JP2016070312A - フロントフォーク - Google Patents

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Yuji Nakajima
祐二 中島
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Abstract

【課題】懸架ばねの設計自由度を向上でき、かつ、安価なフロントフォークの提供である。
【解決手段】上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段におけるフロントフォーク1は、アウターチューブ2とインナーチューブ2の一方に連結されるシリンダCと、アウターチューブ2とインナーチューブ3の他方に連結されるロッドRとを備えたダンパDと、アウターチューブ2とインナーチューブ3とを離間する方向へ附勢する懸架ばねSと、ロッドRの外周に装着されて懸架ばねSの一端を支持するロッド側懸架ばね受7と、ロッドRの外周に配置されてダンパDの最収縮時にロッド側懸架ばね受け7に接触してダンパDの収縮を抑制するバンプスプリングBとを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、フロントフォークに関する。
従来、鞍乗車両の前側の操向輪を支持するフロントフォークとしては、たとえば、アウターチューブと、アウターチューブ内に移動自在に挿入されるインナーチューブと、アウターチューブとインナーチューブとの間に設けられたダンパとを備えて構成されている。
また、このようなフロントフォークでは、フロントフォーク内にアウターチューブとインナーチューブとを離間させる方向へ附勢する懸架ばねを備えて鞍乗車両の車体を弾性支持しており、車両走行時における車輪側の振動の車体への伝達を絶縁するようにしている。懸架ばねだけでは、伸縮せしめられて段発力を発揮して車体を振動させようとするため、フロントフォークの伸縮時にダンパが減衰力を発揮してアウターチューブとインナーチューブとの相対移動を抑制するようになっており、懸架ばねが伸縮して内部に蓄えた弾性エネルギを吸収して、振動を速やかに収束させ、鞍乗車両における乗り心地を良好に保っている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平11−117983号公報
このように構成されたフロントフォークでは、アウターチューブあるいはインナーチューブのうち二輪車の車体に取り付けられるチューブに連携される筒状のアッパースプリングシートで懸架ばねの上端を支持するようになっている。
このように、車体側のチューブに連携されるアッパースプリングシートを用いる場合、懸架ばねの上端は、車体側のチューブの上端の近傍で支持されるとともに、下端はフロントフォーク内に収容されるダンパのシリンダで支持されるようになっている。フロントフォークは、長尺なため、懸架ばねの長さはどうして長くなる。懸架ばねの長さを長くする場合、ピッチ角を大きくする必要があるが、ピッチ角を大きくすると線径を太くせざるを得ず、狭いフロントフォーク内に懸架ばねを収め難くなってしまうため、懸架ばねの長さに制約があって、懸架ばねの設計自由度が低いという問題がある。
また、フロントフォークには最収縮時における衝撃を緩和するために、オイルロック機構を設けるのが一般的である。オイルロック機構は、ロッドの外周に装着したオイルロックピースと、シリンダの上端に設けたオイルロックケースとで構成され、フロントフォークの最収縮時にオイルロックケース内にオイルロックピースを挿入させ、オイルロックケース内に作動油が閉じ込められる密閉空間を出現させて、油圧でフロントフォークの収縮作動を停止させる。このようなオイルロック機構は、構成部品の寸法に許容される誤差は少なく高精度の加工が必要となるため、フロントフォークの加工コストが高くなるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、懸架ばねの設計自由度を向上させ、かつ、安価なフロントフォークの提供である。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段におけるフロントフォークは、アウターチューブとインナーチューブの一方に連結されるシリンダと、アウターチューブとインナーチューブの他方に連結されるロッドとを備えたダンパと、アウターチューブとインナーチューブとを離間する方向へ附勢する懸架ばねと、ロッドの外周に装着されて懸架ばねの一端を支持するロッド側懸架ばね受と、ロッド外周に配置されてダンパの最収縮時にロッド側懸架ばね受けに接触してダンパの圧縮を抑制するバンプスプリングとを備えた。このように、ロッド側懸架ばね受が車体側に配置されるチューブの頂部に連結されるのではなく、ロッド側懸架ばね受をロッドの外周に懸架ばねの長さにあった位置に装着でき、懸架ばねの長さに制約を受けなくなる。また、ロッド側懸架ばね受がバンプスプリングを圧縮してフロントフォークの最収縮時の衝撃を緩和するバンプクッションとして機能するので、オイルロック機構のような加工精度が高い部品を用いる必要がなくなる。
また、請求項2の発明によれば、ロッドの外周に設けた環状溝と、環状溝に装着されてロッド側懸架ばね受をロッドに対して位置決めるスナップリングとを備えたので、ロッド側懸架ばね受のロッドへの組付が安価かつ簡単に行える。
よって、本発明のフロントフォークによれば、懸架ばねの設計自由度を向上させ、かつ、コストも安価に済む。
本発明の一実施の形態におけるフロントフォークの断面図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1に示すように、一実施の形態におけるフロントフォーク1は、図1に示すように、アウターチューブ2と、アウターチューブ2内に移動自在に挿入されるインナーチューブ3と、フロントフォーク1内に収容されてアウターチューブ2とインナーチューブ3との間に介装されるダンパDと、アウターチューブ2とインナーチューブ3とを離間する方向へ附勢する懸架ばねSと、ダンパDにおけるシリンダCの外周に取付位置を軸方向に変更可能に装着されるシリンダ側懸架ばね受4とを備えて構成されて、所謂、テレスコピック型に構成されている。そして、このフロントフォーク1は、アウターチューブ2とインナーチューブ3が図1中で上下方向となる軸方向への相対移動する伸縮作動時にダンパDが発生する減衰力で当該伸縮を抑制するようになっている。
以下、各部について説明する。アウターチューブ2およびインナーチューブ3は、共に筒状で一端が閉塞されており、アウターチューブ2内にインナーチューブ3を符示しない軸受を介して摺動自在に挿入して、伸縮自在とされるとともに、アウターチューブ2とインナーチューブ3との間に設けたシール部材12によってアウターチューブ2とインナーチューブ3の内部に密閉される空間が形成される。
なお、本実施の形態のフロントフォーク1では、図1に示したように、アウターチューブ2を上方にし、インナーチューブ3を下方に配置した所謂倒立型のフロントフォークとして構成されている、逆に、アウターチューブ2を下方にしてインナーチューブ3を上方に配置する所謂正立型のフロントフォークとして構成されてもよい。
そして、ダンパDは、インナーチューブ3の底部に図1中下端となる一端が固定されるシリンダCと、シリンダC内に移動自在に挿入されて図1中上端となる一端がアウターチューブ2の頂部に固定されるロッドRとを備えており、前記したアウターチューブ2とインナーチューブ3で形成される空間内に収容されている。そして、アウターチューブ2とインナーチューブ3とが軸方向に相対移動する際に、シリンダCとロッドRも軸方向に相対移動して当該相対移動を抑制する減衰力を発揮するようになっている。
ダンパDの内部構造は、詳しく図示しないが、ダンパDは、たとえば、シリンダCと、シリンダCの下端を閉塞するボトム部材と、シリンダCの上端を装着されてロッドRを軸支するとともにシリンダCの上端を閉塞するロッドガイドと、シリンダC内に移動自在に挿入されるロッドRと、シリンダC内に摺動自在に挿入されるとともにロッドRの他端に連結されるピストンと、シリンダC内にピストンで区画されて液体で満たされた伸側室と圧側室と、伸側室と圧側室とを連通するとともに通過する液体の流れに抵抗を与える減衰バルブとを備えて構成される。シリンダCは、インナーチューブ2の下端を閉塞するロアブラケット10を介してアウターチューブ2に連結され、ロッドRの上端はアウターチューブ3の上端を閉塞するアッパーキャップ11を介してアウターチューブ3に固定される。
そして、ダンパDは、伸縮作動時に、伸側室と圧側室のうち圧縮される室から伸側室と圧側室のうち拡大される室へ液体が減衰バルブを通過して移動する際に、液体の流れに抵抗が与えられて、伸側室と圧側室の圧力に差が生じ、減衰力を発揮する。なお、ダンパDの伸縮作動時に、ロッドRがシリンダC内に進退してロッドRのシリンダC内における押し退け容積が変化するが、ダンパD内に気室を設けて容積変化を吸収してもよいし、リザーバを設けて押し退け容積変化に伴うシリンダC内での液体に過不足をリザーバから液体をシリンダCへ給排して補償するようにしてもよい。リザーバは、ダンパD内に設けてもよいし、ダンパD外のアウターチューブ2とインナーチューブ3との間に形成される空間をリザーバとして利用してもよい。また、リザーバを設ける場合、圧側室からリザーバへ移動する液体の流れに抵抗を与えるベースバルブを設けるとよい。なお、ダンパDは、フロントフォーク1内でシリンダCをロッドRよりも図1中下方に配置する所謂正立型に配置されているが、ダンパD内に気室あるいはリザーバを設ける場合、ダンパDを図1中の配置から天地逆向きに配置する所謂倒立型の配置も可能である。
そして、シリンダCの図1中外周には、周方向に沿って設けた複数条、この場合、五条の環状溝5が設けられている。この環状溝5には、割入りC型のスナップリング6の装着が可能とされている。図1に示すように、環状溝5の中央付近から図1中上端側の断面形状は緩やかに傾斜する直線状とされ、中央付近から下端側が断面四半円状とされ、反割にしたティアドロップ型の形状とされている。したがって、環状溝5に装着されたスナップリング6を少し拡径させると、装着されている環状溝5に対して上方への移動は容易であり、スナップリング6を装着されている環状溝5から図1中上方の環状溝5へ移動させやすい。反対に、スナップリング6が環状溝5に装着されると、スナップリング6に図1中上方から荷重をかけても、環状溝5の中央付近から図1中下端側が断面四半円状とされているために、スナップリング6の環状溝5からの抜け出しを防止できる。
シリンダ側懸架ばね受4は、環状であって、内径がシリンダCの挿通を許容する径とされており、図1中下端内周が拡径されて拡径部4aが設けられていて、この拡径部4a内に環状溝5に装着されるスナップリング6の挿入が可能となっている。また、シリンダ側懸架ばね受4の拡径部4a以外の内径は、スナップリング6の外径よりも小径になっており、スナップリング6は、シリンダ側懸架ばね受4に拡径部4aを設けて形成される段部4bに当接するとそれ以上は図1中上方への移動が規制されるようになっている。よって、複数の環状溝5からスナップリング6を装着する環状溝5の選択によって、シリンダ側懸架ばね受4のシリンダCへの取付位置の変更が可能である。C形のスナップリング6が両端にプライヤーの先端を差し込む孔を備えている場合、拡径部4aに前記孔を形成する端部に干渉しないような逃部を設けるか、シリンダ側懸架ばね受4を割りの入ったC形としておき、割部分で前記孔を形成する端部に干渉しないようにしてもよい。
シリンダ側懸架ばね受4をシリンダCに装着するには、シリンダCに設けた環状溝5のうちいずれかにスナップリング6を装着した状態で、シリンダ側懸架ばね受4内にシリンダCを図1中下方から挿入する。そして、シリンダ側懸架ばね受4の拡径部4a内にスナップリング6が挿入されて段部4bに当接すると、シリンダ側懸架ばね受4がそれ以上シリンダCに対して図1中下方への移動が規制され、シリンダCにシリンダ側懸架ばね受4が位置決めされる。
ロッドRの外周には、ロッド側懸架ばね受7が設けられている。ロッド側懸架ばね受7は、環状のばね受部7aと、ばね受部7aの内周側上端から立ち上がる筒状の加締部7bとを備え、内径がロッドRの挿通を許容する径とされている。このロッド側懸架ばね受7をロッドRの外周に装着するには、ロッドRの外周に周方向に沿って設けた環状溝8に装着されるスナップリング9の外方から加締部7bをスナップリング9に向けて加締める。このように、加締部7bが加締められると、加締部7bがスナップリング9を把持して、ロッド側懸架ばね受7がロッドRに対して事項方向移動不能に固定される。ロッド側懸架ばね受7のロッドRへの装着位置は、ロッドRのシリンダCに対するストロークを阻害しない位置であれば、懸架ばねSの長さに応じて任意に設計変更できる。なお、ロッド側懸架ばね受7は、ロッドRにスナップリング9を利用して装着されるため、ロッドRへの組付が安価かつ簡単に行えるが、内周に螺子部を形成してロッドRの外周に螺子部を形成して、ロッドRへの螺着も可能である。
そして、シリンダ側懸架ばね受4とロッド側懸架ばね受7との間に、懸架ばねSが介装される。懸架ばねSは、図1中上端である一端がロッド側懸架ばね受7によって支持され、図1中下端である他端がシリンダ側懸架ばね受4によって支持され、ダンパDを伸長方向に附勢して、アウターチューブ2とインナーチューブ3を離間する方向へ附勢している。なお、スナップリング6によってシリンダCへの取付位置から反ロッド側への移動が規制されるシリンダ側懸架ばね受4は、スナップリング9によってロッドRへ固定されるロッド側懸架ばね受7によって他端が支持される懸架ばねSに押圧されるため、取付位置からの位置ずれを起こさない。なお、ロッド側懸架ばね受7に加締部7bを設けずに、ロッドRの外周に装着されたスナップリング9によって、シリンダCからの離間のみが規制されるようにしてもよく、懸架ばねSによって附勢されるので、このようにしてもロッド側懸架ばね受7が位置ずれを起こさない。
このように、懸架ばねSを設ければ、フロントフォーク1は、鞍乗車両の前輪と車体との間に介装されると、車体を弾性支持でき、車両走行中の路面から入力される振動が車体へ伝達されにくくするようになっている。特に、フロントフォーク1の収縮に伴ってダンパDが収縮すると、懸架ばねSもそれにつれて圧縮されて大きな弾発力を発揮する。この弾発力を受け止めるシリンダ側懸架ばね受4は、内周にスナップリング6の挿入を可能とする拡径部4aを備えており、スナップリング6の拡径が阻止されるので、前記過大な荷重を受けてもスナップリング6が環状溝5から脱落せず、シリンダCに対する軸方向への位置ずれも生じない。
なお、ロッド側懸架ばね受7のロッドRへの取付位置を調節したい場合には、ロッドRの外周に周方向に沿う環状溝8を軸方向に位置をずらして複数設けておき、スナップリング9を取り付ける環状溝8の選択によって前記取付位置を調節すればよい。
また、ダンパDのシリンダCの上方であって、ロッドRの外周には、コイルばねでなるバンプスプリングBが設けられている。このバンプスプリングBは、シリンダCの上端を閉塞するとともにロッドRを軸支するロッドガイドに固定されていてもよいし、シリンダCに固定されていなくともよい。バンプスプリングBは、ダンパDがストロークエンド近傍まで収縮すると、ロッド側懸架ばね受7に接触し、ロッド側懸架ばね7とロッドガイドとで圧縮されて、ダンパDのそれ以上の収縮作動を抑制する弾発力を発揮する。バンプスプリングBは、前述した状態からさらにダンパDの収縮が進むとより圧縮量が増えるので、弾発力を強めてダンパDの収縮速度を減速させてダンパDの最収縮時の衝撃を緩和する。
このように構成されたフロントフォーク1では、ロッド側懸架ばね受7がインナーチューブ3の頂部に連結されるのではなく、ロッド側懸架ばね受7をロッド6の外周であって懸架ばねSの長さにあった位置に装着できるので、懸架ばねSの長さに制約を受けなくなり、懸架ばねSの設計自由度が向上する。また、従来のフロントフォークでは懸架ばねの長さを長くするためにピッチ角を大きくする必要性から線径が太くしなければならなかったが、従来のフロントフォークに比較して懸架ばねSの長さを短くできるので、懸架ばねSのピッチ角を小さくでき、懸架ばねSの重量を軽減できる。さらに、ロッド側懸架ばね受7がバンプスプリングBを圧縮してフロントフォーク1の最収縮時の衝撃を緩和するバンプクッションとして機能するので、オイルロック機構のような加工精度が高い部品を用いる必要がなくなるため、フロントフォーク1のコストを低減できる。よって、本発明のフロントフォークによれば、懸架ばねSの設計自由度を向上でき、かつ、安価に製造できる。
また、前述したように、本実施の形態のフロントフォーク1では、シリンダ側懸架ばね受4がシリンダCの外周に取付位置を軸方向に変更可能に装着されているので、シリンダ側懸架ばね受4のシリンダCに対する装着位置を変更してシリンダ側懸架ばね受4とロッド側懸架ばね受7との軸方向距離を変更できる。このようにシリンダ側懸架ばね受4とロッド側懸架ばね受7との軸方向距離を変更すると、懸架ばねSの初期圧縮量を変更でき、フロントフォーク1を鞍乗車両に適用した際に車体高さを調節できる。したがって、懸架ばねSの初期圧縮量調整を行う場合であっても、ロッド側懸架ばね受7の位置調整を行うアジャスタ機構を設ける必要がないので、従来のフロントフォークで採用されるスペーサが不要となり、ロッドRの外周にロッド側懸架ばね受7を固定的に設ければ足りる。ただし、前述したように、ロッド側懸架ばね受7の取付位置を調節可能にロッドRに装着するようにしてもよい。
また、懸架ばねSの初期圧縮量の変更は、シリンダ側懸架ばね受4をシリンダCの外周に取付位置を軸方向に変更可能に装着すれば足りるため、複雑な構造のアジャスタを設けたり、ばね乗数或いは長さの異なる懸架ばね、または、長さの異なるスペーサを多数用意する必要もないので、フロントフォーク1のコストもより一層低減でき、組立作業も容易である。
なお、環状溝5の設置本数と、環状溝5のシリンダCへの設置範囲は、懸架ばねSの初期圧縮量の調節幅によって設計すればよい。また、シリンダ側懸架ばね受4のシリンダCへの装着方向であるが、シリンダCの外周とシリンダ側懸架ばね受4の内周へ螺子溝を設けておき、シリンダCへシリンダ側懸架ばね受4の螺着も可能である。ただし、環状溝5とスナップリング6を用いてシリンダ側懸架ばね受4をシリンダCに装着するほうが、構造が簡単で加工コストが安価に済むだけでなく、複数の環状溝5から製品で予め決められた環状溝5を選択すれば、シリンダ側懸架ばね受4のシリンダCに対する取付位置が製品毎に異なってしまう事態もなくなり、懸架ばねSの初期圧縮量が製品毎に均一になるので、組付作業も非常に簡単となる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
1 フロントフォーク
2 アウターチューブ
3 インナーチューブ
4 シリンダ側懸架ばね受
7 ロッド側懸架ばね受
8 環状溝
9 スナップリング
B バンプスプリング
C シリンダ
D ダンパ
R ロッド
S 懸架ばね

Claims (2)

  1. アウターチューブと、
    前記アウターチューブ内に移動自在に挿入されるインナーチューブと、
    シリンダと前記シリンダ内に移動自在に挿入されるロッドとを備えて、伸縮時に減衰力を発揮するとともに、前記シリンダが前記アウターチューブと前記インナーチューブの一方に連結され、前記ロッドが前記アウターチューブと前記インナーチューブとの他方に連結されるダンパと、
    前記アウターチューブと前記インナーチューブとを離間する方向へ附勢する懸架ばねと、
    前記ロッドの外周に装着されて前記懸架ばねの一端を支持するロッド側懸架ばね受と、
    前記ロッドの外周に配置されて前記ダンパの最収縮時に前記ロッド側懸架ばね受けに接触して前記ダンパの圧縮を抑制するバンプスプリングとを備えた
    ことを特徴とするフロントフォーク。
  2. 前記ロッドの外周に設けた環状溝と、
    前記環状溝に装着されて前記ロッド側懸架ばね受を前記ロッドに対して位置決めるスナップリングとを備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。
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