JP2016078604A - アライメント調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化又は省エネルギ化を促進することが可能なアライメント調整装置を提供する。【解決手段】アライメント調整装置12は、車体側支持部材30に固定されると共に車輪側支持部材28を回転させるアクチュエータ32と、アクチュエータ32側の第1ねじ部120と車輪側支持部材28側の第2ねじ部94とからなるねじ機構122とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、車輪のアライメントを調整可能なアライメント調整装置に関する。
特許文献1では、車輪懸架装置の構造が簡単で組立てスペース的に有利に配置される能動的な制御システムのある車輪懸架装置を提供することを課題としている([0006])。当該課題を解決するため、特許文献1では、車輪1を回転可能に軸受けする車輪側支持要素17と軸側支持要素19を備えた自動車の車輪懸架装置を備える(要約、図1)。操作の際にトー角δ及び/又はキャンバ角εを調整するため、車輪側支持要素17は、軸側支持要素19に対して旋回角φ(図3)だけ旋回可能にされる(要約)。アクチュエータ21は、回転軸27、28(図3)の周りに互いにねじれる車輪側回転部分23と軸側回転部分25を備え、車輪側回転部分23は、両回転部分23、25がねじれる際に軸側回転部分25に対して旋回角φだけ偏向可能となる(要約)。
特許文献1の第3の実施例では、車輪側支持要素17に制動装置61を取り付ける(図6、[0069])。また、車輪側回転部分23及び軸側回転部分25を介さずに制動装置61による制動トルクを車体に伝達する金属蛇腹57が設けられる([0069])。
特表2011−500428号公報
上記のように、特許文献1では、車輪側回転部分23及び軸側回転部分25を介さずに制動トルクを車体に伝達するための構成として金属蛇腹57を開示している(図6、[0069])。しかしながら、金属蛇腹57は、車輪側回転部分23及び軸側回転部分25の周囲に配置されるため、省スペース化を図ることが困難である。加えて、金属蛇腹57を用いる場合、トー角δ及び/又はキャンバ角εを調整するためにも金属蛇腹57を変形させる必要が生じる。これにより、より大きな出力が可能なアクチュエータ21(そのようなアクチュエータ21は大型化する傾向にある。)が必要となる。従って、特許文献1の構成では、省スペース化又は省エネルギ化の観点から改善の余地がある。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、省スペース化又は省エネルギ化を促進することが可能なアライメント調整装置を提供することを目的とする。
本発明に係るアライメント調整装置は、ホイールに接続された車輪側回転部材と、前記車輪側回転部材を第1軸の回りに相対回転可能に支持した車輪側支持部材と、車両のサスペンション装置に設けられると共に、前記第1軸と交差する第2軸の回りに前記車輪側支持部材を相対回転可能に支持した車体側支持部材と、前記車輪側回転部材に設けられたブレーキ部材と、前記車体側支持部材に設けられたブレーキ受け部材とを備えるものであって、前記アライメント調整装置は、前記車体側支持部材に固定されると共に前記車輪側支持部材を回転させるアクチュエータと、前記アクチュエータ側の第1ねじ部と前記車輪側支持部材側の第2ねじ部とからなるねじ機構とを有することを特徴とする。
本発明によれば、アクチュエータを能動的に作動させることにより、車輪側支持部材を第2軸の周りに相対回転させる。これにより、車輪のアライメント(トー角及びキャンバ角)を調整することができる。また、本発明によれば、アクチュエータと車輪側支持部材とを連結するねじ機構が設けられる。ねじ機構では、第1ねじ部と第2ねじ部との間に摩擦力が生じる。このため、アクチュエータが停止している状態で外力(例えば、ブレーキトルク)がねじ機構に作用しても、第1ねじ部と第2ねじ部の間の相対移動が起こり難くなる(セルフロック効果)。従って、外力によるアライメントの変化を抑制可能となる。加えて、特許文献1の金属蛇腹57と比較して、ねじ機構は、その構造上、省スペース化を図ることが可能となる。或いは、アクチュエータを作動させる際、特許文献1の金属蛇腹57のような部材を変形させる必要がなくなれば、必要となるアクチュエータの出力が小さくなることで、省エネルギ化を促進することが可能となる。
前記アクチュエータがモータである場合、前記第1ねじ部を、前記モータの出力軸上に形成されたウォームとし、前記第2ねじ部を、ウォームホイールとして機能する前記車輪側支持部材の外周に形成されたねじ部としてもよい。これにより、簡易な構成でセルフロック効果を奏することが可能となる。
前記車輪側支持部材は、第1ベアリングを介して前記車輪側支持部材を相対回転可能に支持する車輪側連結部と、前記第2軸に沿って配置された複数の第2ベアリングを介して前記車体側支持部材に相対回転可能に支持される車体側連結部と、前記第2ねじ部が形成されたウォームホイール部とを備えてもよい。その場合、前記ウォームホイール部は、前記第2軸の方向において前記複数の第2ベアリングの間に配置されてもよい。これにより、第2軸の方向において車体側連結部とウォームホイール部とを偏位させる場合と比較して、第2軸の方向における省スペース化を図ることが可能になる。
本発明によれば、省スペース化又は省エネルギ化を促進することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るアライメント調整装置を搭載した車両の構成を簡略化又はモデル化して示す一部断面底面図である。 前記アライメント調整装置を搭載した前記車両の一部を簡略的に示す外観斜視図である。 前記アライメント調整装置の一部を断面で表示した第1部分断面図(背面断面図)である。 前記アライメント調整装置の一部を断面で表示した第2部分断面図(平面断面図)である。 前記アライメント調整装置の一部を前記車両の内側から外側に向かって見た場合の図である。 前記アライメント調整装置の制御系を示す図である。
A.一実施形態
[A1.車両10の構成]
(A1−1.車両10の全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るアライメント調整装置12を搭載した車両10の構成を簡略化又はモデル化して示す一部断面底面図である。図2は、アライメント調整装置12を搭載した車両10の一部を簡略的に示す外観斜視図である。図3及び図4は、アライメント調整装置12の一部を断面で表示した第1・第2部分断面図(背面断面図及び平面断面図)である。図5は、アライメント調整装置12の一部を車両10の内側から外側に向かって見た場合の図である。図6は、アライメント調整装置12の制御系を示す図である。なお、図2〜図4と比較して、図1に示す構成は、理解を容易化するために単純化すると共に、一部の構成(後述する車体側連結部82等)を変形していることに留意されたい。
本実施形態の車両10は、それぞれがタイヤ22(樹脂部)及びホイール24(金属部)を備える車輪20(タイヤ組立体)を4つ有する4輪車であるが、3輪車、6輪車等であってもよい。また、車両10は、後輪駆動(FR)車であるが、前輪駆動(FF)車又は四輪駆動車等であってもよい。また、図1〜図5では、車両10の右後ろの車輪20(駆動輪としての後輪)を中心に示されているが、左後ろの車輪20にも同様の構成を採用可能である。また、左前及び右前の車輪20(従動輪としての前輪)にもアライメント調整装置12を適用可能である。
図1等に示すように、車両10は、車輪20に加え、ハブ26、ハブキャリア28、車体側支持部材30、アライメント調整モータ32(アクチュエータ)、サスペンション装置34、ブレーキモータ36(図3)及びブレーキキャリパ38を有する。さらに、図6に示すように、車両10は、センサ群50及び電子制御装置52(以下「ECU52」という。)を有する。
(A1−2.車輪20)
タイヤ22は、ホイール24の外周に固定され、また、ホイール24は、その内面においてハブ26と接続又は固定される。これにより、タイヤ22、ホイール24及びハブ26は、車軸A1(第1軸)を中心に一緒に回転する。
(A1−3.ハブ26)
図1、図3及び図4に示すように、ハブ26は、ホイール24に固定されるホイール固定部60と、回転軸部62と、ユニバーサルジョイント64と、ブレーキディスク66とを有する(図1では、ユニバーサルジョイント64を省略している。)。ユニバーサルジョイント64は、プロペラシャフト70(図3)に連結される。図3等に示すように、ユニバーサルジョイント64の交点P1は、ホイール24内に位置すると共に、ハブキャリア28の内側に配置される。ここにいう交点P1とは、ユニバーサルジョイント64とプロペラシャフト70の交点を意味し、プロペラシャフト70の位置に応じて位置が変化する。なお、プロペラシャフト70は、図1において省略されていると共に、図3及び図4において一部が省略されている。
(A1−4.ハブキャリア28)
ハブキャリア28は、車軸A1(第1軸)を中心としてハブ26を回転可能に支持すると共に、車軸A1と交差する第2軸A2を中心として車体側支持部材30に回転可能に支持される。ハブキャリア28は、ハブ連結部80(車輪側連結部)、車体側連結部82及びウォームホイール部84を備える。さらに、本実施形態のハブキャリア28は、ブレーキキャリパ38を支持するためのキャリパ支持部86を備える。ハブ連結部80は、円筒状の部位であり、内部に第1ベアリング90が配置される。これにより、ハブ連結部80は、第1ベアリング90を介して車軸A1を中心にハブ26の回転軸部62を回転可能に支持する。
車体側連結部82は、第2ベアリング92を介して車体側支持部材30に支持される部位である。ウォームホイール部84は、車体側の開口部が車軸A1の方向に対して斜めに傾斜した部位であり、例えば、特許文献1の図2〜図4の車輪側回転部分23と同様の形状を有している。さらにウォームホイール部84の外周には、第2ねじ部94が形成されている。なお、図1では、車体側連結部82及びウォームホイール部84が第2軸A2の方向に偏位しているが、図3及び図4では、ウォームホイール部84が車体側連結部82の間に入り込んでいる。すなわち、第2軸A2の方向において、ウォームホイール部84は、車体側連結部82を構成する第2ベアリング92の間に配置される。
キャリパ支持部86は、ハブ連結部80の外周において径方向外側に延在してブレーキキャリパ38を支持する。
(A1−5.車体側支持部材30)
車体側支持部材30は、車軸A1(第1軸)と交差する第2軸A2を中心としてハブキャリア28を回転可能に支持する部材であり、ハブキャリア連結部100、サスペンション連結部102及びモータ支持部104を有する。
ハブキャリア連結部100は、円筒状の部位であり、内部に第2ベアリング92が配置される。これにより、ハブキャリア連結部100は、第2ベアリング92を介して第2軸A2を中心としてハブキャリア28の車体側連結部82を回転可能に支持する。ここでの第2軸A2は、車軸A1(第1軸)と交差している。図3等に示すように、車軸A1と第2軸A2の交点P2は、ホイール24内に配置される。サスペンション連結部102は、サスペンション装置34のトレーリングアーム110に固定される部位である。モータ支持部104は、アライメント調整モータ32を支持する。
(A1−6.アライメント調整モータ32)
アライメント調整モータ32は、車体側支持部材30のモータ支持部104に固定され、ECU52からの指令に基づいて作動して車輪20のアライメント(トー角θt及びキャンバ角θc)を調整する。図5に示すように、アライメント調整モータ32の出力軸には、ウォーム120(第1ねじ部)が配置されている。ウォーム120は、ハブキャリア28のウォームホイール部84の外周に形成されたねじ部(第2ねじ部94)と係合する。ウォーム120と第2ねじ部94とによりねじ機構122が構成される。
(A1−7.サスペンション装置34)
図2等に示すように、サスペンション装置34は、トレーリングアーム110に加え、コイルばね112と、油圧ダンパ114とを備える。なお、サスペンション装置34は、図2等に示す構成以外の構成であってもよい。
(A1−8.センサ群50)
図6に示すように、センサ群50には、車速センサ130、ステアリング舵角センサ132(以下「舵角センサ132」ともいう。)、アクセルペダル操作量センサ134(以下「APセンサ134」ともいう。)及びブレーキペダル操作量センサ136(以下「BPセンサ136」ともいう。)が含まれる。
車速センサ130は、車両10の車速V[km/h]を検出する。舵角センサ132は、ステアリング140の舵角θst(以下「ステアリング舵角θst」ともいう。)[度]を検出する。APセンサ134は、アクセルペダル142の操作量θap(以下「アクセル操作量θap」ともいう。)[度]を検出する。BPセンサ136は、ブレーキペダル144の操作量θbp(以下「ブレーキ操作量θbp」ともいう。)[度]を検出する。
(A1−9.ECU52)
ECU52は、センサ群50からの検出値(車速V等)に基づいてアライメント調整モータ32及びブレーキモータ36を制御する。図6に示すように、ECU52は、入出力部150、演算部152及び記憶部154を有する。
演算部152は、アライメント制御部160及びブレーキ制御部162を有する。アライメント制御部160は、車速V、ステアリング舵角θst等に基づいて車輪20のアライメント(トー角θt及びキャンバ角θc)を制御する。ブレーキ制御部162は、車速V、ブレーキ操作量θbp等に基づいてブレーキモータ36の出力を制御することにより、ブレーキディスク66に対するブレーキキャリパ38の押圧力を調整する。
記憶部154は、図示しない不揮発性メモリ及び揮発性メモリを有する。不揮発性メモリは、例えば、フラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)であり、演算部152における処理を実行するためのプログラム等が記憶されている。揮発性メモリは、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、演算部152が処理を実行する際に用いられる。
[A2.車輪20の回転]
上記のように、図1〜図5に示す車輪20は、駆動輪としての後輪である。図示しない駆動源(エンジン等)から回転トルクが出力されると、図示しないデファレンシャルギア及びプロペラシャフト70を介して回転トルクがハブ26のユニバーサルジョイント64に到達する。当該回転トルクは、さらに、ハブ26の回転軸部62及びホイール固定部60を介して車輪20を一体的に回転させる(図1参照)。なお、車輪20が従動輪である場合、駆動源からの回転トルクは車輪20に伝達されないが、ハブ26の動作については同様である。
[A3.トー角θtの調整]
車両10がカーブを走行している場合等の走行状況に応じて、ECU52は、車輪20のトー角θtを調整する。具体的には、ECU52は、車速V、ステアリング舵角θst、アクセル操作量θap等の指標に応じてトー角θtの目標値(以下「目標トー角θttar」という。)を算出する。
そして、ECU52は、算出した目標トー角θttarを実現するように、アライメント調整モータ32を制御する。すなわち、アライメント調整モータ32を回転させると、これに応じてウォーム120が回転し、さらに、第2ねじ部94を介してハブキャリア28が回転する(図1、図5等参照)。ハブキャリア28の回転軸である第2軸A2は、車軸A1(ハブ26の回転軸)に対して傾斜している(図1及び図3参照)。このため、アライメント調整モータ32を制御することにより、トー角θt(及びキャンバ角θc)を変化させることができる。従って、ECU52は、アライメント調整モータ32の回転角度θmtを変化させることにより、トー角θtを調整することが可能となる。
[A4.車輪20のブレーキ]
ブレーキペダル144の操作に基づいて車輪20にブレーキをかける場合、ECU52は、ブレーキモータ36を作動させてブレーキキャリパ38をハブ26のブレーキディスク66に接触させる(図3参照)。これにより、ブレーキキャリパ38とブレーキディスク66の間に発生する摩擦力等により、車輪20にブレーキをかけることができる。
車輪20にブレーキをかける際のブレーキトルクTbrについて説明する。ブレーキキャリパ38がブレーキディスク66に接触すると、ブレーキキャリパ38で発生するブレーキトルクTbrは、ハブキャリア28(キャリパ支持部86及びウォームホイール部84(第2ねじ部94))、アライメント調整モータ32(ウォーム120を含む。)並びに車体側支持部材30(モータ支持部104及びサスペンション連結部102)を介してサスペンション装置34(トレーリングアーム110)に伝達される。これにより、ブレーキトルクTbrに対する反力を車体側(サスペンション装置34側)から発生させ、車輪20に対するブレーキを効果的に作動させることができる。
[A5.本実施形態における効果]
以上のような本実施形態において、アライメント調整装置12は、アライメント調整モータ32(アクチュエータ)側のウォーム120(第1ねじ部)とハブキャリア28(車輪側支持部材)側の第2ねじ部94とからなるウォームギアとしてのねじ機構122をさらに有する(図5)。
本実施形態によれば、アライメント調整モータ32を能動的に作動させることにより、ハブキャリア28(車輪側支持部材)を第2軸A2の周りに相対回転させる(図1及び図5参照)。これにより、車輪20のアライメント(トー角θt及びキャンバ角θc)を調整することができる。また、本実施形態によれば、アライメント調整モータ32とハブキャリア28とを連結するねじ機構122が設けられる(図5)。ねじ機構122では、ウォーム120(第1ねじ部)と第2ねじ部94との間に摩擦力が生じる。このため、アライメント調整モータ32が停止している状態で外力(例えば、ブレーキトルクTbr)がねじ機構122に作用しても、ウォーム120と第2ねじ部94の間の相対移動が起こり難くなる(セルフロック効果)。従って、外力によるアライメント(トー角θt)の変化を抑制可能となる。加えて、特許文献1の金属蛇腹57と比較して、ねじ機構122は、その構造上、省スペース化を図ることが可能となる。或いは、アライメント調整モータ32を作動させる際、特許文献1の金属蛇腹57のような部材を変形させる必要がなくなるため、必要となるモータ32の出力が小さくなることで、省エネルギ化を促進することが可能となる。
本実施形態において、アライメント調整モータ32(モータ)の出力軸上に形成されたウォーム120と、ウォームホイールとして機能とするハブキャリア28(車輪側支持部材)の外周に形成された第2ねじ部94とが設けられる(図5)。これにより、簡易な構成でセルフロック効果を奏することが可能となる。
本実施形態において、ハブキャリア28(車輪側支持部材)は、第1ベアリング90を介してハブ26(車輪側支持部材)を相対回転可能に支持するハブ連結部80(車輪側連結部)と、第2軸A2に沿って配置された複数の第2ベアリング92を介して車体側支持部材30に相対回転可能に支持される車体側連結部82と、第2ねじ部94が形成されたウォームホイール部84とを備える(図3及び図4)。加えて、ウォームホイール部84は、第2軸A2の方向において複数の第2ベアリング92の間に配置される(図3及び図4)。これにより、第2軸A2の方向において車体側連結部82とウォームホイール部84とを偏位させる場合(図1)と比較して、第2軸A2の方向における省スペース化を図ることが可能になる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
[B1.適用対象]
上記実施形態では、アライメント調整装置12を車両10に適用した例を説明した(図2等)。しかしながら、例えば、アライメント調整装置12の一部としてウォームギア等のねじ機構122を設けることに着目すれば、これに限らない。例えば、その他の装置にアライメント調整装置12を適用することも可能である。
[B2.アライメント調整装置12]
上記実施形態では、ハブキャリア28の内周側にユニバーサルジョイント64を配置した(図3等)。しかしながら、例えば、車体側支持部材30を用いる観点からすれば、これに限らない。例えば、米国特許出願公開第2012/0049469号明細書の図2のように、ユニバーサルジョイント64(ベル型部分)をハブキャリア28と車軸A1の方向に偏位させて配置してもよい。
[B3.ハブキャリア28]
上記実施形態では、ハブキャリア28は、ブレーキキャリパ38を支持するキャリパ支持部86を有していた(図1等)。しかしながら、例えば、アライメント調整装置12の一部としてウォームギア等のねじ機構122を設けることに着目すれば、これに限らず、ハブキャリア28は、ブレーキキャリパ38を支持しなくてもよい。その場合、ブレーキキャリパ38は、ハブキャリア28以外の部材(例えば、車体側支持部材30又はサスペンション装置34)に支持されることとなる。
[B4.アライメント調整モータ32]
上記実施形態では、アライメント調整モータ32として電動モータを用いた。しかしながら、例えば、ねじ機構122を介してハブキャリア28(車輪側支持部材)を回転させるアクチュエータとしての観点からすれば、これに限らない。例えば、アライメント調整モータ32は、油圧、空気圧等を用いる流体圧モータであってもよい。或いは、アライメント調整モータ32又は流体圧モータの代わりに、直動的なアクチュエータ(直動アクチュエータ)を用いることも可能である。この場合、直動アクチュエータの直線運動をハブキャリア28の回転運動に変換すればよい。そのような変換に際しては、例えば、直動アクチュエータの直線運動を送りねじ機構のナットに伝達し、当該ナットの変位を台形ねじの回転に変換し、さらに台形ねじの回転をハブキャリア28に伝達することができる。
[B5.第1ベアリング90及び第2ベアリング92]
上記実施形態では、ハブ26を回転可能に支持する第1ベアリング90を車軸A1に沿って複数設けた(図1、図3及び図4)。しかしながら、例えば、ハブキャリア28がハブ26を回転可能に支持する観点からすれば、これに限らず、第1ベアリング90は、車軸A1の方向において1つのみ又は3つ以上設けてもよい。
同様に、上記実施形態では、ハブキャリア28を回転可能に支持する第2ベアリング92を車軸A2に沿って複数設けた(図1、図3及び図4)。しかしながら、例えば、車体側支持部材30がハブキャリア28を回転可能に支持する観点からすれば、これに限らず、第2ベアリング92は、車軸A2の方向において1つのみ又は3つ以上設けてもよい。
[B6.ねじ機構122]
上記実施形態のねじ機構122は、ウォーム120(第1ねじ部)とハブキャリア28(車輪側支持部材)側の第2ねじ部94とからなるウォームギアであった(図5)。しかしながら、例えば、アライメント調整モータ32側の第1ねじ部とハブキャリア28(車輪側支持部材)側の第2ねじ部との組合せによりセルフロック効果を作用させる観点からすれば、これに限らない。例えば、ねじ機構122は、台形ねじと、台形ねじの回転運動を直線運動に変換するナットとを有する送りねじ機構であってもよい。
[B7.その他]
上記実施形態では、特許文献1の金属蛇腹57のような部材を設けなかった(図1、図3及び図4参照)。しかしながら、例えば、ねじ機構122のセルフロック効果を補う観点(ウォーム120(第1ねじ部)と第2ねじ部94の間の相対移動をさらに起こり難くする観点)からすれば、ねじ機構122に加え、金属蛇腹57のような部材を設けることも可能である。
10…車両 12…アライメント調整装置
24…ホイール 26…ハブ(車輪側回転部材)
28…ハブキャリア(車輪側支持部材) 30…車体側支持部材
32…アライメント調整モータ(アクチュエータ)
34…サスペンション装置
38…ブレーキキャリパ(ブレーキ受け部材)
64…ユニバーサルジョイント
66…ブレーキディスク(ブレーキ部材)
80…ハブ連結部(車輪側連結部) 82…車体側連結部
84…ウォームホイール部 90…第1ベアリング
92…第2ベアリング 94…第2ねじ部
120…ウォーム(第1ねじ部) 122…ねじ機構
A1…車軸(第1軸) A2…第2軸
Tbr…ブレーキトルク

Claims (3)

  1. ホイールに接続された車輪側回転部材と、
    前記車輪側回転部材を第1軸の回りに相対回転可能に支持した車輪側支持部材と、
    車両のサスペンション装置に設けられると共に、前記第1軸と交差する第2軸の回りに前記車輪側支持部材を相対回転可能に支持した車体側支持部材と、
    前記車輪側回転部材に設けられたブレーキ部材と、
    前記車体側支持部材に設けられたブレーキ受け部材と
    を備えるアライメント調整装置であって、
    前記アライメント調整装置は、
    前記車体側支持部材に固定されると共に前記車輪側支持部材を回転させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータ側の第1ねじ部と前記車輪側支持部材側の第2ねじ部とからなるねじ機構と
    を有することを特徴とするアライメント調整装置。
  2. 請求項1記載のアライメント調整装置において、
    前記アクチュエータはモータであり、
    前記第1ねじ部は、前記モータの出力軸上に形成されたウォームであり、
    前記第2ねじ部は、ウォームホイールとして機能する前記車輪側支持部材の外周に形成されたねじ部である
    ことを特徴とするアライメント調整装置。
  3. 請求項1又は2記載のアライメント調整装置において、
    前記車輪側支持部材は、
    第1ベアリングを介して前記車輪側支持部材を相対回転可能に支持する車輪側連結部と、
    前記第2軸に沿って配置された複数の第2ベアリングを介して前記車体側支持部材に相対回転可能に支持される車体側連結部と、
    前記第2ねじ部が形成されたウォームホイール部と
    を備え、
    前記ウォームホイール部は、前記第2軸の方向において前記複数の第2ベアリングの間に配置される
    ことを特徴とするアライメント調整装置。
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