JP2016070215A - 減量弁の異常判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料システムが備える減量弁の異常を判定可能な異常判定装置を提供する。
【解決手段】 異常判定装置は、ポート噴射弁及び筒内噴射弁と、低圧ポンプと、高圧ポンプと、燃料供給経路上の減量弁と、を有する燃料システムに適用される。装置が備える制御部は、燃料の要求量と、ポート噴射燃圧のフィードバック量と、減量弁への開弁指示時に減量弁による排出量に設定され且つ閉弁指示時にゼロに設定される補正量と、の合計を吐出するように、低圧ポンプに吐出量を指示する。また、高圧ポンプに筒内噴射燃圧を制御する吐出量を指示する。制御部は、ポート噴射を禁止し且つフィードバック制御の応答速度を低下させた上で、補正量を変更することなく前記減量弁への指示を変更したときの燃圧の推移に基づき、異常判定を行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、燃料噴射弁(吸気ポート噴射弁および筒内噴射弁)と、それら噴射弁群に接続された燃料供給経路に燃料を吐出する第1ポンプと、同経路上に設けられる減量弁であって閉弁時に第1ポンプの吐出燃料の全部を噴射弁群に供給し且つ開弁時に所定の排出量の燃料を供給経路から排出することによって吐出燃料の一部を噴射弁群に供給する減量弁と、吐出燃料を昇圧した後に筒内噴射弁に向けて吐出する第2ポンプと、を有する燃料システムに適用される、減量弁の異常判定装置に関する。
従来から、燃料噴射弁とポンプとを繋ぐ燃料供給経路上に減量弁を設けた燃料システムが提案されている。減量弁は、供給経路を通過する燃料のうちの所定量(換言すると、ポンプから吐出された燃料のうちの所定量)を必要に応じて同経路から排出可能な開閉弁である。具体的には、減量弁が開いている場合には減量弁を介して所定量が燃料供給経路から排出され、減量弁が閉じている場合には同排出が生じない。即ち、減量弁は、開いているときにはポンプによる吐出燃料の“一部”を燃料噴射弁に供給し、閉じているときには同吐出燃料の“全部”を燃料噴射弁に供給するようになっている。
減量弁を用いることにより、例えば、燃料噴射弁が必要とする量(燃料噴射弁における燃料の要求量)の燃料を同噴射弁に供給しつつ、ポンプから吐出される燃料の量(ポンプの吐出量)を増減できる。具体的には、減量弁を閉じた場合、吐出燃料の全部が燃料噴射弁に供給されるため、要求量と同じ量を吐出するようポンプに指示すれば、燃料噴射弁に要求量の燃料を供給できる。一方、減量弁を開いた場合、吐出燃料の一部が燃料噴射弁に供給されるため、減量弁を介して排出される所定量(排出量)を要求量に加えた量を吐出するようポンプに指示すれば、燃料噴射弁に要求量の燃料を供給できる。即ち、減量弁を開閉することにより、要求量を維持しながら、吐出量を“要求量”と“要求量と排出量との合計”との間で切り替えることができる。
例えば、従来の燃料システムの一つは、燃料噴射弁の要求量が少ないためにポンプに指示される吐出量がポンプの下限吐出量よりも少なくなる場合、減量弁を開くと共に、要求量と排出量との合計を吐出するようポンプに指示するようになっている。即ち、この燃料システムは、上記の場合、ポンプに指示される吐出量を排出量の分だけ増やすようになっている。これにより、この燃料システムは、燃料噴射弁の要求量がポンプの下限吐出量よりも少ない場合であっても、その要求量の燃料を燃料噴射弁に供給できる(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2013−231373号公報
減量弁は、一般に機械的な開閉機構を有しており、経年劣化等に起因し、開いた状態または閉じた状態のまま周辺の部材に固着する場合がある。例えば、減量弁が開いた状態で固着した場合、減量弁に閉弁の指示(閉じる指示)が与えられても、減量弁は閉じることができない。一方、減量弁が閉じた状態で固着した場合、減量弁に開弁の指示(開く指示)が与えられても、減量弁は開くことができない。以下、前者を「開固着異常」といい、後者を「閉固着異常」という。
減量弁を備えた燃料システムが内燃機関(以下「機関」という。)に適用される場合、上述した異常は、機関の空燃比制御(例えば、空燃比を目標値に一致させるためのフィードバック量などのパラメータ)などに影響を及ぼす。例えば、「開固着異常」が生じた場合、減量弁への指示が開弁から閉弁に変わっても、減量弁は実際には閉じない。一方、ポンプの吐出量は、減量弁が閉じたことを前提として切り替えられる(即ち、排出量の分だけ減らされる)。そのため、燃料噴射弁の要求量に対してポンプの吐出量が不足し、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力(以下「燃圧」という。)が低下する。その結果、燃料の噴射量および噴射状態(拡散の度合い等)に意図しない変化が生じ、上記パラメータが変動する。即ち、減量弁の異常に起因し、上記パラメータが変動する。逆に言えば、上記パラメータの変動に基づいて減量弁が異常であるか否かを判定(診断)できる、とも考えられる。
しかしながら、機関の空燃比制御に関するパラメータは、一般に、減量弁の影響だけでなく、減量弁以外の他の部材(例えば、機関の吸気系に属する各種部材)の影響も受ける。そのため、仮に同パラメータに意図しない変化が生じても、その変動が減量弁の異常に起因するか又は他の部材の異常に起因するかを特定することは困難である。換言すると、減量弁が異常であるか否かと、他の部材が異常であるか否かと、を区別して判定することは困難である。
本発明の目的は、減量弁が異常であるか否かを独立して判定できる異常判定装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明による減量弁の異常判定装置は、
内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射する第1噴射弁及び前記機関の気筒内に燃料を噴射する第2噴射弁を含む「噴射弁群」と、前記噴射弁群に接続された供給経路に燃料を吐出する「第1ポンプ」と、前記供給経路上に設けられる減量弁であって閉弁時に前記第1ポンプによる吐出燃料の全部を前記噴射弁群に供給し且つ開弁時に所定の排出量の燃料を前記供給経路から排出することによって前記吐出燃料の一部を前記噴射弁群に供給する「減量弁」と、前記吐出燃料を昇圧した後に前記第2噴射弁に向けて吐出する「第2ポンプ」と、を有する燃料システム(燃料系)に適用される。
そして、本発明の異常判定装置は、
前記減量弁に開弁又は閉弁の指示を与えると共に前記第1ポンプに吐出量を指示し、前記第2ポンプに吐出量を指示し、且つ、前記減量弁が異常であるか否かを判定可能な「制御部」を備えている。
ここで、前記制御部は、前記第1ポンプに指示する吐出量に関し、
「前記噴射弁群における燃料の要求量と、前記第1噴射弁に供給される燃料の圧力である第1燃圧を制御するためのフィードバック制御におけるフィードバック量と、前記減量弁への指示が開弁の場合に前記排出量に設定され且つ前記減量弁への指示が閉弁の場合にゼロに設定される補正量と、の合計」を吐出するように、前記第1ポンプに吐出量を指示する、ようになっている。
更に、前記制御部は、前記第2ポンプに指示する吐出量に関し、
前記第2噴射弁に供給される燃料の圧力である第2燃圧を制御するための量を吐出するように、前記第2ポンプに吐出量を指示する、ようになっている。
加えて、前記制御部は、前記減量弁の「異常判定処理」として、
前記第1噴射弁の燃料噴射を禁止し且つ前記フィードバック制御の応答速度を該異常判定処理が実行されていないときの応答速度よりも低下させる「前処理」を行った時点以降に、前記補正量を変更することなく前記減量弁への指示を変更する「主処理」を行い、前記主処理を行ったときの前記第1燃圧の推移に基づき、前記減量弁が異常であるか否かを判定する、ように構成されている。
上記構成により、上述した異常判定処理に従って減量弁の異常判定が行われる。この異常判定処理は、減量弁への指示(主処理における開弁の指示)に連動するパラメータ(第1燃圧)を利用して行われる。更に、このパラメータは、本燃料システムに固有のパラメータである。よって、本発明の異常判定装置は、減量弁が異常であるか否かを他の部材の異常判定と区別して判定できる。
本発明による減量弁の異常判定処理の詳細について、以下に述べる。
本発明の「制御部」は、「前記減量弁に開弁又は閉弁の指示を与えると共に前記第1ポンプに吐出量を指示」する。具体的には、制御部は、減量弁に対して必要に応じて「開弁又は閉弁の指示」を与える。更に、制御部は、第1ポンプに対して「前記噴射弁群における燃料の要求量」と「第1燃圧を制御するためのフィードバック制御におけるフィードバック量」と「前記減量弁への指示が開弁の場合に前記排出量に設定され且つ前記減量弁への指示が閉弁の場合にゼロに設定される補正量」との合計を吐出する指示を与える。
但し、「フィードバック制御」は、第1燃圧が所定の目標値に一致するように吐出量を「フィードバック量」だけ増減する制御である。更に、「排出量」は、減量弁の開弁時に減量弁を介して「供給経路から排出」される(その結果、噴射弁に実際に供給される燃料の量が減量される)量であり、事前の実験等によって予め特定され得る「所定の」量である。排出量は、固定値であってもよく、減量弁の経年劣化等を考慮した可変値であってもよい。加えて、以下、制御部が第1ポンプに指示する吐出量は単に「第1吐出量」と称呼され、制御部が第2ポンプに指示する吐出量は単に「第2吐出量」と称呼される。
減量弁が“正常”である場合、減量弁に閉弁の指示(閉じる指示)が与えられると、同指示に従って減量弁が閉じるため、減量弁によって排出される量(ゼロ)と「補正量」(減量弁への指示が閉弁の場合にはゼロ)とが“一致する”。同様に、減量弁に開弁の指示(開く指示)が与えられると、同指示に従って減量弁が開くため、減量弁によって排出される量(所定の排出量)と「補正量」(減量弁への指示が閉弁の場合には同排出量)とが“一致する”。そのため、この場合、減量弁への指示の変化に伴って第1吐出量が増減されても、減量弁の開閉によってその増減が相殺されるため、第1燃圧は変化しない。
逆に言えば、この場合、第1吐出量に排出量を加算することなく(換言すると、補正量をゼロに維持したまま)減量弁への指示を閉弁から開弁に変えると、排出量の分だけ噴射弁に供給される燃料が不足するため、第1燃圧が低下することになる。同様に、第1吐出量から排出量を減算することなく(換言すると、補正量を排出量に維持したまま)減量弁への指示を開弁から閉弁に変えると、排出量の分だけ噴射弁に供給される燃料が過剰となるため、第1燃圧が上昇することになる。
これに対し、減量弁に“開固着異常”が生じている場合、減量弁に閉弁の指示(閉じる指示)が与えられても、減量弁が閉じない。また、減量弁に“閉固着異常”が生じている場合、減量弁に開弁の指示(開く指示)が与えられても、減量弁が開かない。即ち、減量弁にこれら異常が生じている場合、減量弁への指示を変えても、減量弁の実際の開閉状態は変わらない(開固着または閉固着したままである)。よって、第1吐出量に排出量を加算することなく(補正量をゼロに維持したまま)減量弁への指示を閉弁から開弁に変えても、第1燃圧は変化しない。同様に、第1吐出量から排出量を減算することなく(換言すると、補正量を排出量に維持したまま)減量弁への指示を開弁から閉弁に変えても、第1燃圧は変化しない。
このように、減量弁に“開固着異常”又は“閉固着異常”が生じている場合、「補正量を変更することなく前記減量弁への指示を変更」する処理(主処理)を行っても、第1燃圧は同指示が変わる前の値に維持される(変化しない)ことになる。更に、上記説明から理解されるように、この第1燃圧の推移は、減量弁の異常に起因する。よって、上述した第1燃圧の推移に基づき、減量弁の異常判定を他の部材の異常判定と区別して行うことができる。これが、本発明における「異常判定処理」である。
但し、異常判定処理を精度良く行う観点からは、上記「主処理」を行ったときの第1燃圧の変動(減量弁が“正常”であるときの変化の度合い)が出来る限り大きいことが好ましい。しかし、上述したように、第1燃圧は、同燃圧を目標値に一致させるフィードバック制御の制御下にある。そのため、「主処理」を行ったときの第1燃圧の変動がフィードバック制御によって抑制され、減量弁が正常であっても第1燃圧の変動が小さくなる場合がある。そこで、異常判定処理の実行中に限り、フィードバック制御の働きを弱めることが考えられる。ところが、第1燃圧の変動が過度に大きくなると、第1噴射弁による燃料の噴射状態(拡散の度合い等)に意図しない変化が生じ、機関の空燃比制御等に影響を及ぼす可能性がある。このように、主処理の実行時に第1燃圧の変動を大きくすることは、異常判定処理の精度を向上させる観点からは好ましいものの、燃圧制御の観点からは好ましくない。
そこで、異常判定処理においては、「前記第1噴射弁の燃料噴射を禁止し且つ前記フィードバック制御の応答速度を該異常判定処理が実行されていないときの応答速度よりも低下させる」処理(前処理)を行った時点以降に、第1燃圧に変動が生じ得る処理(主処理)を行うようになっている。
これにより、前処理によって「第1噴射弁の燃料噴射を禁止」しているため、第1燃圧の変動が第1噴射弁による燃料の噴射状態等に影響を及ぼすことはない。更に、「フィードバック制御の応答速度を該異常判定処理が実行されていないときの応答速度よりも低下」させているため、第1燃圧の変動が大きくなり、異常判定処理を精度良く行うことができる。加えて、そのように第1燃圧の変動が大きくなっても、第2噴射弁における燃圧(第2燃圧)は第2ポンプによって別途制御されているため、第2噴射弁による燃料の噴射状態等に影響は及ばない。よって、異常判定処理の実行時には、第2噴射弁のみによって機関への燃料供給を行えばよい。このように、前処理により、主処理における減量弁の異常判定の精度の向上と、燃圧制御への影響の抑制と、を両立させることができる。
以上に説明したように、本発明の異常判定装置は、減量弁が異常であるか否かを独立して判定できる。
ところで、減量弁が「異常である」とは、減量弁に開固着異常または閉固着異常が生じていることを表す。逆に、減量弁が異常ではない(正常である)とは、減量弁に開固着異常も閉固着異常も生じていないことを表す。
更に、燃圧制御のための「フィードバック量」は、燃圧の目標値に対する実際値の偏差に基づく制御量であればよく、特に制限されない。例えば、フィードバック量は、同偏差に基づく比例項(P項)及び同偏差の時間積分値に基づく積分項(I項)の一方または双方を含むように算出され得る。更に、そのように算出されたフィードバック量に同偏差の時間微分値に基づく微分項(D項)を追加してもよい。
更に、第1ポンプ及び第2ポンプに指示される「吐出量」、並びに、後述される「最大吐出量」及び「閾値吐出量」は、燃料システムにおける各ポンプの制御機構に対応したパラメータであればよく、特に制限されない。例えば、吐出量として、各ポンプから単位時間当たりに吐出される燃料の体積、及び、各ポンプをPWM(Pulse Width Modulation)方式にて制御する場合における各ポンプへの入力電圧のデューティ比、等が採用され得る。同様に、例えば、最大吐出量として、各ポンプから単位時間当たりに吐出可能な燃料の最大体積、及び、PWM方式の制御における入力電圧のデューティ比の最大値(=1)等が採用され得る。更に、例えば、閾値吐出量として、その最大吐出量から所定量を減じた量が採用され得る(詳細は後述される。)。
以上、本発明の異常判定装置について説明した。次いで、以下、本発明の異常判定装置のいくつかの態様(態様1〜5)について述べる。
・態様1
上述した減量弁の異常判定(異常判定処理)を行うとき、燃圧制御の観点から、第1噴射弁(吸気ポート噴射弁)の燃料噴射が禁止されると共に、必要に応じて第2噴射弁(筒内噴射弁)のみを用いて機関への燃料供給がなされる。しかし、機関の運転状態および機関における他の制御の実行状態等によっては、第1噴射弁(吸気ポート噴射弁)の燃料噴射を禁止することが困難な場合がある。そのため、減量弁の異常判定は、可能な限り、上述した判定手法(異常判定処理)と、第1噴射弁の噴射を継続しながら減量弁の異常判定が可能な判定手法と、を組合せて実行されることが好ましい。
そこで、一の態様として、前記制御部は、
前記減量弁が異常であるか否かを判定するとき、
「第1異常判定」として、“前記減量弁への指示が閉弁の場合における前記第1ポンプに指示される吐出量が閾値吐出量以上であるとの条件”が成立していない場合、前記減量弁への指示が開弁である期間中の前記フィードバック量と、前記減量弁への指示が閉弁である期間中の前記フィードバック量と、の差に基づき、前記減量弁が異常であるか否かを判定し、
「第2異常判定」として、前記条件が成立している場合、前記“前処理”を行った時点以降に、前記“主処理”として前記補正量をゼロに維持しながら前記減量弁への指示を閉弁から開弁に変更する処理を行い、前記主処理を行ったときの前記第1燃圧の推移に基づき、前記減量弁が異常であるか否かを判定する、ように構成され得る。
上記構成により、2種類の異常判定手法(第1異常判定または第2異常判定)に従って減量弁の異常判定が行われる。これら異常判定手法は、減量弁への指示(開弁の指示または閉弁の指示)に連動するパラメータ(フィードバック量または燃料の圧力)を利用して行われる。更に、これらパラメータは、本燃料システムに固有のパラメータである。更に、第1異常判定は、第1噴射弁の燃料噴射を禁止することなく実行可能である(詳細は後述される。)。よって、本発明の異常判定装置は、他の制御等への影響を出来る限り小さくしながら、減量弁が異常であるか否かを他の部材の異常判定と区別して判定できる。
より具体的に述べると、減量弁が“正常”である場合、上述したように、減量弁への指示の変化に伴って第1吐出量が増減されても(補正量がゼロと排出量との間で切り替えられても)、減量弁の開閉によってその増減が相殺されるため、第1燃圧は変化しない。よって、第1燃圧を制御するためのフィードバック量も変化しない。換言すると、減量弁の開閉は、フィードバック量に影響を及ぼさない。その結果、この場合、「減量弁への指示が開弁である期間中の前記フィードバック量」と、「減量弁への指示が閉弁である期間中の前記フィードバック量」と、は実質的に一致することになる(図3も参照。)。
これに対し、減量弁に“開固着異常”が生じている場合、減量弁に閉弁の指示(閉じる指示)が与えられても、減量弁が閉じないため、実際に排出される量(減量弁が開固着しているため所定の排出量)と、「補正量」(減量弁が閉じることを前提としたゼロ)と、が“一致しない”。そのため、閉弁の指示に伴って第1燃圧が低下すると共に、第1燃圧の低下を相殺するようにフィードバック量が増大する。その後、減量弁に開弁の指示(開く指示)が与えられると、実際に排出される量(排出量)と、「補正量」(減量弁が開くことを前提とした排出量)と、が“一致する”。そのため、増大していたフィードバック量が、元の量に戻る(減量弁が正常である場合の量まで減少する)。このように、この場合、減量弁の開閉がフィードバック量に影響を及ぼす。その結果、「減量弁への指示が開弁である期間中の前記フィードバック量」と、「減量弁への指示が閉弁である期間中の前記フィードバック量」と、が相違することになる(図3も参照。)。
また、減量弁に“閉固着異常”が生じている場合、減量弁に開弁の指示(開く指示)が与えられても、減量弁が開かないため、実際に排出される量(減量弁が閉固着しているためゼロ)と、「補正量」(減量弁が開くことを前提とした排出量)と、が“一致しない”。そのため、開弁の指示に伴って第1燃圧が上昇すると共に、第1燃圧の上昇を相殺するようにフィードバック量が減少する。その後、減量弁に閉弁の指示(閉じる指示)が与えられると、実際に排出される量(減量弁が閉固着しているためゼロ)と、「補正量」(減量弁が閉じることを前提としたゼロ)と、が“一致する”。そのため、減少していたフィードバック量が、元の量に戻る(減量弁が正常である場合の量まで増大する)。このように、この場合、減量弁の開閉がフィードバック量に影響を及ぼす。その結果、「減量弁への指示が開弁である期間中の前記フィードバック量」と、「減量弁への指示が閉弁である期間中の前記フィードバック量」と、が相違することになる(図3も参照。)。
このように、減量弁に“開固着異常”又は“閉固着異常”が生じている場合、減量弁への指示が相違すると、フィードバック量も相違することになる。更に、上記説明から理解されるように、このフィードバック量の相違は、減量弁の異常に起因する。よって、上述した各フィードバック量の「差」に基づき、減量弁の異常判定を他の部材の異常判定と区別して行うことができる。これが、本発明における「第1異常判定」である。
但し、第1異常判定は、第1ポンプが“常に”制御部の指示に対応した量の燃料を吐出可能であること(逆に言えば、制御部が何らの制限なく第1ポンプに吐出量を指示可能であること)を前提としている。しかし、一般に、燃料吐出用のポンプは、指示可能な最大吐出量(ポンプの構造およびポンプの制御機構などに起因する上限量)を有する。そのため、制御部が第1ポンプに指示するべき吐出量(上記「合計」)がその最大吐出量よりも多くなる場合、制御部は実際の吐出量をその吐出量に一致させられず、第1異常判定が適切に行われない可能性がある。
そこで、本発明の第1異常判定は、「減量弁への指示が閉弁の場合における前記第1ポンプに指示される吐出量が閾値吐出量以上であるとの条件が成立していない場合」に限り、行われるようになっている。この理由は、以下の通りである。まず、上述したように、減量弁が正常であるか異常であるかにかかわらず、減量弁への指示が“閉弁”から“開弁”に変わると、第1吐出量に排出量が加算される(第1吐出量が増やされる)。そのため、第1異常判定を適切に行う観点からは、第1吐出量が増やされる“前”(減量弁への指示が“閉弁”のとき)の第1吐出量が、第1ポンプに指示可能な最大吐出量に比べて十分に少ない必要がある。そこで、第1異常判定は、「減量弁への指示が閉弁の場合における前記第1ポンプに指示される吐出量が閾値吐出量以上であるとの条件」が“成立していない”場合に行われる。なお、閾値吐出量は、第1ポンプに指示可能な最大吐出量よりも十分に少ない量であり、その具体例は後述される。
一方、「前記条件が成立している」場合、本発明の「第2異常判定」が行われる。第2異常判定は、上記「異常判定処理」に相当する判定手法であり、第1異常判定とは異なり、「第1燃圧」の推移に基づいて異常判定を行うようになっている。
具体的には、第2異常判定は、上記異常判定処理のうちの「前記補正量をゼロに維持しながら前記減量弁への指示を閉弁から開弁に変更する処理」を、主処理として行う。この主処理によれば、上述したように、第1燃圧の変動のみに基づく異常判定が可能である。換言すると、第1燃圧の変動に伴うフィードバック制御によって第1吐出量が変動する前に(即ち、第1噴射弁を実質的に増大させることなく)、異常判定を完了し得る。そのため、第2異常判定は、上記条件が成立している場合(第1吐出量が閾値吐出量以上であり、減量弁を開弁すると共に第1吐出量を増量させる指示が困難である場合)であっても、減量弁の異常判定を行うことができる。
・態様2
上記「前処理」においてフィードバック制御の応答速度を低下させる方法は、異常判定処理(又は第2異常判定)を精度良く行う観点等から定められればよく、具体的な構成は特に制限されない。
例えば、一の態様として、前記制御部は、
前記前処理として、「前記異常判定処理を行うときの前記フィードバック制御の不感帯を前記異常判定処理が実行されていないときの前記不感帯よりも広げる」と共に、「前記異常判定処理を行うときの前記フィードバック制御のフィードバックゲインを前記異常判定処理が実行されていないときの前記フィードバックゲインよりも大きくする」ように構成され得る。
上記構成により、フィードバック制御の不感帯を広げる(即ち、フィードバック制御を開始する基準となる“目標圧と実燃圧との差の閾値”を大きくする)ことにより、フィードバック制御が開始され難くなる。更に、フィードバック制御のフィードバックゲインを大きくする(即ち、フィードバック制御が開始された“後”のフィードバック量を大きくする)ことにより、フィードバック制御が開始された後に第1燃圧が速やかに目標圧に近づくことになる。その結果、フィードバック制御の応答速度を低下させるだけでなく、第1燃圧が過度に低下することによる影響(例えば、燃料供給経路内における気泡(ベーパ)の発生等)をも防ぐことができる。
・態様3
上記「閾値吐出量」は、第1吐出量に排出量が加算されてもその第1吐出量が第1ポンプの最大吐出量に到達しない量、に設定されればよい。具体的には、閾値吐出量は、第1ポンプの最大吐出量とその閾値吐出量との差が排出量よりも大きくなるように(即ち、最大吐出量から排出量を減じた量よりも閾値吐出量が少なくなるように)定められればよい。一方、閾値吐出量が小さい量に設定されるほど、異常判定処理(又は第2異常判定)が行われる頻度が高まることになる。しかし、上述したように、燃圧制御の観点からは、異常判定処理(又は第2異常判定)が行われる頻度は出来る限り低い(即ち、閾値吐出量が大きい)ことが好ましい。
そこで、一の態様として、
前記閾値吐出量は、前記第1ポンプに指示可能な最大吐出量よりも前記排出量だけ少ない量に設定され得る。
上記構成により、異常判定処理(又は第2異常判定)が第1燃圧の燃圧制御へ及ぼす影響を出来る限り小さくしながら、減量弁の異常判定を行うことができる。
・態様4
上記「制御部」は、上述した従来の燃料システムと同様、第1ポンプに指示される吐出量が所定の下限量以下となる場合に減量弁に開弁を指示するように構成されてもよい。例えば、制御部は、噴射弁群における要求量が下限量以下である場合に減量弁に開弁を指示し、同要求量が下限量よりも多い場合に減量弁に閉弁を指示する、ように構成され得る(図2も参照。)。即ち、制御部は、減量弁の異常判定とは異なる理由により(第1ポンプの適正作動を目的として)減量弁に開閉の指示を与えるように構成され得る。更に、制御部は、そのような開閉の指示に代えて、減量弁の異常判定を目的として減量弁に開閉の指示を与えてもよい。
換言すると、上記「第1異常判定」において、減量弁への指示が開弁または閉弁であるときの各フィードバック量は、減量弁の異常判定を目的として積極的に減量弁に開閉の指示を与えながら(即ち、アクティブに)取得してもよく、ポンプの適正作動を目的として自然に減量弁の開閉の指示が変化することを待って(即ち、パッシブに)取得してもよい。
例えば、前者(異常判定を目的とした開閉指示)の態様として、前記制御部は、
前記第1異常判定において、前記減量弁への指示を閉弁から開弁に変更したときの前記フィードバック量の変化量の絶対値、及び、前記減量弁への指示を開弁から閉弁に変更したときの前記フィードバック量の変化量の絶対値、の少なくとも一方が第1閾値以上である場合、前記減量弁が異常であると判定する、ように構成され得る。
上記「第1閾値」は、上記変化量の絶対値がその第1閾値以上である場合に減量弁が異常であると判定し得る適値であればよく、第1異常判定の原理上は排出量以下の値であればよい。例えば、第1閾値として、排出量そのもの、又は、排出量よりも所定量だけ少ない量、が採用され得る。
・態様5
上記「異常判定処理」(又は第2異常判定)は、減量弁が異常である場合には補正量を変更することなく減量弁への指示を変化させたときに第1燃圧が“変化しない”ことに着目している。しかし、たとえ減量弁が異常であっても、時々刻々と変化するフィードバック量等に起因し、第1燃圧が多少は変化する可能性がある。そこで、減量弁の異常判定をより精度よく行う観点から、異常判定処理(又は第2異常判定)は、第1燃圧の変化量が“減量弁が正常であると判定できる量”に達していない場合に減量弁が“異常”である、と判定するように構成されてもよい。
具体的には、一の態様として、前記制御部は、
前記異常判定処理において、前記主処理を行ったときの前記第1燃圧の変化量の絶対値が第2閾値以上でなく、且つ、前記主処理を行った後に前記第1燃圧の変化量を所定時間に亘って積算した積算値の絶対値が第3閾値以上でない場合、前記減量弁が異常であると判定する、ように構成され得る。
上記「第2閾値」は、第1燃圧の変化量の絶対値がその第2閾値以上である場合に減量弁が正常であると判定し得る適値であればよい。更に、上記「第3閾値」は、第1燃圧の変化量の絶対値が第2閾値以上でなかったとしても、同変化量の積算値の絶対値が第3閾値以上である場合にに減量弁が正常であると判定し得る適値であればよい。第3閾値は、、例えば第1燃圧を測定するセンサの劣化等に起因し、減量弁が正常であっても第1燃圧が第2閾値以上に変化しない可能性があることを考慮した条件である。なお、燃圧制御の観点から、異常判定処理(又は第2異常判定)において減量弁が異常であるか否かが判定された後、速やかに減量弁への指示を元に戻す(即ち、同指示を開弁から閉弁に変える)ことが好ましい。
本発明の実施形態に係る異常判定装置、同装置が適用される燃料システム、及び、同システムを搭載した内燃機関の概略図である。 図1に記載した燃料システムに含まれるフューエルポンプの作動線図である。 減量弁の状態(正常または異常)と、燃料システムにおける各種パラメータと、の関係の一例を表すタイムチャートである。 減量弁の状態(正常または異常)と、燃料システムにおける各種パラメータと、の関係の一例を表すタイムチャートである。 ポート噴射弁における燃圧を制御するためのフィードバック制御のモード切り替えを説明する模式図である。 本発明の実施形態に係る異常判定装置のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る異常判定装置のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る異常判定装置のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る異常判定装置のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
<実施形態>
[装置の概要]
図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る異常判定装置(以下「実施装置」という。)の概略構成を説明する。
図1は、実施装置が適用される燃料システムを搭載した内燃機関EG(以下「機関EG」という。)の概略構成を示している。機関EGは、ポート噴射及び筒内噴射併用型・火花点火式・4サイクルの内燃機関である。機関EGは、以下(1)〜(9)に示す構成を有している。
(1)燃料システム
ポート噴射弁11、筒内噴射弁12、低圧デリバリパイプ13、高圧デリバリパイプ14、低圧フューエルポンプ15、高圧フューエルポンプ16、燃料タンク17、減量弁18、及び、燃圧センサ(低圧側センサ19a,高圧側センサ19b)が、燃料システムに含まれる。
(2)シリンダブロック部
気筒21、ピストン22、コンロッド23、クランクシャフト24、及び、燃焼室25が、シリンダブロック部に含まれる。
(3)シリンダヘッド部
吸気ポート31、吸気弁32、インテークカムシャフト33、排気ポート34、排気弁35、エキゾーストカムシャフト36、点火プラグ37、及び、イグナイタ38が、シリンダヘッド部に含まれる。
(4)吸気系統
インテークマニホールド41、吸気管42、エアクリーナ43、スロットル弁44、及び、スロットル弁アクチュエータ44aが、吸気系統に含まれる。
(5)排気系統
エキゾーストマニホールド51、排気管52、及び、排ガス浄化用触媒53が、排気系統に含まれる。
(6)アクセルペダル61
(7)イグニッション・キー・スイッチ62
(8)各種センサ
クランクポジションセンサ71、エアフロメータ72、空燃比センサ73,74、吸気温度センサ75、及び、水温センサ76が、各種センサに含まれる。
(9)電子制御装置81
燃料システムに含まれる減量弁18は、低圧フューエルポンプ15から吐出された燃料の全部をポート噴射弁11及び筒内噴射弁12(噴射弁群)に供給すること、及び、同燃料の一部をポート噴射弁11及び筒内噴射弁12に供給すること、を切り替え可能な開閉弁である。
減量弁18は、低圧フューエルポンプ15とポート噴射弁11及び筒内噴射弁12(厳密には低圧デリバリパイプ13及び高圧デリバリパイプ14)とを繋ぐ燃料供給経路上に設けられている。具体的には、減量弁18は、ポート噴射弁11に繋がる燃料供給経路と、筒内噴射弁12に繋がる燃料供給経路と、が合流する位置よりも上流側において、燃料供給経路に介装されている。減量弁18は、電子制御装置81の指示信号(開弁の指示または閉弁の指示)に基づいて開閉するようになっている。減量弁18は、開弁しているとき、低圧フューエルポンプ15から吐出された燃料の一部を燃料供給経路から排出させて燃料タンク17に戻すようになっている。即ち、このとき、低圧フューエルポンプ15から吐出された燃料の“一部”(燃料タンク17に戻される燃料以外の燃料)がポート噴射弁11及び筒内噴射弁12に供給される。一方、減量弁18は、閉弁しているとき、同排出を行わないようになっている。即ち、このとき、低圧フューエルポンプ15から吐出された燃料の“全部”がポート噴射弁11及び筒内噴射弁12に供給される。
低圧フューエルポンプ15は、燃料タンク17から供給された燃料を昇圧すると共に、電子制御装置81の指示信号に対応した量の燃料を吐出する、電動ポンプである。具体的には、電子制御装置81は、下記(A)、(B)及び(C)を合計した量を低圧フューエルポンプ15の吐出量Foutとして算出し、吐出量Foutの燃料を吐出するように低圧フューエルポンプ15に指示を与えるようになっている(図6の燃圧制御ルーチンも参照。)。以下、低圧フューエルポンプ15に指示される吐出量Foutは、単に「吐出量Fout」とも称呼される。
(A)ポート噴射弁11及び筒内噴射弁12において要求される要求量Finj
(B)ポート噴射弁11における燃圧を制御するためのフィードバック制御におけるフィードバック量Ffb
(C)減量弁18への指示が開弁である場合には減量弁18を介して排出される排出量Fdに設定され且つ減量弁18への指示が閉弁である場合にはゼロに設定される補正量Fvopen
なお、低圧フューエルポンプ15は、PWM方式にて制御されている。具体的には、電子制御装置81は、上述したように吐出量Foutを定めた後、その吐出量Foutに対応するように低圧フューエルポンプ15への入力電圧のデューティ比を定め、そのデューティ比を低圧フューエルポンプ15を作動させるコントローラ(いわゆるFPC。Fuel Pump Controller。図示省略)に指示信号として送信するようになっている。即ち、本例における吐出量Foutは、実質的に上記デューティ比を表す。
図2は、低圧フューエルポンプ15の作動線図(要求量Finj、フィードバック量Ffb、補正量Fvopen(ゼロ又は排出量Fd)、及び、吐出量Foutの関係)である。電子制御装置81は、横軸(Finj+Ffb)の値に基づき、縦軸(Fout)の値の燃料を吐出するように低圧フューエルポンプ15に指示を与えるようになっている。図2の縦軸(Fout)に示すように、低圧フューエルポンプ15は、その構造および制御機構等に起因する、電子制御装置81が指示可能な吐出量Foutの最大量(最大吐出量)Fmaxを有する。なお、PWM方式の制御において、最大吐出量Fmaxを指示することは、低圧フューエルポンプ15への入力電圧のデューティ比を“1”にすること(即ち、実質的にPWM制御を行っていないこと)に相当する。
更に、縦軸(Fout)に示すように、低圧フューエルポンプ15は、吐出量Foutが所定の最小量(最小吐出量)Fminよりも少ない領域においては使用されないようになっている。具体的には、横軸(Finj+Ffb)の量と最小吐出量Fminとが比較され、横軸(Finj+Ffb)の量が最小吐出量Fmin以下である場合、横軸の量に排出量Fdを加算した量が、吐出量Foutとして用いられる。例えば、横軸の量がFminのときに吐出量はFmin+Fdであり、横軸の量がゼロのときに吐出量はFminである。
但し、このように排出量Fdが加算される場合、減量弁18に“開弁”が指示される。そのため、減量弁18が正常であれば、吐出量Fout(=Finj+Ffb+Fd)から排出量Fdを減じた量(=Finj+Ffb)の燃料が筒内噴射弁12に供給される。よって、この場合、排出量Fdが吐出量Foutに加算されていても、最終的にポート噴射弁11及び筒内噴射弁12に供給される燃料の量は、横軸の量Finj+Ffbのままである。一方、横軸の量Finj+Ffbが最小吐出量Fminよりも多い場合、減量弁18に“閉弁”が指示される。そのため、減量弁18が正常であれば、吐出量Foutの(=Finj+Ffb)燃料がそのままポート噴射弁11及び筒内噴射弁12に供給される。よって、この場合も、吐出量Fout(=Finj+Ffb)の燃料が筒内噴射弁12に供給されることになる。このように、減量弁が正常であれば、横軸の量Finj+Ffbにかかわらず(減量弁18への開閉指示にかかわらず)、横軸の量Finj+Ffbの燃料が筒内噴射弁12に供給される。
最小吐出量Fminは、低圧フューエルポンプ15に指示される吐出量と、実際の吐出量と、の間の比例関係(リニアリティ)が維持され得る最小の吐出量であり、事前の実験等によって予め定められている。本例においては、最小吐出量Fminと排出量Fdとが一致するように、燃料システムが設計されている。
更に、縦軸(Fout)に示すように、指示可能な最大吐出量Fmaxよりも排出量Fdだけ少ない量が、閾値吐出量Foutthとして図示されている。閾値吐出量Foutthは、後述される異常判定において用いられる量である。閾値吐出量Foutthの詳細は、後述される。
なお、上記説明においては、低圧フューエルポンプ15の最小吐出量Fminと、パラメータFinj+Ffb(図2の横軸に相当)と、を比較し、減量弁18への指示(開弁または閉弁の指示)を切り替えている。しかし、減量弁18の開閉のために最小吐出量Fminと比較するパラメータとして、Finj+Ffb(要求量とフィードバック量との和)に代えて、Finj(要求量のみ)が用いられてもよい。要求量Finjのみを用いる場合、フィードバック量Ffbを考慮することなく減量弁18の開閉処理等を実行できるため、燃料システムの制御を単純化できる。
但し、上記の場合、フィードバック量Ffbの大きさによっては、要求量Finjと、要求量とフィードバック量との和Finj+Ffbと、が大きく相違し、減量弁18を適切なタイミングにて開閉できないとも考えられる。しかし、フィードバック量Ffbは、通常、燃料システムの経年劣化等に起因して徐々に増大する(例えば、PID制御における積分項が大きくなる)傾向がある。そのため、減量弁18を開く必要がないにもかかわらず開弁の指示がなされる場合(Finj+Ffb>Fminであるにもかかわらず、Finj<Fminである場合)は生じ得るものの、その逆の場合(減量弁18を開く必要があるときに閉弁の指示がなされる場合)は通常は生じない。よって、上記パラメータとして要求量Finjのみが用いられても、通常、吐出量Foutが最小吐出量Fminよりも少ない領域にて低圧フューエルポンプ15が使用されることはない。即ち、図2の作動線図に矛盾が生じることはない。
再び図1を参照すると、高圧フューエルポンプ16は、燃料供給経路を介して低圧フューエルポンプ15から供給された燃料を更に昇圧すると共に、電子制御装置81の指示信号に対応した量の燃料を吐出する、プランジャーポンプである。具体的には、高圧フューエルポンプ16は、電子制御装置81の指示信号に従って吸入弁(図示省略)を開閉させ、同ポンプ内に燃料を流入させる。そして、その燃料を、エキゾーストカムシャフト36の回転動力を用いて駆動されるプランジャー(図示省略)を用いて圧縮(昇圧)する。圧縮(昇圧)された燃料は、同ポンプ内の燃圧が目標圧に到達した際に開弁する吐出弁(図示省略)を介し、筒内噴射弁12に向かう燃料供給経路に吐出される。
このように、高圧フューエルポンプ16は、吐出弁の開弁圧に基づいて定まる燃圧を有する吐出燃料を、吸入弁を開閉するタイミングに基づいて定まる量だけ吐出する。別の言い方をすると、高圧フューエルポンプ16は、筒内噴射弁12における燃圧を目標圧に維持するための量を吐出量として吐出するように、電子制御装置81によって制御される。なお、高圧フューエルポンプ16は、低圧フューエルポンプ15とは独立して制御されるようになっている。
上述した作動線図に従って低圧フューエルポンプ15から吐出された燃料は、燃料供給経路を介して低圧デリバリパイプ13及び高圧フューエルポンプ16に注入される。低圧デリバリパイプ13に注入された燃料は、電子制御装置81の指示に従い、ポート噴射弁11から吸気ポート31に噴射される。一方、高圧フューエルポンプ16に注入された燃料は、高圧フューエルポンプ16によって上述したように昇圧された後に高圧デリバリパイプ14に注入される。そして、高圧デリバリパイプ14に注入された燃料は、電子制御装置81の指示に従い、筒内噴射弁12から気筒21の内部に噴射される。なお、低圧デリバリパイプ13に注入された燃料の圧力は低圧側センサ19aによって計測され、高圧デリバリパイプ14に注入された燃料の圧力は高圧側センサ19bによって計測される。
電子制御装置81は、CPU、ROM及びRAM等を含む周知のマイクロコンピュータを主体とした電子回路である。電気制御装置のCPU(以下、単に「CPU」という。)は、ポート噴射弁11、筒内噴射弁12、低圧フューエルポンプ15、高圧フューエルポンプ16及び減量弁18等に指示信号を送信すると共に、上記各センサから出力される信号を受信するように構成されている。
以上が、実施装置が適用される燃料システム、及び、同燃料システムを搭載した機関EGの概要である。
[減量弁の異常判定]
図3及び図4を参照しながら、実施装置における減量弁18の異常判定の手法を「第1異常判定」及び「第2異常判定」の順に説明する。図3及び図4は、減量弁18の状態(正常、開固着異常、閉固着異常)と、燃料システムにおける各種パラメータと、の関係の一例を表すタイムチャートである。図3及び図4において、“実線”は減量弁18が正常である場合の同パラメータの推移を表し、“破線”は減量弁18に開固着異常が生じている場合の同パラメータの推移を表し、“一点鎖線”は減量弁18に閉固着異常が生じている場合の同パラメータの推移を表す。
但し、説明の便宜上、図3及び図4のタイムチャートにおいては、要求量Finjは一定値Aに維持されながら、減量弁18に開閉が指示されている。即ち、これらタイムチャートにおいては、要求量Finjの大小とは関わりなく(即ち、減量弁18の異常判定を目的として)減量弁18に開閉が指示されている。
・第1異常判定(図3)
図3に示す例においては、時刻t0にて減量弁18に「開弁」が指示されており、時刻t0から所定時間が経過した時刻t1にて減量弁18に「閉弁」が指示される。このとき、減量弁18が“正常”である場合、時刻t1にて、減量弁18の開閉状態が開弁から閉弁に変化する。しかし、“開固着異常”が生じている場合、減量弁18の開閉状態は変わらず、減量弁18は開弁したままとなる。同様に、“閉固着異常”が生じている場合、減量弁18は閉弁したままとなる。
更に、時刻t1にて、閉弁の指示と共に、補正量Fvopenが排出量Fdからゼロに減少する。減量弁18が“正常”である場合、補正量Fvopenの減少と共に減量弁18が閉弁するため、時刻t1の前後において、ポート噴射弁11における燃圧(以下「第1燃圧FP1」という。)は目標圧FP1tgtに維持される。しかし、“開固着異常”が生じている場合、減量弁18が開弁したまま(即ち、減量弁18の開閉状態が変わらないまま)補正量Fvopenが減少することになるため、ポート噴射弁11及び筒内噴射弁12に供給される燃料が不足し、第1燃圧FP1が目標圧FP1tgtから乖離するように低下する。同様に、“閉固着異常”が生じている場合、減量弁18の開閉状態が変わらないまま補正量Fvopenがゼロに減量されるため、第1燃圧FP1が低下する。なお、上述した燃料の不足量は、排出量Fdに等しい。
そのため、減量弁18が“正常”である場合、時刻t1の前後において、フィードバック量Ffbは値Bに維持される。しかし、“開固着異常”又は“閉固着異常”が生じている場合、低下した第1燃圧FP1を再び目標圧FP1tgtに一致させるために(換言すると、燃料の不足分(=Fd)を補うために)、フィードバック量Ffbが増大する。この場合における増大量はFdである。その結果、第1燃圧FP1は、目標圧FP1tgtに戻る。但し、このフィードバック制御には、フィードバック制御の応答速度に応じた応答時間が必要であるため、時刻t1から所定時間が経過した後、第1燃圧FP1が目標圧FP1tgtに一致することになる。
要求量Finj、フィードバック量Ffb及び補正量Fvopenが上述したように推移するため、減量弁18が“正常”である場合、時刻t1にて指示される吐出量Foutは減少する。このときの減少量は、排出量Fdに等しい。一方、“開固着異常”又は“閉固着異常”が生じている場合、吐出量Foutは一旦減少した後に元の量に戻る。
時刻t1から所定時間が経過した時刻t2においては、フィードバック量Ffbが既に収束しているため、第1燃圧FP1及び吐出量Foutは安定している。時刻t2において、“開固着異常”が生じている場合のフィードバック量は、正常時のフィードバック量Bよりも排出量Fdの分だけ大きい値となる。一方、“閉固着異常”が生じている場合のフィードバック量は、正常時のフィードバック量Bと実質的に同一である。
なお、上記同様の理由(各パラメータが推移する理由)により、減量弁18に開弁が指示されている時刻t0において、“開固着異常”が生じている場合のフィードバック量は正常時のフィードバック量Bと実質的に同一であり、“閉固着異常”が生じている場合のフィードバック量は正常時のフィードバック量Bよりも排出量Fdの分だけ小さい値となる。
時刻t2から所定時間が経過すると、時刻t3にて、減量弁18に「開弁」が指示される。このとき、各パラメータの推移は、時刻t1において減量弁18に「閉弁」が指示された場合の推移と、正負が逆である点を除いて同一である。即ち、時刻t1において増大したパラメータは時刻t3において減少し、時刻t1において減少したパラメータは時刻t3において増大する。よって、時刻t3にて、減量弁18が“正常”である場合、時刻t3の前後において、フィードバック量Ffbは値Bに維持される。しかし、“開固着異常”又は“閉固着異常”が生じている場合、フィードバック量Ffbが排出量Fdに相当する量だけ減少する。
このように、減量弁18に“開固着異常”又は“閉固着異常”が生じている場合、減量弁18への指示が変化すると、フィードバック量Ffbが変化することになる。即ち、減量弁18への指示が開弁である期間中のフィードバック量と、同指示が閉弁である期間中のフィードバック量と、は異なることになる。そこで、前者のフィードバック量と、後者のフィードバック量と、の差に基づき、減量弁18が異常であるか否かを判定できる。この判定手法が「第1異常判定」と称呼される。
但し、図3に示すように、減量弁18が正常であるか異常であるかにかかわらず、時刻t3にて減量弁への指示が閉弁から開弁に変化すると、吐出量Foutが増大する。具体的には、減量弁18が“正常”である場合には吐出量Foutが排出量Fd分だけ増大し、減量弁18が“異常”である場合であっても一時的に(フィードバック制御の応答時間が経過するまでの間)吐出量Foutが増大する。ここで、増大時に算出された吐出量Foutが最大吐出量Fmaxよりも多い場合(例えば、デューティ比が1を超える場合)、実際の吐出量をその吐出量Foutに一致させられないことになる。この場合、フィードバック量Ffbの変動が小さくなり、第1異常判定の精度が低下する可能性がある。よって、第1異常判定を精度良く行う観点からは、このように増大した吐出量Foutが最大吐出量Fmaxよりも小さいことが望ましい。そこで、第1異常判定は、「減量弁18への指示が閉弁の場合における吐出量Foutが閾値吐出量Foutth以上である」との条件が成立していない場合に行われる。なお、本例における閾値吐出量Foutthは、図2に示すように、最大吐出量Fmaxよりも排出量Fdだけ少ない量である。
・第2異常判定(図4)
一方、上記条件(減量弁18への指示が閉弁の場合における吐出量Foutが閾値吐出量Foutth以上である)が成立する場合、第2異常判定を行うことにより、吐出量Foutが最大吐出量Fmaxに到達することを防ぎつつ、異常判定を行うことができる。
図4に示す例においては、時刻t0において、ポート噴射弁11及び筒内噴射弁12の双方を用いて、機関EGへ燃料が供給されている。即ち、ポート噴射弁11の噴射が許可されており、筒内噴射弁12の噴射も許可されている(筒内噴射弁12の噴射については図示省略。)。更に、時刻t0において、フィードバック制御は、第1異常判定に適した応答速度を有するモードM1にて実行されている(詳細は後述される。)。加えて、時刻t0にて、減量弁18に「閉弁」が指示されている。
時刻t0から所定時間が経過した時刻t1にて、ポート噴射弁11による燃料噴射が禁止される。即ち、時刻t1以降(後述される時刻t6まで)、筒内噴射弁12のみを用いて機関EGに燃料が供給されることになる。更に、時刻t1から所定時間が経過した時刻t2にて、フィードバック制御が、第2異常判定に適した応答速度を有するモードM2にて実行され始める。即ち、時刻t2にて、フィードバック制御のモードがモードM1からモードM2に切り替えられる。この一連の処理が「前処理」と称呼される。
モードM1及びモードM2の相違を、図5を参照しながら説明する。図5の横軸は“実際の第1燃圧FP1と目標圧FP1tgtとの差”(偏差ΔFP1)を表し、縦軸は“偏差ΔFP1に対して定まるフィードバック量”(本例では、後述されるPI制御の比例項のみ)を表している。図5において、“実線”はモードM1における偏差ΔFP1とフィードバック量Ffbとの関係を表し、“破線”はモードM2における同関係を表す。
図5に示すように、モードM2における不感帯Z2は、モードM1における不感帯Z1よりも広い。即ち、モードM2が用いられる場合、モードM1が用いられる場合と比べ、偏差ΔFP1(の絶対値)がより大きくなるまで、フィードバック量Ffbがゼロに維持される。即ち、モードM2が用いられる場合、モードM1が用いられる場合よりもフィードバック制御が開始され難くなり、モードM1が用いられる場合よりも応答速度が低下する。
一方、モードM2におけるフィードバックゲインKp2(破線の傾き)は、モードM1におけるフィードバックゲインKp1(実線の傾き)よりも大きい。即ち、モードM2が用いられる場合、モードM1が用いられる場合と比べ、フィードバック制御が開始された後のフィードバック量Ffbの増加率が大きくなる。即ち、モードM2が用いられる場合、モードM1が用いられる場合よりも、フィードバック制御が開始された後に燃圧FP1がより速やかに目標圧FP1tgtに近づくことになる。
なお、図5には、偏差ΔFP1と比例項の関係のみが記載されている。しかし、PI制御における積分項についても、比例項と同様、モードM2において不感帯を拡大すると共にフィードバックゲインを増大するように、フィードバック制御のモードの切り替えが行われる。
再び図4を参照すると、時刻t2から所定時間が経過した時刻t3にて減量弁18に「開弁」が指示される。但し、図3に示した例と異なり、時刻t3にて減量弁18に開弁が指示されても、補正量Fvopenはゼロに維持される。この一連の処理が「主処理」と称呼される。
減量弁18が“正常”であれば、減量弁18が開弁するものの補正量Fvopenがゼロのままであるため、時刻t3にて第1燃圧FP1が低下する。ここで、上述した前処理によってフィードバック制御の応答速度を低下させているため、前処理を行わない場合(即ち、モードM1の場合)に比べて第1燃圧FP1を大きく低下させることができる。これに対し、“開固着異常”又は“閉固着異常”が生じている場合、減量弁18の開閉状態が変わらないため、第1燃圧FP1は目標圧FP1tgtに維持される。
このように、減量弁18に“開固着異常”又は“閉固着異常”が生じている場合、補正量Fvopenがゼロに維持されたまま減量弁18への指示が閉弁から開弁に変化すると、第1燃圧FP1が変化しないことになる。即ち、減量弁18が正常である場合における第1燃圧FP1の推移と、減量弁18が異常である場合における第1燃圧FP1の推移と、が異なることになる。特に、フィードバック制御のモードがモードM2であれば、両者の相違が大きくなる。そこで、この第1燃圧FP1の推移に基づき、減量弁18が異常であるか否かを判定できる。この判定手法が「第2異常判定」と称呼される。
第2異常判定においては、燃圧制御の観点から、減量弁18の異常判定が完了した後、フィードバック制御による第1燃圧FP1の補正を待つことなく、速やかに減量弁18への指示を元に戻す(即ち、時刻t4にて同指示を開弁から閉弁に変える)ことが好ましい。これにより、図4に示すように、減量弁18が正常である場合のフィードバック量Ffbは、時刻t3の後に増大を始めるものの、時刻t4にて減量弁18が閉弁するため、速やかに元の量Cに戻る。その結果、吐出量Foutも、同様に、時刻t3の後に僅かに増大した後に元の量A+Cに戻る。これにより、「減量弁18への指示が閉弁の場合における吐出量Foutが閾値吐出量Foutth以上である」場合であっても、吐出量Foutの増大を防ぐと共に、吐出量Foutが最大吐出量Fmaxに到達することを防ぐことができる。よって、減量弁18の異常判定を適切に実行できる。
更に、減量弁18の異常判定が完了した後、前処理にて設定された各パラメータも、元に戻される。具体的には、時刻t4から所定時間が経過した時刻t5にてフィードバック制御のモードがモードM1に切り替えられ、時刻t5から所定時間が経過した時刻t6にてポート噴射弁11の噴射が再び許可される。
[装置の作動]
図6〜図9を参照しながら、実施装置の実際の作動を説明する。実施装置において、CPUは、図6に示す「燃圧制御」ルーチンを実行し、低圧フューエルポンプ15に指示する吐出量Foutを調整することにより、第1燃圧FP1を制御する。なお、筒内噴射弁12における第2燃圧FP2は、CPUが図示しないルーチンを実行し、所定の目標圧に一致するように高圧フューエルポンプ16の吐出量を調整することにより、制御されている。更に、CPUは、図7〜図9に示す「減量弁の異常判定」ルーチンを実行し、減量弁18が異常であるか否か(開固着異常または閉固着異常が生じているか否か)を判定する。
なお、以下の説明における時刻t0〜t6は、図3及び図4における時刻t0〜t6にそれぞれ対応している。
まず、CPUは、所定時間が経過する毎に図6のルーチンを実行する。本ルーチンの処理を開始すると、CPUは、ステップ600からステップ605に進み、現時点における要求量Finj(t)を決定する。例えば、現時点を時刻t0とすると、要求量Finj(t0)は、機関EGの運転状態等に基づいて同要求量を決定するための他のルーチン(図示省略)に基づき、決定されるようになっている。なお、ポート噴射弁11及び筒内噴射弁12のそれぞれにおいて噴射される燃料の量(即ち、要求量Finjの分配割合)は、図示しないルーチンにより、機関EGの運転状態等に基づいて決定されるようになっている。
次いで、CPUは、ステップ610に進み、現時点において減量弁18の異常判定(第1異常判定または第2異常判定)が実行中ではないか否かを判定する。具体的には、CPUは、後述される図8又は図9のルーチンを実行中でなければ、現時点にて異常判定が実行されていない(即ち「Yes」)と判定する。一方、CPUは、同ルーチンを実行中であれば、現時点にて異常判定を実行している(即ち「No」)と判定する。
現時点にて異常判定が実行されていない場合、CPUは、「Yes」と判定し、ステップ615に進む。ステップ615にて、CPUは、減量弁18への指示を決定するために「要求量Finj(t0)が最小吐出量Fmin以下であるか否か」を判定する。即ち、本例においては、減量弁18の開閉のために最小吐出量Fminと比較するパラメータとして、Finj(要求量のみ)が用いられている。最小吐出量Fminは、事前の実験等によって予め定められ、ROMに記憶されている。
例えば、現時点(時刻t0)における要求量Finj(t0)が最小吐出量Fmin以下である場合、CPUは、ステップ615にて「Yes」と判定し、ステップ620に進む。CPUは、ステップ620にて、補正量Fvopenの値に、排出量Fdを格納する。排出量Fdは、事前の実験等によって予め定められ、ROMに記憶されている。本例における排出量Fdは固定値であるが、排出量Fdとして減量弁18の経年劣化等を考慮した可変値が用いられてもよい。次いで、CPUは、ステップ625に進み、減量弁18を開弁する指示を、減量弁18を開閉するアクチュエータ(図示省略)に送信する。
これに対し、現時点(時刻t0)における要求量Finj(t0)が最小吐出量Fminよりも多い場合、CPUは、ステップ615にて「No」と判定し、ステップ630に進む。CPUは、ステップ630にて、補正量Fvopenの値にゼロを格納する。次いで、CPUは、ステップ635に進み、減量弁18を閉弁する指示を、減量弁18を開閉するアクチュエータ(図示省略)に送信する。
このように、現時点(時刻t0)における要求量Finj(t0)が最小吐出量Fmin以下である場合、減量弁18に開弁が指示されると共に、補正量Fvopenの値が排出量Fdに設定される。一方、同要求量Finj(t0)が最小吐出量Fminよりも多い場合、減量弁18に閉弁が指示されると共に、補正量Fvopenの値がゼロに設定される。
CPUは、上述した各処理の後、ステップ640に進み、現時点における燃圧制御用のフィードバック量Ffb(t0)を決定する。フィードバック量Ffb(t0)は、現時点における第1燃圧FP1(t0)を目標圧FP1tgt(t0)に一致させるための比例・積分制御(PI制御)を行う他のルーチン(図示省略)に基づき、決定されるようになっている。
具体的には、CPUは、燃圧センサ(低圧側センサ19a)の出力値に基づいて第1燃圧FP1(t0)を取得すると共に、目標圧FP1tgt(t0)と第1燃圧FP1(t0)との偏差ΔFP1(t0)を算出する。更に、CPUは、偏差ΔFP1(t0)に所定のゲインKpを乗算することにより、フィードバック量の比例項FBp(t0)を算出する。なお、目標圧FP1tgt(t0)は、機関EGの運転状態等に基づいて目標圧FP1tgtを決定するためのマップ(図示省略)に基づき、決定される。ゲインKpは、事前の実験等によって予め定められた適値であり、ROMに格納されている。本例においては、ゲインKpとして、図5に示すKp1(モードM1時のフィードバックゲイン)が用いられる。
次いで、CPUは、偏差ΔFP1(t)を時間積分した値(積分開始時点τ=0から現時点τ=tまでの積分値)に所定のゲインKiを乗算することにより、フィードバック量の積分項FBi(t0)を算出する。なお、積分開始時点(τ=0の時点)は、燃料システムの初回起動時である。ゲインKiは、事前の実験等によって予め定められた適値であり、ROMに格納されている。本例においては、比例項のゲインと同様、ゲインKiとして、モードM1が用いられるときのフィードバックゲインKi1(図5においては図示省略)が用いられる。
そして、CPUは、比例項FBp(t0)と積分項FBi(t0)との和に所定の係数Kfbを乗算することにより、フィードバック量Ffb(t0)を算出する。係数Kfbは、“燃圧”の値として算出される比例項FBp(t0)及び積分項FBi(t0)を低圧フューエルポンプ15に指示する“吐出量”に変換するための係数である。係数Kfbは、事前の実験等によって予め定められ、ROMに格納されている。
ステップ640における処理の後、CPUは、ステップ645に進み、下式(1)に従って吐出量Fout(t0)を算出する。下式(1)に示すように、吐出量Fout(t)は、要求量Finj(t)と、フィードバック量Ffb(t)と、補正量Fvopenと、の合計量である。
Fout(t)=Finj(t)+Ffb(t)+Fvopen …(1)
次いで、CPUは、ステップ650に進み、吐出量Fout(t0)の燃料を吐出するよう、低圧フューエルポンプ15に指示を与える。具体的には、CPUは、「吐出量Fout(t0)に対応した低圧フューエルポンプ15の入力電圧のデューティ比」をROMに格納されたマップ等を参照して特定し、このデューティ比を低圧フューエルポンプ15を動作させるコントローラ(FPC)に指示信号として送信する。
その後、CPUは、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、ステップ610にて、現時点にて異常判定が実行されている場合、CPUは、「No」と判定してステップ640に直接進む。そのため、この場合、要求量Finjと最小吐出量Fminとの比較に基づく減量弁18の開閉の切り替え(ステップ625又はステップ635)は行われない。この切り替えに代えて、この場合、各異常判定手法に準じて減量弁18の開閉の切り替えが行われる(詳細は後述される。)。よって、この場合、補正量Fvopenの値は、各異常判定手法に準じた値に設定される。
その後、CPUは、上記同様、ステップ640〜ステップ650の処理を実行し、吐出量Fout(t0)の燃料を吐出するよう、低圧フューエルポンプ15に指示を与える。その後、CPUは、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
更に、CPUは、所定時間が経過する毎に、図7に示す「減量弁の異常判定」ルーチンを実行する。本ルーチンの処理を開始すると、CPUは、ステップ700からステップ710に進み、減量弁18の異常判定を行うための「判定実行条件」が現時点(時刻t0)において成立しているか否かを判定する。具体的には、CPUは、下記条件1〜3の全てが成立した場合に判定実行条件が成立すると判定し、下記条件1〜3の何れか1つが成立しない場合に判定実行条件が成立しないと判定する。
(条件1)
前回の異常判定の実施から所定時間が経過していること。例えば、前回の異常判定が完了した後に減量弁18が開閉した回数の積算値が、所定の閾値以上であること。
(条件2)
機関EGが定常運転中であること。例えば、機関EGの回転数の変化率が所定の閾値以下であり、機関EGの吸入空気量の変化率が所定の閾値以下であり、機関EGの空燃比制御に関する補正量の変化率が所定の閾値以下であること。
(条件3)
ポート噴射弁11、筒内噴射弁12、燃圧センサ19a,19b及び各種センサ71〜74が正常であること。
条件1は、異常判定が行われる頻度が過度に高くなることを防ぐための条件である。条件2は、機関EGの空燃比制御に起因する要求量Finj及び目標圧FP1tgtの変動が出来る限り小さい場合に異常判定を行うための条件である。なお、機関EGの回転数はクランクポジションセンサ71の出力値に基づいて算出され、機関EGの吸入空気量はエアフロメータ72の出力値に基づいて算出され、機関EGの空燃比制御に関する補正量は空燃比センサ73,74の出力値に基づいて算出される。条件3は、異常判定の結果が正しいことを担保するための条件である。なお、ポート噴射弁11、筒内噴射弁12、燃圧センサ19a,19b及び各種センサ71〜74が正常であるか否かの判定は、同判定を周知の手法に従って行う他のルーチン(図示省略)に基づいて行われる。条件1〜3における各閾値は、事前の実験等によって予め定められ、ROMに格納されている。
現時点において判定実行条件が成立しない場合、CPUは、ステップ710にて「No」と判定し、ステップ795に進んで本ルーチンを一旦終了する。即ち、この場合、減量弁18の異常判定は行われない。
これに対し、現時点において判定実行条件が成立する場合、CPUは、ステップ710にて「Yes」と判定し、ステップ720に進む。CPUは、ステップ720にて、減量弁18への指示が閉弁の場合において指示される吐出量Foutが閾値吐出量Foutth以上であるか否か、を判定する。具体的には、CPUは、現時点(時刻t0)における減量弁18への指示が閉弁であれば、現時点における吐出量Fout(t0)が閾値吐出量Foutth以上であるか否かを判定する。一方、現時点における減量弁18への指示が開弁であれば、CPUは、減量弁18への指示が閉弁となるまで待機し、減量弁18への指示が閉弁になった時点にて吐出量Foutが閾値吐出量Foutth以上であるか否かを判定する。閾値吐出量Foutthは、低圧フューエルポンプ15に指示可能な最大吐出量Fmaxよりも排出量Fdだけ少ない値として設定され(図2参照)、ROMに格納されている。
減量弁18への指示が閉弁の場合に指示される吐出量Foutが閾値吐出量Foutth以上ではない場合、CPUは、ステップ720にて「No」と判定し、ステップ730に進む。CPUは、ステップ730にて、図8に示す「第1異常判定」ルーチンを実行することにより、減量弁18が異常であるか否かを判定する(詳細は図8を参照しながら後述される。)。一方、減量弁18への指示が閉弁の場合の吐出量Foutが閾値吐出量Foutth以上である場合、CPUは、ステップ720にて「Yes」と判定し、ステップ740に進む。CPUは、ステップ740にて、図9に示す「第2異常判定」ルーチンを実行することにより、減量弁18が異常であるか否かを判定する(詳細は図9を参照しながら後述される。)。
例えば、「第1異常判定」を実行する場合、CPUは、図8のステップ800から処理を開始し、ステップ810に進む。CPUは、ステップ810及びステップ820の処理を実行することにより、減量弁18への開閉指示が現時点の状態(本例では開弁の指示)にある場合におけるフィードバック量Ffb1を取得する。CPUは、取得したフィードバック量Ffb1をRAMに記憶する。
具体的には、CPUは、現時点(時刻τ=t0)からなまし時間taが経過する時点(t=t0+ta)までの期間において、フィードバック量Ffb(τ)を下式(2)に順次適用し、なまし値Ffb1(τ)を算出する。なお、下式(2)において、値Nは下式による演算の実行回数(初期値は1)であり、なまし値Ffb1(τ)の初期値はゼロである。
Ffb1(τ)=Ffb1(τ−1)+(Ffb1(τ)−Ffb1(τ−1))/N
…(2)
CPUは、ステップ810の処理を行う毎にステップ820に進み、時刻t0からなまし時間taが経過したか否か(即ち、現時点が時刻t0+taか否か)を判定する。現時点において未だなまし時間taが経過していない場合、CPUは、ステップ820にて「No」と判定し、再びステップ810に戻って同ステップの処理を繰り返す。なお、この間、図6のステップ610及びステップ640〜ステップ650の処理が繰り返し実行される。
そして、なまし時間taが経過すると、CPUは、ステップ820にて「Yes」と判定し、ステップ830に進む。CPUは、ステップ830にて、減量弁18への開閉指示を変更する。具体的には、現時点(時刻t0+ta)における減量弁18への指示が開弁であれば、CPUは、減量弁18に閉弁を指示する。逆に、現時点における減量弁18への指示が閉弁であれば、CPUは、減量弁18に開弁を指示する。更に、この指示と共に、CPUは、減量弁18への指示に合わせて補正量Fvopenを切り替える。具体的には、減量弁18に開弁を指示する場合には補正量Fvopenを排出量Fdに設定し、減量弁18に閉弁を指示する場合には補正量Fvopenをゼロに設定する(図6も参照。)。
なお、本例においては、CPUは、ステップ820にて「Yes」と判定した時点(時刻t0+ta)から所定時間が経過した後の時点(時刻t1)において、ステップ830の処理を実行し、減量弁18への指示を開弁から閉弁に変更する。
次いで、CPUは、ステップ840に進む。CPUは、上記同様、ステップ840及びステップ850の処理を実行することにより、減量弁18への開閉指示が現時点の状態(本例では閉弁の指示)にある場合におけるフィードバック量Ffb2を取得する。CPUは、取得したフィードバック量Ffb2をRAMに記憶する。
具体的には、CPUは、減量弁18への指示を変更した後にフィードバック量が安定した時点(時刻τ=t2)からなまし時間taが経過する時点(t=t2+ta)までの期間において、フィードバック量Ffb(τ)を下式(3)に順次適用し、なまし値Ffb2(τ)を算出する。なお、下式(3)において、値Nは下式による演算の実行回数(初期値は1)であり、なまし値Ffb2(τ)の初期値はゼロである。
Ffb2(τ)=Ffb2(τ−1)+(Ffb(τ)−Ffb2(τ−1))/N
…(3)
CPUは、ステップ840の処理を行う毎にステップ850に進み、時刻t2からなまし時間taが経過したか否か(即ち、現時点が時刻t2+taか否か)を判定する。現時点において未だなまし時間taが経過していない場合、CPUは、ステップ850にて「No」と判定し、再びステップ840に戻って同ステップの処理を繰り返す。なお、上記同様、この間、図6のステップ610及びステップ640〜ステップ650の処理が繰り返し実行される。
そして、なまし時間taが経過すると、CPUは、ステップ850にて「Yes」と判定し、ステップ860に進む。CPUは、ステップ860にて、減量弁18への開閉指示を変更する前のフィードバック量Ffb1と、同指示を変更した後のフィードバック量Ffb2と、の差の絶対値|Ffb1−Ffb2|が、所定の第1閾値Thr1以上であるか否かを判定する。第1閾値Thr1は、上記絶対値がその第1閾値Thr1以上である場合に減量弁18が異常であると判断できる値である。第1閾値Thr1は、事前の実験等によって予め定められ、ROMに記憶されている。
上記絶対値が第1閾値Thr1以上である場合、CPUは、ステップ860にて「Yes」と判定してステップ870に進み、「減量弁18に異常が生じている」と判定する。一方、上記絶対値が第1閾値Thr1よりも小さい場合、CPUは、ステップ860にて「No」と判定してステップ880に進み、「減量弁18に異常は無い」と判定する。その後、CPUは、ステップ895に進んで本ルーチンを一旦終了する。
CPUは、図8のルーチンを終了すると、図7のステップ730に戻る。そして、CPUは、ステップ795に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、「第2異常判定」を実行する場合、CPUは、図9のステップ900から処理を開始し、ステップ905に進む。CPUは、ステップ905にて、時刻t0から所定時間が経過した時刻t1にてポート噴射弁11による燃料噴射を禁止し、更に、時刻t1から所定時間が経過した時刻t2にて第1燃圧FP1に関するフィードバック制御のモードをモードM1からモードM2に切り替える(即ち、前処理を行う。)。
次いで、CPUは、ステップ910に進む。CPUは、ステップ910にて、現時点(例えば、時刻t2から所定時間が経過した後の時刻t3)における第1燃圧FP1(t3)をRAMに記憶する。
次いで、CPUは、ステップ915に進む。なお、現時点における減量弁18への指示は、図7のステップ720にて「Yes」と判定されたように、閉弁である。CPUは、ステップ915にて、補正量Fvopenをゼロに維持しながら減量弁18に開弁を指示する(即ち、主処理を行う。)。そして、CPUは、ステップ920に進む。CPUは、ステップ920にて、減量弁18に開弁を指示した時点(時刻t3)から所定時間tbが経過した後の第1燃圧FP1(t3+tb)を取得する。CPUは、取得した第1燃圧FP1(t3+tb)をRAMに記憶する。所定時間tbは、異常判定が可能な程度に第1燃圧FP1が低下するために要する時間である。所定時間tbは、事前の実験等によって予め定められ、ROMに記憶されている。
次いで、CPUは、ステップ925に進む。CPUは、ステップ925にて、減量弁18に開弁を指示する前の第1燃圧FP1(t3)と、減量弁18に開弁を指示した後の第1燃圧FP1(t1+tb)と、の差の絶対値が所定の第2閾値Thr2以上であるか否かを判定する。第2閾値Thr2は、上記絶対値が第2閾値Thr2以上である場合に減量弁18が正常であると判断できる値である。第2閾値Thr2は、事前の実験等によって予め定められ、ROMに記憶されている。
上記絶対値が第2閾値Thr2以上である場合、CPUは、ステップ925にて「Yes」と判定してステップ930に進み、「減量弁18に異常は無い」と判定する。その後、CPUは、ステップ935に進み、時刻t1+fbから所定時間が経過した時刻t4にて、減量弁18に閉弁を指示する。
次いで、CPUは、ステップ940に進む。CPUは、ステップ940にて、時刻t4から所定時間が経過した時刻t5にて上記フィードバック制御のモードをモードM2からモードM1に戻し、更に、時刻t5から所定時間が経過した時刻t6にてポート噴射弁11による燃料噴射を許可する。そして、CPUは、ステップ995に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップ925にて、上記絶対値が第2閾値Thr2以上でない場合、CPUは、ステップ925にて「No」と判定してステップ945に進む。このように、CPUは、主処理を実行したときの第1燃圧FP1の変化量が第2閾値Thr2以上でなくても、即座に減量弁18が異常であるとは判定しない。この理由は、燃圧センサ19aの劣化等に起因し、減量弁18が正常であるにもかかわらず、時刻t3にて第1燃圧FP1が十分に低下しない可能性があるためである。
そこで、CPUは、ステップ945にて、減量弁18に開弁を指示した時点(時刻t3)から所定時間tcが経過するまでの期間中において、同指示前の第1燃圧FP1(t3)と第1燃圧FP1(τ)との差を積算し、積算値FPsumを取得する。
次いで、CPUは、ステップ950に進む。CPUは、ステップ950にて、積算値FPsumの絶対値が所定の第3閾値Thr3以上であるか否かを判定する。第3閾値Thr3は、上記絶対値が第3閾値Thr3以上である場合に減量弁18が正常であると判断できる値である。第3閾値Thr3は、事前の実験等によって予め定められ、ROMに記憶されている。
上記絶対値が第3閾値Thr3以上である場合、CPUは、ステップ950にて「Yes」と判定してステップ930に進み、「減量弁18に異常は無い」と判定する。その後、CPUは、上記同様、ステップ935及びステップ940を経てステップ995に進み、本ルーチンを一旦終了する。
一方、上記絶対値が第3閾値Thr3以上ではない場合、CPUは、ステップ950にて「No」と判定し、ステップ955に進む。CPUは、ステップ955にて、「減量弁18に異常が生じている」と判定する。その後、CPUは、上記同様、ステップ935及びステップ940を経てステップ995に進み、本ルーチンを一旦終了する。
CPUは、図9のルーチンを終了すると、図7のステップ740に戻る。そして、CPUは、ステップ795に進んで本ルーチンを一旦終了する。
以上に説明したように、実施装置は、減量弁18が異常であるか否かを、他の部材の異常判定と区別して判定できる。更に、実施装置は、低圧フューエルポンプ15の吐出量Foutに対応した適切な手法(第1異常判定または第2異常判定)によって減量弁18の異常判定を実行することにより、他の制御等への影響を出来る限り小さくしながら、減量弁18の異常判定を実行できる。
<その他の態様>
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。
例えば、実施装置は、燃圧を制御するためのフィードバック制御として、比例・積分制御(PI制御)を用いている(図6のステップ640)。しかし、本発明の異常判定装置は、比例・積分制御に代えて、比例・積分・微分制御(PID制御)を採用してもよい。
更に、実施装置は、第2異常判定において、ポート噴射弁11の噴射の禁止、フィードバック制御のモードの切り替え、及び、減量弁18への指示の変更、をこの順に行っている(図4の時刻t1,t2,t3)。しかし、本発明の異常判定装置は、この順に代えて、ポート噴射弁11の噴射の禁止およびフィードバック制御のモードの切り替えを同時に行った後、減量弁18への指示の変更を行ってもよい。更に、本発明の異常判定装置は、ポート噴射弁11の噴射の禁止、フィードバック制御のモードの切り替え、及び、減量弁18への指示の変更、の全てを同時に行っても良い。
更に、実施装置は、第2異常判定を行うときのフィードバック制御のモード(モードM2)として、不感帯を通常のモード(モードM1)よりも拡大し、フィードバックゲインを通常のモード(モードM1)よりも大きくしている。しかし、本発明の異常判定装置は、モードM2として、不感帯を通常のモード(モードM1)よりも拡大するだけのモード及び、不感帯を通常のモード(モードM1)と同一としつつフィードバックゲインを通常のモード(モードM1)よりも小さくするモード等を採用し得る。
更に、本発明の異常判定装置は、第2異常判定において第1燃圧の変化量を積算している期間中において(図9のステップ945)、第2異常判定とは異なる理由によって第1燃圧FP1が変動することとなった場合(例えば、機関EGの運転状態の変化等)、同積算を中止してもよい。この場合、第2異常判定とは異なる理由による第1燃圧FP1の変動が収まった後、再度、第1燃圧の変化量を積算すればよい。
更に、実施装置は、第1異常判定の判定条件(図8のステップ860)を1回満たした場合、減量弁18に異常があると判定するようになっている。しかし、本発明の異常判定装置は、同判定条件を複数回満たした場合に減量弁18に異常があると判定する、ように構成されてもよい。第2異常判定の判定条件(図9のステップ925及びステップ950)についても、同様である。
更に、本発明の異常判定装置は、異常判定の実行が機関EGに及ぼす影響を出来る限り小さくする観点から、異常判定を実行する回数を制限してもよい。例えば、本発明の異常判定装置は、第2異常判定を、機関EGがアイドル運転(無負荷の状態において所定のアイドル回転数にて待機する運転)を行う毎に1回だけ実行するように、制限してもよい。更に、本発明の異常判定装置は、第2異常判定を、機関EGを搭載した車両が1回走行する毎に(即ち、或るアイドル運転が終了して車両が走行し始めてから、次のアイドル運転が開始されるまでの間に)1回だけ実行するように、制限してもよい。第1異常判定についても同様である。
更に、実施装置は、筒内噴射弁12が機関EGの気筒21内に燃料を直接噴射する(即ち、筒内噴射の)燃料システムに適用されている。しかし、本発明の異常判定装置は、機関EGの吸気ポート31に燃料を噴射する(即ち、ポート噴射の)燃料システムに適用されてもよい。更に、本発明の異常判定装置は、機関EGの気筒21および吸気ポート31の双方に燃料を噴射する(即ち、筒内噴射・ポート噴射併用型の)燃料システムに適用されてもよい。
11…ポート噴射弁、12…筒内噴射弁、15…低圧フューエルポンプ、16…高圧フューエルポンプ、18…減量弁、19a,19b…燃圧センサ、81…電子制御装置

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射する第1噴射弁及び前記機関の気筒内に燃料を噴射する第2噴射弁を含む噴射弁群と、前記噴射弁群に接続された供給経路に燃料を吐出する第1ポンプと、前記供給経路上に設けられる減量弁であって閉弁時に前記第1ポンプによる吐出燃料の全部を前記噴射弁群に供給し且つ開弁時に所定の排出量の燃料を前記供給経路から排出することによって前記吐出燃料の一部を前記噴射弁群に供給する減量弁と、前記吐出燃料を昇圧した後に前記第2噴射弁に向けて吐出する第2ポンプと、を有する燃料システムに適用される、減量弁の異常判定装置であって、
    前記減量弁に開弁又は閉弁の指示を与えると共に前記第1ポンプに吐出量を指示し、前記第2ポンプに吐出量を指示し、且つ、前記減量弁が異常であるか否かを判定可能な制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記噴射弁群における燃料の要求量と、前記第1噴射弁に供給される燃料の圧力である第1燃圧を制御するためのフィードバック制御におけるフィードバック量と、前記減量弁への指示が開弁の場合に前記排出量に設定され且つ前記減量弁への指示が閉弁の場合にゼロに設定される補正量と、の合計を吐出するように、前記第1ポンプに吐出量を指示し、
    前記第2噴射弁に供給される燃料の圧力である第2燃圧を制御するための量を吐出するように、前記第2ポンプに吐出量を指示し、
    前記減量弁の異常判定処理として、前記第1噴射弁の燃料噴射を禁止し且つ前記フィードバック制御の応答速度を該異常判定処理が実行されていないときの応答速度よりも低下させる前処理を行った時点以降に、前記補正量を変更することなく前記減量弁への指示を変更する主処理を行い、前記主処理を行ったときの前記第1燃圧の推移に基づき、前記減量弁が異常であるか否かを判定する、
    減量弁の異常判定装置。
  2. 請求項1に記載の異常判定装置であって、
    前記制御部が、前記減量弁が異常であるか否かを判定するとき、
    第1異常判定として、前記減量弁への指示が閉弁の場合における前記第1ポンプに指示される吐出量が閾値吐出量以上であるとの条件が成立していない場合、前記減量弁への指示が開弁である期間中の前記フィードバック量と、前記減量弁への指示が閉弁である期間中の前記フィードバック量と、の差に基づき、前記減量弁が異常であるか否かを判定し、
    第2異常判定として、前記条件が成立している場合、前記前処理を行った時点以降に、前記主処理として前記補正量をゼロに維持しながら前記減量弁への指示を閉弁から開弁に変更する処理を行い、前記主処理を行ったときの前記第1燃圧の推移に基づき、前記減量弁が異常であるか否かを判定する、
    減量弁の異常判定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の異常判定装置において、
    前記制御部が、
    前記前処理として、前記異常判定処理を行うときの前記フィードバック制御の不感帯を前記異常判定処理が実行されていないときの前記不感帯よりも広げると共に、前記異常判定処理を行うときの前記フィードバック制御のフィードバックゲインを前記異常判定処理が実行されていないときの前記フィードバックゲインよりも大きくする、
    減量弁の異常判定装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の異常判定装置において、
    前記閾値吐出量が、前記第1ポンプに指示可能な最大吐出量よりも前記排出量だけ少ない量である、
    減量弁の異常判定装置。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の異常判定装置において、
    前記制御部が、
    前記第1異常判定において、前記減量弁への指示を閉弁から開弁に変更したときの前記フィードバック量の変化量の絶対値、及び、前記減量弁への指示を開弁から閉弁に変更したときの前記フィードバック量の変化量の絶対値、の少なくとも一方が第1閾値以上である場合、前記減量弁が異常であると判定する、
    減量弁の異常判定装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の異常判定装置において、
    前記制御部が、
    前記異常判定処理において、前記主処理を行ったときの前記第1燃圧の変化量の絶対値が第2閾値以上でなく、且つ、前記主処理を行った後に前記第1燃圧の変化量を所定時間に亘って積算した積算値の絶対値が第3閾値以上でない場合、前記減量弁が異常であると判定する、
    減量弁の異常判定装置。

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