JP2016076112A - 多言語対応システム - Google Patents

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Abstract

【課題】Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる多言語対応システムを提供する。【解決手段】多言語対応システムは、Webページを閲覧することが可能な端末30と、端末30にWebページを提供するWebサーバ10とを備え、Webサーバ10は、HTTPヘッダに付与された国籍情報を受信すると、その国籍情報に対応したWebページを端末30に提供する。これにより、アクセスしたWebトップページからユーザに合わせた多言語化ページが表示されるため、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、多言語対応システムに関し、特に、WebGUIの多言語化に関する。
近年、インターネットの普及、及び、グローバル化が急速に進んでいる。そのため、Webサーバでは、日本語に加え、英語・中国語といった多言語に対応した多言語ページを用意することが望まれている(例えば、特許文献1〜3参照)。ユーザは、自らの意志で表示させたい言語を選択(ボタンをクリック等)し、任意の言語ページを表示させることができる。Webサーバ上に多言語ページを作成する際には、日本語から多言語への自動翻訳も可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−112278号公報 特開2013−20539号公報 特開2003−296325号公報
しかしながら、従来の方法では、表示させたい言語を選択するページに辿り着くまでに多くの時間を有する場合がある。ユーザのスキル次第では、表示させたい言語を選択するページにすら辿り着くことができず、諦めてしまう場合もある。
2020年の東京オリンピックに向け、今後は外国人観光客の更なる増加が考えられる。現在、Wi−Fiプラットホームの拡大に注力しているが、平行してWebページ閲覧時のユーザの利便性向上も図る必要がある。
本発明は、上述した従来の技術に鑑み、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる多言語対応システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の態様に係る発明は、多言語対応システムであって、Webページを閲覧することが可能な端末と、前記端末にWebページを提供するWebサーバとを備え、前記Webサーバは、HTTPヘッダに付与された国籍情報を受信すると、その国籍情報に対応したWebページを前記端末に提供することを要旨とする。
第2の態様に係る発明は、第1の態様に係る発明において、更に、所定の端末からHTTP通信を受信した場合はセッションジャックし、予め設定された所望の言語に準じた国籍情報をHTTPヘッダに付与するGW装置を備えることを要旨とする。
第3の態様に係る発明は、第1の態様に係る発明において、前記端末が、SIMカードに記録された国籍情報を取得するアプリケーションを備え、前記アプリケーションにより取得された国籍情報をHTTPヘッダに付与することを要旨とする。
第4の態様に係る発明は、第1の態様に係る発明において、前記端末が、所望の言語を設定することが可能なアプリケーションを備え、前記アプリケーションの設定に準じた国籍情報をHTTPヘッダに付与することを要旨とする。
第5の態様に係る発明は、第1から第4のいずれかの態様に係る発明において、前記Webサーバが、HTTPヘッダに付与された国籍情報に対応した多言語ページのURLを決定し、接続要求されたURLと多言語ページのURLとが異なる場合はリダイレクトを返送することで国籍情報に対応した多言語ページの表示を促すことを要旨とする。
本発明によれば、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる多言語対応システムを提供することが可能である。
本発明の実施の形態における多言語対応システムの概要を説明するための図である。 本発明の実施の形態における多言語対応システムの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態におけるGW装置の設定画面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるGW装置の国籍情報管理テーブルを示す図である。 本発明の実施の形態におけるGW装置のHTTPセッションジャック機能部を説明するための図であり、(a)フローチャート、(b)HTTPヘッダ。 本発明の実施の形態における端末用の多言語アプリケーションの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における端末用の多言語アプリケーションを説明するための図であり、(a)フローチャート、(b)設定画面。 本発明の実施の形態におけるWebサーバの国籍情報/URL管理テーブルを示す図である。 本発明の実施の形態におけるWebサーバの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における方式(1)の通信シーケンス例を示す図である。 本発明の実施の形態における方式(2)の通信シーケンス例を示す図である。 本発明の実施の形態における方式(3)の通信シーケンス例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための多言語対応システムを例示するものであり、装置の構成やデータの構成等は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(システム構成例)
図1は、本発明の実施の形態における多言語対応システムの概要を説明するための図である。この多言語対応システムは、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させるためのシステムである。例えば、日本に観光にきた外国人が公衆Wi−Fiや短期間SIMカード等を利用してインターネット接続したケースにおいて、外国人観光客が望む言語でWebページを表示することを可能とする。
実現方式としては、方式(1)(2)(3)の3つの方式がある。図1の左側に示されるように、方式(1)(2)(3)の共通動作と、方式(1)(2)(3)の独自動作とに分類することができる。共通動作は、Webサーバ10の動作である。具体的には、国籍情報(MCC)に準じた多言語ページを表示する動作や、HTTP通信に国籍情報(MCC)を付与して送信する動作が該当する。一方、独自動作は、端末30A,30B,30C(以下、一括して「端末30」という場合がある。)の動作や、GW(ゲートウェイ)装置20の動作である。具体的には、独自の方式で国籍情報(MCC)を選定する動作が該当する。
MCC(Mobile Country Code)は、国ごとに定められるコードであり、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)の1つの構成要素である。IMSIは、国際ローミングにおいて渡航先の事業者網が当該端末の加入先事業者網と連携を取る場合にIMSIから加入先事業者網を特定するといった用途で用いられる。
図1に示すように、インターネット41、固定網42、モバイル網43、GW装置20等を介して、Webサーバ10と端末30とが接続されている。詳細については後述するが、Webサーバ10は、国籍情報/URL管理テーブル11を備える。Webサーバ10は、HTTPヘッダにあるMCCから適切な多言語ページを表示する。GW装置20は、設定情報22Aと、国籍情報管理テーブル22Bとを備える。SSID1にはMCC:310(英語)が設定され、SSID2にはMCC:460(中国語)が設定されている。端末30C,30Dは、多言語アプリケーション31C,31Dを備える。多言語アプリケーション31Cは、端末30CのSIMカードからMCC:450(韓国語)を自動取得している。多言語アプリケーション31Dの設定画面では、MCC:208(フランス語)が設定されている。
図2は、本発明の実施の形態における多言語対応システムの機能ブロック図である。この図に示すように、Webサーバ10とGW装置20とがIP網40・WANを介して接続されている。また、GW装置20と端末30A(30B)とがLANを介して接続されている。更に、Webサーバ10と端末30C(30D)とがIP網40を介して接続されている。
Webサーバ10は、端末30にWebページを提供する装置であり、国籍情報/URL管理テーブル11を備える。国籍情報/URL管理テーブル11は、国籍情報とURLとを対応付けて管理するテーブルである。Webサーバ10において、方式(1)(2)(3)の共通動作が行われる。
GW装置20は、IP網40と端末30とを接続するネットワーク機器であり、HTTPセッションジャック機能部21と、DRAM/FROM22と、ルータ処理部23とを備える。HTTPセッションジャック機能部21は、所定の端末からHTTP通信を受信した場合にセッションジャックする。DRAM/FROM22には、設定情報22Aと、国籍情報管理テーブル22Bとが記憶される。ここでいう設定情報22Aには、GW装置20における設定画面の情報や、この設定画面において設定された各種の設定情報が含まれる。ルータ処理部23は、設定画面において設定された所望の言語に準じた国籍情報をHTTPヘッダに付与する。GW装置20において、方式(1)の独自動作が行われる。
端末30は、Webページを閲覧することが可能な各種の端末である。Webページを閲覧する手段としては、方式(1)(2)(3)にかかわらず、標準のWebブラウザ(IE/FireFox等)を利用することができる。端末30C(30D)には、端末30用のアプリケーションプログラムである多言語アプリケーション31C(31D)が搭載されている。多言語アプリケーション31Cは、端末30CのSIMカードから国籍情報を自動取得する。多言語アプリケーション31Dの設定画面では、所望の言語を設定することができる。端末30C,30Dにおいて、方式(2)(3)の独自動作が行われる。
(方式(1)の詳細)
以下、方式(1)について詳細に説明する。方式(1)は、GW装置20の設定に準じた国籍情報(MCC)を付与する方式である。
図3は、GW装置20の設定画面24を示す図である。GW装置20の設定画面24では、表示させたい言語と、その言語を表示させる条件(受信I/Fや送信元MACアドレス)を指定する。具体的には、図3に示すように、「No」「言語設定」「利用箇所(I/F・MAC)」「MACアドレス」等の欄を備える。「No」の若番を優先して処理するようになっている。「言語設定」の欄では、表示させたい言語をプルダウン式で選択することができる。選択できる言語は、MCCにある全ての言語に対応している。「利用箇所(I/F・MAC)」の欄では、LAN1,LAN2,LAN3,LAN4,SSID1,SSID2,MAC等、GW装置20のハードウェアに合わせたインタフェースを選択する。「MACアドレス」の欄は、「利用箇所」の欄で「MAC」を選択した場合のみ設定可能であり、「利用箇所」の欄で「MAC」以外を選択した場合はグレーアウトされる。設定画面24中の設定ボタン24Aを押すと、設定情報22Aとして反映される。
図4は、GW装置20の国籍情報管理テーブル22Bを示す図である。図3に示される設定画面24で表示させたい言語を選択すると、国籍情報管理テーブル22Bに基づきMCC値が決定される。具体的には、国籍情報管理テーブル22Bは、多言語に対応するMCC値の対応付けを管理するテーブルである。図3に示される設定画面24でユーザが選択した言語からMCC値を紐付け決定する。決定したMCC値は、HTTPセッションジャック機能部21に受け渡し、HTTPヘッダに付与される。例えば、図3に示される設定画面24で中国語を選択した場合は、国籍情報管理テーブル22BのNo2に従いMCC値:460が決定され、MCC値:460がHTTPヘッダに付与されることになる。
図5は、GW装置20のHTTPセッションジャック機能部21を説明するための図であり、(a)はフローチャート、(b)はHTTPヘッダの拡張を示す図である。図3に示される設定画面24で設定された内容と合致した場合は、GW装置20がHTTPの独自ヘッダとしてMCC値を付与したうえでWebサーバ10に転送するようになっている。
まず、GW装置20がHTTP通信を受信すると(S1)、HTTPセッションジャック機能部21は、設定画面24の「利用箇所」に該当するI/FもしくはMACからの通信か否か判定する(S2)。若番等のなんらかの法則に従い検索するようになっている。これにより、設定画面24の「利用箇所」に該当するI/FもしくはMACからの通信と判定した場合は、言語設定内容から国籍情報(MCC)を判定する(S3)。そして、図5(b)に示すように、当該のHTTPヘッダに国籍情報(MCC)を付与したうえでルータ処理部23に引き渡す(S4→S5)。一方、設定画面24の「利用箇所」に該当するI/FもしくはMACからの通信でない場合(S2でNo)は、国籍情報(MCC)を付与することなくルータ処理部23に引き渡す(S5)。
以上のように、本発明の実施の形態における多言語対応システムによれば、アクセスしたWebトップページからユーザに合わせた多言語化ページが表示されるため、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる。この方式(1)によれば、GW装置20に接続・帰属した端末30には、GW装置20の所有者が指定した言語でWebページを表示することが可能である。
(方式(2)の詳細)
以下、方式(2)について詳細に説明する。方式(2)は、端末30用の多言語アプリケーション31がSIMカードの国籍情報(MCC)を自動取得して付与する方式である。
図6は、端末30用の多言語アプリケーション31の動作を示すフローチャートである。まず、多言語アプリケーション31は、端末30のHTTP通信を検知すると(S11)、SIMカードの国籍情報(MCC)を取得する(S12)。そして、当該のHTTPヘッダに国籍情報(MCC)を付与し(S13)、WAN側に転送する(S14)。HTTPヘッダに国籍情報(MCC)を付与する手法は、図5(b)に示した通りである。
以上のように、本発明の実施の形態における多言語対応システムによれば、アクセスしたWebトップページからユーザに合わせた多言語化ページが表示されるため、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる。この方式(2)によれば、端末30の所有者が何の設定もすることなく、国籍情報(MCC)に従った言語でWebページを表示することが可能である。
(方式(3)の詳細)
以下、方式(3)について詳細に説明する。方式(3)は、端末30用の多言語アプリケーション31の設定に準じた国籍情報(MCC)を付与する方式である。
図7は、端末30用の多言語アプリケーション31を説明するための図であり、(a)はフローチャート、(b)は設定画面32を示す図である。まず、多言語アプリケーション31は、端末30のHTTP通信を検知すると(S21)、アプリの言語設定を確認する(S22)。この言語設定は、図7(b)に示すように、多言語アプリケーション31の設定画面32から事前に設定しておく。この設定画面32では、利用したい言語をプルダウン式で選択することができる。選択できる言語は、MCCにある全ての言語に対応している。次いで、言語設定内容から国籍情報(MCC)を判定する(S23)。この判定手法は、図4に示される国籍情報管理テーブル22Bの場合と同様である。そして、当該のHTTPヘッダに国籍情報(MCC)を付与し(S24)、WAN側に転送する(S25)。HTTPヘッダに国籍情報(MCC)を付与する手法は、図5(b)に示した通りである。
以上のように、本発明の実施の形態における多言語対応システムによれば、アクセスしたWebトップページからユーザに合わせた多言語化ページが表示されるため、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる。この方式(3)によれば、端末30の所有者が指定した言語でWebページを表示することが可能である。
(共通機能の詳細)
以下、方式(1)(2)(3)の共通機能について詳細に説明する。この共通機能は、多言語化対応をするにあたり拡張されたWebサーバ10の機能である。
Webサーバ10は、HTTPヘッダに独自ヘッダ(MCC)があるかを否か判定する。これにより、独自ヘッダ(MCC)がない場合は、接続要求されたURLを表示する。一方、独自ヘッダ(MCC)がある場合は、指定された国籍情報(MCC)から、表示させたい多言語ページ(URL)を決定する。指定された国籍情報(MCC)に対応した多言語ページがない場合は、接続要求されたURLページを表示する。国籍情報(MCC)と表示させたい多言語ページのURLとの対応付けは、図8に示すような国籍情報/URL管理テーブル11に基づくこととする。多言語ページを作成するときのURLポリシーとして、「http://ドメイン/言語/ディレクトリパス.html」のように、URLの特定箇所に言語ワード(「English」「Chinese」等)を入れるようにしておく。
ここで、接続要求されたURLと表示させたい多言語ページのURLとが同じ場合は当該ページを表示する。一方、接続要求されたURLと表示させたい多言語ページのURLとが異なる場合はリダイレクト(302redirect)を返送することで、国籍情報(MCC)に対応した多言語ページの表示を促す。例えば、独自ヘッダ(MCC)が460(中国語)となっていた場合は、国籍情報/URL管理テーブル11のNo2に従い、表示させたい多言語ページのURLとして「URL: HYPERLINK "http://www.●●●/Chinese/●●●.html" www.●●●/Chinese/●●●.html」を決定する。このような場合において、接続要求されたURLが日本語指定であったときは、中国語に対応したURLに書き換える。具体的には、「URL: HYPERLINK "http://www.●●●/Japanese/●●●.html" www.●●●/Japanese/●●●.html」を「URL: HYPERLINK "http://www.●●●/Chinese/●●●.html" www.●●●/Chinese/●●●.html」に書き換える。
図9は、Webサーバ10の動作を示すフローチャートである。Webサーバ10は、全てのHTTP通信を対象に以下の動作を行う。
まず、Webサーバ10は、HTTP通信を受信すると(S31)、独自ヘッダ(MCC)があるか否か判定し(S32)、独自ヘッダ(MCC)があると判定した場合は、指定された国籍情報(MCC)に対応しているか否か判定する(S33)。これにより、指定された国籍情報(MCC)に対応していると判定した場合は、国籍情報/URL管理テーブル11から、指定された国籍情報(MCC)に対応するURLを決定する(S34)。
次いで、Webサーバ10は、接続要求URLと国籍情報(MCC)対応ページのURLが合っているか否か判定し(S35)、両者が合っている場合は、接続要求URLのWebページを端末30に表示させる(S36)。独自ヘッダ(MCC)があると判定しなかった場合(S32でNo)や、指定された国籍情報(MCC)に対応していると判定しなかった場合(S33でNo)も、接続要求URLのWebページを端末30に表示させる(S36)。
Webサーバ10は、接続要求URLと国籍情報(MCC)対応ページのURLが合っていると判定しなかった場合(S35でNo)は、国籍情報(MCC)対応ページのURLをリダイレクトする(S37)。具体的には、接続要求URLの言語ワード部分を変更し、リダイレクト要求する。これにより、端末30がリダイレクト先の国籍情報(MCC)対応ページURLに接続すると(S38)、国籍情報(MCC)対応ページである多言語ページを端末30に表示させる(S39)。
(通信シーケンス)
図10は、方式(1)の通信シーケンス例を示す図である。ここでは、端末30Aに英語で、端末30Bに中国語でWebページを表示したい場合を例示して説明する。
まず、GW装置20は、多言語設定を実施する(S41)。SSID1にはMCC:英語を設定し、SSID2にはMCC:中国語を設定したものとする。
この場合、端末30AがSSID1に帰属すると(S42)、GW装置20は、端末30AからHTTP通信を受信した場合はセッションジャックし、英語に対応したMCCをHTTPヘッダに付与する(S43)。Webサーバ10は、接続要求URLとMCC対応ページURLが異なる場合は(S44)、リダイレクトを返送することで、国籍情報(MCC)に対応した多言語ページの表示を促す。これにより、端末30Bには、英語のWebページを表示させることが可能である。
また、端末30BがSSID2に帰属すると(S45)、GW装置20は、端末30BからHTTP通信を受信した場合はセッションジャックし、中国語に対応したMCCをHTTPヘッダに付与する(S46)。Webサーバ10は、接続要求URLとMCC対応ページURLが同じ場合は(S47)、当該ページを表示する。これにより、端末30Bには、中国語のWebページを表示させることが可能である。
図11は、方式(2)の通信シーケンス例を示す図である。ここでは、端末30CのSIMカードにあるMCCが韓国となっていた場合を例示して説明する。
端末30Cは、GW装置20に帰属している(S51)。端末30Cの多言語アプリケーション31CがSIMカードのMCCを取得し(S52)、韓国語に対応したMCCをHTTPヘッダに付与する。Webサーバ10は、接続要求URLとMCC対応ページURLが異なる場合は(S53)、リダイレクトを返送することで、国籍情報(MCC)に対応した多言語ページの表示を促す。これにより、端末30Cには、韓国語のWebページを表示させることが可能である。
図12は、方式(3)の通信シーケンス例を示す図である。ここでは、端末30Dにフランス語でWebページを表示したい場合を例示して説明する。
端末30Dの多言語アプリケーション31Dにおいて、利用したい言語としてフランス語が設定されているものとする(S61)。多言語アプリケーション31Dは、フランス語に対応したMCCを決定し(S62)、フランス語に対応したMCCをHTTPヘッダに付与する。ここでは、モバイル網43の利用を想定している(図1参照)。この場合、GW装置20を介すことなく、端末30DとWebサーバ10との間でHTTP通信が実施される。Webサーバ10は、接続要求URLとMCC対応ページURLが同じ場合は(S63)、当該ページを表示する。これにより、端末30Dには、フランス語のWebページを表示させることが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態における多言語対応システムは、Webページを閲覧することが可能な端末30と、端末30にWebページを提供するWebサーバ10とを備え、Webサーバ10は、HTTPヘッダに付与された国籍情報を受信すると、その国籍情報に対応したWebページを端末30に提供する。これにより、アクセスしたWebトップページからユーザに合わせた多言語化ページが表示されるため、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる。このようなシステムは、日本に観光にきた外国人が公衆Wi−Fiや短期間SIMカード等を利用してインターネット接続したケースで特に有用である。
更に、所定の端末30からHTTP通信を受信した場合はセッションジャックし、予め設定された所望の言語に準じた国籍情報をHTTPヘッダに付与するGW装置20を備えてもよい。これにより、GW装置20に接続・帰属した端末30には、GW装置20の所有者が指定した言語でWebページを表示することが可能である。
また、端末30は、SIMカードに記録された国籍情報を取得する多言語アプリケーション31を備え、多言語アプリケーション31により取得された国籍情報をHTTPヘッダに付与してもよい。これにより、端末30の所有者が何の設定もすることなく、国籍情報(MCC)に従った言語でWebページを表示することが可能である。
また、端末30は、所望の言語を設定することが可能な多言語アプリケーション31を備え、多言語アプリケーション31の設定に準じた国籍情報をHTTPヘッダに付与してもよい。これにより、端末30の所有者が指定した言語でWebページを表示することが可能である。
また、Webサーバ10は、HTTPヘッダに付与された国籍情報に対応した多言語ページのURLを決定し、接続要求されたURLと多言語ページのURLとが異なる場合はリダイレクトを返送することで国籍情報に対応した多言語ページの表示を促してもよい。これにより、ユーザに合わせた多言語化ページの表示が促されるため、更に、Webページ閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる。
なお、ここでは、国籍情報としてMCCを例示したが、MCC以外の独自コードを利用してもよい。国籍情報とは、国籍を表す値ではなく、言語種別を表す値であってもよい。
また、上記の説明では特に言及しなかったが、方式(2)(3)において利用する多言語アプリケーション31C,31Dは同一のアプリケーションとして実現することができる。動作モードにより、方式(2)と方式(3)とを選択的に切り換え可能とするのが望ましい。
また、本発明は、多言語対応システムとして実現することができるだけでなく、この多言語対応システムが備える特徴的な各処理部をステップとする自動言語選択方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させる自動言語選択プログラムとして実現したりすることも可能である。このようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのはいうまでもない。
10…Webサーバ
11…国籍情報/URL管理テーブル
20…GW装置
21…HTTPセッションジャック機能部
22A…設定情報
22B…国籍情報管理テーブル
23…ルータ処理部
30,30A,30B,30C,30D…端末
31,31C,31D…多言語アプリケーション
上記目的を達成するため、第1の態様に係る発明は、多言語対応システムであって、Webページを閲覧することが可能な端末と、前記端末にWebページを提供するWebサーバとを備え、前記端末は、特定箇所に言語ワードを含むURLを指定して接続要求を送信し、前記Webサーバは、国籍情報と、特定箇所に言語ワードを含むURLとを対応付けて管理する管理テーブルを有し、前記Webサーバは、HTTPヘッダに付与された国籍情報を受信すると、HTTPヘッダに付与された国籍情報に対応した多言語ページのURLを前記管理テーブルに基づいて決定し、接続要求されたURLと多言語ページのURLが合っているか否か判定し、両者が合っている場合は、接続要求されたURLのWebページを前記端末に表示させ、両者が異なる場合は、接続要求されたURLの特定箇所に含まれる言語ワードを多言語ページのURLの特定箇所に含まれる言語ワードに変更し、前記端末にリダイレクトを返送することを要旨とする。

Claims (5)

  1. Webページを閲覧することが可能な端末と、
    前記端末にWebページを提供するWebサーバとを備え、
    前記Webサーバは、HTTPヘッダに付与された国籍情報を受信すると、その国籍情報に対応したWebページを前記端末に提供することを特徴とする多言語対応システム。
  2. 更に、所定の端末からHTTP通信を受信した場合はセッションジャックし、予め設定された所望の言語に準じた国籍情報をHTTPヘッダに付与するGW装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の多言語対応システム。
  3. 前記端末は、SIMカードに記録された国籍情報を取得するアプリケーションを備え、前記アプリケーションにより取得された国籍情報をHTTPヘッダに付与することを特徴とする請求項1に記載の多言語対応システム。
  4. 前記端末は、所望の言語を設定することが可能なアプリケーションを備え、前記アプリケーションの設定に準じた国籍情報をHTTPヘッダに付与することを特徴とする請求項1に記載の多言語対応システム。
  5. 前記Webサーバは、HTTPヘッダに付与された国籍情報に対応した多言語ページのURLを決定し、接続要求されたURLと多言語ページのURLとが異なる場合はリダイレクトを返送することで国籍情報に対応した多言語ページの表示を促すことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の多言語対応システム。
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