JP2016069425A - 潤滑油用添加剤、及び潤滑油組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】灰分を増加させることなく塩基価を増加させ、かつ、高温安定性及び塩基価維持性を高くすることが可能な潤滑油用の清浄剤を提供する。【解決手段】下記の一般式(1)で表される潤滑油用添加剤。(ただし、Y1〜Y4はそれぞれ独立に水素原子又は置換基であり、これらのうち少なくとも1つはR又はORのいずれかであり、Rは、置換若しくは無置換の炭素数10〜25の脂肪族炭化水素基である。)【選択図】なし
Description
本発明は、潤滑油に使用される潤滑用添加剤、及びその添加剤を使用した潤滑油組成物に関し、例えば内燃機用に使用される潤滑用添加剤及び潤滑油組成物に関する。
従来、内燃機用潤滑油では、清浄分散剤として金属系清浄剤と無灰系分散剤が併用されている。金属系清浄剤としては、一般にアルカリ金属やアルカリ土類金属のスルホネート、フェネート、サリチレート、ホスホネートおよびこれらの過塩基価物などが用いられている。
エンジンでは、排出ガス中の窒素酸化物(NOx)および粒子状排出物(Particulate Matter;以下、“PM”ともいう)などによる環境汚染対策が重要な課題となっており、排出ガス中の窒素酸化物および粒子状排出物の削減が急務となっている。これらの対策としてNOxの削減に対しては排出ガスの再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)を高めたり、あるいは燃料噴射時期遅延などによって燃焼ピーク温度を低下させたりすることによって対応している。
エンジンでは、排出ガス中の窒素酸化物(NOx)および粒子状排出物(Particulate Matter;以下、“PM”ともいう)などによる環境汚染対策が重要な課題となっており、排出ガス中の窒素酸化物および粒子状排出物の削減が急務となっている。これらの対策としてNOxの削減に対しては排出ガスの再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)を高めたり、あるいは燃料噴射時期遅延などによって燃焼ピーク温度を低下させたりすることによって対応している。
しかしながら、燃焼ピーク温度を低下させると黒煙やPMの増加に繋がるため、排出ガス後処理装置の装着が必要となってくる。この排出ガス後処理装置にはPMトラップあるいは酸化触媒などが検討されているが、いずれもフィルター状の構造をしているため、従来のエンジン油では、油中の金属分による目詰まり(閉塞)が問題となっている。
そこで、従来、潤滑油中の金属分を低減させつつ清浄性を向上させるために、無灰系の添加剤で、清浄性や塩基価維持性を高める試みがなされている。例えば、特許文献1には、特定構造を有するアミノアルコールを潤滑油用添加剤として使用することで、潤滑油の清浄性を向上させて、金属系清浄剤の使用を削減できることが示されている。
また、特許文献2には、特定のベンゾイミダゾール系、イミダゾール系、又はテトラゾール系の化合物により、清浄性や塩基価維持性が高められることが開示されている。
また、特許文献2には、特定のベンゾイミダゾール系、イミダゾール系、又はテトラゾール系の化合物により、清浄性や塩基価維持性が高められることが開示されている。
しかしながら、特許文献1、2の添加剤については、高温環境下での酸化劣化の抑制効果や、塩基価維持性が十分とはいえず更なる改良が望まれている。
本発明は、以上の問題点に鑑みて成されたものであり、本発明の課題は、ラッカー(堆積物)を発生させず、かつ例えば270℃以上の高温環境下における、酸化劣化を抑制し、また塩基価の維持性能を改善することが可能な無灰系清浄剤を提供することである。
本発明は、以上の問題点に鑑みて成されたものであり、本発明の課題は、ラッカー(堆積物)を発生させず、かつ例えば270℃以上の高温環境下における、酸化劣化を抑制し、また塩基価の維持性能を改善することが可能な無灰系清浄剤を提供することである。
本発明によれば、ラッカー(堆積物)を発生させず、かつ例えば270℃以上の高温環境下における、酸化劣化を抑制し、また塩基価の維持性能を改善する無灰系清浄剤を提供できる。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
<潤滑油用添加剤>
本発明の実施形態に係る潤滑油用添加剤は、下記一般式(1)で表されるものである。
<潤滑油用添加剤>
本発明の実施形態に係る潤滑油用添加剤は、下記一般式(1)で表されるものである。
一般式(1)において、Y1〜Y4はそれぞれ独立に水素原子又は置換基であり、これらのうち少なくとも1つはR又はORのいずれかであり、R又はORにおけるR(単に「R」ともいう)は、置換若しくは無置換の炭素数10〜25の脂肪族炭化水素基である。
本実施形態の潤滑油用添加剤は、ピラゾール骨格に所定の炭素数の置換基(R又はOR)が結合されることで、潤滑油基油への油溶性を良好にしつつ塩基価を増加させ、潤滑油組成物の高温安定性及び塩基価維持性を良好にすることが可能であり、清浄剤として好適に使用可能なものである。また、上記添加剤は、金属分を含有しないので、ラッカーも発生させない。
ここで、Rの炭素数は、塩基価維持性や塩基価を良好にしつつ、潤滑油基油への油溶性もより良好にする観点から、12〜24であることが好ましく、12〜20であることがより好ましい。
なお、本実施形態においては、上記一般式(1)で示される化合物から選択される1種が使用されてもよいし、2種以上が組み合わされて使用されてもよい。
本実施形態の潤滑油用添加剤は、ピラゾール骨格に所定の炭素数の置換基(R又はOR)が結合されることで、潤滑油基油への油溶性を良好にしつつ塩基価を増加させ、潤滑油組成物の高温安定性及び塩基価維持性を良好にすることが可能であり、清浄剤として好適に使用可能なものである。また、上記添加剤は、金属分を含有しないので、ラッカーも発生させない。
ここで、Rの炭素数は、塩基価維持性や塩基価を良好にしつつ、潤滑油基油への油溶性もより良好にする観点から、12〜24であることが好ましく、12〜20であることがより好ましい。
なお、本実施形態においては、上記一般式(1)で示される化合物から選択される1種が使用されてもよいし、2種以上が組み合わされて使用されてもよい。
Rで示される置換若しくは無置換の脂肪族炭化水素基は、飽和、不飽和のいずれでもよく、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、環状構造を有していてもよい。置換若しくは無置換の脂肪族炭化水素基は、具体的には置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルケニル基が挙げられ、好ましく、置換若しくは無置換のアルキル基がより好ましい。
ここで、置換基としては、水酸基、チオール基(−SH)、ハロゲン原子、及びアミノ基(−NH2)から選択される置換基が挙げられ、これらの中でも水酸基が好ましい。したがって、置換の脂肪族炭化水素基としては、ヒドロキシアルキル基及びヒドロキシアルケニル基がより好ましく、ヒドロキシアルキル基がさらに好ましい。
ここで、置換基としては、水酸基、チオール基(−SH)、ハロゲン原子、及びアミノ基(−NH2)から選択される置換基が挙げられ、これらの中でも水酸基が好ましい。したがって、置換の脂肪族炭化水素基としては、ヒドロキシアルキル基及びヒドロキシアルケニル基がより好ましく、ヒドロキシアルキル基がさらに好ましい。
Rに使用される無置換の脂肪族炭化水素基としては、より具体的には、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基等の炭素数10〜25のアルキル基;デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル基、エイコセニル基、ヘンイコセニル基、ドコセニル基、トリコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセニル基等の炭素数10〜25のアルケニル基等が挙げられ、これらは直鎖状でもよいし、分岐鎖状となっていてもよいし、環状構造を有するものとなってもよい。また、より具体的なアルキル基の例としては、n−ドデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基等が挙げられる。
また、Rにおける水酸基で置換された脂肪族炭化水素基としては、より具体的には、ヒドロキシデシル基、ヒドロキシウンデシル基、ヒドロキシドデシル基、ヒドロキシトリデシル基、ヒドロキシテトラデシル基、ヒドロキシペンタデシル基、ヒドロキシヘキサデシル基、ヒドロキシヘプタデシル基、ヒドロキシオクタデシル基、ヒドロキシノナデシル基、ヒドロキシイコシル基、ヒドロキシヘンイコシル基、ヒドロキシドコシル基、ヒドロキシトリコシル基、ヒドロキシテトラコシル基、ヒドロキシペンタコシル基等の炭素数10〜25のヒドロキシアルキル基;ヒドロキシデセニル基、ヒドロキシウンデセニル基、ヒドロキシドデセニル基、ヒドロキシトリデセニル基、ヒドロキシテトラデセニル基、ヒドロキシペンタデセニル、ヒドロキシヘキサデセニル基、ヒドロキシヘプタデセニル基、ヒドロキシオクタデセニル基、ヒドロキシナノデセニル基、ヒドロキシエイコセニル基、ヒドロキシヘンイコセニル基、ヒドロキシドコセニル基、ヒドロキシトリコセニル基、ヒドロキシテトラコセニル基、ヒドロキシペンタコセニル基等の炭素数10〜25のヒドロキシアルケニル基が挙げられる。これらは直鎖状であってもよいし、分岐鎖状となっていてもよいし、環状構造を有するものとなってもよいが、直鎖状であることが好ましい。さらには、水酸基の位置はいずれであってもよい。
また、Rとして使用されるヒドロキシアルキル基は、以下の一般式(1−A)で表される置換基であることが好ましい。
また、Rとして使用されるヒドロキシアルキル基は、以下の一般式(1−A)で表される置換基であることが好ましい。
この一般式(1−A)で示されるヒドロキシアルキル基の具体的な例としては、2−ヒドロキシ−n−テトラデシル基、2−ヒドロキシ−n−ヘキサデシル基、3−ヒドロキシ−n−ヘプタデシル基等が挙げられる。
また、Y1〜Y4に使用されるR又はORは、酸素原子を含有することがより好ましく、すなわち、Y1〜Y4のうち少なくとも1つは、炭素数10〜25のヒドロキシアルキル基、又は炭素数10〜25のアルコキシル基であることがより好ましい。Y1〜Y4に使用されるR又はORが、酸素原子を含有することで、高温安定性、塩基価維持性等を向上させやすくなる。
さらに、Y1〜Y4の少なくとも1つがORである場合には、その製造容易性の観点等から、Y2がORであることが好ましい。
さらに、Y1〜Y4の少なくとも1つがORである場合には、その製造容易性の観点等から、Y2がORであることが好ましい。
以上のように、Y1〜Y4のうち少なくとも1つは、上記したR又はORである一方で、それ以外のY1〜Y4に使用される置換基(以下、置換基(X)ともいう)は、特に限定されないが、具体的には、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子の少なくとも1つを有してもよい炭素数1〜9の炭化水素基、置換若しくは無置換の炭素数1〜9の炭化水素オキシ基、芳香族環を含有する炭素数6〜12の炭化水素基、水酸基、チオール基、ハロゲン原子、並びにアミノ基から選択されるものが挙げられる。ここで、ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられるが、塩素原子が好ましい。
また、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子の少なくとも1つを有してもよい炭素数1〜9の炭化水素基としては、置換若しくは無置換の炭化水素基、エーテル結合(−O−)、エステル結合(−COO−)、及びチオエーテル結合(−S−)のいずれかを有する炭化水素基が挙げられる。
置換基(X)に使用される置換若しくは無置換の炭化水素基としては、無置換の脂肪族炭化水素基、置換の脂肪族炭化水素基が挙げられる。
無置換の脂肪族炭化水素基は、飽和、不飽和のいずれでもよく、具体的にはアルキル基、アルケニル基が好ましく、これらのうちアルキル基がより好ましい。また、無置換の脂肪族炭化水素基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、環状構造を有していてもよい。
置換の脂肪族炭化水素基としては、水酸基、チオール基、アミノ基、及びハロゲン原子から選択される置換基で置換された脂肪族炭化水素基が挙げられる。これらの中では、水酸基で置換された脂肪族炭化水素基が好ましく、ヒドロキシアルキル基及びヒドロキシアルケニル基がより好ましく、ヒドロキシアルキル基がさらに好ましい。置換の脂肪族炭化水素基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、環状構造を有していてもよい。
無置換の脂肪族炭化水素基は、飽和、不飽和のいずれでもよく、具体的にはアルキル基、アルケニル基が好ましく、これらのうちアルキル基がより好ましい。また、無置換の脂肪族炭化水素基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、環状構造を有していてもよい。
置換の脂肪族炭化水素基としては、水酸基、チオール基、アミノ基、及びハロゲン原子から選択される置換基で置換された脂肪族炭化水素基が挙げられる。これらの中では、水酸基で置換された脂肪族炭化水素基が好ましく、ヒドロキシアルキル基及びヒドロキシアルケニル基がより好ましく、ヒドロキシアルキル基がさらに好ましい。置換の脂肪族炭化水素基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、環状構造を有していてもよい。
また、エーテル結合(−O−)、エステル結合(−COO−)、及びチオエーテル結合(−S−)のいずれかを有する炭化水素基は、エーテル結合(−O−)、エステル結合(−COO−)、及びチオエーテル結合(−S−)のいずれかを有する脂肪族炭化水素基であることが好ましく、以下の式(1−1)、(1−2)、(1−3)で表されるものが具体例として挙げられる。
上記一般式(1−1)、(1−2)、(1−3)において、R11,R13,R15はそれぞれ、二価の脂肪族炭化水素基であるとともに、R12,R14,R16はそれぞれ、一価の脂肪族炭化水素基であり、*は結合位置を表す。また、上記一般式(1−1)又は(1−3)において、R11とR12の炭素数の合計、及びR15とR16の炭素数の合計はそれぞれ、2〜9である。また、上記一般式(1−2)において、R13とR14の炭素数の合計は2〜8である。
R11,R13,R15は、アルキレン基であることが好ましく、アルキレン基は直鎖状、分岐状でもよいし、環状構造を有してもよい。R12,R14,R16は、アルキル基が好ましく、アルキル基は直鎖状、分岐状でもよいし、環状構造を有してもよい。
R11,R13,R15は、アルキレン基であることが好ましく、アルキレン基は直鎖状、分岐状でもよいし、環状構造を有してもよい。R12,R14,R16は、アルキル基が好ましく、アルキル基は直鎖状、分岐状でもよいし、環状構造を有してもよい。
置換基(X)に使用される、置換若しくは無置換の炭素数1〜9の炭化水素オキシ基としては、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、またはこれらに水酸基、チオール基、ハロゲン原子、及びアミノ基から選択される置換基が置換されたものが挙げられる。
置換基(X)に使用される、芳香族環を含有する炭素数6〜12の炭化水素基としては、アリール基、アラルキル基が挙げられる。アリール基としては、ハロゲン原子、アルキル基等の置換基を有してもよく、具体的には、フェニル基、クロロフェニル基、ナフチル基、トリル基、ビフェニリル基等が挙げられる。また、アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
置換基(X)に使用される、芳香族環を含有する炭素数6〜12の炭化水素基としては、アリール基、アラルキル基が挙げられる。アリール基としては、ハロゲン原子、アルキル基等の置換基を有してもよく、具体的には、フェニル基、クロロフェニル基、ナフチル基、トリル基、ビフェニリル基等が挙げられる。また、アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
また、上記Y1〜Y4のうち少なくとも1つが、炭素数6〜12のアリール基から選択されることが好ましい。また、上記Y1〜Y4のうち少なくとも1つが、炭素数1〜4のアルキル基から選択されることも好ましい。
ここで、炭素数6〜12のアリール基は、置換若しくは無置換のいずれでもよく、具体的には、フェニル基、クロロフェニル基、ナフチル基、トリル基、エチルフェニル基、ビフェニリル基等が挙げられるが、炭素数6〜9のアリール基が好ましく、フェニル基がより好ましい。炭素数6〜12のアリール基は、Y1に置換されることが好ましい。
また、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が挙げられるが、これらの中ではメチル基が好ましい。
さらに、本発明の一実施形態では、Y4が炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、Y4がメチル基であることがより好ましい。また、Y2及びY4のいずれもが炭素数1〜4のアルキル基であることがさらに好ましく、塩基価維持性、高温安定性を高める観点からY2及びY4のいずれもがメチル基であることがより更に好ましい。
ここで、炭素数6〜12のアリール基は、置換若しくは無置換のいずれでもよく、具体的には、フェニル基、クロロフェニル基、ナフチル基、トリル基、エチルフェニル基、ビフェニリル基等が挙げられるが、炭素数6〜9のアリール基が好ましく、フェニル基がより好ましい。炭素数6〜12のアリール基は、Y1に置換されることが好ましい。
また、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が挙げられるが、これらの中ではメチル基が好ましい。
さらに、本発明の一実施形態では、Y4が炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、Y4がメチル基であることがより好ましい。また、Y2及びY4のいずれもが炭素数1〜4のアルキル基であることがさらに好ましく、塩基価維持性、高温安定性を高める観点からY2及びY4のいずれもがメチル基であることがより更に好ましい。
また、Y1〜Y4のうち少なくとも1つが、水素原子又は水酸基であることも好ましいが、水素原子であることがより好ましい。Y1〜Y4のうち少なくとも1つが水素原子である場合、Y1又はY3のいずれかが水素原子であることが好ましく、塩基価維持性、高温安定性を高める観点からY3が水素原子であることがより好ましい。
また、Y1〜Y4のうち少なくとも1つが水酸基である場合、製造容易性の観点から、Y2が水酸基であることが好ましい。なお、Y2が水酸基である場合、一般式(1)で示される化合物は以下の式(2−A)で示されるが、この化合物では互変異性が生じ、式(2−B)で示される異性体と共存する平衡状態になる。したがって、本明細書では、これら互変異性体はいずれも一般式(1)で示される化合物に含まれるものとする。
また、Y1〜Y4のうち少なくとも1つが水酸基である場合、製造容易性の観点から、Y2が水酸基であることが好ましい。なお、Y2が水酸基である場合、一般式(1)で示される化合物は以下の式(2−A)で示されるが、この化合物では互変異性が生じ、式(2−B)で示される異性体と共存する平衡状態になる。したがって、本明細書では、これら互変異性体はいずれも一般式(1)で示される化合物に含まれるものとする。
また、一般式(1)においてY1〜Y4のいずれか1つが、上記したR又はORであり、その他の3つが置換基(X)又は水素原子であることが好ましい。
この場合、Y1〜Y4の他の3つは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基、水素原子、水酸基、及び、炭素数6〜12のアリール基から選択されるものであることがより好ましい。
また、R又はOR以外のY1〜Y4の2つが、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基から選択されるものであるとともに他の1つが水素原子又は水酸基であるか、R又はOR以外の3つのY1〜Y4が、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基から選択されることがさらに好ましい。
一般式(1)においてY1〜Y4のいずれか1つが、上記したR又はORであり、その他の3つがそれ以外である具体例としては以下の一般式(2−1)〜(2−5)が挙げられるが、これらの中では一般式(2−1)又は(2−3)で示される化合物が好ましく、一般式(2−3)で示される化合物がより好ましい。
この場合、Y1〜Y4の他の3つは、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基、水素原子、水酸基、及び、炭素数6〜12のアリール基から選択されるものであることがより好ましい。
また、R又はOR以外のY1〜Y4の2つが、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基から選択されるものであるとともに他の1つが水素原子又は水酸基であるか、R又はOR以外の3つのY1〜Y4が、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基から選択されることがさらに好ましい。
一般式(1)においてY1〜Y4のいずれか1つが、上記したR又はORであり、その他の3つがそれ以外である具体例としては以下の一般式(2−1)〜(2−5)が挙げられるが、これらの中では一般式(2−1)又は(2−3)で示される化合物が好ましく、一般式(2−3)で示される化合物がより好ましい。
また、一般式(1)においてY1〜Y4のうち2つが、上記したR又はORであり、その他の2つがそれ以外であることも好ましい。この場合、Y1〜Y4の他の2つは、上記したとおりであるが、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基、水素原子、水酸基、及び炭素数6〜12のアリール基から選択されるものであることがより好ましい。
また、Y1〜Y4の他の2つのうち一方は、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基から選択されるものであるとともに、他方が水素原子から選択されるものがさらに好ましく、一方が炭素数1〜4のアルキル基であるとともに、他方が水素原子であることがより更に好ましい。
さらに、一般式(1)においてY1〜Y4のうち2つが、上記したR又はORである場合の具体例としては以下の一般式(2−6)又は一般式(2−7)で示されるものが挙げられる。
また、Y1〜Y4の他の2つのうち一方は、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基から選択されるものであるとともに、他方が水素原子から選択されるものがさらに好ましく、一方が炭素数1〜4のアルキル基であるとともに、他方が水素原子であることがより更に好ましい。
さらに、一般式(1)においてY1〜Y4のうち2つが、上記したR又はORである場合の具体例としては以下の一般式(2−6)又は一般式(2−7)で示されるものが挙げられる。
なお、潤滑油用添加剤の製造は、後述するように必要に応じて触媒下で行われるものであり、また、反応過程で目的化合物以外の各種不純物が生成されることがある。さらには、原料にも各種不純物が含まれることがある。そのため、潤滑油用添加剤は、触媒残渣や、目的化合物以外の各種不純物が含まれることがあるが、このように目的化合物に加えて触媒残渣や各種不純物が含有されたものも本発明の潤滑油用添加剤に含まれる。
<潤滑油用添加剤の製造方法>
本実施形態に係る潤滑油用添加剤は、例えば、ピラゾール骨格又はピラゾロン骨格を有する化合物(A1)と、上記Rに対応する基、又はRの一部を構成する基を有する化合物(B1)とを反応させることで得ることができる。
ここで、化合物(B1)としては、上記化合物(A1)と反応可能であれば限定されず、ハロゲン化炭化水素、エポシキ化合物、アミン化合物、アルコール類、ケトン類、アルデヒド類、カルボキシル基を有する化合物等が挙げられるが、これらの中では、ハロゲン化炭化水素、エポシキ化合物が好ましい。化合物(B1)は、ピラゾール骨格又はピラゾロン骨格に直接結合するように反応してもよいが、ピラゾール骨格又はピラゾロン骨格上の置換基(例えば、メチル基等のアルキル基)に結合するように反応してもよい。
また、本実施形態に係る潤滑油用添加剤は、ヒドラジン類(A2)と、ジオン系化合物(B2)との環化反応により得てもよい。この場合、通常、ジオン系化合物が上記Rに対応する基を有するが、ヒドラジン類(A2)が上記Rに対応する基を有してもよい。
以上の反応は、必要に応じて塩基触媒等の触媒下で行われる。
本実施形態に係る潤滑油用添加剤は、例えば、ピラゾール骨格又はピラゾロン骨格を有する化合物(A1)と、上記Rに対応する基、又はRの一部を構成する基を有する化合物(B1)とを反応させることで得ることができる。
ここで、化合物(B1)としては、上記化合物(A1)と反応可能であれば限定されず、ハロゲン化炭化水素、エポシキ化合物、アミン化合物、アルコール類、ケトン類、アルデヒド類、カルボキシル基を有する化合物等が挙げられるが、これらの中では、ハロゲン化炭化水素、エポシキ化合物が好ましい。化合物(B1)は、ピラゾール骨格又はピラゾロン骨格に直接結合するように反応してもよいが、ピラゾール骨格又はピラゾロン骨格上の置換基(例えば、メチル基等のアルキル基)に結合するように反応してもよい。
また、本実施形態に係る潤滑油用添加剤は、ヒドラジン類(A2)と、ジオン系化合物(B2)との環化反応により得てもよい。この場合、通常、ジオン系化合物が上記Rに対応する基を有するが、ヒドラジン類(A2)が上記Rに対応する基を有してもよい。
以上の反応は、必要に応じて塩基触媒等の触媒下で行われる。
<潤滑油組成物>
本発明の一実施形態に係る潤滑油組成物は、潤滑油基油に上記潤滑油用添加剤を配合してなるものである。
上記潤滑油用添加剤は、潤滑油組成物において、組成物全量に対して、通常0.01〜50質量%、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは0.1〜20質量%配合される。
なお、本明細書において、「潤滑油用添加剤を配合してなる潤滑油組成物」とは、「潤滑油用添加剤を含む潤滑油組成物」だけでなく、その効果を損なわない限りにおいて、「当該添加剤が変性した変性物、又は当該添加剤が他の添加剤と反応した反応物を含む潤滑油組成物」も含むものとする。
本発明の一実施形態に係る潤滑油組成物は、潤滑油基油に上記潤滑油用添加剤を配合してなるものである。
上記潤滑油用添加剤は、潤滑油組成物において、組成物全量に対して、通常0.01〜50質量%、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは0.1〜20質量%配合される。
なお、本明細書において、「潤滑油用添加剤を配合してなる潤滑油組成物」とは、「潤滑油用添加剤を含む潤滑油組成物」だけでなく、その効果を損なわない限りにおいて、「当該添加剤が変性した変性物、又は当該添加剤が他の添加剤と反応した反応物を含む潤滑油組成物」も含むものとする。
また、潤滑油組成物には、潤滑油用添加剤の効果を奏する範囲内で、潤滑油に通常配合される酸化防止剤、耐摩耗剤、無灰系分散剤、金属清浄剤、粘度指数向上剤、流動性向上剤、摩擦調整剤、極圧剤等のその他の添加剤が配合されていてもよい。
具体的には、無灰系分散剤として、コハク酸イミドやホウ素化されたコハク酸イミドが挙げられる。コハク酸イミド化合物としては、高分子量のアルケニルもしくはアルキル基で置換されたコハク酸無水物と、ポリアルキレンポリアミンとの反応により得られるコハク酸イミド化合物などがある。これらの無灰系分散剤と併用することで、さらに配分を抑制できる。
潤滑油基油は、一般に潤滑油の基油として用いられるものであればよく、特に制限はないが、100℃における動粘度が1〜50mm2/sの範囲にあるものが好ましく、2〜20mm2/sの範囲にあるものがより好ましい。なお、潤滑油基油の動粘度は、JIS K2283−1983に準じ、ガラス製毛管式粘度計を用いて測定したものである。
具体的には、無灰系分散剤として、コハク酸イミドやホウ素化されたコハク酸イミドが挙げられる。コハク酸イミド化合物としては、高分子量のアルケニルもしくはアルキル基で置換されたコハク酸無水物と、ポリアルキレンポリアミンとの反応により得られるコハク酸イミド化合物などがある。これらの無灰系分散剤と併用することで、さらに配分を抑制できる。
潤滑油基油は、一般に潤滑油の基油として用いられるものであればよく、特に制限はないが、100℃における動粘度が1〜50mm2/sの範囲にあるものが好ましく、2〜20mm2/sの範囲にあるものがより好ましい。なお、潤滑油基油の動粘度は、JIS K2283−1983に準じ、ガラス製毛管式粘度計を用いて測定したものである。
上記潤滑油基油としては、炭化水素油、合成油が挙げられる。
鉱油としては、例えば、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油などが挙げられる。具体的には、溶剤精製あるいは水添精製による軽質ニュートラル油、中質ニュートラル油、重質ニュートラル油、およびブライトストックなどが例示できる。
合成油としては、ポリα−オレフィン類、ポリフェニルエーテル、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、エステル油、グリコール系またはポリオレフィン系合成油などを使用することができる。より具体的には、ポリ−α−オレフィン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポリブデン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ポリアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、アルキル置換ジフェニルエーテル、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、炭酸エステル、シリコーン油、フッ素化油、GTL(Gas to Liquids)等を用いることができる。
鉱油としては、例えば、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油などが挙げられる。具体的には、溶剤精製あるいは水添精製による軽質ニュートラル油、中質ニュートラル油、重質ニュートラル油、およびブライトストックなどが例示できる。
合成油としては、ポリα−オレフィン類、ポリフェニルエーテル、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、エステル油、グリコール系またはポリオレフィン系合成油などを使用することができる。より具体的には、ポリ−α−オレフィン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポリブデン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ポリアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、アルキル置換ジフェニルエーテル、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、炭酸エステル、シリコーン油、フッ素化油、GTL(Gas to Liquids)等を用いることができる。
上記潤滑油用添加剤が配合された潤滑油組成物は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機用潤滑油、ギヤ油、軸受油、変速機油、ショックアブソーバー油あるいは工業用潤滑油としても好適に用いられるが、エンジン用に特に好適に用いられる。
また、上記潤滑油組成物が適用される装置としては、上記潤滑油組成物が充填されるガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機;ギヤ間が上記潤滑油組成物で潤滑される歯車構造;摩擦部分や摺動面が上記潤滑油組成物で潤滑される軸受機構;上記潤滑油組成物が充填される変速機;摩擦部分や摺動面が潤滑油組成物で潤滑されるショックアブソーバー;その他の各種の工業用装置等が挙げられるが、これらの中ではエンジン等の内燃機が好ましい。
また、上記潤滑油組成物が適用される装置としては、上記潤滑油組成物が充填されるガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機;ギヤ間が上記潤滑油組成物で潤滑される歯車構造;摩擦部分や摺動面が上記潤滑油組成物で潤滑される軸受機構;上記潤滑油組成物が充填される変速機;摩擦部分や摺動面が潤滑油組成物で潤滑されるショックアブソーバー;その他の各種の工業用装置等が挙げられるが、これらの中ではエンジン等の内燃機が好ましい。
以下に、本発明を、実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
潤滑油組成物は、以下の方法に従って評価した。
〔ホットチューブ試験〕
270℃に保たれた内径2mmのガラス管中に潤滑油組成物を0.3ミリリットル/時、空気を10ミリリットル/分で16時間流し続けた。ガラス管中に付着したラッカーと色見本とを比較し、透明の場合は10点、黒の場合は0点として11段階の評点を付けた。評点が高いほど高性能であることを示す。なお、本試験はJPI−5S−55−99に基づいて行なった。
また、ガラス管内の温度を290℃に設定して同様にホットチューブ試験を実施した。〔塩基価維持性能試験〕
前述のホットチューブ試験後の試験油を回収し、JISK2501に基づく塩酸法により塩基価を測定した。試験後の塩基価(残存塩基価)と試験前の塩基価(初期塩基価)を比較し、残存塩基価率(%)として示し、以下の式により塩基価維持性能を評価した。なお、残存塩基価率が高いほど、塩基価維持性能が高性能であることを示す。
残存塩基価率(%)=(残存塩基価/初期塩基価)×100
〔ホットチューブ試験〕
270℃に保たれた内径2mmのガラス管中に潤滑油組成物を0.3ミリリットル/時、空気を10ミリリットル/分で16時間流し続けた。ガラス管中に付着したラッカーと色見本とを比較し、透明の場合は10点、黒の場合は0点として11段階の評点を付けた。評点が高いほど高性能であることを示す。なお、本試験はJPI−5S−55−99に基づいて行なった。
また、ガラス管内の温度を290℃に設定して同様にホットチューブ試験を実施した。〔塩基価維持性能試験〕
前述のホットチューブ試験後の試験油を回収し、JISK2501に基づく塩酸法により塩基価を測定した。試験後の塩基価(残存塩基価)と試験前の塩基価(初期塩基価)を比較し、残存塩基価率(%)として示し、以下の式により塩基価維持性能を評価した。なお、残存塩基価率が高いほど、塩基価維持性能が高性能であることを示す。
残存塩基価率(%)=(残存塩基価/初期塩基価)×100
(合成例1)
200mlの4つ口フラスコに、3−ドデシル−2,4−ペンタンジオン20.0g(74.6mmol)とメタノール40mlとを入れた。その溶液にメチルヒドラジン3.5g(76.1mmol)を入れ1時間加熱還流した。冷却後水を加え、メタノールを留去した後、生成した固体を濾過して、以上の一般式(2−1)において、Y1、Y2、及びY4が全てメチル基であり、Rがn−ドデシル基である、4−ドデシル−1,3,5−トリメチルピラゾール19.5g(収率は94.0%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、3−ドデシル−2,4−ペンタンジオン20.0g(74.6mmol)とメタノール40mlとを入れた。その溶液にメチルヒドラジン3.5g(76.1mmol)を入れ1時間加熱還流した。冷却後水を加え、メタノールを留去した後、生成した固体を濾過して、以上の一般式(2−1)において、Y1、Y2、及びY4が全てメチル基であり、Rがn−ドデシル基である、4−ドデシル−1,3,5−トリメチルピラゾール19.5g(収率は94.0%)を得た。
(合成例2)
200mlの4つ口フラスコに、3−ドデシル−2,4−ペンタンジオン10.0g(37.3mmol)とメタノール40mlを入れた。その溶液にフェニルヒドラジン4.0g(37.3mmol)を入れ1時間加熱還流した。冷却後水を加え、メタノールを留去した後、生成した固体を濾過し、一般式(2−1)において、Y1がフェニル基、Y2及びY4がメチル基、Rがn−ドデシル基である、4−ドデシル−3,5−ジメチル−1−フェニルピラゾール11.0g(収率86.7%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、3−ドデシル−2,4−ペンタンジオン10.0g(37.3mmol)とメタノール40mlを入れた。その溶液にフェニルヒドラジン4.0g(37.3mmol)を入れ1時間加熱還流した。冷却後水を加え、メタノールを留去した後、生成した固体を濾過し、一般式(2−1)において、Y1がフェニル基、Y2及びY4がメチル基、Rがn−ドデシル基である、4−ドデシル−3,5−ジメチル−1−フェニルピラゾール11.0g(収率86.7%)を得た。
(合成例3)
200mlの4つ口フラスコに、1−フェニル−3,5−ジメチルピラゾール5.0g(29.1mmol)と脱水THF30mlを入れ窒素雰囲気にした。この混合溶液を−20℃以下に冷却して、1.6mol/L(n−ヘキサン溶液)濃度のブチルリチウム19.1ml(30.6mmol)を溶液温度が−15℃以上にならないように加えた。30分撹拌した後、温度を5℃まで上げ、その後再び冷却して−15℃にした。
この混合溶液に1−ブロモオクタデカン9.7g(29.1mmol)を加え1時間撹拌した。その後30分かけて室温に戻し、さらに30℃に加温して30分間撹拌した。反応終了後、水を加え、トルエンで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧下、トルエンを留去して、一般式(2−2)において、Y1がフェニル基、Y3が水素原子、Y4がメチル基、Rがn−ノナデシル基である、3−メチル−5−ノナデシル−1−フェニルピラゾール12.0g(収率97.3%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、1−フェニル−3,5−ジメチルピラゾール5.0g(29.1mmol)と脱水THF30mlを入れ窒素雰囲気にした。この混合溶液を−20℃以下に冷却して、1.6mol/L(n−ヘキサン溶液)濃度のブチルリチウム19.1ml(30.6mmol)を溶液温度が−15℃以上にならないように加えた。30分撹拌した後、温度を5℃まで上げ、その後再び冷却して−15℃にした。
この混合溶液に1−ブロモオクタデカン9.7g(29.1mmol)を加え1時間撹拌した。その後30分かけて室温に戻し、さらに30℃に加温して30分間撹拌した。反応終了後、水を加え、トルエンで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧下、トルエンを留去して、一般式(2−2)において、Y1がフェニル基、Y3が水素原子、Y4がメチル基、Rがn−ノナデシル基である、3−メチル−5−ノナデシル−1−フェニルピラゾール12.0g(収率97.3%)を得た。
(合成例4)
200mlの4つ口フラスコに、1−フェニル−3,5−ジメチルピラゾール5.0g(29.1mmol)と脱水THF30mlを入れ窒素雰囲気にした。この溶液を−20℃以下に冷却し、1.6mol/L(n−ヘキサン溶液)濃度のブチルリチウム19.1ml(30.6mmol)を溶液温度が−15℃以上にならないように加えた。30分撹拌した後、温度を5℃まで上げ、その後再び冷却してー15℃にした。
この混合溶液に1、2−エポキシヘキサデカン7.0g(29.1mmol)を加え1時間撹拌した。その後30分かけて室温にもどし、さらに30℃に加温して30分間撹拌した。
反応終了後、水を加え、n−ブタノールで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧化にn−ブタノールを留去し、一般式(2−2)において、Y1がフェニル基、Y3が水素原子、Y4がメチル基、Rが3−ヒドロキシ−n−ヘプタデシル基である、3−メチル−5−(3−ヒドロキシヘプタデシル)−1−フェニルピラゾール11.9g(収率99.3%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、1−フェニル−3,5−ジメチルピラゾール5.0g(29.1mmol)と脱水THF30mlを入れ窒素雰囲気にした。この溶液を−20℃以下に冷却し、1.6mol/L(n−ヘキサン溶液)濃度のブチルリチウム19.1ml(30.6mmol)を溶液温度が−15℃以上にならないように加えた。30分撹拌した後、温度を5℃まで上げ、その後再び冷却してー15℃にした。
この混合溶液に1、2−エポキシヘキサデカン7.0g(29.1mmol)を加え1時間撹拌した。その後30分かけて室温にもどし、さらに30℃に加温して30分間撹拌した。
反応終了後、水を加え、n−ブタノールで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧化にn−ブタノールを留去し、一般式(2−2)において、Y1がフェニル基、Y3が水素原子、Y4がメチル基、Rが3−ヒドロキシ−n−ヘプタデシル基である、3−メチル−5−(3−ヒドロキシヘプタデシル)−1−フェニルピラゾール11.9g(収率99.3%)を得た。
(合成例5)
200mlの4つ口フラスコに、3−ドデシル−2,4−ペンタンジオン16.0g(59.7mmol)メタノール20ml、トルエン20mlを入れた。その溶液にヒドラジン1−水和物を3.3g(65.7mmol)入れ、1時間加熱還流した。冷却後、水を加え、トルエン、メタノールを留去した後、生成した固体を濾過して、一般式(2−1)においてY1が水素原子、Y2及びY4がメチル基、Rがn−ドデシル基である、4−ドデシル−3,5−ジメチル−ピラゾール8.1g(収率51.4%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、3−ドデシル−2,4−ペンタンジオン16.0g(59.7mmol)メタノール20ml、トルエン20mlを入れた。その溶液にヒドラジン1−水和物を3.3g(65.7mmol)入れ、1時間加熱還流した。冷却後、水を加え、トルエン、メタノールを留去した後、生成した固体を濾過して、一般式(2−1)においてY1が水素原子、Y2及びY4がメチル基、Rがn−ドデシル基である、4−ドデシル−3,5−ジメチル−ピラゾール8.1g(収率51.4%)を得た。
(合成例6)
200mlの4つ口フラスコに、水素化ナトリウム(40%鉱油入り)3.2g(80.2mmol)を入れ、n−ヘキサンで洗浄して鉱油を除いた。脱水THF20mlを加え、窒素気流下3,5−ジメチルピラゾール7g(72.9mmol)のTHF溶液を30分かけて滴下した。
反応液を50℃に加熱し、30分撹拌した後、1、2−エポキシヘキサデカン17.5g(72.9mmol)のTHF溶液を加えて、2時間還流した。反応液を冷却し、水を加え、減圧下にTHFを留去した。生成した固体を濾過して、一般式(2−3)において、Y2及びY4がメチル基、Y3が水素原子、Rが2−ヒドロキシ−n−ヘキサデシル基である、3,5−ジメチル−1−(2−ヒドロキシヘキサデシル)−ピラゾール24.6g(収率100%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、水素化ナトリウム(40%鉱油入り)3.2g(80.2mmol)を入れ、n−ヘキサンで洗浄して鉱油を除いた。脱水THF20mlを加え、窒素気流下3,5−ジメチルピラゾール7g(72.9mmol)のTHF溶液を30分かけて滴下した。
反応液を50℃に加熱し、30分撹拌した後、1、2−エポキシヘキサデカン17.5g(72.9mmol)のTHF溶液を加えて、2時間還流した。反応液を冷却し、水を加え、減圧下にTHFを留去した。生成した固体を濾過して、一般式(2−3)において、Y2及びY4がメチル基、Y3が水素原子、Rが2−ヒドロキシ−n−ヘキサデシル基である、3,5−ジメチル−1−(2−ヒドロキシヘキサデシル)−ピラゾール24.6g(収率100%)を得た。
(合成例7)
200mlの4つ口フラスコに、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン7g(40.2mmol)、水酸化カリウム2.5g(44.2mmol)、ジメチルアセトアミド(DMAc)20mlを入れ、100℃に加熱した。窒素気流下、生成する水を除去し、1−ブロモオクタデカン13.4g(40.2mmol)のDMAc溶液を加え、110℃4時間加熱撹拌した。その後、反応液を冷却し水を加え、トルエンで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧下トルエンを留去し、一般式(2−4)においてY1がフェニル基、Y3が水素原子、Y4がメチル基、Rがn−オクタデシル基である、3−メチル−5−(オクタデシルオキシ)−1−フェニル−ピラゾール16.8g(収率が98.1%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン7g(40.2mmol)、水酸化カリウム2.5g(44.2mmol)、ジメチルアセトアミド(DMAc)20mlを入れ、100℃に加熱した。窒素気流下、生成する水を除去し、1−ブロモオクタデカン13.4g(40.2mmol)のDMAc溶液を加え、110℃4時間加熱撹拌した。その後、反応液を冷却し水を加え、トルエンで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧下トルエンを留去し、一般式(2−4)においてY1がフェニル基、Y3が水素原子、Y4がメチル基、Rがn−オクタデシル基である、3−メチル−5−(オクタデシルオキシ)−1−フェニル−ピラゾール16.8g(収率が98.1%)を得た。
(合成例8)
200mlの4つ口フラスコに、水素化ナトリウム(40%鉱油入り)2.0g(50.6mmol)を入れ、nーヘキサンで洗浄して鉱油を除いた。脱水DMAc20mlを加え、窒素気流下1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン8g(46.0mmol)のDMAc溶液を30分かけて滴下した。
滴下後、反応液を70℃に加熱し、30分撹拌した後、1、2−エポキシヘキサデカン11.0g(46.0mmol)のDMAc溶液を加え、130℃5時間加熱撹拌した。その後、反応液を冷却し水を加え、n−ブタノールで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧化にn−ブタノールを留去して、一般式(2−5)において、Y1がフェニル基、Y4がメチル基、Rが2−ヒドロキシ−n−ヘキサデシル基である、4−(2−ヒドロキシヘキサデシル)−3−メチル−1−フェニルピラゾロン15.3g(収率が80.3%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、水素化ナトリウム(40%鉱油入り)2.0g(50.6mmol)を入れ、nーヘキサンで洗浄して鉱油を除いた。脱水DMAc20mlを加え、窒素気流下1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン8g(46.0mmol)のDMAc溶液を30分かけて滴下した。
滴下後、反応液を70℃に加熱し、30分撹拌した後、1、2−エポキシヘキサデカン11.0g(46.0mmol)のDMAc溶液を加え、130℃5時間加熱撹拌した。その後、反応液を冷却し水を加え、n−ブタノールで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧化にn−ブタノールを留去して、一般式(2−5)において、Y1がフェニル基、Y4がメチル基、Rが2−ヒドロキシ−n−ヘキサデシル基である、4−(2−ヒドロキシヘキサデシル)−3−メチル−1−フェニルピラゾロン15.3g(収率が80.3%)を得た。
(合成例9)
200mlの4つ口フラスコに、1,3−ジメチル−5−ピラゾロン10.00g(89.3mmol)、水酸化カリウム5.5g(98.2mmol)、ジメチルアセトアミド(DMAc)20mlを入れ、100℃に加熱した。窒素気流下、生成する水を除去し、1−ブロモオクタデカン29.67g(89.3mmol)のDMAc溶液を加え、110℃4時間加熱撹拌した。その後、反応液を冷却し水を加え、トルエンで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧下トルエンを留去し、一般式(2−4)においてY1、Y4がメチル基、Y3が水素原子、Rがn−オクタデシル基である目的物9を得た。1,3−ジメチル−5−(オクタデシルオキシ)−ピラゾール32.0g(収率が98.0%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、1,3−ジメチル−5−ピラゾロン10.00g(89.3mmol)、水酸化カリウム5.5g(98.2mmol)、ジメチルアセトアミド(DMAc)20mlを入れ、100℃に加熱した。窒素気流下、生成する水を除去し、1−ブロモオクタデカン29.67g(89.3mmol)のDMAc溶液を加え、110℃4時間加熱撹拌した。その後、反応液を冷却し水を加え、トルエンで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧下トルエンを留去し、一般式(2−4)においてY1、Y4がメチル基、Y3が水素原子、Rがn−オクタデシル基である目的物9を得た。1,3−ジメチル−5−(オクタデシルオキシ)−ピラゾール32.0g(収率が98.0%)を得た。
(合成例10)
200mlの4つ口フラスコに、3−メチル−5−ピラゾロン5.00g(51.0mmol)、水酸化カリウム5.38g(112.0mmol)、ジメチルアセトアミド(DMAc)30mlを入れ、100℃に加熱した。窒素気流下、生成する水を除去し、1−ブロモオクタデカン34.01g(102.0mmol)のDMAc溶液を加え、110℃4時間加熱撹拌した。その後、反応液を冷却し水を加え、トルエンで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧下トルエンを留去し、一般式(2−6)においてY3が水素原子、Y4がメチル基、Rがいずれもn−オクタデシル基である、3−メチル−5−オクタデシルオキシ−1−オクタデシル−ピラゾールと、一般式(2−7)において、Y3が水素原子、Y2がメチル基、Rがいずれもn−オクタデシル基である、5−メチル−3−オクタデシルオキシ−1−オクタデシル−ピラゾールの混合物29.8g(収率が96.9%)を得た。
200mlの4つ口フラスコに、3−メチル−5−ピラゾロン5.00g(51.0mmol)、水酸化カリウム5.38g(112.0mmol)、ジメチルアセトアミド(DMAc)30mlを入れ、100℃に加熱した。窒素気流下、生成する水を除去し、1−ブロモオクタデカン34.01g(102.0mmol)のDMAc溶液を加え、110℃4時間加熱撹拌した。その後、反応液を冷却し水を加え、トルエンで抽出した。イオン交換水で洗浄した後、減圧下トルエンを留去し、一般式(2−6)においてY3が水素原子、Y4がメチル基、Rがいずれもn−オクタデシル基である、3−メチル−5−オクタデシルオキシ−1−オクタデシル−ピラゾールと、一般式(2−7)において、Y3が水素原子、Y2がメチル基、Rがいずれもn−オクタデシル基である、5−メチル−3−オクタデシルオキシ−1−オクタデシル−ピラゾールの混合物29.8g(収率が96.9%)を得た。
実施例1〜10
合成例1〜10で得た化合物それぞれ2質量部と、ホウ素化コハク酸イミド8質量部を、50ニュートラル留分の鉱物油90質量部に配合して得たものを実施例1〜10の潤滑油組成物とした。
なお、ホウ素化コハク酸イミドは、ポリブテニル基の数平均分子量 960、塩基価:29.4mgKOH/g、ホウ素量:2.0質量%のものを用いた。
合成例1〜10で得た化合物それぞれ2質量部と、ホウ素化コハク酸イミド8質量部を、50ニュートラル留分の鉱物油90質量部に配合して得たものを実施例1〜10の潤滑油組成物とした。
なお、ホウ素化コハク酸イミドは、ポリブテニル基の数平均分子量 960、塩基価:29.4mgKOH/g、ホウ素量:2.0質量%のものを用いた。
比較例1
比較例1は、一般式(1)で示される化合物を配合せずに、ホウ素化コハク酸イミド8質量部のみを、50ニュートラル留分の鉱物油92質量部に配合して得た潤滑油組成物を用いた。
比較例2
窒素雰囲気下、200mlの4つ口フラスコに、水素化ナトリウム(40%鉱油入り)1.4g(37mmol)、脱水DMF20mlを仕込み、イミダゾール2.5g(37mmol)の脱水DMF20mlの溶液を滴下した。次いで、反応混合物にトルエン15mlに溶解した2−デシル−1−ブロモテトラデカン12.6g(30mmol)を滴下し、100℃で7時間反応させた。溶媒を留去後、ヘキサン300mlに溶解して水洗した。硫酸マグネシウムで乾燥後、ヘキサンを留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、比較例2の化合物である1−(2−デシルテトラデシル)イミダゾール8.5g(収率70%)を得た。
実施例1〜10と同様に、比較例2で得た化合物2質量部と、ホウ素化コハク酸イミド8質量部を、50ニュートラル留分の鉱物油90質量部に配合して得たものを比較例2の潤滑油組成物とした。
比較例1は、一般式(1)で示される化合物を配合せずに、ホウ素化コハク酸イミド8質量部のみを、50ニュートラル留分の鉱物油92質量部に配合して得た潤滑油組成物を用いた。
比較例2
窒素雰囲気下、200mlの4つ口フラスコに、水素化ナトリウム(40%鉱油入り)1.4g(37mmol)、脱水DMF20mlを仕込み、イミダゾール2.5g(37mmol)の脱水DMF20mlの溶液を滴下した。次いで、反応混合物にトルエン15mlに溶解した2−デシル−1−ブロモテトラデカン12.6g(30mmol)を滴下し、100℃で7時間反応させた。溶媒を留去後、ヘキサン300mlに溶解して水洗した。硫酸マグネシウムで乾燥後、ヘキサンを留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、比較例2の化合物である1−(2−デシルテトラデシル)イミダゾール8.5g(収率70%)を得た。
実施例1〜10と同様に、比較例2で得た化合物2質量部と、ホウ素化コハク酸イミド8質量部を、50ニュートラル留分の鉱物油90質量部に配合して得たものを比較例2の潤滑油組成物とした。
以上の実施例、比較例について評価したところ、実施例1〜10においては、比較例1、2に比べて、高温環境下において、ホットチューブ試験の評点が高く、また、塩基価残存率が良好であり、一般式(1)で示す潤滑油用添加剤は、塩基性維持性や高温安定性の高い清浄剤であることが理解できる。
本発明の潤滑油用添加剤は、潤滑油に配合することで、270℃以上の高温環境下において、潤滑油の塩基価を向上させ、塩基価維持性を良好にする無灰系清浄剤として使用可能である。
Claims (11)
- 前記R又はORにおけるRが、置換若しくは無置換のアルキル基、及び置換若しくは無置換のアルケニル基から選択される請求項1に記載の潤滑油用添加剤。
- 前記R又はOR以外の前記置換基は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子の少なくとも1つを有してもよい炭素数1〜9の炭化水素基、置換若しくは無置換の炭素数1〜9の炭化水素オキシ基、芳香族環を含有する炭素数6〜12の炭化水素基、水酸基、チオール基、ハロゲン原子、並びにアミノ基から選択される請求項1又は2に記載の潤滑油用添加剤。
- Y1〜Y4のうち少なくとも1つが、炭素数6〜12のアリール基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の潤滑油用添加剤。
- Y1〜Y4のうち少なくとも1つが、炭素数1〜4のアルキル基である請求項1〜4のいずれか1項に記載の潤滑油用添加剤。
- Y1〜Y4のうち少なくとも1つが、水素原子及び水酸基から選択される請求項1〜5のいずれか1項に記載の潤滑油用添加剤。
- Y1〜Y4のいずれか1つが、R又はORのいずれかであり、他の3つがそれぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基、水素原子、水酸基、及び炭素数6〜12のアリール基から選択される請求項1〜6のいずれか1項に記載の潤滑油用添加剤。
- Y1〜Y4のうち少なくとも1つが、炭素数10〜25のヒドロキシアルキル基、及び炭素数10〜25のアルコキシル基から選択される請求項1〜7のいずれか1項に記載の潤滑油用添加剤。
- Y4がメチル基である請求項1〜8のいずれか1項に記載の潤滑油用添加剤。
- さらにY2が、メチル基である請求項9に記載の潤滑油用添加剤。
- 基油に、請求項1〜10のいずれか1項に記載の潤滑油用添加剤を配合してなる潤滑油組成物。
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