JP2016062632A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】解除部材の押圧面に対して金属プレートが傾くのを抑制できる記録テープカートリッジを得る。【解決手段】リールハブ内にリールと一体に回転可能に設けられ、ケースの外側から押圧面86Cが押圧されることでロック部材をロック位置から許容位置へ移動させる解除部材84を備えた記録テープカートリッジであって、ロック部材から解除部材84側へ突出された摺接突部の先端が接触する金属プレート100を解除部材84に設けるとともに、金属プレート100の押圧面86Cに対するリール30の軸方向の位置を位置決めする基準部98を解除部材84に設ける。【選択図】図6

Description

本発明は、磁気テープ等の記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容した記録テープカートリッジに関する。
磁気テープ等の記録テープが巻装された単一のリールをケース内に回転可能に収容し、保存時における収容スペースを小さくでき、かつ大容量のデータが記録できるようにした記録テープカートリッジは、従来から知られている。このような記録テープカートリッジは、不使用時にリールがケース内で回転しないようにロックするためのロック部材と、使用時にロック部材のロックを解除させるための解除部材と、を備えている。
記録テープカートリッジの使用時、即ちリールの回転時には、それぞれ樹脂材であるロック部材の球面状の突部と解除部材の平面状の接触面とが互いに摺接する。よって、所望とする記録位置又はデータまでのアクセス時間短縮のためにリールの回転速度が増加されることを考慮して、その解除部材に、接触面を構成する金属プレートが設けられた記録テープカートリッジが、従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−348839号公報
しかしながら、解除部材に金属プレートを設けて接触面とした場合には、金属プレートの接触面がロック部材の突部(解除部材の押圧面)に対して傾いてしまうことが懸念される。そして、ロック部材の突部に対して金属プレートの接触面が傾くと、ロック部材の突部が解除部材の接触面から径方向の分力を受けるため、リールの回転中に異音が発生してしまうことが懸念される。
そこで、本発明は、解除部材の押圧面に対して金属プレートが傾くのを抑制できる記録テープカートリッジを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る記録テープカートリッジは、底部を有する円筒状のリールハブに記録テープが巻装され、ケース内に回転可能に収容されたリールと、リールハブ内にリールの軸方向に移動可能に設けられ、リールの回転をロックするロック位置と、ケースに対するリールの回転を許容する許容位置とを取り得るロック部材と、リールハブ内にリールと一体に回転可能に設けられ、ケースの外側から押圧面が押圧されることでロック部材をロック位置から許容位置へ移動させる解除部材と、ロック部材から解除部材側へ突出された摺接突部と、解除部材に設けられ、摺接突部の先端が接触する金属プレートと、解除部材に設けられ、金属プレートの押圧面に対するリールの軸方向の位置を位置決めする基準部と、を備えている。
本発明によれば、解除部材の押圧面に対して金属プレートが傾くのを抑制することができる。
(A)本実施形態に係る記録テープカートリッジを上方から見て示す斜視図である。(B)本実施形態に係る記録テープカートリッジを下方から見て示す斜視図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジにおけるリールのロック時の断面図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジにおけるリールのロック解除時の断面図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック部材及びドライブ装置の回転シャフトを上方から見て示す分解斜視図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック部材を下方から見て示す分解斜視図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジを構成する金属プレート及びクラッチ部材を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジを構成する金属プレートのクラッチ部材への組付状態を一部拡大して示す断面図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジを構成するクラッチ部材の第1変形例を示す斜視図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジを構成するクラッチ部材の第2変形例を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、図1に示される矢印Aは、記録テープカートリッジ10のドライブ装置(図示省略)への装填方向であり、説明の便宜上、矢印Aによって示される側を記録テープカートリッジ10の前側とする。
図1に示されるように、記録テープカートリッジ10は、ケース12を備えている。ケース12は、上ケース14と下ケース16とが接合されることで構成されている。具体的には、上ケース14は、平面視略矩形状の天板14Aの外縁に沿って略枠状の周壁14Bが立設されて構成されており、下ケース16は、天板14Aに略対応した形状の底板16Aの外縁に沿って周壁16Bが立設されて構成されている。そして、ケース12は、周壁14Bの開口端と周壁16Bの開口端とを突き当てた状態で、超音波溶着やビス止め等によって上ケース14と下ケース16とが接合されることで略矩形箱状に形成されている。
ケース12には、ドライブ装置への装填方向先頭側の隅角部において、天板14A、周壁14B、底板16A、周壁16Bがそれぞれ切り欠かれることで、平面視で装填方向に対して傾斜された開口18が形成されている。また、底板16Aの略中央部には、底板16Aを貫通する円形状のギア開口20が設けられており、後述するリールギア42等の露出用とされている。そして、底板16Aにおけるギア開口20の縁部には、環状リブ22(図2参照)がケース12の内部側へ向けて突設されており、後述するリール30の位置決め用とされている。
更に、ケース12の底板16Aの外面における前端近傍には、一対の位置決め穴24、26が開口している。一対の位置決め穴24、26は、底板16Aからケース12の内部側へ立設された突部(図示省略)内に袋状に設けられており、底面視で、装填方向に直交する仮想線上で互いに離間して配置されている。そして、開口18から近い一方の位置決め穴24は、ドライブ装置の位置決めピンに外接する底面視略正方形状とされ、開口18から遠い他方の位置決め穴26は、仮想線に沿って延在し、かつ幅が位置決めピンの直径に対応する長穴とされている。
したがって、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されて、各位置決め穴24、26にそれぞれ位置決めピンが挿入されることにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内で水平方向(左右及び前後)に正確に位置決めされるようになっている。
更に、底板16Aにおける位置決め穴24、26の周りの部分は、他の部分(意匠面)よりも平滑に仕上げられた位置決め面24A、26Aとされている。位置決め面24A、26Aは、位置決め穴24、26に位置決めピンが挿入されたときに、位置決めピンの周りに設けられたドライブ装置の位置決め面に当接するようになっている。これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内で鉛直方向(上下)に正確に位置決めされるようになっている。
また、ケース12内には、後述するリール30が回転可能に1つだけ収容されている。リール30には、記録テープとしての磁気テープTが巻装されており、磁気テープTの先端にはリーダー部材としてのリーダーブロック28が取り付けられている。リーダーブロック28は、記録テープカートリッジ10の不使用時には、ケース12の開口18の内側に収容保持されて、その開口18を閉塞し、ケース12内への塵埃等の進入を阻止するようになっている。
また、リーダーブロック28は、その先端に係合溝部28Aが形成されており、ドライブ装置内で磁気テープTを引き出す際には、係合溝部28Aに係合する引出部材によってケース12から抜き出されてドライブ装置の巻取リール(図示省略)に誘導されるようになっている。更に、リーダーブロック28は、その係合溝部28Aとは反対側の端面が円弧面28Bとされており、巻取リールに嵌入されて磁気テープTを巻き取る巻取面の一部を構成するようになっている。
図2〜図4に示されるように、樹脂製のリール30は、その軸心部を構成するリールハブ32を備えている。リールハブ32は、外周面に磁気テープTが巻装される円筒部34と、円筒部34の下部を閉塞する底部36と、を有する略有底円筒状に形成されている。そして、リールハブ32の底部36側である下端部の近傍には、下フランジ38が、その径方向外側に同軸で、かつ一体に延設されている。
一方、リールハブ32の上端部には、上フランジ40が接合されている(図4では省略されている)。上フランジ40は、その外径が下フランジ38の外径と同径とされており、その軸心部に円筒部34の内径に対応する外径とされた短筒部40Aが一体に形成されている。そして、上フランジ40は、その短筒部40Aが円筒部34の上端近傍に内嵌した状態で、超音波溶着によってリールハブ32に同軸となるように固着されている。
これにより、リール30は、下フランジ38と上フランジ40との対向面間におけるリールハブ32の円筒部34の外周面に、磁気テープTが巻回される構成とされている。なお、上フランジ40が設けられていても、円筒部34は上方へ開口している。また、図1、図5に示されるように、リールハブ32の底部36の下面における外周近傍には、全体としてリール30と同軸となる環状のリールギア42が形成されている。
リールギア42は、ドライブ装置の後述する回転シャフト106の先端に設けられた駆動ギア108と噛合可能とされている。そして、リールギア42における各歯の径方向外端部分は、歯高方向中央部から歯底にかけて、下フランジ38に連続するテーパー部43によって連結されている。
一方、図4に示されるように、リールハブ32の底部36の上面における外周近傍には、全体としてリール30と同軸となる係合部としての環状の係合ギア44が形成されている。係合ギア44は、底部36の上面より若干隆起した環状の台座部46上に形成されており、後述するロック部材60の制動ギア66と噛合可能とされている。
また、台座部46を含む係合ギア44の径方向外側には、それぞれリール30の軸線方向に沿って円筒部34の内周面及び底部36の上面に連続する立リブ48が、周方向に等間隔で複数設けられている。この立リブ48の存在により、係合ギア44は、リールギア42よりも径方向内側に位置している。なお、立リブ48の機能については、ロック部材60と共に後述する。
更に、図2〜図5に示されるように、リールハブ32の底部36における軸心部には、底部36を貫通する貫通孔50が形成されている。そして、底部36の上面からは、貫通孔50の縁部に沿って短円筒状のクラッチ用ボス部52が立設されている。このクラッチ用ボス部52については、後述するクラッチ部材84と共に説明する。
また、リールハブ32の底部36の下面におけるリールギア42の内側には、磁性材料より成る環状板であるリールプレート54がインサート成形により、同軸で、かつ一体に設けられている。リールプレート54の軸心部は、透孔54Aとされており、透孔54Aの内径は、貫通孔50の内径よりも若干小さくされている。
図2、図3に示されるように、リール30は、ケース12内に収容された状態で、不使用時には環状リブ22上に載置されるようになっている。具体的には、リール30は、底部36におけるテーパー部43の外側部分が環状リブ22の上端面に当接するようになっており、環状リブ22の上端面がテーパー部43に対応したテーパー面22Aとなっていることで、径方向の移動が規制されている。
この状態で、リール30は、全体としてケース12内に位置して、リールギア42、リールプレート54等をギア開口20から露出させている(図1(B)参照)。すなわち、リールギア42は、底板16Aの外面よりも下方に突出することなく、ギア開口20からケース12の外部へ臨んでいる。
これにより、ケース12の外部からリール30の操作、即ちチャッキング及び回転駆動が可能とされている。また、この状態で、リール30の円筒部34の上部には、天板14Aから立設された環状の規制リブ56が入り込んでいる。規制リブ56は、その外周面を上フランジ40の短筒部40Aの内周面に近接させており、ケース12内におけるリール30のがたつきを防止するようになっている。
また、記録テープカートリッジ10は、不使用時にリール30の回転をロックするロック部材60を備えている。図4に示されるように、ロック部材60は本体部62を有しており、本体部62は、短円筒状に形成された筒部62Aと、筒部62Aの上端を閉塞する円板部62Bとで、下方に開口した略有底円筒状に形成されている。筒部62Aは、その外径が係合ギア44の内径よりも小さくされ、かつ、その内径がクラッチ用ボス部52の外径よりも大きくされている。
本体部62(筒部62A)の外周部における軸線方向中間部からは、環状に形成されたリング部64が全周に亘って径方向外側に延設されており、図5に示されるように、リング部64の下面には、全周に亘って制動ギア66が設けられている。つまり、制動ギア66は、環状に形成されており、リール30の係合ギア44と噛合可能に構成されている。
また、制動ギア66を構成する各歯は、その内端部が筒部62Aによって連結されており、その外端部がリング部64の外縁よりも若干径方向内側に位置している。そして、図4に示されるように、リング部64の上面には、その外縁部に沿って環状の補強リブ68が立設されており、リング部64(制動ギア66)の剛性が確保されるようになっている。
また、図5に示されるように、本体部62の円板部62Bの下面における軸心部からは、摺接突部70が突設されている。摺接突部70は、その先端部が略球面状に形成されており、後述するクラッチ部材84の金属プレート100(接触面100A)と略点接触するようになっている。なお、摺接突部70の先端は、筒部62Aの下端面よりも僅かに上方に位置している。
一方、図4、図5に示されるように、円板部62Bの上面からは、内部に平面視略十字状の挿入溝72Aが形成された十字突起72が立設されている。また、挿入溝72A内における円板部62Bには、板厚方向に貫通する貫通孔74が設けられている。貫通孔74は、挿入溝72Aの軸心部(交差部)を除き、挿入溝72Aに沿って矩形状に4個形成されている。つまり、各貫通孔74は、それぞれ摺接突部70の径方向外側に隣接して形成されている。
また、本体部62の上端外周部には、環状のリブ76が立設されており、リブ76と十字突起72との間の円板部62Bの上面が、後述する圧縮コイルスプリング82の一端部が当接するばね受け面78とされている。したがって、ロック部材60は、リールハブ32の円筒部34内に、略同軸で、かつ上下方向(リール30の軸方向)に移動可能に挿設されている。
つまり、ロック部材60は、上下方向に移動することで、その制動ギア66をリールハブ32の係合ギア44と噛み合わせるロック位置と、噛合を解除する許容位置とを取り得るようになっている。なお、筒部62Aは、ロック部材60がロック位置に位置するときに、その下端面が底部36に当接しないように、その長さが決められている(図2参照)。
また、図2〜図5に示されるように、ロック部材60の十字突起72の挿入溝72Aには、ケース12の天板14Aから下方へ突設された十字リブ80が入り込むようになっている。十字リブ80は、2枚の薄板片を互いに直交するように交差させた回り止め形状とされており、十字突起72(挿入溝72Aの溝壁)と係合することでロック部材60のケース12に対する回転を阻止するようになっている。
これにより、ロック部材60は、その制動ギア66をリールハブ32の係合ギア44と噛み合わせることにより、リール30の回転を阻止できるようになっている。なお、十字リブ80は、ロック部材60の上下方向の全移動ストロークに亘って挿入溝72Aに入り込んだ状態が維持されるようになっており、ロック部材60の移動方向を上下方向にガイドする機能も果たす構成になっている。
更に、十字リブ80の下端部には、ロック部材60の各貫通孔74に対応して延設された4個の突片80Aが形成されている。各突片80Aは、それぞれ貫通孔74の長手方向の寸法に対応して、その幅(ロック部材60の径方向における長さ)が決められており、それぞれ異なる貫通孔74に入り込むことができる構成になっている。
つまり、各突片80Aは、ロック部材60がロック位置に位置するときには挿入溝72A内に位置し(図2参照)、ロック部材60が許容位置に位置するときには、それぞれ貫通孔74を貫通して円板部62Bの下面から突出するようになっている(図3参照)。各突片80Aが設けられることにより、十字リブ80は、ロック部材60との係合量(挿入深さ)が増加され、ロック部材60のケース12に対する傾きを抑制又は防止できるようになっている。
また、ロック部材60は、ロック位置に位置するときには、リール30の立リブ48によって径方向の移動が規制され、許容位置に位置するときには、リール30と共に回転する立リブ48との干渉のおそれがないように構成されている。このため、立リブ48は、ロック部材60が、ロック位置に位置するときには、補強リブ68に近接して位置し、許容位置に位置するときには、補強リブ68との間隔が所定値以上となるように、その上部が切り欠かれている。
これにより、リール30は、ケース12(環状リブ22、規制リブ56)に直接的に移動規制されるのみならず、その重心位置の近傍において、ロック部材60を介してケース12に対する径方向の移動が規制されるようになっている。したがって、この記録テープカートリッジ10は、立型に配置された(水平方向がリール30の軸方向となる)ドライブ装置にも安定して装填可能となっている。
また、ロック部材60のばね受け面78と天板14Aとの間には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング82が配設されている。圧縮コイルスプリング82は、その一端部がばね受け面78に当接するとともに他端部が天板14Aに当接している。そして、圧縮コイルスプリング82の他端部は、十字リブ80よりも外側における天板14Aに突設された環状壁部58の内側に配置されており、径方向へ位置ずれしないようになっている。
この圧縮コイルスプリング82の付勢力によってロック部材60が下方に付勢されることで、通常は制動ギア66が係合ギア44に噛み合わされてリール30の不用意な回転が阻止されるようになっている。また、この付勢力により、リール30は、ロック部材60を介して下方に付勢され、環状リブ22に当接して、ケース12内でがたつかないようになっている。
また、図2〜図5に示されるように、記録テープカートリッジ10は、ロック部材60によるリール30のロック状態を解除するときに外部から操作される解除部材としてのクラッチ部材84を備えている。クラッチ部材84は、ポリアミド(PA)やポリアセタール(POM)等の樹脂材で成形されており、貫通孔50を閉塞するように、リール30の底部36とロック部材60との間に配設されている。
詳細に説明すると、クラッチ部材84は、略円柱状に形成されたクラッチ本体86を有しており、クラッチ本体86の後述する張出部86Aを除く外径は、貫通孔50の内径よりも若干小さくされている。そして、クラッチ本体86の上端部には、全周に亘って径方向外側へ僅かに張り出す張出部86Aが形成されており、張出部86Aを含むクラッチ本体86の上端面には、ロック部材60の摺接突部70と常に当接する金属プレート100が取り付けられている。なお、金属プレート100の詳細構成については後述する。
また、クラッチ本体86の軸心部には、下方に開口した肉抜き穴86Bが形成されており、その肉抜き穴86Bの周りの平坦な下端面が、押圧面86Cとされている。詳細については後述するが、クラッチ部材84は、その押圧面86Cが上方へ押圧されると、圧縮コイルスプリング82の付勢力に抗して上方へ移動し、ロック部材60を許容位置へ移動させる構成になっている。
また、クラッチ部材84は、張出部86A(クラッチ本体86)の外周面よりも径方向外側に張り出した回転規制リブ88を備えている。回転規制リブ88は、クラッチ本体86の周方向に等間隔で3個設けられており、平面視で放射状に配置されている。そして、各回転規制リブ88は、クラッチ本体86の上端面と張出部86Aの外周面とに跨るように連続して形成されており、上方及び径方向外側へ突出している。
また、各回転規制リブ88は、それぞれクラッチ用ボス部52の内縁部に形成された回転規制溝(ガイド溝)90に入り込むようになっている。各回転規制溝90は、クラッチ用ボス部52の上端で上方に開口しており、クラッチ部材84は、その回転規制リブ88が回転規制溝90にガイドされつつ上下方向の移動が可能とされている。
なお、各回転規制リブ88は、クラッチ部材84が上方に移動してロック部材60を許容位置に位置させたときにも、回転規制溝90に入り込んだ状態を維持するようになっている。これにより、クラッチ部材84は、常にリール30と一体に回転する構成になっている。
更に、クラッチ部材84は、リールハブ32からの脱落を阻止し、かつロック位置に位置するロック部材60に対して金属プレート100を当接させるためのストッパー部として機能する着座リブ92を備えている。着座リブ92は、クラッチ本体86における各回転規制リブ88間の周方向中間部に計3個設けられており、平面視で放射状に配置されている。そして、各着座リブ92は、クラッチ本体86の上端面と張出部86Aの外周面とに跨るように連続して形成されており、上方及び径方向外側へ突出している。
また、各着座リブ92は、それぞれクラッチ用ボス部52の内縁部に形成されたストッパー溝94に入り込むようになっている。各ストッパー溝94は、クラッチ用ボス部52の上端で上方に開口しており、その下端部を閉塞する底部上面がストッパー面94Aとされている。そして、各着座リブ92は、その下端面がストッパー面94Aに当接することにより、ロック部材60がロック位置に位置しているときのクラッチ部材84を位置決めし、金属プレート100を常に摺接突部70に当接させるようになっている。
このように、クラッチ部材84は、回転規制リブ88と着座リブ92とが互いに独立して設けられることにより、ガイド機能及び回転規制機能と、リール30の軸方向の移動規制機能とが分けられた構成とされている。また、クラッチ部材84は、張出部86Aを含むクラッチ本体86の上端面に金属プレート100を有している。
図6に示されるように、クラッチ本体86の上端面には、3個の溶着用の突起部96が一体に突設されており、各突起部96は、周方向に等間隔で、かつそれぞれ回転規制リブ88と着座リブ92との間に配置されている。そして、クラッチ本体86と共にクラッチ部材84を構成する金属プレート100は、上面が接触面100Aとされた円板部102と、円板部102の外周部から径方向外側に延設された耳部104とを含んで構成されている。
耳部104は、周方向に等間隔で6個、放射状に設けられており、それぞれ回転規制リブ88と着座リブ92との間に入り込むようになっている。そして、その入り込みを容易にするため、各回転規制リブ88及び各着座リブ92の径方向内側の角部が切り欠かれて、面取部88A、92Aが形成されている。また、各耳部104には、突起部96を挿通可能な孔部105が、板厚方向に貫通して形成されている。
したがって、金属プレート100は、6個の耳部104における孔部105のうち、1つ置きに位置する3個の孔部105に、それぞれ突起部96を挿通させた状態で、各突起部96(主に金属プレート100の上面よりも突出した部分)が超音波振動によって溶融(溶着)されることにより、張出部86Aを含むクラッチ本体86の上端面に固定されている。
また、突起部96の根元には、金属プレート100を下方から支持する基準部としての環状部98が同軸で、かつ一体に形成されている。環状部98は、クラッチ本体86の上端面から、孔部105よりも大径とされた円柱状に上方へ突出して形成されており、環状部98の上端面は、クラッチ本体86の上端面よりも高精度に成形されている。この3個の環状部98のみで金属プレート100が支持されることにより、クラッチ部材84の押圧面86Cに対する金属プレート100のリール30の軸方向の位置が位置決めされるようになっている。
また、金属プレート100は、パンチとダイスとを用いたプレス加工によって、ステンレス鋼の平板材から打ち抜かれることで、平坦な円板部102と、孔部105を有する各耳部104とが一体に形成されている。そして、円板部102の上面は、機械加工(研削や研磨)や、メッキ又はコーティング等によって鏡面に仕上げられて、ロック部材60の摺接突部70と当接(接触)する接触面100Aとされている。
ここで、金属プレート100の接触面100Aにおける表面粗さは、算術平均粗さ(Ra)で0.01μm〜0.3μmの範囲内、好ましくは0.01μm〜0.1μmの範囲内とされており、クラッチ本体86の押圧面86Cよりも滑らかに形成されている。また、金属プレート100は、その板厚が0.05mm〜0.7mmの範囲内とされているが、好ましくは0.1mm〜0.5mmの範囲内とされ、より好ましくは0.2mm〜0.3mmの範囲内とされている。
金属プレート100における板厚の数値範囲は、クラッチ部材84によるロック部材60の解除ストロークを確保するために要求される薄肉化と、寸法精度確保や組付性の観点から要求される反り発生の防止との両立を図るために設定されている。
更に、環状部98の上端面からの突起部96の突出高さは、金属プレート100の板厚よりも大きく(図7参照)、かつ、溶着後の状態で金属プレート100の上面(接触面100A)からの突出高さが、回転規制リブ88及び着座リブ92よりも低くなるように設定されている。これにより、ロック部材60が傾いた場合でも、その摺接突部70が溶着後の突起部96に干渉しない構成になっている。
以上のような構成とされたクラッチ部材84は、各回転規制リブ88、各着座リブ92をそれぞれ異なる回転規制溝90、ストッパー溝94に挿入された状態で、クラッチ本体86が貫通孔50、透孔54Aに挿通されている。そして、通常は、ロック部材60を介して作用する圧縮コイルスプリング82の付勢力によって各着座リブ92がストッパー面94Aに当接した状態で保持されている。なお、この状態で、各回転規制リブ88の下端面は、回転規制溝90の底面から若干離間している。
更に、この状態では、クラッチ部材84の上部とクラッチ用ボス部52とが、ロック部材60の筒部62A内に入り込んでいる。筒部62Aは、クラッチ用ボス部52とで迷路構造を形成しており、貫通孔50を経由したリールハブ32(ケース12)内への塵埃の進入を抑制するようになっている。また、着座リブ92は、その機能上はストッパー溝94に入り込む必要はないが、ストッパー溝94に入り込むことでリールハブ32内への塵埃の進入を抑制している。
そして、図2、図3に示されるように、クラッチ部材84の押圧面86Cは、リールギア42が、ドライブ装置における操作部材としての回転シャフト106に設けられた駆動ギア108に噛み合う動作に伴って、回転シャフト106の解除面114Aに押圧されて上方へ移動するようになっている。すなわち、クラッチ部材84は、リールギア42が駆動ギア108と噛み合っている状態では、その押圧面86Cにおける解除面114Aとの当接状態が維持されて、ロック部材60を許容位置に保持するようになっている。
そして、リール30の回転時には、リール30と一体に回転するクラッチ部材84と、リール30を駆動する回転シャフト106との間には相対回転がなく、クラッチ部材84と、ケース12に対して回転不能なロック部材60とが相対回転することで、金属プレート100の接触面100Aと摺接突部70の先端とが互いに摺接するようになっている。
なお、回転シャフト106に設けられた押さえボルト112の頭部114の上端面が、クラッチ部材84の押圧面86Cに当接する解除面114Aとされており、解除面114Aの高さは、押さえボルト112のネジ穴への螺合量を変更することで調整可能とされている。
また、解除面114Aは、リールプレート54を吸着保持するために、回転シャフト106に設けられたマグネット110の上面と同等以上の平坦度に仕上げられている。これにより、押圧面86Cに対する解除面114Aのリール30の軸方向の位置が位置決めされ、解除面114Aによって押圧面86Cが押圧されるクラッチ部材84の姿勢が安定化する構成になっている。
以上のような構成とされた記録テープカートリッジ10において、次にその作用について説明する。
記録テープカートリッジ10は、不使用時には、圧縮コイルスプリング82の付勢力によってロック部材60がロック位置に位置して制動ギア66を係合ギア44に噛み合わせている。このため、リール30は、ケース12に対する回転が阻止されている。このとき、リール30のリールギア42がギア開口20から露出するとともに、クラッチ部材84のクラッチ本体86が貫通孔50、透孔54Aに挿通されてギア開口20に臨んでいる。
一方、磁気テープTを使用する際には、記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってドライブ装置のバケット(図示省略)へ装填する。そして、記録テープカートリッジ10がバケットに所定深さまで装填されると、バケットは下降し、ドライブ装置の回転シャフト106がケース12のギア開口20に向かって相対的に移動してリール30を保持する。
具体的には、回転シャフト106は、マグネット110によって非接触でリールプレート54を吸着保持しつつ、ギア開口20から露出している駆動ギア108をリールギア42と噛み合わせる。このリールギア42と駆動ギア108との噛合に伴って、回転シャフト106が解除面114Aをクラッチ部材84の押圧面86Cに当接させてクラッチ部材84を上方へ押圧する。
すると、この押圧力によって、クラッチ部材84は、その回転規制リブ88が回転規制溝90にガイドされつつ、圧縮コイルスプリング82の付勢力に抗してリール30の軸方向上側に移動する。これにより、摺接突部70において、クラッチ部材84の金属プレート100に当接しているロック部材60も上方へ移動し、ロック部材60の制動ギア66と係合ギア44との噛合が解除される。
そして、回転シャフト106が更に上方へ相対移動すると、圧縮コイルスプリング82の付勢力に抗して、リール30がクラッチ部材84及びロック部材60と共に上方に持ち上げられ、ロック部材60が許容位置へ達するとともに、下フランジ38が環状リブ22から離間する。以上により、リール30は、ケース12内で浮上し、ケース12の内面と非接触状態で回転可能となる。
また、記録テープカートリッジ10のドライブ装置内での下降によって、ケース12の各位置決め穴24、26にそれぞれドライブ装置の位置決めピンが入り込むとともに、ケース12の各位置決め面24A、26Aにドライブ装置の位置決め面が当接する。これにより、記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置に対し、水平方向及び鉛直方向に位置決めされる。
すると、ドライブ装置の引出部材が、その引出ピン(図示省略)をリーダーブロック28の係合溝部28Aに係合させつつ、リーダーブロック28をケース12から抜き出してドライブ装置の巻取リールに誘導する。そして、リーダーブロック28は、巻取リールに嵌入され、その円弧面28Bが磁気テープTを巻き取る巻取面の一部を構成する。
この状態で、リーダーブロック28が巻取リールと一体に回転すると、磁気テープTが巻取リールのリールハブに巻き取られつつ開口18を通じてケース12から引き出される。このとき、記録テープカートリッジ10のリール30は、リールギア42に噛み合う駆動ギア108によって伝達される回転シャフト106の回転力によって、巻取リールと同期して回転する。
そして、ドライブ装置の所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッドによって、磁気テープTへのデータの記録、又は磁気テープTに記録されたデータの再生がなされる。このとき、ケース12に対して回転が阻止されたロック部材60の摺接突部70は、リール30と共にケース12に対して回転するクラッチ部材84の金属プレート100と摺接する。
つまり、樹脂材にて構成された摺接突部70の先端が、金属プレート100の接触面100Aに当接する。したがって、所望とする記録位置又はデータまでのアクセス時間短縮のためにリール30の回転速度(磁気テープTの搬送速度)が増加されても、リール30の回転に伴って摺接する摺接突部70の摩耗が、金属プレート100を有していないクラッチ部材(図示省略)に比べて抑制される。
また、金属プレート100は、クラッチ本体86の周方向に等間隔で設けられた3個の突起部96の根元に同軸で、かつ一体に形成された環状部98によって支持されている。そのため、金属プレート100の接触面100Aは、クラッチ部材84の押圧面86Cに対して、リール30の軸方向の位置が精度よく位置決めされ、リール30の径方向から見て、平行に配置されている。
換言すれば、クラッチ部材84の押圧面86Cに対する金属プレート100の接触面100Aの平面性が確保されている。したがって、リール30の回転中に、金属プレート100の接触面100Aがロック部材60の摺接突部70に対して傾くのが抑制又は防止される。つまり、ロック部材60の摺接突部70が金属プレート100の接触面100Aから径方向の分力を受けることが抑制又は防止される。よって、リール30の回転中に異音が発生するのを抑制又は防止することができる。
なお、基準部が、突起部96の根元に同軸で、かつ一体に形成された環状部98で構成されていると、突起部96は、超音波振動によって溶融されるときに荷重が掛かる部位であるため、クラッチ部材84の押圧面86Cに対する金属プレート100の接触面100Aの平面性を精度よく出し易い利点がある。
一方、磁気テープTがリール30に巻き戻されてリーダーブロック28がケース12の開口18近傍に保持されると、記録テープカートリッジ10が装填されたバケットが上昇する。すると、リールギア42と駆動ギア108との噛合が解除されるとともに解除面114Aとクラッチ部材84の押圧面86Cとの当接が解除され、クラッチ部材84が圧縮コイルスプリング82の付勢力によってロック部材60と共に下方へ移動する。
これにより、クラッチ部材84の各着座リブ92が各ストッパー面94Aに当接するとともに、ロック部材60の制動ギア66が係合ギア44と噛み合う。すなわち、ロック部材60がケース12に対してリール30の回転を阻止するロック位置へ復帰する。また、ロック部材60とクラッチ部材84とが圧縮コイルスプリング82の付勢力によって移動する動作に伴って、リール30も下方へ移動して、下フランジ38を環状リブ22に当接させつつリールギア42をギア開口20から露出させる初期状態に復帰する。この状態で、記録テープカートリッジ10は、バケットから排出される。
本実施形態に係る記録テープカートリッジ10の作用は、以上の通りであるが、クラッチ部材84は、図8、図9に示されるように、クラッチ本体86の上端面における軸心部に、基準部としての突状平面部99が形成される構成とされていてもよい。突状平面部99としては、図8に示されるように、円板状に形成されていてもよいし、図9に示されるように、円環状に形成されていてもよい。
突状平面部99によって金属プレート100が支持されることにより、クラッチ部材84の押圧面86Cに対して、金属プレート100の接触面100Aのリール30の軸方向における位置が精度よく位置決めされ、クラッチ部材84の押圧面86Cに対する金属プレート100の接触面100Aの平面性が確保される。
また、クラッチ部材84を成形する際、樹脂材の注入口となるゲートは、例えば肉抜き穴86B内における底面に設けられる。すなわち、図2に示されるように、ゲート跡Gは、肉抜き穴86B内における底面に形成される。ここで、ゲートに近い部位の方が成形品の寸法精度が高い。
したがって、突状平面部99が形成されるクラッチ部材84の場合は、特に突状平面部99とは表裏反対側の面となる肉抜き穴86B内における底面にゲートが設けられる(ゲート跡Gが形成される)ことが望ましい。また、クラッチ本体86には、環状部98と突状平面部99の両方が形成されていてもよい。この場合、環状部98の高さと突状平面部99の高さとが同一とされることは言うまでもない。
また、金属プレート100は、6個の耳部104の全てに孔部105が設けられているため、3個の耳部104だけに孔部105を設けた場合に必要な孔部105と突起部96との位置合わせを行う必要がなく、単に各耳部104を回転規制リブ88と着座リブ92との間に入り込ませることだけで、突起部96を孔部105に確実に挿入させることができる。このため、自動組立工程においても、金属プレート100をクラッチ部材84に対して容易に位置決めすることができる。
以上、本実施形態に係る記録テープカートリッジ10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る記録テープカートリッジ10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、突起部96は、3個に限定されるものではなく、4個以上形成されていてもよい。つまり、突起部96及び孔部105は、少なくとも3個形成されていればよい。また、突起部96は、略円柱状に形成される構成に限定されるものではなく、例えば略角柱状等に形成されていてもよい。
また、図示は省略するが、金属プレート100を他の解除部材、例えばリールギア42上から3本の解除突起が突出する平面視略三角形状のリリースパッド等に適用してもよい。リリースパッドの場合、その3本の解除突起を結ぶ面が押圧面とされる。また、他の解除部材の形状により、金属プレート100に耳部104が形成されない場合には、単に金属プレート100の周縁部の近傍に孔部105を形成すればよい。
また、本実施形態では、金属プレート100が円板部102を有する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば正方形状や正三角形状等の平板部を有する構成にしてもよい。また、本実施形態では、金属プレート100が打ち抜きによって形成される構成としたが、金属プレート100の製造(加工)方法は、特に限定されるものではない。また、金属プレート100の材質も、ステンレス鋼に限定されるものではない。
また、本実施形態に係る記録テープカートリッジ10では、リーダー部材としてリーダーブロック28を有する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば図示しないが、略円柱状のリーダーピンを有する構成や、開口18を開閉する遮蔽部材(所定の直線又は円弧に沿って移動するスライドドア等)を有する構成とされていてもよい。
また、本実施形態では、記録テープとして磁気テープTを用いた構成としたが、これに限定されるものではない。記録テープは、データの記録及び記録したデータの再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、本実施形態に係る記録テープカートリッジ10が如何なる記録再生方式の記録テープにも適用可能であることは言うまでもない。
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
30 リール
32 リールハブ
36 底部
60 ロック部材
70 摺接突部
84 クラッチ部材(解除部材)
86B 肉抜き穴
86C 押圧面
96 突起部
98 環状部(基準部)
99 突状平面部(基準部)
100 金属プレート
105 孔部
G ゲート跡
T 磁気テープ(記録テープ)

Claims (4)

  1. 底部を有する円筒状のリールハブに記録テープが巻装され、ケース内に回転可能に収容されたリールと、
    前記リールハブ内に前記リールの軸方向に移動可能に設けられ、前記リールの回転をロックするロック位置と、前記ケースに対する前記リールの回転を許容する許容位置とを取り得るロック部材と、
    前記リールハブ内に前記リールと一体に回転可能に設けられ、前記ケースの外側から押圧面が押圧されることで前記ロック部材を前記ロック位置から前記許容位置へ移動させる解除部材と、
    前記ロック部材から前記解除部材側へ突出された摺接突部と、
    前記解除部材に設けられ、前記摺接突部の先端が接触する金属プレートと、
    前記解除部材に設けられ、前記金属プレートの前記押圧面に対する前記リールの軸方向の位置を位置決めする基準部と、
    を備えた記録テープカートリッジ。
  2. 前記解除部材は、前記金属プレートに形成された少なくとも3個の孔部に挿通されて溶融されることにより、前記金属プレートを前記解除部材に固定する少なくとも3個の突起部を有し、
    前記基準部は、前記突起部の根元に前記孔部よりも大径で形成された環状部で構成されている請求項1に記載の記録テープカートリッジ。
  3. 前記基準部は、前記解除部材の軸心部に形成された突状平面部で構成されている請求項1又は請求項2に記載の記録テープカートリッジ。
  4. 前記解除部材の軸心部に、前記ケースの外側へ開口した肉抜き穴が形成されており、
    前記肉抜き穴の底面にゲート跡が形成されている請求項3に記載の記録テープカートリッジ。
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