JP2016061464A - 無機繊維質断熱材ブロック、その製造方法及び炉 - Google Patents

無機繊維質断熱材ブロック、その製造方法及び炉 Download PDF

Info

Publication number
JP2016061464A
JP2016061464A JP2014187800A JP2014187800A JP2016061464A JP 2016061464 A JP2016061464 A JP 2016061464A JP 2014187800 A JP2014187800 A JP 2014187800A JP 2014187800 A JP2014187800 A JP 2014187800A JP 2016061464 A JP2016061464 A JP 2016061464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic fiber
inorganic
fiber aggregate
furnace
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014187800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6432234B2 (ja
Inventor
剛史 福井
Takeshi Fukui
剛史 福井
鈴木 光雄
Mitsuo Suzuki
光雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP2014187800A priority Critical patent/JP6432234B2/ja
Publication of JP2016061464A publication Critical patent/JP2016061464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6432234B2 publication Critical patent/JP6432234B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】水蒸気などのガス成分に対し高バリア性を有していると共に、耐熱性に優れ、また機械的および熱衝撃性に優れた無機繊維質断熱材ブロックと、その製造方法と、この無機繊維成形体を備えた炉を提供することを目的とする。【解決手段】炉内被加熱面のライニング施工に用いられる無機繊維質断熱材ブロック4であって、少なくとも第1の無機繊維集合体層1、第2の無機繊維集合体層2及びそれらの間に設けられたガスバリア層3を有する。該第1の無機繊維集合体層1のガスバリア層3と反対側の面が炉内に向けて配置されるように無機繊維質断熱材ブロック1が炉体内面にライニングされる。【選択図】図1

Description

本発明は、炉内のライニングに用いられる無機繊維質断熱材ブロックおよびその製造方法に関する。また、本発明は、この無機繊維質断熱材ブロックを備えた炉に関する。
従来、炉内の炉壁ライニングには、鋼板、レンガなどの重質な耐火物が多く用いられてきた。近年では、高断熱性、高耐熱衝撃性、急速降昇温が可能など、操業性および省エネルギー性に優れた無機繊維断熱材の使用が拡大している。
一例として、亜鉛やアルミニウム等の取鍋など溶融金属と直接接する部材へのライニング材として使用することが検討されている。無機繊維質断熱材ブロックは、断熱性に優れるため、取鍋ライニングに用いると、取鍋の温度低下を防止できる。また、無機繊維質断熱材ブロックは軽量であるため、取鍋を構成する鉄皮および耐火材の構造を簡素化できる。
各種焼鈍炉などにおいても無機繊維断熱材の使用は拡大している。焼鈍炉に無機繊維質断熱材ブロックを用いる場合、炉内に酸素や水分の混入が防止される構成を有することが望まれる。特に連続亜鉛メッキ用焼鈍炉などでは、無機繊維断熱材が含む空気や水分を窒素などの不活性ガスへの置換にかかる時間が長くかかるため、ガス置換にかかる時間が低減できる無機繊維断熱材が、操業停止時間を短縮できるメリットが非常に大きいために求められてきた。
特許文献1には、セラミックファイバを有機および無機バインダーにより結合して成形された成形体であって、該成形体の炉内ライニング方向に対し直角な少なくとも一面にガス難浸透性コーティングを施した繊維質成形体が記載されている。このコーティング材は、珪石等の耐火骨材粉末と、ガラス材粉末と、アルコキシドゾルとを含む組成物を吹付け等により塗布し、乾燥後、1000〜1200℃で熱処理することにより形成される。
特許文献2には、溶融亜鉛メッキ設備のメッキポットの内張の耐火材として、セラミックファイバーブロックを50〜350kg/cmに圧縮成形したものが記載されている。
特許文献3には、無機繊維質成形体表面からの繊維飛散を低減する目的で、シリカアルミナ繊維を無機バインダーおよび有機バインダーで成形し、その表面を無機繊維、無機粒子及び有機バインダーを含むコート材でコーティングした無機繊維成形体が記載されている。
特開平8−239257 特開2002−121658 特開2001−278680
特許文献1および3にあっては、炉内温度が高い場合、または長期使用する場合、表面のコーティング層が溶融し剥がれ落ちてしまう可能性が高い。また、溶融金属を受ける底面のブロックとして該ブロックを使用した場合、機械的衝撃や熱衝撃によりコーティング層に亀裂が発生するおそれがある。
特許文献2にあっては、セラミックファイバーブロックの空隙内やセラミックファイバーブロック同士の当接部分(目地部分)に、溶融金属が浸透し、鉄皮などを侵食することが懸念される。また、セラミックファイバーブロックは、空隙率が高いため、セラミックファイバーブロック内部の酸素や水蒸気を窒素などの安定化ガスに置換するのに多大な労力がかかる課題がある。
本発明は、水蒸気などのガス成分に対し高バリア性を有していると共に、耐熱性に優れ、また機械的および熱衝撃性に優れた無機繊維質断熱材ブロックと、その製造方法と、この無機繊維成形体を備えた炉を提供することを目的とするものである。
本発明の無機繊維質断熱材ブロックは、炉内被加熱面のライニング施工に用いられる無機繊維質断熱材ブロックにおいて、少なくとも第1の無機繊維集合体層、第2の無機繊維集合体層及びそれらの間に設けられたガスバリア層を有し、該第1の無機繊維集合体層のガスバリア層の反対側の面が炉内に向けて配置されることを特徴とするものである。
このガスバリア層は、釉薬焼成物よりなることが好ましい。
本発明の無機繊維質断熱材ブロックの製造方法は、第1の無機繊維集合体層及び第2の無機繊維集合体層の一方の面に釉薬を塗布する工程と、第1の無機繊維集合体層及び第2の無機繊維集合体層の該一方の面同士を当接させ、焼成して第1の無機繊維集合体層と第2の無機繊維集合体層との間にガスバリア層を形成する工程とを有するものである。
本発明の炉は、炉内ライニングとして本発明の無機繊維質断熱材ブロックを備えたものである。
本発明の無機繊維質断熱材ブロックは、ガスバリア層を有しており、ガスバリア性に優れる。本発明では、ガスバリア層を第1の無機繊維集合体層と第2の無機繊維集合体層との間に設けているので、ガスバリア層が炉内雰囲気に直接には接触しない。そのため、ガスバリア層の耐久性が良好である。
この第1及び第2の無機繊維集合体層は、その大部分が無機繊維材料よりなるので、本発明の無機繊維質断熱材ブロックは、軽量でハンドリング性が良く、昇温時の予備加熱も不要である。
本発明の製造方法によれば、種々のサイズ、形状の無機繊維質断熱材ブロックを容易に製造することができる。
実施の形態に係る無機繊維質断熱材ブロックの断面図である。 無機繊維質断熱材ブロックの製造方法の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の記載に限定されない。図1は本発明の無機繊維質断熱材ブロックの一例を示す断面図である。この無機繊維質断熱材ブロック4は、無機繊維集合体層として少なくとも第1の無機繊維集合体層1と第2の無機繊維集合体層2を有し、第1の無機繊維集合体層1と第2の無機繊維集合体層2との間にガスバリア層3が設けられている。この無機繊維質断熱材ブロック4は、第1の無機繊維集合体層1が炉内側となり、第2の無機繊維集合体層が炉壁側となるように、炉内被加熱面のライニング施工に用いられる。
第1の無機繊維集合体層1と第2の無機繊維集合体層2の材料は、特に限定されるものではないが、好ましくは第1の無機繊維集合体層1が、耐熱性に優れるアルミナ/シリカ系繊維ブランケットよりなる。第2の無機繊維集合体層2はセラミックス繊維ブランケットでもアルミナ/シリカ繊維系ブランケットでもよいが、均一なガスバリア層3を形成するには第1の無機繊維集合体層1と同一の材料が好ましい。無機繊維集合体層1,2はそれぞれ1枚のブランケットにて構成されてもよく、複数枚のブランケットを積層したものであってもよい。
アルミナ/シリカ系繊維のアルミナ/シリカの組成比(質量比)は65〜98/35〜2のムライト組成、又はハイアルミナ組成と呼ばれる範囲にあることが好ましく、さらに好ましくは70〜95/30〜5、特に好ましくは70〜74/30〜26の範囲である。
無機繊維集合体を構成する無機繊維は、その80質量%以上、中でも90質量%以上、特にその全量が、上記ムライト組成の多結晶アルミナ/シリカ系繊維であることが好ましい。
無機繊維集合体における無機繊維は、繊維径3μm以下の繊維を実質的に含まないものが好ましい。ここで繊維径3μm以下の繊維を実質的に含まないとは、繊維径3μm以下の繊維が、全無機繊維質量の0.1質量%以下であることを表す。
また、無機繊維の平均繊維径は、5〜7μmであることが好ましい。無機繊維の平均繊維径が太すぎると、マット状無機繊維集合体の反発力や靭性が低下し、逆に細すぎても空気中に浮遊する発塵量が多くなり、また繊維径3μm以下の無機繊維が含有される確率が高くなる。
上述の好適な平均繊維径を有し、かつ、繊維径3μm以下の無機繊維を実質的に含まない無機繊維集合体は、ゾルーゲル法による無機繊維集合体の製造において、紡糸液粘度の制御、紡糸ノズルに用いる空気流の制御、延伸糸の乾燥の制御により得ることができる。
無機繊維集合体のショット率は、特段の制限はないが、通常7%以下であり、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下、特に好ましくは1%以下である。
ガスバリア層3としては、特に限定はないが、釉薬焼成物よりなることが好ましい。
この無機繊維質断熱材ブロック1を製造するには、第1及び第2の無機繊維集合体層1,2それぞれの一方の面、若しくは無機繊維集合体層1,2のどちらか一方の片面のみに釉薬スラリーを塗布し、乾燥させて釉薬スラリー乾燥物層3aを形成した後、無機繊維集合体層1,2の釉薬塗布面同士もしくは釉薬塗布層と無機繊維集合体層表面を当接させ、焼成するのが望ましく、図2に記載の通り、第1及び第2の無機繊維集合体層1,2それぞれの一方の面に釉薬スラリーを塗布し、乾燥させて釉薬スラリー乾燥物層3aを形成した後、無機繊維集合体層1,2の釉薬塗布面同士を当接させ、焼成するのがより望ましい。
釉薬スラリーとしては、耐火骨材粉末、ガラス材粉末、水、及び増粘剤を混合して調製したものが好ましい。
耐火骨材粉末としては、珪石、ロー石、シャモット、ムライト、アルミナ等の1種又は2種以上を用いることができる。耐火骨材粉末の粒度は、好ましくは100μm以下であり、44μm以下のものを多く含むことがより好ましい。また、耐火骨材粉末の粒度分布ピークが5μm以上30μm以下であることが好ましい。
ガラス材粉末としては、フリット、ホウ珪酸ガラス等を用いることができる。ガラス材粉末の粒度は、300μm以下であることが望ましく、コーティング材の施工性よりみて44μm以上であることが好ましい。また、ガラス材粉末の粒度分布ピークが60μm以上200μm以下であることが好ましい。
増粘剤としては、カルボキシルメチルセルロース、デキストリンなどの有機系増粘剤であってもよく、ベントナイト等の無機系増粘剤であってもよい。
耐火骨材粉末とガラス材粉末との配合比は、耐火骨材粉末90〜60重量%、ガラス材粉末10〜40重量%であることが好ましい。ガラス材粉末が10重量%未満であると、ガス難浸透性の緻密な組織が得られず、また40重量%を超えると耐熱性が得られない。
耐火度の異なる複数の釉薬粉を用いることで耐火度が調整されてもよい。また、釉薬中のアルカリ金属およびアルカリ土類金属の割合を変えることで耐火度を調整してもよい。耐火度の高い釉薬は、アルカリ金属およびアルカリ土類の混合割合は低く、結晶性物質であることが多い。釉薬の化学組成をaRO・bAO・xAl・ySiO(R:アルカリ金属、A:アルカリ土類金属)として表した場合、RO及びAOが多いと溶融した釉薬の流動性が高くなる。ROとAOと流動性に与える影響は、ROの方が大きい。
また、耐火骨材の成分としては、Al及びSiOの合計が60重量%以下であり、上記ROが5重量%以下かつ上記AOが9重量%以下であること、及びガラス材の成分としては、Al及びSiOの合計が65重量%以下であり、上記ROが10重量%以下かつ上記AOが10重量%以下であることが、上記耐火骨材及びガラス材を用いることで、アルミナ繊維層との間の中間層に釉薬層を形成する際に、釉薬層厚みを均一に形成することができる点で、好ましい。
釉薬スラリーは、刷毛塗り、スプレーなどにより、上記無機繊維成形体に塗布することが好ましい。釉薬スラリーを塗布後、110℃で30分程度又はそれ以上乾燥することが望ましい。このように乾燥することにより、加熱中に起きる水分の移動に伴うガスバリア層の構造の破壊を抑制することができる。
この乾燥後、第1及び第2の無機繊維成形体1,2塗布面同士を当接させ(例えば重ね合わせ)焼成する。この焼成条件は、800〜1300℃特に900〜1200℃で1〜5hr特に2〜4hr程度保持することが好ましい。この焼成により、ガスバリア層3が、無機繊維集合体層1,2間に挟まれた構造の無機繊維質断熱材ブロック4が得られる。
このような釉薬スラリーを塗布して乾燥及び焼成して形成されるガスバリア層3を緻密なものとするために、無機繊維集合体層1,2は、アルミナゾルなど無機質ゾルが含浸担持されたものが好ましい。無機質ゾルが無機繊維集合体に含浸されていないと、焼成時に、溶融した釉薬中のガラス成分が無機繊維集合体の繊維間隙(45μm程度)に、毛細管現象により移動してしまい、ガスバリア層に凹凸が生じ、場合によってはガスバリア層に小孔が形成されるおそれがある。
無機質ゾルの担持量は、無機繊維成形体100重量部当り、固形分として10〜30g特に15〜25g程度が好ましい。無機質ゾルを無機繊維集合体に担持させるには、無機繊維集合体を無機質ゾルに浸漬した後、次いで乾燥すればよいが、これに限定されない。
この無機繊維質断熱材ブロック4は、工業炉内のライニング材として利用した場合、ガスバリア層3に負荷される熱負荷が低いため、ガスバリア層3が溶融しづらく、裏面との温度差も小さくなり、割れづらいものとなる。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下の記載は、本発明の実施形態の代表例であり、本発明はその要旨を超えない限り、これらの内容に限定されない。なお、以下の実施例等において得られた無機繊維質断熱材ブロックの物性測定及び評価方法は、以下の通りである。
[水蒸気透過度]
50mm×50mmのサイズにサンプルを切出し、その重量W(g)を測定する。50mm×50mmの開口部を有する深さ10mmのアルミニウム製の容器内に、乾燥した塩化カルシウム10gを入れ、前記サンプルを開口部に設置する。その後、サンプルと容器側面の接合部をアルミニウムテープにより完全に封入し、試験体とする。この試験体を温度23.0℃、相対湿度75%の恒温恒湿チャンバ内に設置する。40時間後にサンプルを容器から取り出し、その重量W(g)を測定する。水蒸気透過度T(g/m/40hr)を下記式により算出する。
T=(W−W)/(0.05*0.05)
Tが100g/m(ただし、厚さ21mmで40hr当り)未満であれば良好であると判定される。
[耐熱衝撃性]
50mm×50mmのサイズにサンプルを切出す。次に炉内温度を釉薬焼成温度+100℃とした電気炉内にサンプルを設置する。15分間加熱した後取出し、15分間空冷する。この加熱・空冷のサイクルを3回繰り返し、目視により亀裂発生有無を観察する。
また、この加熱・空冷(3サイクル)処理後のサンプルについて、水蒸気透過度を測定し、加熱・空冷(3サイクル)処理前後の水蒸気透過度の変化量により、耐熱衝撃性を評価する。ここで、T=100g/m未満、かつ、加熱・空冷処理後の水蒸気透過度と加熱・空冷処理前の水蒸気透過度との比が1.2未満である場合、耐熱衝撃性良好と判定される。
[実施例1]
アルミナ繊維ブランケット(三菱樹脂株式会社製 マフテック(登録商標) MLS−2、厚さ10mm)を50mm×50mmのサイズに2枚切出した。その後、各切出ブランケットにアルミナゾル(日産化学株式会社 AS200)を浸漬法で含浸した。その後、ブロワにより20kPaの圧力で5分間脱水し、吸引しながら110℃で30分間乾燥し、無機繊維集合体とした。担持量は、ブランケット100g当たり固形分として20gとした。
また、耐火骨材(福島釉薬株式会社 石灰釉1号)100重量部、ガラス成分(福島釉薬株式会社 無鉛フリット)70重量部、化学のり(福島釉薬株式会社 カルボキシメチルセルロース)1.4重量部を混合し、さらに水110重量部を添加し、釉薬スラリーを調製した。
この釉薬スラリーを上記の各無機繊維集合体の一方の面に固形分量として2.5gずつ塗布し(合計で5.0g)、110℃で3時間乾燥した。その後、図2のように、2枚の無機繊維集合体の釉薬塗布面同士を重ね合わせ、5℃/分で昇温、1000℃で3時間保持、5℃/分で降温し、図1に示すようにガスバリア層を内部に有する無機繊維質断熱材ブロックを製造した。
この無機繊維質断熱材ブロックについて、水蒸気透過度及び耐熱衝撃性を上記の通り評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例1において、2枚のアルミナ繊維ブランケットの内、1枚をセラミックス繊維ブランケット(イソライト工業株式会社 イソウール1260ブランケット 8P12.5T、厚さ12.5mm)としたこと以外は実施例1と同様にして無機繊維質断熱材ブロックを製造した。水蒸気透過度及び耐熱衝撃性を評価した結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1と同様にした作製したアルミナゾル含浸アルミナ繊維ブランケットを50mm×50mmのサイズに2枚切出した。その後、釉薬スラリーを第1のアルミナ繊維ブランケットの一方の面にのみ固形分量として5.0g塗布し、第2のアルミナ繊維ブランケットには釉薬スラリーを全く塗布しなかった。そして、第1のアルミナ繊維ブランケットの他方の面を第2のアルミナ繊維ブランケットに重ね合わせて焼成したこと以外は実施例1と同様にして無機繊維質断熱材ブロックを製造した。水蒸気透過度及び耐熱衝撃性の評価結果を表1に示す。
[比較例2]
アルミナ繊維ブランケット(三菱樹脂株式会社製 マフテック(登録商標) MLS−2、厚さ10mm)を50mm×50mmのサイズに2枚切出し、釉薬スラリーを塗布することなく重ね合わせ、2個1組で無機繊維質断熱材ブロックとした。水蒸気透過度及び耐熱衝撃性を評価した結果を表1に示す。
[比較例3]
実施例1と同様にして作製したアルミナゾル含浸アルミナ繊維ブランケットを50mm×50mmのサイズに2枚切出し、釉薬スラリーを塗布することなく重ね合わせ、2個1組で無機繊維質断熱材ブロックとした。水蒸気透過度及び耐熱衝撃性を評価した結果を表1に示す。
Figure 2016061464
表1より、本発明の無機繊維質断熱材ブロックは水蒸気透過度が小さく、耐熱衝撃性に優れることが認められる。
1 第1の無機繊維成形体
2 第2の無機繊維成形体
3 釉薬焼成物
3a 釉薬スラリー乾燥物層
4 無機繊維質断熱材ブロック

Claims (6)

  1. 炉内被加熱面のライニング施工に用いられる無機繊維質断熱材ブロックにおいて、
    少なくとも第1の無機繊維集合体層、第2の無機繊維集合体層及びそれらの間に設けられたガスバリア層を有し、
    該第1の無機繊維集合体層のガスバリア層と反対側の面が炉内に向けて配置されることを特徴とする無機繊維質断熱材ブロック。
  2. 前記ガスバリア層は、釉薬焼成物よりなることを特徴とする請求項1に記載の無機繊維質断熱材ブロック。
  3. 前記第1の無機繊維集合体層がアルミナ/シリカ系無機繊維を有し、該アルミナ/シリカ系無機繊維のアルミナ/シリカの組成比が65〜98/35〜2であることを特徴とする請求項1又は2に記載の無機繊維質断熱材ブロック。
  4. 第1の無機繊維集合体層及び第2の無機繊維集合体層の一方の面に釉薬を塗布する工程と、
    第1の無機繊維集合体層及び第2の無機繊維集合体層の該一方の面同士を当接させ、焼成して第1の無機繊維集合体層と第2の無機繊維集合体層との間にガスバリア層を形成する工程と
    を有する無機繊維質断熱材ブロックの製造方法。
  5. 前記第1及び第2の無機繊維集合体層に無機質ゾルを含浸して担持させておくことを特徴とする請求項4に記載の無機繊維質断熱材ブロックの製造方法。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の無機繊維質断熱材ブロックを備えた炉。
JP2014187800A 2014-09-16 2014-09-16 無機繊維質断熱材ブロックの製造方法 Active JP6432234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014187800A JP6432234B2 (ja) 2014-09-16 2014-09-16 無機繊維質断熱材ブロックの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014187800A JP6432234B2 (ja) 2014-09-16 2014-09-16 無機繊維質断熱材ブロックの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016061464A true JP2016061464A (ja) 2016-04-25
JP6432234B2 JP6432234B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=55797652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014187800A Active JP6432234B2 (ja) 2014-09-16 2014-09-16 無機繊維質断熱材ブロックの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6432234B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5865362U (ja) * 1982-07-07 1983-05-02 中外炉工業株式会社 ガス浸炭炉の炉内壁構造
JPS58116999U (ja) * 1982-02-01 1983-08-10 イソライト・バブコツク耐火株式会社 耐火断熱壁
JPH0560468A (ja) * 1991-08-29 1993-03-09 Ngk Insulators Ltd 焼成炉の炉壁装置
JPH11314973A (ja) * 1998-05-07 1999-11-16 Toshiba Monofrax Co Ltd 耐火断熱ブロック
JP2006090575A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Nachi Fujikoshi Corp 真空浸炭炉

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58116999U (ja) * 1982-02-01 1983-08-10 イソライト・バブコツク耐火株式会社 耐火断熱壁
JPS5865362U (ja) * 1982-07-07 1983-05-02 中外炉工業株式会社 ガス浸炭炉の炉内壁構造
JPH0560468A (ja) * 1991-08-29 1993-03-09 Ngk Insulators Ltd 焼成炉の炉壁装置
JPH11314973A (ja) * 1998-05-07 1999-11-16 Toshiba Monofrax Co Ltd 耐火断熱ブロック
JP2006090575A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Nachi Fujikoshi Corp 真空浸炭炉

Also Published As

Publication number Publication date
JP6432234B2 (ja) 2018-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0413308B2 (ja)
KR102051934B1 (ko) 고내열성 세라믹 코팅 조성물
RU2462434C2 (ru) Огнеупорное изделие и способ его изготовления
JP2001248972A (ja) 高耐用性断熱材及びその製造方法並びにその用途およびその施工方法
US20210002771A1 (en) A chemical method to decrease oxide scale generation in hot rolling
JP6841897B2 (ja) その表面に少なくとも1つのコーティングを有しているローラー炉用ローラー
CN107602155B (zh) 一种防粘渣耐火材料的制备及应用
CN105330159A (zh) 一种焦炉炉门内衬砖的釉料及其加工方法
JP6432234B2 (ja) 無機繊維質断熱材ブロックの製造方法
US6050723A (en) High temperature thermocouple assembly for measuring molten metal temperatures
JP2017166727A (ja) 無機繊維質断熱材及びその製造方法
CA1169723A (en) Coating compound for silica bricks
JP6363899B2 (ja) 工業炉のライニング構造
JP6166854B1 (ja) 珪石質耐火煉瓦およびその製造方法
CN105481386A (zh) 一种碳质耐火材料抗氧化涂料
CN109809805A (zh) 一种用于治金水口的碳化硅陶瓷膜制备方法
CN108546091A (zh) 一种表面包覆的氧化镁坩埚的制备方法
JPH05156257A (ja) コークス炉用珪石れんがの製法と炉壁構造
KR102383312B1 (ko) 내화성 세라믹 배치 및 내화성 세라믹 제품을 제조하기 위한 방법
JP2018062438A (ja) 連続鋳造ノズル用断熱コーティング材
JPS605556B2 (ja) 黒鉛質または炭化硅素質耐火物の酸化防止方法
WO2021005373A1 (en) Mixtures for coating metal substrate
RU2485061C1 (ru) Способ получения цветного декоративного покрытия на камнелитом изделии
SU1015223A1 (ru) Огнеупорна футеровка плавильной печи и способ ее изготовлени
RU2563531C1 (ru) Способ получения огнеупорного материала для стекловаренных печей

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161221

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181022

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6432234

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250