JP2016074060A - 遠隔作業自動機及びその作業方法 - Google Patents

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拓也 上原
Takuya Uehara
拓也 上原
直孝 菅沼
Naotaka Suganuma
直孝 菅沼
隆史 園浦
Takashi Sonoura
隆史 園浦
紘司 上田
Koji Ueda
紘司 上田
武人 福島
Taketo Fukushima
武人 福島
祐輔 三ツ谷
Yusuke Mitsuya
祐輔 三ツ谷
陽 露木
Akira Tsuyuki
陽 露木
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Abstract

【課題】歩行のための脚による作業を可能とすること。【解決手段】胴部12に複数本設けられると共に複数の関節21〜24を備えたリンク機構からなる脚11と、胴部内に収容されて脚の動作を制御する制御ユニット13と、胴部に設置されてこの胴部の姿勢を検知する姿勢センサとしての加速度センサ14、角速度センサ15とを有し、脚の動作により移動する多脚ロボット10であって、脚11は、第3リンク27の脚先28の位置及び姿勢を決定するために4以上の関節自由度を備えた冗長自由度脚を有し、この冗長自由度脚の第3リンクには、リンク軸Oに沿う方向の荷重とリンク軸Oに垂直な方向の荷重とを計測する第1力センサとしてのX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31が設置されたものである。【選択図】 図9

Description

本発明の実施形態は、複数の関節を備えた脚の動作により移動すると共に、前記脚を用いて作業を行う遠隔作業自動機及びその作業方法に関する。
悪路または災害現場などのようにガレキが散乱した路面を移動する手段としては、大口径の車輪や無限軌道(クローラ)が広く用いられ、このような環境で活動するロボットにもこれらの移動手段が適用されている。一方、人間の活動環境である建物内の廊下や階段での移動、または段差や傾斜地等の不整地での移動を哺乳動物のような歩行によって実現する脚機構も、ロボットにおいて有効な解決手段である。
2脚以上の多脚機構を備えるロボット等の遠隔作業自動機は、車輪式やクローラ等の無限軌道式の移動機構を有するものに比べて踏破性に優れ、段差や路面状態が悪い環境では車輪式や無限軌道式に比較して優位性を持つ。
特に、4脚以上の脚を有する脚式移動(歩行)ロボット等の遠隔作業自動機は、3本の脚が常時設置する状態(3点支持状態)を保ちつつ移動できるため、階段や不整地での移動に適している。また、積載可能な運搬物の質量が2脚ロボットに比して大きく、傾斜地における重量物運搬時の姿勢安定性においても優れている。更に、足裏を平面にして自立のための支持面積を確保する必要もないため、脚先を尖頭形状または半球形状にすることにより、凹凸形状の路面における着地位置選定に自由度が高い点でも優位である。
特開2005−161427号公報
多脚機構を用いて歩行する遠隔作業自動機が、設備内のスイッチやブレーカ等の入切操作、床面に落下した物体の排除、または自らに積載した積載物の積み下ろし等の作業を行う場合には、一般にマニピュレータ等の機構を追加して搭載する必要がある。しかしながら、マニピュレータ等の機構の追加搭載は、その機構の重量増加分だけ、遠隔作業自動機の運搬可能な重量を減少させ、また、積載物のない作業を実施する場合でも遠隔作業自動機の自重が増加するため消費エネルギが増大し、更に、バッテリを搭載する遠隔作業自動機の場合には活動時間が短くなるという課題がある。
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、歩行のための脚による作業が可能な遠隔作業自動機及びその作業方法を提供することを目的とする。
本発明に係る実施形態の遠隔作業自動機は、胴部に複数本設けられると共に複数の関節を備えたリンク機構からなる脚と、前記胴部内に収容されて前記脚の動作を制御する制御装置と、前記胴部に設置されてこの胴部の姿勢を検知する姿勢センサとを有し、前記脚の動作により移動する遠隔作業自動機であって、前記脚は、先端リンクの脚先の位置及び姿勢を決定するために4以上の関節自由度を備えた冗長自由度脚を有し、この冗長自由度脚の前記先端リンクには、この先端リンクの軸方向の荷重とこの軸方向に垂直な方向の荷重との少なくとも一方を計測する第1力センサが設置されて構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る実施形態の遠隔作業自動機の作業方法は、胴部に複数本設けられると共に複数の関節を備えたリンク機構からなる脚と、前記胴部内に収容されて前記脚の動作を制御する制御装置と、前記胴部に設置されてこの胴部の姿勢を検知する姿勢センサとを有し、前記脚の動作により移動し、前記脚は、先端リンクの脚先の位置及び姿勢を決定するために4以上の関節自由度を備えた冗長自由度脚を有し、この冗長自由度脚の前記先端リンクには、この先端リンクの軸方向の荷重とこの軸方向に垂直な方向の荷重との少なくとも一方を計測する第1力センサが設置された遠隔作業自動機の作業方法であって、前記胴部を床または地面に着座させ、この着座状態で、前記冗長自由度脚を前記床または地面から離反させ、この離反した前記冗長自由度脚を動作させることで作業を行うこと特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、歩行のための脚による作業を可能とすることができる。
本発明に係る遠隔作業自動機の第1実施形態を示す斜視図。 図1のII矢視図。 図1及び図2の第3リンクを拡大に示す斜視図。 図3の第3リンクを軸方向に沿って切断して示す断面図。 図1及び図2の着座構造体の一例を示す部分側断面図。 図1及び図2の着座構造体の他の例を示す部分側断面図。 図1及び図2の着座構造体の更に他の例を示す部分側面図。 図1の遠隔作業自動機を操作指令装置と共に示すブロック図。 図1の遠隔作業自動機による作業状況を説明する説明図。 図1の遠隔作業自動機による作業時の姿勢制御の一例を示す説明図。 図1の遠隔作業自動機による作業時の姿勢制御の他の例を説明する説明図。 本発明に係る遠隔作業自動機の第2実施形態を示す平面図。 図12の固定機構部を示し、(A)がその固定状態における側断面図、(B)がその固定状態における平面図、(C)が動作途中状態における側断面図。 図12における固定機構部の他の例を示す概略側面図。 図12における各脚の第3リンクを軸方向に沿って切断して示す断面図。 図12の遠隔作業自動機による作業状況を示し、(A)が積載物を持ち上げる前の状態を、(B)が積載物を持ち上げた状態をそれぞれ示す側面図。 図12の遠隔作業自動機による作業状態を示し、(A)が姿勢を崩した状態を、(B)が姿勢を安定にした状態をそれぞれ示す側面図。 図12の遠隔作業自動機における第3リンクの他の例を示す斜視図。 本発明に係る遠隔作業自動機の第3実施形態における各脚の第3リンクを示す斜視図。 図19の第3リンクにおける突起部を断面状態で示す平面図。 本発明に係る遠隔作業自動機の第4実施形態による作業状況(押し付け作業)の示す側面図。 図21の遠隔作業自動機による作業状況(引き寄せ作業)を示す側面図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図11)
図1は、本発明に係る遠隔作業自動機の第1実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1のII矢視図であり、更に、図9は、図1の遠隔作業自動機による作業状況を説明する説明図である。本第1実施形態におけるX、Y、Zの方向指示は、遠隔作業自動機としての多脚ロボット10の向きを示す相対座標である。+X方向が前方を、−X方向が後方を、+Y方向が右方を、−Y方向が左方を、+Z方向が上方を、−Z方向が下方をそれぞれ示す。
図1に示すように、多脚ロボット10は、胴部12に設けられた移動手段としての脚11と、この脚11の動作を制御する制御装置としての制御ユニット13と、胴部12の姿勢を検知する姿勢センサとしての加速度センサ14及び角速度をセンサ15と、多脚ロボット10の周囲環境を監視する監視カメラ16と、胴部12を床または地面1に着座させる着座構造体17とを有し、脚11の動作により移動可能に構成される。この多脚ロボット10の制御ユニット13は、オペレータにより操作される操作指令装置18との間で、多脚ロボット10の動作に必要な信号を送受信する。
脚11は、2本以上(実施形態では4本)が胴部12に設けられ、複数の関節21、22、23、24を備えたリンク機構として構成される。つまり、各脚11は、胴部12の下部のコーナー部分に第1関節21が取り付けられ、この第1関節21に第2関節22が取り付けられ、この第2関節22に第1リンク25を介して第3関節23が連結され、この第3関節23に第2リンク26を介して第4関節24が連結され、この第4関節24に先端リンクとしての第3リンク27が連結されて、リンク機構として構成される。
第1関節21の回転軸gはY方向に沿って設けられ、X方向に沿う第2関節22の回転軸hと直交する。この第2関節22の回転軸hは、Z方向に沿う第3関節23の回転軸iと直交し、この第3関節23の回転軸iは、Y方向に沿う第4関節24の回転軸kと直交する。
各脚11のうち少なくとも2本、本第1実施形態では4本の全てが、第3リンク27の脚先28の位置及び姿勢を決定するために4以上の関節自由度を備えた冗長自由度脚として構成されている。つまり、脚11は、歩行時に第3リンク27の脚先28を位置決めするためには第1関節21、第2関節22及び第4関節24を有して関節自由度が3であれば足りるが、第3関節27の脚先28の位置に加えて姿勢をも決定するために第1関節21、第2関節22、第3関節23及び第4関節24を有して関節自由度が4に設定されている。
具体的には、第1関節21及び第4関節24の回転により、多脚ロボット10は前後方向(X方向)に前進または後進する。また、第2関節22の回転により、多脚ロボット10は左右方向(Y方向)に左移動または右移動(横歩き)する。更に、第1関節21、第2関節22及び第4関節24の回転を組み合わせることにより、多脚ロボット10は上下方向(Z方向)回りに旋回する。
このように、脚11を歩行させるべく第3リンク27の脚先28を位置決めさせるためには、脚11は、第1関節21、第2関節22及び第4関節24を有する3つの関節自由度であれば足りる。これに対し、例えば図9に示すように、第2リンク26及び第3リンク27を屈曲させた状態で、これらの第2リンク26及び第3リンク27を旋回させて第3リンク27の脚先28の姿勢を変化させるためには、脚11に第3関節23が必要になる。このように、第3リンク27の脚先28の位置及び姿勢を決定するために、脚11は4個の関節21〜24を有して、4つの関節自由度を備えた冗長自由度脚となっている。
ここで、脚11の第1関節21、第2関節22、第3関節23及び第4関節24は、ともに図示しない電動モータ、エンコーダ(例えばアブソリュート式エンコーダ)、減速機、歯車及び軸受を具備する関節駆動機構により構成される。各関節21〜24の回転角度は、アブソリュート式エンコーダやポテンショメータによって絶対角度が計測される。また、各関節21〜24では、回転限界近傍に図示しないリミットスイッチ等が配置されることで、過回転による関節駆動機構の損傷が防止される。
また、各脚11における第3関節27の脚先28は、凹凸形状の床または地面1の着地位置選定の自由度を高めるために、半球形状または尖頭形状に形成されている。尚、多脚ロボット10は、脚11が4本あるものを述べたが、6本または8本等であってもよい。
また、各脚11の第3リンク27は、図3及び図4に示すように、第1力センサとしてのX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32及び第1ロードセル31が設置されている。ここで、第3リンク27の脚先28は、第3リンク27のリンク本体29に対し、コイルスプリング33及び衝撃吸収材34を介して、第3リンク27のリンク軸Oに沿う方向(Z方向)に進退可能に配置され、リンク本体29内に設置された第1ロードセル31にコイルスプリング33及び衝撃吸収材34が当接する。従って、脚先28に第3リンク27のリンク軸Oに沿うZ方向の荷重(力)が作用したとき、この荷重がコイルスプリング33及び衝撃吸収材34を経て第1ロードセル31に付与されることで、この第3リンク27のリンク軸Oに沿うZ方向の荷重が第1ロードセル31により計測される。
第3リンク27のリンク本体29には、第3リンク27のリンク軸Oに垂直なX方向の側面にX方向歪ゲージ30が、第3リンク27のリンク軸Oに垂直なY方向の側面にY方向歪ゲージ32がそれぞれ貼付される。X方向歪ゲージ30は、第3リンク27のリンク軸Oに対して垂直方向(X方向)の荷重(力)による曲げ歪を測定することで、このX方向の荷重(力)を計測する。また、Y方向歪ゲージ32は、第3リンク27のリンク軸Oに対して垂直方向(Y方向)の荷重(力)による曲げ歪を測定することで、このY方向の荷重(力)を計測する。
尚、X方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31は、いずれか一方が設置されるものでもよい。また、衝撃吸収材34はダンパとして機能し、脚11による多脚ロボット10の歩行時に、コイルスプリング33と共に床または地面1からの接地衝撃荷重を吸収する。
姿勢センサとしての加速度センサ14及び角速度をセンサ15は、図1に示すように、胴部12に設置されてこの胴部12の姿勢を検知する。つまり、加速度センサ14は、胴部12の水平2方向(X方向及びY方向)並びに垂直1方向(Z方向)の加速度を検知する。また、角速度センサ15は例えばジャイロセンサであり、胴部12におけるロール、ピッチ及びヨーの3軸の角速度を検知する。加速度センサ14により検知された加速度と、角速度センサ15により検知された角速度とによって胴部12の傾斜角度が求められる。
監視カメラ16は、図1及び図2に示すように、胴部12の前側面35に設置される前方監視カメラ、及び後側面36に設置される後方監視カメラの他、図示しないが、左側面37に設置される左側方監視カメラ、右側面38に設置される右側方監視カメラ、例えば底面39に設置される前下方監視カメラ、及び例えば底面39に設置される後下方監視カメラが用いられる。これらの監視カメラ16によって、多脚ロボット10の歩行時または後述の作業時における多脚ロボット10の周囲の状況が動画や静止画として取得される。
監視カメラ16のうち、前方監視カメラ及び後方監視カメラ2は、図示しないパンチルト機構を備えて、各脚11における脚先28の動作と多脚ロボット10周囲の外部環境との干渉を監視する。また、監視カメラ16は、通常CCDカメラが用いられるが、CMOSカメラ、赤外線カメラ、撮像管カメラなどが用いられてもよい。また、レーザもしくは超音波を3次元的にスキャンして距離を測定し、この距離情報を3次元データとする測定器を、監視カメラ16として用いてもよい。
胴部12の底面39には、動力源としてのバッテリ41が設置されると共に、このバッテリ41の周囲に複数の着座構造体17が配置される。バッテリ41は、通常二次電池が用いられるが、一次電池や燃料電池、太陽光パネルと二次電池とが組み合わせされたもの等であってもよい。また、着座構造体17は、図9に示すように、脚11が持ち上げられたときに胴部12を床または地面1に着座させるものであり、胴部12の荷重を支持する。
この着座構造体17の一例としては、図5に示すように弾性樹脂43から構成され、この弾性樹脂43が、第2力センサとしての第2ロードセル42を介して胴部12の底面39に取り付けられる。弾性樹脂43は、床または地面1に接触したときの荷重を吸収し、第2ロードセル42は、着座構造体17(弾性樹脂43)に作用する荷重(接地反力)を計測する。着座構造体17が胴部12の底面39に複数設置され、この着座構造体17に対応して第2ロードセル42が複数設けられることで、接地反力の分布が計測される。
尚、図示しないが、第2ロードセル42に代えて弾性体及び歪ゲージを用い、弾性体にひずみゲージを貼付し、弾性体に作用する荷重によりこの弾性体に生ずる歪を歪ゲージが測定することで、この歪から弾性体に作用する荷重(即ち、着座構造体17に作用する荷重)を計測してもよい。また、図示しないが、第2ロードセル42に代えて、コイルスプリング及び変位センサを用い、このコイルスプリングに作用する荷重により伸縮するコイルスプリングの伸縮量を変位センサが測定することで、この伸縮量からコイルスプリングに作用する荷重(即ち、着座構造体17に作用する荷重)を計測してもよい。
着座構造体17の他の例としては、図6に示すように、着座部材44と支持部材45との間にコイルスプリング46及び衝撃吸収樹脂47が介在されて構成されたものでもよい。この場合にコイルスプリング46が用いられることで着座構造体17の耐摩耗性が向上すると共に、着座構造体17のばね定数及び減衰率の調整が容易になる。また、着座構造体17の更に他の例として、図5または図6に記載の着座構造体17が、図7に示すように、胴部12の底面39に設置されてバッテリ41を下方から覆うバッテリ保護フレーム48の底部に設置されてもよい。
制御ユニット13は、図1に示すように、胴部12内に収容されて脚11の動作を制御するものであり、図8に示すように、制御コンピュータ50、モータドライバ51、センサユニット52、無線LANアダプタ53及び映像信号変換装置54を有して構成され、バッテリ41から給電される。
センサユニット52は、加速度センサ14、角速度センサ15、X方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31及び第2ロードセル42からの信号を増幅処理して制御コンピュータ50へ送信すると共に、これらの各センサ14、15、30、32、31、42へ電力を供給する。また、監視カメラ16からの映像情報は、制御コンピュータ50へ直接送信されると共に、映像信号をLAN回線で転送するビデオエンコーダなどの映像信号変換装置54を経て無線LANアダプタ53へ送信される。この映像信号は、加速度センサ14、角速度センサ15、X方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1のロードセル31及び第2ロードセル42からのセンサ情報と共に、多脚ロボット10のアンテナ55を経て操作指令装置18へ無線伝送される。
操作指令装置18に無線伝送された映像情報及びセンサ情報は、操作指令装置18のアンテナ56、無線LANアダプタ57及びハブ58を経て、操作指令装置18の制御コンピュータ60へ送信されると共に、操作指令装置18のモニタ61に表示される。オペレータが、無線指令装置18のマウス62、キーボード63またはジョイスティック64を操作することで制御コンピュータ60が操作指令を作成し、この操作指令はハブ58及び無線LANアダプタ57を経てアンテナ56から多脚ロボット10のアンテナ55へ無線伝送される。
制御コンピュータ50は、加速度センサ14、角速度センサ15、X方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31及び第2ロードセル42からのセンサ情報、並びに監視カメラ16からの映像情報などに基づいて、または操作指令装置18からの操作指令に基づいて、4本の脚11の各関節21〜24の回転角度を決定し、モータドライバ51を経て各脚11を動作させることで、脚11による歩行動作と後述の作業動作を制御する。
次に、多脚ロボット10の制御ユニット13(特に制御コンピュータ50)が制御する脚11による作業動作について、図9〜図11を用いて以下に説明する。
脚11による作業を行なう際には、4本の脚11の第1関節21及び第4関節24を回転駆動して脚11を屈曲させ、胴部12の底面39の着座構造体17を床または地面1に着座させる。図9では、4本の脚11のうち、床または地面1から離反し且つ胴部12の前側面35側に位置する第1脚11Aと第4脚11Dの少なくとも1本が作業を行う。胴部12の後側面36側に位置する第2脚11B及び第3脚11Cは、作業を行わず、後述の如く胴部12の姿勢安定のために用いられる。
図10に示すように、障害物2を手前に倒すまたは引き寄せるために、第1脚11A、第4脚11Dの第3リンク27の脚先28を−X方向に移動させる場合、この第1脚11A、第4脚11Dの脚先28には+X方向の力が作用する。このため、着座構造体17のうち、胴部12の前側面35側に位置する前方着座構造体17Aを支点に、胴部12の後側面37に位置する後方着座構造体17Bが浮き上がる方向にモーメントM1が多脚ロボット10に発生する。この場合には、第2脚11Bと第3脚11Cの少なくとも一方の脚先28を、前方着座構造体17Aよりも前方(+X方向)の床または地面1に接触して、力点(第1脚11A、第4脚11Dの脚先28)と支点(第2脚11B、第3脚11Cの脚先28)との距離を短く設定する。これにより、モーメントM1を減少させて、後方着座構造体17Bの浮き上がりを抑制する。
この場合には更に、第2脚11B、第3脚11Cの脚先28が床または地面1を押圧する。つまり、前方着座構造体17A回りのモーメントM1は、第1脚11A、第4脚11Dの脚先28の位置と、第1脚11A、第4脚11Dの第3リンク27のX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31で測定したX、Y、Z方向の力とから算出される。そして、この前方着座構造体17A回りのモーメントM1に釣り合うモーメントM2を発生させるように、第2脚11B、第3脚11Cの脚先28により床または地面1を押圧させる。これにより、第1脚11A、第4脚11Dによってより重い障害物2の撤去が可能になる。
垂直な壁面に設置されたブレーカ等を第1脚11A、第4脚11Dの脚先28で押し上げる場合のように、第1脚11A、第4脚11Dの脚先28により対象物を押し上げる上昇動作においても、図10と同様にして、前方着座構造体17A回りのモーメントM1を制御する。これにより、重いブレーカ等の対象物を持ち上げ(押し上げる)作業が可能になる。
また、図11に示すように、障害物2を押し付けるまたは奥側に倒すために第1脚11A、第4脚11Dの第3リンク27の脚先28を+X方向へ移動させる場合、この第1脚11A、第4脚11Dの脚先28には−X方向の力が作用する。このため、このときには多脚ロボット10に、後方着座構造体17Bを支点に前方着座構造体17Aが浮き上がる方向にモーメントM3が発生する。この場合には、第2脚11B及び第3脚11Cの脚先28で、床または地面1における後方着座構造体17Bによりも後方(−X方向)を押圧することで、前述の後方着座構造体17B回りのモーメントM3に釣り合うモーメントM4が発生する。これにより、より重い障害物2の撤去が可能になる。
垂直な壁面に設置されたブレーカ等を第1脚11A、第4脚11Dの脚先28で押し下げる場合のように、第1脚11A、第4脚11Dにより対象物を押し下げる下降作業においても、図11と同様にして、後方着座構造体17B回りのモーメントM3を制御する。これにより、主にブレーカ等の対象物を下降させる(押し下げる)作業が可能になる。
図10に示す引き寄せまたは押し上げ等の作業や、図11に示す押し付けまたは押し下げ等の作業は、これらの作業を実行する第1脚11A、第4脚11Dの第3リンク27にX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31の少なくとも1つが設置され、これらのX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31により第1脚11A、第4脚11Dの第3リンク27に作用する荷重(力)を計測することにより、この第1脚11A、第4脚11Dの第3リンク27の脚先28が障害物2や対象物に作用している荷重(力)の計測が可能になる。このため、この第1脚11A、第4脚11Dが障害物2や対象物を引き寄せまたは押し付け等の作業を実行する際に力の制御が可能になって、障害物2の移動開始、移動途中、停止などの状態に応じた力を障害物2や対象物に作用することができ、この結果、作業後の障害物2や対象物の移動位置を制御することが可能になる。
また、図10または図11の作業において前方着座構造体17Aまたは後方着座構造体17Bが浮き上がる状況を把握するためには、胴部12に設置された加速度センサ14、角速度センサ15にてそれぞれ計測された加速度、角速度、及びこれらから算出された胴部12の傾斜角度を用い、更に、着座構造体17(前方着座構造体17A、後方着座構造体17B)に内蔵された第2ロードセル42による計測荷重を用いる。
つまり、図10または図11の作業において前方着座構造体17Aまたは後方着座構造体17Bが浮き上がって胴部12がこれに応じた方向に傾斜したときには、加速度センサ14、角速度センサ15によりそれぞれ計測される胴部12が傾斜したときの加速度、角速度、並びにこれらの加速度及び角速度から算出した胴部12の傾斜角度から、胴部12の傾斜状況を認識する。これにより、作業を行う第1脚11A、第4脚11Dの動作、または作業を行わず例えば床または地面1を押圧する第2脚11B、第3脚11Cの動作を、胴部12の上述の傾斜を戻す方向に操作することが可能になる。
また、図10または図11の作業中において着座構造体17(前方着座構造体17A、後方着座構造体17B)に作用する荷重を、着座構造体17に設置された第2ロードセル42が計測することで、これらの前方着座構造体17A、後方着座構造体17Bに作用する荷重(力)のバランスを監視することができ、これにより、前方着座構造体17A、後方着座構造体17Bの浮き上がりを事前に予測することが可能になる。従って、作業を行う第1脚11A、第4脚11Dの動作、または作業を行わず例えば床または地面1を押圧する第2脚11B、第3脚11Cの動作を、胴部12に傾斜が発生する前に実行させることで、多脚ロボット10の姿勢を安定化できる。
以上に構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果が(1)及び(2)を奏する。
(1)図1及び図9に示すように、4個の関節21〜24を有して4つの関節自由度を備えた冗長自由度脚としての脚11には、その第3リンク27に、この第3リンク27に作用する荷重を計測する第1力センサとしてのX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32及び第1ロードセル31が設置されている。このため、胴部12を着座構造体17を介して床または地面1に着座させた状態で、脚11を用いて障害物2等に作用する力を制御できるので、この障害物2等を移動させる作業を脚11により好適に実施できる。従って、多脚ロボット10に作業を実施させるためのマニュピュレータを搭載する必要がないので、その重量増加分だけ、多脚ロボット10の運搬性能の低下及び消費エネルギの増大を共に回避できる。
(2)冗長自由度脚としての脚11を用いた作業中に、胴部12の姿勢を検知する姿勢センサとしての加速度センサ14、角速度センサ15からの検知情報や、着座構造体17内の第2ロードセル42からの荷重情報を用いて、作業を行う第1脚11A、第4脚11Dの動作と、作業を行わない第2脚11B、第3脚11Cの動作とを制御することで、多脚ロボット10の作業中における姿勢の安定を確保できる。
[B]第2実施形態(図12〜図18)
図12は、本発明に係る遠隔作業自動機の第2実施形態を示す平面図である。また、図15は、図12における各脚の第3リンクを軸方向に沿って切断して示す断面図である。更に、図16は、図12の遠隔作業自動機による作業状況を示し、(A)が積載物を持ち上げる前の状態を、(B)が積載物を持ち上げた状態をそれぞれ示す側面図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態の遠隔作業自動機としての多脚ロボット70が第1実施形態と異なる点は、図12に示すように、多脚ロボット70の胴部12における底面39に対向する天面40に、積載物3を固定するための固定機構部71が設けられると共に、図15に示すように、4本の脚11の脚先72が回転自由度を有して構成された点等である。
つまり、本第2実施形態の多脚ロボット70では、図12及び図16に示すように、胴部12の天面40に、積載物3を積載して運搬するため、この障害物3の両側に形成された耳部4をそれぞれ拘束する固定機構部71が、胴部12の天面40に設置されている。ここで、積載物3は、多脚ロボット10の作業に必要なツールや資材などである。
固定機構部71は、例えば図13に示すように、胴部12の天面40に対向して立設された弾性変形可能な一対のフック板73A及び73Bである。これらのフック板73A及び73Bは、積載物3の耳部4に形成された貫通孔6に挿入されると共に、外側に上側斜面74及び下側斜面75を有する山部を備える。
図13(A)及び(B)に示すように、フック板73A及び73Bが積載物3の耳部4の貫通孔6に挿入されたときに、フック板73A、73Bのそれぞれの下側斜面75が積載物3の耳部4の上縁76を係止することで、積載物3がフック板73A及び73Bにより垂直方向に拘束されて固定される。また、この固定状態で積載物3が上方へ持ち上げられたときには、図13(C)に示すように、フック板73A及び73Bは、積載物3の耳部4の上縁76により押圧されて互いに接近するように弾性変形し、これにより、積載物3がフック板73A及び73Bの拘束から外れる。
積載物3の耳部4をフック板73A及び73Bにより固定する際には、積載物3の耳部4の下縁77がフック板73A及び73Bの上側斜面74を押圧して、これらのフック板73A及び73Bを互いに接近させるように弾性変形させることで、フック板73A及び73Bが積載物3の耳部4の貫通孔5内に挿入される。
また、固定機構部71は、例えば図14に示すように、胴部12の天面40に立設片78を立設させ、1枚のフック板79をピン80を介して立設片78に回転自在に軸支させ、このフック板79と天面40との間に介装された圧縮コイルスプリング81が、フック板79を積載物3の耳部4に係止させるべく付勢して、積載物3を垂直方向に拘束するものであってもよい。
この場合にも、積載物3は垂直方向に持ち上げられることでフック板79による拘束が解除され、垂直方向に下降されることでフック板79により拘束される。尚、圧縮コイルスプリング81に代えて捩りコイルスプリングや板ばね等を用いてもよい。また、圧縮コイルスプリング81等のばねによる弾性力に代えて、図示しない回転モータやリニアモータ、ボイスコイルモータ、ソレノイド等のアクチュエータを用いてフック板79を回転させてもよい。
また、図15に示すように、多脚ロボット70における4本の脚11の第3リンク27における脚先72は、その軸部72Aが第3リンク27のリンク本体29内に収容されるが、この軸部72Aは、軸受82及び83を介してリンク本体29、コイルスプリング33及び衝撃吸収材34に対し、第3リンク27のリンク軸O回りに回転自在に配設されている。これにより、脚先72は、第3リンク27のリンク本体29に対し進退可能に設けられて、コイルスプリング33及び衝撃吸収材34を介して第1ロードセル31に荷重を付与可能に構成されると共に、第3リンク27のリンク軸O回りに回転自在な回転自由度を有して構成される。
図16及び図17に後述の如く示すように、積載物3の例えばアーチ形状の把手5内に脚11の第3リンク27の脚先72を挿入し、脚11を動作させることで積載物3を持ち上げて所定位置に降ろす際には、積載物3の把手5に対して脚11の第3リンク27の位置が刻々と変化する。このとき、積載物3の把手5に接する第3リンク27の脚先72が第3リンク27のリンク軸O回りに回転することで、脚先72による把手5の支持点が、積載物3の重心位置の鉛直上方に常時位置づけられる。これにより、脚11により持ち上げられた積載物3が傾いて回転する不具合が防止される。
次に、図16及び図17に示すように、多脚ロボット70の胴部12の天面40に積載された積載物3を所定位置に移動させる動作を説明する。この動作も、図8に示す制御ユニット13(特に制御コンピュータ50)が脚11を制御することで実行される。
この積載物3を移動させる際にも、まず、多脚ロボット70における4本の脚11を屈曲させて、胴部12の底面39の着座構造体17を床または地面1に着座させる。この状態で、図16(A)に示すように、胴部12の天面40に積載された積載物3の把手5内に、多脚ロボット70の第1脚11A及び第4脚11Dにおける第3リンク27の脚先72を挿入して引っ掛ける。尚、積載物3の把手5は、アーチ形状に形成されて積載物3の略直上へ向かって例えば一対延出され、それぞれに脚先72が挿入されるものであるが、板形状に形成されて積載物4から両側方へ突設され、それぞれが脚先72により係止されるものでもよい。
次に、図16(B)に示すように、積載物3の把手5内に第1脚11A及び第4脚11Dの第3リンク27の脚先72を挿入した状態で、この第1脚11A及び第4脚11Dを動作させて積載物3を持ち上げ、この積載物3を胴部12の天面40の固定機構部71から離脱させる。上述の動作で第1脚11A及び第4脚11Dを作業に用いるのは、積載物3を多脚ロボット70の前方に移動させる場合であり、積載物3を多脚ロボット70の後方に移動させる場合には第2脚11B及び第3脚11Cを用い、積載物3を多脚ロボット70の左方に移動させる場合には第1脚11A及び第2脚11Bを用い、積載物3を多脚ロボット30の右方に移動させる場合には第3脚11C及び第4脚11Dを用いる。
例えば、第1脚11A及び第4脚11Dを用いて積載物3を移動させる場合、この第1脚11A及び第4脚11Dの第3リンク27に設置されたX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32及び第1ロードセル31によって、この第3リンク27に作用する荷重(力)を計測することで、第1脚11A及び第4脚11Dの第3リンク27の脚先28が積載物3の把手5に接触したか否かの検知が可能になる。更に、上述のX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32及び第1ロードセル31により計測された第1脚11A及び第4脚11Dの第3リンク27に作用する荷重(力)の方向と、第1脚11A及び第4脚11Dの各関節21〜24の回転角度とから認識される第1脚11A及び第4脚11Dの第3リンク27の向きとによって、この第1脚11A及び第4脚11Dの第3リンク27の脚先28が、積載物3を確実に持ち上げるために把手5の適切な位置に接触しているか否かを判断することが可能になる。
更に、第1脚11A及び第4脚11Dが積載物3を持ち上げる際に、この第1脚11A及び第4脚11Dの第3リンク27に作用する荷重(力)を、この第3リンク27のX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32及び第1ロードセル31が計測することで、この計測された荷重(力)が積載物3の重心位置に応じた荷重配分及び荷重方向になっているかの判断が可能になる。この荷重配分や荷重方向が適切でない場合には、第1脚11Aと第4脚11Dのそれぞれの第3リンク27に作用する荷重が略同等となるように、第1脚11Aと第4脚11Dの動作軌道を修正することで、積載物3の落下等の不具合を未然に防止することが可能になる。
図17(A)に示すように、第1脚11A及び第4脚11Dにより積載物3を持ち上げた状態でこの積載物3を多脚ロボット70の前方へ移動させると、多脚ロボット70及び積載物3を一体とした物体の重心位置が前方着座構造体17Aの前方(+X方向)になった段階で転倒モーメントが発生し、多脚ロボット70が前方へ転倒する。これを避けるために、多脚ロボット70の胴部12に設置された加速度センサ14及び角速度センサ15、または前方着座構造体17A及び後方着座構造体17Bに設置された第2ロードセル42を用いて、転倒防止操作を行う。
つまり、加速度センサ14及び角速度センサ15によって多脚ロボット70の胴部12が前方に傾斜し始めたことを検知したとき、図17(B)に示すように、後側面36側の第2脚11B及び第3脚11Cの少なくとも一方の第3リンク27の脚先72を床または地面1に接触させると共に、この接触点を、前方着座構造体17Aよりも前方に位置づけ、更に、この脚先72により床または地面1を押圧することで上述の転倒モーメントを解消する。それでも、転倒が抑制されない場合には、第1脚11A及び第4脚11Dによって積載物3を降ろす位置を多脚ロボット70の近傍位置に変更する。
また、前方着座構造体17A及び後方着座構造体17Bにそれぞれ設置された第2ロードセル42の計測値によって、積載物3を持ち上げた多脚ロボット70の重心位置を求め、例えば後方着座構造体17Bが持ち上げる前に多脚ロボット70の転倒を予測して、第2脚11B及び第3脚11Cの脚先72を、床または地面1における前方着座構造体17Aの前方に接触させて押圧させたり、第1脚11A及び第4脚11Dによる積載物3の降ろす位置を多脚ロボット70近傍に変更する。
床または地面1に設置された積載物3等を、多脚ロボット70の例えば第1脚11A及び第4脚11Dを用いて持ち上げ、胴部12の天面40に積載する場合には、胴部12の天面40に積載された積載物3を床または地面1に移動させる動作と逆の手順で、動作を実行する。
以上に構成されたことから、本第2実施形態によれば、胴部12の天面40と床または地面1との間で積載物3を移動させる作業に関して、第1実施形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏するほか、次の効果(3)及び(4)を奏する。
(3)多脚ロボット70における胴部12の天面40には、この天面40に積載される積載物3を垂直方向に拘束して固定する固定機構部71が設置されているので、多脚ロボット70の脚11による歩行中に、積載物3が胴部12から脱落することを確実に防止できる。
(4)積載物3の把手5内に挿入されて積載物3を持ち上げる脚11(例えば第1脚11A及び第4脚11D)の第3リンク27における脚先72は、第3リンク27のリンク軸O回りに回転自在な回転自由度を有して構成されている。このため、脚11が積載物3を持ち上げて移動させる間に、脚11の第3リンク27の積載物3に対する位置が変化する場合であっても、積載物3の把手5に接する第3リンク27の脚先72が第3リンク27のリンク軸O回りに回転することで、脚先28が把手5を支持する支持点を、積載物3の重心の直上位置に常に位置づけることができる。この結果、積載物3を、脚11の第3リンク27の脚先28から落下させることなく所定位置まで確実に移動させることができる。
尚、図18に示すように、脚11の第3リンク27のリンク本体29には、第3リンク27の脚先72と外部環境との干渉を確認するためのCCDカメラ84が、脚先位置認識センサとして設置されてもよい。このCCDカメラ84は、第3リンク27の脚先72を積載物3の把手5に接近させる際に脚先72と把手5とを監視し、また、脚11により持ち上げられた積載物3を降ろす際に周囲環境を監視する。更に、このCCDカメラ84は、脚11による積載物3の移動動作中に脚先72による把手5の支持状態をも監視する。この場合には、積載物3を落下させないように脚先72による把手5の支持位置を変更することが可能になる。ここで、脚先位置確認センサとしてはCCDカメラ84が用いられたが、CMOSカメラ、撮像管カメラ、レーザレンジファインダ、その他の撮像素子であってもよい。
[C]第3実施形態(図19、図20)
図19は、本発明に係る遠隔作業自動機の第3実施形態における各脚の第3リンクを示す斜視図である。この第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態における遠隔作業自動機としての多脚ロボット90が第1及び第2実施形態と異なる点は、冗長自由度脚としての脚11の第3リンク27のリンク本体29に、この第3リンク27のリンク軸Oに直交して積載物3の把手5に挿入される突起部91が突設され、この突起部91がリンク軸Oに直交する直交軸P回りに回転自在に構成された点である。
つまり、図20に示すように、脚11の第3リンク27におけるリンク本体29の側面には、リンク軸Oに直交する直交軸Pに沿って突起軸部92が設置され、この突起軸部92に軸受93を介して突起部91が、直交軸P回りに回転自在に取り付けられる。突起部91を積載物3の把手5に挿入させて脚11が積載物3を持ち上げて移動させる間に、脚11の第3リンク27の位置が積載物3に対して変化する場合であっても、積載物3の把手5に接する突起部91が突起軸部92(直交軸P)回りに回転することで、突起部91が把手5を支持する支持点が、積載物3の重心の直上位置に常に位置づけられることになる。これにより、積載物3が傾いて回転する不具合が防止される。
また、本第3実施形態では、脚11の第3リンク27におけるリンク本体29の側面に、例えばX方向歪ゲージ30に隣接してZ方向歪ゲージ94が貼付されている。突起部91に積載物3の把手5が引っ掛けられたときに第3リンク27に作用する第3リンク27のリンク軸Oに沿うZ方向の荷重(力)は、Z方向歪ゲージ94が測定するZ方向の曲げ歪の測定値から計測される。
以上のように構成されたことから、本第3実施形態によれば、胴部12の天面40と床または地面1との間で積載物3を移動させる作業に関して、第1及び第2実施形態の効果(1)、(2)及び(3)と同様な効果を奏するほか、次の効果(5)を奏する。
(5)脚11における第3リンク27にリンク軸Oに直交して配置された突起部91が、積載物3の把手5に挿入されてこの積載物3を引っ掛け、脚11の動作により、胴部12の天面40と床または地面1との間で積載物3を移動させる。このため、この積載物3の移動動作において、脚11における第4関節24の位置が胴部12の外側に張り出すことが防止または抑制される。この結果、脚11を動作させて積載物3を移動させる過程において、脚11の第4関節24が外部環境と干渉するリスクを低減できる。
[D]第4実施形態(図21、図22)
図21は、本発明に係る遠隔作業自動機の第4実施形態による作業状況(押し付け作業)の示す側面図である。また、図22は、図21の遠隔作業自動機による作業状況(引き寄せ作業)を示す側面図である。この第4実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第4実施形態の遠隔作業自動機としての多脚ロボット100が第1実施形態と異なる点は、胴部10の長さ寸法(前側面35、後側面36間距離)Lが高さ寸法(底面39、天面40間距離)Hよりも長い場合に、胴部12を床または地面1に着座させる着座構造体17(前方着座構造体17A、後方着座構造体17B)が胴部12の後側面36に設置された点である。
つまり、本第4実施形態では、胴部12の後側面36において、底面39側に前方着座構造体17Aが、天面40側に後方着座構造体17Bがそれぞれ設置されている。従って、多脚ロボット100を床または地面1に着座させる際には、胴部12の後側面36を床または地面1側に向け、胴部12の底面39を障害物2等の対象物に対向させた状態で、前方着座構造体17A及び後方着座構造体17Bにより胴部12を床または地面1に着座させる。
従って、本第4実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏するほか、次の効果(6)を奏する。
(6)多脚ロボット100では、胴部12の長さ寸法Lが高さ寸法Hよりも大きい場合に、胴部12の後側面36に着座構造体17(前方着座構造体17A及び後方着座構造体17B)が設置され、この着座構造体17を介して胴部12を床または地面1に着座させ、脚11を用いて作業を実施するよう構成されている。このため、図21に示すように、障害物2を奥側へ押し倒す作業において、胴部12の長さ寸法Lだけ第1脚11A、第4脚11Dを障害物2のより高い位置に設定できるので、障害物2を押すために大きな転倒モーメントを得ることができる。また、図22に示すように、第1脚11A、第4脚11Dの脚先28を障害物2の奥側(+X方向側)へアプローチできるので、脚11の脚先28を鉤爪や把持機構に交換する必要がなく、障害物2を容易に手前に引き寄せることができる。
[E]第5実施形態(図3、図4、図10、図11等参照)
この第5実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
第1実施形態では、脚11を用いて行う例えば図10及び図11に示す作業中に、前方着座構造体17Aまたは後方着座構造体17Bが浮き上がる状況を把握するために、胴部12に設置された加速度センサ14、角速度センサ15(図1)にて計測等された加速度、角速度、胴部12の傾斜角度を用いて胴部12の傾斜状況を認識し、更に、着座構造体17(前方着座構造体17A、後方着座構造体17B)に設置された第2ロードセル42(図5)が計測する前方着座構造体17A、後方着座構造体17Bに作用する荷重の計測値により、前方着座構造体17A、後方着座構造体17Bの浮き上がり(即ち胴部12の傾斜)を予測している。
これに対し、本第5実施形態では、上述の着座構造体17(前方着座構造体17A、後方着座構造体17B)の第2ロードセル42に代えて、脚11の第1力センサとしてのX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32及び第1ロードセル31(図3、図4)を用いることで、この第1力センサが計測する荷重(力)により胴部12の傾斜を予測しており、この点が第1実施形態と異なる。
図10、図11、図16及び図17等に示すように、床または地面1から離反した脚11(例えば第1脚11A、第4脚11D)を用いて障害物2や積載物3に対して作業を行う場合には、作業中における胴部12の転倒を防止するために、非作業中の脚11(例えば第2脚11B、第3脚11C)は、その脚先28、72が床または地面1に接触している。従って、このとき、非作業中の脚11(例えば第2脚11B、第3脚11C)の第3リンク27に設置された第1力センサとしてのX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31の計測荷重を用いることで、胴部12の傾斜を予測することが可能になる。この予測結果に基づいて、非作業中の脚11(例えば第2脚11B、第3脚11C)における脚先28、72により床または地面1を押圧すること等によって、胴部12の転倒を防止することが可能になる。
以上のように構成されたことから、本第5実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏するほか、次の効果(7)を奏する。
(7)本第5実施形態では、脚11を用いた作業中における胴部12の傾斜(転倒)を予測するために、着座構造体17(前方着座構造体17A、後方着座構造体17B)の第2ロードセル42に代えて、脚11の第1力センサとしてのX方向歪ゲージ30、Y方向歪ゲージ32、第1ロードセル31が用いられるので、着座構造体17の第2ロードセル42を省略できる。この結果、第5実施形態における多脚ロボットの重量を減少でき、多脚ロボットの運搬性能の向上及び消費エネルギの低減を実現できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 床または地面
2 障害物
3 積載物
10 多脚ロボット(遠隔作業自動機)
11 脚
12 胴部
13 制御ユニット(制御装置)
14 加速度センサ(姿勢センサ)
15 角速度センサ(姿勢センサ)
17 着座構造体
21 第1関節
22 第2関節
23 第3関節
24 第4関節
27 第3リンク(先端リンク)
28 脚先
30 X方向歪ゲージ(第1力センサ)
31 第1ロードセル(第1力センサ)
32 Y方向歪ゲージ(第1力センサ)
36 後側面
39 底面
40 天面
42 第2ロードセル(第2力センサ)
70 多脚ロボット(遠隔作業自動機)
71 固定機構部
72 脚先
82、83 軸受
84 CCDカメラ(脚先位置認識センサ)
90 多脚ロボット(遠隔作業自動機)
91 突起部
93 軸受
100 多脚ロボット(遠隔作業自動機)
O リンク軸
P 直交軸

Claims (10)

  1. 胴部に複数本設けられると共に複数の関節を備えたリンク機構からなる脚と、前記胴部内に収容されて前記脚の動作を制御する制御装置と、前記胴部に設置されてこの胴部の姿勢を検知する姿勢センサとを有し、前記脚の動作により移動する遠隔作業自動機であって、
    前記脚は、先端リンクの脚先の位置及び姿勢を決定するために4以上の関節自由度を備えた冗長自由度脚を有し、
    この冗長自由度脚の前記先端リンクには、この先端リンクの軸方向の荷重とこの軸方向に垂直な方向の荷重との少なくとも一方を計測する第1力センサが設置されて構成されたことを特徴とする遠隔作業自動機。
  2. 前記胴部には、底面または側面に、前記胴部を床または地面に着座させるための着座構造体が設置されたことを特徴とする請求項1に記載の遠隔作業自動機。
  3. 前記着座構造体には、この着座構造体に作用する荷重を計測する第2力センサが設置されたことを特徴とする請求項2に記載の遠隔作業自動機。
  4. 前記胴部の天面には、この天面に積載される積載物を固定するための固定機構部が設置されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遠隔作業自動機。
  5. 前記冗長自由度脚の先端リンクにおける脚先は、前記先端リンクの軸回りに回転自在な回転自由度を有して構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遠隔作業自動機。
  6. 前記冗長自由度脚の先端リンクには、この先端リンクの脚先と外部環境との干渉を確認するための脚先位置認識センサが設置されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遠隔作業自動機。
  7. 前記冗長自由度脚の先端リンクには、この先端リンクのリンク軸に直交して突出し、この突出方向の軸回りに回転自在な突起部が設置されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遠隔作業自動機。
  8. 胴部に複数本設けられると共に複数の関節を備えたリンク機構からなる脚と、前記胴部内に収容されて前記脚の動作を制御する制御装置と、前記胴部に設置されてこの胴部の姿勢を検知する姿勢センサとを有し、前記脚の動作により移動し、
    前記脚は、先端リンクの脚先の位置及び姿勢を決定するために4以上の関節自由度を備えた冗長自由度脚を有し、この冗長自由度脚の前記先端リンクには、この先端リンクの軸方向の荷重とこの軸方向に垂直な方向の荷重との少なくとも一方を計測する第1力センサが設置された遠隔作業自動機の作業方法であって、
    前記胴部を床または地面に着座させ、
    この着座状態で、前記冗長自由度脚を前記床または地面から離反させ、この離反した前記冗長自由度脚を動作させることで作業を行うこと特徴とする遠隔作業自動機の作業方法。
  9. 胴部に複数本設けられると共に複数の関節を備えたリンク機構からなる脚と、前記胴部内に収容されて前記脚の動作を制御する制御装置と、前記胴部に設置されてこの胴部の姿勢を検知する姿勢センサとを有し、前記脚の動作により移動し、
    前記脚は、先端リンクの脚先の位置及び姿勢を決定するために4以上の関節自由度を備えた冗長自由度脚を有し、この冗長自由度脚の前記先端リンクには、この先端リンクの軸方向の荷重とこの軸方向に垂直な方向の荷重との少なくとも一方を計測する第1力センサが設置され、
    前記胴部に設置されて前記胴部を床または地面に着座させるための着座構造体には、この着座構造体に作用する荷重を計測する第2力センサが設置された遠隔作業自動機の作業方法であって、
    前記着座構造体を床または地面に着座させ、
    この着座状態で、前記冗長自由度脚を前記床または地面から離反させ、この離反した前記冗長自由度脚を動作させることで作業を行い、
    この作業中に、前記第2力センサの計測値に基づいて非作業中の前記脚を前記床または地面に接触させることで、前記作業中の前記胴部の姿勢を制御することを特徴とする遠隔作業自動機の作業方法。
  10. 胴部に複数本設けられると共に複数の関節を備えたリンク機構からなる脚と、前記胴部内に収容されて前記脚の動作を制御する制御装置と、前記胴部に設置されてこの胴部の姿勢を検知する姿勢センサとを有し、前記脚の動作により移動し、
    前記脚は、先端リンクの脚先の位置及び姿勢を決定するために4以上の関節自由度を備えた冗長自由度脚であり、この冗長自由度脚の前記先端リンクには、この先端リンクの軸方向の荷重とこの軸方向に垂直な方向の荷重との少なくとも一方を計測する第1力センサが設置された遠隔作業自動機の作業方法であって、
    前記胴部を床または地面に着座させ、
    この着座状態で、前記冗長自由度脚を前記床または地面から離反させ、この離反した前記冗長自由度脚を動作させることで作業を行い、
    この作業中に、前記床または地面に接触した非作業中の前記冗長自由度脚における前記第1力センサの計測値に基づいて前記非作業中の前記冗長自由度脚を動作させることで、前記作業中の前記胴部の姿勢を制御することを特徴とする遠隔作業自動機の作業方法。
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