JP2016076283A - データ判定装置,ライブラリ装置,及びデータ判定方法 - Google Patents

データ判定装置,ライブラリ装置,及びデータ判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バーコードの読み取り性能を向上させる。
【解決手段】バーコードの読取指示に応じて読取部57から出力される、前記バーコードの一連の読取データを構成する複数のデータの各々が、第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき判定する複数の判定部22−1〜22−5と、前記複数のデータについての各判定部22による複数の判定結果から、前記バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の判定部22による複数の判定結果を選択し、前記読取指示の指示元へ出力する選択部27と、をそなえる。
【選択図】図11

Description

本発明は、バーコードのデータ判定装置,ライブラリ装置,及びバーコードのデータ判定方法に関する。
磁気テープカートリッジや光ディスクカートリッジ等の媒体カートリッジ(記録媒体)を複数収納するライブラリ装置が知られている。ライブラリ装置では、筐体内部に設けられた複数の収納セルに媒体カートリッジがセル単位で格納される。
ライブラリ装置は、ホストからの移動命令に基づき、搬送ロボットにより収納セル及びドライブモジュール間で媒体カートリッジのピックアップ,運搬,及び投入(挿入)を行なうことで、ドライブモジュールに投入された媒体の記録又は再生を行なう。
媒体カートリッジのカートリッジ背面には、媒体管理情報を含むバーコードを記録したバーコードラベルが貼付され、搬送ロボットに搭載されたバーコードリーダによりバーコードが読み取られる。バーコードリーダは、LED(Light Emitting Diode)をライン配置したLED照明ユニットとCCD(Charge Coupled Device)リニアセンサとをそなえる。ライブラリ装置は、搬送ロボットをカートリッジ背面(バーコードラベル)に対向させた状態で、LED照明ユニットを点灯してCCDリニアセンサによるスキャンを行ない、スキャン結果をデコードすることで、バーコードの読み取り(媒体管理情報の取得)を行なうことができる。
ところで、ライブラリ装置では、装置の起動時やホストからの指示により、収納された媒体カートリッジについて、媒体管理情報と収納セルの位置情報とを対応付けて管理(登録)するインベントリ処理が行なわれる。
インベントリ処理では、ライブラリ装置は、装置内に収納されている多数の媒体カートリッジのバーコードラベルを連続的に読み取り、装置内のどの位置にどのような媒体カートリッジが収納されているかをホストに通知する。例えばライブラリ装置は、処理対象とするカラム(収納セルの縦方向の並び)の最上部又は最下部のセル位置に搬送ロボットを移動して位置付けた後に、バーコードリーダをスキャン動作させながら搬送ロボットを一定速度で下降又は上昇移動させて、媒体カートリッジのバーコードラベルを連続的に読み取る。
バーコードを読み取る手法については、種々の技術が知られている(例えば、下記特許文献1〜4参照)。
国際公開第2005/004142号パンフレット 特開平08−044809号公報 特開平05−089278号公報 特開2002−032711号公報
しかしながら、バーコードリーダの読み取り環境における種々の要因により、読み取りエラー或いは誤認識等が発生し、バーコードを正しく読み取れない場合がある。この場合、再度読み取り動作を行なうリトライ処理を実施することもできるが、搬送ロボットの移動は機械的な動作であるため、リトライ処理によりホストへの応答時間は遅延し得る。
特に、大型のライブラリ装置では、収納する媒体カートリッジは数百巻となることもあり、収納する媒体カートリッジの数が多くなるほど、インベントリ処理にかかる時間は長期化する。このため、インベントリ処理においてバーコードが正しく読み取れずリトライ処理が頻発した場合には、ホストへの通知が大幅に遅延することになり、ライブラリ装置が利用可能になるまでに多大な時間がかかってしまう。
なお、上述した課題は、ライブラリ装置に限られたものではなく、バーコードラベルを貼付された又はバーコードを印字された管理対象からバーコードを読み取る種々の装置においても同様に生じ得る。
1つの側面では、本発明は、バーコードの読み取り性能を向上させることを目的とする。
1つの態様では、本件のデータ判定装置は、複数の判定部と、選択部とをそなえる。前記複数の判定部は、バーコードの読取指示に応じて読取部から出力される、前記バーコードの一連の読取データを構成する複数のデータの各々が、第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき判定する。また、前記選択部は、前記複数のデータについての各判定部による複数の判定結果から、前記バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の判定部による複数の判定結果を選択し、前記読取指示の指示元へ出力する。
1つの側面では、バーコードの読み取り性能を向上させることができる。
一実施形態に係るライブラリ装置の一例を示す斜視図である。 図1に例示するライブラリ装置の正面図である。 図1に例示するライブラリ装置から搬送ロボットに関連する構成を抽出した斜視図である。 搬送ロボット及びその周辺の構成例を示す図である。 ライブラリ装置の動作の一例を説明する図である。 媒体カートリッジに貼付されたバーコードラベルの一例を示す図である。 バーコードリーダとバーコードラベルとの位置付け精度と、CCDリニアセンサからの出力信号との関係の一例を示す図である。 外乱光が発生したときのCCDリニアセンサからの出力信号の一例を示す図である。 バックセル及びサイドセルの板金及びネジを黒色塗装した例を示す図である。 一実施形態に係るバーコードリーダの構成例を示す図である。 一実施形態に係る判定装置の構成例を示す図である。 CCDリニアセンサからの出力波形の一部(拡大図)についてのA/D変換部によるサンプリング結果の一例を示す図である。 A/D変換部により図12に示すデータが入力される場合の各比較部での判定結果例を示す図である。 一実施形態に係る並列処理部による判定(比較)処理の一例を説明するフローチャートである。 一実施形態に係る並列処理部によるノイズ除去処理の一例を説明するフローチャートである。 一実施形態に係る出力選択部による黒バー判定処理の一例を説明するフローチャートである。 一実施形態に係る出力選択部による出力選択処理の一例を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
〔1〕一実施形態
〔1−1〕ライブラリ装置について
はじめに、図1〜図5を参照しながら、一実施形態に係るライブラリ装置について説明する。
図1は、一実施形態に係るライブラリ装置1の一例を示す斜視図である。図1に示すように、ライブラリ装置1は、データセンタやサーバルーム等の施設に設置可能なラック型の装置とすることができる。なお、ライブラリ装置1として、他の態様、例えばより大規模なモジュラー型の装置が用いられてもよい。
図2は、図1に例示するライブラリ装置1の正面図である。ライブラリ装置1は、ラックの内側の正面奥にバックセル2を、ラックの内側の両側面にサイドセル3をそなえる。バックセル2及びサイドセル3にはそれぞれ媒体カートリッジが収納される複数の収納セルが設けられる。なお、一実施形態に係るライブラリ装置1(バックセル2及びサイドセル3)は、数百巻の媒体カートリッジ6を収納することができる。
また、ライブラリ装置1は、ドライブモジュール4と、上ロボット5−1及び下ロボット5−2(以下の説明においてこれらを区別しない場合には単に搬送ロボット5という)とをそなえる。
ドライブモジュール4は、後述するホスト7又は上位制御部8(図5参照)からの指示に応じて、投入(挿入)された媒体カートリッジ6(図5参照)内の媒体に対してデータの記録又は再生を行なう。
搬送ロボット5は、ホスト7又は上位制御部8からの指示に応じて、収納セル及びドライブモジュール4間で媒体カートリッジ6のピックアップ,運搬,及び投入(挿入)を行なう。
図3は、図1に例示するライブラリ装置1から搬送ロボット5に関連する構成を抽出した斜視図である。搬送ロボット5は、レール(Y機構)51をガイドとして、モータ駆動によりラック内を上下方向に移動することが可能である。なお、搬送ロボット5は、バランサ52により水平姿勢を保つように制御される。
図4に搬送ロボット5及びその周辺の構成例を示す。搬送ロボット5は、モータによって駆動するZ機構53,X機構54,及びスイブル機構55により、ラック内の水平方向を自在に移動することができる。Z機構53は、搬送ロボット5をラックの奥行方向に移動させ、X機構54は、搬送ロボット5をラックの左右方向に移動させる。スイブル機構55は、搬送ロボット5をおよそ270°の範囲で水平面(X−Z平面)において回転させるものである。搬送ロボット5は、ハンド機構58により把持する媒体カートリッジ6を、レール51,Z機構53,X機構54により移動元から移動先へ運搬し、スイブル機構55により移動先の収納セル又はドライブモジュール4に対向させることができる。
LED照明ユニット56は、複数のLEDをライン状に配置したものであり、媒体カートリッジ6のバーコードラベル6a(図6参照)に光を照射する光源の一例である。
CCDリニアセンサ57は、複数のフォトダイオードをライン状に配置し、各フォトダイオードにCCDを接続したものであり、LED照明ユニット56の点灯によるバーコードラベル6aからの反射光を検出し、電気信号、例えば電圧信号に変換する。CCDリニアセンサ57は、ホスト7又は上位制御部8からのバーコードの読取指示に応じて、複数のデータにより構成されるバーコードの一連の読取データを出力する読取部の一例であるといえる。
ハンド機構58は、媒体カートリッジ6を把持する爪又はアーム等のハンド部と、ハンド部が把持した媒体カートリッジ6を収容する収容部とをそなえる。ハンド機構58は、媒体カートリッジ6を、移動元の収納セル又はドライブモジュール4からピックアップして(取り出して)搬送ロボット5内に収容し、移動先の収納セル又はドライブモジュール4に投入(挿入)する。
また、搬送ロボット5は、LED照明ユニット56及びCCDリニアセンサ57の制御により媒体カートリッジ6のバーコードラベル6aを読み取り、読取結果を上位制御部8へ送信する制御ボード50をそなえる。制御ボード50としては、例えばLSI(Large Scale Integration)等の集積回路,ASIC(Application Specific Integrated Circuit),FPGA(Field Programmable Gate Array),MPU(Micro-Processing Unit)等の電子回路の少なくとも1つを含むプリント版(回路基板)が挙げられる。
このように、LED照明ユニット56,CCDリニアセンサ57,及び制御ボード50は、バーコードの読取指示に応じて一の媒体カートリッジ6のバーコードを読み取るバーコードリーダ10として機能することができる。
媒体カートリッジ6は、例えば磁気テープカートリッジや光ディスクカートリッジ等のデータを記憶する記録媒体の一例である。磁気テープカートリッジとしては例えばLTO(Linear Tape-Open Ultrium)テープが挙げられる。光ディスクカートリッジとしては、光ディスク、例えばCD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disc),ブルーレイディスク等を格納するカートリッジが挙げられる。CDとしては、CD−ROM,CD−R(CD-Recordable),CD−RW(CD-Rewritable)等が挙げられ、DVDとしては、DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RW等が挙げられる。なお、これらの光ディスクのうち、書き換え可能な光ディスクが用いられることが好ましい。
以下、一実施形態においては、媒体カートリッジ6として、磁気テープカートリッジが用いられ、ドライブモジュール4はテープドライブであるものとして説明する。
図5は、ライブラリ装置1の動作の一例を説明する図である。ライブラリ装置1は、FC(Fibre Channel;ファイバチャネル)等の通信ケーブルを介して接続されたホスト7からの指示に応じて、搬送ロボット5やドライブモジュール4の制御を行なう。
ホスト7は、ライブラリ装置1に対して、収納セル及びドライブモジュール4における移動元から移動先への媒体カートリッジ6の投入,媒体カートリッジ6へのライトデータの記録又はリードデータの再生,及びインベントリ処理等の指示を行なう。なお、ホスト7としては、例えばサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理装置が挙げられる。
ライブラリ装置1は、図5に例示するように、上述したバックセル2,サイドセル3,ドライブモジュール4,及び搬送ロボット5に加えて、上位制御部8及びロボット制御部9をそなえる。
上位制御部8は、ホスト7からの指示に応じて、ロボット制御部9に対する搬送ロボット5の移動制御,搬送ロボット5に対するバーコードラベル6aの読取制御,及びドライブモジュール4に対する媒体カートリッジ6の媒体への記録又は再生制御を行なう。上位制御部8としては、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ,RAM(Random Access Memory)等のメモリ,HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置等をそなえるサーバやPC等の情報処理装置が挙げられる。
ロボット制御部9は、上位制御部8からの指示(制御)に応じて、搬送ロボット5を移動させる各モータの駆動を制御する。モータとしては、例えばレール51に沿って上下方向に移動させるモータ,搬送ロボット5をZ機構53及びX機構54によって奥行方向及び左右方向にそれぞれ移動させるモータ,搬送ロボット5をX−Z平面で回転させるスイブル機構55のモータ等が挙げられる。ロボット制御部9としては、例えばASICやMPU等の集積回路が挙げられる。
また、上位制御部8は、ライブラリ装置1の起動後又はホスト7からの指示に応じて、バックセル2及びサイドセル3に収納された媒体カートリッジ6を登録するためのインベントリ処理を行なう。
インベントリ処理において、上位制御部8は、ロボット制御部9及び搬送ロボット5に対して、収納セルに格納された媒体カートリッジ6の媒体管理情報、例えばボリューム番号を読み取り、ボリューム番号及び収納セルの位置情報を通知するよう指示する。ロボット制御部9は、処理対象とするカラム(収納セルの縦方向の並び)の最上部又は最下部のセル位置に搬送ロボット5を移動して位置付けた後に、搬送ロボット5を一定速度で下降又は上昇移動させる。
搬送ロボット5は、ロボット制御部9による搬送ロボット5の移動に合わせて、バーコードリーダ10により媒体カートリッジ6の背面(バーコードラベル6a)を連続的にスキャンする。スキャン結果は、制御ボード50から直接又はロボット制御部9を介して上位制御部8に送信される。上位制御部8は、スキャン結果をデコードし、バーコードの文字を認識して媒体管理情報(ボリューム番号)の取得を行なう。全ての収納セルのチェックが完了すると、上位制御部8は、収集したボリューム番号及び収納セルの位置情報をホスト7に通知し、インベントリ処理を完了する。
インベントリ処理により収集されたボリューム番号及び収納セルの位置情報は、ホスト7が媒体カートリッジ6へのアクセスを指示する際に、当該媒体カートリッジ6及びその収納セルを特定するために用いられる。
なお、図6に示すように、バーコードリーダ10は、1つのバーコードラベル6aに対して、搬送ロボット5を下降又は上昇移動させて、破線で示すような異なる位置で複数回のスキャンを行ない、上位制御部8で数回以上バーコードを認識できれば読取成功とすることもできる。
ところで、上述のように、ライブラリ装置1では、数百巻の媒体カートリッジ6を収納可能である。インベントリ処理では、媒体カートリッジ6の収納巻数が多ければ多いほど、高速に処理が行なわれることが好ましい。
しかしながら、インベントリ処理をはじめとするバーコードリーダによる読み取りでは、種々の要因により、読み取りエラー或いは誤認識等が発生し、バーコードを正しく読み取れない場合がある。これらの要因としては、バーコードラベル6aの素材の違い(反射率等),バーコードリーダとバーコードラベル6aとの位置付け精度,収納セルの板金等による外乱光等が挙げられる。
(a)バーコードラベル6aの素材の違いに起因する読み取りエラー或いは誤認識の発生
バーコードラベル6aには、ライブラリ装置1(搬送ロボット5)のメーカごとに自社の装置に最適なラベルの母材が使用されており、バーコードリーダはバーコードラベル6aを最適に読み取れるようチューニングされていることが多い。
モノクロCCDリニアセンサを用いたバーコードリーダは、バーコードラベル6aのバーの白/黒を判定するための基準レベルを1つの値としていることが多い。このため、1つのライブラリ装置1内で複数の異なるラベル母材のバーコードラベル6aを貼り付けた媒体カートリッジ6を収納して使用する場合、バーコードラベル6aの光の反射率の違いにより、バーコードリーダで読み取りエラーが発生する場合がある。
この場合、読み取りレベルを変更して再度読み直す動作を繰り返すため、リトライ処理に時間を要する。また、1つのバーコードラベル6aに対する複数回のスキャンを行なうようにしても、読み取りレベルを変更する場合には、複数回のスキャンをリトライすることになるため、ホストへの応答時間は遅延し得る。
(b)バーコードリーダとバーコードラベル6aとの位置付け精度に起因する読み取りエラー或いは誤認識の発生
図7に例示するように、可動する搬送ロボット5に取り付けられたバーコードリーダから照射される光は、搬送ロボット5とバーコードラベル6aの位置付け精度が悪い場合、バーコードラベル6aからの反射光に偏りが生じる。図7の例では、バーコードラベル6aの左端の光強度が最も強く、右端に向かうにつれて徐々に光強度が弱くなる。
このため、CCDリニアセンサでの受信光の強度に応じた出力信号(電圧信号)が均一にならず、読み取り精度が低下してしまう。図7の例では、バーコードラベル6aの左端から右端に向かうにつれて、出力信号が、バーコードの白/黒を判定する基準値に近づきマージンが小さくなるため、白/黒判定において誤検出の可能性が高くなる。
(c)収納セルの板金等による外乱光に起因する読み取りエラー或いは誤認識の発生
図8に例示するように、バーコードリーダは、バーコードラベル6a以外からの反射光(外乱光)を検出してしまう場合がある。反射光は、CCDリニアセンサにおいて、バーコードラベル6aの端部の信号出力にノイズ(短い幅の信号)を発生させ、上位制御部8における読み取り時(デコード時)に誤認識を生じさせる可能性がある。
バーコードの誤認識を低減させ正確にバーコードを読み取るためには、バーコードラベル6aの周辺において、ラベル以外の反射光を抑制させる反射対策を行なうことが有効である。反射対策としては、図9に例示するように、バックセル2及びサイドセル3の板金2a,3aやネジ2b,3b等を黒色塗装することが考えられるが、黒色塗装によりライブラリ装置1の部品が高価になってしまう。
これに対し、一実施形態に係るライブラリ装置1は、以下に詳述するバーコードリーダ10により、バーコードの読み取り性能を向上させることができる。以下、バーコードリーダ10の詳細について説明する。
〔1−2〕バーコードリーダについて
図10は、一実施形態に係るバーコードリーダ10の構成例を示す図である。バーコードリーダ10は、例示的に、上位インタフェース部11,コマンド処理部12,A/D変換部13,白/黒判定部14,LED照明ユニット56,及びCCDリニアセンサ57をそなえる。なお、上位インタフェース部11,コマンド処理部12,A/D変換部13,及び白/黒判定部14の少なくとも1つは、集積回路として制御ボード50に実装されてよい。
上位インタフェース部11は、上位制御部8との通信を行なうものであり、例示的に、上位制御部8からの指示(コマンド)を受け付ける受信部111と、バーコードのスキャン結果を上位制御部8に送信する上位送信部112とをそなえる。
コマンド処理部12は、受信部111が受信した上位制御部8からの指示に応じて、LED照明ユニット56の点灯及びCCDリニアセンサ57のスキャンを制御する。
A/D変換部13は、CCDリニアセンサ57によるバーコードのスキャン結果、つまりLED照明ユニット56からの光強度に応じたスキャンデータ(出力信号)を、アナログ−デジタル変換して白/黒判定部14に供給する。
白/黒判定部14は、A/D変換部13でデジタル信号に変換されたスキャンデータについて白/黒判定処理を行ない、判定結果を上位送信部112に供給する。つまり、白/黒判定部14は、媒体カートリッジ6のバーコードのデータを判定する判定装置20の一例である。
〔1−3〕判定装置について
次に、図11を参照しながら、一実施形態に係る判定装置20の詳細について説明する。図11に示すように、判定装置20は、例示的に、並列処理部21及び出力選択部24をそなえる。
並列処理部21は、入力されるバーコードのスキャンデータを、複数の異なる判定基準に基づき、白か黒かを判定する白/黒判定処理を行なう。
出力選択部24は、所定のバーコードの規格から予め設定した選択条件に従い、白/黒判定の判定結果から一の判定基準を用いた判定結果を選択して、上位制御部8に出力する。
〔1−3−1〕並列処理部の構成
次に、並列処理部21の詳細について説明する。なお、以下の説明では、CCDリニアセンサ57からの出力信号が、A/D変換部13により0〜255の範囲のデータ値に変換されるものとする。
図11に示すように、並列処理部21は、例示的に、前回データ保持部211及び複数(図11では5つ)の比較部22−1〜22−5(以下の説明においてこれらを区別しない場合には単に比較部22という)をそなえる。
前回データ保持部211は、A/D変換部13から前回入力されたスキャンデータ(データ値)を保持するものであり、白/黒判定処理の際に、保持する前回データを各比較部22に供給する。なお、前回データ保持部211は、スキャンの開始前に、A/D変換部13により初期値として255が設定されてよい。
比較部22は、A/D変換部13から入力されるデータと、前回データ保持部211から入力される前回データと、互いに異なる判定基準とを用いて白/黒判定処理を行ない、白又は黒を示す判定データを出力する。一例として、比較部22−1〜22−5は、それぞれ判定基準として変化量Δ1〜Δ5を保持する。図11の例では、各変化量Δn(nは自然数)には、それぞれ変化量Δ1=20,変化量Δ2=40,変化量Δ3=60,変化量Δ4=80,変化量Δ5=100の値が設定されている。
図12を参照して、比較部22による白/黒判定処理の一例を説明する。図12は、CCDリニアセンサ57からの出力波形の一部(拡大図)についてのA/D変換部13によるサンプリング結果の一例を示す図である。なお、図12では、説明の簡略化のため、サンプリング周期を粗くしている。
各比較部22は、縦破線の一定間隔でのサンプリングによりA/D変換部13から出力されるデジタルデータを、前回データ保持部211が保持する前回データと比較する。例えば比較部22は、前回データからA/D変換部13からのデジタルデータを減算し、差分ΔXを取得(記憶)する。
そして、各比較部22は、比較結果(差分ΔX)の絶対値が、各比較部22の持つ判定基準である変化量Δnの値よりも大きいか否かを判定することで、白/黒判定を行なう。
例えば比較部22は、差分ΔXの絶対値が変化量Δn以下の場合、前回から白/黒判定結果は変化していないと判断し、前回の白/黒判定の判定結果を今回の白/黒判定結果としてセット(出力)する。一方、比較部22は、差分ΔXの絶対値が変化量Δnよりも大きい場合、差分ΔXの正負に応じて、差分ΔXが正(プラス)の場合には“0”「白」を白/黒判定結果としてセットし、差分ΔXが負(マイナス)の場合には“1”「黒」を白/黒判定結果としてセットする。このとき、比較部22は、前回の白/黒判定の判定結果が今回の白/黒判定結果と同じであれば、前回の白/黒判定の判定結果をセットする。
なお、比較部22は、図11に例示するように、前回の前回の白/黒判定の判定結果として、前回判定データ22aを保持してよい。なお、スキャン開始前には、前回判定データ22aに、初期値として“1”「黒」が設定されてよい。
A/D変換部13により図12に示すデータが入力される場合の各比較部22での判定結果例を図13に示す。以下、図13の例における、タイミングt0〜t5での比較部22の動作を、変化量Δ4を有する比較部22−4に着目して説明する。なお、初期値として、前回判定データ22aには“1”「黒」が、前回データ保持部211にはA/D変換後のデジタルデータ範囲である255が、それぞれセットされているものとする。
・タイミングt0
比較部22−4は、前回データ保持部211の初期値=255とタイミングt0時点でのA/D変換後のデータ値=245とを受け取り、差分計算を実施して、ΔX=255−245=10を得る。次いで、比較部22−4は、ΔX=10と変化量Δ4=80とを比較してΔ4の方が大きいと判定し、前回判定データ22a(初期値=“1”「黒」)を出力する。
・タイミングt1
比較部22−4は、前回データ保持部211のデータ=245とタイミングt1時点でのデータ値=245とを受け取り、差分計算を実施して、ΔX=245−245=0を得る。次いで、比較部22−4は、ΔX=0と変化量Δ4=80とを比較してΔ4の方が大きいと判定し、前回判定データ22a(“1”「黒」)を出力する。
・タイミングt2
比較部22−4は、前回データ保持部211のデータ=245とタイミングt2時点でのデータ値=180とを受け取り、差分計算を実施して、ΔX=245−180=65を得る。次いで、比較部22−4は、ΔX=65と変化量Δ4=80とを比較してΔ4の方が大きいと判定し、前回判定データ22a(“1”「黒」)を出力する。
・タイミングt3
比較部22−4は、前回データ保持部211のデータ=180とタイミングt3時点でのデータ値=105とを受け取り、差分計算を実施して、ΔX=180−105=75を得る。次いで、比較部22−4は、ΔX=75と変化量Δ4=80とを比較してΔ4の方が大きいと判定し、前回判定データ22a(“1”「黒」)を出力する。
・タイミングt4
比較部22−4は、前回データ保持部211のデータ=105とタイミングt4時点でのデータ値=20とを受け取り、差分計算を実施して、ΔX=105−20=85を得る。次いで、比較部22−4は、ΔX=85と変化量Δ4=80とを比較してΔXの方が大きいと判定し、また、ΔXが正であり且つ前回判定データが“1”「黒」であると判定して、“0”「白」をセットする。
・タイミングt5
比較部22−4は、前回データ保持部211のデータ=20とタイミングt5時点でのデータ値=20とを受け取り、差分計算を実施して、ΔX=20−20=0を得る。次いで、比較部22−4は、ΔX=0と変化量Δ4=80とを比較して比較してΔ4の方が大きいと判定し、前回判定データ22a(“0”「白」)を出力する。
以上のように、比較部22は、タイミングt0からt5までの各時点での変化量に対し、比較部22ごとに異なる判定基準Δnを用いて白/黒判定を行なう。なお、比較部22は、バーコードリーダ10による1スキャン、つまりバーコードラベル6aの一端から多端までの全てのデジタルデータがA/D変換部13から順次入力される間、上述した判定処理を複数の比較部22で並列に行なう。
このように、複数の比較部22は、バーコードの読取指示に応じて読取部から出力される複数のデータの各々が第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき判定する複数の判定部の一例であるといえる。
これにより、並列処理部21は、CCDリニアセンサ57から出力される1つのデータを、複数の異なる白/黒判定基準を持つ比較部22で、同時に並行して判定処理を行なうことができる。
従って、ライブラリ装置1に収納された複数の媒体カートリッジ6のバーコードラベル6aのラベル母材が互いに異なる場合でも、バーコードリーダ10は、各ラベル母材に適した基準レベルを持つ比較部22により、正確にバーコードを読み取ることができる。すなわち、複数の異なる種類の母材のバーコードラベル6aを読み取ることが可能となり、他社製品の媒体カートリッジ6も同じライブラリ装置1内で使用することが可能となる。
また、比較部22は、例えば数V等の白/黒判定の基準値ではなく、各比較部22に設定した変化量Δnを判定基準として用いて、サンプリングによる前回データとA/D変換されたデータとの差分に対して白/黒判定を行なうことができる。
これにより、バーコードリーダ10は、基準値とデータ値とのマージンに影響されず、判定処理を変化量という基準によって正規化することができるため、CCDリニアセンサの出力レベルの偏りに起因する読み取りエラーを抑制することができる。
図11の説明に戻り、比較部22は、図11に例示するように、ノイズ除去部23をそなえることができる。ノイズ除去部23は、比較部22による白/黒判定の判定結果から外乱光等のノイズの影響を除去するノイズ除去処理を行なう。
例えば、ノイズ除去部23は、比較部22から出力されたデータ“1”又は“0”を受信し、同じ値を連続して規定(所定)回数のm回(mは自然数;例えば、3回)以上受信したか否かを判定し、出力選択部24に出力するデータを生成する。
ノイズ除去部23は、3回以上連続して同じデータを受信した場合、比較部22からの当該データは有効なデータであると判別して出力選択部24にデータを出力する。一方、ノイズ除去部23は、受信したデータが3回未満のデータであれば比較部22からの当該データは無効なデータであると判別して、最後に有効であったデータを出力選択部24に出力する。
すなわち、ノイズ除去部23は、比較部22による判定結果が所定回数以上連続して第1及び第2の値のうちの一方の値を示す場合、当該判定結果を有効な判定結果と判断して選択部27へ出力する。また、ノイズ除去部23は、判定結果が所定回数連続して一方の値を示す前に他方の値を示した場合、当該判定結果を無効な判定結果と判断して、当該判定結果を直前に有効と判断した判定結果に補正して選択部27へ出力する補正部の一例であるといえる。
このため、ノイズ除去部23は、図11に例示するように、カウンタ23a及びノイズ検出カウンタ23bをそなえるとともに、最後の有効データ23cを保持することができる。
例えばノイズ除去部23は、比較部22から受信したデータが前回判定データ22aと同一である場合にカウンタ23aをカウントアップする。そして、カウンタ23aのカウント値が3に達した場合、当該データを有効なデータとして出力選択部24に出力するとともに、当該データを最後の有効データ23cとして保持する。
一方、ノイズ除去部23は、受信したデータが前回判定データ22aと異なる場合にカウンタ23aをリセットするとともに、無効データを検出したためノイズ検出カウンタ23bをカウントアップし、最後の有効データ23cを出力選択部24に出力する。なお、ノイズ除去部23は、1スキャンが完了するまで無効データを検出するごとにノイズ検出カウンタ23bを加算,累積し、1スキャンが完了したときに、その累積値を出力選択部24に出力する。
なお、ノイズ除去部23は、比較部22からの判定データと前回判定データ22aとの比較を行なうと、判定データにより前回判定データ22aを更新する。
ここで、ノイズ除去部23が比較部22からの判定データを有効データであると判定する基準となる規定回数mは、バーコードのバーの幅に基づき定めることができる。
上述のように、収納セルの板金等による外乱光は、バーコードのバーよりも幅が狭いことが多い。バーコードラベル6a上の汚れや傷等の小さいデータ等のノイズも同様である。
そこで、サンプリング周期とバーコードのバーの幅とに基づいて、白バー又は黒バーと判定するのに十分な回数mを設定することで、外乱光やノイズがバーであると判定される可能を低減させ、読み取りエラー或いは誤認識の発生を抑制することができる。
このように、ノイズ除去部23は、比較部22による判定データの連続性を監視し、バーコードの規格に満たない幅については、無効データとして処理することができる。つまり、ノイズ除去部23により、バーコードのスキャン時のノイズ検出及び補正を行なうことができる。これにより、バーコードリーダの読み取り環境に起因する読み取り精度の低下や誤認識を回避することができ、バーコードラベル6aのスキャンのリトライ処理やリードエラーを未然に防ぐことができるため、インベントリ処理の処理速度の低下を防ぐことができる。
また、ライブラリ装置1側の収納セル周辺の板金2a,3a(機構部)やネジ2b,3bに、一般的な処理鋼板やニッケルメッキ処理のネジを使用することが可能となり、コストの削減が図れる。
以上のように、並列処理部21は、バーコードの白バー,黒バーを時系列で連続するデータ(電圧値)として監視及び比較することにより、ラベル上の汚れや傷等の小さいデータをノイズとして除去し、バーのスキャン結果を補正することができる。これにより、読み取り精度を向上させることができる。
〔1−3−2〕出力選択部の構成
次に、出力選択部24の詳細について説明する。
出力選択部24は、例示的に、比較部22−1〜22−5(ノイズ除去部23)の各々から出力されるデータ“1”又は“0”を、少なくとも1スキャン分累積して格納する、複数(図11では5つ)のデータ格納部25−1〜25−5,設定値格納部26,及び選択部27をそなえる。なお、以下の説明においてデータ格納部25−1〜25−5を区別しない場合には単にデータ格納部25という。
データ格納部25は、黒バーカウンタ25aをそなえ、比較部22から受信したデータから黒バーのエッジを検出したときに、黒バーカウンタ25aをカウントアップすることで、1スキャンの間に検出した黒バーの数を計数する。
磁気テープカートリッジのバーコードラベル6aは、39コードの規格が使用されることが多い。39コードでは、1つのキャラクタを、5本の黒バー及び4本の白バーの計9本のバーで表し、このうち3本のバーが太いバー(コード)であることが定められている。
バーコードラベル6aは、start + 8char + stop = 10charの10文字、つまり10キャラクタで構成されるため、1つのバーコードラベル6aにつき黒バーは50本存在することになる。
データ格納部25は、比較部22から受信した判定データについて、白から黒への変化を検出することで黒バーを検出し、黒バーカウンタ25aを+1カウントする。この処理は、データ格納部25−1〜25−5において、それぞれに対応する比較部22−1〜22−5から送られる判定データに対して、並列に行なわれる。
設定値格納部26は、上位制御部8からのコマンド指示により、黒バーカウント値として指示された値を格納するものであり、上位制御部8からコマンド処理部12を介して任意の値を設定されることができる。黒バーカウント値として任意の値を設定可能であるため、判定装置20では、媒体カートリッジ6(磁気テープカートリッジ)のバーコードラベル6a以外にも、任意の文字数の黒バーや文字以外の装置固有のマーク等を検出することができる。
選択部27は、バーコードラベル6aの1回のスキャンが完了すると、各データ格納部25の黒バーカウンタ25aの情報を参照し、カウント値が設定値格納部26に設定された黒バーカウント値(例えば50)と等しいものをチェックする。
そして、選択部27は、カウント値が50と等しい又は50に近い黒バーカウンタ25aを選択し、選択した黒バーカウンタ25aのデータ格納部25に格納されたデータを出力データとして選択する。
このように、選択部27は、複数のデータについての各比較部22による複数の判定結果から、バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の比較部22による複数の判定結果を選択し、読取指示の指示元へ出力することができる。
なお、カウント値が50と等しい黒バーカウンタ25aは無いが、50を超過する(例えば52の)黒バーカウンタ25aと、50未満(例えば49)の黒バーカウンタ25aとがある場合、選択部27は、50を超過する黒バーカウンタ25aを選択することが好ましい。これは、上述のように、バーコードラベル6aには50本の黒バーが存在するため、黒バーが50本に満たない(黒バーが欠落した)出力データを選択するよりも、黒バーが50本を超過した(黒バーが過多の)出力データを選択する方が、上位制御部8において正常に認識できる(訂正できる)可能性が高いからである。
また、選択部27は、複数の黒バーカウンタ25aのカウント値が50と等しい又は50に近い場合、予め設定された以下の(i)〜(iv)のいずれかの選択条件に基づき、1つの黒バーカウンタ25aを選択する。
(i)複数且つ奇数個のデータ格納部25が該当し、番号(例えば符号)が連続している場合(例えば符号25−1〜25−3)、番号が中央のデータ格納部25(この場合符号25−2)を選択する。
(ii)複数且つ偶数個のデータ格納部25が該当し、番号が連続している場合(例えば符号25−1〜25−4)、中央のデータ格納部25(この場合符号25−2及び25−3)から、全体のデータ格納部25(符号25−1〜25−5)の中央(符号25−3)に近いデータ格納部25(この場合符号25−2及び25−3のうちの25−3)を選択する。
(iii)複数且つ奇数個のデータ格納部25が該当し、番号が不連続の場合(例えば符号25−1,25−2,25−4)、番号が中央のデータ格納部25(この場合符号25−2)を選択する。
(iv)複数且つ偶数個のデータ格納部25が該当し、番号が不連続の場合(例えば符号25−1,25−2,25−3,25−5)、中央のデータ格納部25(この場合符号25−2及び25−3)から、全体のデータ格納部25(符号25−1〜25−5)の中央(符号25−3)に近いデータ格納部25(この場合符号25−2及び25−3のうちの25−3)を選択する。
以上の制御により、選択部27で有効データとして選択されたデータ格納部25(25−1〜25−5)からの出力データは、黒バーカウンタ25a及びノイズ検出カウンタ23bのカウント値(累積値)のデータとともに上位制御部8へ送信される。
これにより、データを受信した上位制御部8は、バーコードラベル6aの読み取りデータ(スキャン結果)をデコード処理し、デコードしたデータと併せて各カウント値を記憶することができる。なお、上位制御部8は、このカウント値を保持するために不揮発メモリ8aをそなえることもできる。
例えば上位制御部8は、媒体カートリッジ6のボリュームラベルを登録する際に、以前に当該ボリュームラベルを読み込んだことがあるか否かを不揮発性メモリ8aの参照により確認することもできる。これにより、上位制御部8は、読み込んだことがある場合には、そのときのノイズ検出カウント値と今回読み込んだときのノイズカウント値とを比較し、比較値に大きな差(例えば、20)がある場合、バーコードラベル6aの汚れや傷などが増えた判断することができる。このように、ライブラリ装置1側でバーコードラベル6aの経年劣化を検出できるため、例えばホスト7等へアラーム通知をすることにより、バーコードラベル6aの目視確認やバーコードラベル6aの貼り替えをオペレータ等に促すことが可能となる。
このように、出力選択部24は、複数の比較部22の各々から出力される複数の判定結果を、比較部22ごとに格納するデータ格納部25と、複数の判定結果が第1の値から第2の値に変化した回数を比較部22ごとにカウントする複数の黒バーカウンタ25aと、をそなえる。そして、選択部27は、カウント値が所定値に近い黒バーカウンタ25aに対応するデータ格納部25に格納された複数の判定結果を選択する。
従って、出力選択部24は、並列処理部21による複数の処理結果から、バーコードの規格から予め設定した選択条件に従って、最適なデータを1つ選択し、上位制御部8に出力することができる。
なお、上述した並列処理部21及び出力選択部24による1スキャンあたりの処理が完了すると、上位制御部8は、図6に示すように、当該バーコードラベル6aについて、バーコードリーダ10に位置を変えて複数回のスキャンを行なわせてもよい。
以上のように、一実施形態に係る判定装置20は、バーコードラベル6aの材質や特性等を考慮して、複数の基準に照らして白/黒判定を行なうことができる。また、判定装置20は、黒から白又は白から黒への変化の連続性を監視し、バーコードラベル6aのフォーマットに照らして、判定結果からバーコードの欠けやノイズを除去することができる。さらに、判定装置20は、黒バーの出現回数をカウントし、規定値と一致する判定結果を読み取り結果として採用することができる。
従って、バーコードリーダ10によるバーコードの読み取り性能を向上させることができるため、読み取りエラー或いは誤認識の発生自体を抑制でき、ライブラリ装置1全体の性能向上に寄与することができる。
〔1−4〕動作例
次に、上述の如く構成されたバーコードリーダ10の判定装置20の動作例を、図14〜図17を参照して説明する。
はじめに、図14及び図15を参照して、並列処理部21による判定(比較)処理及びノイズ除去処理の一例を説明する。なお、図14及び図15に示す処理は、1スキャンのうちの1つのサンプリングのタイミングで実施される1つの比較部22における処理である。従って、実際には、図14及び図15に示す処理は比較部22の数(並列数)だけ並行して実施され、1スキャンが完了するまで複数のサンプリングのタイミングで実施される。
図14に例示するように、上位制御部8又はコマンド処理部12が、A/D変換部13を介して、前回データ保持部211及び前回判定データ22aに初期値としてそれぞれ255及び“1”「黒」を設定する(ステップS1)。次いで、LED照明ユニット56が点灯しバーコードラベル6aからの反射光がCCDリニアセンサ57にて受光されると、その出力信号がA/D変換部13でアナログ−デジタル変換される。そして、A/D変換部13及び前回データ保持部211は、それぞれ変換したデジタルデータ及び前回データ(初回は初期値)を各比較部22に入力する(ステップS2)。
各比較部22は、入力された前回データからA/D変換部13からのデジタルデータを減算して差分ΔXを算出する(ステップS3)。また、各比較部22は、算出した差分ΔXの絶対値が各比較部22固有の変化量Δnよりも大きいか否かを判定する(ステップS4)。
差分ΔXの絶対値が変化量Δnよりも大きい場合(ステップS4のYesルート)、比較部22は、差分ΔXが0よりも大きいか(正か)否かを判定する(ステップS5)。
差分ΔXが0よりも大きい場合(ステップS5のYesルート)、比較部22は、前回判定データ22aが“1”「黒」であるか否かを判定する(ステップS6)。
前回判定データ22aが“1”「黒」である場合(ステップS6のYesルート)、比較部22は、判定データに“0”「白」をセットし(ステップS7)、処理が図15のステップS11に移行する。
一方、ステップS6において前回判定データ22aが“1”「黒」ではない(“0”「白」である)場合(ステップS6のNoルート)、比較部22は、判定データに前回判定データ22a(“0”「白」)をセットし(ステップS10)、処理が図15のステップS11に移行する。
また、ステップS5において差分ΔXが0以下(0又は負である)場合(ステップS5のNoルート)、比較部22は、前回判定データ22aが“1”「黒」であるか否かを判定する(ステップS8)。
前回判定データ22aが“1”「黒」ではない(“0”「白」である)場合(ステップS8のNoルート)、比較部22は、判定データに“1”「黒」をセットし(ステップS9)、処理が図15のステップS11に移行する。
一方、ステップS8において前回判定データ22aが“1”「黒」である場合(ステップS8のYesルート)、比較部22は、判定データに前回判定データ22a(“1”「黒」)をセットし(ステップS10)、処理が図15のステップS11に移行する。
さらに、ステップS4において差分ΔXの絶対値が変化量Δn以下の場合(ステップS4のNoルート)、比較部22は、判定データに前回判定データ22aをセットし(ステップS10)、処理が図15のステップS11に移行する。
図15のステップS11では、ノイズ除去部23が、比較部22からの判定データが前回判定データ22aと同じであるか否かを判定する(ステップS11)。
判定データが前回判定データ22aと同じ場合(ステップS11のYesルート)、ノイズ除去部23はカウンタ23aを+1カウントし(ステップS12)、判定データを前回判定データ22aに記憶して(ステップS19)、処理がステップS20に移行する。
一方、ステップS11において判定データが前回判定データ22aと同じではない場合(ステップS11のNoルート)、ノイズ除去部23が、カウンタ23aのカウンタ値が規定回数(所定回数)のm以上であるか否かを判定する(ステップS13)。
カウンタ23aのカウンタ値がm未満である場合(ステップS13のNoルート)、ノイズ除去部23は、判定データを無効データと判断し、ノイズ検出カウンタ23bを+1カウントする(ステップS14)。そして、ノイズ除去部23は、最後の有効データ23cを出力選択部24に出力し(ステップS15)、カウンタ23aをリセットして(ステップS16)、処理がステップS19に移行する。
一方、ステップS13においてカウンタ23aのカウンタ値がm以上である場合(ステップS13のYesルート)、ノイズ除去部23は、判定データを有効データと判断し、当該判定データを出力選択部24に出力する(ステップS17)。そして、ノイズ除去部23は、判定データを最後の有効データ23cに記憶し(ステップS18)、処理がステップS16に移行する。
ステップS20では、出力選択部24による黒バー判定処理(図16参照)が行なわれる。黒バー判定処理が完了すると、ノイズ除去部23(並列処理部21)は、1回のスキャンが完了したか否かを判定する(ステップS21)。
1回のスキャンが完了していない場合(ステップS21のNoルート)、処理が図14のステップS2に移行する。
一方、ステップS21において1回のスキャンが完了した場合(ステップS21のYesルート)、ノイズ除去部23は、ノイズ検出カウンタ23bのノイズ検出カウント値を出力選択部24に出力し(ステップS22)、処理が終了する。
次に、図16を参照して、出力選択部24による黒バー判定処理の一例を説明する。なお、図16に示す処理は、1スキャンのうちの1つのサンプリングのタイミングで実施される1つのデータ格納部25における処理である。従って、実際には、図16に示す処理はデータ格納部25(比較部22)の数(並列数)だけ並行して実施され、1スキャンが完了するまで複数のサンプリングのタイミングで比較部22の処理に続いて実施される。
図16に例示するように、出力選択部24は、ノイズ除去部23(並列処理部21)からの出力データを、対応するデータ格納部25に格納する(ステップS31)。そして、各データ格納部25は、出力データが前回出力されたデータと同じか否かを判定する(ステップS32)。
出力データが前回出力データと異なる場合(ステップS32のNoルート)、データ格納部25は、出力データが“1”「黒」であるか否かを判定する(ステップS33)。
出力データが“1”「黒」である場合(ステップS33のYesルート)、データ格納部25は、黒バーカウンタ25aを+1カウントし(ステップS34)、処理が図15のステップS21に移行する。
一方、ステップS32において出力データが前回出力データと同じ場合(ステップS32のYesルート)、又は、ステップS33において出力データが“1”「黒」ではない(“0”「白」である)場合(ステップS33のNoルート)、処理が図15のステップS21に移行する。
次に、図17を参照して、出力選択部24による出力選択処理の一例を説明する。
出力選択部24(選択部27)は、ノイズ除去部23からノイズ検出カウント値(図15のステップS22参照)を入力されると(ステップS41)、黒バーカウンタ25aの黒バーカウント値が設定値格納部26の設定値と等しいデータ格納部25があるか否かを判定する(ステップS42)。
黒バーカウント値が設定値と等しいデータ格納部25がない場合(ステップS42のNoルート)、選択部27は、黒バーカウント値が設定値に近いデータ格納部25を選択し、記憶する(ステップS43)。このとき、複数一致する場合には、選択部27は、所定の条件(上記(i)〜(iv)参照)に応じたデータ格納部25を選択する。そして、選択部27は、選択したデータ格納部25の黒バーカウント値,出力データ,及びノイズ検出カウント値を、上位送信部112を介して上位制御部8に送信し(ステップS45)、処理が終了する。
一方、黒バーカウント値が設定値と等しいデータ格納部25がある場合(ステップS42のYesルート)、選択部27は、黒バーカウント値が設定値と同じデータ格納部25を選択し、記憶する(ステップS44)。このとき、複数一致する場合には、選択部27は、所定の条件(上記(i)〜(iv)参照)に応じたデータ格納部25を選択する。そして、処理がステップS45に移行する。
〔2〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、かかる特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
例えば、図11において判定装置20は比較部22及びデータ格納部25をそれぞれ5つそなえるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、比較部22及びデータ格納部25は、それぞれ4つ以下又は6つ以上そなえられてよい。
また、上述した説明において、白/黒の判定データとして、“0”が白を示し、“1”が黒を示すものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば“0”が黒を示し、“1”が白を示してもよい。
さらに、上述した説明において、判定装置20(白/黒判定部14)は搬送ロボット5のバーコードリーダ10にそなえられる(実装される)ものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば判定装置20は、上位制御部8にそなえられてもよい。この場合、A/D変換部13からのデジタルデータが上位送信部112を介して上位制御部8に送信され、上位制御部8において判定装置20が白/黒判定処理を行なえばよい。
また、図10及び図11に示すバーコードリーダ10及び判定装置20の各機能ブロックは、それぞれ任意の組み合わせで併合してもよく、分割してもよい。
〔3〕付記
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
バーコードの読取指示に応じて読取部から出力される、前記バーコードの一連の読取データを構成する複数のデータの各々が、第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき判定する複数の判定部と、
前記複数のデータについての各判定部による複数の判定結果から、前記バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の判定部による複数の判定結果を選択し、前記読取指示の指示元へ出力する選択部と、をそなえる
ことを特徴とする、データ判定装置。
(付記2)
前記複数の判定部の各々から出力される複数の判定結果を、前記判定部ごとに格納するデータ格納部と、
前記複数の判定結果が第1の値から第2の値に変化した回数を前記判定部ごとにカウントする複数のカウンタと、をさらにそなえ、
前記選択部は、カウント値が所定値に近いカウンタに対応するデータ格納部に格納された複数の判定結果を選択する、
ことを特徴とする、付記1記載のデータ判定装置。
(付記3)
前記所定値は、前記バーコードの規格により定められた前記バーコードに含まれる第1又は第2の値の数を示す、
ことを特徴とする、付記2記載のデータ判定装置。
(付記4)
前記複数の判定部の各々は、前記データと前記読取部から前記データの1つ前に出力された前回データとの差分と、前記判定部ごとに値の異なる所定の変化量とに基づき、前記データが第1及び第2の値のいずれの値を示すかを判定する、
ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項記載のデータ判定装置。
(付記5)
前記判定部による判定結果が所定回数以上連続して第1及び第2の値のうちの一方の値を示す場合、当該判定結果を有効な判定結果と判断して前記選択部へ出力する一方、前記判定部による判定結果が所定回数連続して前記一方の値を示す前に他方の値を示した場合、当該判定結果を無効な判定結果と判断して、当該判定結果を直前に有効と判断した判定結果に補正して前記選択部へ出力する補正部をさらにそなえる
ことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項記載のデータ判定装置。
(付記6)
各々にバーコードが表示された複数の記録媒体を収納するライブラリ装置であって、
バーコードの読取指示に応じて一の記録媒体のバーコードを読み取る読取装置をそなえ、
前記読取装置が、
複数のデータにより構成される前記バーコードの一連の読取データを出力する読取部と、
前記複数のデータの各々が、第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき判定する複数の判定部と、
前記複数のデータについての各判定部による複数の判定結果から、前記バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の判定部による複数の判定結果を選択し、前記読取指示の指示元へ出力する選択部と、をそなえる
ことを特徴とする、ライブラリ装置。
(付記7)
前記読取装置が、
前記複数の判定部の各々から出力される複数の判定結果を、前記判定部ごとに格納するデータ格納部と、
前記複数の判定結果が第1の値から第2の値に変化した回数を前記判定部ごとにカウントする複数のカウンタと、をさらにそなえ、
前記選択部は、カウント値が所定値に近いカウンタに対応するデータ格納部に格納された複数の判定結果を選択する、
ことを特徴とする、付記6記載のライブラリ装置。
(付記8)
前記所定値は、前記バーコードの規格により定められた前記バーコードに含まれる第1又は第2の値の数を示す、
ことを特徴とする、付記7記載のライブラリ装置。
(付記9)
前記複数の判定部の各々は、前記データと前記読取部から前記データの1つ前に出力された前回データとの差分と、前記判定部ごとに値の異なる所定の変化量とに基づき、前記データが第1及び第2の値のいずれの値を示すかを判定する、
ことを特徴とする、付記6〜8のいずれか1項記載のライブラリ装置。
(付記10)
前記読取装置が、
前記判定部による判定結果が所定回数以上連続して第1及び第2の値のうちの一方の値を示す場合、当該判定結果を有効な判定結果と判断して前記選択部へ出力する一方、前記判定部による判定結果が所定回数連続して前記一方の値を示す前に他方の値を示した場合、当該判定結果を無効な判定結果と判断して、当該判定結果を直前に有効と判断した判定結果に補正して前記選択部へ出力する補正部をさらにそなえる
ことを特徴とする、付記6〜9のいずれか1項記載のライブラリ装置。
(付記11)
バーコードの読取データを判定するデータ判定装置が実行するデータ判定方法であって、
前記データ判定装置は、
バーコードの読取指示に応じて読取部から出力される、前記バーコードの一連の読取データを構成する複数のデータの各々が、第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき複数の判定を行ない、
前記複数のデータについての複数の判定結果から、前記バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の判定による複数の判定結果を選択し、前記読取指示の指示元へ出力する
ことを特徴とする、データ判定方法。
(付記12)
前記データ判定装置は、
前記複数の判定の各々により出力される複数の判定結果を、前記判定ごとにデータ格納部に格納し、
前記複数の判定結果が第1の値から第2の値に変化した回数を前記判定ごとに複数のカウンタによりカウントし、
カウント値が所定値に近いカウンタに対応するデータ格納部に格納された複数の判定結果を選択する、
ことを特徴とする、付記11記載のデータ判定方法。
(付記13)
前記所定値は、前記バーコードの規格により定められた前記バーコードに含まれる第1又は第2の値の数を示す、
ことを特徴とする、付記12記載のデータ判定方法。
(付記14)
前記データ判定装置は、前記複数の判定の各々において、前記データと前記読取部から前記データの1つ前に出力された前回データとの差分と、前記判定ごとに値の異なる所定の変化量とに基づき、前記データが第1及び第2の値のいずれの値を示すかを判定する、
ことを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項記載のデータ判定方法。
(付記15)
前記データ判定装置は、
前記判定による判定結果が所定回数以上連続して第1及び第2の値のうちの一方の値を示す場合、当該判定結果を有効な判定結果と判断し、
前記判定による判定結果が所定回数連続して前記一方の値を示す前に他方の値を示した場合、当該判定結果を無効な判定結果と判断して、当該判定結果を直前に有効と判断した判定結果に補正する
ことを特徴とする、付記11〜14のいずれか1項記載のデータ判定方法。
1 ライブラリ装置
2 バックセル
2a,3a 板金
2b,3b ネジ
3 サイドセル
4 ドライブモジュール
5 搬送ロボット
6 媒体カートリッジ
6a バーコードラベル
7 ホスト
8 上位制御部
8a 不揮発性メモリ
9 ロボット制御部
10 バーコードリーダ
11 上位インタフェース部
12 コマンド処理部
13 A/D変換部
14 白/黒判定部
20 判定装置
21 並列処理部
22,22−1〜22−5 比較部
22a 前回判定データ
23 ノイズ除去部
23a カウンタ
23b ノイズ検出カウンタ
23c 最後の有効データ
24 出力選択部
25,25−1〜25−5 データ格納部
25a 黒バーカウンタ
26 設定値格納部
27 選択部
50 制御ボード
51 レール
52 バランサ
53 Z機構
54 X機構
55 スイブル機構
56 LED照明ユニット
57 CCDリニアセンサ
58 ハンド機構
111 受信部
112 上位送信部
211 前回データ保持部

Claims (6)

  1. バーコードの読取指示に応じて読取部から出力される、前記バーコードの一連の読取データを構成する複数のデータの各々が、第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき判定する複数の判定部と、
    前記複数のデータについての各判定部による複数の判定結果から、前記バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の判定部による複数の判定結果を選択し、前記読取指示の指示元へ出力する選択部と、をそなえる
    ことを特徴とする、データ判定装置。
  2. 前記複数の判定部の各々から出力される複数の判定結果を、前記判定部ごとに格納するデータ格納部と、
    前記複数の判定結果が第1の値から第2の値に変化した回数を前記判定部ごとにカウントする複数のカウンタと、をさらにそなえ、
    前記選択部は、カウント値が所定値に近いカウンタに対応するデータ格納部に格納された複数の判定結果を選択する、
    ことを特徴とする、請求項1記載のデータ判定装置。
  3. 前記複数の判定部の各々は、前記データと前記読取部から前記データの1つ前に出力された前回データとの差分と、前記判定部ごとに値の異なる所定の変化量とに基づき、前記データが第1及び第2の値のいずれの値を示すかを判定する、
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のデータ判定装置。
  4. 前記判定部による判定結果が所定回数以上連続して第1及び第2の値のうちの一方の値を示す場合、当該判定結果を有効な判定結果と判断して前記選択部へ出力する一方、前記判定部による判定結果が所定回数連続して前記一方の値を示す前に他方の値を示した場合、当該判定結果を無効な判定結果と判断して、当該判定結果を直前に有効と判断した判定結果に補正して前記選択部へ出力する補正部をさらにそなえる
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載のデータ判定装置。
  5. 各々にバーコードが表示された複数の記録媒体を収納するライブラリ装置であって、
    バーコードの読取指示に応じて一の記録媒体のバーコードを読み取る読取装置をそなえ、
    前記読取装置が、
    複数のデータにより構成される前記バーコードの一連の読取データを出力する読取部と、
    前記複数のデータの各々が、第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき判定する複数の判定部と、
    前記複数のデータについての各判定部による複数の判定結果から、前記バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の判定部による複数の判定結果を選択し、前記読取指示の指示元へ出力する選択部と、をそなえる
    ことを特徴とする、ライブラリ装置。
  6. バーコードの読取データを判定するデータ判定装置が実行するデータ判定方法であって、
    前記データ判定装置は、
    バーコードの読取指示に応じて読取部から出力される、前記バーコードの一連の読取データを構成する複数のデータの各々が、第1及び第2の値のいずれの値を示すかを、互いに異なる判定基準に基づき複数の判定を行ない、
    前記複数のデータについての複数の判定結果から、前記バーコードの規格に応じて予め設定した選択条件に基づき、一の判定による複数の判定結果を選択し、前記読取指示の指示元へ出力する
    ことを特徴とする、データ判定方法。
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