JP2016074113A - 記録装置 - Google Patents

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一俊 松▲崎▼
Kazutoshi Matsuzaki
一俊 松▲崎▼
和宏 西山
Kazuhiro Nishiyama
和宏 西山
哲史 八並
Tetsuji Yatsunami
哲史 八並
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Abstract

【課題】キャッピングによりキャリッジが浮き上がった状態においても、小さな荷重でカム部材がキャリッジの筐体及びスライダ部材に対して動くことを規制することができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置は、記録ヘッドを筐体に備え、第1の方向に移動可能なキャリッジと、キャリッジを案内するガイド部材と、媒体と記録ヘッドとの間のギャップを調整するギャップ調整手段と、所定の位置で記録ヘッドを覆うキャップ部材とを備え、ギャップ調整手段はガイド部材をスライドするスライダ部材と、筐体とスライダ部材に対して第1の方向に相対的にスライドすることによりキャリッジの筐体をギャップが変化する方向に変位させる形状を備えたカム部材と、前記カム部材の前記筐体及び前記スライダ部材に対する移動を規制し、前記カム部材が前記ギャップを変化させることを抑制する規制手段とを有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
従来、記録装置では、媒体の種類によって異なる媒体の厚みに対応するため及び前記媒体の記録品質を保持するために、媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと前記媒体との間の距離(ギャップ)を変化させることが行われている。また、前記記録ヘッドの非使用時においてインクを吐出するノズルの乾燥を防止し、あるいは前記記録ヘッドを適切な状態に維持するために前記記録ヘッドに接離可能なキャップ部材により前記記録ヘッドをキャッピングすることが行われている。
前記ギャップを変化させ、当該変化させたギャップを保持するためのギャップ調整手段を備える記録装置がある(特許文献1参照)。特許文献1に記載の記録装置におけるギャップ調整手段は記録ヘッドを有するキャリッジに設けられ、ガイド部材上を摺動するスライダ部材と、該スライダ部材に支持され、ギャップを調整するカム部材とを備えている。
特開2013−63617号公報 特開2010−201911号公報
前記カム部材には、階段状のカム面が構成されており、このカム面が前記スライダ部材と当接する。この記録装置において前記カム部材は、前記ギャップが変化する方向において前記キャリッジの筐体と前記スライダ部材との間に挟みこまれる構造となっている。前記カム部材を前記スライダ部材に対して相対移動させることにより、前記カム面と前記スライダ部材との当接位置が変化する。その結果、前記ギャップが変化する方向において前記スライダ部材に対して前記キャリッジの筐体の位置が変化し、前記媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップが調整されるように構成されている。
また、この記録装置では、前記ギャップが変化する方向において前記カム部材を介して前記スライダ部材を前記キャリッジに付勢する付勢部材が設けられている。しかしながら、この構成では、前記ギャップが変化する方向に前記付勢部材の付勢力が作用する。その結果、前記ギャップを切り換える際、前記付勢部材による付勢力は前記ギャップ調整手段において負荷として作用する。これにより、前記ギャップ調整手段のギャップ切換動作時における負荷が増加する。
ところで、前記記録ヘッドの非使用時において前記記録ヘッドをキャッピングする前記キャップ部材を備えるものがある(特許文献2参照)。この記録装置では、図17に示すようにキャリッジ102の移動領域におけるホームポジションにおいて記録ヘッド104の下方の位置に前記ギャップが変化する方向に移動可能なキャップ部材106が設けられている。このキャップ部材106には係合部108が一体に設けられている。また、キャップ部材106は、装置幅方向に係合部108がキャリッジ102により押圧されるとキャリッジ102の移動方向に沿って設けられたスリット110に沿って移動する。
具体的には、キャリッジ102の筐体112′が係合部108′に接触して係合部108′をホームポジション側(図17における−X軸方向側)に押圧して移動させると、キャップ部材106′は前記ホームポジション側に移動しつつ、装置高さ方向において記録ヘッド104′に向けて移動を開始する。そして、キャップ部材106は記録ヘッド104と接触する。さらに、キャリッジ102は記録ヘッド104にキャップ部材106が接触した状態で前記ホームポジションに向けて減速しながら移動し、ホームポジションで停止する。これにより記録ヘッド104に対するキャップ部材106のキャッピングを確実なものとすることができる。
ここで、特許文献2に記載されたキャリッジ102に対して特許文献1に記載されたギャップ調整手段、すなわち、前記ギャップが変化する方向において前記カム部材を前記筐体に向けて付勢する構成を適用すると、前記キャッピング時にキャリッジ102が前記ガイド部材から離間しようとすることを防止するために前記キャッピング時のキャップ部材106の押圧力に抗する力が必要となり、付勢部材の付勢力が増大し、前記ギャップ調整手段における負荷として作用する。その結果、前記ギャップ調整手段のギャップ切換動作時における負荷が増加する。
また、特許文献2に記載されたキャリッジ102に対して前記ギャップが変化する方向において前記カム部材を前記筐体に向けて付勢する構成を適用しない場合では、キャッピング時においてキャップ部材106の押圧力によりキャリッジ102が前記ガイド部材から持ち上げられて前記ガイド部材から離間する虞がある。ここで、例えば、前記ガイド部材に前記スライダ部材の前記ギャップが変化する方向における変位を規制する規制部が設けられていると、前記スライダ部材の前記ギャップが変化する方向における変位が規制される。その結果、キャッピング時にキャリッジ102と前記スライダ部材とが離間することとなる。
そして、この状態で、キャリッジ102がホームポジションに向けて減速する場合、前記カム部材には該カム部材の重量とキャリッジの減速時における加速度とを掛け合わせた慣性力が作用する。その結果、カム部材がキャリッジ102に対して意図せずに移動してしまい、前記媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップが変化してしまう虞がある。尚、カム部材のキャリッジ102に対する意図しない移動は、キャリッジ102がホームポジションから前記媒体の記録領域側に移動する際の加速時においても生じる虞がある。
また、キャリッジを移動させない状態においてもキャリッジ102をガイド部材から持ち上げて該ガイド部材から離間させると、振動等により前記カム部材が前記キャリッジに対して意図せずに移動する虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、キャッピングによりキャリッジが浮き上がった状態においても、小さな荷重でカム部材がキャリッジの筐体及びスライダ部材に対して動くことを規制することができる記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、媒体に記録を行う記録ヘッドを筐体に備えた、第1の方向に移動可能なキャリッジと、前記第1の方向に延設され、前記キャリッジを支持するとともに前記キャリッジを前記第1の方向に案内するガイド部材と、前記ガイド部材に対して前記筐体の位置を調整することにより前記媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップを調整するギャップ調整手段と、前記第1の方向における所定の位置で前記記録ヘッドと対向し、前記ギャップが変化する方向に変位して前記記録ヘッドを覆うキャップ部材と、を備え、前記ギャップ調整手段は、前記キャリッジの移動に伴い前記ガイド部材の上側をスライドするスライダ部材と、前記筐体の一部と前記スライダ部材との間に介在し、前記筐体と前記スライダ部材に対して前記第1の方向に相対的に移動することにより前記キャリッジの筐体を前記ギャップが変化する方向に変位させる形状を備えたカム部材と、前記所定の位置で前記キャップ部材により前記筐体が前記カム部材から離れる方向に変位させられた際、前記カム部材の前記筐体及び前記スライダ部材に対する移動を規制し、前記カム部材が前記ギャップを変化させることを抑制する規制手段とを有することを特徴とする。
尚、本明細書において前記記録ヘッドを前記キャップ部材で覆った状態であるキャッピング時には、前記キャップ部材で前記記録ヘッドを覆った状態で前記キャリッジの筐体が移動し始める状態、あるいは移動を終える状態、すなわち筐体が加速し始める状態及び減速し終える状態も含むものとする。
本態様によれば、前記所定の位置で前記キャップ部材により前記記録ヘッドが覆われた際、すなわちキャッピング時において前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対する移動を規制し、前記カム部材が前記ギャップを変化させることを抑制する規制手段を有しているので、キャッピング時において前記筐体が持ち上げられた際、前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対して振動等により不用意に移動し、ギャップが変化することを抑制することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、第1の態様において、前記規制手段は前記筐体に対して前記ギャップが変化する方向において前記筐体とは連動せずに移動可能な、前記カム部材の上面を押圧する規制部材からなり、前記所定の位置で前記キャップ部材により前記筐体が前記カム部材から離れる方向に変位させられた際、前記カム部材の上面を押圧した状態が維持される規制部材を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記規制手段は、前記筐体に対して前記ギャップが変化する方向において前記筐体とは連動せずに移動可能な、前記カム部材の上面を押圧する規制部材からなり、前記所定の位置で前記キャップ部材により前記筐体が前記カム部材から離れる方向に変位させられた際、前記カム部材の上面を押圧した状態が維持される規制部材を有している。つまり、前記規制部材は、例えば前記キャッピング時に前記筐体が前記カム部材から離間しても、前記筐体の変位に連動せず、前記カム部材の上面を押圧した状態を維持するので、前記規制部材と前記カム部材との間には摩擦力が生じている。この摩擦力により、前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対して振動等により不用意に移動し、ギャップが変化することを抑制することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、第2の態様において、前記規制部材の前記カム部材の上面との接触部は摩擦材料で構成されていることを特徴とする。
ここで本明細書における摩擦材料とは、ゴムや高摩擦係数を有し、摩擦力が増大する材料のことを意味している。
また、本態様によれば、前記規制部材の前記カム部材の上面との接触部は摩擦材料で構成されているので、前記規制部材と前記カム部材との間に生じる摩擦力を大きくすることができ、前記キャッピング時に前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対して相対移動することをより確実に抑制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、第2または第3の態様において、前記カム部材の上面には前記第1の方向に沿ってラックが形成され、前記規制部材の前記カム部材と対向する端部には前記ラックと噛み合う噛合部が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記カム部材の上面には前記第1の方向に沿ってラックが形成され、前記規制部材の前記カム部材と対向する端部には前記ラックと噛み合う噛合部が形成されている。これにより、例えばキャッピング時には、前記規制部材が前記筐体に対し相対移動し、前記規制部材の噛合部と前記カム部材のラックとが噛み合っているので、前記キャッピング時に前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対して前記第1の方向に相対移動することをより確実に抑制することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、第1の態様において、前記規制手段は、前記カム部材に設けられた被規制部と、前記筐体に設けられた規制部と、を備え、前記キャップ部材により前記ギャップが変化する方向において前記筐体を前記カム部材より離れる方向に変位させた際、前記被規制部は前記規制部と接触することを特徴とする。
本態様によれば、前記キャップ部材により前記ギャップが変化する方向において前記筐体を前記カム部材より離れる方向に変位させた際、前記被規制部は前記規制部と接触する。つまり、キャッピング時において前記被規制部は前記規制部と接触するので、前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対して振動等により不用意に移動し、ギャップが変化することを抑制することができる。また、キャッピング時以外の状態では、前記被規制部は前記規制部と接触しないので、ギャップを切り換える際の妨げにならない。
本発明の第6の態様の記録装置は、第5の態様において、前記規制部には前記第1の方向に間隔をおいて複数のリブが設けられ、前記被規制部は、前記規制部における前記リブの間の部位と接触することを特徴とする。
本態様によれば、前記規制部には前記第1の方向に間隔をおいて複数のリブが設けられ、前記被規制部は、前記規制部における前記リブの間の部位と接触する。ここで、例えばリブの間隔をカム部材の各ギャップ位置に対応する当接面の長さに対応させると、前記被規制部は前記リブの間の部位と接触するので、前記被規制部は前記当接面の長さ以下において前記リブ間を相対移動可能であるが、前記リブが前記当接面の長さ以上の前記カム部材と前記筐体との相対移動を妨げるので、前記ギャップが切換わることを防止する。したがって、前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対して振動等により不用意に移動し、ギャップが変化することを抑制することができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、第5の態様において、前記規制部には前記第1の方向に沿ってラックが形成され、前記被規制部には前記ラックと噛み合う噛合部が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記筐体の規制部には前記第1の方向に沿ってラックが形成され、前記カム部材の前記被規制部には前記ラックと噛み合う噛合部が形成されている。これにより前記キャッピング時に前記被規制部の噛合部と前記筐体の規制部のラックとが噛み合うことになるので、前記キャッピング時に前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対して前記第1の方向に相対移動することをより確実に抑制することができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、第5から第7のいずれか一の態様において、前記規制部の前記カム部材の被規制部との接触部は摩擦材料で構成されていることを特徴とする。
ここで本明細書における摩擦材料とは、ゴムや高摩擦係数を有し、摩擦力が増大する材料のことを意味している。
また、本態様によれば、前記規制部の前記カム部材の被規制部との接触部は摩擦材料で構成されているので、前記キャッピング時において前記規制部と前記カム部材の被規制部との間に生じる摩擦力を大きくすることができ、前記キャッピング時に前記カム部材が前記筐体及び前記スライダ部材に対して前記第1の方向に相対移動することをより確実に抑制することができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの媒体搬送経路を示す側断面図。 第1の実施例に係るキャリッジの背面側を示す斜視図。 第1の実施例に係るキャリッジの側面図。 (A)はスライダ部材の装置正面側から見た斜視図であり、(B)はスライダ部材の装置背面側から見た斜視図。 (A)はカム部材のカム面を示す斜視図であり、(B)はカム部材の斜め上方から見た斜視図。 第1の実施例に係る規制手段において非キャッピング時の状態を示す説明図。 第1の実施例に係る規制手段においてキャッピング時の状態を示す説明図。 (A)はギャップ調整手段において第1のギャップ位置(規制状態)を示す部分断面図であり、(B)はギャップ調整手段において第2のギャップ位置(非規制状態)を示す部分断面図。 ギャップの変化方向においてキャリッジが所定の位置以上に変位することを規制する規制部を示す説明図。 第2の実施例に係る規制手段を示すキャリッジの背面図。 第2の実施例に係るカム部材の斜視図。 (A)は第2の実施例に係る規制手段における非キャッピング時の状態を示す説明図であり、(B)は第2の実施例に係る規制手段におけるキャッピング時の状態を示す説明図。 ガイド部材上における第2の実施例に係るギャップ調整手段を装置幅方向から見た断面図。 (A)は第3の実施例に係る規制手段における非キャッピング時の状態を示す説明図であり、(B)は第3の実施例に係る規制手段におけるキャッピング時の状態を示す説明図。 本発明に係るキャップ部材によるキャッピングを説明する説明図。 従来技術におけるキャップ部材によるキャッピングを説明する説明図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
また、各図において示すX−Y−Z座標系は「第1の方向」としてのX方向が記録ヘッドの走査方向、Y方向が記録装置の奥行き方向及び用紙搬送方向、Z方向が「記録ヘッドと用紙との間の距離(ギャップ)の変化する方向」すなわち装置高さ方向を示している。尚、各図において−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とする。
■■■第1の実施例■■■■
<<<プリンターの概要>>>
図1を参照して記録装置の一例としてのインクジェットプリンター10(以下、プリンター10という)について説明する。プリンター10は装置本体12と、画像読取装置14とを備える複合機として構成されている。装置本体12は、「媒体」としての用紙P(図2参照)を収容する用紙収容カセット16を備えている。用紙収容カセット16は、装置本体12の前面側(図1における−Y軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。尚、本明細書において用紙Pとは、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等の用紙を指している。
次いで、図2を参照してプリンター10における用紙搬送経路について説明する。装置本体12内において用紙収容カセット16の上方、すなわち用紙収容カセット16に収容された用紙Pと対向する位置にピックアップローラー18が設けられている。ピックアップローラー18は、用紙収容カセット16に収容された用紙Pに対して接離する方向に揺動可能に構成されている。尚、ピックアップローラー18は、図示しない駆動源により回転駆動させられる。
用紙収容カセット16にセットされた用紙Pはピックアップローラー18により搬送経路下流側に位置する給送部20に送り出される。給送部20は、給送ローラー22と、第1給送従動ローラー24と、第2給送従動ローラー26とを備えている。給送ローラー22も、図示しない駆動源により回転させられる。
用紙収容カセット16から送り出された用紙Pは給送ローラー22と第1給送従動ローラー24とによりニップされる。そして、用紙Pは給送ローラー22の外周面に沿って搬送方向下流側に給送される。その後、用紙Pは給送ローラー22と第2給送従動ローラー26とによりニップされて、給送部20の搬送方向下流側に位置する搬送部28に給送される。
搬送部28は、搬送駆動ローラー30と搬送従動ローラー32とを備えている。搬送駆動ローラー30は、図示しない駆動源により回転させられる。搬送部28に搬送されてきた用紙Pは、搬送駆動ローラー30と搬送従動ローラー32とにニップされて搬送方向下流側に搬送される。
搬送部28の搬送方向下流側には、記録部34が設けられている。記録部34は、キャリッジ36と、記録ヘッド38と、該記録ヘッドと対向し、用紙Pを支持するプラテン40とを備えている。記録ヘッド38は、キャリッジ36の底部に設けられ、用紙Pと対向する。
また、キャリッジ36は、装置本体12内部に設けられた制御部(不図示)により制御される駆動源(不図示)によって主走査方向(図2の紙面表裏方向すなわちX軸方向)、つまり装置幅方向に往復動する様に駆動される。また、プラテン40は、用紙Pを下方から支持することにより、用紙Pの記録面と記録ヘッド38のヘッド面との間の距離(ギャップPG)を規定する。尚ギャップPGについては後述する。記録部34に搬送されてきた用紙Pは、プラテン40に支持されて記録ヘッド38と対向する位置において記録が実行される。
記録部34の搬送方向下流側には、排出部42が設けられている。排出部42は、排出駆動ローラー44と、排出従動ローラー46と、排出スタッカー48とを備えている。記録部34で記録が実行された用紙Pは、排出駆動ローラー44と排出従動ローラー46とによりニップされて装置前方側に位置する排出スタッカー48に向けて排出される。尚、排出駆動ローラー44は図示しない駆動源により回転させられる。
また、プリンター10において用紙Pの両面に記録を行う場合には、記録部34によって用紙Pの第1面に記録が行われた後、用紙Pは搬送駆動ローラー30及び排出駆動ローラー44の逆送り動作により前記第1面に記録が実行された際に用紙後端となっていた側が先端となって反転経路50へと送られる。反転経路50は、搬送部28から装置背面方向(図2における+Y軸方向側)に延び、給送ローラー22の下方側(図2における−Z方向)で用紙収容カセット16からの用紙Pの搬送経路に合流するように設けられている。
このため、用紙Pは反転経路50から前記搬送経路、給送ローラー22を介して再度記録部34に送られ、第2面の記録が実行される。そして記録実行後、用紙Pは排出駆動ローラー44と排出従動ローラー46とにニップされ、装置前方側に設けられた排出スタッカー48へ排出される。
<<<キャリッジの概要>>>
続いて図3及び図4を参照してキャリッジ36の構成について説明する。キャリッジ36は、装置高さ方向上方(図3における+Z軸方向側)側に開放された筐体52と、ギャップ調整手段54、54を備えている。筐体52の装置前面側端部(図4における−Y軸方向側)及び装置背面側端部(図4における+Y軸方向側)にはそれぞれギャップ調整手段54が設けられている。
また、筐体52の装置前面側端部及び装置背面側端部にそれぞれ設けられたギャップ調整手段54、54は、図示しない連動機構により、筐体52の装置背面側のギャップ調整手段54における変位が筐体52の装置前面側のギャップ調整手段54(図4参照)に伝達されるように構成されている。
また、キャリッジ36は、図2における装置幅方向(図2における紙面表裏方向)にキャリッジ駆動機構(不図示)により移動可能に構成されている。一例として、キャリッジ駆動機構(不図示)は、装置本体12において装置幅方向に間隔をおいて設けられた2つのプーリーの間に掛け回され、その一部をキャリッジ36に把持されているタイミングベルトを駆動させることにより、キャリッジ36を装置幅方向に移動させる無端ベルト駆動機構として構成されている。
また、キャリッジ36は図2及び図4に示すようにガイド部材56に支持され、ガイド部材56上を移動するように構成されている。具体的には、ガイド部材56、56は装置奥行き方向(図2及び図4におけるY軸方向)に間隔を置いて配置され、ギャップ調整手段54、54をそれぞれ支持する一対の部材として構成されている。ガイド部材56、56は、それぞれ主走査方向である装置幅方向(図2におけるX軸方向)に延設され、キャリッジ36の装置幅方向への移動に際してキャリッジ36を案内するように構成されている。尚、本実施例においてガイド部材56、56は、金属材料により構成されている。
<<<キャップ部材について>>>
図4及び図16を参照して、本実施例におけるキャップ部材58について説明する。本実施例では、装置幅方向においてキャリッジ36の移動領域の一方の端部(図1における−X軸方向側の端部)には、ホームポジションが設定されている。また、このホームポジションは、キャリッジの移動領域において用紙Pの記録実行領域からはずれた位置に設定されている。
キャリッジ36のホームポジションに対応した位置において、キャリッジ36の下方に位置し、装置高さ方向に移動可能なキャップ部材58が装置本体12に設けられている。キャップ部材58には、キャリッジ36の筐体52の一部と係合可能な係合部98が設けられている。また、キャップ部材58は装置本体12に設けられたスリット100、100に沿って装置幅方向に移動可能に構成されている。
キャリッジ36が移動領域においてホームポジション側へ移動した際、筐体52は係合部98′と係合する。このとき、キャップ部材58′は記録ヘッド38′の下方に位置している。係合部98′と係合したキャリッジ36がさらにホームポジション側に移動すると、キャップ部材58′はスリット100に沿ってホームポジション側に移動するとともに、装置高さ方向上方に移動する。そして、キャップ部材58′が記録ヘッド38′に接触する。つまり、キャップ部材58は記録ヘッド38をキャッピングした状態となる。これにより、プリンター10の非使用状態における記録ヘッド38のノズルの乾燥を防止し、あるいは記録ヘッド38を適切な状態に維持する。
そして、キャリッジ36は、記録ヘッド38がキャップ部材58によりキャッピングされた状態で装置幅方向においてホームポジションに向けて減速しながら移動する。キャップ部材58が記録ヘッド38をキャッピングした状態でホームポジションに向けて移動することによりキャップ部材58の記録ヘッド38に対するキャッピングを確実にすることができる。尚、キャップ部材58が記録ヘッド38をキャッピングすると、キャップ部材58は記録ヘッド38を介してキャリッジ36の筐体52を装置高さ方向上方に持ち上げるように押圧する。
<<<ギャップ調整手段について>>>
次いで図3ないし図10を参照してギャップ調整手段54について説明する。図7に示すようにギャップ調整手段54は、スライダ部材60と、カム部材62と、規制手段66とを備えている。スライダ部材60とカム部材62とは、キャリッジ36とともに装置幅方向に移動するように構成されている。また、カム部材62は筐体52及びスライダ部材60に対して装置幅方向に相対移動可能となるように筐体52に設けられている。カム部材62が筐体52及びスライダ部材60に対して装置幅方向に相対移動することにより記録ヘッド38と用紙Pの記録面、つまりプラテン40との間のギャップPGが変化する。
図5(A)及び図5(B)を参照してスライダ部材60について説明する。スライダ部材60は、下面側(図7及び図8における−Z軸方向側)にガイド部材56と接触して摺動するスライダ部60aが形成されている。スライダ部60aは、キャリッジ36がガイド部材56に案内されて装置幅方向に移動する際、ガイド部材56の上面上を摺動する。また、スライダ部材60の上面側(図5(A)及び図5(B)における+Z軸方向側)には、装置幅方向に間隔をおいて少なくとも2箇所の支持部60bが形成されている。支持部60bはカム部材62を支持する。
また、スライダ部材60には、上面側(図5(A)及び図5(B)における+Z軸方向側)において規制部60cが設けられている。規制部60cについては後述する。また、スライダ部材60の下部には、第1被規制部60d及び第2被規制部60eが設けられている。第1被規制部60d及び第2被規制部60eについては後述する。
次いで図6(A)ないし図8を参照するに、カム部材62は、下面に階段状のカム面64を備えている。階段状のカム面64は、第1当接部64aと、第2当接部64bと、第3当接部64cと、第4当接部64dとから構成されている。これらの当接部64a、64b、64c、64dはスライダ部材60の上面側に形成された支持部60bによって支持される様に構成されている。また、各当接部64a、64b、64c、64dは滑らかな傾斜面によって接続され、カム部材62がスライダ部材60に対して滑らかに装置幅方向に移動できるように構成されている。
また、カム部材62の装置高さ方向(図7におけるZ軸方向)における厚みは、第1当接部64a、第2当接部64b、第3当接部64c、第4当接部64dの順に厚くなっている。また、カム部材62の上面62aは、キャリッジ36の筐体52に一体的に形成された当接部52a(図7及び図8参照)を支持している。つまり、キャリッジ36の自重が当接部52aを介してカム部材62に掛かっている。すなわち、カム部材62は、装置高さ方向においてスライダ部材60と筐体52との間には挟みこまれている。
また、本実施例においてカム部材62の上面62aには、ラック68がカム部材62の装置幅方向の中央部に前記装置幅方向に沿って設けられている。ラック68については後述する。また、カム部材62において装置背面側端部には装置背面側に向けて突出する突出部62bが設けられている。
ここで図7を参照してギャップ調整手段54におけるギャップPGの調整について説明する。装置本体12には、図示しないがキャリッジ36の移動領域内においてカム部材62の突出部62bと係合可能な位置と係合しない位置とを変位可能な係合部が設けられている。
前記係合部(不図示)がカム部材62の突出部62bと係合可能な位置にある際、キャリッジ36を移動させるとカム部材62の突出部62bと前記係合部(不図示)とが係合する。突出部62bと前記係合部(不図示)とが係合した状態において、キャリッジ36を装置幅方向に移動させるとカム部材62はキャリッジ36の筐体52及びスライダ部材60に対して相対移動する。
尚、カム部材62は、当該カム部材62の突出部62bが前記係合部(不図示)によって装置幅方向における動きを拘束された状態で、キャリッジ36が移動することにより筐体52およびスライダ部材60に対して相対移動する。したがって、ギャップ調整手段54におけるギャップPG切換時において、実際にX軸方向に変位するのは筐体52及びスライダ部材60となる。
ここで、カム部材62が前記係合部(不図示)により装置幅方向における動きを拘束された状態で、筐体52及びスライダ部材60をカム部材62に対して図7における+X軸方向に移動させる。これにより、支持部60bはカム面64の第1当接部64aと接触している状態から、第2当接部64b、第3当接部64c及び第4当接部64dの順に移動距離に応じて接触状態を切り換えていく。
その結果、第1当接部64aから第4当接部64dに向けて順に当接部の厚みが増えていくので、装置高さ方向においてガイド部材56とキャリッジ36の筐体52との距離が大きくなる。つまり、プラテン40に支持された用紙Pの記録面と記録ヘッド38との距離、すなわちギャップPGが大きくなる。
これとは逆に、スライダ部材60の支持部60bと第4当接部64dとが接触している状態(不図示)において、前記係合部(不図示)によりカム部材62の装置幅方向における動きを拘束させて、筐体52及びスライダ部材60をカム部材62に対して図7における−X軸方向に移動させる。これにより、支持部60bはカム面64の第4当接部64dと接触している状態から、第3当接部64c、第2当接部64b及び第1当接部64aの順に移動距離に応じて接触状態を切り換えていく。
その結果、第4当接部64dから第1当接部64aに向けて順に当接部の厚みが減っていくので、装置高さ方向においてガイド部材56とキャリッジ36の筐体52との距離が小さくする。つまり、プラテン40に支持された用紙Pの記録面と記録ヘッド38との距離、すなわちギャップPGが小さくなる。
以上のようにカム部材62を筐体52及びスライダ部材60に対して装置幅方向(X軸方向)に相対移動させることによりギャップPGを変化させることができる。尚、支持部60bと第1当接部64aとが当接している状態におけるギャップをPG1とし、支持部60bと第2当接部64bとが当接している状態におけるギャップをPG2とし、支持部60bと第3当接部64cとが当接している状態におけるギャップをPG3とし、支持部60bと第4当接部64dとが当接している状態におけるギャップをPG4とする。
尚、本実施例では、ギャップPGがPG1にある際は普通紙の記録を実行し、ギャップPGがPG2にある際は、普通紙における両面記録および媒体の一例である厚紙や写真等の記録が実行される。また、ギャップPGがPG4にある際は、媒体の一例である封筒への記録が実行される。尚、ギャップPGがPG1やPG2の設定で媒体に記録を実行すると媒体に擦れが生じる場合は、ギャップPGをPG2よりも大きいPG3に設定することにより媒体に擦れが生じることを回避することができる。
<<<規制手段について>>>
次いで図7及び図8を参照して、規制手段66について説明する。本実施例において規制手段66は、カム部材62の上面62aに設けられたラック68と、該ラック68と噛み合う規制部材70とを備えている。規制部材70は筐体52に対して相対移動可能に該筐体52に設けられている。また、規制部材70においてカム部材62と対向する端部にはラック68と噛み合うように噛合部70aが形成されている。
図7は、記録ヘッド38がキャップ部材58(図4参照)に覆われていない状態、すなわち非キャッピングにおける規制手段66の状態を示している。本実施例において、規制部材70は自重で噛合部70aとラック68と噛合し、カム部材62を装置高さ方向下方側に押圧している。ここで、規制部材70の自重は、規制部材70の噛合部70aとラック68との間に生じる摩擦力が、カム部材62の自重とキャリッジ36の加速度とを掛け合わせた慣性力以上となるように設定されている。
また、キャリッジ36の筐体52は自重により、当接部52aを介してカム部材62の上面62aを押圧している。そして、カム部材62はカム面64と接触する支持部60bを介してスライダ部材60により支持されている。
すなわち、キャリッジ36の筐体52がカム部材62を介してスライダ部材60に支持されている状態(図7参照)では、カム部材62は筐体52とスライダ部材60とに挟み込まれているので、カム部材62には筐体52との摩擦力及びスライダ部材60との摩擦力が作用している。これらの力に加えて、カム部材62には規制部材70とラック68との摩擦力が作用する。したがって、この状態では、カム部材62は、これらの力を上回る力で作用する場合、つまり、前記係合部(不図示)でギャップPGを調整する以外で筐体52及びスライダ部材60に対して相対移動することを防止できる。
次いで、図8はホームポジションに位置するキャリッジ36においてキャップ部材58を記録ヘッド38の下方から変位させてキャップ部材58を覆った状態、つまりキャッピング時における規制手段66の状態を示している。この状態では、キャリッジ36の筐体52はキャップ部材58により装置高さ方向下方から持ち上げられる。これにより、筐体52の当接部52aとカム部材62の上面62aとは離間した状態となる。つまり、筐体52の自重がカム部材62に作用しなくなる。
しかしながら、カム部材62から筐体52が離間しても規制部材70は筐体52に対して相対移動し、ラック68との噛合状態を維持している。つまり、カム部材62には規制部材70の自重による規制部材70とラック68との摩擦力が作用し続けている。そして、カム部材62には、規制部材70とラック68との摩擦力及び規制部材70がカム部材62を押圧することにより生じるカム面64と支持部60bとの間の摩擦力が作用するので、カム部材62がスライダ部材60に対して装置幅方向に相対移動することを抑制することができる。
上記説明をまとめると、本実施例における記録装置において、ホームポジションでキャップ部材58により記録ヘッド38が覆われた際、すなわちキャッピング時においてカム部材62が筐体52及びスライダ部材60に対する移動を規制し、カム部材62がギャップPGを変化させることを抑制する規制手段66を有しているので、キャッピング時において筐体52が持ち上げられた際、カム部材62が筐体52及びスライダ部材60に対して振動等により不用意に移動し、ギャップPGが変化することを抑制することができる。
また、本実施例によれば、規制手段66は、筐体52に対してギャップPGが変化する方向である装置高さ方向において筐体52とは連動せずに移動可能な、カム部材62の上面62aを押圧する規制部材70からなり、ホームポジションでキャップ部材58により筐体52がカム部材62から離れる方向に変位させられた際、カム部材62の上面62aを押圧した状態が維持される規制部材70を有している。つまり、規制部材70は、キャッピング時に筐体52がカム部材62から離間しても、筐体52の変位に連動せず、カム部材62の上面62aを押圧した状態を維持するので、規制部材70とカム部材62との間には摩擦力が生じている。この摩擦力により、カム部材62が筐体52及びスライダ部材60に対して振動等により不用意に移動し、ギャップが変化することを抑制することができる。
また、カム部材62の上面62aには装置幅方向に沿ってラック68が形成され、規制部材70のカム部材62と対向する端部にはラック68と噛み合う噛合部70aが形成されている。これにより、例えばキャッピング時には、規制部材70が筐体52に対して相対移動し、規制部材70の噛合部70aとカム部材62のラック68とが噛み合っているので、キャッピング時にカム部材62が筐体52及びスライダ部材60に対して装置幅方向に相対移動することをより確実に抑制することができる。
<<<ギャップPG1におけるギャップ規制手段について>>>
次いで、図5(A)、図5(B)、図9(A)及び図9(B)を参照してギャップPG1におけるギャップ変化を規制する手段について説明する。スライダ部材60には規制部60cが設けられている。規制部60cは庇状に形成されている。装置幅方向においてカム部材62がスライダ部材60に対してギャップPG1、すなわち支持部60bが第1当接部64aと接している状態では、庇状の規制部60cはカム部材62の上面62aと係合している(図9(A)参照)。この状態では、カム部材62はスライダ部材60に対して装置高さ方向(図9(A)におけるZ軸方向)への変位が規制される規制状態である。すなわち、ギャップPG1が維持される。
一方で、規制状態つまりギャップPG1の状態から、カム部材62をスライダ部材60に対して装置幅方向に相対移動させると、カム部材62の上面62aに対して庇状の規制部60cの位置が変化し、上面62aと規制部60cとの係合状態が解消される(図9(B)参照)。その結果、規制部60cにおけるカム部材62の装置高さ方向における規制が解除される。
つまり、スライダ部材60に対してカム部材62が装置高さ方向に変位することが可能となり、ギャップPGを変化させることが可能となる。この状態を非規制状態とする。尚、本実施例では、ギャップ調整手段54においてギャップPG1にある状態が規制状態であり、ギャップPG2、PG3及びPG3にあるときを非規制状態としている。
ここで、図2及び図10を参照するに装置本体12に設けられたフレーム72に取り付けられた取付金具74に係合部材76が設けられている。係合部材76はキャリッジ36の上方に位置し、取付金具74に対して装置高さ方向にスライド移動可能に取り付けられている。係合部材76と取付金具74との間には付勢部材78、78が設けられている。付勢部材78は、係合部材76が装置高さ方向上方に変位した際、装置高さ方向下方に向かって係合部材76を付勢する。本実施例において付勢部材78はばねとして構成されている。
本実施例では、ギャップPG3及びPG4のいずれかにおいて、キャリッジ36がキャップ部材58によりキャッピングされた際、装置高さ方向上方に持ち上げられると、係合部材76はキャリッジ36の筐体52の一部と接触する。そして、付勢部材78の付勢力が係合部材76を介してキャリッジ36に伝達される。その結果、付勢部材78の付勢力がキャップ部材58のキャリッジ36を持ち上げようとする力に抗して、キャリッジ36をギャップPG3またはギャップPG4の状態で保持することができる。
<<<第1の実施例の変更例>>>
(1)本実施例では、規制部材70の端部に噛合部70aを形成し、カム部材62の上面62aには噛合部70aと噛み合うラック68を形成したが、この構成に代えて、規制部材70の端部を摩擦材料で形成し、カム部材62の上面62aと接触するように構成してもよい。すなわち、規制部材70のカム部材62の上面62aとの接触部は摩擦材料で構成されているので、規制部材70とカム部材62との間に生じる摩擦力を大きくすることができ、キャッピング時にカム部材62が筐体52及びスライダ部材60に対して相対移動することをより確実に抑制することができる。尚、この変更例における摩擦材料とは、ゴムや高摩擦係数を有し、摩擦力が増大する材料のことを意味している。
(2)本実施例では、規制部材70の端部に噛合部70aを形成し、カム部材62の上面62aには噛合部70aと噛み合うラック68を形成したが、この構成に代えて、規制部材70におけるカム部材62の上面62aとの接触部及びカム部材62の上面62aを梨地状等に構成してもよい。このように構成すれば、規制部材70とカム部材62との間に生じる摩擦力を大きくすることができ、キャッピング時にカム部材62が筐体52及びスライダ部材60に対して相対移動することをより確実に抑制することができる。
(3)本実施例では、規制部材70は、その自重でカム部材62の上面62aを押圧する構成としたが、この構成に代えて、規制部材70をカム部材62の上面62aに向けて付勢する付勢部材等を設けてもよい。
(4)本実施例においてキャップ部材58のキャッピング動作はギャップPGが変化する方向への移動とともにキャリッジ36の装置幅方向における移動も含めたものであるが、この構成に代えて、キャップ部材58のキャッピング動作はギャップPGが変化する方向への移動のみであってもよい。
■■■第2の実施例■■■■
次いで図11ないし図14を参照して第2の実施例に係るギャップ調整手段80について説明する。本実施例では、規制手段82がカム部材84と筐体52との間で作用する点で第1の実施例と異なる。本実施例においてスライダ部材60の構成は第1実施例と同じ構成であるので、スライダ部材60の詳細な説明は省略する。
ここで、図12を参照してカム部材84について説明する。カム部材84の下部には階段状のカム面86が設けられており、互いに滑らかに接続されている第1当接部86aと、第2当接部86bと、第3当接部86cと、第4当接部86dとを備えている。これらの当接部86a、86b、86c、86dはスライダ部材60の上面側に形成された支持部60bによって支持される。また、カム部材84の装置高さ方向(図11及び図13(A)におけるZ軸方向)における厚みは、第1当接部86a、第2当接部86b、第3当接部86c、第4当接部86dの順に厚くなっている。
また、カム部材84において装置背面側端部には装置背面側に向けて突出する突出部84bが設けられている。突出部84bは、装置本体12に設けられた前記係合部(不図示)と係合した状態でキャリッジ36を移動させることによりカム部材84を筐体52及びスライダ部材60に対して相対移動させ、ギャップPGを調整可能に構成されている。
また、カム部材84の上部には装置幅方向(図12におけるX軸方向)に間隔をおいて一対のフック状の被規制部84cが設けられている。カム部材84の上面84a及びフック状の被規制部58bは図9に示すようにカム部材84がキャリッジ36の筐体52に取り付けられた状態において筐体52の当接部52aを装置高さ方向(図13(A)及び図13(B)におけるZ軸方向)において挟み込んでいる。尚、本実施例において、装置高さ方向におけるカム部材84の上面84aとフック状の被規制部84cとの間の距離は筐体52の当接部52aの装置高さ方向の寸法よりわずかに大きく設定されている。
また、図11、図13(A)及び図13(B)を参照するにキャリッジ36の当接部52aの上部には、装置幅方向に沿って間隔をおいて複数のリブ88が設けられた規制部90が設けられている。
図11及び図13(A)に示すように非キャッピング時、つまりキャップ部材58により記録ヘッド38が覆われていない状態においてキャリッジ36の筐体52は、その自重によりカム部材84を介してガイド部材56上のスライダ部材60により支持された状態にある。ここで、筐体52の当接部52aはカム部材84の上面84aと接触し、上面84aにより支持されている。
図13(A)に示すように当接部52aがカム部材84の上面84aと接触している状態では、カム部材84の上面84aとフック状の被規制部84cとの間の距離は筐体52の当接部52aの装置高さ方向の寸法よりわずかに大きく設定されているので、規制部90と被規制部84cとは接触していない。つまり、カム部材84が筐体52に対して相対移動する際、被規制部84cは規制部90により装置幅方向への移動を規制されていない状態である。
次いで、図13(B)に示すように、キャップ部材58が記録ヘッド38を覆い、筐体52を装置高さ方向に持ち上げた状態、つまりキャッピング時において筐体52が装置高さ方向上方に変位すると、筐体52の当接部52aも上方に変位するので、カム部材84の上面84aと離間する。そして、カム部材84の被規制部84cが筐体52の当接部52aの上部に設けられた規制部90と接触する。具体的には、被規制部84cは規制部90のリブ88とリブ88との間の部位90aと接触する。尚、本実施例における規制部90はリブ88と、リブ88間の部位90aとを備えている。
また、本実施例では、装置幅方向に沿って部位90aが複数設けられている。リブ88とリブ88との間に設けられた部位90aの装置幅方向における長さは、各当接部86a、86b、86c、86dの長さにそれぞれ対応するように構成されている。
ここで、部位90aと接触した状態にある被規制部84cが筐体52に対して装置幅方向に相対移動しようとすると、移動方向先のリブ88と接触してリブ88に筐体52に対する相対移動を規制される。すなわち、被規制部84cは、装置幅方向においてリブ88、88によりリブ88とリブ88との間の部位90aの範囲内のみでの相対移動を許容される。また、キャッピング時において筐体52は持ち上げられた状態にあるので、被規制部84cは規制部90に押圧された状態となる。したがって、被規制部84cがリブ88を乗り越えて隣り合う部位90aに移動することを規制できる。
したがって、本実施例において被規制部84cは、該被規制部84cと接触している部位90aから隣り合う部位90aへの相対移動を規制されるので、カム部材84において被規制部84cと接触している部位90aに対応する当接部86a、86b、86c、86dの長さ以上の装置幅方向への相対移動を規制することができる。すなわち、カム部材84において当接部86a、86b、86c、86dが切り換わることを規制することができる。
本実施例によれば、キャップ部材58によりギャップPGが変化する方向において筐体52をカム部材84より離れる方向に変位させた際、被規制部84cは規制部90と接触する。つまり、キャッピング時において被規制部84cは規制部90と接触するので、カム部材84が筐体52及びスライダ部材60に対して振動等により不用意に移動し、ギャップPGが変化することを抑制することができる。また、キャッピング時以外の状態では、被規制部84cは規制部90と接触しないので、ギャップを切り換える際の妨げにならない。
また、本実施例によれば、被規制部84cには装置幅方向に間隔をおいて複数のリブ88が設けられ、被規制部84cは、規制部90におけるリブ88の間の部位90aと接触する。本実施例では、リブ88の間隔をカム部材84の各ギャップ位置PG1、PG2、PG3、PG4に対応する当接部86a、86b、86c、86dの長さに対応させているので、被規制部84cはリブ88の間の部位90aと接触した際、被規制部84cは当接部86a、86b、86c、86dの長さ以下においてリブ88間を相対移動可能であるが、リブ88が当接部86a、86b、86c、86dの長さ以上のカム部材84と筐体52との相対移動を妨げるので、ギャップPGが切換わることを防止する。したがって、カム部材84が筐体52及びスライダ部材60に対して振動等により不用意に移動し、ギャップPGが変化することを抑制することができる。
<<キャッピング時におけるPG1におけるギャップ調整手段の装置高さ方向の変位規制手段について>>
本実施例においても、PG1においてスライダ部材60の規制部60cがカム部材84の上面84aと係合して装置高さ方向への変位を規制する手段が設けられている。本実施例では、第1の実施例と異なり、キャッピング時に筐体52とカム部材84とが離間せず、筐体52とともにカム部材84が上方に変位する。このため、PG1においてキャッピング状態となるとカム部材84の上面84aと係合する規制部60cによりスライダ部材60が装置高さ方向上方に変位し、ガイド部材56から離間する虞がある。
本実施例では、ギャップPG1の状態でキャッピング時におけるスライダ部材60の装置高さ方向への変位を規制する規制手段が設けられている。以下、説明する。
図14に示すように、ガイド部材56において装置幅方向における−X軸方向側の端部、すなわちホームポジションには、庇状の規制部56a、56b(図14参照)が設けられている。キャリッジ36がホームポジションに位置した状態において、規制部56aは、第1被規制部60dの上方に位置する。また、規制部56bは第2被規制部60eの上方に位置する。したがって、キャリッジ36がホームポジションに位置する際、スライダ部材60が装置高さ方向上方に持ち上がることを規制することができる。
また、この状態では、カム部材84は上面84aがスライダ部材60の規制部60cと接触しており、カム部材84とスライダ部材60との間に摩擦力が生じる。その結果、カム部材84のスライダ部材60に対する装置幅方向における相対移動を規制することができる。さらに、カム部材84はスライダ部材60の規制部60cにより装置高さ方向における変位を規制される。したがって、ガイド部材56の規制部56a、56bにより装置高さ方向における変位を規制されたスライダ部材60は、カム部材84を介してキャリッジ36の筐体52の装置高さ方向への変位を規制することができる。尚、本実施例においてもギャップPG3、PG4においてキャリッジ36の筐体52は、係合部材76により装置高さ方向への変位を規制される。
(1)本実施例において規制部90には、複数のリブ88を設ける構成としたがこの構成に代えて、規制部90には摩擦部材を設ける構成としてもよい。この構成によれば、キャッピング時において規制部90とカム部材84の被規制部84cとの間に生じる摩擦力を大きくすることができ、キャッピング時にカム部材84が筐体52及びスライダ部材60に対して装置幅方向に相対移動することをより確実に抑制することができる。
(2)本実施例において規制部90には、複数のリブ88を設ける構成としたがこの構成に代えて、規制部90を平坦な面とし、被規制部84cの規制部90と対向する側の端部を摩擦材料で構成してもよい。
■■■第3の実施例■■■■
図15(A)及び図15(B)を参照して、第3の実施例に係る規制手段92について説明する。本実施例に係る規制手段92は、カム部材94の筐体52に対する相対移動をラックにより規制する点で第2の実施例と異なる。
筐体52の当接部52aの上部には装置幅方向に沿ってラック状の規制部96が設けられている。また、カム部材94の被規制部94cにおいて、規制部96と対向する側の端部には規制部96のラックと噛み合う噛合部94dが設けられている。尚、カム部材94において被規制部94cに噛合部94dが設けられている点以外は第2実施例におけるカム部材84と同じ構成であるので説明を省略する。
図15(A)に示すように非キャッピング時、つまりキャップ部材58により記録ヘッド38が覆われていない状態においてキャリッジ36の筐体52は、その自重によりカム部材94を介してガイド部材56上のスライダ部材60により支持された状態にある。ここで、筐体52の当接部52aはカム部材94の上面94aと接触し、上面94aにより支持されている。
図15(A)に示すように当接部52aがカム部材94の上面94aと接触している状態では、カム部材94の上面94aとフック状の被規制部94cとの間の距離は筐体52の当接部52aの装置高さ方向の寸法よりわずかに大きく設定されているので、規制部96のラックと被規制部94cの先端の噛合部94dとは噛み合っていない状態であり、規制部96と被規制部94cとは接触していない。つまり、カム部材94が筐体52に対して相対移動する際、被規制部94cは規制部96により装置幅方向への移動を規制されていない状態である。
次いで、図15(B)に示すように、キャップ部材58が記録ヘッド38を覆い、筐体52を装置高さ方向に持ち上げた状態、つまりキャッピング時において筐体52が装置高さ方向上方に変位すると、筐体52の当接部52aも上方に変位するので、カム部材94の上面94aと離間する。そして、カム部材94の被規制部94cが筐体52の当接部52aの上部に設けられた規制部96と接触する。具体的には、被規制部94cの先端の噛合部94dと規制部96のラックとが噛み合った状態となる。したがって、カム部材84は筐体52に対する相対移動を規制されることとなる。
本実施例では、筐体52の規制部96には装置幅方向に沿ってラックが形成され、カム部材94の被規制部94cには規制部96のラックと噛み合う噛合部94dが形成されている。これによりキャッピング時に被規制部94cの噛合部94dと筐体52の規制部96のラックとが噛み合うことになるので、キャッピング時にカム部材94が筐体52及びスライダ部材60に対して装置幅方向に相対移動することをより確実に抑制することができる。
<<<第1ないし第3の実施例における変更例>>>
本実施例において、キャリッジ36の筐体52は、インクカートリッジを収容する部分と記録ヘッド38を保持する部分とを一体に構成したが、この構成に代えて、筐体52において前記キャリッジ駆動機構(不図示)を備えるとともに前記インクカートリッジを収容する部分と記録ヘッド38を保持する部分とを別体とし、記録ヘッド38がキャップ部材58によりキャッピングされた際、前記インクカートリッジを収容する部分を前記記録ヘッド38を保持する部分の変位に連動しないように構成してもよい。このように構成すれば、記録ヘッド38がキャップ部材58によりキャッピングされた際、筐体52において前記インクカートリッジを収容する部分は、記録ヘッド38を保持する部分の装置高さ方向における変位に連動しないので、前記キャリッジ駆動機構(不図示)の装置高さ方向に位置が変わることが無く、前記キャリッジ駆動機構(不図示)におけるベルトの負荷を一定に保つことができる。
また、本実施形態では本発明に係る規制手段66、82、92を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 画像読取装置、16 用紙収容カセット、
18 ピックアップローラー、20 給送部、22 給送ローラー、
24 第1給送従動ローラー、26 第2給送従動ローラー、28 搬送部、
30 搬送駆動ローラー、32 搬送従動ローラー、34 記録部、
36、102 キャリッジ、38、104 記録ヘッド、40 プラテン、42 排出部、44 排出駆動ローラー、46 排出従動ローラー、48 排出スタッカー、
50 反転経路、52、112 筐体、52a 当接部、54、80 ギャップ調整手段、56 ガイド部材、56a、56b、60c、90、96 規制部、
58、106 キャップ部材、58b、84c、94c 被規制部、60 スライダ部材、60a スライダ部、60b 支持部、60d 第1被規制部、60e 第2被規制部、
62、84、94 カム部材、62a、84a、94a 上面、62b、84b 突出部、
64、86 カム面、64a、86a 第1当接部、64b、86b 第2当接部、
64c、86c 第3当接部、64d、86d 第4当接部、
66、82、92 規制手段、68 ラック、70 規制部材、70a、94d 噛合部、
72 フレーム、74 取付金具、76 係合部材、78 付勢部材、88 リブ、
90a 部位、98、108 係合部、100、110 スリット、P 用紙、
PG、PG1、PG2、PG3、PG4 ギャップ

Claims (8)

  1. 媒体に記録を行う記録ヘッドを筐体に備えた、第1の方向に移動可能なキャリッジと、
    前記第1の方向に延設され、前記キャリッジを支持するとともに前記キャリッジを前記第1の方向に案内するガイド部材と、
    前記ガイド部材に対して前記筐体の位置を調整することにより前記媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップを調整するギャップ調整手段と、
    前記第1の方向における所定の位置で前記記録ヘッドと対向し、前記ギャップが変化する方向に変位して前記記録ヘッドを覆うキャップ部材と、
    を備え、
    前記ギャップ調整手段は、
    前記キャリッジの移動に伴い前記ガイド部材の上側をスライドするスライダ部材と、
    前記筐体の一部と前記スライダ部材との間に介在し、前記筐体と前記スライダ部材に対して前記第1の方向に相対的に移動することにより前記キャリッジの筐体を前記ギャップが変化する方向に変位させる形状を備えたカム部材と、
    前記所定の位置で前記キャップ部材により前記筐体が前記カム部材から離れる方向に変位させられた際、前記カム部材の前記筐体及び前記スライダ部材に対する移動を規制し、前記カム部材が前記ギャップを変化させることを抑制する規制手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記規制手段は前記筐体に対して前記ギャップが変化する方向において前記筐体とは連動せずに移動可能な、前記カム部材の上面を押圧する規制部材からなり、前記所定の位置で前記キャップ部材により前記筐体が前記カム部材から離れる方向に変位させられた際、前記カム部材の上面を押圧した状態が維持される規制部材を有する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記規制部材の前記カム部材の上面との接触部は摩擦材料で構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の記録装置において、前記カム部材の上面には前記第1の方向に沿ってラックが形成され、前記規制部材の前記カム部材と対向する端部には前記ラックと噛み合う噛合部が形成されている
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1に記載の記録装置において、前記規制手段は、前記カム部材に設けられた被規制部と、前記筐体に設けられた規制部と、を備え、
    前記キャップ部材により前記ギャップが変化する方向において前記筐体を前記カム部材より離れる方向に変位させた際、前記被規制部は前記規制部と接触する、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5に記載の記録装置において、前記規制部には前記第1の方向に間隔をおいて複数のリブが設けられ、
    前記被規制部は、前記規制部における前記リブの間の部位と接触する、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項5に記載の記録装置において、前記規制部には前記第1の方向に沿ってラックが形成され、前記被規制部には前記ラックと噛み合う噛合部が形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記規制部の前記カム部材の被規制部との接触部は摩擦材料で構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
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