JP2016079819A - エンジン冷却装置 - Google Patents

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薄井 英憲
Hidenori Usui
英憲 薄井
圭祐 東海
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圭祐 東海
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Abstract

【課題】電動ウォータポンプが大型化するのを抑制しつつ、冷却損失に起因して燃費が悪化するのを抑制することが可能なエンジン冷却装置を提供する。【解決手段】このエンジン冷却装置100は、エンジン110の上流側に並列的に配置され、エンジン110のウォータジャケット120に冷却水を流通させる第1電動ウォータポンプ30および第2電動ウォータポンプ40と、ブロック通路71のエンジン110の下流側に位置する部分に配置された流量制御弁60とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン冷却装置に関し、特に、エンジンに冷却水を供給する電動ウォータポンプを備えたエンジン冷却装置に関する。
従来、エンジンに冷却水を供給する電動ウォータポンプを備えたエンジン冷却装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、エンジンに冷却水を供給する電動ウォータポンプを備えた内燃機関の冷却装置(エンジン冷却装置)が開示されている。この特許文献1に記載の内燃機関の冷却装置では、1台の電動ウォータポンプがエンジンの上流側に配置されている。また、エンジン本体は、シリンダヘッドを冷却するヘッド冷却通路と、シリンダブロックを冷却するブロック冷却通路とを備えている。また、ブロック冷却通路の下流には流量制御弁が設けられている。そして、電動ウォータポンプの回転数が制御されるとともに流量制御弁の開閉制御が行われることにより、ヘッド冷却通路およびブロック冷却通路への冷却水流量がそれぞれ調整されるように構成されている。
特開2005−36731号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたエンジン冷却装置では、エンジンの冷却に1台の電動ウォータポンプしか用いないため、回転数制御が可能であっても極低流量から大流量までのポンプ吐出量をカバーするのは困難であると考えられる。冷却水の流量下限値が適切に下げられない場合には、エンジン低負荷時の冷却損失(冷却水に無駄に失われる熱エネルギー)が増加して燃費の悪化を招くという問題点がある。また、1台の電動ウォータポンプしか用いないため、高出力エンジンになるほど電動ウォータポンプの体格(出力クラス)も大型化される傾向にある。ここで、オルタネータ(発電機)やカーエアコン用コンプレッサなど大型補機類のエンジン周辺への搭載位置が電動ウォータポンプよりも設計上優先される。このため、限られた(残された)スペースに大型化された電動ウォータポンプを配置する場合には、冷却水通路に曲がり部が多用されて流路形状が複雑化される。この場合、流路抵抗を考慮しつつ所定の冷却水流量を確保することが求められるため、さらに体格の大きい電動ウォータポンプが必要となり、電動ウォータポンプのさらなる大型化を招くという問題点がある。このように、電動ウォータポンプの大型化はモータ出力の増大を招くとともに搭載性(搭載自由度)を低下させるという悪循環をもたらす。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、電動ウォータポンプが大型化するのを抑制しつつ、冷却損失に起因して燃費が悪化するのを抑制することが可能なエンジン冷却装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるエンジン冷却装置は、エンジンの上流側に並列的に配置され、エンジンの冷却水通路に冷却水を流通させる第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプと、冷却水通路のエンジンの下流側に位置する部分に配置された流量制御弁と、を備える。
この発明の一の局面によるエンジン冷却装置では、上記のように、エンジンの上流側に並列的に配置された第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプを備える。これにより、たとえば、オルタネータやカーエアコン用コンプレッサなどの補機類に配慮しつつ1台の電動ウォータポンプを設ける場合と異なり、2台の電動ウォータポンプを設ける分、個々の電動ウォータポンプの体格(外形寸法および出力クラス)を小さく抑えることができる。また、小型の電動ウォータポンプをエンジン周辺の比較的余裕のあるスペースに無理なく配置することができるので、流路抵抗の少ないレイアウトで冷却水通路を設計することができる。これにより、流路抵抗の増加に起因して2台の電動ウォータポンプが大型化するのを抑制することができるので、2台の電動ウォータポンプを小型に維持することができる。
また、上記一の局面によるエンジン冷却装置では、第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプと、冷却水通路のエンジンの下流側に位置する部分に配置された流量制御弁とを備えることによって、電動ウォータポンプの小型化とともに、たとえば一方の電動ウォータポンプを停止して他方の電動ウォータポンプを最低出力に制御するとともに流量制御弁の開閉制御を行うことにより、冷却水の流量下限値を容易に低下させることができる。すなわち、エンジン軽負荷時に冷却水を極低流量にしてエンジンを適切に冷却することができるので、エンジン低負荷(軽負荷)時の冷却損失(冷却により無駄に失われる熱エネルギー)が増加するのを抑制することができる。これらの結果、電動ウォータポンプが大型化するのを抑制しつつ、冷却損失に起因して燃費が悪化するのを抑制することができる。
上記一の局面によるエンジン冷却装置において、好ましくは、冷却水通路は、エンジンのシリンダブロックを通過する第1冷却水通路と、エンジンのシリンダヘッドを通過する第2冷却水通路とを含み、流量制御弁は、第1冷却水通路のエンジンの下流側に位置する部分に配置されている。このように構成すれば、流量制御弁の開度制御を行うことによって第1冷却水通路を流通する冷却水流量を調整することができる。すなわち、エンジン低負荷(軽負荷)時においては、小型化された第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプの流量制御により、エンジンの第1冷却水通路および第2冷却水通路に流入する冷却水流量を燃費を悪化させないための下限値近傍まで低下させた状態で、必要に応じてシリンダブロック側(第1冷却水通路側)への冷却水の流通を流量制御弁によりさらに制限することができる。したがって、エンジン低負荷時におけるシリンダブロックの冷やし過ぎを確実に抑制することができるので、冷却損失に起因した燃費の悪化を確実に抑制することができる。
上記一の局面によるエンジン冷却装置において、好ましくは、エンジンの運転モードに応じて、第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプの駆動制御と、流量制御弁の開度制御とを行う制御部をさらに備える。このように構成すれば、エンジンの運転モードに応じて要求される冷却水流量の調整を第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプの駆動制御と流量制御弁の開度制御とを連携させて適切に行うことができる。したがって、常に運転モードに応じてエンジンの適切な冷却を行うことができるので、エンジンを最適な運転状態に維持することができる。
上記制御部をさらに備える構成において、好ましくは、制御部は、エンジンの冷却水通路を流通する冷却水温度、エンジン回転数、ノッキングの有無、および、エンジン負荷の少なくともいずれかに基づいて判別される運転モードに応じて、第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプの駆動制御と、流量制御弁の開度制御とを行うように構成されている。このように構成すれば、エンジンの冷却水通路を流通する冷却水温度、エンジン回転数、ノッキングの有無、および、エンジン負荷の少なくともいずれかに基づいてエンジンの運転モードを的確に判別するととともに判別された運転モードに応じて要求される冷却水流量を的確に把握することができる。したがって、運転モードに応じた適切なエンジン冷却を確実に行うことができる。
上記制御部をさらに備える構成において、好ましくは、制御部は、運転モードが暖機運転モードの後半である場合には、第2電動ウォータポンプを駆動させずに第1電動ウォータポンプを駆動するとともに、流量制御弁を全閉状態に制御するように構成されている。このように構成すれば、流量制御弁の全閉状態とともに第1電動ウォータポンプのみの駆動により冷却水を極低流量で冷却水通路に循環させることができるので、エンジンの暖機運転の進行とともに上昇する冷却水温度が冷却水の流通とともに急激に低下するのを回避することができる。また、暖機運転モードの後半において流量制御弁を全閉状態に制御することによって、エンジンへの冷却水の流通をさらに制限することができるので、エンジンの暖機運転とともに冷却水温度を早期に上昇させることができる。したがって、冷却水温度を正常な範囲で上昇させながら暖機運転モードを最小限の時間で終了させることができる。
なお、本出願では、上記一の局面によるエンジン冷却装置において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記制御部をさらに備えるエンジン冷却装置において、流量制御弁は、全開時に通電されないノーマルオープン型であり、制御部は、運転モードが暖機運転モードの初期である場合には、第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプを停止するとともに、流量制御弁を全開状態に制御するように構成されている。
(付記項2)
また、上記制御部をさらに備えるエンジン冷却装置において、制御部は、冷却水の温度が冷却水温度しきい値未満であることにより、運転モードが暖機運転モードの初期である場合には、第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプを停止し、冷却水の温度が冷却水温度しきい値以上になったことにより、運転モードが暖機運転モードの後半になった場合には、第2電動ウォータポンプを駆動させずに第1電動ウォータポンプを駆動するとともに、流量制御弁を全閉状態に制御するように構成されている。
(付記項3)
また、上記制御部をさらに備えるエンジン冷却装置において、制御部は、運転モードが暖機運転モード以外の場合には、第1電動ウォータポンプと第2電動ウォータポンプとの両方を駆動制御するとともに流量制御弁の開度制御とを行うことにより、対応する運転モードに応じた冷却水流量の調整を行うように構成されている。
本発明によれば、上記のように、電動ウォータポンプが大型化するのを抑制しつつ、冷却損失に起因して燃費が悪化するのを抑制することが可能なエンジン冷却装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置に関し、エンジンが暖機運転モード(前半期)で運転された場合のエンジン冷却装置の動作態様を示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置に関し、エンジンが暖機運転モード(後半期)で運転された場合のエンジン冷却装置の動作態様を示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置に関し、エンジンが省燃費運転モード(ラジエター:閉)で運転された場合のエンジン冷却装置の動作態様を示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置に関し、エンジンが省燃費運転モード(ラジエター:開)で運転された場合のエンジン冷却装置の動作態様を示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置に関し、エンジンが加速運転モードで運転された場合のエンジン冷却装置の動作態様を示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置に関し、エンジンが高負荷運転モードで運転された場合のエンジン冷却装置の動作態様を示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置に関し、エンジンが各種運転モードで運転された場合の冷却水温度の推移を示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第2実施形態によるエンジン冷却装置に関する制御部の処理フローを示した図である。
(第1実施形態)
まず、図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態によるエンジン冷却装置100は、自動車などの車両(図示せず)に搭載されたエンジン110を、冷却水を用いて冷却する装置である。具体的には、図1に示すように、エンジン冷却装置100は、ラジエター10と、サーモスタット20と、第1電動ウォータポンプ30(以下、第1電動WP30と称す)と、第2第2電動ウォータポンプ40(以下、第2電動WP40と称す)と、ヒータコア50と、流量制御弁60とを備えている。また、エンジン冷却装置100は、上記した各構成要素を冷却水の流れ方向に一巡するように接続する冷却水循環経路70を備えている。なお、冷却水循環経路70は、本発明の「冷却水通路」の一例である。
冷却水循環経路70には、エンジン110の内部に形成されたウォータジャケット120(概略的な経路を破線で示す)が含まれる。ここで、エンジン110は、シリンダブロック111と、シリンダブロック111の上部に組み付けられたシリンダヘッド112とを有している。そして、ウォータジャケット120は、シリンダブロック111を通過するブロック通路71(破線で示す)と、シリンダヘッド112を通過するシリンダヘッド通路72(破線で示す)とを有している。冷却水は、シリンダブロック111の側面からブロック通路71に流入するとともに、内部でその一部がシリンダヘッド通路72にも流通される。そして、冷却水は、ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72の各々からエンジン外部に排出される。なお、ウォータジャケット120は、本発明の「冷却水通路」の一例である。また、ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72は、それぞれ、本発明の「第1冷却水通路」および「第2冷却水通路」の一例である。
また、冷却水循環経路70は、シリンダヘッド通路72の下流側で経路73と経路74とに分岐される。経路73は、ラジエター10を経由してサーモスタット20に接続されるとともに、経路74は、ヒータコア50を経由してサーモスタット20に接続されている。また、ブロック通路71の出口部は、経路75を介して経路74の途中の部分に接続されている。これにより、ブロック通路71から排出された冷却水は、経路75および74を介してヒータコア50に流入されるように構成されている。また、サーモスタット20の出口部は、経路76を介して第1電動WP30および第2電動WP40の各々の吸入口に接続されている。なお、経路73〜76は、本発明の「冷却水通路」の一例である。
これにより、冷却水循環経路70は、ラジエター10、サーモスタット20、第1電動WP30(および/または第2電動WP40)およびエンジン110(ウォータジャケット120)を矢印P1方向に一巡する循環経路C1と、ヒータコア50、サーモスタット20、第1電動WP30(および/または第2電動WP40)およびエンジン110を矢印P2方向に一巡する循環経路C2とを有している。エンジン冷却装置100では、冷却水循環経路70を流通する冷却水温度(サーモスタット20の入口部での冷却水温度)に応じてバルブ動作が切り替わるサーモスタット20によって、冷却水の流れ方が決定される。すなわち、サーモスタット20の入口部での冷却水温度が所定温度未満の場合には、冷却水をラジエター10に流通させずにヒータコア50(循環経路C2)にのみ流通させるとともに、サーモスタット20の入口部での冷却水温度が所定温度よりも高くなった場合には、冷却水をラジエター10(循環経路C1)およびヒータコア50(循環経路C2)の両方に流すように構成されている。
たとえば、エンジン110が暖機状態に達していない場合には、ラジエター10を経由する経路73を閉じて冷却水がラジエター10を流通しないようにサーモスタット20が作動する。これにより、冷却水を迅速に昇温させる。そして、暖機運転モードが完了してサーモスタット20の入口部での冷却水温度が所定温度よりも高くなった際、サーモスタット20内部のバルブ(弁体)が所定量だけ移動して経路73が開かれる。また、バルブの移動量に応じてラジエター10に流通させる冷却水流量が制御される。エンジン冷却装置100では、エンジン110の運転状態(運転モード)に応じた冷却水温度(サーモスタット20の入口部での冷却水温度)の変化とともにサーモスタット20が作動されることにより、ウォータジャケット120を流通する冷却水が適切な温度範囲に保たれるように構成されている。
第1電動WP30および第2電動WP40は、エンジン110内のウォータジャケット120に冷却水を強制的に循環させる機能を有している。また、第1電動WP30および第2電動WP40の各々は、電動モータ(図示せず)に渦室内で回転するインペラ(図示せず)が直結されている。したがって、電動モータの回転数制御によってインペラの回転速度が変化されることにより、第1電動WP30および第2電動WP40の吐出量がそれぞれ増減可能であるように構成されている。
ここで、第1実施形態では、冷却水循環経路70におけるエンジン110の上流側において、第1電動WP30および第2電動WP40が互いに並列的に配置されている。すなわち、経路76が2つに分岐された経路76aに第1電動WP30が設置されるとともに、経路76bに第2電動WP40が設置されている。そして、吐出側で経路76aおよび76bが合流してシリンダブロック111のブロック通路71に接続されている。また、流量制御弁60は、ウォータジャケット120におけるブロック通路71の下流側に位置する経路75に配置されている。なお、流量制御弁60は、電磁弁からなり、電磁コイル(図示せず)へのオン/オフ制御が行われることにより弁体(図示せず)の位置が開状態および閉状態に切り替えられるように構成されている。また、制御上、オン制御とオフ制御とを周期的に繰り返すことにより、全開状態と全閉状態との中間的な開度が実現可能に構成されている。また、流量制御弁60は、制御上、全開時に通電されないノーマルオープン型が用いられている。したがって、流量制御弁60は、通電とともに開度が減少される方向に制御される。なお、流量制御弁60は、非通電状態で全開にされるので、流量制御弁60の故障時にも、ブロック通路71への冷却水の流通がなされるように構成されている。
また、車両(図示せず)には、エンジン110の運転状態を制御する制御部(ECU)90が設けられている。また、シリンダブロック111には、エンジン110のノッキング発生の有無を検知するノックセンサ81が取り付けられている。また、シリンダヘッド112には、シリンダヘッド通路72の出口部に水温センサ82が取り付けられている。また、制御部90は、第1電動WP30、第2電動WP40、流量制御弁60、ノックセンサ81および水温センサ82に電気的に接続されている。
制御部90においては、イグニッションコイル(図示せず)への印加電圧が電気的に計数されてエンジン回転数が把握される。また、吸気路(図示せず)中のスロットルバルブ開度の検出結果に基づいてエンジン負荷が把握される。また、車両が急加速した際の混合気の異常燃焼に起因するノッキングの有無がノックセンサ81の検出信号に基づいて把握される。また、シリンダヘッド通路72の出口部から流出する冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が水温センサ82の検出値に基づいて把握されるように構成されている。
そして、第1実施形態では、第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と流量制御弁60の開度制御とが、制御部90により行われるように構成されている。より具体的には、エンジン冷却装置100においては、制御部90により把握されたエンジン回転数、エンジン負荷、ノッキングの有無および冷却水温度(エンジン出口水温Tw)の少なくともいずれかに基づいてエンジン110の運転モード(運転状態)が判別されるとともに、判別された運転モードに応じてエンジン冷却装置100が制御されるように構成されている。
以下、エンジン110が有する運転モードに応じた第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と流量制御弁60の開度制御とについて、詳細に説明する。なお、エンジン110の運転モードとしては、「暖機運転モード(前半期および後半期)」、「省燃費運転モード」、「加速運転モード」および「高負荷運転モード」が挙げられる。概略的には、図8に示すように、エンジン110は、エンジン始動後、エンジン110が暖機状態になるまでは「暖機運転モード(前半期および後半期)」が継続され、それ以降は、車両の走行状態(乗員(運転者)の運転操作状況)に応じた運転モードで運転される。
図8に示すように、時刻t1でエンジン110が始動された場合、暖機運転モードに入る。具体的には、図2に示すように、エンジン110の始動直後にシリンダヘッド通路72の出口部での冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が規定値T1未満(Tw<T1)であった場合、「暖機運転モード(前半期)」に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。この場合、第1電動WP30および第2電動WP40は共にオフ状態(駆動停止状態)に制御される。また、流量制御弁60は、全開状態(非通電状態)になるように制御され、この間、流量制御弁60は電力を消費しないので、省電力化が図られる。これにより、冷却水は、冷却水循環経路70に通水(循環)されない。したがって、図8に示すように、時刻t1以降、エンジン110の暖機運転の進行とともに、ウォータジャケット120(ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72)に滞留する冷却水のエンジン出口水温Twは、比較的短い時間で上昇する。
そして、時刻t2においてシリンダヘッド通路72の出口部での冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が規定値T1に到達してこの温度よりも高くなった場合、「暖機運転モード(後半期)」に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。この場合、図3に示すように、第1電動WP30が最低流量近傍に対応した出力(回転数)で駆動される一方、第2電動WP40は駆動されない。また、非通電状態であった流量制御弁60は、通電されて全閉状態(経路75の流量はゼロ)になるように制御される。これにより、冷却水は、極低流量の状態でシリンダヘッド通路72にのみ流通される。また、冷却水は、ラジエター10には流通されずにヒータコア50(循環経路C2)にのみ流通される。したがって、図8に示すように、時刻t2以降、第1電動WP30を駆動したとしても、上昇中の冷却水温度(エンジン出口水温Tw)がシリンダヘッド通路72への冷却水の流通とともに極端に低下するのが回避される。また、冷却水が極低流量で通水されることにより、シリンダヘッド112内での冷却水の沸騰が防止される。そして、冷却水は、主にシリンダヘッド112の熱を奪いながら冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が上昇する。
その後、時刻t3で冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が規定値T1よりも大きい規定値T2に到達した場合、エンジン110が十分に暖まったと判断されて「暖機運転モード(後半期)」が終了される。なお、規定値T2は、暖機運転の完了の可否を判断する温度として設定されている。そして、時刻t3以降は、エンジン110は、いわゆる通常走行に対応した運転モード(「省燃費運転モード」、「加速運転モード」および「高負荷運転モード」のいずれか)に移行される。また、これと同時に、エンジン冷却装置100は、通常走行に対応した運転モードに対応した動作制御に移行される。
まず、図4に示すように、シリンダヘッド通路72の出口部での冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が規定値T2よりも高く、かつ、その下流のサーモスタット20の入口部での冷却水温度がサーモスタット20のバルブが作動する温度(サーモスタット開弁温度)よりも低い場合、「省燃費運転モード(ラジエター:閉)」に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。この場合、一例として、第1電動WP30が低流量〜中流量に対応した出力(回転数)で駆動される一方、第2電動WP40は駆動されない。また、流量制御弁60は通電状態が維持されて全閉状態(経路75の流量はゼロ)になるように制御される。なお、第1電動WP30の出力(回転数)は、「暖機運転モード(後半期)」の出力(図3参照)よりも増加される。なお、「省燃費運転モード(ラジエター:閉)」に対応した動作制御の他の例としては、第1電動WP30と第2電動WP40との両方を駆動制御することにより、ウォータジャケット120に流入する冷却水流量を低流量〜中流量に調整してもよい。これにより、第1電動WP30のみを使用する場合よりも、第1電動WP30と第2電動WP40とを駆動して冷却水流量をより細かく調整することが可能になる。
これにより、冷却水は、第1電動WP30のみの回転数制御に基づく低流量(極低流量よりも若干増加された流量)の状態でシリンダヘッド通路72にのみ流通される。なお、サーモスタット20のバルブは閉じられた状態であるので、冷却水は、ラジエター10には流通されずにヒータコア50(循環経路C2)にのみ流通される。したがって、図8に示すように、時刻t3以降、冷却水は、主にシリンダヘッド112の熱を奪いながら冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が徐々に上昇される。なお、この際の冷却水流量は、エンジン出口水温Twを規定値T2よりも大きく規定値T3以下(T2<Tw≦T3)に維持するのに必要な最低限の流量に調整される。なお、規定値T3は、エンジン出口水温Twの上限値近傍の温度として設定されている。
その後、「省燃費運転モード(ラジエター:閉)」が継続された状態で、時刻t4においてシリンダヘッド通路72の出口部での冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が規定値T2よりも大きい規定値T3に到達したとする。これにより、図5に示すように、「省燃費運転モード(ラジエター:開)」に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。この場合、一例として、第1電動WP30が中流量〜高流量に対応した出力(回転数)で駆動される一方、第2電動WP40は駆動されない。また、流量制御弁60は通電状態が維持されて全閉状態(経路75の流量はゼロ)になるように制御される。なお、「省燃費運転モード(ラジエター:開)」に対応した動作制御の他の例としては、第1電動WP30と第2電動WP40との両方を駆動制御することにより、ウォータジャケット120に流入する冷却水流量を中流量〜高流量に調整してもよい。これにより、第1電動WP30のみを使用する場合よりも、第1電動WP30と第2電動WP40とを駆動して冷却水流量をより細かく調整することが可能になる。
これにより、第1電動WP30の出力(回転数)は、「省燃費運転モード(ラジエター:閉)」の出力(図4参照)よりも減少されるとともに、「暖機運転モード(後半期)」の出力(図3参照)と同程度に調整される。また、流量制御弁60は通電状態が維持されて全閉状態になるように制御される。これにより、冷却水は、第1電動WP30のみの回転数制御に基づく低流量近傍の状態(エンジン出口水温Twを規定値T2よりも大きく規定値T3以下(T2<Tw≦T3)に維持するのに必要な最低限の流量)で、シリンダヘッド通路72にのみ流通される。
また、シリンダヘッド通路72の出口部での冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が規定値T3に到達した時刻t4の状態では、下流のサーモスタット20(図5参照)の位置での冷却水温度がサーモスタット20のバルブが作動する温度(サーモスタット開弁温度)に到達する。これにより、冷却水は、ラジエター10(循環経路C1)とヒータコア50(循環経路C2)との両方に流通される。したがって、図8に示すように、時刻t4以降、冷却水は、主にシリンダヘッド112の熱を奪いながらも、エンジン出口水温Twを規定値T2よりも大きく規定値T3以下(T2<Tw≦T3)に維持するのに必要な最低限の流量の状態で循環される。
なお、上記説明は、エンジン110が相対的に低負荷(軽負荷)の状態で運転される場合のエンジン冷却装置100の動作状態に関するものである。その一方で、エンジン110は、相対的に高負荷の状態で運転される場合もある。
たとえば、図8に示すように、時刻t5において、乗員がアクセルペダルを踏み込んで車両を一時的に加速させたとする。たとえば、前方を走行中の車両を追い越す場合などがこれに相当する。この場合、エンジン110は、「加速運転モード」に移行され、エンジン負荷が一時的に増加する。また、「加速運転モード」への移行は、エンジン回転数、エンジン出口水温Tw、および、車両が急加速した際のノッキングの有無がノックセンサ81(図6参照)により検出されることにより把握される。これにより、図6に示すように、「加速運転モード」に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。この場合、第1電動WP30に加えて第2電動WP40も駆動される。また、「省燃費運転モード(ラジエター:開)」に対応して全閉状態(通電状態)であった流量制御弁60は、開状態(非通電状態)と閉状態(通電状態)とが互いに所定の時間割合で混在するような開閉制御状態になるように制御される。すなわち、ブロック通路71および経路75にも、流量制御弁60の開閉制御状態に対応した流量で冷却水が流通される。
これにより、第1電動WP30と第2電動WP40との両方の回転数制御に基づく中流量〜高流量の冷却水が、ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72の両方に流通される。また、ウォータジャケット120(ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72)から流出された冷却水は、ラジエター10(循環経路C1)とヒータコア50(循環経路C2)との両方に流通される。したがって、図8に示すように、時刻t5以降、冷却水は、シリンダブロック111およびシリンダヘッド112の熱を奪いながらも、一定の温度範囲(規定値T2よりも低い規定値T1前後)を維持される。
その後、前方車両の追い越しが終了するとともに、時刻t6において、乗員がアクセルペダルの踏み込みを緩めたとする。これにより、エンジン110は、「加速運転モード」が終了されるとともに、「省燃費運転モード(ラジエター:開)」に移行され、エンジン負荷がもとの低負荷(軽負荷)に戻される。したがって、上記図5において説明した「省燃費運転モード(ラジエター:開)」に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。すなわち、図8に示すように、時刻t6以降、冷却水は、主にシリンダヘッド112の熱を奪いながらも、エンジン出口水温Twを規定値T2よりも大きく規定値T3以下(T2<Tw≦T3)に維持するのに必要な最低限の流量の状態で循環される。
また、走行中の車両が坂道(登坂路)に差し掛かったとする。すなわち、車速が徐々に減少するとともに、時刻t7(図8参照)において、乗員がアクセルペダルを踏み込んだ状態で車速を低速に維持したまま坂道を登坂走行したとする。この場合、エンジン110は、「高負荷運転モード」に移行され、エンジン負荷は一時的に増加する。また、「高負荷運転モード」への移行に関しても、エンジン回転数、エンジン出口水温Tw、および、エンジン回転数が増加した際のノッキングの有無がノックセンサ81(図7参照)により検出されることにより把握される。なお、車速が低下した状態では、ラジエター10の冷却効率も低下するので、この状態でのアクセルペダルの踏み込みは、エンジン110にとってエンジン負荷は最も大きい。したがって、図7に示すように、「高負荷運転モード」に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。この場合、第1電動WP30と第2電動WP40とが共に最大出力の状態で駆動される。また、「省燃費運転モード(ラジエター:開)」に対応して全閉状態(通電状態)であった流量制御弁60は、全開状態(非通電状態)になるように制御される。すなわち、経路75にも、第1電動WP30と第2電動WP40とが最大出力で駆動された時点でのブロック通路71側に振り分けられた流量(最大流量)で冷却水が流通される。
これにより、第1電動WP30と第2電動WP40との両方の回転数制御に基づく高流量の冷却水が、ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72の両方に流通される。また、ウォータジャケット120(ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72)から流出された冷却水は、ラジエター10(循環経路C1)とヒータコア50(循環経路C2)との両方に流通される。したがって、図8に示すように、時刻t6以降、冷却水は、シリンダブロック111およびシリンダヘッド112の熱を奪いながらも、一定の温度範囲(規定値T1よりも低い規定値T4近傍)を維持される。
その後、時刻t8において、乗員がアクセルペダルの踏み込みを緩めたとする。この場合、エンジン110は、「加速運転モード」を終了するとともに、「省燃費運転モード(ラジエター:開)」に移行される。したがって、エンジン冷却装置100は、図5において説明した「省燃費運転モード(ラジエター:開)」に対応した動作制御を実行する。したがって、図8に示すように、時刻t8以降、冷却水は、シリンダブロック111およびシリンダヘッド112の熱を奪いながらも、エンジン出口水温Twを規定値T2よりも大きく規定値T3以下(T2<Tw≦T3)に維持するのに必要な最低限の流量の状態で循環される。
このように、図2〜図8を参照して説明したように、エンジン110の運転モードに応じて、第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と、流量制御弁60の開度制御とが行われる。また、エンジン冷却装置100では、エンジン110のウォータジャケット120を流通する冷却水温度(エンジン出口水温Tw)、エンジン回転数、ノッキングの有無、および、エンジン負荷の少なくともいずれかに基づいて判別される運転モードに応じて、第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と、流量制御弁60の開度制御とが行われるように構成されている。
次に、図1〜図9を参照して、エンジン冷却装置100の動作制御に関する制御部90の制御処理フローについて説明する。以下では、エンジン110が始動された状態で、所定の制御周期ごとに繰り返されるエンジン冷却装置100の動作制御に関して説明する。
図9に示すように、まず、ステップS1では、運転中のエンジン110(図1参照)における現在の冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が規定値T1未満(Tw<T1)か否かが判断される。すなわち、水温センサ82(図1参照)の入力信号に基づいて、シリンダヘッド通路72(図1参照)近傍における現在のエンジン出口水温Twが取得されるとともに、取得されたエンジン出口水温Twが規定値T1未満か否かが制御部90(図1参照)により判断される。
そして、ステップS1において、エンジン出口水温Twが規定値T1未満(Tw<T1)であると判断された場合、ステップS2では、冷却水の送水(通水)制御が停止される。すなわち、第1電動WP30(図2参照)および第2電動WP40(図2参照)は共にオフ状態(駆動停止状態)に制御される。また、流量制御弁60(図2参照)は、全開状態(非通電状態)になるように制御される。これにより、「暖機運転モード(前半期)」(図2参照)に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。そして、制御フローは、ステップS1に戻される。そして、「暖機運転モード(前半期)」に対応した動作制御は、エンジン出口水温Twが規定値T1に到達するまで継続される。
そして、ステップS1において、初期(前半期)の暖機運転が進行してエンジン出口水温Twが上昇して規定値T1以上(Tw≧T1)である判断された場合、ステップS3では、現在のエンジン出口水温Twが規定値T2よりも大きい(Tw>T2)か否かが制御部90により判断される。ステップS3においてエンジン出口水温Twが規定値T2以下(T1≦Tw≦T2)であると判断された場合、ステップS4では、冷却水の送水(通水)制御が開始される。
すなわち、暖機運転の後半(後半期)においてエンジン110が相対的に低負荷(軽負荷)の状態で運転される場合には、第1電動WP30(図3参照)が駆動される一方、第2電動WP40(図3参照)は駆動されない。また、流量制御弁60(図3参照)は通電されて、全閉状態になるように制御される。これにより、第1電動WP30のみが駆動されて、ウォータジャケット120(シリンダヘッド通路72)に極低流量の冷却水が供給される。したがって、「暖機運転モード(後半期)」(図3参照)に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。そして、制御フローは、後述するステップS8に進む。
また、ステップS3においてエンジン出口水温Twが規定値T2よりも大きい(Tw>T2)と判断された場合、ステップS5では、現在のエンジン出口水温Twが規定値T3よりも大きい(Tw>T3)か否かが制御部90により判断される。ステップS5においてエンジン出口水温Twが規定値T3以下(T2<Tw≦T3)であると判断された場合、ステップS6では、冷却水の送水(通水)制御が継続される。この場合、第1電動WP30(図4参照)が駆動されるとともに、第2電動WP40(図4参照)も駆動される。また、流量制御弁60(図4参照)は通電されて、全閉状態になるように制御される。
すなわち、暖機運転が完了した後においてサーモスタット20(図4参照)の入口部での冷却水温度がサーモスタット20のバルブが作動する温度(サーモスタット開弁温度)よりも低い場合には、第1電動WP30も第2電動WP40も共に回転数制御が行われて、ウォータジャケット120(シリンダヘッド通路72)に中流量の冷却水が供給される。これにより、「省燃費運転モード(ラジエター:閉)」(図4参照)に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。そして、制御フローは、後述するステップS8に進む。
また、ステップS5においてエンジン出口水温Twが規定値T3よりも大きい(Tw>T3)と判断された場合、ステップS7では、冷却水の送水(通水)制御が継続される。この場合、第1電動WP30(図5参照)が駆動されるとともに、第2電動WP40(図5参照)も駆動される。また、流量制御弁60(図5参照)は通電されて、全閉状態になるように制御される。
すなわち、暖機運転が完了した後においてサーモスタット20(図5参照)の入口部での冷却水温度がサーモスタット20のバルブが作動する温度(サーモスタット開弁温度)以上まで上昇された場合には、第1電動WP30も第2電動WP40も共に回転数制御が行われて、ウォータジャケット120(シリンダヘッド通路72)に中流量〜高流量の冷却水が供給される。これにより、「省燃費運転モード(ラジエター:開)」(図5参照)に対応した動作制御がエンジン冷却装置100に対して実行される。そして、制御フローは、ステップS8に進む。
そして、ステップS8において、たとえば乗員がアクセルペダルを踏み込むなどして車両に対して急激な加速運転操作が行われたか否かが判断される。すなわち、制御部90により把握されたエンジン回転数およびエンジン負荷(スロットルバルブ開度)に基づいて、現在のエンジン110の運転モードが、急激な加速運転状態であるか否かが制御部90により判断される。
そして、ステップS8において、車両が急激な加速運転状態ではないと判断された場合、上述のステップS3〜S7が繰り返される。なお、ステップS4が繰り返される場合、エンジン冷却装置100においては、エンジン出口水温Twが規定値T2に到達するまで「暖機運転モード(後半期)」(図3参照)に対応した動作制御が継続される。また、ステップS6が繰り返される場合、エンジン冷却装置100においては、エンジン出口水温Twが規定値T2よりも大きく規定値T3以下(T2<Tw≦T3)の状態を推移するように「省燃費運転モード(ラジエター:閉)」(図4参照)に対応した動作制御が継続される。また、ステップS7が繰り返される場合、エンジン冷却装置100においては、エンジン出口水温Twが規定値T3を超えないようにするように「省燃費運転モード(ラジエター:開)」(図5参照)に対応した動作制御が継続される。
したがって、時間経過とともにステップS3〜S7が繰り返された場合、エンジン出口水温Twは、図8における時刻t1〜t5までに対応した推移を示す。
ここで、ステップS8において、たとえば乗員がアクセルペダルを踏み込むなどして車両に対して急激な加速運転操作が行われたと判断された場合、ステップS9において、エンジン110が高負荷状態であるか否かが制御部90により判断される。すなわち、制御部90により把握されたスロットルバルブ開度に基づいて、現在のエンジン110が相対的に高負荷状態であるか否かが判断される。なお、このような高負荷状態には、「加速運転モード」(図6参照)や「高負荷運転モード」(図7参照)が含まれる。
ステップS9において、エンジン110が高負荷状態ではないと判断された場合、制御フローは、ステップS3に戻される。すなわち、エンジン110は相対的に低負荷(軽負荷)であることが制御部90により把握されるので、これに対応した冷却水流量の制御が行われる。
一方、ステップS9において、エンジン110が相対的に高負荷状態であると判断された場合、ステップS10において、エンジン110にノッキングが発生しているか否かが制御部90により判断される。すなわち、ノックセンサ81(図1参照)の入力信号に基づいてエンジン110にノッキングが発生しているか否かが制御部90により判断される。
ステップS10において、ノックセンサ81の入力信号に基づきエンジン110にノッキングが発生していると判断された場合、ステップS11では、冷却水の送水(通水)制御が継続される。すなわち、第1電動WP30と第2電動WP40との両方が駆動される。また、流量制御弁60は、全開状態(非通電状態)になるように制御される。これにより、冷却水は、第1電動WP30と第2電動WP40との回転数制御に基づく流量(中流量〜高流量)の状態で、ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72の両方に流通される。
また、ステップS10においてノッキングが発生していないと判断された場合、ステップS12では、冷却水の送水(通水)制御が継続される。すなわち、第1電動WP30と第2電動WP40との両方が駆動される。また、流量制御弁60は、全閉状態(通電状態)になるように制御される。これにより、冷却水は、第1電動WP30と第2電動WP40との回転数制御に基づく流量(中流量)の状態で、ブロック通路71のみに流通される。
そして、ステップS13では、現在のエンジン出口水温Twが規定値T4未満(Tw<T4)か否かが判断される。ここで、規定値T4は、規定値T1よりも小さく設定されている。ステップS13において現在のエンジン出口水温Twが規定値T4以上(Tw≧T4)であると判断された場合、制御フローは、ステップS10に戻される。これにより、冷却水の送水(通水)制御が行われる動作は、ノッキング発生の有無に関係なくエンジン出口水温Twが規定値T4に到達するまで継続される。
また、ステップS13において、現在のエンジン出口水温Twが規定値T4未満(Tw<T4)であると判断された場合、ステップS14では、冷却水の送水制御が継続される。すなわち、第1電動WP30と第2電動WP40との両方が駆動される。また、流量制御弁60は、全閉状態(通電状態)になるように制御される。これにより、冷却水は、第1電動WP30と第2電動WP40との回転数制御に基づく流量(中流量)の状態で、シリンダヘッド通路72のみに流通される。そして、制御フローは、ステップS9に戻される。
なお、ステップS11、S12およびS13による冷却水の流量制御は、エンジン110が「加速運転モード」(図6参照)または「高負荷運転モード」(図7参照)に移行された場合のエンジン冷却装置100の動作制御に対応している。したがって、時間経過とともにステップS9〜S14が繰り返された場合、エンジン出口水温Twは、図8における時刻t5〜時刻t6または時刻t7〜時刻t8までに対応した推移を示す。そして、ステップS9において高負荷状態ではないと判断された場合には、時間経過とともにステップS3〜S7が繰り返されて、エンジン出口水温Twは、図8における時刻t2〜時刻t4、時刻t4〜時刻t5、または、時刻t8〜時刻t9のいずれかに対応した推移を示す。
なお、エンジン冷却装置100では、上記ステップS1〜S14の制御フローとは別に、エンジン110が停止されたか否かが、制御部90により所定の制御周期毎に判断される。そして、ステップS1〜S14が実行されている最中に、制御部90によりエンジン110が停止されたと判断された場合、図9に示した制御フローは、終了される。また、エンジン110が始動された際に、ステップS1〜S14が再度実行される。第1実施形態におけるエンジン冷却装置100は、上記のように構成されている。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、エンジン110の上流側に並列的に配置された第1電動WP30および第2電動WP40を備える。これにより、たとえば、オルタネータやカーエアコン用コンプレッサなどの補機類に配慮しつつ1台の電動ウォータポンプを設ける場合と異なり、2台の電動ウォータポンプ(第1電動WP30および第2電動WP40)を設ける分、個々の電動ウォータポンプの体格(外形寸法および出力クラス)を小さく抑えることができる。また、小型の第1電動WP30および第2電動WP40をエンジン110周辺の比較的余裕のあるスペースに無理なく配置することができるので、流路抵抗の少ないレイアウトで冷却水循環経路70を設計することができる。これにより、流路抵抗の増加に起因して2台の電動ウォータポンプ(第1電動WP30および第2電動WP40)が大型化するのを抑制することができるので、この2台の電動ウォータポンプを小型に維持することができる。
また、第1実施形態では、第1電動WP30および第2電動WP40と、ブロック通路71の下流側に位置する部分に配置された流量制御弁60とを備えることによって、第1電動WP30および第2電動WP40の小型化とともに、たとえば第2電動WP40を停止して第1電動WP30を最低出力に制御するとともに流量制御弁60の開閉制御を行うことにより、冷却水の流量下限値を容易に低下させることができる。すなわち、エンジン軽負荷時に冷却水を極低流量にしてエンジン110を適切に冷却することができるので、エンジン低負荷(軽負荷)時の冷却損失(冷却により無駄に失われる熱エネルギー)が増加するのを抑制することができる。これらの結果、第1電動WP30および第2電動WP40が大型化するのを抑制しつつ、冷却損失に起因して燃費が悪化するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、ウォータジャケット120は、エンジン110のシリンダブロック111を通過するブロック通路71と、エンジン110のシリンダヘッド112を通過するシリンダヘッド通路72とを含む。そして、ブロック通路71のエンジン110の下流側に位置する部分に流量制御弁60を配置するように構成する。これにより、流量制御弁60の開度制御を行うことによってブロック通路71を流通する冷却水流量を調整することができる。すなわち、エンジン低負荷(軽負荷)時においては、小型化された第1電動WP30および第2電動WP40の流量制御により、エンジン110のブロック通路71およびシリンダヘッド通路72に流入する冷却水流量を燃費を悪化させないための下限値近傍まで低下させた状態で、必要に応じてシリンダブロック111(ブロック通路71)側への冷却水の流通を流量制御弁60によりさらに制限することができる。したがって、エンジン低負荷時におけるシリンダブロック111の冷やし過ぎを確実に抑制することができるので、冷却損失に起因した燃費の悪化を確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、エンジン110の運転モードに応じて、第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と、流量制御弁60の開度制御とを行う制御部90を設ける。これにより、エンジン110の運転モードに応じて要求される冷却水流量の調整を第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と流量制御弁60の開度制御とを連携させて適切に行うことができる。したがって、常に運転モードに応じてエンジン110の適切な冷却を行うことができるので、エンジン110を最適な運転状態に維持することができる。
また、第1実施形態では、エンジン110のウォータジャケット120を流通する冷却水温度(エンジン出口水温Tw)、エンジン回転数、ノッキングの有無、および、エンジン負荷に基づいて判別される運転モードに応じて、第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と、流量制御弁60の開度制御とを行うように制御部90を構成する。これにより、エンジン110のウォータジャケット120を流通する冷却水温度(エンジン出口水温Tw)、エンジン回転数、ノッキングの有無、および、エンジン負荷に基づいてエンジン110の運転モードを的確に判別するととともに判別された運転モードに応じて要求される冷却水流量を的確に把握することができる。したがって、運転モードに応じた適切なエンジン冷却を確実に行うことができる。
また、第1実施形態では、運転モードが暖機運転モードの後半期である場合には、第2電動WP40を駆動させずに第1電動WP30を駆動するとともに、流量制御弁60を全閉状態に制御するように制御部90を構成する。これにより、流量制御弁60の全閉状態とともに第1電動WP30のみの駆動により冷却水を極低流量でウォータジャケット120に循環させることができるので、エンジン110の暖機運転の進行とともに上昇する冷却水温度(エンジン出口水温Tw)が冷却水の流通とともに急激に低下するのを回避することができる。また、暖機運転モードの後半期において流量制御弁60を全閉状態に制御することによって、エンジン110への冷却水の流通をさらに制限することができるので、エンジン110の暖機運転とともにエンジン出口水温Twを早期に上昇させることができる。したがって、冷却水温度(エンジン出口水温Tw)を正常な範囲で上昇させながら暖機運転モードを最小限の時間で終了させることができる。
(第2実施形態)
次に、図1、図8および図10を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、エンジン110が高負荷状態であると判断された場合にノッキング発生の有無に基づいて冷却水流量の調整制御を行った上記第1実施形態とは異なり、高負荷状態において検出される冷却水温度(エンジン出口水温Tw)に基づいて冷却水流量の調整制御を行うようにエンジン冷却装置200を構成した例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
第2実施形態におけるエンジン冷却装置200(図1参照)の構成は、上記第1実施形態におけるエンジン冷却装置100(図1参照)と略同じである。
ここで、第2実施形態では、高負荷状態において検出される冷却水温度(エンジン出口水温Tw)に基づいて冷却水流量の調整制御を行うように制御部290(図1参照)の処理フローが構成されている。すなわち、エンジン冷却装置200では、水温センサ82(図1参照)を用いて以下に説明する制御フローが制御部290により実行されるように構成されている。
具体的には、図10に示すように、ステップS9において、エンジン110が相対的に高負荷状態であると判断された場合、ステップS10aにおいて、現在のエンジン出口水温Twが規定値T5よりも大きい(Tw>T5)か否かが制御部290により判断される。すなわち、水温センサ82の入力信号に基づいてエンジン出口水温Twが規定値T5よりも大きいか否かが制御部290により判断される。なお、規定値T5は、規定値T1(図8参照)よりも大きく、規定値T3(図8参照)よりも小さい値に設定されている。
ステップS10aにおいて、現在のエンジン出口水温Twが規定値T5よりも大きい(Tw>T5)と判断された場合、ステップS11では、冷却水の送水(通水)制御が継続される。すなわち、第1電動WP30と第2電動WP40との両方が駆動される。また、流量制御弁60は、全開状態(非通電状態)になるように制御される。これにより、冷却水は、第1電動WP30と第2電動WP40との回転数制御に基づく流量(中流量〜高流量)の状態で、ブロック通路71およびシリンダヘッド通路72の両方に流通される。
また、ステップS10aにおいて、現在のエンジン出口水温Twが規定値T5以下(Tw≦T5)であると判断された場合、ステップS12では、冷却水の送水(通水)制御が継続される。すなわち、第1電動WP30と第2電動WP40との両方が駆動される。また、流量制御弁60は、全閉状態(通電状態)になるように制御される。これにより、冷却水は、第1電動WP30と第2電動WP40との回転数制御に基づく流量(中流量)の状態で、ブロック通路71のみに流通される。
なお、エンジン冷却装置200における制御部290の制御フロー(図10参照)については、上記したステップS10aの判断として水温センサ82の検出値を用いている点を除いて、上記第1実施形態のエンジン冷却装置100と同様に構成されている。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、エンジン出口水温Tw、エンジン回転数、および、エンジン負荷に基づいて判別される運転モードに応じて、第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と、流量制御弁60の開度制御とを行うように制御部290を構成する。これにより、エンジン110のウォータジャケット120を流通するエンジン出口水温Tw、エンジン回転数およびエンジン負荷に基づいてエンジン110の運転モードを的確に判別するととともに判別された運転モードに応じて要求される冷却水流量を的確に把握することができる。したがって、運転モードに応じた適切なエンジン冷却を確実に行うことができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、運転モードが暖機運転モードの後半期である場合には、第2電動WP40を駆動させずに第1電動WP30を駆動するように制御部90(290)を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、暖機運転モードの後半期である場合には、上記とは反対に、第1電動WP30を駆動させずに第2電動WP40を駆動するように制御部90(290)を構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、「高負荷運転モード」の一例として乗員がアクセルペダルを踏み込んだ状態で車速を低速に維持したまま坂道を登坂走行した場合に高負荷運転モードに対応した動作制御がエンジン冷却装置100(200)に対して実行される例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、車両が坂道(登坂路)以外の不整地(オフロード)を走行する際にエンジン110が「高負荷運転モード」になった場合においても、本発明を適用することは可能である。
また、上記第1実施形態では、エンジン出口水温Tw、エンジン回転数、ノッキングの有無およびエンジン負荷に基づいて判別される運転モードに応じて、第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と流量制御弁60の開度制御とを行うように制御部90を構成し、上記第2実施形態では、エンジン出口水温Tw、エンジン回転数およびエンジン負荷に基づいて判別される運転モードに応じて、第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と流量制御弁60の開度制御とを行うように制御部290を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、エンジン出口水温Twのみに基づいて第1電動WP30および第2電動WP40の駆動制御と流量制御弁60の開度制御とを行うように制御部90(290)を構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、エンジン110を備えた自動車などの車両にエンジン冷却装置100(200)を搭載した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、内燃機関を備えた車両以外の設備機器に搭載されたエンジン冷却装置に対して本発明を適用してもよい。また、エンジン(内燃機関)110としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンおよびガスエンジンなどが適用可能である。
また、上記第1および第2実施形態では、説明の便宜上、制御部90(290)のエンジン冷却装置100(200)に関する制御処理を、処理フローに沿って順番に処理を行う「フロー駆動型」のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部90(290)の処理を、イベント単位で処理を実行する「イベント駆動型(イベントドリブン型)」の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
10 ラジエター
20 サーモスタット
30 第1電動WP(第1電動ウォータポンプ)
40 第2電動WP(第2電動ウォータポンプ)
50 ヒータコア
60 流量制御弁
70 冷却水循環経路(冷却水通路)
71 ブロック通路(第1冷却水通路)
72 シリンダヘッド通路(第2冷却水通路)
73、74、75、76、76a、76b 経路(冷却水通路)
81 ノックセンサ
82 水温センサ
90、290 制御部
100、200 エンジン冷却装置
110 エンジン
111 シリンダブロック
112 シリンダヘッド
120 ウォータジャケット(冷却水通路)

Claims (5)

  1. エンジンの上流側に並列的に配置され、前記エンジンの冷却水通路に冷却水を流通させる第1電動ウォータポンプおよび第2電動ウォータポンプと、
    前記冷却水通路の前記エンジンの下流側に位置する部分に配置された流量制御弁と、を備えた、エンジン冷却装置。
  2. 前記冷却水通路は、前記エンジンのシリンダブロックを通過する第1冷却水通路と、前記エンジンのシリンダヘッドを通過する第2冷却水通路とを含み、
    前記流量制御弁は、前記第1冷却水通路の前記エンジンの下流側に位置する部分に配置されている、請求項1に記載のエンジン冷却装置。
  3. 前記エンジンの運転モードに応じて、前記第1電動ウォータポンプおよび前記第2電動ウォータポンプの駆動制御と、前記流量制御弁の開度制御とを行う制御部をさらに備える、請求項1または2に記載のエンジン冷却装置。
  4. 前記制御部は、前記エンジンの冷却水通路を流通する冷却水温度、エンジン回転数、ノッキングの有無、および、エンジン負荷の少なくともいずれかに基づいて判別される前記運転モードに応じて、前記第1電動ウォータポンプおよび前記第2電動ウォータポンプの駆動制御と、前記流量制御弁の開度制御とを行うように構成されている、請求項3に記載のエンジン冷却装置。
  5. 前記制御部は、前記運転モードが暖機運転モードの後半である場合には、前記第2電動ウォータポンプを駆動させずに前記第1電動ウォータポンプを駆動するとともに、前記流量制御弁を全閉状態に制御するように構成されている、請求項3または4に記載のエンジン冷却装置。
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