JP2016073989A - 耐食性に優れた加工部品及びその製造方法 - Google Patents

耐食性に優れた加工部品及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016073989A
JP2016073989A JP2014205168A JP2014205168A JP2016073989A JP 2016073989 A JP2016073989 A JP 2016073989A JP 2014205168 A JP2014205168 A JP 2014205168A JP 2014205168 A JP2014205168 A JP 2014205168A JP 2016073989 A JP2016073989 A JP 2016073989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
laser
processed
end surface
steel member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014205168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6657558B2 (ja
Inventor
雄二郎 巽
Yujiro Tatsumi
雄二郎 巽
健志 安井
Kenji Yasui
健志 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority to JP2014205168A priority Critical patent/JP6657558B2/ja
Publication of JP2016073989A publication Critical patent/JP2016073989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6657558B2 publication Critical patent/JP6657558B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】所定形状の部品にしてから、塗装などの表面処理を施す加工部品において、穴加工端面における塗装膜厚の均一化を図り、加工部品の穴加工端面の耐食性が優れる、加工部品を提供する。【解決手段】貫通穴を有する鋼部材の貫通穴の内面を含む表面に塗装膜を有する加工部品であって、貫通穴が、貫通方向に平行な断面において、鋼部材の一方の表面の穴移行端部と鋼部材の他方の表面の穴移行端部との間の接続が貫通穴の中心軸に向かって凸状である曲線で、構成されることを特徴とする加工部品。【選択図】図2

Description

本発明は、薄鋼板の加工穴の端面の耐食性を向上させる、丸みの帯びた穴端面形状を有する加工部品に関するものである。
鋼板は、現在、自動車、家電などで広く使用されており、ほとんどの鋼板は、切断、穴あけ、曲げ加工などの機械加工が施される。これらの鋼板から形成された部品には、一般に表面処理(防錆処理)が施されている。この場合、例えば、亜鉛メッキ鋼板のような、予め片面又は両面に表面処理が施されている鋼板を材料として、これに機械加工して、所定形状の部品とする場合と、片面又は両面に表面処理がされていない鋼板を材料として、これに機械加工して、所定形状の部品にしてから、塗装などの表面処理を施す場合がある。
予め表面処理が施されている鋼板を材料として、これに機械加工をした場合、加工端面は、下地鋼板が露出されるため、加工端面において、耐食性が不足する問題がある。特許文献1には、不純物成分をはじめとする鋼板成分の含有量を制限して、加工端面における錆の発生起点を極力低減させ、屋内環境下での加工端面の耐食性を向上させる技術が開示されている。
一方、所定形状の部品にしてから、表面処理を施す場合、機械加工された端面にも塗装が施されるため、前述の場合より、加工端面において、耐食性が優れる部品が得られる。しかし、打ち抜きやドリルによる穴あけ加工を施した部品に、表面処理を施しても、穴の周辺に、早期に、赤錆が発生する問題がある。
これは、部品の加工部分に、バリが形成され、鋭角なバリ部分には、塗装膜が形成され難く、この部分の塗装膜厚が他の部分よりも薄くなり易いため、塗装膜による耐食性が十分発揮されず、穴の周辺が腐食し易くなるためである。
従来から、穴あけ加工部分に形成されるバリを低減するために、適正クリアランスや、対向打ち抜き、切れ刃の仕上げ面粗さの向上、刃の材質の選択、鋼板部材の強度(降伏応力)又は伸び特性の選択、打ち抜き速度又は潤滑剤の選択などが検討されている。しかし、これらは、いずれも適用する上での制限や、経済性の悪化などの問題がある。
そこで、穴あけ加工部分に形成されるバリ部分の防錆対策として、特許文献1に記載の技術を適用することが考えられる。しかし、この技術は、不純物成分をはじめとする鋼板成分の含有量を制限するため、所定の成分組成の鋼板に対しては有効であるが、その成分組成を有さない鋼板に対しては適用できず、汎用性に乏しい。
また、穴あけ加工部分の防錆対策として、エッジ部を外部に出さない設計や、塗料の開発、バリ取り加工が行われているが、エッジ部を外部に出さない設計や塗料の開発は、所望の効果が得られるに至っていない。
バリ取り加工としては、一般に、研削、研磨が採用されている。しかしながら、穴あけ加工部分に対して、研削、研磨を行う際、加工穴内に、研削、研磨用の工具が入り難いため、バリ取り作業性が悪く、相当の作業時間を費やさなければならなくなる。さらに、バリ取り加工後の部分に研磨痕が残り、滑らかな面とならない問題がある。
一方、そのような問題を解決したバリ取り加工の一つとして、バリにレーザを照射して取り除く方法がある(例えば、特許文献2、参照)。この方法では、バリを取ることができ、レーザを照射して表面層を溶融凝固させるため、表面粗さが小さい滑らかな面になる。しかし、バリ取り加工された部分の周辺に、段差部分が生じることがあり、段差部分における塗装膜厚が他の部分よりも薄くなる。そのため、塗装膜により耐食性が十分発揮されず、バリ取り加工された部分周辺が腐食しやすい。
特開2004−217960号公報 特開2000−317660号公報
本発明は、このような実情に鑑み、所定形状の部品にしてから、塗装などの表面処理を施す加工部品において、穴あけ加工端面における塗装膜厚の均一化を図り、加工部品の穴加工端面の耐食性が優れる、加工部品を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決する方法について鋭意検討した。その結果、穴あけ加工端面をバリの無い丸みの帯びた端面形状とすることで、塗装膜の形成の際、端面上における塗装環境(温度や原料の供給量など)が、均一となり、端面上への塗装膜の付着量が一定、すなわち、均一な塗装膜厚となり、塗装性が改善された加工部品となることを見出した。
本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)貫通穴を有する鋼部材の貫通穴の内面を含む表面に塗装膜を有する加工部品であって、貫通穴が、貫通方向に平行な断面において、鋼部材の一方の表面の穴移行端部と鋼部材の他方の表面の穴移行端部との間の接続が貫通穴の中心軸に向かって凸状である曲線で、構成されることを特徴とする加工部品。
(2)貫通穴を有する鋼部材の貫通穴の内面を含む表面に塗装膜を有する加工部品の製造方法であって、機械加工ままの穴の端面に対してレーザを垂直に照射して、端面を溶融凝固させ、穴の貫通方向に平行な断面において、鋼部材の一方の表面の穴移行端部と鋼部材の他方の表面の穴移行端部との間が穴の中心軸に向かって凸状である曲線で接続される形状の貫通穴を形成した後、鋼部材の表面に塗装を施すことを特徴とする加工部品の製造方法。
(3)前記機械加工ままの穴の内部に反射鏡を配置し、レーザを前記反射鏡に照射して、レーザを前記機械加工ままの穴の端面に対して垂直に照射することを特徴とする前記(2)に記載の加工部品の製造方法。
(4)前記反射鏡が円錐状であること特徴とする前記(3)に記載の加工部品の製造方法。
(5)前記反射鏡の面上を円周状にレーザを走査すること特徴とする前記(3)又は(4)のいずれかに記載の加工部品の製造方法。
(6)前記機械加工ままの穴の中心軸と平行な軸線を回転軸として、前記反射鏡を回転させることを特徴とする前記(3)又は(4)のいずれかに記載の加工部品の製造方法。
本発明によれば、貫通穴の端面の塗装後の耐食性が優れる加工部品を提供することができる。
穴を有する鋼部材の加工部品の概略を示す図である。(a)は、加工部品の斜視図であり、(b)は穴加工ままの加工穴を有する加工部品のX―X断面であり、(c)は穴端面が丸みの帯びた貫通穴を有する加工部品のX―X断面である。 耐食性試験後の試験片の拡大鏡による写真画像を(ロ)に、耐食性試験前の試験片の走査型電子顕微鏡写真画像を模した図を(イ)と(ハ)に示す。(a)は試験片a、(b)は試験片bの外観を示す画像及び図である。 レーザを穴端面に対して垂直に照射する装置の概略を示す図である。 レーザを穴端面に対して垂直に照射するための手段を示す。(a)は、円錐状の反射鏡で、レーザの焦点を固定する例であり、(b)は、レーザの軸に対して傾斜した反射鏡で、レーザの焦点を固定する例である。 試験片A〜Eの塗装後の穴端面の走査型電子顕微鏡写真画像を模した図を示す。(a)は穴端面全体の図であり、(b)はバリ部分の拡大図である。 試験片A〜Eの耐食性試験後の貫通穴周辺の拡大鏡による写真画像を示す。
以下、本発明の加工部品ついて説明する。
まず、機械加工ままの穴を有する加工部品について説明する。図1は、穴を有する鋼部材の加工部品の概略を示す図である。(a)は、加工部品の斜視図であり、(b)は穴加工まま加工部品のX―X断面である。加工部品1は、曲げ加工、切断加工などの加工が施されたものであって、(a)に示すように、打ち抜きやドリルなどの穴加工により得られる加工穴2を有するものである。なお、打ち抜きやドリルなどの穴加工により形成され、塗装膜を形成する前の機械加工ままの穴を、便宜上、以下「加工穴」という。
本発明において、加工穴2の形状は、円形状、楕円形状などの連続した曲面を有する環状であり、直径は5〜30mmである。また、加工部品1は、板厚1〜10mmの鋼部材で形成され、鋼部材の鋼種や成分組成は、特に限定されない。
そして、図1(b)に示すように、加工穴2は、鋼部材の一方の表面3と鋼部材の他方の表面4を貫通するように形成され、鋼部材の表面3、4は、各表面から加工穴2へ移行する端部である穴移行端部5、6を有する。図1(a)に示す穴移行端部5、6は円形状である。また、図1(b)に示すように、穴の貫通方向に平行な断面において、一方の表面の穴移行端部5と他方の表面の穴移行端部6との間は、ほぼ直線で接続されている。そして、穴移行端部5、6のいずれかの周辺にバリ部分(図示省略)を有している。
本発明は、このような加工部品において、鋼部材の両表面の穴移行端部5、6に至るまでの穴端面の形状を限定することにより、加工部品の表面の塗装膜厚が均一となり、塗装性が改善された加工部品とするようにしたものである。
一般に、バリ部分を含む穴あけ加工端面(以下、「穴端面」という)は、研削、研磨により処理する方法が採用されている。これらの処理方法では、バリは無くなるが、バリ取り加工後の部分に研磨痕が残る。その上、穴内部の端面は、処理が施されないため、図1(b)に示すような、一方の表面の穴移行端部5と他方の表面の穴移行端部6との間が、ほぼ直線で接続されたままとなる。そのため、バリ取り加工後の部分と、穴内部の端面との境に、角度が変化する部分が存在している。
本発明者らは、開放された鋼部材の表面と異なり、穴端面に、バリや、研磨痕、角度が変化する部分などの凹凸があると、塗装膜の形成の際、端面上における塗装環境が不均一となり、均一な塗装膜厚が得られず、穴の周辺が腐食し易くなると考えた。
そこで、穴の斜め上方から穴端面に向けてレーザを照射して、バリ部分を含む穴端面を溶融処理して、凹凸のない穴端面の形成を試みた。この処理によって、穴端面に、バリは無くなり、滑らかな穴端面となったが、溶融金属が溶け落ち、被加工部品の裏面側に寄って、段差のある端面となった。そのため、この加工部品に塗装を施したが、段差部分において、塗装膜厚が薄くなり、塗装膜厚の均一化が図れなかった。
これらより、本発明者らは、穴端面を、上述の凹凸及び段差のない丸みの帯びた形状とすることで、塗装膜厚の均一化が図れると考え、穴端面の形状を調整して検討した。
まず、図1(a)及び(b)に示すような加工部品として、板厚2.3mm、440MPa級の熱延鋼板に、打ち抜き穴(パンチ径φ20mm)を形成したものを作成した。そして、一方の加工部品は、加工穴ままとする試験片aとし、他方の加工部品は、溶融凝固処理により、穴端面を丸みの帯びた端面形状を有する貫通穴9とする試験片bとした。なお、塗装膜を形成する前の穴端面を丸みの帯びた形状にした穴を、便宜上、以下「貫通穴」といい、「加工穴」と区別する。
そして、試験片a及び試験片bに塗装を施して、耐食性試験を実施し、穴端面7の形状が及ぼす耐食性への影響について検討した。耐食性試験は、自動車用材料腐食試験方法(JASOM609−91)に基づき、1サイクルあたり8時間の処理を30サイクル繰り返し行い、実施した。1サイクルは、塩水噴霧試験(2時間、5%NaCl、35℃)、乾燥(4時間、30%RH、60℃)、湿潤試験(2時間、95%RH、50℃)からなる。
図2(ロ)は、耐食性試験後の試験片を写した写真であり、(イ)と(ハ)は耐食性試験前の試験片を示す図である。(a)は試験片a、(b)は試験片bの外観である。図2は、列方向に試験片aと試験片bの外観を示してあり、(イ)の段の図は、穴の貫通方向の断面における穴中心線8の左半分(図1(b)又は(c)の穴中心線8の左側に相当)を示したもので、(ロ)の段の図は、試験片の平面図であり、(ハ)の段の図は、(イ)の段の図中に示した枠の部分の拡大図である。(イ)は、穴の中心を通る線に沿って鋼板を切断し、該切断面を研磨した後、走査型電子光学顕微鏡で倍率100倍で撮影した写真を模した図を縮小したものである。(ハ)は、倍率2000倍で撮影した走査型電子顕微鏡写真を模した図を縮小したものである。
試験片aは、(イ)及び(ハ)の段の図に示されるように、加工部品1の穴移行端部に高いバリが形成されており、バリ部分において塗装膜10の膜厚(左上から右下に向かう斜線部分)が薄くなっている。そして、(ロ)の段の図に示されるように、薄い灰色で表示される加工穴周辺に、黒色の線で表示される赤錆11が発生している。
一方、試験片bは、(イ)の段の図に示されるように、穴端面7が丸みの帯びた形状となっており、(ハ)の段の図に示されるように、穴の上端部付近にバリはなく、塗装膜厚(左上から右下に向かう斜線部分)が均一になっている。そして、中段図(ロ)において、貫通穴周辺に赤錆11がほとんど発生していない。図1(c)は、穴端面が丸みの帯びた貫通穴を有する加工部品のX―X断面であり、試験片bの穴端面7を示している。
以上、検討結果をまとめると、以下の通りである。
加工部品1に、穴の貫通方向に平行な断面において、一方の表面の穴移行端部5と鋼部材の他方の表面4の穴移行端部6との間を曲線で接続され、この曲線を穴中心軸8に向かって凸状となるように構成された貫通穴9を設ける。このような穴端面7を有する加工部品1とすることで、図2に示すように、塗装を施した際に、塗装の膜厚が均一となり、耐食性に優れたものとなる。
本発明は、以上のような検討過程を経て上記(1)に記載の発明に至ったものであり、そのような本発明について、さらに、必要な要件や好ましい要件について順次説明する。
穴の貫通方向に平行な断面において、一方の表面の穴移行端部5と鋼部材の他方の表面4の穴移行端部6との間を接続する曲線の凸状であるとは、穴中心軸8と逆方向に凸状である部分、すなわち、凹状である部分を含まないことを意味する。このような穴中心軸8と逆方向に凸状である部分を含むと、その部分で塗装膜厚が薄くなる。ただし、この凹みには、3μm以下の微細な凹みは含まれない。また、穴移行端部から穴中心に向かう方向を高さとした場合、穴移行端部から、最大凸までの高さは、穴として使用できる範囲であれば、限定されないが、1mm以下が好ましい。
また、加工部品が有する塗装膜とは、鋼部材の貫通穴9の内面を含む表面に対して形成されるものである。この表面に対して施される塗装であれば、いかなる塗装によって形成されてもよい。膜厚は5〜50μmが好ましい。5μm未満であると、均一な膜が得られない場合がある。一方、50μmを超えると、耐食性の効果が飽和するので、50μm以下が好ましい。
次に、本発明の加工部品の製造方法について説明する。
本発明の加工部品は、加工穴を有する加工部品の穴端面に対して、レーザを照射した後、鋼部材の表面に塗装を施して製造する。そして、レーザ照射の際、レーザ出力を調整して、溶融した金属(鋼)がたれ落ちない量に調整する。このように、穴端面にレーザを照射すると、表面層が溶融し、溶けた金属が表面張力の作用によって、断面凸状に保持される。このとき、材料は除去されるのではなく、再配置される。
貫通穴9を、レーザを照射して形成すると、穴端面が溶融し、表面張力により穴端面を丸みの帯びた形状となるので、端面上における塗装条件が均一となり、塗装膜厚が均一になるので好ましい。また、材料と初期粗さにもよるが、穴端面の凹凸の高さは3μm以下となる。
それに対して、貫通穴9を、研削や研磨により形成すると、穴端面に研磨痕が残り、研磨痕の部分で膜が薄くなることがある。溶融して形成された穴端面は、研磨痕がないため、表面粗さの測定により、研削や研磨により形成された穴と区別できる。または、穴端面は、深さ20〜300μm程度、レーザにより溶融されるので、穴中心を通る線に沿って、鋼板を切断し、切断面を研磨し、エッチングして組織を現出した後、光学顕微鏡で組織の変化を観察することで、研削や研磨により形成された穴と区別できる。
(レーザの照射について)
加工部品1の穴端面7を丸みの帯びた形状とするためには、レーザを穴端面7に対して垂直に照射する。レーザを穴端面7に垂直に照射とは、穴端面7に対して85〜95°の角度で照射すること意味する。ただし、照射角度は90°が好ましい。図3に、レーザを穴端面に対して垂直に照射する装置の概略図を示す。このように、レーザ照射装置12からレーザ13を、反射鏡14を介して穴端面7に照射する。このように、レーザを穴端面に照射すると、穴端面が均一に加熱されるので、部分的に穴端面が加熱され溶融した金属が溶け落ちることがなくなる。
レーザ照射装置12は、高出力のレーザ13を得ることができる発振器を有していれば、特に限定されない。そのような発振器として、ファイバレーザ、YAGレーザ、ディスクレーザ、半導体レーザ、炭酸ガスレーザなどが例示される。レーザ13の出力やビーム径は、加工部品の材質によって、選択すればよく、出力は0.1〜10kW、ビーム径は0.5〜3.0mmが好ましい。ただし、レーザ13のビーム径は、穴の厚さより大きいと、穴端面7にレーザが照射されず、加工部品の表面や反射鏡14の治具に照射され、表面品質の低下や治具損傷が生じるため、穴の厚さより小さくする。
レーザ13は、加工穴の内部に配置された反射鏡14において、穴端面7に垂直に照射されるように反射させ、穴端面7の全周方向に照射させることで、穴端面7が丸みの帯びた形状とすることができる。図3では、反射鏡14を円錐状とし、反射鏡14の面上を円周方向にレーザ13を走査することで、レーザ13を穴端面7の全周方向に照射している。反射鏡の材料は、耐熱性を有する材料であれば、限定されないが、銅又は銅合金などの金属が好ましい。また、反射鏡は、支持体に反射膜を形成したものであってもよい。
レーザ13の反射鏡14への照射位置は、加工部品の穴の厚さ方向の中心における水平面と反射鏡14が交差する位置とする。これにより、穴端面の中心にレーザが照射され、穴端面の全体を溶融凝固しやすい。そして、局部加熱にならないように、穴端面上のレーザ13のビーム径を絞りすぎないようにする。また、レーザ13の反射鏡への照射位置とレーザ13の穴端面の照射位置との距離は、1〜5mmとするのが好ましい。
レーザ13の移動は、ミラースキャンにより反射鏡14の面上を円周方向に沿ってレーザ13を走査させるリモートレーザ法を利用することが好ましい。これによると、穴端面7へのレーザ13の照射が瞬時に行え、時間の短縮化を図ることができ、円周状の走査も容易で効率的な加工ができる。反射鏡14の面上の走査は、円周方向に20〜70cm/minで実施するのが好ましい。走査の周回は、1回でもよく、2回以上実施してもよい。
図3では、反射鏡14を円錐状として、反射鏡14の面上を円周方向にレーザを走査することで、レーザ13を穴端面7の全周方向に照射したが、これに限定するものでなく、レーザ13を穴端面7の全周方向に照射することができれば、穴形状に応じて、レーザの焦点や、反射鏡13の形状を変更することができる。次に、レーザを穴端面に対して垂直方向から照射するための手段の他の例を説明する。
図4には、レーザを穴端面に対して垂直に照射するための手段を示す。(a)は、円錐状の反射鏡で、レーザの焦点を固定する例であり、(b)は、レーザの軸に対して傾斜した反射鏡で、レーザの焦点を固定する例である。
図4(a)に示す反射鏡14と図3に示す反射鏡14の形状は同じであるが、図4(a)に示す手段は、円錐状の反射鏡14の中心軸、レーザ13のビーム径の中心軸、及び、穴中心線8が一致するように、反射鏡14、加工部品1及びレーザ照射装置12を調整している。そして、レーザ13を、反射鏡14に照射し、円周方向の全方位に渡って同時に、かつ穴端面7に垂直となるように反射させるものである。
図4(b)に示す反射鏡13は、レーザの軸に対して傾斜した面を有する反射鏡14である。この反射面は、直方体を長軸に対して傾斜するように切断して得られる矩形状の面であっても、円柱を高さ方向に対して傾斜するように切断して得られる楕円状の断面であってもよい。図4(b)に示す手段は、レーザ13の焦点を固定して、レーザ13を、反射鏡14に照射し、穴中心線8を回転軸として反射鏡13を回転させて、穴端面7の円周方向の全方位に渡って垂直に反射させるものである。
(塗装について)
加工部品の塗装は、いかなる塗装方法を採用してもよいが、耐食性の向上のために実施される自動車部品の下地塗装に対する電着塗装が好ましい。
電着塗装は、被塗物を電着塗料中に電極として浸漬させて、電圧を印加することにより、被塗装物上に電着塗膜が形成されるものである。そして、電着塗装される加工部品が、自動車車体などのように高い防食性が求められるものである場合は、電着塗装の前に、種々の表面処理が行われる。このような表面処理として、例えば、アルカリ脱脂後、リン酸亜鉛系化成剤などの化成剤を用いて無機被膜を形成する化成処理を行う。
塗料としては、カチオン電着塗料及びアニオン電着塗料のいずれでも使用できるが、耐食性などの観点からカチオン電着塗料が採用される。膜厚は、5〜50μmである。5μm以上であると、均一なカチオン電着塗膜が得られる。50μm以下であると、経済的に有利である。塗装条件は、特に限定されず、一般的な条件を採用することができ、例えば、焼き付け条件は、100〜220℃、10〜30分を採用することができる。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例での条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
試験片として、板厚2.3mm、440MPa級の熱延鋼板に、打ち抜き穴(パンチ径φ20mm)を形成したものを作成した。その際、打ち抜き部のバリ高さの異なる試験片を、金型クリアランスの調整により形成した。クリアランスは、4%、22%、48%とした。なお、クリアランスは、パンチの側面とダイの側面との間で形成される間隙をhとして、試験片の板厚をtとすると、(h/t)×100%で表されるものである。
そして、試験片Aに対して、バリを研削除去する処理を実施し、試験片B〜Dは、打ち抜きままとし、試験片Eに対して、レーザ溶融処理を実施した。試験片A〜Dは比較例であり、試験片Eは発明例である。
試験片Eに対するレーザ溶融処理は、図3に示す装置を用いて、以下の条件で行った。
レーザ発振器:半導体励起YAGレーザ
レーザ出力:1kW
レーザ走査速度:50cm/min、円周上に1回転走査
レーザスポット径:φ1.0mm
反射鏡:穴中心軸からの傾斜角度が45度の円錐状の銅製
表1に、試験片A〜Eのクリアランスとバリ高さを示す。
次に、試験片A〜Eに塗装を施した。まず、試験片に対して、アルカリ脱脂、りん酸亜鉛化成処理を施し、その後、目標膜厚20μmとなるように、Pbフリーカチオン電着塗料を用いて、塗装を実施した。図5に、試験片A〜Eの塗装後の穴端面の走査型電子顕微鏡による写真を模した図を示す。(a)は穴端面全体の画像であり、(b)はバリ部分の拡大画像である。
試験片Aと試験片Bは、クリアランスがともに4%であるが、試験片Aはバリの研削処理をしたので、バリ高さ0μmであり、バリを確認できない。そして、試験片B〜Dは、クリアランスを変化させたものであり、クリアランスを48%にするとバリ高さも大きくなり、高いバリを確認した。一方、試験片Eは、レーザ溶融処理をして穴内端面を丸みの帯びた貫通穴としたので、試験片Cとクリアランスが同じであるが、バリが確認されなかった。そして、試験片Eは、穴内端面が穴中心軸に向かって凸状となっている。
図5(b)から、試験片Aでは、研削処理をしたバリ部分と、他の直線部分とで、塗装膜厚が異なることが確認できる。また、試験片B〜Dでは、バリ部分の塗装膜厚が薄くなっていることが確認できる。一方、試験片Eは、均一な塗装膜厚となっている。
次に、塗装後の試験片A〜Eに対して、耐食性試験を実施した。耐食性試験は、自動車用材料腐食試験方法(JASOM609−91)に基づき、上述同様に、1サイクルあたり8時間の処理を30サイクル繰り返し行い、実施した。
図6には、試験片A〜Eの耐食性試験後の穴周辺の拡大鏡による写真を示す。また、クリアランスも併せて示す。また、この図において、薄い灰色で表示される穴周辺に黒色の線で表示されるのが赤錆であり、穴の円周に対する赤錆の割合を赤錆発生率とする。そして、赤錆発生率30%以下をA、赤錆発生率31〜70%をB、赤錆発生率71〜100%をCと区分して、表2に示す。
試験片A〜Dは、赤錆が発生している。一方、試験片Eは、貫通穴周辺に赤錆がほとんど発生していない。試験片Aと試験片Bは、クリアランスがともに4%であるが、試験片Aはバリの研削処理をしたので、赤錆の発生が少なく、赤錆発生区分がCである。しかしながら、赤錆が発生しているのは、塗装膜厚が均一でないためである。試験片B〜Dでは、打ち抜きままであり、バリが高いため、赤錆の発生が顕著であり、赤錆発生区分はDである。
一方、試験片Eは、レーザ溶融処理をして穴内端面を丸みの帯びた貫通穴としたので、試験片A〜Dと比較して、赤錆の発生が減少し、赤錆発生区分はAである。そして、クリアランスが同じ試験片Aと試験片Cとの比較から、穴端面を丸みの帯びた貫通穴とすることで、耐食性が著しく向上する。
本発明によれば、貫通穴の端面の塗装後の耐食性が優れる加工部品を提供することができる。よって、本発明は、産業上の利用可能性が高いものである。
1 加工部品
2 加工穴
3 鋼部材の一方の表面
4 鋼部材の他方の表面
5 一方の表面の穴移行端部
6 他方の表面の穴移行端部
7 穴端面
8 穴中心線
9 貫通穴
10 塗装膜
11 赤錆
12 レーザ照射装置
13 レーザ
14 反射鏡

Claims (6)

  1. 貫通穴を有する鋼部材の貫通穴の内面を含む表面に塗装膜を有する加工部品であって、貫通穴が、貫通方向に平行な断面において、鋼部材の一方の表面の穴移行端部と鋼部材の他方の表面の穴移行端部との間の接続が貫通穴の中心軸に向かって凸状である曲線で、構成されることを特徴とする加工部品。
  2. 貫通穴を有する鋼部材の貫通穴の内面を含む表面に塗装膜を有する加工部品の製造方法であって、機械加工ままの穴の端面に対してレーザを垂直に照射して、端面を溶融凝固させ、穴の貫通方向に平行な断面において、鋼部材の一方の表面の穴移行端部と鋼部材の他方の表面の穴移行端部との間が穴の中心軸に向かって凸状である曲線で接続される形状の貫通穴を形成した後、鋼部材の表面に塗装を施すことを特徴とする加工部品の製造方法。
  3. 前記機械加工ままの穴の内部に反射鏡を配置し、レーザを前記反射鏡に照射して、レーザを前記機械加工ままの穴の端面に対して垂直に照射することを特徴とする請求項2に記載の加工部品の製造方法。
  4. 前記反射鏡が円錐状であること特徴とする請求項3に記載の加工部品の製造方法。
  5. 前記反射鏡の面上を円周状にレーザを走査すること特徴とする請求項3又は4に記載の加工部品の製造方法。
  6. 前記機械加工ままの穴の中心軸と平行な軸線を回転軸として、前記反射鏡を回転させることを特徴とする請求項3又は4に記載の加工部品の製造方法。
JP2014205168A 2014-10-03 2014-10-03 耐食性に優れた加工部品及びその製造方法 Active JP6657558B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014205168A JP6657558B2 (ja) 2014-10-03 2014-10-03 耐食性に優れた加工部品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014205168A JP6657558B2 (ja) 2014-10-03 2014-10-03 耐食性に優れた加工部品及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016073989A true JP2016073989A (ja) 2016-05-12
JP6657558B2 JP6657558B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=55950689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014205168A Active JP6657558B2 (ja) 2014-10-03 2014-10-03 耐食性に優れた加工部品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6657558B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016141885A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 新日鐵住金株式会社 耐食性に優れた加工部品の製造方法及びそれを実行する装置
WO2019245025A1 (ja) 2018-06-22 2019-12-26 日本製鉄株式会社 鋼板、テーラードブランク、熱間プレス成形品、鋼管、中空状焼入れ成形品、及び鋼板の製造方法
CN112658968A (zh) * 2020-12-19 2021-04-16 华中科技大学 一种基于激光原位辅助的晶圆磨削装置
JP7423178B2 (ja) 2018-04-20 2024-01-29 住友重機械工業株式会社 加工システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60236482A (ja) * 1984-05-09 1985-11-25 三菱電機株式会社 レ−ザ加熱装置
JPH06262384A (ja) * 1993-01-14 1994-09-20 Toshiba Corp レーザ加工装置
JPH07132374A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Kawasaki Heavy Ind Ltd 金属板端部の曲面加工方法とその装置
JPH08108287A (ja) * 1994-10-07 1996-04-30 Seiji Ishibe 面取り加工方法
JPH11320223A (ja) * 1998-05-08 1999-11-24 Kurimoto Ltd 板状物の穿孔方法及びその穿孔加工機
JP2010533071A (ja) * 2007-07-13 2010-10-21 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング レーザ溶接装置及びレーザ溶接法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60236482A (ja) * 1984-05-09 1985-11-25 三菱電機株式会社 レ−ザ加熱装置
JPH06262384A (ja) * 1993-01-14 1994-09-20 Toshiba Corp レーザ加工装置
JPH07132374A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Kawasaki Heavy Ind Ltd 金属板端部の曲面加工方法とその装置
JPH08108287A (ja) * 1994-10-07 1996-04-30 Seiji Ishibe 面取り加工方法
JPH11320223A (ja) * 1998-05-08 1999-11-24 Kurimoto Ltd 板状物の穿孔方法及びその穿孔加工機
JP2010533071A (ja) * 2007-07-13 2010-10-21 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング レーザ溶接装置及びレーザ溶接法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016141885A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 新日鐵住金株式会社 耐食性に優れた加工部品の製造方法及びそれを実行する装置
JP7423178B2 (ja) 2018-04-20 2024-01-29 住友重機械工業株式会社 加工システム
WO2019245025A1 (ja) 2018-06-22 2019-12-26 日本製鉄株式会社 鋼板、テーラードブランク、熱間プレス成形品、鋼管、中空状焼入れ成形品、及び鋼板の製造方法
KR20210010915A (ko) 2018-06-22 2021-01-28 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 강판, 테일러드 블랭크, 열간 프레스 성형품, 강관, 중공형 ??칭 성형품, 및 강판의 제조 방법
CN112658968A (zh) * 2020-12-19 2021-04-16 华中科技大学 一种基于激光原位辅助的晶圆磨削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6657558B2 (ja) 2020-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6829312B2 (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金のコーティングを持った鋼溶接部品およびその調製方法
CN109526213B (zh) 热切割加工产品和表面处理的钢板
JP6480342B2 (ja) シート金属ピースに溶接ノッチを形成する方法
JP6657558B2 (ja) 耐食性に優れた加工部品及びその製造方法
RU2700436C1 (ru) Способ производства листового металла с предварительно нанесенным покрытием при удалении покрытия, используя наклонный лазерный луч, и соответствующий листовой металл
KR102404043B1 (ko) 용접된 금속 블랭크를 제조하기 위한 방법 및 따라서 얻어진 용접된 금속 블랭크
JP2007039716A (ja) レーザー光によるメッキ層剥離方法、加工メッキ鋼板、作業機械の防錆燃料タンク及びレーザー加工機
JP5433356B2 (ja) 金型及び金型表面の加工方法
JP4645853B2 (ja) レーザビームによる塗装金属板の断面変形方法及びこの種の断面変形を有する塗装金属板
WO2019140764A1 (zh) 金属中框加工工艺
JP2014237141A (ja) Zn系めっき鋼板のレーザー切断方法
Chow et al. Experimental statistical analysis of laser micropolishing process
JP6627223B2 (ja) 耐食性に優れた加工部品の製造方法及びそれを実行する装置
CN106271047B (zh) 一种采用飞秒激光焊接钛-铝异种金属的方法
Oh et al. Excess deposition for suppressing interfacial defects induced on parts repaired using direct energy deposition
CN110899983B (zh) 一种应用激光干涉改善零件表面功能性的方法
US7144492B2 (en) Assembly comprised of joined conductive components having cataphoretic paint layer and process for manufacture thereof
JP2016140883A (ja) 鉄鋼材料の接合方法
JP7436791B2 (ja) Zn系めっき鋼板のレーザ切断加工方法及び切断加工品
KR102376891B1 (ko) 레이저 빔 셰이핑을 이용한 에폭시 도장면 제거방법
Locs et al. Experimental study of coaxial laser cladding of tool steel
JP2021159993A (ja) 金属部材の肉盛り方法および金属部材
Liu et al. A New Tribo-Characteristic Improvement Technique by Ultra-Short Pulsed Laser Irradiation in PAO Oil
Arrizubieta Arrate et al. Combination of Laser Material Deposition and Laser Surface Processes for the Holistic Manufacture of Inconel 718 Components
JP2022154377A (ja) 金属板の曲げ加工方法、金属板用曲げ加工装置および曲げ加工部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190325

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191023

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6657558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151