JP2016063195A - コイル部品およびその実装構造 - Google Patents

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和田 朋之
Tomoyuki Wada
朋之 和田
宗和 犬伏
Munekazu Inubushi
宗和 犬伏
青木 隆博
Takahiro Aoki
隆博 青木
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Abstract

【課題】巻乱れたワイヤが電極に接近することを防止したコイル部品を提供する。【解決手段】コイル部品1は、巻芯部13と巻芯部13の両端に設けられた鍔部11,12とを有するコア10と、巻芯部13に巻回されたワイヤ20と、鍔部11,12に設けられた電極30とを有する。鍔部11,12の巻芯部13側の第1端面115,125に、突起部41が設けられている。突起部41は、巻芯部13の軸方向において、電極30よりも巻芯部13の中心側に突出している。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品およびその実装構造に関する。
従来、コイル部品としては、特開2011-82463号公報(特許文献1)に記載されたものがある。図7に示すように、コイル部品101は、巻芯部113と巻芯部113の両端に設けられた鍔部111とを有するコア110と、巻芯部113に巻回されたワイヤ120と、鍔部111に設けられた電極130とを有する。
特開2011−82463号公報
ところで、前記従来のコイル部品を実際に使用しようとすると、次の問題が生じるおそれがあることを見出した。
図7に示すように、巻芯部113に巻回されたワイヤ120が、巻乱れたとき、巻乱れたワイヤ120は、電極130に接近する。そして、コイル部品101の電極130をはんだ103によって回路基板102のランド部102aに接合するとき、はんだ103は巻乱れたワイヤ120に接触する。すると、ワイヤ120がはんだ103に浸食される現象(いわゆる、銅食われの現象)が発生して、ショート等が発生するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、巻乱れたワイヤが電極に接近することを防止したコイル部品、および、巻乱れたワイヤがはんだに浸食される現象を防止したコイル部品の実装構造を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明のコイル部品は、
巻芯部と前記巻芯部の両端に設けられた鍔部とを有するコアと、
前記巻芯部に巻回されたワイヤと、
前記鍔部に設けられた電極と
を備え、
前記鍔部の前記巻芯部側の第1端面に、突起部が設けられ、
前記突起部は、前記巻芯部の軸方向において、前記電極よりも前記巻芯部の中心側に突出していることを特徴としている。
ここで、巻芯部の中心とは、少なくとも、巻芯部の軸方向の長さの中心をいう。
本発明のコイル部品によれば、鍔部の巻芯部側の第1端面に突起部が設けられ、突起部は、巻芯部の軸方向において、電極よりも巻芯部の中心側に突出しているので、ワイヤが巻乱れたとしても、ワイヤは突起部に当たって電極側への移動を抑制される。したがって、巻乱れたワイヤが電極に接近することを防止し、コイル部品の電極をはんだによって回路基板に接合したとき、はんだは巻乱れたワイヤに接触しない。したがって、巻乱れたワイヤがはんだに浸食される現象(いわゆる、銅食われの現象)を防止でき、ショート等を抑制できる。
また、一実施形態のコイル部品では、好ましくは、
前記鍔部は、前記第1端面と前記第1端面の反対側の第2端面との間に、前記電極の少なくとも一部が設けられると共に回路基板に実装される第1側面を有し、
前記突起部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記鍔部の第1端面のうちの前記第1側面側を除く領域の少なくとも一部に設けられている。
前記実施形態のコイル部品によれば、突起部は、巻芯部の軸方向からみて、鍔部の第1端面のうちの第1側面側を除く領域の少なくとも一部に設けられている。つまり、突起部は、鍔部の第1端面のうちの第1側面側の領域に設けられていない。したがって、鍔部の第1端面のうちの第1側面側の領域と巻芯部に巻回されたワイヤとの間に、空間を形成できる。そして、コイル部品の鍔部の第1側面を回路基板に実装し、コイル部品の電極をはんだによって回路基板に接合したとき、はんだが大きく濡れ上がっても、はんだをこの空間に位置させることができ、ワイヤのはんだへの接触を一層防止できる。
また、一実施形態のコイル部品では、好ましくは、前記突起部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記鍔部の第1端面のうちの前記第1側面側を除く領域の全てに設けられている。
前記実施形態のコイル部品によれば、突起部は、巻芯部の軸方向からみて、鍔部の第1端面のうちの第1側面側を除く領域の全てに設けられている。したがって、鍔部の第1側面の反対側の側面側に突起部があるので、コイル部品の鍔部の第1側面を回路基板に実装したとき、鍔部の第1側面の反対側の側面に加わる力に対する抗折強度が向上する。また、鍔部の第1側面の両端の側面側に突起部があるので、巻芯部の軸まわりのねじれに対する強度が向上する。
また、一実施形態のコイル部品では、好ましくは、
前記鍔部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記第1側面の反対側に位置する第2側面を有し、
前記突起部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記鍔部の第1端面のうちの前記第2側面側の領域に、設けられている。
前記実施形態のコイル部品によれば、突起部は、巻芯部の軸方向からみて、鍔部の第1端面のうちの第2側面側の領域に設けられているので、コイル部品の鍔部の第1側面を回路基板に実装したとき、鍔部の第2側面に加わる力に対する抗折強度が向上する。また、突起部は、鍔部の第1端面のうちの第1側面の両端の側面側の領域に設けられていないので、ワイヤを、第1端面のうちの第1側面の両端の側面側の領域を通して、電極側に引き出す際、突起部に干渉されない。したがって、ワイヤの引出線の長さを短くできて、ワイヤの抵抗値を小さくできる。
また、一実施形態のコイル部品では、好ましくは、
前記鍔部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記第1側面の両端に位置する第3側面および前記第4側面を有し、
前記突起部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記鍔部の第1端面のうちの前記第3と前記第4側面側の領域に、設けられている。
前記実施形態のコイル部品によれば、突起部は、巻芯部の軸方向からみて、鍔部の第1端面のうちの第3と第4側面側の領域に、設けられているので、コイル部品の鍔部の第1側面を回路基板に実装したとき、巻芯部の軸まわりのねじれに対する強度が向上する。
また、一実施形態のコイル部品の実装構造では、
前記コイル部品と、
ランド部を有する回路基板と
を備え、
前記コイル部品の電極は、はんだを介して、前記回路基板のランド部に接続される。
前記実施形態のコイル部品の実装構造によれば、前記コイル部品を有するので、巻乱れたワイヤがはんだに浸食される現象を防止できる。
また、一実施形態のコイル部品の実装構造では、好ましくは、前記突起部は、前記巻芯部の軸方向において、前記ランド部よりも前記巻芯部の中心側に突出している。
前記実施形態のコイル部品の実装構造によれば、突起部は、巻芯部の軸方向において、ランド部よりも巻芯部の中心側に突出しているので、巻乱れたワイヤが突起部に当たることで、巻乱れたワイヤが、ランド部と電極とを接合するはんだに接触することを防止できる。
本発明のコイル部品によれば、鍔部の巻芯部側の第1端面に、突起部が設けられ、突起部は、巻芯部の軸方向において、電極よりも巻芯部の中心側に突出しているので、巻乱れたワイヤが電極に接近することを防止できる。
本発明のコイル部品の実装構造によれば、本発明のコイル部品を有するので、巻乱れたワイヤがはんだに浸食される現象を防止できる。
本発明の第1実施形態のコイル部品およびその実装構造を示す断面図である。 本発明の第1実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す側面図である。 本発明の第3実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す側面図である。 本発明の第4実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す側面図である。 本発明の第5実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態のコイル部品のワイヤを省略した状態を示す側面図である。 従来のコイル部品を示す断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のコイル部品およびその実装構造を示す断面図である。図2Aは、コイル部品のワイヤを省略した状態を示す斜視図である。図2Bは、コイル部品のワイヤを省略した状態を示す側面図である。
図1と図2Aと図2Bに示すように、コイル部品の実装構造は、コイル部品1と、ランド部2aを有する回路基板2とを備える。コイル部品1の電極30は、はんだ3を介して、回路基板2のランド部2aに接続される。コイル部品1は、例えば、インダクタとして機能する。
コイル部品1は、コア10と、コア10に巻回されたワイヤ20と、コア10に設けられた電極30とを有する。コア10は、巻芯部13と、巻芯部13の一端に設けられた第1鍔部11と、巻芯部13の他端に設けられた第2鍔部12とを有する。
巻芯部13は、その一端から他端に向かって延在する。巻芯部13の形状は、直方体である。巻芯部13は、回路基板2側の第1面131と、第1面131と反対側の第2面132とを有する。なお、巻芯部13の形状は、円柱などの他の形状であってもよい。
第1鍔部11の形状は、直方体である。第1鍔部11は、巻芯部13側の第1端面115と、第1端面115の反対側の第2端面116と、第1端面115と第2端面116との間の第1〜第4側面111〜114とを有する。
第1側面111は、回路基板2に実装される面である。第2側面112は、巻芯部13の軸方向からみて、第1側面111の反対側に位置する。第3側面113と第4側面114とは、巻芯部13の軸方向からみて、第1側面111の両端に位置し、互いに反対側に位置する。第1端面115側からみて、第1側面111は下面であり、第2側面112は上面であり、第3側面113は左面であり、第4側面114は右面である。
第1鍔部11の第1端面115に、第1〜第3突起部41〜43が設けられている。第1〜第3突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向からみて、第1端面115のうちの第2〜第4側面112〜114側の領域に設けられている。
第1突起部41は、第1端面115のうちの第2側面112側の領域に設けられている。第1端面115の第2側面112側の領域とは、第1端面115において、巻芯部13の軸方向からみて巻芯部13よりも第2側面112側の領域で、かつ、巻芯部13の軸方向からみて第3側面113と第4側面114との間の領域をいう。
つまり、第1突起部41は、巻芯部13の軸方向からみて、巻芯部13よりも第2側面112側に位置する。第1突起部41は、巻芯部13の軸方向からみて、第3側面113と第4側面114とを結ぶ方向に延在している。第1突起部41の延在方向の左右両端面は、巻芯部13の軸方向からみて、第3側面113と第4側面114とに略一致する。第1突起部41の断面形状は、略矩形状である。
第2突起部42は、第1端面115のうちの第3側面113側の領域に設けられている。第1端面115の第3側面113側の領域とは、第1端面115において、巻芯部13の軸方向からみて巻芯部13よりも第3側面113側の領域で、かつ、第3側面113方向からみて巻芯部13の第1面131と第2面132との間の領域をいう。
つまり、第2突起部42は、巻芯部13の軸方向からみて、巻芯部13よりも第3側面113側に位置する。第2突起部42は、巻芯部13の軸方向からみて、第1側面111と第2側面112とを結ぶ方向に延在している。第2突起部42の延在方向の上下両端面は、第3側面113方向からみて、巻芯部13の第1面131と第2面132とに略一致する。第2突起部42の断面形状は、略矩形状である。
第3突起部43は、第1端面115のうちの第4側面114側の領域に設けられている。第1端面115の第4側面114側の領域とは、第1端面115において、巻芯部13の軸方向からみて巻芯部13よりも第4側面114側の領域で、かつ、第4側面114方向からみて巻芯部13の第1面131と第2面132との間の領域をいう。
つまり、第3突起部43は、巻芯部13の軸方向からみて、巻芯部13よりも第4側面114側に位置する。第3突起部43は、巻芯部13の軸方向からみて、第1側面111と第2側面112とを結ぶ方向に延在している。第3突起部43の延在方向の上下両端面は、第4側面114方向からみて、巻芯部13の第1面131と第2面132とに略一致する。第3突起部43の断面形状は、略矩形状である。
このように、第1端面115のうちの第1側面111側の領域には、第1〜第3突起部41〜43が設けられていない。第1端面115の第1側面111側の領域とは、第1端面115において、巻芯部13の軸方向からみて巻芯部13よりも第1側面111側の領域で、かつ、巻芯部13の軸方向からみて第3側面113と第4側面114との間の領域をいう。言い換えると、第1端面115の第1側面111側の領域とは、第1端面115において、第3側面113方向からみて第1側面111と巻芯部13の第1面131との間の領域をいう。つまり、第1〜第3突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向からみて、第1端面115のうちの第1側面111側を除く領域の全てに設けられている。
第2鍔部12の構造は、第1鍔部11の構造と同じである。第2鍔部12は、巻芯部13側の第1端面125と、第1端面125の反対側の第2端面126と、第1端面125と第2端面126との間の第1〜第4側面121〜124とを有する。第1端面125側からみて、第1側面121は下面であり、第2側面122は上面であり、第3側面123は右面であり、第4側面124は左面である。
第2鍔部12の第1端面125に、第1〜第3突起部41〜43が設けられている。第1〜第3突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向からみて、第1端面125のうちの第2〜第4側面122〜124側の領域に設けられている。第1端面125のうちの第1側面121側の領域には、突起部が設けられていない。
第1突起部41は、第1端面125のうちの第2側面122側の領域に設けられている。第2突起部42は、第1端面125のうちの第3側面123側の領域に設けられている。第3突起部43は、第1端面125のうちの第4側面124側の領域に設けられている。
図中分かりやすくするために、巻芯部13、第1、第2鍔部11,12および第1〜第3突起部41〜43の互いの境界線を示しているが、実際、境界線はなくてもよい。つまり、コア10を成型する際、各部材11〜13,41〜43は、一体に成型される。例えば、所定の金型を準備し、金型に所望の材料を充填し、圧縮成型を行って、コア10を作製する。なお、コア10の作製方法については、切削加工を用いてもよい。コア10の材料としては、例えば、アルミナ(非磁性体)やNi−Zn系フェライト(磁性体、絶縁体)を用いる。
電極30は、第1鍔部11において、第1側面111の全面と、第3、第4側面113,114の第1側面111側の一部と、第1、第2端面115,116の第1側面111側の一部とを、覆っている。電極30は、第2鍔部12において、第1側面121の全面と、第3、第4側面123,124の第1側面121側の一部と、第1、第2端面125,126の第1側面121側の一部とを、覆っている。電極30の材料としては、例えば、Ag等を用いる。
ワイヤ20は、巻芯部13にコイル状に巻回されている。ワイヤ20の一方の引出線は、第1鍔部11の電極30に電気的に接続され、ワイヤ20の他方の引出線は、第2鍔部12の電極30に電気的に接続される。ワイヤ20としては、例えば、絶縁被覆されたCu線等を用いることができる。
コイル部品1の電極30は、回路基板2のランド部2aに載置される。電極30は、はんだ3を介して、ランド部2aに接合される。はんだ3の材料としては、例えば、SnとPb等を用いる。
第1鍔部11側において、第1〜第3突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向において、電極30よりも巻芯部13の中心側に突出している。巻芯部13の中心とは、少なくとも、巻芯部13の軸方向の長さの中心をいう。具体的に述べると、巻芯部13の軸方向において、第1〜第3突起部41〜43の第2鍔部12側の突出面は、電極30の第2鍔部12側の端面よりも、第2鍔部12側に位置している。第1〜第3突起部41〜43の突出面は、全て、巻芯部13の軸方向において同一の位置にある。
また、第1〜第3突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向において、ランド部2aよりも巻芯部13の中心側に突出している。具体的に述べると、巻芯部13の軸方向において、第1〜第3突起部41〜43の第2鍔部12側の突出面は、ランド部2aの第2鍔部12側の端面よりも、第2鍔部12側に位置している。巻芯部13の軸方向において、第1突起部41の突出面と電極30の第2鍔部12側の端面との間の距離dは、第1突起部41の突出面とランド部2aの第2鍔部12側の端面との間の距離eよりも大きい。
第2鍔部12側において、第1鍔部11側と同様に、第1〜第3突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向において、電極30よりも巻芯部13の中心側(第1鍔部11側)に突出している。また、第1〜第3突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向において、ランド部2aよりも巻芯部13の中心側(第1鍔部11側)に突出している。
前記構成のコイル部品1によれば、鍔部11,12の巻芯部13側の第1端面115,125に突起部41〜43が設けられ、突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向において、電極30よりも巻芯部13の中心側に突出しているので、ワイヤ20が巻乱れたとしても、ワイヤ20は突起部41〜43に当たって電極30側への移動を抑制される。したがって、巻乱れたワイヤ20が電極30に接近することを防止し、コイル部品1の電極30をはんだ3によって回路基板2に接合したとき、はんだ3は巻乱れたワイヤ20に接触しない。したがって、巻乱れたワイヤ20がはんだ3に浸食される現象(いわゆる、銅食われの現象)を防止でき、ショート等を抑制できる。言い換えると、突起部41〜43が防波堤のような役割を果たし、巻き乱れたワイヤ20が電極30に接近することを防ぐことができる。
また、第1突起部41は、鍔部11,12の第1端面115,125のうちの第2側面112,122側の領域に設けられているので、コイル部品1の鍔部11,12の第1側面111,121を回路基板2に実装したとき、鍔部11,12の第2側面112,122に加わる力に対する抗折強度が向上する。また、第2、第3突起部42,43は、鍔部11,12の第1端面115,125のうちの第3側面113,123と第4側面114,124側の領域に設けられているので、巻芯部13の軸まわりのねじれに対する強度が向上する。
また、第1鍔部11において、第1突起部41は、巻芯部13の軸方向からみて、第3側面113と第4側面114との間の全長にわたって設けられている。第2鍔部12において、第1突起部41は、巻芯部13の軸方向からみて、第3側面123と第4側面124との間の全長にわたって設けられている。したがって、コア10の強度を一層大きくできる。
また、突起部41〜43は、鍔部11,12の第1端面115,125のうちの第1側面111,121側の領域に設けられていない。したがって、鍔部11,12の第1端面115,125のうちの第1側面111,121側の領域と巻芯部13に巻回されたワイヤ20との間に、空間を形成できる。そして、コイル部品1の鍔部11,12の第1側面111,121を回路基板2に実装し、コイル部品1の電極30をはんだ3によって回路基板2に接合したとき、はんだ3が大きく濡れ上がっても、はんだ3をこの空間に位置させることができ、ワイヤ20のはんだ3への接触を一層防止できる。
前記コイル部品1の実装構造によれば、前記コイル部品1を有するので、巻乱れたワイヤ20がはんだ3に浸食される現象を防止できる。また、突起部41〜43は、巻芯部13の軸方向において、ランド部2aよりも巻芯部13の中心側に突出しているので、巻乱れたワイヤ20が突起部41〜43に当たることで、巻乱れたワイヤ20がランド部2aに設けられたはんだ3に接触することを防止できる。
(第2実施形態)
図3Aは、本発明の第2実施形態のコイル部品を示す斜視図である。図3Bは、本発明の第2実施形態のコイル部品を示す側面図である。図3Aと図3Bでは、ワイヤを省略して描いている。第2実施形態は、第1実施形態とは、コアの突起部の構成のみが相違する。この相違する構成のみ説明する。第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図3Aと図3Bに示すように、コア10Aの第1鍔部11において、第1突起部41は、第1端面115のうちの第2側面112側の領域に設けられている。コア10Aの第2鍔部12において、第1突起部41は、第1端面125のうちの第2側面112側の領域に、設けられている。つまり、コア10Aには、第1実施形態の第2、第3突起部42,43がない。
したがって、第1突起部41は、鍔部11,12の第1端面115,125のうちの第2側面112,122側の領域に設けられているので、鍔部11,12の第1側面111,121を回路基板2に実装したとき、鍔部11,12の第2側面112,122に加わる力に対する抗折強度が向上する。
また、第1実施形態の第2、第3突起部42,43は、鍔部11,12の第1端面115,125のうちの第3側面113,123と第4側面114,124側の領域に設けられていないので、ワイヤ20を、鍔部11,12の第1端面115,125の第3側面113,123と第4側面114,124側の領域を通して、電極30側に引き出す際、第2、第3突起部42,43に干渉されない。したがって、ワイヤ20の引出線の長さを短くできて、ワイヤ20の抵抗値を小さくできる。
(第3実施形態)
図4Aは、本発明の第3実施形態のコイル部品を示す斜視図である。図4Bは、本発明の第3実施形態のコイル部品を示す側面図である。図4Aと図4Bでは、ワイヤを省略して描いている。第3実施形態は、第1実施形態とは、コアの突起部の構成のみが相違する。この相違する構成のみ説明する。第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図4Aと図4Bに示すように、コア10Bの第1鍔部11において、第1突起部41は、巻芯部13の軸方向からみて、第3側面113と第4側面114との間の全長の一部分に設けられている。つまり、第1突起部41の両端は、切り欠かれ、第1突起部41の長さは、第2側面112方向からみて、巻芯部13の幅と略同一となっている。
コア10Bの第2鍔部12において、第1突起部41は、巻芯部13の軸方向からみて、第3側面123と第4側面124との間の全長の一部分に設けられている。つまり、第1突起部41の両端は、切り欠かれ、第1突起部41の長さは、第2側面122方向からみて、巻芯部13の幅と略同一となっている。
したがって、第1突起部41の長さを短くでき、コア10Bの材料を低減できる。
(第4実施形態)
図5Aは、本発明の第4実施形態のコイル部品を示す斜視図である。図5Bは、本発明の第4実施形態のコイル部品を示す側面図である。図5Aと図5Bでは、ワイヤを省略して描いている。第4実施形態は、第2実施形態とは、コアの突起部の構成のみが相違する。この相違する構成のみ説明する。第4実施形態において、第2実施形態と同一の符号は、第2実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図5Aと図5Bに示すように、コア10Cの第1鍔部11において、第1突起部41は、巻芯部13の軸方向からみて、第3側面113と第4側面114との間の全長の一部分に設けられている。つまり、第1突起部41の両端は、切り欠かれ、第1突起部41の長さは、第2側面112方向からみて、巻芯部13の幅と略同一となっている。
コア10Cの第2鍔部12において、第1突起部41は、巻芯部13の軸方向からみて、第3側面123と第4側面124との間の全長の一部分に設けられている。つまり、第1突起部41の両端は、切り欠かれ、第1突起部41の長さは、第2側面122方向からみて、巻芯部13の幅と略同一となっている。
したがって、第1突起部41の長さを短くでき、コア10Cの材料を低減できる。
(第5実施形態)
図6Aは、本発明の第5実施形態のコイル部品を示す斜視図である。図6Bは、本発明の第5実施形態のコイル部品を示す側面図である。図6Aと図6Bでは、ワイヤを省略して描いている。第5実施形態は、第1実施形態とは、コアの突起部の構成のみが相違する。この相違する構成のみ説明する。第5実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図6Aと図6Bに示すように、コア10Dの第1鍔部11において、第2突起部42は、第1端面115のうちの第3側面113側の領域に設けられている。第3突起部43は、第1端面115のうちの第4側面114側の領域に設けられている。つまり、コア10Dには、第1実施形態の第1突起部41がない。
コア10Dの第2鍔部12において、第2突起部42は、第1端面125のうちの第3側面123側の領域に設けられている。第3突起部43は、第1端面125のうちの第4側面124側の領域に設けられている。つまり、コア10Dには、第1実施形態の第1突起部41がない。
したがって、第2、第3突起部42,43は、鍔部11,12の第1端面115,125のうちの第3側面113,123と第4側面114,124側の領域に設けられているので、コイル部品1の鍔部11,12の第1側面111,121を回路基板2に実装したとき、巻芯部13の軸まわりのねじれに対する強度が向上する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、前記第1から前記第5実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
また、突起部を第1、第2鍔部の一方にのみ設けてもよい。また、突起部の数量を増減してもよい。また、突起部を一方向に連続的に延在して形成したが、突起部を一方向に断続的に形成してもよい。また、突起部を一方向に延在する帯状に形成しないで、小突起状に形成してもよい。
また、突起部を、巻芯部の軸方向からみて、鍔部の第1端面のうちの第1側面側を除く領域の少なくとも一部に設けてもよい。つまり、突起部は、鍔部の第1端面のうちの第1側面側の領域に設けられない。したがって、鍔部の第1端面のうちの第1側面側の領域と巻芯部に巻回されたワイヤとの間に、空間を形成できる。そして、コイル部品の鍔部の第1側面を回路基板に実装し、コイル部品の電極をはんだによって回路基板に接合したとき、はんだが大きく濡れ上がっても、はんだをこの空間に位置させることができ、ワイヤのはんだへの接触を一層防止できる。
また、突起部を、鍔部の第1端面のうちの第1側面側の領域に設けるようにしてもよい。この場合、突起部は、巻芯部の軸方向において、電極よりも巻芯部の中心側に突出している。こうすることで、巻乱れたワイヤが突起部に当たることで、巻乱れたワイヤが第1側面に設けられた電極に接触することを防止できる。
また、鍔部の形状を、巻芯部の軸方向からみて、矩形状としたが、三角形や5角以上の多角形であってもよく、または、半円形や円形や楕円形などであってもよい。このとき、鍔部の形状として、少なくとも第1側面を有するような形状を、適宜選択することができる。
また、電極が、巻芯部の軸方向において、鍔部の第1端面よりも巻芯部の中心側に位置しているが、鍔部の第1端面が、巻芯部の軸方向において、電極よりも巻芯部の中心側に位置していてもよい。
1 コイル部品
2 回路基板
2a ランド部
3 はんだ
10,10A,10B,10C,10D コア
11 第1鍔部
111〜114 第1〜第4側面
115 第1端面
116 第2端面
12 第2鍔部
121〜124 第1〜第4側面
125 第1端面
126 第2端面
13 巻芯部
131 第1面
132 第2面
20 ワイヤ
30 電極
41〜43 第1〜第3突起部

Claims (7)

  1. 巻芯部と前記巻芯部の両端に設けられた鍔部とを有するコアと、
    前記巻芯部に巻回されたワイヤと、
    前記鍔部に設けられた電極と
    を備え、
    前記鍔部の前記巻芯部側の第1端面に、突起部が設けられ、
    前記突起部は、前記巻芯部の軸方向において、前記電極よりも前記巻芯部の中心側に突出していることを特徴とするコイル部品。
  2. 請求項1に記載のコイル部品において、
    前記鍔部は、前記第1端面と前記第1端面の反対側の第2端面との間に、前記電極の少なくとも一部が設けられると共に回路基板に実装される第1側面を有し、
    前記突起部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記鍔部の第1端面のうちの前記第1側面側を除く領域の少なくとも一部に設けられていることを特徴とするコイル部品。
  3. 請求項2に記載のコイル部品において、
    前記突起部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記鍔部の第1端面のうちの前記第1側面側を除く領域の全てに設けられていることを特徴とするコイル部品。
  4. 請求項2に記載のコイル部品において、
    前記鍔部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記第1側面の反対側に位置する第2側面を有し、
    前記突起部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記鍔部の第1端面のうちの前記第2側面側の領域に、設けられていることを特徴とするコイル部品。
  5. 請求項2に記載のコイル部品において、
    前記鍔部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記第1側面の両端に位置する第3側面および前記第4側面を有し、
    前記突起部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記鍔部の第1端面のうちの前記第3と前記第4側面側の領域に、設けられていることを特徴とするコイル部品。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載のコイル部品と、
    ランド部を有する回路基板と
    を備え、
    前記コイル部品の電極は、はんだを介して、前記回路基板のランド部に接続されることを特徴とするコイル部品の実装構造。
  7. 請求項6に記載のコイル部品の実装構造において、
    前記突起部は、前記巻芯部の軸方向において、前記ランド部よりも前記巻芯部の中心側に突出していることを特徴とするコイル部品の実装構造。
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