JP2016069717A

JP2016069717A - 防錆剤の除去方法

Info

Publication number: JP2016069717A
Application number: JP2014203343A
Authority: JP
Inventors: 佐藤　淳一; Junichi Sato; 淳一佐藤
Original assignee: Toyota T&S Construction Co Ltd
Current assignee: Toyota T&S Construction Co Ltd
Priority date: 2014-10-01
Filing date: 2014-10-01
Publication date: 2016-05-09

Abstract

【課題】防錆剤を容易に除去することができる防錆剤の除去方法を提供する。【解決手段】コンクリートを打設する際に用いる金属製の型枠１の表面１ａに付着した防錆剤２を除去する方法であって、前記付着した防錆剤２の表面にイソプロピルアルコールを塗布した後に、前記イソプロピルアルコールの揮発を抑制する揮発抑制部材４で、前記イソプロピルアルコールを塗布した部分を覆い、その後、所定の時間を経過後に、前記防錆剤２を取り除く。【選択図】図１

Description

本発明は、防錆剤の除去方法、より詳しくは、コンクリートを打設する際に用いる金属製の型枠の表面に付着した防錆剤の除去方法に関する。

従来、プレキャストコンクリートなどのコンクリート部材を製造する際に用いる金属製の型枠を保管する際には、さびの発生等を防止するために、液状ゴム系剥離塗料であるスチレン−エチレン／ブチレン−スチレンブロック共重合体（株式会社トリスミ商品名：シールピール＃７０００）を型枠のコンクリート打設側面に塗布している。

そして、前記型枠の使用時には、製造したコンクリート部材に防錆剤が付着しないように、防錆剤を除去してからコンクリートを打設してコンクリート部材の製造を行っている。

前記防錆剤であるスチレン−エチレン／ブチレン−スチレンブロック共重合体の除去方法としては、この防錆剤は一体に皮膜状になっているが、それを端部からめくり取ることが困難であることから、ケレンやかわすき等でそぎ落としたり、サンダー等で削り取って除去している。

しかし、この前記除去作業には時間がかかるという問題がある。また、防錆シンナーを使用した場合にも、再付着等が生じて、容易に綺麗に取り除くことができないという問題がある。

そこで、本発明は、前記防錆剤を容易に除去することができる防錆剤の除去方法を提供することを目的とするものである。

前記の課題を解決するために、請求項１記載の発明は、コンクリートを打設する際に用いる金属製の型枠の表面に付着した防錆剤を除去する方法であって、
前記付着した防錆剤の表面にイソプロピルアルコールを塗布した後に、
前記イソプロピルアルコールの揮発を抑制する揮発抑制部材で、前記イソプロピルアルコールを塗布した部分を覆い、
その後、所定の時間を経過後に、前記防錆剤を取り除くことを特徴とする防錆剤の除去方法である。

請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明において、前記型枠は、プレキャストコンクリートを製造する際に用いるものであることを特徴とするものである。

本発明によれば、防錆剤の表面にイソプロピルアルコールを塗布した後に、
前記イソプロピルアルコールの揮発を抑制する揮発抑制部材で、前記イソプロピルアルコールを塗布した部分を覆い、
その後、所定の時間を経過後に、前記防錆剤を取り除くことにより、防錆剤を、容易に綺麗に除去することができ作業性を向上できる。

本発明の実施例に係る防錆剤の除去方法を説明するための図。

本発明を実施するための形態を、図に示す実施例に基づいて説明する。

プレキャストコンクリート等のコンクリート部材を製造する際に用いる金属製の型枠１は、不使用時には、図１（ａ）に示すように、コンクリートを打設する面１ａ全体に亘って、アクリル樹脂系エマルジョン、液状ゴム系剥離塗料、有機溶剤系などの防錆剤２を塗布した後に保管される。本実施例では、防錆剤２として、液状ゴム系剥離塗料であるスチレン−エチレン／ブチレン−スチレンブロック共重合体（株式会社トリスミ商品名：シールピール＃７０００）を用いた。

前記の型枠を用いて、プレキャストコンクリート等のコンクリート部材を製造する際には、前記防錆剤２を除去した後に使用する。この防錆剤２の除去方法について説明する。

型枠１の保管中は、図１（ａ）に示すように、金属製の型枠１の表面１ａ全体に亘って防錆剤２が塗布され、この防錆剤は固化し、皮膜状に形成されている。

先ず、図１（ｂ）に示すように、濃度５０〜９９％（ｗ／ｗ）のイソプロピルアルコール（ＣＨ_３ＣＨ（ＯＨ）ＣＨ_３）を、ローラ３、刷毛、スプレー等の任意の塗布手段により、防錆剤２の表面全体に亘って塗布する。

次に、図１（ｃ）に示すように、イソプロピルアルコールの揮発を抑制するビニールシートやラップ等の揮発抑制部材４で、イソプロピルアルコールを塗布した部分、本実施例においては、型枠１の表面１ａ全体を覆って養生し、所定時間、本実施例では３〜６時間放置する。

次に、図１（ｄ）に示すように、防錆剤２が劣化していることを確認した後に、ケレン６やかわすき等の除去治具を用いて、劣化した防錆剤を取り除く。前記の作業により防錆剤を容易にきれいに除去した図１（ｅ）に示すような型枠１にすることができる。なお、防錆剤が劣化していなかった場合には、再度揮発抑制部材４で覆って養生を行い、その後、前記と同様の除去作業により防錆剤を取り除く。

このように、前記従来技術の方法と比較して、容易に防錆材２を除去することができるため、作業性を向上させることができる。

１型枠
２防錆剤
４揮発抑制部材

Claims

コンクリートを打設する際に用いる金属製の型枠の表面に付着した防錆剤を除去する方法であって、
前記付着した防錆剤の表面にイソプロピルアルコールを塗布した後に、
前記イソプロピルアルコールの揮発を抑制する揮発抑制部材で、前記イソプロピルアルコールを塗布した部分を覆い、
その後、所定の時間を経過後に、前記防錆剤を取り除くことを特徴とする防錆剤の除去方法。
前記型枠は、プレキャストコンクリートを製造する際に用いるものであることを特徴とする請求項１記載の防錆剤の除去方法。