、デモ指定コマンドは、第1及び第2特別図柄抽選における保留回数U1及びU2が「0」になったことに基づいて、演出制御基板340に対してメイン表示装置131に客待ち用のデモ画面の表示を指示するコマンドである。なお、デモ指定コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。
一方、保留回数U1が1以上である場合(S810でYES)、メインCPU310aは、保留回数U1から1を減算し、保留回数U1を更新する(S812)。その際、メインCPU310aは、メインRAM310cに格納されている図5のS506によって取得された乱数のうち格納時期が最も古いものを読み出してメインRAM310cから削除する。
そして、メインCPU310aは、S814に移行して、保留回数U1の値(U2≧1)に応じて、保留が消化された旨を示すように第1特別図柄保留表示器123の特定のLEDを点灯/点滅制御する。そして、メインCPU310aは、S820へ移行する。このS802〜S814の処理により、電チュー115入賞に基づく保留記憶が、第1始動入賞装置112入賞に基づく保留記憶よりも優先して消化される。なお、この特別図柄抽選における保留回数U1、U2は、上述した始動入賞装置検出スイッチ処理において設定されるパラメータである。
S820において、メインCPU310aは、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が大当りであるかはずれであるか等の判定をする大当り判定処理を実行する。以下、図9−1を用いて、S820で行われる大当り判定処理の内容について説明する。図9−1は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる大当り判定処理(S820)を示すフローチャートである。
図9−1を参照して、S900において、メインCPU310aは、後述の遊技状態が高確率になっていることを示す高確フラグを参照することにより、現在の遊技状態が大当り確率の高い高確率遊技状態(高確フラグオン)になっているか否かを判定する。現在の遊技状態が高確率遊技状態である場合(S900でYES)、メインCPU310aは、S902に移行し、高確率時の大当り乱数判定テーブルを選択し、一方、現在の遊技状態が高確率遊技状態でない場合(S900でNO)、メインCPU310aは、S904に移行し、低確率時の大当り乱数判定テーブルを選択する(図2参照)。
S902又はS904の処理を終えると、メインCPU310aは、S906に移行して、大当り乱数判定の処理を実行する。大当り乱数判定とは、メインRAM310cを参照して、遊技球が第1始動入賞装置112又は電チュー115に入賞した際に取得した大当り乱数(S506又はS526で取得した大当り乱数)が、予め定められた「大当り」を示す値と比較して等しいか否かを判定する処理である。
そして、メインCPU310aは、S908に移行して、S906の大当り乱数判定に基づき、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が大当りか否かを判定する。ここで、大当りと判定された場合(S908でYES)、メインCPU310aは、S910に移行して、メインRAM310cに記憶された大当り図柄乱数の判定を行い、S912及びS920に移行して、S910の判定結果に基づいて、第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122及びメイン表示装置131にセットする特別図柄用大当り図柄及び演出図柄用大当り図柄(通常4R大当り(時短無し)、確変16R大当り(時短付)及び確変4R大当り(時短無し)の何れかに対応する大当り図柄)を設定し、この大当り判定処理を終了する。
一方、S908において、大当りでないと判定された場合(S908でNO)、メインCPU310aは、S914に移行して、取得した大当り乱数に基づいて小当りであるか否かの判定を行う。ここで、小当りと判定された場合(S914でYES)、メインCPU310aは、S916及びS922に移行して、第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122及びメイン表示装置131にセットする特別図柄用小当り図柄及び演出図柄用小当り図柄を設定し、この大当り判定処理を終了する。
また、S914において、小当りでないと判定した場合(S914でNO)、メインCPU310aは、S918及びS924に移行して、第1特別図柄表示装置120、第2特別図柄表示装置122及びメイン表示装置131にセットする特別図柄用はずれ図柄及び演出図柄用はずれ図柄を設定し、この大当り判定処理を終了する。
図9−2を用いて、ここで、S920で設定される演出図柄用大当り図柄について説明する。図9−2は、演出図柄用大当り図柄と大当り図柄乱数(図2(b)参照)との関係を示す説明図である。演出図柄用大当り図柄は、図9−2(図2(b))に示す大当り図柄乱数テーブルにより取得される大当り図柄乱数に基づいて生成される。
図9−2に示すように、メイン表示装置131に表示される演出図柄としての大当り図柄は、「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」の7種類が用意されており、「111」「222」「444」「555」「666」は通常4R大当り(時短無し)、確変16R大当り(時短付)及び確変4R大当り(時短無し)の3種類の大当りに対応し、「333」「777」は確変16R大当り(時短付)のみに対応している。
「111」は、遊技球が第1始動入賞装置112入賞時に取得された大当り図柄乱数が、「0」〜「11」、「100」〜「105」、「175」〜「197」のとき、及び、遊技球が第2始動入賞装置(電チュー)115入賞時に取得された大当り図柄乱数が、「0」〜「11」、「100」〜「111」のときに、メイン表示装置131に確定表示する演出図柄として設定される大当り図柄である。
そして、遊技球が第1始動入賞装置112入賞時に取得された大当り図柄乱数が「0」〜「11」であれば、通常4R大当りが選択され、当該通常4R大当りが選択された場合において大当り図柄が「111」となる割合は12/100となり、大当り図柄乱数が「100」〜「105」であれば、確変16R大当りが選択され、当該確変16R大当りが選択された場合において大当り図柄が「111」となる割合は6/75となり、大当り図柄乱数が「175」〜「197」であれば、確変4R大当りが選択され、当該確変4R大当りが選択された場合において大当り図柄が「111」となる割合は23/75となる。
一方、遊技球が電チュー115入賞時に取得された大当り図柄乱数が「0」〜「11」であれば、通常4R大当りが選択され、当該通常4R大当りが選択された場合において大当り図柄が「111」となる割合は12/100となり、大当り図柄乱数が「100」〜「111」であれば、確変16R大当りが選択され、当該確変16R大当りが選択された場合において大当り図柄が「111」となる割合は12/150となる。なお、電チュー115入賞時には、確変4R大当りが選択されることはない。
「222」「444」「555」「666」についても、上記した「111」に準じて、メイン表示装置131に確定表示する演出図柄として設定される大当り図柄であって、ここでの説明は省略するが、詳しくは、図9−2を参照されたい。
「333」は、遊技球が第1始動入賞装置112入賞時に取得された大当り図柄乱数が、「107」〜「134」のとき、及び、遊技球が第2始動入賞装置(電チュー)115入賞時に取得された大当り図柄乱数が、「114」〜「169」のときに、メイン表示装置131に確定表示する演出図柄として設定される大当り図柄である。
そして、遊技球が第1始動入賞装置112入賞時に取得された大当り図柄乱数が「107」〜「134」であれば、確変16R大当りが選択され、当該確変16R大当りが選択された場合において大当り図柄が「333」となる割合は28/75となる。なお、第1始動入賞装置112入賞時に、通常4R大当り及び確変4R大当りが選択されることはない。
一方、遊技球が電チュー115入賞時に取得された大当り図柄乱数が「114」〜「169」であれば、確変16R大当りが選択され、当該確変16R大当りが選択された場合において大当り図柄が「333」となる割合は56/150となる。なお、電チュー115入賞時に、通常4R大当り及び確変4R大当りが選択されることはない。
「777」についても、上記した「333」に準じて、メイン表示装置131に確定表示する演出図柄として設定される大当り図柄であって、ここでの説明は省略するが、詳しくは、図9−2を参照されたい。
しかして、第1始動入賞装置112及び電チュー115入賞時に係わり、通常4R大当りが選択された場合に大当り図柄として「111」「222」「444」「555」「666」が表示される割合は、両者共に12/100、34/100、28/100、6/100、20/100となっており、偶数のぞろ目の大当り図柄「222」「444」「666」の方が奇数のぞろ目の大当り図柄「111」「555」よりもその割合が高くなっている。より詳しくは、「555」<「111」<「666」<「444」<「222」のようになっている。
また、第1始動入賞装置112及び電チュー115入賞時に係わり、確変16R大当りが選択された場合に大当り図柄として「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」が表示される割合は、両者共に6/75(12/150)、1/75(2/150)、28/75(56/150)、2/75(4/150)、7/75(14/150)、3/75(6/150)、28/75(56/150)となっており、偶数のぞろ目の大当り図柄「222」「444」「666」の方が奇数のぞろ目の大当り図柄「111」「555」よりもその割合が低くなっている。より詳しくは、「222」<「444」<「666」<「111」<「555」<「333」=「777」のようになっている。
また、第1始動入賞装置112入賞時に係わり、確変4R大当りが選択された場合に大当り図柄として「111」「222」「444」「555」「666」が表示される割合は、23/75、5/75、8/75、27/75、12/75となっており、偶数のぞろ目の大当り図柄「222」「444」「666」の方が奇数のぞろ目の大当り図柄「111」「555」よりもその割合が低くなっている。より詳しくは、「222」<「444」<「666」<「111」<「555」のようになっている。
上記の説明から明らかなように、全ての偶数のぞろ目の大当り図柄「222」「444」「666」及び奇数のぞろ目の大当り図柄のうちの「111」「555」が設定される場合には、その後に実行される大当りに係わる遊技として通常又は確変4R大当りの可能性が高く(確変16R大当りの可能性が低く)、奇数のぞろ目の大当り図柄のうちの「333」「777」が設定される場合には、その後に実行される大当りに係わる遊技は100パーセント確変16R大当りとなるように構成されている。更に詳しくは、全ての偶数のぞろ目の大当り図柄「222」「444」「666」が設定される場合には、その後に実行される大当りに係わる遊技として確変4R大当りよりも通常4R大当りの可能性が高く、奇数のぞろ目の大当り図柄のうちの「111」「555」が設定される場合には、その後に実行される大当りに係わる遊技として通常4R大当りよりも確変4R大当りの可能性が高くなっている。
図8に戻って、次に、S830において、メインCPU310aは、変動パターン選択処理を実行する。以下、図10を用いて、S830で行われる変動パターン選択処理の内容について説明する。図10は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる変動パターン選択処理(S830)を示すフローチャートである。
図10を参照して、S1000において、メインCPU310aは、大当り判定処理で設定された特別図柄に基づいて、大当り判定処理の結果が大当りであるか否かの判定を行い、大当りであると判定した場合(S1000でYES)、S1014に移行して、大当たり用テーブルをメインRAM310cにセットする。一方、大当りでないと判定した場合(S1000でNO)、メインCPU310aは、S1002に移行して、大当り判定処理の結果が小当りであるか否かを判定する。
S1002において、小当りであると判定した場合(S1002でYES)、メインCPU310aは、S1004に移行して、小当り用テーブルをメインRAM310cにセットする。一方、小当りでないと判定した場合(S1002でNO)、メインCPU310aは、S1006に移行して、リーチ乱数判定の処理を実行する。リーチ乱数判定とは、はずれの場合にリーチ演出を行うか否かを決定するためのリーチの有無を判定する処理であって、具体的には、メインRAM310cを参照して、遊技球が第1始動入賞装置112又は電チュー115に入賞した際に取得したリーチ乱数(S506又はS526で取得したリーチ乱数)が、予め定められた「リーチ有」又は「リーチ無」を示す値と比較して等しいか否かを判定する処理である。
そして、メインCPU310aは、S1008に移行して、ここでS1006のリーチ乱数判定に基づきリーチの有無を判定し、リーチ有りと判定した場合(S1008でYES)、S1010に移行して、リーチ用テーブルをメインRAM310cにセットする。一方、リーチ無しと判定した場合(S1008でNO)、メインCPU310aは、S1012に移行して、はずれ用テーブルをメインRAM310cにセットする。
次に、メインCPU310aは、S1016に移行して、先に取得した変動パターン乱数の判定処理を実行し、S1018に移行して、その変動パターン乱数に応じた変動パターンを設定して、この変動パターン選択処理を終了する。なお、変動パターン乱数判定とは、特別図柄変動時間(演出図柄変動の実行時間、通常時8〜180秒、時短時3〜180秒等)を決定するための処理であって、具体的には、メインRAM310cを参照して、遊技球が第1始動入賞装置112又は電チュー115に入賞した際に取得した変動パターン乱数(S506又はS526で取得した変動パターン乱数)が、予め定められた変動時間を示す値と比較して等しいか否かを判定する処理である。
図8に戻って、次に、S840において、メインCPU310aは、S820の大当り判定処理及びS830の変動パターン選択処理によってセットされた設定情報(S920の演出図柄用大当り図柄、S922の演出図柄用小当り図柄、S924の演出図柄用はずれ図柄、S1018の変動パターンなどの設定情報)を少なくとも含む変動演出開始コマンドを生成して、メインRAM310cにセットする。ここで、変動演出開始コマンドは、演出制御基板340に対して演出図柄の変動演出開始を指示するコマンドである。なお、S840でセットされた変動演出開始コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。そして、メインCPU310aは、S842に移行する。
S842において、メインCPU310aは、S820の大当り判定処理及びS830の変動パターン選択処理によってセットされた設定情報などに基づいて、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122による特別図柄の変動表示を開始する。そして、メインCPU310aは、S844に移行し、ここでS842における特別図柄の変動表示の開始時点から、S830の変動パターン選択処理で選択された特別図柄変動時間が経過したか否かを判定する。
変動時間が経過していないと判定された場合(S844でNO)、メインCPU310aは、この特別図柄処理を終了する。一方、変動時間が経過したと判定された場合(S844でYES)、メインCPU310aは、S846に移行して、メイン表示装置131等による演出図柄の変動演出終了を指示する変動演出停止コマンドをメインRAM310cにセットする。なお、S846でセットされた変動演出停止コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。この変動演出停止コマンドに基づいて、S920で設定された演出図柄用大当り図柄、S922で設定された演出図柄用小当り図柄又はS924で設定された演出図柄用はずれ図柄が、メイン表示装置131の画面に停止する。そして、メインCPU310aは、S848に移行する。
S848において、メインCPU310aは、S842の処理で開始した第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122による特別図柄の変動表示を停止してその停止図柄を表示する。そして、メインCPU310aは、S850に移行して、ここで停止中処理を実行する。以下、図11−1を用いて、S850で行われる停止中処理の内容について説明する。図11−1は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる停止中処理(S850)を示すフローチャートである。
図11−1を参照して、S1100において、メインCPU310aは、後述の遊技状態設定処理でオンに設定される時短フラグがオンであるか否か、つまり時短遊技中であるか否かの判定を行い、時短フラグがオンであると判定した場合(S1100でYES)、S1102に移行して、メインRAM310cに記憶されている時短ゲームの残ゲーム回数Jから「1」を減算する。
そして、メインCPU310aは、S1104に移行して、残ゲーム回数Jが「0」であるか否かを判定し、残ゲーム回数Jが「0」の場合(S1104でYES)、S1106に移行する。そして、S1106において、メインCPU310aは、残ゲーム回数Jが「0」を示すのは、時短ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば10000回)行われたことを意味するので、ここで時短フラグをオフにし、S1108に移行する。なお、S1100において時短フラグがオンでないと判定した場合(S1100でNO)、あるいはS1104において、残ゲーム回数Jが「0」でないと判定した場合(S1104でNO)、メインCPU310aは、S1108に移行する。
S1108において、メインCPU310aは、後述の遊技状態設定処理でオンに設定される高確フラグがオンであるか否か、つまり高確率遊技中であるか否かの判定を行い、高確フラグがオンであると判定した場合(S1108でYES)、S1110に移行して、メインRAM310cに記憶されている高確率ゲームの残ゲーム回数Xから「1」を減算する。
そして、メインCPU310aは、S1112に移行して、残ゲーム回数Xが「0」であるか否かを判定し、残ゲーム回数Xが「0」の場合(S1112でYES)、S1114に移行する。そして、S1114において、メインCPU310aは、残ゲーム回数Jが「0」を示すのは、高確率ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば10000回)行われたことを意味するので、ここで高確フラグをオフにし、S1116に移行する。なお、S1108において高確フラグがオンでないと判定した場合(S1108でNO)、あるいはS1112において、残ゲーム回数Xが「0」でないと判定した場合(S1112でNO)、メインCPU310aは、S1116に移行する。
S1116において、メインCPU310aは、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にセットされた特別図柄により大当りであるか否かの判定を行い、大当りでないと判定した場合(S1116でNO)、S1118に移行して、第1特別図柄表示装置120又は第2特別図柄表示装置122にセットされている特別図柄が小当りであるか否かを判定する。
S1118において、メインCPU310aは、小当りであると判定した場合(S1118でYES)、S1120に移行して、小当り遊技フラグをオンにする。そして、メインCPU310aは、S1122に移行して、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。なお、このS1122におけるラウンド回数/作動パターンの設定は、ラウンド数(R数)を2R、1R中の作動パターンが0.2秒開放×1回に設定する。
そして、S1122の処理を終えると、メインCPU310aは、この停止中処理を終了する。一方、S1118において、メインCPU310aは、小当りでないと判定した場合(S1118でNO)、小当り遊技フラグをオンにすることなく、この停止中処理を終了する。
一方、S1116において、メインCPU310aは、大当りであると判定した場合(S1116でYES)、S1130に移行して、今回の大当りが確変16R大当りであるか否かを判定する。そして、確変16R大当りであると判定した場合(S1130でYES)、S1134に移行して、16R大当り遊技フラグをオンにする。
一方、S1130において、メインCPU310aは、確変16R大当りでないと判定した場合(S1130でNO)、S1136に移行して、今回の大当りは通常4R大当り又は確変4R大当りであると判定して、4R大当り遊技フラグをオンにする。そして、S1134又はS1136の処理を終えると、メインCPU310aは、S1140に移行する。
S1140において、メインCPU310aは、時短ゲームの残ゲーム回数J、及び高確率ゲームの残回数Xにそれぞれ「0」をセットして、残ゲーム回数J/Xをリセットし、S1142に移行して、時短フラグと高確フラグをオフにする。そして、S1150に移行して、メインCPU310aは、大当りの冒頭で行われるオープニング演出を開始するためのオープニング開始処理を実行する。以下、図11−2を用いて、S1150で行われるオープニング開始処理の内容について説明する。図11−2は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われるオープニング開始処理(S1150)を示すフローチャートである。
図11−2を参照して、S1152において、メインCPU310aは、上記S1134の処理でオンに設定される16R大当り遊技フラグがオンであるか否か、つまり今回実行される大当りが確変16R大当りであるか否かの判定を行い、16R大当り遊技フラグがオンであると判定した場合(S1152でYES)、つまり今回実行される大当りが確変16R大当りである場合、S1154に移行する。
S1154において、メインCPU310aは、今回実行される確変16R大当りに対応する上記S920で設定された演出図柄用の大当り図柄が、「777」又は「333」であるか否かの判定を行い、「777」又は「333」でないと判定した場合(S1154でNO)、つまり大当り図柄が「111」「222」「444」「555」又は「666」である場合、S1160に移行する。
S1160において、メインCPU310aは、オープニング中に昇格演出を実行するか否かを決定するオープニング時昇格演出抽選処理を、乱数等を用いた所定の抽選方法により行う。なお、このオープニング中に行われる昇格演出の内容については、後述する。ここで、図11−3を用いて、S1160で実行されるオープニング時昇格演出抽選処理について説明する。図11−3は、主制御基板310のメインROM310bに記憶されているオープニング時昇格演出実行用の乱数テーブルの一例を示した説明図である。
図11−3を参照して、オープニング時昇格演出の実行用乱数は、演出図柄用の大当り図柄として「111」「222」「444」「555」又は「666」が表示された場合に応じて確変16R大当りが実行される場合に、当該確変16R大当りの大当り遊技のオープニング中において昇格演出を実行するか否かを決定するための乱数である。この図11−3に示すオープニング時昇格演出実行用の乱数テーブルでは、例えば、第1始動入賞装置112又は電チュー115の入賞時、「0」〜「99」までの100個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。
大当り図柄として「111」が表示された場合に応じて実行される確変16R大当りの大当り遊技では、取得したオープニング時昇格演出の実行用乱数値が「0」〜「5」のときに、当該大当り遊技のオープニング中において昇格演出を実行し、その割合は6/100となる。
大当り図柄として「222」が表示された場合に応じて実行される確変16R大当りの大当り遊技では、取得したオープニング時昇格演出の実行用乱数値が「20」」のときに、当該大当り遊技のオープニング中において昇格演出を実行し、その割合は1/100となる。
大当り図柄として「444」が表示された場合に応じて実行される確変16R大当りの大当り遊技では、取得したオープニング時昇格演出の実行用乱数値が「41」「42」のときに、当該大当り遊技のオープニング中において昇格演出を実行し、その割合は2/100となる。
大当り図柄として「555」が表示された場合に応じて実行される確変16R大当りの大当り遊技では、取得したオープニング時昇格演出の実行用乱数値が「60」〜「67」のときに、当該大当り遊技のオープニング中において昇格演出を実行し、その割合は8/100となる。
大当り図柄として「666」が表示された場合に応じて実行される確変16R大当りの大当り遊技では、取得したオープニング時昇格演出の実行用乱数値が「80」〜「82」のときに、当該大当り遊技のオープニング中において昇格演出を実行し、その割合は3/100となる。
従って、大当り図柄として「111」「222」「444」「555」又は「666」が表示された場合に応じて確変16R大当りが実行される場合に、当該確変16R大当りの大当り遊技のオープニング中において昇格演出が実行される期待度(確率)は、奇数のぞろ目の大当り図柄「111」「555」の方が偶数のぞろ目の大当り図柄「222」「444」「666」よりも高くなっている。より詳しくは、「222」<「444」<「666」<「111」<「555」のようになっている。
図11−2に戻って、メインCPU310aは、S1160においてオープニング時昇格演出抽選処理を実行したら、S1162に移行し、オープニング時において時昇格演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、S1162において、オープニング時昇格演出の実行が決定されたと判定された場合(S1162でYES)、サブCPU340aは、S1164に移行し、オープニング時間としてT1を設定する。一方、S1162において、オープニング時昇格演出の実行が決定されなかったと判定された場合(S1162でNO)、サブCPU340aは、S1166に移行し、オープニング時間としてT2(T1<T2)を設定する。
S1164又はS1166の処理を終えると、サブCPU340aは、S1170に移行して、大当りのオープニングを開始させる。そして、S1172に移行して、メインCPU310aは、オープニングコマンドをメインRAM310cにセットする。ここで、このオープニングコマンドには、S1164又はS1166でセットされたオープニング時間(T1又はT2)の設定情報が少なくとも含まれている。なお、S1152でセットされた大当りオープニングコマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。そして、メインCPU310aは、このオープニング開始処理を終了し、図11−1に示す停止中処理、及び図8に示す特別図柄処理を終了する。
図4に戻って、次に、S450において、メインCPU310aは、大入賞装置処理を実行する。以下、図12を用いて、S450で行われる大入賞装置処理の内容について説明する。図12は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる大入賞装置処理(S450)を示すフローチャートである。
図12を参照して、S1200において、メインCPU310aは、4R大当り遊技フラグ又は16R大当り遊技フラグがオンであるか否かを判定し、4R大当り遊技フラグ又は16R大当り遊技フラグがオンであると判定した場合(S1200でYES)、つまり大当り遊技中であると判定した場合に、S1210に移行して、オープニング中であるか否かを判定する。
S1210において、メインCPU310aは、大当りのオープニング中であると判定した場合(S1210でYES)、S1212に移行して、オープニング時間(T1又はT2)が経過したか否かを判定する。そして、S1212において、メインCPU310aは、オープニング時間(T1又はT2)が経過していないと判定した場合(S1212でNO)、この大入賞装置処理を終了し、一方、オープニング時間(T1又はT2)が経過したと判定した場合(S1212でYES)、S1214に移行して、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。
このS1214におけるラウンド回数/作動パターンの設定は、大当りが通常4R大当り又は確変4R大当りであった場合は、ラウンド数(R数)を4R、1R中の作動パターンが29.5秒開放×1回に設定する。また、大当りが確変16R大当りであった場合は、ラウンド数(R数)を16R、1R中の作動パターンが29.5秒開放×1回に設定する。
そして、S1215に移行して、メインCPU310aは、大当り遊技中に実行される大当り演出パターンを決定するための大当り演出コマンドをメインRAM310cにセットする。ここで、この大当り演出コマンドには、大当り図柄や大当り種別などの設定情報を少なくとも含んでおり、このS1215でセットされた大当り演出コマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。
そして、S1216に移行して、メインCPU310aは、大入賞装置117への1ラウンドあたりの入賞個数を示す個数カウンタCに「0」をセットし、S1218に移行して、ラウンド回数Rの値に「1」を加算する。そして、S1220に移行して、メインCPU310aは、大入賞装置117の作動を開始する。つまり、大入賞装置117の開閉扉117bを作動させて、大入賞装置117を閉状態から開状態にする。
次に、メインCPU310aは、S1240に移行して、大入賞装置117の作動時間が所定の作動時間を経過したか否かを判定し、この作動時間が所定時間を経過していないと判定した場合(S1240でNO)、S1242に移行して、個数カウンタCの値が規定入賞数(例えば9個)に達したか否かを判定する。
S1242において、メインCPU310aは、個数カウンタCの値が規定入賞数であると判定した場合(S1242でYES)、S1244に移行して、大入賞装置117の作動を終了する。つまり、大入賞装置117の開閉扉117bを作動させて、大入賞装置117を開状態から閉状態にする。一方、個数カウンタCの値が規定入賞数に達していないと判定した場合(S1242でNO)、この大入賞装置処理を終了する。
また、S1240において、メインCPU310aは、大入賞装置117の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合(S1240でYES)、S1242の処理をスキップして、個数カウンタCの入賞数をチェックすることなく大入賞装置117の作動を終了する。
次に、メインCPU310aは、S1246に移行して、大当りラウンド回数Rが最大ラウンド回数であるか否かを判定する。つまり、S1246では、大当りラウンドが最終ラウンドであるか否かを判定する処理であって、大当りが確変16R大当りである場合は16ラウンド、通常4R大当り又は確変4R大当りである場合は4ラウンドであるか否かを判定する。
S1246において、メインCPU310aは、大当りラウンドが最終ラウンドでないと判定した場合(S1246でNO)、この大入賞装置処理を終了する。一方、大当りラウンドが最終ラウンドであると判定した場合(S1246でYES)、S1248に移行して、メインCPU310aは、今回の大入賞装置117の作動が4R大当り又は16R大当りに基づくものであるか否か、つまり、今回の大入賞装置117の作動が大当りに基づくものか又は小当りに基づくものかを判定する。
S1248において、メインCPU310aは、大当りである(小当りでない)と判定した場合(S1248でYES)、S1250に移行して、大当りの終了演出を行うエンディングを開始する。そして、S1252に移行して、メインCPU310aは、大当りエンディングコマンドをメインRAM310cにセットする。なお、S1252でセットされた大当りエンディングコマンドは、後述する出力処理(S480)において、演出制御基板340に送信される。
次に、メインCPU310aは、S1254に移行して、ラウンド回数Rの値を「0」にセットし、S1256に移行して、エンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、S1256において、エンディング時間が経過したと判定した場合(S1256でYES)、S1270に移行して、後述する遊技状態設定処理を実行し、一方、エンディング時間が経過していないと判定した場合(S1256でNO)、この大入賞装置処理を終了する。
また、S1248において、メインCPU310aは、大当りでない(小当りである)と判定した場合(S1248でNO)、S1260に移行して、上記したS1254と同様に、ラウンド回数Rの値を「0」にセットし、その後S1270に移行して、後述する遊技状態設定処理を実行する。
また、ステップS1210において、メインCPU310aは、大当りのオープニング中でないと判定した場合(S1210でNO)、S1230に移行して、大当りのエンディング中であるか否かを判定する。そして、S1230において、メインCPU310aは、大当りのエンディング中であると判定した場合(S1230でYES)、S1256に移行する。
一方、S1230において、メインCPU310aは、大当りのエンディング中でないと判定した場合(S1230でNO)、S1232に移行して、大入賞装置117が作動中であるか否かを判定する。つまり、大入賞装置117の開閉扉117bが作動中で、大入賞装置117が開状態であるか否かを判定する。このS1232において、メインCPU310aは、大入賞装置117が作動中であると判定した場合(S1232でYES)、上記S1240に移行し、大入賞装置117が作動中でないと判定した場合(S1232でNO)、上記S1216に移行する。
また、S1200において、メインCPU310aは、4R大当り遊技フラグ及び16R大当り遊技フラグがオンでないと判定した場合(S1200でNO)、S1204に移行して、小当り遊技フラグがオンであるか否かを判定する。そして、S1204において、メインCPU310aは、小当り遊技フラグがオンでない場合(S1204でNO)、この大入賞装置処理を終了する。一方、メインCPU310aは、S1204において小当り遊技フラグがオンである場合(S1204でYES)、S1232に移行する。
図13を用いて、次にS1270で行われる遊技状態設定処理の内容について説明する。図13は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる遊技状態設定処理(S1270)を示すフローチャートである。まずS1300において、メインCPU310aは、小当りであるか否かを判定し、小当りであると判定した場合(S1300でYES)、この遊技状態設定処理を終了する。
一方、小当りでないと判定した場合(S1300でNO)、メインCPU310aは、S1302に移行して、今回の大当りは通常4R大当り(時短無し)であるか否かを判定する。そして、S1302において、メインCPU310aは、通常4R大当りであると判定した場合(S1302でYES)、この遊技状態設定処理を終了する。
一方、S1302において、通常4R大当り(時短無し)でないと判定した場合(S1302でNO)、つまり、今回の大当りは確変4R大当り(時短無し)又は確変16R大当り(時短付き)であると判定した場合、これらの大当りは高確率遊技を付与する大当りであるので、メインCPU310aは、S1320に移行して、高確フラグをオンにし、S1322に移行して、高確ゲームの残ゲーム回数Xに例えば「10000」をセットする。
次に、メインCPU310aは、S1324に移行して、大当りが時短付きの確変16R大当りであるか否かを判定し、時短付きの確変16R大当りであると判定した場合(S1324でYES)、S1326に移行して、時短フラグをオンにする。そして、メインCPU310aは、S1328に移行して、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「10000」をセットして、この遊技状態設定処理を終了する。これにより、確変16R大当り遊技の終了後、最大で10000回(実質的には次の大当りになるまで)の高確ゲーム及び時短ゲームが付与される。
一方、S1324において、時短付きの確変16R大当りでないと判定した場合(S1324でNO)、つまり今回の大当りは時短付きでない確変4R大当りであると判定した場合は、この遊技状態設定処理を終了する。これにより、確変4R大当り遊技の終了後、最大で10000回(実質的には次の大当りになるまで)の高確ゲームが付与される。
ここで、遊技者は、共に大当り遊技終了後に時短が付与されない通常4R大当りと確変4R大当りとの区別がつき難く、その結果、両者の大当り遊技終了後に後述する潜確モードにモード移行がなされたとき、この潜確モードは大当り確率が上昇している高確率遊技状態になっているか否かが見分け難くなる。これにより、確変4R大当り遊技終了後は、内部的に高確率になっていることが潜伏し、遊技の趣向性が向上する。
図12に戻って、S1270の遊技状態設定処理を終了すると、メインCPU310aは、S1280に移行して、ここで小当り遊技フラグ又は大当り遊技フラグ(16R大当り遊技フラグ又は4R大当り遊技フラグ)をオフにして、この大入賞装置処理を終了する。
図4に戻って、次に、S460において、メインCPU310aは、普通電動役物の一例である電チュー(第2始動入賞装置)115の作動処理(電動チューリップ処理)を実行する。以下、図14を用いて、S460で行われる電動チューリップ処理の内容について説明する。図14は、主制御基板310のメインCPU310aによって行われる電動チューリップ処理(S460)を示すフローチャートである。
図14を参照して、S1400において、メインCPU310aは、上記した普通図柄処理のS700と同様に、「補助遊技フラグ」がオンであるか否かを判定する。補助遊技フラグがオフである場合(S1400でNO)、メインCPU310aは、この電動チューリップ処理を終了する。
一方、補助遊技フラグがオンである場合(S1400でYES)、メインCPU310aは、電チュー(第2始動入賞装置)115が作動中であるか否かを判定する(S1402)。そして、電チュー115が作動中であると判定した場合(S1402でYES)、メインCPU310aは、S1422に処理を進める。一方、電チュー115が作動中でないと判定した場合(S1402でNO)、メインCPU310aは、S1404に移行し、上記した時短フラグを参照することにより、現在の遊技状態が当り確率の高い時短遊技状態になっているか否か(上記した遊技状態設定処理のS1326で時短フラグがオンに設定されているか否か)を判定する。
ここで、現在の遊技状態が時短遊技状態であると判定した場合(S1404でYES)、メインCPU310aは、S1412に移行し、電チュー115の時短遊技状態における当りの開放パターンとして、可動片115bを0.2秒×3回+4秒×1回開放する動作を行う開放パターンをメインRAM310cにセットする。
一方、現在の遊技状態が時短遊技状態でないと判定した場合(S1404でNO)、メインCPU310aは、S1406に移行して、上記した図7の普通図柄処理のS746で「当り」と判定された当りがロング当りか否かを判定する。そして、ロング当りである場合(S1406でYES)、メインCPU310aは、S1408に移行し、電チュー115のロング当りの開放パターンとして、可動片115bを0.1秒×1回+5.5秒×1回開放する動作を行う開放パターンをメインRAM310cにセットする。
一方、ロング当りでない場合(S1406でNO)、つまりショート当りである場合、メインCPU310aは、S1410に移行し、電チュー115のショート当りの開放パターンとして、可動片115bを0.5秒×1回開放する動作を行う開放パターンをメインRAM310cにセットする。メインCPU310aは、S1408、S1410及びS1412で開放パターンをセットした後、S1414に移行し、セットした開放パターンで電チュー115の可動片115bの作動を開始させる。
そして、メインCPU310aは、S1422に移行して、上記S1414の処理で開始された電チュー115の作動が完了したか否かを判定する。つまり、可動片115bを所定期間開放する開放パターンの動作が終了したか、又は、この開放パターンが終了する前に規定入賞数(max9個)の遊技球が電チュー115に入賞したか否かを判定する。
ここで、電チュー115の作動が完了したと判定した場合(S1422でYES)、S1424に移行し、メインCPU310aは、補助遊技フラグをオフに設定して補助遊技を終了させ、この電動チューリップ処理を終了する。一方、電チュー115の作動が完了していないと判定した場合(S1422でNO)、メインCPU310aは、S1424の処理を行うことなく、そのまま電動チューリップ処理を終了する。
図4に戻って、次に、S470において、メインCPU310aは、賞球処理を行う。例えば、賞球処理においては、メインCPU310aは、第1始動入賞装置112、電チュー115及び大入賞装置117にそれぞれ入賞した遊技球数に応じた賞球の払出数を設定する。
次に、S480において、メインCPU310aは、出力処理を行う。具体的には、メインCPU310aは、演出制御基板340、払出制御基板380及び発射制御基板390に対して、それぞれ制御用コマンドを出力する。例えば、メインCPU310aは、払出数を示す制御用コマンドを払出制御基板380に出力することによって、当該払出数を払出制御基板380に対して指示する。
また、メインCPU310aは、上記した第1保留数増加コマンド(S510)、第2保留数増加コマンド(S530)、デモ指定コマンド(S816)、変動演出開始コマンド(S840)、変動演出停止コマンド(S846)、オープニングコマンド(S1172)、大当り演出コマンド(S1215)、エンディングコマンド(S1252)等を演出制御基板340に出力することによって、遊技機100における演出内容等を決定させる。以上で、主制御基板310のメインCPU310aによって行われるタイマ割込み処理の説明を終了する。
<演出制御基板のタイマ割込み処理>
図15〜34を用いて、次に、演出制御基板340のタイマ割込み処理の内容について説明する。まず、図15は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、演出制御基板340に設けられた図示しないリセット用クロックパルス発生回路によって、演出制御基板340の電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、所定の周期(例えば2ms)毎に繰り返し実行される。また、図15〜34のフローチャートに基づいて説明する演出制御基板340で行われる処理は、サブROM340bに記憶されているプログラムに基づいて実行される。なお、図15〜34においては、本発明に主に関係しない処理については省略されている。
電源投入を契機にして、サブCPU340aは起動プログラムを実行し、これによって、メモリ(例えば、サブRAM340c)等の各ユニットの初期化等がなされる。初期化が行われた後、サブROM340bに記憶されたプログラムがサブRAM340cに読み込まれ、サブCPU340aによって当該プログラムが実行される。
このタイマ割込み処理が実行されると、まず、S1500において、サブCPU340aは、主制御基板310から送信されたコマンドを受信し、受信したコマンドに基づいた演出等の実行を決定して、それを指示するコマンドをサブRAM340cにセットするコマンド受信処理を行う。
図16を用いて、ここで、コマンド受信処理の内容について説明する。図16は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるコマンド受信処理(S1500)を示すフローチャートである。まず、S1600において、サブCPU340aは、主制御基板310からデモ指定コマンドを受信したか否かを判定する(図8のS816参照)。
デモ指定コマンドを受信し受信していると判定された場合(S1600でYES)、サブCPU340aは、S1602に移行して、デモ指定コマンド受信処理を実行する。以下、図17を用いて、S1602で行われるデモ指定コマンド受信処理の内容について説明する。図17は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるデモ指定コマンド受信処理(S1602)を示すフローチャートである。
図17を参照して、サブCPU340aは、まずS1700において、デモ待機時間Tdに所定の時間(例えば30〜60秒)を設定し、次に、S1710に移行して、この設定したデモ待機時間Tdの計測を開始する。デモ指定コマンドは、上記したように第1始動入賞装置112及び第2始動入賞装置(電チュー)115の始動記憶が無くなってメイン表示装置131に大当り抽選に係る演出図柄の変動表示が実行されなくなったときに受信するコマンドであり、従って、デモ待機時間Tdの計測時間は、メイン表示装置131に演出図柄の変動表示が実行されなくなってからの経過時間を表している。
次に、サブCPU340aは、S1720に移行し、ここで設定したデモ待機時間Tdが経過するまでに変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定する(図8のS840参照)。変動演出開始コマンドは、上記したように第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115への遊技球の入賞に基づいてメイン表示装置131に大当り抽選に係る演出図柄の変動表示を開始するときに受信するコマンドであり、従って、デモ待機時間Tdが経過するまでに変動演出開始コマンドを受信したと判定された場合(S1720でYES)、サブCPU340aは、遊技機100は待機状態でないと判断してこのデモ指定コマンド受信処理を終了する。これにより、メイン表示装置131では、停止していた大当り抽選に係る演出図柄の変動表示が再開される。
一方、S1720において、変動演出開始コマンドを受信していないと判定された場合(S1720でNO)、サブCPU340aは、遊技機100は待機状態であると判断し、S1730に移行して、客待ち用のデモ演出を実行するため、デモフラグをオンに設定する。そして、サブCPU340aは、S1740に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するためのデモ演出開始コマンドをサブRAM340cにセットして、メイン表示装置131や音声出力装置132等にデモ演出の実行を開始させる。これにより、メイン表示装置131では、停止していた大当り抽選に係る演出図柄の画面がデモ演出画面に切り替わる。そして、S1740の処理を終えると、サブCPU340aは、このデモ指定コマンド受信処理を終了する。
図16に戻って、S1602の処理を終えると、又は、S1600においてデモ指定コマンドを受信していない場合(S1600でNO)、サブCPU340aは、S1604に移行して、主制御基板310から保留数増加コマンド(第1保留数増加コマンド又は第2保留数増加コマンド)を受信したか否かを判定する(図5のS510及びS530参照)。
保留数増加コマンドを受信していると判定された場合(S1604でYES)、サブCPU340aは、S1606に移行して、保留数加算処理を実行する。具体的にS1606の処理では、サブCPU340aは、第1保留数増加コマンドを受信した場合、メイン表示装置131に第1特別図柄抽選の保留数を示す保留画像(保留アイコン)を1つ追加させるために、サブRAM340cに格納されている第1特別図柄抽選の保留数を1加算する。同様に、サブCPU340aは、第2保留数増加コマンドを受信した場合、メイン表示装置131に第2特別図柄抽選の保留数を示す保留画像(保留アイコン)を1つ追加させるために、サブRAM340cに格納されている第2特別図柄抽選の保留数を1加算する。
そして、サブCPU340aは、S1608に移行して、保留先読み処理を実行する。以下、図18を用いて、S1608で行われる保留先読み処理の内容について説明する。図18は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる保留先読み処理(S1608)を示すフローチャートである。
図18を参照して、サブCPU340aは、まずS1800において、上記S1604で受信した第1保留数増加コマンド又は第2保留数増加コマンドを解析し、今回の第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115への入賞に基づいて発生した保留球、すなわち、上記した図16のS1606でサブRAM340cに1加算した保留記憶に対する大当り抽選の事前判定(第1事前判定又は第2事前判定、図5のS508又はS528)結果が、大当り、小当り又はリーチ有りはずれであるか否かを判定する。
S1800において、事前判定(第1事前判定又は第2事前判定)結果が大当り、小当り又はリーチ有りはずれでないと判定された場合(S1800でNO)、つまり、事前判定結果がリーチ無しはずれの場合には、サブCPU340aは、S1804に移行して、上記S1606でサブRAM340cに1加算した保留記憶を契機に、メイン表示装置131やサブ表示装置139で保留先読み演出を実行するか否かの決定を、乱数等を用いた所定の抽選方法により行う保留先読み演出抽選処理を実行する。
そして、サブCPU340aは、S1806に移行して、このS1806において保留先読み演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、S1806において、保留先読み演出の実行が決定されたと判定された場合(S1806でYES)、あるいは、上記S1606でサブRAM340cに1加算した保留記憶に対する大当り抽選の事前判定(第1事前判定又は第2事前判定)結果が、大当り、小当り又はリーチ有りはずれであると判定された場合(S1800でYES)、サブCPU340aは、S1810に移行し、今回の第1始動入賞装置112又は第2始動入賞装置(電チュー)115への入賞に基づいて発生した保留球に対する保留表示の追加を含む保留先読み演出を実行するため、画像制御基板350に指示するための保留先読み演出コマンドをサブRAM340cにセットする。
これにより、メイン表示装置131及びサブ表示装置139には、特別図柄に係る保留記憶と1対1で対応する保留画像をベースとした大当り抽選に係る保留先読み演出が、所定の先読み予告態様にて実行される。なお、保留数増加コマンドに含まれている事前判定情報がリーチ無しハズレを示しているときに抽選で当選して保留先読み演出を実行する場合、この保留先読み演出は、ガセ(フェイク)表示となる。
一方、S1806において、保留先読み演出の実行が決定されなかったと判定された場合(S1806でNO)、サブCPU340aは、S1808に移行し、保留先読み演出が実行されない通常の特別図柄の保留画像に表示すべく(上記図16のS1606でサブRAM340cに1加算した保留記憶に対する保留表示を追加すべく)、画像制御基板350に指示するための保留表示コマンドをサブRAM340cにセットして、メイン表示装置131に通常の特別図柄の保留画像を表示させる。そして、サブCPU340aは、S1808又はS1810の処理を終えると、この保留先読み処理を終了する。
図16に戻って、S1608の処理を終えると、又は、S1604において保留数増加コマンドを受信していない場合(S1604でNO)、サブCPU340aは、S1624に移行して、図8の特別図柄処理のS840でセットされた変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定する。そして、変動演出開始コマンドを受信していると判定された場合(S1624でYES)、サブCPU340aは、S1640に移行して、変動演出選択処理を実行する。以下、図19を用いて、S1640で行われる変動演出選択処理の内容について説明する。図19は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる変動演出選択処理(S1640)を示すフローチャートである。
図19を参照して、サブCPU340aは、まずS1900において、デモフラグがオンに設定されているか否かを判定する(図17のS1730参照)。そして、デモフラグがオンに設定されていると判定された場合(S1900でYES)、つまり遊技機100は待機状態であって客待ち用のデモ演出を実行している場合、サブCPU340aは、S1902に移行して、デモフラグをオフに設定し、次にS1904に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するためのデモ演出終了コマンドをサブRAM340cにセットして、メイン表示装置131、サブ表示装置139、音声出力装置132、演出用照明装置134等にデモ演出の実行を終了させる。
つまり変動演出選択処理では、変動演出開始コマンドを受信すると、これから大当り抽選に係る演出図柄の変動演出を実行するため、遊技機100が待機状態であって客待ち用のデモ演出を実行している場合、この実行していたデモ演出を終了させる。そして、S1904の処理を終えると、又は、S1900においてデモフラグがオンに設定されていないと判定された場合(S1900でNO)、サブCPU340aは、S1910に移行して変動演出開始コマンドを解析し、次に、S1920に移行して演出モード変更処理を実行する。以下、図20を用いて、S1920で行われる演出モード変更処理の内容について説明する。図20は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる演出モード変更処理(S1920)を示すフローチャートである。
図20を参照して、サブCPU340aは、まずS2000において、S1910における変動演出開始コマンドの解析結果に基づいて、遊技状態が時短であるか否かを判定する。なお、変動演出開始コマンドには、遊技状態に関する情報(遊技状態が時短/高確率になっているか否かに関する情報)が含まれている。そして、S2000において、遊技状態が時短であると判定された場合(S2000でYES)、サブCPU340aは、S2002に移行し、ここで演出モードの種別を示すモードフラグに「1」をセットし、次にS2004に移行し、モード継続回数値Mに「0」を代入する。
図21、22を用いて、ここで、第1始動入賞装置112又は電チュー115に遊技球が入賞して大当りの抽選に係る特別図柄の変動表示が行われる場合に係わって設定される演出モードについて説明する。図21は、演出モードの種別やその内容の一例を示した説明図であり、図22は、メイン表示装置131の画面における各種演出モードの具体的な表示の一例を示した説明図である。
図21を参照して、本実施形態における遊技機100の演出モードは、図の「演出モード名」に示すように15種類が設けられており、この15種類の演出モードは、「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「潜確」「たぬ吉ステージ」「玉ちゃんステージ」「ミッションステージ」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」「陸上ゾーン」で構成されている。
「通常A」は、モードフラグに「1」がセットされているときに設定される演出モードであって、特別図柄と同期して変動表示する演出図柄の背景(特徴)として「山」の風景がメイン表示装置131の画面に設定されるようになっている(図22(a)参照)。「通常A」は、図21の「演出モード継続」に示すように、設定されてからモード継続回数値Mが「50」になるまで、又は、大当りになるまで、あるいは、遊技状態が時短中は滞在するようになっている。ここで、モード継続回数値Mは、特別図柄(演出図柄)の変動回数を示す数値であって、つまり、演出モードとしての「通常A」は、メイン表示装置131の画面に設定されてから、特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で50(モード継続回数値M)になるまでの期間、又は、大当りになるまでの期間、あるいは、遊技状態が時短の期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「通常A」が設定されるときの契機は、図21に示すように、モード抽選で当選(抽選確率20%)したとき(後述する演出モード変更処理のS2042)、強制設定(デフォルト)として遊技機100の電源投入後(初期化後)若しくは大当り(確変16R大当り)図柄停止後(後述する変動演出終了処理のS2352)、時短中(後述する演出モード変更処理のS2002)、又は、演出モードが「通常B」のときのデモ演出画面中に演出ボタン135、136にて選択されたとき(後述する演出ボタン処理のS3010)である。
「通常B」は、モードフラグに「2」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「海」の風景が設定されるようになっている(図22(b)参照)。演出モードとしての「通常B」は、メイン表示装置131の画面に設定されてから、モード継続回数値Mが「50」になるまで、又は、大当りになるまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「通常B」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率15%)したとき(S2042)、強制設定(デフォルト)として通常4R大当りに基づく後述の潜確モードの終了後(後述する演出モード変更処理のS2016)、又は、演出モードが「通常A」のときのデモ演出画面中に演出ボタン135、136にて選択されたとき(後述する演出ボタン処理のS3020)である。
「横スクロールA」は、モードフラグに「3」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「山」の風景が設定されると共に、演出図柄が通常の縦スクロールに代わって横スクロールで変動表示されるようになっている(図22(c)参照)。「横スクロールA」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「横スクロールA」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率8%)したとき(S2042)である。
「横スクロールB」は、モードフラグに「4」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「海」の風景が設定されると共に、演出図柄が通常の縦スクロールに代わって横スクロールで変動表示されるようになっている(図22(d)参照)。「横スクロールB」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「横スクロールB」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率7%)したとき(S2042)である。
「5ラインA」は、モードフラグに「5」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「山」の風景が設定されると共に、演出図柄の大当りラインが通常の1ラインに代わって5ライン(横3ラインと斜2ライン)に増加して表示されるようになっている(図22(e)参照)。「5ラインA」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「5ラインA」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「5ラインB」は、モードフラグに「6」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「海」の風景が設定されると共に、演出図柄の大当りラインが通常の1ラインに代わって5ライン(縦3ラインと斜2ライン)に増加して表示されるようになっている(図22(f)参照)。「5ラインB」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「5ラインB」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「潜確」は、モードフラグに「7」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「専用背景(図示省略)」が設定されるようになっている(図22(g)参照)。そして、「潜確」が設定されているときは、遊技状態が時短になっていないにも拘わらず大当り確率が高確率になっている、いわゆる「潜伏確変」を示唆するようになっている。「潜確」が設定されるときの契機は、通常4R大当り又は確変4R大当り図柄停止後(後述する変動演出終了処理のS2342)であり、通常4R大当りに基づいて設定されたときは、当該設定からモード継続回数値Mが「30」になるまで、すなわち特別図柄(演出図柄)の変動回数が最大で30になるまでの期間、継続して滞在するようになっている。一方確変4R大当りに基づいて設定されたときは、当該設定から次の大当りまで、すなわち特別図柄(演出図柄)の変動回数に関係なく滞在するようになっている。つまり、演出モードとしての「潜確」は、設定されるときの契機が通常4R大当りと確変4R大当りとで、滞在期間が相違するようになっている。
「たぬ吉モード」は、モードフラグに「8」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「専用背景(図示省略)」が設定されると共に、演出中にキャラクタとして動物の狸をデフォルメした「たぬ吉」が頻繁に出現して当該演出を盛り上げるようになっている(図22(h)参照)。「たぬ吉モード」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「たぬ吉モード」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「玉ちゃんモード」は、モードフラグに「9」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「専用背景(図示省略)」が設定されると共に、演出中にキャラクタとして玉を持った人間の女の子をデフォルメした「玉ちゃん」が頻繁に出現して当該演出を盛り上げるようになっている(図22(i)参照)。「玉ちゃんモード」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「玉ちゃんモード」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「ミッションステージ」は、モードフラグに「10」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「専用背景(図示省略)」が設定されると共に、遊技者に所定の指令(ミッション)が発せられるようになっている(図22(j)参照、図示では、一例として「緊急指令!今から5分以内に「7」でリーチをかけよ!」というミッショが、残余時間(3:25)と共にメイン表示装置131の画面に表示された状態を示しており、このミッションをクリアすると遊技者に有利な遊技状態(例えば大当り)となる)。そして、演出モードとしての「ミッションステージ」は、設定されてから最大で5分が経過するまでの期間は継続して滞在するように構成されている。なお、「ミッションステージ」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「テニスゾーン」は、モードフラグに「11」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「テニス」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図22(k)参照)。「テニスゾーン」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「テニスゾーン」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「野球ゾーン」は、モードフラグに「12」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「野球」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図22(l)参照)。「野球ゾーン」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「野球ゾーン」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「サッカーゾーン」は、モードフラグに「13」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「サッカー」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図22(m)参照)。「サッカーゾーン」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「サッカーゾーン」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「水泳ゾーン」は、モードフラグに「14」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「水泳」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図22(n)参照)。「水泳ゾーン」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「水泳ゾーン」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
「陸上ゾーン」は、モードフラグに「15」がセットされているときに設定される演出モードであって、演出図柄の背景(特徴)として「陸上」をモチーフにした場面、演出が設定されるようになっている(図22(o)参照)。「陸上ゾーン」における演出モードの継続態様は、上記「通常B」と同様である。なお、「陸上ゾーン」が設定されるときの契機は、モード抽選で当選(抽選確率5%)したとき(S2042)である。
なお、図22(a)〜(i)、(k)〜(o)において、メイン表示装置131の画面に記載されている3本の平行状の矢印(縦又は横矢印)は、演出図柄の変動表示(スクロール)を表している。また、演出モードの種類(演出モード名)、背景(特徴)、演出モード継続(モード継続回数値M)、契機(抽選確率)等は、上記に限定されるものではなく、適宜変更や追加が可能である。
図20に戻って、つまり変動演出開始コマンドを解析した結果、S2000において、遊技状態が時短であると判定された場合(S2000でYES)、サブCPU340aは、演出モードとして「通常A」を設定するためにモードフラグに「1」にセットし(S2002)、それに伴ってモード継続回数値Mを「0」にリセットする(S2004)。このS2000〜S2004の処理により、遊技状態が時短中の場合、特別図柄(演出図柄)の変動回数に拘わらず、強制的に「通常A」が演出モードとして設定されることになる。
そして、サブCPU340aは、S2060に移行して、時短中の演出モードとして「通常A」を設定し、この演出モード変更処理を終了する。なお、S2002、S2004の処理、及び、S2002、S2004に係わって行われるS2060の処理(「通常A」の設定)は、遊技状態が時短に変更された最初のときに実行され、その後、引き続いて時短が継続するときは、これらの処理はスキップされて、サブCPU340aは、即座にこの演出モード変更処理を終了する。
一方、S2000において、遊技状態が時短でないと判定された場合(S2000でNO)、サブCPU340aは、S2010に移行して、モードフラグに「7」がセットされているか否か、すなわち現在設定されている演出モードが「潜確」か否かを判定する。そして、モードフラグに「7」がセットされていると判定された場合(S2010でYES)、サブCPU340aは、S2012に移行して、モード継続回数値Mが「30」になっているか否か、つまり演出モードが「潜確」に設定されてから特別図柄(演出図柄)の変動回数が30回あったか否かを判定する。
S2012において、モード継続回数値Mが「30」になっていると判定された場合(S2012でYES)、サブCPU340aは、S2014に移行し、遊技状態が確変(大当り確率が高確率)になっているか否かを判定する。そして、遊技状態が確変になっていないと判定された場合(S2014でNO)、サブCPU340aは、S2016に移行して、モードフラグに「2」をセットする。これにより、演出モードの設定が「潜確」から「通常B」に切り替わることになる。そして、サブCPU340aは、S2018に移行して、モードフラグに「2」をセットしたことに伴ってモード継続回数値Mに「0」を代入し、モード継続回数値Mをリセットする。そして、サブCPU340aは、S2060に移行して、画像制御基板350に、演出モードとして「通常B」を設定し、その後、この演出モード変更処理を終了する。
一方、S2012において、モード継続回数値Mが「30」になっていないと判定された場合(S2012でNO)、つまり演出モードが「潜確」に設定されてから特別図柄(演出図柄)の変動回数が30回未満の場合、及び、S2014において、遊技状態が確変になっていると判定された場合(S2014でYES)、サブCPU340aは、この演出モード変更処理を終了する。
従って遊技者は、これらS2010〜S2018の処理により、メイン表示装置131の画面に演出モードとして「潜確」が表示されてから特別図柄(演出図柄)の変動回数が30になった時点で、演出モードが「潜確」のままであれば遊技状態は確変、演出モードが「潜確」から「通常B」に切り替われば遊技状態は通常(確変ではない)ということが判断可能となり、これにより遊技の趣向が向上する。
一方、S2010において、モードフラグに「7」がセットされていないと判定された場合(S2010でNO)、すなわち現在設定されている演出モードが「潜確」でないと判定された場合、サブCPU340aは、S2030に移行して、モードフラグに「10」がセットされているか否か、すなわち現在設定されている演出モードが「ミッションステージ」か否かを判定する。
そして、モードフラグに「10」がセットされていると判定された場合(S2030でYES)、サブCPU340aは、S2032に移行して、後述するS2046、S2048で、モードフラグに「10」がセットされた時点で5分に設定されて計測が開始されたミッションステージの残余時間Tmが「0」より大きいか否か、つまり、演出モードとしての「ミッションステージ」の実行時間である5分が経過したか否かを判定する。
そして、ミッションステージの残余時間Tmが「0」より小さい場合(S2032でNO)、つまり「ミッションステージ」の実行時間である5分が経過した場合、サブCPU340aは、S2034に移行して、ミッションステージの残余時間Tmの計測を停止し、次にS2042に移行する。一方、S2032において、ミッションステージの残余時間Tmが「0」より大きい場合(S2032でYES)、サブCPU340aは、この演出モード変更処理を終了する。
一方、S2030において、モードフラグに「10」がセットされていないと判定された場合(S2030でNO)、すなわち現在設定されている演出モードが「ミッションステージ」でないと判定された場合、サブCPU340aは、S2040に移行する。そして、この処理で、モード継続回数値Mが「50」になっているか否か、つまり演出モードが、「潜確」及び「ミッションステージ」を除く「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「たぬ吉ステージ」「玉ちゃんステージ」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」又は「陸上ゾーン」の何れかに設定されてから特別図柄(演出図柄)の変動回数が50回あったか否かを判定する(図21参照)。
S2040において、モード継続回数値Mが「50」になっていないと判定された場合(S2040でNO)、サブCPU340aは、この演出モード変更処理を終了する。一方、S2040において、モード継続回数値Mが「50」になっていると判定された場合(S2040でYES)、サブCPU340aは、S2042に移行する。
S2042において、サブCPU340aは、ここで乱数等を用いた所定の抽選方法により抽選にて選択した演出モードフラグ(「潜確」を除く「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「ミッションステージ」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」又は「陸上ゾーン」の何れか)のモードフラグ(「1」〜「6」、「8」〜「15」の何れか)をセットする。
そして、サブCPU340aは、S2044に移行して、上記S2042にてモードフラグに「10」がセットされたか否かを判定する。そして、モードフラグに「10」がセットされていると判定された場合(S2044でYES)、サブCPU340aは、S2046に移行して、残余時間Tmにミッションステージの実行時間である5分をセットし、次にS2048に移行して、5分にセットされたミッションステージの残余時間Tmの計測を開始する。
そして、サブCPU340aは、S2050に移行して、上記S2042にて選択された演出モードのモードフラグに伴って、モード継続回数値Mに「0」を代入してモード継続回数値Mをリセットする。一方、S2044において、上記S2042にてモードフラグに「10」がセットされていないと判定された場合(S2044でNO)、サブCPU340aは、S2046及びS2048の処理をスキップしてS2050に移行する。
次に、サブCPU340aは、S2060に移行して、演出モードとして上記S2042にて選択された演出モード(「潜確」を除く「通常A」「通常B」「横スクロールA」「横スクロールB」「5ラインA」「5ラインB」「たぬ吉モード」「玉ちゃんモード」「ミッションステージ」「テニスゾーン」「野球ゾーン」「サッカーゾーン」「水泳ゾーン」又は「陸上ゾーン」の何れか)を設定し、その後、この演出モード変更処理を終了する。なお、S2044でNOの場合、S2050の処理をスキップして直接S2060の処理に移行してもよい。
上記の説明から明らかなように、この演出モード変更処理においては、モード継続回数値Mが所定数になると、現在の演出モードが、モードフラグに「7」がセットされている潜確モード、又は、モードフラグに「10」がセットされているミッションステージ(ただし、ミッションステージの残余時間Tmが「0」より大きいとき)の場合を除き、抽選により変更されるようになっている(S2042)。
図19に戻って、S1920の演出モード変更処理を終えると、サブCPU340aは、S1936に移行して、変動演出開始コマンドに含まれている特別図柄変動時間(変動パターン)を示す情報に基づいて、演出図柄の変動演出パターンを選択する処理を実行する。そして、サブCPU340aは、S1940に移行して、上記S1920の演出モード変更処理で設定された演出モード、S1936の処理で選択された変動演出パターンに基づいて演出図柄変動演出開始コマンドをセットする。この演出図柄変動演出開始コマンドにより、メイン表示装置131に設定された演出モード及び選択した変動演出パターンによる演出図柄の変動表示を表示させると共に、その演出図柄の変動表示に合わせて音声出力装置132のスピーカや演出用照明装置134のランプやLED、演出用駆動装置361のギミック109による音響出力や発光表示及びギミック演出等を実行させる。また、大当り確定予告演出を実行する場合には、「ハンドルフラッシュ」「ハンドルバイブ」又は「ハンドルエアー」の何れかを実行させる。
なお、本実施形態では、上述したように、変動演出パターン、ギミック演出、ステップアップ演出は、演出図柄(特別図柄)の1変動に係わって発生する態様で説明したが、これは、演出図柄(特別図柄)の複数回の変動に係わって(跨がって)発生する態様としてもよい。
S1940の処理を終えると、サブCPU340aは、S1942に移行して、保留数減算処理を実行する。具体的には、サブCPU340aは、変動演出開始コマンドの設定情報に含まれている情報が第1特別図柄抽選結果の判定が実行されたことを示す場合、サブRAM340cに格納されている第1特別図柄抽選の保留数を1減算する。同様に、サブCPU340aは、変動演出開始コマンドの設定情報に含まれている情報が第2特別図柄抽選結果の判定が実行されたことを示す場合、サブRAM340cに格納されている第2特別図柄抽選の保留数を1減算する。
そして、S1944に移行し、サブCPU340aは、上記S1942でサブRAM340cに1減算した保留に対する第1特別図柄又は第2特別図柄の保留表示を消去すべく、画像制御基板350に指示するための保留消去表示コマンドをサブRAM340cにセットして、メイン表示装置131から最も早く表示されていた第1特別図柄又は第2特別図柄の保留表示(保留アイコン)を消去させる。そして、S1944の処理を終えると、サブCPU340aは、この変動演出選択処理を終了する。
図16に戻って、S1640の変動演出選択処理を終えると、又は、S1624において変動演出開始コマンドを受信していないと判定された場合(S1624でNO)、サブCPU340aは、S1660に移行して、図8の特別図柄処理のS846でセットされた変動演出停止コマンドを受信したか否かを判定する。そして、変動演出停止コマンドを受信していると判定された場合(S1650でYES)、サブCPU340aは、S1660に移行して、変動演出終了処理を実行する。以下、図23を用いて、S1660で行われる変動演出終了処理の内容について説明する。図23は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる変動演出終了処理(S1660)を示すフローチャートである。
図23を参照して、サブCPU340aは、まずS2300において、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するための演出図柄変動演出停止コマンドをサブRAM340cにセットして、メイン表示装置131における変動演出パターン及び設定された演出モードによる演出図柄の変動表示を終了させると共に、その演出図柄の変動表示に合わせて音声出力装置132のスピーカやサブ表示装置139、演出用照明装置134のランプやLED、演出用駆動装置361のギミック109による音響出力や発光表示及びギミック演出等を終了させる。
そして、S2320に移行して、サブCPU340aは、上記S2300で演出図柄変動演出停止コマンドをセットして演出図柄の変動表示を終了させることに基づいて、モード継続回数値M(図21参照)の値を1加算(インクリメント)する。そして、サブCPU340aは、S2340に移行して、S1624で受信した変動演出開始コマンドの解析結果(S1910)に基づいて今回の演出図柄の変動表示停止に係る特別図柄抽選の判定結果が、通常4R大当り又は確変4R大当りであるか否かを判定する。
S2340において、今回の特別図柄抽選の判定結果が通常4R大当り又は確変4R大当りである場合(S2340でYES)、サブCPU340aは、S2342に移行し、この通常4R大当り又は確変4R大当りの大当り遊技終了後、モードフラグに「7」をセットし演出モードとして「潜確」を設定する。そして、サブCPU340aは、S2346に移行して、「潜確」の設定に伴ってモード継続回数値Mに「0」を代入してモード継続回数値Mをリセットする。そして、S2346の処理を終えると、サブCPU340aは、この変動演出終了処理を終了する。
一方、S2340において、今回の特別図柄抽選の判定結果が通常4R大当り及び確変4R大当りでない場合(S2340でNO)、サブCPU340aは、S2350に移行して、S1624で受信した変動演出開始コマンドの解析結果(S1910)に基づいて今回の演出図柄の変動表示停止に係る特別図柄抽選の判定結果が、確変16R大当りであるか否かを判定する。
S2350において、今回の特別図柄抽選の判定結果が確変16R大当りである場合(S2350でYES)、サブCPU340aは、S2352に移行し、この確変16R大当りの大当り遊技終了後、モードフラグに「1」をセットし演出モードとして「通常A」を設定する。そして、サブCPU340aは、S2354に移行して、「通常A」の設定に伴ってモード継続回数値Mに「0」を代入してモード継続回数値Mをリセットする。そして、S2354の処理を終えると、サブCPU340aは、この変動演出終了処理を終了する。
図16に戻って、S1660の変動演出終了処理を終了すると、又は、変動演出停止コマンドを受信していないと判定された場合(S1650でNO)、サブCPU340aは、S1670に移行して、図11−2のオープニング開始処理のS1172でセットされたオープニングコマンドを受信したか否かを判定する。そして、オープニングコマンドを受信していると判定された場合(S1670でYES)、サブCPU340aは、S1672に移行して、オープニングコマンド受信処理を実行する。以下、図24を用いて、S1672で行われるオープニングコマンド受信処理の内容について説明する。図24は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるオープニングコマンド受信処理(S1672)を示すフローチャートである。
図24を参照して、サブCPU340aは、まずS2400において、オープニングコマンドを解析し、S2402に移行して、今回の大当りのオープニング演出に設定されているオープニング時間が、S2400におけるオープニングコマンドの解析結果に基づいて、T1であるか否かを判定する。なお、オープニングコマンドには、オープニング時間(T1又はT2)の設定情報が少なくとも含まれている(S1164、S1166参照)。そして、S2402において、サブCPU340aは、設定されているオープニング時間はT1であると判定された場合(S2402でYES)、S2410に移行し、一方、設定されているオープニング時間はT1でない、すなわちT2であると判定された場合(S2402でNO)、S2420に移行する。
S2410において、サブCPU340aは、役物作動オープニング時昇格演出コマンドをサブRAM340cにセットする。一方、S2420において、サブCPU340aは、オープニング演出コマンドをサブRAM340cにセットする。これにより、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示して、メイン表示装置131、サブ表示装置139、音声出力装置132、演出用照明装置134等に大当りのオープニング演出として、後述する役物(ギミック109)が作動して昇格演出が行われる特別な役物作動オープニング時昇格演出(オープニング時間がT1の場合)、又は、通常のオープニング演出(オープニング時間がT2の場合)を実行させる。そして、S2410又はS2420の処理を終えると、このオープニングコマンド受信処理を終了する。
図25、26を用いて、ここで、通常のオープニング演出及び役物作動オープニング時昇格演出について説明する。図25(a)は、通常のオープニング演出を説明するための説明図、図25(b)及び図26は、役物作動オープニング時昇格演出を説明するための説明図である。まず、図25(a)を参照して、通常のオープニング演出について説明する。なお、以下の説明では、図9−2、11−2、11−3、24も併せて参照されたい。
通常のオープニング演出は、オープニング時間としてT2が設定された場合に実行される演出であって、上述したように「111」〜「777」の全ての大当り図柄に対応して実行されるようになっている。すなわち、この通常のオープニング演出は、大当り図柄が「777」「333」の場合(確変16R大当りの場合)、及び、「111」「222」「444」「555」「666」で4R大当り(確変又は通常4R大当り)の場合には無条件で実行されると共に、「111」「222」「444」「555」「666」で確変16R大当りの場合であっても、オープニング時昇格演出抽選(S1160、図11−3参照)で当選しなかったときに実行される、役物作動オープニング時昇格演出よりも出現率の高い演出となっている。なお、通常のオープニング演出の内容としては、例えば、メイン表示装置131や音声出力装置132等で大当りになったことを賞賛するような画像や音声による演出等が挙げられる。
そして、「111」「222」「444」「555」「666」で確変16R大当りの場合であっても、オープニング時昇格演出抽選ではずれとなって通常のオープニング演出が実行された場合には、この通常のオープニング演出終了後に行われるラウンド遊技中に、必ず昇格演出が行われるようになっている。また、後述するが、通常のオープニング演出の実行が、「111」「222」「444」「555」「666」で4R大当り(確変又は通常4R大当り)に起因する場合であっても、ラウンド遊技中に昇格演出が行われる場合が有る。なお、このラウンド遊技中に行われる昇格演出については後述する。
すなわち、本実施形態の遊技機100の遊技性においては、「111」「222」「444」「555」「666」の大当り図柄は、4R大当り(確変又は通常4R大当り)に対応しており、「777」「333」の大当り図柄は、確変16R大当りに対応している。そして、内部的に確変16R大当りで当選した場合であっても、大当り図柄として「111」「222」「444」「555」又は「666」(以下、4R大当り図柄ともいう)の何れかが表示された場合には(図9−2参照)、その後に行われる昇格演出(役物作動オープニング時昇格演出又はラウンド遊技中の昇格演出、図11−3参照)において、必ず大当り図柄が「777」又は「333」(以下、16R大当り図柄ともいう)に変更されるようになっている。
つまり、昇格演出は、最初に4R大当り図柄を表示し、その後、当該4R大当り図柄が16R大当り図柄(「777」又は「333」)に変更されて、大当りが4R大当り(確変又は通常4R大当り)から確変16R大当りに昇格するか否かを報知する演出となっている。この構成により、遊技者は、「111」「222」「444」「555」「666」は4R大当り図柄、「777」「333」は確変16R大当り図柄と認識するようになる。
従って、「111」「222」「444」「555」「666」の4R大当り図柄は、当該4R大当り図柄が表示された時点で、その後に実行される大当りに係わる遊技の内容(大当り遊技中のラウンド回数や、大当たり遊技終了後の時短又は確変、以下同様)が不定であって、4R大当り(確変又は通常4R大当り)になるのか、確変16R大当りになるのかが判別し難い大当り種別不定図柄とも言え、一方、「777」又は「333」の16R大当り図柄は、当該16R大当り図柄が表示された時点で、その後に実行される大当りに係わる遊技の内容が一定であって、確変16R大当りになることが判別可能な大当り種別一定図柄とも言える。すなわち、昇格演出とは、大当り種別不定図柄で大当りになったときに、この大当り種別不定図柄が、大当り種別一定図柄に変更されるか否かを煽る演出である。このような昇格演出により、遊技者に、通常大当りから確変大当りに、及び4R大当りから16R大当りに昇格するかもしれないというワクワク感やドキドキ感を与え、遊技の興趣を向上させることができる。
更に、4R大当り図柄において、内部的に確変16R大当りになる確率、及び、オープニング時昇格演出抽選の当選確率は、共に「222」<「444」<「666」<「111」<「555」(図9−2、11−2、11−3参照)となっているので、従って、大当り図柄として4R大当り図柄が表示されたときに通常のオープニング演出が実行される期待値は、「555」<「111」<「666」<「444」<「222」となる。
図25(b)、26を用いて、次に、役物作動オープニング時昇格演出について説明する。役物作動オープニング時昇格演出は、オープニング時間としてT1が設定された場合に実行される演出であって、上述したように「111」「222」「444」「555」「666」の4R大当り図柄に対応して実行されるようになっている。すなわち、この役物作動オープニング時昇格演出は、4R大当り図柄で内部的に確変16R大当りのときに、オープニング時昇格演出抽選(S1160、図11−3参照)で当選した場合に実行される、通常のオープニング演出よりも出現率が極めて低いプレミアム演出となっている。なお、役物作動オープニング時昇格演出が実行されることとなるオープニングの実行時間T2は、上記の通常のオープニング演出が実行されることとなるオープニングの実行時間T1よりも短い時間となっている。
図26を参照して、ここで役物作動オープニング時昇格演出の具体例について説明する。(a)に示すように、今回、「222」の大当り図柄がメイン表示装置131の画面に確定表示されて、大当りになったとする。この時点で、遊技者は、今回の大当りは4R大当りの心象を持つ。そして、大当り遊技のオープニングが開始され、このオープニングの実行中に、(b)の矢印Aに示すように、ギミック109が、上方からメイン表示装置131の画面前側で、該画面に重なるように落下する。なお、このギミック109がメイン表示装置131の画面に重なった状態では、大当り図柄「222」は遊技者から視認困難になっている。このギミック109の落下により、遊技者は、今回の4R大当りが確変16R大当りに昇格するのではないかという期待を持つ。
そして、大当り図柄「222」を遮蔽していたギミック109が、上昇して元の位置まで移動すると、(c)に示すように、メイン表示装置131の画面には、4R大当り図柄の「222」に変わって16R大当り図柄の「777」が表示される。この「777」の表示により、遊技者は、今回の大当りは、4R大当りから確変16R大当りに昇格したことを確信する。また、役物作動時には、その動作に合わせてサブ表示装置139の演出や、スピーカやランプ、LED等による音響出力や発光表示の演出等が合わせて実行される。このような役物(ギミック109)を用いた役物作動オープニング時昇格演出により、当該昇格演出において昇格に成功するという遊技者の期待度を極めて高くすることができ、その結果、遊技の興趣をより向上させることができる。なお、図26に示した役物作動オープニング時昇格演出は一例であって、特にこの態様に限定されるものではない。
また、上記したように、4R大当り図柄において、内部的に確変16R大当りになる確率、及び、オープニング時昇格演出抽選の当選確率は、共に「222」<「444」<「666」<「111」<「555」(図9−2、11−2、11−3参照)となっているので、従って、大当り図柄として4R大当り図柄が表示されたときに役物作動オープニング時昇格演出が実行される期待値は、「222」<「444」<「666」<「111」<「555」となる。従って、遊技者は、4R大当り図柄が表示された場合であっても、その大当り図柄の種類毎に異なる期待感(役物作動オープニング時昇格演出が行われて確変16R大当りに昇格するという期待感)を持つようになる。すなわち、4R大当り図柄の中でも差別化を図ることができる。なお、本実施形態の遊技機100においては、遊技者にとっては、4R大当り図柄の中で「555」が最も有利であり、「111」「666」「444」の順に有利度が低くなり、「222」が最も不利となるように構成されている。
上記の説明から明らかなように、本実施形態の遊技機100によれば、大当り遊技におけるオープニングの実行時間が2種類(T1又はT2、T1<T2)あり、オープニング演出は、時間T1が設定された場合には通常のオープニング演出、時間T2が設定された場合には役物作動オープニング時昇格演出が実行されるようになっている。そして、役物作動オープニング時昇格演出が実行された場合には、必ず確変16R大当り遊技が実行されるようになっている。すなわち、本実施形態の遊技機100によれば、大当り遊技におけるオープニング時間の長さによって、その後に実行される大当りに係わる遊技の種別を示唆することができる。
従って、大当り種別不定図柄としての4R大当り図柄によって大当りになった場合であっても、オープニング時間が短い場合には、遊技者は、確変16R大当りに当選していることを察知することができ、その結果、遊技の趣向性が向上する。加えて、大当り遊技の早い段階で、確変16R大当りに昇格するという遊技者の期待度を4R大当り図柄の種類によってそれぞれ異なるようにすることができ、その結果、遊技の趣向性が向上する。なお、本実施形態においては、通常のオープニング演出のオープニング時間T1よりも、役物作動オープニング時昇格演出のオープニング時間T2の方を短くなるようにしたが、これは逆に、T1よりもT2の方を長くするようにしてもよい。
図16に戻って、S1672の処理を終えると、又は、S1670においてオープニングコマンドを受信していないと判定された場合(S1670でNO)、サブCPU340aは、S1674に移行して、図12大入賞装置処理のS1215でセットされた大当り演出コマンドを受信したか否かを判定する。そして、大当り演出コマンドを受信していると判定された場合(S1674でYES)、サブCPU340aは、S1676に移行して、大当り演出コマンド受信処理を実行する。以下、図27を用いて、S1676で行われる大当り演出コマンド受信処理の内容について説明する。図27は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる大当り演出コマンド受信処理(S1676)を示すフローチャートである。
図27を参照して、サブCPU340aは、まずS2700において、大当り演出コマンドを解析し、S2702に移行して、今回の大当り図柄が、「777」又は「333」であるか否かの判定を行い、「777」又は「333」でないと判定した場合(S2702でNO)、つまり大当り図柄が「111」「222」「444」「555」又は「666」である場合、S2704に移行する。なお、大当り演出コマンドには、大当り図柄や大当り種別などの設定情報を少なくとも含んでいる。
S2704において、サブCPU340aは、S1674で受信した大当り演出コマンドの解析結果(S2702)に基づいて今回の大当り種別(特別図柄抽選)の判定結果が、確変16R大当りであるか否かを判定する。そして、確変16R大当りであると判定された場合(S2704でYES)、サブCPU340aは、S2710に移行して、後述する図28(b)に示す昇格に成功するラウンド遊技中昇格演出を実行するためのラウンド遊技中昇格演出有(昇格成功)大当り演出パターンコマンドをサブRAM340cにセットする。一方、確変16R大当りでないと判定された場合(S2704でNO)、サブCPU340aは、S2706に移行して、ラウンド遊技中に昇格演出を実行するか否かを決定するラウンド遊技中昇格演出抽選処理を、乱数等を用いた所定の抽選方法により行う。
このS2706のラウンド遊技中昇格演出抽選処理は、今回の大当り図柄が4R大当り図柄としての「111」「222」「444」「555」又は「666」の場合で、且つ内部的に確変16R大当りになっていないときに、ラウンド遊技中に昇格演出(昇格に失敗する昇格演出)を実行するか否かを決定する処理であって、この抽選方法は、例えば、上述した図11−2のS1160のオープニング時昇格演出抽選処理に準じて行うようにすればよい。つまり、図11−3に示すようなオープニング時昇格演出の実行用乱数に準じたラウンド遊技中昇格演出の実行用乱数を用い、この乱数を、例えばサブCPU340aが大当り演出コマンドをメイン側(主制御基板310)から受信したタイミングで取得して、ラウンド遊技中に昇格演出を実行するか否かを決定するようにすればよい。この際、ラウンド遊技中昇格演出が実行される割合が「555」<「111」<「666」<「444」<「222」となるように、乱数値を決定するとよい。
図28を用いて、ここで、具体的なラウンド遊技中昇格演出の内容について説明する。図28は、メイン表示装置131の画面に表示されるラウンド遊技中昇格演出の一例を示す説明図であって、(a)は昇格しない場合を示し、(b)は昇格する場合を示している。まず、図28(a)について説明する。
図28(a)のラウンド遊技中昇格演出は、端的に説明すると、演出画像として、キャラクタが障壁2604を破壊する行動をするものの、結局、障壁2604は破壊されることはなく(昇格失敗)、従って、4R大当り図柄としてメイン表示装置131の画面に表示された「111」「222」「444」「555」又は「666」は、16R大当り図柄としての「777」又は「333」に変更されることなく、結局、大当りは4R大当り(確変又は通常4R大当り)が実行されることになるストーリーでの演出をする画像が表示されるようになっている。なお、ラウンド遊技中昇格演出は、第1〜4Rの何れか1つのラウンドで行ってもよいし、第1〜4Rの内の複数のラウンドに跨がって行うようにしてもよい。
より詳細には、図28(a)に示すように、所定のラウンドにおいて、メイン表示装置131の画面では、まずキャラクタが所定の抽選処理により表示される。このキャラクタは、当該キャラクタを決定するための図29(a)に示す乱数テーブルAを用いて、例えば上記したコマンド受信処理のS1674で、サブCPU340aが大当り演出コマンドを受信したタイミングで乱数を取得し、この取得した乱数に基づいて表示するようにすればよい。
図29は、演出制御基板340のサブROM340bに記憶されているラウンド遊技中昇格演出に出現させるキャラクタを決定するための乱数テーブルの一例を示す説明図であって、(a)は昇格しない場合のラウンド遊技中昇格演出に用いられる乱数テーブルAの一例を示し、(b)は昇格する場合のラウンド遊技中昇格演出に用いられる乱数テーブルBの一例を示している。
図29(a)を参照して、乱数テーブルAでは、当該ラウンド遊技中昇格演出に出現させるキャラクタとして、キャラクタA、キャラクタB、キャラクタC、キャラクタD及び上述した「たぬ吉」の5種類のキャラクタの中から何れかが抽選により選択されるようになっている。つまり、乱数テーブルAでは、キャラクタAは、取得した乱数値が「0」〜「69」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は70/100に設定されている。また、キャラクタBは、取得した乱数値が「70」〜「83」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は14/100に設定されている。また、キャラクタCは、取得した乱数値が「84」〜「93」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は10/100に設定されている。また、キャラクタDは、取得した乱数値が「94」〜「98」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は5/100に設定されている。また、「たぬ吉」は、取得した乱数値が「99」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は1/100に設定されている。
また、各キャラクタの信頼度(つまり、昇格する確率の度合い)は、図29(a)に示すように、キャラクタAが最も低く、キャラクタB、キャラクタC、キャラクタDの順に高くなり、「たぬ吉」が最も高くなっている。すなわち、この乱数テーブルAでは、複数の信頼度の異なるキャラクタに応じて所定の乱数値が割り当てられており、信頼度の低いキャラクタほど当選し易いようになっている。つまり、この昇格しないラウンド遊技中昇格演出においては、信頼度の低いキャラクタほど出現し易いように構成されている。ただし、何れのキャラクタが出現した場合であっても、昇格演出の結果は、同じ結果(昇格失敗)となる。なお、信頼度とは、遊技者にとって有利な遊技結果となる確率のバロメータである。
図28(a)に戻って、この昇格しないラウンド遊技中昇格演出に係わるメイン表示装置131の画面には、抽選で当選したキャラクタA(ここでの説明では、最も抽選確率が高く、最も信頼度の低いキャラクタAが当選したものとする)に加えて、キャラクタAに立ちはだかる障壁2804と、キャラクタAによる障壁2804の破壊力レベルを示すレベルゲージ2801と、所定のメッセージが表示されるメッセージ表示領域2802が表示される。なお、レベルゲージ2801は、棒グラフ状の画像により0〜100の複数段階で破壊力レベルを表示可能である。
このように所定のラウンドにおいてラウンド遊技中昇格演出が開始され、メイン表示装置131の画面にキャラクタA、障壁2804、レベルゲージ2801及びメッセージ表示領域2802が表示されると、メッセージ表示領域2802には、図28(a)の上段図に示すように、「ボタン連打!!」という、メッセージが表示される。このメッセージにより、遊技者に、第1演出ボタン135を連打する操作を促すことになる。なお、メッセージ表示領域2802に表示されるメッセージは、音声出力装置132により音声で出力するようにしてもよい。また、メッセージに加えて、ボタン操作及びボタン操作有効時間を示唆するようなアイコン画像を表示するようにしてもよい。
そして、遊技者が、メッセージに応じて第1演出ボタン135を連打すると、図28(a)の上中段図に示すように、遊技者のボタン連打に連動して、キャラクタAが破壊動作をして障壁2804を破壊する様子と、キャラクタAの障壁2804の破壊動作に伴ってレベルゲージ2801のレベルがアップしていく画像(レベルゲージ2801の斜線部分)が表示される。なお、レベルゲージ2801は、破壊力レベルが最大(100)になるとキャラクタが障壁2804を破壊して、4R大当り(確変又は通常4R大当り)から確変16R大当りに昇格するという意味を持つ。また、この状態では、メッセージ表示領域2802には「もっと強く!!」というような遊技者を応援するようなメッセージが表示される。このようなランクアップ演出によれば、遊技者の第1演出ボタン135の操作態様に応じて演出状態が変化するので、遊技者の期待感を高めることができる。もちろん、遊技者のボタン連打に伴って音響や発光による演出を付加するようにしてもよい。
なお、ラウンド遊技中昇格演出のレベルゲージ2801の破壊力レベルの表示は、複数の信頼度の異なるレベル表示色から選択されるようにし、ラウンド遊技中昇格演出において昇格に成功するときには例えば信頼度の高い赤色の選択割合を高くし、昇格に失敗するときには例えば信頼度の低い青色の選択割合が高くなるように、レベル表示色を選択して表示する制御を行うようにしてもよい。このようにすれば、増加するレベル表示色がどのような色であるかに応じて、昇格する期待度を示唆する演出を行うことができ、より演出効果の高いラウンド遊技中昇格演出を行うことができる。なお、演出効果とは、遊技者にとって有利な遊技結果となる確率を示唆する演出の有効性の程度である。
そして、遊技者の第1演出ボタン135の操作有効時間が終了すると、図28(a)の下中段図に示すように、キャラクタAの障壁2804を破壊する破壊動作が停止し、このとき、障壁2804は完全に破壊されていない状態が表示され、更にレベルゲージ2801の破壊力レベルは、最大(100)に到達していない(図示では80程度)状態が表示される。また、この状態では、メッセージ表示領域2802には「・・・・・」というような、昇格が失敗に終わったことを示唆するようなメッセージが表示される。
そして、障壁2804が完全に破壊されなかった画像が表示された後、昇格が有るか否かを報知する昇格有無報知タイミングになると、画像が切り替わって、メイン表示装置131の画面では、「失敗!」というメッセージが表示され、4R大当り(確変又は通常4R大当り)から確変16R大当りに昇格しないことを示す昇格無報知が実行される。これにより、遊技者は、このような昇格無報知がされると、大当りが昇格しないことを容易に認識することができる。
図28(b)を参照しながら、次に、ラウンド遊技中昇格演出において昇格する場合について説明する。図28(b)に示すラウンド遊技中昇格演出を端的に説明すると、演出画像として、キャラクタが障壁2804を破壊する行動により、最終的に障壁2804が破壊され(昇格成功)、従って、4R大当り図柄としてメイン表示装置131の画面に表示された「111」「222」「444」「555」又は「666」は、16R大当り図柄としての「777」又は「333」に変更され、結局、大当りは確変16R大当りが実行されることになるストーリーでの演出をする画像が表示されるようになっている。なお、以下の説明では、上述した図28(a)の実施形態と同様な構成については、上述した説明に準じ、それら構成の詳細な説明を省略するものとする。
図28(b)に示すように、所定のラウンドにおいて、メイン表示装置131の画面では、まずキャラクタが所定の抽選処理により表示される。このキャラクタは、当該キャラクタを決定するための図29(b)に示す乱数テーブルBを用いて、例えば上記したコマンド受信処理のS1674で、サブCPU340aが大当り演出コマンドを受信したタイミングで乱数を取得し、この取得した乱数に基づいて表示するようにすればよい。
図29(b)を参照して、乱数テーブルBでは、当該ラウンド遊技中昇格演出に出現させるキャラクタとして、上述した昇格に失敗するラウンド遊技中昇格演出に用いられる図29(a)に示す乱数テーブルAと同じ5種類のキャラクタの中から何れかが抽選により選択されるようになっている。つまり、乱数テーブルBでは、キャラクタAは、取得した乱数値が「99」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は1/100に設定されている。また、キャラクタBは、取得した乱数値が「94」〜「98」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は5/100に設定されている。また、キャラクタCは、取得した乱数値が「84」〜「93」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は10/100に設定されている。また、キャラクタDは、取得した乱数値が「70」〜「83」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は14/100に設定されている。また、「たぬ吉」は、取得した乱数値が「0」〜「69」のときに選択され、その出現割合(抽選確率)は70/100に設定されている。つまり、乱数テーブルBにおける各キャラクタの出現割合(抽選確率)は、乱数テーブルAと逆になっている。
すなわち、この乱数テーブルBでは、複数の信頼度の異なるキャラクタに応じて所定の乱数値が割り当てられており、信頼度の高いキャラクタほど当選し易いようになっている。つまり、この昇格に成功するラウンド遊技中昇格演出においては、信頼度の高いキャラクタほど出現し易いように構成されている。
図28(b)に戻って、この昇格に成功するラウンド遊技中昇格演出に係わるメイン表示装置131の画面には、抽選で当選した「たぬ吉」(ここでの説明では、最も抽選確率が高く、最も信頼度の高い「たぬ吉」が当選したものとする)に加えて、図28(a)と同様、「たぬ吉」に立ちはだかる障壁2804と、「たぬ吉」による障壁2804の破壊力レベルを示すレベルゲージ2801と、所定のメッセージが表示されるメッセージ表示領域2802が表示される。
このように所定のラウンドにおいてラウンド遊技中昇格演出が開始され、メイン表示装置131の画面に「たぬ吉」、障壁2804、レベルゲージ2801及びメッセージ表示領域2802が表示されると、メッセージ表示領域2802には、図28(b)の上段図に示すように、「ボタン連打!!」という、図28(a)と同様なメッセージが表示される。このメッセージにより、遊技者に、第1演出ボタン135を連打する操作を促すことになる。
そして、遊技者が、メッセージに応じて第1演出ボタン135を連打すると、図28(b)の上中段図に示すように、遊技者のボタン連打に連動して、「たぬ吉」が破壊動作をして障壁2804を破壊する様子と、「たぬ吉」の障壁2804の破壊動作に伴ってレベルゲージ2801のレベルがアップしていく画像が表示される。また、この状態では、メッセージ表示領域2802には「もっと強く!!」というような、図28(a)と同様な遊技者を応援するようなメッセージが表示される。
そして、遊技者のボタン操作に応じたレベルゲージ2801での破壊力レベル表示の増加に連動して、「たぬ吉」が更に破壊動作をして障壁2804の破壊が更に進んでいく状態が表示される。そして、図28(b)の下中段図に示すように、レベルゲージ2801での破壊力レベル表示が最大レベル(100)に到達すると、「たぬ吉」の破壊動作により障壁2804が完全に破壊された状態が表示される。また、この状態では、メッセージ表示領域2802には「ヤッター!!」というような、ランクアップが成功したことを示唆するようなメッセージが表示される。
そして、遊技者の第1演出ボタン135の操作有効時間が終了し、予め定められた昇格有無報知タイミングになると、画像が切り替わって、メイン表示装置131の画面では、「333」という16R大当り図柄が表示され、4R大当り(確変又は通常4R大当り)から確変16R大当りに昇格することを示す昇格有報知が実行される。これにより、遊技者は、このような昇格有報知としての16R大当り図柄「333」が表示されると、大当りが昇格することを容易に認識することができる。
従って、このように構成される遊技機100においては、4R大当り図柄「111」「222」「444」「555」「666」で大当りになったとき、その大当りのオープニング時に役物作動オープニング時昇格演出(短い時間T2によるオープニング演出)が行われなかった場合であっても、すなわち通常のオープニング演出(長い時間T1によるオープニング演出)が行われた場合であっても、ラウンド遊技中昇格演出が行われると、遊技者に、再び4R大当り(確変又は通常4R大当り)から確変16R大当りに昇格するかもしれないという期待感を持たせることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる。加えて、ラウンド遊技中昇格演出が実行される期間は、遊技者の第1演出ボタン135の操作に応じて演出が変化するので、すなわち昇格成功の可否は遊技者の第1演出ボタン135の操作に係わることをアピールできるので、その結果、更に4R大当り(確変又は通常4R大当り)から確変16R大当りへの昇格に期待して遊技者は第1演出ボタン135の操作を行うようになり、これにより更に遊技の興趣を向上させることができる。
図27に戻って、S2706のラウンド遊技中昇格演出抽選処理を終えると、サブCPU340aは、S2708に移行し、ラウンド遊技中において昇格演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、S2708において、ラウンド遊技中昇格演出の実行が決定されたと判定された場合(S2708でYES)、サブCPU340aは、S2715に移行して、上記の図28(a)に示した昇格に失敗するラウンド遊技中昇格演出を実行するためのラウンド遊技中昇格演出有(昇格失敗)大当り演出パターンコマンドをサブRAM340cにセットする。
一方、S2708において、ラウンド遊技中昇格演出の実行が決定されなかったと判定された場合(S2708でNO)、あるいは、上記S2702において、今回の大当り図柄が「777」又は「333」であると判定した場合(S2702でYES)、サブCPU340aは、S2720に移行して、ラウンド遊技中に昇格演出を行わない通常の大当り演出を実行するための大当り演出パターンコマンドをサブRAM340cにセットする。そして、S2710、S2715又はS2720の処理を終えると、サブCPU340aは、この大当り演出コマンド受信処理を終了する。
図16に戻って、S1676の処理を終えると、又は、S1674において大当り演出コマンドを受信していないと判定された場合(S1674でNO)、サブCPU340aは、S1678に移行して、図12の大入賞装置処理のS1252でセットされたエンディングコマンドを受信したか否かを判定する。そして、エンディングコマンドを受信していると判定された場合(S1678でYES)、サブCPU340aは、S1680に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示するためのエンディング演出コマンドをサブRAM340cにセットして、メイン表示装置131、サブ表示装置139、音声出力装置132、演出用照明装置134及び演出用駆動装置361を介して大当り遊技のエンディング演出を実行させる。
具体的に、この大当り遊技のエンディング演出は、メイン表示装置131に大当り遊技のエンディング画像が演出表示されると共に、その演出表示に合わせてサブ表示装置139の演出、スピーカやランプ、LED及びギミック109による音響出力や発光表示及びギミック演出等が実行される。また、このエンディング時には、遊技者のプリペイドカード等の有価記憶媒体の取り忘れを注意喚起するためのカード取り忘れ注意喚起報知も行われる。そして、S1680の処理を終えると、又は、S1678においてエンディングコマンドを受信していないと判定された場合(S1678でNO)、サブCPU340aは、このコマンド受信処理を終了する。
図15に戻って、S1500のコマンド受信処理を終えると、次に演出制御基板340のタイマ割込み処理では、S1510において、サブCPU340aは、遊技者による第1演出ボタン135又は第2演出ボタン136の操作による第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eからの入力に基づき、演出上の効果や遊技者の遊技履歴情報取得等を実現するための演出ボタン処理を行う。
図30を用いて、ここで、演出ボタン処理の内容について説明する。図30は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われる演出ボタン処理(S1510)を示すフローチャートである。図30を参照して、サブCPU340aは、まずS3000において、デモフラグがオンに設定されているか否かを判定する(図17のS1730参照)。そして、デモフラグがオンに設定されていると判定された場合(S3000でYES)、つまり遊技機100は待機状態であって客待ち用のデモ演出を実行している場合、サブCPU340aは、S3005に移行して、遊技状態が時短か否かを判定する。
S3005において、遊技状態が時短でないと判定された場合(S3005でNO)、サブCPU340aは、S3010に移行し、ここで演出ボタン135、136の操作に基づいてデモ演出画面中に演出モードとして「通常A」選択の信号が入力されたか否かを判定する。そして、演出モードとして「通常A」選択の信号が入力された場合(S3010でYES)、サブCPU340aは、S3025に移行し、モードフラグに「2」がセットされているか否か、すなわち現在設定されている演出モードが「通常B」か否かを判定する。
S3025において、現在設定されている演出モードが「通常B」であると判定された場合(S3025でYES)、サブCPU340aは、S3035に移行して、モードフラグに「1」をセットし演出モードとして「通常A」を設定する。これにより、演出モードの設定が「通常B」から「通常A」に切り替わる。そして、サブCPU340aは、S3045に移行する。
一方、S3010において、演出モードとして「通常A」選択の信号が入力されなかった場合(S3010でNO)、サブCPU340aは、S3020に移行し、ここで演出ボタン135、136の操作に基づいてデモ演出画面中に演出モードとして「通常B」選択の信号が入力されたか否かを判定する。そして、演出モードとして「通常B」選択の信号が入力された場合(S3020でYES)、サブCPU340aは、S3030に移行し、モードフラグに「1」がセットされているか否か、すなわち現在設定されている演出モードが「通常A」か否かを判定する。
S3030において、現在設定されている演出モードが「通常A」であると判定された場合(S3030でYES)、サブCPU340aは、S3040に移行して、モードフラグに「2」をセットし演出モードとして「通常B」を設定する。これにより、演出モードの設定が「通常A」から「通常B」に切り替わる。そして、サブCPU340aは、S3045に移行する。
S3045に移行すると、サブCPU340aは、「通常A」又は「通常B」の設定に伴ってモード継続回数値Mに「0」を代入してモード継続回数値Mをリセットする。そして、サブCPU340aは、S3050に移行して、画像制御基板350に、演出モードとして「通常A」又は「通常B」を実行するための演出モードコマンドをサブRAM340cにセットし、この演出ボタン処理を終了する。
一方、S3005において、遊技状態が時短であると判定された場合(S3005でYES)、S3020において、演出モードとして「通常B」選択の信号が入力されなかった場合(S3020でNO)、S3025において、現在設定されている演出モードが「通常B」であると判定されなかった場合(S3025でNO)、又は、S3030において、現在設定されている演出モードが「通常A」であると判定されなかった場合(S3030でNO)にも、サブCPU340aは、この演出ボタン処理を終了する。
つまり、この演出ボタン処理のS3000〜S3050の処理により、遊技状態が時短でないときのデモ演出画面であって、現在設定されている演出モードが「通常A」又は「通常B」のときは、遊技者の演出ボタン135、136の操作により該演出モードを「通常B」又は「通常A」に切り替えることが可能になる。なお、現在設定されている演出モードが「通常A」又は「通常B」以外のとき、あるいは、遊技状態が時短のときは(遊技状態が時短のときは演出モードとして「通常A」が強制設定)、遊技者の演出モード選択に係る演出ボタン135、136の操作は無効となる(図21参照)。
一方、S3000において、デモフラグがオンに設定されていないと判定された場合(S3000でNO)、つまり遊技機100は待機状態でなく客待ち用のデモ演出を実行していない場合、サブCPU340aは、S3060に移行して、メイン表示装置131等で演出図柄の変動表示中、例えばリーチ演出などにおいて遊技者に演出ボタン135、136を操作させる演出ボタン操作指示演出の実行中か否かを判定する。
そして、遊技者に演出ボタン135、136を操作させる演出ボタン操作指示演出の実行中と判定された場合(S3060でYES)、サブCPU340aは、S3065に移行して、演出ボタン操作指示演出の実行中に遊技者が演出ボタン135、136を操作し、つまり遊技者が演出ボタン操作指示演出に応答して演出ボタン135、136を操作し、第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eからいずれかの信号を入力したか否かを判定する。
そして、第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eからいずれかの信号が入力されていると判定した場合(S3065でYES)、サブCPU340aは、S3070に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に、遊技者が演出ボタン操作指示演出に応答して演出ボタン135、136を操作したことに基づくボタン操作演出を実行させるためのボタン操作演出用コマンドをサブRAM340cにセットする。
一方、第1演出ボタン検出スイッチ335又は第2演出ボタン検出スイッチ336a〜336eからいずれの信号も入力されていないと判定された場合(S3065でNO)、サブCPU340aは、S3075に移行して、画像制御基板350やランプ制御基板360に、遊技者が演出ボタン操作指示演出に応答せずに演出ボタン135、136を操作しなかったことに基づくボタン未操作演出を実行させるためのボタン未操作演出用コマンドをサブRAM340cにセットする。
ここで、ボタン未操作演出は、ボタン操作演出に比して、遊技者にとって演出効果や信頼度の低い演出が行われるようになっている。これにより、遊技者のアクションによって演出が変化することを体感させたりすることができ、その結果、遊技性を高めることができる。一方、遊技者に演出ボタン135、136を操作させる演出ボタン操作指示演出の実行中ではないと判定された場合(S3060でNO)、又は、S3070若しくはS3075の処理を終了すると、サブCPU340aは、この演出ボタン処理を終了する。
図15に戻って、S1510の演出ボタン処理を終えると、S1520に移行して、サブCPU340aは、S1500のコマンド受信処理でサブRAM340cにセットされたコマンド、すなわち、エンディング演出コマンド(S1680)、デモ演出開始コマンド(S1740)、保留表示コマンド(S1808)、保留先読み演出コマンド(S1810)、デモ演出終了コマンド(S1904)、演出図柄変動演出開始コマンド(S1940)、保留消去表示コマンド(S1944)、演出図柄変動演出停止コマンド(S2300)、役物作動オープニング時昇格演出コマンド(S2410)、オープニング演出コマンド(S2420)、ラウンド遊技中昇格演出有(昇格成功)大当り演出パターンコマンド(S2710)、ラウンド遊技中昇格演出有(昇格失敗)大当り演出パターンコマンド(S2715)、大当り演出パターンコマンド(S2720)、演出モードコマンド(S3050)、ボタン操作演出用コマンド(S3070)、ボタン未操作演出用コマンド(S3075)等のコマンドを画像制御基板350及びランプ制御基板360へ送信するコマンド送信処理を行う。
このコマンド送信処理が行われることによって、メイン表示装置131やサブ表示装置139における画像表示や音声出力装置132からの音声出力等による演出の実行が画像制御基板350に指示され、また、演出用照明装置134によるランプやLEDの点灯制御や、演出用駆動装置361によるギミック109の作動等による演出の実行がランプ制御基板360に指示され、これにより様々な趣向を凝らした演出が遊技機100にて行われる。そして、S1520のコマンド送信処理を終えると、サブCPU340aは、この演出制御基板340のタイマ割込み処理を終了する。
<変形例>
図31〜34を用いて、次に、上述したオープニング演出の変形例について説明する。まず、図31を参照しながら、オープニングコマンド受信処理について説明する。図31は、演出制御基板340のサブCPU340aによって行われるオープニングコマンド受信処理(S1672)の変形例を示すフローチャートである。なお、以下に説明する変形例の説明においては、上述した構成と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略するものとする。
図31を参照して、サブCPU340aは、S3100及びS3102において、上述した図24のS2400及びS2402と同様に、オープニングコマンドを解析し、今回の大当りのオープニング演出に設定されているオープニング時間が、T1であるか否かを判定する。そして、S2402において、サブCPU340aは、設定されているオープニング時間はT1であると判定された場合(S3102でYES)、S3110に移行し、一方、設定されているオープニング時間はT1でない、すなわちT2であると判定された場合(S3102でNO)、S3112に移行する。
S3110において、サブCPU340aは、後述する図34に示す役物作動オープニング時第1昇格演出コマンドをサブRAM340cにセットする。また、S3112において、サブCPU340aは、今回の大当り図柄が、「777」又は「333」であるか否かの判定を行い、「777」又は「333」であると判定した場合(S3112でYES)、S3120に移行し、一方、「777」又は「333」でないと判定した場合(S3112でNO)、つまり大当り図柄が「111」「222」「444」「555」又は「666」である場合、S3113に移行する。
S3120において、サブCPU340aは、オープニング演出コマンドをサブRAM340cにセットする。また、S3113において、サブCPU340aは、今回の大当り種別(特別図柄抽選)の判定結果が、確変16R大当りであるか否かを判定する。そして、確変16R大当りであると判定された場合(S3113でYES)、サブCPU340aは、S3116に移行して、後述する図33に示す昇格に成功する役物作動オープニング時第2昇格演出(役物落下)コマンドをサブRAM340cにセットする。
一方、S3113において、確変16R大当りでないと判定された場合(S3113でNO)、サブCPU340aは、S3114に移行して、後述する図33に示す昇格に失敗する役物作動オープニング時第2昇格演出(役物非落下)コマンドをサブRAM340cにセットする。これにより、画像制御基板350やランプ制御基板360に指示して、メイン表示装置131、サブ表示装置139、音声出力装置132、演出用照明装置134等に大当りのオープニング演出として、後述する役物(ギミック109)が作動して昇格演出が行われる役物作動オープニング時第1昇格演出(オープニング時間T1)、役物作動オープニング時第2昇格演出(オープニング時間T2)、又は、役物が作動しない通常のオープニング演出(オープニング時間T2)を実行させる。そして、S3110、S3114、S3116又はS3120の処理を終えると、このオープニングコマンド受信処理(変形例)を終了する。
図32〜34を用いて、ここで、通常のオープニング演出、役物作動オープニング時第1昇格演出及び役物作動オープニング時第2昇格演出について説明する。図32(a)は、S3120に対応する通常のオープニング演出を説明するための説明図、図32(b)及び図33は、S3113又はS3114に対応する役物作動オープニング時第2昇格演出を説明するための説明図、図32(c)及び図34は、S3110に対応する役物作動オープニング時第1昇格演出を説明するための説明図である。まず、図32(a)を用いて、通常のオープニング演出について説明する。なお、以下の説明では、図9−2、11−2、11−3、24も併せて参照されたい。
通常のオープニング演出は、オープニング時間としてT2が設定された場合に実行される演出であって、大当り図柄が「777」「333」の場合(確変16R大当りの場合)のみに対応して実行される、上記の図25(a)と同様な内容の演出となっている。つまり、この通常のオープニング演出は、後述の役物作動オープニング時第1昇格演出及び役物作動オープニング時第2昇格演出のように、役物が作動しない演出であって、メイン表示装置131や音声出力装置132等で大当りになったことを賞賛するような内容になっている。
図32(b)、33を用いて、次に、役物作動オープニング時第2昇格演出について説明する。役物作動オープニング時第2昇格演出は、オープニング時間としてT2が設定された場合に実行される演出であって、上述したように「111」「222」「444」「555」「666」の4R大当り図柄に対応して実行されるようになっている。すなわち、役物作動オープニング時第2昇格演出は、4R大当り図柄で内部的に確変16R大当りのときであって、オープニング時昇格演出抽選(S1160、図11−3参照)で当選しなかった場合に昇格に成功する役物作動オープニング時第2昇格演出(役物落下)が、4R大当り図柄で内部的に4R大当り(確変又は通常4R大当り)のときに、昇格に失敗する役物作動オープニング時第2昇格演出(役物非落下)が実行される、4R大当り図柄が表示されたときの出現率の高い基本パターンの演出となっている。なお、出現確率は、役物落下の役物作動オープニング時第2昇格演出の方が、役物非落下の役物作動オープニング時第2昇格演出よりも低くなっている。
図33を参照して、ここで役物作動オープニング時第2昇格演出の具体例について説明する。(a)に示すように、今回、「222」の大当り図柄がメイン表示装置131の画面に確定表示されて、大当りになったとする。この時点で、遊技者は、今回の大当りは4R大当りの心象を持つ。そして、大当り遊技のオープニングが開始され、このオープニングの実行中に、(b)の矢印Aに示すように、ギミック109が、メイン表示装置131の画面上方前側で、落下の前兆として上下にガタガタと揺動し、ギミック109落下を煽る演出(役物落下煽り演出)が行われる。このギミック109の揺動により、遊技者は、今回の4R大当りが確変16R大当りに昇格するのではないかという期待を持つ。
ここで、内部的に確変16R大当りに当選している場合には、昇格に成功する役物作動オープニング時第2昇格演出(役物落下)が行われる。すなわち、(c)に示すように、オープニング時間T2が経過してラウンド遊技の第1Rが開始(オープニングが終了)されると同時に、揺動していたギミック109が、上方からメイン表示装置131の画面前側で、該画面に重なるように落下する(図32(b)も併せて参照)。なお、このギミック109がメイン表示装置131の画面に重なった状態では、大当り図柄「222」は遊技者から視認困難になっている。このギミック109の落下により、遊技者は、今回の4R大当りが確変16R大当りに昇格するのではないかという大いなる期待を持つ。
そして、大当り図柄「222」を遮蔽していたギミック109が、上昇して元の位置まで移動すると、(d)に示すように、メイン表示装置131の画面には、4R大当り図柄の「222」に変わって16R大当り図柄の「333」が表示される。この「333」の表示により、遊技者は、今回の大当りは、4R大当りから確変16R大当りに昇格したことを確信する。
一方、内部的に確変16R大当りに当選していない(確変又は通常4R大当りに当選している)場合には、昇格に失敗する役物作動オープニング時第2昇格演出(役物非落下)が行われる。すなわち、(c’)に示すように、揺動していたギミック109は、オープニング時間T2が経過してラウンド遊技の第1Rが開始(オープニングが終了)されると同時に、揺動していたギミック109は、該揺動を停止して元の位置に退避する。このギミック109が落下することなく退避することにより、遊技者は、4R大当りから確変16R大当りに昇格しないことを認識する。
図32(c)、34を用いて、次に、役物作動オープニング時第1昇格演出について説明する。役物作動オープニング時第1昇格演出は、オープニング時間としてT1が設定された場合に実行される演出であって、上述したように「111」「222」「444」「555」「666」の4R大当り図柄に対応して実行されるようになっている。すなわち、役物作動オープニング時第1昇格演出は、4R大当り図柄で内部的に確変16R大当りのときに、オープニング時昇格演出抽選(S1160、図11−3参照)で当選した場合に実行される、(b)に示した基本パターンの役物作動オープニング時第2昇格演出よりも出現率が極めて低いプレミアム演出となっている。
図34を参照して、ここで役物作動オープニング時第1昇格演出の具体例について説明する。(a)に示すように、今回、「222」の大当り図柄がメイン表示装置131の画面に確定表示されて、大当りになったとする。この時点で、遊技者は、今回の大当りは4R大当りの心象を持つ。そして、大当り遊技のオープニングが開始され、オープニング時間T1(T1<T2)が経過してラウンド遊技の第1Rが開始(オープニングが終了)されると同時に、(b)の矢印Bに示すように、ギミック109が、上方からメイン表示装置131の画面前側で、該画面に重なるように落下する。つまり、この役物作動オープニング時第1昇格演出では、役物作動オープニング時第2昇格演出のように、ギミック109が落下の前兆としてガタガタ揺動することなく(役物落下煽り演出が行われることなく)、短時間でいきなり落下する。なお、このギミック109がメイン表示装置131の画面に重なった状態では、大当り図柄「222」は遊技者から視認困難になっている。このギミック109の落下により、遊技者は、今回の4R大当りが確変16R大当りに昇格するのではないかという大いなる期待を持つ。
そして、大当り図柄「222」を遮蔽していたギミック109が、上昇して元の位置まで移動すると、(c)に示すように、メイン表示装置131の画面には、4R大当り図柄の「222」に変わって16R大当り図柄の「333」が表示される。この「333」の表示により、遊技者は、今回の大当りは、4R大当りから確変16R大当りに昇格したことを確信する。なお、上記した図33、34に示した役物作動オープニング時第1、第2昇格演出は一例であって、特にこの態様に限定されるものではない。
上記の説明から明らかなように、このオープニング演出の変形例においても、上述と同様な効果を奏するものであり、すなわち、確定表示された時点でその後に実行される大当りに係わる遊技の内容が4R大当り(確変又は通常4R大当り)又は確変16R大当りの何れになるかが判別し難い大当り種別不定図柄で大当りになった場合であっても、大当り遊技におけるオープニング時間の長さの違いによって、その後に実行される大当りに係わる遊技の種別を示唆することができ、その結果、遊技の趣向性が向上する。
<他の実施形態1>
以上、本発明の実施形態に係る遊技機100を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。
図35〜37を用いて、次に、他の実施形態1について説明する。まず、図35を参照しながら、他の実施形態1に係わる遊技機の構成について説明する。図35は、他の実施形態1に係る遊技機3500の正面図である。なお、以下に説明する他の実施形態の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略するものとする。
図35を参照して、この他の実施形態1に係る遊技機3500が、上述した遊技機100の構成と異なる点は、第2大入賞装置3546を備えていることにある。第2大入賞装置3546は、遊技領域114の右側であってメイン表示装置131に隣接するように設けられており、後述するように確変大当りになると開放するように構成されている。
図36に示すように、第2大入賞装置3546は、通常はハネ形状の開閉部材(以下、右ハネともいう)3600が実線で示すように閉状態であり遊技球が入ることがない状態となっているが、確変大当りになると、所定のラウンドで右ハネ3600が点線で示すように所定の態様で開放して開状態となり、遊技球が入り易い状態となる。なお、図36は、第2大入賞装置3546の拡大図である。
図36に示すように、第2大入賞装置3546の内部には、第2大入賞装置3546に入った遊技球が流下する空間があり、この空間には左側の流下経路と右側の流下経路とが設けられる。この右側の流下経路には、確変確定領域(図36の「V」を記載した領域、以下、V領域ともいう)3604が設けられ、左側の流下経路と右側の流下経路との分岐部分には確変確定領域開閉部材(以下、Vハネともいう)3602が設けられる。
Vハネ3602は、通常は実線で示すように右側の流下経路(V領域3604)を閉塞する閉状態であり遊技球が左側の流下経路のみを流下する状態となっている。そして、第2大入賞装置3546が開放してから所定時間経過後(例えば3秒後)に点線で示すように右側の流下経路を開放して左側の流下経路を閉塞し、V領域3604を開とする状態となり、その後所定時間経過後(例えば6秒後)に前述した閉状態に戻る。
つまり、Vハネ3602が閉状態のときには、第2大入賞装置3546に入った遊技球は左側の流下経路を流下してV領域3604を通過せず、Vハネ3602が開状態のときには、第2大入賞装置3546に入った遊技球は右側の流下経路を流下してV領域3604を通過することとなる。そして、第2大入賞装置3546に入った遊技球は、左側の流下経路又は右側の流下経路を流下した後に、排出領域3606に入ることによって第2大入賞装置146から排出される。
そして、この他の実施形態1に係る遊技機3500においては、図37(a)に示すように、大当り図柄として「333」「777」が表示された場合に、確変16R大当りとなり、「111」「222」「444」「555」「666」が表示された場合に、乱数等を用いた所定の抽選方法により、上述した図9−2に準じて、所定の割合で確変16R大当りと通常16R大当りとなる(確変16R大当りよりも通常16R大当りになる確率が高く、更に、確変16R大当りになる確率は「222」<「444」<「666」<「111」<「555」<「333」=「777」、通常16R大当りになる確率は「555」<「111」<「666」<「444」<「222」)。つまり、「333」「777」は大当り種別一定図柄、「111」「222」「444」「555」「666」は大当り種別不定図柄となる。なお、図37(a)は、他の実施形態1に係る演出図柄用大当り図柄と大当り種別との関係を示す説明図である。
確変16R大当りになると、所定のラウンド、例えば最終の第16Rにおいて大入賞装置117に替わって第2大入賞装置(以下、確変アタッカともいう)3546が開放され、この確変アタッカ3546が開放されると、右打ちを行っていればほぼ確実に確変アタッカ3546に入賞し、この確変アタッカ3546に入賞した遊技球は、ほぼ確実にV領域3604を通過する。そして、V領域3604を通過すると、大当り遊技終了後に遊技状態は、大当り確率が高確率の確変状態に移行する。
一方、通常16R大当りになると、確変アタッカ3546は開放されず、16R全てにおいて大入賞装置117が開放される。その結果、当該大当り遊技において遊技球はV領域3604を通過することがなく、大当り遊技終了後の遊技状態は、大当り確率が低確率の通常状態が維持される。すなわち、この他の実施形態1に係る遊技機3500は、確変アタッカ3546が開放されるか否かで、確変になるか否かが決定される遊技性となっている。なお、上記の説明では、通常16R大当りになると確変アタッカ3546は開放されない態様で説明したが、これは、通常16R大当りになっても確変アタッカ3546は開放するものの、この開放した確変アタッカ3546に入賞した遊技球がV領域3604を通過するのは不可能な態様にする構成(例えば、確変アタッカ3546開放中、Vハネ3602を閉状態にする等の構成)であってもよい。
図37(b)(c)(d)を参照しながら、次に、他の実施形態1に係るオープニング演出について説明する。図37において、(b)は、大当り図柄「111」「222」「444」「555」「666」で確変16R大当りになる場合のオープニング演出の説明図、(c)は、大当り図柄「111」「222」「444」「555」「666」で通常16R大当りになる場合のオープニング演出の説明図、(d)は、各オープニング演出におけるオープニング時間の関係を示す説明図である。
この他の実施形態1に係るオープニング演出は、オープニング中に「仲間」又は「敵」が何人集まるかで、昇格の信頼度が変わる演出内容となっている。図37(b)を参照して、大当り図柄「111」「222」「444」「555」「666」で内部的に確変16R大当りになる場合のオープニング演出においては、演出内容が「仲間」を集める内容となっている場合、1人が集まる割合は10%、2人が集まる割合は30%、3人が集まる割合は60%となり、また、演出内容が「敵」を集める内容となっている場合、1人が集まる割合は60%、2人が集まる割合は30%、3人が集まる割合は10%となる。そして、この確変16R大当りになる場合のオープニング演出が行われた場合、その後のラウンド遊技中に必ず昇格に成功する、例えば図28(b)に示したようなラウンド遊技中昇格演出が実行されるようになっている。この昇格成功のラウンド遊技中昇格演出により、遊技者は、今回の大当りは、通常16R大当りから確変16R大当りに昇格したことを確信する。
図37(c)を参照して、一方、大当り図柄「111」「222」「444」「555」「666」で内部的に通常16R大当りになる場合のオープニング演出においては、演出内容が「仲間」を集める内容となっている場合、1人が集まる割合は60%、2人が集まる割合は30%、3人が集まる割合は10%となり、また、演出内容が「敵」を集める内容となっている場合、1人が集まる割合は10%、2人が集まる割合は30%、3人が集まる割合は60%となる。すなわち、確変16R大当りになる場合のオープニング演出とは逆になる。そして、この通常16R大当りになる場合のオープニング演出が行われた場合、その後のラウンド遊技中に昇格に失敗する、例えば図28(a)に示したようなラウンド遊技中昇格演出が実行されるようになっている。なお、この昇格に失敗するラウンド遊技中昇格演出は、必ず出現させる構成でなくてもよく、抽選などにより出現させるようにしてもよい。この昇格失敗のラウンド遊技中昇格演出により(又は、ラウンド遊技中昇格演出が実行されなかったことにより)、遊技者は、今回の大当りは、通常16R大当りから確変16R大当りに昇格しないことを認識する。
なお、上記したように、「111」「222」「444」「555」「666」で大当りになったときは、高い確率で通常16R大当りになり、「333」「777」で大当りになったときは、100%確変16R大当りになることから、更に、「111」「222」「444」「555」「666」で大当りになったときは、昇格演出を経て大当り図柄が「333」「777」に変更されて確変16R大当りになることから、この他の実施形態1に係る遊技機3500においては、遊技者は、「111」「222」「444」「555」「666」は通常大当り図柄、「333」「777」は確変大当り図柄と認識するようになっている。
つまり、この他の実施形態1に係る遊技機3500においては、通常大当り図柄(大当り種別不定図柄)としての「111」「222」「444」「555」「666」で大当りになった場合には、オープニング演出において「仲間」又は「敵」を集める内容の演出が行われ、その後のラウンド遊技中に通常大当りから確変大当りに昇格するか否かのラウンド遊技中昇格演出が実行されるようになっている。しかして、このラウンド遊技中昇格演出で成功する割合は、「仲間」が多く集まる程、又は「敵」が多く集まらない程高くなり、失敗する割合は、「仲間」が多く集まらない程、又は「敵」が多く集まる程高くなる。すなわち、通常大当り図柄(大当り種別不定図柄)で大当りになったときのオープニング演出における昇格の信頼度は、演出内容が「仲間」を集める内容となっている場合、3人が最も高く、1人が最も低くなり、演出内容が「敵」を集める内容となっている場合、1人が最も高く、3人が最も低くなる。
そして、ラウンド遊技中昇格演出で昇格に成功した場合には、その後に行われるラウンド遊技の所定ラウンド(例えば第16ラウンド)において確変アタッカ3546が開放され、遊技者は、この開放された確変アタッカ3546に遊技球を入賞させてV領域3604を通過させることで、当該大当り技終了後の遊技状態を、大当り確率が高確率の確変状態に移行させることができる。一方、ラウンド遊技中昇格演出で昇格に失敗した場合(ラウンド遊技中昇格演出が実行されなかった場合)には、その後に行われるラウンド遊技において確変アタッカ3546が開放されることはなく、当該大当り技終了後の遊技状態は、大当り確率が低確率の通常状態となる。
図37(d)に示すように、ここで、通常大当り図柄(大当り種別不定図柄)としての「111」「222」「444」「555」「666」で大当りになった場合のオープニング演出の実行時間(オープニング時間)は、「仲間」又は「敵」を集めた人数によってそれぞれ異なっており、「仲間」又は「敵」を1人集めた場合のオープニング時間t1は最も短く(例えばt1=30秒)、2人集めた場合のオープニング時間t2は次に短く(例えばt2=45秒)、3人集めた場合のオープニング時間t3は最も長く(例えばt1=60秒)なっている。
上記の説明から明らかなように、通常大当り図柄(大当り種別不定図柄)で大当りなった場合のオープニング演出のオープニング時間が3種類(t1、t2又はt3、t1<t2<t3)あり、オープニング演出が「仲間」を集める内容の場合には、ラウンド遊技中昇格演出で昇格に成功する信頼度、すなわち確変16R大当りになる信頼度は、t3が最も高く、t1が最も低くなっている。一方、オープニング演出が「敵」を集める内容の場合には、ラウンド遊技中昇格演出で昇格に成功する信頼度、すなわち確変16R大当りになる信頼度は、t1が最も高く、t3が最も低くなっている。
従って、このような構成の他の実施形態1に係る遊技機3500によれば、大当り遊技におけるオープニング時間の長さによって、その後に実行される大当りに係わる遊技の種別を示唆(確変アタッカ3546が開放されるか否かを示唆)することができ、上述した実施形態と同様な効果を奏することが可能となる。更には、オープニング演出の内容に応じて、オープニング時間が短いときの方が遊技者にとって有利になる(確変16R大当りになる信頼度が高い)場合と、オープニング時間が長いときの方が遊技者にとって有利になる(確変16R大当りになる信頼度が高い)場合とがあり、つまり、オープニング演出の内容に応じて遊技者にとって有利になるか否かのオープニング時間が変更されるので、これにより、更に遊技の趣向性が向上する。
なお、他の実施形態1においては、遊技機は、上記したような確変アタッカ3546を備えるタイプの遊技機3500に限定するものではなく、例えば、確変アタッカ3546と同様なV領域を有し、時短になったときにこのV領域を遊技球が通過すると大当りとなる第2大入賞装置を備えた遊技機(いわゆる1種+2種混合機)としてもよい。そして、この場合には、オープニング時間の長さによって、今回の大当りが時短付き大当りであるか否かを示唆するようにするとよい。このように構成しても、上述した実施形態と同様な効果を奏することが可能となる。
<他の実施形態2>
図38を用いて、次に、他の実施形態2について説明する。この他の実施形態2に係る遊技機は、図示していないが、上述した実施形態の図1に示した遊技機100とほぼ同様な構成となっている。そして、遊技機100と異なる点は、大当り図柄は全て確変大当り(確変状態における特別図柄抽選回数(ST)が所定回数に制限されている確変大当り、いわゆるST機)になっているものの、そのラウンド数が大当り図柄の種類によって異なるように構成されている点である。
図38(a)を参照して、この他の実施形態2に係る遊技機は、大当り図柄として「333」「777」が表示された場合に、確変16R大当り(ST100回)となる。また、「111」「555」が表示された場合に、乱数等を用いた所定の抽選方法により、上述した図9−2に準じて、所定の割合で確変8R又は確変16R大当り(ST100回)となる(確変16R大当りよりも確変8R大当りになる確率が高く、更に、確変16R大当りになる確率は「111」<「555」、確変8R大当りになる確率は「555」<「111」)。また、「222」「444」「666」が表示された場合に、乱数等を用いた所定の抽選方法により、上述した図9−2に準じて、所定の割合で確変4R、確変8R又は確変16R大当り(ST100回)となる(確変16R大当りよりも確変8R大当りになる確率が高く、且つ確変8R大当りよりも確変4R大当りになる確率が高く、更に、確変16R大当りになる確率は「222」<「444」<「666」、確変8R大当りになる確率は「222」<「666」<「444」、確変4R大当りになる確率は「666」<「444」<「222」)。つまり、「333」「777」は大当り種別一定図柄、「111」「222」「444」「555」「666」は大当り種別不定図柄となる。なお、図38(a)は、他の実施形態2に係る演出図柄用大当り図柄と大当り種別との関係を示す説明図である。
図38(b)(c)(d)を参照しながら、次に、他の実施形態2に係るオープニング演出について説明する。図38において、(b)は、大当り図柄「222」「444」「666」で大当りになる場合のオープニング演出の説明図、(c)は、大当り図柄「111」「555」で大当りになる場合のオープニング演出の説明図、(d)は、各オープニング演出におけるオープニング時間の関係を示す説明図である。
この他の実施形態2に係るオープニング演出は、大当り図柄「111」「222」「444」「555」「666」が表示された場合に、オープニング中に遊技者に第1演出ボタン135を操作させる演出内容となっており、遊技者に第1演出ボタン135を操作させる態様の違いによって、昇格の信頼度が変わるようになっている。なお、大当り図柄「333」「777」が表示された場合には、第1演出ボタン135を操作させる演出が実行されない、上述した大当りになったことを賞賛するような通常のオープニング演出が行われるようになっている。
図38(b)を参照して、大当り図柄「222」「444」「666」で大当りになる場合のオープニング演出においては、その演出内容は「一発押し」「長押し」「連打押し」の3種類がある。「一発押し」は、遊技者に第1演出ボタン135を所定時間(例えば5〜10秒)の間に1回押圧させる演出であり、「長押し」は、遊技者に第1演出ボタン135を所定時間(例えば5〜10秒)長押しさせる演出であり、「連打押し」は、遊技者に第1演出ボタン135を所定時間(例えば5〜10秒)連打させる演出である。
大当り図柄「222」「444」「666」で、内部的に確変16R大当り(ST100回)になる場合のオープニング演出においては、「一発押し」が選択される割合は10%、「長押し」が選択される割合は30%、「連打押し」が選択される割合は60%となり、内部的に確変8R大当り(ST100回)になる場合のオープニング演出においては、「一発押し」が選択される割合は20%、「長押し」が選択される割合は60%、「連打押し」が選択される割合は20%となり、内部的に確変4R大当り(ST100回)になる場合のオープニング演出においては、「一発押し」が選択される割合は60%、「長押し」が選択される割合は30%、「連打押し」が選択される割合は10%となる。
つまり、大当り図柄「222」「444」「666」に係わるオープニング演出は、内部的に確変16R大当り(ST100回)の場合、「連打押し」が実行される確率が最も高く、「一発押し」が実行される確率が最も低く、内部的に確変8R大当り(ST100回)の場合、「長押し」が実行される確率が最も高く、「一発押し」又は「連打押し」が実行される確率が最も低く、内部的に確変4R大当り(ST100回)の場合、「一発押し」が実行される確率が最も高く、「連打押し」が実行される確率が最も低くなっている。
図38(c)を参照して、次に、大当り図柄「111」「555」で大当りになる場合のオープニング演出においては、その演出内容は上記の「長押し」「連打押し」の2種類がある。そして、大当り図柄「111」「555」で内部的に確変16R大当り(ST100回)になる場合のオープニング演出においては、「長押し」が選択される割合は30%、「連打押し」が選択される割合は70%となり、内部的に確変8R大当り(ST100回)になる場合のオープニング演出においては、「長押し」が選択される割合は70%、「連打押し」が選択される割合は30%となる。
つまり、大当り図柄「111」「555」に係わるオープニング演出は、内部的に確変16R大当り(ST100回)の場合、「連打押し」が実行される確率が高く、内部的に確変8R大当り(ST100回)の場合、「長押し」が実行される確率が高くなっている。
すなわち、この他の実施形態2に係る遊技機のオープニング演出においては、「一発押し」は主に4R大当りに対応しており、その後の大当り遊技で出玉が500発程度獲得できることを示唆する演出となっている(例えば、演出中にメイン表示装置131の画面に「出玉500発」というような表示を行う)。また、「長押し」は主に8R大当りに対応しており、その後の大当り遊技で出玉が1000発程度獲得できることを示唆する演出となっている(例えば、演出中にメイン表示装置131の画面に「出玉1000発」というような表示を行う)。また、「連打押し」は主に16R大当りに対応しており、その後の大当り遊技で出玉が2000発程度獲得できることを示唆する演出となっている(例えば、演出中にメイン表示装置131の画面に「出玉2000発」というような表示を行う)。従って、遊技者は、「一発押し」は4R大当り(出玉500発)のオープニング演出、「長押し」は8R大当り(出玉1000発)のオープニング演出、「連打押し」は16R大当り(出玉2000発)のオープニング演出と認識するようになる。
しかして、これらのオープニング演出が行われた場合、その後のラウンド遊技中に、例えば図28に示したようなラウンド遊技中昇格演出が実行されるようになっている。このラウンド遊技中昇格演出は、大当り図柄「222」「444」「666」で、内部的に確変8R又は確変16R大当り(ST100回)の場合、第1〜4ラウンド中に、例えば図28(b)に示したような必ず昇格に成功するラウンド遊技中昇格演出が実行され、これにより遊技者は、今回の大当りは、4R大当りから8R又は16R大当りに昇格したことを確信する。この際、オープニング演出で例えば「一発押し」が行われていた場合には、遊技者のサプライズ感(喜び)は極めて大きくなる(特に16R大当りに昇格した場合)。また、内部的に確変4R大当り(ST100回)の場合、第1〜4ラウンド中に、例えば図28(a)に示したような昇格に失敗するラウンド遊技中昇格演出が実行されるようになっている。なお、この昇格に失敗するラウンド遊技中昇格演出は、必ず出現させる構成でなくてもよく、抽選などにより出現させるようにしてもよい。この昇格失敗のラウンド遊技中昇格演出により(又は、ラウンド遊技中昇格演出が実行されなかったことにより)、遊技者は、今回の大当りは、4R大当りから16R大当りに昇格しないことを認識する。この際、オープニング演出で例えば「連打押し」が行われていた場合には、遊技者のサプライズ感(落胆)は極めて大きくなる。
また、大当り図柄「111」「555」で、内部的に確変16R大当り(ST100回)の場合、第1〜8ラウンド中に、例えば図28(b)に示したような必ず昇格に成功するラウンド遊技中昇格演出が実行され、これにより遊技者は、今回の大当りは、8R大当りから16R大当りに昇格したことを確信する。この際、オープニング演出で例えば「長押し」が行われていた場合には、遊技者のサプライズ感(喜び)は極めて大きくなる。また、内部的に確変8R大当り(ST100回)の場合、第1〜8ラウンド中に、例えば図28(a)に示したような昇格に失敗するラウンド遊技中昇格演出が実行されるようになっている。なお、この昇格に失敗するラウンド遊技中昇格演出は、必ず出現させる構成でなくてもよく、抽選などにより出現させるようにしてもよい。この昇格失敗のラウンド遊技中昇格演出により(又は、ラウンド遊技中昇格演出が実行されなかったことにより)、遊技者は、今回の大当りは、8R大当りから16R大当りに昇格しないことを認識する。この際、オープニング演出で例えば「連打押し」が行われていた場合には、遊技者のサプライズ感(落胆)は極めて大きくなる。
なお、上記したように、「222」「444」「666」で大当りになったときは、高い確率で確変4R大当り(ST100回)になり、「111」「555」で大当りになったときは、高い確率で確変8R大当り(ST100回)になり、「333」「777」で大当りになったときは、100%確変16R大当り(ST100回)になることから、更に、「222」「444」「666」で大当りになったときは、昇格演出を経て大当り図柄が「111」「555」又は「333」「777」に変更されて確変8R又は確変16R大当り(ST100回)に、「111」「555」で大当りになったときは、昇格演出を経て大当り図柄が「333」「777」に変更されて確変16R大当り(ST100回)になることから、この他の実施形態2に係る遊技機においては、遊技者は、「222」「444」「666」は4R大当り図柄、「111」「555」は8R大当り図柄、「333」「777」は16R大当り図柄と認識するようになっている。
つまり、この他の実施形態2に係る遊技機においては、通常大当り図柄(大当り種別不定図柄)としての「111」「222」「444」「555」「666」で大当りになった場合には、遊技者に第1演出ボタン135を操作させる「一発押し」「長押し」「連打押し」の3種類のオープニング演出の中から何れかが行われ、その後のラウンド遊技中に4R大当りから8R又は16R大当り、あるいは8R大当りから16R大当りに昇格するか否かのラウンド遊技中昇格演出が実行されるようになっている。しかして、このラウンド遊技中昇格演出で成功する割合、すなわち、通常大当り図柄(大当り種別不定図柄)で大当りになったときのオープニング演出における昇格の信頼度は、「一発押し」が最も低く、「連打押し」が最も高くなる。
そして、ラウンド遊技中昇格演出で昇格に成功した場合には、その後、引き続いてラウンド遊技が行われ、遊技者は、8R大当りに昇格した場合には約1000発の出玉を獲得でき、16R大当りに昇格した場合には約2000発の出玉を獲得できる。一方、ラウンド遊技中昇格演出で昇格に失敗した場合(又は、ラウンド遊技中昇格演出が実行されなかった場合)には4R又は8R大当りとなり、遊技者は、約500発又は1000発の出玉を獲得できる。
図38(d)に示すように、ここで、通常大当り図柄(大当り種別不定図柄)としての「111」「222」「444」「555」「666」で大当りになった場合のオープニング演出の実行時間(オープニング時間)は、オープニング演出の種類、すなわち「一発押し」「長押し」「連打押し」という遊技者に第1演出ボタン135を操作させる態様の違いによってそれぞれ異なっており、「一発押し」のオープニング時間t4は最も短く(例えばt4=30秒)、「長押し」のオープニング時間t5は次に短く(例えばt5=45秒)、「連打押し」のオープニング時間t6は最も長く(例えばt6=60秒)なっている。
上記の説明から明らかなように、通常大当り図柄(大当り種別不定図柄)で大当りなった場合のオープニング演出のオープニング時間が3種類(t4、t5又はt6、t4<t5<t6)あり、ラウンド遊技中昇格演出で昇格に成功する信頼度はt6が最も高く、t4が最も低くなっている。
従って、このような構成の他の実施形態2に係る遊技機によれば、大当り遊技におけるオープニング時間の長さによって、その後に実行される大当りに係わる遊技の種別を示唆(ラウンド数、出玉数を示唆)することができ、上述した実施形態と同様な効果を奏することが可能となる。更には、オープニング演出とラウンド遊技中昇格演出との相関関係によって、つまり、オープニング演出の内容(第1演出ボタン135を操作させる態様)とラウンド遊技中昇格演出の結果(成功又は失敗)との組合せにより、遊技者にサプライズ感を与えて一喜一憂させることができ、その結果、更に遊技の趣向性が向上する。
なお、他の実施形態2に係る遊技機は、大当り図柄は全て確変大当りで確変状態における特別図柄抽選回数が所定回数に制限されるST機で説明したが、これは、図39に示すような、いわゆるバトルタイプの遊技機としてもよい。図39は、他の実施形態2に係るバトルタイプの遊技機の遊技性(バトル演出)を説明するための説明図である。バトルタイプの遊技機は、端的に言えば、大当り遊技終了後の遊技状態が確変になるか否かを、バトルで勝利したか敗退したか(バトル演出)によって、その旨を遊技者に報知する遊技性となっている。なお、演出図柄用大当り図柄と大当り種別との関係や、オープニング演出の内容は、上述したST機と同様であり、図38に示すように構成されている。従って、以下の説明では、図38も併せて参照されたい。
バトルタイプの遊技機は、出玉有りの大当りと出玉無しの大当り(突然、確変状態から通常状態になる、いわゆる突通大当り)とがあり、出玉有りの大当りにおいては、大当り図柄と大当り種別との対応は、図38(a)に示す通りとなっている(ただし、確変状態は次回の大当りまで継続される)。そして、出玉有りの大当りは、図39(b)に示すように、バトル演出で勝利した場合に発生し、出玉無しの大当りは、図39(a)に示すように、バトル演出で敗退した場合に発生するようになっている。
図39を参照して、所定の大当り図柄による大当り遊技終了後、今、遊技状態が、確変状態になっているとする。そして、この確変状態で第2始動入賞装置(電チュー)115への遊技球の入賞に基づいて、特別図柄抽選が行われ、メイン表示装置131の画面には演出図柄の変動表示が開始される。そして、この演出図柄の変動表示で例えばリーチになり、所定条件(内部的に大当り)が成立すると、バトル演出が行われる。
図39(a)を参照して、まず、バトルで敗退(出玉無しの大当り)する場合について説明する。図39(a)に示すバトル演出は、演出画像として、主人公を模したキャラクタ(主人公キャラクタ)とキャラクタDとがバトル(対戦)を行い、結局、キャラクタDが勝利(主人公キャラクタが敗退)し、確変状態が終了(内部的に出玉無し大当り)してしまうストーリーでの演出をする画像が表示されるようになっている。
ここで、主人公キャラクタと対戦するキャラクタは、乱数を用いた所定の抽選処理により表示されるようになっており、この主人公キャラクタがバトルで敗退するバトル演出においては、敗退用の乱数テーブルを用いて行われるようになっている(例えば、上記したコマンド受信処理のS1624で、サブCPU340aが変動演出開始コマンドを受信したタイミングで当該乱数テーブルから乱数を取得し、この取得した乱数に基づいて表示するようにすればよい)。
なお、敗退用の乱数テーブルは、キャラクタとして例えばキャラクタA〜Dの4種類が設けられ、これらキャラクタA〜Dの抽選割合がそれぞれ異なるように構成すればよい。例えば、キャラクタの抽選割合は、キャラクタAが最も低く、キャラクタB、Cの順に高くなり、キャラクタDが最も高くなるように構成する。このように構成すると、遊技者にとってのキャラクタの信頼度は、キャラクタDが最も低く、キャラクタC、Bの順に高くなり、キャラクタAが最も高くなる。なお、図39(a)においては、信頼度の最も低いキャラクタDが選択されたものとして説明している。
図39(a)の上段図に示すように、バトルで敗退するバトル演出が開始されると、メイン表示装置131の画面には、主人公キャラクタと、この主人公キャラクタと対戦するキャラクタとして信頼度の最も低い、すなわち最もバトルに強いキャラクタDが表示される。従って、遊技者は、キャラクタDが出現したことにより、主人公キャラクタが勝利するのは難しいという心象を抱く。ただし、何れのキャラクタが出現した場合であっても、バトル演出の結果は、同じ結果(主人公キャラクタが敗退)となる。
そして、図39(a)の上中段図に示すように、主人公キャラクタとキャラクタDとがバトルを開始し、主人公キャラクタとキャラクタDとのバトル画面が所定時間表示される。その後、図39(a)の下中段図に示すように、「ボタンを押せ!」という、メッセージが表示される。このメッセージにより、遊技者に、第1演出ボタン135を押圧する操作を促すことになる。なお、このメイン表示装置131の画面に表示されるメッセージは、音声出力装置132により音声で出力するようにしてもよい。また、メッセージに加えて、ボタン操作及びボタン操作有効時間を示唆するようなアイコン画像を表示するようにしてもよい。
そして、遊技者が、メッセージに応じて第1演出ボタン135の操作有効時間内に第1演出ボタン135を押圧すると、図39(a)の下中段図に示すように、遊技者のボタン操作に連動して、キャラクタDが主人公キャラクタを倒してキャラクタDが勝利(主人公キャラクタが敗戦)した様子が表示される。なお、主人公キャラクタが敗戦することは、確変状態が終了するという意味を持つ。このようなバトル演出によれば、遊技者の第1演出ボタン135の操作に応じて演出状態が変化するので、遊技者の期待感を高めることができる。もちろん、遊技者のボタン操作に伴ってメイン表示装置131の画面に所定の画像(主人公キャラクタの敗戦を示唆するような画像)がカットインしたり、音響や発光による演出を付加するようにしてもよい。
そして、主人公キャラクタが敗戦した画像が表示された後、画像が切り替わって、メイン表示装置131の画面では、「敗退!確変終了!」というメッセージが表示される。これにより、遊技者は、確変遊技が終了することを容易に認識することができる。この後、更に画像が切り替わって、メイン表示装置131の画面では、図示していないが、出玉無しの大当りに対応する大当り図柄(ぞろ目の数字でなくともよい)が表示されて出玉無し大当りとなり、大入賞装置117が入賞困難な短時間(例えば0.2秒)の開放を2回繰り返す(いわゆる出玉無し2R大当り)。しかして、出玉無し大当り後は、遊技状態が、大当り確率の高い確変状態から、大当り確率の低い通常状態(低確状態)に移行する(出玉無し大当り中は、低確状態)。
図39(b)を参照して、次に、バトルで勝利(出玉有りの大当り)する場合について説明する。図39(b)に示すバトル演出は、演出画像として、主人公を模したキャラクタ(主人公キャラクタ)とキャラクタAとがバトル(対戦)を行い、結局、主人公キャラクタが勝利(キャラクタAが敗退)し、確変状態が継続(内部的に出玉有り大当り)するストーリーでの演出をする画像が表示されるようになっている。
ここで、主人公キャラクタと対戦するキャラクタは、上記と同様に、勝利用の乱数テーブルを用いて行われるようになっている。なお、勝利用の乱数テーブルは、上記した敗退用の乱数テーブルに準じて構成されているが、キャラクタA〜Dの抽選割合が敗退用の乱数テーブルとは逆になっている。すなわち、キャラクタの抽選割合は、キャラクタDが最も低く、キャラクタC、Bの順に高くなり、キャラクタAが最も高くなるように構成する。このように構成すると、バトルで勝利するバトル演出では、信頼度の高い(最もバトルに弱い)順から選択され易くなる。なお、図39(a)においては、信頼度の最も高いキャラクタAが選択されたものとして説明している。
図39(b)の上段図に示すように、バトルで勝利するバトル演出が開始されると、メイン表示装置131の画面には、主人公キャラクタと、この主人公キャラクタと対戦するキャラクタとして信頼度の最も高い、すなわち最もバトルに弱いキャラクタAが表示される。従って、遊技者は、キャラクタAが出現したことにより、主人公キャラクタが勝利し易いという心象を抱く。ただし、何れのキャラクタが出現した場合であっても、バトル演出の結果は、同じ結果(主人公キャラクタが勝利)となる。
そして、図39(b)の上中段図に示すように、主人公キャラクタとキャラクタAとがバトルを開始し、主人公キャラクタとキャラクタAとのバトル画面が所定時間表示される。その後、図39(b)の下中段図に示すように、上記と同様に「ボタンを押せ!」という、メッセージが表示される。このメッセージにより、遊技者に、第1演出ボタン135を押圧する操作を促すことになる。
そして、遊技者が、メッセージに応じて第1演出ボタン135の操作有効時間内に第1演出ボタン135を押圧すると、上記に準じて、図39(b)の下中段図に示すように、遊技者のボタン操作に連動して、主人公キャラクタがキャラクタAを倒して主人公キャラクタが勝利(キャラクタAが敗戦)した様子が表示される。なお、主人公キャラクタが勝利することは、確変状態が継続するという意味を持つ。
そして、主人公キャラクタが勝利した画像が表示された後、画像が切り替わって、メイン表示装置131の画面では、「勝利!確変継続!」というメッセージが表示される。これにより、遊技者は、確変遊技が継続することを容易に認識することができる。この後、更に画像が切り替わって、メイン表示装置131の画面では、図示していないが、出玉有りの大当りに対応する大当り図柄(「111」〜「777」の何れか、図36(a)参照)が表示されて出玉有り大当り(確変4R、確変8R、確変16R大当りの何れか、図36(a)参照)となる。
そして、出玉有り大当り(確変4R、確変8R又は確変16R大当り)になると、以降は、上述の図38で説明した通りに遊技が進行する。このように構成されるバトルタイプの遊技機は、大当り(実施的な出玉の有る大当り)になると全て確変大当りとなり、大当り遊技終了後に全て確変状態になる点や、ラウンド数が大当り図柄の種類によって異なる点で、上述のST機と共通しており、これにより、図38に示したオープニング演出を共通して実行することが可能となる。これにより、上述した実施形態と同様な効果を奏することが可能となる。更には、バトル演出の結果如何(勝利又は敗退)によってオープニング演出が実行されるか否かが決定されるので、その結果、遊技の演出効果を著しく向上することが可能となる。
なお、本発明においては、遊技機をパチンコ遊技機に限定されることなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)、雀球遊技機、アレンジボール遊技機等、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその他の遊技機に適用することもできる。
<効果>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る遊技機は、大当り遊技におけるオープニング演出の実行時間(オープニング時間)を複数設け、大当り図柄としてその後に実行される大当りに係わる遊技の内容が遊技者にとって有利度の異なる複数の大当りの何れになるかが判別し難い大当り種別不定図柄が表示された場合には、当該オープニング時間の長さをその後に実行される大当りに係わる遊技の内容によって異なるように構成されている。すなわち、本実施形態に係る遊技機は、発明Aとして、次のような構成を有している。
発明A
(1)始動条件の成立に基づいて大当りか否かを判定する大当り判定手段(ステップS820の大当り判定処理)と、前記大当り判定手段の判定結果に基づいて所定の図柄表示装置(メイン表示装置131)に図柄を変動表示させた後、大当り図柄又ははずれ図柄を確定表示する図柄表示制御手段(ステップS440の特別図柄処理)と、前記図柄表示制御手段により大当り図柄が確定表示された後に所定の特別遊技を実行する特別遊技実行手段(ステップS450の大入賞装置処理)とを備え、前記特別遊技実行手段により実行される前記特別遊技の開始時に所定のオープニング演出を行う遊技機(遊技機100、3500)において、前記特別遊技は、第1特別遊技と、該第1特別遊技よりも遊技者にとって有利となる第2特別遊技とが有り、前記大当り図柄は、当該大当り図柄が確定表示された時点で、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技又は前記第2特別遊技になることが判別可能な第1大当り図柄(大当り種別一定図柄)と、当該大当り図柄が確定表示された時点で、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技又は前記第2特別遊技の何れになるかが判別し難い第2大当り図柄(大当り種別不定図柄)とを少なくとも含み、前記オープニング演出は、前記第2大当り図柄が確定表示された場合には、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技になる場合と、前記第2特別遊技になる場合とで、当該オープニング演出の実行時間を相違するようにしたことを特徴とする遊技機。
なお、(1)に記載の遊技機は、前記第2大当り図柄が確定表示された場合の前記オープニング演出において、前記特別遊技が前記第1特別遊技から前記第2特別遊技に昇格するか否かに係わる昇格演出を実行するように構成してもよい。
従って、このような発明A記載の遊技機によれば、大当り種別不定図柄が表示された場合であっても、当該オープニング時間の長さによって、その後に実行される特別遊技の種別(第1特別遊技又は第2特別遊技)を示唆することができ、その結果、遊技の趣向性が向上する。また、オープニング演出で昇格演出が実行された場合には、大当りの昇格という遊技者の期待度を更に高めることが可能となり、これによっても遊技の趣向性が向上する。
なお、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。従って、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語及び技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。
100、3500…遊技機
117…大入賞装置(特別遊技実行手段)
131…メイン表示装置(図柄表示装置)
310…主制御基板(図柄表示制御手段、特別遊技実行手段)
340…演出制御基板(図柄表示制御手段、特別遊技実行手段)
350…画像制御基板(図柄表示制御手段、特別遊技実行手段)
360…ランプ制御基板(特別遊技実行手段)
3546…第2大入賞装置(特別遊技実行手段)
このような問題を解決するために、本発明の遊技機は、請求項1に記載したように、始動条件の成立に基づいて大当りか否かを判定する大当り判定手段(ステップS820の大当り判定処理)と、前記大当り判定手段の判定結果に基づいて所定の図柄表示装置(メイン表示装置131)に図柄を変動表示させた後、大当り図柄又ははずれ図柄を確定表示する図柄表示制御手段(ステップS440の特別図柄処理)と、前記図柄表示制御手段により大当り図柄が確定表示された後に所定の特別遊技を実行する特別遊技実行手段(ステップS450の大入賞装置処理)とを備え、前記特別遊技実行手段により実行される前記特別遊技の開始時に所定のオープニング演出を行う遊技機(遊技機100、3500)において、前記特別遊技は、第1特別遊技と、該第1特別遊技よりも遊技者にとって有利となる第2特別遊技とが有り、前記大当り図柄は、当該大当り図柄が確定表示された時点で、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技又は前記第2特別遊技になることが判別可能な第1大当り図柄(大当り種別一定図柄)と、当該大当り図柄が確定表示された時点で、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技又は前記第2特別遊技の何れになるかが判別し難い第2大当り図柄(大当り種別不定図柄)とを少なくとも含み、前記第2大当り図柄が確定表示され、その後に実行される前記特別遊技が前記第2特別遊技になる場合、前記オープニング演出は、第1オープニング演出または第2オープニング演出のどちらか一方を実行するものであって、該第1オープニング演出と該第2オープニング演出とは実行時間を相違するようにしたことを要旨とする。

Claims (1)

  1. 始動条件の成立に基づいて大当りか否かを判定する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段の判定結果に基づいて所定の図柄表示装置に図柄を変動表示させた後、大当り図柄又ははずれ図柄を確定表示する図柄表示制御手段と、
    前記図柄表示制御手段により大当り図柄が確定表示された後に所定の特別遊技を実行する特別遊技実行手段と
    を備え、
    前記特別遊技実行手段により実行される前記特別遊技の開始時に所定のオープニング演出を行う遊技機において、
    前記特別遊技は、第1特別遊技と、該第1特別遊技よりも遊技者にとって有利となる第2特別遊技とが有り、
    前記大当り図柄は、
    当該大当り図柄が確定表示された時点で、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技又は前記第2特別遊技になることが判別可能な第1大当り図柄と、
    当該大当り図柄が確定表示された時点で、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技又は前記第2特別遊技の何れになるかが判別し難い第2大当り図柄と
    を少なくとも含み、
    前記オープニング演出は、
    前記第2大当り図柄が確定表示された場合には、その後に実行される前記特別遊技が前記第1特別遊技になる場合と、前記第2特別遊技になる場合とで、当該オープニング演出の実行時間を相違するようにしたこと
    を特徴とする遊技機。
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