JP2016065884A - 部品検査装置、及び、ハンドラー - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送対象の搬送に際して、消費されるドライエアーの量を抑えつつ、搬送対象に結露が生じることを抑えられる部品検査装置、及びハンドラーを提供する。
【解決手段】ハンドラーは、デバイスTが載置され、デバイスTを冷却する供給用シャトルプレート15aと、供給用シャトルプレート15aに載置されるデバイスTを供給用シャトルプレート15aから搬送する搬送ロボットとを有している。搬送ロボットは、供給用シャトルプレート15aに載置されるデバイスTを吸着する吸着部74と、供給用シャトルプレート15aから吸着部74を遠ざける垂直移動アーム73と、供給用シャトルプレート15aから遠ざけられた状態で吸着部74がデバイスTとともに収容されるアームボックス75と、乾燥しているガスをアームボックス75内に供給するドライエアー供給部76とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、部品検査装置、及び、ハンドラーに関する。
従来から、半導体デバイス等の各種デバイスに対する電気的特性の検査には、ハンドラーによって搬送対象であるデバイスの搬送を行う部品検査装置が広く用いられている。部品検査装置では、デバイスの検査が各デバイスの使用環境に合わせた温度で行われ、例えば、0℃以下の低温環境にて行われることも少なくない。こうした低温環境下での検査を行う部品検査装置には、例えば特許文献1に記載のように、デバイスを冷却する恒温槽と、デバイスを冷却しつつ検査を行うテスターとが搭載されている。そして、部品検査装置では、恒温槽にて所定の温度にまで冷却したデバイスがテスターに搬送されて、低温での検査が行われる。
特開2004−347329号公報
ところで、部品検査装置は、一般に、常温に維持された環境中に設置されることから、恒温槽から搬出されたデバイスがテスターにまで搬送されるときに、デバイスの表面と外気との間で温度差が形成され、デバイスの表面にて結露が発生してしまう。そのため、デバイスの表面での結露を避ける上で、特許文献1に記載の部品検査装置では、恒温槽、テスター、及びデバイスの搬送空間を収容するチャンバーが形成されている。そして、このチャンバー内に、上述の温度差によって結露が生じない程度にまで乾燥された空気が供給されている。これにより、デバイスが搬送されるときにデバイスの表面での結露を抑えることができるものの、上述のチャンバーに対して乾燥ガスの供給が必要であることから、乾燥ガスの消費量が多くならざるを得ない。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、搬送対象の搬送に際して、消費される乾燥ガスの量を抑えつつ、搬送対象に結露が生じることを抑えられる部品検査装置、及びハンドラーを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明における部品検査装置の一態様は、搬送対象が載置され、当該搬送対象を冷却する載置部と、前記載置部に載置される搬送対象を前記載置部から搬送する搬送ロボットと、前記搬送対象を検査するテスターとを有し、前記搬送ロボットが、前記載置部に載置される搬送対象を保持する保持部と、前記載置部から前記保持部を遠ざけるアームと、前記載置部から遠ざけられた状態で前記保持部が前記搬送対象とともに収容される収容体と、乾燥しているガスを前記収容体内に供給する乾燥ガス供給部とを備える。
本発明におけるハンドラーの一態様は、搬送対象が載置され、当該搬送対象を冷却する載置部と、前記載置部に載置される搬送対象を前記載置部から搬送する搬送ロボットとを有し、前記搬送ロボットが、前記載置部に載置される搬送対象を保持する保持部と、前記載置部から前記保持部を遠ざけるアームと、前記載置部から遠ざけられた状態で前記保持部が搬送対象とともに収容される収容体と、乾燥しているガスを前記収容体内に供給する乾燥ガス供給部とを備える。
本発明における部品検査装置の一態様、及びハンドラーの一態様によれば、載置部にて冷却された搬送対象の搬送を行う搬送ロボットが、保持部に保持された搬送対象を収容する収容体を有し、当該収容体の内部に、乾燥しているガスが供給される。そのため、搬送対象が搬送ロボットによって搬送されるとき、搬送対象は乾燥しているガスの供給された空間に保持され、搬送対象が収容体の外側の気体と搬送対象との接触することが抑えられる。それゆえに、冷却された搬送対象が搬送される空間全体に乾燥しているガスが供給されずとも、搬送対象が搬送されるときに、搬送対象の表面に生じる結露を抑えることができる。
本発明における部品検査装置の他の態様は、前記収容体を第1収容体とし、前記載置部を収容する収容体である第2収容体を備え、前記第1収容体と前記第2収容体とを接続させる。
本発明における部品検査装置の他の態様によれば、載置部を収容する第2収容体と、搬送対象と保持部とを収容する第1収容体とが接続されるため、搬送対象が収容体及び収容ボックスの外側の気体と接触することがより抑えられる。それゆえに、搬送対象の表面に生じる結露がより抑えられる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記収容体を第1収容体とし、前記乾燥ガス供給部を第1乾燥ガス供給部とし、前記載置部を収容する収容体である第2収容体と、乾燥しているガスを前記第2収容体内に供給する第2乾燥ガス供給部とを有する。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、載置部を収容する第2収容体の内部にも乾燥しているガスが供給される。そのため、搬送対象が載置部によって冷却されているとき、冷却されている搬送対象が、乾燥しているガスの供給された空間に保持され、搬送対象が、第2収容体の外側の気体に触れにくくなる。それゆえに、搬送対象は、冷却時と搬送時との両方において乾燥しているガスの供給された空間に保持されるため、搬送対象の表面での結露がより生じにくくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記載置部が、冷媒の流れる流路を有し、前記第2乾燥ガス供給部が、前記載置部の前記流路から排出された前記冷媒を前記乾燥しているガスとして前記第2収容体に供給する。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第2乾燥ガス供給部が、載置部から排出された冷媒を第2収容部に供給することで、第2収容部内に供給される乾燥しているガスとして用いる。そのため、載置部での搬送対象の冷却に用いられる冷媒と、第2収容部に供給される乾燥しているガスとを各別のガスとして準備する場合と比べて、ガスの供給に関わる構成を簡単にしつつ、搬送対象の冷却と、第2収容部への乾燥しているガスの供給との両方を行うことができる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記第2乾燥ガス供給部が、前記載置部の前記流路から排出された前記冷媒を加熱する乾燥ガス加熱部を有する。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第2乾燥ガス供給部が冷媒を加熱する乾燥ガス加熱部を有しているため、この乾燥ガス加熱部にて加熱された冷媒が上述の乾燥しているガスとして第2収容部に供給される。これにより、第2収容部内に供給されたガスの温度が露点以下となることがより抑えられるため、第2収容部内の搬送対象の表面にて結露が生じにくくなる。また、第2収容部の外表面を構成する部材の温度が、第2収容部の外部雰囲気における露点以下になることが抑えられやすくなり、第2収容部の外表面を構成する部材での結露も生じにくくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記第1収容体及び前記第2収容体が、前記保持部と、前記保持部に保持された搬送対象とを通過させる開口部を有する。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第1収容体と第2収容体とが、搬送ロボットの保持部、及び保持部に保持された搬送対象を通過させる開口部を有している。そのため、載置部に載置された搬送対象が第1収容体内に収容されるときには、第2収容体に形成された開口部と、第1収容体に形成された開口部とを介して搬送対象が搬送されることになる。それゆえに、第1収容体や第2収容体そのものが開閉することで、載置部から第1収容体への搬送を行う構成と比べて、第1収容体及び第2収容体の構成をより簡易なものとすることができる。加えて、搬送対象が、第1収容体及び第2収容体の外側の気体と接触することがより抑えられ、ひいては、搬送対象の表面に結露がより生じにくくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記第1収容体の開口部を第1開口部とし、前記第2収容体の開口部を第2開口部とし、前記第1収容体は、前記第1開口部を覆う第1蓋部を有し、前記第2収容体は、前記第2開口部を覆う第2蓋部を有し、前記第1蓋部は、前記第1開口部を前記保持部が通過するときに開放され、前記第2蓋部は、前記第2開口部を前記保持部が通過するときに開放される。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第1収容体が第1開口部を覆う第1蓋部を有し、第2収容体が第2開口部を覆う第2蓋部を有している。そして、保持部が第1開口部を通過するときに第1蓋部が開放され、保持部が第2開口部を通過するときに第2蓋部が開放される。そのため、第1収容体及び第2収容体が蓋部を有していない場合と比べて、第1収容体内及び第2収容体内には、第1収容体及び第2収容体の外側の気体が混入しにくくなる。それゆえに、第1収容体内及び第2収容体内は、乾燥されているガスで満たされやすくなるため、第1収容体内及び第2収容体内に収容された搬送対象の表面に結露が生じにくくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記収容体を第1収容体とし、前記乾燥ガス供給部を第1乾燥ガス供給部とし、前記第1収容体内の気体の性状を検出するセンサーを有し、前記センサーの検出結果に基づいて、前記第1乾燥ガス供給部から前記第1収容体に供給される前記乾燥しているガスの流量が変えられる。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第1収容体内の気体の性状、例えば、温度や湿度等を検出するセンサーを有している。そして、このセンサーの検出結果に基づいて、第1乾燥ガス供給部から第1収容体に供給される乾燥しているガスの流量が変えられる。そのため、こうしたセンサーを有していない構成と比べて、第1収容体内に供給される乾燥しているガスの流量には、センサーの検出時における第1収容室内の性状が反映されることになる。それゆえに、第1収容室内の気体の性状が所定の条件に維持されやすくなり、ひいては、第1収容体内は、搬送対象の表面に結露を生じさせない環境に保たれやすくなる。
本発明における部品検査装置を具体化した第1実施形態の各構成要素の配置を示す装置構成図。 第1実施形態におけるハンドラーの備える冷却部の流路系統示す系統図。 第1実施形態におけるハンドラーの備える搬送ロボット及び第1シャトルの部分構成を示す構成図。 第1実施形態におけるハンドラーの電気的構成を示す電気ブロック図。 第1実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。 第1実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。 第1実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。 本発明における部品検査装置を具体化した第2実施形態における搬送ロボット及び第1シャトルの部分構成を示す構成図。 第2実施形態におけるハンドラーの電気的構成を示す電気ブロック図。 第2実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。 第2実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。 第2実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。 第2実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。 第2実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。 第2実施形態のハンドラーによるデバイスの搬送態様を示す作用図。
[第1実施形態]
以下、本発明における部品検査装置、及びハンドラーの第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。まず、ハンドラー及び部品検査装置の全体構成について図1を参照して説明する。
[ハンドラー及び部品検査装置の構成]
図1に示されるように、ハンドラー10の基台11には、各種ロボットの搭載される搭載面11aが上面として設けられ、搭載面11aの大部分は、カバー部材12によって覆われている。搭載面11aとカバー部材12とにより囲まれた空間である搬送空間には、常温である例えば18℃に維持された大気が外部から供給されている。
基台11の搭載面11aには、カバー部材12の外側と内側との間で搬送対象としてのデバイスTを搬送する4つのコンベアーC1〜C4が配列されている。このうち、コンベアーC1〜C4の配列方向であるX方向の一方側には、カバー部材12の外側から内側に向かって検査前のデバイスTを搬送する供給用コンベアーC1が敷設され、X方向の他方側には、カバー部材12の内側から外側に向かって検査後のデバイスTを搬送する回収用コンベアーC2,C3,C4が敷設されている。これらのコンベアーC1〜C4では、複数のデバイスTが各コンベアーC1〜C4上のデバイストレイC1a〜C4aに収容された状態で搬送される。
また、搬送空間を構成する搭載面11aの略中央には、搭載面11aを貫通する矩形状の開口部13が形成され、開口部13には、デバイスTの電気的特性を検査するテスターのテストヘッド14が取り付けられている。テストヘッド14の上面には、デバイスTの嵌め込まれる検査用ソケット14aが取り付けられ、また、テストヘッド14は、基台11の内部に収容されたテスターの検査回路に電気的に接続されている。
そして、搭載面11aにおけるX方向と直交するY方向には、検査前及び検査後のデバイスTが一時的に載置される第1シャトル15と第2シャトル16とが、開口部13を挟んで対向するように配設されている。これらのシャトル15,16は、X方向に延びるように形成され、シャトル15,16の上面における供給用コンベアーC1側には、検査前のデバイスTが収容される供給用シャトルプレート15a,16aがそれぞれ固定されている。他方、シャトル15,16の上面における回収用コンベアーC2〜C4側には、検査後のデバイスTが収容される回収用シャトルプレート15b,16bがそれぞれ固定されている。また、供給用シャトルプレート15a,16a及び回収用シャトルプレート15b,16bの各々の上面には、デバイスTを収容する複数のデバイスポケット15p,16pが形成されている。そして、シャトル15,16は、搭載面11aに固定されたX方向に延びるシャトルガイド15c,16cにそれぞれ連結され、X方向に沿って往動及び復動する。なお、上述の検査用ソケット14a、シャトルプレート15a,15b,16a,16bが載置部を構成している。
基台11の搭載面11a上には、検査用ソケット14a、供給用シャトルプレート15a,16a、及び回収用シャトルプレート15b,16bの各々にデバイスTを搬送するロボット機構が搭載されている。そして、ロボット機構を構成する供給ロボット20、搬送ロボット30、及び回収ロボット40の動作に合わせて、上述のシャトル15,16はシャトルガイド15c,16cに沿って移動する。
供給ロボット20は、供給用コンベアーC1上のデバイストレイC1aから、シャトル15,16上の供給用シャトルプレート15a,16aに検査前のデバイスTを搬送するロボットであり、供給用コンベアーC1のY方向に配置されている。詳しくは、供給ロボット20は、Y方向に延びる固定軸である供給側固定ガイド21と、供給側固定ガイド21に対してY方向に往動及び復動可能に連結された供給側可動ガイド22と、供給側可動ガイド22に対してX方向に往動及び復動可能に連結された供給用ハンドユニット23とを有している。また、供給用ハンドユニット23は、デバイスTを吸着する吸着部を下端に有し、搭載面11a対して下降及び上昇可能に供給側可動ガイド22に連結されている。そして、供給側可動ガイド22及び供給用ハンドユニット23の移動により、デバイストレイC1aに載置されたデバイスTが、供給用ハンドユニット23の吸着部に吸着された状態で搬送され、供給用シャトルプレート15a,16aに載置される。
回収ロボット40は、シャトル15,16上の回収用シャトルプレート15b,16bから、回収用コンベアーC2〜C4上のデバイストレイC2a〜C4aに検査後のデバイスTを搬送するロボットであり、回収用コンベアーC2〜C4のY方向に配置されている。詳しくは、回収ロボット40は、上述の供給ロボット20と同様、Y方向に延びる固定軸である回収側固定ガイド41と、回収側固定ガイド41に対してY方向に往動及び復動可能に連結された回収側可動ガイド42と、回収側可動ガイド42に対してX方向に往動及び復動可能に連結された回収用ハンドユニット43とを有している。また、回収用ハンドユニット43は、デバイスTを吸着する吸着部を下端に有し、搭載面11aに対して下降及び上昇可能に回収側可動ガイド42に連結されている。そして、回収側可動ガイド42及び回収用ハンドユニット43の移動により、回収用シャトルプレート15b,16bに載置されたデバイスTが、回収用ハンドユニット43の吸着部に吸着されて搬送され、デバイストレイC2a〜C4aに載置される。
搬送ロボット30は、搬送空間の略中央に設置されたY方向に延びる固定軸である搬送ガイド31と、搬送ガイド31に対してY方向に往動及び復動可能に連結された第1搬送ユニット32と、同じく搬送ガイド31に対してY方向に往動及び復動可能に連結された第2搬送ユニット33とを有している。このうち、第1搬送ユニット32は、第1シャトル15上とテストヘッド14上との間を往復し、第2搬送ユニット33は、第2シャトル16上とテストヘッド14上との間を往復する。また、第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33の各々は、デバイスTを吸着する吸着部を下端に有し、搭載面11a対して下降及び上昇可能に搬送ガイド31に連結されている。
そして、第1搬送ユニット32は、第1シャトル15上の供給用シャトルプレート15aに載置された検査前のデバイスTを吸着部に吸着して搬送し、テストヘッド14の検査用ソケット14aに所定の押圧力で嵌め込む。検査用ソケット14aの底面には、デバイスTの雄端子と嵌合可能な複数の雌端子が凹設され、デバイスTの有する雄端子が検査用ソケット14aの雌端子に嵌め込まれることによって、デバイスTの電気的特性がテスターにより検査可能になる。テスターは、ハンドラー10から検査開始の指令を受けてデバイスTの検査を開始し、その検査結果とともに検査の終了を示す信号をハンドラー10に出力する。こうしてデバイスTの検査が終了すると、第1搬送ユニット32は、検査後のデバイスTをテストヘッド14の検査用ソケット14aから第1シャトル15上の回収用シャトルプレート15bへ搬送する。
同様に、第2搬送ユニット33は、第2シャトル16上の供給用シャトルプレート16aに載置された検査前のデバイスTを吸着部に吸着して搬送し、テストヘッド14の検査用ソケット14aに所定の押圧力で嵌め込む。そして、テスターによるデバイスTの検査が終了すると、第2搬送ユニット33は、テストヘッド14の検査用ソケット14aから第2シャトル16上の回収用シャトルプレート16bへ検査後のデバイスTを搬送する。このような第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33によるテストヘッド14へのデバイスTの搬送は交互に行われ、テストヘッド14に搬送されたデバイスTがテスターによって順次検査される。
なお、供給用ハンドユニット23、回収用ハンドユニット43、第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33は、複数のデバイスTを同時に吸着保持するものであり、各々の吸着部は、例えば真空吸着によってデバイスTを吸着するエンドエフェクターである。
ここで、本実施形態では、第1シャトル15の周囲に、第1シャトル15と供給用シャトルプレート15a及び回収用シャトルプレート15bとを収容する第1収容ボックス51が配設されている。同様に、開口部13及び開口部13に取り付けられたテストヘッド14の周囲には、テストヘッド14及び検査用ソケット14aを収容する検査ボックス52が配設されている。さらに、第2シャトル16の周囲には、第2シャトル16と供給用シャトルプレート16a及び回収用シャトルプレート16bとを収容する第2収容ボックス53が配設されている。なお、第1収容ボックス51は、第1シャトル15とともにX方向に往動及び復動し、また、第2収容ボックス53は、第2シャトル16とともにX方向に往動及び復動する。そして、第2収容体を構成する第1収容ボックス51、検査ボックス52、及び第2収容ボックス53の各々において、各ボックス51〜53内に収容された各部材及びデバイスTの冷却が行われる。
[冷却部の構成]
上述の各部材及びデバイスTの冷却を行う冷却部について、図2を参照して説明する。なお、上述の第1収容ボックス51、検査ボックス52、及び第2収容ボックス53の各々にて冷却を行う冷却部は、各冷却部の搭載された位置や冷却対象が異なるものの、冷却対象を冷却する冷媒の流路系統の構成は同様であるため、以下では、第1収容ボックス51の冷却部についてのみ説明する。
第1収容ボックス51内に配設された第1シャトル15の内部には、冷媒としての冷却ガスの流れる流路が形成され、この流路の入口には、図2に示されるように、冷却ガス供給部61が接続されている。冷却ガス供給部61は、例えば、液体窒素の貯蔵タンク、流量制御弁、及び気化器からなり、液体窒素の気化により生じた0℃以下、例えば−45℃の窒素ガスを第1シャトル15内の流路に供給する。冷却ガス供給部61の供給する窒素ガスの温度は、当該窒素ガスの供給される環境の温度よりも低い。
そして、第1シャトル15内の流路に冷却ガス供給部61から窒素ガスが供給されると、第1シャトル15が冷却され、次いで、第1シャトル15を介して、供給用シャトルプレート15a、及び回収用シャトルプレート15bが冷却される。
第1シャトル15内に形成された流路の出口には、第1シャトル15の内部を通過した冷却ガスを加熱する乾燥ガス加熱部としての冷却ガス加熱部62が接続され、冷却ガス加熱部62の出口には、第1収容ボックス51が接続されている。冷却ガス加熱部62は、例えば、冷却ガスよりも高温の気体との間で熱交換を行う熱交換器であり、第1シャトル15内の流路から排出された冷却ガスを例えば常温にまで加熱し、加熱された冷却ガスを第1収容ボックス51内に供給する。
これにより、第1収容ボックス51内に供給されたガスの温度が露点以下なることがより抑えられるため、第1収容ボックス51内に収容されたデバイスTの表面にて結露が生じにくくなる。また、第1収容ボックス51の外表面を構成する部材の温度が、第1収容ボックス51の外気における露点以下となることが抑えられやすくなり、第1収容ボックス51の外表面を構成する部材での結露も生じにくくなる。加えて、冷却ガス加熱部62は、冷却ガスの温度を第1収容ボックス51の外気における露点以上となるように加熱する。そのため、第1収容ボックス51内のデバイスT、及び第1収容ボックス51の外表面を構成する部材には、より結露が生じにくくなる。
このように、本実施形態では、第1シャトル15、シャトルプレート15a,15b、冷却ガス供給部61、及び冷却ガス加熱部62が冷却部を構成している。そして、冷却ガス供給部61及び冷却ガス加熱部62が、第2乾燥ガス供給部を構成している。
[搬送ロボット及び収容ボックスの構成]
上述した搬送ロボット30の構成、特に、搬送ロボット30の有する搬送ユニット32,33及び各ボックス51〜53の構成について、図3を参照して説明する。なお、図3には、第1シャトル15のX方向への移動と、第1搬送ユニット32のY方向への移動とにより、第1搬送ユニット32が第1シャトル15の供給用シャトルプレート15aの直上に位置した状態が示されている。
また、第1搬送ユニット32と第2搬送ユニット33とでは、配設位置や搬送の対象となるデバイスT等が異なるものの、デバイスTを搬送するための構成は同様であるため、以下では、第1搬送ユニット32についてのみ説明する。そして、第1収容ボックス51と第2収容ボックス53とでは、配設位置が異なるものの、内部に搭載されたデバイスTを収容するための構成は同様であるため、以下では、第1収容ボックス51についてのみ説明する。さらに、第1収容ボックス51と検査ボックス52とでは、配設位置及びボックス内に収容された部材が異なるものの、ボックスに囲まれた空間内にデバイスTを収容する点では共通であることから、第1収容ボックス51についての説明により、検査ボックス52についての説明に代えることとする。
図3に示されるように、第1収容ボックス51は、第1シャトル15と供給用シャトルプレート15aとを内部に収容する箱体状をなしている。第1収容ボックス51における第1搬送ユニット32との対向面である上面には、デバイスポケット15pの直上にデバイスTの通過可能な第2開口部としての矩形状の開口部51hが形成されている。
第1搬送ユニット32は、搬送ガイド31に対してY方向への往動及び復動が可能に接続された水平移動アーム71、水平移動アーム71に固定された支持部72、支持部72に対して相対移動が可能に接続され、Y方向に直交するZ方向に下降及び上昇するアームとしての垂直移動アーム73を有している。加えて、第1搬送ユニット32は、垂直移動アーム73の下端に接続された保持部としての吸着部74と、水平移動アーム71に固定された例えば箱体状の第1収容体としてのアームボックス75を有している。垂直移動アーム73は、下降によってシャトルプレート15a,15bに近付き、他方、上昇によってシャトルプレート15a,15bから遠ざかる。
アームボックス75の上面には、円柱状の支持部72が挿通される例えば円筒形状の挿通孔75aが形成され、支持部72の外周面と挿通孔75aの内周面との間はシール部材等により密封されている。また、アームボックス75における基台11との対向面である下面には、デバイスTを吸着した、あるいは吸着していない吸着部74が通過できる第1開口部としての矩形状の開口部75hが形成されている。なお、上述した第1収容ボックス51の開口部51hとアームボックス75の開口部75hとは、略同一の形状であるものの、デバイスTを吸着した、あるいは吸着していない吸着部74が通過可能な大きさであれば同一の形状でなくともよい。
アームボックス75におけるZ方向の長さは、支持部72、最上位置である搬送位置にある垂直移動アーム73、吸着部74、及びデバイスTをアームボックス75の内部に収容可能な長さである。また、アームボックス75におけるZ方向の長さは、第1搬送ユニット32が第1収容ボックス51の直上に位置したときに、アームボックス75の下面と第1収容ボックス51の上面との間に隙間を形成する長さである。
なお、第1収容ボックス51及びアームボックス75にはドライエアーが供給され、これらボックス51,75の内部は、それぞれのボックス51,75の外部に対して正圧状態となっている。そのため、第1収容ボックス51の開口部51h及びアームボックス75の開口部75hからはドライエアーが流れ出ている。それゆえに、開口部51hから第1収容ボックス51内に外気が侵入すること、及び開口部75hからアームボックス75内に外気が侵入することが抑えられる。
そして、アームボックス75の下面と第1収容ボックス51の上面との間に形成される隙間は、開口部75hと開口部51hとが対向して配置されるときに、これら開口部75h,51hから流れ出ているドライエアーによって満たされる大きさである。よって、デバイスTが第1収容ボックス51からアームボックス75に、あるいは、アームボックス75から第1収容ボックス51に受け渡される際には、上述の隙間が、ドライエアーによって満たされた状態になる。これにより、アームボックス75及び第1収容ボックス51の隙間に位置したデバイスTが、外気に接触することが抑えられる。
ちなみに、アームボックス75は、垂直移動アーム73の位置が、搬送位置と、搬送位置から所定の距離だけ下降した位置である収容位置との間にあるときに、支持部72、垂直移動アーム73、吸着部74、及びデバイスTを収容する。
アームボックス75には、アームボックス75の内部にドライエアーを供給する第1乾燥ガス供給部としてのドライエアー供給部76が、ドライエアーの流量を調節するエアーバルブ77を介して接続されている。ドライエアー供給部76は、例えば、コンプレッサーと乾燥器とを有し、水分量の調節された圧縮空気をアームボックス75内に供給する。ドライエアー供給部76が供給する圧縮空気の露点は、各ボックスにてデバイスTが到達する最低の温度より低い。
[部品検査装置の電気的構成]
部品検査装置の電気的構成について図4を参照して説明する。なお、以下では、部品検査装置を構成するハンドラー10に搭載された搬送ユニット32,33及びシャトル15,16の動作に関わる電気的構成について説明し、それ以外の電気的構成についての説明は割愛する。また、搬送ユニット32,33の各々の動作に関わる電気的構成は、制御の対象が異なるものの構成要素ごとの機能が同様であるため、第1搬送ユニット32の動作に関わる電気的構成について説明し、第2搬送ユニット33の動作に関わる電気的構成についての説明を割愛する。そして、シャトル15,16の各々の動作にかかわる電気的構成は、制御対象が異なるものの構成要素ごとの機能が同様であるため、第1シャトル15の動作に関わる電気的構成について説明し、第2シャトル16の動作に関わる電気的構成についての説明は割愛する。
図4に示されるように、部品検査装置には、上述のロボット機構を構成する各ロボット20,30,40や各コンベアーC1〜C4の動作を制御する制御装置80が搭載されている。制御装置80は、中央処理装置(CPU)、不揮発性メモリ(ROM)、及び揮発性メモリ(RAM)を有するマイクロコンピューターを中心に構成されている。
制御装置80には、第1搬送ユニット32を駆動させる第1搬送ユニット駆動部81が接続され、第1搬送ユニット駆動部81は、スライドモーター駆動部81a、上下動モーター駆動部81b、吸着バルブ駆動部81c、及び、エアーバルブ駆動部81dにより構成されている。
このうちスライドモーター駆動部81aは、制御装置80から入力された駆動指令に基づいて駆動電流を生成し、スライドモーター71Mに出力する。スライドモーター71Mは、入力された駆動電流に応じて正回転あるいは逆回転し、これにより、水平移動アーム71がY方向に往動あるいは復動する。上下動モーター駆動部81bは、制御装置80から入力された駆動指令に基づいて駆動電流を生成し、上下動モーター73Mに出力する。上下動モーター73Mは、入力された駆動電流に応じて正回転あるいは逆回転し、これにより、垂直移動アーム73が、Z方向に下降あるいは上昇する。
吸着バルブ駆動部81cは、制御装置80から入力された開閉指令に基づいて駆動電圧を生成し、吸着部74によるデバイスTの吸着動作を制御する吸着バルブ74Vに出力する。吸着バルブ74Vは、入力された駆動電圧に応じて開弁することにより、デバイスTの吸着を開始する、あるいは、閉弁することによりデバイスTの吸着を終了する。
エアーバルブ駆動部81dは、制御装置80から入力された開閉指令に基づいて駆動電圧を生成し、上述のエアーバルブ77に出力する。エアーバルブ77は、入力された駆動電圧に応じて開弁することで、アームボックス75内にドライエアーの供給を開始する、あるいは、閉弁することで、アームボックス75内へのドライエアーの供給を停止する。
また、制御装置80には、第1シャトル15を駆動させる第1シャトル駆動部82が接続され、第1シャトル駆動部82は、シャトルモーター駆動部82aを有している。シャトルモーター駆動部82aは、制御装置80から入力された駆動指令に基づいて駆動電流を生成し、シャトルモーター15Mに出力する。シャトルモーター15Mは、入力された駆動電流に応じて正回転あるいは逆回転し、これにより、第1シャトル15がX方向に往動あるいは復動する。
[ハンドラー及び部品検査装置の搬送動作]
上述したハンドラー及び部品検査装置の第1搬送ユニット32が、第1シャトル15の供給用シャトルプレート15aに収容されたデバイスTをテストヘッド14に搬送するときの動作について、図5〜図7を参照して説明する。なお、第1搬送ユニット32が、テストヘッド14に収容されたデバイスTを回収用シャトルプレート15bに搬送するときの動作は、搬送の経路が異なるものの、デバイスTの搬送に関わる各部の動作方向や動作順序が以下に説明する動作と概ね同様であるため、その説明を割愛する。また、第2搬送ユニット33が、第2シャトル16の供給用シャトルプレート16a、回収用シャトルプレート16b、及びテストヘッド14の間でデバイスTを搬送するときの動作も、搬送に関わる部材や搬送の経路が異なるものの、デバイスTの搬送に関わる各部の動作方向や動作順序が以下に説明する動作と概ね同様であることから、その説明を割愛する。
まず、第1シャトル15内の流路には、冷却ガス供給部61から窒素ガスが供給され、第1シャトル15を介して、供給用シャトルプレート15a、及び回収用シャトルプレート15bが冷却されている。また、第1シャトル15内の流路から排出された冷却ガスが、冷却ガス加熱部62によって常温にまで加熱され、加熱された冷却ガスが、第1収容ボックス51内に供給されている。そして、テストヘッド14内の流路には、第1シャトル15と同様、冷却ガス供給部から窒素ガスが供給され、テストヘッド14を介して検査用ソケット14aが冷却されている。また、テストヘッド14の流路から排出された冷却ガスが、冷却ガス加熱部によって常温にまで加熱され、加熱された冷却ガスが、検査ボックス52内に供給されている。
この状態から、デバイスTが第1シャトル15の供給用シャトルプレート15aからテストヘッド14に搬送されるとき、まず、制御装置80は、開弁指令をエアーバルブ駆動部81dに出力し、エアーバルブ駆動部81dによるエアーバルブ77の開弁によって、アームボックス75内にドライエアーの供給を開始する。
次いで、制御装置80は、シャトルモーター15Mを駆動するための駆動信号をシャトルモーター駆動部82aに出力し、シャトルモーター駆動部82aによるシャトルモーター15Mの駆動によって、第1シャトル15上の供給用シャトルプレート15aを搬送ガイド31の直下に配置する。
続いて、制御装置80は、スライドモーター71Mを駆動するための駆動信号をスライドモーター駆動部81aに出力し、スライドモーター駆動部81aによるスライドモーター71Mの駆動により、水平移動アーム71をY方向に移動させる。これにより、図5に示されるように、第1搬送ユニット32が、第1シャトル15の供給用シャトルプレート15aの直上に配置され、アームボックス75の開口部75hと第1収容ボックス51の開口部51hとが対向する。
開口部75hと開口部51hとが対向すると、制御装置80は、上下動モーター73Mを駆動するための駆動信号を上下動モーター駆動部81bに出力し、上下動モーター駆動部81bによる上下動モーター73Mの駆動によって、垂直移動アーム73を下降させる。これにより、供給用シャトルプレート15aにて冷却されているデバイスTと吸着部74とが接する。そして、制御装置80は、吸着バルブ74Vを開弁させるための駆動信号を吸着バルブ駆動部81cに出力し、吸着バルブ駆動部81cによる吸着バルブ74Vの開弁によって、デバイスTを吸着部74に吸着させる。
続いて、制御装置80は、上下動モーター73Mを駆動するための駆動信号を上下動モーター駆動部81bに出力し、上下動モーター駆動部81bによる上下動モーター73Mの駆動によって垂直移動アーム73を上昇させる。これにより、吸着部74に吸着されたデバイスTをアームボックス75内に収容させる。
この際、吸着部74に吸着されたデバイスTは、アームボックス75に供給されるドライエアー、及び第1収容ボックス51に供給される加熱された冷却ガスに触れ、且つ、アームボックス75の外側の気体である外気、及び第1収容ボックス51の外側の気体である外気には触れにくくなる。そのため、冷却されたデバイスTが搬送される空間全体にドライエアーが供給されずとも、デバイスTが搬送されるときに、デバイスTの表面に生じる結露を抑えることができる。
そして、制御装置80は、スライドモーター71Mを駆動するための駆動信号をスライドモーター駆動部81aに出力し、スライドモーター駆動部81aによるスライドモーター71Mの駆動によって、水平移動アーム71をY方向に移動させる。これにより、図6に示されるように、第1搬送ユニット32は、デバイスTがアームボックス75に収容された状態で、第1シャトル15の直上からテストヘッド14の直上に向かって移動する。
図7に示されるように、第1搬送ユニット32がテストヘッド14の直上に位置し、アームボックス75の開口部75hと検査ボックス52の開口部とが対向すると、制御装置80は、上下動モーター73Mを駆動するための駆動信号を上下動モーター駆動部81bに出力し、上下動モーター駆動部81bによる上下動モーター73Mの駆動によって、垂直移動アーム73を下降させる。これにより、吸着部74に吸着されたデバイスTが、所定の押圧力でテストヘッド14の検査用ソケット14aに押し付けられる。
この際、吸着部74に吸着されたデバイスTは、アームボックス75に供給されるドライエアー、及び検査ボックス52に供給される加熱された冷却ガスに触れ、且つ、アームボックス75の外側の気体、及び検査ボックス52の外側の気体には触れにくくなる。そのため、冷却されたデバイスTが搬送される空間全体にドライエアーが供給されずとも、デバイスTが搬送されるときに、デバイスTの表面に生じる結露を抑えることができる。
そして、デバイスTの検査が終了すると、制御装置80は上下動モーター73Mを駆動するための駆動信号を生成して出力し、上下動モーター駆動部81bが駆動信号に基づいて上下動モーター73Mを駆動させる。これにより、垂直移動アーム73が上昇し、吸着部74に吸着されたデバイスTがアームボックス75内に収容される。
以上説明したように、部品検査装置及びハンドラーの第1実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)シャトルプレート15a,15b,16a,16b、及び検査用ソケット14aにて冷却されたデバイスTの搬送を行う搬送ロボット30が、吸着部74に保持されたデバイスTを収容するアームボックス75を有し、アームボックス75の内部に、ドライエアーが供給される。そのため、デバイスTが搬送ロボット30によって搬送されるとき、デバイスTはドライエアーの供給された空間に保持され、アームボックス75の外側の気体とデバイスTとが接触しにくくなる。それゆえに、冷却されたデバイスTが搬送される空間全体にドライエアーが供給されずとも、デバイスTが搬送されるときに、デバイスTの表面に生じる結露を抑えることができる。
(2)各ボックス51〜53の内部にもドライエアーが供給される。そのため、デバイスTがシャトルプレート15a,15b,16a,16b、及び検査用ソケット14aによって冷却されているとき、冷却されているデバイスTが、ドライエアーの供給された空間に保持され、デバイスTが、各ボックス51〜53の外側の気体に触れにくくなる。それゆえに、デバイスTは、冷却時と搬送時との両方においてドライエアーの供給された空間に保持されるため、デバイスTの表面での結露がより生じにくくなる。
(3)シャトルプレート15a,15b,16a,16b、及び検査用ソケット14aから排出された冷却ガスが、各ボックス51〜53に供給される。これにより、冷却ガスが、各ボックス51〜53内に供給されるドライエアーとして用いられる。そのため、シャトルプレート15a,15b,16a,16b、及び検査用ソケット14aでのデバイスTの冷却に用いられる冷却ガスと、各ボックス51〜53に供給されるドライエアーとが各別のガスとして準備される場合と比べて、ガスの供給に関わる構成が簡単になる。
(4)冷却ガスを加熱する冷却ガス加熱部62が設けられているため、この冷却ガス加熱部62にて加熱された冷却ガスがドライエアーとして各ボックス51〜53に供給される。これにより、各ボックス51〜53内に供給されたドライエアーの温度が露点以下となることがより抑えられるため、各ボックス51〜53内のデバイスTの表面にて結露が生じにくくなる。また、各ボックス51〜53の外表面を構成する部材の温度が、各ボックス51〜53の外部雰囲気における露点以下になることが抑えられ、各ボックス51〜53の外表面を構成する部材での結露も生じにくくなる。
(5)アームボックス75、及び各ボックス51〜53が、搬送ロボット30の吸着部74、及び吸着部74に保持されたデバイスTを通過させる開口部を有している。そのため、デバイスTがアームボックス75内に収容されるときには、各ボックス51〜53に形成された開口部と、アームボックス75に形成された開口部75hとを介してデバイスTが搬送されることになる。それゆえに、アームボックス75や各ボックス51〜53そのものが開閉することで、シャトルプレート15a,15b,16a,16b、及び検査用ソケット14aからアームボックス75への搬送を行う構成と比べて、アームボックス75及び各ボックス51〜53の構成をより簡易なものとすることができる。加えて、デバイスTが、アームボックス75及び各ボックス51〜53の外側の気体と接触することがより抑えられ、ひいては、デバイスTの表面に結露がより生じにくくなる。
[第2実施形態]
以下、本発明における部品検査装置、及びハンドラーの第2実施形態について、図8〜図15を参照して説明する。なお、第2実施形態におけるハンドラー及び部品検査装置は、上述の第1実施形態におけるハンドラー及び部品検査装置と比べて、搬送ロボット30の搬送ユニット32,33、及び各ボックス51〜53の構成が異なっている。そのため、以下では、これらの構成について説明し、その他の構成については説明を割愛する。
[搬送ロボット及び収容ボックスの構成]
図8に示されるように、第1収容ボックス51は、第1実施形態と同様、第1シャトル15と供給用シャトルプレート15aとを内部に収容する箱体状をなしている。第1収容ボックス51の上面におけるデバイスポケット15pの直上に第1搬送ユニット32の吸着部74の通過可能な矩形状の開口部51hを有している。加えて、第1収容ボックス51は、開口部51hを覆う第2蓋部としての蓋部51aを有し、蓋部51aは、X方向に延びる矩形状をなす2枚の板部材51b,51cと、板部材51b,51cの各々を駆動する図示されないボックス用開閉シリンダーとを有している。本実施形態では、第1収容ボックス51と蓋部51aとが、第2収容体を構成している。
そして、ボックス用開閉シリンダーに蓋部51aを開くための開放圧力が加えられると、ボックス用開閉シリンダーが収縮することで、板部材51b,51cの各々が第1収容ボックス51内に収容される。他方、ボックス用開閉シリンダーに蓋部51aを閉じるための閉鎖圧力が加えられると、ボックス用開閉シリンダーが伸長することで、板部材51b,51cの各々が第1収容ボックス51内から開口部51hに向かって突き出る。これにより、板部材51b,51cにおけるX方向に延びる突出端同士が接することで、板部材51b,51cによって開口部51hが覆われる。
第1搬送ユニット32は、上述した第1実施形態と同様、水平移動アーム71、支持部72、垂直移動アーム73、吸着部74、及びアームボックス75を有し、アームボックス75には、エアーバルブ77を介してドライエアー供給部76が接続されている。
加えて、第1搬送ユニット32のアームボックス75は、上述の開口部75hを覆う第1蓋部としての蓋部75bを有している。蓋部75bは、X方向に延びる矩形状をなす2枚の板部材75c,75dと、板部材75c,75dの各々を駆動する図示されないアーム用開閉シリンダーとを有している。本実施形態では、アームボックス75と蓋部75bとが、第1収容体を構成している。
そして、アーム用開閉シリンダーに蓋部75bを開くための開放圧力が加えられると、アーム用開閉シリンダーが収縮し、板部材75c,75dの各々がアームボックス75内に収容される。他方、アーム用開閉シリンダーに蓋部75bを閉じるための閉鎖圧力が加えられると、アーム用開閉シリンダーが伸長し、板部材75c,75dの各々が、アームボックス75内から開口部75hに向かって突き出る。これにより、板部材75c,75dにおけるX方向に延びる突出端同士が接することで、板部材75c,75dによって開口部75hが覆われる。
[部品検査装置の電気的構成]
部品検査装置の電気的構成について図9を参照して説明する。なお、第2実施形態における電気的構成は、上述の第1実施形態における電気的構成と比べて、アームボックス75の蓋部75bの動作を制御する電気的構成と、第1収容ボックス51の動作を制御する電気的構成とを有する点が異なる。そのため、以下では、こうした相違点について詳しく説明する。
図9に示されるように、部品検査装置には、第1実施形態と同様、制御装置80が搭載され、制御装置80には、第1搬送ユニット駆動部81、及び第1シャトル駆動部82が接続されている。このうち、第1搬送ユニット駆動部81は、スライドモーター駆動部81a、上下動モーター駆動部81b、吸着バルブ駆動部81c、エアーバルブ駆動部81d、及び、アーム用開閉シリンダー駆動部81eから構成されている。
アーム用開閉シリンダー駆動部81eは、制御装置80から入力された駆動指令に基づいてアーム用開閉シリンダー91の作動圧である開放圧力あるいは閉鎖圧力を生成し、アーム用開閉シリンダー91に出力する。アーム用開閉シリンダー91は、入力された作動圧に応じて収縮あるいは伸長し、これにより、アームボックス75の蓋部75bが開放あるいは閉鎖される。
また、第1シャトル駆動部82は、上述の第1実施形態と同様、シャトルモーター駆動部82aを有している。
そして、制御装置80には、第1収容ボックス駆動部83が接続され、第1収容ボックス駆動部83は、ボックス用開閉シリンダー駆動部83aを有している。ボックス用開閉シリンダー駆動部83aは、制御装置80から入力された駆動指令に基づいてボックス用開閉シリンダー92の作動圧である開放圧力あるいは閉鎖圧力を生成し、ボックス用開閉シリンダー92に出力する。ボックス用開閉シリンダー92は、入力された作動圧に応じて収縮あるいは伸長し、これにより、第1収容ボックス51の蓋部51aが開放あるいは閉鎖される。
[ハンドラー及び部品検査装置の搬送動作]
上述したハンドラー及び部品検査装置の第1搬送ユニット32が、第1シャトル15の供給用シャトルプレート15aに収容されたデバイスTをテストヘッド14に搬送するときの動作について、図10〜図15を参照して説明する。なお、第2実施形態における搬送動作は、上述の第1実施形態における搬送動作と比べて、アームボックス75の蓋部75b及び第1収容ボックス51の蓋部51aの開放及び閉鎖が行われる点が異なる。そのため、以下では、こうした相違点について詳しく説明する。
まず、上述した第1実施形態と同様、第1シャトル15内の流路には、冷却ガス供給部61から窒素ガスが供給され、第1シャトル15を介して、供給用シャトルプレート15a、及び回収用シャトルプレート15bが冷却されている。また、第1シャトル15内の流路から排出された冷却ガスが、冷却ガス加熱部62によって常温にまで加熱され、加熱された冷却ガスが、第1収容ボックス51内に供給されている。そして、同じく第1実施形態と同様、テストヘッド14内の流路には、冷却ガス供給部から窒素ガスが供給され、テストヘッド14を介して検査用ソケット14aが冷却されている。また、テストヘッド14の流路から排出された冷却ガスが、冷却ガス加熱部によって常温にまで加熱され、加熱された冷却ガスが、検査ボックス52内に供給されている。
また、第1搬送ユニット32のアーム用開閉シリンダー91、及び第1収容ボックス51のボックス用開閉シリンダー92には閉鎖圧力が供給され、蓋部75b,51aが閉鎖されている。また、検査ボックス52の開閉シリンダーにも閉鎖圧力が供給され、蓋部52aが閉鎖されている。なお、これら蓋部51a,52aの各々の閉鎖は、各ボックス51,52に加熱された冷却ガスが所定の時間供給され、こうしたボックス内のパージの後に行われる。また、蓋部75bの閉鎖も同じく、アームボックス75にドライエアーが所定の時間供給され、こうしたアームボックス75内のパージの後に行われる。
次いで、デバイスTが第1シャトル15の供給用シャトルプレート15aからテストヘッド14に搬送されるとき、上述した第1実施形態と同様、図10に示されるように、まず、第1シャトル15がX方向に移動することによって、供給用シャトルプレート15aが搬送ガイド31の直下に位置する。また、水平移動アーム71がY方向に移動することによって、第1搬送ユニット32が、供給用シャトルプレート15aの直上に位置する。
続いて、制御装置80は、アーム用開閉シリンダー91を駆動するための駆動信号をアーム用開閉シリンダー駆動部81eに出力し、アーム用開閉シリンダー駆動部81eによるアーム用開閉シリンダー91の収縮により蓋部75bを開放する。また、制御装置80は、ボックス用開閉シリンダー92を駆動するための駆動信号をボックス用開閉シリンダー92に出力し、ボックス用開閉シリンダー駆動部83aが駆動信号によるボックス用開閉シリンダー92の収縮により蓋部51aを開放する。
この際、蓋部75bが開放され続けている場合と比べて、アームボックス75の内部に外気が混入しにくくなる。また、蓋部51aが開放され続けている場合と比べて、第1収容ボックス51の内部に外気が混入しにくくなる。そのため、蓋部51a,75bを有しない構成と比べて、デバイスTの周囲においてドライエアーの濃度を高めること、デバイスTの搬送先となる空間の各々において加熱された冷却ガスの濃度を高めることが可能になる。しかも、アームボックス75及び第1収容ボックス51の各々の内部の圧力は、蓋部51a,75bが開放され続ける場合と比べて、蓋部51a,75bの閉鎖により高められる。そのため、蓋部51a,75bの各々が開放される際にも、アームボックス75及び第1収容ボックス51の各々の内部に外気が混入することを抑えることが可能である。
次いで、図11に示されるように、垂直移動アーム73が下降し、吸着部74が供給用シャトルプレート15aに収容されたデバイスTを吸着する。そして、垂直移動アーム73が上昇することで、吸着部74に吸着されたデバイスTがアームボックス75内に収容される。
続いて、制御装置80は、アーム用開閉シリンダー91を駆動するための駆動信号をアーム用開閉シリンダー駆動部81eに出力し、アーム用開閉シリンダー駆動部81eによるアーム用開閉シリンダー91の伸長により蓋部75bを閉鎖する。また、制御装置80は、ボックス用開閉シリンダー92を駆動するための駆動信号をボックス用開閉シリンダー駆動部83aに出力し、ボックス用開閉シリンダー駆動部83aによるボックス用開閉シリンダー92の伸長により蓋部51aを閉鎖する。次いで、水平移動アーム71がY方向に移動することで、図12に示されるように、第1搬送ユニット32が、デバイスTをアームボックス75に収容した状態で第1シャトル15の直上からテストヘッド14の直上に向かって移動する。
そして、図13に示されるように、第1搬送ユニット32がテストヘッド14の直上に位置し、アームボックス75の蓋部75bと検査ボックス52の蓋部52aとが対向する。続いて、制御装置80は、アーム用開閉シリンダー91を駆動するための駆動信号をアーム用開閉シリンダー駆動部81eに出力し、アーム用開閉シリンダー駆動部81eによるアーム用開閉シリンダー91の収縮により蓋部75bを開放する。また、制御装置80は、ボックス用開閉シリンダー92を駆動するための駆動信号をボックス用開閉シリンダー駆動部83aに出力し、ボックス用開閉シリンダー駆動部83aによるボックス用開閉シリンダー92の収縮により蓋部52aを開放する。
次いで、図14に示されるように、垂直移動アーム73が下降し、吸着部74に吸着されたデバイスTが所定の押圧力でテストヘッド14の検査用ソケット14aに押し付けられる。そして、デバイスTの検査が終了すると、垂直移動アーム73が上昇し、吸着部74に吸着されたデバイスTがアームボックス75内に収容される。
そして、図15に示されるように、制御装置80がアーム用開閉シリンダー91を駆動するための駆動信号を生成して出力し、アーム用開閉シリンダー駆動部81eが駆動信号に基づいてアーム用開閉シリンダー91を伸長させる。また、制御装置80がボックス用開閉シリンダー92を駆動するための駆動信号を生成して出力し、ボックス用開閉シリンダー駆動部83aが駆動信号に基づいてボックス用開閉シリンダー92を収縮させる。これにより、蓋部75b,51aが閉鎖される。
以上説明したように、部品検査装置及びハンドラーの第2実施形態によれば、上述の第1実施形態によって得られる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(6)アームボックス75が開口部75hを覆う蓋部75bを有し、各ボックス51〜53が開口部を覆う蓋部を有し、吸着部74がこれら開口部を通過するときに蓋部が開放される。そのため、アームボックス75及び各ボックス51〜53が蓋部を有していない場合と比べて、アームボックス75内及び各ボックス51〜53内には、これらの外側の気体が混入しにくくなる。それゆえに、アームボックス75内及び各ボックス51〜53内は、ドライエアーで満たされやすくなるため、アームボックス75内及び各ボックス51〜53内に収容されたデバイスTの表面に結露が生じにくくなる。
なお、上述の第1実施形態及び第2実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・アームボックス75にデバイスTが収容される期間は、水平移動アーム71の移動によってデバイスTが搬送されている期間の全てであってもよく、また当該期間の一部分であってもよい。要は、デバイスTの搬送期間における少なくとも一部において、デバイスTがアームボックス75内に収容されればよい。
・冷却部を収容するボックスの数量は、1つ又は2つであってもよく、あるいは4つ以上であってもよい。こうしたボックスが設けられていない構成と比較して、ボックスが1つ以上設けられている分だけ、デバイスTには結露が生じにくくなる。
・冷却ガス供給用の供給部とドライエアー供給用の供給部とが、各別に設けられていてもよい。こうした構成であっても、上述の(1)、(2)、(4)、(5)に準じた効果を得ることができる。
・冷却ガス加熱部62は、冷却ガスの温度を外気における露点よりも低い温度に加熱してもよい。こうした構成であっても、第1収容ボックス51内に収容されたデバイスTの表面での結露、及び第1収容ボックス51の外表面での結露は、加熱しない場合と比べて抑えることができる。
・冷却ガス加熱部62が割愛された構成であってもよく、こうした構成であっても、上述の(1)〜(3)、(5)に準じた効果を得ることができる。
・第2実施形態では、アームボックス75に設けられた蓋部75bを割愛したり、各ボックス51〜53に設けられた蓋部の一部、あるいは全てを割愛したりしてもよい。つまり、蓋部が全く設けられていない構成と比べて、蓋部のいずれかが設けられている構成であれば、その分だけ上述の(5)に準じた効果を得ることができる。
・ハンドラー10の搬送空間には、ドライエアーが供給されていてもよい。こうした構成であっても、アームボックス75や各ボックス51〜53が設けられていれば、ハンドラー10及び部品検査装置のメンテナンス等に際して、部品検査装置の設置された環境中の雰囲気が流入し、部品検査装置内部の湿度が高められたとしても、アームボックス75やボックス51〜53内はドライエアーが維持されやすくなる。そのため、デバイスTの表面に結露が生じることを抑えられる。
また、アームボックス75内及び各ボックス51〜53内にドライエアーが維持されていれば、デバイスTの搬送等を行うことができるため、こうした構成を備えていない場合と比べて、部品検査装置内の環境を乾燥した状態に復帰させるために供給するドライエアーを必要としない分、ドライエアーの消費量を抑えることができる。また、こうした部品検査装置内の環境を復帰させるための時間も必要としない、あるいは、アームボックス75及び各ボックス51〜53内の環境を復帰させるための時間で足りるため、部品検査装置の稼働効率を高めることもできる。
・冷却ガス供給部61には、第1シャトル15を冷却するガスとして窒素ガスを供給する構成以外にも、例えば、窒素ガスで冷却された圧縮空気を第1シャトル15に対して供給する構成を採用することもできる。
・冷却ガス加熱部62は、冷却ガスの加熱を行う熱交換器以外に、冷却ガスの乾燥を行う乾燥器を有した構成であってもよい。
・アームボックス75内に供給されるドライエアーは圧縮空気に限らず、例えば窒素ガス等であってもよい。
・ドライエアー供給部76の接続先は、アームボックス75でなくともよく、要は、ドライエアー供給部76におけるドライエアーの供給口が、アームボックス75の内部空間にドライエアーを供給可能な箇所に設けられていればよい。
・ドライエアー供給部76の供給管は、搬送ロボット30内を通過している構成であってもよい。
・アームボックス75には、アームボックス75内の気体の性状、例えば、温度、相対湿度、絶対湿度、及び圧力の少なくとも1つを検出するセンサーが取り付けられてもよい。そして、制御装置80は、センサーの検出する検出値に基づいて、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を調節してもよい。
この場合、ドライエアー供給部76とアームボックス75との間に取り付けられたエアーバルブ77が、その開度が変更されることによって、アームボックス75に供給されるドライエアーの流量が所定の流量以下に絞られる絞り弁として機能してもよい。あるいは、ドライエアー供給部76とアームボックス75との間には、エアーバルブ77に加えて、アームボックス75に供給されるドライエアーの流量が所定の流量以下に絞られる絞り弁が連結されてもよい。また、ドライエアー供給部76とアームボックス75との間には、アームボックス75に供給されるドライエアーの圧力を所定の範囲に調節するレギュレーターが連結されてもよい。
さらには、アームボックス75にドライエアーを供給する配管が、相対的に高い流量のドライエアーを供給する配管と、相対的に低い流量のドライエアーを供給する配管とに分岐されていてもよい。例えば、相対的に高い流量のドライエアーを供給する配管と、相対的に低い流量のドライエアーを供給する配管とが、アームボックス75に対して並列に接続されて、こうした流量の違いが各配管に連結される絞り弁によって調整されてもよい。
また、アームボックス75にドライエアーを供給する配管が、相対的に高い圧力のドライエアーを供給する配管と、相対的に低い圧力のドライエアーを供給する配管とに分岐されていてもよい。例えば、相対的に高い圧力のドライエアーを供給する配管と、相対的に低い圧力のドライエアーを供給する配管とが、アームボックス75に対して並列に接続されて、こうした圧力の違いが各配管に連結されるレギュレーターによって調整されてもよい。なお、相対的に高い流量のドライエアーを供給する配管が、相対的に高い圧力のドライエアーを供給する配管を兼ねてもよく、また、相対的に低い流量のドライエアーを供給する配管が、相対的に低い圧力のドライエアーを供給する配管を兼ねてもよい。
そして、アームボックス75に取り付けられるセンサーの検出する検出値に基づいて、アームボックス75に供給されるドライエアーの流量を以下のように制御する。
例えば、アームボックス75内で結露が生じない程度の温度の範囲をアームボックス75内での温度の基準範囲とし、アームボックス75内の温度が基準範囲を下回るとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を上げる。反対に、アームボックス75内の温度が基準範囲を上回るとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を下げる。また、アームボックス75内の温度が基準範囲内で下がるとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を上げる。反対に、アームボックス75内の温度が基準範囲内で上がるとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を下げる。
例えば、後続するデバイスTの温度の調整に支障を来すことのない程度の温度範囲をアームボックス75内での温度の基準範囲とし、アームボックス75内の温度が基準範囲を下回るとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を上げる。反対に、アームボックス75内の温度が基準範囲を上回るとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を下げる。また、アームボックス75内の温度が基準範囲内で下がるとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を上げる。反対に、アームボックス75内の温度が基準範囲内で上がるとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を下げる。
例えば、アームボックス75内で結露が生じない程度の相対湿度又は絶対湿度の範囲をアームボックス75内での湿度の基準範囲とし、アームボックス75内の相対湿度又は絶対湿度が基準範囲を下回るとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を下げる。反対に、アームボックス75内の湿度が基準範囲を上回るとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を上げる。また、アームボックス75内の相対湿度又は絶対湿度が基準範囲内で下がるとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を下げる。反対に、アームボックス75内の湿度が基準範囲内で上がるとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を上げる。
例えば、アームボックス75内の圧力のうち、アームボックス75内に入る外気の流量がデバイスTの温度の制御に影響しない程度である範囲をアームボックス75内での圧力の基準範囲とする。そして、アームボックス75内の圧力が基準範囲を下回るとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を上げる。反対に、アームボックス75内の圧力が基準範囲を上回るとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を下げる。また、アームボックス75内の圧力が基準範囲内で下がるとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を上げる。反対に、アームボックス75内の圧力が基準範囲内で上がるとき、制御装置80は、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を下げる。
また、例えば、センサーの検出値が基準範囲に到るまでは、ドライエアーの供給流量を相対的に大きくし、且つ、基準範囲に到ったところで相対的に小さくしてもよい。なお、こうしたドライエアーの供給流量の切り替えは、開始時からの経過時間に基づいて行うようにしてもよい。
なお、上述の変形例にてアームボックス75に供給されるドライエアーの流量の調節は、上述した温度、相対湿度、絶対湿度、及び圧力のうち2以上の性状に基づいて行われてもよい。
これにより、以下に記載の効果を得ることができる。
(7)アームボックス75内には、温度、相対湿度、絶対湿度、及び圧力の少なくとも1つを検出するセンサーが取り付けられている。そして、制御装置80は、このセンサーの検出結果に基づいて、ドライエアー供給部76からアームボックス75に供給されるドライエアーの流量を変える。そのため、こうしたセンサーを有していない構成と比べて、アームボックス75内に供給されるドライエアーの流量には、センサーの検出時におけるアームボックス75内の温度、相対湿度、絶対湿度、及び圧力の少なくとも1つが反映されることになる。それゆえに、アームボックス75内の温度、相対湿度、絶対湿度、及び圧力の少なくとも1つが所定の範囲に維持されやすくなる。結果として、アームボックス75内は、デバイスTの表面に結露を生じさせない環境に保たれやすくなる。また、アームボックス75内は、デバイスTの温度の制御に適した環境に保たれやすくなる。
(8)アームボックス75の内部と外部との差圧が基準範囲を上回るときに、ドライエアーの流量を下げるため、アームボックス75内の圧力が高められることによってデバイスTの温度が上昇することを抑えられる。これに対して、こうした圧力の制御を行わない構成であれば、アームボックス75内に流入するドライエアーの温度を相対的に低くすることによってデバイスTの温度が上昇することを抑える必要がある。つまり、こうした構成と比べて、上述の構成によれば、アームボックス75内の圧力によってデバイスTの温度の制御に負荷がかかることを抑えられる。
また、アームボックス75の内部と外部との差圧が基準範囲を下回るときに、ドライエアーの流量を上げるため、アームボックス75内の圧力が低くなることによってデバイスTの温度が低下することを抑えられる。そのため、こうした圧力の制御を行わない構成と比べて、アームボックス75内の圧力によってデバイスTの温度の制御に負荷がかかることを抑えられる。加えて、アームボックス75の内部への外気の流入を抑えることで、アームボックス75内の湿度が高くなることを抑えられる。
・第1収容ボックス51、検査ボックス52、及び第2収容ボックス53にも、アームボックス75と同様、これらボックス51〜53内の温度、相対湿度、絶対湿度、及び圧力の少なくとも1つを検出するセンサーが取り付けられてもよい。この場合にも、上述と同等の態様にて冷却ガス加熱部62から供給されるガスの流量が調節されればよい。なお、センサーや絞り弁等は、上述のボックス51〜53の全てに取り付けられてもよいし、ボックス51〜53のいずれか1つ、あるいはいずれか2つに取り付けられてもよい。こうした構成によれば、各ボックス51〜53にて、上述のアームボックス75での効果と同等の効果を得ることができる。
・第2実施形態では、アームボックス75の蓋部75bと、各ボックス51〜53の蓋部とは、2枚の板部材を有する構成としたが、1枚の板部材によって開口部が覆われる構成であってもよい。また、アームボックス75の蓋部75bと、各ボックス51〜53の蓋部とは、開閉シリンダーからの作動圧によって駆動される構成であるが、それ以外のアクチュエーターによって駆動される構成であってもよい。要は、アームボックス75に形成された開口部75hや、各ボックス51〜53に形成された開口部を覆う部材を備え、この部材が駆動されることによって、蓋部が開放及び閉鎖されることで、吸着部74が通過できる状態と、通過できない状態となる構成が蓋部として設けられていればよい。
・第1搬送ユニット32が第1収容ボックス51の直上に位置したときに、支持部72に対するアームボックス75の相対的な位置が、第1収容ボックス51側に移動することで、アームボックス75の下面と第1収容ボックス51の上面とが接する構成でもよい。また、第1搬送ユニット32が第1収容ボックス51の直上に位置したときに、アームボックス75におけるZ方向の長さが伸長することで、アームボックス75の下面と第1収容ボックス51の上面とが接する構成でもよい。これにより、アームボックス75と第1収容ボックス51とが接続される、つまり、アームボックス75の開口部75hと第1収容ボックス51の開口部51hとを介して、各ボックスの内部空間が接続される。このため、デバイスTがアームボックス75及び第1収容ボックス51の外側の気体と接触することがより抑えられ、ひいては、デバイスTの表面に生じる結露がより抑えられる。
・アームボックス75におけるZ方向の長さ、及び第1収容ボックス51のZ方向における長さは、第1搬送ユニット32が第1収容ボックス51の直上に位置したときに、アームボックス75の下面と第1収容ボックス51の上面とが接する長さでもよい。これにより、アームボックス75と第1収容ボックス51とが接続されるため、デバイスTがアームボックス75及び第1収容ボックス51の外側の気体と接触することがより抑えられ、ひいては、デバイスTの表面に生じる結露がより抑えられる。
・アームボックス75には、開口部75hが形成されていなくともよく、アームボックスそのものが開閉することによって、吸着部74及びデバイスTを内部に収容することと、内部から搬出することとを行う構成でもよい。
・各ボックス51〜53には、開口部が形成されていなくともよく、各ボックス51〜53そのものが開閉することによって、吸着部74及びデバイスTを内部に収容することと、内部から搬出することとを行う構成でもよい。
・吸着部74は、垂直移動アーム73の下端以外の位置に取り付けられていてもよい。
・ハンドラー10は、載置部を構成するシャトルプレート15a,15b,16a,16b、及び検査用ソケット14aに向けて下降するアームと、載置部から上昇するアームとが各別に設けられた構成であってもよい。
・アームボックス75には、垂直移動アーム73が収容されていなくともよく、少なくとも吸着部74とデバイスTとが収容されればよい。
・搬送ユニット32,33は、デバイスTを保持する保持部として真空吸着以外の方法にてデバイスTを保持する保持部を有してもよい。
・ハンドラー10の搬送対象、及び部品検査装置の検査対象は上述したデバイスTに限らず、ハンドラー10によって搬送することの可能な搬送対象であればよい。また、部品検査装置の行う検査も上述した電気的特性の検査に限らず、搬送対象に応じた検査であってもよい。
10…ハンドラー、11…基台、11a…搭載面、12…カバー部材、13…開口部、14…テストヘッド、14a…検査用ソケット、15…第1シャトル、15a,16a…供給用シャトルプレート、15b,16b…回収用シャトルプレート、15c,16c…シャトルガイド、15M…シャトルモーター、15p,16p…デバイスポケット、16…第2シャトル、20…供給ロボット、21…供給側固定ガイド、22…供給側可動ガイド、23…供給側ハンドユニット、30…搬送ロボット、31…搬送ガイド、32…第1搬送ユニット、33…第2搬送ユニット、40…回収ロボット、41…回収側固定ガイド、42…回収側可動ガイド、43…回収側ハンドユニット、51…第1収容ボックス、51a,75b…蓋部、51h…開口部、52…検査ボックス、53…第2収容ボックス、61…冷却ガス供給部、62…冷却ガス加熱部、71…水平移動アーム、71M…スライドモーター、72…支持部、73…垂直移動アーム、73M…上下動モーター、74…吸着部、74V…吸着バルブ、75…アームボックス、75a…挿通孔、75h…開口部、76…ドライエアー供給部、77…エアーバルブ、80…制御装置、81…第1搬送ユニット駆動部、81a…スライドモーター駆動部、81b…上下動モーター駆動部、81c…吸着バルブ駆動部、81d…エアーバルブ駆動部、81e…アーム用開閉シリンダー駆動部、82…第1シャトル駆動部、82a…シャトルモーター駆動部、83…第1収容ボックス駆動部、83a…ボックス用開閉シリンダー駆動部、91…アーム用開閉シリンダー、92…ボックス用開閉シリンダー、C1…供給用コンベアー、C2,C3,C4…回収用コンベアー、C1a,C2a,C3a,C4a…デバイストレイ、T…デバイス。
上述の課題を解決するため、本発明における部品検査装置の一態様は、搬送対象載置及び冷却可能な載置部と、前記載置部に載置された前記搬送対象を保可能な保持部と、前記保持部が備えられ、前記保持部を前記載置部から離間可能なアームと、前記搬送対象、前記保持部及び前記アームを収容可能な第1収容体と、乾燥ガスを前記第1収容体内に供給可能な第1乾燥ガス供給部と、前記搬送対象を検査するテスターと、を備え、前記第1収容体は移動体である
本発明におけるハンドラーの一態様は、搬送対象載置及び冷却可能な載置部と、前記載置部に載置された前記搬送対象を保可能な保持部と、前記保持部が備えられ、前記保持部を前記載置部から離間可能なアームと、前記搬送対象、前記保持部及び前記アームを収容可能な第1収容体と、乾燥ガスを前記第1収容体内に供給可能な第1乾燥ガス供給部とを備え、前記第1収容体は移動体である
本発明における部品検査装置の一態様、及びハンドラーの一態様によれば、搬送対象、保持部及びアームを収容可能な第1収容体を有し、当該第1収容体の内部に、乾燥ガ供給可能である。そのため、搬送対象が搬送されるとき、搬送対象は乾燥ガスの供給された空間に保持され、搬送対象が第1収容体の外側の気体と接触することが抑えられる。それゆえに、冷却された搬送対象が搬送される空間全体に乾燥ガスが供給されずとも、搬送対象が搬送されるときに、搬送対象の表面に生じる結露を抑えることができる。
本発明におけるハンドラーの他の態様において、前記保持部は第1の方向に移動可能であり、前記第1収容体は前記第1の方向と直交する第2の方向に移動可能である。
本発明におけるハンドラーの他の態様において、前記第1の方向は垂直方向であり、前記第2の方向は水平方向である。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記載置部を収容可能な第2収容体と、前記乾燥ガスを前記第2収容体内に供給可能な第2乾燥ガス供給部と、を備える。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、載置部を収容する第2収容体の内部にも乾燥ガスが供給される。そのため、搬送対象が載置部によって冷却されているとき、冷却されている搬送対象が、乾燥ガスの供給された空間に保持され、搬送対象が、第2収容体の外側の気体に触れにくくなる。それゆえに、搬送対象は、冷却時と搬送時との両方において乾燥ガスの供給された空間に保持されるため、搬送対象の表面での結露がより生じにくくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記第1収容体と前記第2収容体と接続可能である
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、載置部を収容する第2収容体と、搬送対象と保持部とを収容する第1収容体とが接続可能であるため、搬送対象が第1収容体及び第2収容の外側の気体と接触することがより抑えられる。それゆえに、搬送対象の表面に生じる結露がより抑えられる。
本発明におけるハンドラーの他の態様において、前記載置部、冷媒流れる流路を有し、前記第2乾燥ガス供給部、前記載置部の前記流路から排出された前記冷媒を前記第2収容体に供給可能である
本発明におけるハンドラーの他の態様において、前記乾燥ガスは、前記第1収容体の外の空気よりも湿度が低く、前記乾燥ガスは、前記第2収容体の外の空気よりも湿度が低い。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記第2乾燥ガス供給部が、前記載置部の前記流路から排出された前記冷媒を加熱可能な乾燥ガス加熱部を有する。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第2乾燥ガス供給部が冷媒を加熱可能な乾燥ガス加熱部を有しているため、この乾燥ガス加熱部にて加熱された冷媒が第2収容に供給される。これにより、第2収容内に供給されたガスの温度が露点以下となることがより抑えられるため、第2収容内の搬送対象の表面にて結露が生じにくくなる。また、第2収容の外表面を構成する部材の温度が、第2収容の外部雰囲気における露点以下になることが抑えられやすくなり、第2収容の外表面を構成する部材での結露も生じにくくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記第1収容体及び前記第2収容体が、前記保持部と、前記保持部に保持された搬送対象とを通過可能な開口部を有する。
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第1収容体と第2収容体とが、保持部、及び保持部に保持された搬送対象を通過可能な開口部を有している。そのため、載置部に載置された搬送対象が第1収容体内に収容されるときには、第2収容体に形成された開口部と、第1収容体に形成された開口部とを介して搬送対象が搬送されることになる。そ
れゆえに、第1収容体や第2収容体そのものが開閉することで、載置部から第1収容体への搬送を行う構成と比べて、第1収容体及び第2収容体の構成をより簡易なものとすることができる。加えて、搬送対象が、第1収容体及び第2収容体の外側の気体と接触することがより抑えられ、ひいては、搬送対象の表面に結露がより生じにくくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記第1収容体の開口部を第1開口部とし、前記第2収容体の開口部を第2開口部とし、前記第1収容体は、前記第1開口部を開閉可能な第1蓋部を有し、前記第2収容体は、前記第2開口部を開閉可能な第2蓋部を有し、前記第1蓋部は、前記第1開口部を前記保持部が通過するときに開、前記第2蓋部は、前記第2開口部を前記保持部が通過するときに開
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第1収容体が第1開口部を開閉可能な第1蓋部を有し、第2収容体が第2開口部を開閉可能な第2蓋部を有している。そして、保持部が第1開口部を通過するときに第1蓋部が開、保持部が第2開口部を通過するときに第2蓋部が開。そのため、第1収容体及び第2収容体が蓋部を有していない場合と比べて、第1収容体内及び第2収容体内には、第1収容体及び第2収容体の外側の気体が混入しにくくなる。それゆえに、第1収容体内及び第2収容体内は、乾燥ガスで満たされやすくなるため、第1収容体内及び第2収容体内に収容された搬送対象の表面に結露が生じにくくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様は、前記第1収容体内の気体の性状を検出するセンサーを有し、前記ハンドラーは、前記センサーの検出結果に基づいて、前記第1乾燥ガス供給部から前記第1収容体に供給される前記乾燥ガスの流量を調整可能である
本発明におけるハンドラーの他の態様によれば、第1収容体内の気体の性状、例えば、温度や湿度等を検出するセンサーを有している。そして、ハンドラーは、このセンサーの検出結果に基づいて、第1乾燥ガス供給部から第1収容体に供給される乾燥ガスの流量を調整可能である。そのため、こうしたセンサーを有していない構成と比べて、第1収容体内に供給される乾燥ガスの流量には、センサーの検出時における第1収容室内の性状が反映されることになる。それゆえに、第1収容室内の気体の性状が所定の条件に維持されや
すくなり、ひいては、第1収容体内は、搬送対象の表面に結露を生じさせない環境に保たれやすくなる。
本発明におけるハンドラーの他の態様において、前記センサーは前記気体の湿度及び温度の少なくとも1つを検出可能である。

Claims (9)

  1. 搬送対象が載置され、当該搬送対象を冷却する載置部と、
    前記載置部に載置される搬送対象を前記載置部から搬送する搬送ロボットと、
    前記搬送対象を検査するテスターとを有し、
    前記搬送ロボットが、
    前記載置部に載置される搬送対象を保持する保持部と、
    前記載置部から前記保持部を遠ざけるアームと、
    前記載置部から遠ざけられた状態で前記保持部が前記搬送対象とともに収容される収容体と、
    乾燥しているガスを前記収容体内に供給する乾燥ガス供給部とを備える
    部品検査装置。
  2. 前記収容体を第1収容体とし、
    前記載置部を収容する収容体である第2収容体を備え、
    前記第1収容体と前記第2収容体とを接続させる
    請求項1に記載の部品検査装置。
  3. 搬送対象が載置され、当該搬送対象を冷却する載置部と、
    前記載置部に載置される搬送対象を前記載置部から搬送する搬送ロボットとを有し、
    前記搬送ロボットが、
    前記載置部に載置される搬送対象を保持する保持部と、
    前記載置部から前記保持部を遠ざけるアームと、
    前記載置部から遠ざけられた状態で前記保持部が搬送対象とともに収容される収容体と、
    乾燥しているガスを前記収容体内に供給する乾燥ガス供給部とを備える
    ハンドラー。
  4. 前記収容体を第1収容体とし、
    前記乾燥ガス供給部を第1乾燥ガス供給部とし、
    前記載置部を収容する収容体である第2収容体と、
    乾燥しているガスを前記第2収容体内に供給する第2乾燥ガス供給部とを有する
    請求項3に記載のハンドラー。
  5. 前記載置部が、冷媒の流れる流路を有し、
    前記第2乾燥ガス供給部が、前記載置部の前記流路から排出された前記冷媒を前記乾燥しているガスとして前記第2収容体に供給する
    請求項4に記載のハンドラー。
  6. 前記第2乾燥ガス供給部は、
    前記載置部の前記流路から排出された前記冷媒を加熱する乾燥ガス加熱部を有する
    請求項5に記載のハンドラー。
  7. 前記第1収容体及び前記第2収容体は、
    前記保持部と、前記保持部に保持された搬送対象とを通過させる開口部を有する
    請求項4〜6のいずれか一項に記載のハンドラー。
  8. 前記第1収容体の開口部を第1開口部とし、
    前記第2収容体の開口部を第2開口部とし、
    前記第1収容体は、前記第1開口部を覆う第1蓋部を有し、
    前記第2収容体は、前記第2開口部を覆う第2蓋部を有し、
    前記第1蓋部は、前記第1開口部を前記保持部が通過するときに開放され、
    前記第2蓋部は、前記第2開口部を前記保持部が通過するときに開放される
    請求項7に記載のハンドラー。
  9. 前記収容体を第1収容体とし、
    前記乾燥ガス供給部を第1乾燥ガス供給部とし、
    前記第1収容体内の気体の性状を検出するセンサーを有し、
    前記センサーの検出結果に基づいて、前記第1乾燥ガス供給部から前記第1収容体に供給される前記乾燥しているガスの流量が変えられる
    請求項3〜8のいずれか一項に記載のハンドラー。
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