JP2016081793A - 蓄電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】排出口を介して外部に排出されるガスの温度低減を図る。【解決手段】本発明の蓄電モジュールは、所定方向に延びて、所定方向と直交する平面内で並んで配置された複数の蓄電素子と、複数の蓄電素子それぞれが挿入される複数の開口部を有し、各蓄電素子の一端を保持するホルダと、ホルダとの間に、複数の開口部から露出する蓄電素子の一端側に設けられた排出弁から排出される蓄電素子内で発生したガスの排出スペースを形成するためのカバー部材と、カバー部材に設けられ、排出スペースからガスを外部に排出するための排出口と、ホルダによって保持された複数の蓄電素子を複数の蓄電素子群に分けたときの蓄電素子群それぞれで独立したガスの移動経路が形成されるように、ホルダとカバー部材とで形成される排出スペースを平面内において複数に区画する隔壁部と、を備えている。複数の排出口が、区画された排出スペースそれぞれに対応して設けられている。【選択図】 図5

Description

本発明は、蓄電素子からのガスを排出させる構造を備えた蓄電モジュールに関する。
特許文献1には、複数の円筒型電池セルを備え、各円筒型電池セルから排出されるガスの排気室を有する組電池を、排気室を向かい合わせて配置した電池モジュールが開示されている。各組電池には、1つの排出室が設けられ、排出室の長手方向端部に排出口が1つ設けられている。円筒型電池セルから排出されたガスは、排出室を通り、排出口から排出される。
特開2012−199186号公報
電池セルから排出されるガスは、極めて温度が高い。このため、例えば、1つの排出口にガスが集中すると、連続したガスの温度伝達が形成され、排出口から排出されるガスの温度が上昇し易くなる。
一方、特許文献1では、排出室が向かい合わせとなるように2つの組電池を配置し、ガスが当たることで開口し、向かい合わせの他方の排出室と連通させる開口部を設けている。向かい合わせの排出室間が開口部を介して連通することで、一方の組電池から排出されたガスが、自身の排出室の排出口から排出できるとともに、他方の排出室の排出口から排出することができる。ガスが2つの排出口から外部に排出されるので、1つの排出口から排出されるガスの排出量を低減でき、連続したガスの温度伝達を分散して各排出口から排出されるガスの温度上昇を低減することができる。
しかしながら、特許文献1は、1つの排出室に対して1つの排出口しか設けられておらず、かつ排出室同士が向かい合わせで配置されていること、言い換えれば、排出室の上方にさらに別の排出室を設けることが前提となる。このため、例えば、1つの組電池において2つの排出室を上方に重ねて配置しなければならず、現実的ではない。
また、単に、1つの排出室に2つの排出口を設けても、1つの排出室内に複数の電池セルから排出されるガスが集約され、1つの排出口から排出されるガスの排出量をコントロールすることができない。このため、排出室内でガスの移動経路が一方の排出口に集中してしまうことがあり、1つの排出口にガスが集中し、排出口から排出されるガスの温度低減を図ることができないおそれがある。
そこで、本発明の目的は、排出口を介してモジュール外部に排出されるガスの温度低減を図ることができる蓄電モジュールを提供することにある。
本願発明である蓄電モジュールは、所定方向に延びて、所定方向と直交する平面内で並んで配置された複数の蓄電素子と、複数の蓄電素子それぞれが挿入される複数の開口部を有し、所定方向における各蓄電素子の一端を保持するホルダと、ホルダとの間に、複数の開口部から露出する蓄電素子の一端側に設けられた排出弁から排出される蓄電素子内で発生したガスの排出スペースを形成するためのカバー部材と、カバー部材に設けられ、排出スペースからガスを外部に排出するための排出口と、ホルダによって保持された複数の蓄電素子を複数の蓄電素子群に分けたときの蓄電素子群それぞれで独立したガスの移動経路が形成されるように、ホルダとカバー部材とで形成される排出スペースを平面内において複数に区画する隔壁部と、を備えている。そして、区画された排出スペースそれぞれに対応して、複数の排出口が設けられている。
本願発明によれば、蓄電素子群それぞれで独立したガスの移動経路が形成されるように、ホルダとカバー部材との間に形成された排出スペースを平面内で区画し、区画された排出スペース毎に排出口が設けられている。このため、各排出口から排出されるガスの排出量が独立したガスの移動経路毎に分散され、排出口1つ当たりのガスの排出量を低減することができる。したがって、排出口における連続したガスの温度伝達を分散させることができ、排出口から排出されるガスの温度低減を図ることができる。
また、蓄電モジュールは、平面における第1の方向に長尺状に形成され、第1の方向に並ぶ複数の蓄電素子列が、第1の方向に直交する第2の方向に複数並んで配置されるように構成することができる。このとき、隔壁部は、第1の方向に沿って延び、少なくとも1つ以上の蓄電素子列を蓄電素子群として独立したガスの移動経路が形成されるように、排出スペースを第2の方向において区画するように構成することができる。そして、排出口それぞれが、区画された排出スペースの第1の方向における一端部側に設けられ、かつ第2の方向に並んで配置されるように構成することができる。長手方向端部側に排出口を設けることで、各排出口に対応する区画された排出スペースにおけるガスの移動経路を、長手方向に沿って長くすることができる。カバー部材とガスとが接触する長さが長くなるので、区画された排出スペース内を排出口まで流れる間に、カバー部材の放熱によってガスの温度を低減させることができる。また、長手方向に直交する方向に隣接する排出口間が、独立したガスの移動経路毎に区画されているので、隣接する他方の排出口から受けるガスの排出温度の影響が抑制される。したがって、排出口から排出されるガスの温度低減をより図ることができる。
また、区画された排出スペース内において排出口付近に配置され、排出口に対してガスの移動経路を迂回させるための迂回部を設けることができる。排出口付近において、排出口に向かって流れるガスの移動経路の方向を排出口に対して迂回させるようにすることで、排出スペース内を流れるガスの移動経路長を長くすることができ、ガスが最短距離で排出口まで排出スペース内を流れるときよりも、ガスとカバー部材との間の接触長を長くすることができる。したがって、排出口から排出されるガスの温度低減をより図ることができる。
実施例1の電池モジュールの上面図である。 図1のY1−Y1断面図である。 実施例1のガスの排出構造の構成を示す斜視図である。 図1のX1−X1断面図である。 実施例1のガスの排出構造の底面図である。 カバー部材の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1である電池モジュール(本発明の蓄電モジュールに相当する)について説明する。図1は、電池モジュールの上面図である。図2は、図1に示すY1−Y1断面図である。図1および図2において、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸である。本実施例では、鉛直方向に延びる軸をZ軸としている。なお、X軸、Y軸およびZ軸の関係は、他の図面においても同様である。
電池モジュール1は、複数の単電池(本発明の蓄電素子に相当する)10と、ホルダ20と、モジュールケース30とを有する。電池モジュール1を構成する単電池10の数は、適宜設定することができる。単電池10としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いることができる。
単電池10は、いわゆる円筒型電池である。円筒型電池とは、円筒形状の電池ケースと、この電池ケースに収容された発電要素とを有する電池である。電池ケースの内部は、密閉状態となっている。発電要素とは、充放電を行う要素である。発電要素は、正極板と、負極板と、正極板および負極板の間に配置されたセパレータとを有する。発電要素の構成は公知であるため、詳細な説明は省略する。
複数の単電池10は、X−Y平面内において並んでいる。各単電池10は、Z方向に延びている。X−Y平面における単電池10の断面は、円形に形成されている。例えば、X方向を第1の配列方向として複数の単電池10を並べ、かつY方向を第2の配列方向として、第1の配列方向に並べられた複数の単電池10を複数段並べて、電池モジュールを形成することができる。Y方向に配列される各単電池10は、X方向にずれている。
ホルダ20は、各単電池10の一部を保持する。ホルダ20は、単電池10の外形に沿った開口部21を有しており、開口部21に単電池10が挿入されている。図2に示すように、各単電池10の下端面12は、ホルダ20の下端面22に沿って配置されている。開口部21の数は、電池モジュール1を構成する単電池10の数と等しい。ホルダ20は、アルミニウム金属などの金属材料で構成することができる。
単電池10および開口部21の間には、樹脂などの充填剤を設けることができる。これにより、単電池10を開口部21に固定しやすくなる。また、ホルダ20が導電性材料で形成されているときには、絶縁性材料の充填剤を用いることにより、単電池10およびホルダ20の間の絶縁性を確保することができる。なお、絶縁材料で形成された層を単電池10の外面に形成することにより、単電池10およびホルダ20の間の絶縁性を確保することもできる。
本実施例では、単電池10毎に開口部21を形成しているが、これに限るものではない。すなわち、ホルダ20を用いて、電池モジュール1を構成する、すべての単電池10を保持することができればよい。例えば、1つの開口部21に複数の単電池10を挿入することにより、これらの単電池10を保持することができる。
単電池10は、充放電などによって発熱する。ここで、熱伝導性に優れた材料(金属など)を用いてホルダ20を形成すれば、単電池10から発生した熱をホルダ20に伝達しやすくなる。これにより、単電池10の放熱性を向上させることができ、単電池10の温度上昇を抑制できる。
単電池10の長手方向(Z方向)における両端面(上端面11および下端面12)は、正極端子および負極端子として用いられる。すなわち、一方の端面を正極端子として用い、他方の端面を負極端子として用いることができる。ここでいう正極端子および負極端子とは、後述するバスバーと接続される部分(単電池10の一部)である。図2に示す構造において、正極端子および負極端子の向きは、適宜設定することができる。
単電池10は、図2に示すように、モジュールケース30に収容される。モジュールケース30は、電池モジュール1の外装を構成する。モジュールケース30は、カバー部材31およびケース本体32を有する。カバー部材31およびケース本体32は、ホルダ20に固定することができる。また、ケース本体32を用いて、各単電池10を支持することができる。
モジュールケース30内のスペースは、ホルダ20によって分けられている。例えば、ケース本体32の下端が、ホルダ20の上端面23に接触するように、ホルダ20に固定することができる。なお、ホルダ20が、モジュールケース30の内壁面に接触するように、モジュールケース30をホルダ20に固定することもできる。
ホルダ20およびケース本体32によって囲まれたスペースS2は、単電池10の温度調節に用いられる熱交換媒体の移動経路となる。熱交換媒体が各単電池10と接触することで、単電池10を冷却したり、加熱したりすることができる。例えば、ケース本体32のX方向の沿った側面の両方に、スペースS2と挿通する不図示のスリットを複数設ける。空気などの熱交換媒体をケース本体32に対してY方向に流すことで、ケース本体32の片側側面からスペースS2内に熱交換媒体が流入し、他方側の側面からケース本体32外に排出される。なお、熱交換媒体としては、気体(空気など)や液体を用いることができる。
カバー部材31は、ホルダ20の下端面22全体を覆うように、電池モジュール1の底部側に設けられる。カバー部材31は、ホルダ20との間に、複数の各開口部21から露出する単電池10の下端面12に設けられた弁13から排出される単電池10内で発生したガスの排出スペースS1を形成する。ホルダ20およびカバー部材31によって囲まれた(形成された)排出スペースS1は、単電池10から排出されるガスの移動経路となる。
カバー部材31は、ホルダ20に固定することができる。例えば、ホルダ20の下端面22にフランジ部31aを当接させてカバー部材31を固定させたり、ホルダ20のX方向側面に不図示の係止部を設け、係止部を介してカバー部材31をホルダ20に固定させたりすることもできる。
カバー部材31には、排出スペースS1と電池モジュール1の外部とを連通させる排出口35が設けられている。排出口35を通じて、排出スペースS1内から電池モジュール1の外部にガスが排出される。
次に、単電池10から排出されるガスの排出構造について、図3および図4を用いて説明する。図3は、ガスの排出構造を構成するカバー部材31及びホルダ20の斜視図である。図4は、図1のX1−X1断面図である。
図3に示すように、カバー部材31は、ホルダ20によって複数の単電池10が保持されたZ方向一端側(ホルダ20の下端面22)に配置され、ホルダ20の下端面22の下方から取り付けられる。カバー部材31は、排出スペースS1を形成するようにZ方向に凹状となっている。
カバー部材31は、ホルダ20の下端面22において、各開口部21から露出する複数の単電池10の下端面12と対向する蓋部33と、X−Y平面に延びる蓋部33の周縁に設けられ、Z方向に突出した側壁部34と、を含んで構成されている。側壁部34から外側に、フランジ部31aが延設されている。カバー部材31は、例えば、放熱性の高い金属材で構成することができる。
本実施例の電池モジュール1は、X方向(単電池10の第1の配列方向)に長尺状に形成されている。つまり、複数の単電池10は、第2の配列方向よりも第1配列方向に多くの単電池10が並んで配置されており、負極端子が設けられる下端面12側の端部がホルダ20によって保持されている。このため、ホルダ20及びカバー部材31もX方向に長尺状に形成されており、ホルダ20とカバー部材31によってX方向に長い排出スペースS1が形成されている。
X方向に延びる排出スペースS1に対し、蓋部33には、排出口35が設けられている。排出口35は、車外と連通する排出ホースなどが接続される。排出口35から電池モジュール1外に排出されたガスは、排出ホースを介して車外に排出することができる。
ここで、図4に示すように、開口部21から露出する単電池10の下端面12には、バスバー41が固定されている。単電池10の上端面11には、バスバー42が固定されている。端面11,12に対するバスバー41,42の固定方法としては、例えば、溶接を用いることができる。
バスバー41,42は、例えば、X−Y平面に延びる板状部材であり、複数の単電池10の配列位置それぞれに対応した複数の接続タブを備えている。バスバー41の各接続タブと単電池10の下端面12(負極端子)とを接続し、バスバー42の各接続タブと上端面11(正極端子)とを接続することで、電池モジュール1に含まれる複数の単電池10を直列又は並列に接続することができる。
単電池10の下端面12には、弁13が設けられている。弁13は、単電池10(電池ケース)の内部で発生したガスを、単電池10の外部(排出スペースS1)に排出させる。単電池10(発電要素)の過充電などによって、単電池10(電池ケース)の内部にガスが溜まることがある。電池ケースは密閉状態であるため、ガスの発生に伴って、単電池10(発電要素を収容する外装缶ケース)の内部における圧力(内圧)が上昇する。
単電池10の内圧が上昇して、弁13の作動圧に到達すると、弁13は、閉じ状態から開き状態に変化する。これにより、単電池10の内部に存在するガスは、弁13を通過して、単電池10の外部に排出される。弁13の構造としては、公知の構造を適宜採用することができる。例えば、単電池10の内圧の上昇に応じて、弁13を破断又は変形させることにより、弁13を閉じ状態から開き状態に変化させることができる。
図4に示すように、弁13から排出されるガスは、単電池10の下端面12から排出スペースS1内に吹き出される。排出スペースS1内に吹き出されたガスは、蓋部33と接触しながら、排出口35に向かってX方向に流れる。
このとき、本実施例の排出スペースS1には、X方向に沿って延びる隔壁部36が設けられている。隔壁部36は、排出スペースS1をY方向に隣接する2つの排出スペースS1a,S1bに区画する隔壁であり、各排出スペースS1a,S1bは、単電池10の第1の配列方向に延びている。
排出口35は、排出スペースS1a、S1bそれぞれに1つずつが設けられている。排出口35は、X方向に延びる排出スペースS1a,S1bの各長手方向一端側に配置されている。2つの排出口35は、排出スペースS1全体の長手方向一端側に集約され、Y方向に隣り合って配置されているとともに、隔壁部36によって排出口35同士が区画されている。
排出口35は、例えば、カバー部材31の蓋部33(カバー部材31の下面)に設けることができる。なお、カバー部材31の側壁部34に設けてもよい。排出口35の開口の形状や大きさは、任意である。
また、隔壁部36によって区画された排出スペースS1a,S1b内において各排出口35の付近には、迂回部37が設けられている。迂回部37は、単電池10から排出されたガスが排出スペースS1aを通り、X方向一端側の排出口35に向かう流れに対し、排出口35付近でガスの流れを迂回させるための遮風板である。なお、図4の例において迂回部37は、二点鎖線で示している。
隔壁部36及び迂回部37は、カバー部材31と一体的に設けたり、カバー部材31とは個別の部材として設けたりすることができる。例えば、蓋部33の内壁面に、Z方向に凸状の隔壁部36及び迂回部37をそれぞれ形成することができる。隔壁部36及び迂回部37の各端部は、バスバー41又は/及びホルダ20の下端面22と当接している(図4参照)。また、隔壁部36及び迂回部37は、樹脂等の絶縁材や、絶縁材で覆われた金属材で形成することができる。
図5は、本実施例のガスの排出構造の底面図である。図5に示すように、排出口35は、蓋部33のX方向一端側に設けられている。例えば、各排出スペースS1a,S1bを形成する側壁部34のX方向端部付近に、各排出口35を設けることができる。
本実施例の隔壁部36は、ホルダ20によって保持される複数の単電池10を、複数の単電池10群に分けたときの単電池10群それぞれで独立したガスの移動経路が形成されるように、排出スペースS1をX−Y平面内において複数に区画する。
図5の例において、第1の配列方向に並ぶ単電池10列が、Y方向に4段並んで配置されている。隔壁部36は、2つの単電池10列を単電池10群としてそれぞれに独立したガスの移動経路が形成されるように、2段目と3段目の単電池10列の間に、X方向に沿って配置されている。隔壁部36で区画された2つの排出スペースS1a,S1bは、他方の排出スペースからガスが流入せずに、互いに閉塞されたスペースとなっている。
なお、隔壁部36は、少なくとも単電池10群それぞれで独立したガスの移動経路が形成されるように、排出スペースS1をX−Y平面内において複数に区画するように構成される。例えば、X方向に延びる隔壁部36が単電池10と重なるように配置されても、弁13から排出スペースS1に吹き出して排出口35に向かうガスの移動経路が区画されていればよく、単電池10群が隔壁部36によって区画されていなくてもよい。
また、一例として、Y方向に4段並んでいる第1の配列方向に並ぶ単電池10列を、2段ずつの単電池10群に分けるように隔壁部36を配置しているが、これに限らない。例えば、第1の配列方向に並ぶ1段目の単電池10群で区画し、排出スペースS1aが1つの単電池10列に対応し、排出スペースS1bが、3つの単電池10列に対応した排出スペースとなるように区画することもできる。したがって、隔壁部36は、少なくとも1つ以上の単電池10列を単電池10群としてそれぞれに独立したガスの移動経路が形成されるように、排出スペースS1を第2の配列方向(Y方向)において区画することができる。
排出スペースS1aは、1段目と2段目の第1の配列方向に並ぶ複数の単電池10群の各単電池10から排出されるガスの排出スペースであり、排出スペースS1aの長手方向一端側の排出口35と連通している。単電池10から排出スペースS1aに吹き出された高温状態のガスは、金属材の蓋部33に接触しつつ、排出口35に向かって流れる。ガスは、蓋部33の散熱機能により排出口35に向かうまでの間に温度が低下し、排出口35から排出されるガスの温度が低減される。
このとき、排出口35付近には迂回部37が設けられ、各単電池10から排出スペースS1a内に排出されるガスが、単電池10から排出されるガスが最短距離で排出口35から排出されることを抑制している。
図5において太字点線で示す迂回部37は、例えば、排出口35のY方向の開口幅よりも、Y方向に長く形成することができる。迂回部37は、図5において排出口35に向かってX方向に流れるガスの流れ(実線矢印で示す流れ)を邪魔し、一旦Y方向にガスの流れを迂回させてから排出口35に流れるようにする。迂回部37は、排出口35に向かってX方向に流れるガスの流れ(移動経路)をY方向などに迂回させて排出スペースS1a内を流れるガスの経路長を長くする。ガスが最短距離で排出口35まで排出スペースS1a内を流れるときよりも、ガスとカバー部材31との間の接触長を長くすることができる。したがって、排出口35から排出されるガスの温度低減をより図ることができる。
本実施例の迂回部37は、一例として、排出口35に対して単電池10側に折れ曲がった板状の部材で構成することができる。なお、迂回部37の形状は、任意であり、例えば、Y方向に直線形状としたり、排出口35側に折れ曲がった形状とすることができる。
また、図5の例では、排出口35が、排出スペースS1aにおいてY方向の略中央部位に形成されている。このため、迂回部37と側壁部34との間及び迂回部37と隔壁部36との間から排出口35に向かってガスが流れ、X方向において排出口35が単電池10に対して隠れるように構成されている。
しかしながら、例えば、排出口35を排出スペースS1aにおいてY方向端部側に偏って配置することもでき、この場合、X方向において排出口35が単電池10に対して隠れるように迂回部37を配置することができる。迂回部37と側壁部34との間又は迂回部37と隔壁部36との間のいずれか一方から、排出口35に向かってガスが流れるように構成することができる。
排出スペースS1bは、3段目と4段目の第1の配列方向に並ぶ複数の単電池10群の各単電池10から排出されるガスの排出スペースである。なお、排出スペースS1bの排出口35や迂回部37などの構成やガスの排出構造は、上述した排出スペースS1aと同様であるため、上記説明をもって説明を省略する。
本実施例の電池モジュール1は、単電池10群それぞれで独立したガスの移動経路が形成されるように、ホルダ20とカバー部材31との間に形成された排出スペースSを平面内で区画し、区画された排出スペースS1a,S1b毎に排出口35が設けられている。このため、各排出口35から排出されるガスの排出量が独立したガスの移動経路毎に分散され、排出口35の1つ当たりのガスの排出量を低減することができる。したがって、排出口35における連続したガスの温度伝達を分散させることができ、排出口35から排出されるガスの温度低減を図ることができる。
また、X方向に長尺状の電池モジュール1の長手方向端部側に、各排出口35が設けられることで、各排出口35に対応する区画された排出スペースS1a,S1bそれぞれにおいてガスの移動経路を、長手方向に沿って長くすることができる。カバー部材31とガスとが接触する長さが長くなるので、区画された各排出スペースS1a,S1b内において排出口35まで流れる間に、カバー部材31の放熱によってガスの温度を低減させることができる。また、長手方向に直交するY方向に隣接する排出口35間が、独立したガスの移動経路毎に区画されているので、隣接する他方の排出口35から受けるガスの排出温度の影響が抑制される。したがって、排出口35から排出されるガスの温度低減をより図ることができる。
図6は、カバー部材31の変形例を示す図である。ガスの移動経路を構成する排出スペースS1は、蓋部33によって囲まれたスペースであり、排出口35に向かうX方向へのガスの流れを許容しつつ、ガスと接触してガスの温度を低下させる散熱(放熱)部として機能する。このため、図6に示すように、蓋部33に凹凸部を設け、全体として波状となるように構成することができる。凹凸部は、X方向に延びており、X方向に流れるガスとの間の接触面積を増やすための放熱フィンとして機能する。ガスと蓋部33との接触面積が増えることで、排出口35まで流れる間にガスの温度低下を促進させることができ、排出口35から温度が高い状態でガスが排出されることを抑制することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、区画された排出スペースS1a、S1bそれぞれに1つずつ設けられる各排出口35は、一方の排出口35を長手方向一端側に配置し、他方の排出口35を長手方向他端側に配置することもできる。このような場合であっても、排出口35の1つ当たりのガスの排出量を低減することができるとともに、各排出口35に対応する区画された排出スペースS1a,S1bそれぞれにおいてガスの移動経路を、長手方向に沿って長くすることができる。
また、上記電池モジュール1において、例えば、ホルダ20が、電池モジュール1の下側ではなく、電池モジュール1の上側に設けることもできる。この場合、上側に設けられるホルダ20に対応し、ホルダ20とホルダ20の上方に配置されるカバー部材31との間に排出スペースS1が設けられ、単電池10の負極端子は、排出スペースS1に合わせて電池モジュール1の上部側に位置するように配設される。
1:電池モジュール、10:単電池、11:上端面(正極端子)、12:下端面(負極端子)、13:弁、20:ホルダ、21:開口部、30:モジュールケース、31:カバー部材、32:ケース本体、33:蓋部、34:側壁部、35:排出口、36:隔壁部、37:迂回部、41,42:バスバー、S1,S1a,S1b:排出スペース

Claims (3)

  1. 所定方向に延びて、前記所定方向と直交する平面内で並んで配置された複数の蓄電素子と、
    複数の前記蓄電素子それぞれが挿入される複数の開口部を有し、前記所定方向における前記各蓄電素子の一端を保持するホルダと、
    前記ホルダとの間に、複数の前記開口部から露出する前記蓄電素子の一端側に設けられた排出弁から排出される前記蓄電素子内で発生したガスの排出スペースを形成するためのカバー部材と、
    前記カバー部材に設けられ、前記排出スペースから前記ガスを外部に排出するための排出口と、
    前記ホルダによって保持された複数の前記蓄電素子を複数の蓄電素子群に分けたときの前記蓄電素子群それぞれで独立した前記ガスの移動経路が形成されるように、前記ホルダと前記カバー部材とで形成される前記排出スペースを前記平面内において複数に区画する隔壁部と、を備え、
    前記区画された排出スペースそれぞれに対応して、複数の前記排出口が設けられていることを特徴とする蓄電モジュール。
  2. 前記蓄電モジュールは、前記平面における第1の方向に長尺状に形成され、前記第1の方向に並ぶ複数の前記蓄電素子列が、前記第1の方向に直交する第2の方向に複数並んで配置されており、
    前記隔壁部は、前記第1の方向に沿って延び、少なくとも1つ以上の前記蓄電素子列を前記蓄電素子群として独立した前記ガスの移動経路が形成されるように、前記排出スペースを前記第2の方向において区画し、
    前記排出口それぞれは、前記区画された排出スペースの前記第1の方向における一端部側に設けられているとともに、前記第2の方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記区画された排出スペース内において前記排出口付近に配置され、前記排出口に対して前記ガスの移動経路を迂回させるための迂回部が設けられていることを特徴と請求項1又は2に記載の蓄電モジュール。
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