JP2016063639A - 電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明によれば、発電装置が発電した電力を有効に利用することができる。【解決手段】電源システムは、電力を発電する発電装置と、発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備え、給電管理装置は、発電装置が発電する発電量のうちの負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、発電装置が電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に第1の出力電圧を制御する電圧制御部と、蓄電装置の放電量に基づいて、蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出部と、劣化の度合いが予め定められた第1の範囲を超えた場合に、蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラムに関する。
近年、例えば、太陽電池などの発電装置の発電量に余剰分がある場合に、この余剰分を蓄電装置に充電する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、上述のような技術では、例えば、充放電計画に基づいて、蓄電装置を充放電する制御を行っている。しかしながら、発電量に余剰分が生じる場合には、これを蓄電装置に充電して、発電装置が発電した電力を有効に利用する好適な制御が求められている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的は、発電装置が発電した電力を有効に利用することができる電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備え、前記給電管理装置は、前記発電装置が発電する発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御部と、前記蓄電装置の放電量に基づいて、前記蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出部と、前記劣化検出部が検出した前記劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、前記蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御部とを備えることを特徴とする電源システムである。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記蓄電装置の放電深度が充電で受け入れる前記余剰発電量と等しくなる状態に対応する電圧に、前記第1の出力電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記劣化検出部が検出した前記劣化の度合いが、前記第1の範囲を超えた場合に、前記第1の出力電圧を第2の出力電圧以上の電圧に制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記発電装置は、自然エネルギーを利用して発電し、前記電圧制御部は、前記劣化検出部が検出した前記劣化の度合いが、予め定められた第2の範囲を超えた場合に、前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記第2の出力電圧より低い電圧に前記第1の出力電圧を制御するか否かを切り替えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記発電装置は、1日のうちの第1の期間に発電し、前記電圧制御部は、少なくとも前記第1の期間の一部期間を含む第2の期間に対して、前記第1の出力電圧を、前記第2の出力電圧より低い電圧に制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記第2の期間における前記蓄電装置の放電量と、前記第2の期間における前記余剰発電量とが等しくなるように、前記第2の期間及び前記第1の出力電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記第1の期間の前に、推定される前記余剰発電量と等しい放電量を前記蓄電装置に放電させるように、前記蓄電装置の放電を開始させる前記第2の期間の開始時刻を制御するとともに、前記第1の期間において前記余剰発電量が前記蓄電装置に充電され、前記放電量が前記蓄電装置に充電されるように、前記第2の期間の終了時刻を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記第2の期間、前記蓄電装置が前記余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度である第1の放電深度に対応する第1電圧値に、前記第1の出力電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記給電管理装置は、前記発電量と、前記消費分とに基づいて、前記余剰発電量を算出し、算出した前記余剰発電量に応じて、前記電圧制御部によって制御される前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記第2の出力電圧は、前記蓄電装置の完全充電に要する電圧以上であることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理装置であって、前記発電装置が発電する発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御部と、前記蓄電装置の放電量に基づいて、前記蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出部と、前記劣化検出部が検出した前記劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、前記蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御部とを備えることを特徴とする給電管理装置である。
また、本発明の一態様は、電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理方法であって、前記給電管理装置が、前記発電装置が発電する発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定ステップと、前記給電管理装置が、前記電圧設定ステップによって定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御ステップと、前記給電管理装置が、前記蓄電装置の放電量に基づいて、前記蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出ステップと、前記給電管理装置が、前記劣化検出ステップによって検出された前記劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、前記蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御ステップとを含むことを特徴とする給電管理方法である。
また、本発明の一態様は、電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理装置としてのコンピュータに、前記発電装置が発電する発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定ステップと、前記電圧設定ステップによって定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御ステップと前記蓄電装置の放電量に基づいて、前記蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出ステップと、前記劣化検出ステップによって検出された前記劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、前記蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御ステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、発電装置が発電した電力を有効に利用することができる。
以下、本発明の一実施形態による電源システムについて図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態による電源システム1の一例を示すブロック図である。
この図において、電源システム1は、直流電源装置3、太陽光発電装置5、蓄電装置6、給電管理装置7、及び測定器91〜94を備えている。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態による電源システム1の一例を示すブロック図である。
この図において、電源システム1は、直流電源装置3、太陽光発電装置5、蓄電装置6、給電管理装置7、及び測定器91〜94を備えている。
直流電源装置3は、例えば、整流器であり、商用電力系統2から供給される交流電力を直流電力に変更する。直流電源装置3は、直流電力に変換した出力電圧(第1の出力電圧)を電力供給線L1に出力する。なお、直流電源装置3が出力する直流電力は、電力供給線L1を介して、負荷4、及び蓄電装置6に供給される。なお、負荷4は、本実施形態による電源システム1によって給電される各種装置である。
また、直流電源装置3は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて、電力供給線L1に出力する出力電圧(第1の出力電圧)を変更する。
本実施形態における電源システム1は、この直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を所定の設定電圧に制御することにより、太陽光発電装置5が発電した電力を蓄電装置6に充放電して、有効に利用するものである。
また、直流電源装置3は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて、電力供給線L1に出力する出力電圧(第1の出力電圧)を変更する。
本実施形態における電源システム1は、この直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を所定の設定電圧に制御することにより、太陽光発電装置5が発電した電力を蓄電装置6に充放電して、有効に利用するものである。
太陽光発電装置5(発電装置の一例)は、太陽光を利用して電力を発電する発電装置である。すなわち、本実施形態では、太陽光発電装置5は、自然エネルギー(再生可能エネルギー)を利用した発電装置の一例である。
太陽光発電装置5は、太陽電池パネル51と、電力変換部52とを備えている。
太陽電池パネル51は、太陽電池の基本単位である太陽電池素子(太陽電池セル)を所定の枚数備え、太陽電池素子(太陽電池セル)を配列して、モジュール化(パッケージ化)したものである。太陽電池パネル51は、例えば、太陽光を受光して発電し、太陽光の日射強度に応じた直流電力を出力する。
太陽電池パネル51は、太陽電池の基本単位である太陽電池素子(太陽電池セル)を所定の枚数備え、太陽電池素子(太陽電池セル)を配列して、モジュール化(パッケージ化)したものである。太陽電池パネル51は、例えば、太陽光を受光して発電し、太陽光の日射強度に応じた直流電力を出力する。
電力変換部52は、太陽電池パネル51が出力した直流電力を負荷4で利用可能な範囲の電圧に変換して、変換した出力電圧(第2の出力電圧)を電力供給線L1に出力する。なお、後述するように、第2の出力電圧には、使用される蓄電装置6の完全充電に要する電圧が選定される。
また、電力変換部52は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて、電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)を変更する。すなわち、電力変換部52が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて設定される。
なお、太陽光発電装置5の設備容量は、太陽光発電装置5からの発電電力を出力する出力電圧(第2の出力電圧)で負荷4に供給された際に、負荷4が消費する消費電力を上回るように選定されている。
また、電力変換部52は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて、電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)を変更する。すなわち、電力変換部52が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて設定される。
なお、太陽光発電装置5の設備容量は、太陽光発電装置5からの発電電力を出力する出力電圧(第2の出力電圧)で負荷4に供給された際に、負荷4が消費する消費電力を上回るように選定されている。
蓄電装置6は、例えば、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケル系蓄電池などを備える蓄電池であり、太陽光発電装置5から負荷4に電力を供給する電力供給線L1に接続され、電力を充放電する。蓄電装置6は、太陽光発電装置5、又は直流電源装置3から供給された電力を充電(蓄電)するとともに、太陽光発電装置5、又は直流電源装置3の出力電圧が低下した場合に電力を放電することで負荷4に電力を供給する。
本実施形態では、蓄電装置6が複数のリチウムイオン電池を備える組電池として構成される場合の一例について説明する。なお、蓄電装置6の放電特性、及び出力電圧の詳細については後述する。
本実施形態では、蓄電装置6が複数のリチウムイオン電池を備える組電池として構成される場合の一例について説明する。なお、蓄電装置6の放電特性、及び出力電圧の詳細については後述する。
測定器91〜94は、それぞれ電力供給線L1に配置されており、電流、及び電圧などを測定する。
測定器91は、直流電源装置3の出力電流、及び出力電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器92は、負荷4が消費する消費電流、及び負荷4に供給される電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器93は、太陽光発電装置5の出力電流、及び出力電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器94は、蓄電装置6の出力電流、出力電圧(組電池の出力電圧)、及び蓄電装置6の温度(組電池の温度)を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。なお、測定器94は、後述する蓄電装置6の劣化を検出するための蓄電装置6の放電量の測定に利用される。
測定器91は、直流電源装置3の出力電流、及び出力電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器92は、負荷4が消費する消費電流、及び負荷4に供給される電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器93は、太陽光発電装置5の出力電流、及び出力電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器94は、蓄電装置6の出力電流、出力電圧(組電池の出力電圧)、及び蓄電装置6の温度(組電池の温度)を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。なお、測定器94は、後述する蓄電装置6の劣化を検出するための蓄電装置6の放電量の測定に利用される。
給電管理装置7は、電源システム1が備える各部を管理する管理装置であり、例えば、少なくとも第1の出力電圧を制御する。また、給電管理装置7は、測定データ取得部71、入力部72、表示部73、記憶部74、及び制御部80を備えている。
測定データ取得部71は、測定器91〜94が測定した上述した各種測定データを取得し、取得した各種測定データを制御部80に出力し、制御部80を介して、取得した各種測定データを記憶部74に記憶させる。
入力部72は、例えば、キーボードやポインティング装置などの入力装置、又は外部からデータを入力するインターフェース部などであり、電源システム1を管理するための設定情報などの情報が入力される。入力部72は、入力された設定情報などの情報を制御部80に出力し、制御部80を介して、入力された設定情報などの情報を記憶部74に記憶させる。なお、設定情報などの情報には、各種電圧の設定値、太陽光発電装置5の容量値、気象情報(例えば、過去の天候、日射強度など)、蓄電装置6の特性情報などが含まれる。これらの情報は、入力部72を介して給電管理装置7に入力され、予め記憶部74に記憶されているものとする。
表示部73(出力部の一例)は、例えば、液晶ディスプレイ装置などの表示装置であり、入力部72に設定情報などの情報を入力する際や、既に設定されている設定情報などの情報を利用者(管理者)が確認する際に、設定情報などの情報を表示する。また、表示部73は、蓄電装置6の劣化の度合いが予め定められた所定の範囲(第1の範囲)を超えた場合に、後述する警報制御部84の指示に基づいて、蓄電装置6が劣化したことを示す警報を表示する。
記憶部74は、給電管理装置7で利用する各種データを記憶する。記憶部74は、例えば、上述した測定データ取得部71が取得した各種測定データ、入力部72から入力された設定情報などの情報、及び後述する制御部80が演算、又は生成した情報などを記憶する。
制御部80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、給電管理装置7を統括的に制御する。制御部80は、電圧制御部81と、電圧算出部82と、劣化検出部83と、警報制御部84とを備えている。
電圧制御部81は、太陽光発電装置5が発電する発電量(例えば、発電電力又は発電電流)のうちの負荷4で消費する消費分(例えば、消費電力又は消費電流)に対する余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧であって、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。電圧制御部81は、例えば、蓄電装置6の放電深度が、太陽光発電装置5の余剰発電量による完全充電に対応する状態となるような電圧、すなわち、蓄電装置6の放電深度が充電で受け入れる余剰発電量と等しくなる状態に対応する電圧に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。具体的に、電圧制御部81は、後述する電圧算出部82が算出した設定電圧値(第1電圧値)に直流電源装置3の出力電圧を制御する制御信号を直流電源装置3に対して出力する。
また、電圧制御部81は、後述する劣化検出部83が検出した蓄電装置6の劣化の度合いが、所定の範囲(第1の範囲)を超えた場合に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)以上の電圧に制御する。すなわち、電圧制御部81は、蓄電装置6の劣化が所定のレベル(所定の閾値)に達した場合に、上述した第2の出力電圧より低い電圧に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する処理を停止して、直流電源装置3の出力電圧を第2の出力電圧以上の電圧を保持させる。
また、電圧制御部81は、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)を所定の電圧値(第2電圧値)に制御する。ここで、所定の電圧値(第2電圧値)は、蓄電装置6の最大出力電圧、すなわち、完全充電(フル充電)に要する電圧を含め、これ以上の値である。具体的に、電圧制御部81は、所定の電圧値(第2電圧値)に太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)を制御する制御信号を太陽光発電装置5に対して出力する。その結果、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)は、例えば、蓄電装置6の最大出力電圧、すなわち、完全充電(フル充電)に要する電圧を含め、これ以上の値となる。
電圧算出部82(電圧設定部の一例)は、太陽光発電装置5の発電量と、負荷4の消費量(消費分)とに基づいて、太陽光発電装置5の余剰発電量を算出し、算出した余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて、電圧制御部81によって制御される直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)を算出する。電圧算出部82は、例えば、太陽光発電装置5が設置された場所において推定される最大日射強度に基づいて、太陽光発電装置5の発電量(例えば、発電の電気量)を算出し、算出した当該発電量と、負荷4の消費量(例えば、消費電流量(消費電気量))とに基づいて余剰発電量を算出する。
なお、電圧算出部82が算出する設定電圧値(第1電圧値)は、太陽光発電装置5が設置された環境条件(例えば、日射強度)における余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧であり、具体的には、太陽光発電装置5が設置された環境条件において、最大となる余剰発電量が算出され、この最大となる余剰発電量を充電によって受け入れ可能とする、蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧である。すなわち、この設定電圧値(第1電圧値)は、最大となる余剰発電量を蓄電装置6に充電させて回収できるように、蓄電装置6を一部放電した状態とするような電圧値である。
この直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)の算出の詳細については後述する。
この直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)の算出の詳細については後述する。
ここで、電圧算出部82による直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)の算出について説明する前に、蓄電装置6の放電特性、及び出力電圧について説明する。
<蓄電装置6の放電特性、及び出力電圧>
ここでは、蓄電装置6が備える電池(例えば、リチウムイオン電池)の放電特性の一例について説明する。
<蓄電装置6の放電特性、及び出力電圧>
ここでは、蓄電装置6が備える電池(例えば、リチウムイオン電池)の放電特性の一例について説明する。
図2は、本実施形態における電池の放電特性の一例を説明する説明図である。
この図において、波形W1は、リチウムイオン電池(未使用で完全充電状態(初期状態))の単セルにおける放電特性を示しており、放電量に応じて、出力電圧が低下していくことを示している。このグラフにおいて、縦軸は、単セル当りの電圧(V/セル)を示し、横軸は、放電量(%)を示している。ここで、放電量とは、完全充電状態を“100”とした場合の放電した電気量(又は電力量)を示しているとともに、充電可能な電気量を示している。この放電量は、放電深度(%)又は、未充電量(%)と同義である。
なお、図2において、4.1Vが、リチウムイオン電池を蓄電装置6に使用した場合の完全充電に要する電圧になる。
この図において、波形W1は、リチウムイオン電池(未使用で完全充電状態(初期状態))の単セルにおける放電特性を示しており、放電量に応じて、出力電圧が低下していくことを示している。このグラフにおいて、縦軸は、単セル当りの電圧(V/セル)を示し、横軸は、放電量(%)を示している。ここで、放電量とは、完全充電状態を“100”とした場合の放電した電気量(又は電力量)を示しているとともに、充電可能な電気量を示している。この放電量は、放電深度(%)又は、未充電量(%)と同義である。
なお、図2において、4.1Vが、リチウムイオン電池を蓄電装置6に使用した場合の完全充電に要する電圧になる。
図2に示す例では、例えば、完全充電状態では、リチウムイオン電池の単セルにおける出力電圧は、“4.1V”であり、放電深度が“20%”の場合(ポイントP1)に、出力電圧が“4.0V”であることを示している。また、放電深度が“30%”の場合(ポイントP2)に、出力電圧が“3.9V”であることを示し、放電深度が“50%”の場合(ポイントP3)に、出力電圧が“3.8V”であることを示している。ここで、例えば、放電深度が“30%”である場合(ポイントP2)には、リチウムイオン電池の“30%”分の電気量(電力量)を充電可能であることを示している。
また、図3は、本実施形態における蓄電装置6の放電深度と直流電源装置3の出力電圧の設定値との一例を説明する説明図である。
この図において、蓄電装置6は、リチウムイオン電池の単セルを12個直列に接続する組電池を有しており、例えば、放電深度が“20%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、単セル基準で“4.0V”であり、蓄電装置6全体において“48V”となることを示している。なお、この場合、直流電源装置3の出力電圧の設定値を“48V”にすることで、蓄電装置6の“20%”分が自動的に放電され、蓄電装置6は、“20%”分の充電可能な領域を確保することになる。
同様に、放電深度が“30%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、蓄電装置6全体において“46.8V”となることを示し、放電深度が“50%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、蓄電装置6全体において“45.6V”となることを示している。
この図において、蓄電装置6は、リチウムイオン電池の単セルを12個直列に接続する組電池を有しており、例えば、放電深度が“20%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、単セル基準で“4.0V”であり、蓄電装置6全体において“48V”となることを示している。なお、この場合、直流電源装置3の出力電圧の設定値を“48V”にすることで、蓄電装置6の“20%”分が自動的に放電され、蓄電装置6は、“20%”分の充電可能な領域を確保することになる。
同様に、放電深度が“30%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、蓄電装置6全体において“46.8V”となることを示し、放電深度が“50%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、蓄電装置6全体において“45.6V”となることを示している。
また、図4は、本実施形態における蓄電装置6の出力電圧と電池の単セル電圧との関係を説明する説明図である。併せて、図4は、太陽光発電装置5からの電力を、電力変換部52を介して負荷4に供給する際の電圧についても示している。
図4(a)は、48V系電源の出力保障範囲と蓄電装置6の出力電圧の関係を示し、図4(b)は、これに対応するリチウムイオン電池の単セル電圧を示している。なお、48V系電源の出力保障範囲(負荷4の動作保障範囲は、48V±5V(=43V〜53V)であり、直流電源装置3の出力電圧は、この範囲内で設定可能である。また、太陽光発電装置5の出力電圧も、同様に、48V±5V(=43V〜53V)で設定可能である。ただし、電池の完全充電の確保と、過充電の防止の観点から電圧選定が行われ、ここでは、太陽光発電装置5の出力電圧は、蓄電装置6の完全充電に相当する電圧値(ポイントP4の4.1V/ セル)とされる。また、直流電源装置3をフロート充電によって運用する際にも、この電圧が選定される。
図4(a)は、48V系電源の出力保障範囲と蓄電装置6の出力電圧の関係を示し、図4(b)は、これに対応するリチウムイオン電池の単セル電圧を示している。なお、48V系電源の出力保障範囲(負荷4の動作保障範囲は、48V±5V(=43V〜53V)であり、直流電源装置3の出力電圧は、この範囲内で設定可能である。また、太陽光発電装置5の出力電圧も、同様に、48V±5V(=43V〜53V)で設定可能である。ただし、電池の完全充電の確保と、過充電の防止の観点から電圧選定が行われ、ここでは、太陽光発電装置5の出力電圧は、蓄電装置6の完全充電に相当する電圧値(ポイントP4の4.1V/ セル)とされる。また、直流電源装置3をフロート充電によって運用する際にも、この電圧が選定される。
この図に示すように、リチウムイオン電池の完全充電に相当する単セル電圧が、“4.1V”である場合、蓄電装置6の出力電圧は、“49.2V”に対応する(ポイントP4参照)。このポイントP4に示す例は、“4.1V”のリチウムイオン電池の単セルを12個直列に接続した組電池の出力電圧(又は、充電電圧)が“49.2V”であることを示している。また、リチウムイオン電池の単セル電圧が、“3.9V”である場合に、蓄電装置6の出力電圧は、“46.8V”に対応する(ポイントP5参照)。この場合は、上述した放電深度が“30%”の場合を示している。
このように本実施形態において、蓄電装置6の出力電圧は、リチウムイオン電池の単セル電圧を12倍した電圧となる。
このように本実施形態において、蓄電装置6の出力電圧は、リチウムイオン電池の単セル電圧を12倍した電圧となる。
次に、本実施形態における太陽光発電装置5の発電特性について説明する。
<太陽光発電装置5の発電特性>
図5は、本実施形態における太陽光発電装置5の時刻に対する発電特性の一例を説明する説明図である。
なお、ここでは、負荷4の消費電力(消費量)が500W(ワット)(消費電流が、電圧50Vの場合に10A)であり、太陽光発電装置5の設備容量が、1000Wである場合の一例について説明する。
<太陽光発電装置5の発電特性>
図5は、本実施形態における太陽光発電装置5の時刻に対する発電特性の一例を説明する説明図である。
なお、ここでは、負荷4の消費電力(消費量)が500W(ワット)(消費電流が、電圧50Vの場合に10A)であり、太陽光発電装置5の設備容量が、1000Wである場合の一例について説明する。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、日射強度(kW(キロワット)/m2(平方メートル))及び太陽光発電装置5の発電電流(A)を示し、横軸は、1日における時刻を示している。また、波形W2は、太陽光発電装置5が設置されている場所におけるある月(例えば、7月)の最大日射強度(及び最大日射強度における発電電流)の1日の変化を示している。波形W3は、太陽光発電装置5が設置されている場所におけるある月(例えば、7月)の平均日射強度(及び平均日射強度における発電電流)の1日の変化を示している。また、波形W4は、太陽光発電装置5が設置されている場所におけるある月(例えば、7月)の最低日射強度(及び最低日射強度における発電電流)の1日の変化を示している。
ここで、太陽光発電装置5の発電量(発電電流)は、太陽光発電装置5の変換効率及び太陽電池パネル51の面積に基づく換算式(又は換算テーブル)を利用して、日射強度から算出可能である。図5に示す例では、例えば、最大日射強度のピーク時である1kW/m2に対応する発電電流は、20Aに換算される。
また、負荷4の消費電流Iloadは、10Aである場合を示しており、負荷4の消費電流Iloadを超えた分が余剰発電量となる。
図5に示す例では、領域A1は、最大日射強度における余剰発電量(余剰電気量)を示している。この場合、領域A1の余剰発電量は、その月における最大充電量(最大充電電気量)になる。
また、負荷4の消費電流Iloadは、10Aである場合を示しており、負荷4の消費電流Iloadを超えた分が余剰発電量となる。
図5に示す例では、領域A1は、最大日射強度における余剰発電量(余剰電気量)を示している。この場合、領域A1の余剰発電量は、その月における最大充電量(最大充電電気量)になる。
次に、上述した蓄電装置6の放電特性及び出力電圧と、上述した太陽光発電装置5の発電特性とを前提として、本実施形態における直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の設定処理について、図6及び図7を参照して説明する。
<直流電源装置3の出力電圧の設定処理>
図6は、本実施形態による電源システム1における太陽光発電装置5の余剰発電量の一例を説明する説明図である。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、太陽光発電装置5が発電する電流(A)及び電気量(Ah)を示し、横軸は、1日における時刻を示している。
このグラフにおいて、波形W5は、太陽光発電装置5の最大日射強度における発電特性を示し、波形W6は、太陽光発電装置5において、負荷4の消費電流Iloadを超える余剰な発電電流を累積した電気量を示している。なお、ここでは、負荷4の消費電流Iloadは、10Aであり、時刻T1から時刻T2までの期間において、太陽光発電装置5の余剰な発電電流が発生する。また、領域A1は、太陽光発電装置5の余剰発電分を示している。
図6は、本実施形態による電源システム1における太陽光発電装置5の余剰発電量の一例を説明する説明図である。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、太陽光発電装置5が発電する電流(A)及び電気量(Ah)を示し、横軸は、1日における時刻を示している。
このグラフにおいて、波形W5は、太陽光発電装置5の最大日射強度における発電特性を示し、波形W6は、太陽光発電装置5において、負荷4の消費電流Iloadを超える余剰な発電電流を累積した電気量を示している。なお、ここでは、負荷4の消費電流Iloadは、10Aであり、時刻T1から時刻T2までの期間において、太陽光発電装置5の余剰な発電電流が発生する。また、領域A1は、太陽光発電装置5の余剰発電分を示している。
電圧算出部82は、図6に示すように、余剰な発電電流の累積値を算出することにより、最大日射強度の日における太陽光発電装置5の余剰発電量“50Ah”(領域A1の面積に相当)を算出する。すなわち、電圧算出部82は、太陽光発電装置5が設置された場所において推定される最大日射強度に基づいて、発電量を算出し、算出した当該発電量と、負荷4の消費量(消費分)とに基づいて余剰発電量を算出する。
なお、本実施形態における電源システム1では、算出した太陽光発電装置5の余剰発電量(電気量“50Ah”)を蓄電装置6が充電により受け入れ可能となるように、蓄電装置6を“50Ah”分放電させた状態で維持する。すなわち、本実施形態における電源システム1では、蓄電装置6が“50Ah”分放電された状態になるように、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)よりも低い値に設定する。
なお、本実施形態では、後ほど図を用いて説明するように、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)は、常時、この値に保たれる。
なお、本実施形態における電源システム1では、算出した太陽光発電装置5の余剰発電量(電気量“50Ah”)を蓄電装置6が充電により受け入れ可能となるように、蓄電装置6を“50Ah”分放電させた状態で維持する。すなわち、本実施形態における電源システム1では、蓄電装置6が“50Ah”分放電された状態になるように、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)よりも低い値に設定する。
なお、本実施形態では、後ほど図を用いて説明するように、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)は、常時、この値に保たれる。
次に、図7を参照して、太陽光発電装置5の余剰発電量(電気量“50Ah”)に基づいた直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の設定電圧値(第1電圧値)の設定処理について説明する。
図7は、本実施形態による電源システム1における直流電源装置3の出力電圧の設定例を説明する説明図である。
なお、この図において、蓄電装置6の完全充電電圧が4.1V/セルであり、且つ、放電容量が200Ahであるリチウムイオン電池を単セルとして備える場合の一例について説明する。
図7は、本実施形態による電源システム1における直流電源装置3の出力電圧の設定例を説明する説明図である。
なお、この図において、蓄電装置6の完全充電電圧が4.1V/セルであり、且つ、放電容量が200Ahであるリチウムイオン電池を単セルとして備える場合の一例について説明する。
この図に示すグラフは、縦軸が蓄電装置6の単セル当りの出力電圧(V/セル)を示し、横軸は、蓄電装置6の放電量(放電深度)(%)を示している。なお、横軸の放電量(%)には、電気量(Ah)及び負荷4の消費電流における放電時間(h)の換算値を併記している。
また、この図に示す波形W7は、負荷4の消費電流Iloadと等しい10Aにおける蓄電装置6の単セルでの放電特性を示している。直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の選定に当たっては、この図に示すように負荷4と等しい電流における放電特性が用いられる。
また、この図に示す波形W7は、負荷4の消費電流Iloadと等しい10Aにおける蓄電装置6の単セルでの放電特性を示している。直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の選定に当たっては、この図に示すように負荷4と等しい電流における放電特性が用いられる。
電圧算出部82は、算出した上述の太陽光発電装置5の余剰発電量(電気量“50Ah”)から、波形W7に示す放電特性を利用して、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の設定電圧値(第1電圧値)を算出する。具体的に、電圧算出部82は、波形W7に示す放電特性に基づいて、電気量“50Ah”(放電量(放電深度)“25%”)に対応する電圧値“3.95V”(ポイントP6の電圧値)を算出する。ここで、蓄電装置6は、上述したように単セルを12個直列に接続した組電池であるので、電圧算出部82は、電圧値“3.95V”を12倍した“47.4V”を設定電圧値(第1電圧値)として算出する。
なお、上述した日射強度及び太陽光発電装置5の発電特性の情報と、上述した蓄電装置6の放電特性の情報は、予め記憶部74に記憶されており、電圧算出部82は、記憶部74に記憶されているこれらの情報に基づいて、設定電圧値(第1電圧値)を算出する。
なお、上述した日射強度及び太陽光発電装置5の発電特性の情報と、上述した蓄電装置6の放電特性の情報は、予め記憶部74に記憶されており、電圧算出部82は、記憶部74に記憶されているこれらの情報に基づいて、設定電圧値(第1電圧値)を算出する。
本実施形態では、電圧制御部81は、電圧算出部82が上述のように算出した設定電圧値(第1電圧値)に直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。すなわち、電圧制御部81は、太陽光発電装置5が設置された環境条件における余剰発電量に応じて定められた電圧(例えば、余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧)に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。なお、上述に示す例の場合には、電圧制御部81は、太陽光発電装置5が設置された環境条件において、最大となる余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。
図1に戻り、劣化検出部83は、蓄電装置6の放電量に基づいて、蓄電装置6の劣化の度合いを検出する。ここで、蓄電装置6の劣化とは、蓄電装置6の放電特性の劣化のことである。劣化検出部83は、例えば、蓄電装置6が放電する際に測定器94が測定した電流と電圧とに基づいて、放電量を算出する。例えば、劣化検出部83は、図7に示す劣化前の放電特性の波形W7により直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)に達するまでの放電量(DP0)を算出して、劣化前の放電量(DP0)を記憶部74に予め記憶させておく。また、劣化検出部83は、蓄電装置6を前回放電した際に測定器94が測定した電流と電圧とを記憶部74から取得し、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)に達するまでの放電量(DP1)を算出する。例えば、図7の波形W8は、劣化により変化した放電特性を示しており、この場合、劣化検出部83は、ポイントP7に達するまでの放電量(DP1)を算出する。劣化検出部83は、劣化前の放電量(DP0)と、前回放電した際の放電量(DP1)とに基づいて、下記の式(1)により劣化の度合いを算出する。
劣化の度合い(%)=(DP0−DP1)/(DP0)×100 ・・・ (1)
このように、劣化検出部83は、例えば、式(1)により放電量に基づいて劣化の度合い(%)を検出する。
警報制御部84は、劣化検出部83が検出した蓄電装置6の劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、蓄電装置6が劣化したことを示す警報を表示部73に出力(表示)させる。ここで、第1の範囲は、例えば、0%〜30%の範囲であり、蓄電装置6の劣化が30%を超えた場合に、警報制御部84は、警報を表示部73に表示させる。
次に、本実施形態における電源システム1の動作について図面を参照して説明する。
図8は、本実施形態による電源システム1における直流電源装置3の出力電圧の設定手順を示すフローチャートである。
ここでは、所定の期間ごと(例えば、1ヶ月ごと)に、直流電源装置3の出力電圧を設定し直す場合の一例について説明する。
図8は、本実施形態による電源システム1における直流電源装置3の出力電圧の設定手順を示すフローチャートである。
ここでは、所定の期間ごと(例えば、1ヶ月ごと)に、直流電源装置3の出力電圧を設定し直す場合の一例について説明する。
この図において、給電管理装置7の電圧算出部82は、日射強度情報を取得する(ステップS101)。すなわち、電圧算出部82は、例えば、記憶部74に予め記憶されている、所定の期間に対応する日射強度情報を取得する。
次に、電圧算出部82は、取得した日射強度情報に基づいて余剰発電量を算出する(ステップS102)。電圧算出部82は、例えば、図6を参照して説明したように、所定の期間内の最大日射強度における太陽光発電装置5の発電量(例えば、発電電流)と、負荷4の消費量(消費電流Iload)とに基づいて、余剰発電量(図6に示す電気量“50Ah”)を算出する。
次に、電圧算出部82は、余剰発電量に対応する放電深度から設定電圧値(第1電圧値)を算出する(ステップS103)。すなわち、電圧算出部82は、余剰発電量と等しくなる放電深度に対応する設定電圧値(第1電圧値)を算出する。電圧算出部82は、例えば、図7を参照して説明したように、余剰発電量(例、電気量“50Ah”)に等しい放電深度(25%)から設定電圧値(例、3.95V)を定める。
次に、給電管理装置7の電圧制御部81は、直流電源装置3の出力電圧を、算出した設定電圧値(第1電圧値)に制御する(ステップS104)。具体的には、電圧制御部81は、直流電源装置3の出力電圧を電圧算出部82によって設定された設定電圧値に変更させる制御信号を直流電源装置3に出力して、直流電源装置3の出力電圧を変更する。
次に、給電管理装置7の劣化検出部83は、蓄電装置6の劣化の度合いを検出する(ステップS105)。例えば、劣化検出部83は、前回の放電の際に、測定した測定器94が測定した電流と電圧とに基づいて、蓄電装置6の直近の放電量を算出する。劣化検出部83は、算出した直近の放電量と、記憶部74が記憶する劣化前の放電量とに基づいて、上述した式(1)を利用して、蓄電装置6の劣化の度合いを算出する。
次に、給電管理装置7の警報制御部84は、劣化の度合いが第1の範囲(例えば、0%〜30%)内であるか否かを判定する(ステップS106)。警報制御部84は、劣化の度合いが第1の範囲内である場合(ステップS106:YES)に、処理をステップS107に進める。また、警報制御部84は、劣化の度合いが第1の範囲を超えている場合(ステップS106:NO)に、処理をステップS108に進める。
ステップS107において、電圧制御部81は、所定の期間が経過したが否か(見直し時期か否か)を判定する。電圧制御部81は、例えば、1ヶ月経過したか否かを判定する。電圧制御部81は、所定の期間が経過した場合(ステップS107:YES)に、処理をステップS101に戻し、電圧算出部82は、次の所定の期間(例えば、次の月)の日射強度情報を取得する。
また、電圧制御部81は、所定の期間が経過していない場合(ステップS107:NO)に、処理をステップS104に戻す。
また、電圧制御部81は、所定の期間が経過していない場合(ステップS107:NO)に、処理をステップS104に戻す。
また、ステップS108において、警報制御部84は、警報を出力する。すなわち、警報制御部84は、蓄電装置6が劣化したことを示す警報を表示部73に表示させる。
次に、電圧制御部81は、直流電源電圧をフロート電圧(Vrf)に設定する(ステップS109)。すなわち、電圧制御部81は、第1の出力電圧を第2の出力電圧以上の電圧に制御する。ステップS109の処理後に、電圧制御部81は、直流電源装置3の出力電圧の設定する処理を終了し、直流電源装置3の出力電圧を第2の出力電圧以上の電圧に保持する。
次に、電圧制御部81は、直流電源電圧をフロート電圧(Vrf)に設定する(ステップS109)。すなわち、電圧制御部81は、第1の出力電圧を第2の出力電圧以上の電圧に制御する。ステップS109の処理後に、電圧制御部81は、直流電源装置3の出力電圧の設定する処理を終了し、直流電源装置3の出力電圧を第2の出力電圧以上の電圧に保持する。
このように、給電管理装置7は、所定の期間ごと(例えば、1ヶ月ごと)に、日射強度情報に基づいて設定電圧値を定めて、直流電源装置3の出力電圧を設定電圧値に変更する。すなわち、所定の期間ごと(例えば、1ヶ月ごと)に、該当月の最大日射強度を求め、これに対応する直流電源装置3の出力電圧を再設定する。これにより、該当月における余剰発電量は、全て蓄電装置6によって回収することが可能となる。
また、給電管理装置7は、蓄電装置6が劣化した場合に、直流電源装置3の出力電圧を第2の出力電圧より低下させる制御を停止し、第2の出力電圧以上の電圧に保持する。
また、給電管理装置7は、蓄電装置6が劣化した場合に、直流電源装置3の出力電圧を第2の出力電圧より低下させる制御を停止し、第2の出力電圧以上の電圧に保持する。
次に、図9及び図10を参照して、本実施形態における電源システム1の動作の一例を説明する。なお、これらの図における蓄電装置6の容量や余剰発電量等の諸条件は、すでに説明してきた内容と同一である。また、本実施形態では、直流電源装置3の出力電圧は、蓄電装置6の劣化の度合いが所定の範囲内(第1の範囲内)にある場合に、常時、設定電圧値(第1電圧値)に保たれている。
図9は、本実施形態による電源システム1の動作の一例を示す第1のタイムチャートである。
ここでは、日射強度が、最大日射強度であり、太陽光発電装置5の余剰発電量が最大となる場合の一例について説明する。また、ここでは、蓄電装置6が、劣化する前、すなわち、劣化の度合いが所定の範囲内(第1の範囲内)にある場合の一例について説明する。
ここでは、日射強度が、最大日射強度であり、太陽光発電装置5の余剰発電量が最大となる場合の一例について説明する。また、ここでは、蓄電装置6が、劣化する前、すなわち、劣化の度合いが所定の範囲内(第1の範囲内)にある場合の一例について説明する。
この図において、縦軸は、(a)蓄電装置6の出力電圧と、(b)負荷4への供給電流を示している。また、横軸は、1日における時刻を示している。
また、波形W11は、蓄電装置6の出力電圧の変化を示し、波形W10は、最大日射強度における発電電流の波形を示している。なお、波形W9は、比較のために、平均日射強度における発電電流の波形を示している。ここで、負荷4が消費する電流は、消費電流Iloadである。また、“Vf=47.4V”は、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)に相当し、“Vsolar=49.2V”は、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)に相当する。
また、波形W11は、蓄電装置6の出力電圧の変化を示し、波形W10は、最大日射強度における発電電流の波形を示している。なお、波形W9は、比較のために、平均日射強度における発電電流の波形を示している。ここで、負荷4が消費する電流は、消費電流Iloadである。また、“Vf=47.4V”は、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)に相当し、“Vsolar=49.2V”は、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)に相当する。
図9に示す例では、時刻T10(0時)から時刻T11(6時)までの期間TR1において、太陽光発電装置5が発電を行わないため、直流電源装置3が負荷4に電力を供給する。したがって、この期間TR1における蓄電装置6の出力電圧は、例えば、上述した設定電圧値(第1電圧値)を示す“Vf=47.4V”のままである。そして、この出力電圧で維持された蓄電装置6は、最大余剰発電量分に対応する放電深度(50Ah,放電深度25%)まで、既に放電された状態になる。
なお、この図において、期間TR1は、太陽光発電装置5の発電が開始されるまでの期間を示し、期間TR2は、太陽光発電装置5が発電を行っている期間を示し、期間TR2は、太陽光発電装置5が発電を停止した後の期間を示している。
なお、この図において、期間TR1は、太陽光発電装置5の発電が開始されるまでの期間を示し、期間TR2は、太陽光発電装置5が発電を行っている期間を示し、期間TR2は、太陽光発電装置5が発電を停止した後の期間を示している。
次に、時刻T11(6時)において、太陽光発電装置5が発電を開始して、時刻T11(6時)から時刻T12(9時)までの期間TR21において、太陽光発電装置5の発電量が徐々に増加する。そして、時刻T12(9時)において、太陽光発電装置5の発電量(発電電流)が、負荷4の消費電流Iloadと等しくなる。なお、この期間TR21において、直流電源装置3及び太陽光発電装置5が負荷4に電力を供給する。
次に、時刻T12(9時)から時刻T13(12時)を経て時刻T14(15時)までの期間TR22において、太陽光発電装置5では、太陽光発電装置5からの発電量(発電電流)が、負荷4の消費電流Iloadを超えて、余剰発電量が発生する。この期間TR22において、太陽光発電装置5が負荷4に電力を供給するとともに、余剰発電量が全て蓄電装置6に充電される。これにより、蓄電装置6の出力電圧は、上昇して行き、時刻T14において、蓄電装置6の充電が完了して太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧、Vsolar=49.2V)と等しい電圧となる。すなわち、この時点で、蓄電装置6の電圧は、完全充電状態に相当する電圧まで上昇する。
次に、時刻T14(15時)から時刻T15(18時)までの期間TR23において、蓄電装置6及び太陽光発電装置5が負荷4に電力を供給し、さらに、続く期間TR4において蓄電装置6に充電された電力が全て放電される。
そして、時刻T15(18時)において、太陽光発電装置5が発電を終了し、時刻T15(18時)から時刻T16までの期間TR4において、蓄電装置6及び直流電源装置3が負荷4に電力を供給し、蓄電装置6からの放電の終了に伴い、出力電圧が上述した設定電圧値(第1電圧値)を示す“Vf=47.4V”に戻る。このように、この条件の場合、蓄電装置6に充電された余剰発電量の全てが放電される期間は、時刻T14(15時)から時刻T16までの期間TR5である。
そして、時刻T16以降の期間TR6において、直流電源装置3が負荷4に電力を供給する。
そして、時刻T15(18時)において、太陽光発電装置5が発電を終了し、時刻T15(18時)から時刻T16までの期間TR4において、蓄電装置6及び直流電源装置3が負荷4に電力を供給し、蓄電装置6からの放電の終了に伴い、出力電圧が上述した設定電圧値(第1電圧値)を示す“Vf=47.4V”に戻る。このように、この条件の場合、蓄電装置6に充電された余剰発電量の全てが放電される期間は、時刻T14(15時)から時刻T16までの期間TR5である。
そして、時刻T16以降の期間TR6において、直流電源装置3が負荷4に電力を供給する。
ここで、領域A1は、太陽光発電装置5の余剰発電量を示し、領域A2は、太陽光発電装置5の供給分の供給電流を示し、領域R1及び領域R2は、直流電源装置3の供給分の供給電流を示している。また、領域D1は、蓄電装置6の供給分の供給電流を示している。
この図9は、太陽光発電装置5の余剰発電量が最大となる場合の例であり、上述の条件設定により、最大日射強度の日において、太陽光発電装置5の余剰発電量を蓄電装置6に充電するとともに、太陽光発電装置5が発電を低下した後に、蓄電装置6が充電した余剰発電量分の電力を負荷4に供給することができる。なお、最大日射強度の日の余剰発電量に対応した条件設定を行うと、最大日射強度以下の日の余剰発電量が全て充電によって回収できることになる。従って、先にも示したように、ある月において、その月の最大日射強度の日に対応した条件を設定すれば、その月において、余剰発電量が発生する全ての日において、余剰発電量が回収されることになる。
このように、電源システム1は、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
このように、電源システム1は、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
次に、図10を参照して、蓄電装置6が劣化した場合の電源システム1の動作について説明する。
図10は、本実施形態による電源システム1の動作の一例を示す第2のタイムチャートである。
ここでは、蓄電装置6が劣化の度合いが第1の範囲(例えば、0%〜30%)を超えた場合の一例について説明する。
ここでは、蓄電装置6が劣化の度合いが第1の範囲(例えば、0%〜30%)を超えた場合の一例について説明する。
この図において、縦軸は、(a)蓄電装置6の出力電圧と、(b)負荷4への供給電流を示している。また、横軸は、1日における時刻を示している。
また、波形W12は、蓄電装置6の出力電圧の変化を示し、波形W9及び波形W10は、図9と同様である。また、負荷4が消費する電流は、図9と同様に、消費電流Iloadである。
また、波形W12は、蓄電装置6の出力電圧の変化を示し、波形W9及び波形W10は、図9と同様である。また、負荷4が消費する電流は、図9と同様に、消費電流Iloadである。
図10に示す例では、蓄電装置6が劣化の度合いが第1の範囲(例えば、0%〜30%)を超えている場合であるので、電源システム1は、図9に示したような直流電源装置3の出力電圧を太陽光発電装置5の出力電圧より低下させる処理を行はない。すなわち、給電管理装置7は、直流電源装置3の出力電圧を太陽光発電装置5の出力電圧と等しい49.2Vに制御する。そのため、図10の(a)に示す波形W12は、49.2Vに保持される。
この場合、蓄電装置6の放電は行われずに、給電管理装置7は、蓄電装置6のフロート充電状態が維持されて、蓄電装置6の劣化がこれ以上進めないように制御する。またこの場合、給電管理装置7は、蓄電装置6が劣化したことを示す警報を表示部73に表示させる。
なお、この図において、領域A1は、太陽光発電装置5の余剰発電量を示し、領域A2は、太陽光発電装置5の供給分の供給電流を示し、領域R3及び領域R4は、直流電源装置3の供給分の供給電流を示している。
なお、この図において、領域A1は、太陽光発電装置5の余剰発電量を示し、領域A2は、太陽光発電装置5の供給分の供給電流を示し、領域R3及び領域R4は、直流電源装置3の供給分の供給電流を示している。
以上説明したように、本実施形態による電源システム1は、太陽光発電装置5(発電装置の一例)と、蓄電装置6と、直流電源装置3と、給電管理装置7とを備えている。太陽光発電装置5は、電力を発電し、蓄電装置6は、太陽光発電装置5から負荷4に電力を供給する電力供給線L1に接続され、電力を充放電する。直流電源装置3は、商用電力系統2から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を電力供給線L1に出力し、給電管理装置7は、少なくとも第1の出力電圧を制御する。そして、給電管理装置7は、電圧制御部81と、劣化検出部83と、警報制御部84とを備えている。電圧制御部81は、太陽光発電装置5が発電する発電量のうちの負荷4で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、第1の出力電圧を制御する。劣化検出部83は、蓄電装置6の放電量に基づいて、蓄電装置6の劣化の度合いを検出する。警報制御部84は、劣化検出部83が検出した劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、蓄電装置6が劣化したことを示す警報を表示部73(出力部)に出力させる。
これにより、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5が発電していない場合には、蓄電装置6を第1の出力電圧に対応する放電深度まで放電させた状態で、直流電源装置3から負荷4に電力を供給する。また、太陽光発電装置5が発電し、且つ、余剰発電量が生じていない場合には、本実施形態における電源システム1は、直流電源装置3、及び太陽光発電装置5から、太陽光発電装置5の発電量に応じた適切な配分で負荷4に電力を供給する。そして、太陽光発電装置5が発電し、且つ、余剰発電量が生じている場合には、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5から負荷4に電力を供給するとともに、余剰発電量分を蓄電装置6に充電する。そして、蓄電装置6の放電深度は、例えば、最大日射強度の日における最大余剰発電量に対応しているので、この条件に設定しておくことで、最大日射強度以下の全ての日の余剰発電量の回収が可能になる。このように、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5の余剰発電量分を蓄電装置6に充電することにより、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態における電源システム1は、蓄電装置6が充放電により放電特性が劣化した場合に、表示部73(出力部)に警報を出力するので、利用者(管理者)は、蓄電装置6の交換の時期を認知することが可能になる。
さらに、本実施形態における電源システム1は、直流電源装置3の出力電圧である第1の出力電圧を制御するという簡易な制御により、直流電源装置3が商用電力系統2から変換した電力と太陽光発電装置5が発電した電力とを適切に配分して負荷4に供給することができる。なお、本実施形態における電源システム1では、直流電源装置3から負荷4への電力の供給、及び太陽光発電装置5から負荷4への電力の供給を切り替えるための切り替え手段(例えば、スイッチなど)を必要としない。そのため、本実施形態における電源システム1では、構成を簡略化することができる。
さらに、本実施形態における電源システム1は、直流電源装置3の出力電圧である第1の出力電圧を制御するという簡易な制御により、直流電源装置3が商用電力系統2から変換した電力と太陽光発電装置5が発電した電力とを適切に配分して負荷4に供給することができる。なお、本実施形態における電源システム1では、直流電源装置3から負荷4への電力の供給、及び太陽光発電装置5から負荷4への電力の供給を切り替えるための切り替え手段(例えば、スイッチなど)を必要としない。そのため、本実施形態における電源システム1では、構成を簡略化することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81は、余剰発電量を蓄電装置6に充電可能な放電深度に対応する電圧(例えば、蓄電装置6の放電深度が充電で受け入れる余剰発電量と等しくなる状態に対応する電圧)に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1では、余剰発電量分を無駄なく蓄電装置6に充電することができるので、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1では、余剰発電量分を無駄なく蓄電装置6に充電することができるので、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81は、劣化検出部83が検出した劣化の度合いが、第1の範囲を超えた場合に、第1の出力電圧を第2の出力電圧以上の電圧に制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1は、商用電力系統2の停電時など、蓄電装置6をバックアップ電源として利用する場合の電力量を確保するとともに、蓄電装置6の劣化の進行を遅らせることができる。すなわち、本実施形態における電源システム1は、バックアップ電源による動作期間が低下することを抑制しつつ、蓄電装置6の交換まで期間を確保することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1は、商用電力系統2の停電時など、蓄電装置6をバックアップ電源として利用する場合の電力量を確保するとともに、蓄電装置6の劣化の進行を遅らせることができる。すなわち、本実施形態における電源システム1は、バックアップ電源による動作期間が低下することを抑制しつつ、蓄電装置6の交換まで期間を確保することができる。
また、本実施形態では、太陽光発電装置5は、自然エネルギー(例えば、太陽光)を利用して発電し、電圧制御部81は、太陽光発電装置5が設置された環境条件(例えば、日射強度などの気象条件)における余剰発電量に応じて定められた電圧に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1では、太陽光発電装置5が設置された場所における余剰発電量に応じた電圧に直流電源装置3の出力電圧を制御するので、直流電源装置3の出力電圧を適切に制御することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1では、太陽光発電装置5が設置された場所における余剰発電量に応じた電圧に直流電源装置3の出力電圧を制御するので、直流電源装置3の出力電圧を適切に制御することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81は、環境条件(例えば、日射強度などの気象条件)において、最大となる余剰発電量に応じて定められた電圧に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5が設置された場所において最大となる余剰発電量に応じて直流電源装置3の出力電圧を適切に制御することができるので、余剰発電量分を無駄なく確実に、蓄電装置6に充電することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5が設置された場所において最大となる余剰発電量に応じて直流電源装置3の出力電圧を適切に制御することができるので、余剰発電量分を無駄なく確実に、蓄電装置6に充電することができる。
また、本実施形態では、給電管理装置7は、太陽光発電装置5の発電量と、負荷4の消費分(消費量)とに基づいて、余剰発電量を算出し、算出した余剰発電量に応じて、電圧制御部81によって制御される第1の出力電圧として出力する電圧値を定める電圧算出部82(電圧設定部の一例)を備えている。
これにより、本実施形態における電源システム1は、例えば、太陽光発電装置5の発電量(例えば、発電電力又は発電電流)や負荷4の消費分(例えば、消費電力又は消費電流)が変動した場合であっても、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を適切に設定することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1は、例えば、太陽光発電装置5の発電量(例えば、発電電力又は発電電流)や負荷4の消費分(例えば、消費電力又は消費電流)が変動した場合であっても、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を適切に設定することができる。
また、本実施形態では、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)は、蓄電装置6の完全充電に要する電圧(例えば、蓄電装置6の完全充電(フル充電)に相当する電圧)以上である。
これにより、本実施形態における電源システム1は、蓄電装置6を完全充電(フル充電)状態まで充電して利用することができる。よって、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1は、蓄電装置6を完全充電(フル充電)状態まで充電して利用することができる。よって、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態によれば、給電管理装置7は、太陽光発電装置5が発電する発電量のうちの負荷4で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて(例えば、余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて)定められた電圧であって、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、第1の出力電圧を制御する電圧制御部81を備えている。
これにより、本実施形態における給電管理装置7は、電源システム1と同様に、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
これにより、本実施形態における給電管理装置7は、電源システム1と同様に、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態によれば、給電管理装置7は、上述した電圧制御部81と、劣化検出部83と、警報制御部84とを備えている。
これにより、本実施形態における給電管理装置7は、電源システム1と同様に、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。また、本実施形態における給電管理装置7は、電源システム1と同様に、利用者(管理者)は、蓄電装置6の交換の時期を認知することが可能になる。
これにより、本実施形態における給電管理装置7は、電源システム1と同様に、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。また、本実施形態における給電管理装置7は、電源システム1と同様に、利用者(管理者)は、蓄電装置6の交換の時期を認知することが可能になる。
また、本実施形態における給電管理方法は、上述した電源システム1の給電管理方法であって、電圧設定ステップと、電圧制御ステップと、劣化検出ステップと、警報制御ステップとを含んでいる。電圧設定ステップにおいて、給電管理装置7が、太陽光発電装置5が発電する発電量のうちの負荷4で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて(例えば、余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて)、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)として出力する電圧を定める。電圧制御ステップにおいて、給電管理装置7が、電圧設定ステップによって定められた電圧であって、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。劣化検出ステップにおいて、給電管理装置7が、蓄電装置6の放電量に基づいて、蓄電装置6の劣化の度合いを検出する。そして、警報制御ステップにおいて、劣化検出ステップによって検出された劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、蓄電装置6が劣化したことを示す警報を表示部73に出力させる。
これにより、本実施形態における給電管理方法は、上述した電源システム1と同様に、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。また、本実施形態における給電管理方法は、電源システム1と同様に、利用者(管理者)は、蓄電装置6の交換の時期を認知することが可能になる。
これにより、本実施形態における給電管理方法は、上述した電源システム1と同様に、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。また、本実施形態における給電管理方法は、電源システム1と同様に、利用者(管理者)は、蓄電装置6の交換の時期を認知することが可能になる。
次に、本発明に係る第2の実施形態による電源システムについて図面を参照して説明する。
[第2の実施形態]
本実施形態では、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を1日の中で所定の期間、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低下させる制御を行う場合の一例について説明する。
[第2の実施形態]
本実施形態では、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を1日の中で所定の期間、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低下させる制御を行う場合の一例について説明する。
図11は、本実施形態による電源システム1aの一例を示すブロック図である。
この図において、電源システム1aは、直流電源装置3、太陽光発電装置5、蓄電装置6、給電管理装置7a、及び測定器91〜94を備えている。太陽光発電装置5は、1日のうちの所定の期間(第1の期間)に発電する。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、電源システム1aは、給電管理装置7aが、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を変更する期間、及び設定電圧値(第1電圧値)を算出する電圧・期間算出部82aと、電圧・期間算出部82aが算出した期間、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低下させる制御を行う電圧制御部81aとを備える点が第1の実施形態と異なる。
この図において、電源システム1aは、直流電源装置3、太陽光発電装置5、蓄電装置6、給電管理装置7a、及び測定器91〜94を備えている。太陽光発電装置5は、1日のうちの所定の期間(第1の期間)に発電する。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、電源システム1aは、給電管理装置7aが、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を変更する期間、及び設定電圧値(第1電圧値)を算出する電圧・期間算出部82aと、電圧・期間算出部82aが算出した期間、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低下させる制御を行う電圧制御部81aとを備える点が第1の実施形態と異なる。
給電管理装置7aは、電源システム1aが備える各部を管理する管理装置であり、例えば、少なくとも第1の出力電圧を所定の期間(第2の期間)低下させる制御を行う。給電管理装置7aは、測定データ取得部71、入力部72、表示部73、記憶部74、及び制御部80aを備えている。
制御部80aは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、給電管理装置7aを統括的に制御する。制御部80aは、電圧制御部81aと、電圧・期間算出部82aと、劣化検出部83と、警報制御部84とを備えている。
制御部80aは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、給電管理装置7aを統括的に制御する。制御部80aは、電圧制御部81aと、電圧・期間算出部82aと、劣化検出部83と、警報制御部84とを備えている。
電圧制御部81aは、少なくとも第1の期間の一部期間を含む第2の期間に対して、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧に制御する。ここで、第1の期間は、1日のうちの太陽光発電装置5が発電する期間である。電圧制御部81aは、例えば、第2の期間における蓄電装置6の放電量と、第2の期間における太陽光発電装置5の余剰発電量とが等しくなるように、第2の期間及び直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
さらに、電圧制御部81aは、太陽光発電装置5が発電する第1の期間の前に、推定(予測)される余剰発電量と等しい放電量を蓄電装置6に放電させるように、蓄電装置6の放電を開始させる第2の期間の開始時刻を制御するとともに、第1の期間において余剰発電量が蓄電装置6に充電され、放電量が蓄電装置6に充電されるように、第2の期間の終了時刻を制御する。具体的に、電圧制御部81aは、後述する電圧・期間算出部82aが算出した設定電圧値(第1電圧値)及び第2の期間により、直流電源装置3の出力電圧を制御する制御信号を直流電源装置3に対して出力する。
また、電圧制御部81aは、第1の実施形態と同様に、蓄電装置6の劣化の度合いが、所定の範囲(第1の範囲)を超えた場合に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)以上の電圧に制御する。
また、電圧制御部81aは、第1の実施形態と同様に、蓄電装置6の劣化の度合いが、所定の範囲(第1の範囲)を超えた場合に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)以上の電圧に制御する。
電圧・期間算出部82a(電圧設定部の一例)は、上述した直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の設定電圧と、第2の期間を算出する。電圧・期間算出部82aは、太陽光発電装置5の発電量と、負荷4の消費量(消費分)とに基づいて、太陽光発電装置5の余剰発電量を算出する。そして、電圧・期間算出部82aは、算出した余剰発電量に応じて、電圧制御部81aによって制御される直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)を算出する。なお、電圧・期間算出部82aによる直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)の算出(設定)処理は、第1の実施形態と同様である。
また、電圧・期間算出部82aは、上述した第2の期間における蓄電装置6の放電量と、第2の期間における太陽光発電装置5の余剰発電量とが等しくなるように、第2の期間を算出(設定)する。この直流電源装置3の出力電圧の低下期間(第2の期間)の設定処理の詳細については後述する。
次に、本実施形態における直流電源装置3の出力電圧の低下期間(第2の期間)の設定処理について、図12及び図13を参照して説明する。
<直流電源装置3の出力電圧の低下期間(第2の期間)の設定処理>
図12は、本実施形態による電源システム1aの直流電源装置3の出力電圧の低下期間の概要を説明する説明図である。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、太陽光発電装置5が発電する電流(A)を示し、横軸は、1日における時刻を示している。
このグラフにおいて、波形W13は、太陽光発電装置5の最大日射強度における発電特性を示している。また、領域A1は、負荷4の消費電流Iloadを超える余剰な発電電流である太陽光発電装置5の余剰発電分を示している。また、領域A3は、太陽光発電装置5から負荷4に供給する電気量を示している。また、領域D2は、蓄電装置6から負荷4に供給する電気量(放電量)を示している。
図12は、本実施形態による電源システム1aの直流電源装置3の出力電圧の低下期間の概要を説明する説明図である。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、太陽光発電装置5が発電する電流(A)を示し、横軸は、1日における時刻を示している。
このグラフにおいて、波形W13は、太陽光発電装置5の最大日射強度における発電特性を示している。また、領域A1は、負荷4の消費電流Iloadを超える余剰な発電電流である太陽光発電装置5の余剰発電分を示している。また、領域A3は、太陽光発電装置5から負荷4に供給する電気量を示している。また、領域D2は、蓄電装置6から負荷4に供給する電気量(放電量)を示している。
また、この図において、期間TR20は、直流電源装置3の出力電圧の低下期間(第2の期間)を示しており、時刻TSTは、この第2の期間TR20の開始時刻を示し、時刻TENは、この第2の期間TR20の終了時刻を示している。
電圧・期間算出部82aは、例えば、第2の期間TR20の終了時刻(時刻TEN)を、太陽光発電装置5の最大日射強度の発電特性において、発電量が低下して発電電流と負荷4の消費電流Iloadとが一致する時刻に設定する。さらに、電圧・期間算出部82aは、上述した太陽光発電装置5の余剰発電分(領域A1)と、蓄電装置6から負荷4に供給する放電量(領域D2)とが等しくなるように、第2の期間TR20の開始時刻(時刻TST)を算出(設定)する。
電圧・期間算出部82aは、例えば、第2の期間TR20の終了時刻(時刻TEN)を、太陽光発電装置5の最大日射強度の発電特性において、発電量が低下して発電電流と負荷4の消費電流Iloadとが一致する時刻に設定する。さらに、電圧・期間算出部82aは、上述した太陽光発電装置5の余剰発電分(領域A1)と、蓄電装置6から負荷4に供給する放電量(領域D2)とが等しくなるように、第2の期間TR20の開始時刻(時刻TST)を算出(設定)する。
図13は、本実施形態による電源システム1aの直流電源装置3の出力電圧の低下期間の設定処理の一例を示すタイムチャートである。なお、この図は、日射強度が最大となり、余剰発電量の最大値が生じている場合の例である。
この図において、縦軸は、(a)負荷4への供給電流(電流(A))、及び、太陽光発電装置5の発電及び蓄電装置6の充放電の電気量(Ah)と、(b)直流電源装置3の出力電圧(V)とを示している。また、横軸は、1日における時刻を示している。
ここで、波形W14は、太陽光発電装置5の最大日射強度における発電特性を示し、波形W15は、太陽光発電装置5の余剰発電量の累積値(電気量)を示している。また、領域A1及び領域D2は、図12と同様である。
この図において、縦軸は、(a)負荷4への供給電流(電流(A))、及び、太陽光発電装置5の発電及び蓄電装置6の充放電の電気量(Ah)と、(b)直流電源装置3の出力電圧(V)とを示している。また、横軸は、1日における時刻を示している。
ここで、波形W14は、太陽光発電装置5の最大日射強度における発電特性を示し、波形W15は、太陽光発電装置5の余剰発電量の累積値(電気量)を示している。また、領域A1及び領域D2は、図12と同様である。
電圧・期間算出部82aは、波形W14の発電特性から発電量が低下して発電電流と負荷4の消費電流Iloadとが一致する時刻T25(16時)を第2の期間TR20の終了時刻(時刻TEN)として設定する。また、電圧・期間算出部82aは、時刻T24(9時)から時刻T25(16時)までの余剰発電量が発生する期間において、蓄電装置6の充電に利用可能な太陽光発電装置5の電気量(余剰発電量)の累積値を波形W15のポイントP8に示すように算出する。図13に示す例では、電圧・期間算出部82aは、蓄電装置6の充電に利用可能な余剰発電量“50Ah”を算出する。
次に、電圧・期間算出部82aは、発電量が上昇して発電電流と負荷4の消費電流Iloadとが一致する時刻T24(9時)において、上述した余剰発電量“50Ah”を蓄電装置6に充電可能なように、第2の期間TR20の開始時刻(時刻TST)を算出する。具体的に、電圧・期間算出部82aは、時刻T24(9時)において、上述した余剰発電量“50Ah”に対応する放電量(ポイントP9)になるような放電及び充電の波形W16に基づいて、第2の期間TR20の開始時刻(時刻TST)を算出する。ここで、上述のポイントP9における放電量は、領域D2における累積値である。
なお、ここでは、波形W16は、余剰発電量と放電量とが等しい場合の充放電特性を示し、波形W17は、放電量が余剰発電量(充電量)より少ない場合の充放電特性を示し、波形W18は、放電量が余剰発電量(充電量)より大きい場合の充放電特性を示している。
なお、ここでは、波形W16は、余剰発電量と放電量とが等しい場合の充放電特性を示し、波形W17は、放電量が余剰発電量(充電量)より少ない場合の充放電特性を示し、波形W18は、放電量が余剰発電量(充電量)より大きい場合の充放電特性を示している。
図13に示す例では、電圧・期間算出部82aは、余剰発電量“50Ah”と放電量(ポイントP9)が等しくなるような波形W16に基づき、時刻T22(3時)を開始時刻(時刻TST)として算出する。この場合、電圧制御部81aは、図13(b)に示す波形W20のように、直流電源装置3の出力電圧を制御する。
なお、図13(b)において、電圧Vrfは、太陽光発電装置5の出力電圧に等しい電圧値であるフロート電圧を示し、例えば、図4におけるポイントP4の値である。そして、電圧(Vrf−d1)は、最大日射強度における太陽光発電装置5の余剰発電量が、蓄電装置6の充電によって全て回収可能となるような放電深度に対応する電圧値(第1電圧値)である。この例では、電圧制御部81aは、第2の期間TR20、蓄電装置6が余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度(第1の放電深度)に対応する電圧(Vrf−d1)(第1電圧値)に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。すなわち、電圧制御部81aは、第2の期間TR20、蓄電装置6の放電深度(第1の放電深度)が余剰発電量と等しい放電量となるような電圧(Vrf−d1)(第1電圧値)に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。
なお、図13(b)において、電圧Vrfは、太陽光発電装置5の出力電圧に等しい電圧値であるフロート電圧を示し、例えば、図4におけるポイントP4の値である。そして、電圧(Vrf−d1)は、最大日射強度における太陽光発電装置5の余剰発電量が、蓄電装置6の充電によって全て回収可能となるような放電深度に対応する電圧値(第1電圧値)である。この例では、電圧制御部81aは、第2の期間TR20、蓄電装置6が余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度(第1の放電深度)に対応する電圧(Vrf−d1)(第1電圧値)に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。すなわち、電圧制御部81aは、第2の期間TR20、蓄電装置6の放電深度(第1の放電深度)が余剰発電量と等しい放電量となるような電圧(Vrf−d1)(第1電圧値)に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。
また、例えば、上述の時刻T22(3時)から時刻T25(16時)までの期間を第2の期間TR20とした場合には、波形W17に示すように、放電分は余剰発電量を100%利用した充電によって回復されることになる。一方、例えば、開始時刻を時刻T23(4時)に設定した場合には、波形W17に示すように、余剰発電量を一部無駄にすることになる。この場合、余剰発電量の累積値は、波形W19のように変化し、充電に利用される電気量は、ポイントP9よりも少ない値となる。すなわち、余剰発電量に未利用分が生じることを表している。また、例えば、開始時刻を時刻T21(2時)に設定した場合には、波形W18に示すように、放電量の累積値が余剰発電量を上回り、余剰発電量を100%利用しても完全には回復できないことになる。
なお、上述した例は、蓄電装置6が劣化する前の場合であり、例えば、劣化検出部83が検出した劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲(例えば、0%〜30%)を超えた場合には、電圧制御部81aは図13(b)の波形W21のように、直流電源装置3の出力電圧を制御する。すなわち、電圧制御部81aは、第2の期間TR20、直流電源装置3の出力電圧を電圧(Vrf−d1)(第1電圧値)にする制御を行わないで、フロート電圧(Vrf)を保持させる。この場合、蓄電装置6の充放電が行われないため、充放電特性は、波形W22のようになる。
次に、本実施形態における電源システム1aの動作について図面を参照して説明する。
図14は、本実施形態による電源システム1aにおける直流電源装置3の出力電圧の制御の一例を示すフローチャートである。
ここでは、所定の期間ごと(例えば、1ヶ月ごと)に、直流電源装置3の出力電圧を設定し直す場合の一例について説明する。
図14は、本実施形態による電源システム1aにおける直流電源装置3の出力電圧の制御の一例を示すフローチャートである。
ここでは、所定の期間ごと(例えば、1ヶ月ごと)に、直流電源装置3の出力電圧を設定し直す場合の一例について説明する。
図14において、ステップS201からステップS202までの処理は、図8に示すステップS101からステップS102までの処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。なお、ステップS201からステップS202までの処理は、給電管理装置7aの電圧・期間算出部82aによって実行される。
続く、ステップS203において、電圧・期間算出部82aは、余剰発電量と等しい放電量になるように、第2の期間TR20(開始時刻及び終了時刻)、及び直流電源装置3の設定電圧値(第1電圧値)を算出する。電圧・期間算出部82aは、例えば、上述の図12及び図13において説明したように、第2の期間TR20(開始時刻及び終了時刻)、及び直流電源装置3の設定電圧値(第1電圧値)を定める。
次に、給電管理装置7aの電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧を、フロート電圧(Vrf)に設定する(ステップS204)。具体的に、電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧をフロート電圧にする制御信号を直流電源装置3に出力して、直流電源装置3の出力電圧を設定する。なお、フロート電圧値は、蓄電装置6を完全充電状態にする電圧値である。
次のステップS205からステップS206、及びステップS212の処理は、図8に示すステップS105からステップS106、及びステップS108の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。なお、ステップS212の処理後に、給電管理装置7aは処理を終了する。
ステップS207において、電圧制御部81aは、開始時刻になったか否かを判定する。すなわち、電圧制御部81aは、電圧・期間算出部82aが算出した開始時刻になったか否かを判定する。電圧制御部81aは、開始時刻になった場合(ステップS207:YES)に、処理をステップS208に進め、開始時刻になっていない場合(ステップS207:NO)に、ステップS207の処理を繰り返す。
ステップS208において、電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧を算出した設定電圧値(第1電圧値)に変更する。具体的に、電圧制御部81aは、電圧・期間算出部82aによって設定された設定電圧値に、直流電源装置3の出力電圧を変更させる制御信号を直流電源装置3に出力して、直流電源装置3の出力電圧を変更する。
次に、電圧制御部81aは、終了時刻になったか否かを判定する(ステップS209)。すなわち、電圧制御部81aは、電圧・期間算出部82aが算出した終了時刻になったか否かを判定する。電圧制御部81aは、終了時刻になった場合(ステップS209:YES)に、処理をステップS210に進め、終了時刻になっていない場合(ステップS209:NO)に、ステップS209の処理を繰り返す。
ステップS210において、電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧を、フロート電圧(Vrf)に設定する。具体的に、電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧をフロート電圧にする制御信号を直流電源装置3に出力して、直流電源装置3の出力電圧を設定する。なお、フロート電圧値は、前述した、蓄電装置6を完全充電状態にする電圧値である。
次に、電圧制御部81aは、所定の期間が経過したが否か(見直し時期か否か)を判定する(ステップS211)。電圧制御部81aは、例えば、1ヶ月経過したか否かを判定する。電圧制御部81aは、所定の期間が経過した場合(ステップS211:YES)に、処理をステップS201に戻し、電圧・期間算出部82aは、次の所定の期間(例えば、次の月)の日射強度情報を取得する。
また、電圧制御部81aは、所定の期間が経過していない場合(ステップS211:NO)に、処理をステップS207に戻す。
また、電圧制御部81aは、所定の期間が経過していない場合(ステップS211:NO)に、処理をステップS207に戻す。
このように、給電管理装置7aが、直流電源装置3の出力電圧を制御することにより、直流電源装置3の出力電圧は、図13の波形W20に示すように変化し、蓄電装置6は、波形W16に示すように充放電される。また、蓄電装置6の劣化の度合いが、第1の範囲(例えば、0%〜30%)を超えた場合には、給電管理装置7aは、図13の波形W21に示すように直流電源装置3の出力電圧を制御し、蓄電装置6の充放電を停止させる。
以上説明したように、本実施形態における電源システム1aでは、太陽光発電装置5は、1日のうちの第1の期間(例えば、昼間の期間)に発電する。電圧制御部81aは、少なくとも第1の期間の一部期間を含む第2の期間TR20に対して、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧に制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20のうちの太陽光発電装置5が発電していない期間において、蓄電装置6を放電させて負荷4に電力を供給する。そして、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20のうちの太陽光発電装置5が発電している期間において、太陽光発電装置5の余剰発電量を蓄電装置6に充電する。そのため、本実施形態における電源システム1aは、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20のうちの太陽光発電装置5が発電していない期間において、蓄電装置6を放電させて負荷4に電力を供給する。そして、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20のうちの太陽光発電装置5が発電している期間において、太陽光発電装置5の余剰発電量を蓄電装置6に充電する。そのため、本実施形態における電源システム1aは、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81aは、第2の期間TR20における蓄電装置6の放電量と、第2の期間TR20における余剰発電量とが等しくなるように、第2の期間TR20(例えば、第2の期間TR20の時間帯)、及び直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20において、蓄電装置6に放電させた放電量分の電力を、余剰発電量により回収することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20において、蓄電装置6に放電させた放電量分の電力を、余剰発電量により回収することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81aは、第1の期間の前に、推定される余剰発電量と等しい放電量を蓄電装置6に放電させるように、蓄電装置6の放電を開始させる第2の期間TR20の開始時刻を制御する。また、電圧制御部81aは、第1の期間において余剰発電量が蓄電装置6に充電され、放電量が蓄電装置6に充電されるように、第2の期間TR20の終了時刻を制御する。すなわち、電圧制御部81aは、第1の期間の前に、推定される余剰発電量と等しい放電量を蓄電装置6に放電させるように、第2の期間TR20の開始時刻の選定と制御する。電圧制御部81aは、第1の期間において余剰発電量が蓄電装置6に充電され、放電された電気量相当分が蓄電装置6に回復されるように、第2の期間TR20の終了時刻を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20において、蓄電装置6に放電させた放電量分の充電によって太陽光発電装置5の余剰発電量を適切に回収することができる。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20において、蓄電装置6に放電させた放電量分の充電によって太陽光発電装置5の余剰発電量を適切に回収することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81aは、第2の期間、蓄電装置6が余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度である第1の放電深度に対応する第1電圧値(例えば、設定電圧値(Vrf−d1))に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
これにより、蓄電装置6が余剰発電量と等しい放電量を放電した場合に、蓄電装置6の放電が停止するので、本実施形態における電源システム1aは、複雑な制御を必要とせずに、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の調整という簡易な制御により、蓄電装置6の充放電を適切に制御することができる。また、本実施形態における電源システム1aは、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御するという簡易な制御により、蓄電装置6の過放電を防止することができる。
これにより、蓄電装置6が余剰発電量と等しい放電量を放電した場合に、蓄電装置6の放電が停止するので、本実施形態における電源システム1aは、複雑な制御を必要とせずに、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の調整という簡易な制御により、蓄電装置6の充放電を適切に制御することができる。また、本実施形態における電源システム1aは、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御するという簡易な制御により、蓄電装置6の過放電を防止することができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態による電源システムについて図面を参照して説明する。
[第3の実施形態]
本実施形態では、蓄電装置6が劣化した際に、気象予測情報に基づいて、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧に制御するか否かを切り替える場合の一例について説明する。
[第3の実施形態]
本実施形態では、蓄電装置6が劣化した際に、気象予測情報に基づいて、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧に制御するか否かを切り替える場合の一例について説明する。
図15は、本実施形態による電源システム1bの一例を示すブロック図である。
この図において、電源システム1bは、直流電源装置3、太陽光発電装置5、蓄電装置6、給電管理装置7b、及び測定器91〜94を備えている。
なお、この図において、図11に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、電源システム1bは、給電管理装置7bが、気象情報受信部75と、電圧制御部81bとを備える点が第2の実施形態と異なる。
この図において、電源システム1bは、直流電源装置3、太陽光発電装置5、蓄電装置6、給電管理装置7b、及び測定器91〜94を備えている。
なお、この図において、図11に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、電源システム1bは、給電管理装置7bが、気象情報受信部75と、電圧制御部81bとを備える点が第2の実施形態と異なる。
給電管理装置7bは、電源システム1bが備える各部を管理する管理装置であり、例えば、少なくとも第1の出力電圧を所定の期間(第2の期間)低下させる制御を行う。給電管理装置7bは、測定データ取得部71、入力部72、表示部73、記憶部74、気象情報受信部75、及び制御部80bを備えている。
気象情報受信部75は、例えば、無線通信により、気象情報送信部76から気象予測情報を受信して、受信した気象予測情報を制御部80bに出力する。ここで、気象予測情報とは、太陽光発電装置5が設置されている場所の気象を予測した情報であり、例えば、天気予報情報など、天気(天候)を示す気象情報を予測した情報である。
制御部80bは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、給電管理装置7bを統括的に制御する。制御部80bは、電圧制御部81bと、電圧・期間算出部82aと、劣化検出部83と、警報制御部84とを備えている。
制御部80bは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、給電管理装置7bを統括的に制御する。制御部80bは、電圧制御部81bと、電圧・期間算出部82aと、劣化検出部83と、警報制御部84とを備えている。
電圧制御部81bは、上述した電圧制御部81aと同様の制御を行うとともに、劣化検出部83が検出した劣化の度合いが、予め定められた第2の範囲(例えば、0%〜20%)を超えた場合に、気象予測情報に基づいて、第2の出力電圧より低い電圧に第1の出力電圧を制御するか否かを切り替える。電圧制御部81bは、例えば、気象予測情報が晴天などの余剰発電量が生じることが予測される場合に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧にする制御を行う。また、電圧制御部81bは、例えば、気象予測情報が雨天などの余剰発電量が生じないことが予測される場合に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧にする制御を行なわずに、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)以上に保持する。
ここで、第2の範囲は、例えば、上述した第1の範囲(例えば、0%〜30%)よりも劣化の度合いが低い範囲である。すなわち、電圧制御部81bは、劣化の度合いが20%〜30%の間において、気象予測情報に基づいて、第2の出力電圧より低い電圧に第1の出力電圧を制御するか否かを切り替える。また、電圧制御部81bは、劣化の度合いが30%を超えた場合に、気象予測情報に関わらずに、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)以上に保持する。
ここで、第2の範囲は、例えば、上述した第1の範囲(例えば、0%〜30%)よりも劣化の度合いが低い範囲である。すなわち、電圧制御部81bは、劣化の度合いが20%〜30%の間において、気象予測情報に基づいて、第2の出力電圧より低い電圧に第1の出力電圧を制御するか否かを切り替える。また、電圧制御部81bは、劣化の度合いが30%を超えた場合に、気象予測情報に関わらずに、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)以上に保持する。
次に、本実施形態における電源システム1bの動作について図面を参照して説明する。
図16は、本実施形態による電源システム1bにおける直流電源装置3の出力電圧の制御の一例を示すフローチャートである。
ここでは、所定の期間ごと(例えば、1ヶ月ごと)に、直流電源装置3の出力電圧を設定し直す場合の一例について説明する。
図16は、本実施形態による電源システム1bにおける直流電源装置3の出力電圧の制御の一例を示すフローチャートである。
ここでは、所定の期間ごと(例えば、1ヶ月ごと)に、直流電源装置3の出力電圧を設定し直す場合の一例について説明する。
図16において、ステップS301からステップS306、及びステップS315の処理は、図13に示すステップS201からステップS206、及びステップS212の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ステップS307において、電圧制御部81bは、劣化の度合いが第2の範囲(例えば、0%〜20%)内であるか否かを判定する。電圧制御部81bは、劣化の度合いが第2の範囲内である場合(ステップS307:YES)に、処理をステップS310に進める。また、電圧制御部81bは、劣化の度合いが第2の範囲を超えている場合(ステップS307:NO)に、処理をステップS308に進める。
ステップS308において、電圧制御部81bは、気象予測情報を取得する。すなわち、電圧制御部81bは、気象情報受信部75から気象予測情報を取得する。
次に、電圧制御部81bは、気象予測情報に基づいて、予測発電量が十分であるか否かを判定する(ステップS309)。すなわち、電圧制御部81bは、気象予測情報に基づいて、余剰発電量が生じるか否かを判定する。電圧制御部81bは、気象予測情報が晴天などの予測発電量が十分である(余剰発電量が生じる)場合(ステップS309:YES)に、処理をステップS310に進める。すなわち、この場合、電圧制御部81bは、第2の出力電圧より低い電圧に第1の出力電圧を制御する処理を行う。
次に、電圧制御部81bは、気象予測情報に基づいて、予測発電量が十分であるか否かを判定する(ステップS309)。すなわち、電圧制御部81bは、気象予測情報に基づいて、余剰発電量が生じるか否かを判定する。電圧制御部81bは、気象予測情報が晴天などの予測発電量が十分である(余剰発電量が生じる)場合(ステップS309:YES)に、処理をステップS310に進める。すなわち、この場合、電圧制御部81bは、第2の出力電圧より低い電圧に第1の出力電圧を制御する処理を行う。
また、電圧制御部81bは、気象予測情報が雨天などの予測発電量が十分でない(余剰発電量が生じない)場合(ステップS309:NO)に、処理をステップS314に進める。すなわち、この場合、電圧制御部81bは、第2の出力電圧より低い電圧に第1の出力電圧を制御する処理を行なわずに、直流電源装置3の出力電圧をフロート電圧(Vrf)に保持する。
また、ステップS310からステップS314までの処理は、図13に示すステップS207からステップS211までの処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態では、太陽光発電装置5は、自然エネルギー(太陽光)を利用して発電する。電圧制御部81bは、劣化検出部83が検出した劣化の度合いが、予め定められた第2の範囲(例えば、0%〜20%)を超えた場合に、太陽光発電装置5が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、第2の出力電圧より低い電圧に第1の出力電圧を制御するか否かを切り替える。
これにより、本実施形態による電源システム1bは、商用電力系統2の停電時など、蓄電装置6をバックアップ電源として利用する場合の電力量を確保するとともに、蓄電装置6の劣化の進行を遅らせることができる。すなわち、本実施形態における電源システム1bは、バックアップ電源による動作期間が低下することを抑制しつつ、蓄電装置6の交換まで期間を確保することができる。
これにより、本実施形態による電源システム1bは、商用電力系統2の停電時など、蓄電装置6をバックアップ電源として利用する場合の電力量を確保するとともに、蓄電装置6の劣化の進行を遅らせることができる。すなわち、本実施形態における電源システム1bは、バックアップ電源による動作期間が低下することを抑制しつつ、蓄電装置6の交換まで期間を確保することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、警報制御部84は、表示部73に警報を出力する一例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、スピーカなどに音により警報を出力してもよいし、警告ランプなどに光で警報を出力してもよい。
例えば、上記の各実施形態において、警報制御部84は、表示部73に警報を出力する一例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、スピーカなどに音により警報を出力してもよいし、警告ランプなどに光で警報を出力してもよい。
また、上記の各実施形態において、蓄電装置6の劣化の度合いが第1の範囲を超えた場合に、直流電源装置3の出力電圧を、太陽光発電装置5の出力電圧以上にする例を説明したが、蓄電装置6の劣化の度合に応じて、第1電圧値を太陽光発電装置5の出力電圧に向けて徐々に高く変更するようにしてもよい。
また、第3の実施形態において、第1の範囲と第2の範囲とを異なる範囲に設定する例を説明したが、これに限定されるものではなく、第2の範囲は、第1の範囲と等しい範囲に設定されてもよい。
また、第3の実施形態は、第2の実施形態に適用する例を説明したが、第1の実施形態に適用してもよい。
また、第3の実施形態において、第1の範囲と第2の範囲とを異なる範囲に設定する例を説明したが、これに限定されるものではなく、第2の範囲は、第1の範囲と等しい範囲に設定されてもよい。
また、第3の実施形態は、第2の実施形態に適用する例を説明したが、第1の実施形態に適用してもよい。
また、上記の各実施形態において、日射強度は、入力部72を介して入力される例を説明したが、電源システム1(1a、1b)は、日射計を備えて、日射計が測定した日射強度を取得して利用してもよい。また、この場合、電源システム1(1a、1b)は、日射計が測定した日射強度に基づいて、設定電圧値(第1電圧値)を補正するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、負荷4の消費電流が一定である場合について説明したが、負荷4の消費電流が一定でない場合も考えられる。負荷4の消費電流が一定でない場合には、測定器92により負荷4の消費電流を測定し、測定データに基づいて算出した平均電流値を負荷4の消費電流として利用してもよい。
また、上記の各実施形態において、発電装置の一例として太陽光発電装置5を利用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の発電装置を利用してもよい。発電装置は、例えば、風力発電装置、潮力発電装置、水力発電装置などの自然エネルギーを利用する発電装置であってもよい。例えば、発電装置として風力発電装置を利用する場合には、日射強度の代わりに風速などを利用してもよい。
また、上記の各実施形態において、発電装置の一例として太陽光発電装置5を利用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の発電装置を利用してもよい。発電装置は、例えば、風力発電装置、潮力発電装置、水力発電装置などの自然エネルギーを利用する発電装置であってもよい。例えば、発電装置として風力発電装置を利用する場合には、日射強度の代わりに風速などを利用してもよい。
また、上記の各実施形態において、給電管理装置7(7a、7b)が、電圧算出部82、又は電圧・期間算出部82aを備える場合について説明したが、電圧算出部82、又は電圧・期間算出部82aを備えずに、直流電源装置3の出力電圧の設定電圧又は第2の期間の情報が予め定められていてもよい。この場合、記憶部74が、予め定められた直流電源装置3の出力電圧の設定電圧又は第2の期間の情報を記憶していてもよい。
また、上記の各実施形態において、蓄電装置6は、12個のリチウムイオン電池のセルを備える組電池である場合について説明したが、これに限定されるものではない。蓄電装置6は、例えば、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケル系蓄電池など電池でもよいし、12個以外の組電池であってもよい。
また、上記の各実施形態において、余剰発電量は、余剰発電電気量(余剰発電電流量)である場合について説明したが、余剰発電電力量、又は余剰発電電流であってもよい。また、負荷4の消費量は、負荷4の消費電流(Iload)である場合について説明したが、負荷4の消費電力であってもよい。
なお、電源システム1(1a、1b)は、携帯電話などの基地局に使用される直流電源として利用できる。
また、上記の各実施形態において、余剰発電量は、余剰発電電気量(余剰発電電流量)である場合について説明したが、余剰発電電力量、又は余剰発電電流であってもよい。また、負荷4の消費量は、負荷4の消費電流(Iload)である場合について説明したが、負荷4の消費電力であってもよい。
なお、電源システム1(1a、1b)は、携帯電話などの基地局に使用される直流電源として利用できる。
なお、本発明における電源システム1(1a、1b)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した電源システム1(1a、1b)が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に電源システム1(1a、1b)が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1、1a、1b 電源システム
2 商用電力系統
3 直流電源装置
4 負荷
5 太陽光発電装置
6 蓄電装置
7、7a、7b 給電管理装置
51 太陽電池パネル
52 電力変換部
71 測定データ取得部
72 入力部
73 表示部
74 記憶部
75 気象情報受信部
76 気象情報送信部
80、80a、80b 制御部
81、81a,81b 電圧制御部
82 電圧算出部
82a 電圧・期間算出部
83 劣化検出部
84 警報制御部
91、92、93、94 測定器
2 商用電力系統
3 直流電源装置
4 負荷
5 太陽光発電装置
6 蓄電装置
7、7a、7b 給電管理装置
51 太陽電池パネル
52 電力変換部
71 測定データ取得部
72 入力部
73 表示部
74 記憶部
75 気象情報受信部
76 気象情報送信部
80、80a、80b 制御部
81、81a,81b 電圧制御部
82 電圧算出部
82a 電圧・期間算出部
83 劣化検出部
84 警報制御部
91、92、93、94 測定器
Claims (13)
- 電力を発電する発電装置と、
前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、
商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、
少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置と
を備え、
前記給電管理装置は、
前記発電装置が発電する発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御部と、
前記蓄電装置の放電量に基づいて、前記蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出部と、
前記劣化検出部が検出した前記劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、前記蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御部と
を備えることを特徴とする電源システム。 - 前記電圧制御部は、
前記蓄電装置の放電深度が充電で受け入れる前記余剰発電量と等しくなる状態に対応する電圧に、前記第1の出力電圧を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電源システム。 - 前記電圧制御部は、
前記劣化検出部が検出した前記劣化の度合いが、前記第1の範囲を超えた場合に、前記第1の出力電圧を第2の出力電圧以上の電圧に制御する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電源システム。 - 前記発電装置は、自然エネルギーを利用して発電し、
前記電圧制御部は、
前記劣化検出部が検出した前記劣化の度合いが、予め定められた第2の範囲を超えた場合に、前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記第2の出力電圧より低い電圧に前記第1の出力電圧を制御するか否かを切り替える
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電源システム。 - 前記発電装置は、1日のうちの第1の期間に発電し、
前記電圧制御部は、
少なくとも前記第1の期間の一部期間を含む第2の期間に対して、前記第1の出力電圧を、前記第2の出力電圧より低い電圧に制御する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源システム。 - 前記電圧制御部は、
前記第2の期間における前記蓄電装置の放電量と、前記第2の期間における前記余剰発電量とが等しくなるように、前記第2の期間及び前記第1の出力電圧を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の電源システム。 - 前記電圧制御部は、
前記第1の期間の前に、推定される前記余剰発電量と等しい放電量を前記蓄電装置に放電させるように、前記蓄電装置の放電を開始させる前記第2の期間の開始時刻を制御するとともに、前記第1の期間において前記余剰発電量が前記蓄電装置に充電され、前記放電量が前記蓄電装置に充電されるように、前記第2の期間の終了時刻を制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の電源システム。 - 前記電圧制御部は、
前記第2の期間、前記蓄電装置が前記余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度である第1の放電深度に対応する第1電圧値に、前記第1の出力電圧を制御する
ことを特徴とする請求項7に記載の電源システム。 - 前記給電管理装置は、
前記発電量と、前記消費分とに基づいて、前記余剰発電量を算出し、算出した前記余剰発電量に応じて、前記電圧制御部によって制御される前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定部
を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電源システム。 - 前記第2の出力電圧は、前記蓄電装置の完全充電に要する電圧以上である
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電源システム。 - 電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理装置であって、
前記発電装置が発電する発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御部と、
前記蓄電装置の放電量に基づいて、前記蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出部と、
前記劣化検出部が検出した前記劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、前記蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御部と
を備えることを特徴とする給電管理装置。 - 電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理方法であって、
前記給電管理装置が、前記発電装置が発電する発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定ステップと、
前記給電管理装置が、前記電圧設定ステップによって定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御ステップと、
前記給電管理装置が、前記蓄電装置の放電量に基づいて、前記蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出ステップと、
前記給電管理装置が、前記劣化検出ステップによって検出された前記劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、前記蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御ステップと
を含むことを特徴とする給電管理方法。 - 電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理装置としてのコンピュータに、
前記発電装置が発電する発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定ステップと、
前記電圧設定ステップによって定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御ステップと
前記蓄電装置の放電量に基づいて、前記蓄電装置の劣化の度合いを検出する劣化検出ステップと、
前記劣化検出ステップによって検出された前記劣化の度合いが、予め定められた第1の範囲を超えた場合に、前記蓄電装置が劣化したことを示す警報を出力部に出力させる警報制御ステップと
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014189957A JP2016063639A (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | 電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2016063639A true JP2016063639A (ja) | 2016-04-25 |
Family
ID=55798381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014189957A Pending JP2016063639A (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | 電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016063639A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107169145A (zh) * | 2017-06-19 | 2017-09-15 | 武汉大学 | 一种基于聚类算法的用户窃电严重等级检测的方法 |
JP2019068623A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 大和ハウス工業株式会社 | 電力供給システム |
JP2022116512A (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-10 | 株式会社豊田中央研究所 | 電力供給システム |
-
2014
- 2014-09-18 JP JP2014189957A patent/JP2016063639A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107169145A (zh) * | 2017-06-19 | 2017-09-15 | 武汉大学 | 一种基于聚类算法的用户窃电严重等级检测的方法 |
JP2019068623A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 大和ハウス工業株式会社 | 電力供給システム |
JP2022116512A (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-10 | 株式会社豊田中央研究所 | 電力供給システム |
JP7264181B2 (ja) | 2021-01-29 | 2023-04-25 | 株式会社豊田中央研究所 | 電力供給システム |
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