以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の撮像装置の一例としてのデジタルカメラ100を示す外観図である。バリアングルモニタ部111(モニタ部)は、デジタルカメラ100にその一辺を回転軸111aとして回転可能(デジタルカメラ100に対する位置を変更可能)に取り付けられており、表示部28を有している。図1(a)はデジタルカメラ100のバリアングルモニタ部111(表示部28を含む)がデジタルカメラ100に収納されている状態を示す(回転角度0度)外観図である。図1(b)のデジタルカメラ100は、バリアングルモニタ部111(表示部28を含む)の回転の様子(デジタルカメラ100におけるバリアングルモニタ部111と撮像部22の位置関係の変化)を示している。また、図1(c)のデジタルカメラ100、(d)のデジタルカメラ100、(e)のデジタルカメラ100はデジタルカメラの向きを示すための外観図である。図2は本発明の撮像装置または撮像装置の一例としてのデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
操作部70はユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン、タッチパネル70a等の操作部材より成る操作部である。タッチパネル70aは、タッチ操作を検知可能な操作部材である。コントローラホイール73は操作部70に含まれる回転操作可能な操作部材である。電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替えるための押しボタンである。記録媒体200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体スロット201は記録媒体200を格納するためのスロットである。記録媒体スロット201に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ100との通信が可能となり記録や再生が可能となる。蓋202は記録媒体スロット201の蓋である。図においては、蓋202を開けて記録媒体スロット201から記録媒体200の一部を取り出して露出させた状態を示している。
コネクタ113はHDMI(登録商標)等のコネクタであり、例えばPC、スクリーン、外部の表示パネル、プリンタ等と接続する接続ケーブルとデジタルカメラ100に接続する。
図1(b)のデジタルカメラ100において、k1はバリアングルモニタ部111がデジタルカメラ100に収納されている状態(回転角度0度)を示している。さらに、k2はバリアングルモニタ部111がk1の状態から90度回転した状態を示しており、k3はバリアングルモニタ部111がk1の状態から180度回転した状態(バリアングルモニタ部111と撮像部22の上下関係が反転)を示している。図1(b)においては、バリアングルモニタ部の回転の様子を示すために3つの角度の場合のバリアングルモニタ部111を1つのデジタルカメラ100に全て示しているが、実際には、バリアングルモニタ部111は回転可能な位置のいずれかの位置にある。バリアングルモニタ部111の回転角度0度の場合には、撮像方向と表示部28の表示方向は異なり、撮像方向を観察する撮影者側からは表示部28の表示を確認することができるが、撮像方向にいる被写体側からは確認することができない。また、バリアングルモニタ部111の回転角度180度の場合には、撮像方向と表示部28の表示方向は同じであり、撮像方向にいる被写体側から表示部28の表示を確認することができる。バリアングルモニタ部111は0度から180度以上の範囲で回転可能である。バリアングルモニタ部111の回転角度は以後、バリアングルモニタ部111がデジタルカメラ100に収納されている状態を回転角度0度として、反転している状態を180度として図1(b)に示す矢印d1を回転の正方向として説明する。
バリア102、撮像レンズ103、撮像部22は本体部112側に設けられている。デジタルカメラ100は、撮像部22を含む本体部112とバリアングルモニタ部111を含む。また、ストロボ57は被写体を照射するために用いられ、撮像部22と同一の方向を向いている。
モード切替スイッチ60、シャッターボタン61、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを、通常モード、シーンモードといった撮影モードのいずれかに切り替える(撮影モード選択をする)ための操作部である。モード切替スイッチ60で、これらのモードのいずれかに直接切り替えられる(撮影モード設定される)。あるいは、メニュー画面に一旦切り換えた後に、メニューに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。
図2において、撮像レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。バリア102は、デジタルカメラ100の、撮像レンズ103を含む撮像系を覆うことにより、撮像レンズ103、シャッター101、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理(合焦処理、焦点調節処理)、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記録容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示(ライブビュー画像の表示)を行える。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのコンピュータプログラムのことである。
システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
回転検知部114は、バリアングルモニタ部111の本体部112に対する回転角度を検知するものであり、上述したバリアングルモニタ部111の回転角度を検知する角度検出部である。
外部I/F54は、外部機器とコネクタ113につながった有線ケーブルや無線を介して接続し、映像信号や音声信号の入出力を行うため、外部機器やインターネット等と通信し、ファイルやコマンド等の各種データの送受信を行うためのインターフェースである。また、デジタルカメラ100で撮像された画像を表示部28ではなく、外部I/F54を介して外部の機器に表示させることもできる。
第一シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第一シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第一シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
第二シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第二シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第二シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザは、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
なお操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能なタッチパネル70aを有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を構成することができる。システム制御部50はタッチパネル70aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる(タッチ検出)。タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネルにタッチしたこと、すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)を検出する。これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知され、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのような操作が行なわれたかを判定する。
タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式ものがあるが、いずれの方式でもよい。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスク等から構成される。
姿勢検知部55は重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。また、検知された姿勢に応じて、表示部28での表示を切り替えることもできる。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像なのかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、デジタルカメラ100の姿勢に応じた向きに画像を回転して記録することが可能である。また、再生時に撮影時のデジタルカメラ100の姿勢に応じて、撮影した画像を見やすいような向きにして表示することもできる。姿勢検知部55としては、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。
上述したデジタルカメラ100では中央1点AFや顔AFを用いた撮影が可能である。中央1点AFとは撮影画面内の中央位置1点に対してAFを行うことである。顔AFとは顔検出機能によって検出された撮影画面内の顔に対してAFを行うことである。
顔検出機能について説明する。システム制御部50は顔検出対象の画像データを画像処理部24に送る。システム制御部50の制御下で画像処理部24は、当該画像データに水平方向バンドパスフィルタを作用させる。また、システム制御部50の制御下で画像処理部24は処理された画像データに垂直方向バンドパスフィルタを作用させる。これら水平及び垂直方向のバンドパスフィルタにより、画像データよりエッジ成分が検出される。その後、システム制御部50は、検出されたエッジ成分に関してパターンマッチングを行い、目及び鼻、口、耳の候補群を抽出する。そして、システム制御部50は、抽出された目の候補群の中から、予め設定された条件(例えば2つの目の距離、傾き等)を満たすものを、目の対と判定し、目の対があるもののみ目の候補群として絞り込む。そして、システム制御部50は、絞り込まれた目の候補群とそれに対応する顔を形成する他のパーツ(鼻、口、耳)を対応付け、また、予め設定した非顔条件フィルタを通すことで、顔を検出する。システム制御部50は、顔の検出結果に応じて上記顔情報を出力し、処理を終了する。このとき、顔の数などの特徴量をシステムメモリ52に記録する。また、顔検出においては、撮影範囲内において検出した顔のうち、中心にある、または、撮影範囲を占める割合が大きいといった顔を主顔として検出する主顔検出(主顔設定)も行うことができる。主顔検出は、ユーザが主要な顔として撮影したいとしている顔を検出するためのものであり、検出した主顔に合わせて、AF(顔AF)をしたり、ホワイトバランスの調整(顔WB)や美肌効果といった効果をかけることができる。
以上のようにライブビュー表示あるいは再生表示される画像データを画像解析して、画像データの特徴量を抽出して被写体情報を検出することが可能である。本実施形態では被写体情報として顔情報を例に挙げたが、被写体情報には他にも赤目判定や目の検出、目つむり検出、笑顔検出等の様々な情報がある。
なお、顔AFと同時に顔AE、顔FE、顔WBを行うことができる。顔AEとは検出された顔の明るさに合わせて、画面全体の露出を最適化することである。顔FEとは検出された顔を中心にフラッシュの調光をすることである。顔WBとは、検出された顔の色に合わせて画面全体のWBを最適化することである。美肌効果とは、設定された美肌の強さに応じて、肌をなめらかにして、きれいにみえるようにする効果である。美肌効果をかける美肌処理では、顔を検出すると目、鼻、口が含まれる範囲を検出し、検出した範囲の中のYUVの値を取得する。算出したYを低活化することで肌領域が平滑化され、しわ等を目立たなくする(しわ等の凸凹をぼかす)ことができる。また、UVの値を平均化し、平均化した色で肌部分を塗るようにすることで肌の色ムラが小さくなる。
図3の撮影モードのフローを図7の表示例を用いて説明する。撮影モードのフローは、デジタルカメラ100に電源が入り、撮像部22が撮像を行い、撮像した画像が表示部28に表示されると開始する。
本実施形態において説明する自分撮り(自撮り)とは、デジタルカメラ100を撮影者自身が被写体となり、撮像レンズ103を撮影者自身に向けた状態で撮影指示をして撮影を行うことである。このとき、バリアングルモニタ部111が収納された状態で、撮影者(被写体)の顔を含めて撮影をする場合には、撮像方向にいる撮影者から表示部28は見えないため、撮影者は撮影されている範囲や自分自身が写る様子を確認することができない。バリアングルモニタ部111が反転した場合には、撮像レンズ103が撮影者(被写体)の顔に向けられた状態で、表示部28に表示される自身の姿(撮影範囲の様子)を確認できる。このように、バリアングルモニタ部111が反転している時は、撮像方向と表示部28の表示方向が同一の被写体に向いており、自撮りを行いやすい。
自撮りモード(自分撮りモード、セルフポートレートモード、セルフィモード等)とは、人物被写体をよりきれいに撮影するのに適した撮影モードである。自撮りモードでは、検出した主顔に対して、撮影者(被写体)自身の顔に、肌がよりきれいにみえるような効果をかけたり、明るさを調整したり、人物の顔が引き立つように背景をぼかしたりすることができる。また、例えば、大人数での撮影を行う際に、バリアングルモニタ部111を反転し、自撮りモードでセルフタイマーを設定すると、被写体自身で撮影範囲を確認でき、さらに表示部28に表示される撮影までの時間に基づき、撮影の準備をすることができる。また、例えば、被写体と撮影者が同一でなくても、人物被写体をより美しく撮影しようとする場合に、自撮りモードで撮影を行うと、検出した主顔に対して美肌効果や明るさ設定といったよりきれいに被写体を写すための効果をかけることができる。自撮りモードは、上述のように人物被写体を撮影するのに特化した機能を有する撮影モードであり、自撮りにも適しているし、自撮りでないような場合にも人物被写体をきれいに撮影したい場合に適している撮影モードである。
図7(a)には、バリアングルモニタ部111を収納している状態、かつ、自撮りモードでないプログラムモードに設定されている場合の表示部28での表示例を示している。図7(b)には、図7(a)の状態からバリアングルモニタ部111を反転した場合の表示部28での表示例を示している。また、図7(a)、(b)の左側にはバリアングルモニタ部111の回転角度と回転角度に応じた表示部28での表示例を示した図を、右側には左側に示される表示部28を拡大した図を示している。図7(c)には、モード切替スイッチ60でシーンモードを選択した場合に、さらに撮影モードを選択するモード選択画面705を示している。
図3の撮影モード処理は、デジタルカメラ100に電源が入り、撮像部22での撮像が行われ始めると開始する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。
S301では、システム制御部50は、図7(a)に示すように表示部28にライブビュー画像704を表示する。このとき、現在設定中の撮影モードを示す撮影モード表示(図7においては、プログラムモード表示701)や動画ボタン702等の撮影に関する表示も同時に行う。このとき、電源を入れた時すでに、バリアングルモニタ部111の回転角度が180度であった場合には、S309へ進む。
S302では、システム制御部50は、現在シーンモードが設定されているか否かを判定する。シーンモードが設定されていると判定した場合には、S303へ進み、そうでない場合はS317へ進む。
S303では、システム制御部50は、現在自分撮りモード(自撮りモード)が設定されているか否かを判定する。自撮りモードが設定されたと判定した場合には、S304へ進み、そうでない場合は、S306へ進む。
S304では、システム制御部50は、ショートカットフラグをOFFにし、システムメモリ52にショートカットフラグがOFFになったことを記録する。
S305では、システム制御部50は、自撮りモードの処理を行う。自撮りモードについては、図4において後述する。
S306では、システム制御部50は、回転検知部114の出力に基づいてバリアングルモニタ部111の角度が180度であるか(反転しているか)否かを判定する。180度であると判定した場合には、S307へ進み、そうでない場合は、S315へ進む。
S307では、システム制御部50は、撮像部22において撮像した画像を含む撮像装置からの画像の出力先(表示先)が本体部112に含まれる表示部28であるか否かを判定する。表示部28である場合には、S308へ進み、そうでない場合は、S315へ進む。その他の出力先としては、外部I/F54を介して接続されたパソコンのパネル画面やテレビ画面等のデジタルカメラ100外の画面やパネルがある。
S308では、システム制御部50は、表示部28の表示を図7(b)の反転表示707に示すように表示する。反転表示とは、プログラムモード表示701、動画ボタン702等の画面表示を上下左右反転表示し、ライブビュー画像704を逆さミラー表示することである。ここで、逆さミラー表示とは、もともと表示されていた画像におけるy軸を反転するように該画像を表示(上下反転して表示)することである。上下左右反転表示とは、もともと表示されていた画像におけるx軸とy軸を反転するように該画像を表示することである。バリアングルモニタ部111を反転した場合は、反転する前の表示のままだと被写体側(撮像レンズ103が向いている側)から見て、表示も反転してしまうため、ライブビュー画像704だけでなく、文字や記号が見にくくなる可能性がある。このように反転表示707にするとバリアングルモニタ部111を反転して(図1(b)のデジタルカメラ100のk3のようにして)、被写体側から表示部28を確認する際にライブビューや表示部28にある表示が見やすくなる。
S309では、システム制御部50は、図7(b)に示すような自撮りショートカットボタン703を表示部28に表示する。自撮りショートカットボタン703はタッチボタンであり、タッチパネル70a上で自撮りショートカットボタン703へのタッチダウンが検出されると自撮りモードへと移行する。つまり、モード選択画面705に進み、自撮りモードを選択する操作を行わなくても、自撮りショートカットボタン703をタッチダウンするだけで、容易に自撮りモードへ移行することができる。また、自撮りにおいてバリアングルモニタ部111を反転して撮影を行う場合には、バリアングルモニタ部111を反転する操作により、ユーザは撮影範囲を確認でき、さらに自撮りモードに容易に設定することができる。このように、ユーザがバリアングルモニタ部111を反転した操作に応じて表示された自撮りショートカットボタン703をタッチダウンし、自撮りモードに設定した場合には、ユーザは表示部28を撮影者に向けた状態で自撮りモードで撮影する可能性が高い。つまり、ユーザはバリアングルモニタ部111を反転した状態で自撮りモードの撮影を行おうとした可能性が高い。
S310では、システム制御部50は、撮影指示があったか否かを判定する。撮影指示があったと判定した場合は、S316へ進み、そうでない場合は、S311へ進む。ここで、撮影指示とは、S310時点で設定されている撮影モードにおける撮影を行うための撮影指示のことであり、動画ボタン702へのタッチダウンによる動画撮影の指示や、シャッターボタン61の押下による静止画の撮影指示をいったものを指す。
S311では、システム制御部50は、S308で表示した自撮りショートカットボタン703へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチダウンがあったと判定した場合は、S312へ進み、そうでない場合は、S310へ戻る。このようにバリアングルモニタ部111を反転した後には、自撮りモードへ移行するか、現在の撮影モードでの撮影を行うか、ユーザからのいずれかの指示を待つ。
S312では、システム制御部50は、自撮りモードに移行し、ショートカットフラグをONにし、システムメモリ52にショートカットフラグをONにしたことを記録する。ショートカットフラグがONの場合は、バリアングルモニタ部111を180度回転(反転)させた後に、ショートカットボタン703へのタッチダウンにより、自撮りモードに設定したことを示す。つまり、ユーザがバリアングルモニタ部111を反転した状態で自撮りモードでの撮影を行おうとした場合には、ショートカットフラグがONになる。
S313では、システム制御部50は、自撮りモードへ移行する直前の撮影モードをシステムメモリ52に記録する。
S314では、システム制御部50は、自撮りモードの処理を行う。自撮りモードの処理については、図4で後述する。
S315では、システム制御部50は、撮影指示があったか否かを判定する。撮影指示があったと判定した場合は、S316へ進み、そうでない場合は、S318へ進む。ここで、撮影指示とは、S315時点で設定されている撮影モードにおける撮影を行う撮影指示のことであり、動画ボタン702へのタッチダウンによる動画撮影の指示や、シャッターボタン61の押下による静止画の撮影指示をいったものを指す。
S316では、システム制御部50は、設定中の撮影モードでの撮像部22より取得した画像を記録媒体200に画像ファイルとして記録する。
S317では、システム制御部50は、シーンモード以外の撮影モードの処理を行う。ここでは、詳細は割愛する。
S318では、システム制御部50は、図7(c)に示すモード選択画面705を表示する指示があったか否かを判定する。モード選択画面705を表示する指示としては例えばプログラムモード表示701などの画面左上に表示された現在のモードを表すタッチアイコンに対するタッチ操作がある。また、モード切替スイッチ60を操作してシーンモードに設定することでも表示させることができる。モード選択画面705の表示指示があったと判定した場合は、S319へ進み、そうでない場合は、S323へ進む。
S319では、システム制御部50は、モード選択画面705を表示部28に表示する。
S320では、システム制御部50は、モード選択操作があったか否かを判定する。例えば、モード選択画面に表示された複数のモードのそれぞれに対応するタッチアイコンのいずれかに対するタッチ操作があると、モード選択操作があったと判定する。モード選択操作があったと判定した場合には、S322へ進み、そうでない場合は、S321へ進む。
S321では、システム制御部50は、モード選択画面705を閉じる操作があったか否かを判定する。モード選択画面705は、戻るボタン708が押下されると閉じる。閉じる操作があったと判定した場合は、S322へ進み、そうでない場合は、S323へ進む。
S322では、システム制御部50は、選択された撮影モードに設定する。
S323では、システム制御部50は、撮影モードの終了指示があったか否かを判定する。撮影モードの終了指示とは、再生画面の表示やメニュー画面を表示させる指示のことである。撮影モードの終了指示があったと判定した場合は、撮影モードを終了し、そうでない場合は、S302へ戻る。
次に、図4の自撮りモードのフローを図7、図8の表示例を用いて説明する。図8(a)は自撮りモードの際の表示部28の表示例を示しており、自撮りモード表示801は自撮りモード設定中であることを示している。図8(b)は、効果設定を行っている時の表示部28の表示例を示しており、図8(c)は、セルフタイマーに関する表示をしている時の表示例を示している。また、図8(a)−1、−3は、表示部28が横向き表示の表示例を示したものである。図8(a)−2は、表示部28が縦向き表示の表示例を示したものである。図4は、前述した図3のS305またはS314の処理の詳細である。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。
S401では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の向きが何度であるかを姿勢検知部55により判定する。デジタルカメラ100の向きが、0度を含む0度の前後45度の範囲である場合には0度、90度を含む90度の前後45度の範囲においては90度であるとする。180度を含む180度の前後45度の範囲においては180度、270度を含む270度の前後45度の範囲においては270度であるとする。
S402では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の向きが、図1(a)のデジタルカメラ100の向き(0度)である場合に、表示部28に横向き表示(0度の表示)をする。図8(a)−1では、ライブビュー画像に重畳して、自撮りモード表示801、動画ボタン802、効果設定ボタン803、背景ぼかしボタン804、ストロボボタン805、セルフタイマーボタン806、タッチシャッターボタン807等の表示アイテムを表示する。図8(a)−1、−3に示すように横向き表示の場合には、各ボタンの表示をライブビュー画像810の下側に横並びに表示する。図8(a)−1のように、効果設定ボタン803、背景ぼかしボタン804、ストロボボタン805、セルフタイマーボタン806、タッチシャッターボタン807を横並びに表示することを横向き表示という。
S403では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の向きが、図1(c)のデジタルカメラ100の向き(90度)である場合に、表示部28に縦向き表示(90度の表示)をする。図8(a)−2に示すように縦向き表示の場合には、各ボタンの表示をライブビュー画像810の左側に縦に並べて表示する。図8(a)−2のように、効果設定ボタン803、背景ぼかしボタン804、ストロボボタン805、セルフタイマーボタン806、タッチシャッターボタン807を縦並びに表示することを縦向き表示という。このように、横向き表示か縦向き表示かにより表示アイテムの表示向きが変わるが、表示位置は変わらず隣り合う表示アイテムは横向き表示でも縦向き表示でも変わらない。デジタルカメラ100を、0度から90度に徐々に傾けた場合、S402で述べた0度の横向きの表示から、デジタルカメラ100の向きが45度であると判定された場合に、90度の縦向きの表示へと切り替わる。
S404では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の向きが、図1(d)のデジタルカメラ100の向き(180度)である場合に、表示部28に横向き表示(180度の表示)をする。0度の表示と180度の表示は、ともに横向き表示であり、ライブビュー画像以外の表示アイテムについて、0度の表示を表示部28上で上下左右反転した表示が180度の表示であるである。0度の表示と180度の表示はユーザからの見え方は同じである。
S405では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の向きが、図1(e)のデジタルカメラ100の向き(270度)である場合に、表示部28に縦向き表示(270度の表示)をする。90度の表示と270度の表示は、ともに縦向き表示であるが、ライブビュー画像以外の表示アイテムについて、90度の表示を表示部28上上下左右反転した表示が270度の表示である。90度の表示と270度の表示はユーザからの見え方は同じである。
S402〜S404で説明したように、各ボタンは、デジタルカメラ100の向きに応じて、ユーザから見て自撮りモードの設定で使用する表示アイテムを回転(表示向きを変更)して表示部28に表示する。よって、デジタルカメラ100の向きに応じて、自撮りモードの設定項目に関する操作を行う表示アイテムの表示向きも変更されるので、デジタルカメラ100の向きに関わらず、表示アイテムはユーザが読みやすい向きに表示される。また、デジタルカメラ100の向きを変更された場合に自撮りモードの設定を行う操作性が劣ることを抑制できる。
S406では、システム制御部50は、S318と同様にモード選択画面の表示指示があったか否かを判定する。表示指示があったと判定した場合は、S415へ進み、そうでない場合は、S407へ進む。
S407では、システム制御部50は、回転検知部114を介してバリアングルモニタ部111が反転しているか否かを判定する。反転している(k3の状態)と判定した場合は、S409へ進み、そうでない場合(k1やk2の状態)は、S408へ進む。
S408では、システム制御部50は、システムメモリ52に記憶されているショートカットフラグがONであるか否かを判定する。つまり、バリアングルモニタ部111を反転して、ショートカットボタン703へタッチダウンして自撮りモードを開始したのか、モード選択画面705から自撮りモードを選択したのかを判定する。ショートカットフラグがONであると判定した場合は、S414へ進み、そうでない場合は、S409へ進む。このように、ユーザがバリアングルモニタ部111を反転した状態で自撮りモードの撮影を行おうとしたのか、バリアングルモニタ部111の回転角度に関わらず自撮りモードの撮影を行おうとしたのか(自撮りモードに設定された要因)を判定する。
S409では、システム制御部50は、S308で行ったように、表示部28の表示を反転表示する。S409に限らず、自撮り設定処理の途中でも、バリアングルモニタ部111を反転した場合には、反転表示をする。
S410では、システム制御部50は、自撮り設定を行う。自撮り設定については、図5で後述する。
S411では、システム制御部50は、動画ボタン802へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチダウンがあったと判定した場合は、S412へ進み、そうでない場合は、S413へ進む。動画ボタン802がタッチダウンされると、動画の撮影が始まる。
S412では、システム制御部50は、動画撮影を行う。自撮りモードでは、静止画だけでなく動画の撮影も行うことができる。つまり、ユーザはバリアングルモニタ部111をユーザ側に向けた状態で動画に写る様子を自身で確認しながら撮影を行うことができる。
S413では、システム制御部50は、自撮りモード撮影を行う。自撮りモード撮影については図6で後述する。
S414では、システム制御部50は、撮影モードをS312において自撮りモードへ移行する前の撮影モードとして、システムメモリ52に記録された撮影モードに設定する。
S415では、システム制御部50は、S319と同様にモード選択画面705を表示部28に表示する。
S416では、システム制御部50は、S320と同様にモード選択操作があったか否かを判定する。モード選択操作があったと判定した場合には、S418へ進み、そうでない場合は、S417へ進む。
S417では、システム制御部50は、S321と同様にモード選択画面705を閉じる操作があったか否かを判定する。モード選択画面705は、戻るボタン708が押下されると閉じる。閉じる操作があったと判定した場合は、S401へ戻り、そうでない場合は、S416へ戻る。
S418では、システム制御部50は、S322と同様に選択された撮影モードに設定する。
このように、自撮りモード中にバリアングルモニタ部111を反転(180度に回転)した状態から収納状態(0度の方向)またはk2の状態(90度の方向)へ戻した際に、ショートカットフラグがONの場合は自撮りモードを抜けて、元のモードに戻る。また、ショートカットフラグがOFFの場合は、自撮りモードのまま変わらない。
自撮りモードでの撮影の一部には、バリアングルモニタ部111を反転させた状態で自撮り等を行う場合と、バリアングルモニタ部111を反転しない状態で(もしくは回転角度に関わらず)自撮りモードでの撮影(自撮りモード撮影)を行う場合がある。どちらの場合にも自撮りモード特有の人物被写体をよりきれいに撮影する機能を使用して撮影をする(自撮り含む)ことができる。本実施形態では、バリアングルモニタ部111を反転させた操作に応じて自撮りモードに設定した後に、バリアングルモニタ部111を0度の方に戻す操作を行うと、自撮りモードが終了する。また、バリアングルモニタ部111を反転する操作と自撮りショートカットボタン703へのタッチダウンにより、自撮りモードに設定する場合には、操作数が少なく、また容易に自撮りモードへの撮影を始めることができる。さらに、バリアングルモニタ部111の反転を戻す操作に応じて自撮りモードを終了し元のモードに戻るので、バリアングルモニタ部111を反転した状態で自撮りモードでの撮影を行おうとしたユーザは、自撮りモードを終了するための操作を特別に行う必要がない。以上のように、バリアングルモニタ部111を反転した状態で、ユーザが自撮りモードでの撮影を行う場合には、操作性良く自撮りモードへの設定と終了を行うことができる。
一方、モード選択画面705において自撮りモードに設定することができるので、ユーザはバリアングルモニタ部111を反転せずに(回転角度に関わらず)、自撮りモードでの撮影を行いたい場合にも自撮りモードに設定することができる。この場合、ユーザがバリアングルモニタ部111の反転を戻す度に自撮りモードが終了すると、自撮りモードに再び設定するためには、ユーザはモード選択画面705で撮影モードを設定し直す必要がある。しかし、モード選択画面705において自撮りモードに設定した場合には、バリアングルモニタ部111の反転を戻しても自撮りモードが終了しないので設定をし直す必要がなく、ユーザが自撮りモードを終了したい時に終了することができる。以上のように、モード選択画面705で自撮りモードに設定した場合は、モード選択画面705で他の撮影モードに設定しない限り、バリアングルモニタ部111を回転しても、ユーザの意図に反して自撮りモードが終了せず、自撮りモードでの撮影を継続できる。
よって、本実施形態によれば、ユーザの意図に反して自撮りモードが終了する可能性が低減され、自撮りモードを終了する際の操作性が向上する。
なお、自撮りショートカットボタン703を設けなくても、バリアングルモニタ部111が反転したことに応じて、すぐに自撮りモードに移行してもよい。
次に、図5の自撮り設定のフローを図8の表示例を用いて説明する。自撮り設定のフローは、図4のS408に進むと開始する。以下のフローでは、S401〜S405の処理については説明しないが、撮影待機中(撮像を行っていない時)には、S401と同様にデジタルカメラ100の向きを判定し、判定した向きに応じてライブビュー画像や表示アイテムの表示を切り替える。図5は、前述したS410の処理の詳細である。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。
S501では、システム制御部50は、図8(a)に示す効果設定ボタン803へのタッチダウンがあったか否かを判定する。効果設定ボタン803へのタッチダウンがあったと判定した場合は、S502へ進み、そうでない場合は、S507へ進む。効果設定には、美肌設定と明るさ設定が含まれる。
S502では、システム制御部50は、図8(b)に示すような効果設定画面808において美肌設定のバー808aが操作されたか否かを判定する。美肌設定のバー808aが操作されたと判定した場合には、S503へ進み、そうでない場合は、S504へ進む。図8(b)のガイダンス表示809は、美肌効果に関するガイダンスを示しており、美肌設定の操作中に表示部28に表示される。ただし、図8(b)−2のようにデジタルカメラ100が縦向きの場合には、ガイダンス表示809は表示されない。また、ガイダンス表示は、美肌効果だけでなく、明るさ設定の操作中にも明るさ設定に関するガイダンスが表示される。美肌設定は、撮像範囲にある顔のうち、主に自撮りモードでの効果を付与する主顔(主被写体)に対して、美肌効果処理をし、肌がきれいにみえるような画像処理をするための設定である。
S503では、システム制御部50は、美肌効果の強さをS502において操作された美肌設定のバー808aのメモリの位置に基づいて設定する。美肌効果の強さは強、中、弱の3段階あり、ユーザは美肌設定のバー808aを操作することで美肌効果の強さを設定することができる。ここで、撮像部22で取得した画像に設定された美肌効果に基づいて、簡易美肌処理をして表示ライブビュー画像として表示部28に表示する。表示部28には、撮像部22で取得した画像に対して以下の処理で行う、明るさ設定、背景ぼかし設定、ストロボ設定に基づいた処理を行ったうえでライブビュー画像として表示をする。
S504では、システム制御部50は、図8(b)に示すような効果設定画面808において明るさ設定のバー808bが操作されたか否かを判定する。明るさ設定のバー808bが操作されたと判定した場合には、S505へ進み、そうでない場合は、S506へ進む。明るさ設定は、撮像範囲の全体に対して、露出補正と調光補正を行い、明るさを変更する設定である。
S505では、システム制御部50は、明るさをS504において操作された明るさ設定のバー808bのメモリの位置に基づいて選択する。明るさは5段階あり、設定に応じて撮影時に露出補正と調光補正を行う。このとき、設定された明るさに基づいて露出値及び調光値をシステムメモリ52に記録し、撮像部22及び画像処理部24に対して補正値を適用するように制御することで表示部28に明るさ設定が反映された画像を表示させる。
S506では、システム制御部50は、図8(b)に示す戻るボタン811へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチダウンがあったと判定した場合は、S507へ進み、そうでない場合は、S502に戻る。
S507では、システム制御部50は、図8(a)の背景ぼかしボタン804または813へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチダウンがあったと判定した場合は、S508へ進み、そうでない場合は、S509へ進む。背景ぼかし設定は、主顔が強調されるよう、撮影範囲の中の主顔以外の領域をぼかすような加工をする設定である。
S508では、システム制御部50は、背景ぼかし設定をS507時点でオートであった場合にはOFFに、OFFであった場合はオートに、切替える。背景ぼかしボタン804は、背景ぼかしがオートの状態を示しており、背景ぼかしがOFFに設定された場合には、背景ぼかしボタン813に示すような背景ぼかしがOFFであることを示す表示に切り替わる。また、背景ぼかしがオートの時に、図8(a)−1の背景ぼかしボタン804へのタッチダウンが検出された場合には、背景ぼかし設定がOFFになったガイダンス(不図示)をライブビュー画像810に重畳して、表示部28に表示する。同様に、背景ぼかし設定がOFFの時に、図8(a)−3の背景ぼかしボタン813へのタッチダウンが検出された場合には、背景ぼかし設定がオートになったガイダンス(不図示)を表示する。デジタルカメラ100の向きが横向きのときのみに、これらのガイダンスを表示するものとする。ストロボ設定、タッチシャッター設定についても、デジタルカメラ100が横向きの場合には、同様に2つの設定のうちどちらに設定が切り替えられたかのガイダンスを表示する。また、デジタルカメラ100の向きに関わらず、どちらの設定になっているのかを示すように背景ぼかしボタン804と813の表示を切り替える。ここで、背景ぼかし設定がオートにされた場合には、撮像部22で取得した画像に対して簡易的に背景ぼかし処理を行ってライブビュー画像として表示部28に表示する。簡易的な背景ぼかし処理とは、主顔以外の領域がぼけるような画像処理を行う処理である。背景ぼかし設定がOFFにされた場合には、撮像部22で取得した画像に対して行っていた簡易的な背景ぼかし処理を行わずにライブビュー画像を表示する。
S509では、システム制御部50は、図8(a)のセルフタイマーボタン806へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチダウンがあったと判定した場合は、S510へ進み、そうでない場合は、S511へ進む。
S510では、システム制御部50は、図8(c)−1に示すセルフタイマー設定画面821において、セルフタイマーを設定する。セルフタイマーは、OFF(0秒)、2秒、10秒のいずれかから選択される。また、デジタルカメラ100の表示言語として設定されている言語によっては、鳴き声シャッター設定があり、撮影を行う合図をユーザにする際に、動物の鳴き声を発する設定を行うことができる。図8(c)−1は、鳴き声シャッターボタン819にフォーカスがあたっている(選択された)場合の表示部28での表示例を示している。このとき、デジタルカメラ100が横向きである場合には、鳴き声シャッターに関する説明を示すガイダンス820を表示する。また、鳴き声シャッターの設定中に、消音の設定がされた場合はアイコンを差し替えて音が出ない旨をユーザに知らせる。また、セルフタイマーOFFボタン816、2秒ボタン817、10秒ボタン818が設定された場合は、図8(a)−1のセルフタイマーボタン806を各ボタン(図8(c)−1のボタン816〜819)の表示に切り替える。
S511では、システム制御部50は、図8(a)に示すストロボボタン805または814へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチダウンがあったと判定した場合は、S512へ進み、そうでない場合は、S515へ進む。
S512では、システム制御部50は、ストロボ設定がS511時点でONであった場合にはOFFに、OFFであった場合にはONに切り替える。ストロボボタン805は、ストロボ設定がOFFの状態を示しており、ストロボ設定がONに設定された場合には、ストロボボタン814に示すようなストロボ設定がONであることを示す表示に切り替わる。また、ストロボ設定がOFFの時に、図8(a)−1のストロボボタン805へのタッチダウンが検出された場合には、図8(a)−3に示すストロボ設定がONになったガイダンス825をライブビュー画像810に重畳して、表示部28に表示する。同様に、ストロボ設定がONの時に、図8(a)−3のストロボボタン814へのタッチダウンが検出された場合には、ストロボ設定がOFFになったガイダンス(不図示)を表示する。デジタルカメラ100の向きが横向きのときのみに、これらのガイダンスを表示するものとする。ストロボ設定が変更された場合は、ストロボのON、OFFに応じて、S505で設定された露出値及び調光値を設定し直し、メモリ32に記録する。システムメモリ52に記録されている露出値及び調光値は撮影に反映される。
S513では、システム制御部50は、S510においてストロボ設定がONになったか否かを判定する。ONになったと判定した場合は、S514へ進み、そうでない場合は、S515へ進む。ストロボ57が収納式のストロボである場合には、ストロボがONに設定されたことに応じて、被写体に光を照射できるように、ストロボ57を収納されていた位置からデジタルカメラ100本体の外側に出してもよい。
S514では、システム制御部50は、背景ぼかし設定をOFFにし、背景ぼかしボタン804もしくは背景ぼかしボタン813をグレーアウトする。ストロボ設定がONになった場合には、もともとの背景ぼかし設定に関わらず背景ぼかしはOFFになり、背景ぼかしの効果を撮像した画像にかけることができない。しかし、ストロボ設定をOFFにすると背景ぼかし設定は有効になり、S511においてストロボ設定がONになったときにもともと設定されていた背景ぼかしの設定が撮像に使われる。ここで、ストロボ設定がONにされた場合には、撮像部22で取得した画像に対して簡易的な背景ぼかし処理を行わずに、ライブビュー画像として表示部28に表示する。
S515では、システム制御部50は、図8(a)に示すタッチシャッターボタン807または815へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチダウンがあったと判定した場合は、S516へ進み、そうでない場合は、自撮り設定を終了する。タッチシャッターボタン807または815は、タッチシャッター設定を行うためのボタンである。
S516では、システム制御部50は、タッチシャッター設定がS515時点で有効であった場合には無効に、無効であった場合には有効に、切り替える。タッチシャッター設定が有効になると、タッチパネル70aへのタッチダウンによって撮影が可能になり、無効になるとタッチパネル70aへのタッチダウンによっては撮影ができなくなりシャッターボタン61を押下する操作のみで撮影が可能になる。タッチシャッターボタン807は、タッチシャッター設定が有効の状態を示しており、タッチシャッター設定が無効に設定された場合には、タッチシャッターボタン815に示すようなタッチシャッター設定が無効であることを示す表示に切り替わる。タッチシャッター設定が無効の時に、図8(a)−3のタッチシャッターボタン815へのタッチダウンが検出された場合には、図8(a)−1のタッチシャッター設定が有効になったガイダンス824をライブビュー画像810に重畳して表示部28に表示する。同様に、タッチシャッター設定が有効の時に、図8(a)−1のタッチシャッターボタン807へのタッチダウンが検出された場合には、タッチシャッター設定が無効になったガイダンス(不図示)をライブビュー画像810に重畳して、表示部28に表示する。これらのガイダンスは、デジタルカメラ100の向きが横向きのときのみに表示するものとする。
なお、自撮り設定において、電源を入れた後に変更された設定は不揮発性メモリ56に記録され、設定後に電源が切られた後に再び電源が入ると、不揮発性メモリ56に記録されていた設定が適用される。表示部28には、撮像部22で取得した画像に、不揮発性メモリ56に記録されていた設定を反映したライブビュー画像を表示する。
図6の自撮りモード撮影のフローを図8の表示例を用いて説明する。自撮りモード撮影のフローは、図4のS413に進むと開始する。ここで、自撮りモード撮影とは、自撮りモードにおける撮影全てを指しており、撮影者が自身を撮影する自撮りではない撮影も含まれる。図6は、前述したS413の処理の詳細である。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。
S601では、システム制御部50は、第一シャッタースイッチ62が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定した場合は、S602へ進み、そうでない場合は、S604へ進む。
S602では、システム制御部50は、検出している主顔がある位置にAFする位置を確定する。
S603では、システム制御部50は、第二シャッタースイッチ64が押下されたか否かを判定する。押下されたと判定した場合は、S607へ進み、そうでない場合は、図4のS411へ進む。
S604では、システム制御部50は、図8に示すタッチパネル70a上のタッチシャッター領域822へのタッチダウンがあったか否かを判定する。タッチシャッターが有効である場合に、タッチダウンがあったと判定した場合は、S605へ進み、そうでない場合は、図4のS411へ進む。ここで、タッチシャッター領域822は、タッチパネル70aのうち動画ボタン802及び自撮り設定を行うボタン(803〜807、813〜815)等を除く領域のことである。タッチシャッター領域822へのタッチダウンが検出された場合には、タッチダウンされた位置に関わらず主顔にAFして撮影をする。
S605では、システム制御部50は、設定されているタッチシャッター設定が有効であるか否かを判定する。タッチシャッター設定が有効であると判定した場合は、S606へ進み、そうでない場合は、図4のS411へ進む。
S606では、システム制御部50は、S602と同様に検出している主顔がある位置にAFする位置を確定する。なお、自撮りモードでないプログラムモード等の撮影モードにおいては、タッチシャッターが有効である場合に、タッチダウンが検出されるとタッチダウンした点(タッチ開始位置、タッチ位置)に応じてAFする位置を決定する。
S607では、システム制御部50は、セルフタイマーが2秒もしくは10秒の設定時間に設定されているか(撮像指示があってからユーザの設定した所定時間経過後に撮影をするか)否かを判定する。2秒もしくは10秒の設定時間に設定されていると判定された場合は、S608へ進み、そうでない場合は、S609へ進む。
S608では、システム制御部50は、図8(c)−2に示すようにカウントダウンを開始し、10秒の場合のみカウントダウン表示812(時間表示)を行う。縦向き表示であっても横向き表示をする場合にも、ユーザから見て表示部28の右下にカウントダウン表示812がされるようにし、また、2色の色が毎秒ごとに(単位時間当たりで)切り替わるようにする。撮影の2秒前になったらカウントダウン表示812は表示しない。セルフタイマーのカウントは、システムタイマー53により行う。なお、自撮りモードでない撮影モードにおいて、セルフタイマーを使用した場合には、カウントダウン表示は行わず、照明部における点灯頻度や発音部での発音等で撮影開始までの期間をユーザに示す。
S609では、システム制御部50は、設定されているストロボ設定がONであるか否かを判定する。ストロボ設定がONであると判定した場合は、S621へ進み、そうでない場合は、S610へ進む。
S610では、システム制御部50は、明るさ設定で設定された明るさが撮影に反映されるようにシステムメモリ52に記録されている露出値を反映して、S602またはS606において確定された主顔にAFして撮影をする。シャッター101の絞りと露光する長さを調整することにより、設定された明るさで撮影を行うようにする。
S611では、システム制御部50は、S610において撮影された画像をメモリ32に記録する。
S612では、システム制御部50は、背景ぼかし設定がオートに設定されているか否かを判定する。オートに設定されていると判定した場合は、S613へ進み、そうでない場合は、S623へ進む。
S613では、システム制御部50は、背景部分(検出されている主顔ではない部分)にAFをし直して撮影を行う。ここで、撮影された画像は、S610で撮影された画像から背景を切り出す画像処理を行うために使用され、使用後は不揮発性メモリ56に記録されずに削除される。
S614では、システム制御部50は、S613において背景にAFして撮影された画像をメモリ32に記録する。
S615では、システム制御部50は、S611で撮影された主顔にAFした画像(1枚目の画像)と、S613で撮影された背景にAFした画像(2枚目の画像)を比較して、背景ぼかしが可能であるか否かを判定する。背景ぼかしは、デジタルカメラ100からみた背景と主顔の距離が両者を区別できるほど十分であって、さらに背景と主顔の色に所定以上の差があると判定された場合に、効果をかけることが可能であると判定される。背景ぼかしの効果をかけることができると判定された場合は、S616へ進み、そうでない場合は、S623へ進む。
S616では、システム制御部50は、1枚目の画像と2枚目の画像を比較して、2枚目の画像から背景部分を検出し、背景部分として検出された部分と同じ領域を1枚目の画像から背景として切り出す。本実施形態においては、ユーザの設定に応じて背景部分と主顔部分に切り分けて、それぞれにユーザにより設定された効果をかけて、効果のかかった画像を合成する。
S617では、システム制御部50は、S616で切り分けられた主顔部分から顔を検出することができるかを判定する。顔検出できると判定した場合は、S618へ進み、そうでない場合は、S625へ進む。
S618では、システム制御部50は、S617で検出された顔に対して設定された美肌効果をかける美肌処理を行う。
S619では、システム制御部50は、背景部分に対して背景ぼかし処理を行う。1枚目の画像では、主顔にAFされており、背景部分にはAFされていないが背景部分をさらにぼかす処理を行うことで主顔として検出された人物の顔を引き立たせた画像になる。
S620では、システム制御部50は、S618で得られた人物部分とS619で得られた背景部分を合成する。
S621では、システム制御部50は、明るさ設定で設定された明るさが撮影に反映されるようにシステムメモリ52に記録されている露出値及び調光値を反映して、S602またはS606において確定された主顔にAFして撮影をする。撮像レンズ103の絞りとシャッターの長さを調整し、さらにストロボ57を発光させて、設定された明るさで撮影を行うようにする。ストロボ57の発光の大きさは、調光値に応じて決定される。
S622では、システム制御部50は、S621において撮影された画像をメモリ32に記録する。
S623では、システム制御部50は、S610またはS621において撮影された画像から顔を検出することができるかを判定する。顔検出できると判定した場合は、S624へ進み、そうでない場合は、S625へ進む。
S624では、システム制御部50は、S623で検出された顔に対して設定された美肌効果をかける美肌処理を行う。
S625では、システム制御部50は、S620において合成された画像、またはS624において美肌処理された画像を不揮発性メモリ56に記録する。ここで、記録される画像は撮影の開始前に表示部28に表示しているライブビュー画像810とは異なり、ユーザの明るさ設定に応じて撮影され、さらに美肌処理、背景処理の画像処理が行われた画像である。しかし、ライブビュー画像810にユーザの設定した効果に基づき、撮像部22で得た画像に疑似的に設定された効果を反映した画像を表示することで、ユーザは撮影前にどのような画像を得ることができるのかを把握することができる。
以上、説明した実施形態によれば、ユーザの意図に反して自撮りモードが終了する可能性が低減され、自撮りモードを終了する際の操作性が向上する。バリアングルモニタ部111を反転して自分撮りモードを使用した場合には、バリアングルモニタ部111を戻せば自撮りモードが終了し、元の撮影モードに設定されるので撮影モードを変更するためだけの操作が必要ない。バリアングルモニタ部111を反転せずに撮影を行うときは、モード選択画面705で自撮りモードを選択することで、バリアングルモニタ部111の角度に関わらず自撮りモードでの撮影を行うことができる。このように、自撮りモードでは、開始のされ方により、終了方法が異なるので、ユーザは、バリアングルモニタ部111を反転した状態で撮影したい場合も、回転角度に関わらず撮影したい場合も、操作性良く自撮りモードでの撮影を行うことができる。また、バリアングルモニタ部111を反転した状態で、自撮りモード以外の他の撮影モードでの撮影も行うことができる。
なお、デジタルカメラ100の向きに応じて表示部28の表示を切り替えることを説明したが、タッチパネル70aにタッチした状態でカメラの向きを回転させた場合には、タッチしたことがキャンセルされる。
なお、本実施形態ではバリアングルモニタ部111を反転して撮影する撮影モードとして、自撮りモードを説明したが、これに限らずバリアングルモニタ部111を反転して撮影するのに適した撮影モードであればよい。また、バリアングルモニタ部111を反転(180度回転)すると自撮りショートカットボタン703を表示するとしたが、前述の角度は一例に過ぎず、バリアングルモニタ部111の回転角度が、回転可能なうち所定の範囲内になったことに応じて表示してもよい。また、バリアングルモニタ部111に表示部28が設けられている場合だけでなく、回転可能なバリアングルモニタ部111に撮像部22が設けられていてもよい。その場合、撮像方向と表示部28の方向が反対である場合の撮像部22の回転角度0度の場合と比較して、反転した(表示部28を観察していた観察者側に向いた)場合に、表示部28に自撮りショートカットボタン703を表示すればよい。また、自撮りショートカットボタン703を表示するか否かを設定できるようにしてもよい。
撮像レンズ103の正面から撮影するのではなく、撮像レンズ103の上側からもしくは下側から自撮りを行うことがある。このような場合には、バリアングルモニタ部111を180度回転させるのではなく、180度よりも大きい角度や小さい角度である所定の角度にした方が、表示部28に表示される被写体を確認しやすい。このような撮影においては、自撮りモードでない場合に、バリアングルモニタ部111が所定の角度になったことに応じて、自撮りショートカットボタン703を表示し、所定の角度からバリアングルモニタ部111を戻す操作に応じて自撮りモードを終了してもよい。
なお、本実施形態において美肌設定は3段階、明るさ設定は5段階あるものとして説明したが、これに限らず、設ける設定の段階は増やしても減らしてもよい。
なお、セルフタイマーは、0秒(セルフタイマーOFF)、2秒、10秒の中から選択できることを説明したが、これに限らず、5秒や12秒といった時間を設けてもよい。また、セルフタイマーOFFにした場合にも、ユーザからの撮影指示を受けてから1秒後や0.5秒後といったセルフタイマーよりも短い間隔を設けて撮影をするようにして、撮影指示をした後にユーザが予め決めたように体制を整えるための準備期間を設けてもよい。
なお、本実施形態では、表示部28へのタッチ操作を検知するタッチパネル70aにおいて、自撮りモードの設定や撮影指示を行うことができるとしたが、タッチパネルを有していなくてもよい。操作部70への操作に応じて自撮りモードの設定をしたり、シャッターボタン61への操作に応じて撮影を行うようにしてもよい。動画の撮影指示も、動画ボタンへのタッチダウンではなく、操作部70に動画撮影を指示するための部材を設けても良い。
なお、バリアングルモニタ部111が反転していない状態で、モード選択画面705で自撮りモードに設定され、所定時間以内にバリアングルモニタ部111が反転された場合にも、バリアングルモニタ部111を戻す操作に応じて自撮りモードを終了してもよい。例えば、バリアングルモニタ部111を反転していない状態で、自撮りモードに設定した後2、3秒以内にバリアングルモニタ部111を反転したのであればバリアングルモニタ部111を反転した状態で撮影をしようとした可能性が高い。また、バリアングルモニタ部111を反転せずにモード選択画面705で自撮りモードに設定し、1回も撮影を行わずにバリアングルモニタ部111を反転した後に、撮影をした場合にも、バリアングルモニタ部111を戻す操作で自撮りモードを終了してもよい。モード選択画面705で自撮りモードに設定したとしても、ユーザがバリアングルモニタ部111を反転するまで、自撮りモードでの撮影を行わなかった場合には、バリアングルモニタ部111を反転した状態で自撮りモードの撮影をしようとして可能性が高い。以上のような場合に、ユーザがバリアングルモニタ部111を戻したことに応じて、自撮りモードを終了すると、ユーザがモード選択画面705で自撮りモードを終了する操作を行わなくてよいので、ユーザの操作性を高めることができる。
なお、本実施形態においては、本発明を撮影制御装置に適用した場合について説明したが、本発明は撮像制御装置に限らずノートPC等の画像処理装置の画像処理モード設定においても適用可能である。例えば、画面部分がキーボード部分を含む画像処理装置本体部に対して回転(反転)可能であり、本体部に対してもともと操作をしていたユーザとは異なる位置にいる他のユーザに向けて画面部分を回転して画面部分を見せることのできる画像処理装置がある。図9に示すように、ノートPC300は、本体部301と本体部に対して回転可能な表示部302があり、表示部302を回転させることで、表示部302の表示方向を様々な方向にすることができる。k4から矢印d2の方向に表示部302を回転し反転させるとk5の状態になる。表示部302を反転したこと、もしくは画像処理モード選択操作(表示内容の上下左右を反転処理するボタンの押下等を含む)に応じて、所定の画像処理モード(表示の上下左右を反転処理する、特定の部分を隠す等のモード)に遷移する。また、画面部分の反転を戻したことに応じて、以下のようにする。画面部分の反転に応じて他の画面処理モードに遷移した場合にはもとの画面処理モードに戻り、モード選択操作によって他の画面処理モードに設定された場合には画面部分を反転してももとの画面処理モードには戻らず、他の画面処理モードのままにする。このように、本発明は画像処理装置においても有効である。
なお、撮像装置および画像処理装置の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラ100およびノートPC300に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず回転可能な表示部または本体部を有する撮像装置や画像処理装置でも適用可能である。また、回転可能な表示部または本体部を制御可能な電子機器であれば適用可能である。また、回転可能でなくても対応する表示部と撮像部であって、表示部の表示方向に対する撮像部の撮像方向を検知可能であれば本発明を適用可能である。すなわち、本発明は携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。