JP2016062713A - 燃料電池スタックの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池本体の外周面とケースの内周面との間に適切に介在層を配置する。
【解決手段】燃料電池スタックAは、複数の燃料電池単セルを積層方向Sに沿って積層することにより形成される積層体11を含む燃料電池本体1と、燃料電池本体が収容されるケース2と、燃料電池本体とケースとの間に配置され、変形されたとき元の寸法に戻ろうとする復元力を有する介在層3とを備える。その製造方法は、燃料電池本体がケースに収容されたときの、積層方向に沿った燃料電池本体の外周面1aと外周面に対向するケースの内周面2aとの距離Dよりも大きい厚みd1を有する介在層を用意する工程と、燃料電池本体とは別の位置で、介在層の厚みが距離よりも小さくなるように、介在層を潰す工程と、潰された介在層を外周面に配置する工程と、介在層の厚みが距離にまで膨らむ前に、燃料電池本体をケースに収容する工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池スタックの製造方法に関する。
複数の燃料電池単セルを積層方向に沿って積層することにより形成される積層体を含む燃料電池本体と、積層方向に沿った燃料電池本体の外周面の外側に設けられたテンションプレートと、燃料電池本体の外周面とテンションプレートとの間に配置される、低摩擦特性、緩衝特性及び絶縁特性を有する介在層とを備える燃料電池スタックが開示されている(例えば、特許文献1参照)。介在層としては、例えば発泡性の樹脂やゴムが例示されている。
特開2003−203670号公報
特許文献1の燃料電池スタックの製造方法としては、特許文献1には具体的に明示されていないが、積層方向に沿った燃料電池本体の外周面上に介在層を配置し、その介在層上にテンションプレートを配置する方法が考え得る。すなわち、燃料電池本体の外周面上にそれぞれ介在層を配置し、続いて、各介在層の上にテンションプレートを配置し、その後、各テンションプレート同士を接続する方法である。この場合、板状のテンションプレートで燃料電池本体を囲むため、水密性を確保するためにテンションプレート間に挿入するガスケットや、テンションプレート同士を接続するためのボルトのような部材が必要であり、製造コストが増加し生産性が低下する。それに対処すべく検討を行った結果、発明者らは、テンションプレートの代わりに箱型のケースを用意し、外周面に介在層を配置された燃料電池本体をケースに収めることで、水密性を確保しつつ、製造コストの低減や生産性の向上が可能であることを見出した。ここで、介在層の機能、特に緩衝特性を発揮させるためには、燃料電池本体の外周面とケースの内周面との間に圧縮状態で介在層を配置する必要がある。しかし、燃料電池本体をケースに収める形態の場合、燃料電池本体の外周面とケースの内周面との間に圧縮状態で介在層を配置することは極めて困難である。燃料電池本体の外周面とケースの内周面との間に適切に介在層を配置可能な技術が望まれる。
本発明によれば、複数の燃料電池単セルを積層方向に沿って積層することにより形成される積層体を含む燃料電池本体と、燃料電池本体が収容されるケースと、前記燃料電池本体と前記ケースとの間に配置され、変形されたとき元の寸法に戻ろうとする復元力を有する介在層とを備える燃料電池スタックの製造方法であって、前記燃料電池本体が前記ケースに収容されたときの、前記積層方向に沿った前記燃料電池本体の外周面と前記外周面に対向する前記ケースの内周面との距離よりも大きい厚みを有する前記介在層を用意する工程と、前記燃料電池本体とは別の位置で、前記介在層の厚みが前記距離よりも小さくなるように、前記介在層を潰す工程と、前記潰された介在層を前記外周面に配置する工程と、前記介在層の厚みが前記距離にまで膨らむ前に、前記燃料電池本体を前記ケースに収容する工程と、を備える燃料電池スタックの製造方法が提供される。
燃料電池本体の外周面とケースの内周面との間に適切に介在層を配置することができる。
燃料電池スタックの断面図である。 燃料電池スタックの断面図である。 燃料電池スタックの製造工程を示す断面図である。 燃料電池スタックの製造工程を示す断面図である。 燃料電池スタックの製造工程を示す断面図である。 燃料電池スタックの製造工程を示す断面図である。 燃料電池スタックの製造工程を示す断面図である。
実施例に係る燃料電池スタックAについて説明する。
図1及び図2は、燃料電池スタックAの概略断面図である。ただし、図1は図2のE2−E2断面図であり、図2は図1のE1−E1断面図である。燃料電池スタックAは、燃料電池本体1と、燃料電池本体1が収容されるケース2と、燃料電池本体1とケース2との間に配置される介在層3とを備える。
燃料電池本体1は、燃料ガスと酸化剤ガスとを供給され電気化学反応により電力を発生する。燃料電池本体1は、積層体11と、ターミナルプレート12と、エンドプレート14と、絶縁プレート13とを備える。積層体11は、複数の燃料電池単セルを積層方向Sに沿って積層することにより形成される。ターミナルプレート12は、積層体11の積層方向Sの両端部に配置される。エンドプレート14は、ターミナルプレート12の積層方向Sの外側に配置される。絶縁プレート13は、ターミナルプレート12とエンドプレート14との間に配置される。ターミナルプレート12、エンドプレート14及び絶縁プレート13は、積層方向Sに垂直な断面でみると、それぞれ長方形状をなしている。そのとき、ターミナルプレート12及び絶縁プレート13は互いにほぼ同じ大きさである。一方、エンドプレート14はターミナルプレート12及び絶縁プレート13とほぼ同じ大きさか又はこれらよりもわずかに大きい。ターミナルプレート12及びエンドプレート14は導電性材料から形成され、絶縁プレート13は電気絶縁性材料から形成される。
ケース2は、燃料電池本体1を圧縮状態で収容し、燃料電池本体1を拘束する。ケース2は、ケース本体22と、蓋プレート21とを備える。ケース本体22は、その内部に燃料電池本体1を収容可能である。ケース本体22は、ほぼ直方体であり、4つの側面と底面とを有し、底面に対向して開口を有する。蓋プレート21は、ケース本体22の蓋であり、ケース本体22に締結部材で締結される。ケース本体22の内部における底面の広さは、燃料電池本体1の積層方向Sに垂直な断面よりもやや大きい。ケース本体22の内部における積層方向Sの長さ、すなわち深さは、燃料電池本体1が積層方向Sに圧縮されたときの積層方向Sの長さと同じかやや長い。ケース本体22内に燃料電池本体1を収容して蓋プレート21を閉じると、燃料電池本体1は蓋プレート21及びケース本体22の底面により両側から積層方向S内向きに押されて、拘束される。その結果、燃料電池本体1の両側のエンドプレート14、14が積層方向S内向きに互いに近づく。したがって、積層体11、ターミナルプレート12、エンドプレート14及び絶縁プレート13が積層方向Sに関し互いに密着される。なお、ケース本体22の深さが燃料電池本体1の積層方向Sの長さよりやや長いときには、例えば、ケース本体22の底面の外側からボルトを締め込み、底面の内側からボルトの先端でエンドプレート14を押すようにする。ケース本体22及び蓋プレート21は、ステンレスやアルミニウムのような金属で形成される。別の実施例では、燃料電池本体1がケース2に収容されると、蓋プレート21とそれに接するエンドプレート14とが締結部材で締結され、ケース本体22の底面とそれに接するエンドプレート14とが締結部材で締結されることで、ケース2と燃料電池本体1とが更に締結される。
燃料電池スタックAの積層方向Sの一端に位置する蓋プレート21、ターミナルプレート12、絶縁プレート13及びエンドプレート14は、これら蓋プレート21、ターミナルプレート12、絶縁プレート13及びエンドプレート14を積層方向Sに貫通して燃料電池スタックAの外部から積層体11に到る複数の流通路(図示せず)を備えている。これら流通路には、水素のような燃料ガスを積層体11に供給する供給路、燃料ガスを積層体11から排出する排出路、空気のような酸化剤ガスを積層体11に供給する供給路、酸化剤ガスを積層体11から排出する排出路、冷却水を積層体11に供給する供給路、及び冷却水を積層体11から排出する排出路が含まれる。
燃料電池単セルはそれぞれアノード極及びカソード極(図示せず)を有しており、積層体11の一端のアノード極は一方のターミナルプレート12に電気的に接続され、他端のカソード極は他方のターミナルプレート12に電気的に接続される。燃料電池単セルは、燃料電池単セルに供給された燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応により電力を発生する。燃料電池単セルで発生した電力は、ターミナルプレート12から燃料電池スタックAの外部に到る複数の配線(図示せず)を介して燃料電池スタックAの外部に取り出される。燃料電池スタックAから取り出された電力は例えば電動車両の駆動用電気モータ又は蓄電器に供給される。なお、エンドプレート14及びケース2は接地されている。
介在層3は、燃料電池本体1に加わる衝撃を吸収し、燃料電池本体1の位置ずれを抑制し、燃料電池本体1とケース2とを電気的に絶縁する部材であり、燃料電池本体1とケース2との間、すなわち積層方向Sに沿った燃料電池本体1の外周面1aと外周面1aに対向するケース2の内周面2aとの間に配置される。介在層3は、積層方向Sの断面(例えば図1)で見た場合、燃料電池本体1の外周面1a及び内周面2aの積層方向Sの全長に亘り、すなわち燃料電池本体1の一端から他端に亘って設けられている。一方、積層方向Sと垂直な断面(例えば図2)で見た場合、少なくとも燃料電池本体1の四つの角部Cnの近傍に、すなわち少なくともケース2の四つの角部の近傍に設けられている。
介在層3を、積層方向Sの断面(図1)で見た場合、積層方向Sに沿って燃料電池本体1の一端から他端に亘って設けるのは、積層方向Sに垂直な方向の力が加わったとき、各燃料電池単セルが位置ずれするのを抑制するためであり、特に位置ずれし易い積層体11の中央部を確実に保持するためである。また、介在層3を、積層方向Sと垂直な断面(図2)で見た場合、少なくともケース2の四つの角部設けるのは、燃料電池単セルが位置ずれしようとするとき介在層3に掛かる力をケース2で支持する場合、少なくとも剛性の高いケース2の角部で支持することで介在層3に掛かる力を安定的に支持できるからである。
介在層3は、電気的絶縁性を有し、ダイラタント的特性及び復元力を有する。ダイラタント的特性とは、ゆっくりとした入力荷重には流動性を示し、ゆっくり変形し、急激な入力荷重には固体のように振る舞い、ほとんど変形しない性質をいう。復元力とは、外力により寸法が変化したとき、元の寸法に戻ろうとする力である。介在層3の材料としては、上記特性を有していれば特に限定されず、例えば、樹脂と固形物との混合物が挙げられる。具体的には、シリコーンオイルとホウ酸の混合物に、微量の触媒(例示:塩化鉄や塩化ニッケル等)を加えて高温環境下(例示:100℃以上)において混練及び乾燥させて得られる材料が例示される。また、ダウコーニング社のダウコーニング3179(ダウコーニングは登録商標)や、Wacker GmbH社のM48、M49のような製品を用いることもできる。また、シリコーン樹脂(ゲルを含む)とシリカとの混合物を用いることもできる。
また、介在層3としては、荷重ゼロの状態では、積層方向Sに沿った燃料電池本体1の外周面1aと外周面1aに対向するケース2の内周面2aとの距離Dよりも大きい厚みを有するものを用いる。介在層3の厚みが距離Dよりも小さくなるように介在層3を潰し、潰された介在層3を外周面1aに配置し、介在層3の厚みが距離Dにまで膨らむ前に、燃料電池本体1をケース2に収容することで、介在層3に影響されずに容易に燃料電池本体1をケース2に収容できるからである。この場合、介在層3は、その後に厚みを回復するが、本来の厚みが距離Dよりも大きいので、本来の厚みを回復することなく圧縮状態で燃料電池本体1の外周面1aとケース2の内周面2aとの間に配置されることになる。介在層3が圧縮状態で配置されることは、燃料電池本体1に加わる衝撃を吸収し易くし、燃料電池本体1の位置ずれを抑制し易くでき、好ましい。
介在層3にダイラタント的特性を有する材料を用いる理由は以下のとおりである。
燃料電池スタックAが車両に搭載される場合、車両の衝突などで急激な衝撃を受けることがある。燃料電池スタックAが急激な衝撃を受けると、燃料電池本体1には積層方向Sに平行及び垂直な方向の力が加わる。このうちの積層方向Sに垂直な方向の力により、積層体11の各燃料電池単セルは元の位置から力の方向にずれようとする。特に各燃料電池単セルのうち、積層方向Sにおける中央部に位置する燃料電池単セルは、両端のエンドプレート14から加えられる押し付け力が弱いため、より大きくずれようとする。ここで、積層体11の、積層方向Sに垂直な方向の側には、積層方向Sに沿う外周面に、ダイラタント的特性を有する介在層3が配置されている。そのため、車両の衝突時の衝撃で各燃料電池単セルが急激にずれようとしたとき、介在層3は急激な変化を受けて、固体のように振る舞う。その結果、介在層3は、積層体11における各燃料電池単セルの位置ずれの発生を抑制し、位置ずれに起因する反応ガスや冷却媒体の漏れの発生を抑制できる。
一方、車両の衝突などではなく、例えば、積層体11の燃料電池単セルの熱膨張などに起因して各燃料電池単セルが積層方向Sに垂直な方向にゆっくりと変形することがある。ここで、積層体11の、積層方向Sに垂直な方向の側には、積層方向Sに沿う外周面に、ダイラタント的特性を有する介在層3が配置されている。そのため、熱膨張などで各燃料電池単セルがゆっくりと変形するとき、介在層3はゆっくりとした変化を受けて、流動的に変化する。その結果、介在層3は、各燃料電池単セルの変形によって生じた隙間(燃料電池単セルと介在層3との間)を埋めるように変形する。このように、燃料電池単セルと介在層3との間の隙間の発生を抑制できるので、車両の衝突時に燃料電池単セルが急激にずれようとしても、介在層3によりずれを抑えることができ、燃料電池単セルの位置ずれに起因する反応ガスや冷却媒体の漏れの発生を抑制できる。
次に、実施例に係る燃料電池スタックAの製造方法について説明する。図3〜図7は、燃料電池スタックAの各製造工程を示す概略断面図である。
まず、図3に示すように、ケース2の蓋プレート21をフレーム(図示せず)に保持し、保持された蓋プレート21に、積層体11の両側にそれぞれターミナルプレート12と絶縁プレート13とエンドプレート14とが積層された燃料電池本体1を、荷重Pで押し付ける。
一方、図4に示すように、燃料電池本体1がケース2に収容されたときの、積層方向Sに沿った燃料電池本体1の外周面1aと外周面1aに対向するケース2の内周面2aとの距離Dよりも大きい厚みd1を有する、すなわちd1>Dである介在層3を用意する。この厚みd1は、介在層3に加わる厚さ方向の荷重がゼロの場合の厚みである。介在層3の長さは燃料電池本体1の一端から他端までの長さである(図1)。介在層3の幅は少なくとも燃料電池本体1の角部Cn近傍を覆う幅である(図2)。介在層3の数は例えば8枚である。
そして、介在層3の厚みが距離Dよりも小さい厚みd2になるように、例えば作業台の上で介在層3をゆっくり潰す。介在層3はダイラタント的特性を有しているので、ゆっくり変形することで、容易に変形することができる。この場合、元の形状に戻るのもゆっくりと戻る、すなわちしばらくの間、介在層3は、薄い厚みの状態を維持する。なお、図3の工程と図4の工程との順番は特に限定されない。外部の作業台など、燃料電池本体1とは別の位置で介在層3を潰すので、燃料電池本体1上で介在層3を潰す場合と比較して、燃料電池本体1へ加わる外力を小さくすることができる。
続いて、図5に示すように、ケース2の蓋プレート21に燃料電池本体1を荷重Pで押し付けた状態を維持しながら、潰された介在層3を、燃料電池本体1の4つの外周面1aの角部Cn近傍に2枚ずつ配置する。
その後、図6に示すように、ケース2の蓋プレート21に燃料電池本体1を荷重Pで押し付けた状態を維持しながら、介在層3の厚みが距離Dにまで膨らむ前に、燃料電池本体1をケース2のケース本体22に収容する。介在層3は、復元力により元の形状、すなわち厚みd1に戻ろうとするが、その速度はゆっくりであるため、この段階では厚みの薄い状態にある。そのため、介在層3にほとんど触れることなくケース本体22を燃料電池本体1にかぶせることができる。なお、荷重Pはケース2の底面に設けられた開口部(配線や配管用)を介して印加することができる。
その後、図7に示すように、ケース本体22をボルトのような締結部材(図示せず)で蓋プレート21に締結する。以上により、燃料電池スタックAが完成される。このとき、介在層3が膨らみながら厚みを回復しつつ、燃料電池本体1の各プレートや各燃料電池単セルの凹凸に合わせてケース2との隙間を埋め、燃料電池本体1の外周面1aとケース2の内周面2aとの間に圧縮状態で配置される。
上記の燃料電池スタックの製造方法では、変形されたとき元の寸法に戻ろうとする復元力を有する介在層3を利用する。すなわち、予め燃料電池本体1とは別の位置で、燃料電池本体1とケース2との距離(隙間)D未満に介在層3を潰すことで、燃料電池本体1への設置に要する外力を削減できると共に、燃料電池本体1のケース2への挿入性を向上させることができる。加えて、燃料電池本体1がケース2内に収まった後に介在層3が復元することで、燃料電池本体1とケース2との間に圧縮状態で介在層3を容易に配置することができる。また、ケース2が水密、締結、外部拘束の機能を有するため、それら機能を実現する構成が簡略化され、燃料電池スタックAの大きさを小さくでき、コストを低減できる。内に配置しているので、その結果、燃料電池スタックAが急激な衝撃を受けたとき、介在層3は固体のように振る舞い、各燃料電池単セルの位置ずれの発生を抑制し、位置ずれに起因する反応ガスや冷却媒体の漏れの発生を抑制できる。また、燃料電池単セルが緩やかに変形したとき、介在層3は流動性を示し、各燃料電池単セルの変形によって生じた隙間を埋めるように変形し、燃料電池単セルと介在層3との間の隙間の発生を抑制できる。
以上説明されたように、実施例の燃料電池スタックAの製造方法は、燃料電池本体の外周面とケースの内周面との間に適切に介在層3を配置することができる。
1 燃料電池本体
1a 外周面
2 ケース
2a 内周面
3 介在層
11 積層体
A 燃料電池スタック
D 距離
d1 厚み
S 積層方向

Claims (1)

  1. 複数の燃料電池単セルを積層方向に沿って積層することにより形成される積層体を含む燃料電池本体と、燃料電池本体が収容されるケースと、前記燃料電池本体と前記ケースとの間に配置され、変形されたとき元の寸法に戻ろうとする復元力を有する介在層とを備える燃料電池スタックの製造方法であって、
    前記燃料電池本体が前記ケースに収容されたときの、前記積層方向に沿った前記燃料電池本体の外周面と前記外周面に対向する前記ケースの内周面との距離よりも大きい厚みを有する前記介在層を用意する工程と、
    前記燃料電池本体とは別の位置で、前記介在層の厚みが前記距離よりも小さくなるように、前記介在層を潰す工程と、
    前記潰された介在層を前記外周面に配置する工程と、
    前記介在層の厚みが前記距離にまで膨らむ前に、前記燃料電池本体を前記ケースに収容する工程と、
    を備える
    燃料電池スタックの製造方法。
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