JP2016070060A - 電動過給機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動過給機の回転軸の軸振動の励振を抑制する電動過給機の制御装置を提供することである。
【解決手段】車両に搭載される電動過給機4を駆動させるインバータ11と、電動過給機4の回転軸203の目標回転周波数を、回転軸203の共振周波数を含む所定の周波数範囲に留まらないように周波数範囲を通過、あるいは、周波数範囲を回避、させる制御をインバータ11にさせる制御部5と、を備える電動過給機4の制御装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動過給機の制御装置に関する。
電動過給機に設けられている電動機の回転軸の回転周波数が、回転軸の共振周波数と一致、あるいは、共振周波数に近づくと回転軸が振動し、不均衡による遠心力を加振力として軸振動を励振する。その結果、電動過給機に設けられているインペラとハウジングが接触するなどの不具合が発生する恐れがある。そこで、従来は軸の剛性を向上させることやダンパーを設置することにより、不具合を防止している。
なお、電動過給機においては、軸受の耐久性および消費電力の低減の観点から、過給機の回転軸の回転数より電動過給機の常用回転数は低いため、不具合が発生しやすい。
関連する技術として、例えば、特許文献1に記載されている内燃機関の制御装置が知られている。この制御装置によれば、過給機(ターボチャージャ)の回転数を制御して、共振回転数における振幅の増大を防止している。検出した過給機の回転数が共振回転数の近傍で、回転数が増加している場合にはバッテリから電力供給を受け、過給機の回転に加速度を加えて共振回転数を通過させ、回転数が減少している場合には回転電機に発電をさせて急速に回転数を減少させ、共振回転数における振幅の増大を防止している。しかし、特許文献1の制御装置は電動過給機を制御するものではなく、排気エネルギーを利用して圧縮機(コンプレッサ)の回転軸を回転させる過給機であるため、タービンが回転軸に設けられている。そのため、共振回転数を早く通過する制御しかできない。さらに、共振回転数を早く通過させるために電動/発電制御をしいるが、負荷状態によっては所望の加減速に資する十分な電力供給ができない場合がある。
また、関連する技術として、過給機の過給圧のオーバーシュートを確実に抑制する技術が知られている。過給機の回転を助勢する電動機には、回転軸の回転数を計測するセンサが組み込まれ、このセンサにより検出された回転数が、目標とする回転数を超えているか否かを判別し、超えている場合には電動機を逆駆動して回転数を低下させる。例えば、特許文献2を参照。
特開平05−098985号公報 特開2007−023816号公報
本発明の一側面に係る目的は、電動過給機の回転軸の軸振動の励振を抑制する電動過給機の制御装置を提供することである。
本発明の態様のひとつである電動過給機の制御装置はインバータと制御部を備えている。インバータは、車両に搭載される電動過給機を駆動させる。
制御部は、電動過給機の回転軸の目標回転周波数を、回転軸の共振周波数を含む所定の周波数範囲に留まらないように周波数範囲を通過、あるいは、周波数範囲を回避させる制御をインバータにさせる。
電動過給機の回転軸の軸振動の励振を抑制することができる。
図1は、電動過給機を有する車両に搭載される制御装置の一実施例を示す図である。 図2は、電動過給機の構造の一実施例を示す図である。 図3は、制御部における信号処理の一実施例を説明するための図である。 図4は、制御部の動作の一実施例を示す図である。 図5は、(A)の処理のタイムチャートを示す図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細に説明する。
図1は、電動過給機を有する車両に搭載される制御装置の一実施例を示す図である。図1に示す装置1は内燃機関2、過給機3、電動過給機4、制御部5、オルタネータ6、第一の電池7、DC/DCコンバータ8、インバータ11、第二の電池12などを有する。
内燃機関2は出力軸15を備え、本例ではその出力軸15に駆動輪16が連結されている。過給機3は、内燃機関2から排出される排気を利用して内燃機関2に強制的に空気を送り込む装置で、内燃機関2の出力をより大きくさせる。
バルブ17は、一つの機能として圧縮機9への空気の流れを調整する。配管14は過給に用いられる配管などである。
電動過給機4は、圧縮機9、電動機10を有し、内燃機関2に強制的に空気を送り込む装置で、過給機3の補助などをするものである。圧縮機9を駆動する電動機10への電力はインバータ11から供給される。インバータ11は制御部5からの指示に基づいて電動機10へ電力を供給する。
オルタネータ6は、出力軸15に連結され、出力軸15の回転エネルギー(動力)を利用して発電をし、発電された電力は二次電池である第一の電池7に充電される。また、オルタネータ6により発電される電力は、ブレーキ回生として発電される電力も含む。なお、オルタネータ6により発電された電力は、DC/DCコンバータ8を介して第二の電池12に供給してもよい。
第一の電池7は、車両に搭載されている補機やシステムに電力を供給するための二次電池で、鉛電池などが考えられる。ただし、第一の電池7は鉛電池に限定されるものではない。
DC/DCコンバータ8は、第一の電池7から出力される電圧を第二の電池12に充電可能な電圧に変換し、第一の電池7から第二の電池12に充電をさせるために用いる。
第二の電池12は、一つ以上の二次電池を有する組電池で、DC/DCコンバータ8から供給される電力により充電される。第二の電池12で用いる二次電池はリチウムイオン電池などの短時間での充放電が可能な二次電池であることが望ましい。なお、二次電池はリチウムイオン電池に限定されるものではなく、ニッケル・水素充電池(Ni−MH)、鉛電池、キャパシタなどの蓄電素子を用いてもよい。また、第二の電池12は電池パックなどに備えられていてもよい。
なお、本例の装置の場合には、第二の電池12からインバータ11を介して電動機10に電力を供給しているが、第二の電池12を備えていない装置の場合には、第一の電池7からDC/DCコンバータ8を介してインバータ11に電動機10を駆動するための電力を供給してもよい。
制御部5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)など)を用いた回路が考えられ、制御部5の内部または外部に備えられている記憶部に記憶されている各部を制御するプログラムを読み出して実行する。なお、本例においては制御部5を用いて説明をするが、制御部5が実行する制御を車両に搭載されている一つ以上のECU(Electronic Control Unit)や電池パックの電池ECUなどに行わせてもよい。記憶部はROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリで、パラメータ値、変数値などのデータを記憶してもよいし、実行時のワークエリアとして用いてもよい。なお、記憶部は制御部5と別に設けてもよい。
制御部5は、インバータ11および電動過給機4を制御する。また、制御部5は、電動過給機4の回転軸の回転周波数を、回転軸の共振周波数を含む所定の周波数範囲に留まらないように周波数範囲を通過、あるいは、周波数範囲を回避、させる制御をインバータ11にさせる振動抑制部13を有する。
電動過給機の構造について説明をする。
図2は、電動過給機の構造の一実施例を示す図である。ハウジング200は、圧縮機9、電動機10を有する電動過給機4のハウジングである。ロータ201、ステータ202は、後述する電流指令値I2*に基づいて制御される。回転軸203は、ロータ201やインペラ204などと接続され、ベアリング部205およびベアリング部206などの軸受により支持される。
制御部について説明をする。
図3は、制御部における信号処理の一実施例を説明するための図である。制御部5は、インバータ11および電動過給機4を制御するために、例えば、演算部301、パルス制御部302、演算部303および振動抑制部13を有する。
パルス制御部について説明する。
パルス制御部302は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御をする回路が考えられる。パルス制御部302には回転数差N1*(入力信号)が入力される。回転数差N1*は、回転数指令値N*と回転数Nとの差を示す値で、演算部301により算出される。回転数指令値N*は、例えば、回転軸203を目標とする回転数(目標回転数)を示す指令値である。回転数Nは、例えば、圧縮機9に設けられたセンサにより計測される、回転軸203の回転を示す実測値である。本例では、圧縮機9にセンサが設けられている(図3の圧縮機9の後段から出力されている)が、センサの位置は限定されるものではなく、回転軸203の回転が計測できる位置にあればよい。また、パルス制御部302は、回転数差N1*が入力されると、回転数差N1*に基づいて電流指令値I1*を生成する。
振動抑制部について説明する。
回転数指令値N*により指示される目標回転数Ntに対応する目標回転周波数ft(=目標回転数Nt[rpm]/60[sec])が、回転軸203の共振周波数fsを含む所定の周波数範囲(fs−Δft1からfs+Δft2)に留まらないように、目標回転周波数ftを周波数範囲から速やかに通過させる処理、あるいは、周波数範囲を回避させる処理を、振動抑制部13は実行する(振動抑制処理)。
振動抑制部13は、回転軸203の計測した回転速度が加速または減速している場合に、加速度Acまたは減速度Reをそれぞれに対応する所定値と比較する。加速度は単位時間当たりの加速(傾き)を示し、減速度は単位時間当たりの減速(傾き)を示している。
加速している場合の振動抑制処理について説明する。
加速度Acが所定値Ath(第一の所定値)以下である場合(条件1)、次に示す(A)から(C)の処理を実施する。
(A)目標回転周波数ftが、周波数範囲の上限周波数(fs+Δf2)より高く設定され(周波数範囲を通過する設定がされ)、かつ電流指令値I1*に余裕がある場合、電流指令値I1*に追加電流指令値I_add*を印加し、目標回転周波数ftを周波数範囲から速やかに通過させる。
電流指令値I1*への追加電流指令値I_add*の印加は、例えば、図3に示す演算部303を用いて行うことが考えられる。演算部303は、電流指令値I1*と追加電流指令値I_add*とを加算して電流指令値I2*を生成する。すなわち、電流指令値I1*を増加させてトルク電流を所定量増加させる。
電流指令値I1*に余裕がある場合とは、周波数範囲を速やかに通過させるために必要な電力を、第二の電池12が電動過給機4およびインバータ11に供給することができる場合である。例えば、第二の電池12の残容量から電動過給機4およびインバータ11に供給することができる電流値Imaxを求め、電流値Imaxから追加電流指令値I_add*を差し引いて電流値Ith(=Imax−I_add*:所定電流値)を求め、実際に計測した電流値Im(トルク電流)と電流値Ithと比較をする。電流値Im<電流値Ithであれば、電流指令値I1*に余裕がある場合とする。
なお、目標回転周波数ftが周波数範囲を通過したのちは、追加電流指令値I_add*の印加を停止する。
(B)目標回転周波数ftが、周波数範囲の上限周波数より高く設定され、かつ電流指令値I1*に余裕がない場合(電流値Im(トルク電流)≧電流値Ith(所定電流値))、目標回転周波数ftを下限周波数(fs−Δf1)より低い周波数になるように目標回転数Ntを設定して、目標回転周波数ftが周波数範囲に入らないよう回避する。
(C)目標回転周波数ftが周波数範囲に含まれる設定がされた場合、目標回転周波数ftを下限周波数より低い周波数になるように目標回転数Ntを設定して、目標回転周波数ftが周波数範囲に入らないよう回避する。
上記(B)(C)の処理において回避する場合、目標回転周波数ftは下限周波数より低い周波数にしているため電動過給機4の出力は低下する、そこで低下した分の出力に応じて内燃機関2および過給機3は低下した分を補う必要がある。
また、回避する場合の目標回転周波数ftが、上限周波数になるように目標回転数Ntを設定してもよい。その場合には、目標回転周波数ftを上限周波数より高い周波数にしているため、電動過給機4の出力が目標とする出力にならないので、出力に応じて内燃機関2および過給機3はそれぞれの出力を変化させる必要がある。例えば、車両が目標とすると出力(例えば速度)になるように、内燃機関2および過給機3はそれぞれの出力を変化させる。
なお、周波数範囲を決める周波数Δft1およびΔft2は実験またはシミュレーションにより決める。例えば、回転軸203の回転数Nあるいは回転周波数ftごとに、回転軸203の軸振動幅を計測するなどして決める。または、回転軸203に接続されているインペラ204がハウジング200と接触しない回転数の範囲、あるいは、周波数範囲を求めて、周波数範囲を決めてもよい。
また、図3においてインバータ11は電動機10へ電流指令値I2*に対応する電流Iを出力し、電動機10により回転軸203を回転させ(トルクTを発生させ)、圧縮機9のインペラ204を回転させる(電流指令値I2*に対応する回転数Nにさせる)。
減速している場合の振動抑制処理について説明する。
減速度Reが所定値Rth(第二の所定値)以上である場合(条件2)に、回転軸203の共振周波数fsを含む所定の周波数範囲に留まらないように、目標回転周波数ftを周波数範囲から速やかに通過させる処理、あるいは、周波数範囲を回避させる処理を、振動抑制部13が実行してもよい。
(D)目標回転周波数ftが、周波数範囲の上限周波数より低く設定された場合(周波数範囲を通過する設定がされた場合)、電流指令値I1*を所定量下げて、目標回転周波数ftを周波数範囲から速やかに通過させる。例えば、電流指令値I1*から削減電流指令値I_sub*だけ差し引く。(D)の処理を図3に示す演算部303を用いて行うことが考えられる。実行する場合には、演算部303は、電流指令値I1*から削減電流指令値I_sub*を減算して電流指令値I2*を生成する。すなわち、電流指令値I1*を削減してトルク電流を所定量削減する。
なお、周波数範囲を通過したのちは、削減電流指令値I_sub*の減算を停止する。
(E)目標回転周波数ftが周波数範囲に含まれる設定がされた場合、目標回転周波数ftを下限周波数より低い周波数になるように目標回転数Ntを設定して、目標回転周波数ftが周波数範囲に入らないよう回避する。
上記(E)の処理において回避する場合、目標回転周波数ftは下限周波数にしているため、電動過給機4の出力が目標とする出力にならないので、出力に応じた補助を内燃機関2および過給機3は実施する必要がある。また、回避する場合の目標回転周波数ftが、上限周波数になるように目標回転数Ntを設定してよい。その場合にも、目標回転周波数ftを上限周波数にしているため、電動過給機4の出力が目標とする出力にならないので、出力に応じた補助を内燃機関2および過給機3に実行させる必要がある。
制御部の動作について説明をする。
図4は、制御部の動作の一実施例を示す図である。ステップS1では、回転軸203の回転速度が加速している場合に、制御部5が加速度Acと所定値Athと比較し、加速していると判定され、かつ加速度Acが所定値Ath以下である場合(Yes:条件1)にはステップS2に移行する。また、加速をしていない場合、または、加速をしていても所定値Athに加速度Acが達している場合には条件1を満たすまでステップS2に移行せず、ステップS1で待つ。すなわち、現在の加速度であれば周波数範囲を速やかに通過できる場合には、ステップS2に移行しない。
ステップS2では、設定された目標回転周波数ftが、周波数範囲の上限周波数より高い周波数であるか否かを、制御部5が判定し、上限周波数より高い周波数である場合(Yes:ft>fs+Δft2)にはステップS5に移行する。この場合、目標回転周波数ftがこれから周波数範囲を通過する。目標回転周波数ftが上限周波数以下である場合(No)にはステップS3に移行する。
ステップS3では、設定された目標回転周波数ftが周波数範囲に含まれているか否かを、制御部5が判定する。目標回転周波数ftが、周波数範囲に含まれている場合(Yes:fs−Δf1≦ft≦fs+Δf2)にはステップS4に移行し、周波数範囲に含まれていない場合(No:fs−Δf1>ft,ft>fs+Δf2)にはステップS1に移行する。
ステップS4(設定された目標回転周波数ftが周波数範囲に含まれている場合)には、制御部5が目標回転周波数ftを下限周波数より低い周波数に変更して、目標回転周波数ftが周波数範囲に入らないよう回避する。
上記ステップS1(Yes)、S2(No)、S3(Yes)、S4の順に実行される処理は、上記(C)の処理に相当する。
ステップS5では、電流値Im<電流値Ith(=Imax−I_add*)であるか否かを制御部5が判定し、電流値Im<電流値Ithである場合(Yes)にはステップS6に移行し、電流値Im≧電流値Ithである場合(No)にはステップS4に移行する。すなわち、目標回転周波数ftが上限周波数より高く設定され、かつ電流指令値I1*に余裕があるか否かを、制御部5が判定する。余裕がある場合(Yes)にはステップS6に移行し、余裕がない場合(No)にはステップS4に移行する。
上記ステップS1(Yes)、S2(Yes)、S5(No)、S4の順に実行される処理は、上記(B)の処理に相当する。
ステップS6では、目標回転周波数ftが上限周波数より高く、電流指令値I1*に余裕がある場合、制御部5が電流指令値I1*に追加電流指令値I_add*を印加する。
ステップS7では、目標回転周波数ftが上限周波数であるか否かを、制御部5が判定し、上限周波数を超えている場合(Yes)にはステップS8に移行し、上限周波数を超えていない場合(No)にはステップS6に移行し、追加電流指令値I_add*の印加を継続する。
ステップS8では、目標回転周波数ftが周波数範囲を通過したのち、制御部5が追加電流指令値I_add*の印加を停止する。
上記ステップS1(Yes)、S2(Yes)、S5(Yes)、S6、S7、S8の順に実行される処理は、上記(A)の処理に相当する。
(A)の処理について説明する。
図5は、(A)の処理のタイムチャートを示す図である。図5のAの縦軸は目標回転周波数が示され、図5のBの縦軸は軸振動幅が示され、図5のCの縦軸は電流指令値が示されている。図5のA、B、Cの横軸には時間が示されている。
時間t1において、下限周波数(図5のfs−Δf1)より低い周波数の目標回転周波数ftで運用されているときに、上限周波数(図5のfs+Δf2)より高い周波数に設定がされた場合(ステップS2:Yes)、電流指令値I1*に余裕があれば(ステップS5:Yes)、周波数範囲を速やかに通過させるため、時間t2からt3において、電流指令値I1*に追加電流指令値I_add*(実線501)を印加する(ステップS6)。図5のCの時間t2からt3に示す電流指令値I1*+I_add*(実線502)を参照。なお、図5のCの電流指令値I1*における時間t2からt3に示す破線504はI_add*をしない場合の経過を示している。
このとき、図5のBの時間t2からt3において、回転軸203の軸振動幅が大きくなるが、所定時間内(図5の時間t2からt3)に周波数範囲を速やかに通過させているため、クリアランス限界を超えない。しかし、所定時間内において、従来のように図5のCに示す電流指令値I1*のみを用いた処理を実行した場合には、図5のBに示したクリアランス限界に達してしまう(破線503)。すなわち、電動過給機4に設けられているインペラ204とハウジング200が接触するなどの不具合が発生する。
続いて、図5の時間t3において、周波数範囲を通過する(ステップS7:Yes)と、追加電流指令値I_add*の印加を停止する(ステップS8)。
なお、減速している場合は、減速度Reが所定値Rth(第二の所定値)以上である場合(条件2)に、回転軸203の共振周波数fsを含む所定の周波数範囲に留まらないように、制御部5は、目標回転周波数ftを周波数範囲から速やかに通過させる処理、あるいは、周波数範囲を回避させる処理を実行する。
上記(D)の処理で示したように、電流指令値I1*から削減電流指令値I_sub*を減算して電流指令値I2*を生成し、周波数範囲を通過させ、通過したのちは、削減電流指令値I_sub*を停止させる。設定された目標回転周波数ftが上限周波数より低い場合(周波数範囲を通過する設定がされ場合)、電流指令値I1*を所定量下げた電流指令値I2*を生成し、目標回転周波数ftを周波数範囲から速やかに通過させる。
また、上記(E)の処理で示したように、設定された目標回転周波数ftが周波数範囲に含まれる場合、目標回転周波数ftを下限周波数より低い周波数になるように目標回転数Ntを設定して、目標回転周波数ftが周波数範囲に入らないよう回避する。
実施の形態によれば、(A)目標回転周波数ftが上限周波数より高く設定され(周波数範囲を通過する設定がされ)、かつ電流指令値I1*に余裕がある場合、電流指令値I1*に追加電流指令値I_add*を印加することで(トルク電流を所定量増加)、目標回転周波数ftを周波数範囲から速やかに通過させることができる。
(B)目標回転周波数ftが上限周波数より高く設定され、かつ電流指令値I1*に余裕がない場合、目標回転周波数ftを下限周波数より低い周波数になるように目標回転数Ntを設定することで、目標回転周波数ftが周波数範囲に入らないよう回避することができる。
(C)目標回転周波数ftが周波数範囲に含まれる場合、目標回転周波数ftを下限周波数より低い周波数になるように目標回転数Ntを設定することで、目標回転周波数ftが周波数範囲に入らないよう回避することができる。
(D)目標回転周波数ftが上限周波数より低く設定された場合(周波数範囲を通過する設定がされた場合)、電流指令値I1*を削減電流指令値I_sub*だけ削減することで(トルク電流を所定量削減)、目標回転周波数ftを周波数範囲から速やかに通過させることができる。
(E)目標回転周波数ftが周波数範囲に含まれる場合、目標回転周波数ftを下限周波数より低い周波数になるように目標回転数Ntを設定することで、目標回転周波数ftが周波数範囲に入らないよう回避することができる。
その結果、電動過給機の回転軸の軸振動の励振を抑制することができる。また、電動過給機に設けられているインペラとハウジングが接触するなどの不具合を抑制することができる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 装置、
2 内燃機関、
3 過給機、
4 電動過給機、
5 制御部、
6 オルタネータ、
7 第一の電池、
8 DC/DCコンバータ、
9 圧縮機、
10 電動機、
11 インバータ、
12 第二の電池
13 振動抑制部、
14 配管、
15 出力軸、
16 駆動輪、
17 バルブ、
200 ハウジング、
201 ロータ、
202 ステータ、
203 回転軸、
204 インペラ、
205、206 ベアリング部、
301、303 演算部、
302 パルス制御部、

Claims (8)

  1. 車両に搭載される電動過給機を駆動させるインバータと、
    前記電動過給機の回転軸の目標回転周波数を、前記回転軸の共振周波数を含む所定の周波数範囲に留まらないように前記周波数範囲を通過、あるいは、前記周波数範囲を回避、させる制御を前記インバータにさせる制御部と、
    を備えることを特徴とする電動過給機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、前記回転軸の回転の加速度が第一の所定値以下である場合、または、減速度が第二の所定値以上である場合、前記制御を実行する、
    ことを特徴とする電動過給機の制御装置。
  3. 請求項2に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、現在の前記目標回転周波数が前記周波数範囲より低い場合に、前記目標回転周波数が前記周波数範囲の上限周波数より高く設定され、かつ計測したトルク電流が所定電流値より低い場合に、前記トルク電流を所定量増加させる、ことを特徴とする電動過給機の制御装置。
  4. 請求項3に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、前記目標回転周波数が、前記周波数範囲を通過したのち、前記トルク電流の前記所定量の増加を停止させる、ことを特徴とする電動過給機の制御装置。
  5. 請求項3または4に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、前記トルク電流が前記所定電流値以上の場合、前記目標回転周波数を前記周波数範囲の下限周波数より低い周波数に設定する、ことを特徴とする電動過給機の制御装置。
  6. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、前記目標回転周波数が前記周波数範囲に含まれる場合、前記目標回転周波数を前記周波数範囲の下限周波数より低い周波数に設定する、ことを特徴とする電動過給機の制御装置。
  7. 請求項5および6に記載の電動機の制御装置であって、
    前記目標回転周波数が前記下限周波数より低い周波数に、前記制御部により設定された場合、前記電動過給機の出力の低下に応じて、前記電動過給機が補助する、内燃機関および前記内燃機関から排出される排気を利用して前記内燃機関に空気を送り込む過給機は、前記低下を補うために前記内燃機関および前記過給機それぞれの出力を変化させる、ことを特徴とする電動過給機の制御装置。
  8. 請求項3または4に記載の電動機の制御装置であって、
    前記トルク電流が前記所定電流値以上の場合に、前記制御部により、前記目標回転周波数が前記周波数範囲の上限周波数より高い周波数に設定された場合、前記電動過給機の出力に応じて、前記電動過給機が補助する、内燃機関および前記内燃機関から排出される排気を利用して前記内燃機関に空気を送り込む過給機はそれぞれの出力を変化させる、ことを特徴とする電動過給機の制御装置。
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