JP2016069594A - 環境浄化資材及び環境浄化方法 - Google Patents

環境浄化資材及び環境浄化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016069594A
JP2016069594A JP2014202934A JP2014202934A JP2016069594A JP 2016069594 A JP2016069594 A JP 2016069594A JP 2014202934 A JP2014202934 A JP 2014202934A JP 2014202934 A JP2014202934 A JP 2014202934A JP 2016069594 A JP2016069594 A JP 2016069594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bacteria
environmental purification
sulfur bacteria
bio
red sulfur
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014202934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6436525B2 (ja
Inventor
雅尋 吉田
Masahiro Yoshida
雅尋 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rentech Co Ltd
Original Assignee
Rentech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rentech Co Ltd filed Critical Rentech Co Ltd
Priority to JP2014202934A priority Critical patent/JP6436525B2/ja
Publication of JP2016069594A publication Critical patent/JP2016069594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6436525B2 publication Critical patent/JP6436525B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】環境への負担が少なく、充分な浄化効果が得られる環境浄化資材及び環境浄化方法を提供する。
【解決手段】本発明を適用した環境浄化資材の一例であるバイオ製材1は、バイオ液含浸材2と、バイオゼリー3と、汚染土壌培養物4から構成される。バイオ液含浸材2は、紅色硫黄細菌、乳酸菌及び酵母菌を含んだバイオ液5を付着基材6に含浸させたものである。バイオ液5は一定濃度以上の紅色硫黄細菌を含むため、硫化水素の分解作用を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は環境浄化資材及び環境浄化方法に関する。詳しくは、環境への負担が少なく、充分な浄化効果が得られる環境浄化資材及び環境浄化方法に係るものである。
有害物質で汚染された土壌や河川等の自然環境に対して、微生物を利用して環境の改善を図る技術が知られている。例えば、汚染場所の土着微生物に酸素や栄養源を与えることで、微生物の働きを活性化させ、浄化作用を促す方法が存在する。
また、対象汚染物質の分解に効果を発揮することが予め確認されている微生物を、環境浄化資材として汚染環境に適用する方法も存在する。本方法は、前述した土着微生物を利用する方法に比べ、工期が短く、且つ、浄化精度も高いことから、より実用性の高い方法として注目されている。
対象となる環境汚染は、重油や有機塩素化合物、硫化水素による汚染等、汚染の原因となる物質によって多岐に渡る。これらの環境汚染は、人体にとって有害であるだけでなく、悪臭の発生や、河川の水が黒くなる等、嗅覚的、視覚的にも影響を及ぼしている。
とりわけ硫化水素の発生に伴う悪臭や生物に及ぼす毒性による被害が大きなものとなっている。例えば、環境中の硫化水素の濃度が高まることで、干潟のアサリが死滅するといった水産資源への影響が生じている。
こうしたなか、悪臭成分の分解を試みた環境浄化資材が提案されており、例えば、特許文献1に記載の環境浄化資材が存在する。
ここで、特許文献1には、図3に示すような環境浄化資材100が記載されている。環境浄化資材100は、平均粒径1〜20mmの凝灰岩粒101に、悪臭などの環境汚染の原因物質の分解能を有する微生物102を含浸させたものである。
また、環境浄化資材100は、微生物102を凝灰岩粒101に含浸させた後、常温常圧下で乾燥、または、温度−20℃以下、圧力107Pa以下で凍結乾燥させて製造するものとなっている。
特開2006−143974号公報
しかしながら、特許文献1に記載の環境浄化資材は、前述したように、常温常圧下で乾燥させて、または凍結乾燥させて、保存後に使用するものである。乾燥工程を経た微生物は、一時的に仮死状態となるが、中には死滅するものも生じる。この結果、使用時に生存菌数が著しく減少し、浄化作用が不充分になってしまうことがある。
また、凍結乾燥させた場合には、環境浄化資材を冷凍または冷蔵で保存する必要が生じる。また、運搬の際にも低温状態での取り扱わなければならず、使い勝手の悪いものとなってしまう。
また、環境汚染が生じた干潟等に外部から微生物資材を投入することで、その環境本来の生態系に影響を及ぼすことも懸念されている。一方、前述したように、土着の微生物に栄養源を与えて活性化させる方法は、汚染物質の分解効率の面で劣ってしまう。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、環境への負担が少なく、充分な浄化効果が得られる環境浄化資材及び環境浄化方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の環境浄化資材は、紅色硫黄細菌を含む溶液を含浸させた多孔質の付着基材と、浄化対象となる場所の土壌と紅色硫黄細菌を含む溶液を混合し、所定の期間培養した汚染土壌培養物とを備える。
ここで、紅色硫黄細菌を含む溶液によって、浄化対象となる環境中の硫化水素を減少させることが可能となる。即ち、紅色硫黄細菌が硫化水素を電子供与体として使用し、硫黄に変換させる作用により、悪臭やその毒性に起因する生物への影響を低減させることができる。紅色硫黄細菌による硫化水素の分解は光合成反応の一種であり、生育に必要なエネルギーを生じる反応となっている。
また、多孔質の付着基材によって、孔の内部に紅色硫黄細菌や土着微生物を付着させやすくなり、一定濃度の菌数を保つことができる。即ち、例えば、海の沿岸域や河川等、水の流れのある環境中でも硫化水素の分解効率を保ちやすいものとなる。
また、紅色硫黄細菌を含む溶液を含浸させた多孔質の付着基材によって、紅色硫黄細菌は湿潤状態で保持されるものとなり、乾燥による菌数低減や活性の低下が生じにくいものとなる。この結果、硫化水素の分解効率を高く保った環境浄化資材を提供することができる。
また、浄化対象となる場所の土壌と紅色硫黄細菌を含む溶液を混合し、所定の期間培養した汚染土壌培養物によって、浄化対象となる環境中に存在する土着微生物の分解能力も利用することが可能となる。また、浄化対象となる環境の土壌に高濃度に硫化水素が含まれていても、紅色硫黄細菌による分解により硫化水素の濃度が低くなり、土着微生物の活性を高めることができる。
また、付着基材が、鹿沼土、モンモリロナイト、ゼオライト、竹炭、若しくはカキ殻の中から選択される少なくとも1つの基材である場合には、微生物を付着させるための孔を有するため、紅色硫黄細菌や土着微生物を充分に付着させることが可能となる。
また、付着基材の孔の大きさが1μm〜40μmの範囲内である場合には、より一層紅色硫黄細菌及び土着微生物を孔に付着させやすいものとなる。即ち、例えば、紅色硫黄細菌の大きさが1μm〜10μmであることから、孔内部に細菌を保ちつつ、内部での細菌の運動を担保する付着基材となる。
一方、付着基材の孔の大きさが1μm未満の場合には、孔が小さすぎて紅色硫黄細菌や土着微生物を内部に保ちにくいものとなる。また、付着基材の孔の大きさが40μmを超える場合には、細菌が内部に入れるが、孔の外部にも出やすいものとなり、充分な菌数を付着させることが難しくなってしまう。
また、紅色硫黄細菌を含む溶液を寒天で固化したゼリー基材を備える場合には、より一層浄化対象となる環境中の硫化水素を減少させることが可能となる。即ち、例えば、寒天中に紅色硫黄細菌や、土着微生物の栄養となる成分を含ませておくことで、硫化水素の分解に働く菌を増殖させて、硫化水素の分解効率を高めることができる。また、寒天は微生物の作用により分解されにくい物質であるため、一定の菌数を環境浄化資材の投下位置に保持しやすいものとなる。
また、汚染土壌培養物を寒天で固化した場合には、より一層浄化対象となる環境中の硫化水素を減少させることが可能となる。即ち、例えば、寒天中に紅色硫黄細菌や、土着微生物の栄養となる成分を含ませておくことで、硫化水素の分解に働く菌を増殖させて、硫化水素の分解効率を高めることができる。また、寒天は微生物の作用により分解されにくい物質であるため、一定の菌数を環境浄化資材の投下位置に保持しやすいものとなる。
また、付着基材を寒天で固化した場合には、より一層浄化対象となる環境中の硫化水素を減少させることが可能となる。即ち、例えば、寒天中に紅色硫黄細菌や、土着微生物の栄養となる成分を含ませておくことで、硫化水素の分解に働く菌を増殖させて、硫化水素の分解効率を高めることができる。また、寒天は微生物の作用により分解されにくい物質であるため、一定の菌数を環境浄化資材の投下位置に保持しやすいものとなる。
また、紅色硫黄細菌を含む溶液は少なくとも乳酸菌及び酵母菌を含む場合には、より一層悪臭を低減させ、汚染物質の分解効率を高めることができる。即ち、乳酸菌の産生する乳酸が悪臭の原因の1つであるアンモニアを中和し、悪臭を低減させるものとなる。また、酵母菌が環境中の有機物を分解吸収し、アミノ酸を合成することで、環境中の微生物の生育を促進させるものとなる。更に、乳酸菌が河川等のヘドロの元となる細砂や微細砂をつなぐ粘着性のある有機物を分解することで、水流によるヘドロの排出を促すものとなる。
また、付着基材は鹿沼土及び竹炭である場合には、より一層紅色硫黄細菌や土着微生物の生育や作用に有利な環境とすることができる。例えば、鹿沼土は、保水性に優れる性質を有することから内部に含浸させた微生物が環境中で拡散されにくくなり、充分に保持できるものとなる。鹿沼土が水質汚濁の原因物質であるリンを吸着するため、浄化作用にも寄与するものとなる。また、竹炭は、多孔質で微生物の保持がしやすく、ミクロサイズの孔が直線状に形成されているため、微生物が内部で移動しやすく、生育に適した基材となる。また、竹炭自体は腐食しにくい物質であるため、耐久性に優れた基材となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の環境浄化資材は、紅色硫黄細菌を付着させた多孔質の付着基材と、浄化対象となる場所の土壌と紅色硫黄細菌を混合し、所定の期間培養した汚染土壌培養物とを備える。
ここで、紅色硫黄細菌を付着させた多孔質の付着基材によって、浄化対象となる環境中の硫化水素を減少させることが可能となる。即ち、紅色硫黄細菌が硫化水素を電子供与体として使用し、硫黄に変換させる作用により、悪臭やその毒性に起因する生物への影響を低減させることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の環境浄化方法は、浄化対象となる場所の土壌と紅色硫黄細菌を含む溶液を混合し、所定の期間培養する培養工程と、多孔質の付着基材に紅色硫黄細菌を含む溶液を含浸させる含浸工程と、前記培養工程の培養物と前記含浸工程を経た付着基材を浄化対象となる場所に配置する工程とを備える。
ここで、浄化対象となる場所の土壌と紅色硫黄細菌を含む溶液を混合し、所定の期間培養する培養工程によって、浄化対象となる環境中に存在する土着微生物の分解能力も利用することが可能となる。また、浄化対象となる環境の土壌に高濃度に硫化水素が含まれていても、紅色硫黄細菌による分解により硫化水素の濃度が低くなり、土着微生物の活性を高めることができる。
また、多孔質の付着基材に紅色硫黄細菌を含む溶液を含浸させる含浸工程と、培養工程の培養物と含浸工程を経た付着基材を浄化対象となる場所に配置する工程によって、浄化対象となる環境中の硫化水素を減少させることが可能となる。即ち、紅色硫黄細菌が硫化水素を電子供与体として使用し、硫黄に変換させる作用により、悪臭やその毒性に起因する生物への影響を低減させることができる。
本発明に係る環境浄化資材及び環境浄化方法は、環境への負担が少なく、充分な浄化効果が得られるものとなっている。
バイオ製材の中身を示す概略図である。 付着基材にバイオ液を含浸させる状態を示した概略図である。 従来の環境浄化資材を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、本発明の内容は以下に示す実施の形態の内容に限定されるものではなく、ここに示すものはあくまで本発明の内容を一例である。
図1に示すように、本発明を適用した環境浄化資材の一例であるバイオ製材1は、バイオ液含浸材2と、バイオゼリー3と、汚染土壌培養物4から構成される。
図2に示すように、バイオ液含浸材2は、紅色硫黄細菌、乳酸菌及び酵母菌を含んだバイオ液5を付着基材6に含浸させたものである。バイオ液5は一定濃度以上の紅色硫黄細菌を含むため、硫化水素の分解作用を有している。また、バイオ液は、市販の微生物資材を利用することができる。
紅色硫黄細菌による硫化水素の分解は、以下の反応式(1)で表されるものとなっている。これは、紅色硫黄細菌による光合成の反応であり、硫化水素を電子供与体として使用することで、生育に必要なエネルギーを生成している。また、生成した硫黄(S)は、硫黄顆粒として菌体外に放出されるものとなる。
2HS+CO→2S+HO+炭水化物・・・反応式(1)
バイオ液5は、紅色硫黄細菌としてChromatium属細菌を少なくとも1.0×103〜4cfu/mLの濃度含んでいる。また、乳酸菌数は2.5×10cfu/mLの濃度となっている。
ここで、必ずしも、紅色硫黄細菌の種類がChromatium属細菌に限定されるものではなく、硫化水素の分解能を有する紅色硫黄細菌であれば充分である。例えば、Thiocystis属細菌や、Thiocapsa属細菌等の既知の紅色硫黄細菌も採用しうる。
また、必ずしも、バイオ液2に含まれる紅色硫黄細菌の濃度が限定されるものではない。付着基材6に充分に付着でき、かつ、対象環境中で硫化水素を充分に低減できるだけの濃度に増殖可能な菌数が含まれていれば充分である。但し、対象環境での充分な増殖を担保するためのイニシャルの菌数として、1.0×103〜4cfu/mLの濃度の菌数が含まれていることが好ましい。
また、必ずしも、バイオ液2に、乳酸菌数が2.5×10cfu/mLの濃度含まれている必要はない。但し、アンモニア由来の悪臭の低減や、有機物の分解、ヘドロを減少させる観点から、乳酸菌数が2.5×10cfu/mLの濃度含まれていることが好ましい。更に、乳酸菌数は、前述の菌数以上の濃度、例えば、10cfu/mLの濃度であってもよい。
付着基材6は鹿沼土と竹炭から構成され、いずれも内部の大きさが1μm〜40μmの範囲にある孔を多数有する基材である。付着基材6は、バイオ液に含まれる紅色硫黄細菌をはじめとする微生物や、後述する汚染土壌培養物4に含まれる微生物を、その内部の多数の孔に付着可能となっている。
また、付着基材6に含まれる鹿沼土は、粒径が30〜50mmの大粒、粒径が10〜20mmの中粒及び粒径が5mm程度の小粒といった主に3種類の粒径を有するものを均等な量で配合したものとなっている。
バイオ液含浸材2は、鹿沼土や竹炭に対して、バイオ液2を含浸させたものである。ネット状の袋体7の中に鹿沼土と竹炭を入れ、所定の容器内にバイオ液を張り、その中に袋体7を一定期間含浸させる。なお、含浸後の付着基材6は内部にバイオ液2を含んだ湿潤状態となっている。
バイオ製材1では、1000mLのバイオ液5に対して、750mgの鹿沼土及び750mgの竹炭を使用する。
ここで、必ずしも、付着基材6が鹿沼土と竹炭から構成される必要はなく、鹿沼土のみ、または竹炭のみで構成されたものも採用しうる。但し、微生物を付着させる孔の大きさや形状が多様になり、より微生物の保持や増殖が容易になる点や、各々の物質としての特徴がバイオ製材1の使用に有利に働く点から、付着基材6が鹿沼土と竹炭から構成されることが好ましい。
例えば、鹿沼土は、前述したように、保水性に優れる性質を有することから内部に含浸させた微生物が環境中で拡散されにくくなり、充分に保持できるものとなる。鹿沼土が水質汚濁の原因物質であるリンを吸着するため、浄化作用にも寄与するものとなる。
更に、鹿沼土は、強い酸性土であることから、バイオ液2に含まれる乳酸菌にとって好ましい環境となり、その増殖を促すものとなる。また、火成岩であるため、腐食や雑菌の繁殖が生じにくく、汚染物質の分解に働く菌以外が優先的に増殖するコンタミネーションが起きにくい利点を有している。
また、竹炭は、前述したように、多孔質で微生物の保持がしやすく、ミクロサイズの孔が直線状に形成されているため、微生物が内部で移動しやすく、生育に適したもの基材となる。また、竹炭自体は腐食しにくい物質であるため、耐久性に優れた基材となる。
更に、竹炭にミネラルが含まれるため、ミネラルが微生物の増殖を促すものとなる。また、遠赤外線効果を有しており、例えば、土壌中に入れることで、土壌の温度をわずかに高め、土着微生物の活性化を促すことが期待される。
ここで、必ずしも、付着基材6が鹿沼土と竹炭から構成される必要はなく、その他の多孔質の物質を使用することができる。例えば、カキ殻や、モンモリロナイト、ゼオライト等を付着基材として採用することができる。
特にカキ殻は、以下の点に優れ、付着基材6としての採用することができる。
まず、カキ殻は環境中の窒素の除去効果を有しており、それ自体に汚染原因となる有機物である窒素の付着能を有している。また、丸みと凹凸を有する形状であるため、破砕して使用する際にも、微生物が付着可能な孔や空隙を多く有するものとなっている。
更に、カキ殻を700℃以上の温度で焼成して使用前処理を施すことで、汚染原因となる有機物のリンの吸着能が高まるものとなっている。更に、カキ殻が年間何万トン以上の単位で廃棄処理される物質であるため、その有効利用に繋がるものとなる。
また、必ずしも、鹿沼土は3種類の粒径のものを均等な量で配合したものとなっている必要はない。但し、付着基材6として多様な孔の大きさを有するものとなり、より一層微生物を保持しやすくなる点から、鹿沼土は3種類の粒径のものを均等な量で配合したものとされることが好ましい。
バイオゼリー3は、バイオ液含浸材2に使用するものと同一のバイオ液5に寒天を加え、ゼリー状の物質にしたものである。バイオゼリー3は、バイオ液の重量に対して重量比率で2.4%の寒天を含んでいる。
また、バイオゼリー3は、寒天の他にも、バイオ液に含まれる微生物や、汚染土壌培養物6に含まれる微生物の生育に必要な炭素源、ビタミン、無機塩類等の栄養素を含めることができる。
ここで、必ずしも、バイオ製材1にバイオゼリー3が含まれる必要はない。但し、紅色硫黄細菌を含むバイオ液2を付着基材6だけでなく、バイオゼリー3としても環境中に投下可能となり、例えば、水中等の環境でもゼリー状体の中に一定濃度の微生物数を保ちやすくなる点から、バイオ製材1にバイオゼリー3が含まれることが好ましい。また、バイオゼリー3に紅色硫黄細菌や土着微生物の増殖に寄与する栄養成分を含ませておくことで、より一層微生物による分解効率を高めることができる。
また、上記に関連して、バイオ液含浸材2や汚染土壌培養物4を寒天でゼリー状体にする構成も採用しうる。この場合には、バイオゼリー3と同様に、環境中での微生物の保持や、増殖に必要な栄養分の提供において有利な環境を創出することが可能となる。
また、バイオゼリー3に含まれる寒天の濃度は、バイオ液の重量に対して重量比率で2.4%に限定されるものではない。バイオゼリー3が使用される環境や、固化した内部に含ませる微生物の種類によって、適宜変更可能なものとなっている。
汚染土壌培養物4は、本バイオ製材1を使用する対象環境から土壌を採取して、バイオ液5を入れて培養を経たものである。即ち、汚染サイトの土壌に存在する土着微生物を含むものとなっている。
また、汚染土壌培養物4に含まれる土着微生物には、汚染サイトの汚染原因物質、例えば、硫化水素が環境中に高濃度に存在しても生育可能な菌種が存在する。換言すれば、汚染物質への耐性または分解能を有する菌種が含まれるものとなっている。
例えば、対象環境の汚泥等を採取して、バイオ液5を入れて培養すると、一定期間の培養を経たものは、紅色硫黄細菌の分解作用により、硫化水素の含有量が減少する。そして、高濃度の硫化水素中では増殖または硫化水素の分解能を充分に発揮できなかった土着微生物が活性化され、増殖可能となる。培養中に土着微生物も増殖するものとなる。
この結果、汚染土壌培養物4には、紅色硫黄細菌と土着微生物が含まれ、その両方が対象環境の硫化水素の分解に作用するものとなる。
上記で説明したバイオ製材1は、環境改善を試みたい対象の場所に投下して使用する。使用時には、バイオ液含浸材2と、バイオゼリー3と、汚染土壌培養物4を一組として、同一箇所に投下する。また、設置個所によって、適宜、バイオ液含浸材2の設置方法を工夫することができる。
バイオ液含浸材2の設置方法では、例えば、干潟に使用する際には、対象区域に杭を打ち込み、バイオ液含浸材2の袋体7を杭に結び付けて使用し、その周辺にバイオゼリー3と、汚染土壌培養物4を施用する。また、海上のカキの養殖場等でも、養殖棚にバイオ液含浸材2の袋体7を保持させて使用可能である。
また、河川等の水中で使用する際には、両沿岸からロープを張って、そのロープに一定間隔で複数のバイオ液含浸材2の袋体7を結びつけて使用することができる。更に、海底等で使用する際には、海底に沈めることが可能な重さの石にバイオ液含浸材2の袋体7を結びつけて、海底に沈めることもできる。
また、汚染土壌培養物4を施用する際には、例えば、浅瀬や干潟であれば環境中に汚染土壌培養物4を直接施用することができる。また、水中や海底等の環境であれば、目の細かい網目状の袋体に汚染土壌培養物4を入れて施用することができる。
バイオ製材1は、対象環境に投下後の1月後ぐらいで硫化水素の減少を確認することができる。また、その後も継続的に使用することで、経時的に硫化水素が減少し、投下後6月経過時にも減少効果を有するものとなっている。
また、バイオ液に乳酸菌や酵母菌を含んでいるため、悪臭の低減やその他の汚染物質の分解、また、ヘドロの減少を促すことができるものとなっている。
以上までで説明したバイオ製材1の製造手順について以下説明する。なお、以下に示す製造手順は一例である、本発明を適用した環境浄化資材の製造方法はここに示す内容に限定されるものではない。
まず、バイオ液含浸材2は、付着基材6となる鹿沼土や竹炭に対して、バイオ液5を含浸させる。前述したように、ネット状の袋体7の中に鹿沼土と竹炭を入れて、一定の深さのある容器内にバイオ液5を張り、袋体7を含浸させる。そして含浸させた状態から、バイオ液5を一定時間付着基材6に染み込ませ、湿潤状態のバイオ液含浸材2とする。
ここでは、付着基材6を一定時間バイオ液5に浸し、そのままの状態または真空状態で含浸を継続させ、湿潤状態のバイオ液含浸材2を作製する。そのままの状態の場合には、10〜20日間含浸を継続させ、バイオ液含浸材2とする。真空にする場合には、袋体7にバイオ液5を含浸させた状態で、既知の真空チャンバーの内部に入れ、10分〜1時間含浸させる。いずれの方法でも、付着基材6にバイオ液5を充分に含浸させたものをバイオ液含浸材2とする。
バイオゼリー3は、液体状のバイオ液5を寒天で固化させてゼリー状の物体にしたものである。容器に約500mLのバイオ液5を入れて、約60℃まで加温し、水に浸しておいた棒状の寒天約12gを添加する。撹拌し、寒天が溶解したところで、粗熱をとり、固化用の容器に流し込む。なお、ここでの約60℃の加温では、バイオ液5に含まれる微生物の生育には影響を与えることはない。
ここでは、約500mLのバイオ液5に対して棒状の寒天約12gを添加しているが、寒天の形状や濃度はこれに限定されるものではない。例えば、約500mLのバイオ液5に対して、粉末状の寒天を2〜3g添加しても、バイオゼリー3を作ることができる。
寒天を含んだバイオ溶液5を一定時間おくことで、ゼリー状のバイオゼリー3が形成される。バイオゼリー3の形状は、投下する環境に併せて、適宜その形状を変更させることができる。例えば、複数のブロック状のバイオゼリー3を形成することができる。
汚染土壌培養物4は、前述したように、バイオ製材1を使用する対象環境から土壌を採取して、バイオ液5を入れて培養を経たものである。以下は、汚染土壌培養物4の製造手順の一例である。
まず、対象環境から土壌を採取する。ここでは、対象環境となる海の沿岸部の汚泥をサンプル土壌として採取する。また、同環境の海水も採取する。そして、例えば、250mLの汚泥と、250mLの海水を採取し、培養用の蓋付きのガラス瓶に入れる。
また、汚泥と海水を入れたガラス瓶にバイオ液5を25mL〜75mL添加する。バイオ液5には、少なくとも、1.0×103〜4cfu/mLの濃度の紅色硫黄細菌が含まれている。
このバイオ液5の添加量は、気温に応じて増減させることができる。例えば、気温が高くなる夏場では25mLを添加し、気温が下がる冬場では75mL添加する。これにより、紅色硫黄細菌の生育を調整し、汚泥に存在する微生物の活性化により適した環境を創出することができる。
バイオ液5を添加後、ガラス瓶の蓋を閉め、嫌気状態として、約25℃の温度で培養する。培養温度は、一般的に細菌の培養に適した温度域である25℃〜37℃の範囲内であることが好ましい。また、培養期間は1週間から1か月の範囲で行うが、適宜、紅色硫黄細菌の増殖の状況に併せて設定してよい。
例えば、上記の構成であれば、ガラス瓶に入れた海水の表面に白い硫黄が浮き、汚泥表面に紅色コロニーの形成が確認される。更に培養を継続すると、汚泥及び海水表面が紅色を帯び、紅色硫黄細菌がガラス瓶内の硫化水素を分解し、充分に増殖していると判断できる。この状態で、汚染土壌培養物4とする。
以上の工程で、バイオ液含浸材2、バイオゼリー3及び汚染土壌培養物4を形成することができる。これらを合わせてバイオ製材1として、対象環境となる海の沿岸部に投下することができる。
以上までで説明した本発明を適用した環境浄化資材の一例であるバイオ製材では、以下のメリットが存在する。
まず、バイオ製材では、紅色硫黄細菌を含むバイオ液を使用することから、汚染環境中の硫化水素を効率よく分解し、その濃度を低減させることが可能となっている。
また、付着基材に微生物を保持させて、環境中で増殖させるため、継続的な使用により効果が得られるものとなっている。また、微生物を湿潤状態で使用し、乾燥保存後に使用するものではないため、分解に働く微生物の菌数の減少が生じにくいものとなっている。
更には、対象となる環境の土壌中に存在する土着微生物を利用することで、対象となる環境に負担が少なく、その場所に適した環境浄化資材と言える。
また、付着基材として竹炭やカキ殻を利用することで、微生物の分解効率を高める環境を創出しながら、本来は廃棄が予定された竹やカキ殻を有効利用することができるものとなっている。
以上のように、本発明の環境浄化資材は、環境への負担が少なく、充分な浄化効果が得られるものとなっている。
また、本発明の環境浄化方法は、環境への負担が少なく、充分な浄化効果が得られるものとなっている。
1 バイオ製材
2 バイオ液含浸材
3 バイオゼリー
4 汚染土壌培養物
5 バイオ液
6 付着基材
7 袋体

Claims (10)

  1. 紅色硫黄細菌を含む溶液を含浸させた多孔質の付着基材と、
    浄化対象となる場所の土壌と紅色硫黄細菌を含む溶液を混合し、所定の期間培養した汚染土壌培養物とを備える
    環境浄化資材。
  2. 前記付着基材は、鹿沼土、モンモリロナイト、ゼオライト、竹炭、若しくはカキ殻の中から選択される少なくとも1つの基材である
    請求項1に記載の環境浄化資材。
  3. 前記付着基材の孔の大きさが1μm〜40μmの範囲内である
    請求項1または請求項2に記載の環境浄化資材。
  4. 紅色硫黄細菌を含む溶液を寒天で固化したゼリー基材を備える
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の環境浄化資材。
  5. 前記汚染土壌培養物を寒天で固化した
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の環境浄化資材。
  6. 前記付着基材を寒天で固化した
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の環境浄化資材。
  7. 紅色硫黄細菌を含む溶液は少なくとも乳酸菌及び酵母菌を含む
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の環境浄化資材。
  8. 前記付着基材は鹿沼土及び竹炭である
    請求項2に記載の環境浄化資材。
  9. 紅色硫黄細菌を付着させた多孔質の付着基材と、
    浄化対象となる場所の土壌と紅色硫黄細菌を混合し、所定の期間培養した汚染土壌培養物とを備える
    環境浄化資材。
  10. 浄化対象となる場所の土壌と紅色硫黄細菌を含む溶液を混合し、所定の期間培養する培養工程と、
    多孔質の付着基材に紅色硫黄細菌を含む溶液を含浸させる含浸工程と、
    前記培養工程の培養物と前記含浸工程を経た付着基材を浄化対象となる場所に配置する工程とを備える
    環境浄化方法。
JP2014202934A 2014-10-01 2014-10-01 環境浄化方法 Active JP6436525B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014202934A JP6436525B2 (ja) 2014-10-01 2014-10-01 環境浄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014202934A JP6436525B2 (ja) 2014-10-01 2014-10-01 環境浄化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016069594A true JP2016069594A (ja) 2016-05-09
JP6436525B2 JP6436525B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=55864158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014202934A Active JP6436525B2 (ja) 2014-10-01 2014-10-01 環境浄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6436525B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114368842A (zh) * 2022-02-08 2022-04-19 北京建工资源循环利用投资有限公司 一种骨料净化载体的制备方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06121998A (ja) * 1992-10-12 1994-05-06 Solar Japan Kk 水圏環境の維持方法
JPH09238681A (ja) * 1996-03-05 1997-09-16 Tatsuji Kobayashi ゲル状固定化菌体
JPH09328682A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Sai Teiki 微生物資材
JPH11262798A (ja) * 1998-01-14 1999-09-28 Tetsushi Yamashita 環境改良材
JP2000063832A (ja) * 1998-08-21 2000-02-29 Kimisato Seimei Kogaku Kenkyusho:Kk 土壌改良材
JP2002186430A (ja) * 2000-12-22 2002-07-02 Toru Oki 動物用食品
JP2002192187A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Apio Club:Kk 汚染環境の処理剤
JP2003199434A (ja) * 2001-12-31 2003-07-15 Okabe Sangyo Kk 微生物応用資材

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06121998A (ja) * 1992-10-12 1994-05-06 Solar Japan Kk 水圏環境の維持方法
JPH09238681A (ja) * 1996-03-05 1997-09-16 Tatsuji Kobayashi ゲル状固定化菌体
JPH09328682A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Sai Teiki 微生物資材
JPH11262798A (ja) * 1998-01-14 1999-09-28 Tetsushi Yamashita 環境改良材
JP2000063832A (ja) * 1998-08-21 2000-02-29 Kimisato Seimei Kogaku Kenkyusho:Kk 土壌改良材
JP2002186430A (ja) * 2000-12-22 2002-07-02 Toru Oki 動物用食品
JP2002192187A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Apio Club:Kk 汚染環境の処理剤
JP2003199434A (ja) * 2001-12-31 2003-07-15 Okabe Sangyo Kk 微生物応用資材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114368842A (zh) * 2022-02-08 2022-04-19 北京建工资源循环利用投资有限公司 一种骨料净化载体的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6436525B2 (ja) 2018-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Flemming Biofilms and environmental protection
JP5591899B2 (ja) 微生物活性制御物質供給装置並びにこれを利用した環境浄化方法及びバイオリアクター
GB2431926A (en) Charred biological material carrying microbes
CN103975788B (zh) 用于土壤铬污染原位修复的微生物燃料电池盆栽及方法
CN109536173B (zh) 一种同时修复重金属和草甘膦的复合材料及其制备方法
JPWO2010103819A1 (ja) 活性化石炭粒状材を用いた窒素や燐による富栄養化汚染水の水質浄化用濾過材料およびこれを利用した浄水施設、活性化石炭微粉末をイオン交換材料として利用した汚泥処理方法および該方法を経て製造される各種リサイクル材料
CN106145375A (zh) 一种用于清除污水与复育河道的组合物的制备与应用方法
CN114988651B (zh) 微生物-光催化偶联降解材料及制备方法和废水处理方法
WO2019046882A1 (en) CAPTURE OF MERCURY GASEOUS
KR101511999B1 (ko) 수질개선방법 및 그 방법에 사용되는 수질개선용 캡슐
RU2604788C1 (ru) Способ очистки от нефти и нефтепродуктов пресноводных экосистем в условиях высоких широт
JP4945742B2 (ja) 底質改善材およびそれを用いる底質改善方法
Silvey et al. PLANKTONIC BLUE‐GREEN ALGAE: Growth and Odor‐Production Studies
JP6436525B2 (ja) 環境浄化方法
KR101349478B1 (ko) 수질정화를 위한 혼합미생물 부착형 활성탄의 제조방법
JP4719094B2 (ja) 微生物を利用したセレン酸化合物含有液の処理方法
CN114250187B (zh) 一种去除水体中tbbpa的方法、微生物菌株及微生物菌剂
RU2327649C2 (ru) Способ получения биопрепарата для восстановления водоемов, загрязненных нефтью или нефтепродуктами
CN106754513B (zh) Tx-100改性海藻酸钠包埋假单胞菌颗粒的制备及应用
JP5134200B2 (ja) 水底土壌改良剤並びにそれによる水底土壌の改良方法
CN103861865A (zh) 一种利用天然孔隙保土定植装置修复污染土壤的方法
RU2564391C1 (ru) Способ биопреобразования загрязненной почвы
RU2317162C1 (ru) Препарат для микробиологической очистки нефтяных шламов и загрязненного нефтепродуктами грунта
KR101536396B1 (ko) 메탄산화세균을 포함하는 오염물질 제거용 조성물 및 그의 용도
CN110818180A (zh) 一种微生物制剂消解黑臭河道的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6436525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250