JP2016064242A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
遊技者による操作に基づいて遊技領域に向けて遊技球を発射する遊技機であって、
前記遊技領域のうち第1領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動口と、
前記遊技領域のうち第2領域を流下する遊技球が入球可能であって、遊技球の入球可能性が低い第1の態様と、前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化可能な第2始動口と、
前記第2始動口が前記第2の態様となる頻度を通常よりも高くする第2始動口態様制御手段と、
前記第2領域を流下する遊技球が入球可能であって、遊技球が入球不能な入球不能状態
と遊技球が入球可能な入球可能状態とに変化可能に構成され、内部に特定領域を有する可変入球口と、
前記第1始動口または前記第2始動口への入球に基づいて、識別情報を変動表示させる識別情報表示手段と、
前記識別情報の変動表示の結果が特定の結果になると、前記可変入球口を前記入球可能状態とする可変入球口制御手段と、
前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過すると、遊技者にとって有利な特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
遊技球の発射に関する指示を行う指示手段と、
を備え、
前記指示手段は、
前記第2始動口が前記第2の態様となる頻度が通常とされる通常状態にて前記識別情報が変動表示しているときに、前記第2領域への遊技球流下に基づく特定条件が成立すると、前記第1領域に向けて遊技球を発射させるための所定の指示を実行可能であって、
前記通常状態にて前記識別情報の変動表示の結果が前記特定の結果になる場合には、当該識別情報が変動表示しているときに前記特定条件が成立しても、前記所定の指示を行わない
ことを要旨とする。
ここで、「第2領域への遊技球流下に基づく特定条件」とは、たとえば「所定の検知手段によって、第2領域を流下する遊技球が1個あるいは複数個検知されること」や「第2領域への遊技球流下に対応する発射操作が検知されること(発射ハンドルの操作量の検知等)」等が挙げられる。また、「第1領域に向けて遊技球を発射させるための所定の指示」とは、例えば、「第1領域に向けて遊技球を流下させる発射操作の指示(たとえば「左打ちして下さい」の表示、音声出力)」や「第2領域に向けて遊技球を流下させることを止めさせる指示(たとえば「右打ちを止めて下さい」の表示、音声出力)」等が挙げられる。
また、「第1領域に向けて遊技球を発射させるための所定の指示」は、「通常状態にて識別情報が変動表示しているとき」だけでなく、遊技設計に応じて、「通常状態にて識別情報が変動表示していないとき」や「通常状態とされる特定遊技の実行中」にも、実行されるように構成してもよい。
前記識別情報の変動表示中に、当該識別情報の変動表示の結果が前記特定の結果になるか否かを示す特別演出を行う演出実行手段を備え、
前記指示手段は、
前記通常状態にて前記識別情報の変動表示の結果が前記特定の結果になる場合には、
前記特別演出が行われるまでは、前記特定条件が成立すると前記所定の指示を行い、
前記特別演出が行われた後は、前記特定条件が成立しても前記所定の指示を行わない
ものとすることもできる。
実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれ
る遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の右部に配置され遊技球の通過を検知するゲートスイッチ32a(図3参照)を有する普通図柄作動ゲート32と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の中央部に配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の周囲を囲むように配置されたセンター役物49と、センター役物49の下側に配置され遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ36a(図3参照)を有する第1始動口36と、第1始動口36の右側に配置され遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ38a(図3参照)を有する第2始動口38と、遊技領域31の右下部に開閉可能に配置され遊技球の入球を検知する第1大入賞口スイッチ44a(図3参照)を有する第1大入賞口44と、遊技領域31の右下部に開閉可能に配置され遊技球の入球を検知する第2大入賞口スイッチ46a(図3参照)を有する第2大入賞口46と、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口47と、を備える。また、遊技盤30は、この他に、普通図柄作動ゲート32の下側には風車48が設けられ、上述した各入賞口の周辺には遊技球をガイドしたり弾いたりする図示しない多数の釘が設けられている。
賞口ソレノイド46b(図3参照)によって開閉板46cが作動して手前側に開くことで、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態)となる。第2大入賞口46には、遊技球の入球を検知すると共にその入球数をカウントするための第2大入賞口スイッチ46a(図3参照)が取り付けられている。本実施例では、大当り遊技の処理として、第2大入賞口スイッチ46aが遊技球の入球を10個カウントするか10個カウントする前に所定時間(例えば、25秒)が経過するまでを1ラウンドとして第2大入賞口46を開放し、規定ラウンドまで第2大入賞口46の開放動作を繰り返す。なお、各ラウンドの間には、所定時間(例えば、2秒間)だけ第2大入賞口46を閉状態とする。なお、本実施例では、第2大入賞口46を開閉する開閉部材を開閉板46cとしたが、翼片部とするなど、第2大入賞口46を開閉できるもの(第2大入賞口46を遊技球が入球可能な状態と入球不能な状態とに変化させるもの)であれば、如何なる部材を用いるものとしても構わない。
右上,右下,左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける中段の横棒セグメントと右上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様とがある(図7の上から1段目参照)。また、小当りとなる特別図柄(小当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける上段の横棒セグメントと右下および左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける上段の横棒セグメントと左上および左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様とがある(図7の上から2段目参照)。なお、大当り時または小当り時における特別図柄の表示態様は、上記態様に限られることはなく、如何なる態様で表示するものとしてもよいし、大当り時または小当り時における特別図柄の表示態様の種類も何種類類用意するものとしてもよい。なお、本実施例では、第1特別図柄の変動表示中に、遊技球が第1始動口36に入球したときには、第1特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている第1特別図柄の変動表示が順次消化される。また、第2特別図柄の変動表示は保留されず、第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示中に遊技球が第2始動口38に入球しても、その入球は無効とされ、第1特別図柄や第2特別図柄が変動表示していないときに遊技球が第2始動口38に入球すると、その入球に基づき第2特別図柄が変動表示可能となる。なお、後述するが、第1特別図柄の変動表示の保留数は第1保留図柄35aによって表示される。
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,各種制御に必要な時間を計るタイマ(システムタイマ),周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した。また、制御回路の一部をなすサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を図9に示す。
出力されている。また、主制御基板70は、払出制御基板80やサブ制御基板90,発射制御基板100(払出制御基板80を介して通信)と通信しており、各種指令信号(コマンドや駆動信号など)やデータのやり取りを行っている。
次に、こうして構成された実施例のパチンコ機10の動作について説明する。図10は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、遊技開始処理(S110)と、普通図柄遊技処理(S120)と、普通図柄当り遊技処理(S130)と、特別図柄遊技処理(S140)と、小当り遊技処理(S150)と、大当り遊技処理(S160)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S160の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
S110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(ゲートスイッチ32aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,第1大入賞口スイッチ44a,第2大入賞口スイッチ46a,一般入賞口スイッチ45aなど)
の状態を検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種判定用情報(後述する大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数、普通図柄当否判定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36aや第2始動口スイッチ38a,第1大入賞口スイッチ44a,第2大入賞口スイッチ46a,一般入賞口スイッチ45aなど)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御基板70から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS120の普通図柄遊技処理に進む。
S120の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上あるときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行うと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(図6参照)を決定する。普通図柄の当否判定は、普通図柄作動ゲート32を遊技球が通過することに基づき取得される普通図柄当否判定用乱数と、普通図柄当り判定テーブルを用いて行われるもので、電サポなし状態にあるときには当り確率の低い(例えば、約0.8%)低確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられ、電サポあり状態にあるときには当り確率の高い(例えば、約99.2%)高確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられる。また、当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄のうちのいずれかを停止表示させる図柄に決定する。そして、普通図柄の変動時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動時間が経過するのを待つ。変動時間の設定は、電サポなし状態にあるときには長時間(例えば、30秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには短時間(例えば、1秒)に短縮される。変動時間が経過すると、決定した図柄で普通図柄を停止表示し、停止表示した図柄が当り図柄のときには、第2始動口38の開放時間を設定し、第2始動口38の開放を開始して普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が外れ図柄のときには、何もせずに普通図柄遊技処理を終了する。第2始動口38の開放時間は、電サポなし状態にあるときには短時間(例えば0.5秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには長時間(例えば5秒)に延長される。また、第2始動口38の開放は、上述したように、第2始動口ソレノイド38bを駆動制御することによって、翼片部38cを左に開くことにより行う。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS130の普通図柄当り遊技処理に進む。このように、電サポあり状態においては、普通図柄の変動時間を短縮する変動時間短縮機能を作動させると共に普通図柄の当否判定の結果が当りとなる確率(普図当り確率)を向上させる確率変動機能を作動させ、且つ、第2始動口38の開放時間を延長する開放延長機能を作動させる。このため、本実施例の電サポあり状態を、開放延長機能作動状態または確変状態ともいう。また、これら3つの機能を同時に作動させる形態のみを例示したが、いずれか1つの機能またはいずれか2つの機能を作動させる形態とすることもできる。
S130の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、第2始動口38が開放を開始してからの経過時間(開放経過時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が第2始動口38に入球
しているか否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口38に入球してもいないと判定すると、第2始動口38の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定したり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口38に入球していると判定すると、第2始動口ソレノイド38bの駆動を停止して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS140の特別図柄遊技処理に進む。
S140の特別図柄遊技処理は、図11〜図13に示すフローチャートに従って実行される。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1始動口36に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S206)、第1特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S208)。ここで、S206で取得される判定用情報としては、第1始動口36への遊技球の入球に基づいて行われる当り判定の際に用いられる当り判定用乱数や、当り判定の結果が大当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,当り判定の結果が小当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる小当り図柄を決定するための小当り図柄決定用乱数,第1特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。なお、当り判定は、特別図柄の当否判定に相当するものである。また、第1特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面内の第1保留図柄35aで表示するための第1特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
の変動表示中に第2始動口38に遊技球が入球したり、第1特別図柄の保留数が値1以上のときに第2始動口38に遊技球が入球しても、その入球は無効とされる。なお、S224で取得される判定用情報としては、第2始動口38への遊技球の入球に基づいて行われる当り判定の際に用いられる当り判定用乱数や、当り判定の結果が大当りのときに第2特別図柄表示手段42bに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,当り判定の結果が小当りのときに第2特別図柄表示部42bに停止表示させる小当り図柄を決定するための小当り図柄決定用乱数,第2特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。以下、変動表示関連処理の詳細について説明する。なお、第1特別図柄の変動表示関連処理と第2特別図柄の変動表示関連処理はいずれも共通の処理が実行されるため、共通のフローチャート(図14のフローチャート)を用いて説明する。
ターンを設定する(S316)。そして、特別図柄の変動表示を開始すると共に(S318)、特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし(S320)、図柄変動開始時コマンドをサブ制御基板90に送信して(S322)、変動表示関連処理を終了する。S318,S320の処理は、現在の変動表示関連処理の対象が第1特別図柄の場合には、第1特別図柄の変動表示を開始すると共に、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントする処理となる。一方、現在の変動表示関連処理の対象が第2特別図柄の場合には、第2特別図柄の変動表示を開始すると共に、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントする処理となる。また、S322で送信する図柄変動開始時コマンドには、変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれている。図柄変動開始時コマンドを受信したサブ制御基板90は、コマンドを解析し、その解析結果に基づいて演出表示装置34の画面上で行う演出内容を決定し、その決定に応じた制御信号(演出コマンド)を演出表示制御基板91に出力して演出表示装置34の制御を行う。
きには変動短縮カウンタを値1だけデクリメントし(S258)、変動短縮カウンタが値0であるか否かを判定する(S260)。ここで、変動短縮カウンタは、変動時間短縮機能(特別図柄および普通図柄の変動短縮)の作動状態を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものであり、大当り遊技の終了に際して所定値(本実施例では100回)がセットされる。変動短縮カウンタが値0でないときには、電サポあり状態を維持したまま特別図柄遊技処理を一旦終了し、変動短縮カウンタが値0のときには、電サポあり状態を終了させるために、変動短縮フラグをオフとすると共に(S262)、開放延長フラグをオフとし(S264)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S266)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、電サポあり状態から電サポなし状態に変更されることになる。なお、遊技状態指定コマンドには、パチンコ機10の現在の遊技状態を示す変動短縮フラグや開放延長フラグの設定状況などが含まれる。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を電サポあり状態用から電サポなし状態用に変更する等の処理を行う。
S150の小当り遊技処理は、図18に示すフローチャートに従って実行される。図18の小当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、小当り遊技フラグがオンであるか否かを判定する(S350)。小当り遊技がオフであると判定すると、このまま小当り遊技処理を終了する。一方、小当り遊技フラグがオンであると判定すると、第1大入賞口44が開放中であるか否かを判定し(S352)、第1大入賞口44が開放中でない、即ち閉鎖中と判定すると、第1大入賞口44が開放タイミングであるか否かを判定する(S354)。第1大入賞口44が開放タイミングと判定すると、第1大入賞口44が所定時間(1.5秒間)に亘って開放されるよう第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御して(S356)、小当り遊技処理を一旦終了する。これにより、遊技球が第1大入賞口44に入球可能な状態となる。第1大入賞口44を開放した後に小当り遊技処理が実行されると、S352で第1大入賞口44が開放中と判定し、次に、第1大入賞口44が閉鎖タイミングであるか否かを判定する(S358)。閉鎖タイミングは、本実施例では、第1大入賞口44が開放を開始してからの経過時間が所定の開放時間(本実施例では1.5秒)に達したときに到来するものとした。第1大入賞口44の閉鎖タイミングでないと判定すると、第1大入賞口44の開放を維持したまま小当り遊技処理を一旦終了し、第1大入賞口44の閉鎖タイミングと判定すると、第1大入賞口44が閉鎖されるよう第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御し(S360)、小当り遊技フラグをオフとすると共に(S362)、小当り遊技終了コマンドをサブ制御基板90に送信する(S364)。そして、特定領域通過スイッチ54aからの検知信号を入力して、遊技球が特定領域54を通過したか否かを判定する(S366)。遊技球が特定領域54を通過したと判定すると、小当り遊技を経由して大当り遊技を発生させるために、大当り遊技フラグをオンとすると共に(S368)、大当り遊技開始コマンドをサブ制御基板90に送信して(S370)、小当り遊技処理を終了し、遊技球が特定領域54を通過していないと判定すると、S368,S370をスキップし、大当り遊技を発生させることなく、小当り遊技処理を終了する。
S150の大当り遊技処理は、図19に示すフローチャートに従って実行される。図19の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグがオンであるか否か、即ち大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップ400)。大当り遊技フラグがオフであると判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方、大当り遊技フラグがオンであると判定すると、第2大入賞口46が開放中であるか否かを判定し(S402)、第2大入賞口46が閉鎖中である(開放中でない)と判定すると、第2大入賞口46の開放タイミングであるか否かを判定する(S404)。この
判定は、規定の閉鎖時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判定することにより行われる。第2大入賞口46の開放タイミングであると判定すると、第2大入賞口46が開放されるよう第2大入賞口ソレノイド46bを駆動制御して(S406)、大当り遊技処理を一旦終了する。一方、S404で第2大入賞口46の開放タイミングでないと判定すると、そのまま大当り遊技処理を一旦終了する。
次に、サブ制御基板90により実行される動作について説明する。図20は、サブ制御基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。演出制御処理は、図柄変動演出処理(S500)と、小当り遊技演出処理(S510)と、大当り遊技演出処理(S520)と、発射態様指示処理(S530)等の各種処理を繰り返し実行することにより行われる。ここで、S510の小当り遊技演出処理では、小当り遊技が発生したことに基づいて所定の小当り演出(小当りファンファーレ演出,小当りエンディング演出等)が行われ、S520の大当り遊技演出処理では、大当り遊技が発生したことに基づいて所定の大当り演出(大当りファンファーレ演出,ラウンド間演出,大当りエンディング演出等)が行われる。なお、サブ制御基板90は、S500〜S530の処理の他、第1始動口36への遊技球の入球に基づいて第1保留図柄35aを表示したり第1特別図柄の変動表示が開始されたことに基づいて第1保留図柄35aを消去したりする保留表示演出処理等も実行されるが、これらの処理は本発明の中核をなさないから、これ以上の詳細な説明は省略する。以下、S500の図柄変動演出処理と、S530の発射態様指示処理の詳細について順に説明する。
S500の図柄変動演出処理は、図21に例示するフローチャートに従って実行される。図21の図柄変動演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図14の変動表示関連処理のS322の処理で主制御基板70により送信される図柄変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(S600)。図柄変動開始時コマンドを受信したと判定すると、その受信したコマンドに基づき演出図柄の停止図柄を設定する(S602)。ここで、演出図柄の停止図柄の設定は、図柄変動開始時コマンドには特別図柄の停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)が含まれているから、ROM90bに予め記憶され
ている演出図柄の停止図柄のうち、受信した特別図柄停止情報指定コマンドに対応する停止図柄を読み出すことにより行うことができる。続いて、受信した図柄変動開始時コマンドに基づき演出図柄の演出パターンを設定する(S604)。演出パターンの設定は、図柄変動開始時コマンドには特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)が含まれているから、ROM90bに予め記憶されている演出図柄の演出パターンのうち、受信した変動パターン指定コマンドに対応する演出パターンを読み出すことにより行うことができる。ここで、本実施例では、前述した電サポなし状態における大当り時、小当り時または外れ時に、特別図柄の変動パターンとしてスーパーリーチを発生させる変動パターンP04が選択されると、スーパーリーチ中に演出図柄を1つずつ進めるコマ送り演出を行い、大当り図柄と外れ図柄または小当り図柄と外れ図柄とが行き来しながら最終的にいずれかの図柄で停止させる煽り演出を行う演出パターンが設定される。煽り演出を経て演出図柄が小当り図柄で停止表示されると、小当り遊技の進め方を説明するための遊技説明演出を行う。この遊技説明演出は特別図柄の変動表示中に行われるため、小当り時の変動パターンP04における変動時間(70秒)は、遊技説明演出の実行時間(10秒)の分だけ、大当り時または外れ時の変動パターンP04における変動時間(60秒)に比べて長くなっている。
ンドの受信に先立って、演出図柄を小当り図柄で停止表示し、図柄停止コマンドを受信するまでの間に亘って小当り遊技に係る遊技説明演出が行われる。
S530の図柄変動演出処理は、図22に例示するフローチャートに従って実行される。図22の発射態様指示処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、小当り遊技フラグがオンであるか否か(S700)、大当り遊技フラグがオンであるか否か(S702)、変動短縮フラグがオンであるか否か(S704)、をそれぞれ判定する。S700〜S704により小当り遊技フラグと大当り遊技フラグと変動短縮フラグとのうち何れかがオンであると判定すると、右打ち指示中であるか否かを判定し(S706)、右打ち指示中でないと判定すると、右打ち指示を開始して(S708)、発射態様指示処理を一旦終了する。ここで、右打ち指示は、例えば、演出表示装置34の背景画面に「右打ち」と表示することにより行うことができる。勿論、音声出力によって右打ちを指示するものとしてもよい。なお、右打ち指示中と判定すると、S708をスキップして、発射態様指示処理を一旦終了する。
るかもしれないと考えて右打ちを行う遊技者に対して左打ち指示によって右打ちを躊躇させるのを防止することができる。この結果、小当り遊技にて第1大入賞口44が開放している間(1.5秒)に遊技球が入球せずに大当り遊技の発生の機会を逃すといった不利益を与えるのを防止することができる。しかも、小当りに係る第1特別図柄の変動表示が開始されても小当りが判明する演出(煽り演出)が終了するまでは、右打ちが検知されたときに左打ちを指示し、小当りが判明する演出が終了した後には、右打ちが検知されても、左打ちを指示しないから、小当りが判明する演出が行われる前に小当り遊技が発生することを遊技者に認識できないようにすることができる。この結果、煽り演出をより効果的に実行することができ、遊技興趣をより向上させることができる。
口36への遊技球の入球に基づいて行われる当り判定にて小当りが当選して第1特別図柄の変動表示が開始され(時刻T22)、小当りが判明する演出(煽り演出)が終了すると(時刻T23)、左打ちの指示を終了する。
の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
ゲートスイッチ、34 演出表示装置、35a 第1保留図柄、36 第1始動口、36a 第1始動口スイッチ、38 第2始動口、38a 第2始動口スイッチ、38b 第2始動口ソレノイド、38c 翼片部、40 図柄表示装置、40a 図柄表示基板、41 普通図柄表示装置、41a 左普通図柄表示部、41b 右普通図柄表示部、42
特別図柄表示装置、42a 第1特別図柄表示部、42b 第2特別図柄表示部、43
ラウンド表示部、44 第1大入賞口、44a 第1大入賞口スイッチ、44b 第
1大入賞口ソレノイド、44c 翼片部、45 一般入賞口、45a 一般入賞口スイッチ、46 第2大入賞口、46a 第2大入賞口スイッチ、46b 第2大入賞口ソレ
ノイド、46c 開閉板、47 アウト口、48 風車、49 センター役物、50 振分装置、52 受け皿、54 特定領域、54a 特定領域通過スイッチ、56 非特定領域、56a 非特定領域通過スイッチ、58a〜58c 落下孔、70 主制御基板、70a CPU、70b ROM、70c RAM、72 中継端子板、80 払出制御基板、81 枠開放スイッチ、82 球貸表示基板、83 中継端子板、84 払出前スイッチ、85 払出後スイッチ、86 払出モータ、87 中継端子板、90 サブ制御基板、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アンプ基板、93 装飾駆動基板、93a LEDランプ、93b 装飾モータ、94 演出ボタン基板、100 発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ。
Claims (2)
- 遊技者による操作に基づいて遊技領域に向けて遊技球を発射する遊技機であって、
前記遊技領域のうち第1領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動口と、
前記遊技領域のうち第2領域を流下する遊技球が入球可能であって、遊技球の入球可能性が低い第1の態様と、前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化可能な第2始動口と、
前記第2始動口が前記第2の態様となる頻度を通常よりも高くする第2始動口態様制御手段と、
前記第2領域を流下する遊技球が入球可能であって、遊技球が入球不能な入球不能状態と遊技球が入球可能な入球可能状態とに変化可能に構成され、内部に特定領域を有する可変入球口と、
前記第1始動口または前記第2始動口への入球に基づいて、識別情報を変動表示させる識別情報表示手段と、
前記識別情報の変動表示の結果が特定の結果になると、前記可変入球口を前記入球可能状態とする可変入球口制御手段と、
前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過すると、遊技者にとって有利な特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
遊技球の発射に関する指示を行う指示手段と、
を備え、
前記指示手段は、
前記第2始動口が前記第2の態様となる頻度が通常とされる通常状態にて前記識別情報が変動表示しているときに、前記第2領域への遊技球流下に基づく特定条件が成立すると、前記第1領域に向けて遊技球を発射させるための所定の指示を実行可能であって、
前記通常状態にて前記識別情報の変動表示の結果が前記特定の結果になる場合には、当該識別情報が変動表示しているときに前記特定条件が成立しても、前記所定の指示を行わない
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1記載の遊技機であって、
前記識別情報の変動表示中に、当該識別情報の変動表示の結果が前記特定の結果になるか否かを示す特別演出を行う演出実行手段を備え、
前記指示手段は、
前記通常状態にて前記識別情報の変動表示の結果が前記特定の結果になる場合には、
前記特別演出が行われるまでは、前記特定条件が成立すると前記所定の指示を行い、
前記特別演出が行われた後は、前記特定条件が成立しても前記所定の指示を行わない
ことを特徴とする遊技機。
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