JP2016068812A - 車体傾斜制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気ばね式車体傾斜機能を搭載した車体傾斜制御装置であって、空気ばね式車体傾斜を妨げることや、客室空間を圧迫すること、保守に手間がかかることがなく、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することが可能な車体傾斜制御装置を提供する。
【解決手段】台車T2の左右に設けられ、車体T1を支持する空気ばね10と、曲線路走行時に、車体T1の傾斜角度が目標傾斜角度となるよう空気ばね10に空気を供給する供給手段(空気タンク20、制御弁30、および制御部51)と、台車T2の左右に設けられ、当該台車T2と車体T1とを接続するダンパ40と、を備え、ダンパ40は、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体T1の傾斜に対する減衰力(高減衰力)を発生するよう構成されており、許容傾斜角度範囲は、目標傾斜角度を含む範囲である。
【選択図】図4

Description

本発明は、鉄道車両の車体傾斜制御装置に関する。具体的には、空気ばね式車体傾斜機能を搭載した車体傾斜制御装置に関する。
速度向上のために曲線路を走行する鉄道車両を当該曲線路のカント量に釣り合う速度よりも高速で走行させた場合、乗客に遠心力が作用して乗り心地が悪化する。この遠心力を相殺するように車体を内軌側へ傾斜させる車体傾斜機能を鉄道車両に搭載することで、速度の向上と曲線路での乗り心地の向上とを両立することが可能となる。
鉄道車両の車体傾斜方法としては数種の方法があるが、その一つとして、車体と台車との間に配置された空気ばねの高さを制御することで、車体を内軌側に傾斜させる方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−297483号公報
しかしながら、空気ばね式車体傾斜は、リンク機構や振り子梁などを装備することなく空気ばねを使用した簡易な構成で車体傾斜を実現できる一方で、空気ばねの応答性が低いため、軌道変位や線路形状の影響を受けて目標傾斜角度以上に車体が傾くオーバーシュートが発生してしまうことがある。急曲線路を走行する際、特に緩和曲線が短い場合には、車体傾斜角速度が大きくなるため、応答性の低い空気ばねではオーバーシュートを抑制できず、オーバーシュート量(すなわち、目標傾斜角度と実際の傾斜角度との差分)が大きくなりやすい。車体傾斜のオーバーシュート量が大きくなりすぎると、最悪の場合、パンタグラフが架線から外れて運行に大きな影響を及ぼすことがある。
車体傾斜のオーバーシュート量を低減するために、車体と台車との間をねじりばねを介してつないだアンチローリング装置を装備する場合があるが、この場合、アンチローリング装置が空気ばね式車体傾斜の抵抗となり空気消費量が増えるという問題がある。
また、車体傾斜時にパンタグラフが架線から外れないようにするために、台車とパンタグラフとを車体内を貫通する構造物で接続したり、台車とパンタグラフとを車体の周りに配されたワイヤーで接続したりする場合がある。この場合、車体が傾斜してもパンタグラフと架線との位置関係を保持できるが、台車とパンタグラフとを接続する構造物が車体内を貫通しているため客室空間を圧迫してしまう、台車とパンタグラフとを接続するワイヤーが車体傾斜に伴い車体にこすれるためワイヤーの保守に手間がかかる等の問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、空気ばね式車体傾斜機能を搭載した車体傾斜制御装置であって、空気ばね式車体傾斜を妨げることや、客室空間を圧迫すること、保守に手間がかかることがなく、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することが可能な車体傾斜制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、車体傾斜制御装置であって、
台車の左右に設けられ、車体を支持する空気ばねと、
曲線路走行時に、車体の傾斜角度が目標傾斜角度となるよう前記空気ばねに空気を供給する供給手段と、
前記台車の左右に設けられ、当該台車と前記車体とを接続するダンパと、を備え、
前記ダンパは、前記車体の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体の傾斜に対する減衰力を発生するよう構成されており、
前記許容傾斜角度範囲は、前記目標傾斜角度を含む範囲である。
したがって、ダンパは、車体の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体の傾斜に対する減衰力を発生するよう構成されており、許容傾斜角度範囲は、空気ばね式車体傾斜の目標傾斜角度を含む範囲であるため、空気ばね式車体傾斜を妨げることなく、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することができる。
また、ダンパは、台車と車体とを接続可能な位置に設けられていればよく、車体内に設ける必要も、車体とこすれる位置に設ける必要もないため、客室空間を圧迫することも、保守に手間がかかることもない。
よって、空気ばね式車体傾斜を妨げることや、客室空間を圧迫すること、保守に手間がかかることがなく、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することができる。
また、望ましくは、曲線路走行時に前記ダンパに減衰力を発生させ、直線路走行時に前記ダンパによる減衰力発生を抑制する切替手段を備えるように構成する。
このように構成することで、曲線路走行時には、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することができ、直線路走行時には、台車の振動がダンパを介して車体に伝わることを抑制することができるため、空気ばね式車体傾斜機能によって車体傾斜制御が行われているときの安全性と、空気ばね式車体傾斜機能によって車体傾斜制御が行われていないときの乗り心地と、の双方を確保することができる。
また、望ましくは、前記ダンパは、
シリンダと、
前記シリンダ内を往復動するピストンと、を備え、
前記シリンダの内部は、
前記車体の傾斜角度が前記許容傾斜角度範囲内の角度である場合に、前記ピストンが位置する第1領域と、
前記車体の傾斜角度が前記許容傾斜角度範囲内の角度である場合に、前記ピストンの少なくとも一部が位置する第2領域と、に区分けされ、
前記車体の傾斜角度が前記許容傾斜角度範囲外の角度である場合に前記ダンパが当該車体の傾斜に対する減衰力を発生するように、前記シリンダの内面のうちの前記第1領域の内面の形態と前記第2領域の内面の形態とを異ならせているように構成する。
このように構成することで、電気的な制御を行わなくても、ダンパは、車体の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体の傾斜に対する減衰力を発生することが可能となる。
また、望ましくは、前記車体の傾斜角度が前記許容傾斜角度範囲外の角度である場合における前記ダンパの減衰特性が所望の特性となるように、前記シリンダの内面のうちの前記第2領域の内面には所定の加工が施されているように構成する。
このように構成することで、電気的な制御を行わなくても、車体の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合におけるダンパの減衰特性が所望の特性となる。
本発明によれば、ダンパは、車体の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体の傾斜に対する減衰力を発生するよう構成されており、許容傾斜角度範囲は、空気ばね式車体傾斜の目標傾斜角度を含む範囲であるため、空気ばね式車体傾斜を妨げることなく、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することができる。
また、ダンパは、台車と車体とを接続可能な位置に設けられていればよく、車体内に設ける必要も、車体とこすれる位置に設ける必要もないため、客室空間を圧迫することも、保守に手間がかかることもない。
よって、空気ばね式車体傾斜を妨げることや、客室空間を圧迫すること、保守に手間がかかることがなく、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することができる。
本実施形態の車体傾斜制御装置の概略構成を示す模式図である。 本実施形態の車体傾斜制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態における空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜制御の方法を示すフローチャートである。 本実施形態の車体傾斜制御装置が備えるダンパを説明するための断面図である。 本実施形態におけるダンパが発生する高減衰力の変化態様を説明する図である。 本実施形態の車体傾斜制御装置が備えるダンパの油圧回路を示す図である。 本実施形態の車体傾斜制御装置が備えるダンパの変形例を示す図である。 図7に示すダンパが発生する力を説明するための図である。
図面を参照しつつ、本発明にかかる車体傾斜制御装置の実施形態について説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態の車体傾斜制御装置の概略構成を示す模式図であり、図2は、本実施形態の車体傾斜制御装置の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の車体傾斜制御装置1は、空気ばね式車体傾斜機能を搭載した車体傾斜制御装置であり、列車を構成する複数の車両(鉄道車両)Tのそれぞれに設置されている。具体的には、車体傾斜制御装置1は、図1および図2に示すように、車両Tを構成する車体T1と台車T2との間に設けられた左右の空気ばね10と、空気タンク20と、空気ばね10と空気タンク20とをつなぐ配管の途中に設けられた左右の制御弁30と、車体T1と台車T2との間に空気ばね10と並列するように設けられた左右のダンパ40と、制御装置50と、を主に備えて構成される。
空気ばね10と、空気タンク20と、制御弁30と、制御装置50とが、空気ばね式車体傾斜機能を構成する。
また、ダンパ40と、制御装置50とが、オーバーシュート量低減機能を構成する。
制御装置50は、CPU、ROM、RAM等を有する制御部51と、曲線データ等を記憶する記憶部52と、当該制御装置50が設置されている車両Tの現在位置を把握するために必要な情報を取得する位置情報取得部53と、空気ばね10の高さを検出する左右の空気ばね高さセンサ54と、を主に備えて構成される。
記憶部52に記憶されている曲線データは、例えば、曲線路の位置、当該曲線路の曲率半径、当該曲線路のカント量(あるいはカント角度)等に関するデータである。
位置情報取得部53は、例えば、車両Tの速度や距離程などの情報を取得する列車情報管理システム(TIMS等)である。制御部51は、位置情報取得部53によって取得された情報に基づいて、車両Tの現在位置を把握する。
なお、位置情報取得部53は、列車情報管理システムに限ることはなく、適宜任意に変更可能であり、例えば、GPS装置であってもよい。
ここで、図3を参照して、本実施形態における空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜制御の方法を説明する。
車両Tが直線路を走行している際、当該車両Tに設置されている左右の制御弁30は閉鎖状態になっており、当該車両Tに設置されている左右の空気ばね10は一定量の空気が導入された状態になっている。したがって、直線路を走行する際、台車T2に対する車体T1の傾斜角度は0°であり、直線路にはカントが設けられていないため、車体T1は、水平状態になっている。
まず、制御部51は、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜を開始するか否か判定する(ステップS1)。
具体的には、例えば、位置情報取得部53によって取得された情報に基づいて車両Tの現在位置を把握し、当該把握した車両Tの現在位置と、記憶部52に記憶されている曲線データ(曲線路の位置等)と、に基づいて、車両Tが曲線路に進入するか否か判定する。
曲線路に進入すると判定した場合には、当該曲線路が車体傾斜対象の曲線路であるか否か判定する。曲線路には、空気ばね式車体傾斜機能等の車体傾斜機能による車体傾斜制御の対象になる「車体傾斜対象の曲線路」と、車体傾斜機能による車体傾斜制御の対象にならない「車体傾斜非対象の曲線路」と、がある。「車体傾斜対象の曲線路」は、例えば、車体傾斜機能による車体傾斜制御を行わないと乗り心地が悪化してしまう曲線路、具体的には曲率半径が小さい曲線路等であり、「車体傾斜非対象の曲線路」は、例えば、車体傾斜機能による車体傾斜制御を行わなくても乗り心地が悪化しない曲線路、具体的には曲率半径が大きい曲線路等である。制御部51は、記憶部52に記憶されている曲線データ(曲線路の曲率半径やカント量など)に基づいて、当該曲線路が車体傾斜対象の曲線路であるか否か判定する。
そして、当該曲線路が車体傾斜対象の曲線路であると判定した場合に、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜を開始すると判定する。
ステップS1で、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜を開始しないと判定した場合(ステップS1;No)、すなわち車両Tが車体傾斜対象の曲線路に進入しないと判定した場合には、ステップS1の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS1で、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜を開始すると判定した場合(ステップS1;Yes)、すなわち車両Tが車体傾斜対象の曲線路に進入すると判定した場合には、記憶部52に記憶されている曲線データ(当該曲線路の曲率半径やカント量など)や車両Tの走行速度などに基づいて、目標傾斜角度を算出する(ステップS2)。
次いで、制御部51は、車体T1の傾斜角度を算出した目標傾斜角度にするために、算出した目標傾斜角度に基づいて、外軌側(曲線路の外側)の空気ばね10の目標高さを算出する(ステップS3)。なお、本説明で「傾斜角度」とは、台車T2に対する車体T1の傾斜角の大きさのことを指す。
次いで、制御部51は、外軌側の空気ばね10の高さを算出した目標高さにするために、外軌側の制御弁30を開放して、空気タンク20内の空気を外軌側の空気ばね10に供給する(ステップS4)。
そして、制御部51は、外軌側の空気ばね10の高さが算出した目標高さで維持されるよう、外軌側の空気ばね高さセンサ54で外軌側の空気ばね10の実際の高さを監視しながら、外軌側の制御弁30を制御(開閉)する。
すなわち、本実施形態では、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜が開始してから終了するまでの間、外軌側の制御弁30のみが制御されて開閉し、内軌側(曲線路の内側)の制御弁30は閉鎖したままとなる。したがって、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜が開始してから終了するまでの間、外軌側の空気ばね10に導入されている空気の量は、前記一定量よりも多くなるが、内軌側の空気ばね10に導入されている空気の量は、前記一定量のままとなる。
次いで、制御部51は、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜を終了する(ステップS5)。
具体的には、例えば、記憶部52に記憶されている曲線データと、位置情報取得部53によって取得された情報と、に基づいて、通過中の車体傾斜対象の曲線路が終了するか否か(すなわち、車両Tが直線路または車体傾斜非対象の曲線路に進入するか否か)判定する。そして、通過中の車体傾斜対象の曲線路が終了すると判定した場合に、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜を終了する。
次いで、制御部51は、外軌側の空気ばね10に導入されている空気の量を前記一定量に戻すために、外軌側の制御弁30を開放して、外軌側の空気ばね10内の空気を空気タンク20へと排気させ(ステップS6)、ステップS1の処理に移行する。これにより、傾斜角度が0°に戻る。
なお、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜制御の方法は、本実施形態の方法に限ることはなく、適宜任意に変更可能である。
前述したように、制御部51は、曲線路(具体的には、車体傾斜対象の曲線路)通過中には、外軌側の空気ばね10の高さが算出した目標高さで維持されるよう、外軌側の空気ばね高さセンサ54で外軌側の空気ばね10の実際の高さを監視しながら、外軌側の制御弁30を制御するよう構成されている。しかし、空気ばね10は、応答性が低いため、目標傾斜角度以上に車体が傾くオーバーシュートが発生してしまうことがある。
車体傾斜のオーバーシュート量(すなわち、目標傾斜角度と実際の傾斜角度との差分)が大きくなりすぎると、パンタグラフT3が架線Kから外れてしまう虞がある。よって、本実施形態の車体傾斜制御装置1は、車体傾斜のオーバーシュート量を低減するために、車体T1の傾斜に対する減衰力を発生するダンパ40を備えている。
ダンパ40は、油液が封入されたシリンダ41と、シリンダ41内に摺動自在に設けられたピストン42と、一端側がピストン42に連結され他端側がシリンダ41外に延出するピストンロッド43と、からなる往復式の油圧ダンパである。
ダンパ40は、例えば、シリンダ41の蓋部側(すなわち、ピストンロッド43を差し込む孔が設けられた側)を上に向けて、シリンダ41の底部側を下に向けた状態で配設され、ピストンロッド43の他端側(上端側)が車体T1と接続し、シリンダ41の底部側が台車T2と接続している。なお、図4および図6において、ピストンロッド43の上端に接する○は、車体T1、あるいは車体T1とピストンロッド43とを接続する構造物を簡略して示すものであり、シリンダ41の底部に接する○は、台車T2、あるいは台車T2とシリンダ41とを接続する構造物を簡略して示すものである。
本実施形態において、ダンパ40は、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体T1の傾斜に対する減衰力を発生するよう構成されている。
ここで、「許容傾斜角度範囲」とは、例えば、下限が直線路走行時の傾斜角度(0°)であり上限が最大目標傾斜角度である範囲のことである。また、「最大目標傾斜角度」とは、制御部51によって算出される目標傾斜角度の最大値のことである。したがって、制御部51によって算出される目標傾斜角度は、曲線路の曲率半径やカント量、車両Tの走行速度等に応じて異なるため一律(一定)ではないが、許容傾斜角度範囲に含まれる角度(すなわち、直線路走行時の傾斜角度(0°)≦目標傾斜角度≦最大目標傾斜角度)である。
図4(a)に示すように、シリンダ41の内部は、第1領域R1と第2領域R2とに区分けされており、第2領域R2は、第1領域R1を挟んで二つに分かれている。
第1領域R1の内面には、スリットやオリフィスなどが設けられており、ピストン42が第1領域R1のみに位置している場合、ダンパ40は、空気ばね式車体傾斜を妨げない程度の力、すなわち車体T1の傾斜を減衰できない大きさの力を発生するよう構成されている。以下、ピストン42が第1領域R1のみに位置している際にダンパ40が発生する力を「低減衰力」という。
一方、第2領域R2の内面には、スリットやオリフィスなどが設けられておらず、ピストン42の少なくとも一部が第2領域R2に位置している場合、ダンパ40は、車体T1の傾斜に対する減衰力、すなわち車体T1の傾斜を減衰できる大きさの力を発生するよう構成されている。無論、ピストン42の少なくとも一部が第2領域R2に位置している場合に、ダンパ40が車体T1の傾斜に対する減衰力を発生できるのであれば、第2領域R2にスリットやオリフィスなどを設けてもよい。以下、ピストン42の少なくとも一部が第2領域R2に位置している際にダンパ40が発生する力を「高減衰力」という。
すなわち、本実施形態では、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合にダンパ40が当該車体T1の傾斜に対する減衰力(高減衰力)を発生し、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲内の角度である場合にダンパ40が当該車体T1の傾斜に対する減衰力(高減衰力)を発生しないように、シリンダ41の内面のうちの第1領域R1の内面の形態と第2領域R2の内面の形態とを異ならせている。
車体T1の傾斜角度が0°である場合、すなわち車体T1が台車T2に対して傾斜していない場合には、ピストン42は、図4(a)に示すように、第1領域R1の下部に位置する。
空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜制御によって外軌側の空気ばね10が膨らんで車体T1が内軌側に傾斜した場合、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲内であれば、外軌側のダンパ40を構成するピストン42は、図4(b)に示すように、第1領域R1に位置する。これにより、ダンパ40によって妨げられることなく空気ばね式車体傾斜を行うことが可能となる。
車体T1の内軌側への傾斜が大きく、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外になると、外軌側のダンパ40を構成するピストン42の少なくとも一部が、図4(c)に示すように、上側の第2領域R2に位置する。これにより、外軌側のダンパ40が高減衰力を発生するため、車体T1がそれ以上内軌側へと傾くことを抑制することができる。
ダンパ40が発生した高減衰力によって車体T1の内軌側への傾斜を抑制できず、車体T1の傾斜角度が最大許容傾斜角度になると、外軌側のダンパ40を構成するピストン42が、図4(d)に示すように、シリンダ41の蓋部にぶつかって、ダンパ40の伸長が止まる。ここで、「最大許容傾斜角度」とは、最大目標傾斜角度よりも大きい角度であり、かつ、パンタグラフT3が架線Kから外れることのない傾斜角度の範囲(安全保障角度範囲)に含まれる角度である。
すなわち、ダンパ40の最大長さLmaxは、車体T1の傾斜角度が、パンタグラフT3が架線Kから外れることのない傾斜角度の範囲(安全保障角度範囲)の上限を上回ることのない長さに設定されている。したがって、万が一、ダンパ40が発生した高減衰力によって車体T1の内軌側への傾斜を抑制できないような事態が発生しても、ダンパ40自身によって、車体T1の傾斜角度が、パンタグラフT3が架線Kから外れることのない傾斜角度の範囲(安全保障角度範囲)外の角度になること、すなわち、車体T1の傾斜角度が、パンタグラフT3が架線Kから外れる傾斜角度に達することを防止できるようになっている。これにより、ダンパ40が壊れたり外れたりしない限り、車体T1の傾斜角度が、パンタグラフT3が架線Kから外れる傾斜角度に達することがないため、車体傾斜のオーバーシュートが発生してもパンタグラフT3が架線Kから外れてしまうことがない。
また、車体T1が空気ばね式車体傾斜の向きとは逆向きに傾斜して車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度になった場合には、外軌側のダンパ40を構成するピストン42の少なくとも一部が、図4(e)に示すように、下側の第2領域R2に位置する。
車体T1が空気ばね式車体傾斜の向きとは逆向きに傾斜した場合、すなわち車体T1が外軌側に傾斜した場合には、車体T1の傾斜の向きと遠心力の向きとが同一になるため、空気ばね10のみでは傾斜を抑えることができず、車体T1が外軌側へと大きく傾斜してしまう場合がある。車体T1が外軌側へと大きく傾斜すると、内軌側の輪重が減少するため、内軌側の車輪が浮き上がって脱線する虞がある。
そこで、本実施形態では、許容傾斜角度範囲の下限を直線路走行時の傾斜角度(0°)に設定して、車体T1の傾斜角度が直線路走行時の傾斜角度(0°)を下回った場合、すなわち車体T1が空気ばね式車体傾斜の向きとは逆向きに傾斜した場合にも、外軌側のダンパ40が高減衰力を発生するよう構成している。これにより、当該高減衰力によって、車体T1がそれ以上外軌側へと傾くことを抑制することができる。
なお、車体T1が空気ばね式車体傾斜の向きとは逆向きに傾斜した場合には、ダンパ40が発生した高減衰力で車体T1がそれ以上外軌側へと傾くことを抑制しつつ、空気ばね式車体傾斜機能による車体傾斜制御を停止して空気ばね10を通常の状態(前記一定量の空気が導入された状態)に戻すことで、より安全性を確保することができる。
このように、外軌側のダンパ40においては、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲内の角度である場合は、低減衰力を発生する第1領域R1のみにピストン42が位置し、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合は、高減衰力を発生する第2領域R2にピストン42の少なくとも一部が位置するよう構成されている。
なお、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合におけるダンパ40の減衰特性(減衰係数)は、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外であっても良好な乗り心地を維持しつつ、かつ、車体傾斜のオーバーシュートを好適に抑制することができる特性(係数)であれば、適宜任意に設定可能である。
すなわち、ダンパ40が発生する高減衰力の変化態様(変化の仕方)は、適宜任意に選択可能であり、例えば、図5に実線で示すように、車体T1の傾斜角度にかかわらず高減衰力の大きさが一定となるような変化態様であってもよいし、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲から離れるにつれて高減衰力の大きさが徐々に大きくなるよう、図5に点線で示すように、直線状に変化する変化態様であってもよいし、図5に一点鎖線で示すように、上に凸状に変化する変化態様であってもよいし、図5に二点鎖線で示すように、下に凸状に変化する変化態様であってもよい。
本実施形態では、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合におけるダンパ40の減衰特性が所望の特性となるよう、すなわちダンパ40が発生する高減衰力が選択した変化態様で変化するように、シリンダ41の内面のうちの第2領域R2の内面に加工を施す、具体的には、例えば、第2領域R2の内面にスリットやオリフィスなどを設けたり、第2領域R2の径が徐々に小さくなるように第2領域R2の内面に傾斜を付けたりすることとする。これにより、制御部51による制御等の電気的な制御を行わなくても、ダンパ40の減衰特性が所望の特性になる。無論、制御部51による制御(具体的には、例えば、絞り弁47(後述)を可変絞り弁に変更して、制御部51に可変絞り弁の開度を調整させること)等の電気的な制御によって、ダンパ40の減衰特性を所望の特性にさせるよう構成することも可能である。
ところで、ダンパ40が高減衰力を発生可能な状態である場合、台車T2の振動がダンパ40を介して車体T1に伝わり、乗り心地が悪化することがある。したがって、本実施形態では、ダンパ40が発生する高減衰力が不要なとき、すなわち直線路走行時や車体傾斜非対象の曲線路走行時には、ダンパ40による高減衰力の発生を抑制するよう構成されている。
具体的には、ダンパ40は、例えば図6に示すように、シリンダ41内の下室と上室とを油液タンク46を介してつなぐ配管の途中に設けられた絞り弁47に並列して、切替弁48を備えている。
切替弁48は、例えば、2ポート2位置方向の電磁弁であり、消磁(非通電)時にはスプリングによって弁が開いた状態となり、励磁(通電)時には弁が閉じた状態になる。
したがって、切替弁48を通電状態にして切替弁48を閉じることで、シリンダ41内の下室と上室との間を移動する油液が絞り弁47を通ることになる。絞り弁47は、油液の移動に抵抗を与えるため、ダンパ40は、高減衰力を発生可能な状態になる。
一方、切替弁48を非通電状態にして切替弁48を開くことで、シリンダ41内の下室と上室との間を移動する油液が主に切替弁48を通ることになる。弁が開いた状態の切替弁48が油液の移動に与える抵抗は、絞り弁47が油液の移動に与える抵抗に比べて無視できるほど小さいため、ダンパ40は、高減衰力を発生困難な状態になる。
具体的には、制御部51は、例えば、空気タンク20内の空気を外軌側の空気ばね10に供給する際(図3におけるステップS4)に、切替弁48を通電状態にして、外軌側の空気ばね10内の空気を空気タンク20へと排気させる際(図3におけるステップS6)に、切替弁48を非通電状態にする。これにより、車体傾斜対象の曲線路を走行するときには、切替弁48が通電状態になって、ダンパ40は、高減衰力を発生可能な状態になる。一方、直線路や車体傾斜非対象の曲線路を走行するときには、切替弁48が非通電状態になって、ダンパ40は、高減衰力を発生困難な状態になるため、台車T2の振動がダンパ40を介して車体T1に伝わりにくくなる。
なお、ダンパ40は、往復式の油圧ダンパに限定されるものではない。ダンパ40は、例えば図7に示すように、油液が封入された本体ケース41Aと、本体ケース41A内に摺動自在に設けられたロータ42Aと、からなる回転式の油圧ダンパであってもよい。
ロータ42Aは、回転軸42A1と、回転軸42A1から放射状に延出する2枚の羽根42A2と、から構成されている。ロータ42Aは、一方の羽根42A2が車体T1と接続し、他方の羽根42A2が台車T2と接続しており、車体T1と台車T2との間の距離の変化に応じて、回転軸42A1を中心に回転するよう構成されている。
本体ケース41Aの内部も、シリンダ41の内部と同様、車体T1の傾斜を減衰できない大きさの力(低減衰力)を発生する第1領域R1と、車体T1の傾斜を減衰できる大きさの力(高減衰力)を発生する第2領域R2と、に区分けされている。
そして、外軌側のダンパ40においては、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲内の角度である場合は、図8(a)に示すように、低減衰力を発生する第1領域R1のみに羽根42A2が位置し、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合は、図8(b)に示すように、高減衰力を発生する第2領域R2に羽根42A2の少なくとも一部が位置するよう構成されている。
以上説明した車体傾斜制御装置1によれば、台車T2の左右に設けられ、車体T1を支持する空気ばね10と、曲線路(本実施形態の場合、車体傾斜対象の曲線路)走行時に、車体T1の傾斜角度が目標傾斜角度となるよう空気ばね10に空気を供給する供給手段(空気タンク20、制御弁30、および制御部51)と、台車T2の左右に設けられ、当該台車T2と車体T1とを接続するダンパ40と、を備え、ダンパ40(本実施形態の場合、外軌側のダンパ40)は、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体T1の傾斜に対する減衰力(高減衰力)を発生するよう構成されており、許容傾斜角度範囲は、目標傾斜角度を含む範囲である。
したがって、ダンパ40は、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体T1の傾斜に対する減衰力(高減衰力)を発生するよう構成されており、許容傾斜角度範囲は、空気ばね式車体傾斜の目標傾斜角度を含む範囲であるため、空気ばね式車体傾斜を妨げることなく、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することができる。
また、ダンパ40は、台車T2と車体T1とを接続可能な位置に設けられていればよく、車体T1内に設ける必要も、車体T1とこすれる位置に設ける必要もないため、客室空間を圧迫することも、保守に手間がかかることもない。
よって、空気ばね式車体傾斜を妨げることや、客室空間を圧迫すること、保守に手間がかかることがなく、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することができる。
なお、許容傾斜角度範囲は、下限が直線路走行時の傾斜角度(0°)であり上限が最大目標傾斜角度である範囲に限られるものではなく、少なくとも制御部51によって算出される目標傾斜角度を含む範囲であれば、適宜任意に変更可能である。
また、ダンパ40は、油圧ダンパに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
また、以上説明した車体傾斜制御装置1によれば、曲線路(本実施形態の場合、車体傾斜対象の曲線路)走行時にダンパ40に減衰力(高減衰力)を発生させ、直線路(本実施形態の場合、車体傾斜非対象の曲線路も含む)走行時にダンパ40による減衰力(高減衰力)発生を抑制する切替手段(切替弁48および制御部51)を備えるように構成することも可能である。
このように構成することで、曲線路走行時には、車体傾斜のオーバーシュート量を低減することができ、直線路走行時には、台車T2の振動がダンパ40を介して車体T1に伝わることを抑制することができるため、空気ばね式車体傾斜機能によって車体傾斜制御が行われているときの安全性と、空気ばね式車体傾斜機能によって車体傾斜制御が行われていないときの乗り心地と、の双方を確保することができる。
また、以上説明した車体傾斜制御装置1によれば、ダンパ40は、シリンダ41と、シリンダ41内を往復動するピストン42と、を備え、シリンダ41の内部は、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲内の角度である場合に、ピストン42が位置する第1領域R1と、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲内の角度である場合に、ピストン42の少なくとも一部が位置する第2領域R2と、に区分けされ、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合にダンパ40が当該車体T1の傾斜に対する減衰力(高減衰力)を発生するように、シリンダ41の内面のうちの第1領域R1の内面の形態と第2領域R2の内面の形態とを異ならせているように構成することも可能である。
このように構成することで、電気的な制御を行わなくても、ダンパ40は、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体T1の傾斜に対する減衰力(高減衰力)を発生することが可能となる。
また、以上説明した車体傾斜制御装置1によれば、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合におけるダンパ40の減衰特性が所望の特性となるように、シリンダ41の内面のうちの第2領域R2の内面には所定の加工が施されているように構成することも可能である。
このように構成することで、電気的な制御を行わなくても、車体T1の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合におけるダンパ40の減衰特性が所望の特性となる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。また、前述の実施形態及び変形例の各構成を組み合わせて適用しても良い。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車体傾斜制御装置
10 空気ばね
20 空気タンク(供給手段)
30 制御弁(供給手段)
40 ダンパ
41 シリンダ
42 ピストン
48 切替弁(切替手段)
61 制御部(供給手段、切替手段)
R1 第1領域
R2 第2領域
T1 車体
T2 台車

Claims (4)

  1. 台車の左右に設けられ、車体を支持する空気ばねと、
    曲線路走行時に、車体の傾斜角度が目標傾斜角度となるよう前記空気ばねに空気を供給する供給手段と、
    前記台車の左右に設けられ、当該台車と前記車体とを接続するダンパと、を備え、
    前記ダンパは、前記車体の傾斜角度が許容傾斜角度範囲外の角度である場合に、当該車体の傾斜に対する減衰力を発生するよう構成されており、
    前記許容傾斜角度範囲は、前記目標傾斜角度を含む範囲であることを特徴とする車体傾斜制御装置。
  2. 曲線路走行時に前記ダンパに減衰力を発生させ、直線路走行時に前記ダンパによる減衰力発生を抑制する切替手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車体傾斜制御装置。
  3. 前記ダンパは、
    シリンダと、
    前記シリンダ内を往復動するピストンと、を備え、
    前記シリンダの内部は、
    前記車体の傾斜角度が前記許容傾斜角度範囲内の角度である場合に、前記ピストンが位置する第1領域と、
    前記車体の傾斜角度が前記許容傾斜角度範囲内の角度である場合に、前記ピストンの少なくとも一部が位置する第2領域と、に区分けされ、
    前記車体の傾斜角度が前記許容傾斜角度範囲外の角度である場合に前記ダンパが当該車体の傾斜に対する減衰力を発生するように、前記シリンダの内面のうちの前記第1領域の内面の形態と前記第2領域の内面の形態とを異ならせていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体傾斜制御装置。
  4. 前記車体の傾斜角度が前記許容傾斜角度範囲外の角度である場合における前記ダンパの減衰特性が所望の特性となるように、前記シリンダの内面のうちの前記第2領域の内面には所定の加工が施されていることを特徴とする請求項3に記載の車体傾斜制御装置。
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