JP2016061640A - 装飾装置付き時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハーフミラーを用いる時計において、時刻表示は常時行い、必要なときに装飾体を時刻表示と重ねて表示する装飾装置付き時計を提供する。【解決手段】時計ケース2の前面から奥行き方向に順次、時文字や目盛などの指標を印刷した前面ガラス3と、この前面ガラス3から所定間隔を設けて配置するハーフミラー4と、このハーフミラー4の背後に時計中心部分を軸として回転する回転板5とを設け、前面ガラス3とハーフミラー4との間の第1空間Aに、時計指針を配置し、ハーフミラー4と回転板5との間の第2空間Bに、回転板5に取付ける飾り7を配置し、回転板5の背後には回転板5を回転させる駆動機構8を配置し、第2空間Bの適所には、回転板5の作動時に飾り7を照明する照明用光源9を配置する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば正時になると、前面ガラスの奥に設置された装飾体が視認され得る装飾装置付き時計に関する。
この種の装飾装置付き時計としては、時計ケース内にハーフミラーを設けて、例えば正時になると、前面ガラスの奥に設置された装飾体が表示されて視認されるものが知られている(特許文献1)。また、時計ケース内に、ハーフミラー及びその奥に文字板を設けて、ハーフミラーの部分を通常は鏡として機能させ、必要によりハーフミラーの部分に文字板を透光現出させて、鏡から時計に変身させるもの(特許文献2−4)などが知られている。
これらのうち、前記特許文献1のものは、常時は時計として機能させ、上記のように、例えば正時になると前面ガラスの奥に設置された装飾体が表示されて視認されるものであるのに対し、前記特許文献2、特許文献3及び特許文献4のものは、常時は鏡として機能させ、必要により鏡から時計に変身させる点で大きく異なる。
この種のハーフミラーを用いた時計は、時計ケース内の適所に、LEDなどの光源を配置していて、常時はハーフミラーの部分の透光を遮断していたものを、このLEDを発光させることにより、ハーフミラーの部分に装飾体や文字板を透光現出させているものである。
また、ハーフミラーは、ガラスに反射膜をごく薄く形成して、半透明にするものであり、反射膜は、錫、銀のめっきや、蒸着により形成される。そして、反射光と透過光の割合は反射膜の厚みで調整でき、薄いと透過光が、厚いと反射光が、増えることが知られている。
実開平5−6392号公報 実開昭60−65694号公報 実開平3−68096号公報 米国特許第4271492号公報
上記従来技術において、特許文献1のものは、正時になると、前面ガラスの奥に設置された装飾体が表示されるが、その際、時計の文字板及び指針は表示されなくなるので、装飾体が表示されている時間内は時刻を知ることができなくなる不都合がある。
また、特許文献2-4のものは、特許文献1のものとは逆に、通常は鏡として使用され、必要に応じて時刻表示させるものであるため、時刻を知るにはそのつど、時刻表示させるための操作をしなければならない不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ハーフミラーを用いる時計において、時刻表示は常時行うことができ、しかも、正時など適宜必要なときに装飾体を時刻表示と重ねて表示することができる装飾装置付き時計を提案するものである。
本願第1請求項に記載した発明は、実施例で用いた符号を付して記すと、時計ケース内に装飾装置を備えた装飾装置付き時計において、
時計ケース2の前面から奥行き方向に順次、時文字や目盛などの指標3aを印刷した前面ガラス3と、この前面ガラス3から所定間隔を設けて配置するハーフミラー4と、このハーフミラー4の背後に時計中心部分を軸として回転する回転板5とを設け、
前記前面ガラス3と前記ハーフミラー4との間の第1空間Aに、時計指針6を配置し、
前記ハーフミラー4と前記回転板5との間の第2空間Bに、当該回転板5に取付ける飾り7を配置し、
前記回転板5の背後には当該回転板5を回転させる駆動機構8を配置し、
更に、前記第2空間Bの適所には、前記回転板5の作動時に前記飾り7を照明する照明用光源9を配置したことを特徴とする装飾装置付き時計1である。
本願第1請求項に記載した発明によれば、通常時(照明用光源9がOFFのとき)においては、正面から時計1を見た場合、ハーフミラー4により光が反射されるので、前面ガラス3の指標3aと、第1空間Aに配置された時計指針6が視認される。すなわち、第2空間Bに配置された回転板5や飾り7は隠蔽されている。
ところが、例えば正時になって、照明用光源9がONとなり且つ駆動機構8が作動すると、第2空間Bが内照され、ハーフミラー4を光が透光して、このハーフミラー4の部分に回転板5や飾り7が透光現出し、普段外観から視認できないこれら回転板5や飾り7の動作も併せて確認することができるようになる。
更に、照明用光源9の発光が前面ガラス3の裏面に反射することにより、この前面ガラス3に施された時文字や目盛などの指標3aが、ハーフミラー4に映り込み、回転板5乃至飾り7の部分と略同じ奥行き位置に配置されているような錯覚効果を生み出すことができることとなる。
このように、本願発明によれば、常時時計の時刻を表示することができるとともに、例えば毎正時に回転板や飾りが駆動する空間内を内照させると、当該駆動を視認することができ、併せて、上述したような錯覚効果も生ぜしめることができるなどの作用効果を奏するものである。
本発明の実施例に係り、照明用光源OFF時における時計の正面図である。 本発明の実施例に係り、時計の縦断面図である。 本発明の実施例に係り、回転板の駆動機構を示す分解斜視図である。 本発明の実施例に係り、照明用光源ON時における時計の正面図である。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本例の時計1は、時計ケース2の前面から奥行き方向に順次、時文字や目盛などの指標3aを印刷した前面ガラス3と、この前面ガラス3から所定間隔を設けて配置するハーフミラー4と、このハーフミラー4の背後に時計中心部分を軸として回転する回転板5とを設ける。
前面ガラス3とハーフミラー4との間の空間を第1空間A、ハーフミラー4と回転板5との間の空間を第2空間Bとすると、第1空間Aには時計指針6を配置し、第2空間Bには回転板5に取付ける飾り7を配置する。
また、回転板5の背後には、当該回転板5を回転させる駆動機構8を配置し、更に、第2空間Bの適所には、回転板5の作動時に飾り7を照明する照明用光源9を配置する。この例では、照明用光源9は第2空間Bの上部左右2箇所に、時計中心部に向けて配置されている。
回転板5は、時計ケース2の内部に配置される中板1aの円形くり抜き部1bに回転可能に装着される。そして、この回転板5は、当該回転板5の背後に設けられた空間、つまり第3空間Cに設置された駆動機構8により回転駆動される。尚、第1空間A、第2空間B及び第3空間Cは、それぞれが独立して区画されるところ、とりわけ第2空間Bは、ハーフミラー4と中板1a及び回転板5により密封されている。
駆動機構8は、図3に示すように、回転軸にウオームギア8bを取付けたモータ8aと、ウオームギア8bに噛み合うギア8c及びこのギア8cに固着された平歯車8dとから構成される。また、回転板5の背面側には、この平歯車8dと噛み合うリングギア5aが設けられている。尚、図3において、符号10は回路ブロック、Mはムーブメントである。
このように構成される駆動機構8において、モータ8aが回転すると、その回転力はウオームギア8b、ギア8c及びこのギア8cに固着された平歯車8d、回転板5のリングギア5aを経由して伝達されて、回転板5が回転する。
次に、時計ケース内に装飾装置を備えた本例の装飾装置付き時計の動作を説明する。
本例の時計1は、毎正時に装飾体(回転板5及び飾り7)を駆動させるものであって、通常時は、回転板5及び飾り7の駆動並びに駆動照明用光源9がOFFになっている。
回転板5及び飾り7の駆動並びに駆動照明用光源9がOFFになっているときは、正面から時計1を見た場合、ハーフミラー4により光が反射されて、前面ガラス3の指標3aと、第1空間Aに配置された時計指針6が視認される。すなわち、第2空間Bに配置された回転板5や飾り7は隠蔽されている(図1参照)。
そして、正時になると、照明用光源9がONとなり且つ駆動機構8が作動する。第2空間Bが内照されると、ハーフミラー4を光が透光して、このハーフミラー4の部分に回転板5や飾り7が透光現出し、普段外観から視認できないこれら回転板5や飾り7の動作も併せて確認することができるようになる(図4参照)。
更に、照明用光源9の発光が前面ガラス3の裏面に反射することにより、この前面ガラス3に施された時文字や目盛などの指標3aが、ハーフミラー4に映り込み、回転板5乃至飾り7の部分と略同じ奥行き位置に配置されているような錯覚効果を生み出す。
このように、本例の装飾装置付き時計によれば、常時時計の時刻を表示することができるとともに、例えば毎正時に回転板や飾りが駆動する空間内を内照させると、当該駆動を視認することができ、併せて、上述したような錯覚効果も生ぜしめることができることになる。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に則り適宜改変することができるものである。
本発明の装飾装置付き時計は、時刻表示を継続させながら適宜装飾体を駆動させ且つ特殊な視覚効果を発揮させ得るものであり、壁掛け時計、置き時計、目覚し時計として好適に利用することができる。
1 時計
1a 中板
1b 円形くり抜き部
2 時計ケース
3 前面ガラス
3a 指標
4 ハーフミラー
5 回転板
5a リングギア
6 時計指針
7 飾り
8 駆動機構
8a モータ
8b ウオームギア
8c ギア
8d 平歯車
9 照明用光源
10 回路ブロック
A 第1空間
B 第2空間
C 第3空間
M ムーブメント

Claims (1)

  1. 時計ケース内に装飾装置を備えた装飾装置付き時計において、
    時計ケースの前面から奥行き方向に順次、時文字や目盛などの指標を印刷した前面ガラスと、この前面ガラスから所定間隔を設けて配置するハーフミラー蒸着透明板と、このハーフミラー蒸着透明板の背後に時計中心部分を軸として回転する回転板とを設け、
    前記前面ガラスと前記ハーフミラー蒸着透明板との間の第1空間に、時計指針を配置し、
    前記ハーフミラー蒸着透明板と前記回転板との間の第2空間に、当該回転板に取付ける飾りを配置し、
    前記回転板の背後には当該回転板を回転させる駆動機構を配置し、
    更に、前記第2空間の適所には、前記回転板の作動時に前記飾りを照明する照明用光源を配置したことを特徴とする装飾装置付き時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108732908A (zh) * 2018-08-31 2018-11-02 莫青云 一种水晶钟表

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US4271492A (en) * 1980-01-17 1981-06-02 Battista Anthony M Sound actuated clock-mirror
JPH0397692U (ja) * 1990-01-24 1991-10-08
JPH056392U (ja) * 1991-07-11 1993-01-29 株式会社精工舎 演出装置付き時計

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