JP2016078840A - 電動二輪車およびそのような二輪車のための自動保管システム - Google Patents

Abstract

【課題】電動二輪車およびそのような二輪車のための自動保管システムを改良する。
【解決手段】電動二輪車は、ハンドルバーの中央部（１７）に配置されたバッテリリセプタクル（２７）の２つのレール（２８）上をスライドすることによって組み付けられた、取り外し可能なバッテリ（９）を具備している。レール（２８）は下向き且つ後ろ向きに傾斜され、バッテリは、レールの上前端部（３０）からバッテリをスライドさせることによって、リセプタクル内に挿入される。バッテリは使用者に面し、使用者に視認可能である。レールは、バッテリを電気的に接続することにも寄与している。
【選択図】図２

Description

本発明は、電動二輪車およびそのような二輪車のための自動保管システムに関する。

より具体的には、本発明は、
− サドルを備えたフレームと、
− そのフレームに回転可能に組み付けられた少なくとも１つの後輪と、
− ハンドルバーに一体化されたフォークに回転可能に組み付けられた前輪であって、この前輪は、二輪車の進行方向を決定し、ハンドルバーは、フレームにヒンジ結合された中央部およびハンドルを備えた横アームを備えた、前輪と、
− 平坦な形状とされ、取外しおよび再充電可能なバッテリであって、
・ 第１主面および第２主面であって、それらの間にバッテリの厚さを決定した第１主面および第２主面と、
・ ２つの対向した第１側部と、
・ ２つの対向した第２側部と、を具備したバッテリと、
− そのバッテリを受容して電気的に接続するためのリセプタクルであって、このリセプタクルは、ハンドルバーの中央部に位置し、リセプタクルは、互いに向かい合い且つ前端部と後端部との間で二輪車の進行方向に沿って延びた２つの平行な横フランジを具備し、リセプタクルは、横フランジの前端部において開放されており、リセプタクルは、横フランジの前端部を起点として、リセプタクルの横フランジにバッテリを後方にスライドさせることによって、バッテリの第１側部をスロット挿入することを可能にした形状とされており、リセプタクルは、バッテリがリセプタクル内に係合された場合に、バッテリの後方へのスライドを制限するような形状とされており、リセプタクルは、バッテリがリセプタクル内に係合された場合に、サドルに着座した使用者がバッテリの少なくとも一部を視認可能なリセプタクルと、を具備した電動二輪車に関する。

特許文献１はそのような二輪車の例を開示しており、その二輪車では、リセプタクルは略水平とされ、横フランジの後端部において閉じられており、後端部には、バッテリの接続を可能とした電気コネクタが設けられている。

英国特許出願公開第２ ４１９ ４５９号明細書 仏国特許出願公開第２ ９８８ ０６８号明細書 欧州特許出願公開第１ ８２０ ７２２号明細書

本発明は、前述のタイプの二輪車をさらに改良することを目的としており、特に、ある意味では、それらの効率および人間工学を改良する。

この目的のために、本発明によれば、対象の種類のサイクルストレージ（cycle storage）は、
前端部が、二輪車の通常使用位置において後端部に対して持ち上げられて、リセプタクルが横フランジの後端部において開放されており、
バッテリがリセプタクル内に係合された場合に、バッテリを二輪車の一部である電気回路に電気的に接続するために、リセプタクルの横フランジは、バッテリの一部である相手側コネクタと係合するために適した電気コネクタを具備していることを特徴としている。

リセプタクルのこの機器は、デバイスの人間工学を改良し、特に、
− バッテリの自重によってバッテリ自身を挿入するので、バッテリの挿入および取外しを容易にし、
− バッテリの存在のより良好な確認性と正確な位置決めとを使用者に提供し、そのことは使用者に対してより視認性を良好にし（したがって、バッテリが使用者に対してより良好に視認されるので、街路において二輪車を離れた場合に、バッテリの盗難またはバッテリを忘れる危険性を減少もする）、
− リセプタクルを容易に清掃でき、
− リセプタクル内に水が溜まって、電気コネクタを汚染することを防止している。

本発明による二輪車の多様な実施形態において、１つ以上の以下の手段が、（場合により、互いに独立しておよび前述の手段から独立して）場合により使用され得る。
− リセプタクルはハンドルバーに固定され、所定の傾斜をリセプタクルに与え、前端部は、二輪車の通常使用位置において、後端部に対して持ち上げられている。
− リセプタクルは、２つの横フランジを接続した底部を備えたゆりかごのような形状とされ、リセプタクルは、２つの横フランジの間の上部において開放している。
− リセプタクルの底部は視覚効果を含み、使用者がバッテリをリセプタクル内に挿入する際にガイドしている。
− リセプタクルの底部は、リセプタクルの横フランジに平行な少なくとも１つの支持リブを具備し、バッテリがリセプタクル内に係合された場合に、バッテリはこの支持リブ上に載置される。
− 横フランジの電気コネクタは、パワー回路コネクタおよびデータ回路コネクタを具備している。
− リセプタクルの横フランジおよびバッテリの第１側部は、バッテリがリセプタクル内に係合された場合に、スナップ係合によってバッテリを保持することに適した保持手段を具備している。
− リセプタクルの横フランジは、各々が平行に重なりあった一対のリブを具備し、それらのリブの間に溝を形成し、その溝内にリセプタクルの電気コネクタが収容され、バッテリの第１側部は、各々が一対のリブの１つを受容する溝を備え、バッテリの相手側コネクタは、リセプタクルの電気コネクタに面した溝内に配置されている（これらの配置は、リセプタクルの電気コネクタおよびバッテリの相手側コネクタの保護に寄与している）。
− バッテリは、電子制御回路およびこの電子制御回路によって制御された電子表示手段を具備し、この表示手段は、サドルに着座した使用者に視認される。
− 表示手段は、発光ダイオードを具備している。
− 電子制御回路は、バッテリ状態情報を受信し、表示手段によってこの状態情報を表示するように形成されている。
− 電子制御回路は、ナビゲーション手段を具備した携帯電話と通信するように形成されており、電子制御回路は、携帯電話からのナビゲーション情報を受信して、（バッテリが使用者に視認可能であることを有効利用して、ならびに携帯電話とバッテリとが通常は使用者に所有されており、バッテリと携帯電話との間の通信が即座に且つ容易に確立されるように、携帯電話とバッテリとがあらかじめ構成されることが可能であることも有効利用して、）表示手段によってナビゲーション情報を表示するように形成されている。
− ハンドルバーは、担持構造およびこの担持構造を覆った筐体を具備し、バッテリのリセプタクルは、筐体に統合されている。
− バッテリは、バッテリが二輪車に接続されているかどうかを検出するように形成された検出手段と、この検出手段が、バッテリが二輪車に接続されていることを検出しない場合に、バッテリが放電することを回避するように形成された制御手段と、を具備している。

本発明は、二輪車の自動保管システムにも関し、
− 扁平形状を有した複数の取り外し可能且つ再充電可能なバッテリであって、各バッテリは、
・ バッテリの厚さをそれらの間に画定した第１主面および第２主面と、
・ ２つの対向した第１側部と、
・ ２つの対向した第２側部と、を具備したバッテリと、
− 複数の電動二輪車であって、各二輪車は、
− サドルを備えたフレームと、
− フレームに回転可能に組み付けられた少なくとも１つの後輪と、
− ハンドルバーに統合されたフォークに回転可能に組み付けられた前輪であって、前輪は二輪車の進行方向を画定し、ハンドルバーはフレームにヒンジ結合された中央部と、ハンドルを備えた２つの横アームと、を備えた、前輪と、
− 扁平形状を有する取り外し可能且つ再充電可能なバッテリであって、
・ それらの間にバッテリの厚さを画定した第１主面および第２主面と、
・ ２つの対向した第１側部と、
・ ２つの対向した第２側部と、を具備したバッテリと、
− バッテリを受容し且つバッテリを電気的に接続するリセプタクルと、を具備した二輪車と、
− 二輪車がロックされることが可能な、複数の固定ロックターミナルと、
− ロックターミナルに二輪車を選択的にロックおよびロック解除することが可能なように形成された、少なくとも１つの外部制御デバイスと、を具備している。

このタイプのシステムは、特許文献２から公知である。

本発明によれば、そのようなシステムは、リセプタクルがハンドルバーの中央部に位置することで特徴付けられており、
リセプタクルは、互いに向かい合い且つ後端部と前端部との間で二輪車の進行方向に沿って延びた２つの平行な横フランジを具備し、前端部は、二輪車の通常使用位置において後端部に対して隆起されており、リセプタクルは横フランジの前端部および後端部において開放されており、リセプタクルは、横フランジの前端部を起点として、リセプタクルの横フランジにバッテリを後方にスライドさせることによって、バッテリの第１側部をスロット挿入することを可能にした形状とされており、バッテリがリセプタクル内に係合された場合に、リセプタクルはバッテリの後方へのスライドを制限する形状とされており、
バッテリがリセプタクル内に係合された場合に、バッテリを二輪車の一部である電気回路に電気的に接続するために、リセプタクルの横フランジは、バッテリの一部である相手側コネクタと係合することに適した電気コネクタを具備し、
バッテリがリセプタクル内に係合された場合に、リセプタクルは、サドルに着座した使用者がバッテリの少なくとも一部を視認可能なような形状とされている。

最終的に、本発明は電動二輪車にも関し、この二輪車は、
− サドルを備えたフレームと、
− フレームに回転可能に組み付けられた少なくとも１つの後輪と、
− ハンドルバーに統合されたフォークに回転可能に組み付けられた前輪であって、前輪は二輪車の進行方向を決定し、ハンドルバーはフレームにヒンジ結合された中央部と、ハンドルを備えた２つの横アームと、を備えた、前輪と、
− 取り外し可能且つ再充電可能なバッテリと、
− バッテリを受容し且つバッテリを電気的に接続するリセプタクルと、を具備し、
リセプタクルは、ハンドルバーの中央部に位置し、
バッテリは、電子制御回路および電子制御回路によって制御された電子表示手段（例えば発光ダイオード）を具備し、表示手段は、サドルに着座した使用者が視認可能であり、
電子制御回路は、ナビゲーション手段を具備した携帯電話と通信するように形成されており、電子制御回路は、携帯電話からのナビゲーション情報を受信して、表示手段によってナビゲーション情報を表示するように形成されている。

本発明の他の特徴および利点は、添付図を参照した非限定的な実施例によって与えられたその形態の以下の記載から明らかになるだろう。

本発明の実施形態による、取り外し可能なバッテリを備えた電動二輪車のための自動保管システムを示した概略図である。 二輪車のバッテリリセプタクル内に挿入される、図１の二輪車の１つのバッテリを示した斜視図である。 図１の二輪車のバッテリリセプタクルを示した、図２に類似した視点の図である。 リセプタクル内に係合されたバッテリを示した、図２に類似した視点の図である。 図１の二輪車保管システムの種電気部品を示したブロック線図である。

様々な図において、同様の参照符号は同一または類似の要素を示している。

図１に示されたように、本発明は特に自転車のような二輪車１の自動保管システムに関し、例えば二輪車が公共の使用のために入手可能な公共のスペース内に二輪車を保管することを可能にしている。

この二輪車自動保管システムは、複数の二輪車保管ステーションを具備してもよく、その１つが図１に示されている。各二輪車保管ステーションは、例えば中央ターミナル２を具備し、それはここではユーザインターフェイスを備えた双方向ターミナルの形式であり、例えばキーボード３、ディスプレイ４、携帯式メモリカードのためのリーダ５、チケット印刷デバイス等を具備し得る。それとは異なり、双方向ターミナル２はユーザインターフェイスを備えず、二輪車保管ステーションと中央サーバ８（ＳＥＲＶ）との間の単純な通信ゲートウェイであってもよい。

双方向ターミナル２は、予約および二輪車貸出を管理する中央サーバ８、ならびに保管された場合に二輪車をロックする複数のロックターミナル７と通信し、ロックターミナルは、例えば公共スペースの地面に固定されたロックターミナルの形式であってよく、各々が１つの二輪車１をロックすることが可能である。

図１に示されたように、各二輪車１は、二輪車から独立した取り外し可能なバッテリ９とともに作動する動力補助二輪車であってもよく、その二輪車は、
− サドル１１を備えたフレーム１０と、
− フレーム１０に回転可能に組み付けられ、同じくフレームに組み付けられたペダルアセンブリ１３によって駆動される、少なくとも１つの後輪１２と、
− ハンドルバー１６と一体化されたフォーク１５に回転可能に組み付けられた前輪１４であって、それらは一体となって二輪車の進行方向Ｘ決定し、ハンドルバーはフレームにヒンジ結合された中央部１７と、ハンドル１９を備えた２つの横アーム１８と、を備えた前輪と、を具備している。

前輪は、バッテリ９によって電力供給される電気モータを統合したモータハブ２０を有利に具備している。

フォーク１５またはハンドルバー１６、場合によってはかご２１を支持している。

システムの電気バッテリ９は取り外し可能であり、二輪車１から独立している。それらは有利に使用者の所有物であり、二輪車の使用後にバッテリを自宅で再充電するために、使用者はバッテリを自分で運搬する。

図２および図４により詳細に示されているように、各バッテリ９は例えばプラスチック製の外側筐体９ａを具備している。この外側筐体９ａは扁平形状を有し、
− 第１主面２２および第２主面２３は、二輪車の通常使用の際はそれぞれ上面および下面であり、それらの間にバッテリ９の厚さｅを画定しており、
− 例えば、２つの対向した第１側部２４は、バッテリの長さＬを画定した２つの長辺側であり、
− ２つの対向した第２側部２５、２６は、それぞれ前側および後側であり、例えばバッテリの幅ｌを画定した２つの短辺側である。

各バッテリ９は、例えばリチウムイオンバッテリであってもよく、特にリチウムイオンポリマバッテリおよびリン酸リチウムイオンバッテリの中から選択され、例えば２４Ｖまたは３６Ｖの電圧を生じる。それは、４０〜１００Ｗｈの間（有利には６０〜８５Ｗｈの間）の電気エネルギの蓄電容量であってもよく、重量は１ｋｇ未満（有利には５００〜９００ｇの間）、長さＬは２０ｃｍ未満（有利には１０〜１５ｃｍの間）、幅ｌは８〜１２ｃｍ、および厚さｅは１５〜４０ｍｍであってもよい。

各二輪車１は、１つのバッテリ９を受容するための且つこのバッテリを二輪車に電気的に接続するためのリセプタクル２７を具備しており、それは図２〜図４に明確に見られている。

有利には、リセプタクル２７はハンドルバーの中央部１７に位置している。

リセプタクル２７は、後端部２９と前端部３０との間で二輪車の進行方向Ｘに沿って延びた、互いに向き合った２つの平行な横フランジ２８を具備している。前端部３０は、二輪車の通常の使用位置において後端部２９よりも持ち上げられ、フランジは、水平進行方向Ｘと同じ垂直面内の方向Ｘ´において長手方向に延びている。横フランジ２８の長手方向Ｘ´は、水平進行方向Ｘと角度αをなし、この角度αは例えば３０〜６０°の間、例えば約４５°とすることが可能である。

リセプタクル２７はハンドルバー１６に固定され、前述の横フランジ２８に傾斜を与えている。

リセプタクル２７は、横フランジ２８の前端部３０および後端部２９において開放している。

横フランジ２８は、バッテリ９の第１側部２４とスライド係合して協働するように形成されたランナを形成している。

リセプタクル２７は、横フランジ２８の前端部３０を起点として、（図２の矢印３１の方向において）リセプタクル２７の横フランジ２８の後方にバッテリをスライドさせることによって、バッテリ９の第１側部２４をスロット挿入することを許容する形状とされている。

このバッテリがリセプタクル内に係合された場合に（図３）、リセプタクルは当接によってバッテリ９の後方へのスライドを制限するような形状とされている。

リセプタクルは、バッテリ９がこのリセプタクル２７内に係合された場合に、サドル１１に着座した使用者が、バッテリ９の少なくとも一部を見ることが可能であるような形状とされている。

この目的のために、リセプタクル２７は上部において開放されていてもよく、特にリセプタクル２７の横フランジ２８が前述のように傾斜しているので、バッテリ９の大部分は使用者に視認可能である。この配置は、使用者がバッテリ９を連続的に視認して、バッテリの不正確な挿入、使用中のバッテリの盗難、および使用後のバッテリの取り忘れの危険性を制限することを可能にしている。

リセプタクル２７は、２つの横フランジ２８を接続した底部３２を備えたゆりかごの形状であってもよい。底部３２は後方下向きに傾斜され、好適に方向ＸＸ´を含んだ垂直面内において長方形もしくは凸形状のプロファイルを有し、方向Ｘに直交した面内において凹形状プロファイルを有する。この形状は、リセプタクル２７の雨水の排出および清掃を容易にしている。

リセプタクルの底部３２は、バッテリがリセプタクル内に挿入された場合に、使用者をガイドするための視覚的表示３５を含んでいてもよい。

リセプタクル２７の底部３２は、リセプタクルの横フランジ２８に平行な少なくとも１つの支持リブ３６（例えば２つのリブ３６）を含んでいてもよく、バッテリ９は、このバッテリがリセプタクル２７内に係合された場合に、支持リブ３６上に載置される。このことは、バッテリ９の下に自由空間を残し、雨水の排出を容易にすることを補助してもいる。

ハンドルバー１６は、例えばチューブ状金属構造（図４）の支持構造３３を具備してもよく、筐体３４は支持構造３３をカバーして、支持構造に担持されてもよく、例えばそれはプラスチック筐体である。リセプタクル２７は、筐体３４と一体とされてもよい。特に、リセプタクル２７は、二輪車１の通常の使用位置において、筐体３４の上面の一部によって形成され得る。

バッテリ９がリセプタクル２７内に係合された場合に、バッテリ９を二輪車１に電気的に接続するために、リセプタクル２７の横フランジ２８は、相手側コネクタ３９ａ、４０ａと係合するように形成された電気コネクタ３９、４０を具備し、相手側コネクタはバッテリ９の第１側部２４の一部である。電気コネクタ３９、４０は、リセプタクル２７の２つの側部の両方の横フランジ２８の間に有利に分配され得る。例えば、横フランジの電気コネクタ３９、４０は、２つの横フランジ２８にそれぞれ配置されたパワー回路コネクタ３９、および２つの横フランジ２８にそれぞれ配置されたデータ回路コネクタ４０である。電気コネクタ３９、４０は、例えば弾性金属端子またはた剛体金属端子であってよく、バッテリの相手側コネクタ３９ａ、４０ａに対して、リセプタクルの内部に向かって弾性的に付勢されている。

リセプタクルの横フランジ２８およびバッテリの第１側部２４は、バッテリがリセプタクル２７内に係合された場合に、ロック係合によってバッテリ９を保持するように形成された保持手段４１、４１ａをさらに具備し得る。これらの保持手段は、例えば横フランジ２８内に組み付けられたビードもしくはそれに類似するものであってよく、リセプタクル２７内において突出した位置と、横フランジ２８内の後退位置と、の間で移動可能であり、このビードは突出位置に向かって弾性的に付勢されている。この場合、保持手段はバッテリの第１側部２４内の凹部４１ａも具備し、ビード４１を受容するように形成されている。

好適な実施形態においては、リセプタクルの横フランジ２８は、各々が平行に重なりあった一対のリブ３７を具備し、これらのリブはリセプタクル２７内において水平に突出し、それらの間に溝３８を形成しており、この溝の内部にリセプタクルの電気コネクタ３９、４０および必要に応じて保持要素４１が収容されている。有利には、リブ３７は完全にコネクタ３９、４０および必要に応じて保持要素４１をカバーし、衝撃および汚染に対して最大限の保護を提供している。バッテリの各第１側部２４は、これらの一対のリブ３７の１つを受容する溝４２を含んでいる。バッテリの相手側コネクタ３９ａ、４０ａは、リセプタクルの電気コネクタ３９、４０に対向した、前述の溝４２内に配置され、バッテリの凹部４１ａは、ビード４１に面した溝４２内に配置される。

有利には、バッテリ９は例えば発光ダイオード４３のような表示手段を含み、その手段は以下に記載された電子バッテリ制御回路によって制御されている。

二輪車の電気的動作は、制御ユニット５０もしくはＵＣとして以下に参照された、図５に示された二輪車制御デバイス５０によって制御されている。この制御ユニット５０は統合デバイス、または場合により二輪車１内に複数の位置に分散された回路基板の組み合わせであってよく、例えば筐体３４および／またはかご２１内に配置されたハウジング内に分散されている（この場合、対象のハウジングは例えばかご２１の底部、および／もしくは１つ以上の側壁に取り付けられる）。

図５の実施例においては、制御ユニット５０はプロセッサ５０ａ（ＰＲＯＣ）およびパワー管理ユニット５０ｂ（ＣＵＲＲ ＭＡＮＡＧ）を具備している。

パワー管理ユニット５０ｂは、前述のパワー回路コネクタ３９によって第１にバッテリ９（および場合によっては二輪車１に恒久的に組み付けられた固定バッテリ）に接続され、第２に電気モータ５１（Ｍ）、例えば前述のモータハブ２０の一部である、ペダル補助のための例えば電気モータに接続されている。モータ５１は、例えば約２５０Ｗの標準化された動力を提供し、例えば２４Ｖまたは３６Ｖの電圧によりモータ５１を運転してもよい。パワー管理ユニット５０ｂは、プロセッサ５０ａによって制御されて、モータ５１の動作を管理する。

プロセッサ５０ａは、特に
− 前述のデータ回路コネクタ４０を利用して、バッテリ９の一部である中央処理ユニット６３（ＣＰＵ）に、
− 特に前述のモータの回転速度測定値を受信するように、モータ５１に、
− 使用者によりペダルアセンブリに加えられたトルクの測定値、およびペダルアセンブリ１３の回転速度の測定値を受信するために、それ自体公知のペダルセンサ６１（ＰＥＤ ＳＥＮＳ）に、および
− 好適に、進行方向Ｘにおいて二輪車１（したがって地面）の傾斜を測定するように形成された傾斜センサ６２（ＩＮＣＬ ＳＥＮＳ）に、接続されることも可能である。

プロセッサ５０ａは通信インターフェイス５２（ＣＯＭ）も制御し、このインターフェイスは、各ロックターミナル７の一部である類似の通信インターフェイス５３（ＣＯＭ）と通信するために形成されている。通信インターフェイス５２、５３は、任意の公知のタイプであってよく、例えばワイヤを介して、誘導によって、電波によって、または他の何らかの方法によって作動してもよい。

ロックターミナル７の通信インターフェイス５３は、ロックターミナル７に特有の（マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または他の）中央処理ユニット５４（ＣＰＵ）と通信し、このＣＰＵ５４は、ロックターミナル７上の二輪車のロックを検出することに適した電気ロック５５（ＬＯＣＫ−そのようなロックの例は、例えば特許文献３内に開示されている）を制御して、ロックターミナル７上で二輪車１のロックを検出するように形成された少なくとも１つのセンサ５６（ＳＥＮＳ）、および通信インターフェイス５７（ＣＯＭ）と通信し、通信インターフェイス５７は、例えばワイヤ６（図１）を利用して、または短距離電波リンクもしくは他の任意の方式によって通信するために形成されたモデムであり、前述の双方向ターミナル２の一部である類似の通信インターフェイス５８（ＣＯＭ）と通信する。

双方向ターミナル２は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、またはそれらに類似したような中央処理ユニット５９（ＣＰＵ）も具備し、そのユニットは前述の符号３〜５のデバイスと通信し、同様に無線によってまたはワイヤを利用して、中央サーバ８と通信するモデムのような通信インターフェイス６０（ＣＰＵ）と通信する。

バッテリの制御ユニット６３は、ここでは例えば合計で３つある、例えば前術の発光ダイオード４３から単に成るディスプレイ６４を制御している。

バッテリの制御ユニット６３は、（例えば充電レベル、故障等の）バッテリ９に関する状態情報を受信し、その状態情報をディスプレイ６４に表示する。非限定的な実施例においては、発光ダイオード４３は、バッテリ９の故障もしくは不十分な充電の検出に伴って点滅してもよく、中央処理ユニット６３は、充電レベルによって所定の数の発光ダイオード４３を点灯してもよい。

バッテリの中央処理ユニット６３は、バッテリが二輪車１に接続されたことを検出することに適した検出器６５（ＤＥＴ）にさらに接続されてもよい。検出器６５は例えば磁気センサであってもよく、センサが、例えばリセプタクル２７の底部３２内またはその下に統合された磁石６６（ＭＡＧ）に向かい合った場合に、検出信号を提供するように形成されてもよい。バッテリの中央処理ユニット６３は、検出器６５がバッテリ９の二輪車１への接続を検出しない場合に、バッテリ９が放電されることを防止するように、有利に形成されることが可能である。

バッテリの制御ユニット６３は、使用者によって所有された（スマートフォンまたはそれに類似の）無線通信携帯電話６８と通信するように形成された、通信インターフェイス６７（ＣＯＭ）にさらに接続されてもよい。通信インターフェイス６７は、例えばブルートゥース、または他の所定のタイプを含んだ、無線インターフェイスであってもよい。

制御ユニット６３と携帯電話６８との間のこの通信は、バッテリ９の動作および二輪車１の使用に関連した個人向け情報を携帯電話６８に送信することを可能にしている。この通信は、携帯電話６８から二輪車１の動作モード、特にモータ５１によって提供される動力補助のタイプを制御することを可能にしている。

携帯電話がナビゲーション手段を具備している場合、この通信は、携帯電話６８がナビゲーション情報を、簡素な方式においてディスプレイ６４上にそれを表示することが可能な制御ユニット６３に提供することを可能にしている。例えば、発光ダイオード４３は水平な線上に配置され、ＣＰＵ６３は、二輪車が右折する場合に右の発光ダイオード４３を点滅させ、二輪車が左折する場合に左の発光ダイオード４３を点滅させてもよい。

ここに記載されたデバイスは、以下のように操作する。使用者がステーションから二輪車１を借りようとした場合、使用者は、彼自身もしくは彼女自身を双方向ターミナル２に、または任意の他の公知の手段によって認識させ、二輪車１を選択して、それ自身公知の手段においてロックターミナル７から二輪車を解放し、使用者は、彼もしくは彼女が二輪車のリセプタクル２７内に挿入する充電済みのバッテリ９を持ってくる。

使用後には、使用者は二輪車１を（二輪車を借りたもしくは他の）二輪車保管ステーションに戻し、それ自体公知の方式において、ステーションのロックターミナル７に戻してロックする。二輪車１がロックターミナル７にロックされた場合、ロックターミナル７はこのロックをセンサ５６を利用して検出し、その情報を通信インターフェイス５３および５２を通じて二輪車１に送信し、通信インターフェイス５８および５７を介して双方向ターミナル２に送信する。

１ ・・・二輪車
２ ・・・中央ターミナル
３ ・・・キーボード
４ ・・・ディスプレイ
５ ・・・リーダ
７ ・・・ロックターミナル
８（ＳＥＲＶ） ・・・中央サーバ
９ ・・・バッテリ
１０ ・・・フレーム
１１ ・・・サドル
１２ ・・・後輪
１３ ・・・ペダルアセンブリ
１４ ・・・前輪
１５ ・・・フォーク
１６ ・・・ハンドルバー
１７ ・・・中央部
１８ ・・・横アーム
１９ ・・・ハンドル
２０ ・・・モータハブ
２１ ・・・かご
２２ ・・・第１主面
２３ ・・・第２主面
２５、２６ ・・・側部
２７ ・・・リセプタクル
２８ ・・・横フランジ
２９ ・・・後端部
３０ ・・・前端部
３３ ・・・支持構造
３４ ・・・筐体
３５ ・・・視覚的表示
３７ ・・・リブ
３８ ・・・溝
３９、４０ ・・・電気コネクタ
３９ａ、４０ａ ・・・相手側コネクタ
４１、４１ａ ・・・保持手段
４２ ・・・溝
４３ ・・・発光ダイオード
５０ ・・・制御ユニット
５０ａ ・・・プロセッサ
５０ｂ ・・・パワー管理ユニット
５２、５３、５７、５８、６０、６７（ＣＯＭ） ・・・通信インターフェイス
５４、５９（ＣＰＵ） ・・・中央処理ユニット
５５（ＬＯＣＫ） ・・・電気ロック
５６（ＳＥＮＳ） ・・・センサ
６１（ＰＥＤ ＳＥＮＳ） ・・・ペダルセンサ
６２（ＩＮＣＬ ＳＥＮＳ） ・・・傾斜センサ
６３（ＣＰＵ） ・・・中央処理ユニット
６４ ・・・ディスプレイ
６５（ＤＥＴ） ・・・検出器
６６（ＭＡＧ） ・・・磁石
６８ ・・・携帯電話

Claims (15)

1. 電動二輪車であって、
   − サドル（１１）を備えたフレーム（１０）と、
   − 該フレーム（１０）に回転可能に組み付けられた少なくとも１つの後輪（１２）と、
   − ハンドルバー（１６）に統合されたフォーク（１５）に回転可能に組み付けられた前輪（１４）であって、該前輪は前記二輪車の進行方向（Ｘ）を画定し、前記ハンドルバー（１６）は前記フレーム（１０）にヒンジ結合された中央部（１７）と、ハンドル（１９）を備えた２つの横アーム（１８）と、を備えた、前輪と、
   − 扁平形状を有した取り外し可能且つ再充電可能なバッテリ（９）であって、
   ・ 該バッテリの厚さ（ｅ）を画定した第１主面および第２主面（２２、２３）と、
   ・ ２つの対向した第１側部（２４）と、
   ・ ２つの対向した第２側部（２５）と、を具備したバッテリ（９）と、
   − 前記バッテリ（９）を受容し且つ前記バッテリを電気的に接続するリセプタクル（２７）であって、該リセプタクルは、前記ハンドルバーの中央部（１７）に位置し、前記リセプタクル（２７）は、互いに向かい合い且つ後端部（２９）と前端部（３０）との間で前記二輪車の進行方向（Ｘ）に沿って延びた、２つの平行な横フランジ（２８）を具備し、前記リセプタクル（２７）は前記横フランジの前記前端部（３０）において開放されており、前記リセプタクル（２７）は、前記バッテリを前記横フランジの前端部（３０）から前記リセプタクルの横フランジ（２８）上を後方にスライドさせることによって、前記バッテリの第１側部（２４）をスロット挿入することを可能にした形状とされており、前記バッテリ（９）が前記リセプタクル（２７）内に係合された場合に、前記リセプタクル（２７）は前記バッテリ（９）の後方へのスライドを制限する形状とされており、前記バッテリが前記リセプタクル（２７）内に係合された場合に、前記リセプタクル（２７）は、前記サドル（１１）に着座した使用者が前記バッテリ（９）の少なくとも一部を視認可能なような形状とされた、リセプタクル（２７）と、を具備した二輪車において、
   前記前端部（３０）は、前記二輪車の通常使用位置において前記後端部（２９）に対して隆起されており、前記リセプタクル（２７）は前記横フランジの前記後端部（２９）において開放されており、
   前記バッテリ（９）が前記リセプタクル（２７）内に係合された場合に、前記バッテリを前記二輪車の一部である電気回路（５１）に電気的に接続するために、前記リセプタクルの横フランジ（２８）は、前記バッテリの一部である相手側コネクタ（３９ａ、４０ａ）と係合することに適した電気コネクタ（３９、４０）を具備していることを特徴とする二輪車。
2. 前記リセプタクル（２７）は前記ハンドルバー（１６）に固定されており、所定の傾斜を前記リセプタクルに与え、前記二輪車の通常使用位置において、前記前端部（３０）が前記後端部（２９）に対して隆起されていることを特徴とする請求項１に記載の二輪車。
3. 前記リセプタクル（２７）は、前記２つの横フランジ（２８）を接続した底部（３２）を備えたゆりかごのような形状であり、前記リセプタクルは、前記２つの横フランジの間の上部において開放されていることを特徴とする請求項１または２に記載の二輪車。
4. 前記リセプタクルの底部（３２）は視覚的表示（３５）を具備し、前記使用者が前記バッテリ（９）を前記リセプタクル（２７）内に挿入する際にガイドしていることを特徴とする請求項３に記載の二輪車。
5. 前記リセプタクルの底部（３２）は、前記リセプタクルの横フランジ（２８）に平行な少なくとも１つの支持リブ（３６）を具備し、前記バッテリが前記リセプタクル内に係合された場合に、前記バッテリ（９）は前記支持リブ（３６）上に位置することをガイドしていることを特徴とする請求項３または４に記載の二輪車。
6. 前記横フランジの電気コネクタは、パワー回路コネクタ（３９）およびデータ回路コネクタ（４０）を具備していることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載の二輪車。
7. 前記リセプタクルの横フランジ（２８）および前記バッテリの第１側部（２４）は、前記バッテリが前記リセプタクル内に係合された場合に、スナップ係合によって前記バッテリ（９）を保持することに適した保持手段（４１、４１ａ）を具備していることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載の二輪車。
8. 前記リセプタクルの横フランジ（２８）は、それらの間に溝（３８）を形成した、平行に重なりあった一対のリブ（３７）を各々が具備し、前記溝内に前記リセプタクルの電気コネクタ（３９、４０）が収容され、前記バッテリの第１側部（２４）は、各々が前記一対のリブ（３７）の１つを受け入れる溝（４２）を備え、前記バッテリの相手側コネクタ（３９ａ、４０ａ）は、前記リセプタクルの電気コネクタ（３９、４０）に面した前記溝（４２）内に配置されていることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載の二輪車。
9. 前記バッテリ（９）は、電子制御回路（６３）および該電子制御回路（６３）によって制御された電子表示手段（６４）を具備し、該表示手段（６４）は、前記サドル（１１）に着座した使用者が視認可能であることを特徴とする請求項１〜８のいずれか一項に記載の二輪車。
10. 前記表示手段（６４）は、発光ダイオード（４３）であることを特徴とする請求項９に記載の二輪車。
11. 前記電子制御回路（６３）は、前記バッテリ（９）に関する状態情報を受信し、前記表示手段（６４）によって前記状態情報を表示するように形成されていることを特徴とする請求項９または１０に記載の二輪車。
12. 前記電子制御回路（６３）は、ナビゲーション手段を具備した携帯電話（６８）と通信するように形成されており、前記電子制御回路（６３）は、前記携帯電話（６８）からのナビゲーション情報を受信して、前記表示手段（６４）によって前記ナビゲーション情報を表示するように形成されていることを特徴とする請求項９〜１１のいずれか一項に記載の二輪車。
13. 前記ハンドルバー（１６）は、担持構造（３３）および該担持構造を覆った筐体（３４）を具備し、前記バッテリのリセプタクル（２７）は、前記筐体（３４）に統合されていることを特徴とする請求項１〜１２のいずれか一項に記載の二輪車。
14. 前記バッテリ（９）は、前記バッテリが前記二輪車（１）に接続されているかどうかを検出するように形成された検出手段（６５）と、該検出手段（６５）が、前記バッテリが前記二輪車に接続されていることを検出しない場合に、前記バッテリが放電することを回避するように形成された制御手段（６３）と、を具備していることを特徴とする請求項１〜１３のいずれか一項に記載の二輪車。
15. 二輪車のための自動保管システムであって、
    − 扁平形状を有した複数の取り外し可能且つ再充電可能なバッテリ（９）であって、各バッテリは、
    ・ 該バッテリの厚さ（ｅ）をそれらの間に画定した第１主面および第２主面（２２、２３）と、
    ・ ２つの対向した第１側部（２４）と、
    ・ ２つの対向した第２側部（２５）と、を具備したバッテリ（９）と、
    − 複数の電動二輪車（１）であって、各二輪車は、
    ・ サドル（１１）を備えたフレーム（１０）と、
    ・ 該フレーム（１０）に回転可能に組み付けられた少なくとも１つの後輪（１２）と、
    ・ ハンドルバー（１６）に統合されたフォーク（１５）に回転可能に組み付けられた前輪（１４）であって、該前輪は前記二輪車の進行方向（Ｘ）を画定し、前記ハンドルバーは前記フレームにヒンジ結合された中央部と、ハンドルを備えた２つの横アームと、を備えた、前輪と、
    ・ 前記バッテリ（９）の１つを受容し且つ前記バッテリを前記二輪車に電気的に接続するリセプタクル（２７）と、を具備した二輪車と、
    − 該二輪車（１）がロックされることが可能な、複数の固定ロックターミナル（７）と、
    − 該ロックターミナル（７）に前記二輪車（１）を選択的にロックおよびロック解除することが可能に形成された、少なくとも１つの外部制御デバイス（２、８）と、を具備した自動保管システムにおいて、
    前記リセプタクル（２７）は前記ハンドルバーの中央部（１７）に位置し、
    前記リセプタクル（２７）は、互いに向かい合い且つ後端部（２９）と前端部（３０）との間で前記二輪車の進行方向（Ｘ）に沿って延びた２つの平行な横フランジ（２８）を具備し、前記前端部（３０）は、前記二輪車の通常使用位置において前記後端部（２９）に対して隆起されており、前記リセプタクル（２７）は前記横フランジの前記前端部（３０）および後端部（２９）において開放されており、前記リセプタクル（２７）は、前記バッテリを前記横フランジの前端部（３０）から前記リセプタクルの横フランジ（２８）上を後方にスライドさせることによって、前記バッテリの第１側部（２４）をスロット挿入することを可能にした形状とされており、前記バッテリ（９）が前記リセプタクル（２７）内に係合された場合に、前記リセプタクル（２７）は前記バッテリ（９）の後方へのスライドを制限する形状とされており、
    前記バッテリ（９）が前記リセプタクル（２７）内に係合された場合に、前記バッテリを前記二輪車の一部である電気回路（５１）に電気的に接続するために、前記リセプタクルの横フランジ（２８）は、前記バッテリの一部である相手側コネクタ（３９ａ、４０ａ）と係合することに適した電気コネクタ（３９、４０）を具備し、
    前記リセプタクル（２７）は、前記バッテリが前記リセプタクル（２７）内に係合された場合に、前記サドル（１１）に着座した使用者が、前記バッテリ（９）の少なくとも一部を見ることが可能である形状とされていることを特徴とする自動保管システム。

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