JP2016071421A - 計算誤差推定装置および計算誤差推定方法 - Google Patents

計算誤差推定装置および計算誤差推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016071421A
JP2016071421A JP2014196876A JP2014196876A JP2016071421A JP 2016071421 A JP2016071421 A JP 2016071421A JP 2014196876 A JP2014196876 A JP 2014196876A JP 2014196876 A JP2014196876 A JP 2014196876A JP 2016071421 A JP2016071421 A JP 2016071421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calculation
error
sensitivity coefficient
coefficient vector
uncertainty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014196876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6305298B2 (ja
Inventor
琢也 馬野
Takuya Umano
琢也 馬野
研一 吉岡
Kenichi Yoshioka
研一 吉岡
菅原 聡
Satoshi Sugawara
聡 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014196876A priority Critical patent/JP6305298B2/ja
Publication of JP2016071421A publication Critical patent/JP2016071421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6305298B2 publication Critical patent/JP6305298B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)

Abstract

【課題】大きな不確かさを伴う実験の測定値を含む場合も計算誤差の推定を可能とする。【解決手段】実施形態によれば計算誤差推定装置は、相対差演算部112と、実験体系感度係数ベクトルSiを演算する実験体系感度係数ベクトル演算部113と、目的体系感度係数ベクトルSRを算出する目的体系感度係数ベクトル演算部114と、入力パラメータ共分散誤差行列Wを記憶する入力パラメータ共分散誤差行列記憶部と、実験体系感度係数ベクトルSiおよびSjと入力パラメータ共分散誤差行列Wとから実験体系不確かさ行列の要素rijを算出し、目的体系感度係数ベクトルSRおよび実験体系感度係数ベクトルSiと入力パラメータ共分散誤差行列Wとから目的体系不確かさ要素rRiを算出し、測定誤差uei2で補正する補正後行列方程式導出部115と、ベクトル調整演算部116と、目的体系物理量不確かさ演算部118とを有する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、計算誤差推定装置および計算誤差推定方法に関する。
製品を販売する前に、製作した製品そのものを用いて性能の確認が行なわれることが多いが、大型の船舶、高層ビル、宇宙ロケットや原子炉など、出荷数が少なく、製品が高価な場合などは性能の検査のために試作品を製作することが経済的にあるいは時間的に成立しない。
このような、最終的に実際の製品の性能を確認ができない、あるいは困難である製品の設計や性能の確認のためには計算機(コンピュータ)による高度なシミュレーションが行われている。これらの計算機によるシミュレーション(計算機シミュレーション)では計算に用いる計算コードの品質、計算に用いる入力パラメータの品質について十分な確認が必要とされる。品質の確認に最も有効な手段は、目的とする製品や施設の性質をできるだけ模擬した実験を実施することである。実施する実験は、コストと時間の面からできる限り小規模なものが望ましい。以下、主に原子力分野を例にとって説明する。
原子力分野では、特に核設計と呼ばれる、原子炉に装荷する核物質の種類と空間的配置についての設計は、計算機シミュレーションに全面的に依存している。よって核設計の良し悪しは、計算機シミュレーションに用いる計算機プログラム(計算コード)と、シミュレーションに使用する入力データである中性子と原子核との核反応の割合を記述した核データライブラリのそれぞれの品質に左右される。
計算コードと核データライブラリの品質を確認するために(臨界)実験を実施し、実験で得られた測定値を計算コードと核データライブラリで再現計算し、得られた計算値と測定値の差に基づいて計算コードと核データライブラリの品質を確認している。
近年、原子炉の分野では設計計算に用いる計算コードと計算に用いる核データライブラリの品質を保証するために(臨界)実験を実施する場合、(臨界)実験と目的とする製品や施設との模擬性(あるいは代表性)と呼ばれる、計算コードと核データライブラリの品質の確認に使用する(臨界)実験が最終的な製品としての原子炉や原子力施設を十分に代表した実験であったかどうかという概念が提案され、利用されている。例えば、プルトニウム(Pu)を使用するナトリウム(Na)冷却高速増殖炉の設計に使用する計算コードと核データライブラリを、軽水(HO)減速で、かつ燃料がPuではなくウラン(U)を使用した実験装置で実施した臨界実験の測定値で確認しても、品質の確認が十分ではないことは明らかである。このように、(臨界)実験を最終的な原子炉や原子力施設の代表としてどこまで信用してよいかを表すものとして模擬性(代表性)が用いられる。
高速炉を始めとする新型炉の設計や、臨界安全の研究に利用される模擬性を表す指標として代表性因子(模擬性評価因子)(RF:Representativity factor)がある。代表性因子RFは、実験と実際の体系でそれぞれ生じる計算値と測定値の相対差の現れ方が数学用語で表して相似変換になっているかどうか、ということを示す指標である。代表性因子RFが1の場合、実験体系における相対誤差と実際の体系における相対誤差が比例関係にある、あるいは1次式で表されることを意味する。すなわち入力パラメータに含まれる不確かさ(あるいは誤差)に起因して計算値に生じる不確かさ(あるいは誤差)が、実験体系と実際の体系を比較できる簡単な数字(たとえば長さあるいは質量の値)の比例関係になっていることを意味する。簡単な例では、計算に生じる不確かさの原因が235Uの質量に基づいた不確かさであった場合、代表性因子が1の場合、臨界実験の場合と実機の場合とで235Uの質量が50倍であるとすると、235Uの質量が50倍であるから不確かさ(誤差)も50倍となる、というような比例関係が保証される。
代表性因子RFの値は理論的に−1以上かつ1以下の値である。代表性因子RFが1よりも小さくなれば次第にこの比例関係が薄れ、0になれば実験体系と実機(=実際の製品、施設)との関係は全く数学的に処理できなくなる。一方、代表性因子RFが−1の場合は入力パラメータに含まれる不確かさ(誤差)に起因する計算値に生ずる不確かさ(誤差)の現れ方が完全に逆になることを示す。
代表性因子RFが−1、すなわち入力パラメータに含まれる不確かさ(誤差)に起因する計算値に生ずる不確かさ(誤差)の現れ方が完全に逆であることは一見、最も模擬性が低い(悪い)状態に見えるがそうではなくて、例えばいつも完全にはずれる天気予報があれば、予想が雨なら晴れ、予想が晴れなら雨とひっくり返して解釈すれば良いので、情報としての真の値打ちは常に当たる天気予報と同じである。従って代表性因子RFが−1の場合は価値が高く、結局、代表性因子RFは正負よりもその絶対値の大きさが最も重要な意味をもつ。以下、目的とする製品、たとえば原子炉あるいは原子力施設を、目的体系と称す。
原子力分野や、試作品を製作して最終的な性能を確認することが現実的ではない分野では、特定の設計手法に基づき、特定のパラメータを入力として目的とする体系の着目する物理量を計算して設計値としている。この計算で用いる方程式をここではモデル方程式と呼ぶ。この設計計算の段階で計算値である設計値に含まれる数値の誤差を定量評価することは設計精度を確認するために極めて重要な作業である。核設計においては、設計精度を確認するために臨界実験が行われてきた。
実験において着目する物理量を測定し、設計する際に使用するのと同じ計算手法(計算機プログラム)と物理定数等(パラメータ)を用いて計算を行ない、計算値と測定値の差によって設計計算での誤差を推測する。あるいは計算値と測定値の差がある許容限界の範囲ならば、この方法で設計計算を行なっても問題はないという判断がなされてきた。
(臨界)実験ではこれまで、(a)理論や計算手法の誤差と、(b)パラメータによる誤差とを定量化することを目的として実施されてきた。ただし(臨界)実験で得られる情報についてこれまで物理学的・数学的に詳しい検討がなされることは少なく、目的とする体系と比較して重要な特徴が再現されている実験であればそれで有用であるという判断に従って実験がなされてきた。そしてその実験の測定値と計算値は、補正因子(バイアス)法や断面積アジャストメント(断面積調整法)に利用されてきた。
よって(臨界)実験で得られた計算誤差の情報を組み合わせて目的の体系の計算誤差にする手法の数学的裏付けは提供されていなかった。ここで情報とは、目的とする体系を、特定の設計手法、特定のパラメータで計算したときに得られる数値(設計予想値)に対して誤差がどの程度含まれるかを推定あるいは確認するための情報である。
従来、実験結果に対して定量的、数学的に詳しい検討がなされなかったために、
(1)実験を行う際に、着目する物理量の性質を明らかにするには実験においてどの項目を重要視すべきかの判断ができないので、最善の実験を行ったかどうか判断できない。
(2)目的とする体系の状態を常に広い範囲について実験で模擬できるとは限らない。例えば目的とする体系で使用する物質について実験施設で十分な量を用意できない場合、実験ではその物質を使用している空間領域は実験体系の一部分でしかなく、このような実験を部分模擬実験と呼ぶ。この部分模擬実験で得られた情報で目的とする体系の着目する物理量の誤差を評価する手法がない。
(3)複数の実験を行った際、どの実験が優れていたかを定量的に比較する方法がない。
(4)複数の実験の情報を組み合わせて、設計計算の誤差を推定する手法がない。
(5)過去に実施した実験の情報を有効利用する方法がない。
(6)実験に必要な資源(人的、時間的、経済的資源)の最適化を行う手法がない。
といった問題点があったが、非特許文献2に示されるような代表性因子RFに基づく理論的な説明により、これらの問題点を解決する手法や計算方法が提案されている。
特開2008−217139号公報 特開2011−106970号公報 特開2011−258052号公報 特開2013−65213号公報 特開2013−20386号公報
Journal of NUCLEAR SCIENCE and TECHNOLOGY Vol.44, No.12, Pages 1509-1517 (2007) : Theoretical Study on New Bias Factor Methods to Effectively Use Critical Experiments for Improvement of Prediction Accuracy of Neutronic Characteristics Journal of NUCLEAR SCIENCE and TECHNOLOGY Vol.51, No.5, Pages 608-625 (2014) : Development of a "best representativity" method for experimental data analysis and an application to the critical experiments at the Toshiba NCA facility
しかしながら、一般に数値には不確かさが付随しており、数値を加減乗除し処理して得られた数値にも不確かさが積み重なっていく。その積み重なりは数学的には「誤差の伝播式」と呼ばれる式に従って処理される。
したがって重要視して用いた(臨界)実験の測定値に大きな不確かさが伴っていた場合は、測定値を組み合わせて処理して最終的に得られる製品・実機(目的)体系の設計計算値の最終的な補正値に対しても、大きな不確かさが伴うことになる。大きな不確かさを伴う数値は信頼することが困難になる。すなわち非特許文献2で示されるような手法に従って、時間や労力を費やして得られた数値の価値が低くなってしまう虞がある。
本発明の実施形態は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、大きな不確かさを伴う実験の測定値を含む場合でも計算誤差の推定を可能とすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本実施形態は、対象とする目的体系について物理現象を記述したモデル方程式を用いて行った物理量の計算結果に付随する誤差をその目的体系を模擬した模擬実験の結果を用いて推定する計算誤差推定装置において、前記模擬実験についての前記モデル方程式を用いた計算で得られた前記物理量の計算値と当該実験で測定された当該物理量の測定値との相対差Epを前記モデルへの入力値ごとに算出する相対差演算部と、前記相対差演算部で算出された前記相対差Epを記憶する相対差記憶部と、前記模擬実験で得られた測定値の不確かさの2乗である測定誤差ue を記憶する測定誤差記憶部と、前記模擬実験の体系について前記モデル方程式を用いた計算の結果のモデル方程式へのそれぞれの入力値の単位変化に対して前記物理量の計算値が変化する割合を示す実験体系感度係数ベクトルSを演算する実験体系感度係数ベクトル演算部と、前記実験体系感度係数ベクトル演算部が算出した前記実験体系感度係数ベクトルSを記憶する実験体系感度係数ベクトル記憶部と、前記目的体系について前記モデル方程式を用いた計算の結果のモデル方程式へのそれぞれの入力値の単位変化に対して前記物理量の計算値が変化する割合を示す目的体系感度係数ベクトルSを算出する目的体系感度係数ベクトル演算部と、前記目的体系感度係数ベクトル演算部が算出した前記目的体系感度係数ベクトルSを記憶する目的体系感度係数ベクトル記憶部と、前記モデル方程式への入力値の不確かさの割合の関係を入力パラメータ共分散誤差行列Wとして記憶する入力パラメータ共分散誤差行列記憶部と、前記実験体系感度係数ベクトルSおよびSと前記入力パラメータ共分散誤差行列Wとから実験体系入力パラメータ共分散誤差行列の要素rijを算出し、前記目的体系感度係数ベクトルSおよび前記実験体系感度係数ベクトルSと前記入力パラメータ共分散誤差行列Wとから目的体系不確かさ要素rRiを算出し、前記入力パラメータ共分散誤差行列Wの不確かさ要素rijまたは前記目的体系の不確かさ要素rRiのいずれかを前記測定誤差ue で補正して補正後行列方程式を導出する補正後行列方程式導出部と、前記実験体系感度係数ベクトルSに重み係数αを乗じた線形結合ベクトルが前記目的体系感度係数ベクトルSと一致するように前記補正後行列方程式を解いて、前記重み係数αを算出するベクトル調整演算部と、前記重み係数αの算出結果を反映して、前記目的体系について行った物理量の計算結果に付随する相対誤差の二乗(ΔZ/Z)を算出する目的体系物理量不確かさ演算部と、を備えたことを特徴とする。
また、本実施形態は、対象とする目的体系について物理現象を記述したモデル方程式を用いて行った物理量の計算結果に付随する誤差をその目的体系を模擬した模擬実験の結果を用いて推定する誤差推定方法において、相対差演算部が、前記模擬実験についての前記モデル方程式を用いた計算で得られた前記物理量の計算値と当該実験で測定された当該物理量の測定値との相対差Epを前記モデルへの入力値ごとに算出し、相対差記憶部が前記相対差演算部で算出された前記相対差Epを記憶する相対差取得ステップと、入力パラメータ共分散誤差行列記憶部が前記モデル方程式への入力値の不確かさの割合の関係を入力パラメータ共分散誤差行列Wとして記憶し、実験体系感度係数ベクトル演算部が前記模擬実験の体系について前記モデル方程式を用いた計算の結果のモデル方程式へのそれぞれの入力値の単位変化に対して前記物理量の計算値が変化する割合を示す実験体系感度係数ベクトルSを演算し実験体系感度係数ベクトル記憶部が前記実験体系感度係数ベクトル演算部が算出した前記実験体系感度係数ベクトルSを記憶し、目的体系感度係数ベクトル演算部が前記目的体系について前記モデル方程式を用いた計算の結果のモデル方程式へのそれぞれの入力値の単位変化に対して前記物理量の計算値が変化する割合を示す目的体系感度係数ベクトルSを算出し目的体系感度係数ベクトル記憶部が前記目的体系感度係数ベクトル演算部が算出した前記目的体系感度係数ベクトルSを記憶する前処理ステップと、補正後行列方程式導出部が、前記実験体系感度係数ベクトルSおよびSと前記入力パラメータ共分散誤差行列Wとから実験体系入力パラメータ共分散誤差行列の要素rijを算出し、前記目的体系感度係数ベクトルSおよび前記実験体系感度係数ベクトルSと前記入力パラメータ共分散誤差行列Wとから目的体系不確かさ要素rRiを算出し、前記入力パラメータ共分散誤差行列Wの不確かさ要素rijまたは前記目的体系の入力パラメータ共分散誤差行列の要素rRiのいずれかを前記測定誤差ue で補正して補正後行列方程式を導出するとともに、ベクトル調整演算部が、前記実験体系感度係数ベクトルSに重み係数αを乗じた線形結合ベクトルが前記目的体系感度係数ベクトルSと一致するように前記補正後行列方程式を解いて、前記重み係数αを算出するベクトル調整ステップと、目的体系物理量不確かさ演算部が、前記重み係数αの算出結果を反映して、前記目的体系について行った物理量の計算結果に付随する相対誤差の二乗(ΔZ/Z)を算出する誤差評価ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、大きな不確かさを伴う実験の測定値を含む場合でも計算誤差の推定が可能となる。
第1の実施形態に係る計算誤差推定装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る計算誤差推定装置の推定装置演算部の構成を示すブロック図である。 第1の第1の実施形態に係る計算誤差推定装置の推定装置記憶部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る計算誤差推定方法の全体の手順を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る計算誤差推定方法のうち相対差取得ステップの詳細手順を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る計算誤差推定方法のうちの前処理ステップの詳細手順を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る計算誤差推定方法のうちのベクトル調整ステップの詳細手順を示すフロー図である。 第1の実施形態に係る計算誤差推定方法のうちの誤差評価ステップの詳細手順および最終値算出ステップを示すフロー図である。 第2の実施形態に係る計算誤差推定装置の推定装置演算部の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る計算誤差推定方法のうちのベクトル調整ステップの詳細手順を示すフロー図である。 第3の実施形態に係る計算誤差推定装置の推定装置演算部の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る計算誤差推定方法のうちのベクトル調整ステップの詳細手順を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る計算誤差推定装置および計算誤差推定方法について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る計算誤差推定装置の構成を示すブロック図である。計算誤差推定装置10は、対象とする目的体系について物理現象を記述したモデル方程式を用いて行った物理量の計算結果に付随する誤差をその目的体系を模擬した模擬実験の結果を用いて推定する装置である。
計算誤差推定装置10は、推定装置演算部110、推定装置記憶部130、制御部150、入力装置160および出力装置170を有する計算機を用いた装置である。推定装置演算部110および制御部150は、計算機のCPU(中央演算処理装置)100内のそれぞれの機能部分である。
推定装置記憶部130は、RAM(Random Access Memory)あるいはROM(Read Only Memory)などの半導体素子を主に用いた主記憶装置の場合、および、磁気ドラム、光ディスクなどの補助記憶装置の場合の両者を含むものとする。制御部150は、推定装置演算部110、推定装置記憶部130、入力装置160および出力装置170での処理を管理する。
図2は、推定装置演算部110の構成を示すブロック図である。推定装置演算部110は、実験体系物理量演算部111、相対差演算部112、実験体系感度係数ベクトル演算部113、目的体系感度係数ベクトル演算部114、補正後行列方程式導出部115、ベクトル調整演算部116、代表性因子演算部117、目的体系物理量不確かさ演算部118、目的体系物理量演算部119、および目的体系物理量計算結果補正部120を有する。
図3は、推定装置記憶部130の構成を示すブロック図である。推定装置記憶部130は、実験体系測定値記憶部131、実験体系測定値不確かさ記憶部132、実験体系演算値記憶部133、相対差記憶部134、入力パラメータ共分散誤差行列記憶部135、実験体系感度係数ベクトル記憶部136、目的体系感度係数ベクトル記憶部137、線形結合係数記憶部138、目的体系演算値記憶部139を有する。
以下、図2および図3に記載の推定装置演算部110および推定装置記憶部130の各要素について説明する。
実験体系測定値記憶部131は、実施したそれぞれの実験で得られた着目する物理量Rの測定値を記憶する。この実験iで得られた物理量Rの測定値をE(i=1,2,・・・,n)とする。
実験体系測定値不確かさ記憶部132は、実施したそれぞれの実験で得られた物理量Rの測定値Eについての測定誤差(ΔE/E)を記憶する。
実験体系物理量演算部111は、評価の目的とする目的体系を模擬するために行った単数または複数の実験体系について、物理現象を記述したモデル方程式を用いて対象とする物理量Rを算出する。実験体系演算値記憶部133は、実験体系物理量演算部111によって算出された物理量Rの演算値Cを記憶する。
相対差演算部112は、単数または複数の実験で得られた所定現象の物理量の測定値EEiから測定誤差を除いた値と、実験体系物理量演算部111でそれぞれの実験をモデル方程式で確認計算を行い得られた物理量Rの計算値Cとの相対差Epi(ΔE/E=(C−E)/E)を算出する。相対差記憶部134は、相対差演算部112によって算出された相対差Epiを記憶する。
実験体系感度係数ベクトル演算部113は、実験体系i(i=1,2、・・・、n)について物理現象を記述したモデル方程式を用いて実験体系の物理量Rを算出する場合のそれぞれの入力パラメータの値の単位変化に対して計算により得られる物理量Rの値が変化する割合を示す実験体系感度係数ベクトルSを算出する。
すなわち、実験体系について物理現象を記述したモデル方程式において用いるパラメータをx(j=1,2、・・・、m)とすると、xに関する物理量Rの実験体系感度係数ベクトルのj番目の要素sは、次の式(1)で与えられる。
Figure 2016071421
…(1)
実験体系i(i=1,2、・・・、n)について実験体系感度係数ベクトルSが求められる。実験体系感度係数ベクトルSの要素s(j=1,2、・・・、m)は、m個でありしたがって実験体系感度係数ベクトルSは、m次元ベクトルである。
実験体系感度係数ベクトル記憶部136は、実験体系感度係数ベクトル演算部113によって算出された実験体系感度係数ベクトルS(i=1,2、・・・、n)を記憶する。
目的体系感度係数ベクトル演算部114は、目的体系について物理現象を記述したモデル方程式を用いて目的体系の物理量を算出する場合のそれぞれの入力パラメータの値の単位変化に対して計算により得られる物理量の値が変化する割合を示す目的体系感度係数ベクトルSを算出する。
すなわち、目的体系について物理現象を記述したモデル方程式において用いるパラメータをx(j=1,2、・・・、m)とすると、xに関する物理量Rの目的体系感度係数ベクトルSは、次の式(2)で与えられる。目的体系感度係数ベクトルSは、m次元ベクトルである。
Figure 2016071421
…(2)
目的体系感度係数ベクトル記憶部137は、目的体系感度係数ベクトル演算部114によって算出された目的体系感度係数ベクトルSを記憶する。
入力パラメータ共分散誤差行列記憶部135は、モデル方程式を解く際の各入力パラメータの誤差、すなわち入力パラメータ共分散誤差行列Wの各要素が設定された結果を記憶する。これらの要素は、たとえば、核反応の各断面積の誤差であり公共のデータ集などを利用可能である。
設定される入力パラメータ共分散誤差行列Wは、目的体系と実験体系で使用する同じ構造の入力値の不確かさを表す共分散行列である。入力パラメータ共分散誤差行列Wの各要素も単位の無い無次元値である。
入力パラメータ共分散誤差行列Wの対角成分は、それぞれのパラメータの相対誤差を2乗した値が収納されている。また、非対角成分(i,j)はパラメータiの相対誤差とパラメータjの相対誤差の積が収納されている。本実施形態におけるアルゴリズムで用いる入力パラメータ共分散誤差行列Wの各要素の大きさは、相互の大きさの関係が正しければよく、絶対値は問題ではない。また場合によって相関係数(Correlation Coefficient)の考え方に沿って対角線成分を1に規格化して非対角成分の値を分かりやすくする場合がある。
一般にi番目の実験体系の計算値に関する不確かさは、通常2次以上の微小量を無視してサンドイッチルール(Sandwich rule)と呼ばれる次の式(3)のようなベクトルの2次形式で表されるものとする。本実施形態は、このサンドイッチルールが成立することを前提として構成されている。
(ΔR/R=S WS …(3)
ここで、(ΔR/R)は、入力パラメータに含まれる不確かさに起因して実験体系iの着目している物理量Rの計算値に含まれる不確かさの相対値、Sは実験体系iの感度係数ベクトル、Wは入力パラメータ共分散誤差行列、Tは、ベクトルの転置を示す。
補正後行列方程式導出部115は、相対差演算部112で算出され後述する相対差記憶部134に記憶された相対差(ΔE/E)に基づいて、次の式(4)の行列方程式を補正した補正後行列方程式を導出する。
Figure 2016071421
…(4)
ただし、rii =S WS+βue 、rij=S WSj(i≠j)、rRi=S WS、λは算出される値である。
次に、i番目の実験体系の物理量Rの測定値Eの測定上の不確かさをΔEとし、相対差Epi(=ΔE/E)の2乗をue とし、これに規格化因子βを乗じた値βue を次の式(5)により算出する。
βue =β×((ΔE/E …(5)
ここで、規格化因子βは正の数である。一般に感度係数ベクトルSi、入力パラメータ共分散誤差行列Wのいずれも単位のない無次元値であるため、S WSの形で表された相対誤差は無次元である。一方、相対差Epiの2乗ue も無次元の値である。相対誤差S WSと相対差Epiの2乗ue の絶対値に関して互いに何ら調整がなされていないので、ここで、補正を目的とするという意味で、ue が相対誤差S WSと比較して有意なレベルにする必要がある。
このために、相対差Epiの2乗ue に正の値を有する規格化因子βを乗じる。実験が臨界実験の場合についての数値実験の結果では、相対誤差S WSの値に対するβue の値が1%程度の大きさになるようにベータの値を設定することが好ましいことが分かった。なお、βの値は、相対誤差S WSの全体すなわち関係するすべての要素に対して共通の値である。
βの値は、対象とする系が異なれば、その系についてある程度の数値実験を行えば好ましい値がどの程度であるか確認が可能である。計算誤差推定装置10としては、βの値は、補正後行列方程式導出部115の中であらかじめ、たとえば臨界実験の場合は1%程度の数値を設定しておくことでもよい。あるいは、入力装置160からその都度入力によって指定することでもよい。
次に、次の式(6)によって、行列方程式(4)の対角要素riiにβue を加えた値をrii として、次の式(7)によって補正後行列方程式を得る。
ii =S WS+βue (6)
Figure 2016071421
…(7)
ベクトル調整演算部116は、式(7)の補正後行列方程式から、次の式(8)のように逆行列演算を行い、線形結合係数α(i=1,2,・・・,n)を決定する。
Figure 2016071421
…(8)
さらに、線形結合係数αは、次の式(9)による規格化条件を満たすように決定する。
Figure 2016071421
…(9)
この結果、λとα(i=1,2,・・・,n)が決定される。この場合、λの値に特定の物理的意味は認められない。
線形結合係数記憶部138は、ベクトル調整演算部116によって算出された線形結合係数α(i=1,2,・・・,n)およびλを記憶する。
代表性因子演算部117は、次の式(10)により代表性因子RFを算出し、さらに、次の(11)により複数個の実験を組み合わせた場合の代表性因子RFcomを算出する。
Figure 2016071421
…(10)
Figure 2016071421
…(11)
目的体系物理量不確かさ演算部118は、次の式(12)により実験iにより求められる物理量と実験jで求められる物理量の間の相関を表わすCORijを算出し、このCORijを用いて、次の式(13)により相対誤差の二乗(ΔZ/Z)を算出する。
Figure 2016071421
…(12)
Figure 2016071421
…(13)
なお、一般に、製品すなわち目的体系の不確かさを表す入力パラメータ共分散誤差行列Wと、実験体系の不確かさを表す入力パラメータ共分散誤差行列Wとは異なる。この場合、目的体系物理量不確かさ演算部118は、次の式(14)を満たすtを導入し、このtを用いて、式(13)を次の式(15)のように修正して目的体系の相対誤差の2乗(ΔZ/Z)を算出する。
WS=S …(14)
Figure 2016071421
…(15)
また、目的体系物理量不確かさ演算部118は、以下の内容に基づき、式(17)により、各要因が合成された不確かさを算出する。
すなわち、実験の測定値に付随する誤差(不確かさ)は、複数の実験を式(15)に基づいて合成する際に積み重なる。不確かさの剛性については一般に誤差の伝搬式に従って合成される。ここで、x,x,・・・,xを関数に含まれる変数とする。ある誤差の伝搬式は、関数形:y=f(x,x,・・・,x)が与えられたとして、それぞれの変数の不確かさ(Δx)の2乗に関して1階の偏微分係数の2乗を重みとして次の式(16)に従って総和をとる。
Figure 2016071421
…(16)
具体的には、目的体系物理量不確かさ演算部118は、式(17)により、補正結果に付随する合成された不確かさ(Δy/y)を算出する。
Figure 2016071421
…(17)
ただし、右辺第1項は本来の計算値の不確かさ、第2項は実験移管する計算の不確かさ、第3項は実験の測定値の不確かさである。
目的体系物理量演算部119は、目的体系における物理量Rを算出する。目的体系演算値記憶部139は、目的体系物理量演算部119によって算出された目的体系における物理量Rを記憶する。
目的体系物理量計算結果補正部120は、目的体系演算値記憶部139に格納されている目的体系における物理量の計算結果を、目的体系物理量不確かさ演算部118で算出された不確かさを用いて補正する。
図4は、第1の実施形態に係る計算誤差推定方法の全体の手順を示すフロー図である。まず、実験を行い、相対差等を算出する(ステップS110)。詳細は図5で説明する。次にベクトル調整を行うための前処理を行う(ステップS120)。詳細は図6で説明する。次に、ベクトル調整を行う(ステップS130)。詳細は図7で説明する。次に、誤差評価等を行う(ステップS140)。詳細は図8で説明する。
図5は、相対差取得ステップS110の詳細手順を示すフロー図である。まず、実験を実施する(ステップS111)。実験体系測定値記憶部131は、実験で得られた着目する物理量Rの測定値Eを記憶する。次に、i番目の実験体系の物理量Rの測定値Eの不確かさをΔEとし不確かさの割合(ΔE/E)の2乗をue とする。実験体系測定値不確かさ記憶部132は、この測定上の不確かさ割合の二乗ue (i=1,2,・・・,n ただし、nは実験の数)を保存する(ステップS112)。
次に、実験体系物理量演算部111は、着目する物理量Rの測定値Eの再現計算を行い、物理量Rの計算値Cを算出する。実験体系演算値記憶部133は、実験体系物理量演算部111によって算出された計算値Cを記憶する(ステップS113)。
次に、相対差演算部112は、実験体系測定値記憶部131に記憶された物理量Rの測定値Eと、実験体系演算値記憶部133に記憶された物理量Rの計算値Cとから、相対差Epiを、Epi=(C−E)/Eによって算出する(ステップS114)。以上のステップS111からステップS114を、実験の回数(n)だけ繰り返す(ステップS115)。
図6は、前処理ステップS120の詳細手順を示すフロー図である。まず、核反応の断面積などのモデル方程式を解く際の各入力パラメータの誤差、すなわち入力パラメータ共分散誤差行列Wの各要素の誤差データを集積する。この結果、得られた入力パラメータ共分散誤差行列Wは、入力装置160から受け入れられ、入力パラメータ共分散誤差行列記憶部135に記憶される(ステップS121)。
次に、実験体系感度係数ベクトル演算部113が実験体系感度係数ベクトルSを算出し、実験体系感度係数ベクトル記憶部136は、実験体系感度係数ベクトル演算部113によって算出された実験体系感度係数ベクトルSを記憶する。また、目的体系感度係数ベクトル演算部114が目的体系感度係数ベクトルSを算出し、目的体系感度係数ベクトル記憶部137は、目的体系感度係数ベクトル演算部114によって算出された目的体系感度係数ベクトルSを記憶する(ステップS122)。
次に、ベクトル調整演算部116は、次の式(18)により線形結合ベクトルSを作成する(ステップS123)。
Figure 2016071421
…(18)
図7は、ベクトル調整ステップS130の詳細手順を示すフロー図である。まず、補正後行列方程式導出部115は、規格化係数βを用いた補正後行列方程式を導出する(ステップS131)。具体的には、入力パラメータ共分散誤差行列記憶部135に記憶されている入力パラメータ共分散誤差行列Wと、実験体系感度係数ベクトル記憶部136に記憶されている実験体系感度係数ベクトルS(i=1,2,…,n)と、目的体系感度係数ベクトル記憶部137に記憶されている目的体系感度係数ベクトルSと、相対差記憶部134に記憶されている相対差の二乗ue を用いて、次の式(19)、式(20)、式(21)により、補正後行列方程式の各要素を算出する。
ii =S WS+βue …(19)
ij=S WS …(20)
Rj=S WS …(21)
次に、ステップS131で算出した各要素を用いた補正後行列方程式を前述の次の式(8)による逆行列演算を行い、さらに、S WS=dとして次の式(22)の規格化条件を満たすように、線形結合係数αを決定する(ステップS132)。
Figure 2016071421
…(8)
Figure 2016071421
…(22)
線形結合係数記憶部138は、ベクトル調整演算部116によって算出された線形結合係数α(i=1,2,・・・,n)およびλを記憶する。
次に、代表性因子演算部117は、さらに、線形結合係数記憶部138に記憶された線形結合係数αを用いて、次の式(10)により代表性因子RFを算出する(ステップS133)。
Figure 2016071421
…(10)
この代表性因子RFmは、実験体系の物理量Rの測定値Eの測定上の不確かさによる相対差Epi(=ΔE/E)の2乗ue に規格化因子βを乗じた値βue を考慮したものである。
一方、測定上の不確かさを考慮しない、すなわち、βue を考慮しない場合の代表性因子RFは次の式(23)により算出される。
Figure 2016071421
…(23)
WS、βue のいずれも正の値であるので、S WS+βue >S WSが成り立つ。したがって、測定上の不確かさの2乗ue に規格化因子βを乗じた値βue を考慮した場合の代表性因子RFは、その算出式(23)の分母にβue を考慮しない場合の代表性因子RFよりも小さな値となっている。この結果、RFが小さい実験iについての線形結合係数αの値が小さくなる。
最終的に複数個の実験結果を組み合わせた場合の代表性因子RFcomは、前述の下式(11)により算出される。
Figure 2016071421
…(11)
図8は、誤差評価ステップS140の詳細手順および最終値算出ステップを示すフロー図である。まず、目的体系物理量不確かさ演算部118は、次の式(24)により実験iと実験jとの相関を示すCORijを算出し、これを用いて、次の式(13)により目的体系の相対誤差の2乗(ΔZ/Z)を算出する(ステップS141)。
CORij=S WS/{(S WS1/2(S WS1/2
…(24)
Figure 2016071421
…(13)
なお、一般に、製品すなわち目的体系の不確かさを表す入力パラメータ共分散誤差行列Wと、実験体系の不確かさを表す入力パラメータ共分散誤差行列Wとは異なる。この場合、目的体系物理量不確かさ演算部118は、式(13)を次の式(15)のように修正して目的体系の相対誤差の2乗(ΔZ/Z)を算出する。
Figure 2016071421
…(15)
次に、目的体系物理量不確かさ演算部118は、式(17)により、補正結果に付随する合成された不確かさ(Δy/y)を算出する(ステップS142)。
Figure 2016071421
…(17)
次に、目的体系物理量演算部119は、目的体系における物理量の算出を行う(ステップS143)。目的体系における物理量が得られたら、目的体系物理量計算結果補正部120は、目的体系物理量不確かさ演算部118で得られた不確かさ(Δy/y)を用いて、目的体系における物理量を補正する(ステップS144)。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、大きな不確かさを伴う実験の測定値を含む場合でも、測定誤差に基づく補正部分を導入して実験結果の寄与度を調整することによって計算誤差の推定が可能となる。
[第2の実施形態]
図9は、第2の実施形態に係る計算誤差推定装置の推定装置演算部の構成を示すブロック図である。また、図10は、ベクトル調整ステップの詳細手順を示すフロー図である。本実施形態は、第1の実施形態の変形である。
本実施形態に係る計算誤差推定装置10の推定装置演算部210は、第1の実施形態のベクトル調整演算部116に替えてベクトル調整演算部216を備える。ベクトル調整演算部216では、以下の式(25)、式(26)および式(27)に基づいて行列方程式の各要素を算出する(ステップS231)。
ii=S WS …(25)
ij=S WS …(26)
Ri =S WS −γue …(27)
ここで、γは、第1の実施形態におけるβと同様に規格化因子である。実験が臨界実験の場合についての数値実験の結果では、相対誤差S WSの値に対するγue の値が1%程度の大きさになるようにγの値を設定することが好ましい。
次に、ステップS231で算出した各要素を用いた補正後行列方程式を次の式(28)による逆行列演算を行い、さらに、S WS=dとして第1の実施形態と同様の式(22)の規格化条件を満たすように、線形結合係数αを決定する(ステップS232)。
Figure 2016071421
…(28)
本実施形態においては、式(28)の逆行列演算における分子の各実験に対応する各要素の値から測定誤差に基づく調整値を減ずることによって、該当する線形結合係数αの値を小さくするという調整方法である。この方法によっても、第1の実施形態と同様に、各実験の測定誤差に応じた各実験の重みの調整を行うことができる。
[第3の実施形態]
図11は、第3の実施形態に係る計算誤差推定装置の推定装置演算部の構成を示すブロック図である。また、図12は、ベクトル調整ステップの詳細手順を示すフロー図である。実施形態は、第1の実施形態の変形である。
本実施形態に係る計算誤差推定装置10の推定装置演算部310は、第1の実施形態のベクトル調整演算部116に替えてベクトル調整演算部316を備える。ベクトル調整演算部316では、以下の式(29)および式(30)に基づいて行列方程式の各要素を算出する(ステップS331)。
ii=S WS+βue …(29)
ij=S WS+β{(ue(ue1/2 …(30)
ここで、βは、第1の実施形態のβと同じ規格化因子である。
次に、ステップS331で算出した各要素を用いた補正後行列方程式を次の式(31)による逆行列演算を行い、さらに、S WS=dとして第1の実施形態と同様の式(22)の規格化条件を満たすように、線形結合係数αを決定する(ステップS332)。
Figure 2016071421
…(31)
本実施形態においては、式(31)の逆行列演算における分子の各実験に対応する各要素の値から測定誤差に基づく調整値を減ずることによって、該当する線形結合係数αの値を小さくするという調整方法である。この方法によっても、第1の実施形態と同様に、各実験の測定誤差に応じた各実験の重みの調整を行うことができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…計算誤差推定装置、100…CPU(中央演算処理装置)、110、210、310…推定装置演算部、111…実験体系物理量演算部、112…相対差演算部、113…実験体系感度係数ベクトル演算部、114…目的体系感度係数ベクトル演算部、115…補正後行列方程式導出部、116、216、316…ベクトル調整演算部、117…代表性因子演算部、118…目的体系物理量不確かさ演算部、119…目的体系物理量演算部、120…目的体系物理量計算結果補正部、130…推定装置記憶部、131…実験体系測定値記憶部、132…実験体系測定値不確かさ記憶部、133…実験体系演算値記憶部、134…相対差記憶部、135…入力パラメータ共分散誤差行列記憶部、136…実験体系感度係数ベクトル記憶部、137…目的体系感度係数ベクトル記憶部、138…線形結合係数記憶部、139…目的体系演算値記憶部、150…制御部、160…入力装置、170…出力装置

Claims (12)

  1. 対象とする目的体系について物理現象を記述したモデル方程式を用いて行った物理量の計算結果に付随する誤差をその目的体系を模擬した模擬実験の結果を用いて推定する計算誤差推定装置において、
    前記模擬実験についての前記モデル方程式を用いた計算で得られた前記物理量の計算値と当該実験で測定された当該物理量の測定値との相対差Epを前記モデルへの入力値ごとに算出する相対差演算部と、
    前記相対差演算部で算出された前記相対差Epを記憶する相対差記憶部と、
    前記模擬実験で得られた測定値の不確かさの2乗である測定誤差ue を記憶する実験体系測定値不確かさ記憶部と、
    前記模擬実験の体系について前記モデル方程式を用いた計算の結果のモデル方程式へのそれぞれの入力値の単位変化に対して前記物理量の計算値が変化する割合を示す実験体系感度係数ベクトルSを演算する実験体系感度係数ベクトル演算部と、
    前記実験体系感度係数ベクトル演算部が算出した前記実験体系感度係数ベクトルSを記憶する実験体系感度係数ベクトル記憶部と、
    前記目的体系について前記モデル方程式を用いた計算の結果のモデル方程式へのそれぞれの入力値の単位変化に対して前記物理量の計算値が変化する割合を示す目的体系感度係数ベクトルSを算出する目的体系感度係数ベクトル演算部と、
    前記目的体系感度係数ベクトル演算部が算出した前記目的体系感度係数ベクトルSを記憶する目的体系感度係数ベクトル記憶部と、
    前記モデル方程式への入力値の不確かさの割合の関係を入力パラメータ共分散誤差行列Wとして記憶する入力パラメータ共分散誤差行列記憶部と、
    前記実験体系感度係数ベクトルSおよびSと前記入力パラメータ共分散誤差行列Wとから実験体系不確かさ行列の要素rijを算出し、前記目的体系感度係数ベクトルSおよび前記実験体系感度係数ベクトルSと前記入力パラメータ共分散誤差行列Wとから目的体系不確かさ要素rRiを算出し、前記入力パラメータ共分散誤差行列Wの不確かさ要素rijまたは前記目的体系の不確かさ要素rRiのいずれかを前記測定誤差ue で補正して補正後行列方程式を導出する補正後行列方程式導出部と、
    前記実験体系感度係数ベクトルSに重み係数αを乗じた線形結合ベクトルが前記目的体系感度係数ベクトルSと一致するように前記補正後行列方程式を解いて、前記重み係数αを算出するベクトル調整演算部と、
    前記重み係数αの算出結果を反映して、前記目的体系について行った物理量の計算結果に付随する相対誤差の二乗(ΔZ/Z)を算出する目的体系物理量不確かさ演算部と、
    を備えたことを特徴とする計算誤差推定装置。
  2. 前記補正後行列方程式は、前記入力パラメータ共分散誤差行列Wの対角要素riiに前記測定誤差ue を加えた次の式
    Figure 2016071421
    (ただし、rii =S WS+βue 、rij=S WSj(i≠j)、rRi=S WS、λは算出される値である。)
    であることを特徴とする請求項1に記載の計算誤差推定装置。
  3. 前記補正後行列方程式は、前記実験体系不確かさ要素から前記測定誤差ue を差し引いた次の式
    Figure 2016071421
    (ただし、rRi =S WS−γue 、rii=S WS、rij=S WS(i≠j)、λは算出される値である。)
    であることを特徴とする請求項1に記載の計算誤差推定装置。
  4. 前記補正後行列方程式は、前記入力パラメータ共分散誤差行列Wの各要素に前記測定誤差ue を加えた次の式
    Figure 2016071421
    (ただし、rii =S WS+βue 、rij =S WS+βue (i≠j)、λは算出される値である。)
    であることを特徴とする請求項1に記載の計算誤差推定装置。
  5. 次の式
    Figure 2016071421
    により複数個の実験を組み合わせた場合の代表性因子RFcomを算出する代表性因子演算部をさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の計算誤差推定装置。
  6. 前記目的体系物理量不確かさ演算部は、次の式
    Figure 2016071421
    により実験iにより求められる物理量と実験jで求められる物理量の間の相関を表わすCORijを算出し、このCORijを用いて、次の式
    Figure 2016071421
    により相対誤差の二乗(ΔZ/Z)を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の計算誤差推定装置。
  7. 前記目的体系物理量不確かさ演算部は、次の式
    Figure 2016071421
    により実験iにより求められる物理量と実験jで求められる物理量の間の相関を表わすCORijを算出し、また、次の式
    WS=S
    (ここで、Wは、実験体系での共分散誤差行列、Wは目的体系の共分散誤差行列である。)
    を満たすtを算出し、このCORijおよびtを用いて、次の式
    Figure 2016071421
    により相対誤差の二乗(ΔZ/Z)を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の計算誤差推定装置。
  8. 前記目的体系物理量不確かさ演算部は、次の式
    Figure 2016071421
    (ただし、右辺第1項は実施した設計計算での不確かさの2乗、右辺第2項は実施した実験を計算した計算値の不確かさと結合係数αの積の2乗、右辺第3項は実施した実験の測定値の不確かさと結合係数αの積の2乗を示す。)
    により、設計計算に伴う不確かさの2乗(Δy/y)を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の計算誤差推定装置。
  9. 対象とする目的体系について物理現象を記述したモデル方程式を用いて行った物理量の計算結果に付随する誤差をその目的体系を模擬した模擬実験の結果を用いて推定する計算誤差推定方法において、
    相対差演算部が、前記模擬実験についての前記モデル方程式を用いた計算で得られた前記物理量の計算値と当該実験で測定された当該物理量の測定値との相対差Epを前記モデルへの入力値ごとに算出し、相対差記憶部が前記相対差演算部で算出された前記相対差Epを記憶する相対差取得ステップと、
    入力パラメータ共分散誤差行列記憶部が前記モデル方程式への入力値の不確かさの割合の関係を入力パラメータ共分散誤差行列Wとして記憶し、実験体系感度係数ベクトル演算部が前記模擬実験の体系について前記モデル方程式を用いた計算の結果のモデル方程式へのそれぞれの入力値の単位変化に対して前記物理量の計算値が変化する割合を示す実験体系感度係数ベクトルSを演算し実験体系感度係数ベクトル記憶部が前記実験体系感度係数ベクトル演算部が算出した前記実験体系感度係数ベクトルSを記憶し、目的体系感度係数ベクトル演算部が前記目的体系について前記モデル方程式を用いた計算の結果のモデル方程式へのそれぞれの入力値の単位変化に対して前記物理量の計算値が変化する割合を示す目的体系感度係数ベクトルSを算出し目的体系感度係数ベクトル記憶部が前記目的体系感度係数ベクトル演算部が算出した前記目的体系感度係数ベクトルSを記憶する前処理ステップと、
    補正後行列方程式導出部が、前記実験体系感度係数ベクトルSおよびSと前記入力パラメータ共分散誤差行列Wとから実験体系不確かさ行列要素rijを算出し、前記目的体系感度係数ベクトルSおよび前記実験体系感度係数ベクトルSと前記入力パラメータ共分散誤差行列Wとから目的体系不確かさ要素rRiを算出し、前記不確かさ行列の不確かさ要素rijまたは前記目的体系不確かさ要素rRiのいずれかを前記測定誤差ue で補正して補正後行列方程式を導出するとともに、ベクトル調整演算部が、前記実験体系感度係数ベクトルSに重み係数αを乗じた線形結合ベクトルが前記目的体系感度係数ベクトルSと一致するように前記補正後行列方程式を解いて、前記重み係数αを算出するベクトル調整ステップと、
    目的体系物理量不確かさ演算部が、前記重み係数αの算出結果を反映して、前記目的体系について行った物理量の計算結果に付随する相対誤差の二乗(ΔZ/Z)を算出する誤差評価ステップと、
    を有することを特徴とする計算誤差推定方法。
  10. 前記補正後行列方程式は、前記入力パラメータ共分散誤差行列Wの対角要素に前記測定誤差ue を加えた次の式
    Figure 2016071421
    (ただし、rii =S WS+βue 、rij=S WSj(i≠j)、rRi=S WS、λは算出される値である。)
    であることを特徴とする請求項9に記載の計算誤差推定方法。
  11. 前記補正後行列方程式は、前記入力パラメータ共分散誤差行列Wの対角要素に前記測定誤差ue を加えた次の式
    Figure 2016071421
    (ただし、rRi =S WSーγue 、rii=S WS、rij=S WS(i≠j)、λは算出される値である。)
    であることを特徴とする請求項9に記載の計算誤差推定方法。
  12. 前記補正後行列方程式は、前記入力パラメータ共分散誤差行列Wの各要素に前記測定誤差ue を加えた次の式
    Figure 2016071421
    (ただし、rii =S WS+βue 、rij =S WS+βue (i≠j)、λは算出される値である。)
    であることを特徴とする請求項9に記載の計算誤差推定方法。
JP2014196876A 2014-09-26 2014-09-26 計算誤差推定装置および計算誤差推定方法 Expired - Fee Related JP6305298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196876A JP6305298B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 計算誤差推定装置および計算誤差推定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196876A JP6305298B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 計算誤差推定装置および計算誤差推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016071421A true JP2016071421A (ja) 2016-05-09
JP6305298B2 JP6305298B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=55866840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014196876A Expired - Fee Related JP6305298B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 計算誤差推定装置および計算誤差推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6305298B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019167311A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 三菱重工業株式会社 共分散データ作成装置、炉心解析装置、共分散データ作成方法、マクロ共分散調整方法、炉心特性評価方法、共分散データ作成プログラム、マクロ共分散調整プログラム、及び炉心特性評価プログラム
CN111623769A (zh) * 2020-04-24 2020-09-04 北京航天控制仪器研究所 一种结合相关性和显著性检验的提高惯性制导精度的方法
CN113472318A (zh) * 2021-07-14 2021-10-01 青岛杰瑞自动化有限公司 一种顾及观测模型误差的分级自适应滤波方法及系统
CN114065126A (zh) * 2021-10-26 2022-02-18 中国核动力研究设计院 降低核数据相关计算不确定度方法、装置、设备及介质
CN114707116A (zh) * 2022-03-24 2022-07-05 西安电子科技大学 一种基于代理模型的索网天线制造误差灵敏度分析方法
CN114707116B (zh) * 2022-03-24 2024-06-07 西安电子科技大学 一种基于代理模型的索网天线制造误差灵敏度分析方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106970A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Toshiba Corp 誤差推定装置および誤差推定プログラム
JP2011258052A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Toshiba Corp 誤差推定装置および誤差推定プログラム
JP2013065213A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Toshiba Corp シミュレーション結果補正装置および補正方法
JP2014153285A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Toshiba Corp 核特性計算結果補正装置および補正方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106970A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Toshiba Corp 誤差推定装置および誤差推定プログラム
JP2011258052A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Toshiba Corp 誤差推定装置および誤差推定プログラム
JP2013065213A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Toshiba Corp シミュレーション結果補正装置および補正方法
JP2014153285A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Toshiba Corp 核特性計算結果補正装置および補正方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019167311A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 三菱重工業株式会社 共分散データ作成装置、炉心解析装置、共分散データ作成方法、マクロ共分散調整方法、炉心特性評価方法、共分散データ作成プログラム、マクロ共分散調整プログラム、及び炉心特性評価プログラム
JP2019152448A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 三菱重工業株式会社 共分散データ作成装置、炉心解析装置、共分散データ作成方法、マクロ共分散調整方法、炉心特性評価方法、共分散データ作成プログラム、マクロ共分散調整プログラム、及び炉心特性評価プログラム
JP7008538B2 (ja) 2018-02-28 2022-01-25 三菱重工業株式会社 炉心解析装置、マクロ共分散調整方法、炉心特性評価方法、マクロ共分散調整プログラム、及び炉心特性評価プログラム
CN111623769A (zh) * 2020-04-24 2020-09-04 北京航天控制仪器研究所 一种结合相关性和显著性检验的提高惯性制导精度的方法
CN111623769B (zh) * 2020-04-24 2022-06-03 北京航天控制仪器研究所 一种结合相关性和显著性检验的提高惯性制导精度的方法
CN113472318A (zh) * 2021-07-14 2021-10-01 青岛杰瑞自动化有限公司 一种顾及观测模型误差的分级自适应滤波方法及系统
CN113472318B (zh) * 2021-07-14 2024-02-06 青岛杰瑞自动化有限公司 一种顾及观测模型误差的分级自适应滤波方法及系统
CN114065126A (zh) * 2021-10-26 2022-02-18 中国核动力研究设计院 降低核数据相关计算不确定度方法、装置、设备及介质
CN114065126B (zh) * 2021-10-26 2023-09-26 中国核动力研究设计院 降低核数据相关计算不确定度方法、装置、设备及介质
CN114707116A (zh) * 2022-03-24 2022-07-05 西安电子科技大学 一种基于代理模型的索网天线制造误差灵敏度分析方法
CN114707116B (zh) * 2022-03-24 2024-06-07 西安电子科技大学 一种基于代理模型的索网天线制造误差灵敏度分析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6305298B2 (ja) 2018-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yan et al. A novel Bayesian approach for structural model updating utilizing statistical modal information from multiple setups
Zhang et al. Bayesian structural model updating using ambient vibration data collected by multiple setups
Hankele et al. QCD corrections to hadronic WWZ production with leptonic decays
US20200089733A1 (en) Sensor placement method for reducing uncertainty of structural modal identification
JP6305298B2 (ja) 計算誤差推定装置および計算誤差推定方法
CN108875178B (zh) 用于减小结构模态识别不确定性的传感器布置方法
US20160300630A1 (en) Method of synthesizing axial power distributions of nuclear reactor core using neural network circuit and in-core monitoring system (icoms) using the same
JP2013065213A (ja) シミュレーション結果補正装置および補正方法
Roozbeh et al. Ridge estimation in semi-parametric regression models under the stochastic restriction and correlated elliptically contoured errors
Bhuyan et al. Vibration‐based damage localization with load vectors under temperature changes
CN115455793A (zh) 基于多尺度模型修正的高层结构复杂构件受力分析方法
JP2014153285A (ja) 核特性計算結果補正装置および補正方法
Sommer et al. A Bayesian approach to information fusion for evaluating the measurement uncertainty
CN111859250A (zh) 一种环境及受迫激励下快速模态参数准确性评估方法、系统及存储介质
JP2014229283A (ja) 設計計算結果補正装置および設計計算結果補正方法
Das et al. Gibbs sampling for damage detection using complex modal data from multiple setups
JP5377420B2 (ja) 誤差推定装置および誤差推定プログラム
Gupta et al. Fatigue damage in randomly vibrating jack-up platforms under non-Gaussian loads
CN103376465A (zh) 建筑物楼层的地震即时分析系统及其方法与储存媒体
Lira et al. Deriving PDFs for Interrelated Quantities: What to Do If There Is “More Than Enough” Information?
Kong Adjusting regression attenuation in the Cox proportional hazards model
Ali et al. Statistical downscaling of precipitation and temperature using gene expression programming
Stephens et al. Charpy impact energy data: a Markov chain Monte Carlo analysis
Rahman et al. Structural relationship of success factors for Small Medium Enterprises (SME) contractors in PLS-SEM model
JP2011106970A (ja) 誤差推定装置および誤差推定プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20171201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6305298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees