JP2016062525A - 通信装置、情報処理装置、通信システム、通信装置におけるアクセス方法及びプログラム - Google Patents

通信装置、情報処理装置、通信システム、通信装置におけるアクセス方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信装置から個別の記憶装置を一意に認識する。
【解決手段】情報処理装置を介して記憶装置にアクセスするアクセス部と、このアクセス部が記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、アクセス部が記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に格納されている識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、情報処理装置に接続されている記憶装置を識別する識別部とを通信装置に設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備えた情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能な通信装置、情報処理装置、通信システム、通信装置におけるアクセス方法及びプログラムに関する。
スマートフォンに代表される通信装置の多機能化の一端として、デジタルスチルカメラのような撮像機能を備える通信装置が実現されている。このような通信装置により撮像された静止画データ、動画データは、通信装置が備える閲覧用アプリケーションを用いて閲覧される。しかしながら、通信装置が備える記憶容量にも一定の限界があり、また、通信装置の紛失、新規機能を有する通信装置への交換に備えて、撮像された静止画データ等をHDD(Hard Disc Drive)等の外部記憶装置にバックアップする要望がある。そして、この要望に対応して、一例として、通信装置から無線LAN(Local Area Network)を介して静止画データ等をバックアップするHDDが実現されている(非特許文献1参照)。
一方、同様に通信装置の多機能化の一端として、無線LAN機能を有する通信装置が実現されている。近年、家庭において無線LAN環境が普及しているので、通信装置が家庭の無線LAN通信エリア内にある場合、家庭内にある各種情報処理装置にUSBフラッシュメモリ等の外部記憶装置を付属させ、無線LANを介して通信装置内の静止画データ等を外部記憶装置にバックアップさせることが考えられる。
なお、以下の説明において、静止画データ、動画データを一括してコンテンツデータと称して説明をする。
特開2011−118754号公報 特開2010−55393号公報
「WiFi接続ポータブルハードディスク HDW-PDU3シリーズ|BUFFALO バッファロー」[平成26年9月19日検索]、インターネット<URL:http://buffalo.jp/prproduc/catalog/storage/hdw-pdu3/>
上述の情報処理装置が、インタフェースポートとしてUSBポートを備え、このUSBポートに外部記憶装置が接続された場合、情報処理装置は、外部記憶装置の接続を検出して外部記憶装置をマウントする際に、この外部記憶装置のプロダクトID、ベンダーID等の送信を外部記憶装置に要求し、これらプロダクトID等によりどのような外部記憶装置がマウントされたかを情報処理装置が検出し、これに基づいて適切なドライバのインストール等の動作を行っていた。
しかしながら、外部記憶装置を製造するメーカーによっては、同一機種のUSBフラッシュメモリである外部記憶装置に対して重複するプロダクトIDを付与する場合があり、従って、これらベンダーID、プロダクトIDのみでは外部記憶装置を一意に認識することは困難であった。従って、通信装置が外部記憶装置のプロダクトID等に基づいて特定の外部記憶装置を指定してバックアップ処理を行った場合、バックアップ先の外部記憶装置が一定しない可能性があった。このような事態は、情報処理装置が外部記憶装置を再認識した場合にも同様に生じる可能性があった。
なお、プロダクトID、ベンダーID及びシリアルナンバーがコンピュータに登録されていないUSB機器に対して固有のシリアルナンバーを付与することでこのUSB機器を個別に識別する技術や(特許文献1参照)、プロダクトID、ベンダーID及びシリアルナンバーを媒体固有情報として用いてUSBフラッシュメモリを認証する技術(特許文献2参照)が提案されているが、同一機種のUSBフラッシュメモリであれば同一のプロダクトID、ベンダーIDを有すること、及び、シリアルナンバーには共通のフォーマットがないため、一意性を保証できない可能性があることから、かかる先行技術を用いても上述の課題を解決することは困難である。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、通信装置から個別の記憶装置を一意に認識することの可能な通信装置、情報処理装置、通信システム、通信装置におけるアクセス方法及びプログラムの提供をその目的の一つとしている。
本発明は、記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備えた情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能な通信装置に適用される。そして、情報処理装置を介して記憶装置にアクセスするアクセス部と、このアクセス部が記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、アクセス部が記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、情報処理装置に接続されている記憶装置を識別する識別部とを通信装置に設けることで、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
識別子付与部は、記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与して、この記憶装置に格納している。従って、識別部は、この識別子に関する情報に基づいて、情報処理装置に接続されている記憶装置を識別することで、記憶装置を一意に識別することができる。
ここで、アクセス部が記憶装置にアクセスする際に、識別部は、識別子に関する情報がその記憶装置内に格納されているか否かを検出し、識別部による検出の結果、識別子に関する情報が記憶装置内に格納されていない場合、識別子付与部は、識別子に関する情報を付与することが好ましい。
また、通信装置は記憶部を備え、識別子付与部は、自身が付与した識別子に関する情報を、この情報が格納された記憶装置と関連付けて記憶部に格納することが好ましい。
また、アクセス部は、記憶部に格納された識別子に関する情報に基づいて、特定の記憶装置にアクセスすることが好ましい。この場合に、記憶部にデータが格納され、通信装置は、アクセス部を介して、記憶部に格納されたデータの少なくとも一部を特定の記憶装置に格納するバックアップ処理部を備えることが好ましい。
さらに、識別子付与部は、識別子に関する情報を有するデータを記憶装置に格納し、識別子に関する情報は、記憶装置に格納されたデータを一意に特定する情報であることが好ましい。
さらに、情報処理装置は複数種類のインタフェースポートを備え、記憶装置は、これら複数種類のインタフェースポートのうち少なくとも一つの種類のインタフェースポートに接続され、識別子付与部は、異なる種類のインタフェースポートに接続された記憶装置に、共通する一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させることが好ましい。
さらに、インタフェースポートはUSBポート、SDカードインタフェースポート、SATAポート及びSCSIポートのうち少なくとも一つであることが好ましい。そして、識別子は、少なくとも一部にUUIDを含むことが好ましい。
また、本発明は、記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備え、通信手段を介して通信装置とアクセス可能な情報処理装置に適用される。そして、通信装置が情報処理装置を介して記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、通信装置が情報処理装置を介して記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、情報処理装置に接続されている記憶装置を識別する識別部とをこの情報処理装置に設けることで、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
さらに、本発明は、記憶装置と、この記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備えた情報処理装置と、この情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能な通信装置とを備えた通信システムに適用される。そして、通信装置に情報処理装置を介して記憶装置にアクセスするアクセス部を設け、通信装置または情報処理装置の一方に、このアクセス部が記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、アクセス部が記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、情報処理装置に接続されている記憶装置を識別する識別部とを設けることで、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
ここで、情報処理装置は、インタフェースポートに記憶装置が接続された順に応じて、この記憶装置を識別する第2の識別部を備えることが好ましい。
さらに、本発明は、記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備えた情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能な通信装置におけるアクセス方法に適用される。そして、記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させ、記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、情報処理装置に接続されている記憶装置を識別することで、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
そして、本発明は、記憶装置が接続可能な複数のインタフェースポートを備えた情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能なコンピュータにより実行されるプログラムに適用される。そして、このプログラムがコンピュータにより実行されると、このコンピュータを、情報処理装置を介して記憶装置にアクセスするアクセス部と、このアクセス部が記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、アクセス部が記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、情報処理装置に接続されている記憶装置を識別する識別部として機能させることで、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
本発明によれば、識別子付与部が、記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させ、アクセス部がこの記憶装置にアクセスする際に、識別部が識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、情報処理装置に接続されている記憶装置を識別しているので、通信装置から個別の記憶装置を一意に認識することが可能な通信装置、情報処理装置、通信システム、通信装置におけるアクセス方法及びプログラムを実現することができる。
本発明の第1実施形態である通信システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態である通信装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の通信システムを構成する情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の通信システムの機能構成を示す機能ブロック図である。 第1実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態の通信システムの動作の一例を説明するための図である。 第1実施形態の通信システムの動作の一例を説明するための図である。 第1実施形態の通信システムの動作の一例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態である通信システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である通信システムの概略を示す図である。この図において、第1実施形態の通信システムSは、通信装置1、情報処理装置としてのルータ2及び第1及び第2の外部記憶装置3a、3bを備える。
通信装置1は、いわゆるスマートフォン等であり、移動体通信網4を介して音声通話が可能であり、さらに、この移動体通信網4を介してインターネット5に接続可能である。この通信装置1は撮像機能を備え、通信装置1の周囲に存在する被写体を撮像してコンテンツファイルを生成する。さらに、本実施形態の通信装置1は、ルータ2と同一のエリア内、例えば家庭内に配置されている。通信装置1は無線LANクライアントとしての機能を備え、無線LANを介してルータ2を含む他の無線LANアクセスポイントと無線通信可能である。
ルータ2はWANとしてのインターネット5に接続され、通信装置1やこのルータ2に接続された他の機器(図示略)とインターネット5との間の通信を中継する。また、このルータ2は、無線LANアクセスポイントとしての機能を備え、無線LANクライアントである通信装置1を含む他の無線端末と無線通信可能である。これにより、本実施形態の通信システムSにおいては、ルータ2を無線LANアクセスポイントとする無線LANネットワークNが構築されている。通信装置1及びルータ2の具体的構成については後述する。
第1及び第2の外部記憶装置3a、3bは、一例としてUSBフラッシュメモリまたはUSB HDDであり、ルータ2に備えられたインタフェースポートであるUSBポートに接続されている。これら第1及び第2の外部記憶装置3a、3bは同一の構成であるので、第1及び第2の外部記憶装置3a、3bを区別して説明する場合以外は、単に「外部記憶装置3」とのみ称することがある。図1に示す例では、第1の外部記憶装置3aのみルータ2のUSBポートに接続されている。
サーバ装置6はインターネット5に接続されており、このインターネット5を介してルータ2と通信可能であるとともに、インターネット5、移動体通信網4を介して通信装置1と通信可能である。
(第1実施形態の通信装置の構成)
図2は、第1実施形態の通信システムSを構成する通信装置1の概略構成を示すブロック図である。図2において、通信装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、表示デバイス13、カメラデバイス14、内部ストレージ部15、移動体通信モジュール160、音声インタフェース(I/F)161、マイクロフォン162、スピーカ163、アンテナ164、入出力デバイス17及び無線LANインタフェース18を備え、CPU10、ROM11、RAM12、表示デバイス13、カメラデバイス14、内部ストレージ部15、移動体通信モジュール160、入出力デバイス17、及び無線LANインタフェース18はそれぞれ共通のバスにより接続されている。
CPU10は、ROM11内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM12において展開された後で実行されることで、通信装置1全体の動作制御を行う。また、CPU10は、ROM11内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示すような各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM11には、上述のファームウェア等のプログラムや、各種設定データが格納されている。RAM12は、通信装置1のワークメモリとして動作し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
表示デバイス13は、液晶パネル131とこの液晶パネル131を駆動させる液晶ドライバ130とを備える。液晶パネル131は、その表示面が通信装置1の表面に露出して設けられている。液晶ドライバ130は、表示画面を構成するデータがCPU10からこの液晶ドライバ130に供給されると、液晶パネル131の表示面に所望の表示画面を表示するようにこの液晶パネル131を駆動する。
カメラデバイス14は、カメラモジュール141とこのカメラモジュール141を駆動させるカメラドライバ140とを備える。カメラモジュール141は、通信装置1の外方に存在する被写体を撮像可能であり、撮像素子と、この撮像素子に対して被写体を結像させるためのレンズ等の結像部とを含む。好ましくは、結像部は、レンズ等の結像素子を駆動する駆動部を備える。カメラドライバ140は、カメラモジュール141の撮像素子、結像部の動作を制御する。また、カメラドライバ140は、カメラモジュール141からの出力信号を受け、この出力信号に基づいて、被写体を撮像したコンテンツファイルを生成して出力する。
内部ストレージ部15は、内部ストレージ151と内部ストレージインタフェース(I/F)150とを備える。内部ストレージ151は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性半導体メモリであり、通信装置1において用いられるアプリケーションプログラム等が格納される。特に、本実施形態の内部ストレージ151には、カメラデバイス14により撮像されたコンテンツファイルが適宜格納される。内部ストレージインタフェース150は、この内部ストレージ151に対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、内部ストレージ151全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。なお、内部ストレージ151は、例えばmicroSDのような挿脱可能な不揮発性メモリーカードであってもよく、この場合、内部ストレージインタフェース150は、このメモリーカードが装着されるメモリカードスロットをさらに備える。
移動体通信モジュール160は、例えばIMT(International Mobile Telecommunication)−2000規格に準拠して、アンテナ164を介して移動体通信網との間で移動体無線通信を行う。すなわち、移動体通信モジュール160は、移動体通信網の基地局から受信した電波をデコードして得られた音声信号を、音声インタフェース161を介してスピーカ163から発音させ、音声インタフェース161を介してマイクロフォン162が集音した音声をエンコードして、アンテナ164を介して電波として移動体通信網の基地局に送信する。また、移動体通信モジュール160は、パケット化されたデータを移動体通信網の基地局との間で送受信をすることで、データ通信を行う。なお、この移動体通信モジュール160が対応する規格には、過去から現在にかけて策定された移動体通信規格の少なくとも一つが含まれ、一例として、3G/HSDPA(3rd Generation/High-Speed Downlink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)の少なくとも一つが含まれうる。さらに、移動体通信モジュール160が対応する規格には、現在策定中及び将来策定されるであろう規格が好適に適用されうる。
入出力デバイス17は、入力インタフェース(I/F)170、入力指示部171及びタッチパネル172を備える。
入力インタフェース170には入力指示部171が接続され、ユーザが入力指示部171を操作することにより入力される入力信号を受信する。入力指示部171としては、例えば設定入力開始動作指示等を行うファンクションボタン等が挙げられる。タッチパネル172は、本実施形態では液晶パネル131の表示面の上面に重畳されて設けられ、この液晶パネル131の表示面と略同一の大きさを有する。ユーザによりタッチパネル172の表面がタッチされ、すなわち、タッチパネル172の表面上の特定位置がユーザにより触れられたら、タッチパネル172の表面上の特定位置が2次元の座標位置として検出され、この座標位置は入力インタフェース170を介して出力される。
無線LANインタフェース18は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格に準拠して、無線アクセスポイントであるルータ2と無線通信を行う。この無線LANインタフェース18は、通信装置1を無線LANクライアントとして動作させることが可能である。
(第1実施形態の画像管理装置の構成)
図3は、本発明の第1実施形態である通信システムSを構成するルータ2の概略構成を示すブロック図である。図3において、本実施形態のルータ2は、CPU20、ROM21、RAM22、入出力デバイス23、有線LANインタフェース(I/F)24及び無線LANインタフェース(I/F)25を備えており、これらはバスにより互いに接続されている。
CPU20は、ROM21内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM22において展開された後で実行されることにより、ルータ2全体の制御を行う。また、CPU20は、ROM21内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示すような各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM21には、上述したファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM22はルータ2のワークメモリとして機能し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
入出力デバイス23は、第1及び第2のUSBインタフェース(I/F)230a、230bを備える。第1及び第2のUSBインタフェース230a、230bはUSBポート(図略)を備え、このUSBポートに直接、あるいはUSBケーブルを介して接続された第1及び第2の外部記憶装置3a、3bに対して、USB2.0またはUSB3.0規格に沿ったデータの読み出し/書き込みを行う。これら第1及び第2のUSBインタフェース230a、230bは同一の構成であるので、第1及び第2のUSBインタフェース230a、230bを区別して説明する場合以外は、単に「USBインタフェース230」とのみ称することがある。図3に示す例では、第1の外部記憶装置3aのみ第1のUSBインタフェース230aに接続されている。
有線LANインタフェース24はWAN側インタフェース240及びLAN側インタフェース241を備える。WAN側インタフェース240はネットワークポート(図略)を備え、このネットワークポートにネットワークケーブル(図略)が挿入され、ネットワークケーブルを介してインターネット5に接続されることで、外部ネットワークとの間でデータの送受信がされる。また、LAN側インタフェース241も同様にネットワークポート(図略)を備え、このネットワークポートにネットワークケーブル(図略)が挿入され、ネットワークケーブルを介してPC(Personal Computer)等の他の情報処理装置26に接続されることで、この情報処理装置26との間でデータの送受信がされる。この有線LANインタフェース24は、例えばIEEE802.3規格に基づく有線通信を行うものである。
無線LANインタフェース25は、例えばIEEE802.11規格に準拠して通信装置1などの無線LANクライアントと無線通信を行う。この無線LANインタフェース25は、ルータ2を無線LANアクセスポイントとして動作させることが可能である。
(第1実施形態の通信システムの機能構成)
図4は、第1実施形態の通信システムSの機能構成を示す機能ブロック図である。図4において、本実施形態の通信システムSを構成する通信装置1は、制御部30、記憶部31、表示部32、入力部33、第1の通信部34及び第2の通信部35を備える。制御部30は、撮像処理部36、バックアップ処理部37、アクセス部38、識別子付与部39及び識別部40を備える。
撮像処理部36は、通信装置1前方の被写体を撮像してコンテンツデータを生成し、このコンテンツデータを含むコンテンツファイル60を生成する。生成したコンテンツファイル60は撮像処理部36により記憶部31に格納される。
バックアップ処理部37は、アクセス部38を介して、記憶部31に格納されたファイルの少なくとも一部を特定の外部記憶装置3に格納する。より詳細には、バックアップ処理部37は、ユーザからの指示、あるいは、所定のタイミングで、記憶部31に格納されているコンテンツファイル60と、記憶部31に格納されているバックアップリスト61とを参照し、まだ外部記憶装置3にバックアップされていないコンテンツファイル60を、ルータ2を介して外部記憶装置3にバックアップする。この際、バックアップ処理部37は、外部記憶装置3にバックアップしたコンテンツファイル60を削除せず、記憶部31内に格納したままであってもよく、あるいは、バックアップしたコンテンツファイル60については、このコンテンツファイル60に対応するサムネイルファイルを生成してもよい。バックアップリスト61の詳細については後述する。
ここで、サムネイルファイルとは、コンテンツファイル60のコンテンツデータを表示部32の表示画面等に表示する際に、コンテンツデータの解像度(縦×横の画素数等)を削減して、あるいは、コンテンツデータがJPEG(Joint Photographic Experts Group)データであった場合、その圧縮率等コンテンツの見栄えに関するパラメータを低下させて作成したサムネイルデータを有するファイルである。このようなサムネイルファイルは、通信装置1の表示部32の処理速度の高速化、及び、表示部32の表示画面の解像度の制限等から作成されるものである。従って、サムネイルファイルは表示部32の表示画面の解像度に合わせた解像度に作成されてもよい。また、1つのコンテンツファイル60から、解像度等の異なる複数のサムネイルファイルが生成されてもよい。このサムネイルファイルは、バックアップ処理部37によるコンテンツファイル60のバックアップ処理後にバックアップ処理部37が自動的に、あるいは、通信装置1が長時間動作を行っていない際に、バックアップ処理部37がいわゆるバックグラウンド処理で作成をしてもよい。
以下、通信装置1の表示画面にコンテンツファイル60のコンテンツデータを表示すると説明した場合、このコンテンツファイルに関連するサムネイルファイルのサムネイルデータを表示する場合も含むものとする。また、通信装置1の表示画面にコンテンツファイル60またはサムネイルファイルのコンテンツデータまたはサムネイルデータを表示することを、単にコンテンツファイル60を表示画面に表示するとして省略して説明することがある。
アクセス部38は、ユーザからの指示、及びバックアップ処理部37を含む制御部30からの指示に基づいて、第1の通信部34及びルータ2を介して外部記憶装置3にアクセスする。また、アクセス部38は、第2の通信部35、インターネット5及びルータ2を介して外部記憶装置3にアクセスする。以下、説明を簡略化する目的で、アクセス部38は第1の通信部34及びルータ2を介して外部記憶装置3にアクセスするものとして説明をするが、この説明は、アクセス部38が、第2の通信部35、インターネット5及びルータ2を介して外部記憶装置3にアクセスすることを排除する目的ではない。好ましくは、アクセス部38は、ルータ2に対して、その時点で後述するルータ2の第1、第2の入出力部52、53に接続されている外部記憶装置3の一覧を要求し、この一覧に関する情報を少なくとも一時的に記憶部31に格納する。
識別子付与部39は、アクセス部38が外部記憶装置3にアクセスする際に、その外部記憶装置3に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの外部記憶装置3に格納させる。より詳細には、識別子付与部39は、その時点でルータ2に接続されている個々の外部記憶装置3に対応して、一意かつ固有の識別子を生成し、この、一意かつ固有の識別子(以下、単に「識別子」と省略して称することがある)に関する情報をそれぞれの外部記憶装置3に格納させる。
識別子付与部39が生成する、外部記憶装置3に対して一意かつ固有の識別子は、具体的には、一意かつ固有の識別子であれば特段の限定はなく、周知のものが好適に適用可能である。本実施形態では、識別子付与部39は、識別子としてUUID(Universally Unique Identifier)の一種であるGUID(Globally Unique Identifier)を生成している。他に、GUID以外のUUIDや、ルータ2がルータであることから、このルータ2が有するMACアドレス(Media Access Control Address)と、アクセス部38によりアクセスされた順番を示す特定桁の整数とを並べたものや、これらMACアドレス等のハッシュ値などが本実施形態の識別子として好適に適用可能である。
識別子付与部39が付与する識別子に関する情報も、後述する識別部40が外部記憶装置3を識別可能な情報であれば特段の限定はない。好ましくは、識別子付与部39は、識別子に関する情報を有するデータを外部記憶装置3に格納し、この、識別子に関する情報は、外部記憶装置3に格納されたデータを一意に特定する情報とされる。より好ましくは、識別子付与部39は、識別子に関する情報を有するファイルである識別ファイル64を外部記憶装置3に格納し、この、識別子に関する情報は、外部記憶装置3に格納された識別ファイル64のファイル名とされる。この場合、ファイル名と識別子とを同一にする必要はなく、一例として、特定の文字列に識別子を加えたような情報であってもよい。あるいは、外部記憶装置3に格納された識別ファイル64が、文字列が格納可能なファイル、一例としてテキストファイルであり、上述した識別子がこのファイルに書き込まれることで、識別子に関する情報を外部記憶装置3に格納してもよい。さらに、識別子付与部39が外部記憶装置3に格納するデータは、ファイル以外にもボリュームラベルやフォルダ名そのものであってもよく、この場合、識別子に関する情報は、ボリュームラベル内の特定のデータ列、あるいはファイル名の一部に含まれる特定の文字列でもよい。
好ましくは、識別子付与部39は、自身が付与した識別子に関する情報を、この情報が格納された外部記憶装置3と関連付けて記憶部31に格納する。より詳細には、識別子付与部39は、外部記憶装置3に識別子に関する情報を付与すると、外部記憶装置3に付与した識別子に関する情報と、この外部記憶装置3a、3bとの関係を記述した識別子リスト62を生成し、この識別子リスト62を記憶部31に格納する。識別子リスト62の詳細については後述する。
識別部40は、アクセス部38が外部記憶装置3にアクセスする際に、その外部記憶装置3に格納されている識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、ルータ2に接続されている外部記憶装置3を識別する。
好ましくは、アクセス部38が外部記憶装置3にアクセスする際に、識別部40は、外部記憶装置3に格納された識別子に関する情報である識別ファイル64がこの外部記憶装置3内に格納されているか否かを検出し、識別ファイル64が検出できたら、検出できた識別ファイル64のファイル名から識別子であるGUIDを抽出し、このGUIDを用いて外部記憶装置3を識別する。より好ましくは、識別部40は、検索の結果入手した識別子に関する情報と、識別子付与部39が生成した識別子リスト62に記述された、外部記憶装置3とこの外部記憶装置3に対応する識別子に関する情報との関係とに基づいて、ルータ2に接続されている外部記憶装置3を認識する。この結果、アクセス部38は、識別子に関する情報に基づいて、特定の外部記憶装置3にアクセスする。より詳細には、アクセス部38は、識別部40により識別された、言い換えれば特定の識別ファイル64が格納された外部記憶装置3にアクセスする。
加えて、識別部40による検出の結果、識別子に関する情報が外部記憶装置3内に格納されていない場合、識別子付与部39は、識別子に関する情報を付与する。より詳細には、アクセス部38により初めてアクセスされた外部記憶装置3については識別子に関する情報が格納されていない、言い換えれば、識別子付与部39が識別子に関する情報を付与していないことが予想されるので、識別子付与部39は、識別子に関する情報が外部記憶装置3内に格納されていないことが検出の結果明らかになったら、識別子に関する情報をこの外部記憶装置3に付与して格納させる。
記憶部31には、コンテンツファイル60、バックアップリスト61及び識別子リスト62が格納されている。コンテンツファイル60は、制御部30の撮像処理部36により通信装置1前方の被写体が撮像されて生成されたものであり、撮像処理部36により記憶部31に格納される。
バックアップリスト61は、制御部30のバックアップ処理部37により外部記憶装置3にバックアップされたコンテンツファイル60を示すリスト名であり、一例として、コンテンツファイル60のファイル名が記載されたリストである。識別子リスト62は、制御部30の識別子付与部39が外部記憶装置3に付与した識別子に関する情報と、この外部記憶装置3a、3bとの関係を記述したリストであり、一例として、識別子に関する情報と、後述するルータ2の第1、第2の入出力部52、53をルータ2が識別するための情報(一例としてドライブレター)との関係が記述されたテーブルである。
表示部32は、制御部30により生成された表示画面生成用信号に基づき、表示部32が有する表示面に表示画面を生成する。入力部33は、通信装置1に入力されたユーザからの指示等を受け入れ、受け入れた指示等に基づいて入力信号を生成して制御部30等に出力する。
通信手段を構成する第1の通信部34は、無線LANである通信路72を介して、ルータ2の第1の通信部54を含む通信端末との間で無線通信を行い、ルータ2等の間でデータの送受信を行う。第2の通信部35は、移動体通信網70を介して基地局71との間で無線通信を行い、インターネット5との間でデータの送受信を行う。好ましくは、第2の通信部35は、インターネット5を介してルータ2の第2の通信部55との間でもデータの送受信を行う。
一方、本実施形態の通信システムSを構成するルータ2は、制御部50、記憶部51、第1の入出力部52、第2の入出力部53、第1の通信部54及び第2の通信部55を備える。制御部50は、通信制御部56、中継処理部57、及び第2の識別部58を備える。
通信制御部56は、第1の通信部54及び第2の通信部55による、通信装置1、インターネット5及び他の情報処理装置26を含む他の装置との間での有線LAN/無線LANを用いた通信の制御を行う。中継処理部57は、レイヤ3(OSI(Open System Interconnection)参照モデルの第3層)において、第1、第2の通信部54、55を介して入力されるパケットを宛先アドレスに従って中継し、第1、第2の通信部54、55を介して出力する。
第2の識別部58は、第1及び第2の入出力部52、53に第1、第2の外部記憶装置3a、3bを含む外部機器が接続された場合、この外部機器を認識する。より詳細には、後述するように、本実施形態の第1及び第2の入出力部52、53はUSBポートを備えているので、第2の識別部58は、第1及び第2の入出力部52、53に外部機器であるUSB機器が接続されたことを検知すると、このUSB機器に対してUSB機器自身の情報、一例として、USB機器のベンダーID、プロダクトID等を要求し、これら情報がUSB機器から送信されたら、これら情報に基づいてUSB機器のマウント処理を行い、制御部50が個々のUSB機器を個別認識可能なドライブレター等の情報を付与することで、このUSB機器を認識する。特に、本実施形態では、第2の識別部58は、第1、第2の入出力部52、53に外部記憶装置3を含むUSB機器が接続された順に応じて、このUSB機器を識別する。
記憶部51には接続情報63が格納されている。接続情報63は、第1の通信部54が通信装置1を含む他の無線端末との間で無線LAN通信を行う際に用いる、SSID(Service Set Identification)等の無線LANによる通信を確立するために必要な通信情報、及び、WPA2−PSK(Wi-Fi Protected Access 2 Pre-Shared Key)等の無線LAN暗号化方式と、この暗号化の際に用いられる鍵等の暗号化情報を含む。
第1及び第2の入出力部52、53は、インタフェースポートであるUSBポート(図略)を備え、このUSBポートに直接、あるいはUSBケーブルを介して接続された第1及び第2の外部記憶装置3a、3bに対して、USB2.0またはUSB3.0規格に沿ったデータの読み出し/書き込みを行う。図4に示す例では、第1の外部記憶装置3aのみ第1の入出力部52に接続されている。
第1の通信部54は、無線LANである通信路72を介して、通信装置1の第1の通信部34を含む通信端末との間で無線通信を行い、通信装置1等の間でデータの送受信を行う。第2の通信部55は、インターネット5との間でデータの送受信を行う。好ましくは、第2の通信部55は、インターネット5を介して通信装置1の第2の通信部35との間でもデータの送受信を行う。
また、第1、第2の外部記憶装置3a、3bは必要に応じてルータ2の第1、第2の入出力部52、53に接続され、これら第1、第2の入出力部52、53を介してルータ2との間でデータの送受信を行う。第1、第2の外部記憶装置3a、3bには、上述した通信装置1の識別子付与部39が生成した識別ファイル64が格納されることがある。
以上の構成において、制御部30及び制御部30を構成する撮像処理部36、バックアップ処理部37、アクセス部38、識別子付与部39及び識別部40は主にCPU10により構成され、記憶部31は主にROM11、RAM12及び内部ストレージ部15により構成され、表示部32は主に表示デバイス13により構成され、入力部33は主に入出力デバイス17により構成され、第1の通信部34は主に無線LANインタフェース18により構成され、そして、第2の通信部35は主に移動体通信モジュール160、音声インタフェース161、マイクロフォン162、スピーカ163及びアンテナ164により構成される。
また、制御部50及び制御部50を構成する通信制御部56、中継処理部57、及び第2の識別部58は主にCPU20により構成され、記憶部51は主にROM21及びRAM22により構成され、第1、第2の入出力部52、53は主にそれぞれ第1のUSBインタフェース230a、230bにより構成され、第1の通信部54は主に無線LANインタフェース25により構成され、そして、第2の通信部55は主に有線LANインタフェース24により構成される。図4に示す各機能部の動作については後に詳述する。
(第1実施形態の通信システムSの動作)
次に、図5〜図9のシーケンス図及び図10〜図12を参照して、本実施形態の通信システムSの動作について説明する。なお、以下の説明において、通信装置1及びルータ2は、ルータ2の記憶部51に格納された接続情報63を用いて、ルータ2の通信制御部56が通信装置1の認証等を行い、その結果、通信装置1の第1の通信部34及びルータ2の第1の通信部54との間で無線LANによる通信路72が既に確立されているものとする。
まず、通信装置1のアクセス部38がルータ2を介して初めて外部記憶装置3にアクセスした際の動作を、図5〜図6のシーケンス図及び図10、図11を参照して説明する。
ルータ2の第1の入出力部52のUSBポートに第1の外部記憶装置3aが接続されると、ルータ2の制御部50は、図5のステップS1において第1の入出力部52に外部記憶装置3が接続されたことを検知し、ステップS2において第1の外部記憶装置3aに対してマウント処理を行う。そして、ステップS3において、第1の外部記憶装置3aから所定の情報が返信されることで、第1の外部記憶装置3aのマウント動作が完了する。
同様に、ルータ2の第2の入出力部53のUSBポートに第2の外部記憶装置3bが接続されると、ルータ2の制御部50は、ステップS4において外部記憶装置3が接続されたことを検知し、ステップS5において第2の外部記憶装置3bに対してマウント処理を行う。そして、ステップS6において、第2の外部記憶装置3bから所定の情報が返信されることで、第2の外部記憶装置3bのマウント動作が完了する。
次いで、ステップS7において、ユーザは、通信装置1の入力部33を介して、ルータ2に接続されている外部記憶装置3の一覧を取得する指示をする。このユーザからの指示は、一例として、通信装置1の制御部30においてバックアップ処理を行うためのアプリケーションが起動され、このアプリケーションの起動画面が表示部32に表示され、この起動画面中に表示された、外部記憶装置3の一覧取得を指示するボタン等が操作されることにより行われればよい。
ステップS8では、ステップS7におけるユーザからの外部記憶装置3の一覧取得指示に基づいて、通信装置1のアクセス部38が、ルータ2にその時点で接続されている外部記憶装置3の一覧の取得要求をこのルータ2に送信する。ステップS9では、ステップS8における外部記憶装置3の一覧取得要求を受信したルータ2の制御部50は、これに応答して、その時点で第1、第2の入出力部52、53に接続されている外部記憶装置3、図5に示す例では第1及び第2の外部記憶装置3a、3bの一覧を送信する。ルータ2から送信されてきた外部記憶装置3の一覧を受信した通信装置1の制御部30は、受信した外部記憶装置3の一覧を表示部32に表示する。
次いで、表示部32に表示された外部記憶装置3の一覧を見て、ステップS10において、ユーザは、通信装置1の入力部33を介して、通信装置1内のコンテンツファイル60をバックアップする外部記憶装置3を指定する。図5に示す例では、ユーザは第1の外部記憶装置3aを指定する。
ステップS11では、ステップS10におけるユーザからの外部記憶装置3指定に基づいて、通信装置1の識別部40が、ユーザが指定した第1の外部記憶装置3a内をルータ2を介して検索し、この第1の外部記憶装置3aに識別ファイル64が格納されているか否かを検出する(図10(a)参照)。図5に示す例では、第1及び第2の外部記憶装置3a、3bがルータ2に接続されてから通信装置1のアクセス部38が初めてルータ2に接続しているので、ユーザから指定された第1の外部記憶装置3aには識別ファイル64が格納されていない。そこで、ステップS12において、ルータ2の制御部50は、検索の結果、第1の外部記憶装置3aに識別ファイル64が格納されていない旨を送信する。
ステップS12において、ユーザにより指定された第1の外部記憶装置3aに識別ファイル64が格納されていない旨を通信装置1が受信したことに応答して、ステップS13では、通信装置1の識別子付与部39がGUIDを生成して第1の外部記憶装置3aに格納すべき識別ファイル64を生成する。
次いで、ステップS14では、識別子付与部39が、生成した識別ファイル64をルータ2を介して第1の外部記憶装置3aに書き込むことで、この識別ファイル64を第1の外部記憶装置3a内に格納する(図10(b)参照)。図6及び図10に示す例では、この識別ファイル64のファイル名は、ステップS13で生成したGUIDの先頭に特定の文字列を付加したものであり、このファイル名が識別子に関する情報である。第1の外部記憶装置3aへの識別ファイル64の書込動作が完了したら、ルータ2の制御部50は、ステップS15において書込完了通知を通信装置1に送信する。
ステップS15においてルータ2から送信された書込完了通知を受信した通信装置1の識別子付与部39は、ステップS16において識別ファイル64と第1の外部記憶装置3aとの関係を識別子リスト62に記述する(図11参照)。
次に、図5及び図6における接続が維持された状態で、通信装置1内のコンテンツファイル60を外部記憶装置3にバックアップ処理をする際の動作を、図7のシーケンス図及び図12を参照して説明する。
まず、ステップS20において、通信装置1のカメラデバイス14を用いて通信装置1前方の被写体を撮像したコンテンツファイル60が生成され、生成されたコンテンツファイル60が記憶部31に格納される。
次いで、ステップS21において、ユーザは、通信装置1の入力部33を介して、通信装置1の記憶部31内に格納されているコンテンツファイル60のバックアップ処理を指示する。このユーザからの指示は、一例として、通信装置1の制御部30においてバックアップ処理を行うためのアプリケーションが起動され、このアプリケーションの起動画面が表示部32に表示され、この起動画面中に表示された、バックアップ処理を指示するボタン等が操作されることにより行われればよい。なお、このバックアップ処理は、生成されたコンテンツファイル60が記憶部31に格納された後、ユーザからの明示的な指示によらず、自動的に実施されてもよい。
ステップS22では、ステップS21におけるユーザからのバックアップ処理指示に基づいて、通信装置1のアクセス部38が、ルータ2にその時点で接続されている外部記憶装置3の一覧の取得要求をこのルータ2に送信する。ステップS23では、ステップS22における外部記憶装置3の一覧取得要求を受信したルータ2の制御部50は、これに応答して、その時点で第1、第2の入出力部52、53に接続されている外部記憶装置3、図7に示す例では第1及び第2の外部記憶装置3a、3bの一覧を送信する。
ステップS24では、通信装置1の識別部40が、ステップS23でルータ2から送信された外部記憶装置3の一覧と、記憶部31に格納された識別子リスト62とを参照し、図5のステップS10でユーザにより指定された外部記憶装置3、図7に示す例では第1の外部記憶装置3aを特定する。但し、この時点では、通信装置1の識別部40は、いずれかの外部記憶装置3を特定しているわけではなく、外部記憶装置3が接続されている入出力部52、53、図7に示す例では第1の入出力部52を特定しているのみに止まる。そして、識別部40は、特定された第1の入出力部52に接続されている第1の外部記憶装置3a内をルータ2を介して検索し、この第1の外部記憶装置3aに識別ファイル64が格納されているか否かを検出する。図7に示す例では、第1の外部記憶装置3aには既に識別ファイル64が格納されているので、ステップS25において、ルータ2の制御部50は、第1の外部記憶装置3a内に識別ファイル64が格納されていることを、その識別ファイル64のファイル名とともに通信装置1に送信する。
ステップS26では、識別部40が、ステップS25においてルータ2から送信された識別ファイル64のファイル名と識別子リスト62とを参照して、ユーザが図5のステップS10で指定した外部記憶装置3、図7に示す例では第1の外部記憶装置3aがルータ2の第1の入出力部52に接続されていることを特定することで、バックアップ処理におけるバックアップ先である第1の外部記憶装置3aがルータ2の第1の入出力部52に確かに接続されていることを確認する(図12(a)参照)。
ステップS27では、バックアップ処理部37が、記憶部31内のバックアップリスト61を参照して、ステップS21においてユーザから指示のあったバックアップ処理の対象となるコンテンツファイル60を特定する。ステップS28では、バックアップ処理部37が、アクセス部38と協働して、ステップS27において特定されたバックアップ処理の対象となるコンテンツファイル60を、ルータ2を介して第1の外部記憶装置3aに格納させる(図12(b)参照)。そして、ステップS29において、ルータ2の制御部50は、ステップS28において通信装置1から送信されてきたコンテンツファイル60が第1の外部記憶装置3aに格納された旨の通知を通信装置1に送信する。
次に、第1、第2の外部記憶装置3a、3bが差し替えられ、第1の外部記憶装置3aがルータ2の第2の入出力部53に、第2の外部記憶装置3bが第1の入出力部52に接続された状態で、通信装置1内のコンテンツファイル60を外部記憶装置3にバックアップ処理をする際の動作を、図8〜図9のシーケンス図を参照して説明する。
図8のステップS30〜S35の動作は、図7のステップS20〜S25の動作と略同一であるので、説明を省略する。但し、ステップS35において、第1の入出力部52に接続されている第2の外部記憶装置3bには識別ファイル64が格納されていないので、ステップS35において、ルータ2の制御部50は、第2の外部記憶装置3b内に識別ファイル64が格納されていないことを通信装置1に送信する。
ステップS36では、識別部40が、ステップS35においてルータ2から送信された、識別ファイル64が第2の外部記憶装置3bに格納されていない旨の通知と識別子リスト62とを参照して、ユーザが図5のステップS10で指定した外部記憶装置3、図8に示す例では第1の外部記憶装置3aがルータ2の第1の入出力部52に接続されていないことを特定する。
そこで、ステップS37では、通信装置1の識別部40が、ステップS33でルータ2から送信された外部記憶装置3の一覧とステップS36での判断とに基づき、ルータ2の別の入出力部52、53、図8に示す例では第2の入出力部53に接続されている外部記憶装置を特定し、特定された第2の入出力部53に接続されている外部記憶装置3、図8に示す例では第1の外部記憶装置3a内をルータ2を介して検索し、この第1の外部記憶装置3aに識別ファイル64が格納されているか否かを検出する。図8に示す例では、第1の外部記憶装置3aには既に識別ファイル64が格納されているので、ステップS38において、ルータ2の制御部50は、第1の外部記憶装置3a内に識別ファイル64が格納されていることを、その識別ファイル64のファイル名とともに通信装置1に送信する。
図8〜図9のステップS39〜S42の動作は、図7のステップS26〜S29の動作と略同一であるので、説明を省略する。但し、ステップS39において、識別部40は、バックアップ処理におけるバックアップ先である第1の外部記憶装置3aがルータ2の第2の入出力部53に確かに接続されていることを確認し、ステップS41において、バックアップ処理部37は、ステップS40において特定されたバックアップ処理の対象となるコンテンツファイル60を、ルータ2を介して、第2の入出力部53に接続された第1の外部記憶装置3aに格納させる。
(第1実施形態の通信システムの効果)
以上詳細に説明したように、本実施形態の通信システムでは、外部記憶装置3に一意かつ固有の識別子であるGUIDに関する情報をファイル名に有する識別ファイル64を付与してこの外部記憶装置3に格納させ、通信装置1がこの外部記憶装置3にアクセスする際に、識別ファイル64を読み取り、この識別ファイル64のファイル名に記述されたGUIDに基づいて、ルータ2に接続されている外部記憶装置3を識別しているので、通信装置1から個別の外部記憶装置3を一意に認識することが可能となる。
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態である通信システムSの機能構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の説明において、第1実施形態と同様の機能構成については同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
本実施形態の通信システムSと第1実施形態の通信システムSとの相違点は、第2実施形態の通信システムSにおいて識別子付与部39及び識別部40がルータ2に設けられている点、及び、識別子リスト62がルータ2の記憶部51に格納されている点である。
従って、本実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例)
なお、本発明の通信装置等は、その細部が上述の各実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。一例として、上述の各実施形態では、ルータ2が2つのUSBポート及び入出力部52、53を有していたが、単一のUSBポート及び入出力部を有する構成、または2つ以上のUSBポート及び入出力部を有する構成であっても本発明を適用することができる。単一のUSBポート及び入出力部を有する構成であれば、外部記憶装置3の差し替えがあっても、適切に外部記憶装置3を一意に認識することができる。なお、情報処理装置であるルータ2が単一のUSBポートを有する場合、識別子リスト62を生成する必要はないか、あるいは、ポート毎の情報を記述しない識別子リスト62を生成すれば足りる。
また、上述の各実施形態ではルータ2がUSBポートを有する構成について説明したが、それ以外のインタフェースポート、一例としてSDメモリーカードが接続可能なSDメモリカードポートをルータ2が有していてもよい。加えて、ルータ2が複数種類のインタフェースポート、一例としてUSBポートとSDメモリカードポートとを有していても、本発明は好適に適用可能である。このように、複数種類のインタフェースポートをルータ2が備えていた場合でも、識別子付与部39は同一の識別子、例えばGUIDを生成してこの識別子に関する情報を外部記憶装置であるUSBフラッシュメモリ及びSDメモリーカードに格納すれば、インタフェースポートの相違によらず個々の外部記憶装置を一意に識別することができる。他のインタフェースポートの例としては、SATA(Serial ATA)ポートやSCSI(Small Computer Serial Interface)ポートが挙げられる。SATAポートについては、主に情報処理装置に内蔵された記憶装置に用いられることが多いが、例えばカートリッジ単位で交換可能なHDD(Hard Disc Drive)装置が装着可能なNAS(Network Attached Storage)やHDDベイのように、記憶装置が着脱自在に設けられることもあるので、かかる構成にも本発明は適用可能である。このように、本発明は外部記憶装置のみならず内部記憶装置、つまり、情報処理装置内のバスに接続可能な記憶装置にも好適に適用可能である。
あるいは、上述の各実施形態では通信装置1またはルータ2に設けられた識別子付与部39が識別子を生成していたが、インターネット5上に存在するサーバ装置6が識別子を生成し、この識別子に基づいて、通信装置1またはルータ2に設けられた識別子付与部39が識別子に関する情報を外部記憶装置3に格納してもよい。
そして、上述の各実施形態において、通信装置1及びルータ2を動作させるプログラムはROM11、21等に格納されて提供されていたが、不図示の光学ディスクドライブ等を用いて、プログラムが格納されたDVD(Digital Versatile Disc)、USB外部記憶装置、メモリーカード等を接続し、このDVD等からプログラムを通信装置1、ルータ2に読み込んで動作させてもよい。また、インターネット5上のサーバ装置6内にプログラムを格納しておき、このプログラムを通信装置1、ルータ2に読み込んで動作させてもよい。さらに、上述の各実施形態において、通信装置1、ルータ2は複数のハードウェア要素により構成されていたが、これらハードウェア要素の一部の動作をCPU10、20がプログラムの動作により実現することも可能である。
1 通信装置
2 ルータ
3、3a、3b 外部記憶装置
10、11 CPU
11、21 ROM
12、22 RAM
13 表示デバイス
14 カメラデバイス
15 内部ストレージ部
17、23 入出力デバイス
18、25 無線LANインタフェース
24 有線LANインタフェース
30、50 制御部
31、51 記憶部
32 表示部
33 入力部
34、35、54、55 通信部
35 第2の通信部
36 撮像処理部
37 バックアップ処理部
38 アクセス部
39 識別子付与部
40 識別部
52、53 入出力部
56 通信制御部
57 中継処理部
58 第2の識別部
60 コンテンツファイル
61 バックアップリスト
62 識別子リスト
64 識別ファイル
160 移動体通信モジュール

Claims (14)

  1. 記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備えた情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能な通信装置であって、
    前記情報処理装置を介して前記記憶装置にアクセスするアクセス部と、
    このアクセス部が前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、
    前記アクセス部が前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の前記識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、前記情報処理装置に接続されている前記記憶装置を識別する識別部と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記アクセス部が前記記憶装置にアクセスする際に、前記識別部は、前記識別子に関する情報がその記憶装置内に格納されているか否かを検出し、
    前記識別部による検出の結果、前記識別子に関する情報が前記記憶装置内に格納されていない場合、前記識別子付与部は、前記識別子に関する情報を付与する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記通信装置は記憶部を備え、
    前記識別子付与部は、自身が付与した前記識別子に関する情報を、この情報が格納された前記記憶装置と関連付けて前記記憶部に格納することを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
  4. 前記アクセス部は、前記識別子に関する情報に基づいて、特定の前記記憶装置にアクセスすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記記憶部にはデータが格納され、
    前記通信装置は、前記アクセス部を介して、前記記憶部に格納されたデータの少なくとも一部を特定の前記記憶装置に格納するバックアップ処理部を備える
    ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  6. 前記識別子付与部は、前記識別子に関する情報を有するデータを前記記憶装置に格納し、
    前記識別子に関する情報は、前記記憶装置に格納された前記データを一意に特定する情報である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の通信装置。
  7. 前記情報処理装置は複数種類の前記インタフェースポートを備え、
    前記記憶装置は、これら複数種類のインタフェースポートのうち少なくとも一つの種類のインタフェースポートに接続され、
    前記識別子付与部は、異なる種類の前記インタフェースポートに接続された前記記憶装置に、共通する一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の通信装置。
  8. 前記インタフェースポートはUSBポート、SDカードインタフェースポート、SATAポート及びSCSIポートのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記識別子は、少なくとも一部にUUIDを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の通信装置。
  10. 記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備え、通信手段を介して通信装置とアクセス可能な情報処理装置であって、
    前記通信装置が前記情報処理装置を介して前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、
    前記通信装置が前記情報処理装置を介して前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の前記識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、前記情報処理装置に接続されている前記記憶装置を識別する識別部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  11. 記憶装置と、
    この記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備えた情報処理装置と、
    この情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能な通信装置と
    を備えた通信システムにおいて、
    前記通信装置は、
    前記情報処理装置を介して前記記憶装置にアクセスするアクセス部
    を備え、
    前記通信装置または前記情報処理装置の一方は、
    このアクセス部が前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、
    前記アクセス部が前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の前記識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、前記情報処理装置に接続されている前記記憶装置を識別する識別部と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  12. 前記情報処理装置は、前記インタフェースポートに前記記憶装置が接続された順に応じて、この記憶装置を識別する第2の識別部を備えることを特徴とする請求項9記載の通信システム。
  13. 記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備えた情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能な通信装置におけるアクセス方法であって、
    前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させ、
    前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の前記識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、前記情報処理装置に接続されている前記記憶装置を識別する
    ことを特徴とする通信装置におけるアクセス方法。
  14. 記憶装置が接続可能なインタフェースポートを備えた情報処理装置に、通信手段を介してアクセス可能なコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    このプログラムが前記コンピュータにより実行されると、このコンピュータを、
    前記情報処理装置を介して前記記憶装置にアクセスするアクセス部と、
    このアクセス部が前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置に一意かつ固有の識別子に関する情報を付与してこの記憶装置に格納させる識別子付与部と、
    前記アクセス部が前記記憶装置にアクセスする際に、その記憶装置内の前記識別子に関する情報を読み取り、この情報に基づいて、前記情報処理装置に接続されている前記記憶装置を識別する識別部と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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