JP2016075821A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベルトの損傷が抑制された定着装置を提供する。【解決手段】 シート上に画像を定着する定着装置において、通電によって発熱する発熱層(31b)を備えた可撓性を有するベルト(31)と、ベルトとニップ部を形成する加圧ローラ(40)と、ベルトを加圧ローラに向けて押圧するニップパッドと、ベルト(31)の幅方向一端側に配置された外リング(38a)と、ベルトを介して外リング部材に対向配置された内リング(38b)と、外リングと内リングをベルトに固定する固定リング(48)と、発熱層に給電すべく外リングに摺動可能に当接する給電部材(60)と、を有し、ベルトの長手方向において、内リングの幅は外リングの幅よりも狭く、内リングのベルト中央側の端部は外リングのベルト中央側の端部よりニップ部(N)から離れている。【選択図】 図7

Description

本発明は、シート上に画像を定着する定着装置に関する。
従来、電子写真装置、静電記録装置などの画像形成装置においては、シートにトナーの画像(顕画剤画像)を形成し、これを画像加熱装置としての定着装置により加熱、加圧することで画像の定着を行っている。近年では、省エネルギーの観点から、熱伝達効率が高く装置の立ち上がりが速い定着装置として、抵抗発熱層を備えた加熱ベルトを用いる方式の定着装置が提案されている(特許文献1)。この方式では、抵抗発熱層への通電により発熱ベルト自体が発熱するため、ベルトの熱を効率よくシートに伝えて定着することができる。
特許文献1に記載されている定着装置においては、円筒状絶縁基材上に、抵抗発熱層、抵抗発熱層の幅方向両端側に電極層が積層された加熱ベルトを採用している。そして、カーボンチップ等からなる給電部材が加熱ベルトの電極層と摺動しながら給電を行うことにより、抵抗発熱層が発熱し、加熱ベルト全体が加熱される。
特開2009−92785号公報
ところで、特許文献1に記載の定着装置は、回転するベルトの電極に対して給電部材を摺擦させながら給電を行っている。そのため、この定着装置を長期において利用する場合、電極は磨耗に対する耐久性が求められる。そこで、定着装置の長期利用を可能にする方法として、磨耗耐久性に優れた導電性のリングを用いて電極を形成する方法を考案することができる。
詳細には、ベルトの両端部においてそれぞれ表裏をリング状部材で挟み込むことで、抵抗発熱層との電気的接続が良好な電極を形成することが出来る。
しかしながら、定着ベルトにリング状部材を取り付けて電極を形成する場合、リング状部材によってベルトが損傷する虞があった。図9を用いて、ベルトの損傷の発生原因を説明する。図9(a)は、ベルトの長手方向の一端部にリング状部材を取り付けた場合の定着装置の構成を模式的に示した図である。図9(b)は、図9(a)のA−A断面とB−B断面を示す図である。
図9(a)に示すように、この定着装置では、ベルトと加圧ローラとが当接することでニップ部Nが形成される。そのため、図9(b)のB−B断面に示すように、ベルトの加圧ローラとの当接部分はニップ部Nに合せてその形状が変化する。一方、図9(a)に示すように、この定着装置では、ベルトの長手方向の端部の表裏が内側のリング状部材と外側のリング状部材に挟み込まれること電極が形成されている。そのため電極部分においてベルトの断面は、図9(b)のA−A断面に示すように円形状に維持される。したがって、A−A断面とB−B断面においてベルトの底部の位置は高さHの違いを生じる。
電極と加圧ローラの端部間の区間Dにおいて、ベルトはA−A断面とB−B断面を繋ぐように変形する。その際、図9(a)に示すように、ベルトは、内側のリング状部材の角部と接する部分において応力が集中するため、損傷が発生し易い。そのため、この応力を抑制することが望ましい。応力を抑制する方法としては、区間Dにおけるベルトの角度θを低減する方法が挙げられる。区間Dのベルトの角度θを低減するには、区間Dの長さを大きくすればよい。しかしながら、区間Dを長くしようとして、加圧ローラと電極の位置を単純に離そうとすると定着装置が長手方向に大型化してしまう。また、区間Dを長くしようとして電極の幅を削減すると、電極と給電部材の電気的な接続が不安定となる虞がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ベルトの損傷が抑制された定着装置を提供することである。
第1発明は、シートに画像を定着する定着装置において、通電により発熱する発熱層を備えシート上の画像をニップ部にて加熱する無端状で且つ可撓性のベルトと、ベルトと協働してニップ部を形成するニップ形成部材と、ベルトをその内面からニップ形成部材に向けて押圧する押圧部材と、発熱層と電気的に接続されるようにベルトの長手方向の一端側においてベルトの外面に当接する第1のリング状部材と、ベルトを介して第1のリング状部材に対向配置された第2のリング状部材と、第1のリング状部材と第2のリング状部材が発熱層と一体的に回動可能となるようにベルトを挟み込んだ状態で第1のリング状部材と第2のリング状部材を互いに固定する固定部材と、発熱層に給電すべく第1のリング状部材に摺動可能に当接する給電部材と、を有し、長手方向において、第2のリング状部材の幅は第1のリング状部材の幅よりも狭く、第2のリング状部材のベルト中央側の端部は第1のリング状部材のベルト中央側の端部よりもニップ部から離れていることを特徴とするものである。
第2発明は、シートに画像を定着する定着装置において、通電により発熱する発熱層を備えシート上の画像をニップ部にて加熱する無端状で且つ可撓性のベルトと、ベルトと協働してニップ部を形成するニップ形成部材と、ベルトをその内面からニップ形成部材に向けて押圧する押圧部材と、発熱層と電気的に接続されるようにベルトの幅方向一端が挿入される空洞部を備えた有底のリング状部材であってベルトの外周面側に当接する外リング部とベルトの内周面側に当接する内リング部とを備えたリング状部材と、リング状部材がベルトと一体的に回動するようにリング状部材を固定する固定部材と、発熱層に給電すべく外リング部に摺動可能に当接する給電部材と、を有し、ベルトの長手方向において、内リング部の幅は外リング部の幅よりも狭く、内リング部のベルト中央側の端部は外リング部のベルト中央側の端部よりもニップ部から離れていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ベルトの損傷が抑制された定着装置を提供することが出来る。
実施例1における画像形成装置の構成図である。 実施例1における定着装置の正面図である。 図2における(4)−(4)矢視の図である。 実施例1におけるベルトユニットを分解した様子を示す斜視図である。 実施例1におけるベルトの層構成を説明する図である。 実施例1における給電リングの構成を説明する図である。 実施例1における定着装置の部分断面図である。 実施例2における定着装置の部分断面図である。 ベルトの長手方向の一端部にリング状部材を取り付けた場合の定着装置を模式的に示した図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、以下の実施例では、画像形成装置について、電子写真プロセスを利用したレーザービームプリンタを例に説明する。以降の説明において、このレーザービームプリンタをプリンタ1と呼ぶ。
(実施例1)
[画像形成部]
図1は、画像形成装置としてのプリンタ1の構成図である。図2は、定着装置Fの正面図である。このプリンタ1は、外部のホスト装置200(図2)から制御回路100に入力される画像情報に応じてシートP上に画像を形成する。制御回路100は、各種制御に伴う演算を行うCPUと、各種プログラムを記憶したROM等の不揮発媒体を備えた回路である。このROMにはプログラムが記憶されており、CPUがこれを読みだして実行することで、各種制御を実行する。なお、制御回路100としては、同様の機能を果たせばASIC等の集積回路などでもよい。
シートPは画像形成装置によって画像が形成される媒体であり、例えば、定型或いは不定型の普通紙、厚紙、封筒、葉書、シール、樹脂製シート、OHTシート、光沢紙等が挙げられる。
画像形成部2は、シートP上にトナーの画像を形成するための4つの画像形成ステーション3Y、3M、3C、3Kを有する。各ステーションは、回転ドラム型の感光体4、帯電部材5、レーザースキャナ6、現像器7、転写部材8、感光体クリーナ9を有する。ステーション3Y、3M、3C、3Kは、それぞれ、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナー像を形成する。
ステーション3Y、3M、3C、3Kで形成されたトナー像は、中間転写ベルト11上に重畳されて合成トナー像として一次転写される。
一方、給送カセット19、20又はマルチ給送トレイ21に置かれたシートPは、給送機構(不図示)によって1枚ずつ送り出されてレジストローラ対23に送り込まれる。そして、レジストローラ対23は、中間転写ベルト11上の合成トナー像と同期を取って、シートPを中間転写ベルト11と二次転写ローラ12との間に送り込む。こうして、中間転写ベルト11上の合成トナー像がシートPに転写される。その後、シートPは定着装置(画像加熱装置)Fに向かって送り込まれる。そして、定着装置Fは、シートP上のトナー画像Tを加熱、加圧してシートPに定着させる。
[定着装置]
次に、定着装置Fについて説明する。図3は、図2における(4)−(4)矢視の図である。図4は、実施例1におけるベルトユニットを分解した様子を示す斜視図である。
定着装置Fは、ベルトユニット30(以後、ユニット30と呼ぶ)と加圧ローラ40(以後、ローラ40と呼ぶ)によってシート上の画像を加熱する画像加熱装置である。定着装置Fは、通電により発熱する定着ベルト31(以後、ベルト31と呼ぶ)をユニット30に用いる発熱定着ベルト方式であり、シートPに効率よく熱を伝えることが出来る。また、定着装置Fは、ローラ40によってユニット30を回転させる加圧ローラ駆動方式(テンションレスタイプ)である。そのため、ユニット30を低熱容量に構成することができ、定着開始時の立ち上げ性能に優れている。
図2に示すように、ユニット30とローラ40が当接することによってその間にニップ部Nが形成される。そして、図3に示すように、ローラ40が矢印R40方向に回転して、ベルト31が矢印R31方向に回転することで、ニップ部Nに給送されたシートPが矢印X方向に搬送される。このとき、ユニット30の熱がシートPに付与されるため、シートP上のトナー画像Tはニップ部Nにて加熱・加圧されてシートPに定着される。ニップ部Nを通過したシートPはベルト31から分離されて排出される。本実施例では、上述のようにして定着処理が行われる。以下、定着装置Fの構成について図面を用いて詳細に説明する。
ここで、本実施例の定着装置F若しくはその構成部材に関して、正面側とは装置のシート入口側から見た面(図2)、背面側とはその反対側の面(シート出口側)である。左右とは装置を正面側から見て左(図2の左側、図3の手前側)または右(図2の右側、図3の奥側)である。上流側と下流側はシート搬送方向に関して上流側と下流側という意味である。また、長手方向(幅方向)やシート幅方向とは、シート搬送路面において、シートPの搬送方向に直交する方向(左右方向、図2)に実質平行な方向である。短手方向とはシート搬送路面において、シートの搬送方向(左右方向、図3)に実質平行な方向である。
図3に示すように、ユニット30は、通電により発熱する無端状(エンドレス状)のベルト31と、ベルト31の内側に配置された加圧パッド32と、パッド保持部材としての加圧ステイを有する。図4に示すように、ベルト31の長手方向の一端側には給電リング38Lが、他端側には給電リング38Rが取り付けられており、給電リング38L・38Rからの給電によりベルト31が発熱する。ベルト31及び給電リング38L・38Rの詳細は後述する。加圧パッド32(ニップパッド:以下、パッド32と記す)は、横断面がほぼ矩形で左右方向に長い断熱性部材である。加圧ステイ33(以後、ステイ33と記す)は横断面が下向きコの字型で左右方向に長い剛性部材であり、高い圧力を掛けられても撓みにくい部材であることが望ましく、例えばSUS304製の型材である。パッド32とステイ33は上下に平行に配列されており、ステイ33の脚部に対してパッド32が接合されている。パッド32は、ニップ部Nにおいてベルト31の内面に摺動して接触し、ベルト31を内側からローラ40に向けて押圧する押圧部材である。パッド32はニップ部Nの近傍部におけるベルト31の回転軌道を規制するガイドとしての役割を有しているため、耐熱性およびベルト内面との摺動性が求められる。
図4に示すように、パッド32の材料としては、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂やセラミックス、SUS等の金属を用いることができる。ニップ部Nに対応した部分には摺動性に優れたSUS等の材料を用いて、ガイド部には加工性に優れた液晶ポリマー等の耐熱性樹脂を用いても良い。また、ベルト31との摺動面には耐熱性グリスを塗布しても良い。
ステイ33の長手方向のほぼ中央部には、図4に示すように板ばねなどの弾性部材34を介して温度センサとしてのサーミスタTHが配設されている。ベルト31は上記のパッド32、ステイ33、弾性部材34、サーミスタTHの組立体に対してルーズに外嵌されている。このとき、サーミスタTHは弾性部材34の弾性力でベルト31の長手方向のほぼ中央部においてベルト内面に対して弾性的に所定の押圧力で接する。
ユニット30は、上記の組立体の両端部側にそれぞれ装着される端末部材35L・35Rを有する。端末部材35L・35Rは、ベルト31の幅方向への移動を規制するとともに、回転するベルト31の両端部の内周面をガイドする役目をする。端末部材35L・35Rは耐熱性・電気絶縁性樹脂による成形部材であり、ベルトの両端部に左右対称に配置される。
図4に示すように、端末部材35L・35Rはそれぞれ給電リング38L・38Rの端面を内面側の突き当て面35bで受け止める為の、フランジ部(鍔座部)35aを有する。また、フランジ部35aから、ベルト長手方向の中央側に向けてガイド部35cが突出している。ガイド部35cは、給電リング38L・38Rに内嵌して給電リング38L・38Rの内周面を円形状にガイドする。ガイド部35cから、ベルト長手方向の中央側に向けてさらに円形状部35dが突出している。円形状部35dはガイド部35cとほぼ同軸でガイド部35cよりも小外径となっている。
端末部材35L・35Rのガイド部35cとそれと一連の小外径円形状部35dの内部には穴部35eが設けられている。穴部35eには、ステイ33の左右の端部33aがそれぞれ差し込まれる。また、フランジ部35aからは、ベルト長手方向の外側に向けて受圧ブロック部35fが突出している。受圧ブロック部35fには縦溝部35g(図2、図3)が設けられており、端末部材35L・35Rはそれぞれ側板51L・51Rに係合される。ステイ33の左右の端部33aは、端末部材35L・35Rの穴部35eにそれぞれ差し込まれる為、ステイ33の長手中央側の部分よりも脚部が短脚となっている。パッド32はステイ33の長手中央側の部分の脚部に対して接合されて保持されている。穴部35eに対してステイ33の端部33aが十分に嵌入されて係合されることで、端末部材35L・35Rはユニット30の一部として装着された状態になる。このとき、ガイド部35cは、ユニット30の給電リング38L・38Rの内径部に内嵌する状態となる。
図4に示すように、端末部材35L・35Rのフランジ部35aの頂部にはそれぞれSUS等の板ばね61を介して給電部材60L・60Rが配設されている。給電部材60L・60Rはそれぞれベルト31の左右両端部の給電リング38L・38Rの外径面に対して板ばね61のばね力で弾性的に当接する。即ち、給電部材60L・60Rはそれぞれベルト31の左右の給電リング38L・38Rの外径面に対して接触して電気的に導通している。給電部材60と給電リング38との間には12Aの電流が流れるため、給電部材60と給電リング38の接触面積は10mm以上であることが望ましい。本実施例では、給電部材の長手方向の幅を6mm、短手方向の幅を2mmとした。
なお、本実施例では給電部材60L・60Rとして金属ブラシを用いている。また、金属ブラシの代わりに、金属ブロック、カーボンチップ等の導電性の部材を用いてもよい。
ローラ40は、ユニット30(ベルト31)と協働してその間にニップ部Nを形成するニップ形成部材である。図3に示すように、ローラ40は、金属材料からなる芯金41の外周に同心一体にローラ状に形成された弾性層42と、更にその弾性層42の外周面に形成されたフッ素樹脂などの絶縁層43と、を有する弾性ローラである。弾性層42の材料は、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴム、或いはシリコーンゴムの発泡体などの中から選択すると良い。ニップ部NにおいてシートPにシワなどを発生させることなく安定的に搬送するために、本実施例のローラ40の弾性層42は、その外径形状を逆クラウン形状としている。芯金41の左右の両端部には、それぞれ、芯金41と同心一体に小径軸部41aが設けられている。
図2に示すように、ローラ40は左右の小径軸部41aが、それぞれ、装置フレーム50の左右の側板51L・51R間に軸受部材52L・52Rを介して回転可能に保持されて配設されている。右側の小径軸部41aの端部にはドライブギアGが同心一体に配設されている。このギアGに対して制御回路100で制御されるモータM(駆動源)の駆動力が動力伝達機構(不図示)を介して伝達される。これにより、ローラ40は駆動回転体として矢印R40方向(反時計方向、図3)に所定の周速度にて回転駆動される。
一方、ベルトユニット30は、パッド32がベルト31を介してローラ40と当接するように、ローラ40の上側にローラ40に対して実質平行に配設されている。より詳しくは、ユニット30の左右の端末部材35L・35Rにそれぞれ設けられている縦溝部35g(図2、図3)が左右の側板51L・51Rにそれぞれ設けられた縦ガイドスリット51a(図3)の縦縁部に係合している。
これにより、左右の端末部材35L・35Rは、それぞれ、左右の側板51L・51Rに対して上下方向にスライド移動可能に保持されている。即ち、ユニット30が左右の側板51L・51Rに対して上下方向にスライド移動可能に保持されている。
図2に示すように、左右の端末部材35L・35Rの受圧ブロック部35fとその上方に配設されている固定のばね受座71との間にはそれぞれ加圧ばね(付勢手段)70L・70Rが縮設されている。加圧ばね70L・70Rは自由状態において、端末部材35L・35Rの受圧ブロック部35fを左右側でほぼ均等の所定の加圧力で下方に押圧している。本実施例に於ける加圧力は一端側が156.8N(16kgf)、総加圧力が313.6N(32kgf)である。
これにより、ステイ33とパッド32を介してベルト31がローラ40の上面に対して弾性層42の弾性に抗して所定の押圧力で圧接する(加圧状態)。そのため、ユニット30のベルト31とローラ40との間に短手方向(シート搬送方向)において所定幅のニップ部Nが形成される。
また、定着装置Fは、左右の端末部材35L・35Rをそれぞれ加圧ばね70L・70Rの加圧力に抗して持ち上げてベルト31のローラ40に対する加圧状態を解除する圧解除機構72L・72Rを有する。
詳細には、圧解除機構72L・72Rは、制御回路100からの指示に応じてリフタ73を移動させて、端末部材35L・35Rの保持位置を決定する。
端末部材35L・35Rが所定の持ち上げ位置に移動されることで、ユニット30の全体がローラ40から離れる方向に移動してベルト31がローラ40から離間して圧解除状態に保持される。また、この圧解除状態からリフタ73が下降することで端末部材35L・35Rが持ち下げられる。そして、リフタ73が端末部材35L・35Rに対して非作用位置である所定の下降位置に移動することで、再び加圧状態となる。
圧解除機構72L・72Rの具体的な構成は図には省略したが、例えば電磁ソレノイドを用いた機構、カムとモータを用いた機構などを採択することができる。また、圧解除機構は左右の端末部材35L・35Rに対して共通の機構構成にすることもできる。
図2において、ベルト31の全幅を幅W31で示し、ローラ40の幅(小径軸部41aは除く)をW40で示す。ローラ40の幅W40はベルト31の全幅W31よりも所定幅短い。ステイ33の左右の端部33aの部分を除く長さはローラ40の幅W40と実質同じである。パッド32の長さはローラ40の幅W40と実質同じである。ニップ部Nの幅(長手方向)はローラ40の幅W40と同じである。本実施例では、W31は300mmであり、W40は340mmである。
ベルト31の左右の給電リング38L・38Rはそれぞれローラ40の端部(ニップ部Nの端部)よりも長手方向の外側に位置している。Wmaxは定着装置Fに使用可能な最大幅サイズのシートPの搬送領域幅(シートPの最大通過幅)であり、ニップ部Nの幅W40よりも所定に小さい。ベルト31の抵抗発熱層31b(以後、発熱層31bと呼ぶ)の幅(ベルト31の有効発熱領域の幅)は、本実施例においては、シート搬送領域幅Wmaxより大きく、ニップ部Nの幅W40よりも小さい。
図3に示すように、定着装置Fは、上面カバー板53、正面カバー板54、入口側ガイド板55、背面カバー板56、出口側ガイド板57、定着排出ローラ対58を備える。定着排出ローラ対58はローラ40の駆動力が連動機構(不図示)を介して伝達されて所定の方向と周速度をもって回転駆動される。左右の給電部材60L・60Rの導電性の弾性支持部材61はそれぞれ配線102を介して電源部(AC電源)101に電気的に接続されている。また、サーミスタTHは配線(不図示)を介して制御回路100に電気的に接続されている。
[定着動作]
定着装置Fにおいて、制御回路100はプリントジョブのスタート信号が入力されると、電源部101を制御してベルト31の発熱層31bに対する通電を所定の通電制御パターンで開始する。
即ち、左右の給電部材60L・60Rを介して左右の給電リング38L・38Rに電圧が印加される。これにより、給電リング38L・38Rとそれぞれ電気的に導通している後述する電極層31d(図5)を介して発熱層31bに対して通電がなされる。そして、通電による発熱層31bの発熱によりベルト31が有効発熱領域幅において全周的に加熱される。
ベルト31の温度に関する電気的情報がサーミスタTHから制御回路100に入力されると、制御回路100はベルト31の検知温度に基づいて通電制御パターンを決定する。そして、決定した通電制御パターンに応じて電源部101を位相制御/波数制御などにより制御して発熱層31bに適切な電力を供給する。
また、制御回路100はモータMを起動して駆動回転体としてのローラ40の回転駆動を開始する。
ローラ40は図3において矢印R40の反時計方向に所定の周速度で回転する。ローラ40の回転駆動するとローラ40とベルト31の外面とのニップ部Nにおける摩擦力でベルト31に回転トルクが作用する。これにより、ベルト31は、ローラ40の回転周速度にほぼ対応した周速度で矢印R31方向(時計方向、図3)に従動回転する。
回転するベルト31は、パッド32の長手に沿って左方または右方に寄り移動するが、これは左右の端末部材35L・35Rのフランジ部35aによって所定の範囲に規制される。詳細には、左右の端末部材35L・35Rのフランジ部35aは、ベルト31と一緒に回転する給電リング38L・38Rの移動を受けととめる。また、ガイド部35cはベルト31と一緒に回転する給電リング38L・38Rの内周面をガイドする。制御回路100は、その後、サーミスタTHが前記第1の所定温度(待機温度)よりも高い第2の所定温度(ジョブ開始温度)を検知すると、画像形成部の画像形成動作を開始する。そして、トナー像tが転写されたシートPが定着装置Fへと搬送される。一方、制御回路100はサーミスタTHが前記の第2の所定温度よりも高い第3の所定温度(定着温度)を検知すると、ベルト31の発熱層31bに対する通電を温調制御状態にする。温調制御状態では、ベルト31の温度が定着温度である第3の所定温度にほぼ一定に維持されるように、PI制御などを用いて電源部101から発熱層31bに対する通電制御が行われる。
トナー像tが転写されたシートPが定着装置Fに搬送されると、シートPは入口側ガイド板55にガイドされてニップ部Nに進入して挟持搬送される。これにより、トナー像tおよびシートPが加熱加圧されることでトナー像tはシートPに固着画像として定着される。定着装置Fに対するシートPの導入は本実施例においてはシート幅中心を基準とする所謂中央基準であるが、これのみには限られず、所謂片側基準であってもよい。ニップ部Nを出たシートPはベルト31から分離して出口側ガイド板57にガイドされて定着排出ローラ対58のニップ部Nに進入して排出搬送される。
所定の一枚或いは連続複数枚のプリントジョブが終了すると、制御回路100はベルト31の発熱層31bに対する通電を停止する。また、モータMの駆動を停止する。この状態において、制御回路100は次のプリントジョブのスタート信号が入力されるまで定着装置Fを待機状態にする。
[ベルトの構成]
図5の(a)は、ベルト31の発熱領域における横断面の模式図、である。図5の(b)はベルト31の左側端部の層構成を示す断面の模式図である。ベルト31は長手方向において左右対称に構成させるため、ベルト31の右側端部の層構成も図(b)と同様である。
ベルト31は全体的に可撓性を有する無端状の部材(エンドレス状のベルト)である。ベルト31は、長手方向の両端部に給電リング38が取り付け可能となるように、ローラ40よりも長い幅を有する。ベルト31は図5に示すように、外側から内側に順に、絶縁層31a、給電されて発熱する発熱層31b、円筒状絶縁基材31c(以後、基材31cと呼ぶ)が積層された3層複合構造を有する。基材31cの左右の端部側の外面には周に沿ってそれぞれ発熱層31bに対して給電するための環状の電極層31dを有する。本実施例では、ベルト31の長手方向の両端部の15mmの領域にそれぞれ電極層31dが設けられている。電極層31dの端部と発熱層31bの端部はオーバーラップしており電気的に導通している。
基材31cはベルト31の強度を維持するとともに周方向において変形可能な可撓性を有し、そして、絶縁性を有する部材である。基材31cの材料としては例えば、ポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、PTFE、PFA、FEP等の樹脂ベルト、更にはSUS、ニッケルなどの金属ベルトを使用できる。しかしながら、薄すぎると破損しやすく、厚すぎると変形しにくいため、厚さ20μm以上100μm以下のポリイミドなどの耐熱性樹脂材料を用いることが望ましい。本実施例では、厚さ50μm、直径が30mmの円筒状のポリイミドベルトを用いた。
発熱層31bは基材31cの外周面に形成されている、通電により発熱する層である。材料としては、ポリイミド等の耐熱性樹脂に導電性カーボンや金属粉体を分散した材料などが使用できる。本実施例では、カーボンを分散させたポリイミドからなる厚み25μmの抵抗発熱体のコート層を用いており、ベルト両端部側の左右の電極層31d間の抵抗値が常温時において10Ωとなるようにカーボン分散量などを調整している。これにより、100V印加時に発熱層31bは約1000W程度の電力により発熱する。
絶縁層31aは発熱層31bの全体および電極層31dの発熱層31b側の一部の上に形成されてベルト31以外に電流が流れるのを防ぐとともにトナー付着等による汚れを防止する。絶縁層31aはトナーとの離型性が求められ、電極層31dや発熱層31bとの絶縁性が求められることから、絶縁性を有するフッ素樹脂材料、例えばPFA、PTFEなどを材料として用いることができる。
絶縁層31aは、薄すぎるとシートPやローラ40との摩擦による摩耗により短寿命となり、厚すぎると熱容量が増大し熱伝達が低下することにより省エネ性を損なう恐れがあるため、10〜50μmのフッ素樹脂材料を使用するのが望ましい。本実施例では、厚さ20μmの絶縁性PFA樹脂チューブを用いた。
なお、ベルト31は、必ずしも3層構造である必要は無い。例えば、カラー画像を形成する場合に良好な画質を得るためには、ベルト31の表面をシートPの表面形状に追従させやすくすることが好ましい。そのために、絶縁層31aと発熱層31bの間に、シリコーンゴムなどからなる弾性層を設けてもよい。
電極層31dは発熱層の全周にムラなく通電する為の層である。電極層31dは、発熱層31bよりも十分に抵抗率が小さいことが望ましく、本実施例では、銀・パラジウムを含んだ導電特性を有する材料を用いている。
なお、給電リング38とベルト31の密着性が良好であり、通電ムラが抑制されていれば必ずしも電極層31dを設けなくてもよい。
なお、本実施例では、基材31c上に電極層31dを設けているが、ベルト31はこの構成のみには限られない。例えば、基材31c上の全面に発熱層31bを設け、絶縁層31aが設けられていないベルト31の長手方向の両端部において、発熱層31b上に電極層31dを設けてもよい。
[給電リング]
次に、給電リング38L、38Rの詳細に構成について説明する。図6は、本実施例の給電リング38Lの構成を説明するための図である。図7は、実施例1における定着装置40の部分断面図である。
本実施例の定着装置Fは、ベルト31の長手方向の一端部に給電リング38Lが設けられ、他端部に給電リング38Rが設けられた左右対称な構造である。そのため、以後の説明では、給電リング38Lを例として用いる。給電リング38Lは、第1のリング状部材としての外リング46Lと、第2のリング状部材としての内リング47Lと、固定部材(リング状保持部材)としての固定リング48L(48R)とを備える。給電リング38Rは、第3のリング状部材としての外リング46Rと、第4のリング状部材としての内リング47Rと、別の固定部材(リング状保持部材)としての固定リング48Rとを備える。以後、給電リング38L(38R)を給電リング38と総称する。外リング46L(46R)を外リング46と総称する。内リング47L(47R)を内リング47と総称する。固定リング48L(48R)を固定リング48と総称する。給電部材60L(60R)を給電部材60と総称する。
給電リング38は、上述した部材を組み合わせることによってベルト31の端部に接合し、ベルト31と一体的に回動可能な電極として機能する。給電リング38は撓みにくいため、回転している状態であっても給電部材60との当接状態が良好である。つまり、給電リング38を用いずにベルト31の電極層に直接的に給電部材を当接させる従来の方法では、電極が振動して給電部材との間に導通不良が生じるという課題があるが、本実施例ではそれが解決されている。また、本実施例では、従来の方法と異なり、給電部材60が電極層31dに対して直接に接触しない。そのため、電極層表面が摩耗して剥がれることも防止でき、ベルト31を長寿命化させることが可能である。
さらに、本実施例では、給電リング38の端部に当接する部分で生じるベルト31の応力集中を抑制するため、外リング46の幅に比べて内リング47の幅を狭くしている。こうして内リング47の端部位置をニップ部Nから遠ざけることで、内リング47の角部に対するベルト31の当接圧を低減することができる。そのため本実施例の定着装置Fは上述した応力集中が抑制されている。以下、図面を用いて詳細に説明する。
図6に示すように、外リング46は厚さ1mmの金属(本例では銅板)のプレス加工で作られたリング状の部材である。外リング46は、図7に示すようにベルト端部の外周面側の環状の電極層31dに外嵌し電気的に接続する。また、外リング46の片側端部には突起部46dが設けられている。なお、外リング46は、給電部材60と摺動可能に当接して電気的な接続を行う。
そのため、外リング46は給電部材が安定して当接可能な幅(領域)を有することが望ましい。つまり、外リング46の幅は給電部材60の幅よりも大きいことが望ましい。本実施例では、給電部材の幅が6mmであり、ベルトの寄り移動が左右に約2mmずつあることを考慮して外リング46の幅を10mmとした。
内リング47は、ベルト31を介しては外リング46に対向配置された部材である。また、内リング47は厚さ1mmの金属(本例では銅板)のプレス加工で作られたリング状の部材である。内リング47はベルト端部の内周面側に挿入される環状部47aとベルト径よりも大径であるフランジ部47bを有し、その軸方向にスリット47cを有する。内リング47は、外リング46と協働してベルトを確実に挟み込むため3mm以上の幅を備えることが望ましい。また、内リング47の幅が外リング46の幅よりも長いとベルト31の応力集中の原因となる。そこで、本実施例では内リング47の幅を5mmとした。固定リング48は内リング47と外リング46を互いに固定するリング状の部材である。固定リング48は、内リング47の内面に挿入されるテーパを有する環状部48aと、端部の爪部48bから成る。本実施例では、固定リングはベルトと接しないように設けられる。また、本実施例では固定リング48の環状部48aにテーパとして約3度の勾配をつけている。
また、本実施例では、固定リング48には耐熱性に優れたPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)を材料として用いている。
そして、ベルト31の端部の表裏を挟み込むように外リング46と内リング47を配置し、固定リング48がこれらを固定することで給電リング38が形成される。
詳細には、ベルト端部を挟み込んだ外リング46と内リング47に対して固定リング48を挿入すると、固定リング48の環状部48aのテーパにより内リング47が径方向外側に押し広げられるように変形する。そして、外リング46と内リング47がベルト端部の表裏に密着する。
さらには、固定リング48の爪部48bに突起部46dが引っ掛かることで、外リング46は、ベルト31の長手方向における位置が端部に固定される。また、固定リング48と外リング46にフランジ部47bが挟まれることで、内リング47はベルトの長手方向における位置が端部に固定される。そして、外リング46とベルト端部の電極層31dとが確実に接合して電気的に導通するようになる。つまり、固定リング48は、ベルトの長手方向において、外リング46の外側端部を保持し、内リング47の外側端部を保持して、外リング46と内リング47を一体に固定する。したがって、内リング47及び外リング46は、固定リング48によってベルト31に対して一体的に回動可能となる。
なお、本実施例では、内リング47と外リング46を固定リング48によって固定しているが、固定方法はこれのみには限られない。例えば、内リング47と外リング46のそれぞれの対応した位置に穴を開け、ネジ等によって両者を締結することで固定してもよい。
上述のように端部に給電リング38が固定されたベルト31を、定着装置Fに用いると図7に示す状態となる。つまり、ベルト31は、ローラ40との当接部分と、給電リング38に挟持された部分とにおいて、底部に高さHの差を生じる。また、ローラ40のベルト31との当接部分の端部と、内リング47のベルト中央側の端部との間に区間D+αの幅を生じる。本実施例では高さHは0.5mmであり、区間Dの幅は10mm、区間αは5mmである。したがって、本実施例では、図7におけるθは約1.91°となり、これは内リング47の幅を外リング46の幅(10mm)に揃えた場合の図9におけるθの角度である約2.86°よりも小さな値になっている。したがって、本実施例では、ベルト31の内リング47の角へのあたり強さが低減し、ベルト31で生じる応力集中を緩和することができる。
そして、本実施例を適用した場合と適用しない場合とで耐久試験を行ったところ次のような結果が得られた。図9のように、内リング47と外リング46の幅を揃えていた場合では、シートPを1万枚処理するとベルト31の内面がひび割れて給電不良を生じていた。一方、図7に示す本実施例のように、内リング47の幅を外リング46の幅よりも狭くした場合では、シートPを1万枚以上処理してもベルト31は良好な状態が保たれた。
本実施例では、内リング47の端部とローラ40の端部の間の間隔を広げている。換言すると、ベルト31の長手方向において、内リング47が外リング46よりもニップ部Nから離れている。そのため、ベルト31が内リング47の角部に押し当たることに起因するベルト31の損傷の発生を抑制することができる。また、本実施例では、外リング46に対して内リング47の幅を狭めることで、ローラ40の端部と内リング端部との間隔を広げている。そのため、定着装置Fの長手方向の無用な拡大を抑制することが出来る。また本実施例では、内リング47に対して外リング46の幅を広くしている、そのため、外リング46との接触幅を広く取ることができ、両者の電気的な接続を安定させることができる。
(実施例2)
次に、実施例2の給電リング38Rについて説明する。図8は、実施例2における定着装置の部分断面図である。実施例1では、外リング46と内リング47を固定リング48で固定することで給電リング38を構成している。一方実施例2は、ベルト31の表裏を挟み込むよう一体に形成されたリング状部材としての挟持リング49R(49L)と、挟持リング49R(49L)とベルト31を確実に固定する固定部材としての固定ビス(ネジ)39R(39L)と、を備えている。以後、挟持リング49R(49L)を挟持リング49と総称する。固定ビス39R(39L)を固定ビス39と総称する。さらに、挟持リング49において、ベルト31の外周面に当接する外リング部としての外側筒部49aの幅よりもベルト31の内周面に当接する内リング部として内側筒部49bの幅を狭くしている。上述した構成により実施例2の給電リング38は実施例1と同等の機能を有する。
つまり、こうして内側筒部49bの端部位置をニップ部Nから遠ざけることで、内側筒部49bの角部に対するベルト31の当接圧を低減することができる。そのため本実施例の定着装置Fは上述した応力集中が抑制されている。以下、図面を用いて詳細に説明する。
挟持リング49は厚さ1mmの銅板のプレス加工品であり、ベルト端部の外周面の環状の電極層31dに外嵌する円形の外側筒部49aと、ベルト端部の内周面の基材31cに内嵌する円形の内側筒部49bを有する。外側筒部49aと内側筒部49bは一端側において互いにつなぎ部49cを介して一連につながっており、外側筒部49aと内側筒部49bの間にはベルト端部が挿入される円形環状の隙間部49dを有する。つまり、つなぎ部49cが底部を形成している。
即ち、挟持リング49は、上記の外側筒部49aと内側筒部49bとつなぎ部49cと隙間部49dとにより構成された、空洞部を備えた有底のリング状部材である。そして、その挟持リング49の空洞部(隙間部)49dにベルト31の発熱層31bと電気的に接続されるようにベルト31の幅方向一端と幅方向他端が挿入される。本実施例では、ベルト31の幅方向に沿った外側筒部49aの幅は15mmであり、内側筒部49bは5mmである。
外側筒部49aの一部には固定ビス通し用の穴部49eが開いており、内側筒部49bにはその穴部49eと対応する位置にタップ加工穴49fが開いている。本実施例では、外側筒部49aにおいて、つなぎ部49cから4mm離れた位置に穴部49eを設けている。また、内側筒部49bにおいて、つなぎ部49cから4mm離れた位置にタップ加工穴49fを設けている。
挟持リング49をベルト31の両端部に、円形環状の隙間部49dに対してベルト端部を十分に挿入して嵌め込む。そして、固定ビス39を穴部49eにベルト端部の肉厚を貫通させて差し込みタップ加工穴49fにねじ込むことで、挟持リング49をベルト31の両端部に固定する。固定ビス39をタップ加工穴49fに十分にねじ込むことで、内側筒部49bが外側筒部49aの側に変形しながら引き寄せられ、ベルト端部が内側筒部49bと外側筒部49aの間に挟み込まれる。これにより、挟持リング49はベルト端部に確実に固定され、ベルト31と一体的に回転可能(回動可能)となる。また、給電リング38とベルト端部の電極層31dとが確実に接合して電気的に導通する。
給電リング38の外側筒部49aの外周面には、板ばね61のばね力により給電部材60が弾性的に当接している。従って、左右の給電部材60L・60R間に電圧が印加されることで、ベルト31の左右の電極層31dを介してその間の発熱層31bに対して通電がなされる。そのため、発熱層31bはジュール熱を生じて発熱する。
なお、給電部材60は、ベルト31の長手方向において固定ビス39よりも中央側(ニップ部N側)において、外側筒部49aの外周面に当接する。これは、固定ビス39の凹凸によって給電部材60と給電リング38の接触を不安定にしないためである。ここで、外側筒部49aの給電部材60と当接可能な幅は給電部材60の幅よりも大きいことが望ましい。本実施例では、ベルト31の左右それぞれへの2mmほどの寄り移動を考慮して、幅6mmの給電部材に対して外側筒部49aに10mmほどの当接面(領域)を確保している。そのため、給電部材60から給電リング38に安定して給電を行うことができる。
なお、本実施例の給電リング38はベルト31に固定するための固定ビス39を備えているが、固定ビス39を備えない構成であってもよい。例えば、小外径円形状部35dによって内側筒部49bを径方向外側に押圧し、外側筒部49aと内側筒部49bの間にベルト31を強固に挟持できればそれでよい。
図8に示すように、ベルト31は、ローラ40との当接部分と、給電リング38に挟持された部分とにおいて、底部に高さHの差を生じる。また、ローラ40のベルト31との当接部分の端部と、内側筒部49bの端部との間に区間D+αの幅を生じる。本実施例では高さHは0.5mmであり、区間Dの幅は10mm、区間αは10mmである。したがって、本実施例では、図8におけるθは約1.43°となり、これは内側筒部49bの幅を外側筒部49aの幅に揃えた場合の図9におけるθの角度である約2.86°よりも小さな値になっている。したがって、本実施例では、ベルト31の内側筒部49bの角へのあたり強さが低減し、ベルト31で生じる応力集中を緩和することができる。
そして、本実施例を適用した場合と適用しない場合とで耐久試験を行ったところ次のような結果が得られた。図9のように、内側筒部49bと外側筒部49aの幅を揃えていた場合では、シートPを1万枚処理するとベルト31の内面がひび割れて給電不良を生じていた。一方、図8に示す本実施例のように、内側筒部49bの幅を外側筒部49aの幅よりも狭くした場合では、シートPを1万枚以上処理してもベルト31は良好な状態が保たれた。
本実施例では、内側筒部49bの端部とローラ40の端部の間の間隔を広げている。換言すると、ベルト31の長手方向において、内側筒部49bが外側筒部49aよりもニップ部Nから離れている。そのため、ベルト31が内側筒部49bの角部に押し当たることに起因するベルトの損傷の発生を抑制することができる。また、本実施例では、外側筒部49aの幅に対して内側筒部49bの幅を狭めることで、ローラ40の端部と内側筒部49bの端部との間隔を広げている。そのため、定着装置Fの長手方向の無用な拡大を抑制することが出来る。また本実施例では、内側筒部49bに対して外側筒部49aの幅を広くしている、そのため、外側筒部49aと給電部材60の接触幅を広く取ることができ、両者の電気的な接続を安定させることができる。
(その他の実施例)
以上、本発明を適用することができる実施例について説明したが、各実施例で例示した寸法等の数値は一例であって、この数値に限定されるものではない。発明を適用できる範囲において、数値は適宜選択できる。また、発明を適用できる範囲において実施例に記載の構成を適宜変更してもよい。
ベルト31は、パッド32によってその内面を支持され、ローラ40によって駆動される構成に限られない。例えば、複数のローラに架け渡され、複数のローラのいずれかによって駆動されるベルトユニット方式のベルトであってもよい。しかしながら、低熱容量化の観点から実施例1、2のような構成が望ましい。
ニップ形成部材は形成するものは、ローラ40のようなローラ部材には限られない。例えば、複数のローラにベルトを架け渡した加圧ベルトユニットを用いてもよい。
プリンタ1を例に説明した画像形成装置は、フルカラーの画像を形成する画像形成装置に限られず、モノクロの画像を形成する画像形成装置でもよい。また画像形成装置は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
以上の説明における定着装置は、未定着のトナー画像をシートPに定着する装置のみには限られない。例えば、半定着済みのトナー画像をシートPに定着させる装置や、定着済みの画像に対して加熱処理を施す装置であってもよい。したがって、定着装置は、例えば、画像の光沢や表面性を調節する表面加熱装置として用いられてもよい。
31 定着ベルト(ベルト)
31b 抵抗発熱層(発熱層)
32 ニップパッド(押圧部材)
39L・39R ビス(ネジ、固定部材)
40 加圧ローラ(ニップ形成部材)
46L・46R 外リング部材(第1のリング状部材、第3のリング状部材)
47L・47R 内リング部材(第2のリング状部材、第4のリング状部材)
48L・48R 固定リング(リング状保持部材、固定部材)
60L・60R 給電部材

Claims (7)

  1. 通電により発熱する発熱層を備え、シート上の画像をニップ部にて加熱する無端状で且つ可撓性のベルトと、
    前記ベルトと協働して前記ニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ベルトをその内面から前記ニップ形成部材に向けて押圧する押圧部材と、
    前記発熱層と電気的に接続されるように前記ベルトの長手方向の一端側において前記ベルトの外面に当接する第1のリング状部材と、
    前記ベルトを介して前記第1のリング状部材に対向配置された第2のリング状部材と、
    前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材が前記発熱層と一体的に回動可能となるように前記ベルトを挟み込んだ状態で前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材を互いに固定する固定部材と、
    前記発熱層に給電すべく前記第1のリング状部材に摺動可能に当接する給電部材と、を有し、
    前記長手方向において、前記第2のリング状部材の幅は前記第1のリング状部材の幅よりも狭く、前記第2のリング状部材のベルト中央側の端部は前記第1のリング状部材のベルト中央側の端部よりも前記ニップ部から離れていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記長手方向において、前記第1のリング状部材の前記給電部材と当接し得る領域の幅は前記第2のリング状部材の幅よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記固定部材は、前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材に挟まれた状態のベルトを貫くネジを有し、
    前記領域は、前記ネジよりも前記長手方向の中央側に位置することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記固定部材は、前記第1のリング状部材と前記第2のリング状部材の前記長手方向の外側端部を保持してこれら一体に固定するリング状保持部材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記発熱層と電気的に接続されて且つ前記発熱層よりも抵抗率の低い電極層を更に有し、前記第1のリング状部材は前記電極層と接触するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記発熱層と電気的に接続されるように前記ベルトの長手方向の他端側において前記ベルトの外面に当接する第3のリング状部材と、
    前記発熱層を介して前記第3のリング状部材に対向配置された第4のリング状部材と、
    前記第3のリング状部材と前記第4のリング状部材が前記発熱層と一体的に回動可能となるように前記発熱層を挟み込んだ状態で前記第3のリング状部材と前記第4のリング状部材を互いに固定する別の固定部材と、
    前記発熱層に給電すべく前記第3のリング状部材に摺動可能に当接する別の給電部材と、を有し、
    前記長手方向において、前記第4のリング状部材の幅は前記第3のリング状部材の幅よりも狭く、前記長手方向において、前記第4のリング状部材のベルト中央側の端部は前記第3のリング状部材の前記ベルト中央側の端部よりも前記ニップ部から離れていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 通電により発熱する発熱層を備え、シート上の画像をニップ部にて加熱する無端状で且つ可撓性のベルトと、
    前記ベルトと協働して前記ニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ベルトをその内面から前記ニップ形成部材に向けて押圧する押圧部材と、
    前記発熱層と電気的に接続されるように前記ベルトの幅方向一端が挿入される空洞部を備えた有底のリング状部材であって、ベルトの外周面側に当接する外リング部と、ベルトの内周面側に当接する内リング部と、を備えたリング状部材と、
    前記発熱層に給電すべく前記外リング部に摺動可能に当接する給電部材と、を有し、
    前記ベルトの長手方向において、前記内リング部の幅は前記外リング部の幅よりも狭く、前記長手方向において、前記内リング部の前記ベルト中央側の端部は前記外リング部の前記ベルト中央側の端部よりも前記ニップ部から離れていることを特徴とする定着装置。
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