JP2016077452A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に対し、瞬断(一時的な停電)により損害が生じたとの誤解を与えないようにする。【解決手段】サブ統合制御装置は、新たに生じた保留記憶についての先読みコマンドAに基づき、保留図柄(直前図柄)を選択すると共に、変化演出の有無を決定する(S1015〜S1025)。そして、変化演出有の場合、該保留記憶に対応して一時図柄(直前図柄よりも期待度の低い保留図柄)と直前図柄を順次表示し、変化演出無しの場合、直前図柄のみを表示する。一方、瞬断の復旧時には、サブ統合制御装置は、その時点に存在する保留記憶についての先読みコマンドBに基づき直前図柄を選択し(S1010)、変化演出を行うこと無く該保留記憶に対応して該直前図柄を表示する。【選択図】図18

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
最近の弾球遊技機では、主制御装置は、始動口への入球に起因して乱数を抽出し、保留記憶すると共に、保留記憶された乱数に基づき当否判定を行い、当否判定で当ると大当り遊技を行って遊技者に大量の賞球を付与する。この時、主制御装置は、特別図柄の変動表示により当否判定の結果を報知するが、これと同時に、サブ制御装置により擬似図柄の変動表示(図柄演出)が行われる。
また、最近では、先読み演出を行う弾球遊技機が一般的となっている。このような弾球遊技機では、主制御装置は、当否判定を行う前に、保留記憶された乱数に基づき当否判定で当るか否か等の判定(先読み判定)を行い、判定結果をサブ制御装置に送信し、サブ制御装置は、受信した先読み判定結果に応じて、当りを示唆する保留図柄を表示する。また、最初に当りの期待度の低い保留図柄を表示しておき、該保留図柄に対応する図柄演出が行われる前に、該保留図柄を、当りへの期待度が高い保留図柄に変更する昇格演出を行う弾球遊技機も知られている(例えば、特許文献1)。
また、遊技中に一時的な停電(瞬断)が発生する場合が想定されるが、瞬断時に主制御装置のRAMのデータを保持するバックアップ電源を設けることが知られている(例えば、特許文献2)。さらに、このようなバックアップ電源によりデータが保持される主制御装置のRAMに遊技情報を保存し、瞬断が復旧した際に、該RAMに保存されている遊技情報に基づき図柄演出の態様を設定することも知られている(例えば、特許文献3)。
特開2004−187702号公報 特開2011−019620号公報 特開2012−010827号公報
特許文献2に記載されているように、バックアップ電源により主制御装置のRAMのデータを保持すれば、瞬断が発生しても遊技者に不利益が生じることは無い。しかし、先読み演出等の演出はサブ制御装置により行われており、不正行為の防止のため、サブ制御装置から主制御装置への送信は不可能であるため、演出の状態を主制御装置のRAMに保存することはできない。
このため、先読み演出中に瞬断が生じた場合には、瞬断が復旧した際に、先読み演出により表示された期待度の高い保留図柄が、通常用いられる期待度の低い保留図柄に置き換わってしまう恐れがある。そして、該保留図柄に対応する当否判定でハズレになると、遊技者は、瞬断により当りが消滅してしまったと誤解する恐れがある。
ここで、瞬断時にサブ制御装置のRAMのデータを保持するバックアップ電源を設けることも考えられる。しかしながら、弾球遊技機の製造コストが増加すると共に、瞬断が復旧した際、瞬断直前と同じ状態で見栄え良く先読み演出等を行うには、主制御装置とサブ制御装置との間で同期を取らなければならず、処理が複雑化してしまう。
本願発明は、遊技者に対し、瞬断により損害が生じたとの誤解を与えないようにすることを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、遊技の進行を制御する主制御装置と、主制御装置からの信号に基づき演出を行うサブ制御装置と、停電時に主制御装置のRAMに電力を供給するバックアップ電源とを備えた弾球遊技機であって、主制御装置は、始動口への入球に起因して数値データを抽出し、記憶する記憶手段と、記憶された数値データに基づき当否判定を行う当否判定手段と、当否判定で当りとなった場合に大当り遊技を実行する実行手段と、当否判定の前に、数値データが特定値か否かを判定する先読み判定を行う手段であって、数値データの記憶に起因して該数値データの先読み判定の結果を示す通常先読み信号をサブ制御装置に送信し、停電が発生した場合は、該停電の復旧に起因して、記憶されている数値データの先読み判定の結果を示す停電先読み信号をサブ制御装置に送信する先読み信号送信手段と、を備え、サブ制御装置は、先読み信号に基づき、当否判定で当る期待度の異なる複数種類の保留図柄のうちの1つを、該先読み信号に係る数値データの直前図柄とする直前図柄選択手段と、通常先読み信号を受信した場合は、該先読み信号に係る数値データの変化演出を行うか否かを決定し、停電先読み信号を受信した場合は、該先読み信号に係る数値データの変化演出を行わない旨を決定する決定手段と、数値データの変化演出を行う場合、該数値データの直前図柄よりも期待度の低い1又は複数の保留図柄を、該数値データの一時図柄とする一時図柄選択手段と、数値データの変化演出を行わない場合は、該数値データの直前図柄を表示し、該変化演出を行う場合は、該数値データの一時図柄を表示し、該数値データに基づく当否判定が行われる前に、該一時図柄に替えて、該数値データの他の一時図柄又は直前図柄を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、サブ制御装置は、数値データが新たに記憶されると、該数値データについての先読み判定の結果に基づき直前図柄と変化演出の有無を決定する。そして、変化演出を行う場合は、該数値データに対応して直前図柄よりも期待度の低い一時図柄を表示し、そうでない場合は直前図柄を表示する。
ここで、瞬断中、主制御装置はバックアップ電源から電力が供給されるが、サブ制御装置には電力が供給されない。このため、数値データが記憶されている状態(保留図柄が表示された状態)で瞬断が発生した場合、バックアップ電源の残量が無くなる前に瞬断が復旧すると、主制御装置は瞬断発生前の状態で遊技を再開するが、サブ制御装置は瞬断発生前の状態で演出を再開できず、表示されていた保留図柄が全て消えてしまう。
しかし、主制御装置は、瞬断が復旧すると、その時点で記憶されている数値データの先読み判定の結果を示す停電先読み信号をサブ制御装置に送信する。そして、サブ制御装置は、変化演出を行うこと無く、停電先読み信号に基づき該数値データに対応する直前図柄を選択して表示する。
つまり、数値データが生じた際には、これに対応して、直前図柄又は一時図柄が表示されるが、瞬断が復旧した際には、数値データに対応して必ず直前図柄が表示される。そして、一時図柄は、変化演出が行われる場合に用いられるものであり、変化演出が行われる際の直前図柄よりも期待度が低い。このため、数値データが記憶されている状態で発生した瞬断が復旧した場合、瞬断の前後の保留図柄の期待度が同じであるケースや、瞬断前よりも瞬断後の方が保留図柄の期待度が高いケースが多くなる。
したがって、数値データが記憶されている状態で発生した瞬断の復旧後に、瞬断前から表示されていた保留図柄が期待度の低い保留図柄に変化してしまう事態の発生を抑えることができる。このため、遊技者に対し、瞬断により損害が生じたとの誤解を与えないようにすることができる。
なお、請求項2に記載されているように、主制御装置は、特別図柄の変動表示を行った後、特別図柄の確定表示を行うことで、当否判定の結果を報知する変動表示手段と、当否判定が行われると、記憶されている数値データの数をデクリメントし、デクリメントした該数値データの数を示す数値データ信号をサブ制御装置に送信する数値データ送信手段と、をさらに備え、当否判定手段は、特別図柄の確定表示が行われると、該確定表示により結果が報知される当否判定に係る数値データ以外の他の数値データに基づく当否判定を行い、先読み信号送信手段は、停電が発生した場合は、該停電の復旧後、最初に数値データ信号が送信される際に、停電先読み信号を送信しても良い。
このような構成によれば、数値データが記憶されている状態で発生した瞬断が復旧した後、処理を複雑化させること無く、好適なタイミングで、サブ制御装置に対し停電先読み信号を送信し、数値データに対応する保留図柄を表示させることができる。
また、請求項3に記載されているように、直前図柄選択手段は、所定の先読み判定の結果を示す停電先読み信号及び通常先読み信号を受信した場合、該結果に対応付けられている期待度の異なる複数種類の保留図柄のうちの1つを、直前図柄とし、該結果を示す停電先読み信号を受信した場合には、該結果を示す通常先読み信号を受信した場合に比べ、より高い確率で、該結果に対応付けられている保留図柄のうち最も期待度の高い保留図柄を直前図柄としても良い。
このような構成によれば、数値データが記憶されている状態で発生した瞬断が復旧した場合に、瞬断前から表示されていた保留図柄が期待度の高い保留図柄に変化するケースが多くなる。このため、瞬断が復旧した後、瞬断前から表示されていた保留図柄が期待度の低い保留図柄に変化してしまう事態の発生を、より確実に抑えることができる。
また、請求項4に記載されているように、保留図柄として、通常保留図柄と、通常保留図柄よりも期待度の高い先読み保留図柄が設けられており、直前図柄選択手段は、所定の先読み判定の結果を示す停電先読み信号を受信した場合には、該結果を示す通常先読み信号を受信した場合に比べ、より高い確率で、先読み保留図柄を直前図柄としても良い。
このような構成によれば、数値データが記憶されている状態で発生した瞬断が復旧した場合に、瞬断前から表示されていた保留図柄が期待度の高い保留図柄に変化するケースが多くなる。このため、瞬断が復旧した後、瞬断前から表示されていた保留図柄が期待度の低い保留図柄に変化してしまう事態の発生を、より確実に抑えることができる。
本実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の裏面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態における電源投入時処理についてのフローチャートである。 本実施形態におけるメインルーチンについてのフローチャートである。 本実施形態における電源断発生時処理についてのフローチャートである。 本実施形態における始動入賞確認処理についてのフローチャートである。 本実施形態における先読み信号送信処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における保留情報送信処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における保留表示決定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における保留表示処理についてのフローチャートである。 本実施形態における保留表示更新処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り等の発生確率を示す表と、保留図柄の種類を示す表と、各種類の保留図柄が直前図柄として選択される確率を示す表である。 本実施形態における段階演出の発生確率を示す表である。 本実施形態における演出画面の具体例である。 本実施形態における演出画面の具体例である。 本実施形態における演出画面の具体例である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,残高表示器59が設けられている。
なお、図1の39は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選(当否判定)が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、普通図柄抽選での当選時のみ入球可能となっている。
第1,第2始動口11,12に遊技球が入球すると、複数種類の乱数が抽出され、保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定の回数にわたり、所定時間の開放が行われる。具体的には、開放延長モード(時短モード)時には、1回の当選により長期間にわたり開放され、それ以外の場合には、1回の当選により短期間にわたり開放される。
第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域3における向かって左下の領域には、複数の一般入賞口31〜34が配設されている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの特図表示装置9と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置18と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで大当り抽選の結果を報知する大当り演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置、電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板85にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントSW14a、一般入賞口31〜34に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW31a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特図表示装置9,特図保留数表示装置18,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
電源基板85は、外部に設けられたAC電源から供給される電力により直流電圧を生成する直流電源として構成されており、パチンコ機50を構成する各部位に電力を供給する。また、電源基板85は、コンデンサ等から構成されるバックアップ電源を備えている。バックアップ電源は、AC電源からの電力供給中にコンデンサに電力を蓄え、停電時には主制御装置80等(具体的には、例えば、主制御装置80のRAM等)に電力を供給する。これにより、AC電源からの電力供給の停止後も、一定期間にわたり主制御装置80のRAMのデータが保持される。
なお、該バックアップ電源は、主制御装置80に設けても良いし、電源基板85以外の他の装置に設けても良い。
また、電源基板85は、AC電源からの電力供給が停止している場合には、主制御装置80に対し停電信号を出力すると共に、AC電源からの電力供給がなされている場合には、主制御装置80に対し供給信号を出力する。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠開放SW35,内枠開放SW36,球切れSW23,払出SW21,満杯SW22からの信号が入力され、満杯SW22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW22,球切れSW23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
なお、本実施形態では、主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向の通信のみが可能となっており、サブ統合制御装置83は、主制御装置80に対しデータを送信することはできない。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。
[動作の説明]
次に、本実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。
パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、主制御装置80にて保留記憶や大当り抽選が行われると、主制御装置80からのコマンドに基づき、保留図柄の表示や演出図柄の変動表示(図柄演出)を行うと共に、当りへの期待度の高い保留図柄を表示する先読み演出や、保留図柄の期待度を上昇させる変化演出等を行う。無論、サブ統合制御装置83は、これら以外にも、主制御装置80からのコマンドに基づき様々な演出を行う。
以後、保留記憶に対応する図柄演出の開始直前に表示される保留図柄を直前図柄とし、変化演出により他の保留図柄に置き換えられる保留図柄を一時図柄とする。変化演出が行われない場合には、先読み演出の有無に関わらず、保留記憶の発生により直前図柄が表示されることになる。
ここで、図柄演出の途中で停電(電源断とも記載)が発生する場合が想定されるが、停電発生後の一定時間は、電源基板85に設けられたバックアップ電源により主制御装置80のRAMに保存されているデータが保持される。このため、短期的な停電(瞬断)が発生した場合には、瞬断が復旧した後、主制御装置80は停電前と同じ状態で遊技を再開することができる。
しかし、サブ統合制御装置83のRAMに保存されているデータは保持されないため、瞬断が復旧した際、瞬断前と同じ状態で演出を再開することはできない。このため、本実施形態では、サブ統合制御装置83は、瞬断が復旧した場合には、通常時に比べ、より高い確率で先読み演出を行うと共に、先読み演出において、より高い確率で期待度の高い保留図柄を表示する。また、サブ統合制御装置83は、瞬断が復旧した場合には変化演出を行わない。これにより、先読み演出の途中で瞬断が発生した場合、瞬断が復旧した後に、瞬断前よりも期待度の低い保留図柄が表示されてしまうのを抑制している。
以下では、本実施形態のパチンコ機50の動作について詳細に説明する。
(1)電源投入時処理について
まず、パチンコ機50の電源投入時に行われる電源投入時処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
パチンコ機50の電源が投入されると、主制御装置80は、スタックポインタに初期値を設定すると共に(S5)、各割り込み処理に関する設定(割り込みモードの設定等)を行う(S10)。また、主制御装置80のRAM(内蔵RAMとも記載)へのアクセスを許可すると共に(S15)、電源断フラグをクリアし(S20)、S25に処理を移行する。
S25では、主制御装置80は、RAMクリアスイッチ(図示無し)からの信号に基づき、RAMクリアスイッチがON状態か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S25:Yes)、S70に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S25:No)、S30に処理を移行する。
S30では、主制御装置80は、電源断時の発生情報が正常か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S30:Yes)、S35に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S35:No)、S70に処理を移行する。
S35では、主制御装置80は、主制御装置80のRAMの判定値(チェックサム)を算出する。また、停電時に主制御装置80により算出され、不揮発性の記憶手段(図示なし)に保存されたRAMの判定値を読み出し、S40に処理を移行する。
S40では、主制御装置80は、新たに算出したRAMの判定値と、読み出したRAMの判定値が一致するか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S40:Yes)、主制御装置80のRAMの判定値は正常とみなし、S45に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S40:No)、S70に処理を移行する。
S45では、主制御装置80は、瞬断が復旧したものとみなし、電源断時の発生情報をクリアすると共に、復帰フラグに1をセットする(S50)。なお、瞬断発生時において、保留記憶が存在する状態で図柄演出が行われていた場合に限り、復帰フラグに1をセットしても良い。
続くS55では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、停電前の状態に復旧させるための各種コマンドを送信する。なお、図柄演出の実行中に瞬断が生じた場合には、後述する電源復帰画面の表示を指示するコマンドや、該図柄演出について送信された図柄指定コマンド等をサブ統合制御装置83に送信しても良い。続くS60では、主制御装置80は、CPUの周辺デバイスの初期設定を行うと共に、割り込みを許可し(S65)、メインルーチンに移行する。
一方、S70では、主制御装置80は、RAMの全領域をクリアすると共に、RAMの初期設定を行う(S75)。続くS80では、主制御装置80は、CPUの周辺デバイスの初期設定を行うと共に、割り込みを許可し(S85)、メインルーチンに移行する。
(2)メインルーチンについて
次に、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S100では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S100:Yes)、S110に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S100:No)、S105に処理を移行する。
S105では、主制御装置80は、CPUやI/Oや割り込み処理等の初期設定を行い、S180に処理を移行する。
一方、S110では、主制御装置80は、電源基板85からの信号に基づき、停電が発生したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S110:Yes)、S115に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S110:No)、S120に処理を移行する。
S115では、主制御装置80は、後述する電源断発生時処理を実行する。
一方、S120では、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S120),大当り決定用乱数の更新(S130),大当り図柄決定用乱数の更新(S135),当り決定用乱数の更新(S140),リーチ判定用乱数の更新(S145),変動パターン決定用乱数の更新(S150)を行う。
続いて、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S155)と、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S160)、大当り抽選で当った際に行われる大当り遊技を制御する大当り遊技処理と(S165)を行う。また、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S170)、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S175)を実行する。
また、S180では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(3)電源断発生時処理について
次に、電源断発生時処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、電源断発生時処理は、メインルーチンからコールされる。
S200では、主制御装置80は、電源断フラグを設定し、その後、RAMの判定値(チェックサム)を算出し、不揮発性の記憶手段(図示なし)に保存する(S205)。そして、主制御装置80は、電源断時の発生情報(停電発生時における遊技状態)をRAMに保存した後(S210)、内蔵RAMへのアクセスを禁止し(S215)、以後、処理を実行することなく、停電による動作の停止を待つ。
(4)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理(S155)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S300では、主制御装置80は、第1,第2始動口SW11a,12aの検出信号に基づき、第1,第2始動口11,12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S300:Yes)、S305に処理を移行し、否定判定の場合は(S300:No)、本処理を終了する。
S305では、主制御装置80は、保留記憶の数が上限値(一例として4)か否かを判定する。そして、否定判定の場合は(S305:No)、S310に処理を移行し、肯定判定の場合は(S305:Yes)、本処理を終了する。
S310では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される図柄(当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出において、リーチ状態となった後に外れを示す演出図柄を停止表示させる演出(ノーマルリーチやSPリーチ)を行うか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出し、これらの乱数を保留記憶として記憶する。
続くS315では、主制御装置80は、新たな保留記憶を対象とした先読み判定を行うと共に、サブ統合制御装置83に対し、対象となる保留記憶の先読み判定結果を示す先読みコマンドAを送信する先読み信号送信処理を実行し、S320に処理を移行する。なお、復帰フラグが1である場合には、先読み信号送信処理を実行しないようにしても良い。
S320では、主制御装置80は、消化されていない保留記憶の数を示す保留記憶増加コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
なお、始動入賞確認処理では、先読み判定結果を示す先読みコマンドと、保留記憶の数を示す保留記憶増加コマンドが別々にサブ統合制御装置83に送信されるが、これらに替えて、先読み判定結果と保留記憶の数を示す1のコマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信する構成にしても良い。
(5)先読み信号送信処理について
次に、対象となる保留記憶(対象保留記憶)についての先読み判定等を行う先読み信号送信処理について、図9に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、始動入賞確認処理からコールされる。
S400では、主制御装置80は、対象保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が特定値(大当り抽選で当りとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S400:No)、S420に処理を移行する。
S405では、主制御装置80は、復帰フラグが0か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S405:Yes)、S410に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S405:No)、S415に処理を移行する。
S410では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、通常時において対象保留記憶に基づく大当り抽選で当りとなることを示す先読みコマンドA1を送信し、本処理を終了する。
一方、S415では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、瞬断の復旧時において対象保留記憶に基づく大当り抽選で当りとなることを示す先読みコマンドB1を送信し、本処理を終了する。
S420では、主制御装置80は、対象保留記憶に係るリーチ判定用乱数の値が特定値(図柄演出でSPリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S420:No)、S440に処理を移行する。
S425では、主制御装置80は、復帰フラグが0か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S425:Yes)、S430に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S425:No)、S435に処理を移行する。
S430では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、通常時において対象保留記憶に対応する図柄演出でSPリーチとなることを示す先読みコマンドA2を送信し、本処理を終了する。
一方、S435では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、瞬断の復旧時において対象保留記憶に対応する図柄演出でSPリーチとなることを示す先読みコマンドB2を送信し、本処理を終了する。
S440では、主制御装置80は、対象保留記憶に係るリーチ判定用乱数の値が特定値(図柄演出でノーマルリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S440:Yes)、S445に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S440:No)、S460に処理を移行する。
S445では、主制御装置80は、復帰フラグが0か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S445:Yes)、S450に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S445:No)、S455に処理を移行する。
S450では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、通常時において対象保留記憶に対応する図柄演出でノーマルリーチとなることを示す先読みコマンドA3を送信し、本処理を終了する。
一方、S455では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、瞬断の復旧時において対象保留記憶に対応する図柄演出でノーマルリーチとなることを示す先読みコマンドB3を送信し、本処理を終了する。
S460では、主制御装置80は、復帰フラグが0か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S460:Yes)、S465に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S460:No)、S470に処理を移行する。
S465では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、通常時において対象保留記憶に対応する図柄演出でノーマルハズレとなることを示す先読みコマンドA4を送信し、本処理を終了する。
一方、S470では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、瞬断の復旧時において対象保留記憶に対応する図柄演出でノーマルハズレとなることを示す先読みコマンドB4を送信し、本処理を終了する。
(6)当否判定処理について
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図10〜13のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
まず、図10に関して、S500では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S500:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S500:No)、S505に処理を移行する。
S505では、主制御装置80は、特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S505:Yes)、図12のS580に処理を移行し、否定判定の場合には(S505:No)、S510に処理を移行する。
S510では、主制御装置80は、特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図13のS590に処理を移行し、否定判定の場合には(S510:No)、図11のS515に処理を移行する。
続いて図11に関して、S515では、主制御装置80は、保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S515:Yes)、S520に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S515:No)、本処理を終了する。
S520では、主制御装置80は、保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い保留記憶を選択し、該保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S525に処理を移行する。
S525では、主制御装置80は、大当り抽選で当る確率が上昇する確変モードであることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S525:Yes)、S530に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S525:No)、S535に処理を移行する。
S530では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S540に処理を移行する。
一方、S535では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、通常モードに対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S540に処理を移行する。
S540では、主制御装置80は、S530又はS535の判定結果を参照して、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S540:Yes)、S545に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S540:No)、S560に処理を移行する。
S545では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定することで、当該大当り図柄に対応して予め定められた大当り遊技のラウンド数等を決定する。そして、S550に処理を移行する。
S550では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S555に処理を移行する。
S555では、主制御装置80は、大当り遊技のラウンド数、大入賞口の開放パターン、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び大当り遊技の演出態様等を設定し、S570に処理を移行する。
一方、S540で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S560では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S565に処理を移行する。
S565では、主制御装置80は、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新等を行い、S570に処理を移行する。
S570では、主制御装置80は、保留情報送信処理を行うことで、S520においてデクリメントした保留記憶の数を示す保留記憶数コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、瞬断の復旧時には、各保留記憶についての先読みコマンドをサブ統合制御装置83に送信し、S575に処理を移行する。
S575では、主制御装置80は、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、特別図柄の変動を開始させる。さらに、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄(大当りの場合には、大当り図柄に対応する演出図柄となる)を指示する図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。なお、変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、特別図柄の変動時間をもとに、特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する図柄演出を選択し、選択した図柄演出を表示させる。また、変動開始コマンドは、さらに、大当り抽選により消化された保留記憶が、第1始動口11への入賞により生成されたものであるか、第2始動口12への入賞により生成されたものであるかを示しても良い。
続いて図12に関して、特図の変動表示中に移行するS580では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S580:Yes)、S585に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S580:No)、本処理を終了する。
S585では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図13に関して、特図の確定表示中に移行するS590では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S590:Yes)、S595に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S590:No)、本処理を終了する。
S595では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S600に処理を移行する。
S600では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、S640に処理を移行する。
S605では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S610)、その後、S615に処理を移行する。
S615では、主制御装置80は、時短モードであることを示す時短フラグを参照すると共に、時短フラグが1である場合には時短フラグをクリアし(S620)、その後、S625に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S625),役物連続作動装置作動開始処理(S630),大当り開始演出処理(S635)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、本処理を終了する。
一方、S600にて否定判定が得られた場合に移行するS640では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S640:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)を参照する(S645)。そして、確変回数が0である場合には(S645:Yes)、確変フラグをクリアし(S650)、S655に処理を移行する。
S655では、主制御装置80は、時短フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S655:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を参照する(S660)。そして、時短回数が0である場合には(S660:Yes)、時短フラグをクリアし(S665)、S670に処理を移行する。
S670では、主制御装置80は、状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(7)保留情報送信処理について
次に、保留記憶の数等を送信する保留情報送信処理について、図14のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理からコールされる処理である。
S700では、主制御装置80は、復帰フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S700:Yes)、S705に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S700:No)、S725に処理を移行する。
S705では、主制御装置80は、全保留記憶についての先読みコマンドの送信が完了したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S705:Yes)、S715に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S705:No)、本処理で先読みコマンドを送信していない保留記憶のうち最も古いものを選択し、S710に処理を移行する。
S710では、主制御装置80は、選択中の保留記憶を対象とした先読み信号送信処理(図9)を実行することで、該保留記憶についての先読みコマンドBを送信し、S705に処理を移行する。
なお、S705,S710により、現時点で存在する各保留記憶に対応する先読みコマンドBが個別に送信されるが、各保留記憶についての先読み判定結果を示す1つの先読みコマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信する構成としても良い。
S715では、主制御装置80は、復帰フラグをクリアする。続くS720では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、瞬断の復旧時における保留記憶の数を示す保留記憶数コマンドBを送信し、本処理を終了する。
一方、復帰フラグが0である場合に移行するS725では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、通常時における保留記憶の数を示す保留記憶数コマンドAを送信し、本処理を終了する。
なお、保留情報送信処理では、瞬断の復旧時には、先読み判定結果を示す先読みコマンドと、保留記憶の数を示す保留記憶数コマンドBが別々にサブ統合制御装置83に送信されるが、これらに替えて、先読み判定結果と保留記憶の数を示す1のコマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信する構成にしても良い。
(8)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図15〜17のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
S800では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S800:Yes)、S805に処理を移行し、否定判定の場合には(S800:No)、本処理を終了する。
S805では、主制御装置80は、大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S805:Yes)、図16のS830に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S805:No)、S810に処理を移行する。
S810では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S810:Yes)、図16のS850に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S810:No)、S815に処理を移行する。
S815では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S815:Yes)、図17のS870に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S815:No)、S820に処理を移行する。
S820では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S820:Yes)、S825に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S820:No)、本処理を終了する。
S825では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図16に関して、大入賞口14の開放中に移行するS830では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S830:Yes)、S840に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S830:No)、S835に処理を移行する。
S835では、主制御装置80は、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S835:Yes)、S840に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S835:No)、本処理を終了する。
S840では、主制御装置80は、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S845に処理を移行する。
S845では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS850では、主制御装置80は、大当り遊技の最終ラウンドか否かを判定し、肯定判定の場合には(S850:Yes)、S855に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S850:No)、S860に処理を移行する。
S855では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S860では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S860:Yes)、S865に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S860:No)、本処理を終了する。
S865では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図17に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS870では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S870:Yes)、S875に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S870:No)、本処理を終了する。
続くS875,S880では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S885に処理を移行する。
S885では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S885:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S890)、確変フラグをセットし(S895)、S900に処理を移行する。
S900では、主制御装置80は、大当り遊技後に時短モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S900:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S905)、時短フラグをセットし(S910)、S915に処理を移行する。
S915,S920では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
(9)保留表示決定処理について
次に、表示する保留図柄を決定すると共に、変化演出や段階演出を行うか否かを決定する保留表示決定処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される処理である。
S1000では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から先読みコマンドを受信したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S1000:Yes)、S1005に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1000:No)、本処理を終了する。
S1005では、サブ統合制御装置83は、受信した先読みコマンドが、先読みコマンドA1〜A4のうちのいずれか(先読みコマンドA)であるか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S1005:Yes)、S1015に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1005:No)、S1010に処理を移行する。
S1010では、サブ統合制御装置83は、受信した先読みコマンドB(先読みコマンドB1〜B4のうちのいずれか)に応じた確率の抽選により、該先読みコマンドに係る保留記憶に対応する図柄演出の開始直前に表示される直前図柄の種類を決定し、S1050に処理を移行する。なお、該抽選は、受信した先読みコマンドBの内容と、該先読みコマンドBの受信時等に抽出した乱数とにより行われる。また、詳細は後述するが、本実施形態では、保留図柄として通常保留キャラクタと特別保留キャラクタ1〜3が設けられており(図21(b))、特別保留キャラクタ1〜3が選択された場合には先読み演出が行われることになる。また、各保留キャラクタが選択される確率については、後述する。
一方、S1015では、サブ統合制御装置83は、受信した先読みコマンドAに応じた確率の抽選により、該先読みコマンドに係る保留記憶に対応する直前図柄となる保留キャラクタを決定し、S1020に処理を移行する。なお、該抽選は、受信した先読みコマンドAの内容と、該先読みコマンドAの受信時等に抽出した乱数とにより行われる。また、各保留キャラクタが選択される確率については、後述する。
S1020では、サブ統合制御装置83は、S1015にて直前図柄として特別保留キャラクタ1〜3が選択された場合(先読み演出が行われる場合)には、抽選により変化演出を行うか否かを決定する。なお、例えば、所定の特別保留キャラクタが選択された場合等には、必ず変化演出が行われるようにしても良い。そして、変化演出が行われる場合には(S1020:Yes)、S1025に処理を移行し、そうでない場合には(S1020:No)、S1035に処理を移行する。
S1025では、サブ統合制御装置83は、例えば抽選により、直前図柄よりも期待度の低い1つの(又は複数の)保留キャラクタを一時図柄として選択する。続くS1030では、サブ統合制御装置83は、例えば抽選により、一時図柄を直前図柄に変化させる時期(変化演出の実行時期)を決定し、S1050に処理を移行する。
なお、本実施形態では、変化演出の対象となる保留記憶よりも先に生じたいずれかの保留記憶の消化されるタイミングで変化演出が実行されるが、これに限らず、保留記憶の消化タイミングとは関係無く変化演出の実行時期を決定しても良い。また、複数の一時図柄が選択された場合には、さらに、一時図柄を他の一時図柄に変化させる時期が変化演出の実行時期として選択される。
一方、S1035では、サブ統合制御装置83は、抽選により、段階演出(変化演出が発生することを示唆する演出)を行うか否かを決定する。そして、段階演出を実行する場合には(S1040:Yes)、S1045に処理を移行し、そうでない場合には(S1040:No)、S1050に処理を移行する。
S1045では、サブ統合制御装置83は、例えば抽選により段階演出を実行する時期を決定し、S1050に処理を移行する。なお、本実施形態では、保留記憶の消化タイミングで変化演出が実行されるため、いずれかの保留記憶の消化タイミングが、段階演出の実行時期として決定される。
S1050では、サブ統合制御装置83は、S1010〜S1045で決定した内容を保留表示情報として保存する保留表示情報記憶処理を実行し、本処理を終了する。
(10)保留表示処理について
次に、保留記憶が生じた際に、該保留記憶に対応する保留図柄を演出図柄表示装置6に表示する保留表示処理について、図19に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される処理である。
S1100では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から保留記憶増加コマンドを受信したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S1100:Yes)、S1105に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1100:No)、本処理を終了する。
S1105では、サブ統合制御装置83は、保留表示情報に従い、新たに発生した保留記憶についての保留図柄を演出図柄表示装置6に表示し、本処理を終了する。この時、変化演出が行われる場合には一時図柄が表示され、行われない場合には直前図柄が表示される。
なお、演出図柄表示装置6に後述する電源回復画面が表示されている間に保留記憶増加コマンドを受信した場合には、新たに発生した保留記憶についての保留図柄を表示することなく、本処理を終了しても良い。
(11)保留表示更新処理について
次に、保留記憶が消化された際に、演出図柄表示装置6に表示されている保留図柄の表示位置を更新すると共に、変化演出や段階演出を行う保留表示更新処理について、図20に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される処理である。
S1200では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から保留記憶数コマンドBを受信したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S1200:Yes)、S1205に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1200:No)、S1210に処理を移行する。
S1205では、サブ統合制御装置83は、保留表示情報に従い、先に受信した先読みコマンドBに対応する保留記憶についての保留図柄を演出図柄表示装置6に表示し、本処理を終了する。この時、変化演出は行われないため、該保留記憶の各々に対応して必ず直前図柄が表示される。また、ここで表示された保留図柄に対しては、段階演出も行われない。
一方、S1210では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から保留記憶数コマンドAを受信したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S1210:Yes)、S1215に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1210:No)、本処理を終了する。
S1215では、サブ統合制御装置83は、最も古い保留図柄を消去すると共に、他の保留図柄が存在する場合には、該保留図柄の位置を左方に移動させ、S1220に処理を移行する。
S1220では、サブ統合制御装置83は、表示中の保留図柄の中に一時図柄が存在するか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S1220:Yes)、S1225に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1220:No)、S1245に処理を移行する。
S1225では、サブ統合制御装置83は、表示中の各一時図柄について、該一時図柄を直前図柄又は他の一時図柄に変化させる時期(変化演出の実行時期)が到来したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1225:Yes)、S1230に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1225:No)、S1245に処理を移行する。
S1230では、サブ統合制御装置83は、例えば抽選により、変化演出の実行時期が到来した一時図柄について行われる段階演出の種類(詳細は後述する)を選択する。続くS1235では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6にて、当該一時図柄について選択した段階演出を実行し、その後、保留表示情報に従い、当該一時図柄を直前図柄又は他の一時図柄に変化させることで変化演出を行う(S1240)。なお、S1230では、段階演出を行わないことが選択されても良く、このような場合には、変化演出のみが行われる。
続くS1245では、サブ統合制御装置83は、変化演出が行われない保留図柄について行われる段階演出の有無を判定する。そして、このような段階演出がある場合には(S1245:Yes)、S1250に移行し、無い場合には(S1245:No)、本処理を終了する。
S1250では、サブ統合制御装置83は、保留表示情報に基づき、変化演出が行われない保留記憶に対応する段階演出の実行時期が到来したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1250:Yes)、S1255に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1250:No)、本処理を終了する。
S1255では、サブ統合制御装置83は、例えば抽選により、段階演出の種類を選択する。続くS1260では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6にて段階演出を実行し、本処理を終了する。
(12)演出について
次に、先読み演出や変化演出や段階演出について詳しく説明する。
本実施形態のパチンコ機50の大当り抽選は、1/300の確率で当りとなる。また、図柄演出では、5/300の確率でSPリーチ(図中、スーパーリーチと記載)が、15/300の確率でノーマルリーチ(図中、リーチと記載)が、279/300の確率でノーマルハズレ(図中、ハズレと記載)が発生する(図21(a))。なお、ノーマルハズレとは、図柄演出でリーチになることなくハズレとなることを意味する。また、SPリーチは、ノーマルリーチに比べ、対応する大当り抽選で当りとなる確率(期待度)が高く、一般的に図柄演出の時間が長いのは言うまでもない。
また、本実施形態では、保留図柄として、通常保留キャラクタと、特別保留キャラクタ1〜3が設けられており、通常保留キャラクタ,特別保留キャラクタ1,特別保留キャラクタ2,特別保留キャラクタ3の順に当りの期待度が高くなる(図21(b))。換言すれば、本実施形態では、少なくとも4段階の期待度の保留図柄が設けられている。
ここで、保留記憶が生じている状態で図柄演出が実行されている時に瞬断が発生し、該瞬断が復旧した場合には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき、演出図柄表示装置6に後述する電源復帰画面(図25(a))を表示する。なお、電源復帰画面では、図柄演出は行われず、保留図柄も表示されない。
そして、主制御装置80は、該図柄演出の変動時間が経過した時点でサブ統合制御装置83に図柄確定コマンド等を送信し、サブ統合制御装置83は、該コマンドを受信すると、電源復帰画面の表示を終了して演出図柄の確定表示を行う。その後、確定表示時間が経過すると、主制御装置80は、新たな保留記憶を消化すると共に、図柄演出等を開始させるためにサブ統合制御装置83にコマンドを送信する。
この時、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、この時点で存在している全保留記憶についての先読みコマンドBや保留記憶数コマンドを送信し(当否判定処理のS570)、サブ統合制御装置83は、これらのコマンドに基づき、各保留記憶に対応する保留図柄を表示する。この場合、保留表示決定処理のS1010にて先読みコマンドBに応じた確率の抽選により直前図柄として選択された保留キャラクタが表示されるが、このような直前図柄の表示タイミングを瞬断復旧時と記載する。
一方、瞬断復旧時以外の直前図柄の表示タイミングを通常時と記載する。より詳しくは、変化演出が行われる場合であれば、一時図柄に替えて直前図柄を表示するタイミングが通常時になる。また、変化演出が行われない場合には、先読み演出が行われるか否かに関わらず、保留記憶の発生時に新たに表示される保留図柄が直前図柄となるが、該直前図柄を表示するタイミングが通常時になる。
図21(c)は、通常時において、保留記憶に対応する図柄演出や大当り抽選でノーマルハズレ,ノーマルリーチ,SPリーチ,当りになる各場合に、各保留キャラクタが直前図柄として表示される確率(出現率)を示している。換言すれば、図21(c)の出現率とは、保留表示決定処理のS1015にて、上記各場合に、各保留キャラクタが直前図柄として選択される確率である。
また、図21(d)は、瞬断復旧時において、保留記憶に対応する図柄演出や大当り抽選でノーマルハズレ,ノーマルリーチ,SPリーチ,当りになる各場合に、各保留キャラクタが直前図柄として表示される確率(出現率)を示している。換言すれば、図21(d)の出現率とは、保留表示決定処理のS1010にて、上記各場合に、各保留キャラクタが直前図柄として選択される確率である。
図21(c),(d)が示すように、ハズレの場合には、通常時も瞬断復旧時も、常に、通常保留キャラクタが直前図柄として選択され、先読み演出及び変化演出は行われない。しかし、ハズレの場合であっても、先読み演出や変化演出が行われるようにしても良い。
また、ノーマルリーチの場合、通常時においては、通常保留キャラクタと特別保留キャラクタ1が直前図柄となる可能性があるが、瞬断復旧時においては、必ず特別保留キャラクタ1が直前図柄となる。このため、ノーマルリーチとなる保留記憶が存在する状態で瞬断が生じた場合、瞬断の復旧後に、該保留記憶に対応して表示される保留図柄の期待度が低下することは無い。
なお、ノーマルリーチの場合、瞬断復旧時において、通常保留キャラクタと特別保留キャラクタ1の双方が直前図柄として選択されるようにすると共に、通常時よりも高い確率で、特別保留キャラクタ1が直前図柄として選択されるようにしても良い。このような場合であっても、瞬断の復旧後に保留図柄の期待度が低下してしまう現象の発生を抑えることができる。
また、SPリーチの場合、通常時においては、通常保留キャラクタと特別保留キャラクタ1,2が直前図柄となる可能性がある。しかし、瞬断復旧時においては、特別保留キャラクタ1,2のいずれかが直前図柄となり、特別保留キャラクタ1よりも、特別保留キャラクタ2が直前図柄になる確率が高くなっている。このため、SPリーチとなる保留記憶が存在する状態で瞬断が生じた場合、瞬断の復旧後に、該保留記憶に対応して表示される保留図柄の期待度が低下してしまう現象の発生を抑えることができる。
なお、SPリーチの場合、瞬断復旧時には、必ず特別保留キャラクタ2が直前図柄となるようにしても良い。このような場合には、乱数を用いた抽選を行うことなく、先読みコマンドBの内容のみに基づき直前図柄を決定することになる。これにより、瞬断の発生により、SPリーチとなる保留記憶に対応する保留図柄の期待度が低下することは無くなる。
また、当りの場合、通常時においては、通常保留キャラクタと特別保留キャラクタ1〜3が直前図柄となる可能性がある。しかし、瞬断復旧時においては、特別保留キャラクタ1〜3のいずれかが直前図柄となり、特別保留キャラクタ1<特別保留キャラクタ2<特別保留キャラクタ3の順で直前図柄になる確率が高くなっている。このため、当りとなる保留記憶が存在する状態で瞬断が生じた場合、瞬断の復旧後に、該保留記憶に対応して表示される保留図柄の期待度が低下してしまう現象の発生を抑えることができる。
なお、当りの場合、瞬断復旧時に、必ず特別保留キャラクタ3が直前図柄となるようにしても良い。このような場合には、乱数を用いた抽選を行うことなく、先読みコマンドBの内容のみに基づき直前図柄を決定することになる。これにより、瞬断の発生により、当りとなる保留記憶に対応する保留図柄の期待度が低下することは無くなる。
このようにして、本実施形態では、瞬断の発生により、期待度の高い保留図柄に替えて期待度の低い保留図柄が表示されるのを抑えている。
また、図21(c),(d)は、瞬断復旧時は、直前図柄として必ず特別保留キャラクタ1〜3が選択される(必ず先読み演出が行われる)ことを示している。無論、これに限らず、瞬断復旧時においても、低い確率で直前図柄として通常保留キャラクタが選択されるように(先読み演出が行われないように)し、瞬断復旧時は、通常時に比べ、高い確率で先読み演出が行われるようにしても良い。
次に、段階演出について説明する。段階演出とは、保留図柄に隣接して所定の画像を表示することで、該保留図柄に対応する変化演出が行われることを示唆する演出である。本実施形態では、段階演出A,Bの2種類が設けられている。
図22は、「1段昇格」となる場合と「2段以上昇格」となる場合において、それぞれ、段階演出A,Bが発生する確率を示している。なお、1段昇格とは、一時図柄が1段階期待度の高い保留図柄に変化する変化演出を意味し、2段以上昇格とは、一時図柄が2段階以上期待度の高い保留図柄に変化する変化演出を意味する。
また、図22は、「維持」の状態(変化演出が行われない状態)で段階演出が行われる際に、段階演出A,Bが発生する確率を示している。
(13)演出の具体例について
次に、段階演出や変化演出の具体例や、瞬断復旧後に表示される直前図柄の具体例について、図23〜図25に記載された演出画面(演出図柄表示装置6に表示される画面)を用いて説明する。
図23(a)は、保留記憶が2個存在する状態で行われている図柄演出を示している。該図柄演出の実行中に新たな保留記憶が発生し、該保留記憶に対応して特別保留キャラクタ1(保留図柄1200,1205)が表示されて先読み演出が行われると共に、該図柄演出にて演出図柄が確定表示され、該図柄演出は終了する(図23(b),(c))。
そして、最も古い保留記憶が消化され、該保留記憶に対応する新たな図柄演出が開始される。この時、該保留記憶に対応する保留図柄が消滅すると共に、他の保留図柄の表示位置が左方にシフトされる。また、この時、段階演出1211が行われると共に、特別保留キャラクタ1(保留図柄1200,1205)を特別保留キャラクタ2(保留図柄1210,1215)に変化される変化演出が行われる(図23(d))。
その後、図柄演出が終了すると、最も古い保留記憶が消化され、新たな図柄演出が開始されると共に、保留図柄の表示が更新される。この時、段階演出1221が行われると共に、特別保留キャラクタ2(保留図柄1210,1215)を特別保留キャラクタ3(保留図柄1220,1225)に変化される変化演出が行われる(図23(e),(f))。
さらに、図柄演出が終了すると、特別保留キャラクタ3(保留図柄1220,1225)に対応する保留記憶が消化され、新たな図柄演出が開始されると共に、保留図柄の表示が更新される(図23(g),(h))。該図柄演出はリーチとなった後(図24(i),(j))、SPリーチに発展し(図24(k),(l))、その後、当り図柄が確定表示されて大当りとなる(図24(m),(n))。
次に、図23(b)の演出画面の表示中に発生した瞬断が復旧した後の演出の具体例について説明する。瞬断が復旧すると、演出図柄表示装置6には電源復帰画面が表示され(図25(a))、その後、瞬断発生時に行われていた図柄演出の確定表示タイミングが到来すると、演出画面にて演出図柄の確定表示がなされる(図25(b))。
そして、最も古い保留記憶が消化され、該保留記憶に対応する新たな図柄演出が開始される。この時、主制御装置80からサブ統合制御装置83に対し、この時点で存在している2個の保留記憶についての先読みコマンドBが送信され、該先読みコマンドBに応じた確率の抽選により選択された保留図柄(直前図柄)が、これらの保留記憶に対応して表示される(図25(c))。なお、上述したように、これらの保留図柄については、変化演出は行われない。
瞬断発生前においては、先の保留記憶に対応して通常保留キャラクタが、後の保留記憶に対応して特別保留キャラクタ1(保留図柄1200,1205)が表示されている(図23(b),(c)参照)。本具体例では、瞬断の復旧後、先の保留記憶に対応して通常保留キャラクタが、後の保留記憶に対応して特別保留キャラクタ3(保留図柄1230,1235)が表示される。つまり、瞬断復旧後には、後の保留記憶に対応する保留図柄が特別保留キャラクタ1から特別保留キャラクタ3に変化しており、該保留図柄の期待度が上昇している。その後、図柄演出が終了し、演出図柄の確定表示がなされる(図25(d))。
[効果]
本実施形態によれば、サブ統合制御装置83は、新たに発生した保留記憶についての先読みコマンドAに基づき、直前図柄と変化演出の有無を決定する。そして、変化演出を行う場合は、保留記憶に対応して直前図柄よりも期待度の低い一時図柄を表示し、そうでない場合は直前図柄を表示する。
ここで、瞬断中、バックアップ電源により主制御装置80のRAMの内容が保持されるが、サブ統合制御装置83のRAMの内容は保持されない。このため、保留記憶がある状態(保留図柄が表示された状態)で瞬断が発生した場合、バックアップ電源の残量が無くなる前に瞬断が復旧すると、主制御装置80は瞬断発生前の状態で遊技を再開するが、サブ統合制御装置83は瞬断発生前の状態で演出を再開できず、表示されていた保留図柄が全て消える。
しかし、主制御装置80は、瞬断が復旧すると、サブ統合制御装置83に対し、その時点で存在する全保留記憶についての先読みコマンドBを送信する。そして、サブ統合制御装置83は、変化演出を行うこと無く、先読みコマンドBに基づき該保留記憶に対応する直前図柄を選択して表示する。
つまり、保留記憶が生じた際には、これに対応して直前図柄又は一時図柄が表示されるが、瞬断が復旧した際には必ず直前図柄が表示される。そして、一時図柄は、変化演出が行われる場合に用いられるものであり、変化演出が行われる際の直前図柄よりも期待度が低い。このため、保留記憶が存在する状態で発生した瞬断が復旧した場合、瞬断の前後の保留図柄の期待度が同じであるケースや、瞬断前よりも瞬断後の方が保留図柄の期待度が高いケースが多くなる。
したがって、保留記憶が存在する状態で発生した瞬断の復旧後に、瞬断前から表示されていた保留図柄が期待度の低い保留図柄に変化してしまう事態の発生を抑えることができる。このため、遊技者に対し、瞬断により損害が生じたとの誤解を与えないようにすることができる。
[他の実施形態]
(1)本実施形態では、保留記憶が存在する状態で発生した瞬断が復旧すると、最初に保留記憶が消化されるタイミングで、主制御装置80からサブ統合制御装置83に、その時点で存在する全保留記憶に対応する先読みコマンドBと保留記憶数コマンドBが送信される。しかしながら、これに限らず、上記タイミングより前(例えば、瞬断が復旧した時点や、電源復帰画面の表示中や、電源復帰画面の表示中における新たな保留記憶の発生時等)に上記先読みコマンドB等を送信し、保留図柄を表示させても良い。こうすることにより、瞬断の復旧後、より早期に保留図柄の表示を再開することができる。
(2)また、本実施形態では、保留記憶が消化されると、該保留記憶に対応して表示されていた保留図柄(直前図柄)が消去される。しかしながら、これに限らず、消化された保留記憶に対応する図柄演出の開始時に、該保留記憶に対応する直前図柄の表示位置を移動させ、図柄演出中も継続して該直前図柄を表示しても良い。そして、図柄演出中、該直前図柄をさらに期待度の高い保留図柄に変化させる演出等を行っても良い。こうすることにより、演出の興趣を高めることができる。
(3)また、本実施形態では、保留記憶が存在する状態で発生した瞬断が復旧した直後には、主制御装置80からサブ統合制御装置83に先読みコマンドBが送信され、これ以外の場合には、先読みコマンドBとは異なる先読みコマンドAが送信される。しかしながら、これに限らず、常に同じ先読みコマンドを送信するようにしても良い。そして、先読みコマンドを受信したサブ統合制御装置83は、これより前に受信した他のコマンドや、電力供給開始後の経過時間等に基づき、該先読みコマンドが、瞬断が復旧した直後に送信されたものであるか否かを判定しても良い。
また、本実施形態では、主制御装置80は、保留記憶が存在する状態で発生した瞬断が復旧した直後には、該保留記憶に係る乱数に基づき先読み判定を行って、サブ統合制御装置83に送信する先読みコマンドBを生成する。しかしながら、これに限らず、該保留記憶が生じた際に行われた先読み判定の結果をRAMに保存しておき、主制御装置80は、瞬断が復旧した直後に、RAMに保存されている該先読み判定の結果を読み出して先読みコマンドBを生成しても良い。
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
本実施形態のパチンコ機50が弾球遊技機の一例に、通常先読み信号が先読みコマンドAの一例に、停電先読み信号が先読みコマンドBの一例に相当する。
また、メインルーチンのS165が実行手段の一例に、始動入賞確認処理のS310が記憶手段の一例に、S315が先読み信号送信手段の一例に、当否判定処理のS530,S535が当否判定手段の一例に、S575,S585,S595が変動表示手段の一例に、保留情報送信処理のS710が先読み信号送信手段の一例に、S720,S725が数値データ送信手段の一例に相当する。
また、保留表示決定処理のS1010,S1015が直前図柄選択手段の一例に、S1020が決定手段の一例に、S1025が一時図柄選択手段の一例に、保留表示処理のS1105,S1205が表示手段の一例に、保留表示更新処理のS1240が表示手段の一例に相当する。
1…遊技盤、2a…外レール、2b…内レール、3…遊技領域、4…遊技釘、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…特図表示装置、11…第1始動口、11a…第1始動口SW、12…第2始動口、12a…第2始動口SW、12b…普電役物ソレノイド、14…大入賞口、14a…カウントSW、14b…大入賞口ソレノイド、17…普通図柄作動ゲート、17a…普通図柄作動SW、18…特図保留数表示装置、20…払出モータ、21…払出SW、22…満杯SW、23…球切れSW、24…CRユニット端子板、25…精算表示装置、28…タッチSW、29…発射停止SW、30…発射モータ、35…ガラス枠開放SW、36…内枠開放SW、39…シリンダ錠、50…パチンコ機、51…外枠、52…前枠、53…ヒンジ、55…上皿、56…CRユニット、57…球貸ボタン、58…精算ボタン、59…残高表示器、61…板ガラス、63…下皿、64…発射ハンドル、65…枠側装飾ランプ、66…スピーカ、67…演出ボタン、68…ジョグダイヤル、70…内枠、71…球タンク、72…タンクレール、73…払出ユニット、78…外部接続端子板、80…主制御装置、81…払出制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、85…電源基板、90…図柄表示装置中継端子板。

Claims (4)

  1. 遊技の進行を制御する主制御装置と、前記主制御装置からの信号に基づき演出を行うサブ制御装置と、停電時に前記主制御装置のRAMに電力を供給するバックアップ電源とを備えた弾球遊技機であって、
    前記主制御装置は、
    始動口への入球に起因して数値データを抽出し、記憶する記憶手段と、
    記憶された前記数値データに基づき当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定で当りとなった場合に大当り遊技を実行する実行手段と、
    前記当否判定の前に、前記数値データが特定値か否かを判定する先読み判定を行う手段であって、前記数値データの記憶に起因して該数値データの前記先読み判定の結果を示す通常先読み信号を前記サブ制御装置に送信し、停電が発生した場合は、該停電の復旧に起因して、記憶されている前記数値データの前記先読み判定の結果を示す停電先読み信号を前記サブ制御装置に送信する先読み信号送信手段と、を備え、
    前記サブ制御装置は、
    前記先読み信号に基づき、前記当否判定で当る期待度の異なる複数種類の保留図柄のうちの1つを、該先読み信号に係る前記数値データの直前図柄とする直前図柄選択手段と、
    前記通常先読み信号を受信した場合は、該先読み信号に係る前記数値データの変化演出を行うか否かを決定し、前記停電先読み信号を受信した場合は、該先読み信号に係る前記数値データの前記変化演出を行わない旨を決定する決定手段と、
    前記数値データの前記変化演出を行う場合、該数値データの前記直前図柄よりも前記期待度の低い1又は複数の前記保留図柄を、該数値データの一時図柄とする一時図柄選択手段と、
    前記数値データの前記変化演出を行わない場合は、該数値データの前記直前図柄を表示し、該変化演出を行う場合は、該数値データの前記一時図柄を表示し、該数値データに基づく前記当否判定が行われる前に、該一時図柄に替えて、該数値データの他の前記一時図柄又は前記直前図柄を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記主制御装置は、
    特別図柄の変動表示を行った後、前記特別図柄の確定表示を行うことで、前記当否判定の結果を報知する変動表示手段と、
    前記当否判定が行われると、記憶されている前記数値データの数をデクリメントし、デクリメントした該数値データの数を示す数値データ信号を前記サブ制御装置に送信する数値データ送信手段と、
    をさらに備え、
    前記当否判定手段は、前記特別図柄の確定表示が行われると、該確定表示により結果が報知される前記当否判定に係る前記数値データ以外の他の前記数値データに基づく前記当否判定を行い、
    前記先読み信号送信手段は、停電が発生した場合は、該停電の復旧後、最初に前記数値データ信号が送信される際に、前記停電先読み信号を送信すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記直前図柄選択手段は、
    所定の前記先読み判定の結果を示す前記停電先読み信号及び前記通常先読み信号を受信した場合、該結果に対応付けられている前記期待度の異なる複数種類の前記保留図柄のうちの1つを、前記直前図柄とし、
    該結果を示す前記停電先読み信号を受信した場合には、該結果を示す前記通常先読み信号を受信した場合に比べ、より高い確率で、該結果に対応付けられている前記保留図柄のうち最も前記期待度の高い前記保留図柄を前記直前図柄とすること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記保留図柄として、通常保留図柄と、前記通常保留図柄よりも前記期待度の高い先読み保留図柄が設けられており、
    前記直前図柄選択手段は、所定の前記先読み判定の結果を示す前記停電先読み信号を受信した場合には、該結果を示す前記通常先読み信号を受信した場合に比べ、より高い確率で、前記先読み保留図柄を前記直前図柄とすること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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