JP2016061332A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】加締めの際被加締め部材に変形や亀裂等の発生を抑制することができる管継手を得ることを目的とする。【解決手段】内部が流路44とされた管状に形成されていると共に、径方向で段差を有する被係止部27が設けられた被加締め部材14と、内部が被加締め部材14の流路44と連通した流路18とされた管状に形成されていると共に、被加締め部材14と結合され、かつ、径方向に沿って変形させることで被係止部27の底面50と離間した位置で被係止部27と係合された係止部26が形成されている金属製の加締め部材12と、被加締め部材14と加締め部材12との結合部に設けられると共に、加締め部材12と被加締め部材14とにそれぞれ当接するOリング16と、を備えた管継手。【選択図】図1

Description

本発明は、管継手に関する。
下記特許文献1には、管継手が開示されている。この管継手は、可とう性のホース(被加締め部材)を、ホースの端部内側に挿入されているニップルと、ホースの外周側に設けられているスリーブ(加締め部材)との間に配設している。そして、スリーブを径方向内側へ加締めることで、ホースがニップルの外周面に押圧される。これにより、ホースはニップルひいては管継手へと接続される。
特開2007−278378号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成によると、ホースはニップルとスリーブとの間で圧縮変形することでニップルへと固定されている。このため、ホースに使用する材料によっては、加締めの際にホースに変形や亀裂が発生する可能性があり、この点で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、被加締め部材に加締めによる変形や亀裂等が発生するのを抑制できる管継手を得ることを目的とする。
請求項1に係る管継手は、内部が流路とされた管状に形成されていると共に、径方向で段差を有する被係止部が設けられた被加締め部材と、内部が前記被加締め部材の前記流路と連通した流路とされた管状に形成されていると共に、前記被加締め部材と結合され、かつ、径方向に沿って変形させることで前記被係止部の断面底部と離間した位置で前記被係止部と係合された係止部が形成されている金属製の加締め部材と、前記被加締め部材と前記加締め部材との結合部に設けられると共に、前記加締め部材と前記被加締め部材とにそれぞれ当接する止水部材と、を備えている。
請求項2の発明は、請求項1記載の管継手において、前記被係止部は、前記被加締め部材の外周面に設けられ、前記係止部は、前記被係止部の径方向外側に配設されている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の管継手において、前記係止部には、径方向に沿って係止面が設けられており、前記被係止部には、径方向に沿ってかつ前記係止面と当接可能な被係止面が設けられている。
請求項1記載の発明によれば、加締め部材は、加締め部材の係止部が被加締め部材の被係止部に係合されることで被加締め部材と結合されている。係止部は、被係止部の断面底部と離間した位置で被係止部と係合されていることから、係止部を変形させる際の荷重が被係止部へと伝達しない。また、係止部の変形後に被係止部に加わり続ける残留荷重も生じない。したがって、荷重が伝達されることで発生する被加締め部材の変形や亀裂を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、加締め部材は、前記被係止部の径方向外側に配設された係止部を被係止部側、つまり径方向内側に変形させることで、被加締め部材と係合させることが可能となる。したがって、管継手の径方向外側から係止部を変形させるため、係止部を変形させるための冶具のサイズの自由度が大きくなる。すなわち、管継手の径方向内側から係止部を変形させる場合では、係止部を変形させる冶具は管継手の流路内に納まるサイズである必要がある。しかしながら、本発明のように管継手の径方向外側から係止部を変形させる場合は、冶具のサイズの制限が緩和されるため、冶具の作製が容易となる。
請求項3記載の発明によれば、係止部の係止面と被係止部の被係止面とは、加締め部材及び被加締め部材の径方向に沿って設けられていることから、係止面と被係止面とが当接する場合は径方向に沿って当接される。したがって、加締め部材と被加締め部材とが軸方向で離間する方向に力が作用しても、軸方向と直角に配置された係止面と被係止面とが当接して力を受け止めることができる。
請求項1記載の本発明に係る管継手は、被加締め部材に加締めによる変形や亀裂等が発生するのを抑制できるという優れた効果が得られる。
請求項2記載の本発明に係る管継手は、コストを抑制して製造効率を向上することができるという優れた効果が得られる。
請求項3記載の本発明に係る管継手は、加締め部材と被加締め部材とを確実に結合できるという優れた効果が得られる。
第1〜第3実施形態に係る管継手を示す断面図である。 第1〜第3実施形態に係る管継手の要部を示す拡大断面図である。 (A)は第1〜第3実施形態に係る管継手における係止部の塑性変形前の状態を示す断面図であり、(B)は(A)に対し塑性変形後の状態を示す断面図である。 第4実施形態に係る管継手を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜3を用いて、本発明に係る管継手の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、管継手10は、給水用及び給湯用の継手とされており、加締め部材12と、被加締め部材14と、止水部材としてのOリング16と、を有している。加締め部材12は、金属製の略円筒状に形成されており、内部が流路18とされている。管継手10の軸方向Sにおける一方の端部20には、外周面に沿ってねじ部22が形成されている。また、ねじ部22と隣接する加締め部材12の略中央部には、ナット部24が形成されている。ナット部24は、ねじ部22に対して外周面が径方向外側に配設されていると共に、軸方向S視で略六角形に形成されている。したがって、スパナ等を嵌合させて回転させることが可能とされている。
ナット部24におけるねじ部22側と反対側の側面28には、係止部26が形成されている。この係止部26は、ナット部24の側面28に配設される根元部30を有している。根元部30の内周端30Aは、ナット部24の根元部30側の内周端よりも径方向外側に位置して構成されている。また、係止部26は、根元部30からねじ部22と反対側かつ径方向内側に向かって斜めに延設されると共に、先端には径方向内側へ凸形状とされた突出部32が形成されている。この突出部32は、突出部32の先端に設けられて略径方向に沿って延設される先端面34と、先端面34の径方向内側の端部から略軸方向Sに沿ってナット部24側へと延設された内周面36と、内周面36のナット部24側の端部から径方向外側へと延設された係止面38と、で構成されている(図2参照)。また、この係止部26は、根元部30を中心に塑性変形によって径方向内側へと変形した状態とされている。さらに、加締め部材12における流路18には、軸方向Sにおける一方の端部20と反対側の端部40の一部に流路18に対して拡径されたリング保持部42が形成されている。具体的には、径方向に沿って延設されたOリング保持面42aと、Oリング保持面42aの径方向外側の端部から軸方向Sに沿って係止部26側へと延設されたOリング保持面42bと、で構成されている。
被加締め部材14は、樹脂製の略円筒状に形成されており、内部が流路44とされている。また、被加締め部材14の一部は、加締め部材12の係止部26側から加締め部材12の内部に挿入されている。これにより、加締め部材12の流路18と被加締め部材14の流路44とが連通された状態とされている。すなわち、流路18と流路44とは連続した構成とされる。
被加締め部材14の外周面46には、径方向で段差を有する被係止部27が周方向に沿って形成されている。具体的には、この被係止部27は環状の溝とされており、軸方向Sに沿った断面が凹形状とされかつ溝の開口が径方向外側へ向けられている。そして、径方向内側かつ加締め部材12側へと斜めに延設された傾斜面48と、傾斜面48の径方向内側の端部から軸方向Sに沿って加締め部材12側へと延設された断面底部としての底面50と、底面50の加締め部材12側の端部から径方向外側へ向かって延設された被係止面39と、で構成されている(図2参照)。
被係止部27内には、塑性変形によって径方向内側へと変位された係止部26が収められている。これにより、係止部26と被係止部27とが係合されている。この係合状態では、係止部26の内周面36と被係止部27の底面50とは離間した状態、すなわち間隙を有した状態とされている。つまり、底面50の外径に対し内周面36の内径が大きく設定されている。また、係止部26の係止面38と被係止部27の被係止面39とは当接可能な状態とされている。
被加締め部材14における被係止部27より加締め部材12側には、リング保持部52が形成されている。具体的には、外周面46から径方向内側へと延設されたOリング保持面52aと、Oリング保持面52aの径方向内側の端部から軸方向Sに沿って延設されたOリング保持面52bと、で構成されている。そして、加締め部材12のリング保持部42と被加締め部材14のリング保持部52とで軸方向Sに沿った断面形状が略矩形状とされたリング保持空間56が形成される。このリング保持空間56の内部には、Oリング16が設けられており、Oリング16がOリング保持面42bと、Oリング保持面52aと、Oリング保持面52bと、に当接することで、加締め部材12の流路18及び被加締め部材14の流路44を流れる流体の止水性が向上される(図2参照)。
被加締め部材14の軸方向Sにおける加締め部材12の反対側には、Oリング17が並列に設けられており、このOリング17及び被加締め部材14の外周側に略円筒状に形成されたキャップ58が設けられている。このキャップ58の内側と被加締め部材14との間には、図示しないパイプが差し込まれ、並列に設けられたOリング17とパイプの内周面とが当接することで止水される構成とされている。
なお、被加締め部材14は、前述のとおり樹脂製とされているため、流路44、被係止部27及びリング保持部52等が成形型によって一体的に形成することが可能とされている。
次に、係止部26の塑性変形について説明する。
図3(A)に示されるように、塑性変形前の加締め部材12の係止部26は、軸方向Sに沿って延設されており、この状態で加締め部材12内に被加締め部材14を挿入させる。そして、係止部26を塑性変形させる場合には、略円筒状に形成された冶具60の内部に被加締め部材14及び加締め部材12を挿入させる。この冶具60は、内周面における加締め部材12側の端部62が、加締め部材12側に向かうにつれて径方向外側へと傾けられて形成されている。図3(B)に示されるように、冶具60を軸方向Sに沿って加締め部材12側へと移動させると、冶具60の端部62と係止部26とが当接し、端部62の形状に合わせて係止部26が根元部30から径方向内側へ向かって斜めに塑性変形される。このときに、係止部26の突出部32が被係止部27内へと変位される。なお、冶具60の移動は、係止部26の内周面36と被係止部27の底面50とが離間すると共に、係止部26の係止面38と被係止部27の被係止面39とが当接可能な関係となる位置に突出部32が変位するまで行われる。これにより、加締め部材12の係止部26と被加締め部材14の被係止部27とは係止される。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図2に示されるように、加締め部材12は、加締め部材12の係止部26が被加締め部材14の被係止部27に係合されることで被加締め部材14と結合されている。係止部26は、被係止部27の底面50と離間した位置で被係止部27と係合されている。すなわち、係止部26の内周面36と被係止部27の底面50とは、クリアランスを有した状態とされていることから、係止部26を変形させる際の荷重が被係止部27へと伝達しない。また、係止部26の変形後に被係止部27に加わり続ける残留荷重も生じない。したがって、荷重が伝達されることで発生する被加締め部材14の変形や亀裂を抑制することができる。これにより、被加締め部材14に加締めによる変形や亀裂等が発生するのを抑制できる
また、加締め部材12は、被係止部27の径方向外側に配設された係止部26を被係止部27側、つまり径方向内側に塑性変形させることで、被加締め部材14と係合させることが可能となる。したがって、管継手10の径方向外側から係止部26を塑性変形させるため、係止部26を塑性変形させるための冶具60のサイズの自由度が大きくなる。すなわち、管継手10の径方向内側から係止部26を塑性変形させる場合では、係止部26を塑性変形させる冶具は管継手10の流路18、44内に納まるサイズである必要がある。しかしながら、本発明のように管継手10の径方向外側から係止部26を塑性変形させる場合は、冶具60のサイズの制限が緩和されるため、冶具60の作製が容易となる。これにより、コストを抑制して製造効率を向上することができる。
さらに、係止部26の係止面38と被係止部27の被係止面39とは、加締め部材12及び被加締め部材14の径方向に沿って設けられていることから、係止面38と被係止面39とが当接する場合は径方向に沿って当接される。したがって、加締め部材12と被加締め部材14とが軸方向Sで離間する方向に力が作用しても、軸方向Sと直角に配置された係止面38と被係止面39とが当接して力を受け止めることができる。これにより、加締め部材12と被加締め部材14との抜けを防止して確実に結合できる。
さらにまた、本実施形態では以下の作用効果も得ることができる。
本実施形態では、加締め部材12は、加締め部材12の係止部26が被加締め部材14の被係止部27に係合されることで被加締め部材14と結合されている。この加締め部材12は、被加締め部材14に径方向で段差を有する被係止部27があれば被加締め部材14と結合可能となる。すなわち、被加締め部材14には比較的加工が容易な段差形状を形成すればよく、特別な加工が不要となる。つまり、段差が形成されていれば既に量産されているものを使用することも可能となる。また、加締め部材12と被加締め部材14との結合部には、加締め部材12と被加締め部材14とに当接されたOリング16が設けられていることから、止水性を高めた状態で加締め部材12と被加締め部材14とが係合される。これにより、コストを抑制して製造効率を向上することができる。
また、被加締め部材14は樹脂材料で構成されていることから、被加締め部材14が金属により構成された場合と比較し重量を抑制することができる。また、被加締め部材14を成形型で形成することができるため、コストを抑制することが可能となる。したがって、重量及びコストを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る管継手について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る管継手は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、被加締め部材14の材質が加締め部材12と同一の金属製で構成されている点に特徴がある。
すなわち、加締め部材12は一例として銅合金で構成されると共に、被加締め部材14も銅合金によって構成されている。つまり、既に管継手の一部として量産されている他の部材を被加締め部材14とすることができる。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、加締め部材12は、加締め部材12の係止部26が被加締め部材14の被係止部27に係合されることで被加締め部材14と結合されている。係止部26は、被係止部27の底面50と離間した位置で被係止部27と係合されている。すなわち、係止部26の内周面36と被係止部27の底面50とは、クリアランスを有した状態とされていることから、係止部26を変形させる際の荷重が被係止部27へと伝達しない。また、係止部26の変形後に被係止部27に加わり続ける残留荷重も生じない。したがって、荷重が伝達されることで発生する被加締め部材14の変形や亀裂を抑制することができる。これにより、被加締め部材14に加締めによる変形や亀裂等が発生するのを抑制できる。
また、加締め部材12は、加締め部材12の係止部26が被加締め部材14の被係止部27に係合されることで被加締め部材14と結合されている。この加締め部材12は、被加締め部材14に径方向で段差を有する被係止部27があれば被加締め部材14と結合可能となる。すなわち、被加締め部材14には比較的加工が容易な段差を形成すればよく、特別な加工が不要となる。つまり、段差が形成されていれば既に量産されているものを使用することも可能となる。また、加締め部材12と被加締め部材14との結合部には、加締め部材12と被加締め部材14とに当接されたOリング16が設けられていることから、止水性を高めた状態で加締め部材12と被加締め部材14とが係合される。これにより、コストを抑制して製造効率を向上することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る管継手について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態に係る管継手は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、被加締め部材14の材質が加締め部材12と異なる材質で形成されている点に特徴がある。
すなわち、加締め部材12は、一例として銅合金で構成されると共に、被加締め部材14は、一例としてサビを抑制するためにステンレスによって構成されている。この材質は、求められる特性に応じて適宜変更可能とされる。
(第3実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、加締め部材12は、加締め部材12の係止部26が被加締め部材14の被係止部27に係合されることで被加締め部材14と結合されている。係止部26は、被係止部27の底面50と離間した位置で被係止部27と係合されている。すなわち、係止部26の内周面36と被係止部27の底面50とは、クリアランスを有した状態とされていることから、係止部26を変形させる際の荷重が被係止部27へと伝達しない。また、係止部26の変形後に被係止部27に加わり続ける残留荷重も生じない。したがって、荷重が伝達されることで発生する被加締め部材14の変形や亀裂を抑制することができる。これにより、被加締め部材14に加締めによる変形や亀裂等が発生するのを抑制できる。
また、被加締め部材14をステンレスによって構成させることでサビの発生を抑制することができる。そして、ステンレスで構成された被加締め部材14と加締め部材12とは、係止部26と被係止部27とによって結合させることができる。すなわち、必要とされる特性に応じて被加締め部材の材料を変更しても、止水性を保ちながら加締め部材12と被加締め部材14とを結合させることができる。これにより、要求される特性に容易に応じることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る管継手について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第4実施形態に係る管継手は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、被加締め部材72が略円筒状とされている点に特徴がある。
すなわち、図4に示されるように、被加締め部材72は、パイプ状とされている。この被加締め部材72は、樹脂材料によって構成されており、加締め部材12の内部へ一部が挿入されている。また、被加締め部材72の外周面76には、軸方向Sに沿った断面が凹形状の環状の溝とされかつ溝の開口が径方向外側へ向けられた被係止部78が周方向に沿って形成されている。この被係止部78は、径方向内側かつ加締め部材12側へと斜めに延設された傾斜面80と、傾斜面80の径方向内側の端部から軸方向Sに沿って加締め部材12側へと延設された底面82と、底面82の加締め部材12側の端部から径方向外側へ向かって延設された被係止面84と、で構成されている。
被係止部78内には、塑性変形により径方向内側へと変位された係止部26が収められている。これにより、係止部26と被係止部78とが係止されている。この係止状態では、係止部26の内周面36と被係止部78の底面82とは離間した状態、すなわち間隙を有した状態とされている。また、係止部26の係止面38と被係止部78の被係止面84とは当接可能な状態とされている。
(第4実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、加締め部材12は、加締め部材12の係止部26が被加締め部材72の被係止部78に係合されることで被加締め部材72と結合されている。係止部26は、被係止部78の底面82と離間した位置で被係止部78と係合されている。すなわち、係止部26の内周面36と被係止部78の底面82とは、クリアランスを有した状態とされていることから、係止部26を変形させる際の荷重が被係止部78へと伝達しない。また、係止部26の変形後に被係止部78に加わり続ける残留荷重も生じない。したがって、荷重が伝達されることで発生する被加締め部材72の変形や亀裂を抑制することができる。これにより、被加締め部材72に加締めによる変形や亀裂等が発生するのを抑制できる。
また、加締め部材12は、被係止部78の径方向外側に配設された係止部26を被係止部78側、つまり径方向内側に塑性変形させることで、被加締め部材72と係合させることが可能となる。したがって、管継手10の径方向外側から係止部26を塑性変形させるため、係止部26を塑性変形させるための冶具60のサイズの自由度が大きくなる。すなわち、管継手10の径方向内側から係止部26を塑性変形させる場合では、係止部26を塑性変形させる冶具は管継手10の流路18、44内に納まるサイズである必要がある。しかしながら、本発明のように管継手10の径方向外側から係止部26を塑性変形させる場合は、冶具60のサイズの制限が緩和されるため、冶具60の作製が容易となる。これにより、コストを抑制して製造効率を向上することができる。
さらに、係止部26の係止面38と被係止部78の被係止面84とは、加締め部材12及び被加締め部材72の径方向に沿って設けられていることから、係止面38と被係止面84とが当接する場合は径方向に沿って当接される。したがって、加締め部材12と被加締め部材72とが軸方向Sで離間する方向に力が作用しても、軸方向Sと直角に配置された係止面38と被係止面84とが当接して力を受け止めることができる。これにより、加締め部材12と被加締め部材72との抜けを防止して確実に結合できる。
さらにまた、本実施形態では以下の作用効果も得ることができる。
本実施形態では、加締め部材12は、加締め部材12の係止部26が被加締め部材72の被係止部78に係合されることで被加締め部材72と結合されている。この加締め部材12は、被加締め部材72に径方向で段差を有する被係止部78があれば被加締め部材72と結合可能となる。すなわち、被加締め部材72には比較的加工が容易な段差形状を形成すればよく、特別な加工が不要となる。つまり、段差が形成されていれば既に量産されているものを使用することも可能となる。また、加締め部材12と被加締め部材72との結合部には、加締め部材12と被加締め部材72とに当接されたOリング16が設けられていることから、止水性を高めた状態で加締め部材12と被加締め部材72とが係合される。これにより、コストを抑制して製造効率を向上することができる。
なお、上記第1〜第4実施形態では、被係止部27、78は断面開口が径方向外側へと向けられると共に係止部26が被係止部27、78の外周側に配置された構成とされているが、これに限らず、係止部26が被係止部27、78の内周側に配置された構成としてもよい。この場合は、被係止部27、78が被加締め部材14、72の内周面に形成されると共に断面開口が径方向内側へと向けられた構成となる。
10 管継手
12 加締め部材
14 被加締め部材
16 Oリング(止水部材)
18 流路
26 係止部
27 被係止部
38 係止面
39 被係止面
44 流路
46 外周面(外周)
50 底面(断面底部)
72 被加締め部材
76 外周面(外周)
78 被係止部
82 底面(断面底部)
84 被係止面

Claims (3)

  1. 内部が流路とされた管状に形成されていると共に、径方向で段差を有する被係止部が設けられた被加締め部材と、
    内部が前記被加締め部材の前記流路と連通した流路とされた管状に形成されていると共に、前記被加締め部材と結合され、かつ、径方向に沿って変形させることで前記被係止部の断面底部と離間した位置で前記被係止部と係合された係止部が形成されている金属製の加締め部材と、
    前記被加締め部材と前記加締め部材との結合部に設けられると共に、前記加締め部材と前記被加締め部材とにそれぞれ当接する止水部材と、
    を備えた管継手。
  2. 前記被係止部は、前記被加締め部材の外周面に設けられ、
    前記係止部は、前記被係止部の径方向外側に配設された、
    請求項1記載の管継手。
  3. 前記係止部には、径方向に沿って係止面が設けられており、
    前記被係止部には、径方向に沿ってかつ前記係止面と当接可能な被係止面が設けられた、
    請求項1又は請求項2記載の管継手。
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