JP2013142779A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に抵抗発熱体を備えた定着フィルムを用いる定着装置における接点不良の発生を解消する。
【解決手段】定着フィルムの電極層部分が給電回転体と当接し、給電回転体と定着フィルムを介して対向面に配された従動回転体とによって定着フィルムが挟持されるため、厚みが薄く剛性の小さい定着フィルムに対しても、給電回転体を十分な接触圧でもって定着フィルムの電極部に当接させることができ、接点不良を低減できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真複写機や電子写真プリンタなどの画像形成装置に搭載される定着装置として用いて好適な画像加熱装置に関する。
画像加熱装置としては、記録材上に形成された未定着のトナー像を固着画像として加熱定着する定着装置や、記録材に定着されたトナー像を再加熱することで画像の光沢度などを改質する画像改質装置などが挙げられる。
近年、電子写真方式を用いた画像形成装置では省エネルギー化等の観点から、熱容量が小さな定着装置が提案され、実用化されている。定着装置の小熱容量化を実現する施策の一つとして、エンドレスのフィルム(ベルト)を定着部材(画像加熱部材:以下、定着フィルムと称す)として用いるフィルム定着方式の各種の装置が提案されている。
その1つとして、特許文献1には、通電により発熱する物質からなる抵抗発熱体層を備える定着フィルム(定着ベルト)を用いた定着装置が提案されている。ここで提案されている定着フィルムは、抵抗発熱体層と絶縁層と離型層とが積層された発熱定着フィルムであって、定着フィルムは抵抗発熱体層に給電するための一対の電極を備えており、素早い温調が可能な定着フィルムとなっている。
また、特許文献2では、ヒータを備えた回転体と、回転体とほぼ等速度で回転する給電部材とを備えることにより、回転体の給電部分と給電部材との間の摺擦を低減し、接点不良や回転体および給電部材の磨耗を低減する構成を提案している。
特開2009−92785号公報 特開平4−181974号公報
特許文献1および特許文献2で提案される定着フィルムは、共に内部に抵抗発熱体を備えることにより、定着フィルムの素早い温調を可能にする構成となっている。すなわち、その効果は定着フィルムの熱容量が小さい場合に大いに発揮されるため、定着フィルムとしては全体として厚みの薄い構成が望ましい。
その際、定着フィルムの両端部に備えられた電極に対して、給電部材を接触させると、定着フィルムの剛性が低い為に定着フィルムの変形や座屈などが発生する。そのために、定着フィルムの電極と給電部材との間に十分な接触が得られず、接点不良が生じてしまうという問題があった。
また、薄い定着フィルムの両端部内側にキャップ形状の部材を嵌め込むことで定着フィルム端部の剛性を高める方法も考えられるが、その場合両端部の熱容量が増加してしまう。そのために、両端部において素早い温調を可能にする抵抗発熱体の効果が薄れてしまうという問題がある。
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものである。即ち、画像加熱部材として内部に抵抗発熱体を備えた自己発熱フィルムを備えた画像加熱装置であって、厚みが薄く剛性の小さい自己発熱フィルムに対して、給電部材が十分な接触圧でもって当接させることができ、接点不良を低減できる装置を提供するものである。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、少なくとも、絶縁体からなる無端状の基層と、前記基層の外側に全周にわたって形成された、通電により発熱する抵抗発熱体層と、を備えた可撓性を有する回転可能なフィルムと、前記フィルムとニップ部を形成する加圧部材と、を有し、画像を担持した記録材を前記ニップ部で挟持搬送して前記抵抗発熱体層に対する通電により加熱された前記フィルムの熱で加熱する画像加熱装置であって、前記フィルムの一端部側と他端部側のそれぞれにおいて、フィルム外周面に沿って環状に形成されており、前記抵抗発熱体層の一端部側と他端部側に対して周に沿って電気的に導通して接続している一端部側電極部および他端部側電極部と、前記一端部側電極部と前記他端部側電極部とのそれぞれに対して当接する回転可能で導電性材料で構成された一端部側給電回転体と他端部側給電回転体と、前記基層の一端部側と他端部側の内側のそれぞれにおいて、前記一端部側給電回転体と他端部側給電回転体に対向する位置に設けられており、前記基層の内面に当接する回転可能な一端部側対向回転体および他端部側対向回転体と、を有し、前記一端部側給電回転体と一端部側対向回転体、および前記他端部側給電回転体と他端部側対向回転体が、それぞれ、前記フィルムの一端部側と他端部側を挟持するように所定の押圧力でもって付勢されており、前記一端部側給電回転体と前記他端部側給電回転体との間に電圧の印加がなされることを特徴とする。
本発明によれば、給電回転体と対向回転体は抵抗発熱体層に通電するための電極部を含むフィルム端部を挟持するように所定の押圧力でもって付勢されている。そのために、厚みが薄く剛性の小さい定着フィルムに対しても、給電回転体を十分な接触圧でもってフィルムの電極部に当接させることができ、接点不良を低減できる。
実施例1における定着装置の要部の左側面模式図である。 同定着装置の要部の縦断正面模式図である。 定着フィルムの層構成を説明するための模式図である。 実施例2の定着装置の構成を説明するための模式図である。 画像形成装置の一例の概略構成図である。
[実施例1]
(1)画像形成装置例
図5は本発明に従う画像加熱装置を定着装置として搭載した画像形成装置の一例の概略構成図である。本実施例の画像形成装置1は、電子写真方式を採用したレーザービームプリンタであり、外部ホスト装置Aから制御回路部Bに入力する画像情報(電気的画像信号)に基づいてシート状の記録材Sに画像を形成する。外部ホスト装置Aはパソコン・画像読取装置・ネットワーク・ファクシミリ等である。
画像形成装置1は、大きく分けて、記録材としてのシートSにトナー画像(現像剤像)を形成する画像形成手段と、シートSに形成されたトナー画像を加熱・加圧して定着する画像加熱装置としての定着装置14が設けられている。
まず、画像形成手段は次のような機器を備えている。像担持体としての感光体ドラム(以下、ドラムと記す)2を有する。ドラム2は矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。ドラム2の周りにはドラム2の回転方向に沿って、ドラム2に作用する画像形成プロセス手段が配設されている。本実施例においてその画像形成プロセス手段は、帯電手段としての帯電器3、露光手段としての露光装置(レーザービームスキャナ)4、現像手段としての現像器6、転写手段としての転写ローラ7、ドラムクリーニング手段としてのクリーニング装置8である。
そして、回転するドラム2の表面は帯電器3によって一様に帯電処理される。そのドラム2の帯電処理面に対して露光装置4による画像情報の走査露光がなされる。即ち、露光装置4はホスト装置Aから制御回路部Bに入力した画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザービーム5を出力し、回転するドラム2の一様帯電処理面を走査露光する。これにより、ドラム2上に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器6の現像剤によって現像されてトナー画像が形成される。
一方、シートSは装置内下部の給送カセット9に収納されており、給送ローラ10によって給送される。シートSは搬送手段としてのレジストローラ対11によってドラム2上のトナー画像と同期して搬送される。ドラム2上のトナー画像は転写ローラ7によってシートS上に静電転写され、定着装置14へと搬送される。シートSに対するトナー画像の転写後にドラム2上に残留したトナーはクリーニング装置8によって除去される。
上記のようにして画像形成手段によってシートS上に形成されたトナー画像は定着装置14において加熱、加圧されることによってシートS上に固着画像として定着される。そして、定着装置14を出た、トナー画像が定着されたシートSは排出ローラ対12によって装置上部の排出トレイ13へと搬送排出される。
(2)定着装置14
(2−1)定着装置14の全体的な概略構成
以下の説明において、定着装置14またはこれを構成している部材の長手方向もしくは幅方向とは記録材Sの搬送路面内において記録材搬送方向に直交する方向に並行な方向である。また短手方向とは記録材搬送方向に並行な方向である。定着装置14に関し、正面とは装置を記録材入口側からみた面、背面とはその反対側の面(記録材出口側)、左右とは装置を正面から見て左または右である。上流側と下流側とは記録材搬送方向に関して上流側と下流側である。
図1は定着装置14の要部の左側面模式図、図2は同定着装置の要部の縦断正面模式図である。本実施例の定着装置14は、画像加熱部材としての、内部に抵抗発熱体を備えた自己発熱フィルムを用いたフィルム加熱方式の画像加熱装置である。
20は画像加熱部材としての、内部に抵抗発熱体層20bを備えた無端状(円筒形状)で可撓性を有する自己発熱フィルム(以下、定着フィルムと記す)である。定着フィルム20の層構成については後述する。
22は定着フィルム20の内側に配設された横断面U字型のニップ形成部材(バックアップ部材)であり、断熱性材料を用いた剛性部材である。ニップ形成部材22はその左右の両端部がそれぞれ定着装置筐体の左右の側板31L・31R間に固定されて保持されている。定着フィルム20はこのニップ形成部材22に対してルーズに外嵌されている。
21は加圧部材としての弾性加圧ローラである。加圧ローラ21は、アルミニュウムや鉄等により円筒状に形成された芯金21aと、その外周面にローラ状に形成されたシリコーンゴムの弾性層21bと、その弾性層の外周面を被覆する表面離型層21cと、から構成されており、ローラ外径は40mm程度である。離型層21cは本実施例においてはPFA若しくはPTFE等のフッ素樹脂のチューブから形成されている。
加圧ローラ21は定着フィルム20を外嵌したニップ形成部材22の下側においてニップ形成部材22に並行に配列されて、左右の両端部がそれぞれ左右の側板31L・31R間に軸受部材32L・32Rを介して回転可能に保持されている。
加圧ローラ21を保持させた左右の軸受部材32L・32Rはそれぞれ左右の側板31L・31Rに対して上下方向に移動する自由度があり、それぞれ、付勢部材33L・33Rによって押し上げ付勢されている。これにより加圧ローラ21は弾性層21bの弾性に抗してニップ形成部材22の下面に定着フィルム20を挟んで所定の押圧力で圧接されて、定着フィルム20と加圧ローラ21との間に記録材搬送方向aにおいて所定幅のニップ部(定着ニップ部)Nが形成される。
加圧ローラ21の芯金21aの右端部側にはドライブギアGが固着されている。このドライブギアGに対して制御回路部Bで制御される定着モータMの駆動力が駆動力伝達機構(不図示)を介して伝達される。これにより加圧ローラ21が記録材Sを搬送する方向である矢印R21の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。
この加圧ローラ21の回転駆動に伴い、加圧ローラ21と定着フィルム20の外面との定着ニップ部Nにおける摩擦力で円筒状の定着フィルム20に回転力が作用する。これにより定着フィルム20が定着ニップ部Nにおいてフィルム内面がニップ形成部材22の下向き面に密着して摺動しながらニップ形成部材22の外回りを矢印R20の時計方向に従動回転する。ニップ形成部材22は定着フィルム20の回転ガイド部材としても機能している。
定着装置7は定着モータMの駆動がONにされて加圧ローラ21の回転駆動による定着フィルム20の回転がなされる。また、後述する給電構成により定着フィルム20の抵抗発熱体層20bに対する通電がなされる。この通電により抵抗発熱体層20bが発熱することで定着フィルム20が全体的に迅速に昇温する。即ち、定着フィルム20が自己発熱する。
そして、定着フィルム20の表面温度が温度検知手段としてのサーミスタTHにより検知される。サーミスタTHは定着フィルム20の表面に接触或いは非接触に配置されていて定着フィルム20の表面温度を検知する。サーミスタTHの検知温度情報が制御回路部Bに入力される。制御回路部BはサーミスタTHから入力する検知温度情報が所定の目標温度(定着温度)に対応する温度情報に維持されるように電源27から抵抗発熱体層20bに対する供給電力を制御する。
上記の状態において、画像形成手段側から定着装置14の定着ニップ部Nに未定着トナー画像Tを担持した記録材Sが導入されて定着ニップ部Nで挟持搬送される。記録材Sは定着ニップ部Nにおいてトナー画像担持面が定着フィルム20の外面に密着して定着フィルム20と一緒に定着ニップ部Nを搬送されて通過する。
これにより、記録材Sに担持されている未定着トナー画像Tが、定着フィルム20の熱と定着ニップ部Nの加圧力により記録材Sの面に固着画像として熱圧定着される。定着ニップ部Nを通った記録材Sは定着フィルム20の面から曲率分離されて定着装置7から排出搬送される。Taは記録材Sの面に固着画像として定着されたトナー画像を示す。
(2−2)定着フィルム20
図3の(a)は定着フィルム20の外観斜視模式図、(b)は定着フィルム20の層構成を示すフィルム断面模式図である。定着フィルム20は、基本的には、少なくとも、絶縁体からなる無端状の基層と、前記基層の外側に全周にわたって形成された、通電により発熱する抵抗発熱体層と、を備えた可撓性を有する回転可能なフィルムである。
本実施例の定着フィルム20は内側から外側に順に、基層20a、抵抗発熱体層20b、弾性層20c、表面離型層20dが積層された4層複合構造体であり、薄肉で全体に可撓性を有し熱容量が小さい円筒形状の部材である。そして、定着フィルム20の長手方向の一端部側(左端部側)と他端部側(右端部側)にはそれぞれフィルム外周面に沿って環状(リング状)に一端部側電極部23Lと他端部側電極部23Rが設けられている。
基層20aは可撓性を有し絶縁体からなる定着フィルムベース層である。本実施例では、内径が30mmで、厚みが30μmの絶縁性で可撓性を有する円筒形状のポリイミド層を基層20aとしている。
抵抗発熱体層20bは通電により発熱する物質からなる層であり、基層20aの外周面に厚さ30μmで形成されている。定着フィルムの抵抗発熱体層については、たとえば、特開2007−272223号公報に詳しく記載されている。
具体的には定着フィルム20の抵抗発熱体層20bは、ポリイミドからなるマトリックス樹脂中にカーボンナノ材料とフィラメント状金属微粒子とが実質的に均一に分散されて存在している。カーボンナノ材料はカーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ及びカーボンマイクロコイルより成る群から選択される少なくとも1つの導電性物質であることが好ましい。
これらのカーボンナノ材料は、その繊維径が数nm〜数百nmであり、繊維長さが数〜μm数十μmであり、嵩密度が0.01〜0.3g/cm3であり、比表面積が10〜100m2/gである。この中でも、カーボンナノファイバーは特に好ましい導電性物質であり、特に、繊維径が20〜200nmであり、繊維長が0.1〜10μmであるものが好ましい。
弾性層20cは抵抗発熱体層20bの外側に本実施例においては300μmの厚みで設けられている。弾性層20cの材料は例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いることができる。本実施例では、シリコーンゴムを用い、硬度はJIS−A20度、熱伝導率は0.8W/mKである。この弾性層20cの変形によって、定着フィルム20へのシートSの巻きつきを防止し、定着フィルム20からの良好な分離性能を得ることができる。
離型層20dは定着フィルム20の最外層(表面層)である。本実施例において離型層20dはPFA(テトラフルオロエチレン―パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)若しくはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂層であり、弾性層20cの外周面に30μmの厚みで設けられている。
一端部側と他端部側の電極部23L・23Rはそれぞれ次のようにして具備させてある。即ち、定着フィルム20の一端部側と他端部側とにおいてそれぞれ抵抗発熱体層20bの表面を所定の幅をもって周方向に環状に露出させる。その抵抗発熱体層20bの環状露出部の表面に厚さ30μmの銀の電極層を環状に形成して一端部側と他端部側の電極部23L・23Rとしてある。従って、一端部側と他端部側の環状の電極部23L・23Rはそれぞれ抵抗発熱体層20bの一端部側と他端部側に対して抵抗発熱体層20bの周に沿って電気的に導通して接続している。
図2において、W20は定着フルム20の全幅(長さ寸法)、WSmaxは装置に通紙使用可能な最大幅サイズの記録材の通紙領域幅(最大通紙幅)である。一端部側と他端部側の電極部23L・23Rはそれぞれ最大通紙幅WSmaxの外側に設けられている。
(2−3)抵抗発熱体層20bに対する通電構成
次に定着フィルム20の抵抗発熱体層20bに対する通電構成について説明する。24Lは定着フィルム20の一端部側電極部23Lの外面に対して当接する回転可能な一端部側給電回転体(コロ)であり、金属などの導電性材料で構成されている。26Lは定着フィルム20の一端部側において基層20aの内面に対して当接して一端部側給電回転体24Lと共に定着フィルム20の一端部側を挟み込む一端部側対向回転体(コロ)である。一端部側給電回転体24Lおよび一端部側対向回転体26Lの回転軸線は定着フィルム20の回転軸線と並行である。
一端部側給電回転体24Lは左側の側板31Lに対して上下方向に移動自由度を持たせて配設された軸受部材34Lに回転中心軸24Laを軸受させて回転可能に配設されている。一端部側対向回転体26Lは左側の側板31Lに対して位置固定して配設された軸受部材35Lに回転中心軸26Laを軸受させて回転可能に配設されている。
一端部側給電回転体24Lを保持している軸受部材34Lは付勢部材36Lによって押し下げ付勢されている。これにより一端部側給電回転体24Lは定着フィルム20を介して一端部側対向回転体26Lに対して所定の押圧力をもって押圧付勢されている。即ち、定着フィルム20の一端部側は内側が一端部側対向回転体26Lでバックアップされ、この一端部側対向回転体26Lとの対向位置において一端部側給電回転体24Lが一端部側電極部23Lの外面に対して押し当っている。
つまり、一端部側の給電回転体24Lと対向回転体26Lとで、環状の一端部側電極部23Lが存在している定着フィルム20の一端部側を挟持する形となっている。そのため、定着フィルム20の一端部側電極部23Lと一端部側給電回転体24Lとの電気的接触が確実になされ、接点不良を低減することができる。
また、24Rは定着フィルム20の他端部側電極部23Rの外面に対して当接する回転可能な他端部側給電回転体(コロ)であり、金属などの導電性材料で構成されている。26Rは定着フィルム20の他端部側において基層20aの内面に対して当接して他端部側給電回転体24Rと共に定着フィルム20の一端部側を挟み込む一端部側対向回転体(コロ)である。他端部側給電回転体24Rおよび他端部側対向回転体26Rの回転軸線は定着フィルム20の回転軸線と並行である。
他端部側給電回転体24Rは右側の側板31Rに対して上下方向に移動自由度を持たせて配設された軸受部材34Rに回転中心軸24Raを軸受させて回転可能に配設されている。他端部側対向回転体26Rは右側の側板31Rに対して位置固定して配設された軸受部材35Rに回転中心軸26Raを軸受させて回転可能に配設されている。
他端部側給電回転体24Rを保持している軸受部材34Rは付勢部材36Rによって押し下げ付勢されている。これにより他端部側給電回転体24Rは定着フィルム20を介して他端部側対向回転体26Rに対して所定の押圧力をもって押圧付勢されている。即ち、定着フィルム20の他端部側は内側が他端部側対向回転体26Rでバックアップされ、この他端部側対向回転体26Rとの対向位置において他端部側給電回転体24Rが他端部側電極部23Rの外面に対して押し当っている。
つまり、他端部側の給電回転体24Rと対向回転体26Rとで、環状の他端部側電極部23Rが存在している定着フィルム20の他端部側を挟持する形となっている。そのため、定着フィルム20の他端部側電極部23Rと他端部側給電回転体24Rとの電気的接触が確実になされ、接点不良を低減することができる。
一端部側と他端部側の給電回転体24Rの表面には、それぞれ、一端部側と他端部側の導電性の板バネ25Lと25Rが所定の接触圧でもって当接されている。この2つの板バネ25L・25Rは電源27と接続されている。
上記の構成において、一端部側と他端部側の給電回転体24L・24Rおよび対向回転体26L・26Rは、それぞれ、定着フィルム20の回転に従動して定着フィルム20との当接摩擦力によって回転する。即ち、給電回転体24L・24Rはそれぞれ一端部側と他端部側の環状の電極部23L・23Rの外面との接触を保って電極部外面の周速とほぼ等速の周速で従動回転する。また、対向回転体26L・26Rはそれぞれ一端部側と他端部側の基層20aの内面との接触を保って基層内面の周速とほぼ等速の周速で従動回転する。
ここで、一端部側と他端部側の環状電極部23L・23Rbの外面の周速との給電回転体24L・24Rの周速をより安定して等速とするために、給電回転体24L・24RをモータM24によってフィルムの回転に順方向に回転駆動する方法もとることができる。対向回転体26L・26RについてもモータM24によってフィルムの回転に順方向に回転駆動する方法もとることができる。
そして、電源27がONされることで、一端部側給電回転体24Lと他端部側給電回転体24Rとの環に電圧の印加がなされる。即ち、電源27→板バネ25L→給電回転体24L→電極部23L→抵抗発熱体層20b→電極部23R→給電回転体24L→板バネ25R→電源27の経路またはその逆の経路で抵抗発熱体層20bに対する通電がなされる。これにより、抵抗発熱体層20bが発熱することで定着フィルム20が全体的に迅速に昇温する。即ち、定着フィルム20が自己発熱する。
給電回転体24L・24Rは定着フィルム20を介して対向回転体26L・26Rに対して所定の押圧力でもって付勢されている。そのため、厚みが薄く剛性の小さい定着フィルム20に対しても、給電回転体24L・24Rを十分な接触圧でもって定着フィルム20の電極部23L・23Rに当接させることができ、接点不良を低減できる定着装置を提供することができる。
給電回転体24L・24Rと対向回転体26L・26Rとのフィルム端部を挟んでの押圧は給電回転体24L・24Rに対して対向回転体26L・26Rを付勢する構成としてもよい。給電回転体24L・24Rと対向回転体26L・26Rの両方を互いに付勢する構成としてもよい。
[実施例2]
図4は本実施例の定着装置における要部の模式図である。本実施例の定着装置は実施例1の定着装置14との対比において、定着フィルム20の一端部側と他端部側の電極部の構成と給電構成が異なるだけで、他の定着装置構成は実施例1の定着装置14と同様である。以下、実施例1の定着装置14と相違する構成について説明する。
本実施例の装置においては、定着フィルム20の一端部側と他端部側の環状の電極部23L・23Rをそれぞれ全周にわたって基層20aの内面側に延長して環状の内面側電極部23La・23Raを形成してある。
即ち、抵抗発熱体層20bの一端部側と他端部側とにおいて、それぞれ、抵抗発熱体層20bに対して抵抗発熱体層20bの周に沿って電気的に導通して接続している環状の電極部23L・23Rを有する。そして、この環状の電極部23L・23Rが全周において定着フィルム20の端部を回り込み基層20aの内周面まで形成されて環状の内面側電極部23La・23Raとされている。内面側電極部23La・23Raは定着フィルム20の端部から20〜30mmの範囲である。
また、本実施例においては一端部側と他端部側の対向回転体26L・26Rも金属などの導電性材料で構成されている。そして、その一端部側と他端部側の対向回転体26L・26Rの表面にも、それぞれ、導電性の板バネ28Lと28Rが所定の接触圧でもって当接されている。この2つの板バネ28L・28Rは、それぞれ、一端部側と他端部側の給電回転体24L・24Rに対する導電性の板バネ25Lと25Rと共に電源27と接続されている。
即ち、本実施例においては、板バネ25L・25Rと給電回転体24L・24Rを介して定着フィルム20の抵抗発熱体層20bに通電する回路を有する。また、板バネ28L・28Rと対向回転体26L・26Rを介して定着フィルム20の抵抗発熱体層20bに通電する回路を有する。この2つの回路が並列の関係となっている。
本実施例の定着装置の場合も、定着フィルム20の一端部側と他端部側を共に、給電回転体24L・24Rと対向回転体26L・26Rとで、環状の電極部23L・23La,23R・23Raが存在している定着フィルム20の端部を挟持する形となっている。そのため、定着フィルム20の電極部23L・23La,23R・23Raと、給電回転体24L・24Rおよび対向回転体26L・26Rとの電気的接触が確実になされ、接点不良を低減することができる。
また、給電回転体24L・24Rおよび対向回転体26L・26Rは定着フィルム20の回転に従動して定着フィルム20の周速(電極部23L・23Rの周速および電極部23La・23Raの周速)とほぼ等速で回転する。
ここで、電極部23L・23R,23La・23Raの周速との給電回転体24L・24Rまたは/および対向回転体26L・26Rの周速をより安定して等速とするために、上記の回転体を積極的に回転駆動する構成にしてもよい。即ち、モータM24によって上記の回転体をフィルムの回転に順方向に回転駆動する方法もとることができる。
本実施例の定着装置においては、定着フィルム20の抵抗発熱体層に通電するための接点が一端部側と他端部側に対してそれぞれ独立した2箇所(上記の2つの並列回路)を有している。そのため、電極層23に対する給電部材の接続面積を拡大することができると共に、どちらかの接続に不良が生じても他方の接続が継続されることにより、接続不良をさらに減少させることができる。
即ち、給電回転体と対向回転体とが電極部に対して独立して接点を持つことができると共に、厚みが薄く剛性の小さい定着フィルムに対しても、給電回転体を十分な接触圧でもって定着フィルムの電極部に当接させることができる。従って、接点不良を低減できる定着装置を提供することができる。
[その他の事項]
1)フィルム加熱方式の画像加熱装置は実施形態例の加圧部材駆動式・テンションレスタイプの装置に限られない。画像加熱部材としての可撓性を有する定着フィルム20を、駆動ローラを含む複数本の懸架部材間に張設して駆動ローラにより回転駆動する構成の装置とすることもできる。
2)加圧部材21はローラ体に限られない。回転可能なエンドレスベルト体にすることもできる。加圧部材21も加熱する構成にすることもできる。
3)定着フィルム20を駆動ローラを含む複数本の懸架部材間に張設して駆動ローラにより回転駆動する構成の装置の場合は、加圧部材21は表面(加熱部材や記録材との当接面)の摩擦係数が小さい加圧パッドなどの非回転部材の形態にすることもできる。この加圧部材も加熱する構成にすることもできる。
4)本発明の画像加熱装置は、実施例のような、記録材に形成された未定着画像を固着画像として加熱定着する定着装置としての使用に限られない。記録材に一旦定着された或いは仮定着された画像(定着済み画像又は半定着画像)を加熱加圧して光沢度を向上させるなどの画像の表面性状を調整する加熱処理装置としても有効である。
5)画像形成装置の画像形成部は電子写真方式に限られない。静電記録方式や磁気記録方式の画像形成部であってもよい。また、転写方式に限られず、記録材に対して直接方式で未定着画像を形成する構成のものであってもよい。
14・・画像加熱装置、20・・フィルム、20a・・基層、20b・・抵抗発熱体層、21・・加圧部材、N・・ニップ部、23L・23R・・一端部側電極部および他端部側電極部、24L・24R・・一端部側給電回転体および他端部側給電回転体、26L・26R・・一端部側対向回転体および他端部側対向回転体

Claims (5)

  1. 少なくとも、絶縁体からなる無端状の基層と、前記基層の外側に全周にわたって形成された、通電により発熱する抵抗発熱体層と、を備えた可撓性を有する回転可能なフィルムと、前記フィルムとニップ部を形成する加圧部材と、を有し、画像を担持した記録材を前記ニップ部で挟持搬送して前記抵抗発熱体層に対する通電により加熱された前記フィルムの熱で加熱する画像加熱装置であって、
    前記フィルムの一端部側と他端部側のそれぞれにおいて、フィルム外周面に沿って環状に形成されており、前記抵抗発熱体層の一端部側と他端部側に対して周に沿って電気的に導通して接続している一端部側電極部および他端部側電極部と、
    前記一端部側電極部と前記他端部側電極部とのそれぞれに対して当接する回転可能で導電性材料で構成された一端部側給電回転体と他端部側給電回転体と、
    前記基層の一端部側と他端部側の内側のそれぞれにおいて、前記一端部側給電回転体と他端部側給電回転体に対向する位置に設けられており、前記基層の内面に当接する回転可能な一端部側対向回転体および他端部側対向回転体と、
    を有し、前記一端部側給電回転体と一端部側対向回転体、および前記他端部側給電回転体と他端部側対向回転体が、それぞれ、前記フィルムの一端部側と他端部側を挟持するように所定の押圧力でもって付勢されており、前記一端部側給電回転体と前記他端部側給電回転体との間に電圧の印加がなされることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記フィルムには、前記一端部側電極部および他端部側電極部をそれぞれ全周にわたって前記基層の内面側に延長して環状の内面側電極部が形成されており、前記一端部側対向回転体および他端部側対向回転体は導電性材料で構成されており前記一端部側給電回転体と前記他端部側給電回転体と共に前記一端部側対向回転体と前記他端部側対向回転体との間に電圧の印加がなされることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記一端部側給電回転体と一端部側対向回転体、および前記他端部側給電回転体と他端部側対向回転体は、前記フィルムの回転に従動して回転することを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記一端部側給電回転体と他端部側給電回転体は前記フィルムの周速に対応する周速で前記フィルムの回転に順方向に回転駆動されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
  5. 前記一端部側対向回転体と他端部側対向回転体は前記フィルムの周速に対応する周速で前記フィルムの回転に順方向に回転駆動されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9372455B2 (en) 2014-10-07 2016-06-21 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus

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