JP2016066556A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

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友徳 浅野
神田 宜儀
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宜儀 神田
藤田 博信
Hironobu Fujita
博信 藤田
敏克 柳生
Toshikatsu Yagyu
敏克 柳生
治 田口
Osamu Taguchi
治 田口
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Abstract

【課題】燃料電池発電装置において、改質用や冷却用の空気送風ブロワを低減可能な構造を備えたもの、燃料ガス昇圧ブロワを共用して燃料ガスと空気(改質用空気又は冷却用空気)を供給可能な構造を備えたもの、等を提供することである。
【解決手段】燃料電池発電装置1は、燃料電池発電部2と、この燃料電池発電部2に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置4と、燃料電池発電部2に発電用空気を供給する発電用空気供給装置3とを備え、燃料ガス供給装置4は、燃料ガス供給通路22と、この燃料ガス供給通路22に設置され且つ燃料ガスを昇圧して燃料電池発電部2に供給するガス昇圧ブロワ25とを備え、燃料ガス供給通路22のガス昇圧ブロワ25より上流側に、空気を供給可能な空気供給通路26の下流端が接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は燃料電池発電装置に関し、特に燃料電池発電部への燃料ガスと空気の供給構造を改善したものに関する。
従来から、空気と改質燃料ガス(水素含有ガス)とを供給することで電力を発生させる燃料電池発電装置が実用に供されている。この種の燃料電池発電装置は、例えば、発電の際に副次的に発生する熱を湯水として回収する貯湯給湯装置と、燃料電池発電装置と貯湯給湯装置との間に湯水を循環させる排熱回収循環回路等と組み合わせることで、燃料電池コージェネレーションシステムを構成することができる。
上記の燃料電池発電装置は、空気と改質燃料ガスとで発電を行なう燃料電池セルスタックとこの燃料電池セルスタックに供給する改質燃料ガスを純水(水蒸気)と燃料ガスから生成する燃料改質器及び蒸発器とオフガスを燃焼処理するオフガス燃焼室等を有する燃料電池発電部、この燃料電池発電部に発電用空気や燃料ガス及び純水等を供給する種々の供給装置、燃料電池発電部にて発電された直流を交流に変換するパワーコンディショナユニット、種々の器具を制御する制御ユニット等を備えている。
ところで、通常の発電運転時において、燃料電池発電部の燃料改質器では、高温状態下で水蒸気改質が行われ、燃料ガスと水蒸気とを反応させて改質燃料ガスが生成される。このように、高温状態化では、燃料ガスと水蒸気とから改質燃料ガスを安定的に生成することができるが、起動時の常温(低温)状態化では、燃料ガスに改質用空気を混合してから水蒸気と反応させる部分酸化改質等を行う必要がある。また、停止時には、燃料電池発電部を冷却して燃料電池セルスタックの性能劣化を防止する為に冷却用空気を供給する必要がある。
このため、従来の燃料電池発電装置には、発電用空気を供給する発電用空気供給装置以外にも、改質用空気や冷却用空気を供給する為の空気供給装置が別途設けられている。この種の空気供給装置は、起動時には改質用空気を燃料ガス供給通路や燃料電池発電部に供給することができ、停止時には冷却用空気を燃料電池発電部に供給することができる。
上記の発電用空気供給装置以外に設けられた空気供給装置の構造については、種々の文献で開示されている。例えば、特許文献1の燃料電池システムにおいて、空気供給装置は、改質用空気を供給するものであり、燃料ガス供給通路に下流端が接続された空気供給通路、この空気供給通路の途中部に設置された空気送風ブロワ等を備え、空気供給通路の上流端に設けられた空気導入部(フィルタ)が、発電用空気供給装置の空気導入部と共有する構造が開示されている。
特開2013−105634号公報
しかし、特許文献1の燃料電池システムにおいて、改質用の空気供給装置は、専用の空気送風ブロワを備えているが、この空気送風ブロワは、燃料電池発電装置の起動時に改質用空気を供給する場合又は停止時に冷却用空気を供給する場合にしか駆動されず、しかも、空気送風ブロワは一般的に高価なものであるので、通常の発電運転時には使用されない空気送風ブロワを設置することは、コスト高の要因になってしまう。
本発明の目的は、燃料電池発電装置において、改質用や冷却用の空気送風ブロワを低減可能な構造を備えたもの、燃料ガス昇圧ブロワを共用して燃料ガスと空気(改質用空気又は冷却用空気)を供給可能な構造を備えたもの、等を提供することである。
請求項1の燃料電池発電装置は、燃料電池発電部と、この燃料電池発電部に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料電池発電部に発電用空気を供給する発電用空気供給手段とを備えた燃料電池発電装置であって、前記燃料ガス供給手段は、燃料ガス供給通路と、この燃料ガス供給通路に設置され且つ燃料ガスを昇圧して前記燃料電池発電部に供給するガス昇圧手段とを備えた燃料電池発電装置において、前記燃料ガス供給通路の前記ガス昇圧手段より上流側に、空気を供給可能な空気供給通路の下流端が接続されていることを特徴としている。
請求項2の燃料電池発電装置は、請求項1の発明において、前記空気供給通路の上流端には、空気フィルタが設けられていることを特徴としている。
請求項3の燃料電池発電装置は、請求項1の発明において、前記空気供給通路には、前記ガス昇圧手段側への空気の流れを許容し且つその逆の流れを禁止する逆止弁が設けられていることを特徴としている。
請求項4の燃料電池発電装置は、請求項1の発明において、前記燃料ガス供給通路の前記空気供給通路が接続する接続部には、三方弁が設けられていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、燃料ガス供給通路のガス昇圧手段より上流側に、空気を供給可能な空気供給通路の下流端が接続されているので、空気を改質用又は冷却用として燃料電池発電部に供給する場合、燃料ガス供給手段のガス昇圧手段を駆動することで、空気供給通路から燃料ガス供給通路を通して燃料電池発電部に空気を供給することができる。
従って、既存の燃料ガス供給手段のガス昇圧手段を、空気(改質用空気又は冷却用空気)の供給と共用することで、空気供給通路に専用の空気送風ブロワを設置する必要がなくなるので、従来では設置されていた空気送風ブロワを省略することができ、コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、空気供給通路の上流端には、空気フィルタが設けられているので、この空気フィルタによって、空気中の粉塵や酸性ガス成分等が除去された空気を、燃料電池発電部に供給することができる。
請求項3の発明によれば、空気供給通路には、ガス昇圧手段側への空気の流れを許容し且つその逆の流れを禁止する逆止弁が設けられているので、この逆止弁によって、燃料ガスが燃料ガス供給通路から空気供給通路に逆流するのを防止することができる。
請求項4の発明によれば、燃料ガス供給通路の空気供給通路が接続する接続部には、三方弁が設けられているので、三方弁を制御することによって、燃料ガス供給通路と空気供給通路との切り換え、燃料ガスの流量調整及び空気の流量調整を容易に行うことができる。
本発明の実施例に係る燃料電池発電装置の概略構成図である。 燃料電池発電部と種々の供給装置の概略構成図である。 部分変更形態に係る燃料電池発電部と種々の供給装置の概略構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ず、燃料電池発電装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、燃料電池発電装置1は、燃料電池発電部2、発電用空気供給装置3、燃料ガス供給装置4、純水供給装置6、排熱回収装置7、パワーコンディショナユニット8、制御ユニット9等を備えており、燃料電池発電部2にて発電された直流電力がパワーコンディショナユニット8を介して交流電力に変換されて外部に出力される。
図1に示すように、燃料電池発電装置1は、燃料電池発電部2や種々の器具等が外装ケース11に収納されて構成されている。即ち、外装ケース11の内部は、燃料電池発電部2が収納された上側発電室11Aと、種々の供給装置3,4,6や排熱回収装置7等の補機類、パワーコンディショナユニット8、制御ユニット9等が収納された下側補機室11Bとに仕切られている。
尚、燃料電池発電装置1は、例えば、排熱回収装置7の熱交換器による熱交換後の湯水を貯湯する貯湯タンクを有する貯湯給湯装置と、この貯湯給湯装置と燃料電池発電装置1とに亙って湯水を循環させる為の排熱回収循環回路等と組み合わせることで燃料電池コージェネレーションシステムを構成することができる。また、燃料電池発電装置1は、貯湯タンクと排熱回収循環回路等を同じ外装ケースに収納して貯湯タンク一体型に構成することもできる。
次に、燃料電池発電部2について説明する。
図1に示すように、燃料電池発電部2は、燃料電池セルスタック2a、燃料ガスに混合する為の水蒸気を生成する蒸発器2b、燃料ガスと水蒸気とを混合して反応させて改質燃料ガスを生成する燃料改質器2c、燃料電池セルスタック2aによる発電に伴い生じるオフガスを燃焼処理するオフガス燃焼室2d等を備え、燃料改質器2cによって改質された改質燃料ガス及び酸化剤としての空気を燃料電池セルスタック2aで高温の環境下で化学反応させることで発電を行う。
燃料電池セルスタック2aは、複数の燃料電池セルから構成されている。各燃料電池セルは、ジルコニア等の固体電解質と燃料極と酸素極から夫々形成されている。燃料電池セルスタック2aの燃料極(アノード)側には、改質燃料ガスが供給され、燃料電池セルスタック2aの酸素極(カソード)側には、発電用空気が供給される。
蒸発器2bは、純水供給装置6から供給される純水から燃料ガスに混合する為の水蒸気を生成して燃料改質器2cに供給する。燃料改質器2cは、ニッケルや白金等の改質触媒を有し、脱硫された燃料ガスと水蒸気と(起動時には改質用空気と)を混合して反応(水蒸気改質、部分酸化改質等)させて改質燃料ガスを生成し、この改質燃料ガスを燃料電池セルスタック2aの燃料極側に供給する。
オフガス燃焼室2dは、燃料電池セルスタック2aの発電に伴い生じる残余燃料ガスを燃焼処理する為のものであり、燃料電池セルスタック2aの燃料極側及び酸素極側の各排出側と接続されている。このオフガス燃焼室2dでは、燃料極側から排出された残余燃料ガスを含む反応燃料ガスと、酸素極側から排出された酸素を含む空気とを燃焼させることによって高温の燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスで燃料改質器2c等を加熱してから排気通路(図示略)に排出する。
燃料電池発電部2から排出される排気ガスは、排気通路に設けられた排熱回収装置7の排熱回収熱交換器(図示略)にて排熱回収循環回路を循環する湯水との間で熱交換され温度が低下した後に外部に排出される。排気ガス中に含まれる水蒸気は、熱交換によって冷却され凝縮されて凝縮水となる。
発電用空気供給装置3(発電用空気供給手段に相当する)は、燃料電池発電部2へ発電用空気を供給するものであり、空気フィルタからなる発電用空気吸入部13、発電用空気供給通路14、発電用空気を送風する空気送風ブロワ15、発電用空気の流量を検出する流量センサ16等を備えている(図2参照)。
燃料ガス供給装置4(燃料ガス供給手段に相当する)は、燃料電池発電部2へ燃料ガスを供給するものであり、ガス供給源(図示略)に接続されるガス吸入部21、燃料ガス供給通路22、燃料ガスの流量を検出する流量センサ23、燃料ガスを脱硫する脱硫器24、後述する三方弁31、ガス昇圧ブロワ25(ガス昇圧手段に相当する)等を備えている(図2参照)。
排熱回収装置7は、貯湯タンクの湯水と燃料電池発電部2からの排気とを熱交換する排熱回収熱交換器を備えている。即ち、この排熱回収熱交換器は、排気通路の途中部に設けられ、貯湯タンクから排熱回収循環回路を流れる湯水を利用して、排気通路を流れる排気を冷却して凝縮水を生成することで排熱を回収する。
純水供給装置6は、凝縮水回収通路、純水供給通路、処理タンク、貯留タンク、純水ポンプ等を備えている。排熱回収装置7の排熱回収熱交換器にて凝縮された凝縮水を、凝縮水回収通路を介して回収し、処理タンクで凝縮水から不純物を取り除き、凝縮水から生成された純水を貯留タンクで貯留した後に、純水供給通路を介して燃料電池発電部2の蒸発器2b及び燃料改質器2cに供給する。
パワーコンディショナユニット8は、燃料電池発電部2にて発電された電力を変換する為のものであり、例えば、燃料電池発電部2にて発電された直流電力を、通常の住宅で利用可能な100Vの交流電力に変換して、配線を介して分電盤に出力する。制御ユニット9は、マイコン等から構成され、種々の器具の動作制御を実行するものである。
次に、発電用空気供給装置3と燃料ガス供給装置4の設置構造について説明する。
図2に示すように、発電用空気供給装置3において、発電用空気吸入部13から延びる発電用空気供給通路14の下流端は、燃料電池発電部2の燃料電池セルスタック2aに接続され、発電用空気供給通路14の途中部には、空気送風ブロワ15、流量センサ16が上流側から下流側に向かって順に設置されている。
燃料電池発電部2に発電用空気を供給する場合、発電用空気吸入部13から発電用空気を空気送風ブロワ15に取り込み、この取り込まれた発電用空気を燃料電池セルスタック2aの酸素極側に供給することできる。
図2に示すように、燃料ガス供給装置4において、ガス吸入部21から延びる燃料ガス供給通路22の下流端は、燃料電池発電部2の蒸発器2b及び燃料改質器2cに接続され、燃料ガス供給通路22の途中部には、流量センサ23、脱硫器24、三方弁31、ガス昇圧ブロワ25が上流側から下流側に向かって順に設置されている。
燃料電池発電部2に燃料ガスを供給する場合、図示外のガス供給源からガス吸入部21に供給された燃料ガスを、脱硫器24を通して脱硫し、ガス昇圧ブロワ25に取り込み、この昇圧された燃料ガスを燃料電池発電部2の蒸発器2b及び燃料改質器2cに供給することができる。
次に、本発明に関連する空気供給通路26について説明する。
図2に示すように、空気供給通路26は、外部から取り込んだ空気を燃料ガス供給通路22に供給可能なものであり、空気供給通路26の上流端は、空気フィルタからなる空気吸入部27に接続され、空気供給通路26の下流端は、燃料ガス供給通路22のガス昇圧ブロワ25より上流側で且つ脱硫器24より下流側に接続されている。
燃料ガス供給通路22の空気供給通路26が接続する接続部には、三方弁31が設けられている。三方弁31は、燃料ガス供給通路22の上流側通路22aと下流側通路22bとの接続・遮断、燃料ガス供給通路22の下流側通路22bと空気供給通路26との接続・遮断、燃料ガス供給通路22の上流側通路22a及び下流側通路22bと空気供給通路26の全ての通路の接続・遮断の切換え可能に構成されている。さらに、三方弁31は、燃料ガスの流量及び空気の流量を調整する為に開度調整可能に構成されている。
空気供給通路26の途中部には、空気の流量を検出する流量センサ28、空気供給通路26を接続・遮断し且つ燃料ガスの逆流を防止可能な開閉弁29、ガス昇圧ブロワ25側への空気の流れを許容し且つその逆の流れを禁止する逆止弁32が上流側から下流側に向かって順に設置されている。
燃料ガス供給通路22(燃料電池発電部2)に空気を供給する場合、空気吸入部27から空気を空気供給通路26から三方弁31を通して、燃料ガス供給通路22の下流側通路22bに設置されたガス昇圧ブロワ25に取り込み、この取り込まれた空気を、下流側通路22bを通して燃料電池発電部2に供給する。
次に、本発明の燃料電池発電装置1の作用及び効果について説明する。
燃料電池発電装置1の起動時の常温環境下では、燃料改質器2cの改質触媒には部分酸化改質等の為に改質用空気が必要であるので、三方弁31を、燃料ガス供給通路22の上流側通路22a及び下流側通路22bと空気供給通路26との全ての通路を接続した状態に設定し、ガス昇圧ブロワ25の駆動を介して、ガス吸入部21から燃料ガスを取り込むと共に、空気吸入部27から空気を取り込み、燃料ガス供給通路22の下流側通路22bで燃料ガスと空気とを混合した混合気体を燃料改質器2cに供給し、燃料改質器2cで混合気体と水蒸気とを反応させる部分酸化改質が行われる。
燃料改質器2cの温度上昇と共に空気の流量を調整して供給量を徐々に低減し、燃料改質器2cが所定の高温状態になると、三方弁31を、燃料ガス供給通路22の上流側通路22aと下流側通路22bとを接続及び燃料ガス供給通路22の下流側通路22bと空気供給通路26とを遮断した状態に設定し、燃料改質器2cへの空気の供給を停止し、燃料改質器2cで燃料ガスと水蒸気とを反応させる水蒸気改質が行われる。
燃料電池発電装置1の停止時には、燃料電池発電部2を冷却する為の冷却用空気が必要であるので、三方弁31を、燃料ガス供給通路22の上流側通路22a及び下流側通路22bと空気供給通路26との全ての通路を接続した状態に設定し、燃料ガスの流量を調整して燃料ガスの供給量を徐々に低減すると共に空気の流量を調整して空気の供給量を徐々に増加することで、燃料電池発電部2の冷却を開始し、燃料電池発電部2が所定の温度に低下すると、三方弁31を、燃料ガス供給通路22の上流側通路22aと下流側通路22bとの遮断及び燃料ガス供給通路22の下流側通路22bと空気供給通路26とを接続した状態に設定し、燃料電池発電部2に空気のみを供給して燃料電池発電部2を冷却する。
以上説明したように、燃料ガス供給通路22のガス昇圧ブロワ25より上流側に、空気供給通路26の下流端が接続されているので、空気を改質用又は冷却用として燃料電池発電部2に供給する場合、燃料ガス供給装置4のガス昇圧ブロワ25を駆動することで、空気供給通路26から燃料ガス供給通路22を通して燃料電池発電部2に空気を供給することができる。
従って、既存の燃料ガス供給装置4のガス昇圧ブロワ25を、空気(改質用空気又は冷却用空気)の供給と共用することで、空気供給通路26に専用の空気送風ブロワを設置する必要がなくなるので、従来では設置されていた空気送風ブロワを省略することができ、コストを低減することができる。
また、空気供給通路26の上流端には、空気吸入部27(空気フィルタ)が設けられているので、この空気フィルタによって、空気中の粉塵や酸性ガス成分等が除去された空気を、燃料電池発電部2に供給することができる。
さらに、空気供給通路26には、ガス昇圧ブロワ25側への空気の流れを許容し且つその逆の流れを禁止する逆止弁32が設けられているので、この逆止弁32によって、燃料ガスが燃料ガス供給通路22から空気供給通路26に逆流するのを防止することができる。
燃料ガス供給通路22の空気供給通路26が接続する接続部には、三方弁31が設けられているので、三方弁31を制御することによって、燃料ガス供給通路22と空気供給通路26の切り換え、燃料ガスの流量調整及び空気の流量調整を容易に行うことができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]図3に示すように、燃料ガス供給装置4Aにおいて、前記実施例の三方弁31に代えて、燃料ガス供給通路22の空気供給通路26が接続する接続部より上流側に開閉弁33を設けた構造であっても良い。尚、この燃料ガス供給通路22の上流側通路22aに設置された開閉弁33と空気供給通路26に設置された開閉弁29は、開閉機能と開度調整機能を備えたものであっても良いし、開閉機能のみを備えたものであっても良い。
この構造によれば、燃料電池発電部2に燃料ガスと空気との混合気体を供給する場合、開閉弁33と開閉弁29とを開弁状態に夫々設定し、ガス昇圧ブロワ25を駆動することで、燃料電池発電部2に混合気体を供給することができ、料電池発電部2に冷却用空気を供給する場合、開閉弁33を閉弁状態に設定し、開閉弁29を開弁状態に設定し、ガス昇圧ブロワ25を駆動することで、燃料電池発電部2に空気のみを供給することができる。開閉弁33と開閉弁29とが開度調整機能を夫々備えている場合、燃料ガスと空気の流量を調整して燃料電池発電部2に供給可能である。
[2]前記実施例において、燃料ガス供給通路22のガス昇圧ブロワ25より上流側に、空気供給通路26の下流端を接続する構造であれば、特に実施例の構造に限定する必要はなく、適宜変更可能である。
[3]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 燃料電池発電装置
2 燃料電池発電部
4,4A 燃料ガス供給装置
22 燃料ガス供給通路
25 ガス昇圧ブロワ
26 空気供給通路
27 空気吸入部(空気フィルタ)
31 三方弁
32 逆止弁

Claims (4)

  1. 燃料電池発電部と、この燃料電池発電部に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料電池発電部に発電用空気を供給する発電用空気供給手段とを備えた燃料電池発電装置であって、前記燃料ガス供給手段は、燃料ガス供給通路と、この燃料ガス供給通路に設置され且つ燃料ガスを昇圧して前記燃料電池発電部に供給するガス昇圧手段とを備えた燃料電池発電装置において、
    前記燃料ガス供給通路の前記ガス昇圧手段より上流側に、空気を供給可能な空気供給通路の下流端が接続されていることを特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 前記空気供給通路の上流端には、空気フィルタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  3. 前記空気供給通路には、前記ガス昇圧手段側への空気の流れを許容し且つその逆の流れを禁止する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  4. 前記燃料ガス供給通路の前記空気供給通路が接続する接続部には、三方弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。

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