JP2016082692A - 回生制御装置及び電動車両 - Google Patents

回生制御装置及び電動車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2016082692A
JP2016082692A JP2014211193A JP2014211193A JP2016082692A JP 2016082692 A JP2016082692 A JP 2016082692A JP 2014211193 A JP2014211193 A JP 2014211193A JP 2014211193 A JP2014211193 A JP 2014211193A JP 2016082692 A JP2016082692 A JP 2016082692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
regenerative
regeneration
amount
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014211193A
Other languages
English (en)
Inventor
圭一 赤尾
Keiichi Akao
圭一 赤尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mercedes Benz Group AG
Original Assignee
Daimler AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daimler AG filed Critical Daimler AG
Priority to JP2014211193A priority Critical patent/JP2016082692A/ja
Publication of JP2016082692A publication Critical patent/JP2016082692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両重量が変化した場合においてもモータの回生量を適切に制御することによって、良好な走行安定性と回生効率を達成可能な回生制御装置及び前記回生制御装置を備える電動車両を提供する。
【解決手段】車両の駆動輪に連結されたモータの回生量を制御する回生制御装置であって、車両の重量を推定する手段と、推定された重量に基づいて目標回生量を設定する手段と、回生量が目標回生量になるようにモータを制御する手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本開示は、車両の駆動輪に連結されたモータの回生量を制御する回生制御装置、及び、前記回生制御装置を搭載した電動車両に関する。
動力源としてモータを利用する電動車両(例えば、専らモータを動力源とする電気自動車、及び、モータ及びエンジンを動力源とするハイブリッド自動車を含む)では、車両の減速時に、モータを回生駆動することによって制動力を得るとともに、車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収することが知られている。回収された電気エネルギーはモータの駆動用に使用され、又は、必要に応じてバッテリのような蓄電手段に蓄えられることにより、エネルギー効率の向上が図られる。
このような減速時におけるモータの回生トルク制動に関する技術として、例えば特許文献1がある。特許文献1では、ドライバーの意思に応じて回生量を変更可能とすることにより、滑らかな減速感を確保できるとされている。
特開2013−217340号公報
近年、運送業界では、荷役を搭載可能な荷役車両(例えばトラック)においても電動車両の導入が進んでいる。電動車両では、良好な回生効率を得るためにモータの回生量を大きく設定することが望まれる。このような回生量は、車両の走行安定性に鑑みて車両重量に応じるように設定される。しかしながら、荷役車両では荷役の積載状態によって車両重量が大きく変化する。例えば積載量が多い状態に応じて回生量を設定すると、積載量が少なくなった際に、回生トルク制動量が過多となり、スリップを生じる場合がある。一方、積載量が少ない状態に応じて回生量を設定すると、積載量が多くなった際に、回生量が過小となり、回生効率が低下してしまう。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、車両重量が変化した場合においてもモータの回生量を適切に制御することによって、良好な走行安定性と回生効率を達成可能な回生制御装置及び前記回生制御装置を備える電動車両を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る回生制御装置は、車両の駆動輪に連結されたモータの回生量を制御する回生制御装置であって、前記車両の重量を推定する車両重量推定手段と、前記推定された重量に基づいて、目標回生量を設定する回生量設定手段と、前記回生量が前記設定された目標回生量になるように、前記モータを制御するモータ制御手段とを備える。
上記(1)の構成によれば、車両の重量を推定し、該推定された重量に基づいてモータの目標回生量を設定する。そのため、車両の重量が変化した場合においても、モータの回生量を適切に制御することができ、良好な走行安定性と回生効率が得られる。
尚、本明細書において「車両の駆動輪に連結されたモータ」とは、駆動輪にモータが直接的に連結された場合に限らず、モータの動力の少なくとも一部が走行用動力として駆動輪に伝達される構成、例えばモータ及び駆動輪間に変速機やクラッチのような他の構成要素が介在することにより間接的に連結された場合を含む。
尚、本明細書において「車両の重量」とは、路面に対する車両側の重量を意味し、例えば、荷役を積載可能な荷役部を有する荷役車である場合には、車両本体の重量に加え、荷役部に積載された荷役の重量が含まれる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記車両の走行状態に応じて、前記重量と前記目標回生量との関係を規定する複数の回生トルクマップを記憶する記憶手段と、前記車両の走行状態を検知する走行状態検知手段と、前記複数の回生トルクマップから、前記検知された走行状態に対応する回生トルクマップを選択する回生トルクマップ選択手段とを更に備え、前記回生量設定手段は、前記選択された回生トルクマップに基づいて、前記目標回生量を設定する。
上記(2)の構成によれば、車両の重量と目標回生量との関係を、予め複数の回生トルクマップとして記憶手段に記憶しておき、検知された走行状態に応じて、適切な回生トルクマップが選択される。回生量設定手段は、このように選択された回生トルクマップに基づいて目標回生量を設定することによって、車両の走行状態に適した回生量が得られる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記駆動輪への動力伝達経路上に設けられた変速機を更に備え、前記複数の回生トルクマップは、前記変速機のギア段に対応するようにそれぞれ規定されている。
上記(3)の構成によれば、動力伝達系路上に設けられた変速機のギア段に対応して回生トルクマップが規定される。これにより、変速機のギア段に応じて、よりきめ細やかな目標回生量の設定が可能となる。
尚、本明細書において「動力伝達経路上に設けられた変速機」とは、動力源及び駆動輪間に変速機が配置していれば足りることを意味する。例えば、動力源として専らモータを採用する電気自動車では、モータ及び駆動輪間の動力伝達経路上に設けられている変速機を意味する。また、動力源としてモータ及びエンジンを併用するハイブリッド自動車では、モータ及び駆動輪間、並びに、エンジン及び駆動輪間の少なくとも一方の動力伝達経路上に設けられている変速機を意味する。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、前記回生トルクマップの各々は、少なくとも2つの前記ギア段に対応するように規定されている。
上記(4)の構成によれば、回生トルクマップの各々が、変速機の少なくとも2つのギア段に対応するように規定されているので、ギア段毎に異なる回生トルクマップを規定する場合に比べて、記憶手段の容量を減少させ、コストダウンを図ることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記重量に基づいて補正係数を算出する補正係数算出手段と、前記算出された補正係数に基づいて、前記目標回生量を補正する回生量補正手段とを更に備え、前記モータ制御手段は、前記回生量が前記補正された目標回生量になるように、前記モータを制御する。
上記(5)の構成によれば、推定された車両重量に基づいて算出された補正係数を用いて目標回生量が補正される。これにより、車両重量に応じた適切な回生量が得られ、良好な走行安定性と回生効率が達成される。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、前記駆動輪への動力伝達経路上に設けられた変速機を更に備え、前記補正係数算出手段は、前記変速機の変速段に基づいて前記補正係数を算出する。
上記(6)の構成によれば、変速機の変速段に基づいて補正係数を算出することにより、各変速段の特性に適した回生量を設定することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)から(6)のいずれかの構成において、前記車両は、荷役を積載可能な荷役部を有する荷役車両である。
上記(7)の構成によれば、荷役車両では荷役量に応じて車両重量が大きく変化する場合がある。そのため、この種の荷役車両に上述の回生制御装置(上記各種態様を含む)を適用することにより、上記利益をより効果的に享受できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)から(6)のいずれかの構成において、前記車両は連結部を介して被牽引車両を牽引可能な牽引車両であり、前記回生制御装置は、前記連結部の連結状態を検知する連結状態検知手段を更に備え、前記車両重量推定手段は、前記連結状態検知手段によって前記連結部が連結状態にあることが検知された場合に、前記車両の重量を推定する。
上記(8)の構成によれば、車両が牽引車両である場合には、連結状態検知手段によって連結部の連結状態を検知することによって、車両重量が変化しやすい状況を判別する(つまり、連結状態では車両に被牽引車両が連結されているため、被牽引車両の積載量に応じて車両重量が変化しやすい)。そして、車両重量が変化しやすい状況にあると判定された場合(すなわち、被牽引車両が牽引車両に連結されている場合)、重量推定を開始し、前述の各種制御が実施される。このように重量変化が生じ得るか否かによって制御の実施可否を判断することにより、無駄なシステム負荷を排除でき、効率的な制御を実現できる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係る電動車両は、上記(1)から(8)のいずれかに記載の回生制御装置を備える。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、車両重量が変化した場合においてもモータの回生量を適切に制御することによって、良好な走行安定性と回生効率を達成可能な回生制御装置及び前記回生制御装置を備える電動車両を提供できる。
本発明の一実施形態に係る回生制御装置が搭載される車両を側方から示す概略図である。 図1の車両のパワートレインを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図である。 図3の回生制御装置によって実施される制御内容を示すフローチャートである。 図3の記憶手段に記憶された複数の回生トルクマップを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図である。 図6の記憶手段31に記憶された複数の回生トルクマップと変速機の変速段との対応関係を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図である。 図8のECU24によって実施される制御内容を示すフローチャートである。 車両重量と補正係数との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図である。 補正係数と変速機の変速段との対応関係を示す模式図である。 本実施形態に係る回生制御装置が搭載される牽引車両の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は本発明の一実施形態に係る回生制御装置が搭載される車両を側方から示す概略図であり、図2は図1の車両のパワートレインを示す模式図であり、図3は本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図であり、図4は図3の回生制御装置によって実施される制御内容を示すフローチャートであり、図5は図3の記憶手段に記憶された複数の回生トルクマップを示す模式図である。
図1に示されるように、車両1はシャシ上にドライバーが乗車可能なキャブ1aと荷役を積載可能な荷役部1bとを備える荷役車両(トラック)である。車両1の重量は、荷役部1bに積載される荷役量に応じて可変である。
図2に示されるように、車両1は、動力源としてエンジン2及びモータ(電動機)4を備える、いわゆるハイブリッド電気自動車(電動車両)である。エンジン2は、一般的に自動車に使用される原動機であり、例えばディーゼルエンジンやガソリンエンジンである。 モータ4は例えば永久磁石式同期電動機であり、後述するECUからの制御信号に基づいて駆動状態が制御可能に構成されている。
モータ4は、力行時において、バッテリ20に蓄積された直流電力を用いて駆動力を出力する。バッテリ20は例えばリチウムイオン、ニッケル水素のような二次電池であり、直流電力が蓄積可能に構成されている。バッテリ20に蓄積された直流電力は、インバータ22によって交流電力(3相交流)に変換された後、モータ4に供給される。これにより、モータ4単体での走行や、エンジン2の駆動力のアシストが可能に構成されている。
モータ4は、回生時において、発電機(ジェネレータ)として機能する。駆動輪16の運動エネルギーによってモータ4が駆動されると、交流電力が発生する。発生した交流電力は、インバータ22によって直流電力に変換された後、バッテリ20に充電される。これにより、駆動輪16の運動エネルギーが電気エネルギーとして回収され、車両1のエネルギー効率の改善が図られる。
エンジン2及びモータ4間には、クラッチ6が設けられている。すなわち、クラッチ6の入力側にはエンジン2の出力軸が連結されると共に、出力側にはモータ4の回転軸が連結される。
モータ4の回転軸には、変速機8の入力軸もまた連結されている。変速機8は複数の変速段を有しており、各変速段に対応する複数のギアを備える。変速機8では、入力された駆動力が、選択された変速段に対応するギアを介して変速された後、出力軸に伝達される。変速機8から出力された駆動力は、プロペラシャフト10、差動装置12、及び駆動軸14を介して左右の駆動輪16に伝達される。
ECU24は車両1の電子コントロールユニットであり、車両1が備える各種構成(例えば、上述したエンジン2、モータ4、クラッチ6、及び変速機8)を統合的に制御する。本実施形態では特に、ECU24は本発明の一実施形態に係る回生制御装置として機能する。尚、ECU24は、例えば複数の制御ユニットがCAN(Controller Area Network)によって通信可能に接続されることにより構成されているが、ここでは詳細な構成は省略することとする。
更に車両1は、アクセルペダルの踏み込みに応じたアクセル開度を検出するアクセル開度センサ26、モータ4の回転数を検知する回転数センサ28を含む各種センサ類が設けられている。ECU24はこれら各センサ26、28の検知信号を取得することにより、後述する制御処理を実施する。
図3に示されるように、ECU24は、車両1の重量を推定する車両重量推定手段30と、回生量設定手段34と、モータ4を制御するモータ制御手段35とを備える。また、本実施形態に係る回生量設定手段34は、本制御に必要な各種情報を記憶する記憶手段31と、車両1の走行状態を検知する走行状態検知手段32と、回生トルクマップを選択する回生トルクマップ選択手段33と、目標回生量を設定する目標回生量設定手段37とを備える。
尚、図3ではECU24の各構成がブロック表示されているが、これらは機能毎にわかりやすく表示するための一構成例に過ぎない。
続いて図3に示されるECU24で実施される制御の内容について、図4を参照して、具体的に説明する。制御が開始すると、まず車両重量推定手段30によって、車両1の重量Wが推定される(ステップS101)。重量の推定方法は、公知の手法が用いられる。ここでは、推定方法の詳細については省略するが、例えば特開2002−340165号公報に開示された技術を利用可能である。
回生トルクマップ選択手段33は、記憶手段31にアクセスし、記憶手段31に予め記憶された複数の回生トルクマップ40のなかから、ステップS101で推定された車両重量に対応する回生トルクマップ40を選択する(ステップS102)。
ここで図5(a)に示されるように、記憶手段31には、走行状態と目標回生量との関係を規定する回生トルクマップ40が、車両重量に対応するように予め複数記憶されている。つまり、回生トルクマップ40の各々は、それぞれ車両重量と関連付けられて記憶手段31に記憶されており、これらのなかから推定された車両重量に対応する回生トルクマップ40が選択される。図5(b)は、各回生トルクマップ40における回生量と推定される車両重量との関係性を模式的に示す図である。図5(b)に示されるように、推定車両重量が重いほど、後述される目標回生量設定手段37で設定される回生量が大きくなり、推定車両重量が軽いほど、後述される目標回生量設定手段37で設定される回生量が小さくなるように、回生トルクマップ40の各々は、それぞれ車両重量と関連付けられる。
本実施形態では、アクセル開度センサ26で検知可能なアクセル開度、及び、回転数検知センサ28で検知可能なモータ4の回転数によって特定可能な走行状態を採用しているが、他のパラメータに基づいて走行状態を特定してもよい。
走行状態検知手段32は、車両1の走行状態を検知する(ステップS103)。ここで、走行状態は前述したように、アクセル開度センサ26によって検知されるアクセル開度、及び、回転数センサ28によって検知されるモータ4の回転数を取得することによって得られる。
目標回生量設定手段37は、ステップS102で選択された回生トルクマップ40に基づいて、ステップS103で検知した走行状態に対応する目標回生量を設定する(ステップS104)。そして、モータ制御手段35は、モータ4の回生量がステップS104で設定された目標回生量になるようにモータ4を制御する(ステップS105)。
このように本実施形態では、推定された車両重量に基づいてモータ4の目標回生量を設定することにより、車両重量が変化した場合においても、モータ4の回生量を適切に制御できる。特に車両重量と目標回生量との関係を予め複数の回生トルクマップ40として記憶手段31に記憶しておき、実際の走行状態に応じた回生トルクマップを選択することによって、走行状態に適した回生量が得られる。このようにして、本実施形態に係る回生制御装置であるECU24によって実施される制御によって、良好な走行安定性と回生効率が得られる。
より具体的には、本実施形態によれば、推定車両重量が重いほど目標回生量が大きくなり、推定車両重量が軽いほど目標回生量が小さくなるように、モータの回生量(回生ブレーキ量)が制御される。
例えば、燃費向上を目的とし、回生量を比較的高く設定する場合、積載物がなく、実質的な車両総重量が軽い状態で走行すると、回生ブレーキ量が過多となって駆動輪がスリップする危険がある。また、スリップの危険性を考慮して、回生量を比較的低く設定すると、特に大型トラック等において、積載量により大幅に実質的な車両重量が増加した場合、十分な回生量が得られず、回生効率が悪化する。
これに対し、本実施形態に係る回生制御装置によれば、走行中の実質的な車両重量が軽い場合(積載量が軽い場合)には、目標回生量が小さくなるように、モータの回生量(回生ブレーキ量)が制御され、走行中の実質的な車両重量が重い場合(積載量が重い場合)には、目標回生量が大きくなるように、モータの回生量(回生ブレーキ量)が制御される。これにより、実質的な車両重量が軽い場合のスリップ等の走行安定性を確保しつつ、かつ、実質的な車両重量が重い場合の回生量を増加させることで、回生効率を向上させることができる。
続いて図6及ぶ図7を参照して、本発明の他の実施形態に係る回生制御装置について説明する。図6は本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図であり、図7は図6の記憶手段31に記憶された複数の回生トルクマップと変速機の変速段との対応関係を示す模式図である。
尚、本実施形態では特段の記載がない限りにおいて、上記実施形態と同様の構成を有し、共通する構成には共通する符号を付すこととし、重複する記載は適宜省略する。
図6に示されるように、ECU24は変速段検知手段36を更に備える。変速機8は例えば全12の変速段を有しており、変速段検知手段36は変速機8にアクセスすることにより、変速機8で選択されている変速段を検知可能に構成されている。図7に示されるように、記憶手段31に記憶された複数の回生トルクマップ40の各々は、変速機8の変速段にそれぞれ対応するように規定されている。具体的には、変速機8で選択されている変速段が低いほど、目標回生量設定手段37で設定される回生量が小さくなり、変速機8で選択されている変速段が高いほど、目標回生量設定手段37で設定される回生量が大きくなるように、回生トルクマップ40の各々は、変速機8の変速段と関連付けられる。
回生トルクマップ選択手段33は、変速段検知手段36で検知された変速段に対応する回生トルクマップを選択する。これにより、変速機8で選択されている変速段に応じて、よりきめ細やかな目標回生量の設定が可能となる。
従って、本実施形態に係る回生制御装置によれば、変速機の変速段が高いほど目標回生量が大きくなり、変速機の変速段が低いほど目標回生量が小さくなるように、モータの回生量(回生ブレーキ量)が制御される。これにより、高い変速段が使用される車両速度が速く、運動エネルギーが高い時に回生量を大きく得られ、逆に速度が低く、運動エネルギーが低い時には変速機の変速比を考慮した適切な回生量を得ることができる。
図7では特に、変速段1−4に対して第1の回生トルクマップが対応付けられ、変速段5−7に対して第2の回生トルクマップが対応付けられ、変速段8−12に対して第3の回生トルクマップが対応付けられている。すなわち、各々の回生トルクマップ40は、少なくとも2つの変速段に対応するように規定されている。これにより、変速段毎に異なる回生トルクマップ40を規定する場合(例えば、1つの変速段に対して、1つの回生トルクマップ40を対応付けて規定する場合)に比べて、記憶手段31の容量を減少させ、コストダウンを図ることができる。
続いて図8乃至図10を参照して、本発明の他の実施形態に係る回生制御装置について説明する。図8は本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図であり、図9は図8のECU24によって実施される制御内容を示すフローチャートであり、図10は車両重量と補正係数との関係を示すグラフである。
図8に示されるように、本実施形態に係る回生制御装置においては、前述の回生量設定手段34に代わり、回生量設定手段134を備える。具体的には、回生量設定手段134は、補正係数算出手段38と、目標回生量設定手段137において、その構成が異なる。尚、本実施形態では特段の記載がない限りにおいて、上記実施形態と同様の構成を有し、共通する構成には共通する符号を付すこととし、重複する記載は適宜省略する。
図9に示されるように、まず車両重量推定手段30は、ステップS101と同様に、車両1の重量を推定する(ステップS201)。そして、補正係数算出手段38は、当該推定された車両1の重量に基づいて補正係数を算出する(ステップS202)。
ここで図10に示されるように、補正係数と車両重量との関係は予め規定されており、記憶手段31に記憶されている。特に、補正係数は車両重量の増加に対して単調に増加するように規定されている。補正係数算出手段38は、車両重量推定手段30から取得した推定値を当該グラフに照らすことにより、対応する補正係数を算出する。
一方、回生トルクマップ選択手段33は、前述された形態と同様に、記憶手段31にアクセスし、記憶手段31に予め記憶された複数の回生トルクマップ40のなかから、対応する回生トルクマップ40を選択する(ステップS203)。本実施形態では、変速機8において選択されている変速段に対応する回生トルクマップ40が選択される。従って、記憶手段31に予め記憶する回生トルクマップ40は、各変速段に対応するマップのみでよい。そのため、車両重量に対応して複数の回生トルクマップ40を記憶する必要のある上述の実施形態に比べて、記憶手段31の容量が少なくて済み、コスト的に有利である。
目標回生量設定手段137は、走行状態検知手段32から車両1の走行状態(例えば、アクセル開度やモータ4の回転数)を取得し(ステップS204)、当該走行状態に対応する目標回生量を設定する(ステップS205)。本実施形態に係る目標回生量設定手段137は、ステップS205で設定された目標回生量に、ステップS202で算出された補正係数を乗算することにより、目標回生量を補正する(ステップS206)。モータ制御手段35は、モータ4の回生量が、このように補正された目標回生量になるようにモータ4を制御する。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両重量に対応する補正係数を用いて目標回生量を補正することにより、前述の実施形態に係る回生制御装置と同様に、車両重量に応じた適切な回生量が得られ、良好な走行安定性と回生効率が達成される。
続いて図11及ぶ図12を参照して、本発明の他の実施形態に係る回生制御装置について説明する。図11は本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図であり、図12は補正係数と変速機の変速段との対応関係を示す模式図である。
尚、本実施形態では特段の記載がない限りにおいて、上記実施形態と同様の構成を有し、共通する構成には共通する符号を付すこととし、重複する記載は適宜省略する。
図11に示されるように、ECU24は、変速段検知手段36を更に備える点において図8と異なっている。また図12に示されるように、車両重量と補正係数との関係を規定する関数は、変速機8の変速段毎に規定されている。本実施形態では特に、変速段が高速側になるに従って、補正係数が増加するように規定されている。
尚、図12では、最低速側の変速段と最高速側の変速段にそれぞれ対応する関数が代表的に示されている。その他の変速段に対応する関数は、例えばこれら2つの関数間に所定間隔で設定される。
補正係数算出手段38は、変速機8で選択されている変速段を変速段検知手段36から取得し、当該取得した変速段に対応する関数に基づいて、補正係数を算出する。これにより、各変速段の特性に適した回生量の設定が可能となる。
続いて図13及び図14を参照して、本発明の他の実施形態に係る回生制御装置について説明する。図13は本実施形態に係る回生制御装置が搭載される牽引車両の概略構成を示す模式図であり、図14は本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図であり、図15は本発明の一実施形態に係る回生制御装置の構成を示すブロック図である。
尚、本実施形態では特段の記載がない限りにおいて、上記実施形態と同様の構成を有し、共通する構成には共通する符号を付すこととし、重複する記載は適宜省略する。
図13に示されるように、牽引車両100は本体車両110と、該本体車両110と連結部102を介して着脱可能な被牽引車両120とを備える車両である。図14に示されるように、ECU24は図1に比べて、連結部102の連結状態を検知する連結状態検知手段39を更に備える。車両重量推定手段30は、連結状態検知手段39にアクセスすることにより連結部102の連結状態を取得する。
連結状態検知手段39の検知結果に基づいて本体車両110と被牽引車両120とが連結されていると判定された場合、車両重量推定手段30は上述の車両重量の推定制御を開始し、図4に示されるフローチャートに従って以降の制御を実施する。逆に言えば、連結状態検知手段39によって本体車両110と被牽引車両120とが連結されていないと判定された場合には、車両重量推定手段30は上述の車両重量の推定制御を開始せず、待機する。
図15に示されるように、ECU24は、図8に示された装置において連結状態検知手段39を更に備えている。そして図14を参照して上述したように、連結状態検知手段39によって本体車両110と被牽引車両120とが連結されていると判定された場合、車両重量推定手段30は車両重量の推定を開始し、図9に示されるフローチャートに従って以降の制御を実施する。
このように本実施形態によれば、連結部102の連結状態に基づいて、牽引車両の重量が変化し得る状況にあるか否かを判定し、その判定結果に応じて制御を実施する。これにより、車両重量が変化しない状況では無駄な制御実施を回避でき、制御効率を向上できる。
本開示は、車両の駆動輪に連結されたモータの回生量を制御する回生制御装置、及び、前記回生制御装置を搭載した電動車両に利用可能である。
1 車両
1a キャブ
1b 荷役部
2 エンジン
4 モータ
6 クラッチ
8 変速機
12 差動装置
14 駆動軸
16 駆動輪
20 バッテリ
22 インバータ
24 ECU
26 アクセル開度センサ
28 回転数センサ
30 車両重量推定手段
31 記憶手段
32 走行状態検知手段
33 回生トルクマップ選択手段
34 回生量設定手段
35 モータ制御手段
36 変速段検知手段
37 補正係数算出手段
38 回生量補正手段
39 連結状態検知手段
100 車両
102 連結部
110 本体車両
120 被牽引車両

Claims (9)

  1. 車両の駆動輪に連結されたモータの回生量を制御する回生制御装置であって、
    前記車両の重量を推定する車両重量推定手段と、
    前記推定された重量に基づいて、目標回生量を設定する回生量設定手段と、
    前記回生量が前記設定された目標回生量になるように、前記モータを制御するモータ制御手段と
    を備えることを特徴とする回生制御装置。
  2. 前記車両の走行状態に応じて、前記重量と前記目標回生量との関係を規定する複数の回生トルクマップを記憶する記憶手段と、
    前記車両の走行状態を検知する走行状態検知手段と、
    前記複数の回生トルクマップから、前記検知された走行状態に対応する回生トルクマップを選択する回生トルクマップ選択手段と
    を更に備え、
    前記回生量設定手段は、前記選択された回生トルクマップに基づいて、前記目標回生量を設定することを特徴とする請求項1に記載の回生制御装置。
  3. 前記駆動輪への動力伝達経路上に設けられた変速機を更に備え、
    前記複数の回生トルクマップは、前記変速機の変速段に対応するようにそれぞれ規定されていることを特徴とする請求項2に記載の回生制御装置。
  4. 前記回生トルクマップの各々は、少なくとも2つの前記変速段に対応するように規定されていることを特徴とする請求項3に記載の回生制御装置。
  5. 前記重量に基づいて補正係数を算出する補正係数算出手段と、
    前記算出された補正係数に基づいて、前記目標回生量を補正する回生量補正手段と、
    を更に備え、
    前記モータ制御手段は、前記回生量が前記補正された目標回生量になるように、前記モータを制御することを特徴とする請求項1に記載の回生制御装置。
  6. 前記駆動輪への動力伝達経路上に設けられた変速機を更に備え、
    前記補正係数算出手段は、前記変速機の変速段に基づいて前記補正係数を算出することを特徴とする請求項5に記載の回生制御装置。
  7. 前記車両は、荷役を積載可能な荷役部を有する荷役車両であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の回生制御装置。
  8. 前記車両は連結部を介して被牽引車両を牽引可能な牽引車両であり、
    前記回生制御装置は、前記連結部の連結状態を検知する連結状態検知手段を更に備え、
    前記車両重量推定手段は、前記連結状態検知手段によって前記連結部が連結状態にあることが検知された場合に、前記車両の重量を推定することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の回生制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の回生制御装置を備えることを特徴とする電動車両。
JP2014211193A 2014-10-15 2014-10-15 回生制御装置及び電動車両 Pending JP2016082692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014211193A JP2016082692A (ja) 2014-10-15 2014-10-15 回生制御装置及び電動車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014211193A JP2016082692A (ja) 2014-10-15 2014-10-15 回生制御装置及び電動車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016082692A true JP2016082692A (ja) 2016-05-16

Family

ID=55959399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014211193A Pending JP2016082692A (ja) 2014-10-15 2014-10-15 回生制御装置及び電動車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016082692A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020217726A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 回生制御装置
WO2023136209A1 (ja) * 2022-01-11 2023-07-20 いすゞ自動車株式会社 車両の制御装置および車両
US11951990B2 (en) * 2022-04-05 2024-04-09 Mazda Motor Corporation Gear shift control device of vehicle

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020217726A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 回生制御装置
WO2023136209A1 (ja) * 2022-01-11 2023-07-20 いすゞ自動車株式会社 車両の制御装置および車両
JP2023102158A (ja) * 2022-01-11 2023-07-24 いすゞ自動車株式会社 車両の制御装置および車両
JP7392741B2 (ja) 2022-01-11 2023-12-06 いすゞ自動車株式会社 車両の制御装置および車両
US11951990B2 (en) * 2022-04-05 2024-04-09 Mazda Motor Corporation Gear shift control device of vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9238412B2 (en) Normalizing deceleration of a vehicle having a regenerative braking system
CN108216240B (zh) 用于控制四轮驱动车辆的前轮和后轮扭矩分配的方法和装置
KR101655663B1 (ko) E-4wd 하이브리드 자동차의 전/후륜 토크 분배 제어 방법
US8744713B2 (en) Method for controlling braking of vehicle
US8892281B2 (en) Torque control system for suppressing vibration in an electric vehicle
US9254840B2 (en) Apparatus, system and method for controlling engine starting while shifting of hybrid electric vehicle
JP6107792B2 (ja) 自動車
US9440540B2 (en) Electric vehicle and control method
JP6984329B2 (ja) 自動車
US20120277943A1 (en) Optimized vehicle traction control
US20200172109A1 (en) Vehicle having electric motor and driving control method for the same
CN103043056A (zh) 控制车轮轴扭矩的方法和用于其的控制系统
JP2018095040A (ja) 発進制御装置
JP2016082692A (ja) 回生制御装置及び電動車両
JP6368721B2 (ja) 車両を推進する方法
JP2010143512A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2010241166A (ja) 車両の四輪駆動制御装置及び四輪駆動制御方法
JP2016175505A (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
JP2015000675A (ja) ハイブリッド車両の惰行運転中の制御方法とハイブリッド車両
JP5761327B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2017094835A (ja) ハイブリッド車両の回生電力量制御システム、ハイブリッド車両及びハイブリッド車両の回生電力量制御方法
JP5668746B2 (ja) 車両の制御装置
US20160144855A1 (en) Vibration damping control system for vehicle
US11208089B2 (en) Drive-force control apparatus for vehicle
JP6593045B2 (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法