JP2016064572A - インクタンクおよび記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザによるインクタンクの装着の仕方の如何に拘らず、そのインクタンクの装着が完了したことを確実に報知することができるインクタンクおよび記録装置を提供すること。【解決手段】インクタンク1側の第2電極パッド153とホルダ150側の第2接点153とが接続して、インクタンク1の装着の速度に応じた遅延時間の経過後に、インクタンク1の発光部101が発光する。【選択図】図6
Description
本発明は、光などによる情報の報知機能を備えたインクタンク、および、それを装着可能な記録装置に関するものである。
特許文献1に記載のシリアルスキャン方式のインクジェット記録装置は、インクタンクに備えた発光部の発光によって、キャリッジに対するインクタンクの固定の完了を報知する構成となっている。発光部に接続される接点は、インクタンクとキャリッジとの対向部に配備されており、インクタンクをキャリッジに装着する際には、それらの接点が接続された後にインクタンクの固定が完了する。
引用文献1において、インクタンクとキャリッジとの対向部における接点の接続を待って、発光部を発光させた場合には、インクタンクの固定が完了する前に発光部が発光することになる。特に、インクタンクの扱いに不慣れなユーザがインクタンクを長い時間を掛けてゆっくりと装着した場合には、発光部か発光してから相当の時間が経過した後に、インクタンクの装着が完了することになる。この場合には、インクタンクの装着が未だ完了していないにも拘らず、ユーザがインクタンクの装着作業を中断して、インクタンクの装着が完了しないままとなるおそれがある。
一方、特許文献2には、インクタンクを素早く装着した場合の検知精度を高めるために、インクタンクの装着時に、インクタンクに備えた遅延部材によって、インクタンクの装着を検知するための信号を一定の時間だけ遅延させる構成が記載されている。しかし、その遅延時間は固定であるため、例えば、その遅延時間よりも長い時間を掛けてインクタンクが装着された場合には、インクタンクの装着が検知された後に、インクタンクの装着が完了されることになる。そのため、依然として、インクタンクの装着が未だ完了していないにも拘らず、ユーザがインクタンクの装着作業を中断して、インクタンクの装着が完了しないままとなるおそれがある。
本発明の目的は、ユーザによるインクタンクの装着の仕方の如何に拘らず、そのインクタンクの装着が完了したことを確実に報知することができるインクタンクおよび記録装置を提供することにある。
本発明のインクタンクは、装着部に装着可能なインクタンクであって、前記装着部に設けられた装着部側接点と接続可能なタンク側接点と、報知動作が可能な報知部と、を備えるインクタンクにおいて、前記報知部は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記タンク側接点が前記装着部側接点と接続してから、前記インクタンクの装着の速度に応じた遅延時間の経過後に前記報知動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、タンク側接点と装着部側接点とが接続してから、インクタンクの装着の速度に応じた遅延時間の経過後に、インクタンクの報知部が報知動作することにより、インクタンクが装着されたことをユーザに誤解なく認識させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置200の構成例を説明するための斜視図である。本例の記録装置200は、いわゆるシリアルスキャン方式の記録装置であり、後述するようにインクジェット記録ヘッドとインクタンクを搭載可能なキャリッジ201が備えられている。キャリッジ201は、ガイドシャフト202によって主走査方向(矢印X方向)に移動可能にガイドされ、かつベルト203に連結されている。キャリッジモータ204によってベルト203を旋回させることにより、キャリッジ201が主走査方向に往復移動される。給紙部205に積載された不図示のシート(記録媒体)は、不図示の搬送ローラによって、主走査方向と交差(本例の場合は、直交)する副走査方向(矢印Y方向)に搬送される。キャリッジ201と、記録装置200の不図示の制御部と、の間には、フレキシブルケーブル206が接続されている。キャリッジ201に搭載されるインクジェット記録ヘッドとインクタンクは、このフレキシブルケーブル206を介して記録装置200の制御部と電気的に接続される。
インクジェット記録ヘッドは、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、ノズル先端の吐出口からインクを吐出する。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によってインクを発泡させ、その発泡エネルギーを用いて吐出口からインクが吐出される。記録装置200には、このような記録ヘッドのインクの吐出状態を良好に維持する回復処理のために、キャップやワイパブレードなどを含む回復処理部207が備えられている。記録装置200は、キャリッジ201と共に記録ヘッドを主走査方向(矢印X方向)に移動させつつ、記録ヘッドからインクを吐出する動作と、副走査方向(矢印Y方向)の記録媒体の搬送と、を伴って、記録媒体に画像を記録する。
図2はインクタンク1の説明図であり、インクタンクは後述するホルダを介してキャリッジ201に装着される。本例のインクタンクは、後述するホルダに対して着脱可能なカートリッジタイプであり、インクカートリッジとも称される。
インクタンク1の正面側(図2(a)中の右側)には支持部材(弾性レバー)3が位置しており、その支持部材3は、樹脂材料によってインクタンク1の外装2と一体に形成されている。インクタンク1には、インクタンク側の係合部(タンク側係合部)として、第1係合部(タンク側第1係合部)5および第2係合部(タンク側第2係合部)6が設けられている。第1係合部5は、第1突起を形成するように、インクタンク1の底面に隣接する正面(一側面)に設けられ、第2係合部6は、第2突起を形成するように支持部材3と一体的に設けられている。支持部材3は、インクタンク1の正面と反対の背面(他側面)に設けられている。インクタンク1の底面(図2(a)中の下側の面)には、後述する記録ヘッドのインク導入口と結合してインクを供給するインク供給口7が設けられている。インクタンク1の底面と、それに隣接する正面とが交わる部分には、支持部材3の下方の基端部分が位置する。また、インクタンク1の正面と交わる底面の部分には、チップ状あるいは板状などの基板100が設けられている。本例の基板100は板状の基板である。インクタンク1の外側を向く基板100の面には、第1電極パッド(タンク側第1接点)102と第2電極パッド(タンク側第2接点)103とを含む複数の電極パッド(タンク側接点)が設けられている。一方、インクタンク1の内側を向く基板100の面には、可視光を発することによって情報を報知する発光部(報知部)101と、この発光部101を制御する制御ユニットと、が設けられている。発光素子としては、LEDなどが代表として挙げられる。
図3はホルダ150の説明図であり、このホルダ150を介して、インクタンク1がキャリッジ201に搭載される。本例のホルダ150は、インクジェット記録ヘッド106と共に記録ヘッドユニット105を構成している。記録ヘッド106は、前述したように、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、ノズル先端の吐出口からインクを吐出する。吐出口は、主走査方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に沿って複数配列されることによって、吐出口列を形成している。
ホルダ150の内面には、ホルダ側の係合部(装着部側係合部)として、第1孔部を形成する第1係止部(装着部側第1係合部)155と、第2孔部を形成する第2係止部(装着部側第2係合部)156と、が設けられている。これらの第1係止部155および第2係止部156は、インクタンク1側の第1係合部5および第2係合部6と係合可能である。これらが互いに係合することにより、図3(b)のように、インクタンク1がホルダ150に装着されて固定される。インクタンク1の底面と対向するホルダ150の内側底面には、ホルダ側接点(装着部側接点)として、第1接点(装着部側第1接点)152と第2接点(装着部側第2接点)153を含む複数の接点が設けられている。第1接点152および第2接点153は、図3(b)のようにインクタンク1がホルダ150に固定されたときに、インクタンク1側の第1電極パッド102および第2電極パッド103と電気的に接続可能である。ホルダ150側の第1接点152および第2接点153は、ホルダ150がキャリッジ201に装着されることにより、キャリッジ201側の不図示の接点、およびフレキシブルケーブル206を介して、記録装置200の制御部に電気的に接続される。ホルダ150は、キャリッジ201に対して着脱可能であり、インクタンク1は、ホルダ150に対して着脱可能である。
インクタンク1の制御ユニットは、ホルダ150側の第1接点152および第2接点153、インクタンク1側の第1電極パッド102および第2電極パッド103を介して供給される電気信号に基づいて、発光部101の発光を制御する。前述したように、インクタンク1の底面と正面が交わる部分における底面側の位置に基板100が配設されている。また、インクタンク1には斜面104が形成されており、発光部101が発光したときに、その一部が斜面104に沿ってインクタンク1の正面側(図3(b)の右側)から外方に向かって投光される。
このような基板100と導光路を用いることにより、記録装置200、この記録装置200に接続されるコンピュータなどのホスト装置、およびユーザに対して、種々の情報を光学的に報知することができる。すなわち、キャリッジ201の移動範囲の端部において、記録装置200に配置された不図示の受光素子、あるいはユーザが発光部101の発光状態を捉えることにより、その発光状態に対応する情報を認識することができる。その情報としては、例えば、インクタンク1の装着が完了であるか否かの情報を含めることができる。また、その情報としては、ホルダ150に複数色のインクに対応するインクタンク毎の装着部が設けられている場合に、それらの装着部に、対応するインクのインクタンクが正しく装着されているか否かの情報を含めることができる。さらに、その情報として、インクタンク内のインクの残量が充分であるか否かの情報を含めることもできる。これらの情報は、発光部101の発光の有無、および点滅などの発光の状態に応じて報知することができる。
図4および図5は、キャリッジ201に装着されている記録ヘッドユニット105のホルダ150に対して、インクタンク1を装着する際の動作を説明するための図である。インクタンク1をホルダ150に装着することにより、ホルダ150底部に位置する記録ヘッド106側のインク導入口107と、インクタンク1側のインク供給口7と、が結合し、それらの間においてインクの連通路が形成される。
インクタンク1をホルダ150に装着する場合、まず、図4(a)のように、ホルダ150の上方にインクタンク1を位置させる。次に、図4(b)のように、ホルダ150の背面側に設けられた貫通孔状の第1係止部155に、インクタンク1の背面側に設けられた突起状の第1係合部5を係合させて、インクタンク1をホルダ150の底面上に位置させる。この状態から、インクタンク1の正面側上端を矢印Pのように押下すると、インクタンク1は第1係合部5と第1係止部155の係合部分を回動支点として矢印R方向に回動し、インクタンク1の正面側が下方に変位してゆく。この過程において、インクタンク1の正面側の支持部材3に設けられた第2係合部6の側面は、図5(a)のように、ホルダ150の正面側に設けられた第2係止部156に押され、支持部材3は矢印Q1方向に弾性変形してゆく。
そして、第2係合部6の上面が第2係止部156の下方に位置したときに、図5(b)のように、支持部材3が自身の弾性復元力によって矢印Q2方向に復帰して、第2係合部6が第2係止部156に係止される。この状態において、第2係止部156は、支持部材3を介してインクタンク1を背面側に向かって水平方向(図5(b)中の右方)に付勢し、インクタンク1の背面をホルダ150の背面側に当接させる。インクタンクの1上方への変位は、第1係合部5と第1係止部155との係合、および第2係合部6と第2係止部156との係合によって抑制される。このようにして、インクタンク1の装着が完了する。
このようにインクタンク1の装着が完了したときは、図5(b)のように、インク供給口7とインク導入口107とが結合すると共に、第1接点152と第1電極パッド102とが電気的に接続され、第2接点153と第2電極パッド103とが電気的に接続される。このような電気的な接続により、基板100上に配置された発光部101は、点灯可能な状態となる。また、インクタンク1の装着が完了したときは、第1係合部5と係合した第1係止部155、および第2係合部6と係合した第2係止部156によって、インクタンク1の浮き上がりを阻止するように、それらの弾性的な復元が抑制される。つまり、それらは適切に弾性変形した状態に維持される。後述するように、第1接点152と第1電極パッド102との接続時と、第2接点153と第2電極パッド103との接続時と、の間の時間差Δtに応じて時間差ΔTを設定し、その時間差ΔTに基づいて発光部101を点灯させる。
図4(b))から図5(b)に至る間の動作は、同時刻に行われるわけではない。すなわち、第1接点152と第1電極パッド102とが接続されてから、わずかな時間差△tをもって第2接点153と第2電極パッド103とが接続され、その後、わずかな時間差△Tをもって第2係合部6と第2係止部156が係合する。本例においては、その時間差△tから時間差△Tを求め、その時間差△Tに対応するタイミングで発光部101を点灯させることにより、インクタンク1の装着の完了を報知する。そのために、第1接点152と第1電極パッド102は、第2接点153と第2電極パッド103の接触よりも早く接触するように、それらが幾何学的に配置されている。
図6は、時間差△tについての説明図である。
図6(a)は、第1係合部5と第1係止部155とが係合した後、第1接点152と第1電極パッド102とが接触した直後の状態を示し、この状態から、第2接点153と第2電極パッド103とが接触するまでには、インクタンク1の移動距離dが存在する。図6(a)において、R1は、第1係合部5と第1係止部155との係合部分の回動支点Cを中心とする第2接点153の回動半径、R21は、回動支点Cを中心とする第1接点152の回動半径である。gは、回動支点Cと第1および第2電極パッド102,103との間の図中上下方向の距離であり、回動支点Cと、第1接点152と第1電極パッド102との接触位置と、の間の図中上下方向の距離に対応する。hは、回動支点Cから第1および第2電極パッド102,103までの間におけるインクタンク1の高さ方向の距離であり、回動支点Cと、第1接点152と第1電極パッド102との接触位置と、の間のインクタンク1の高さ方向における距離に対応する。
距離hおよび距離dは、それぞれ下式(1),(2)によって表現することができる(図7参照)。
h=r1・sinθ+g・cosθ ・・・ (1)
d=(r2−r1)・sinθ ・・・ (2)
θは再帰的な演算法で求めることになるため、ここでは、r1>>gと想定して、上式(1),(2)を簡素化すると下式(3),(4)となる。
h≒r1・sinθ ・・・ (3)
d≒((r2−r1)・h)/r1 ・・・ (4)
第1接点152と第1電極パッド102とが接触してから、図6(b)のように、第2接点153と第2電極パッド103とが接触するまでの間の時間差Δtは、例えば、それらの電気的に接続によって形成される回路によって測定することができる。その時間差Δtに基づいて、インクタンク1の正面側上端を矢印P方向に押下する操作速度(装着速度)vを下式(5)により求めることができる。
v=d/△t ・・・ (5)
第2電極パッド103と第2接点153とが接触した直後から、第2係合部6と第2係止部156とが係合までに要する時間差(遅延時間)△Tは、下式(6)によって求めることができる。
△T=e/v=△t(e/d) ・・・ (6)
このように、実測した時間差△tから時間差△Tを割り出すことができる。基板100などに備えられた遅延回路によって、第2電極パッド103と第2接点153とが接触したときから時間差△Tだけ遅延させたタイミングを決定する。そして、このような時間差△T経過後のタイミングで発光部101を点灯させることにより、インクタンク1の装着の完了と同時に発光部101が点灯されることになる。
h=r1・sinθ+g・cosθ ・・・ (1)
d=(r2−r1)・sinθ ・・・ (2)
θは再帰的な演算法で求めることになるため、ここでは、r1>>gと想定して、上式(1),(2)を簡素化すると下式(3),(4)となる。
h≒r1・sinθ ・・・ (3)
d≒((r2−r1)・h)/r1 ・・・ (4)
第1接点152と第1電極パッド102とが接触してから、図6(b)のように、第2接点153と第2電極パッド103とが接触するまでの間の時間差Δtは、例えば、それらの電気的に接続によって形成される回路によって測定することができる。その時間差Δtに基づいて、インクタンク1の正面側上端を矢印P方向に押下する操作速度(装着速度)vを下式(5)により求めることができる。
v=d/△t ・・・ (5)
第2電極パッド103と第2接点153とが接触した直後から、第2係合部6と第2係止部156とが係合までに要する時間差(遅延時間)△Tは、下式(6)によって求めることができる。
△T=e/v=△t(e/d) ・・・ (6)
このように、実測した時間差△tから時間差△Tを割り出すことができる。基板100などに備えられた遅延回路によって、第2電極パッド103と第2接点153とが接触したときから時間差△Tだけ遅延させたタイミングを決定する。そして、このような時間差△T経過後のタイミングで発光部101を点灯させることにより、インクタンク1の装着の完了と同時に発光部101が点灯されることになる。
図8は、長さR1,r2、距離h、d、および操作速度vをさまざまに異ならせた構成例(例1から例9)において、時間差△tを測定した結果の説明図である。例1から例9のように広範囲に想定したインクタンク1の寸法において、時間差△tはミリ秒オーダーから10秒オーダーであるため、現在の技術における電気回路のスイッチング特性によって問題なく対応することができる。
図9は、第2電極パッド103と第2接点153とが接触したときから、時間差△Tだけ遅延させたタイミングで発光部101を発光させる遅延回路50の説明図である。本例においては、発光部101としてLEDが用いられ、遅延回路50として、図9(b)のような一般的なCR遅延回路が用いられている。
図9(a),(b)の“+”と“Gnd1”との間の回路は、第1電極パッド102と第1接点152との接続によって閉じられ、“Gnd2”は、第2電極パッド103と第2接点153との接続によって接地される。LED(発光部)101に印加される電圧は、“Gnd1”と“Gnd2”が接地された時間差に応じて時定数τ=CRが変化する。そして、“Gnd2”が接地されてから一定時間が経過したときに、CR回路の電圧がトランジスタ51が動作する閾値を超えて、LED(発光部)101が点灯する。時定数τを時間差△Tと関連付けて選定することにより、インクタンク1の装着が完了したときに、LED(発光部)101を点灯させることができる。この結果、インクタンク1の装着が完了したことをユーザに誤解させることなく確実に認識させることができる。遅延回路50は、インクタンク1の基板100に配置してもよく、同様の機能をホルダ150側または記録装置200側の制御部にもたせてもよい。
(他の実施形態)
インクタンクが装着されたことを報知する報知部として、光を発する発光部の他、音を発する発音部などを用いることができ、要は、インクタンクが装着されたことをユーザに報知する報知動作を行うことができればよい。
インクタンクが装着されたことを報知する報知部として、光を発する発光部の他、音を発する発音部などを用いることができ、要は、インクタンクが装着されたことをユーザに報知する報知動作を行うことができればよい。
また、インクタンクを装着可能な装着部は、記録ヘッドと共に記録ヘッドユニットを構成するホルダに限定されない。例えば、キャリッジに設けた装着部にインクタンクを装着する構成、あるいは記録装置の定位置に設けた装着部にインクタンクを装着する構成とすることもできる。また、本発明は、シリアルスキャン方式の記録装置の他、いわゆるフルライン方式の記録装置などの種々の方式の記録装置に対して適用可能である。また、記録ヘッドはインクジェット記録ヘッドのみに特定されず、インクタンクから供給されるインクを用いて画像を記録することができるものであればよい。
1 インクタンク
5 第1係合部(タンク側第1係合部)
6 第2係合部(タンク側第2係合部)
101 発光部(報知部)
102 第1電極パッド(タンク側第1接点)
103 第2電極パッド(タンク側第2接点)
106 記録ヘッド
150 ホルダ
152 第1接点(装着部側第1接点)
153 第2接点(装着部側第2接点)
155 第1係止部(装着部側第1係合部)
156 第2係止部(装着部側第2係合部)
5 第1係合部(タンク側第1係合部)
6 第2係合部(タンク側第2係合部)
101 発光部(報知部)
102 第1電極パッド(タンク側第1接点)
103 第2電極パッド(タンク側第2接点)
106 記録ヘッド
150 ホルダ
152 第1接点(装着部側第1接点)
153 第2接点(装着部側第2接点)
155 第1係止部(装着部側第1係合部)
156 第2係止部(装着部側第2係合部)
Claims (20)
- 装着部に装着可能なインクタンクであって、前記装着部に設けられた装着部側接点と接続可能なタンク側接点と、報知動作が可能な報知部と、を備えるインクタンクにおいて、
前記報知部は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記タンク側接点が前記装着部側接点と接続してから、前記インクタンクの装着の速度に応じた遅延時間の経過後に前記報知動作を行うことを特徴とするインクタンク。 - 前記遅延時間は、前記インクタンクの装着速度が速くなるほど短い請求項1に記載のインクタンク。
- 前記装着部側接点は、装着部側第1接点と装着部側第2接点とを含み、
前記タンク側接点は、前記装着部側第1接点と接続可能なタンク側第1接点と、前記装着部側第2接点と接続可能なタンク側第2接点と、を含み、
前記タンク側第1接点および前記タンク側第2接点は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記タンク側第1接点が前記装着部側第1接点と接続した後に、前記タンク側第2接点が前記装着部側第2接点と接続するように配置され、
前記遅延時間は、前記タンク側第1接点が前記装着部側第1接点と接続してから、前記タンク側第2接点が前記装着部側第2接点と接続するまでの間の時間差に応じて異なる請求項1または2に記載のインクタンク。 - 前記装着部に設けられた装着部側係合部と係合可能なタンク側係合部をさらに備え、
前記タンク側接点は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記タンク側係合部が前記装着部側係合部と係合する前に前記装着部側接点と接続する請求項1から3のいずれか1項に記載のインクタンク。 - 前記装着部側係合部は、装着部側第1係合部と装着部側第2係合部とを含み、
前記タンク側係合部は、前記装着部側第1係合部と係合可能なタンク側第1係合部と、前記装着部側第2係合部と係合可能なタンク側第2係合部と、を含み、
前記タンク側第1係合部および前記タンク側第2係合部は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記タンク側第1係合部が前記装着部側第1係合部と係合した後に、前記タンク側第2係合部が前記装着部側第2係合部と係合するように配置され、
前記タンク側接点は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記タンク側第1係合部が前記装着部側第1係合部と係合してから、前記タンク側第2係合部が前記装着部側第2係合部と係合する前までの間に、前記装着部側接点と接続する請求項4に記載のインクタンク。 - 前記タンク側第1係合部は、前記インクタンクの底面に隣接する一側面に設けられ、
前記タンク側第2係合部は、前記インクタンクの前記底面に隣接し、かつ前記一側面と反対の他側面に設けられる請求項5に記載のインクタンク。 - 前記装着部側第1係合部および前記装着部側第2係合部はそれぞれ孔状に形成され、
前記タンク側第1係合部は、前記装着部側第1係合部に係合可能な第1突起であり、
前記タンク側第2係合部は、前記装着部側第2係合部に係合可能な第2突起が設けられた弾性レバーである請求項5または6に記載のインクタンク。 - 前記報知部は、前記報知動作をするために発光する発光部である請求項1から7のいずれかに1項に記載のインクタンク。
- 前記報知部を制御するための制御部を備える請求項1から8のいずれか1項に記載のインクタンク。
- 報知動作が可能な報知部を含むインクタンクの装着が可能な装着部を備え、前記インクタンク内のインクが供給される記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置であって、
前記装着部に位置し、前記インクタンクに設けられたタンク側接点と接続可能な装着部側接点と、
前記報知部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記装着部側接点が前記タンク側接点と接続してから、前記インクタンクの装着の速度に応じた遅延時間の経過後に前記報知動作を行わせることを特徴とする記録装置。 - 前記遅延時間は、前記インクタンクの装着速度が速くなるほど短い請求項10に記載の記録装置。
- 前記タンク側接点は、タンク側第1接点とタンク側第2接点とを含み、
前記装着部側接点は、前記タンク側第1接点と接続可能な装着部側第1接点と、前記タンク側第2接点と接続可能な装着部側第2接点と、を含み、
前記装着部側第1接点および前記装着部側第2接点は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記装着部側第1接点が前記タンク側第1接点と接続した後に、前記装着部側第2接点が前記タンク側第2接点と接続するように配置され、
前記遅延時間は、前記装着部側接点が前記タンク側第1接点と接続してから、前記装着部側第2接点が前記タンク側第2接点と接続するまでの間の時間差に応じて異なる請求項10または11に記載の記録装置。 - 前記インクタンクに設けられたタンク側係合部と係合可能な装着部側係合部をさらに備え、
前記装着部側接点は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記装着部側係合部が前記タンク側係合部と係合する前に前記タンク側接点と接続する請求項10から12のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記タンク側係合部は、タンク側第1係合部とタンク側第2係合部とを含み、
前記装着部側係合部は、前記タンク側第1係合部と係合可能な装着部側第1係合部と、前記タンク側第2係合部と係合可能な装着部側第2係合部と、を含み、
前記装着部側第1係合部および前記装着部側第2係合部は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記装着部側第1係合部が前記タンク側第1係合部と係合した後に、前記装着部側第2係合部が前記タンク側第2係合部と係合するように配置され、
前記装着部側接点は、前記インクタンクが前記装着部に装着される際に、前記装着部側第1係合部が前記タンク側第1係合部と係合してから、前記装着部側第2係合部が前記タンク側第2係合部と係合する前までの間に、前記タンク側接点と接続する請求項13に記載のインクタンク。 - 前記装着部側第1係合部は、前記インクタンクの底面に隣接する一側面と対向する、前記装着部の内面に設けられ、
前記装着部側第2係合部は、前記インクタンクの前記底面に隣接しかつ前記一側面と反対の他側面と対向する、前記装着部の内面に設けられる請求項14に記載のインクタンク。 - 前記タンク側第1係合部は第1突起であり、前記タンク側第2係合部は第2突起が設けられた弾性レバーであり、
前記装着部側第1係合部は、前記第1突起と係合可能な第1孔部を含み、
前記装着部側第2係合部は、前記第2突起と係合可能な第2孔部を含む請求項14または15に記載のインクタンク。 - 前記報知部は、前記報知動作をするために発光する発光部である請求項10から16のいずれかに1項に記載の記録装置。
- 前記装着部は、前記記録ヘッドを搭載可能なキャリッジに位置する請求項10から17のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記装着部は、前記キャリッジに搭載可能なホルダに形成される請求項18に記載の記録装置。
- 前記ホルダは、前記記録ヘッドを備える請求項19に記載の記録装置。
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