JP2016070037A - ドアラッチ装置の取付構造 - Google Patents

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JP2016070037A JP2014203773A JP2014203773A JP2016070037A JP 2016070037 A JP2016070037 A JP 2016070037A JP 2014203773 A JP2014203773 A JP 2014203773A JP 2014203773 A JP2014203773 A JP 2014203773A JP 2016070037 A JP2016070037 A JP 2016070037A
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寅孝 長濱
Torataka Nagahama
寅孝 長濱
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Abstract

【課題】ラッチケースをインナパネルに取り付ける作業の効率を高める。
【解決手段】ラッチケース18の筒状壁38の位置をインナパネル14の係合溝60の案内溝部6004の位置に合わせ、ラッチケース18の第1の壁部20をラッチリンホース48のインナパネル14の後壁部1402に向けて移動させる。案内溝部6004により筒状壁38の上下位置が規制され、インナパネル14とドアラッチ装置10との相対的な上下位置関係が定められていく。ピン56の先端の位置までラッチケース18の第1の壁部20が到達しピン56の先端と保持孔30との位置が合わせられる。ラッチケース18をさらに移動させていくと、ピン56の全長が保持孔30に嵌合され、ねじ挿通孔54、55とねじ孔28とが位置決めされ、ラッチケース18は、インナパネル14側に仮保持された状態となる。
【選択図】図4

Description

本発明は自動車用ドアのドアラッチ装置の取付構造に関する。
自動車のドアには、ドアを閉鎖状態に保持するためのドアラッチ装置が設けられている。
ドアラッチ装置は、ドア本体のインナパネルに取着されるラッチケースと、ラッチケースに収容され、車体のドア開口部の後縁部に設けられたストライカに係脱するラッチ部材などを備えている。
そして、ラッチケースには取り付け用の複数のねじ孔が形成され、インナパネルにはこれら複数のねじ孔に対応する複数のねじ挿通孔が形成されている。
ラッチケースのインナパネルへの取着は、ねじを、インナパネルの複数のねじ挿通孔を介してラッチケースの複数のねじ孔に締結することでなされる。
特開2013−49966号公報
上記従来構造では、ラッチケースのインナパネルへの取着に際して、インナパネルの各ねじ挿通孔とラッチケースの各ねじ孔とが合致するように、ラッチケースの位置決めを行なう必要がある。さらに、このように位置決めした状態を維持しつつ、ねじをねじ挿通孔に挿通し、ねじ孔に締結する必要がある。
しかしながら、ラッチケースを保持しつつ目視によって複数のねじ挿通孔と複数のねじ孔とを位置決めすること、また、その位置決めした状態を維持しつつねじをねじ挿通孔に挿通してねじ孔に結合する作業は容易ではなく、ラッチケースをインナパネルに取り付ける作業は効率が低いものとなっており、何らかの改善が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ラッチケースをインナパネルに取り付ける作業の効率を高める上で有利な自動車用ドアのドアラッチ装置の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車両用ドアのインナパネル後端に設けられ、車体側のストライカに係脱可能とされたドアラッチ装置の取付構造であって、前記インナパネルは、車両前後方向に延在される側壁部と、側壁部の後端から車幅方向に延在される後壁部とを有し、前記側壁部には、前記ドアラッチ装置が係合されてドアラッチ装置の車両上下方向での位置および車両前後方向での位置を規制する係合溝が設けられ、前記後壁部には、前記ドアラッチ装置を固定するためのねじが挿通されるねじ挿通孔とともに、前記側壁部に沿って車両前方に突出されてドアラッチ装置に嵌合されるピンが設けられ、前記ドアラッチ装置は、前記インナパネルに取り付けられた状態で前記後壁部に重ねられる第1の壁部と、前記側壁部と重ねられる第2の壁部とを有し、前記第1の壁部には、前記ねじが螺合されるねじ孔が設けられるとともに、前記ピンが嵌合される保持孔が設けられ、前記第2の壁部には、前記係合溝に係合される係合部が設けられ、前記係合部を前記係合溝に係合させることで前記ピンと前記保持孔とが嵌合され、前記ねじ挿通孔と前記ねじ孔とが位置決めされた状態で前記ドアラッチ装置がインナパネルに仮保持されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記係合溝は、前記係合部が係合保持される嵌合孔部と、前記嵌合孔部に連通されて前記インナパネルの後壁部から離れる方向に延在され、前記係合部を前記嵌合孔部に案内する案内溝部とを有し、前記案内溝部は、前記係合部が前記嵌合孔部に係合される直前に、前記ピンと前記保持孔との位置が合わせられるように、前記係合部の上下方向での位置を規制して前記インナパネルに対する前記ドアラッチ装置の相対位置を規制することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記ドアラッチ装置の第2の壁部には、コネクタが連結されるコネクタ用開口が設けられると共に前記コネクタ用開口の周囲を囲むように筒状に突設された筒状壁が設けられ、前記筒状壁が前記係合部として前記係合溝に係合されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記インナパネルの前記ドアラッチ装置が固定される部位には、ラッチリンホースが取着されており、前記ドアラッチ装置の前記第1の壁部は、ラッチリンホースを介在させた状態で前記インナパネルの前記後壁部に固定されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ピンが保持孔に嵌合され、筒状壁と係合溝が係合することで、ラッチケースをインナパネルに取り付けるためのねじ挿通孔とねじ孔とが位置決めされ、この位置決めされた状態でラッチケースがインナパネルで仮保持される。
したがって、ねじを用いたラッチケースのインナパネルへの取り付け作業を簡単に行なえ、ラッチケースの取り付けの作業の効率を高める上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、ラッチケースのインナパネルへの取り付け時、ピンの先端が保持孔に嵌合する前に案内溝部に係合部を係合することで、案内溝部の延在方向と直交する方向におけるラッチケースとインナパネルとの位置決めを行なうことができる。そのため、ラッチケースを案内溝部に沿って係合させる過程でピンに対して保持孔の位置を容易に合わせることができるので、保持孔へのピンの嵌合を簡単に行なえ、ラッチケースの取り付けの作業の効率をより高める上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、コネクタ用開口への雨水等の侵入を防止するための筒状壁を係合部として利用し、かつ位置決め部材として兼用したので、ドアラッチ装置の構造を大きく変更することなく簡素な構成で、ドアラッチ装置をインナパネルに仮保持させる機能を持たせることが出来る。
請求項4記載の発明によれば、インナパネルにラッチケースを取り付ける場合に比べ、ラッチケースの取り付け強度を高める上で有利となる。
実施の形態に係るドアラッチ装置がドア本体に組み込まれた状態を車室外から見た図である。 実施の形態に係るドアラッチ装置がドア本体に組み込まれた状態を車室側から見た図である。 実施の形態に係るドアラッチ装置がドア本体に組み込まれた状態を示す斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 実施の形態に係るドアラッチ装置を示す斜視図である。 ラッチリンホースの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、本実施の形態では、自動車用ドアのドアラッチ装置10が、自動車の前方から見て右側のドア、すなわちサイドドア12に組み込まれている場合について説明する。
ドア12は、不図示の車両の側部の乗降口を開閉するものであり、ドア12は、ドア本体12Aと、ドア本体12Aの上部に設けられ窓開口を形成する窓枠部12Bと、昇降することで窓開口を開閉するウインドガラス12Cとを含んで構成されている。
ドア本体12Aおよび窓枠部12Bは、車幅方向内側の面を形成する金属製のインナパネル14と、車幅方向外側の面を形成する金属製のアウタパネル16とが重ね合わされることで一体的に構成されている。
本実施の形態では、車両前後方向におけるドア本体12Aの前端が不図示の車体に不図示のヒンジを介して揺動可能に取着されている。そして、開放端であるドア本体12Aの後端には、ドアラッチ装置10が設けられている。
図3、図4に示すように、ドアラッチ装置10は、車体フレームに設けられたストライカ2に係脱し、ストライカ2に係合することでドア12により乗降口を閉塞した状態を維持し、または、乗降口を閉塞した状態をロックするものである。
ドアラッチ装置10は、例えば、ラッチ部材26、不図示のラッチポール部材、ラッチポール部材を作動させるための不図示のアクチュエータなどを含んで構成され、ドアラッチ装置10には従来公知の様々な構造が採用可能である。なお、ドアラッチ装置10は、ドア本体12Aのインナパネル14の後端において、車両前後方向に延在される側壁部1401と、車幅方向に延在する後壁部1402との角部に設けられている。
図4、図5に示すように、ドアラッチ装置10は、箱状に形成されて内部にラッチの機構部分を収容する合成樹脂製のラッチケース18を備えている。
ラッチケース18は、インナパネル14の側壁部1401と後壁部1402との角部の形状にあわせて互いに交差する第1の壁部20と第2の壁部22とを有している。
ラッチケース18は、第1の壁部20が車幅方向に延在し車両後方に向けられ、第2の壁部22が車両の前後方向に延在し車幅方向内側に向けられた状態でドア本体12A内に配置される。より具体的には、ラッチケース18は、第1の壁部20がインナパネル14の後壁部1402と重ねられ、第2の壁部22がインナパネル14の側壁部1401と重ねられた状態でインナパネル14に取り付けられる。
ラッチケース18の第1の壁部20には、ストライカ2が挿脱可能に形成されたストライカ挿脱溝24が設けられている。ストライカ挿脱溝24は第2の壁部22に開放状に形成され、ラッチケース18がドア本体12Aに取り付けられた状態で、ストライカ挿脱溝24は車幅方向に延在する。ストライカ挿脱溝24には、ドア12の開閉時にストライカ2が進入退出し、ストライカ挿脱溝24内にはストライカ2に係脱するラッチ部材26が位置している。
第1の壁部20には、ラッチケース18を、ドア本体12Aをなすインナパネル14に取り付けるためのねじが螺合されるねじ孔28が2つ形成されている。
ねじ孔28は、ストライカ挿脱溝24を上下に跨いだ箇所に設けられている。
また、第1の壁部20には、インナパネル14側に設けられたピン56(図4、図6参照)に挿脱可能に嵌合しピン56を保持する保持孔30が形成されている。
本実施の形態では、第1の壁部20の大部分は、ラッチケース18に一体的に結合された金属板製のラッチベース32で構成されており、このラッチベース32に2つのねじ孔28と保持孔30とが設けられている。
保持孔30は、第1の壁部20の凹部に組み込まれたゴム製あるいは合成樹脂製のグロメット34で構成されている。
また、ストライカ挿脱溝24は第1の壁部20とラッチベース32とにわたって設けられている。
図4、図5に示すように、第2の壁部22は、第1の壁部20に直角に交わる第1の面2202と、第1の壁部20から離れた第1の面2202の端部から次第に車幅方向内側に膨出する傾斜面2204と、傾斜面2204の端部に続く第2の面2206とを有している。
第2の面2206には、ラッチケース18に収容されたアクチュエータに電力や制御信号を供給するケーブルのコネクタが接続されるコネクタ用開口36が設けられ、コネクタ用開口36の周囲には、コネクタ用開口36の周囲を囲む筒状の筒状壁38が突設されている。筒状壁38は、後述するインナパネル14の係合溝60に係合する係合部を構成しており、インナパネル14を車外側から車内側へ貫通した状態で係合溝60に係合される。
第2の面2206上で第1の壁部20から離れた筒状壁38の箇所から、第1の壁部20から離れる方向に延在する膨出部40が設けられている。
膨出部40が第2の面2206から膨出する高さは、インナパネル14の厚さと同一の寸法である。
膨出部40が筒状壁38に接続する部分の幅は、筒状壁38の外径よりも小さい寸法で形成され、膨出部40の幅は筒状壁38から離れるにつれて次第に大きくなる寸法で形成されている。
なお、図2に示すように、筒状壁38の周囲で膨出部40を除く第2の面2206の箇所に防水パッキン42が取着されている。防水パッキン42は、第2の壁部22とインナパネル14の側壁部1401との間を液密にシールすることで雨水が係合溝60から車室側へ侵入するのを防止するとともにコネクタ用開口36が被水するのを防止している。
図3、図4に示すように、インナパネル14は、車幅方向を向いて車両前後方向に延在するドア本体12Aの側面を構成する側壁部1401と、ドア本体12Aの後端で車両前後方向を向いて車幅方向に延在する後壁部1402とを備えている。
後壁部1402には、ラッチケース18のねじ孔28に対応した位置にねじが挿通されるねじ挿通孔54が貫通形成されている。
また、後壁部1402には、ラッチケース18のストライカ挿脱溝24をインナパネル14の外部に露出させるためのラッチ用開口44が形成されている。このラッチ用開口44は、側壁部1401に向けて開放状に形成されている。
さらに、本実施の形態では、図4,図6に示すように、ラッチケース18の取り付け強度を高めるため、インナパネル14のラッチケース18が固定される部位には、金属製のラッチリンホース48が溶接により取着されている。
ラッチリンホース48は、後壁部1402に取着された第1の板部50と、側壁部1401に取着された第2の板部52とを有している。
つまり、ラッチケース18がインナパネル14に取り付けられた状態では、ラッチケース18の第1の壁部20がラッチリンホース48の第1の板部50を介在させた状態でインナパネル14の後壁部1402に重ねられ、ラッチケース18の第2の壁部22がラッチリンホース48の第2の板部52を介在させた状態でインナパネル14の側壁部1401に重ねられる。
第1の板部50には、インナパネル14のねじ挿通孔54の位置に合わせてねじ挿通孔55が貫通形成されている。
また、第1の板部50には、保持孔30と係脱可能に嵌合するピン56が車両前方側に向かって突設されている。ピン56は、インナパネル14の側壁部1401に沿って平行に延設されている。
また、第1の板部50には、ストライカ挿脱溝24をインナパネル14の外部に露出させるために、インナパネル14のラッチ用開口44の位置に合わせて開口部58が形成されている。この開口部58は、第2の板部52に向けて開放状に形成されている。
第2の板部52は、ラッチケース18の第2の壁部22の傾斜面2204に重ねられず、第1の面2202のみに重ねられる大きさで形成されている。
なお、本実施形態では、ピン56がラッチリンホース48から突設されているが、インナパネル14から突設される構造であってもよい。この場合、ラッチリンホース48にピン56を貫通される貫通孔が形成される。また、ラッチリンホース48を設けない場合でもインナパネル14からピン56が突設される。
図3に示すように、インナパネル14の側壁部1401には、ラッチケース18の筒状壁38と係合される係合溝60が設けられている。
係合溝60は、ラッチケース18の筒状壁38の外径とほぼ同寸法に形成された嵌合孔部6002と、嵌合孔部6002に連通しインナパネル14の後壁部1402から離れる方向(車両前方側)に延びてインナパネル14の側壁部1401に形成された作業用開口46に開放される案内溝部6004とを有している。
案内溝部6004は、作業用開口46に開放された前端部ではラッチケース18の筒状壁38の外径よりも大きい寸法の幅を有し、幅は、嵌合孔部6002に至るにつれて次第に小さくなり、嵌合孔部6002に連通する箇所で筒状壁38の外径よりも小さい寸法で形成されている。
嵌合孔部6002は、筒状壁38が嵌り込んだ状態で、同筒状壁38を係合保持し、インナパネル14に対するラッチケース18(ドアラッチ装置10)の車両上下方向および車両前後方向での相対位置を規制する。そして、筒状壁38を嵌合孔部6002に係合することで、ラッチリンホース48のピン56がラッチケース18の保持孔30に嵌合される仕組みとされている。
案内溝部6004は、ラッチケース18の筒状壁38を嵌合孔部6002に案内する溝であり、筒状壁38を案内溝部6004に沿って車両後方側にスライドさせることで嵌合孔部6002に案内する。案内溝部6004は、嵌合孔部6002と連通する直前の部位で係合部である筒状壁38の位置が案内溝部6004の延在方向と直交する方向(上下方向)で規制されるよう形成されている。つまり、インナパネル14に対するラッチケース18(ドアラッチ装置10)の上下方向での位置を規制するように形成されており、筒状壁38を嵌合孔部6002に係合する直前でピン56に対して保持孔30の位置が合致するように図られている。これにより、ピン56の保持孔30への嵌合を簡単に行うことできる。
インナパネル14とラッチリンホース48とは、互いに重ねて取着された状態でねじ挿通孔54とねじ挿通孔55とが合致するように設けられている。
そして、筒状壁38と嵌合孔部6002とが係合され、ピン56が保持孔30に嵌合することでねじ挿通孔54、55とねじ孔28とが位置決めされる。
本実施の形態では、案内溝部6004はその内側に膨出部40が係合される大きさで形成されている。言い換えると、膨出部40は、案内溝部6004の形状に合致するように、前端部では筒状壁38の外径よりも大きい寸法の幅を有し、筒状壁38に至るにつれて次第に小さくなり、筒状壁38に繋がる箇所で筒状壁38の外径よりも小さい寸法で形成されている。膨出部40は、嵌合孔部6002に筒状壁38が嵌合し、案内溝部6004に膨出部40が係合した状態で、その外面がインナパネル14の外面と面一となるよう形成されている。
次に、ドアラッチ装置10のドア本体12A(インナパネル14)への組み付けについて説明する。
作業者は、ドアラッチ装置10のラッチケース18を把持し、インナパネル14の側壁部1401の作業用開口46からドアラッチ装置10をインナパネル14の車外側、すなわちドア本体12A内に挿入する。そして、ラッチケース18の第1の壁部20をラッチリンホース48の第1の板部50に対向させると共に、ラッチケース18の第2の壁部22をラッチリンホース48の第2の板部52およびインナパネル14の側壁部1401に対向させる。このときラッチケース18の筒状壁38は、側壁部1401の作業用開口46内に位置して車内側に突出された状態とされる。
そして、ラッチケース18の筒状壁38の位置をインナパネル14の側壁部1401に形成された係合溝60の案内溝部6004の位置に合わせ、ラッチケース18の第2の壁部22をインナパネル14の側壁部1401およびラッチリンホース48の第2の板部52に当てつけつつ、ラッチケース18の第1の壁部20をラッチリンホース48のインナパネル14の後壁部1402(ラッチリンホース48の第1の板部50)に向けて移動させる。
この移動により、まず、筒状壁38が、筒状壁38の外径よりも大きい寸法の案内溝部6004の端部の内側に挿入され、さらなる移動により、幅が次第に小さくなる案内溝部6004により筒状壁38の上下位置が規制され、インナパネル14とドアラッチ装置10(ラッチケース18)との相対的な上下位置関係が定められていく。
さらなる移動により、ピン56の先端の位置までラッチケース18の第1の壁部20が到達したならば、ピン56の先端と保持孔30との位置が合わせられる。ピン56と保持孔30との位置合わせは、案内溝部6004により、インナパネル14とラッチケース18との相対的な上下位置関係が定められているため、簡単になされる。さらに、ラッチケース18の第1の壁部20をラッチリンホース48の第1の板部50に向けてさらに移動させていくと、保持孔30内にピン56が挿入されていく。
やがて、ラッチリンホース48のピン56の全長が保持孔30内に嵌合され、筒状壁38が嵌合孔部6002に係合保持される。
ピン56の全長が保持孔30に嵌合され、筒状壁38と嵌合孔部6002が係合した状態で、ねじ挿通孔54、55とねじ孔28とが位置決めされ、ラッチケース18は、インナパネル14側に仮保持された状態となる。
この状態で作業者は、ラッチケース18から手を離しても、ラッチケース18はインナパネル14から落下せず、また、ねじ挿通孔54、55とねじ孔28とが位置決めされた状態が保持される。
ここで作業者は、ねじ4をねじ挿通孔54、55からねじ孔28に挿通して螺合することにより、ドアラッチ装置10のドア本体12Aへの組み付けが完了する。
上記説明したように本実施の形態によれば、インナパネル14およびラッチリンホース48のねじ挿通孔54、55とラッチケース18のねじ孔28とが位置決めされた状態でラッチケース18がインナパネル14で仮保持されるので、ねじ4を用いたドアラッチ装置10(ラッチケース18)のインナパネル14への取り付け作業を簡単に行なえ、ドアラッチ装置10の取り付けの作業の効率を高めることができる。
また、コネクタ用開口36への雨水の侵入を防止するための筒状壁38を係合部として利用し、かつ位置決め部材として兼用したので、ドアラッチ装置10(ラッチケース18)の構造を大きく変更することなく簡素な構成で、ドアラッチ装置10をインナパネル14に仮保持させる機能を持たせることが出来る。
また、本実施の形態によれば、ラッチケース18のインナパネル14への取り付け時、案内溝部6004が、ピン56の先端が保持孔30に嵌合する前に筒状壁38に係合し、上下方向におけるラッチケース18とインナパネル14との位置決めを行なうので、ピン56と保持孔30との位置合わせを簡単に行なえる。そのため、ラッチケース18をインナパネル14へ仮保持させる際のピン56の保持孔30への嵌合を簡単に行なうことができ、ラッチケース18の取り付けの作業の効率をより一層高めることができる。
なお、ラッチリンホース48を省略しインナパネル14にピン56を直接設けてもよいが、本実施の形態のようにラッチリンホース48を設けると、ラッチケース18の取り付け強度を高めることができる。
2 ストライカ
10 ドアラッチ装置
12A ドア本体
14 インナパネル
18 ラッチケース
1401 後壁部
1402 側壁部
20 第1の壁部
22 第2の壁部
24 ストライカ挿脱溝
26 ラッチ部材
28 ねじ孔
30 保持孔
36 コネクタ用開口
38 筒状壁(係合部)
44 ラッチ用開口
46 作業用開口
48 ラッチリンホース
50 第1の板部
52 第2の板部
54 ねじ挿通孔
55 ねじ挿通孔
56 ピン
58 開口部
60 係合溝

Claims (4)

  1. 車両用ドアのインナパネル後端に設けられ、車体側のストライカに係脱可能とされたドアラッチ装置の取付構造であって、
    前記インナパネルは、車両前後方向に延在される側壁部と、側壁部の後端から車幅方向に延在される後壁部とを有し、
    前記側壁部には、前記ドアラッチ装置が係合されてドアラッチ装置の車両上下方向での位置および車両前後方向での位置を規制する係合溝が設けられ、
    前記後壁部には、前記ドアラッチ装置を固定するためのねじが挿通されるねじ挿通孔とともに、前記側壁部に沿って車両前方に突出されてドアラッチ装置に嵌合されるピンが設けられ、
    前記ドアラッチ装置は、前記インナパネルに取り付けられた状態で前記後壁部に重ねられる第1の壁部と、前記側壁部と重ねられる第2の壁部とを有し、
    前記第1の壁部には、前記ねじが螺合されるねじ孔が設けられるとともに、前記ピンが嵌合される保持孔が設けられ、
    前記第2の壁部には、前記係合溝に係合される係合部が設けられ、
    前記係合部を前記係合溝に係合させることで前記ピンと前記保持孔とが嵌合され、前記ねじ挿通孔と前記ねじ孔とが位置決めされた状態で前記ドアラッチ装置がインナパネルに仮保持される
    ことを特徴とするドアラッチ装置の取付構造。
  2. 前記係合溝は、前記係合部が係合保持される嵌合孔部と、前記嵌合孔部に連通されて前記インナパネルの後壁部から離れる方向に延在され、前記係合部を前記嵌合孔部に案内する案内溝部とを有し、
    前記案内溝部は、前記係合部が前記嵌合孔部に係合される直前に、前記ピンと前記保持孔との位置が合わせられるように、前記係合部の上下方向での位置を規制して前記インナパネルに対する前記ドアラッチ装置の相対位置を規制する
    ことを特徴とする請求項1記載のドアラッチ装置の取付構造。
  3. 前記ドアラッチ装置の第2の壁部には、コネクタが連結されるコネクタ用開口が設けられると共に前記コネクタ用開口の周囲を囲むように筒状に突設された筒状壁が設けられ、
    前記筒状壁が前記係合部として前記係合溝に係合される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のドアラッチ装置の取付構造。
  4. 前記インナパネルの前記ドアラッチ装置が固定される部位には、ラッチリンホースが取着されており、
    前記ドアラッチ装置の前記第1の壁部は、ラッチリンホースを介在させた状態で前記インナパネルの前記後壁部に固定される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のドアラッチ装置の取付構造。
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