JP2016063637A - 電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラム - Google Patents

電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発電装置が発電した電力を有効に利用する。【解決手段】電源システムは、自然エネルギーを利用して電力を発電する発電装置と、発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備え、給電管理装置は、発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測部と、発電予測部が予測した発電量のうちの負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、発電装置が電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、第1の出力電圧を制御する電圧制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラムに関する。
近年、例えば、太陽電池などの発電装置の発電量に余剰分がある場合に、この余剰分を蓄電装置に充電する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2008−141918号公報
ところで、上述のような技術では、例えば、充放電計画に基づいて、蓄電装置を充放電する制御を行っている。しかしながら、発電量に余剰分が生じる場合には、これを蓄電装置に充電して、発電装置が発電した電力を有効に利用する好適な制御が求められている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的は、発電装置が発電した電力を有効に利用することができる電源システム、給電管理装置、給電管理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、自然エネルギーを利用して電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備え、前記給電管理装置は、前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測部と、前記発電予測部が予測した発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御部とを備えることを特徴とする電源システムである。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記蓄電装置の放電深度が充電で受け入れる前記余剰発電量と等しくなる状態に対応する電圧に、前記第1の出力電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記発電予測部は、前記所定に期間ごとの前記気象予測情報を取得し、取得した前記所定に期間ごとの前記気象予測情報に基づいて、前記発電装置の発電に影響するパラメータ値を予測し、予測した前記パラメータ値に基づいて、前記所定に期間ごとの前記発電量を予測することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記発電装置は、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置であり、前記パラメータ値は、前記太陽光発電装置が設置された場所の日射強度であり、前記所定に期間ごとの気象を示す気象情報と、当該気象情報における日射強度とを関連付けて記憶する記憶部を備え、前記発電予測部は、取得した前記所定に期間ごとの前記気象予測情報に一致する前記気象情報に関連付けられて前記記憶部が記憶する前記日射強度を取得し、取得した前記日射強度に基づいて、前記所定に期間ごとの前記発電量を予測することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記所定の期間は、1日であり、前記発電装置は、1日のうちの第1の期間に発電し、前記電圧制御部は、少なくとも前記第1の期間の一部期間を含む第2の期間に対して、前記第1の出力電圧を、前記第2の出力電圧より低い電圧に制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記第2の期間における前記蓄電装置の放電量と、前記第2の期間における前記余剰発電量とが等しくなるように、前記第2の期間及び前記第1の出力電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記第1の期間の前に、前記発電予測部が予測した発電量に基づいて推定される前記余剰発電量と等しい放電量を前記蓄電装置に放電させるように、前記蓄電装置の放電を開始させる前記第2の期間の開始時刻を制御するとともに、前記第1の期間において前記余剰発電量が前記蓄電装置に充電され、前記放電量が前記蓄電装置に充電されるように、前記第2の期間の終了時刻を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記電圧制御部は、前記第2の期間、前記蓄電装置が前記余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度である第1の放電深度に対応する第1電圧値に、前記第1の出力電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源システムにおいて、前記給電管理装置は、前記発電量と、前記消費分とに基づいて、前記余剰発電量を算出し、算出した前記余剰発電量に応じて、前記電圧制御部によって制御される前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理装置であって、前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測部と、前記発電予測部が予測した発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御部とを備えることを特徴とする給電管理装置である。
また、本発明の一態様は、電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理方法であって、前記給電管理装置が、前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測ステップと、前記給電管理装置が、前記発電予測ステップによって予測された前記発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定ステップと、前記給電管理装置が、前記電圧設定ステップによって定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御ステップとを含むことを特徴とする給電管理方法である。
また、本発明の一態様は、電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理装置としてのコンピュータに、前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測ステップと、前記発電予測ステップによって予測された前記発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定ステップと、前記電圧設定ステップによって定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御ステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、発電装置が発電した電力を有効に利用することができる。
第1の実施形態による電源システムの一例を示すブロック図である。 本実施形態における気象情報と日射強度特性との関係の一例を示す図である。 実施形態における電池の放電特性の一例を説明する説明図である。 本実施形態における蓄電装置の放電深度と直流電源装置の出力電圧の設定値との一例を説明する説明図である。 本実施形態における蓄電装置の出力電圧と電池の単セル電圧との関係を説明する説明図である。 本実施形態における太陽光発電装置の時刻に対する発電特性の一例を説明する説明図である。 第1の実施形態による電源システムにおける太陽光発電装置の余剰発電量の一例を説明する説明図である。 第1の実施形態による電源システムにおける直流電源装置の出力電圧の設定例を説明する説明図である。 第1の実施形態による電源システムにおける直流電源装置の出力電圧の設定手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態による電源システムの動作の一例を示すタイムチャートである。 第2の実施形態による電源システムの一例を示すブロック図である。 第2の実施形態による電源システムの直流電源装置の出力電圧の低下期間の概要を説明する説明図である。 第2の実施形態による電源システムの直流電源装置の出力電圧の低下期間の設定処理の一例を示すタイムチャートである。 第2の実施形態による電源システムにおける直流電源装置の出力電圧の制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態による電源システムについて図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態による電源システム1の一例を示すブロック図である。
この図において、電源システム1は、直流電源装置3、太陽光発電装置5、蓄電装置6、給電管理装置7、及び測定器91〜94を備えている。
直流電源装置3は、例えば、整流器であり、商用電力系統2から供給される交流電力を直流電力に変更する。直流電源装置3は、直流電力に変換した出力電圧(第1の出力電圧)を電力供給線L1に出力する。なお、直流電源装置3が出力する直流電力は、電力供給線L1を介して、負荷4、及び蓄電装置6に供給される。なお、負荷4は、本実施形態による電源システム1によって給電される各種装置である。
また、直流電源装置3は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて、電力供給線L1に出力する出力電圧(第1の出力電圧)を変更する。
本実施形態における電源システム1は、この直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を所定の設定電圧に制御することにより、太陽光発電装置5が発電した電力を蓄電装置6に充放電して、有効に利用するものである。
太陽光発電装置5(発電装置の一例)は、太陽光を利用して電力を発電する発電装置である。すなわち、本実施形態では、太陽光発電装置5は、自然エネルギー(再生可能エネルギー)を利用した発電装置の一例である。
太陽光発電装置5は、太陽電池パネル51と、電力変換部52とを備えている。
太陽電池パネル51は、太陽電池の基本単位である太陽電池素子(太陽電池セル)を所定の枚数備え、太陽電池素子(太陽電池セル)を配列して、モジュール化(パッケージ化)したものである。太陽電池パネル51は、例えば、太陽光を受光して発電し、太陽光の日射強度に応じた直流電力を出力する。
電力変換部52は、太陽電池パネル51が出力した直流電力を負荷4で利用可能な範囲の電圧に変換して、変換した出力電圧(第2の出力電圧)を電力供給線L1に出力する。なお、後述するように、第2の出力電圧には、使用される蓄電装置6の完全充電に要する電圧が選定される。
また、電力変換部52は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて、電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)を変更する。すなわち、電力変換部52が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)は、後述する給電管理装置7から出力される制御信号に基づいて設定される。
なお、太陽光発電装置5の設備容量は、太陽光発電装置5からの発電電力を出力する出力電圧(第2の出力電圧)で負荷4に供給された際に、負荷4が消費する消費電力を上回るように選定されている。
蓄電装置6は、例えば、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケル系蓄電池などを備える蓄電池であり、太陽光発電装置5から負荷4に電力を供給する電力供給線L1に接続され、電力を充放電する。蓄電装置6は、太陽光発電装置5、又は直流電源装置3から供給された電力を充電(蓄電)するとともに、太陽光発電装置5、又は直流電源装置3の出力電圧が低下した場合に電力を放電することで負荷4に電力を供給する。
本実施形態では、蓄電装置6が複数のリチウムイオン電池を備える組電池として構成される場合の一例について説明する。なお、蓄電装置6の放電特性、及び出力電圧の詳細については後述する。
測定器91〜94は、それぞれ電力供給線L1に配置されており、電流、及び電圧などを測定する。
測定器91(直流電源測定部の一例)は、直流電源装置3の出力電流、及び出力電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器92(負荷電流測定部の一例)は、負荷4が消費する消費電流、及び負荷4に供給される電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器93(発電装置測定部の一例)は、太陽光発電装置5の出力電流、及び出力電圧を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
測定器94(蓄電電圧測定部の一例)は、蓄電装置6の出力電流、出力電圧(組電池の出力電圧)、及び蓄電装置6の温度(組電池の温度)を測定し、当該測定データを給電管理装置7に出力する。
給電管理装置7は、電源システム1が備える各部を管理する管理装置であり、例えば、少なくとも第1の出力電圧を制御する。給電管理装置7は、測定データ取得部71、入力部72、表示部73、記憶部74、気象情報受信部75、及び制御部80を備えている。
測定データ取得部71は、測定器91〜94が測定した上述した各種測定データを取得し、取得した各種測定データを制御部80に出力し、制御部80を介して、取得した各種測定データを記憶部74に記憶させる。
入力部72は、例えば、キーボードやポインティング装置などの入力装置、又は外部からデータを入力するインターフェース部などであり、電源システム1を管理するための設定情報などの情報が入力される。入力部72は、入力された設定情報などの情報を制御部80に出力し、制御部80を介して、入力された設定情報などの情報を記憶部74に記憶させる。なお、設定情報などの情報には、各種電圧の設定値、太陽光発電装置5の容量値、気象情報(例えば、過去の天候、日射強度など)、蓄電装置6の特性情報などが含まれる。これらの情報は、入力部72を介して給電管理装置7に入力され、予め記憶部74に記憶されているものとする。
表示部73は、例えば、液晶ディスプレイ装置などの表示装置であり、入力部72に設定情報などの情報を入力する際や、既に設定されている設定情報などの情報を利用者(管理者)が確認する際に、設定情報などの情報を表示する。
記憶部74は、給電管理装置7で利用する各種データを記憶する。記憶部74は、例えば、上述した測定データ取得部71が取得した各種測定データ、入力部72から入力された設定情報などの情報、及び後述する制御部80が演算、又は生成した情報などを記憶する。記憶部74は、例えば、気象情報である快晴、曇天、雨天などの天候情報と、当該天候の場合における日射強度を示す情報とを関連付けて記憶する。
ここで、日射強度を示す情報とは、例えば、図2に示すような1日(24時間)における日射強度の変化を示す日射強度特性である。
図2は、本実施形態における気象情報と日射強度特性との関係の一例を示す図である。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、日射強度(kW(キロワット)/m2(平方メートル))を示し、横軸は、1日における時刻を示している。また、波形W1は、太陽光発電装置5が設置されている場所におけるある月(例えば、7月)の快晴日の日射強度特性を示している。波形W2は、太陽光発電装置5が設置されている場所におけるある月(例えば、7月)の曇天日の日射強度特性を示している。また、波形W3は、太陽光発電装置5が設置されている場所におけるある月(例えば、7月)の雨天日の日射強度特性を示している。
この図に示す日射強度特性は、例えば、同じ天候(天気)の日における日射強度の変化の平均値(平均日射強度)である。
記憶部74は、天候情報(例えば、晴天、曇天など)と、図2に示すような日射強度特性とを関連付けて記憶している。また、記憶部74は、上述した例のように、月ごとに、天候情報と、日射強度特性とを関連付けて記憶してもよいし、季節ごとに天候情報と、日射強度特性とを関連付けて記憶してもよい。
なお、上述した例では、日射強度特性に日射強度の変化の平均値(平均日射強度)を用いているが、日射強度の変化の最大値(最大日射強度)を用いてもよい。
図1に戻り、気象情報受信部75は、例えば、無線通信により、気象情報送信部76から気象予測情報を受信して、受信した気象予測情報を制御部80に出力する。ここで、気象予測情報とは、太陽光発電装置5が設置されている場所の気象を予測した情報であり、例えば、天気予報情報など、天気(天候)を示す気象情報を予測した情報である。
制御部80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、給電管理装置7を統括的に制御する。制御部80は、電圧制御部81と、電圧算出部82と、発電予測部83とを備えている。
発電予測部83は、太陽光発電装置5が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、太陽光発電装置5が所定に期間(例えば、1日)に発電する発電量を予測する。発電予測部83は、例えば、1日ごとの気象予測情報(例えば、天気予報情報)を、気象情報受信部75を介して取得し、取得した1日ごとの気象予測情報に基づいて、日射強度を予測し、予測した日射強度に基づいて、1日ごとの発電量を予測する。ここで、日射強度は、太陽光発電装置5において発電に影響するパラメータ値の一例である。すなわち、発電予測部83は、所定に期間(例えば、1日)ごとの気象予測情報を取得し、取得した所定に期間(例えば、1日)ごとの気象予測情報に基づいて、太陽光発電装置5の発電に影響するパラメータ値を予測し、予測したパラメータ値に基づいて、所定に期間ごとの発電量を予測する。
具体的に、発電予測部83は、取得した1日ごとの気象予測情報に一致する気象情報に関連付けられて記憶部74が記憶する日射強度を取得し、取得した日射強度に基づいて、1日ごとの発電量を予測(算出)する。
電圧制御部81は、発電予測部83が予測した発電量(例えば、発電電力又は発電電流)のうちの負荷4で消費する消費分(例えば、消費電力又は消費電流)に対する余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧であって、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。すなわち、電圧制御部81は、所定の期間(例えば、1日)ごとに、気象情報受信部75を介して取得した気象予測情報(例えば、晴天、曇天、雨天など)に応じて、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を異なる電圧に制御する。電圧制御部81は、例えば、翌日の気象予測情報に基づいて発電予測部83が予測した発電量を取得し、取得した発電量に基づいて、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を、例えば、翌日になる午前0時に変更する。なお、雨天日などの余剰発電量が発生しない場合には、電圧制御部81は、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)と等しい電圧に変更する。
また、電圧制御部81は、例えば、蓄電装置6の放電深度が、太陽光発電装置5の余剰発電量による完全充電に対応する状態となるような電圧、すなわち、蓄電装置6の放電深度が充電で受け入れる余剰発電量と等しくなる状態に対応する電圧に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。具体的に、電圧制御部81は、後述する電圧算出部82が算出した設定電圧値(第1電圧値)に直流電源装置3の出力電圧を制御する制御信号を直流電源装置3に対して出力する。
また、電圧制御部81は、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する出力電圧(第2の出力電圧)を所定の電圧値(第2電圧値)に制御する。ここで、所定の電圧値(第2電圧値)は、蓄電装置6の最大出力電圧、すなわち、完全充電(フル充電)に要する電圧を含め、これ以上の値である。具体的に、電圧制御部81は、所定の電圧値(第2電圧値)に太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)を制御する制御信号を太陽光発電装置5に対して出力する。その結果、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)は、例えば、蓄電装置6の最大出力電圧、すなわち、完全充電(フル充電)に要する電圧を含め、これ以上の値となる。
電圧算出部82(電圧設定部の一例)は、発電予測部83が予測した太陽光発電装置5の発電量と、負荷4の消費量(消費分)とに基づいて、太陽光発電装置5の余剰発電量を算出する。そして、電圧算出部82は、算出した余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて、電圧制御部81によって制御される直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)を算出する。ここで、負荷4の消費量は、例えば、負荷4の消費電流量(消費電気量)である。
なお、電圧算出部82が算出する設定電圧値(第1電圧値)は、1日ごとに予測される余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧である。具体的には、太陽光発電装置5が設置された場所において、気象予測情報に基づいて予測(推定)される余剰発電量が算出され、この予測される余剰発電量を充電によって受け入れ可能とする、蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧である。すなわち、この設定電圧値(第1電圧値)は、1日ごとに予測される余剰発電量を蓄電装置6に充電させて回収できるように、蓄電装置6を一部放電した状態とするような電圧値である。なお、電圧算出部82は、雨天日などの余剰発電量が発生しない場合には、設定電圧値(第1電圧値)に、上述した第2電圧値を設定する。
この直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)の算出の詳細については後述する。
ここで、電圧算出部82による直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)の算出について説明する前に、蓄電装置6の放電特性、及び出力電圧について説明する。
<蓄電装置6の放電特性、及び出力電圧>
ここでは、蓄電装置6が備える電池(例えば、リチウムイオン電池)の放電特性の一例について説明する。
図3は、本実施形態における電池の放電特性の一例を説明する説明図である。
この図において、波形W4は、リチウムイオン電池(未使用で完全充電状態(初期状態))の単セルにおける放電特性を示しており、放電量に応じて、出力電圧が低下していくことを示している。このグラフにおいて、縦軸は、単セル当りの電圧(V/セル)を示し、横軸は、放電量(%)を示している。ここで、放電量とは、完全充電状態を“100”とした場合の放電した電気量(又は電力量)を示しているとともに、充電可能な電気量を示している。この放電量は、放電深度(%)又は、未充電量(%)と同義である。
なお、図3において、4.1Vが、リチウムイオン電池を蓄電装置6に使用した場合の完全充電に要する電圧になる。
図3に示す例では、例えば、完全充電状態では、リチウムイオン電池の単セルにおける出力電圧は、“4.1V”であり、放電深度が“20%”の場合(ポイントP1)に、出力電圧が“4.0V”であることを示している。また、放電深度が“30%”の場合(ポイントP2)に、出力電圧が“3.9V”であることを示し、放電深度が“50%”の場合(ポイントP3)に、出力電圧が“3.8V”であることを示している。ここで、例えば、放電深度が“30%”である場合(ポイントP2)には、リチウムイオン電池の“30%”分の電気量(電力量)を充電可能であることを示している。
また、図4は、本実施形態における蓄電装置6の放電深度と直流電源装置3の出力電圧の設定値との一例を説明する説明図である。
この図において、蓄電装置6は、リチウムイオン電池の単セルを12個直列に接続する組電池を有しており、例えば、放電深度が“20%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、単セル基準で“4.0V”であり、蓄電装置6全体において“48V”となることを示している。なお、この場合、直流電源装置3の出力電圧の設定値を“48V”にすることで、蓄電装置6の“20%”分が自動的に放電され、蓄電装置6は、“20%”分の充電可能な領域を確保することになる。
同様に、放電深度が“30%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、蓄電装置6全体において“46.8V”となることを示し、放電深度が“50%”の場合、蓄電装置6の出力電圧は、蓄電装置6全体において“45.6V”となることを示している。
また、図5は、本実施形態における蓄電装置6の出力電圧と電池の単セル電圧との関係を説明する説明図である。併せて、図5は、太陽光発電装置5からの電力を、電力変換部52を介して負荷4に供給する際の電圧についても示している。
図5(a)は、48V系電源の出力保障範囲と蓄電装置6の出力電圧の関係を示し、図5(b)は、これに対応するリチウムイオン電池の単セル電圧を示している。なお、48V系電源の出力保障範囲(負荷4の動作保障範囲は、48V±5V(=43V〜53V)であり、直流電源装置3の出力電圧は、この範囲内で設定可能である。また、太陽光発電装置5の出力電圧も、同様に、48V±5V(=43V〜53V)で設定可能である。ただし、電池の完全充電の確保と、過充電の防止の観点から電圧選定が行われ、ここでは、太陽光発電装置5の出力電圧は、蓄電装置6の完全充電に相当する電圧値(ポイントP4の4.1V/ セル)とされる。また、直流電源装置3をフロート充電によって運用する際にも、この電圧が選定される。
この図に示すように、リチウムイオン電池の完全充電に相当する単セル電圧が、“4.1V”である場合、蓄電装置6の出力電圧は、“49.2V”に対応する(ポイントP4参照)。このポイントP4に示す例は、“4.1V”のリチウムイオン電池の単セルを12個直列に接続した組電池の出力電圧(又は、充電電圧)が“49.2V”であることを示している。また、リチウムイオン電池の単セル電圧が、“3.9V”である場合に、蓄電装置6の出力電圧は、“46.8V”に対応する(ポイントP5参照)。この場合は、上述した放電深度が“30%”の場合を示している。
このように本実施形態において、蓄電装置6の出力電圧は、リチウムイオン電池の単セル電圧を12倍した電圧となる。
次に、本実施形態における太陽光発電装置5の発電特性について説明する。
<太陽光発電装置5の発電特性>
図6は、本実施形態における太陽光発電装置5の時刻に対する発電特性の一例を説明する説明図である。
なお、ここでは、負荷4の消費電力(消費量)が500W(ワット)(消費電流が、電圧50Vの場合に10A)であり、太陽光発電装置5の設備容量が、1000Wである場合の一例について説明する。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、日射強度(kW(キロワット)/m2(平方メートル))及び太陽光発電装置5の発電電流(A)を示し、横軸は、1日における時刻を示している。また、波形W5は、太陽光発電装置5が設置されている場所がある月(例えば、7月)の晴天である場合における日射強度(及び晴天日における発電電流)の1日の変化を示している。
ここで、太陽光発電装置5の発電量(発電電流)は、太陽光発電装置5の変換効率及び太陽電池パネル51の面積に基づく換算式(又は換算テーブル)を利用して、日射強度から算出可能である。図6に示す例では、例えば、波形W5のピーク時である1kW/m2に対応する発電電流は、20Aに換算される。
また、負荷4の消費電流Iloadは、10Aである場合を示しており、負荷4の消費電流Iloadを超えた分が余剰発電量となる。なお、負荷4の消費電流Iloadは、例えば、負荷4の平均消費電流であり、記憶部74に予め記憶されている。
図6に示す例では、領域A1は、ある月の晴天日における日射強度における余剰発電量(余剰電気量)を示している。
次に、上述した蓄電装置6の放電特性及び出力電圧と、上述した太陽光発電装置5の発電特性とを前提として、本実施形態における直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の設定処理について、図7及び図8を参照して説明する。
<直流電源装置3の出力電圧の設定処理>
図7は、本実施形態による電源システム1における太陽光発電装置5の余剰発電量の一例を説明する説明図である。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、太陽光発電装置5が発電する電流(A)及び電気量(Ah)を示し、横軸は、1日における時刻を示している。
このグラフにおいて、波形W5は、図6と同様に、ある月(例えば、7月)の晴天日の太陽光発電装置5の日射強度における発電特性を示し、波形W6は、太陽光発電装置5において、負荷4の消費電流Iloadを超える余剰な発電電流を累積した電気量を示している。なお、ここでは、負荷4の消費電流Iloadは、10Aであり、時刻T1から時刻T2までの期間において、太陽光発電装置5の余剰な発電電流が発生する。また、領域A1は、太陽光発電装置5の余剰発電分を示している。
電圧算出部82は、図7に示すように、余剰な発電電流の累積値を算出することにより、最大日射強度の日における太陽光発電装置5の余剰発電量“50Ah”(領域A1の面積に相当)を算出する。すなわち、電圧算出部82は、太陽光発電装置5が設置された場所において予測(推定)される日射強度に基づいて、発電量を算出し、算出した当該発電量と、負荷4の消費量(消費分)とに基づいて余剰発電量を算出する。
なお、本実施形態における電源システム1では、算出した太陽光発電装置5の余剰発電量(電気量“50Ah”)を蓄電装置6が充電により受け入れ可能となるように、蓄電装置6を“50Ah”分放電させた状態で維持する。すなわち、本実施形態における電源システム1では、蓄電装置6が“50Ah”分放電された状態になるように、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)よりも低い値に設定する。
なお、本実施形態では、後ほど図を用いて説明するように、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)は、1日の間(所定の期間)、この値に保たれる。
次に、図8を参照して、太陽光発電装置5の余剰発電量(電気量“50Ah”)に基づいた直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の設定電圧値(第1電圧値)の設定処理について説明する。
図8は、本実施形態による電源システム1における直流電源装置3の出力電圧の設定例を説明する説明図である。
なお、この図において、蓄電装置6の完全充電電圧が4.1V/セルであり、且つ、放電容量が200Ahであるリチウムイオン電池を単セルとして備える場合の一例について説明する。
この図に示すグラフは、縦軸が蓄電装置6の単セル当りの出力電圧(V/セル)を示し、横軸は、蓄電装置6の放電量(放電深度)(%)を示している。なお、横軸の放電量(%)には、電気量(Ah)及び負荷4の消費電流における放電時間(h)の換算値を併記している。
また、この図に示す波形W7は、負荷4の消費電流Iloadと等しい10Aにおける蓄電装置6の単セルでの放電特性を示している。直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の選定に当たっては、この図に示すように負荷4と等しい電流における放電特性が用いられる。
電圧算出部82は、算出した上述の太陽光発電装置5の余剰発電量(電気量“50Ah”)から、波形W7に示す放電特性を利用して、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の設定電圧値(第1電圧値)を算出する。具体的に、電圧算出部82は、波形W7に示す放電特性に基づいて、電気量“50Ah”(放電量(放電深度)“25%”)に対応する電圧値“3.95V”(ポイントP6の電圧値)を算出する。ここで、蓄電装置6は、上述したように単セルを12個直列に接続した組電池であるので、電圧算出部82は、電圧値“3.95V”を12倍した“47.4V”を設定電圧値(第1電圧値)として算出する。
なお、上述した日射強度及び太陽光発電装置5の発電特性の情報と、上述した蓄電装置6の放電特性の情報は、予め記憶部74に記憶されており、電圧算出部82は、記憶部74に記憶されているこれらの情報に基づいて、設定電圧値(第1電圧値)を算出する。
このように、本実施形態では、電圧制御部81は、電圧算出部82が上述のように算出した設定電圧値(第1電圧値)に直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。すなわち、電圧制御部81は、1日ごとの気象予測情報に基づいて予測される太陽光発電装置5の余剰発電量に応じて定められた電圧(例えば、余剰発電量に対応する蓄電装置6の放電深度に応じて定められた電圧)に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。
次に、本実施形態における電源システム1の動作について図面を参照して説明する。
図9は、本実施形態による電源システム1における直流電源装置3の出力電圧の設定手順を示すフローチャートである。
ここでは、所定の期間ごと(例えば、1日ごと)に、直流電源装置3の出力電圧を設定し直す場合の一例について説明する。
この図において、給電管理装置7の発電予測部83は、天気予報情報を取得する(ステップS101)。すなわち、発電予測部83は、1日ごと(例えば、翌日)の天気予報情報を、気象情報受信部75を介して取得する。
次に、発電予測部83は、日射強度情報を予測する(ステップS102)。すなわち、発電予測部83は、取得した天気予報情報(例えば、晴天日など)に一致する天候情報(天気情報)と関連付けられている日射強度情報(日射強度特性)を記憶部74から取得する。つまり、発電予測部83は、取得した天気予報情報に対応する日射強度情報を記憶部74から取得する。
次に、発電予測部83は、所定の期間(1日)の発電量を予測する(ステップS103)。すなわち、発電予測部83は、記憶部74から取得した日射強度情報(天気予報情報に対応する日射強度情報)に基づいて、太陽光発電装置5の1日の発電量を予測する。
次に、給電管理装置7の電圧算出部82は、余剰発電量を算出する(ステップS104)。電圧算出部82は、例えば、図7を参照して説明したように、発電予測部83が予測した太陽光発電装置5の発電量(例えば、発電電流)と、記憶部74が記憶する負荷4の消費量(消費電流Iload)とに基づいて、余剰発電量(図7に示す電気量“50Ah”)を算出する。
次に、電圧算出部82は、余剰発電量に対応する放電深度から設定電圧値(第1電圧値)を算出する(ステップS105)。すなわち、電圧算出部82は、余剰発電量と等しくなる放電深度に対応する設定電圧値(第1電圧値)を算出する。電圧算出部82は、例えば、図8を参照して説明したように、余剰発電量(例、電気量“50Ah”)に等しい放電深度(25%)から設定電圧値(例、3.95V)を定める。
次に、給電管理装置7の電圧制御部81は、直流電源装置3の出力電圧を、算出した設定電圧値(第1電圧値)に制御する(ステップS106)。具体的には、電圧制御部81は、直流電源装置3の出力電圧を電圧算出部82によって設定された設定電圧値に変更させる制御信号を直流電源装置3に出力して、直流電源装置3の出力電圧を変更する。
次に、電圧制御部81は、所定の期間(例えば、1日)が経過したが否か(見直し時期か否か)を判定する(ステップS107)。電圧制御部81は、例えば、1日が経過したか否かを判定する。電圧制御部81は、1日が経過した場合(ステップS107:YES)に、処理をステップS101に戻し、発電予測部83は、次の所定の期間(例えば、次の日)の天気予報情報を取得する。
また、電圧制御部81は、1日が経過していない場合(ステップS107:NO)に、処理をステップS106に戻す。
このように、給電管理装置7は、所定の期間ごと(例えば、1日ごと)に、天気予報情報(気象予測情報)に基づいて設定電圧値を定めて、直流電源装置3の出力電圧を設定電圧値に変更する。すなわち、所定の期間ごと(例えば、1日ごと)に、天気予報情報から予測(推定)される日射強度を求め、これに対応する直流電源装置3の出力電圧を再設定する。これにより、該当日における余剰発電量は、蓄電装置6によって回収することが可能となる。
次に、図10を参照して、本実施形態における電源システム1の動作の一例を説明する。なお、この図における蓄電装置6の容量や余剰発電量等の諸条件は、すでに説明してきた内容と同一である。また、この図に示す例では、直流電源装置3の出力電圧は、午前0時に変更され、1日の間常に、設定電圧値(第1電圧値)に保たれている。
図10は、本実施形態による電源システム1の動作の一例を示すタイムチャートである。
ここでは、例えば、晴天日の場合であり、太陽光発電装置5の余剰発電量が発生する場合の一例について説明する。
この図において、縦軸は、(a)蓄電装置6の出力電圧と、(b)負荷4への供給電流を示している。また、横軸は、1日における時刻を示している。
また、波形W8は、蓄電装置6の出力電圧の変化を示し、波形W9は、晴天日の日射強度における発電電流の波形を示している。ここで、負荷4が消費する電流は、消費電流Iloadである。また、“Vf=47.4V”は、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)に相当し、“Vsolar=49.2V”は、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)に相当する。
図10に示す例では、時刻T10(0時)において、電圧制御部81が、直流電源装置3の出力電圧を変更し、時刻T10(0時)から時刻T11(6時)までの期間TR1において、太陽光発電装置5が発電を行わないため、直流電源装置3が負荷4に電力を供給する。したがって、この期間TR1における蓄電装置6の出力電圧は、例えば、上述した設定電圧値(第1電圧値)を示す“Vf=47.4V”のままである。そして、この出力電圧で維持された蓄電装置6は、晴天日の余剰発電量分に対応する放電深度(50Ah,放電深度25%)まで、既に放電された状態になる。
次に、時刻T11(6時)において、太陽光発電装置5が発電を開始して、時刻T11(6時)から時刻T12(9時)までの期間TR21において、太陽光発電装置5の発電量が徐々に増加する。そして、時刻T12(9時)において、太陽光発電装置5の発電量(発電電流)が、負荷4の消費電流Iloadと等しくなる。なお、この期間TR21において、直流電源装置3及び太陽光発電装置5が負荷4に電力を供給する。なお、この図に示す例では、時刻T11(6時)から時刻T15(18時)までの期間TR2において、太陽光発電装置5が発電する。
次に、時刻T12(9時)から時刻T13(12時)を経て時刻T14(15時)までの期間TR22において、太陽光発電装置5では、太陽光発電装置5からの発電量(発電電流)が、負荷4の消費電流Iloadを超えて、余剰発電量が発生する。この期間TR22において、太陽光発電装置5が負荷4に電力を供給するとともに、余剰発電量が全て蓄電装置6に充電される。これにより、蓄電装置6の出力電圧(波形W8)は、上昇して行き、時刻T14において、蓄電装置6の充電が完了して太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧、Vsolar=49.2V)と等しい電圧となる。すなわち、この時点で、蓄電装置6の電圧は、完全充電状態に相当する電圧まで上昇する。
次に、時刻T14(15時)から時刻T15(18時)までの期間TR23において、蓄電装置6及び太陽光発電装置5が負荷4に電力を供給し、さらに、続く期間TR3において蓄電装置6に充電された電力が全て放電される。
そして、時刻T15(18時)において、太陽光発電装置5が発電を終了し、時刻T15(18時)から時刻T16までの期間TR3において、蓄電装置6及び直流電源装置3が負荷4に電力を供給し、蓄電装置6からの放電の終了に伴い、出力電圧が上述した設定電圧値(第1電圧値)を示す“Vf=47.4V”に戻る。このように、この条件の場合、蓄電装置6に充電された余剰発電量の全てが放電される期間は、時刻T14(15時)から時刻T16までの期間TR4である。
そして、時刻T16以降の期間TR5において、直流電源装置3が負荷4に電力を供給する。また、24時(午前0時)になった場合に、電圧制御部81は、次の日の直流電源装置3の出力電圧を変更する。なお、次の日の天気予報情報が雨天である場合など、余剰発電量が発生しない場合には、電圧制御部81は、例えば、直流電源装置3の出力電圧を“Vf=47.4V”に変更する。
また、図10において、領域A1は、太陽光発電装置5の余剰発電量を示し、領域R1及び領域R2は、直流電源装置3の供給分の供給電流を示している。また、領域D1は、蓄電装置6の供給分の供給電流を示している。
この図10は、天気予報が晴天日である場合の例であり、上述の条件設定により、晴天日において、太陽光発電装置5の余剰発電量を蓄電装置6に充電するとともに、太陽光発電装置5が発電を終了した後に、蓄電装置6が充電した余剰発電量分の電力を負荷4に供給することができる。
このように、電源システム1は、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
以上説明したように、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5(発電装置の一例)と、蓄電装置6と、直流電源装置3と、給電管理装置7とを備えている。太陽光発電装置5は、電力を発電し、蓄電装置6は、太陽光発電装置5から負荷4に電力を供給する電力供給線L1に接続され、電力を充放電する。直流電源装置3は、商用電力系統2から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を電力供給線L1に出力し、給電管理装置7は、少なくとも第1の出力電圧を制御する。そして、給電管理装置7は、発電予測部83と、電圧制御部81とを備えている。発電予測部83は、太陽光発電装置5が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報(例えば、天気予報情報)に基づいて、太陽光発電装置5が所定に期間(例えば、1日)に発電する発電量を予測する。電圧制御部81は、発電予測部83が予測した発電量のうちの負荷4で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、第1の出力電圧を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1は、気象予測情報(例えば、天気予報情報)に応じた余剰発電量を蓄電装置6に充電可能な第1の出力電圧に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。このように、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5の余剰発電量分を蓄電装置6に充電することにより、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、気象予測情報(例えば、天気予報情報)に応じて直流電源装置3の出力電圧を変更するので、本実施形態における電源システム1は、蓄電装置6に充電した電力を無駄に使用することを低減することができる。本実施形態における電源システム1は、蓄電装置6に充電された電力が、気象予測情報(例えば、天気予報情報)に応じてより多く残せるように制御するので、例えば、停電などにより、商用電力系統2からの電力供給が停止した場合に、負荷4をより長く動作させることができる。すなわち、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用しつつ、バックアップ電源として蓄電装置6からの電力により、負荷4をより長期間動作させることができる。
さらに、本実施形態における電源システム1は、直流電源装置3の出力電圧である第1の出力電圧を制御するという簡易な制御により、直流電源装置3が商用電力系統2から変換した電力と太陽光発電装置5が発電した電力とを適切に配分して負荷4に供給することができる。なお、本実施形態における電源システム1では、直流電源装置3から負荷4への電力の供給、及び太陽光発電装置5から負荷4への電力の供給を切り替えるための切り替え手段(例えば、スイッチなど)を必要としない。そのため、本実施形態における電源システム1では、構成をより簡略化することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81は、余剰発電量を蓄電装置6に充電可能な放電深度に対応する電圧(例えば、蓄電装置6の放電深度が充電で受け入れる余剰発電量と等しくなる状態に対応する電圧)に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1では、余剰発電量分を無駄なく蓄電装置6に充電することができるので、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態では、発電予測部83は、所定に期間(例えば、1日)ごとの気象予測情報を取得し、取得した所定に期間ごとの気象予測情報に基づいて、太陽光発電装置5の発電に影響するパラメータ値(例えば、日射強度)を予測し、予測したパラメータ値に基づいて、所定に期間ごとの発電量を予測する。例えば、発電装置は、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置5であり、パラメータ値は、太陽光発電装置5が設置された場所の日射強度である。また、給電管理装置7は、所定に期間ごとの気象を示す気象情報(例えば、天候情報)と、当該気象情報における日射強度(例えば、日射強度特性)とを関連付けて記憶する記憶部74を備える。そして、発電予測部83は、取得した所定に期間ごとの気象予測情報に一致する気象情報に関連付けられて記憶部74が記憶する日射強度を取得し、取得した日射強度に基づいて、所定に期間ごとの発電量を予測する。
これにより、本実施形態における電源システム1は、気象予測情報に応じた、例えば、太陽光発電装置5の発電量(例えば、発電電力又は発電電流)を、簡易な手法により、より適切に算出することができる。
また、本実施形態では、給電管理装置7は、予測(推定)された太陽光発電装置5の発電量と、負荷4の消費分(消費量)とに基づいて、余剰発電量を算出し、算出した余剰発電量に応じて、電圧制御部81によって制御される第1の出力電圧として出力する電圧値を定める電圧算出部82(電圧設定部の一例)を備えている。
これにより、本実施形態における電源システム1は、例えば、太陽光発電装置5の発電量(例えば、発電電力又は発電電流)や負荷4の消費分(例えば、消費電力又は消費電流)が変動した場合であっても、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を適切に設定することができる。
また、本実施形態では、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)は、蓄電装置6の完全充電に要する電圧(例えば、蓄電装置6の完全充電(フル充電)に相当する電圧)以上である。
これにより、本実施形態における電源システム1は、蓄電装置6を完全充電(フル充電)状態まで充電して利用することができる。よって、本実施形態における電源システム1は、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態によれば、給電管理装置7は、上述した発電予測部83と、電圧制御部81とを備えている。
これにより、本実施形態における給電管理装置7は、電源システム1と同様に、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態における給電管理方法は、上述した電源システム1の給電管理方法であって、発電予測ステップと、電圧設定ステップと、電圧制御ステップとを含んでいる。発電予測ステップにおいて、給電管理装置7が、太陽光発電装置5が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、太陽光発電装置5が所定に期間に発電する発電量を予測する。電圧設定ステップにおいて、給電管理装置7が、発電予測ステップによって予測された発電量のうちの負荷4で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、第1の出力電圧として出力する直流電源装置3の出力電圧を定める。そして、電圧制御ステップにおいて、給電管理装置7が、電圧設定ステップによって定められた電圧であって、太陽光発電装置5が電力供給線L1に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、第1の出力電圧を制御する。
これにより、本実施形態における給電管理方法は、上述した電源システム1と同様に、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態による電源システムについて図面を参照して説明する。
[第2の実施形態]
本実施形態では、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を1日の中で所定の期間、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低下させる制御を行う場合の一例について説明する。
図11は、本実施形態による電源システム1aの一例を示すブロック図である。
この図において、電源システム1aは、直流電源装置3、太陽光発電装置5、蓄電装置6、給電管理装置7a、及び測定器91〜94を備えている。太陽光発電装置5は、1日のうちの所定の期間(第1の期間)に発電する。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、電源システム1aは、給電管理装置7aが、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を変更する期間、及び設定電圧値(第1電圧値)を算出する電圧・期間算出部82aと、電圧・期間算出部82aが算出した期間、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低下させる制御を行う電圧制御部81aとを備える点が第1の実施形態と異なる。
給電管理装置7aは、電源システム1aが備える各部を管理する管理装置であり、例えば、少なくとも第1の出力電圧を所定の期間(第2の期間)低下させる制御を行う。給電管理装置7aは、測定データ取得部71、入力部72、表示部73、記憶部74、気象情報受信部75、及び制御部80aを備えている。
制御部80aは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、給電管理装置7aを統括的に制御する。制御部80aは、電圧制御部81aと、電圧・期間算出部82aと、発電予測部83とを備えている。
電圧制御部81aは、少なくとも第1の期間の一部期間を含む第2の期間に対して、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧に制御する。ここで、第1の期間は、1日のうちの太陽光発電装置5が発電する期間である。電圧制御部81aは、例えば、第2の期間における蓄電装置6の放電量と、第2の期間における太陽光発電装置5の余剰発電量とが等しくなるように、第2の期間及び直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
さらに、電圧制御部81aは、太陽光発電装置5が発電する第1の期間の前に、推定(予測)される余剰発電量と等しい放電量を蓄電装置6に放電させるように、蓄電装置6の放電を開始させる第2の期間の開始時刻を制御するとともに、第1の期間において余剰発電量が蓄電装置6に充電され、放電量が蓄電装置6に充電されるように、第2の期間の終了時刻を制御する。具体的に、電圧制御部81aは、後述する電圧・期間算出部82aが算出した設定電圧値(第1電圧値)及び第2の期間により、直流電源装置3の出力電圧を制御する制御信号を直流電源装置3に対して出力する。
電圧・期間算出部82a(電圧設定部の一例)は、上述した直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の設定電圧と、第2の期間を算出する。電圧・期間算出部82aは、発電予測部83が予測した太陽光発電装置5の発電量と、負荷4の消費量(消費分)とに基づいて、太陽光発電装置5の余剰発電量を算出する。そして、電圧・期間算出部82aは、算出した余剰発電量に応じて、電圧制御部81aによって制御される直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)を算出する。なお、電圧・期間算出部82aによる直流電源装置3の出力電圧として出力する設定電圧値(第1電圧値)の算出(設定)処理は、第1の実施形態と同様である。
また、電圧・期間算出部82aは、上述した第2の期間における蓄電装置6の放電量と、第2の期間における太陽光発電装置5の余剰発電量とが等しくなるように、第2の期間を算出(設定)する。この直流電源装置3の出力電圧の低下期間(第2の期間)の設定処理の詳細については後述する。
次に、本実施形態における直流電源装置3の出力電圧の低下期間(第2の期間)の設定処理について、図12及び図13を参照して説明する。
<直流電源装置3の出力電圧の低下期間(第2の期間)の設定処理>
図12は、本実施形態による電源システム1aの直流電源装置3の出力電圧の低下期間の概要を説明する説明図である。ここでは、制御部80aが取得した気象予測情報が快晴日である場合の一例について説明する。
この図に示すグラフにおいて、縦軸は、太陽光発電装置5が発電する電流(A)を示し、横軸は、1日における時刻を示している。
このグラフにおいて、波形W10は、快晴日における太陽光発電装置5の発電特性を示している。また、領域A1は、負荷4の消費電流Iloadを超える余剰な発電電流である太陽光発電装置5の余剰発電分を示している。また、領域A2は、太陽光発電装置5から負荷4に供給する電気量を示している。また、領域D2は、蓄電装置6から負荷4に供給する電気量(放電量)を示している。
また、この図において、期間TR20は、直流電源装置3の出力電圧の低下期間(第2の期間)を示しており、時刻TSTは、この第2の期間TR20の開始時刻を示し、時刻TENは、この第2の期間TR20の終了時刻を示している。
電圧・期間算出部82aは、例えば、第2の期間TR20の終了時刻(時刻TEN)を、快晴日における太陽光発電装置5の発電特性において、発電量が低下して発電電流と負荷4の消費電流Iloadとが一致する時刻に設定する。さらに、電圧・期間算出部82aは、上述した太陽光発電装置5の余剰発電分(領域A1)と、蓄電装置6から負荷4に供給する放電量(領域D2)とが等しくなるように、第2の期間TR20の開始時刻(時刻TST)を算出(設定)する。
図13は、本実施形態による電源システム1aの直流電源装置3の出力電圧の低下期間の設定処理の一例を示すタイムチャートである。ここでは、まず、制御部80aが取得した気象予測情報が快晴日である場合について説明する。
この図において、縦軸は、(a)負荷4への供給電流(電流(A))、及び、太陽光発電装置5の発電及び蓄電装置6の充放電の電気量(Ah)と、(b)直流電源装置3の出力電圧(V)とを示している。また、横軸は、1日における時刻を示している。
ここで、波形W11は、快晴日における太陽光発電装置5の発電特性を示し、波形W12は、太陽光発電装置5の余剰発電量の累積値(電気量)を示している。また、領域A1及び領域D2は、図12と同様である。
電圧・期間算出部82aは、波形W11の発電特性から発電量が低下して発電電流と負荷4の消費電流Iloadとが一致する時刻T25(16時)を第2の期間TR20の終了時刻(時刻TEN)として設定する。また、電圧・期間算出部82aは、時刻T24(9時)から時刻T25(16時)までの余剰発電量が発生する期間において、蓄電装置6の充電に利用可能な太陽光発電装置5の電気量(余剰発電量)の累積値を波形W12のポイントP7に示すように算出する。図13に示す例では、電圧・期間算出部82aは、蓄電装置6の充電に利用可能な余剰発電量“50Ah”を算出する。
次に、電圧・期間算出部82aは、発電量が上昇して発電電流と負荷4の消費電流Iloadとが一致する時刻T24(9時)において、上述した余剰発電量“50Ah”を蓄電装置6に充電可能なように、第2の期間TR20の開始時刻(時刻TST)を算出する。具体的に、電圧・期間算出部82aは、時刻T24(9時)において、上述した余剰発電量“50Ah”に対応する放電量(ポイントP8)になるような放電及び充電の波形W15に基づいて、第2の期間TR20の開始時刻(時刻TST)を算出する。ここで、上述のポイントP8における放電量は、領域D2における累積値である。
なお、ここでは、波形W13は、余剰発電量と放電量とが等しい場合の充放電特性を示し、波形W14は、放電量が余剰発電量(充電量)より少ない場合の充放電特性を示し、波形W15は、放電量が余剰発電量(充電量)より大きい場合の充放電特性を示している。
図13に示す例では、電圧・期間算出部82aは、余剰発電量“50Ah”と放電量(ポイントP8)が等しくなるような波形W13に基づき、時刻T22(3時)を開始時刻(時刻TST)として算出する。この場合、電圧制御部81aは、図13(b)に示す波形W17のように、直流電源装置3の出力電圧を制御する。
なお、図13(b)において、電圧Vrfは、太陽光発電装置5の出力電圧に等しい電圧値であるフロート電圧を示し、例えば、図5におけるポイントP4の値である。そして、電圧(Vrf−d1)は、快晴日における太陽光発電装置5の余剰発電量が、蓄電装置6の充電によって全て回収可能となるような放電深度に対応する電圧値(第1電圧値)である。この例では、電圧制御部81aは、第2の期間TR20、蓄電装置6が余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度(第1の放電深度)に対応する電圧(Vrf−d1)(第1電圧値)に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。すなわち、電圧制御部81aは、第2の期間TR20、蓄電装置6の放電深度(第1の放電深度)が余剰発電量と等しい放電量となるような電圧(Vrf−d1)(第1電圧値)に、直流電源装置3の出力電圧を制御する。
また、例えば、上述の時刻T22(3時)から時刻T25(16時)までの期間を第2の期間TR20とした場合には、波形W13に示すように、放電分は余剰発電量を100%利用した充電によって回復されることになる。一方、例えば、開始時刻を時刻T23(4時)に設定した場合には、波形W14に示すように、余剰発電量を一部無駄にすることになる。この場合、余剰発電量の累積値は、波形W16のように変化し、充電に利用される電気量は、ポイントP7よりも少ない値となる。すなわち、余剰発電量に未利用分が生じることを表している。また、例えば、開始時刻を時刻T21(2時)に設定した場合には、波形W15に示すように、放電量の累積値が余剰発電量を上回り、余剰発電量を100%利用しても完全には回復できないことになる。
なお、上述の例では、取得した気象予測情報が快晴日である場合について説明したが、曇天日などである場合も同様である。ただし、雨天日など、太陽光発電装置5の発電量が低下して、余剰発電量が発生しない場合には、電圧制御部81aは、図13(b)に示す波形W18のように、直流電源装置3の出力電圧を太陽光発電装置5の出力電圧に等しい電圧値である電圧Vrfを保持するように制御する。また、この場合には、蓄電装置6の放電量は、図13の波形W19に示すように、放電量“0”(電気量の残量“100”)になり、完全充電状態が保持される。
次に、本実施形態における電源システム1aの動作について図面を参照して説明する。
図14は、本実施形態による電源システム1aにおける直流電源装置3の出力電圧の制御の一例を示すフローチャートである。
ここでは、所定の期間ごと(例えば、1日ごと)に、直流電源装置3の出力電圧を設定し直す場合の一例について説明する。
図14において、ステップS201からステップS204までの処理は、図9に示すステップS101からステップS104までの処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。なお、ステップS201からステップS204までの処理は、給電管理装置7aの発電予測部83、及び電圧・期間算出部82aによって実行される。
続く、ステップS205において、電圧・期間算出部82aは、予測(推定)される余剰発電量が有るか否かを判定する。電圧・期間算出部82aは、例えば、快晴日などのように、予測(推定)される余剰発電量が有る場合(ステップS205:YES)に、処理をステップS206に進める。また、電圧・期間算出部82aは、例えば、雨天日などのように、予測(推定)される余剰発電量がない場合(ステップS205:NO)に、処理をステップS211に進める。
ステップS206において、電圧・期間算出部82aは、余剰発電量と等しい放電量になるように、第2の期間TR20(開始時刻及び終了時刻)、及び直流電源装置3の設定電圧値(第1電圧値)を算出する。電圧・期間算出部82aは、例えば、上述の図12及び図13において説明したように、第2の期間TR20(開始時刻及び終了時刻)、及び直流電源装置3の設定電圧値(第1電圧値)を定める。
次に、給電管理装置7aの電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧を、フロート電圧(Vrf)に設定する(ステップS207)。具体的に、電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧をフロート電圧にする制御信号を直流電源装置3に出力して、直流電源装置3の出力電圧を設定する。なお、フロート電圧値は、蓄電装置6を完全充電状態にする電圧値である。
次に、電圧制御部81aは、開始時刻になったか否かを判定する(ステップS208)。すなわち、電圧制御部81aは、電圧・期間算出部82aが算出した開始時刻になったか否かを判定する。電圧制御部81aは、開始時刻になった場合(ステップS208:YES)に、処理をステップS209に進め、開始時刻になっていない場合(ステップS208:NO)に、ステップS208の処理を繰り返す。
ステップS209において、電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧を算出した設定電圧値(第1電圧値)に変更する。具体的に、電圧制御部81aは、電圧・期間算出部82aによって設定された設定電圧値に、直流電源装置3の出力電圧を変更させる制御信号を直流電源装置3に出力して、直流電源装置3の出力電圧を変更する。
次に、電圧制御部81aは、終了時刻になったか否かを判定する(ステップS210)。すなわち、電圧制御部81aは、電圧・期間算出部82aが算出した終了時刻になったか否かを判定する。電圧制御部81aは、終了時刻になった場合(ステップS210:YES)に、処理をステップS211に進め、終了時刻になっていない場合(ステップS210:NO)に、ステップS210の処理を繰り返す。
ステップS211において、電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧を、フロート電圧(Vrf)に設定する。具体的に、電圧制御部81aは、直流電源装置3の出力電圧をフロート電圧にする制御信号を直流電源装置3に出力して、直流電源装置3の出力電圧を設定する。
次に、電圧制御部81aは、所定の期間(例えば、1日)が経過したが否か(見直し時期か否か)を判定する(ステップS212)。電圧制御部81aは、例えば、1日が経過したか否かを判定する。電圧制御部81aは、1日が経過した場合(ステップS212:YES)に、処理をステップS201に戻し、電圧・期間算出部82aは、次の所定の期間(例えば、次の日)の天気予報情報を取得する。
また、電圧制御部81aは、1日が経過していない場合(ステップS212:NO)に、ステップS212の処理を繰り返す。
このように、給電管理装置7aが、直流電源装置3の出力電圧を制御することにより、直流電源装置3の出力電圧は、図13の波形W17に示すように変化し、蓄電装置6は、波形W13に示すように充放電される。
以上説明したように、本実施形態における電源システム1aでは、太陽光発電装置5は、1日のうちの第1の期間(例えば、昼間の期間)に発電する。電圧制御部81aは、少なくとも第1の期間の一部期間を含む第2の期間TR20に対して、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を、太陽光発電装置5の出力電圧(第2の出力電圧)より低い電圧に制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20のうちの太陽光発電装置5が発電していない期間において、蓄電装置6を放電させて負荷4に電力を供給する。そして、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20のうちの太陽光発電装置5が発電している期間において、太陽光発電装置5の余剰発電量を蓄電装置6に充電する。そのため、本実施形態における電源システム1aは、太陽光発電装置5が発電した電力を有効に利用することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81aは、第2の期間TR20における蓄電装置6の放電量と、第2の期間TR20における余剰発電量とが等しくなるように、第2の期間TR20(例えば、第2の期間TR20の時間帯)、及び直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20において、蓄電装置6に放電させた放電量分の電力を、余剰発電量により回収することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81aは、第1の期間の前に、発電予測部83が予測した発電量に基づいて推定される余剰発電量と等しい放電量を蓄電装置6に放電させるように、蓄電装置6の放電を開始させる第2の期間TR20の開始時刻を制御する。また、電圧制御部81aは、第1の期間において余剰発電量が蓄電装置6に充電され、放電量が蓄電装置6に充電されるように、第2の期間TR20の終了時刻を制御する。すなわち、電圧制御部81aは、第1の期間の前に、推定される余剰発電量と等しい放電量を蓄電装置6に放電させるように、第2の期間TR20の開始時刻の選定と制御する。電圧制御部81aは、第1の期間において余剰発電量が蓄電装置6に充電され、放電された電気量相当分が蓄電装置6に回復されるように、第2の期間TR20の終了時刻を制御する。
これにより、本実施形態における電源システム1aは、第2の期間TR20において、蓄電装置6に放電させた放電量分の充電によって太陽光発電装置5の余剰発電量を適切に回収することができる。
また、本実施形態では、電圧制御部81aは、第2の期間、蓄電装置6が余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度である第1の放電深度に対応する第1電圧値(例えば、設定電圧値(Vrf−d1))に、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御する。
これにより、蓄電装置6が余剰発電量と等しい放電量を放電した場合に、蓄電装置6の放電が停止するので、本実施形態における電源システム1aは、複雑な制御を必要とせずに、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)の調整という簡易な制御により、蓄電装置6の充放電を適切に制御することができる。また、本実施形態における電源システム1aは、直流電源装置3の出力電圧(第1の出力電圧)を制御するという簡易な制御により、蓄電装置6の過放電を防止することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、例えば、1日ごとに(毎日)、直流電源装置3の出力電圧の設定電圧を見直す場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、給電管理装置7(7a)は、1週間ごとに、1週間分の天気予報情報を取得して、直流電源装置3の出力電圧の設定電圧を1週間分予め算出するようにしてもよい。この場合、給電管理装置7(7a)は、直流電源装置3の出力電圧の設定電圧を見直す頻度を低減することができる。
また、上記の各実施形態では、負荷4の消費電流が一定である場合について説明したが、負荷4の消費電流が一定でない場合も考えられる。負荷4の消費電流が一定でない場合には、測定器92により負荷4の消費電流を測定し、測定データに基づいて算出した平均電流値を負荷4の消費電流として利用してもよい。
また、上記の各実施形態において、発電装置の一例として太陽光発電装置5を利用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の発電装置を利用してもよい。発電装置は、例えば、風力発電装置、潮力発電装置、水力発電装置などの自然エネルギーを利用する発電装置であってもよい。例えば、発電装置として風力発電装置を利用する場合には、パラメータ値としては、日射強度の代わりに風速などを利用してもよい。
また、上記の各実施形態において、記憶部74に記憶させる天候情報に関連付けた日射強度特性に、各天候に対応する平均日射強度を用いる例を説明したが、各天候に対応する最大日射強度を用いてもよい。この場合、予測した発電量と実際の発電量とに差異が生じた場合であっても、各天候に対応する最大日射強度を用いて余剰発電量を算出するので、電源システム1aは、余剰発電量が充電できずに無駄にする可能性を低減することができる。
また、上記の各実施形態において、給電管理装置7(7a)が、電圧算出部82、又は電圧・期間算出部82aを備える場合について説明したが、電圧算出部82、又は電圧・期間算出部82aを備えずに、直流電源装置3の出力電圧の設定電圧又は第2の期間の情報が予め定められていてもよい。この場合、記憶部74が、予め定められた直流電源装置3の出力電圧の設定電圧又は第2の期間の情報を記憶していてもよい。
また、上記の各実施形態において、蓄電装置6は、12個のリチウムイオン電池のセルを備える組電池である場合について説明したが、これに限定されるものではない。蓄電装置6は、例えば、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケル系蓄電池など電池でもよいし、12個以外の組電池であってもよい。
また、上記の各実施形態において、余剰発電量は、余剰発電電気量(余剰発電電流量)である場合について説明したが、余剰発電電力量、又は余剰発電電流であってもよい。また、負荷4の消費量は、負荷4の消費電流(Iload)である場合について説明したが、負荷4の消費電力であってもよい。
なお、電源システム1(1a)は、携帯電話などの基地局に使用される直流電源として利用できる。
なお、本発明における電源システム1(1a)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した電源システム1(1a)が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に電源システム1(1a)が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1、1a 電源システム
2 商用電力系統
3 直流電源装置
4 負荷
5 太陽光発電装置
6 蓄電装置
7、7a 給電管理装置
51 太陽電池パネル
52 電力変換部
71 測定データ取得部
72 入力部
73 表示部
74 記憶部
75 気象情報受信部
76 気象情報送信部
80、80a 制御部
81、81a 電圧制御部
82 電圧算出部
82a 電圧・期間算出部
83 発電予測部
91、92、93、94 測定器

Claims (12)

  1. 自然エネルギーを利用して電力を発電する発電装置と、
    前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、
    商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、
    少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置と
    を備え、
    前記給電管理装置は、
    前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測部と、
    前記発電予測部が予測した発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御部と
    を備えることを特徴とする電源システム。
  2. 前記電圧制御部は、
    前記蓄電装置の放電深度が充電で受け入れる前記余剰発電量と等しくなる状態に対応する電圧に、前記第1の出力電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記発電予測部は、
    前記所定に期間ごとの前記気象予測情報を取得し、取得した前記所定に期間ごとの前記気象予測情報に基づいて、前記発電装置の発電に影響するパラメータ値を予測し、予測した前記パラメータ値に基づいて、前記所定に期間ごとの前記発電量を予測する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電源システム。
  4. 前記発電装置は、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置であり、
    前記パラメータ値は、前記太陽光発電装置が設置された場所の日射強度であり、
    前記所定に期間ごとの気象を示す気象情報と、当該気象情報における日射強度とを関連付けて記憶する記憶部を備え、
    前記発電予測部は、
    取得した前記所定に期間ごとの前記気象予測情報に一致する前記気象情報に関連付けられて前記記憶部が記憶する前記日射強度を取得し、取得した前記日射強度に基づいて、前記所定に期間ごとの前記発電量を予測する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電源システム。
  5. 前記所定の期間は、1日であり、
    前記発電装置は、1日のうちの第1の期間に発電し、
    前記電圧制御部は、
    少なくとも前記第1の期間の一部期間を含む第2の期間に対して、前記第1の出力電圧を、前記第2の出力電圧より低い電圧に制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源システム。
  6. 前記電圧制御部は、
    前記第2の期間における前記蓄電装置の放電量と、前記第2の期間における前記余剰発電量とが等しくなるように、前記第2の期間及び前記第1の出力電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電源システム。
  7. 前記電圧制御部は、
    前記第1の期間の前に、前記発電予測部が予測した発電量に基づいて推定される前記余剰発電量と等しい放電量を前記蓄電装置に放電させるように、前記蓄電装置の放電を開始させる前記第2の期間の開始時刻を制御するとともに、前記第1の期間において前記余剰発電量が前記蓄電装置に充電され、前記放電量が前記蓄電装置に充電されるように、前記第2の期間の終了時刻を制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電源システム。
  8. 前記電圧制御部は、
    前記第2の期間、前記蓄電装置が前記余剰発電量と等しい放電量を放電した場合の放電深度である第1の放電深度に対応する第1電圧値に、前記第1の出力電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源システム。
  9. 前記給電管理装置は、
    前記発電量と、前記消費分とに基づいて、前記余剰発電量を算出し、算出した前記余剰発電量に応じて、前記電圧制御部によって制御される前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定部
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電源システム。
  10. 電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理装置であって、
    前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測部と、
    前記発電予測部が予測した発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御部と
    を備えることを特徴とする給電管理装置。
  11. 電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理方法であって、
    前記給電管理装置が、前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測ステップと、
    前記給電管理装置が、前記発電予測ステップによって予測された前記発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定ステップと、
    前記給電管理装置が、前記電圧設定ステップによって定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御ステップと
    を含むことを特徴とする給電管理方法。
  12. 電力を発電する発電装置と、前記発電装置から負荷に電力を供給する電力供給線に接続され、電力を充放電する蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換した第1の出力電圧を前記電力供給線に出力する直流電源装置と、少なくとも前記第1の出力電圧を制御する給電管理装置とを備える電源システムの給電管理装置としてのコンピュータに、
    前記発電装置が設置されている場所の気象を予測した気象予測情報に基づいて、前記発電装置が所定に期間に発電する発電量を予測する発電予測ステップと、
    前記発電予測ステップによって予測された前記発電量のうちの前記負荷で消費する消費分に対する余剰発電量に応じて、前記第1の出力電圧として出力する電圧を定める電圧設定ステップと、
    前記電圧設定ステップによって定められた電圧であって、前記発電装置が前記電力供給線に出力する第2の出力電圧より低い電圧に、前記第1の出力電圧を制御する電圧制御ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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