JP2016073130A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽負荷において間欠的なスイッチング動作により出力にリップルが生じることを効果的に防止できるスイッチング電源を提供する。【解決手段】一回のスイッチング動作においてトランジスタQ1に流れるスイッチ電流Iq1のピーク値が小さくなるとトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、スイッチ電流Iq1のピーク値が大きくなると当該オン抵抗が小さくなるように、駆動部20の駆動信号Sgのレベルが制御される。これにより、一回のスイッチング動作で必要とされる伝送電力が小さくなるにつれて、トランジスタQ1のオン時間が短くなる方向に変化し難くなり、トランジスタQ1のオン時間が最小値に到達し難くなる。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体スイッチ素子のスイッチング動作により入力から出力へ電力を伝送するスイッチング電源装置に係り、特に、負荷が小さい時の出力のリップルの低減を図ったスイッチング電源装置に関するものである。
スイッチング電源装置には様々な方式が知られているが、一般的には、半導体スイッチ素子(FET等)のスイッチング動作によって入力電流が断続され、その断続された電流がインダクタやキャパシタへ流れることにより、電圧や電流、周波数などが変換される。また、半導体スイッチ素子においてスイッチング動作が行われる度に、入力から出力へ電力が伝送される。
スイッチング電源装置では、出力電圧等を目標値に近づけるため、半導体スイッチ素子のオン・オフの時間的な比率(デューティ比)を制御することが多い。代表的な制御方式として、PWM(pulse width modulation)とPFM(pulse frequency modulation)がある。PWMでは、スイッチング周波数を一定にした状態で各周期の半導体スイッチ素子のオン期間(パルス幅)が制御される。オン期間を一定にしたPFMでは、半導体スイッチ素子のオン期間を一定にした状態で、スイッチング周波数が制御される。
電流不連続モードでは通常、入力から出力へ伝送される電力が小さくなるほど、半導体スイッチ素子のオン期間の割合が小さくなる。そのため、PWMによって出力電圧等を一定に制御する場合、出力の負荷が小さくなるほどオン期間が短くなる。また、オン期間を一定にしたPFMによって出力電圧等を一定に制御する場合、出力の負荷が小さくなるほどスイッチング周波数が低くなる。
下記の特許文献1では、負荷が比較的大きい場合にPWM制御を行い、負荷が小さい場合にPFMの制御をおこなうように構成されたスイッチング電源装置が記載されている。負荷が小さい時にPFM制御を行うことによって、スイッチング周波数が低くなるため、スイッチング動作に伴う損失を低減できる。
特開2004−304885号公報
ところで、出力電圧を広範囲に可変できるスイッチング電源装置では、出力電圧が低く負荷が小さい出力条件において、オン期間を非常に短くすることが必要になる。半導体スイッチ素子のオン期間(パルス幅)には設定可能な最小値があることから、PWM制御においてこの最小値よりもオン期間を短くすることが必要になった場合、1回のスイッチング動作で必要以上に大きい電力が入力から出力へ伝送されてしまうことになる。この場合、出力電圧が目標値を大きく上回り、一時的にスイッチング動作が停止される。何周期か後に出力電圧が目標値を下回ると、再び最小のオン期間でスイッチング動作が行われるが、ここでも出力電圧は目標値を大きく上回り、スイッチング動作が再度停止される。すなわち、スイッチング動作が一定の周期で行われなくなり、スイッチングの停止と発振が交互に繰り返される間欠動作の状態となる。このような間欠動作の状態になると、オン期間において出力電圧が目標値を大きく上回るため、出力のリップルが大きくなる。
特許文献1に示すスイッチング電源装置の方式を採用すれば、低出力電圧で負荷が小さい出力条件においてPWMからPFMへ制御方式を切り換えることにより、オン期間を最小値に固定にしたままデューティ比を小さくできるため、間欠動作を回避し易くなると考えられる。しかしながら、出力電圧の可変範囲を非常に広く設定した場合には、PFM制御の最低周波数においてオン期間を最小値に設定したとしても、1回のスイッチング動作で必要以上に大きい電力が入力から出力へ伝送されてしまうような出力条件が存在し、上述と同様な間欠動作が生じ得る。例えば、最大出力電圧に比べて出力電圧が非常に低くなると、負荷電流が流れていてもオン期間が小さくなり、間欠動作を生じ易くなる。出力電圧の可変範囲を非常に広く設定した場合には、間欠動作を生じる出力条件の範囲が広くなり、その回避が困難となる。
間欠動作を回避するためにスイッチング周波数を更に低下させることも考えられるが、可聴周波数に近づくと騒音の問題が生じるため、スイッチング周波数の最低値には限度がある。また、間欠動作が発生した場合、間欠動作の周波数が可聴周波数まで下ることにより、騒音の問題が生じることもある。
半導体スイッチ素子がFET等のトランジスタの場合には、駆動信号の立ち上がりや立下りを鈍らせることによってスイッチング損失を増大させ、1回のスイッチング動作で入力から出力へ伝送される電力を減らすことも考えられる。しかしながら、この方法では、負荷が大きい場合(入力から出力へ伝送する電力が大きい場合)にスイッチング損失が大きくなり、電力効率が低下するとともに、半導体スイッチ素子の発熱対策部品(ヒートシンク等)が大型化するという問題がある。
上述した間欠動作の問題は、一定の電圧を出力するスイッチング電源装置であっても、軽負荷において半導体スイッチ素子のオン期間の制御目標値が最小値より小さくなる場合には同様に生じ得る。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽負荷において間欠的なスイッチング動作により出力にリップルが生じることを効果的に防止できるスイッチング電源を提供することにある。
本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチング動作を繰り返す半導体スイッチ素子を備え、当該スイッチング動作の度に前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じた電力が入力側から出力側へ断続的に伝送されるスイッチング電源装置であって、入力端子において入力される若しくは出力端子において出力される電圧、電流又は電力が目標値へ近づくように、前記半導体スイッチ素子の前記スイッチング動作を制御するスイッチ制御信号を生成する第1制御部と、前記スイッチ制御信号に応じて前記半導体スイッチ素子をオン又はオフさせる駆動信号を生成する駆動部と、1回の前記スイッチング動作において前記半導体スイッチ素子に流れる電流のピーク値が小さくなると前記半導体スイッチ素子のオン抵抗が大きくなり、前記電流のピーク値が大きくなると当該オン抵抗が小さくなるように、前記駆動部の前記駆動信号のレベルを制御する第2制御部とを有する。
本発明によれば、軽負荷において間欠的なスイッチング動作により出力にリップルが生じることを効果的に防止できる。
第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 出力電圧と駆動信号の波形の一例を示す図である。 出力電力に対する駆動電源電圧及び帰還制御信号の変化を示す図である。 第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 第3の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の他の構成例を示す図である。 第5の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 第6の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 ピーク保持部の構成の一例を示す図である。 第7の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 第8の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 主回路がフォワード型コンバータの場合におけるスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 主回路がフルブリッジ型コンバータの場合におけるスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 主回路が降圧型コンバータの場合におけるスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 電源電圧供給部の他の構成例を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る本実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。図1に示すスイッチング電源装置は、主回路10と、第1制御部30と、第2制御部40と、電源電圧供給部50を有する。
[主回路10]
主回路10は、電力の伝達と変換を行う回路であり、図1の例ではフライバック型コンバータを構成する。図1に示す主回路10は、入力端子T1及びT2と、トランス11と、トランジスタQ1と、駆動部20と、抵抗Rg及びR11と、ダイオードD11と、キャパシタC1と、出力端子T3及びT4とを有する。トランジスタQ1は、本発明における半導体スイッチ素子の一例である。
入力端子T1及びT2は、入力側電圧源5において発生した直流の電圧Viを入力する。出力端子T3及びT4は、キャパシタC1の両端に接続されており、キャパシタC1に発生した電圧Voを負荷RLに出力する。
トランス11は、一次巻線W1と二次巻線W2を有する。一次巻線W1は、入力端子T1と入力端子T2との間の電流経路上に設けられている。図1の例において、一次巻線W1の一端は入力端子T1に接続され、その他端はトランジスタQ1等を介して入力端子T2に接続される。また、二次巻線W2は、出力端子T3と出力端子T4との間の電流経路上に設けられている。図1の例において、二次巻線W2の一端はダイオードD11を介して出力端子T3に接続され、その他端は出力端子T4に接続される。
トランジスタQ1は、トランス11の一次巻線W1に流れる電流の経路上に設けられている。図1の例において、トランジスタQ1はn型のMOSFETであり、一次巻線W1と端子T2との間の電流経路上に設けられている。トランジスタQ1のドレインが一次巻線の他端に接続され、そのソースが抵抗R11を介して入力端子T2に接続される。
駆動部20は、第1制御部30において生成されるスイッチ制御信号S30に応じて、トランジスタQ1をオン又はオフさせる駆動信号Sgを生成する。例えば、駆動部20は、スイッチ制御信号S30がハイレベルの場合にハイレベルの駆動信号Sgを出力してトランジスタQ1をオンさせ、スイッチ制御信号S30がローレベルの場合にローレベルの駆動信号Sgを出力してトランジスタQ1をオフさせる。図1の例において、駆動部20の駆動信号Sgは、抵抗Rgを介してトランジスタQ1のゲートに入力される。
駆動部20は、電源電圧供給部50により供給される電源電圧Vdr(以下、「駆動電源電圧Vdr」と記す。)に基づいて動作する。例えば駆動部20は、ハイレベルの駆動信号Sgとして駆動電源電圧Vdrとほぼ等しいレベルの電圧を出力し、ローレベルの駆動信号Sgとしてグランドレベルの電圧を出力する。従って、駆動信号Sgのハイレベルは、駆動電源電圧Vdrに応じて変化する。駆動電源電圧Vdrが高くなると、駆動信号Sgのハイレベル時の電圧が高くなり、トランジスタQ1のオン抵抗が小さくなる。逆に、駆動電源電圧Vdrが低くなると、駆動信号Sgのハイレベル時の電圧が低下し、トランジスタQ1のオン抵抗が大きくなる。
抵抗R11は、トランジスタQ1に流れる電流Iq1(以下、「スイッチ電流Iq1」と記す。)を電圧に変換する。図1の例において、抵抗R11は、トランジスタQ1のソースと入力端子T2との間の電流経路上に設けられている。また、入力端子T2は、後述する第1制御部30及び第2制御部40のグランドに接続されている。抵抗R11に生じる電圧は、スイッチ電流Iq1のレベルを示すスイッチ電流信号S11として、後述の第1制御部30に入力される。
ダイオードD11は、トランス11の二次巻線W2からキャパシタC1へ流れる電流の経路上に設けられている。ダイオードD11は、電圧Viの印加によって一次巻線W1に電流が流れた場合に生じる二次巻線W2の誘導電流を阻止し、この誘導電流と逆向きに流れる電流を通過させる。図1の例において、ダイオードD11は、出力端子T3に接続されるキャパシタC1の一端と二次巻線W2の一端との間の電流経路上に設けられている。
[第1制御部30]
第1制御部30は、出力端子T3とT4の間の電圧Voが目標電圧Vo_set(固定値でも可変値でもよい)へ近づくように、トランジスタQ1のスイッチング動作を制御するスイッチ制御信号S30を生成する。図1の例において、第1制御部30は、誤差増幅部31とスイッチ制御部32を有する。
誤差増幅部31は、出力端子T3とT4の間の電圧Voと目標電圧Vo_setとの差を増幅し、当該増幅結果として帰還制御信号Sfbを出力する。誤差増幅部31は、例えば、所望のゲイン特性及び位相特性が得られるように位相補償された増幅回路により構成される。
なお、図1の例では、トランス11の一次側と二次側が絶縁されていない(入力端子T2と出力端子T4が共通のグランドに接続されている)ため、出力端子T3に発生する電圧Voがそのまま誤差増幅部31に入力されている。一次側と二次側が絶縁される場合は、例えばアイソレーションアンプ等を用いて電圧Voに比例した信号を二次側から一次側に伝送し、誤差増幅部31に入力してもよい。
スイッチ制御部32は、トランジスタQ1を反復的にオンさせるスイッチ制御信号S30を生成するとともに、トランジスタQ1に流れるスイッチ電流Iq1に応じたスイッチ電流信号S11と帰還制御信号Sfbとを比較し、当該比較の結果に応じて、スイッチ電流Iq1が帰還制御信号Sfbに応じたピーク目標値に達した場合にトランジスタQ1をオフさせるスイッチ制御信号S30を生成する。
スイッチ制御部32は、例えば図1に示すように、コンパレータ33と、クロックパルス発生回路34と、フリップフロップ回路35を有する。
コンパレータ33は、抵抗R11に発生するスイッチ電流信号S11と誤差増幅部31の帰還制御信号Sfbとを比較する。コンパレータ33は、スイッチ電流信号S11が帰還制御信号Sfbより小さい場合にローレベルの信号を出力し、スイッチ電流信号S11が帰還制御信号Sfbより大きい場合にハイレベルの信号を出力する。
なお、抵抗R11の抵抗値を「r11」とし、帰還制御信号Sfbの電圧を「Vfb」とした場合、電圧「Vfb」に対応するスイッチ電流Iq1のピーク目標値は「Vfb/r11」となる。コンパレータ33は、スイッチ電流Iq1がこのピーク目標値「Vfb/r11」より小さい場合にローレベルの信号を出力し、スイッチ電流Iq1がピーク目標値「Vfb/r11」より大きい場合にハイレベルの信号を出力する。
クロックパルス発生回路34は、一定の周期毎にハイレベルとなるクロックパルスを発生する。
フリップフロップ回路35は、端子Rにコンパレータ33の出力信号を入力し、端子Sにクロックパルス発生回路34のクロックパルスを入力し、端子Qからスイッチ制御信号S30を出力する。フリップフロップ回路35は、クロックパルス発生回路34のクロックパルスがハイレベルになるとスイッチ制御信号S30をハイレベルに設定し、コンパレータの出力信号がハイレベルになるとスイッチ制御信号S30をローレベルに設定する。また、フリップフロップ回路35は、コンパレータの出力信号とクロックパルス発生回路34のクロックパルスが共にローレベルの場合、スイッチ制御信号S30のレベルを保持する。
[第2制御部40]
第2制御部40は、1回のスイッチング動作においてトランジスタQ1に流れるスイッチ電流Iq1のピーク値が小さくなるとトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、当該ピーク値が大きくなると当該オン抵抗が小さくなるように、駆動部20の駆動信号Sgのレベルを制御する。具体的には、第2制御部40は、帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値に応じて電源電圧供給部50の駆動電源電圧Vdrを制御する。駆動信号Sgのレベルの制御により駆動信号Sgのハイレベル時の電圧が変化し、結果としてトランジスタQ1のオン抵抗が変化する。
例えば、第2制御部40は、帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値が電流しきい値Ith1より小さい場合、ピーク目標値が小さくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、ピーク目標値が大きくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御する。すなわち、この場合、第2制御部40は、帰還制御信号Sfbが示すピーク目標値が小さくなるほど駆動電源電圧Vdrが低くなり、ピーク目標値が大きくなるほど駆動電源電圧Vdrが高くなるように、電源電圧供給部50を制御する。より具体的には、第2制御部40は、帰還制御信号Sfbが示すピーク目標値の変化量と駆動電源電圧Vdrの変化量とが比例するように、ピーク目標値に従って駆動電源電圧Vdr(駆動信号Sgのハイレベル時の電圧)を変化させる。
他方、第2制御部40は、スイッチ電流Iq1のピーク目標値が電流しきい値Ith1より大きい場合には、トランジスタQ1のオン抵抗が最小となるように駆動信号Sgのレベルを制御する。すなわち、この場合、第2制御部40は、駆動電源電圧Vdrが最大となるように電源電圧供給部50を制御する。
第2制御部40は、例えば帰還制御信号Sfbを一定のゲインで増幅する増幅回路であり、図1の例では、抵抗R41、R42、R43及びR44と演算増幅器41を有する。演算増幅器41の反転入力端子は、抵抗R42を介して演算増幅器41の出力に接続されるとともに、抵抗R41を介してグランドに接続される。演算増幅器41の非反転入力端子は、抵抗R43を介して誤差増幅部31の出力に接続されるともに、抵抗R44を介してグランドに接続される。演算増幅器41の出力信号である制御信号S40は、帰還制御信号Sfbに比例して変化する。
[電源電圧供給部50]
電源電圧供給部50は、第2制御部40から出力される制御信号S40に応じて、駆動部20に供給する駆動電源電圧Vdrを変化させる。
図1の例において、電源電圧供給部50は、トランジスタQ51と抵抗R51を有する。トランジスタQ51は、npn型のバイポーラトランジスタであり、そのコレクタに電源電圧Vccが印加され、ベースに制御信号S40が入力され、エミッタから駆動電源電圧Vdrが出力される。抵抗R51は、トランジスタQ51のコレクタとベースの間に接続される。
図1に示す電源電圧供給部50は、エミッタフォロア回路を構成しており、駆動電源電圧Vdrは制御信号S40の電圧に対して電圧Vbe(トランジスタQ51のベース−エミッタ間の電圧)だけ低い電圧となる。よって、駆動電源電圧Vdrは、制御信号S40に従って変化する。
以降、演算増幅器41が完全なレール・トゥ・レールの理想オペアンプであり、その電源として「Vcc」とグランドレベルが与えられることとする。この場合、演算増幅器41の出力範囲はグランドレベルから「Vcc」となる。第2制御部40のゲインを「G」とし、制御信号S40の最大電圧を「Vcc」とした場合、制御信号S40が最大電圧「Vcc」のときの帰還制御信号Sfbは「Vcc/G」となる。帰還制御信号Sfbの電圧がこの「Vcc/G」より高くなると、制御信号S40は最大電圧「Vcc」となり、駆動電源電圧Vdrは最大電圧「Vcc−Vbe」となるため、トランジスタQ1のオン抵抗は最小となる。抵抗R11の抵抗値を「r11」とすると、帰還制御信号Sfbの電圧「Vcc/G」に対応する電流しきい値Ith1は次の式で表わされる。
[数1]
Ith1 = Vcc/(G×r11) …(1)
式(1)より、第2制御部40を構成する増幅回路のゲインGや抵抗R11の抵抗値r11に適当な値を選択することによって、電流しきい値Ith1を所望の値に設定できることが分かる。
次に、上述した構成を有する本実施形態に係るスイッチング電源装置の動作について説明する。
まず、主回路10の動作と電圧Voの制御について説明する。
クロックパルス発生回路34のクロックパルスは、一定周期毎に短い期間ハイレベルになる。クロックパルスがハイレベルになると、スイッチ制御信号S30がハイレベルとなり、これに応じて駆動信号Sgもハイレベルとなるため、トランジスタQ1はオンする。
トランジスタQ1がオンすると、トランス11の一次巻線W1に電圧Viが印加され、一次巻線W1にスイッチ電流Iq1が流れる。このとき、トランス11の二次巻線W2の誘導電流は、ダイオードD11によって阻止されるため流れない。従って、トランス11には、一次巻線W1のスイッチ電流Iq1に応じた磁気エネルギーが蓄積されている。トランジスタQ1がオンの間、スイッチ電流Iq1は時間の経過とともに増大し、トランス11に蓄積されている磁気エネルギーもオン状態の時間の経過とともに増大する。
スイッチ電流Iq1が時間とともに大きくなり、帰還制御信号Sfbが示すピーク目標値を超えると(スイッチ電流信号S11が帰還制御信号Sfbより高電位になると)、コンパレータ33の出力信号がハイレベルとなり、フリップフロップ回路35の出力のスイッチ制御信号S30がローレベルとなる。これにより、駆動信号Sgがローレベルとなって、トランジスタQ1がオフする。
トランジスタQ1がオフすると、一次巻線W1の電流がゼロになるため、この電流により生じていた磁界が維持されるように二次巻線W2において誘導電流が流れる。この誘導電流が、ダイオードD11を通過してキャパシタC1に流れる。二次巻線W2の電流がキャパシタC1に流れることにより、出力端子T3とT4の間の電圧Voが上昇し、負荷RLの抵抗値と電圧Voに応じた電流が負荷RLに流れる。
またこのとき、一次巻線W1の電流がゼロになるため、コンパレータ33の出力信号がローレベルに戻り、フリップフロップ回路35の出力のスイッチ制御信号S30はローレベルのまま保持される。
クロックパルス発生回路34のクロックパルスが再びハイレベルになると、トランジスタQ1がオフからオンに変化する。これにより、上述と同様に、スイッチ電流Iq1が帰還制御信号Sfbのピーク目標値を超えるまでトランジスタQ1がオンする。クロックパルスが一定の周期でハイレベルになることにより、上述したトランジスタQ1のスイッチング動作が繰り返され、キャパシタC1に電圧Voが発生する。
出力端子T3とT4の間の電圧Voが目標電圧Vo_setに対して低下すると、誤差増幅部31の帰還制御信号Sfbが上昇し、スイッチ電流Iq1のピーク目標値が大きくなる。これにより、トランジスタQ1のオン期間においてトランス11に蓄積される磁気エネルギーが大きくなり、トランジスタQ1のオフ期間に二次巻線W2からキャパシタC1へ流れる電流が大きくなるため、電圧Voが上昇する。
一方、出力端子T3とT4の間の電圧Voが目標電圧Vo_setに対して上昇すると、誤差増幅部31の帰還制御信号Sfbが低下し、スイッチ電流Iq1のピーク目標値が小さくなる。これにより、トランジスタQ1のオン期間においてトランス11に蓄積される磁気エネルギーが小さくなり、トランジスタQ1のオフ期間に二次巻線W2からキャパシタC1へ流れる電流が小さくなるため、電圧Voが低下する。
このような負帰還の動作により、電圧Voは目標電圧Vo_setへ近づくように制御される。誤差増幅部31のゲインが十分に高い場合、電圧Voは目標電圧Vo_setとほぼ等しくなる。
次に、第2制御部40による駆動電源電圧Vdrの制御と出力のリップルについて説明する。
帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値が電流しきい値Ith1(式(1))より小さい場合、帰還制御信号Sfbに比例して第2制御部40の制御信号S40が変化し、制御信号S40に従って電源電圧供給部50の駆動電源電圧Vdrが変化し、駆動電源電圧Vdrの変化に伴って駆動信号Sgのハイレベルの電圧が変化する。すなわち、帰還制御信号Sfbが示すピーク目標値が小さくなるほど、これに従って駆動信号Sgのハイレベルの電圧が低くなり、トランジスタQ1のオン抵抗が大きくなる。また、帰還制御信号Sfbが示すピーク目標値が大きくなるほど、これに従って駆動信号Sgのハイレベルの電圧が高くなり、トランジスタQ1のオン抵抗が小さくなる。
帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値が小さいということは、電圧Voを目標電圧Vo_setへ近づけるために必要とされるスイッチング動作1回あたりの伝送電力の目標値が小さいことを意味する。伝送電力の目標値が非常に小さくなり、最小の伝送電力(トランジスタQ1のオン時間が最小値のときの伝送電力)よりも小さくなると、従来技術に係るスイッチング電源装置では、スイッチングの停止と発振が交互に繰り返される間欠動作の状態になる。ところが、図1に示すスイッチング電源装置では、上述したように、帰還制御信号Sfbが示すピーク目標値が電流しきい値Ith1(式(1))より小さい場合(すなわち、伝送電力の目標値がある程度小さい場合)、ピーク目標値が小さくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなるように駆動信号Sgのレベルが制御される。オン抵抗が大きくなるとトランジスタQ1の損失が増えるため、オン抵抗が一定の場合に比べて、同じ伝送電力の目標値を達成するために必要なトランジスタQ1のオン時間が長くなる。従って、伝送電力の目標値が小さくなるほど、トランジスタQ1のオン時間が短くなる方向に変化し難くなる。これにより、トランジスタQ1のオン時間が最小値に到達し難くなり、間欠動作が防止される。
図2は、出力端子T3とT4の間の電圧Voと駆動信号Sgの波形を例示する図である。図2Aは電圧Voの波形を示し、図2Bは駆動信号Sgの波形を示す。
帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値が非常に小さい場合(伝送電力の目標値が最小の伝送電力に比べて小さい場合)、第2制御部40による駆動信号Sgのレベルの制御を行わないと、図2Bにおいて点線で示すような間欠動作の状態となる。そのため、電圧Voの波形には、図2Aにおいて点線で示すようにリップルを生じる。一方、第2制御部40の制御によって駆動信号Sgのレベルが低下すると、図2Bにおいて実線で示すように一定周期のスイッチング動作が維持されるため、図2Aにおいて実線で示すように間欠動作によるリップルは発生しない。
図3は、出力電力Woに対する駆動電源電圧Vdr及び帰還制御信号Sfbの電圧Vfbの変化を示す図である。
入力電圧一定の場合、出力電力Woが増えると、スイッチング動作毎にトランス11の一次側から二次側へ伝送すべき電力が増えるため、スイッチ電流Iq1のピーク目標値を示す電圧Vfbが上昇する。帰還制御信号Sfbの電圧Vfbが上昇すると、これに従って駆動電源電圧Vdrが上昇し、トランジスタQ1のオン抵抗が小さくなる。駆動電源電圧Vdrが最大電圧に到達すると、電圧Vfbが上昇しても駆動電源電圧Vdrは最大電圧で一定となり、トランジスタQ1のオン抵抗は最小となる。図3の例では、出力電力Woが小さい「A」の範囲において、駆動電源電圧Vdrが電圧Vfbに従って変化し、出力電力Woが大きい「B]の範囲において、駆動電源電圧Vdrが最大電圧となる。
なお、図3中の点線は、第2制御部40のゲイン「G」が様々に異なる場合における駆動電源電圧Vdrのグラフの例である。
以上説明したように、本実施形態に係るスイッチング電源装置によれば、一回のスイッチング動作においてトランジスタQ1に流れるスイッチ電流Iq1のピーク値が小さくなるとトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、スイッチ電流Iq1のピーク値が大きくなると当該オン抵抗が小さくなるように、駆動部20の駆動信号Sgのレベルが制御される。
例えば目標電圧Vo_setが入力電圧Viに比べて非常に低く負荷RLが軽い場合、電圧Voを目標電圧Vo_setへ近づけるために一回のスイッチング動作で入力側から出力側へ伝送すべき電力が非常に小さくなる。このような場合、もしトランジスタQ1のオン抵抗を一定にしたまま電圧Voを目標電圧Vo_setに近づける制御が行われると、トランジスタQ1のオン時間が設定可能な最小値に到達してしまい、間欠的なスイッチング動作が発生することがある。しかしながら、一回のスイッチング動作で必要とされる伝送電力が小さくなると、一回のスイッチング動作においてトランジスタQ1に流れるスイッチ電流Iq1のピーク値も小さくなる。そして、本実施形態に係るスイッチング電源装置では、スイッチ電流Iq1のピーク値が小さくなるにつれて、トランジスタQのオン抵抗が大きくなるように駆動信号Sgのレベルが制御される。オン抵抗が大きくなるとトランジスタQ1の損失が大きくなるため、オン抵抗が一定の場合に比べて、同じ伝送電力を達成するために必要なトランジスタQ1のオン時間が長くなる。すなわち、一回のスイッチング動作で必要とされる伝送電力が小さくなるにつれて、トランジスタQ1のオン時間が短くなる方向に変化し難くなる。これにより、トランジスタQ1のオン時間が最小値に到達し難くなり、間欠的なスイッチング動作を防止できる。従って、出力にリップルが生じることを防止できる。
また、本実施形態に係るスイッチング電源装置によれば、帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値が小さくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、当該ピーク目標値が大きくなるほど当該オン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルが制御される。
仮にスイッチ電流Iq1のピークの測定値に応じてトランジスタQ1の駆動信号Sgのレベルが制御されるものとすると(例えば、後述する図12のスイッチング電源装置)、スイッチ電流Iq1のピークの測定値に変化が現れるまで駆動信号Sgのレベルが制御されなくなる。そのため、例えば負荷RLが急激に変化した場合などにおいて、トランジスタQ1のオン抵抗の変化が遅くなり、負帰還の遅れによる電圧Voの変動が生じ易くなる。一方、帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値は、電圧Voと目標電圧Vo_setとの誤差に応じて素早く変化する。そのため、本実施形態に係るスイッチング電源装置では、負荷RLの急変により電圧Voが変化すると、これに応じて帰還制御信号Sfbが素早く変化するため、駆動信号Sgのレベルが直ちに制御される。これにより、トランジスタQ1のオン抵抗の変化が速くなり、負帰還の応答が速くなるため、負荷RLの急変による電圧Voの変動を生じ難くすることができる。
更に、本実施形態に係るスイッチング電源装置によれば、帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値が電流しきい値Ith1(式(1))より大きい場合、トランジスタQ1のオン抵抗が最小となるように駆動信号Sgのレベルが制御される。
これにより、一回のスイッチング動作で入力側から出力側へ伝送すべき電力が十分大きい状態(すなわち、間欠的なスイッチング動作が生じ難い状態)において、トランジスタQ1のオン抵抗が最小に保たれるため、トランジスタQ1の損失による効率の低下を効果的に抑えることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。図4に示すスイッチング電源装置は、図1に示すスイッチング電源装置における第2制御部40及び電源電圧供給部50を、次に述べる第2制御部40A及び電源電圧供給部50Aに置き換えたものである。
[第2制御部40A]
第2制御部40Aは、帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値が電流しきい値Ith1より小さい場合、ピーク目標値と電流しきい値Ith1との差に応じて駆動信号Sgのレベルを変化させ、ピーク目標値が電流しきい値Ith1より大きい場合は、駆動信号Sgのレベルを所定の最大値とする。
例えば第2制御部40Aは、電流しきい値Ith1を設定する電圧Vth1と帰還制御信号Sfbの電圧Vfbとの差を増幅する増幅回路を構成する。図4の例において、第2制御部40Aは、図1の第2制御部40と同じ構成要素(抵抗R41〜R44及び演算増幅器41)を有する。ただし、第2制御部40Aでは、抵抗R41の一端に帰還制御信号Sfbが入力され、抵抗R43の一端に電圧Vth1が入力される。第2制御部40Aにおける他の構成要素の接続関係は、第2制御部40と同じである。
第2制御部40Aのゲインを「G」とし、第2制御部40Aが出力する制御信号S40Aの電圧を「Vset」とすると、電圧Vsetは次の式で表わされる。
[数2]
Vset = G×(Vth1−Vfb) …(2)
また、帰還制御信号Sfbが示すスイッチ電流Iq1のピーク目標値を「Ipk」とし、抵抗R11の抵抗値を「r11」とすると、電圧Vsetは次のように表わされる。
[数3]
Vset = (G・r11)×(Ith1−Ipk) …(3)
式(3)に示すように、電圧Vsetはピーク目標値Ipkと電流しきい値Ith1との差に比例する。ただし、電圧Vsetの範囲は「0」から「Vcc」であるため、ピーク目標値Ipkが電流しきい値Ith1より大きい場合、電圧Vsetは「0」(グランドレベル)となる。
[電源電圧供給部50A]
電源電圧供給部50Aは、既に説明した電源電圧供給部50と同様に、第2制御部40Aの制御信号S40Aに応じて駆動電源電圧Vdrを変化させる。ただし、図4における電源電圧供給部50Aは、制御信号S40Aの電圧上昇に応じて駆動電源電圧Vdrを低下させる点で、図1における電源電圧供給部50と異なる。
図4の例に示す電源電圧供給部50Aは、図1の電源電圧供給部50と同様の構成要素(Q51,R51)を有するとともに、トランジスタQ52と、演算増幅器51と、抵抗R52を有する。トランジスタQ52は、npn型のバイポーラトランジスタである。トランジスタQ52のコレクタがトランジスタQ51のベースに接続され、そのエミッタが抵抗R52を介してグランドに接続され、そのベースが演算増幅器51の出力端子に接続される。演算増幅器51は、その反転入力端子がトランジスタQ52のエミッタに接続され、その非反転入力端子に制御信号S40Aが入力される。
演算増幅器51の負帰還動作により、トランジスタQ52のエミッタの電圧は制御信号S40Aの電圧Vset(式(3))とほぼ等しくなる。抵抗R52の抵抗値を「r52」、抵抗R51の抵抗値を「r51」とし、トランジスタQ51のベース電流が抵抗R51に流れる電流に比べて十分に小さいものとすると、駆動電源電圧Vdrは概ね次の式で表わされる。
[数4]
Vdr = Vcc−(r51/r52)・Vset−Vbe …(4)
ただし、「Vbe」はトランジスタQ51のベース−エミッタ間の電圧である。抵抗比「r51/r52」を「K」とし、式(4)に式(3)を代入すると、駆動電源電圧Vdrは次式で表わされる。
[数5]
Ith1>Ipkのとき:
Vdr = Vcc−Vbe−(K・G・r11)×(Ith1−Ipk) …(5)
Ith1≦Ipkのとき:
Vdr = Vcc−Vbe …(5’)
式(5)より、ピーク目標値Ipkが電流しきい値Ith1より小さい場合、駆動電源電圧Vdrはピーク目標値Ipkと電流しきい値Ith1との差に従って変化する。すなわち、ピーク目標値Ipkが減少するとこれに従って駆動電源電圧Vdrが低下し、ピーク目標値Ipkが増大するとこれに従って駆動電源電圧Vdrが上昇する。また、ピーク目標値Ipkが電流しきい値Ith1より大きいか等しい場合は、式(5’)となる。
以上説明したように、本実施形態に係るスイッチング電源装置においても、スイッチ電流Iq1のピーク目標値Ipkが小さくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、ピーク目標値Ipkが大きくなるほど当該オン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルが制御される。そのため、第1の実施形態に係るスイッチング電源装置と同様に、トランジスタQ1の間欠的なスイッチング動作による出力のリップルの発生を有効に防止できる。
また、本実施形態に係るスイッチング電源装置では、電流しきい値Ith1と第2制御部40AのゲインGを独立に設定できるため、種々の動作条件に合わせてより柔軟に駆動信号Sgのレベルを制御することができる。しかも、電流しきい値Ith1を電圧Vth1に応じて設定できるため、例えば負荷の条件などに合わせて電流しきい値Ith1を適宜変更することが可能である。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上述した第1、第2の実施形態に係るスイッチング電源装置は電流モード制御であるが、本実施形態に係るスイッチング電源装置では、電圧モード制御の例を示す。
図5に示すスイッチング電源装置は、主回路10Aと、第1制御部30Aと、第2制御部40と、電源電圧供給部50を有する。第2制御部40及び電源電圧供給部50は、図1に示すスイッチング電源装置における同一符号の構成要素と同じである。主回路10Aは、主回路10(図1)における抵抗R11を省略したものであり、他の構成は主回路10と同じである。
第1制御部30Aは、出力端子T3とT4の間の電圧Voが目標電圧Vo_setへ近づくように、トランジスタQ1のオン期間の時間幅(パルス幅)を制御するスイッチ制御信号S30を生成する。図5の例において、第1制御部30Aは、誤差増幅部31とスイッチ制御部32Aを有する。
誤差増幅部31は、図1における同一符号の構成要素と同じであり、電圧Voと目標電圧Vo_setとの差を増幅した結果として帰還制御信号Sfbを出力する。
スイッチ制御部32Aは、トランジスタQ1を反復的にオンさせるスイッチ制御信号S30を生成するとともに、1回のスイッチング動作におけるトランジスタQ1のオン期間の時間幅を帰還制御信号Sfbに応じて変化させるスイッチ制御信号S30を生成する。
スイッチ制御部32Aは、例えば図5に示すように、三角波発生回路36とコンパレータ37を有する。三角波発生回路36は、周期的な三角波(のこぎり波、逆のこぎり波を含む)を発生する。コンパレータ37は、三角波発生回路36から供給される三角波と帰還制御信号Sfbとを比較し、その比較結果に応じたスイッチ制御信号S30を出力する。コンパレータ37は、帰還制御信号Sfbの電圧Vfbが三角波のレベルより高い場合にハイレベルのスイッチ制御信号S30を出力し、電圧Vfbが三角波のレベルより低い場合にローレベルのスイッチ制御信号S30を出力する。
第1制御部30Aにおいて生成される帰還制御信号Sfbの電圧Vfbは、トランジスタQ1のオン期間の時間幅を表わす。電圧Vfbが高くなるほどオンの時間が長くなり、電圧Vfbが低くなるほどオンの時間が短くなる。トランジスタQ1のオン期間の時間幅を「Ton」とすると、時間幅Tonは次の式で表わされる。
[数6]
Ton = α・Vfb …(6)
式(6)における係数αは、電圧Vfbを時間幅Tonに変換する係数であり、一定の値を有する。
第2制御部40は、帰還制御信号Sfbに応じて、オン期間の時間幅Tonが時間しきい値Tthより短い場合には、オン期間の時間幅Tonが短くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、オン期間の時間幅Tonが長くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御する。また第2制御部40は、オン期間の時間幅Tonが時間しきい値Tthより長い場合は、トランジスタQ1のオン抵抗が最小となるように駆動信号Sgのレベルを制御する。
第2制御部40のゲインを「G」とし、制御信号S40の最大電圧を「Vcc」とした場合、制御信号S40が最大電圧「Vcc」のときの帰還制御信号Sfbの電圧Vfbは「Vcc/G」となる。電圧Vfbが「Vcc/G」より高くなると、制御信号S40は最大電圧「Vcc」となり、駆動電源電圧Vdrは最大電圧「Vcc−Vbe」となるため、トランジスタQ1のオン抵抗は最小となる。時間しきい値Tthは、「Vfb=Vcc/G」の場合におけるオン期間の時間幅Tonに相当することから、次の式で表わされる。
[数7]
Tth = (α/G)・Vcc …(7)
式(7)より、第2制御部40を構成する増幅回路のゲインGや係数αに適当な値を選択することにより、時間しきい値Tthを所望の値に設定できることが分かる。
上述した構成を有するスイッチング電源装置では、電圧Voが目標電圧Vo_setに対して低下すると、帰還制御信号Sfbの電圧Vfbが上昇し、トランジスタQ1のオン時間が長くなる。そのため、トランジスタQ1のオン期間においてトランス11に蓄積される磁気エネルギーが大きくなり、電圧Voが上昇する。一方、電圧Voが目標電圧Vo_setに対して上昇すると、帰還制御信号Sfbの電圧Vfbが低下し、トランジスタQ1のオン時間が短くなる。そのため、トランジスタQ1のオン期間においてトランス11に蓄積される磁気エネルギーが小さくなり、電圧Voが低下する。このような負帰還の動作により、電圧Voは目標電圧Vo_setへ近づくように制御される。
ところで、主回路10Aのフライバック型コンバータは、負荷RLが非常に軽くなった場合に電流不連続モードで動作する。電流不連続モードでは、トランジスタQ1がオフの期間にトランス11の磁気エネルギーが全て出力側に放出されるため、トランジスタQ1に流れるスイッチ電流Iq1はオンの開始時にゼロとなり、オンの時間に比例して増大する。すなわち、トランジスタQ1のスイッチ電流Iq1は、オン期間の時間幅Tonに比例する。トランス11の一次巻線のインダクタンスを「L」とすると、電流不連続モードにおけるスイッチ電流Iq1は概ね次の式で表わされる。
[数8]
Iq1 = (Vi/L)・Ton …(8)
帰還制御信号Sfbが電圧Vfbを有する場合におけるスイッチ電流Iq1の電流値は、図1に示すスイッチング電源装置において帰還制御信号Sfbが指定するスイッチ電流Iq1のピーク目標値Ipkに相当する。ピーク目標値Ipkは、式(6)を式(8)に代入することにより、次の式で表わされる。
[数9]
Ipk = (α・Vi/L)・Vfb …(9)
式(9)において、スイッチ電流Iq1のピーク目標値Ipkは帰還制御信号Sfbの電圧Vfbに比例する。従って、電流不連続モードにおいては、既に説明した図1のスイッチング電源装置と同様に、帰還制御信号Sfbの電圧Vfbに応じてスイッチ電流Iq1のピーク目標値Ipkが増減する。
駆動電源電圧Vdrが最大電圧(Vcc−Vbe)となる場合のスイッチ電流Iq1の電流値は、図1のスイッチング電源装置における電流しきい値Ith1に相当する。電流しきい値Ith1は、式(7)の「Tth」を式(8)の「Ton」に代入することにより、次の式で表わされる。
[数10]
Ith1 = (Vi/L)・(α/G)・Vcc …(10)
従って、主回路10Aのフライバック型コンバータが電流不連続モードで動作する場合、本実施形態に係るスイッチング電源装置では、図1のスイッチング電源装置と同様に駆動信号Sgのレベルが制御される。例えば目標電圧Vo_setが一定の値に固定されている(目標電圧Vo_setが変更されない)ものとすると、トランジスタQ1の間欠動作が生じ得るのは負荷RLが非常に軽くなる場合であり、この場合、主回路10Aは電流不連続モードで動作する。従って、本実施形態に係るスイッチング電源装置によれば、図1のスイッチング電源装置と同様に、トランジスタQ1の間欠的なスイッチング動作による出力のリップルの発生を防止できる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図6は、第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。図6に示すスイッチング電源装置は、図5に示すスイッチング電源装置における主回路10Aを主回路10Bに変更し、第2制御部40を第2制御部40Bに変更したものであり、他の構成は図5に示すスイッチング電源装置と同じである。
主回路10Bは、主回路10A(図5)と同様の構成を有するとともに、抵抗R12とセンスアンプ12を有する。
抵抗R12は、負荷RLに流れる電流Ioを検出するための抵抗であり、図6の例では出力端子T4とキャパシタC1の一端との間の電流経路上に設けられている。
センスアンプ12は、電流Ioに応じて抵抗R12に生じた電圧を増幅し、その増幅結果を電流検出信号S12として第2制御部40Bに出力する。なお、トランス11の一次側と二次側が絶縁される場合、センスアンプ12は例えばアイソレーションアンプ等を含んでいてもよい。
第2制御部40Bは、電源電圧供給部50を制御することにより、センスアンプ12から出力される電流検出信号S12に応じて、負荷RLの電流Ioが小さくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、電流Ioが大きくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御する。また、第2制御部40Bは、帰還制御信号Sfbに応じて、トランジスタQ1のオン期間の時間幅Tonが短くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、時間幅Tonが長くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御する。
図6の例において、第2制御部40Bは、図5に示す第2制御部40と同様の構成(抵抗R41〜R44、演算増幅器41)を有するとともに、乗算回路42Aを有する。乗算回路42Aは、演算増幅器41の出力信号とセンスアンプ12の電流検出信号S12とを乗算し、その乗算結果を制御信号S40Bとして電源電圧供給部50に出力する。
図6に示すスイッチング電源装置によれば、負荷RLの電流Ioが一定の場合、制御信号S40Bは演算増幅器41の出力信号に比例して変化する。このとき、従来技術に係るスイッチング電源装置においてトランジスタQ1の間欠動作を生じ得る程度に電流Ioが微小であるとすると、図6に示すスイッチング電源装置は図5に示すスイッチング電源装置と同様に動作するとみなせる。従って、図6に示すスイッチング電源装置は、図5に示すスイッチング電源装置と同様に、トランジスタQ1の間欠的なスイッチング動作を防止できる。
また、図6に示すスイッチング電源装置によれば、帰還制御信号Sfbの電圧Vfbが同一であっても(トランジスタQ1のオン期間の時間幅Tonが同じであっても)、負荷RLの電流Ioが大きくなるほど制御信号S40Bの電圧が高くなり、これによりトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなる。
図5に示すスイッチング電源装置では、帰還制御信号Sfbが示すトランジスタQ1のオン期間の時間幅Tonが時間しきい値Tth(式(7))より短い場合、時間幅Tonが短くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなるように駆動信号Sgのレベルが制御される。これは、時間幅Tonが時間しきい値Tth(式(7))より短い場合に、主回路10Aのフライバック型コンバータが電流不連続モードで動作することを仮定しているからである。しかしながら、例えば目標電圧Vo_setを広範囲に調節する場合や、入力電圧Viが大きく変動するような場合には、時間幅Tonが時間しきい値Tth(式(7))より短くても、主回路10Aのフライバック型コンバータが電流連続モードで動作する可能性がある(例えば、入力電圧Viが高く目標電圧Vo_setが低い場合)。主回路10Aが電流連続モードで動作すると、トランジスタQ1のオンの開始時点からゼロより大きいスイッチ電流Iq1が流れ、スイッチング動作毎に伝送される電力が比較的大きくなるため、トランジスタQ1の間欠動作は生じ難い。またこの場合、トランジスタQ1のオン抵抗が大きくなると損失が増えて効率が低下するため、トランジスタQ1のオン抵抗は小さいほうが望ましい。
これに対し、本実施形態に係るスイッチング電源装置では、帰還制御信号Sfbが示すトランジスタQ1のオン期間の時間幅Tonと、電流検出信号S12が示す負荷RLの電流Ioの両方を加味して、駆動信号Sgのレベルが制御される。すなわち、負荷RLの電流Ioが大きくなるにつれて、トランジスタQ1のオン期間の時間幅Tonが同一でも、トランジスタQ1のオン抵抗が小さくなる。これにより、トランジスタQ1のオン期間の時間幅Tonが微小であっても、トランジスタQ1のスイッチ電流Iq1が大きい場合(主回路10Bのフライバック型コンバータが電流連続モードで動作する場合)には、トランジスタQ1のオン抵抗を小さくして電力損失の増大を抑えることができる。
なお、図6に示すスイッチング電源装置では、帰還制御信号Sfbを増幅した信号(演算増幅器41の出力信号)と電流検出信号S12とを乗算回路42Aにおいて乗算しているが、本実施形態はこれに限定されない。例えば図7において示すように、この乗算回路42Aを加算回路42Bに置き換えてもよい。すなわち、帰還制御信号Sfbを増幅した信号(演算増幅器41の出力信号)と電流検出信号S12とを加算回路42Bにおいて加算し、この加算結果を制御信号40Bとして電源電圧供給部50に出力してもよい。
また、図6、図7に示すスイッチング電源装置では、負荷RLに流れる電流Ioに応じて駆動信号Sgのレベルを制御しているが、これに限らず、スイッチ電流Iq1の平均値を示す他の種々の信号(例えばスイッチ電流Iq1をローパスフィルタにより平均化した信号)を用いて駆動信号Sgのレベルを制御してもよい。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第5の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。図8に示すスイッチング電源装置は、図6に示すスイッチング電源装置における第2制御部40Bを第2制御部40Cに置き換えたものであり、他の構成は図6に示すスイッチング電源装置と同じである。
第2制御部40Cは、センスアンプ12の電流検出信号S12と第1制御部30Aの帰還制御信号Sfbに応じて、電流Ioが電流しきい値Ith2より小さく、かつ、トランジスタQ1のオン期間の時間幅Tonが時間しきい値Tthより短い場合には、時間幅Tonが短くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、時間幅Tonが長くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御する。他方、第2制御部40Cは、電流Ioが電流しきい値Ith2より大きいか、又は、時間幅Tonが時間しきい値Tthより長い場合には、トランジスタQ1のオン抵抗が最小となるように駆動信号Sgのレベルを制御する。
図8の例において、第2制御部40Cは、図5に示す第2制御部40と同様の構成(抵抗R41〜R44、演算増幅器41)を有するとともに、コンパレータ43を有する。コンパレータ43は、センスアンプ12の電流検出信号S12の電圧Vsiが電圧Vth2より高くなるとハイレベル(電源電圧Vcc)を出力し、電圧Vsiが電圧Vth2より低くなるとローレベル(グランドレベル)を出力する。コンパレータ43の出力信号は、抵抗R44を介して演算増幅器41の非反転入力端子に入力される。
電流Ioに対する電圧Vsiの変換比率を「M」とすると、電流しきい値Ith2は次の式で表わされる。
[数11]
Ith2 = Vth2/M …(11)
図8に示すスイッチング電源装置によれば、負荷RLの電流Ioが電流しきい値Ith2(式(11))より小さい場合、コンパレータ43からローレベル(グランドレベル)の電圧が出力されるため、第2制御部40Cは実質的に第2制御部40と同じ回路となる。従って、この場合、図8に示すスイッチング電源装置は、図5に示すスイッチング電源装置と同様に動作するため、トランジスタQ1の間欠的なスイッチング動作による出力のリップルの発生を防止できる。
他方、負荷RLの電流Ioが電流しきい値Ith2(式(11))より大きい場合、演算増幅器41から出力される制御信号S40Cの電圧は、帰還制御信号Sfbの電圧Vfbに関わらず最高電圧(Vcc)となる。そのため、駆動電源電圧Vdrが最高電圧(Vcc−Vbe)となり、トランジスタQ1のオン抵抗は最小となる。従って、主回路10Bのフライバック型コンバータが電流不連続モードで動作する程度に小さい電流Ioを電流しきい値Ith2(式(11))として設定することにより、電流連続モードで動作する場合にはトランジスタQ1のオン抵抗を確実に最小の値に設定できる。これにより、電流連続モードにおいてトランジスタQ1のオン抵抗が高くなることによる無駄な電力損失の増大を有効に防止できる。
なお、図8に示すスイッチング電源装置では、負荷RLに流れる電流Ioに応じて駆動信号Sgのレベルを制御しているが、これに限らず、スイッチ電流Iq1の平均値を示す他の種々の信号を用いて駆動信号Sgのレベルを制御してもよい。
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図9は、第6の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。図9に示すスイッチング電源装置は、主回路10と、第1制御部30Aと、第2制御部40Cと、電源電圧供給部50と、ピーク保持部44を有する。主回路10と電源電圧供給部50は、図1に示すスイッチング電源装置おける同一符号の構成要素と同じである。第1制御部30Aは、図5に示すスイッチング電源装置における同一符号の構成要素と同じである。
ピーク保持部44は、トランジスタQ1に流れるスイッチ電流Iq1に応じたスイッチ電流信号S11のピーク値を保持し、これを信号Spkとしてコンパレータ43に出力する。
図10は、ピーク保持部44の構成の一例を示す図である。図10に示すピーク保持部44は、演算増幅器45及び46と、ダイオードD41及び42と、キャパシタC4と、抵抗R45を有する。演算増幅器45の反転入力端子がダイオードD42のアノードに接続され、その非反転入力端子にスイッチ電流信号S11が入力され、その出力端子がダイオードD42のカソードとダイオードD41のアノードに接続される。演算増幅器46の非反転入力端子がダイオードD41のカソードに接続され、その反転入力端子と出力端子が演算増幅器45の反転入力端子に接続される。キャパシタC4と抵抗R45は、演算増幅器46の非反転入力端子とグランドとの間において並列に接続される。
演算増幅器46の出力端子に発生する信号Spkは、キャパシタC4の電圧とほぼ等しくなる。スイッチ電流信号S11が信号Spkよりも高電位になると、演算増幅器45の出力電圧が上昇してダイオードD41が導通し、ダイオードD41を通じてキャパシタC4が充電されることによりその電圧が上昇し、これにより信号Spkの電圧が上昇する。スイッチ電流信号S11が信号Spkよりも低電位か同電位になると、演算増幅器45の出力電圧が低下してダイオードD41がオフし、ダイオードD41を通じたキャパシタC4の充電が停止されることによりその電圧上昇が止まり、これにより信号Spkの電圧上昇が止まる。その結果、信号Spkはスイッチ電流信号S11とほぼ同電位になる。信号Spkに比べてスイッチ電流信号S11の電位が低くなると、演算増幅器45の出力電圧は信号Spkに比べてダイオードD42の順方向電圧分だけ低い電圧となり、ダイオードD41はオフ状態に保たれる。従って、信号Spkは、キャパシタC4の電圧とほぼ等しい電圧に保持される。
抵抗R45は、信号Spkに比べてスイッチ電流信号S11の電位が低い状態が長く続く場合にキャパシタC4の電荷を放電させるための抵抗である。スイッチ電流信号S11が信号Spkに比べて低電位になると、抵抗R45によりキャパシタC4の電荷が放電されるため、信号Spkは徐々に低下し、最終的に信号Spkはスイッチ電流信号S11のピーク値と同じレベルまで低下する。抵抗R45によるキャパシタC4の放電の速さ(キャパシタC4と抵抗R45の時定数)は、トランジスタQ1のスイッチング周期に対するキャパシタC4の電圧変動が電圧Vth3に比べて十分に小さく、スイッチング周期ごとにコンパレータ43がレベル反転するような状態が生じ難くなるように設定される。
第2制御部40Cは、ピーク保持部44の信号Spkと第1制御部30Aの帰還制御信号Sfbに応じて、スイッチ電流Iq1のピーク値が電流しきい値Ith3より小さく、かつ、トランジスタQ1のオン期間の時間幅Tonが時間しきい値Tthより短い場合には、時間幅Tonが短くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、時間幅Tonが長くなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御する。他方、第2制御部40Cは、スイッチ電流Iq1のピーク値が電流しきい値Ith3より大きいか、又は、時間幅Tonが時間しきい値Tthより長い場合には、トランジスタQ1のオン抵抗が最小となるように駆動信号Sgのレベルを制御する。
図9の例において、第2制御部40Cは、図8に示すスイッチング電源装置における同一符号の構成要素と同じである。ただし、コンパレータ43には、電流検出信号S12の替わりにピーク保持部44の信号Spkが入力され、電圧Vth2の替わりに電圧Vth3が入力される。
抵抗R11の抵抗値を「r11」とすると、電流しきい値Ith3は次の式で表わされる。
[数12]
Ith3 = Vth3/r11 …(12)
図9に示すスイッチング電源装置によれば、スイッチ電流Iq1のピーク値が電流しきい値Ith3(式(12))より小さい場合、ピーク保持部44の信号Spkが電圧Vth3より低くなり、コンパレータ43からローレベル(グランドレベル)の電圧が出力されるため、第2制御部40Cは実質的に第2制御部40と同じ回路となる。従って、この場合、図9に示すスイッチング電源装置は、図5に示すスイッチング電源装置と同様に動作するため、トランジスタQ1の間欠的なスイッチング動作による出力のリップルの発生を防止できる。
他方、スイッチ電流Iq1のピーク値が電流しきい値Ith3(式(12))より大きい場合、演算増幅器41から出力される制御信号S40Cの電圧は、帰還制御信号Sfbの電圧Vfbに関わらず最高電圧(Vcc)となる。そのため、駆動電源電圧Vdrが最高電圧(Vcc−Vbe)となり、トランジスタQ1のオン抵抗は最小となる。従って、主回路10のフライバック型コンバータが電流不連続モードで動作する程度に小さいスイッチ電流Iq1のピーク値を電流しきい値Ith3(式(12))として設定することにより、電流連続モードで動作する場合にはトランジスタQ1のオン抵抗を確実に最小の値に設定できる。これにより、電流連続モードにおいてトランジスタQ1のオン抵抗が高くなることによる無駄な電力損失の増大を有効に防止できる。
また、図9に示すスイッチング電源装置では、負荷RLの急激な増大などによってトランジスタQ1のスイッチ電流Iq1が急激に大きくなると、ピーク保持部44の信号Spkが直ちに大きくなり、トランジスタQ1のオン抵抗が速やかに最小値となる。従って、スイッチ電流Iq1の平均値に応じて駆動信号Sgのレベルが制御される第5の実施形態に係るスイッチング電源装置に比べて、スイッチ電流Iq1の急激な増大に素早く応答することが可能となり、負帰還制御系の応答速度を向上できるとともに、トランジスタQ1の損失と発熱を微小に抑えることができる。
<第7の実施形態>
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。図11は、第7の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。
図11に示すスイッチング電源装置は、主回路10Cと、第1制御部30Aと、第2制御部40Dと、電源電圧供給部50と、抵抗R12を有する。第1制御部30A及び電源電圧供給部50は、図5に示すスイッチング電源装置における同一符号の構成要素と同じである。主回路10Cは、主回路10A(図5)に抵抗R12を追加したものである。抵抗R12は、図6に示すスイッチング電源装置における同一符号の構成要素と同じである。
第2制御部40Dは、負荷RLに流れる電流Ioに応じて、電流Ioが電流しきい値Ith2より小さい場合には、電流Ioが小さくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、電流Ioが大きくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御する。また、第2制御部40Dは、電流Ioが電流しきい値Ith2より大きい場合には、トランジスタQ1のオン抵抗が最小となるように駆動信号Sgのレベルを制御する。
図11の例において、第2制御部40Dは、図5に示す第2制御部40と同様の構成(抵抗R41〜R44、演算増幅器41)を有する。ただし、抵抗R41の一端は抵抗R12の一端とキャパシタC1の一端に接続され、抵抗R43の一端は抵抗R12の一端と出力端子T4に接続される。
第2制御部40Dのゲインを「G」とし、第2制御部40Dが出力する制御信号S40Dの最大電圧を「Vcc」とし、抵抗R12の抵抗値を「r12」とすると、制御信号S40Dが最大電圧「Vcc」となる場合の電流Ioの値である電流しきい値Ith2は、次の式で表わされる。
[数13]
Ith2 = Vcc/(G×r12) …(13)
式(13)より、第2制御部40DのゲインGや抵抗R12の抵抗値r12に適当な値を選択することによって、電流しきい値Ith2を所望の値に設定できることが分かる。
電流不連続モードにおいて、目標電圧Vo_setが一定の値に固定されている(目標電圧Vo_setが変更されない)ものとすると、電流Ioの大きさは、スイッチ電流Iq1のピーク値の大きさにほぼ比例し、その比例係数は一定となる。従って、電流Ioが小さくなるとトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、電流Ioが大きくなるとトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御することは、スイッチ電流Iq1のピーク値が小さくなるとトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、スイッチ電流Iq1のピーク値が大きくなると当該オン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御することと同じである。従って、図1に示すスイッチング電源装置と同様に、トランジスタQ1の間欠的なスイッチング動作による出力のリップルの発生を防止できる。
また、図11に示すスイッチング電源装置では、電流Ioが電流しきい値Ith2(式(13))より大きい場合にトランジスタQ1のオン抵抗が最小となる。そのため、一回のスイッチング動作で入力側から出力側へ伝送すべき電力が十分大きい状態(すなわち、間欠的なスイッチング動作が生じ難い状態)において、トランジスタQ1のオン抵抗が最小に保たれるため、トランジスタQ1の損失による効率の低下を効果的に抑えることができる。
なお、目標電圧Vo_setが変更される場合には、電流Ioの大きさとスイッチ電流Iq1のピーク値との比例係数も目標電圧Vo_setに応じて変化するため、電流しきい値Ith2(式(13))が適切な範囲から逸脱してしまう可能性がある。従って、本実施形態の他の例では、第2制御部40DのゲインGや抵抗R12の抵抗値r12を目標電圧Vo_setに応じて変化させることにより、トランジスタQ1の間欠的なスイッチング動作を防止する適切な範囲に電流しきい値Ith2が含まれるようにしてもよい。
また、図11に示すスイッチング電源装置では、負荷RLに流れる電流Ioに応じて駆動信号Sgのレベルを制御しているが、これに限らず、スイッチ電流Iq1の平均値を示す他の種々の信号を用いて駆動信号Sgのレベルを制御してもよい。
<第8の実施形態>
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。図12は、第8の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。
図12に示すスイッチング電源装置は、主回路10と、第1制御部30Aと、第2制御部40Eと、電源電圧供給部50と、ピーク保持部44を有する。主回路10及び電源電圧供給部50は、図1に示すスイッチング電源装置における同一符号の構成要素と同じである。第1制御部30Aは、図5に示すスイッチング電源装置における同一符号の構成要素と同じである。ピーク保持部44は、図9に示すスイッチング電源装置における同一符号の構成要素と同じである。
第2制御部40Eは、ピーク保持部44の信号Spkに応じて、スイッチ電流Iq1のピーク値が電流しきい値Ith3より小さい場合には、スイッチ電流Iq1のピーク値が小さくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、スイッチ電流Iq1のピーク値が大きくなるほどトランジスタQ1のオン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルを制御する。他方、第2制御部40Eは、スイッチ電流Iq1のピーク値が電流しきい値Ith3より大きい場合、トランジスタQ1のオン抵抗が最小となるように駆動信号Sgのレベルを制御する。
図12の例において、第2制御部40Eは、図5に示す第2制御部40と同様の構成(抵抗R41〜R44、演算増幅器41)を有する。ただし、抵抗R41の一端はグランドに接続され、抵抗R43の一端にはピーク保持部44の信号Spkが入力される。
第2制御部40Eのゲインを「G」とし、第2制御部40Eが出力する制御信号S40Eの最大電圧を「Vcc」とし、抵抗R11の抵抗値を「r11」とすると、制御信号S40Eが最大電圧「Vcc」となる場合のスイッチ電流Iq1の値である電流しきい値Ith3は、次の式で表わされる。
[数14]
Ith3 = Vcc/(G×r11) …(14)
式(14)より、第2制御部40EのゲインGや抵抗R11の抵抗値r11に適当な値を選択することによって、電流しきい値Ith3を所望の値に設定できることが分かる。
図12に示すスイッチング電源装置では、スイッチ電流Iq1のピーク値が小さくなるとトランジスタQ1のオン抵抗が大きくなり、スイッチ電流Iq1のピーク値が大きくなると当該オン抵抗が小さくなるように駆動信号Sgのレベルが制御される。従って、図1に示すスイッチング電源装置と同様に、トランジスタQ1の間欠的なスイッチング動作による出力のリップルの発生を防止できる。
また、図12に示すスイッチング電源装置では、スイッチ電流Iq1のピーク値が電流しきい値Ith3(式(14))より大きい場合にトランジスタQ1のオン抵抗が最小となる。そのため、一回のスイッチング動作で入力側から出力側へ伝送すべき電力が十分大きい状態(すなわち、間欠的なスイッチング動作が生じ難い状態)において、トランジスタQ1のオン抵抗が最小に保たれるため、トランジスタQ1の損失による効率の低下を効果的に抑えることができる。
更に、図12に示すスイッチング電源装置では、負荷RLの急激な増大などによってトランジスタQ1のスイッチ電流Iq1が急激に大きくなると、ピーク保持部44の信号Spkが直ちに大きくなり、トランジスタQ1のオン抵抗が速やかに最小値となる。そのため、スイッチ電流Iq1の平均値に応じてトランジスタQ1のオン抵抗が制御される図11に示すスイッチング電源装置に比べて、負帰還制御系の応答速度を向上できるとともに、トランジスタQ1の損失と発熱を微小に抑えることができる。
<その他の実施形態>
ここまで本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、更に種々のバリエーションを含んでいる。
上述した各実施形態では、主回路としてフライバック型コンバータを備えているが、スイッチング方式はこれに限定されない。
例えば、第3の実施形態のスイッチング電源装置(図5)における主回路10Aのスイッチング方式は、図13〜図15において示すように、別のスイッチング方式へ変更可能である。図13に示すスイッチング電源装置において、主回路10Dはフォワード型コンバータを構成する。図14に示すスイッチング電源装置において、主回路10Eはフルブリッジ型コンバータを構成する。図15に示すスイッチング電源装置において、主回路10Fは降圧型コンバータを構成する。
他の実施形態に係るスイッチング電源装置についても、主回路のスイッチング方式をフライバック型コンバータ以外のものに変更可能である。
また、上述した各実施形態では、電源電圧供給部においてドロッパ型の電源回路が用いられているが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、例えば図16において示すように、電源電圧供給部にスイッチング方式の電源回路を用いてもよい。
図16に示す電源電圧供給部50Bは、降圧型コンバータを例示しており、トランジスタQ53と、ダイオードD5と、インダクタL5と、キャパシタC5と、抵抗R52と、駆動回路54と、コンパレータ51及び52と、三角波発生回路53を有する。
n型MOSFETのトランジスタQ53は、ドレインが電源電圧Vccの入力端子に接続され、ソースがインダクタL5を介して駆動電源電圧Vdrの出力端子に接続される。ダイオードD5のカソードはトランジスタQ5のソースに接続され、そのアノードはグランドに接続され、そのゲートは抵抗R52を介して駆動回路54の出力端子に接続される。キャパシタC5は、駆動電源電圧Vdrの出力端子とグランドの間に接続される。コンパレータ51は、第2制御部40の制御信号S40が駆動電源電圧Vdrより高電位の場合にハイレベルの信号を出力し、制御信号S40が駆動電源電圧Vdrより低電位の場合にローレベルの信号を出力する。コンパレータ52は、三角波発生回路53の三角波がコンパレータ51の出力信号より高電位の場合にローレベルの信号を出力し、三角波がコンパレータ51の出力信号より低電位の場合にハイレベルの信号を出力する。駆動回路54は、コンパレータ52の出力信号がハイレベルの場合にハイレベルの駆動信号を出力してトランジスタQ53をオンさせ、コンパレータ52の出力信号がローレベルの場合にローレベルの駆動信号を出力してトランジスタQ53をオフさせる。
上記の構成によれば、第2制御部40の制御信号S40が駆動電源電圧Vdrに対して高電位になると、スイッチング周期におけるトランジスタQ53のオン時間が長くなるため、インダクタL5の電流が増え、駆動電源電圧Vdrが上昇する。逆に、第2制御部40の制御信号S40が駆動電源電圧Vdrに対して低電位になると、トランジスタQ53のオン時間が短くなるため、インダクタL5の電流が減り、駆動電源電圧Vdrが低下する。これにより、駆動電源電圧Vdrは制御信号S40の電位へ近づくように制御される。
なお、電源電圧供給部の電源回路のスイッチング方式は上述した降圧型コンバータに限定されるものではなく、他の様々なスイッチング方式を適用可能である。
更に、上述した各実施形態では、第2制御部の制御によって半導体スイッチ素子の駆動信号のレベルが連続的に変化する例を挙げたが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、第2制御部の制御によって駆動信号のレベルが非連続的に変化してもよい。例えば、第2制御部の制御に応じて駆動部の電源電圧が段階的に変化し、この電源電圧の変化に応じて駆動信号のレベルが段階的に変化してもよい。
また、上述した各実施形態では、第1制御部において、出力電圧を目標電圧に近づける負帰還制御が行われているが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、出力電流や出力電力を目標値に近づける負帰還制御が行われてもよい。また、本発明の更に他の実施形態では、入力電圧や入力電流、入力電力を目標値へ近づける負帰還制御が行われてもよい。
上述した実施形態に基づいて把握される本発明の技術思想に関して、以下の付記を開示する。
[付記1]
スイッチング動作を繰り返す半導体スイッチ素子を備え、当該スイッチング動作の度に前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じた電力が入力側から出力側へ断続的に伝送されるスイッチング電源装置であって、
入力端子において入力される若しくは出力端子において出力される電圧、電流又は電力が目標値へ近づくように、前記半導体スイッチ素子の前記スイッチング動作を制御するスイッチ制御信号を生成する第1制御部と、
前記スイッチ制御信号に応じて前記半導体スイッチ素子をオン又はオフさせる駆動信号を生成する駆動部と、
1回の前記スイッチング動作において前記半導体スイッチ素子に流れる電流のピーク値が小さくなると前記半導体スイッチ素子のオン抵抗が大きくなり、前記電流のピーク値が大きくなると当該オン抵抗が小さくなるように、前記駆動部の前記駆動信号のレベルを制御する第2制御部と
を有するスイッチング電源装置。
[付記2]
前記第2制御部は、前記電圧、前記電流又は前記電力を前記目標値へ近づけるように動作する帰還制御系において前記第1制御部が生成する帰還制御信号に応じて、前記駆動信号のレベルを制御する、
付記1に記載のスイッチング電源装置。
[付記3]
前記第1制御部は、
前記電圧、前記電流又は前記電力に応じた信号と前記目標値を示す信号との差を増幅した結果として前記帰還制御信号を出力する誤差増幅部と、
前記半導体スイッチ素子を反復的にオンさせる前記スイッチ制御信号を生成するとともに、前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じたスイッチ電流信号と前記帰還制御信号とを比較し、当該比較の結果に応じて、前記半導体スイッチ素子の電流が前記帰還制御信号に応じたピーク目標値に達すると前記半導体スイッチ素子をオフさせる前記スイッチ制御信号を生成するスイッチ制御部とを含む、
付記2に記載のスイッチング電源装置。
[付記4]
前記第2制御部は、
前記ピーク目標値が第1の電流しきい値より小さい場合には、前記ピーク目標値が小さくなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記ピーク目標値が大きくなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、
前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より大きい場合には、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
付記3に記載のスイッチング電源装置。
[付記5]
前記第2制御部は、
前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より小さい場合には、前記ピーク目標値の変化量と前記駆動信号のレベルの変化量とが比例するように、前記ピーク目標値に従って前記駆動信号のレベルを変化させ、
前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より大きい場合には、前記駆動信号のレベルを所定の最大値とする、
付記4に記載のスイッチング電源装置。
[付記6]
前記第2制御部は、
前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より小さい場合には、前記ピーク目標値と前記第1の電流しきい値との差に応じて前記駆動信号のレベルを変化させ、
前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より大きい場合には、前記駆動信号のレベルを所定の最大値とする、
付記4に記載のスイッチング電源装置。
[付記7]
前記第1制御部は、
前記電圧、前記電流又は前記電力に応じた信号と前記目標値を示す信号との差を増幅した結果として前記帰還制御信号を出力する誤差増幅部と、
前記半導体スイッチ素子を反復的にオンさせるとともに、1回の前記スイッチング動作における前記半導体スイッチ素子のオン期間の時間幅を前記帰還制御信号に応じて変化させる前記スイッチ制御信号を生成するスイッチ制御部とを含む、
付記2に記載のスイッチング電源装置。
[付記8]
前記第2制御部は、前記帰還制御信号に応じて、前記オン期間の時間幅が所定の時間しきい値より短い場合には、前記オン期間の時間幅が短くなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記オン期間の時間幅が長くなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、前記オン期間の時間幅が前記時間しきい値より長い場合は、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
付記7に記載のスイッチング電源装置。
[付記9]
前記第2制御部は、
前記半導体スイッチ素子に流れる電流の平均値を示す信号に応じて、当該電流の平均値が小さくなるほど前記オン抵抗が大きくなり、当該電流の平均値が大きくなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、
前記帰還制御信号に応じて、前記オン期間の時間幅が短くなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記オン期間の時間幅が長くなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御する、
付記7に記載のスイッチング電源装置。
[付記10]
前記第2制御部は、前記半導体スイッチ素子に流れる電流の平均値を示す信号と前記帰還制御信号とを加算若しくは乗算した結果に応じて前記駆動信号のレベルを制御する、
付記9に記載のスイッチング電源装置。
[付記11]
前記第2制御部は、前記半導体スイッチ素子に流れる電流の平均値を示す信号と前記帰還制御信号とに応じて、
前記半導体スイッチ素子の電流の平均値が第2の電流しきい値より小さく、かつ、前記オン期間の時間幅が所定の時間しきい値より短い場合には、前記オン期間の時間幅が短くなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記オン期間の時間幅が長くなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、
前記半導体スイッチ素子の電流平均値が前記第2の電流しきい値より大きいか、又は、前記オン期間の時間幅が前記時間しきい値より長い場合は、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
付記7に記載のスイッチング電源装置。
[付記12]
前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じたスイッチ電流信号のピーク値を保持するピーク保持部を有し、
前記第2制御部は、前記ピーク保持部に保持される前記スイッチ電流信号のピーク値と前記帰還制御信号とに応じて、
前記半導体スイッチ素子の電流ピーク値が第3の電流しきい値より小さく、かつ、前記オン期間の時間幅が所定の時間しきい値より短い場合には、前記オン期間の時間幅が短くなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記オン期間の時間幅が長くなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、
前記半導体スイッチ素子の電流ピーク値が前記第3の電流しきい値より大きいか、又は、前記オン期間の時間幅が前記時間しきい値より長い場合は、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
付記7に記載のスイッチング電源装置。
[付記13]
前記第2制御部は、前記半導体スイッチ素子に流れる電流の平均値を示す信号に応じて、前記半導体スイッチ素子の電流の平均値が第2の電流しきい値より小さい場合には、当該電流の平均値が小さくなるほど前記オン抵抗が大きくなり、当該電流の平均値が大きくなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、当該電流の平均値が前記第2の電流しきい値より大きい場合には、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
付記1に記載のスイッチング電源装置。
[付記14]
前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じたスイッチ電流信号のピーク値を保持するピーク保持部を有し、
前記第2制御部は、前記ピーク保持部に保持される前記スイッチ電流信号のピーク値に応じて、前記半導体スイッチ素子の電流ピーク値が第3のしきい値より小さい場合には、当該電流ピーク値が小さくなるほど前記オン抵抗が大きくなり、当該電流ピーク値が大きくなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、当該電流ピーク値が前記第3のしきい値より大きい場合には、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
付記1に記載のスイッチング電源装置。
[付記15]
前記第2制御部の制御に応じて前記駆動部に供給する電源電圧を変化させる電源電圧供給部を有する、
付記1乃至14の何れか一項に記載のスイッチング電源装置。
5…入力側電圧源
10、10A〜10F…主回路
11…トランス
12…センスアンプ
20…駆動部
30、30A…第1制御部、
31…誤差増幅部、
32、32A…スイッチ制御部、
33、37、43…コンパレータ
34…クロックパルス発生回路
35…フリップフロップ回路
36…三角波発生回路
40、40A〜40E…第2制御部
41…演算増幅器
42A…乗算回路
42B…加算回路
44…ピーク保持部
50、50A…電源電圧供給部
Q1…トランジスタ
T1、T2…入力端子
T3、T4 …出力端子
RL…負荷

Claims (15)

  1. スイッチング動作を繰り返す半導体スイッチ素子を備え、当該スイッチング動作の度に前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じた電力が入力側から出力側へ断続的に伝送されるスイッチング電源装置であって、
    入力端子において入力される若しくは出力端子において出力される電圧、電流又は電力が目標値へ近づくように、前記半導体スイッチ素子の前記スイッチング動作を制御するスイッチ制御信号を生成する第1制御部と、
    前記スイッチ制御信号に応じて前記半導体スイッチ素子をオン又はオフさせる駆動信号を生成する駆動部と、
    1回の前記スイッチング動作において前記半導体スイッチ素子に流れる電流のピーク値が小さくなると前記半導体スイッチ素子のオン抵抗が大きくなり、前記電流のピーク値が大きくなると当該オン抵抗が小さくなるように、前記駆動部の前記駆動信号のレベルを制御する第2制御部と
    を有するスイッチング電源装置。
  2. 前記第2制御部は、前記電圧、前記電流又は前記電力を前記目標値へ近づけるように動作する帰還制御系において前記第1制御部が生成する帰還制御信号に応じて、前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第1制御部は、
    前記電圧、前記電流又は前記電力に応じた信号と前記目標値を示す信号との差を増幅した結果として前記帰還制御信号を出力する誤差増幅部と、
    前記半導体スイッチ素子を反復的にオンさせる前記スイッチ制御信号を生成するとともに、前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じたスイッチ電流信号と前記帰還制御信号とを比較し、当該比較の結果に応じて、前記半導体スイッチ素子の電流が前記帰還制御信号に応じたピーク目標値に達すると前記半導体スイッチ素子をオフさせる前記スイッチ制御信号を生成するスイッチ制御部とを含む、
    請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第2制御部は、
    前記ピーク目標値が第1の電流しきい値より小さい場合には、前記ピーク目標値が小さくなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記ピーク目標値が大きくなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、
    前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より大きい場合には、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記第2制御部は、
    前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より小さい場合には、前記ピーク目標値の変化量と前記駆動信号のレベルの変化量とが比例するように、前記ピーク目標値に従って前記駆動信号のレベルを変化させ、
    前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より大きい場合には、前記駆動信号のレベルを所定の最大値とする、
    請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記第2制御部は、
    前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より小さい場合には、前記ピーク目標値と前記第1の電流しきい値との差に応じて前記駆動信号のレベルを変化させ、
    前記ピーク目標値が前記第1の電流しきい値より大きい場合には、前記駆動信号のレベルを所定の最大値とする、
    請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記第1制御部は、
    前記電圧、前記電流又は前記電力に応じた信号と前記目標値を示す信号との差を増幅した結果として前記帰還制御信号を出力する誤差増幅部と、
    前記半導体スイッチ素子を反復的にオンさせるとともに、1回の前記スイッチング動作における前記半導体スイッチ素子のオン期間の時間幅を前記帰還制御信号に応じて変化させる前記スイッチ制御信号を生成するスイッチ制御部とを含む、
    請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記第2制御部は、前記帰還制御信号に応じて、前記オン期間の時間幅が所定の時間しきい値より短い場合には、前記オン期間の時間幅が短くなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記オン期間の時間幅が長くなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、前記オン期間の時間幅が前記時間しきい値より長い場合は、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記第2制御部は、
    前記半導体スイッチ素子に流れる電流の平均値を示す信号に応じて、当該電流の平均値が小さくなるほど前記オン抵抗が大きくなり、当該電流の平均値が大きくなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、
    前記帰還制御信号に応じて、前記オン期間の時間幅が短くなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記オン期間の時間幅が長くなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記第2制御部は、前記半導体スイッチ素子に流れる電流の平均値を示す信号と前記帰還制御信号とを加算若しくは乗算した結果に応じて前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項9に記載のスイッチング電源装置。
  11. 前記第2制御部は、前記半導体スイッチ素子に流れる電流の平均値を示す信号と前記帰還制御信号とに応じて、
    前記半導体スイッチ素子の電流の平均値が第2の電流しきい値より小さく、かつ、前記オン期間の時間幅が所定の時間しきい値より短い場合には、前記オン期間の時間幅が短くなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記オン期間の時間幅が長くなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、
    前記半導体スイッチ素子の電流平均値が前記第2の電流しきい値より大きいか、又は、前記オン期間の時間幅が前記時間しきい値より長い場合は、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  12. 前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じたスイッチ電流信号のピーク値を保持するピーク保持部を有し、
    前記第2制御部は、前記ピーク保持部に保持される前記スイッチ電流信号のピーク値と前記帰還制御信号とに応じて、
    前記半導体スイッチ素子の電流ピーク値が第3の電流しきい値より小さく、かつ、前記オン期間の時間幅が所定の時間しきい値より短い場合には、前記オン期間の時間幅が短くなるほど前記オン抵抗が大きくなり、前記オン期間の時間幅が長くなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、
    前記半導体スイッチ素子の電流ピーク値が前記第3の電流しきい値より大きいか、又は、前記オン期間の時間幅が前記時間しきい値より長い場合は、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  13. 前記第2制御部は、前記半導体スイッチ素子に流れる電流の平均値を示す信号に応じて、前記半導体スイッチ素子の電流の平均値が第2の電流しきい値より小さい場合には、当該電流の平均値が小さくなるほど前記オン抵抗が大きくなり、当該電流の平均値が大きくなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、当該電流の平均値が前記第2の電流しきい値より大きい場合には、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  14. 前記半導体スイッチ素子に流れる電流に応じたスイッチ電流信号のピーク値を保持するピーク保持部を有し、
    前記第2制御部は、前記ピーク保持部に保持される前記スイッチ電流信号のピーク値に応じて、前記半導体スイッチ素子の電流ピーク値が第3のしきい値より小さい場合には、当該電流ピーク値が小さくなるほど前記オン抵抗が大きくなり、当該電流ピーク値が大きくなるほど前記オン抵抗が小さくなるように前記駆動信号のレベルを制御し、当該電流ピーク値が前記第3のしきい値より大きい場合には、前記オン抵抗が最小となるように前記駆動信号のレベルを制御する、
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  15. 前記第2制御部の制御に応じて前記駆動部に供給する電源電圧を変化させる電源電圧供給部を有する、
    請求項1乃至14の何れか一項に記載のスイッチング電源装置。
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