JP2016071343A - 光学積層体、複合偏光板及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】屈折率異方性が異なる複数の薄膜で構成される多層積層体を延伸してなる反射型偏光板と、その上に積層される位相差板とを含み、反射型偏光板は、波長530nmにおける直交透過率Tx(530)及び波長590nmにおける直交透過率Tx(590)がいずれも5%以下であり、位相差板は、波長590nmにおける面内位相差値が90〜200nmであり、かつ厚み方向位相差値が70〜200nmである光学積層体、当該光学積層体と吸収型偏光板とを含む複合偏光板、及び当該複合偏光板を用いた液晶表示装置が提供される。
【選択図】図3
Description
[1] 屈折率異方性が異なる複数の薄膜で構成される多層積層体を延伸してなる反射型偏光板と、
前記反射型偏光板の上に積層される位相差板と、
を含み、
前記反射型偏光板は、波長530nmにおける直交透過率Tx(530)及び波長590nmにおける直交透過率Tx(590)がいずれも5%以下であり、
前記位相差板は、波長590nmにおける面内位相差値が90〜200nmであり、かつ厚み方向位相差値が70〜200nmである、光学積層体。
前記光学積層体における前記反射型偏光板側に配置される吸収型偏光板と、
を含む、複合偏光板。
前記反射型偏光板は、前記偏光子の他方の面、又は前記酢酸セルロース系樹脂フィルム若しくは前記環状ポリオレフィン系樹脂フィルムの面に粘着剤層を介して積層される、[5]又は[6]に記載の複合偏光板。
(1)光学積層体及び複合偏光板の構成
図1は、本発明に係る光学積層体及び複合偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。図1に示されるように、本発明の光学積層体は、反射型偏光板200と、その上に積層される位相差板300とを含むものである。本発明の複合偏光板は、図1に示される複合偏光板1のように、光学積層体における反射型偏光板200側に配置される吸収型偏光板100をさらに含むものである。図1において吸収型偏光板100は、偏光子5と、その一方の面に第1接着剤層15を介して積層される第1保護フィルム10と、他方の面に第2接着剤層25を介して積層される第2保護フィルム20とを備える両面保護フィルム付偏光板である。反射型偏光板200は、粘着剤層30を介して吸収型偏光板100上に積層することができ、また位相差板300は、粘着剤層31を介して反射型偏光板200上に積層することができる。
光学積層体及び複合偏光板1,2,3を構成する反射型偏光板200は、バックライト光を透過偏光と反射偏光又は散乱偏光に分離する機能を有する偏光変換素子である。反射型偏光板200を吸収型偏光板100,110,120上に配置することにより、バックライト光の利用効率を向上させることができる。波長590nmにおける面内位相差値Re(590)が90〜200nmであり、かつ厚み方向位相差値Rth(590)が70〜200nmである後述の位相差板300を用いることを前提として、さらに本発明に従い、反射型偏光板200の波長530nmおける直交透過率Tx(530)及び波長590nmにおける直交透過率Tx(590)を5%以下とすれば、バックライトから出射された光のピーク波長(530nm、590nm)近傍の光を反射型偏光板200が効果的に反射するため、略λ/4の関係になる波長領域の光を位相差フィルムが効果的に円偏光若しくは楕円偏光に変換でき、バックライト光の利用効率を高めて輝度、とりわけ斜め方向から見たときの輝度を向上させることができる。直交透過率Tx(530)及びTx(590)は、輝度を向上させる観点から、好ましくはいずれも3%以下であり、より好ましくはいずれも2%以下である。直交透過率Tx(530)及びTx(590)はいずれも、通常0.1%以上であり、より典型的には0.5%以上である。反射型偏光板200としては、市販のものを用いてもよい。
Tx(λ)=0.5×[Tp(λ)2+Tc(λ)2]/100
で表される。
光学積層体及び複合偏光板1,2,3を構成する位相差板300は、光学異方性を示す光学フィルムであり、λ/4板であることができる。位相差板300は、具体的には、透光性を有する(好ましくは光学的に透明な)樹脂、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)のようなポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロースのような酢酸セルロース系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリエーテルエーテルケトン系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルサルホン系樹脂;ポリビニリデンフルオライド/ポリメチルメタクリレート系樹脂;液晶ポリエステル系樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物;ポリ塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムを一軸延伸又は二軸延伸した延伸フィルムであることができる。中でも、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂及び(メタ)アクリル系樹脂からなる群より選択される樹脂で構成される樹脂フィルムを一軸延伸又は二軸延伸した延伸フィルムが好ましい。本明細書において「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルから選択される少なくとも一方を意味する。「(メタ)アクリロイル」についても同様である。
Re(590)=(nx−ny)×d
Rth(590)=〔(nx+ny)/2−nz〕×d
で定義される。式中、nxは位相差板面内の遅相軸方向(x軸方向)の屈折率であり、nyは位相差板面内の進相軸方向(面内でx軸に直交するy軸方向)の屈折率であり、nzは位相差板の厚み方向(フィルム面に垂直なz軸方向)の屈折率であり、これらの屈折率はいずれも波長590nmでの値である。dは位相差板の厚みである。
偏光子5は、その吸収軸に平行な振動面をもつ直線偏光を吸収し、吸収軸に直交する(透過軸と平行な)振動面をもつ直線偏光を透過する性質を有する吸収型の偏光子であり、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素を吸着配向させた偏光フィルムを好適に用いることができる。偏光子5は、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程;ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより二色性色素を吸着させる工程;二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程;及び、ホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を含む方法によって製造できる。
第1及び第2保護フィルム10,20はそれぞれ、位相差板300について上で例示したような熱可塑性樹脂からなる透光性を有する(好ましくは光学的に透明な)樹脂フィルムであることができる。両面保護フィルム付の吸収型偏光板100において第1保護フィルム10と第2保護フィルム20は、互いに同種の樹脂からなる保護フィルムであってもよいし、異種の樹脂からなる保護フィルムであってもよい。
第1及び第2接着剤層15,25を形成する接着剤としては、水系接着剤又は活性エネルギー線硬化性接着剤等を用いることができる。第1接着剤層15を形成する接着剤と第2接着剤層25を形成する接着剤とは同種であってもよいし、異種であってもよい。
吸収型偏光板100,110における第1保護フィルム10の外面、又は吸収型偏光板120における偏光子5の外面に、複合偏光板を他の部材(例えば液晶表示装置に適用する場合における液晶セルや、他の光学フィルム)に貼合するための粘着剤層を積層してもよい。粘着剤層を形成する粘着剤は通常、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂等をベースポリマーとし、そこに、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物のような架橋剤を加えた粘着剤組成物からなる。さらに微粒子を含有して光散乱性を示す粘着剤層とすることもできる。粘着剤層の厚みは1〜40μmであることができるが、加工性、耐久性の特性を損なわない範囲で薄く形成することが好ましく、具体的には3〜25μmであることが好ましい。
上述の偏光子5(偏光フィルム)の片面に第1接着剤層15を介して第1保護フィルム10を常法に従って貼合することにより、図2(a)及び(b)に示される片面保護フィルム付の吸収型偏光板110,120を得ることができる。偏光子5の他面に第2接着剤層25を介して第2保護フィルム20を貼合すれば、図1に示される両面保護フィルム付の吸収型偏光板100が得られる。吸収型偏光板100を得る場合において、第1及び第2保護フィルム10,20は同時に貼合されてもよいし、逐次的に貼合されてもよい。
基材フィルムの少なくとも一方の面にポリビニルアルコール系樹脂を含有する塗工液を塗工した後、乾燥させることによりポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層フィルムを得る樹脂層形成工程、
積層フィルムを一軸延伸して延伸フィルムを得る延伸工程、
延伸フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層を二色性色素で染色して偏光子5を形成することにより偏光性積層フィルムを得る染色工程、
偏光性積層フィルムの偏光子5上に第1保護フィルム10を貼合して貼合フィルムを得る第1貼合工程、
貼合フィルムから基材フィルムを剥離除去して片面保護フィルム付の吸収型偏光板110,120を得る剥離工程
をこの順で含む方法によって製造することができる。
吸収型偏光板110,120の偏光子5側の面に第2保護フィルム20を貼合する第2貼合工程
を含む。
反射型偏光板200上に位相差板300を積層貼合することにより光学積層体を得ることができる。反射型偏光板200と位相差板300との貼合は、粘着剤層又は接着剤層を介して行うことができるが、好ましくは図1及び図2に示されるように粘着剤層31を用いる。粘着剤層31については、上記(7)の項の記載が引用される。
本発明に係る液晶表示装置の層構成の一例を示す図3を参照して、本発明に係る液晶表示装置は、バックライト60、上記本発明に係る複合偏光板、及び液晶セル50をこの順に含む。図3は、複合偏光板として図2(a)に示される複合偏光板2を用いた例である。複合偏光板1,2,3は、その吸収型偏光板100,110,120が液晶セル50側となるように、すなわち位相差板300がバックライト60側となるように配置される。複合偏光板1,2,3は、粘着剤層40を介して液晶セル50上に積層貼合することができる。液晶セルの駆動方式は、従来公知のいかなる方式であってもよいが、好ましくはインプレーンスイッチング(IPS)、垂直配向(VA)モードである。
単体透過率及び偏光度は、それぞれ下記式:
単体透過率(λ)=0.5×(Tp(λ)+Tc(λ))
偏光度(λ)=100×(Tp(λ)−Tc(λ))/(Tp(λ)+Tc(λ))
で定義される。Tp(λ)は、入射する波長λnmの直線偏光とパラレルニコルの関係で測定した吸収型偏光板の透過率(%)であり、Tc(λ)は、入射する波長λnmの直線偏光とクロスニコルの関係で測定した吸収型偏光板の透過率(%)である。
波長530nm及び590nmにおける直交透過率Tx(530)及びTx(590)は、それぞれ積分球付き分光光度計〔日本分光株式会社製の「V7100」、2度視野;C光源〕を用いて測定した。具体的には、この分光光度計を用いて、所定の波長範囲においてTp(λ)及びTc(λ)を求め、下記式:
Tx(λ)=0.5×[Tp(λ)2+Tc(λ)2]/100
に従って、波長530nm及び590nmの直交透過率Tx(λ)を算出した。なお、測定は反射型偏光板単体で行い、吸収型偏光板と貼り合わされる面に入射光が入射されるようにセットした。
温度23℃、相対湿度55%の環境下、王子計測機器(株)製の自動複屈折計「KOBRA−WPR」を用いて、波長590nmにおける位相差板の面内位相差値Re(590)、厚み方向位相差値Rth(590)を測定した。結果を表1に示す。
反射型偏光板の反射軸を基準とする位相差板の遅相軸の角度θ1は、複合偏光板から吸収型偏光板と反射型偏光板と位相差板とを分離し、同一の辺を基準辺として、反射型偏光板の反射軸、及び位相差板の遅相軸を、王子計測機器(株)製の自動複屈折計「KOBRA−WPR」を用いて回転検光子法により測定し、反射型偏光板の反射軸を基準としたときの反時計回り方向の角度を求めた。
反射型偏光板の反射軸と吸収型偏光板の吸収軸とのなす角度θ2は、複合偏光板から吸収型偏光板と反射型偏光板と位相差板とを分離し、同一の辺を基準辺として、反射型偏光板の反射軸、及び吸収型偏光板の吸収軸を、王子計測機器(株)製の自動複屈折計「KOBRA−WPR」を用いて回転検光子法により測定し、下記式:
θ2=(反射型偏光板の反射軸角度)−(吸収型偏光板の吸収軸角度)
に従って算出した。
(1)偏光子の作製
厚み30μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を、乾式延伸により約4倍に一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、40℃の純水に40秒間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.04/5.7/100の水溶液に28℃で30秒間浸漬して染色処理を行った。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が11.0/6.2/100の水溶液に70℃で120秒間浸漬した。引き続き、8℃の純水で15秒間洗浄した後、300Nの張力で保持した状態で、60℃で50秒間、次いで75℃で20秒間乾燥して、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み12μmの偏光子を得た。
水100重量部に対し、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール〔(株)クラレから入手した商品名「KL−318」〕を3重量部溶解し、その水溶液に水溶性エポキシ樹脂であるポリアミドエポキシ系添加剤〔田岡化学工業(株)から入手した商品名「スミレーズレジン 650(30)」、固形分濃度30重量%の水溶液〕を1.5重量部添加して、水系接着剤を調製した。この水系接着剤を上記(1)で得られた偏光子の一方の面に塗工し、ニップロールにより、保護フィルムとして厚み25μmのトリアセチルセルロースフィルム(TAC)〔コニカミノルタオプト(株)社製の「KC2UA」、位相差特性なし〕を接着剤層を介して貼合するとともに、他方の面に同じ水系接着剤からなる接着剤層を介して、面内位相差値10nm以下で23μm厚のノルボルネン系樹脂フィルム〔日本ゼオン(株)製の「ZEONOR」〕を貼合した。張力を280N/mに保ちながら、貼合から5秒後に当該貼合物に対して60℃で220秒、次いで80℃で125秒の乾燥処理を施して、視感度補正単体透過率Tyが43.5%、視感度補正偏光度Pyが99.97%の吸収型偏光板を得た。その後、ノルボルネン系樹脂フィルムの外面に厚み25μmのシート状粘着剤〔リンテック(株)製の「#7」〕を貼合した。
上記(2)で得られた吸収型偏光板のTACフィルム側の外面に、厚み25μmのシート状粘着剤〔リンテック(株)製の「#7」〕を介して、反射型偏光板I〔商品名「APF」、3M社製、日本では住友スリーエム(株)から入手できる〕を、反射型偏光板Iの反射軸と吸収型偏光板の吸収軸とのなす角度θ2が4°になるように貼合した。この反射型偏光板Iの直交透過率はTx(530)=2.0であり、Tx(590)=1.7であった。続いて、反射型偏光板Iの外面に厚み25μmのシート状粘着剤〔リンテック(株)製の商品名「#7」〕を介して位相差板A〔東レ(株)製のポリエステルフィルム、商品名「ルミラー4ZY004」、厚み5μm〕を貼合して、複合偏光板を得た。反射型偏光板の反射軸を基準とする位相差板の遅相軸の角度θ1は45°であった。
位相差板Aの代わりに、位相差板B〔(株)カネカ製のポリカーボネートフィルム、商品名「RB−フィルム#130」、厚み25μm〕を用いたこと以外は実施例1と同様にして複合偏光板を得た。
位相差板Aの代わりに、位相差板C〔日本ゼオン(株)製の環状ポリオレフィン系樹脂フィルム、商品名「ゼオノアフィルムZD12」、厚み22μm〕を用いたこと以外は実施例1と同様にして複合偏光板を得た。
位相差板Aの代わりに、位相差板D〔JSR(株)製の環状ポリオレフィン系樹脂フィルム、商品名「ARTON FILM RJT1150」、厚み20μm〕を用いたこと以外は実施例1と同様にして複合偏光板を得た。
位相差板Aの代わりに、位相差板E〔帝人化成(株)製のポリカーボネートフィルム、商品名「ピュアエースRM」、厚み50μm〕を用いたこと以外は実施例1と同様にして複合偏光板を得た。
位相差板Aの代わりに、位相差板F〔TACフィルム、厚み40μm〕を用いたこと以外は実施例1と同様にして複合偏光板を得た。
位相差板を貼合しなかったこと以外は実施例1と同様にして複合偏光板を得た。
位相差板Aの代わりに、位相差板G〔三菱樹脂(株)製のポリエステルフィルム、商品名「ダイアホイル T140E25」、厚み25μm〕を用いたこと以外は実施例1と同様にして複合偏光板を得た。
位相差板Aの代わりに、位相差板H〔日本ゼオン(株)製のゼオノアフィルム、商品名「ゼオノアフィルム(ZI04シリーズ)」、厚み25μm〕を用いたこと以外は実施例1と同様にして複合偏光板を得た。
反射型偏光板Iの代わりに、反射型偏光板II〔商品名「DBEF−P2」、3M社製、日本では住友スリーエム株式会社から入手できる〕を用いたこと以外は実施例3と同様にして複合偏光板を得た。この反射型偏光板IIの直交透過率はTx(530)=7.7であり、Tx(590)=5.4であった。
位相差板Cの代わりに、位相差板D〔JSR(株)製の環状ポリオレフィン系樹脂フィルム、商品名「ARTON FILM RJT1150」、厚み20μm〕を用いたこと以外は比較例4と同様にして複合偏光板を得た。
位相差板を貼合しなかったこと以外は比較例4と同様にして複合偏光板を得た。
図4に示すような発光スペクトルを有する白色LEDバックライト、上記実施例・比較例で作製した複合偏光板、IPS型の液晶セル、吸収型偏光板(視認側)の順に配置して液晶表示装置を構築した。複合偏光板及び視認側の吸収型偏光板は、厚み25μmのシート状粘着剤〔リンテック(株)製の「#7」〕を介して液晶セルに貼合した。この液晶表示装置について、TOPCON製の分光放射計「SR−UL1」を用いて測定角1°の条件で、輝度及び色味変化を測定した。なお、視認側の吸収型偏光板は全ての測定で同一のものを使用した。
B:Δx+Δyが0.010より大きい。
Claims (9)
- 屈折率異方性が異なる複数の薄膜で構成される多層積層体を延伸してなる反射型偏光板と、
前記反射型偏光板の上に積層される位相差板と、
を含み、
前記反射型偏光板は、波長530nmにおける直交透過率Tx(530)及び波長590nmにおける直交透過率Tx(590)がいずれも5%以下であり、
前記位相差板は、波長590nmにおける面内位相差値が90〜200nmであり、かつ厚み方向位相差値が70〜200nmである、光学積層体。 - 前記位相差板は、前記反射型偏光板の反射軸を基準に、その遅相軸が反時計回りに45±20°又は135±20°の範囲である、請求項1に記載の光学積層体。
- 前記位相差板は、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂及び(メタ)アクリル系樹脂からなる群より選択される樹脂で構成される、請求項1又は2に記載の光学積層体。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学積層体と、
前記光学積層体における前記反射型偏光板側に配置される吸収型偏光板と、
を含む、複合偏光板。 - 前記吸収型偏光板は、偏光子と、その少なくとも一方の面に積層される樹脂フィルムとを含む、請求項4に記載の複合偏光板。
- 前記反射型偏光板の反射軸と前記吸収型偏光板の吸収軸とのなす角度が0±4°である、請求項4又は5に記載の複合偏光板。
- 前記吸収型偏光板は、前記偏光子と、その一方の面に接着剤層を介して積層される酢酸セルロース系樹脂フィルム又は環状ポリオレフィン系樹脂フィルムとを含み、
前記反射型偏光板は、前記偏光子の他方の面、又は前記酢酸セルロース系樹脂フィルム若しくは前記環状ポリオレフィン系樹脂フィルムの面に粘着剤層を介して積層される、請求項5又は6に記載の複合偏光板。 - 液晶セルと、その上に積層される請求項4〜7のいずれか1項に記載の複合偏光板と、を含む、液晶表示装置。
- バックライト、前記複合偏光板、及び前記液晶セルをこの順に含む、請求項8に記載の液晶表示装置。
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