JP2016062794A - 燃料電池スタックの寿命評価方法および製造方法ならびに燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池スタックの寿命を予測することができる燃料電池スタックの寿命評価方法を提供する。【解決手段】燃料電池スタックの寿命評価方法は、以下のステップを有する。締付部および被締付部について、締付時の応力を求める。締付部および被締付部について、締付時の温度と運転時の温度との温度差での熱膨張による応力を求める。上記した締付時の応力と上記した熱膨張による応力とを用いて、締付部および被締付部について、運転開始時の応力を求める。上記した運転開始時の応力を用いて、締付部および前記被締付部について、運転中の応力を求める。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、燃料電池スタックの寿命評価方法および製造方法ならびに燃料電池スタックに関する。
固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、近年の分散電源需要、CO削減対策、関連技術の進歩により、改めて注目されている。SOFCについては、燃料電池セルの高性能化に加えて、燃料電池セルの大面積化、多層化などにより大型化が進められている。大型化技術の1つとして、平板型の燃料電池セルの採用が期待されている。平板型の燃料電池セルは、多層化により起電力を向上できる。多層化の方法として、多数の平板型の燃料電池セルを積層した後、ボルトおよびナットを用いて積層方向に締付を行う方法が知られている。
特開2012−133892号公報 特開2012−129148号公報 特開2011−228171号公報 特開2010−251015号公報
しかしながら、ボルトおよびナットを用いて締付を行う方法の場合、構成部材間の熱膨張差により締付の緩みが発生しやすい。また、上記方法の場合、クリープリラクセーションにより、ボルトの応力が低下しやすい。隣り合う燃料電池セルの間にはシール部が配置されているが、締付の緩み、ボルトの応力の低下などが発生すると、シール部の面圧が低下しやすい。シール部の面圧が低下すると、隣り合う燃料電池セルの間の気密性が低下して発電効率が低下しやすい。特に、SOFCは高温で運転されることから、締付の緩み、ボルト応力の低下などが発生しやすく、シール部の面圧が低下して気密性が低下しやすい。このため、気密性の低下を予測して、これにより気密性の低下を抑制して、寿命の長いものとすることが求められている。
本発明が解決しようとする課題は、燃料電池スタックの寿命を予測することができる燃料電池スタックの寿命評価方法を提供することである。また、本発明が解決しようとする課題は、寿命の長い燃料電池スタックを製造することができる燃料電池スタックの製造方法を提供することである。また、本発明が解決しようとする課題は、寿命の長い燃料電池スタックを提供することである。
実施形態の寿命評価方法は、燃料電池スタックの寿命評価に関する。燃料電池スタックは、被締付部および締付部を有する。被締付部は、シール部を介して積層された複数の単位燃料電池、および複数の単位燃料電池を積層方向に挟持する一対の保持部を有する。締付部は、被締付部の締付に用いられる。
実施形態の寿命評価方法は、以下のステップを有する。締付部および被締付部について、締付時の応力を求める。締付部および被締付部について、締付時の温度と運転時の温度との温度差での熱膨張による応力を求める。上記した締付時の応力と上記した熱膨張による応力とを用いて、締付部および被締付部について、運転開始時の応力を求める。上記した運転開始時の応力を用いて、締付部および被締付部について、運転中の応力を求める。
実施形態の燃料電池スタックの一例を示す正面図である。 実施形態の単位燃料電池の一例を示す断面図である。 実施形態の寿命評価方法を示すフロー図である。 実施形態の製造方法を示すフロー図である。
以下、燃料電池スタックの寿命評価方法の実施形態について説明する。
まず、寿命評価の対象となる燃料電池スタックについて説明する。
図1は、寿命評価の対象となる燃料電池スタックの一例を示す正面図である。また、図2は、燃料電池スタックを主として構成する単位燃料電池の一例を示す断面図である。なお、図2には、金属板およびシール部を合わせて図示している。
燃料電池スタック10は、例えば、固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。燃料電池スタック10は、複数の単位燃料電池11が金属板12およびシール部13を介して積層されている。
単位燃料電池11は、凹部を有する第1のセパレータ111と、この第1のセパレータ111の凹部に収容された燃料電池セル112とを有する。金属板12は、例えば、第1のセパレータ111と燃料電池セル112との間を跨ぐようにして、燃料電池セル112の周りを1周するように設けられている。シール部13は、金属板12に積層されて燃料電池セル112の周りを1周するように環状に設けられている。
なお、シール部13の平面方向の大きさは、第1のセパレータ111の平面方向の大きさと同一である必要はない。例えば、シール部13の平面方向の大きさは、第1のセパレータ111の平面方向の大きさよりも小さくてもよい。また、シール部13の平面形状は、燃料電池セル112の周りを1周する形状であれば特に制限されない。例えば、シール部13の内縁と外縁との間の径方向の長さは、周方向において異なってもよい。
燃料電池セル112は、例えば、セラミックス系の平板型固体電解質膜がアノードとカソードとにより両側から挟み込まれた構造を有する。燃料電池セル112の両主面には、それぞれアノードまたはカソードと接触するように一対の集電体113が設けられる。なお、最上部の燃料電池セル112には、さらに燃料電池セル112を覆うように第2のセパレータ14が設けられる。
複数の単位燃料電池11の積層方向の両側には、それぞれ絶縁シート15を介してエンドプレートとも呼ばれる板状の保持部16が配置される。単位燃料電池11の第1のセパレータ111、金属板12、シール部13、第2のセパレータ14、絶縁シート15、保持部16には、積層方向に貫通する孔部17が設けられる。通常、孔部17は、燃料電池セル112の周囲に複数設けられる。
孔部17には、締付部21が挿入され、その端部に固定部22が嵌め合わされて固定されている。なお、積層方向における締付部21と保持部16との間、および積層方向における固定部22と保持部16との間には、それぞれワッシャ18が配置されている。これら締付部21および固定部22により、単位燃料電池11、金属板12、およびシール部13などの積層方向の締結が行われている。また、これにより、隣り合う単位燃料電池11の間がシール部13により気密に封止されている。
ここで、締付部21は、締付に主として用いられるものである。締付部21は、積層方向の締付ができればよく、通常、ボルトが用いられる。固定部22は、締付部21を固定できればよく、通常、ナットが用いられる。締付部21と固定部22とにより締付される部分が被締付部23である。被締付部23には、単位燃料電池11、金属板12、シール部13、第2のセパレータ14、絶縁シート15、保持部16、およびワッシャ18が含まれる。
ボルトのねじの呼び、本数、孔部17の直径、個数などは、燃料電池スタック10の構成に合わせて適宜選択できる。通常、ボルトのねじの呼びは、M8〜M20が好ましい。ボルトの本数は、8〜20本が好ましい。孔部17の直径は、ボルトに合わせて適宜選択することが好ましい。孔部17の個数は、ボルトの本数と同数が好ましい。単位燃料電池11の積層数は、1〜20層が好ましい。
第1のセパレータ111の厚さは、1〜5mmが好ましい。金属板12の厚さは、0.1〜0.5mmが好ましい。保持部16の厚さは、5〜20mmが好ましい。ワッシャ18の厚さは、1〜6mmが好ましい。
締付部21、固定部22の構成材料は、ニッケル合金が好ましく、特に析出硬化型のニッケル合金が好ましい。ニッケル合金、特に析出硬化型のニッケル合金は、高温強度、耐食性、クリープ強度などに優れるために好ましい。ニッケル合金、特に析出硬化型のニッケル合金としては、インコネル(大同スペシャルメタル社製、商標名)が挙げられ、インコネル718などが好適に用いられる。
第1のセパレータ111、第2のセパレータ14、金属板12、保持部16の構成材料は、鉄鋼、ステンレス鋼などが好ましい。ステンレス鋼としては、SUS310(JIS規格)などが好ましい。
シール部13の構成材料は、公知の燃料電池スタックに一般的に用いられるシール材を用いることができる。シール材としては、運転温度付近で溶融する無機材料が挙げられる。このような無機材料としては、運転温度付近で溶融するガラスが挙げられる。このようなガラスには、セラミックス粉末、ガラス粉末などが含まれてもよい。セラミックス粉末、ガラス粉末としては、運転温度で溶融せず、また他の材料と反応しないものが好ましい。燃料電池スタック10の製造においては、シート状のシール材を用いてもよいし、ペースト状のシール材を用いてもよい。シール部13の厚さは、締付前の厚さで、0.5〜1mmが好ましい。
燃料電池スタック10においては、燃料電池セル112のカソードに酸化剤ガスが供給され、アノードに燃料ガスが供給される。カソードに酸化剤ガスが接触すると触媒反応により酸化物イオンに変化する。酸化物イオンは、平板型固体電解質膜を透過してアノードに移動し、アノードに接触した燃料ガスと反応する。この反応過程において電子が放出され、発電が行われる(H+O2−→HO+2e)。
次に、燃料電池スタック10の寿命評価方法の実施形態について説明する。
図3は、寿命評価方法の処理の流れを示すフロー図である。実施形態の寿命評価方法は、以下の処理により寿命評価を行う。
締付部21および被締付部23について、締付時の応力(σ、σ)を求める(ステップS11)。
締付部21および被締付部23について、締付時の温度(t)と運転時の温度(t)との温度差(Δt)での熱膨張による応力(σ1t、σ2t)を求める(ステップS12)。
上記した締付時の応力(σ、σ)と熱膨張による応力(σ1t、σ2t)とを用いて、締付部21および被締付部23について、運転開始時の応力(σ1H、σ2H)を求める(ステップS13)。
上記した運転開始時の応力(σ1H、σ2H)を用いて、締付部21および被締付部23について、運転中の応力(σ1Ht、σ2Ht)を求める(ステップS14)。
以下、各ステップについて具体的に説明する。
ステップS11では、締付部21および被締付部23について、締付時の応力(σ、σ)を求める。締付時の応力(σ、σ)は、締付部21と固定部22とにより締付が行われたときの応力である。締付時の温度(t)は、通常、常温(25℃)である。締付時の応力(σ、σ)は、以下のようにして求められる。
まず、締付部21の1本当たりの締付力(p)は、下記式(1)に示されるように、締付トルク(T)、トルク係数(K)、呼び径(d)を用いて表すことができる。締付トルク(T)、トルク係数(K)、呼び径(d)は、例えば、締付部21となるボルトの締付トルク(T)、トルク係数(K)、呼び径(d)である。複数の締付部21がある場合、複数の締付部21の全体としての締付力である合計締付力(P)は、各締付部21の締付力(p)を合計して求めることができる。例えば、各締付部21の締付力(p)が同じ場合、合計締付力(P)は、下記式(1a)のように示される。
Figure 2016062794
p:1本当たりの締付力[N]
P:合計締付力[N]
T:締付トルク[N・m]
K:トルク係数(≒0.2)
d:呼び径[m]
合計締付力(P)、締付部21の締付時の応力(σ)、および被締付部23の締付時の応力(σ)は、式(2)に示される関係を有する。従って、締付部21の締付時の応力(σ)は、式(3)により表すことができる。また、被締付部23の締付時の応力(σ)は、式(4)により表すことができる。
Figure 2016062794
Figure 2016062794
Figure 2016062794
σ:締付部の応力[MPa]
:締付部の合計有効断面積[mm
σ:被締付部の応力[MPa]
:被締付部におけるシール部の面積[mm
ここで、締付部21の締付時の応力(σ)は、引張応力を正とする。被締付部23の締付時の応力(σ)は、圧縮応力を正とする。
締付部21の合計有効断面積(A)は、各締付部21の有効断面積を合計したものである。例えば、締付部21の合計有効断面積(A)は、全てのボルトの有効断面積を合計したものである。被締付部23におけるシール部の面積(A)は、複数層のシール部13がある場合、1層のシール部13の面積である。なお、複数層のシール部13の面積が異なる場合、安全上の観点から、最も小さい面積を有するシール部13の面積を面積(A)として用いる。面積(A)は、締付前の面積を採用してもよいし、締付後の面積を採用してもよい。
ステップS12では、締付部21および被締付部23について、締付時の温度(t)と運転開始時の温度(t)との温度差(Δt)での熱膨張による応力(σ1t、σ2t)を求める。熱膨張による応力(σ1t、σ2t)は、以下のようにして求められる。
まず、温度差(Δt)での締付部21のひずみ(ε)は、下記式(5)により表すことができる。また、温度差(Δt)による被締付部23のひずみ(ε)は、下記式(6)により表すことができる。
Figure 2016062794
Figure 2016062794
ε:締付部のひずみ
ε:被締付部のひずみ
α:締付部の線膨張係数[℃−1
α:被締付部の線膨張係数[℃−1
:運転時の温度[℃]
:締付時の温度[℃]
L:締付部および被締付部の長さ[mm]
λ:締付部および被締付部の熱伸び[mm]
ここで、被締付部23の長さ(L)は、積層方向における一方の固定部22から他方の固定部22までの長さである。被締付部23の長さ(L)には、一対の固定部22の長さが含まれる。締付部21の長さ(L)は、実際に被締付部23の締付を行っている部分の長さであり、被締付部23の長さ(L)に等しい。締付部21および被締付部23の熱伸び(λ)は、上記部分におけるものであり、互いに等しい。締付部21の線膨張係数は、一般に被締付部23の線膨張係数よりも大きい。
締付部21の熱膨張による応力(σ1t)は、下記式(7)により表すことができる。被締付部23の熱膨張による応力(σ2t)は、下記式(8)により表すことができる。
Figure 2016062794
Figure 2016062794
σ1t:締付部の熱膨張による応力[MPa]
σ2t:被締付部の熱膨張による応力[MPa]
:締付部のヤング率[MPa]
:被締付部のヤング率[MPa]
ここで、締付部21の熱変形荷重と被締付部23の熱変形荷重とは等しい。従って、下記式(9)の関係が得られる。
Figure 2016062794
式(9)に式(7)および式(8)を代入すると、熱伸び(λ)を表す式(10)が得られる。
Figure 2016062794
式(7)に式(10)を代入すると、熱伸び(λ)を含まない式(11)が得られる。
Figure 2016062794
式(8)に式(10)を代入すると、熱伸び(λ)を含まない式(12)が得られる。
Figure 2016062794
ここで、計算式が熱伸び(λ)を含むと、別に試験を行って熱伸び(λ)を測定する必要がある。計算式が熱伸び(λ)を含まない場合、既に公表された物性値のみを用いて計算できる。これにより、燃料電池スタック10の寿命評価の効率が向上する。
ステップS13では、上記した締付時の応力(σ、σ)と熱膨張による応力(σ1t、σ2t)とを用いて、締付部21および被締付部23について、運転開始時の応力(σ1H、σ2H)を求める。締付部21およびシール部13の運転開始時の応力(σ1H、σ2H)は、以下のようにして求められる。
締付部21の運転開始時の応力(σ1H)は、式(3)の締付部21の締付時の応力(σ)と、式(11)の締付部21の熱膨張による応力(σ1t)とから式(13)により表すことができる。
Figure 2016062794
σ1H:締付部の運転開始時の応力[MPa]
被締付部23の運転開始時の応力(σ2H)は、式(4)の締付時の被締付部23の応力(σ)と、式(12)の被締付部23の熱膨張による応力(σ2t)とから式(14)により表すことができる。
Figure 2016062794
σ2H:被締付部の運転開始時の応力[MPa]
ここで、被締付部23の線膨張係数(α)は、下記式(15)に示される等価膨張係数を用いることが好ましい。
Figure 2016062794
α:被締付部の線膨張係数(等価線膨張係数)[℃−1
α21〜α2n:各部の線膨張係数[℃−1
21〜L2n:各部の厚さ[mm]
なお、式(15)の等価膨張係数の計算においては、寿命評価に影響するもののみを考慮できる。寿命評価に影響するものとして、例えば、剛性の高いものが挙げられる。剛性の高いものとして、例えば、第1のセパレータ111、第2のセパレータ14、金属板12、保持部16、ワッシャ18が挙げられる。また、剛性の低いものとして、シール部13、絶縁シート15、燃料電池セル112、集電体113が挙げられる。剛性の高いものは、等価膨張係数の計算において考慮することが好ましい。一方、剛性の低いものは、等価膨張係数の計算において考慮してもよいし、考慮しなくてもよい。
また、被締付部23のヤング率(E)としては、一部の部材のヤング率を各部の部材のヤング率を代表するものとして用いてもよい。例えば、被締付部23のヤング率として、保持部16のヤング率を用いてもよい。
ステップS14では、上記した運転開始時の応力(σ1H、σ2H)を用いて、締付部21および被締付部23について、運転中の応力(σ1Ht、σ2Ht)を求める。締付部21および被締付部23の運転中の応力(σ1Ht、σ2Ht)は、以下のようにして求められる。
締付部21の運転中の応力(σ1Ht)は、下記式(16)により表すことができる。ここで、下記式(16)は、運転時間t時間後の応力を求めるものであり、特に時間硬化則を利用して運転時間t時間後の応力を推定するものである。なお、定数A、n、mは、締付部21について試験を行うことにより求めることができる。具体的には、定数A、n、mは、実験で得たクリープ曲線もしくはクリープリラクセーション曲線に、時間硬化則を用いて計算した近似曲線を合わせこむ(上記曲線に合うようA、n、mを変動させる)ことにより求めることができる。
Figure 2016062794
σ1Ht:締付部の運転中の応力[MPa]
t:運転時間[h]
A、n、m:定数
ここで、クリープリラクセーションはひずみ一定の状態であり、荷重一定のクリープと密接な関係がある。クリープリラクセーションは、ひずみ一定下での応力変化を求めればよく、一般に以下の式で表すことができる。
dσ/dt=E・dε/dt (a)
dσ/dt:応力変化
E:ヤング率(MPa)
dε/dt:クリープ速度(%/h)
また、時間硬化則の構成式は以下のとおりであり、クリープ曲線からクリープリラクセーションを推定できる。
dεc/dt=A・σ^n・t^m (b)
σ:応力(MPa)
t:時間(h)
応力が一定の場合、クリープひずみは上記式を基に以下のように表すことができる。
εc=Aσ^n・[(t^(m+1))/(m+1)] (c)
εc:クリープひずみ(%)
(a)式に(c)を代入すると、(16)式が得られる。
被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)は、式(16)の締付部21の運転中の応力(σ1Ht)に、式(13)の締付部21の運転開始時の応力(σ1H)と、式(14)の被締付部23の運転開始時の応力(σ2H)との比(σ2H/σ1H)を乗じた下記式(17)により表すことができる。
Figure 2016062794
σ2Ht:被締付部の運転中の応力[MPa]
実施形態の寿命評価方法については、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)を基準にして寿命を評価できる。すなわち、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)は、シール部13の運転中の面圧に等しい。通常、シール部13の面圧が20MPa未満になると、隣り合う単位燃料電池11の間の気密性が十分でなくなる。従って、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)が20MPa未満になるときの時間を燃料電池スタック10の寿命と判断することができる。燃料電池スタック10の寿命は、運転温度800℃の場合、1000時間以上が好ましい。
また、運転中においては、締付部21の寿命が燃料電池スタック10の寿命と同程度である必要がある。ここで、締付部21の寿命は、例えば、縦軸に締付部21の運転中の応力(σ1Ht)をとり、横軸に時間(対数目盛)をとった片対数グラフを描いたときに、グラフの傾斜が大きくなった後、再びグラフの傾斜が緩くなるときの時間である。締付部21の寿命は、運転温度800℃の場合、1000時間以上が好ましい。
次に、燃料電池スタック10の製造方法の実施形態について説明する。
図4は、燃料電池スタック10の製造方法の製造工程を示すフロー図である。実施形態の製造方法は、以下の工程により製造を行う。
燃料電池スタックの寿命評価方法により、複数の製造条件について、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)を求める(ステップS21)。
上記した複数の製造条件のうち、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)が所望の応力を有する製造条件により燃料電池スタック10を製造する(ステップS22)。
ステップS21では、製造条件を変更して、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)を求める。製造条件としては、例えば、締付部21の本数、締付トルク(T)、呼び径(d)、単位燃料電池11の積層数、シール部13の面積、ならびに保持部16の厚さの中から選ばれる少なくとも一種を変更することが好ましい。すなわち、これらから選ばれる少なくとも一種を変数として、寿命評価のための計算を行うことが好ましい。
なお、製造条件としては、例えば、ヤング率(E、E)、線膨張係数(α、α)などを変更してもよい。製造条件は、1種を変更してもよいし、2種以上を同時に変更してもよい。ステップS21では、製造条件の変更に合わせて、繰り返して計算が行われる。
ステップS22では、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)が所望の応力を有する製造条件を選択する。所望の応力は、例えば、運転温度800℃、運転時間1000時間の運転条件において、20MPa以上である。被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)が20MPa以上となる場合、燃料電池スタック10の気密性が良好になる。
上記条件を有する製造条件が複数存在する場合、任意の製造条件を選択することができる。なお、製造条件の選択においては、燃料電池スタック10の仕様を制約条件として用いてもよい。例えば、シール部13の面積の上限に制約がある場合、シール部13の面積を制約条件として用いてもよい。また、製造条件の選択においては、所望の応力を有する製造条件について諸条件の関係を直交表にしておき、実験計画法により構築した重回帰式を用いて選択を行ってもよい。ここで、実験計画法とは、効率の良い実験(解析)方法を計画し、結果を分析する統計的手法である。また、重回帰式とは、要因(変数)が複数ある場合に対して、計算しやすく誤差の小さい予測式である。
製造条件の選択後、選択された製造条件を採用して、燃料電池スタック10を製造する。これにより、気密性に優れた燃料電池スタック10が得られる。
製造条件としては、締付部21の合計有効断面積(A)と、被締付部23におけるシール部13の面積(A)との比(A/A)が0.3以上となるものを選択することが好ましい。比(A/A)が0.3以上となる場合、さらに燃料電池スタック10の気密性が良好となる。比(A/A)は、0.35以上がより好ましく、0.36以上がさらに好ましい。比(A/A)は、通常、2以下が好ましく、1.5以下がより好ましい。
また、製造条件としては、締付部21について計算により求められる運転開始時の応力(σ1H)が70MPa以下となるものが好ましい。これにより、さらに燃料電池スタック10の気密性が良好となる。締付部21の運転開始時の応力(σ1H)は、67MPa以下がより好ましく、66MPa以下がさらに好ましい。締付部21の運転開始時の応力(σ1H)は、通常、10MPa以上が好ましく、15MPa以上がより好ましい。
実施形態の燃料電池スタック10は、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)を計算により求め、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)が所望の応力を有するときの計算に係る製造条件を採用している。所望の応力は、例えば、運転温度800℃、運転時間1000時間の運転条件において、20MPa以上である。被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)が20MPa以上となる場合、燃料電池スタック10の気密性が良好になる。
被締付部の運転中の応力(σ2Ht)は、式(17)に示されるように、締付部の運転中の応力(σ1Ht)に、式(13)の締付部21の運転開始時の応力(σ1H)と、式(14)の被締付部23の運転開始時の応力(σ2H)との比(σ2H/σ1H)を乗じて求められる。
運転中の応力(σ1H)は、式(16)により求められる。締付部21の運転開始時の応力(σ1H)は、式(13)に示されるように、合計締付力(P)、面積(A、A)、ヤング率(E、E)、線膨張係数(α、α)を用いて求めることができる。同様に、被締付部23の運転開始時の応力(σ2H)は、式(14)に示されるように、合計締付力(P)、面積(A、A)、ヤング率(E、E)、線膨張係数(α、α)を用いて求めることができる。
製造条件としては、例えば、締付部21の本数、締付トルク(T)、呼び径(d)、単位燃料電池11の積層数、シール部13の面積、ならびに保持部16の厚さの中から選ばれる少なくとも一種が挙げられる。実施形態の燃料電池スタックは、既に説明した製造方法により製造することができる。
次に、寿命評価方法の具体例について説明する。
寿命評価の対象となる燃料電池スタック10は、図1に示される5層の単位燃料電池11を有するものである。寿命評価においては、第1のセパレータ111、第2のセパレータ14、金属板12、シール部13、保持部16、ワッシャ18、および締付部21を実質的に考量した。各部材の構成は、以下の通りである。
第1のセパレータ111、第2のセパレータ14は、鉄鋼材料からなり、線膨張係数1.19×10−5[/℃]、厚さ3mmである。金属板12は、鉄鋼材料からなり、線膨張係数1.46×10−5[/℃]、厚さ0.1mmである。保持部16は、SUS310からなり、線膨張係数2.06×10−5[/℃]、ヤング率1.38×10[MPa]、厚さを5〜20mmの範囲で変更した。ワッシャ18は、鉄鋼材料からなり、線膨張係数1.80×10−5[/℃]、厚さ3mmである。なお、シール部13は、無機材料からなり、締付前の厚さが0.55mm、締付前の面積(A)を2000〜11000mmの範囲で変更した。
締付部21は、インコネル718(大同スペシャルメタル社製)からなるボルトであり、線膨張係数1.60×10−5[/℃]、ヤング率1.47×10[MPa]、ねじの呼びM20、本数12本、締付トルク(T)1〜204[Nm]の範囲で変更した。孔部17は、直径21mmのものを締付部21と同数設けた。
締付時の温度(t)は、室温(25℃)とした。運転時の温度(t)は、800℃とした。運転時間(t)は、1000時間とした。また、式(16)の定数A、n、mは、A=8.8×10−25、n=10.15、m=0.35とした。
上記製造条件において、上記寿命評価方法を適用した。まず、締付部21および被締付部23について、式(1)〜式(4)から、締付時の応力(σ、σ)を求めた。さらに、締付部21および被締付部23について、式(13)、式(14)から、運転開始時の応力(σ1H、σ2H)を求めた。
さらに、被締付部23について、運転時間1000時間での運転中の応力(σ1Ht、σ2Ht)を求めた。ここで、被締付部23の応力(σ2Ht)は、シール部13の面圧に等しい。また、締付部21について寿命を求めた。ここで、締付部21の寿命は、縦軸に締付部21の運転中の応力(σ1Ht)をとり、横軸に時間(対数目盛)をとった片対数グラフを描いたときに、グラフの傾斜が大きくなった後、再びグラフの傾斜が緩くなるときの時間とした。
上記結果を表1に示す。なお、表1には、締付部21の合計有効断面積(A)と、被締付部23におけるシール部13の面積(A)との比(A/A)を合わせて示した。
なお、一例として、No.1の計算結果を示す。
式(1)から、締付部21の1本当たりの締付力(p)は250[N]となる。なお、式(1)中、締付トルク(T)は1[N・m]、トルク係数(K)は0.2、呼び径(d)は0.02[m]とした。式(1a)から、締付部21の全体(12本分)の合計締付力(P)は3000[N]となる。式(3)から、締付部21の締付時の応力(σ)は1.0[MPa]となる。式(3)中、締付部21の合計有効断面積(A)は2940[mm]とした。式(4)から、被締付部23の締付時の応力(σ)は1.5[MPa]となる。
式(13)から、締付部21の運転開始時の応力(σ1H)は97.2[MPa]となる。また、式(14)から、被締付部23の運転開始時の応力(σ2H)は142.8[MPa]となる。式(13)、式(14)の条件については、以下の通りとした。締付部21のヤング率(E)は、1.47×10[MPa]とした。被締付部23のヤング率(E)は、保持部16のヤング率1.38×10[MPa]とした。締付部21の線膨張係数は、1.60×10−5[/℃]とした。被締付部23の線膨張係数(等価膨張係数)は、1.82×10−5[/℃]とした。運転開始時の温度(t)は、800℃とした。締付時の温度(t)は、25℃とした。
式(17)から、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)は、82.4[MPa]となる。式(17)中、定数A、n、mは、A=8.8×10−25、n=10.15、m=0.35とした。また、式(16)のグラフから、締付部21の寿命は、128時間となる。
Figure 2016062794
表1から明らかなように、実施形態の寿命評価方法によれば、燃料電池スタック10の寿命を評価できる。これにより、好適な製造条件を決定できる。好適な製造条件としては、例えば、No.3〜6、11〜12、17〜18、23などが挙げられる。
また、表1から明らかなように、締付部21の合計有効断面積(A)と、被締付部23におけるシール部13の面積(A)との比(A/A)は、0.30以上が好ましい。比(A/A)が0.30以上である場合、燃料電池スタック10の気密性が良好になる。
具体的には、比(A/A)が0.30以上である場合、800℃、1000時間の運転条件において、被締付部23の運転中の応力(σ2Ht)、すなわちシール部13の運転中の面圧が20MPa以上となる。また、比(A/A)が0.30以上である場合、締付部21の寿命が800℃のときに1000時間以上となる。
また、表1から明らかなように、締付部21の運転開始時の応力(σ1H)は、70MPa以下が好ましい。締付部21の運転開始時の応力(σ1H)が70MPa以下である場合、燃料電池スタック10の気密性が良好になる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、燃料電池スタックの寿命を予測することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…燃料電池スタック、11…単位燃料電池、12…金属板、13…シール部、14…第2のセパレータ、15…絶縁シート、16…保持部、17…孔部、18…ワッシャ、21…締付部、22…固定部、23…被締付部、111…第1のセパレータ、112…燃料電池セル、113…集電体。

Claims (17)

  1. シール部を介して積層された複数の単位燃料電池、および前記複数の単位燃料電池を積層方向に挟持する一対の保持部を有する被締付部と、前記被締付部の締付に用いられる締付部とを有する燃料電池スタックの寿命評価方法であって、
    前記締付部および前記被締付部について、締付時の応力を求めるステップと、
    前記締付部および前記被締付部について、締付時の温度と運転時の温度との温度差での熱膨張による応力を求めるステップと、
    前記締付時の応力と前記熱膨張による応力とを用いて、前記締付部および前記被締付部について、運転開始時の応力を求めるステップと、
    前記運転開始時の応力を用いて、前記締付部および前記被締付部について、運転中の応力を求めるステップと、
    を有することを特徴とする燃料電池スタックの寿命評価方法。
  2. 前記締付部の締付時の応力は、前記締付部の各締付力を合計した合計締付力を前記締付部の各有効断面積を合計した合計有効断面積で除して求めることを特徴とする請求項1記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  3. 前記被締付部の締付時の応力は、前記締付部の各締付力を合計した合計締付力を前記被締付部における前記シール部の面積で除して求めることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  4. 前記締付部の各締付力は、前記締付部の締付トルク、トルク係数、および呼び径を用いて求めることを特徴とする請求項2または3記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  5. 前記締付部および前記被締付部の熱膨張による応力は、締付時の温度と運転時の温度との温度差、前記締付部のヤング率、線膨張係数、および各有効断面積を合計した合計有効断面積、ならびに前記被締付部のヤング率、線膨張係数、および前記シール部の面積を用いて求めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  6. 前記被締付部のヤング率として、前記保持部のヤング率を用いることを特徴とする請求項5記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  7. 前記被締付部の線膨張係数として、前記被締付部を構成する部材の線膨張係数および厚さから求められる等価線膨張係数を用いることを特徴とする請求項5または6記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  8. 前記締付部の運転開始時の応力は、前記締付部の締付時の応力と前記締付部の熱膨張による応力との差とすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  9. 前記被締付部の運転開始時の応力は、前記被締付部の締付時の応力と前記被締付部の熱膨張による応力との差とすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  10. 前記締付部の運転中の応力は、前記締付部の運転開始時の応力を初期値として求めることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  11. 前記被締付部の運転中の応力は、前記締付部の運転中の応力に、前記締付部と前記被締付部との運転開始時の応力の比を乗じて求めることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の燃料電池スタックの寿命評価方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項記載の燃料電池スタックの寿命評価方法により、複数の製造条件について前記被締付部の運転中の応力を求めるステップと、
    前記複数の製造条件のうち、前記被締付部の運転中の応力が所望の応力を有する製造条件を採用して燃料電池スタックを製造するステップと、
    を有することを特徴とする燃料電池スタックの製造方法。
  13. 前記複数の製造条件は、前記締付部の本数、締付トルク、および呼び径、前記単位燃料電池の積層数、前記シール部の面積、ならびに前記保持部の厚さの中から選ばれる少なくとも一種が異なることを特徴とする請求項12記載の燃料電池スタックの製造方法。
  14. 前記所望の応力は、運転温度800℃かつ運転時間1000時間の運転条件において、20MPa以上であることを特徴とする請求項12または13記載の燃料電池スタックの製造方法。
  15. 前記製造条件として、前記締付部について求められる運転開始時の応力が70MPa以下であるものを採用することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項記載の燃料電池スタックの製造方法。
  16. 前記製造条件として、前記締付部の各有効断面積を合計した合計有効断面積(A)と、前記締付部における前記シール部の面積(A)との比(A/A)が0.3以上となるものを採用することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項記載の燃料電池スタックの製造方法。
  17. シール部を介して積層された複数の単位燃料電池、および前記複数の単位燃料電池を積層方向に挟持する一対の保持部を有する被締付部と、前記被締付部の締付に用いられる締付部とを有する燃料電池スタックであって、
    前記被締付部の運転中の応力を計算により求め、前記被締付部の運転中の応力が所望の応力を満足するときの前記計算に係る製造条件を採用したことを特徴とする燃料電池スタック。
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