JP2016076572A - 有機電界発光素子 - Google Patents

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朱里 佐藤
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Abstract

【課題】発光効率および発光寿命が向上した有機電界発光素子を提供する。【解決手段】陽極と、発光層と、前記陽極と前記発光層との間に設けられ、電子受容性材料を主としてなる陽極側正孔輸送層と、前記陽極側正孔輸送層と前記発光層との間に設けられ、中間正孔輸送材料を含む中間正孔輸送材料層と、前記中間正孔輸送材料層と前記発光層との間に、前記発光層と隣接して設けられ、下記一般式(1)で表される発光層側正孔輸送材料を含む発光層側正孔輸送層と、を備える、有機電界発光素子。【選択図】なし

Description

本発明は、有機電界発光素子に関する。
近年、有機電界発光表示装置(Organic Electroluminescence Display)の開発が進められている。また、有機電界発光表示装置に使用される自発光型の発光素子である有機電界発光素子(Organic Electroluminescence Device)の開発も盛んに行われている。
ここで、有機電界発光素子の構造としては、例えば、陽極、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、および陰極を順に積層した積層構造が知られている。
このような有機電界発光素子では、陽極および陰極から注入された正孔および電子が発光層中において再結合することで励起子を生成する。さらに、生成された励起子が基底状態に遷移することにより発光が行われる。
例えば、特許文献1〜5には、有機電界発光素子における正孔輸送材料または正孔輸送層に関する技術が開示されている。具体的には、特許文献1には、正孔輸送層に使用可能なカルバゾリル(carbazolyl)基を含む正孔輸送材料が開示されている。また、特許文献2には、正孔輸送層等に電子受容性材料を添加する技術が開示されている。さらに、特許文献3〜5には、正孔輸送層を複数層の積層構造にて形成する技術が開示されている。
特開2002−241352号公報 国際公開第2007/105906号 韓国公開特許第2013−0007159号公報 特開2011−187959号公報 韓国公開特許第2013−0098229号公報
しかし、特許文献1〜5に開示された技術では、有機電界発光素子の発光効率および発光寿命について、満足な値が得られておらず、さらなる改善が必要であった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、発光効率および発光寿命が向上した、新規かつ改良された有機電界発光素子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、陽極と、発光層と、前記陽極と前記発光層との間に設けられ、電子受容性材料を主としてなる陽極側正孔輸送層と、前記陽極側正孔輸送層と前記発光層との間に設けられ、中間正孔輸送材料を含む中間正孔輸送材料層と、前記中間正孔輸送材料層と前記発光層との間に、前記発光層と隣接して設けられ、下記一般式(1)で表される発光層側正孔輸送材料を含む発光層側正孔輸送層と、を備える、有機電界発光素子が提供される。
Figure 2016076572
上記一般式(1)において、
ArおよびArは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール(aryl)基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール(heteroaryl)基であり、
ArおよびArは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または隣接する芳香環と縮合して形成された縮合多環基であり、
およびRは、互いに独立して、水素原子、重水素原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基であり、
およびLは、互いに独立して、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリーレン(arylene)基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上15以下のヘテロアリーレン(heteroarylene)基であり、
lおよびmは、互いに独立して、0以上4以下の整数である。
この観点によれば、有機電界発光素子の発光効率および発光寿命を向上させることができる。
前記中間正孔輸送材料は、下記一般式(2)で表される化合物であってもよい。
Figure 2016076572
上記一般式(2)において、
Ar〜Arは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基であり、
Arは、水素原子、重水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基であり、
は、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリーレン基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上15以下のヘテロアリーレン基である。
この観点によれば、有機電界発光素子の発光効率および発光寿命をさらに向上させることができる。
前記電子受容性材料は、−9.0eV以上−4.0eV以下のLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位を有してもよい。
この観点によれば、有機電界発光素子の発光効率および発光寿命をさらに向上させることができる。
前記陽極側正孔輸送層は、前記陽極に隣接して設けられてもよい。
この観点によれば、有機電界発光素子の発光効率および発光寿命をさらに向上させることができる。
前記発光層は、下記一般式(3)で表される化合物を含んでもよい。
Figure 2016076572
上記一般式(3)において、
Arは、互いに独立して、水素原子、重水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル(alkyl)基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3以上50以下のシクロアルキル(cycloalkyl)基、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルコキシ(alkoxy)基、置換もしくは無置換の炭素数7以上50以下のアラルキル(aralkyl)基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールオキシ(aryloxy)基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールチオ(arylthio)基、置換もしくは無置換の炭素数2以上50以下のアルコキシカルボニル(alkoxycarbonyl)基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成原子数5以上50以下のヘテロアリール基、置換もしくは無置換のシリル(silyl)基、カルボキシル(carboxyl)基、ハロゲン(halgen)原子、シアノ(cyano)基、ニトロ(nitro)基、またはヒドロキシル(hydroxyl)基であり、
nは、1以上10以下の整数である。
この観点によれば、有機電界発光素子の発光効率および発光寿命をさらに向上させることができる。
以上説明したように本発明によれば、陽極と発光層との間に陽極側正孔輸送層、中間正孔輸送材料層、および発光層側正孔輸送層が設けられるため、有機電界発光素子の発光効率および発光寿命を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る有機電界発光素子の概略構成を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.有機電界発光素子の構成>
(1−1.全体構成)
まず、図1に基づいて、本発明の一実施形態に係る有機電界発光素子100の全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る有機電界発光素子100は、基板110と、基板110上に配置された第1電極120と、第1電極120上に配置された正孔輸送層130と、正孔輸送層130上に配置された発光層140と、発光層140上に配置された電子輸送層150と、電子輸送層150上に配置された電子注入層160と、電子注入層160上に配置された第2電極170と、を備える。ここで、正孔輸送層130は、複数層131、133、135からなる多層構造にて形成される。
(1−2.基板の構成)
基板110は、一般的な有機電界発光素子で使用される基板を使用することができる。例えば、基板110は、ガラス(glass)基板、半導体基板、または、透明なプラスチック(plastic)基板等であってもよい。
(1−3.第1電極の構成)
第1電極120は、例えば、陽極(アノード(anode))であり、蒸着法またはスパッタリング(sputtering)法などを用いて基板110上に形成される。具体的には、第1電極120は、仕事関数が大きい金属、合金、導電性化合物等によって透過型電極として形成される。例えば、第1電極120は、透明性および導電性に優れる酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)等で形成されてもよい。また、第1電極120は、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)などを用いて反射型電極として形成されてもよい。
(1−4.正孔輸送層の構成)
正孔輸送層130は、正孔輸送材料を含み、正孔を輸送する機能を有する層である。正孔輸送層130は、例えば、第1電極120上に約10nm〜約150nmの膜厚(積層構造の総膜厚)にて形成される。
ここで、本実施形態に係る有機電界発光素子100の正孔輸送層130は、第1電極120側から、陽極側正孔輸送層131、中間正孔輸送材料層133、および発光層側正孔輸送層135の順に積層された複数層にて形成される。なお、これらの層の膜厚の割合は特に制限されない。
(1−4−1.陽極側正孔輸送層の構成)
陽極側正孔輸送層131は、電子受容性材料を主としてなる層である。例えば、陽極側正孔輸送層131は、第1電極120上に形成される。
なお、陽極側正孔輸送層131は、電子受容性材料を主としてなる層であるが、電子受容性材料以外の材料を含んでもよいことはいうまでもない。また、「陽極側正孔輸送層131は、電子受容性材料を主としてなる」とは、陽極側正孔輸送層131が電子受容性材料を陽極側正孔輸送層131の総質量に対して50質量%以上含むことを示す。
陽極側正孔輸送層131は、電子受容性材料を主としてなるため、第1電極120からの正孔注入性を向上させることができる。そのため、陽極側正孔輸送層131は、第1電極120の近傍に設けられることが好ましく、特に、第1電極120に隣接して設けられることがより好ましい。
陽極側正孔輸送層131に含まれる電子受容性材料は、公知の電子受容性材料ならば、いずれも使用することが可能である。ただし、陽極側正孔輸送層131に含まれる電子受容性材料は、−9.0eV以上−4.0eV以下のLUMO準位を有することが好ましく、−6.0eV以上−4.0eV以下のLUMO準位を有することがより好ましい。
ここで、−9.0eV以上−4.0eV以下のLUMO準位を有する電子受容性材料の具体例としては、以下の化学式4−1〜4−14で表される化合物が挙げられる。
Figure 2016076572
上記の化学式4−1〜4−14において、
Rは、水素原子、重水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上50以下のフッ化アルキル基、シアノ基、炭素数1以上50以下のアルコキシ基、炭素数1以上50以下のアルキル基、環形成炭素数6以上50以下のアリール基、または環形成原子数5以上50以下のヘテロアリール基であり、
Arは、電子吸引性の置換基を有する、もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、または置換もしくは無置換の環形成原子数5以上50以下のヘテロアリール基であり、
Yは、メチン基(−CH=)、または窒素原子(−N=)であり、
Zは、擬ハロゲン原子、または硫黄(S)原子であり、
nは、10以下の範囲内の整数であり、
Xは、以下の化学式X1〜X7に示す置換基のいずれかである。
Figure 2016076572
化学式X1〜X7において、
Raは、水素原子、重水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上50以下のフッ化アルキル基、シアノ基、炭素数1以上50以下のアルコキシ基、炭素数1以上50以下のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、または置換もしくは無置換の環形成原子数5以上50以下のヘテロアリール基である。
R、ArおよびRaが示す、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基の具体例としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−アントリル基、2−アントリル基、9−アントリル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、4−フェナントリル基、9−フェナントリル基、1−ナフタセニル基、2−ナフタセニル基、9−ナフタセニル基、1−ピレニル基、2−ピレニル基、4−ピレニル基、2−ビフェニルイル基、3−ビフェニルイル基、4−ビフェニルイル基、p−ターフェニル−4−イル基、p−ターフェニル−3−イル基、p−ターフェニル−2−イル基、m−ターフェニル−4−イル基、m−ターフェニル−3−イル基、m−ターフェニル−2−イル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、p−t−ブチルフェニル基、p−(2−フェニルプロピル)フェニル基、3−メチル−2−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、4−メチル−1−アントリル基、4’−メチルビフェニルイル基、4’’−t−ブチル−p−ターフェニル−4−イル基、フルオランテニル基、フルオレニル基などが挙げられる。
R、ArおよびRaが示す、置換もしくは無置換の環形成原子数5以上50以下のヘテロアリール基の具体例としては、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、ピラジニル基、2−ピリジニル基、3−ピリジニル基、4−ピリジニル基、1−インドリル基、2−インドリル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−インドリル基、6−インドリル基、7−インドリル基、1−イソインドリル基、2−イソインドリル基、3−イソインドリル基、4−イソインドリル基、5−イソインドリル基、6−イソインドリル基、7−イソインドリル基、2−フリル基、3−フリル基、2−ベンゾフラニル基、3−ベンゾフラニル基、4−ベンゾフラニル基、5−ベンゾフラニル基、6−ベンゾフラニル基、7−ベンゾフラニル基、1−イソベンゾフラニル基、3−イソベンゾフラニル基、4−イソベンゾフラニル基、5−イソベンゾフラニル基、6−イソベンゾフラニル基、7−イソベンゾフラニル基、キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、6−キノキサリニル基、1−カルバゾリル基、2−カルバゾリル基、3−カルバゾリル基、4−カルバゾリル基、9−カルバゾリル基、1−フェナンスリジニル基、2−フェナンスリジニル基、3−フェナンスリジニル基、4−フェナンスリジニル基、6−フェナンスリジニル基、7−フェナンスリジニル基、8−フェナンスリジニル基、9−フェナンスリジニル基、10−フェナンスリジニル基、1−アクリジニル基、2−アクリジニル基、3−アクリジニル基、4−アクリジニル基、9−アクリジニル基、1,7−フェナンスロリン−2−イル基、1,7−フェナンスロリン−3−イル基、1,7−フェナンスロリン−4−イル基、1,7−フェナンスロリン−5−イル基、1,7−フェナンスロリン−6−イル基、1,7−フェナンスロリン−8−イル基、1,7−フェナンスロリン−9−イル基、1,7−フェナンスロリン−10−イル基、1,8−フェナンスロリン−2−イル基、1,8−フェナンスロリン−3−イル基、1,8−フェナンスロリン−4−イル基、1,8−フェナンスロリン−5−イル基、1,8−フェナンスロリン−6−イル基、1,8−フェナンスロリン−7−イル基、1,8−フェナンスロリン−9−イル基、1,8−フェナンスロリン−10−イル基、1,9−フェナンスロリン−2−イル基、1,9−フェナンスロリン−3−イル基、1,9−フェナンスロリン−4−イル基、1,9−フェナンスロリン−5−イル基、1,9−フェナンスロリン−6−イル基、1,9−フェナンスロリン−7−イル基、1,9−フェナンスロリン−8−イル基、1,9−フェナンスロリン−10−イル基、1,10−フェナンスロリン−2−イル基、1,10−フェナンスロリン−3−イル基、1,10−フェナンスロリン−4−イル基、1,10−フェナンスロリン−5−イル基、2,9−フェナンスロリン−1−イル基、2,9−フェナンスロリン−3−イル基、2,9−フェナンスロリン−4−イル基、2,9−フェナンスロリン−5−イル基、2,9−フェナンスロリン−6−イル基、2,9−フェナンスロリン−7−イル基、2,9−フェナンスロリン−8−イル基、2,9−フェナンスロリン−10−イル基、2,8−フェナンスロリン−1−イル基、2,8−フェナンスロリン−3−イル基、2,8−フェナンスロリン−4−イル基、2,8−フェナンスロリン−5−イル基、2,8−フェナンスロリン−6−イル基、2,8−フェナンスロリン−7−イル基、2,8−フェナンスロリン−9−イル基、2,8−フェナンスロリン−10−イル基、2,7−フェナンスロリン−1−イル基、2,7−フェナンスロリン−3−イル基、2,7−フェナンスロリン−4−イル基、2,7−フェナンスロリン−5−イル基、2,7−フェナンスロリン−6−イル基、2,7−フェナンスロリン−8−イル基、2,7−フェナンスロリン−9−イル基、2,7−フェナンスロリン−10−イル基、1−フェナジニル基、2−フェナジニル基、1−フェノチアジニル基、2−フェノチアジニル基、3−フェノチアジニル基、4−フェノチアジニル基、10−フェノチアジニル基、1−フェノキサジニル基、2−フェノキサジニル基、3−フェノキサジニル基、4−フェノキサジニル基、10−フェノキサジニル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、2−オキサジアゾリル基、5−オキサジアゾリル基、3−フラザニル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−メチルピロール−1−イル基、2−メチルピロール−3−イル基、2−メチルピロール−4−イル基、2−メチルピロール−5−イル基、3−メチルピロール−1−イル基、3−メチルピロール−2−イル基、3−メチルピロール−4−イル基、3−メチルピロール−5−イル基、2−t−ブチルピロール−4−イル基、3−(2−フェニルプロピル)ピロール−1−イル基、2−メチル−1−インドリル基、4−メチル−1−インドリル基、2−メチル−3−インドリル基、4−メチル−3−インドリル基、2−t−ブチル1−インドリル基、4−t−ブチル1−インドリル基、2−t−ブチル3−インドリル基、4−t−ブチル3−インドリル基等が挙げられる。
R、Raが示す、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のフッ化アルキル基の具体例としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、またはヘプタデカフルオロオクタン基等のパーフルオロアルキル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、テトラフルオロプロピル基、オクタフルオロペンチル基などが挙げられる。
R、Raが示す、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシイソブチル基、1,2−ジヒドロキシエチル基、1,3−ジヒドロキシイソプロピル基、2,3−ジヒドロキシ−t−ブチル基、1,2,3−トリヒドロキシプロピル基、クロロメチル基、1−クロロエチル基、2−クロロエチル基、2−クロロイソブチル基、1,2−ジクロロエチル基、1,3−ジクロロイソプロピル基、2,3−ジクロロ−t−ブチル基、1,2,3−トリクロロプロピル基、ブロモメチル基、1−ブロモエチル基、2−ブロモエチル基、2−ブロモイソブチル基、1,2−ジブロモエチル基、1,3−ジブロモイソプロピル基、2,3−ジブロモ−t−ブチル基、1,2,3−トリブロモプロピル基、ヨードメチル基、1−ヨードエチル基、2−ヨードエチル基、2−ヨードイソブチル基、1,2−ジヨードエチル基、1,3−ジヨードイソプロピル基、2,3−ジヨード−t−ブチル基、1,2,3−トリヨードプロピル基、アミノメチル基、1−アミノエチル基、2−アミノエチル基、2−アミノイソブチル基、1,2−ジアミノエチル基、1,3−ジアミノイソプロピル基、2,3−ジアミノ−t−ブチル基、1,2,3−トリアミノプロピル基、シアノメチル基、1−シアノエチル基、2−シアノエチル基、2−シアノイソブチル基、1,2−ジシアノエチル基、1,3−ジシアノイソプロピル基、2,3−ジシアノ−t−ブチル基、1,2,3−トリシアノプロピル基、ニトロメチル基、1−ニトロエチル基、2−ニトロエチル基、2−ニトロイソブチル基、1,2−ジニトロエチル基、1,3−ジニトロイソプロピル基、2,3−ジニトロ−t−ブチル基、1,2,3−トリニトロプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、1−アダマンチル基、2−アダマンチル基、1−ノルボルニル基、2−ノルボルニル基等が挙げられる。
R、Raが示す、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルコキシ基は、−OYで表される基である。Yの具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシイソブチル基、1,2−ジヒドロキシエチル基、1,3−ジヒドロキシイソプロピル基、2,3−ジヒドロキシ−t−ブチル基、1,2,3−トリヒドロキシプロピル基、クロロメチル基、1−クロロエチル基、2−クロロエチル基、2−クロロイソブチル基、1,2−ジクロロエチル基、1,3−ジクロロイソプロピル基、2,3−ジクロロ−t−ブチル基、1,2,3−トリクロロプロピル基、ブロモメチル基、1−ブロモエチル基、2−ブロモエチル基、2−ブロモイソブチル基、1,2−ジブロモエチル基、1,3−ジブロモイソプロピル基、2,3−ジブロモ−t−ブチル基、1,2,3−トリブロモプロピル基、ヨードメチル基、1−ヨードエチル基、2−ヨードエチル基、2−ヨードイソブチル基、1,2−ジヨードエチル基、1,3−ジヨードイソプロピル基、2,3−ジヨード−t−ブチル基、1,2,3−トリヨードプロピル基、アミノメチル基、1−アミノエチル基、2−アミノエチル基、2−アミノイソブチル基、1,2−ジアミノエチル基、1,3−ジアミノイソプロピル基、2,3−ジアミノ−t−ブチル基、1,2,3−トリアミノプロピル基、シアノメチル基、1−シアノエチル基、2−シアノエチル基、2−シアノイソブチル基、1,2−ジシアノエチル基、1,3−ジシアノイソプロピル基、2,3−ジシアノ−t−ブチル基、1,2,3−トリシアノプロピル基、ニトロメチル基、1−ニトロエチル基、2−ニトロエチル基、2−ニトロイソブチル基、1,2−ジニトロエチル基、1,3−ジニトロイソプロピル基、2,3−ジニトロ−t−ブチル基、1,2,3−トリニトロプロピル基等が挙げられる。
R、Raが示すハロゲン原子の具体例としては、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)などが挙げられる。
ここで、電子受容性材料の具体的な化合物として、以下の化合物4−15および4−16を例示することができる。例えば、化合物4−15のLUMO準位は、−4.40eVであり、化合物4−16のLUMO準位は、−5.20eVである。ただし、電子受容性材料が以下の化合物4−15および4−16に限定されるわけではない。
Figure 2016076572
(1−4−2.中間正孔輸送材料層の構成)
中間正孔輸送材料層133は、中間正孔輸送材料を含む。中間正孔輸送材料層133は、例えば、陽極側正孔輸送層131上に形成される。
中間正孔輸送材料層133に含まれる中間正孔輸送材料は、公知の正孔輸送材料ならば、いずれも使用可能である。中間正孔輸送材料層133に含まれる中間正孔輸送材料の具体例としては、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(TAPC)、N−フェニルカルバゾール(N−phenyl carbazole)、ポリビニルカルバゾール(polyvinyl carbazole)などのカルバゾール誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD)、4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(TCTA)、およびN,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)等を挙げることができる。
ただし、中間正孔輸送材料は、下記の一般式(2)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2016076572
上記一般式(2)において、
Ar〜Arは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基であり、
Arは、水素原子、重水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基であり、
は、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリーレン基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上15以下のヘテロアリーレン基である。
Ar〜Arの具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、アセトナフテニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、ピリジル基、フラニル基、ピラニル基、チエニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、およびジベンゾチエニル基などを挙げることができる。Ar〜Arの好ましい具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、フルオレニル基、カルバゾリル基、およびジベンゾフラニル基などを挙げることができる。
Arの具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、アセトナフテニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、ピリジル基、フラニル基、ピラニル基、チエニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基などを挙げることができる。Arの好ましい具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、フルオレニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基、メチル基、およびエチル基などを挙げることができる。
の単結合以外の具体例としては、フェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナントリレン基、フルオレニレン基、インデニレン基、ピレニレン基、アセトナフテニレン基、フルオランテニレン基、トリフェニレニレン基、ピリジレン基、フラニレン基、ピラニレン基、チエニレン基、キノリレン基、イソキノリレン基、ベンゾフラニレン基、ベンゾチエニレン基、インドリレン基、カルバゾリレン基、ベンゾオキサゾリレン基、ベンゾチアゾリレン基、キノキサリレン基、ベンゾイミダゾリレン基、ピラゾリレン基、ジベンゾフラニレン基、およびジベンゾチエニレン基などを挙げることができる。Lは、好ましくは、単結合、フェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、フルオレニレン基、カルバゾリレン基、またはジベンゾフラニレン基であってもよい。
一般式(2)で表される化合物の具体例としては、以下の化合物2−1〜2−16を例示することができる。ただし、一般式(2)で表される化合物が、以下の化合物2−1〜2−16に限定されるわけではない。
Figure 2016076572
中間正孔輸送材料層133は、上記の一般式(2)で表される化合物を含むことにより、正孔輸送層130の正孔輸送性を向上させ、有機電界発光素子100の発光特性を向上させることができる。特に、正孔輸送層130において、一般式(2)で表される化合物のようなカルバゾール誘導体の濃度が高い場合、有機電界発光素子100の発光寿命が向上するため、より好ましい。
(1−4−3.発光層側正孔輸送層の構成)
発光層側正孔輸送層135は、下記の一般式(1)で表される化合物を含む。発光層側正孔輸送層135は、例えば、中間正孔輸送材料層133上に発光層140と隣接するように形成される。
Figure 2016076572
上記一般式(1)において、
ArおよびArは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基であり、
ArおよびArは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または隣接する芳香環と縮合して形成された縮合多環基であり、
およびRは、互いに独立して、水素原子、重水素原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基であり、
およびLは、互いに独立して、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリーレン基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上15以下のヘテロアリーレン基であり、
mおよびnは、互いに独立して、0以上4以下の整数である。
Ar〜Arの具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、アセトナフテニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、ピリジル基、フラニル基、ピラニル基、チエニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、およびジベンゾチエニル基などを挙げることができる。Ar〜Arの好ましい具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、フルオレニル基、カルバゾリル基、およびジベンゾフラニル基などを挙げることができる。
また、ArおよびArは、隣接する芳香環と縮合環を形成してもよい。例えば、ArおよびArは、互いに独立して、隣接するカルバゾリル基の芳香環と結合することで縮合環を形成してもよい。また、ArおよびArは、互いに結合することで縮合環を形成してもよい。
およびRの水素原子および重水素原子以外の具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、アセトナフテニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、ピリジル基、フラニル基、ピラニル基、チエニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基などを挙げることができる。RおよびRは、好ましくは、水素原子、重水素原子、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、フルオレニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基、メチル基、またはエチル基であってもよい。
およびLの単結合以外の具体例としては、上述したAr〜Arにて例示した置換基を2価の置換基としたものが挙げられる。例えば、LおよびLの単結合以外の具体例としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニリレン基、チエノチオフェニレン基、およびピリジレン基が挙げられる。LおよびLは、好ましくは、単結合、フェニレン基、またはビフェニリレン基であってもよい。
一般式(1)で表される化合物の具体例としては、以下の化合物1−1〜1−22を例示することができる。ただし、一般式(1)で表される化合物が、以下の化合物1−1〜1−22に限定されるわけではない。
Figure 2016076572
発光層側正孔輸送層135は、発光層側正孔輸送材料として、上記の一般式(1)で表される化合物を含むことにより、発光層140にて消費されなかった電子から正孔輸送層130を保護することができる。また、発光層側正孔輸送層135は、上記の一般式(1)で表される化合物を含むことにより、発光層140で発生した励起状態のエネルギー(energy)が正孔輸送層130に拡散することを防止することができる。したがって、この構成によれば、発光層側正孔輸送層135は、正孔輸送層130の通電耐久性を向上させることができる。
また、発光層側正孔輸送層135は、発光層140からの電子やエネルギーの拡散をより効果的に防止するためには、発光層140の近傍に形成されることが好ましく、発光層140に隣接して形成されることがさらに好ましい。
また、発光層側正孔輸送層135は、上記の一般式(1)で表される化合物を含むことにより、有機電界発光素子100全体の電荷バランス(balance)を整え、陽極側正孔輸送層131に含まれる電子受容性材料が発光層140に拡散することを抑制することができる。これにより、発光層側正孔輸送層135は、正孔輸送層130の電荷輸送性を向上させることができる。
よって、発光層側正孔輸送層135は、上記の一般式(1)で表される化合物を含み、正孔輸送層130の電荷輸送性および通電耐久性を向上させることで、有機電界発光素子100の発光効率および発光寿命を向上させることができる。
以上にて説明したように、陽極側正孔輸送層131、中間正孔輸送材料層133、および発光層側正孔輸送層135を含む正孔輸送層130は、有機電界発光素子100の通電耐久性および正孔輸送性を向上させることができる。よって、本実施形態に係る有機電界発光素子100では、発光効率および発光寿命が向上する。
(1−5.発光層の構成)
発光層140は、ホスト(host)材料、および発光材料であるドーパント(dopant)材料等を含み、蛍光やりん光等によって光を発する層である。発光層140は、例えば、正孔輸送層130上に約10nm〜約60nmの膜厚で形成される。
発光層140に含まれるホスト材料およびドーパント材料は、公知のホスト材料およびドーパント材料ならば、いずれも使用することが可能である。例えば、発光層140は、フルオランテン誘導体、ピレン誘導体、アリールアセチレン誘導体、フルオレン誘導体、ペリレン誘導体、またはクリセン誘導体等をホスト材料またはドーパント材料として含んでもよい。より具体的には、発光層140は、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)、4,4’−N,N’−ジカバゾール−ビフェニル(CBP)、ポリ(n−ビニルカルバゾール)(PVK)、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(TCTA)、1,3,5−トリス(N−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン(TPBI)、3−tert−ブチル−9,10−ジ(ナフト−2−イル)アントラセン(TBADN)、ジスチリルアリーレン(DSA)、4,4’−ビス(9−カルバゾール)−2,2’−ジメチル−ビフェニル(dmCBP)、ビス(2,2−ジフェニルビニル)−1,1’−ビフェニル(DPVBi)、1,4−bis[2−(3−N−ethylcarbazoryl)vinyl]benzene(BCzVB)、4−(di−p−tolylamino)−4’−[(di−p−tolylamino)styryl]stilbene(DPAVB)、N−(4−((E)−2−(6−((E)−4−(diphenylamino)styryl)naphthalen−2−yl)vinyl)phenyl)−N−phenylbenzenamine(N−BDAVBi)、2,5,8,11−tetra−t−butylperylene(TBPe)、1,1−dipyrene、1,4−dipyrenylbenzene、1,4−Bis(N,N−Diphenylamino)pyreneなどをホスト材料またはドーパント材料として含んでもよい。
また、発光層140は、下記の一般式(3)で表される化合物を含むことがより好ましい。
Figure 2016076572
上記一般式(3)において、
Arは、互いに独立して、水素原子、重水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3以上50以下のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数7以上50以下のアラルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールチオ基、置換もしくは無置換の炭素数2以上50以下のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成原子数5以上50以下のヘテロアリール基、置換もしくは無置換のシリル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、またはヒドロキシル基であり、
nは、1以上10以下の整数である。
また、一般式(3)で表される化合物の具体例としては、以下の化合物3−1〜3−12を例示することができる。ただし、一般式(3)で表される化合物が以下の化合物3−1〜3−12に限定されるわけではない。
Figure 2016076572
発光層140が一般式(3)で表される化合物を含む場合、陽極側正孔輸送層131は、より顕著に第1電極120からの正孔注入性を向上させることができる。そのため、発光層140は、一般式(3)で表される化合物を含むことにより、有機電界発光素子100の発光特性をさらに向上させることができる。
なお、発光層140は、一般式(3)で表される化合物をホスト材料として含んでもよく、ドーパント材料として含んでもよい。
また、発光層140は、特定の色の光を発する層として形成されてもよい。例えば、発光層140は、赤色発光層、緑色発光層、または青色発光層として形成されてもよい。
発光層140が青色発光層である場合、公知の青色ドーパントを使用することができる。例えば、青色ドーパントとして、ペリレン(perlene)およびその誘導体、ビス[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジネート]ピコリネートイリジウム(III)(FIrpic)等のイリジウム(Ir)錯体などを使用することができる。
また、発光層140が赤色発光層である場合、公知の赤色ドーパントを使用することができる。例えば、赤色ドーパントとして、ルブレン(rubrene)およびその誘導体、4−ジシアノメチレン−2−(p−ジメチルアミノスチリル)−6−メチル−4H−ピラン(DCM)およびその誘導体、ビス(1‐フェニルイソキノリン)(アセチルアセトネート)イリジウム(III)(Ir(piq)(acac))等のイリジウム錯体、オスミウム(Os)錯体、白金錯体などを使用することができる。
さらに、発光層140が緑色発光層である場合、公知の緑色ドーパントを使用することができる。例えば、クマリン(coumarin)およびその誘導体、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(III)(Ir(ppy))等のイリジウム錯体などを使用することができる。
(1−6.電子輸送層の構成)
電子輸送層150は、電子輸送材料を含み、電子を輸送する機能を有する層である。電子輸送層150は、例えば、発光層140上に約15nm〜約50nmの膜厚にて形成される。電子輸送層150に含まれる電子輸送材料は、公知の電子輸送材料ならば、いずれも使用することが可能である。公知の電子輸送材料の具体例としては、例えば、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)などのキノリン誘導体、1,2,4−トリアゾール誘導体(TAZ)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−(p−フェニルフェノラート)−アルミニウム(BAlq)、ベリリウムビス(ベンゾキノリン−10−オラート)(BeBq2)、リチウムキノレート(LiQ)等のLi錯体等が挙げられる。また、含窒素芳香環を有する化合物を電子輸送材料として使用することも可能である。含窒素芳香環を有する化合物の具体例としては、例えば、1,3,5−tri[(3−pyridyl)−phen−3−yl]benzeneなどのピリジン環を含む化合物、2,4,6−tris(3‘−(pyridin−3−yl)biphenyl−3−yl)−1,3,5−triazineなどのトリアジン環を含む化合物、および2−(4−(N−phenylbenzoimidazolyl−1−ylphenyl)−9,10−dinaphthylanthraceneなどのイミダゾール誘導体等を挙げることができる。
(1−7.電子注入層の構成)
電子注入層160は、第2電極170からの電子の注入を容易にする機能を備えた層である。電子注入層160は、例えば、電子輸送層150上に約0.3nm〜約9nmの膜厚にて形成される。電子注入層160は、電子注入層160を形成する材料として公知の材料ならば、いずれを使用して形成されてもよい。電子注入層160を形成する材料の具体例としては、リチウム8-キノリナート(Liq)、フッ化リチウム(LiF)等のLi錯体、塩化ナトリウム(NaCl)、フッ化セシウム(CsF)、酸化リチウム(LiO)、酸化バリウム(BaO)等が挙げられる。
(1−8.第2電極の構成)
第2電極170は、例えば、陰極(カソード(cathode))であり、蒸着法またはスパッタリング法などを用いて電子注入層160上に形成される。具体的には、第2電極170は、仕事関数が小さい金属、合金、導電性化合物等で反射型電極として形成される。第2電極170は、例えば、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、カルシウム(Ca)等の金属、アルミニウム−リチウム(Al−Li)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)等の金属の混合物で形成されてもよい。また、第2電極170は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)などを用いて透過型電極として形成されてもよい。
(1−9.有機電界発光素子の変形例)
なお、図1で示した有機電界発光素子100の構造は、あくまでも一例であって、本実施形態に係る有機電界発光素子100が図1の構造に限定されるものではない。本実施形態に係る有機電界発光素子100は、一部の層がさらに複数層で形成されてもよく、他の層が追加されていてもよい。また、本実施形態に係る有機電界発光素子100は、電子輸送層150および電子注入層160のうち、少なくとも1層以上を備えていなくともよい。
また、本実施形態に係る有機電界発光素子100は、第1電極120と正孔輸送層130との間に正孔注入層を備えていてもよい。
正孔注入層は、第1電極120からの正孔の注入を容易にする機能を備えた層である。正孔注入層は、例えば、第1電極120上に約10nm〜約150nmの膜厚にて形成される。正孔注入層は、正孔注入層を形成する材料として公知の材料ならば、いずれを使用して形成されてもよい。正孔注入層を形成する材料の具体例としては、トリフェニルアミン含有ポリエーテルケトン(TPAPEK)、4−イソプロピル−4’−メチルジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート(PPBI)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス−[4−(フェニル−m−トリル−アミノ)−フェニル]−ビフェニル−4,4’−ジアミン(DNTPD)、銅フタロシアニン等のフタロシアニン化合物、4,4’,4’’−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)、4,4’,4’’−トリス{N,Nジフェニルアミノ}トリフェニルアミン(TDATA)、4,4’,4’’−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(Pani/DBSA)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/カンファースルホン酸(Pani/CSA)、又は、ポリアニリン/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PANI/PSS)等が挙げられる。
(1−9.有機電界発光素子の製造方法)
以上にて説明した、本実施形態に係る有機電界発光素子100の各層は、真空蒸着、スパッタ、各種塗布法など、材料に応じて適切な成膜方法を選択することにより形成することができる。
例えば、第1電極120、第2電極170、および電子注入層160などの金属層は、電子ビーム蒸着(electron beam evaporation)法、熱フィラメント蒸着(hot filament evaporation)法および真空蒸着法などの蒸着法、スパッタリング法、または電気メッキ法および無電解メッキ法などのメッキ(plating)法により形成することができる。
また、正孔輸送層130、発光層140、および電子輸送層150などの有機層は、例えば、真空蒸着法等の物理的気相成長法(PVD法)、スクリーン印刷(screen printing)法およびインクジェット(ink jet)印刷法といった印刷法、レーザ(laser)転写法、およびスピンコート(spin coat)法等の塗布法などにより形成することができる。
以上にて、本実施形態に係る有機電界発光素子100の一例について詳細に説明した。
<2.実施例>
以下では、実施例および比較例を参照しながら、本実施形態に係る有機電界発光素子について具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は、あくまでも一例であって、本実施形態に係る有機電界発光素子が下記の例に限定されるものではない。
(2−1.有機電界発光素子の作製)
以下の作製方法により、本実施形態に係る有機電界発光素子を作製した。
まず、あらかじめパターニング(patterning)して洗浄処理を施したITO−ガラス基板に、紫外線オゾン(O)による表面処理を行った。なお、ガラス基板におけるITO膜(第1電極)の膜厚は、150nmであった。オゾン処理後、基板を洗浄し、洗浄済基板を有機層成膜用ガラスベルジャー(glass bell jar)型蒸着機に投入し、10−4〜10−5Paの真空度にて、陽極側正孔輸送層、中間正孔輸送材料層、発光層側正孔輸送層、発光層、および電子輸送層を順に蒸着した。陽極側正孔輸送層、中間正孔輸送材料層、および発光層側正孔輸送層の膜厚はそれぞれ10nmとした。発光層の膜厚は、25nmとし、電子輸送層の膜厚は25nmとした。続いて、基板を金属成膜用ガラスベルジャー型蒸着機に移し、10−4〜10−5Paの真空度にて電子注入層、および第2電極を蒸着した。電子注入層の膜厚は1nmとし、第2電極の膜厚は100nmとした。
ここで、陽極側正孔輸送層、中間正孔輸送材料層、および発光層側正孔輸送層が、積層構造の正孔輸送層に相当する。陽極側正孔輸送層、中間正孔輸送材料層、および発光層側正孔輸送層は、実施例および比較例ごとに、それぞれ以下の表1に示した材料を用いて作製した。
なお、表1において、化合物6−1、および6−2は、以下の化学式で表される一般的な正孔輸送材料を意味し、「−」は、該当する層を設けなかったことを意味する。
Figure 2016076572
また、実施例1、2、および比較例1〜4では、発光層のホスト材料として、9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(ADN、化合物3−2)を用い、ドーパント材料としては、2,5,8,11−テトラ−t−ブチルペリレン(TBP)を用いた。実施例3では、発光層のホスト材料として、2−(9,9−スピロビフルオレン−2−イル)−9,9−スピロビフルオレン(化合物7−1)を用い、ドーパント材料としては、2,5,8,11−テトラ−t−ブチルペリレン(TBP)を用いた。なお、ドーパント材料は、ホスト材料の質量に対して3質量%添加した。
ここで、化合物7−1は、下記の化学式で表される化合物であり、発光層における一般的なホスト材料である。
Figure 2016076572
さらに、電子輸送層は、Alq3にて形成し、電子注入層は、LiFにて形成し、第2電極は、アルミニウム(Al)にて形成した。
(2−2.評価結果)
次に、作製した有機電界発光素子の駆動電圧、発光効率、および半減寿命を評価した。評価結果を以下の表1に併せて示す。なお、各実施例および比較例の駆動電圧、および発光効率は、10mA/cmの電流密度における測定値である。また、半減寿命は、1000cd/mを初期輝度として測定した結果である。
なお、測定は、Keithley Instruments社製2400シリーズのソースメーター(source meter)、色彩輝度計CS−200(株式会社コニカミノルタホールディングス(Konica Minolta Holdings)製、測定角1°)、測定用PCプログラムLabVIEW8.2(株式会社日本ナショナルインスツルメンツ(National Instruments)製)を使用して暗室内で行った。
Figure 2016076572
表1の結果を参照すると、実施例1〜3は、比較例1〜4に対して、発光効率が向上し、半減寿命が長くなることがわかった。特に、実施例1〜3と、電子受容性材料を主としてなる陽極側正孔輸送層が設けられていない比較例4とを比較すると、実施例1〜3の特性の方が良好であった。したがって、第1電極と発光層との間に、陽極側正孔輸送層、中間正孔輸送材料層、および発光層側正孔輸送層の三層を設けることによって、有機電界発光素子の発光効率および発光寿命が向上することが確認できた。
具体的には、実施例1と、比較例3とを比較すると、実施例1の特性の方が良好であった。比較例3では、発光層側正孔輸送層に含まれる発光層側正孔輸送材料に、一般式(1)で表される化合物ではなく、一般的な正孔輸送材料である化合物6−1が用いられている。したがって、発光層側正孔輸送層は、一般式(1)で表される化合物を含むことが好ましいとわかる。
また、実施例1と、比較例1とを比較すると、実施例1の特性の方が良好であった。比較例1では、中間正孔輸送材料層と発光層側正孔輸送層とに含まれる化合物が、実施例1に対して入れ替わっている。したがって、一般式(1)で表される化合物を含む発光層側正孔輸送層は、発光層に隣接していることが好ましいとわかる。
また、実施例1と、比較例2とを比較すると、実施例1の特性の方が良好であった。比較例2では、電子受容性材料4−15からなる層が、一般式(1)で表される化合物1−2を含む層に挟持され、中間正孔輸送材料層に相当する位置に設けられている。したがって、電子受容性材料を主としてなる陽極側正孔輸送層は、第1電極(陽極)に近傍に設けられていることが好ましいとわかる。
なお、実施例1と、実施例2とを比較すると、実施例1の特性の方が良好であった。実施例2では、中間正孔輸送材料層に含まれる中間正孔輸送材料に、一般式(2)で表される化合物2−3ではなく、一般的な正孔輸送材料6−2が用いられている。したがって、中間正孔輸送材料層は、一般式(2)で表される化合物を含むことが好ましいとわかる。
また、実施例1および2と、実施例3とを比較すると、実施例1および2の特性の方が良好であった。実施例3では、発光層のホスト材料に、一般式(3)で表される化合物3−2ではなく、一般的な発光層ホスト材料7−1が用いられている。したがって、発光層は、ホスト材料またはドーパント材料として一般式(3)で表される化合物を含むことが好ましいとわかる。
以上にて説明したように、本実施形態によれば、第1電極(陽極)と発光層との間に、電子受容性材料を主としてなる陽極側正孔輸送層、中間正孔輸送材料層、および一般式(1)で表される化合物を含む発光層側正孔輸送層が積層されるため、有機電界発光素子の発光寿命が向上する。
これは、一般式(1)で表される化合物を含む発光層側正孔輸送層を配置することにより、発光層側正孔輸送層が、発光層で消費されなかった電子から正孔輸送層を保護し、発光層で発生した励起状態のエネルギーの正孔輸送層への拡散を防止し、素子全体のチャージバランス(charge balance)を整えるためであると考えられる。また、一般式(1)で表される化合物を含む発光層側正孔輸送層を配置することにより、発光層側正孔輸送層が第1電極(陽極)付近に設けた陽極側正孔輸送層に含まれる電子受容性材料の発光層への拡散を抑制するためであると考えられる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 有機電界発光素子
110 基板
120 第1電極
130 正孔輸送層
131 陽極側正孔輸送層
133 中間正孔輸送材料層
135 発光層側正孔輸送層
140 発光層
150 電子輸送層
160 電子注入層
170 第2電極

Claims (5)

  1. 陽極と、
    発光層と、
    前記陽極と前記発光層との間に設けられ、電子受容性材料を主としてなる陽極側正孔輸送層と、
    前記陽極側正孔輸送層と前記発光層との間に設けられ、中間正孔輸送材料を含む中間正孔輸送材料層と、
    前記中間正孔輸送材料層と前記発光層との間に、前記発光層と隣接して設けられ、下記一般式(1)で表される発光層側正孔輸送材料を含む発光層側正孔輸送層と、
    を備える、有機電界発光素子。
    Figure 2016076572
    上記一般式(1)において、
    ArおよびArは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基であり、
    ArおよびArは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または隣接する芳香環と縮合して形成された縮合多環基であり、
    およびRは、互いに独立して、水素原子、重水素原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基であり、
    およびLは、互いに独立して、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリーレン基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上15以下のヘテロアリーレン基であり、
    lおよびmは、互いに独立して、0以上4以下の整数である。
  2. 前記中間正孔輸送材料は、下記一般式(2)で表される化合物である、請求項1に記載の有機電界発光素子。
    Figure 2016076572
    上記一般式(2)において、
    Ar〜Arは、互いに独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基であり、
    Arは、水素原子、重水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基であり、
    は、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリーレン基、または置換もしくは無置換の環形成炭素数5以上15以下のヘテロアリーレン基である。
  3. 前記電子受容性材料は、−9.0eV以上−4.0eV以下のLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位を有する、請求項1または2に記載の有機電界発光素子。
  4. 前記陽極側正孔輸送層は、前記陽極に隣接して設けられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
  5. 前記発光層は、下記一般式(3)で表される化合物を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
    Figure 2016076572
    上記一般式(3)において、
    Arは、互いに独立して、水素原子、重水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3以上50以下のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数7以上50以下のアラルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールチオ基、置換もしくは無置換の炭素数2以上50以下のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール基、置換もしくは無置換の環形成原子数5以上50以下のヘテロアリール基、置換もしくは無置換のシリル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、またはヒドロキシル基であり、
    nは、1以上10以下の整数である。
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