JP2016076319A - 金属空気電池及びその多段構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器内に電解液を入れた後でも発電を停止させることができる金属空気電池及びその多段構造を提供する。【解決手段】ホルダ15をトレイ6に載置した状態で、リンク機構により電解液よりも上方へ移動させることができるため、金属負極14や空気正極13が容器1内の電解液2から離れて発電が停止する。ホルダ15はトレイ6の上に載置された状態だけなので、別のホルダ15への交換も容易である。【選択図】図1
Description
本発明は金属空気電池及びその多段構造に関するものである。
従来より金属負極と空気正極を組み合わせた金属空気電池が知られている。金属負極はマグネシウム等の金属板で、容器に保持された電解液内に垂直状態で浸漬される。空気正極は電解液を保持する容器の側面の一部を構成し、金属負極と同様に垂直状態で設置される。具体的には容器の側面に形成した開口に空気正極を嵌め込んで周囲を封止する。
このように垂直に設置された空気正極の内面は電解液に接し外面は大気に接する。空気正極を通して酸素を電解液内に取り込むことができる。金属負極は電子を放出して金属イオンとなり電解液中に溶出する。空気正極ではその電子を受け取り起電力が発生する(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような関連技術にあっては、金属負極及び空気正極が容器に組み込まれているため、容器内に電解液を入れると発電が連続して起こり途中で止めることができない。従って本来発電が必要でない場合にも電解液を抜かない限り発電が継続して、金属空気電池の消耗が進む。
本発明は、このような関連技術に着目してなされたものであり、容器内に電解液を入れた後でも発電を停止させることができる金属空気電池及びその多段構造を提供することを目的としている。
本発明の第1の特徴によれば、金属負極と空気正極とを電解液を保持した容器に組み合わせ、金属負極と空気正極との間に電解液を存在させて起電力を得る金属空気電池であって、金属負極を下に空気正極を上にした状態で両極をそれぞれ水平状態で絶縁性を有するホルダに固定し、該ホルダをトレイに載置した状態で金属負極は電解液中に浸漬し空気正極は下面のみ電解液に接する状態で容器に組み合わせる共に、リンク機構によりホルダをトレイごと電解液よりも上方へ移動自在である。
本発明の第2の特徴によれば、金属負極がマグネシウムに少なくともカルシウムを混ぜたマグネシウム合金で形成される。
本発明の第3の特徴によれば、金属負極に不溶性溶解物を落下させる開口が形成される。
本発明の第4の特徴によれば、金属空気電池を二段以上の上下多段に配置し、リンク機構を連動させて、各金属空気電池のホルダを同時にトレイごと電解液よりも上方へ移動自在である。
本発明の第1の特徴によれば、金属負極及び空気正極を水平状態でホルダに固定し、そのホルダをトレイに載置した状態で、リンク機構により電解液よりも上方へ移動させることができるため、金属負極や空気正極が容器内の電解液から離れて発電が停止する。ホルダはトレイの上に載置された状態だけなので、別のホルダへの交換も容易である。
本発明の第2の特徴によれば、金属負極を主としてマグネシウムで形成するため安価である。またカルシウムの合金化により金属負極の表面に不動態被膜が形成されるのを抑制することができる。
本発明の第3の特徴によれば、金属負極に開口が形成されているため、金属負極の上面から発生する不溶性溶解物を開口を通して落下させることができる。不溶性溶解物を金属負極から排除することができるため、金属負極の機能を維持することができると共に不溶性溶解物の回収が容易である。
本発明の第4の特徴によれば、複数の金属空気電池の発電を同時に停止させることができる。
図1〜図7は本発明の好適な実施形態を示す図である。以下図1中のA方向を前方、B方向を後方として説明する。
3つの容器1が上下に配置されている。各容器1には電解液2が満たされている。電解液2は塩化ナトリウム水溶液等が好適である。濃度は海水程度から飽和まで使用可能であるが5〜15重量%が好適である。pHは7〜11に調整されている。
容器1には左右両側にそれぞれストレートリンク3の前端が支点αに軸支され、容器1の近くに配置された図示せぬ左右両側フレームにそれぞれL型リンク4の前端が支点βに軸支されている。一番上のL型リンク4だけ前端にハンドル5が一体形成されている。ストレートリンク3及びL型リンク4はそれぞれ固定された支点α、βを中心に回動自在である。
ストレートリンク3の後端と、L型リンク4の後端はトレイ6の側面に形成されたピン7、8に軸支されている。ストレートリンク3の支点α、L型リンク4の支点β、ピン7、ピン8は仮想リンク辺α−βをリンク要素に含む平行リンク機構の回動軸である。
トレイ6は前方以外の三方に側面を有する構造で、底面は周囲にフランジ9のみを有する開放構造である。トレイ6は容器1の内面に形成された凸部11に乗った状態で、容器1内における正規レベル位置に水平配置される。
上下3つのL型リンク4はその途中部分が上下に延びる垂直リンク12に軸支され、それぞれ連動するようになっている。すなわち、L型リンク4の支点β、他のL型リンク4の支点β、L型リンクおよび他のL型リンクにおいて垂直リンク12に軸支される支点は第2の平行リンク機構を構成し、ハンドル5によるL型リンク4の支点βのまわりのトルクを他のすべてのL型リンクに伝達する。
空気正極13は金属負極14と一緒に樹脂製のホルダ15に保持される。空気正極13はホルダ15の上部に固定され、金属負極14はホルダ15の底面に溶着された樹脂製の網体16の上に載置されている。
金属負極14はマグネシウム合金で、マグネシウム金属にアルミニウムやカルシウム等の成分が合金化されている。金属負極14には斜め角度を有するスリット状の開口10が複数形成されている。
空気正極13及び金属負極14を保持したホルダ15は、トレイ6の底部に位置するフランジ9上に載置された状態でトレイ6内に収納される。トレイ6に載置された状態で、金属負極14は電解液2内に浸漬され、空気正極13は下面のみが電解液2に接した状態となる。空気正極13の上面は空気に接し、上面から酸素を取り込むことができる。
従って電解液2中の金属負極14の表面からはマグネシウムイオンが溶出して電子を電解液2中に放出し、その電子を空気正極13から取り込んだ酸素で受け取ることができるため起電力が発生する。
電解液2のpHは7〜11に調整され、7以上のアルカリであることにより金属負極14から水素が発生しずらく、11以下であることにより金属負極14の表面に不動態被膜が発生しづらい。またカルシウムの合金化によっても金属負極14の表面に不動態被膜が形成されるのを抑制することができる。
溶出したマグネシウムイオンは不溶性溶解物(水酸化マグネシウム)となって容器1の底部に沈殿する。金属負極14の上面側からも不溶性溶解物が発生するが、その不溶性溶解物はスリット状の開口10を通って落下する。このように金属負極14を水平に設置したとしても、不溶性溶解物が金属負極14の上部に堆積することはない。そのため不溶性溶解物を金属負極14から排除することができ、金属負極14の機能を維持することができると共に、不溶性溶解物の回収が容易となる。
トレイ6を電解液2に入れた状態では発電が連続して起こるが、発電が必要ない場合は、一番上のL型リンク4のハンドル5を操作して、平行リンク機構によりL型リンク4及びストレートリンク3を回転させ、水平状態を維持したままトレイ6をホルダ15ごと電解液2よりも上方へ移動させることができる。そのため、金属負極14や空気正極13が電解液2から離れて発電が停止する。垂直リンク12に上下3つのL型リンク4は第2の平行リンク機構により連動するため、3つのトレイ6を同時に水平状態を維持したまま上方へ移動させることができる。
金属負極14や空気正極13を固定したホルダ15はトレイ6の上に載置された状態だけなので、別の新しいホルダ15に交換する場合はトレイ6の前方より前方へスライドさせて取り出すことができる。
1 容器
2 電解液
3 ストレートリンク
4 L型リンク
6 トレイ
10 開口
12 垂直リンク
13 空気正極
14 金属負極
15 ホルダ
2 電解液
3 ストレートリンク
4 L型リンク
6 トレイ
10 開口
12 垂直リンク
13 空気正極
14 金属負極
15 ホルダ
Claims (4)
- 金属負極と空気正極とを電解液を保持した容器に組み合わせ、金属負極と空気正極との間に電解液を存在させて起電力を得る金属空気電池であって、
金属負極を下に空気正極を上にした状態で両極をそれぞれ水平状態で絶縁性を有するホルダに固定し、該ホルダをトレイに載置した状態で金属負極は電解液中に浸漬し且つ空気正極は下面のみ電解液に接する状態で容器に組み合わせる共に、
リンク機構によりホルダをトレイごと電解液よりも上方へ移動自在にしたことを特徴とする金属空気電池。 - 金属負極がマグネシウムに少なくともカルシウムを混ぜたマグネシウム合金で形成されていることを特徴とする請求項1記載の金属空気電池。
- 金属負極に不溶性溶解物を落下させる開口が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の金属空気電池。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属空気電池を二段以上の上下多段に配置し、リンク機構を連動させて、各金属空気電池のホルダを同時にトレイごと電解液よりも上方へ移動自在にしたことを特徴とする金属空気電池の多段構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014204391A JP2016076319A (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | 金属空気電池及びその多段構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014204391A JP2016076319A (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | 金属空気電池及びその多段構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016076319A true JP2016076319A (ja) | 2016-05-12 |
Family
ID=55950006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014204391A Pending JP2016076319A (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | 金属空気電池及びその多段構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2016076319A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20210037669A (ko) | 2018-08-06 | 2021-04-06 | 후지쿠라 컴퍼지트 가부시키가이샤 | 금속 공기 전지 및 그 사용 방법 |
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2014
- 2014-10-03 JP JP2014204391A patent/JP2016076319A/ja active Pending
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