JP2016060927A - 腐食抑制剤組成物および非鉄金属用洗浄液組成物 - Google Patents

腐食抑制剤組成物および非鉄金属用洗浄液組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】酸もしくはアルカリ洗浄における、非鉄金属素地の腐食を著しく抑制する腐食抑制剤組成物、酸洗浄液組成物およびアルカリ洗浄液組成物を提供する。
【解決手段】
非鉄金属の洗浄液に添加する腐食抑制剤組成物であって、下記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方を含有する水溶液であることを特徴とする腐食抑制剤、ならびに非鉄金属用洗浄液と、下記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方とを含有してなることを特徴とする非鉄金属用洗浄液組成物である。
【化1】
Figure 2016060927

【選択図】なし

Description

本発明は、非鉄金属用の腐食抑制剤組成物、該腐食抑制剤を含む非鉄金属用の洗浄液組成物に関する。
アルミニウムおよびその合金は軽量であるために利用しやすく、また軟らかくて展性も高いなど加工し易い性質を持っており、さらに表面にできる酸化皮膜のために耐食性もあることから、一円硬貨やアルミホイル、缶(アルミ缶)、鍋、窓枠(アルミサッシ)、エクステリア、建築物の外壁、道路標識、鉄道車両や自動車の一部の車体および一部のガソリンエンジン、自転車のリム、パソコンや家電製品の筐体や、アルミフィン型放熱器、ラジエーター、軸受冷却水など、熱交換器で冷却水が循環している系において、様々な用途に使用されている。
亜鉛およびその合金は、寸法精度を出しやすく、衝撃にも強い性質を持ち、振動を吸収する性質、いわゆる減衰能に長けた材料でもあることから、亜鉛合金としては精密機器や携帯機器の部品、筐体、超合金を銘打った「おもちゃ(玩具)」、自動車のモール、時計のケース、ドアレバーなどのめっき部品、塗装部品など様々な用途に使用されている。
また亜鉛は、その犠牲防食効果を利用して、鉄系金属の表面保護のための亜鉛メッキに使用されており、道路用(ガードレール、照明灯、標識柱、防音壁、橋梁)、鉄道用(駅舎、車輌庫、架線柱)、電力用(送電鉄塔、架線金具)、土木用(下水道、落石防護壁、防雪柵)、建築用(住宅、フェンス、工場プラント、仮設機材、駐車場)など様々な用途に使用されている。
しかしながら、これらの金属は、長年の使用もしくは表面に付着した金属酸化物を主体として、さらにその他の硬度成分を含んだスケールの生成や汚れなどにより、プラントの熱効率の低下もしくは伝熱管の異常加熱を引き起こす危険がある。またこれらの金属を加工する際には潤滑油、切削油などの油性成分や、切削屑、研磨屑など金属粉が付着するが、これらを付着したまま使用すると、金属製品の性能や品質の低下を招く恐れがある。
これらのスケールや油性成分および金属粉を除去するために、酸やアルカリ洗浄などの手法が取られているが、アルミニウムもしくはその合金は酸・アルカリに腐食しやすくまた亜鉛もしくはその合金は、酸に腐食しやすいため、有効な腐食抑制効果を有する化合物が望まれていた。
そのため、アルキルモノホスホン酸などからなる酸性溶液用の防食剤(特許文献1)、アミノトリメチレンホスホン酸および3−アミノ−5−アルキル−1,2,4−トリアゾールなどからなるアルミニウムの腐食抑制剤(特許文献2)、正リン酸および/もしくはピロリン酸などからなる金属加工部材(鉄系、銅、アルミ、亜鉛、マグネシウム(合金))の洗浄(特許文献3)、ヘキサメチレンテトラミンおよびポリビニルアルコールからなる酸洗い用添加剤(特許文献4)が提案されている。
またアルカリとしてはアルカリ金属水酸化物およびバナジウム化合物などからなるアルミニウム用洗浄液(特許文献5)、アルカリ剤および炭酸塩からなる金属用洗浄剤(特許文献6)が提案されている。
特開昭55−44599号公報 特開昭61−37985号公報 特開平1−219171号公報 特開平1−215991号公報 特開2002−173785号公報 特開2013−241495号公報
しかし腐食抑制剤や防食剤としてアルキルモノホスホン酸や正リン酸および/もしくはピロリン酸などのリン化合物、ヘキサメチレンテトラミンは、近年特に環境汚染の問題から、人体および環境への悪影響、工場排水のCOD負荷が大きく、好ましくない。
またアルカリ金属水酸化物はアルミへの腐食が大きく、バナジウム化合物や炭酸塩を併用しても効果が小さいという問題があり、また法規制による制約があり、好ましくない。
本発明の目的は、非鉄金属の酸もしくはアルカリ洗浄時に添加し、非鉄金属素地に対して優れた腐食抑制効果を有する腐食抑制剤組成物、酸洗浄液組成物およびアルカリ洗浄液組成物を提供することである。
本発明は、非鉄金属の洗浄液に添加する腐食抑制剤組成物であって、下記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方を含有する水溶液であることを特徴とする腐食抑制剤組成物である。
Figure 2016060927
また本発明は、前記非鉄金属がアルミニウムもしくはその合金または亜鉛もしくはその合金であることを特徴とする。
また本発明は、非鉄金属用洗浄液と、下記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方とを、含有してなることを特徴とする非鉄金属用洗浄液組成物である。
Figure 2016060927
また本発明は、前記非鉄金属用洗浄液が、酸洗浄液またはアルカリ洗浄液であることを特徴とする。
また本発明は、前記非鉄金属用洗浄液が、無機酸および有機酸の少なくともいずれか一方を含有してなる酸洗浄液であることを特徴とする。
また本発明は、前記無機酸が塩酸および硫酸の少なくともいずれか一方であり、前記有機酸がグリコール酸、蟻酸およびクエン酸の少なくとも1種以上であることを特徴とする。
またさらに本発明は、前記非鉄金属用洗浄液が、pH3以下の酸洗浄液に、前記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方が、100〜5,000mg/Lとなるよう、添加されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記非鉄金属用洗浄液が、アルカリ金属水酸化物を含有してなるアルカリ洗浄液であることを特徴とする。
また本発明は、前記アルカリ金属水酸化物が、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムの少なくともいずれか一方であることを特徴とする。
また本発明は、前記非鉄金属用洗浄液が、pH12以上のアルカリ洗浄液に、前記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方が7,000〜30,000mg/Lとなるよう、添加されてなることを特徴とする。
本発明の腐食抑制剤組成物は、非鉄金属を酸もしくはアルカリ洗浄した場合に、非鉄金属素地の腐食を著しく抑制することができる。
上記効果を奏することの理由については明らかではないが、以下のように推定できる。
まず、酸液中のアルミニウムおよびその合金の腐食は電気化学反応式(A)、(B)で表すことができる。アルミニウムおよびその合金表面はミクロ的に見るとアノード部とカソード部から構成される局部電池の集合体で形成されており、腐食の駆動力となっている。
アノード部ではAl3+が溶出するとともに電子eはアルミニウムおよびその合金中を移動しカソード部へ移動する。このため、カソード部は電子密度が高く負の電荷を帯び、逆にアノード部は電子密度が低くなり正の電荷を帯びる。
アノード反応 2Al→2Al3++6e ・・・・・・・・(A)
カソード反応 6H+6e→3H ・・・・・・・・・(B)
また亜鉛合金および亜鉛メッキ鋼の酸液中での腐食は電気化学反応式(C)、(D)で表すことができる。亜鉛合金および亜鉛メッキ鋼表面はミクロ的に見るとアノード部とカソード部から構成される局部電池の集合体で形成されており、腐食の駆動力となっている。
アノード部ではZn2+が溶出するとともに電子eは亜鉛合金および亜鉛メッキ鋼中を移動しカソード部へ移動する。このため、カソード部は電子密度が高く負の電荷を帯び、逆にアノード部は電子密度が低くなり正の電荷を帯びる。
アノード反応 Zn→Zn2++2e ・・・・・・・・・・(C)
カソード反応 2H+2e→H ・・・・・・・・・・(D)
前記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物は非鉄金属への吸着基であるカルボニル基を含有しているため、非鉄金属への静電気的な吸着が強く腐食抑制に優れている。そのため、前記腐食抑制剤組成物を、非鉄金属用洗浄液に含有させた本発明の非鉄金属用洗浄液組成物もまた優れた腐食抑制作用を有している。
本発明の腐食抑制剤組成物は、非鉄金属の洗浄液に添加する腐食抑制剤組成物であって、下記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方と、水とを含み、非鉄金属素地の腐食を著しく抑制することを特徴とする腐食抑制剤組成物である。
本発明において、前記前記式(1)で示される化合物およびその塩は、それぞれ単独であってもよく、また遊離化合物とその塩とが混合したものであってもよい。
さらに、本発明の腐食抑制剤が対象とする非鉄金属としては、鉄または鉄を主成分とする合金以外の金属または合金があげられるが、アルミニウムもしくはその合金または亜鉛もしくはその合金が好適である。
本発明において、前記アルミニウム合金はアルミニウムを主成分とする合金であり、用途により銅、マンガン、珪素、マグネシウム、亜鉛、ニッケルなどを添加した合金である。
本発明において、前記亜鉛合金は亜鉛を主成分とする合金であり、用途によりアルミニウム、銅、マグネシウムなどを添加した合金である。
本発明の腐食抑制剤組成物は、前記式(1)で示される化合物またはその塩を、常温〜加温下に、水に加えて混合し、製造することができる。
前記式(1)で示される化合物またはその塩の、水への混合は、特に順序を問わないが、たとえば、室温で撹拌しながら水に、前記式(1)で示される化合物を、一度または数度に分けて、所定量となるよう加えて撹拌することによって行うことができる。
このときの混合物の濃度は、水100重量部に対し、前記式(1)で示される化合物またはその塩(遊離化合物とその塩とが混合したものの場合は合計量)を約5〜100重量部程度となるようにすればよく、実際の処理に際して、この濃度のものをさらに所望の濃度まで希釈して使用することができる。
かくして得られる本発明の腐食抑制剤組成物は、非鉄金属素地の腐食を著しく抑制する。
また、本発明の腐食抑制剤組成物は、前記式(1)で示される化合物以外に、酸またはアルカリを含むものであってもよい。
酸およびアルカリとしては、非鉄金属の洗浄効果を有し、かつ前記式(1)で示される化合物に対して、製造時または保存中に悪影響を及ぼさないものであれば、どのような酸またはアルカリであってもよく、具体的には、後述の非鉄金属用洗浄液組成物の説明において例示される酸またはアルカリが好ましい。
また、本発明の非鉄金属用洗浄液組成物は、非鉄金属用洗浄液と、前記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方を含有する。
本発明において、前記非鉄金属用洗浄液としては、非鉄金属の洗浄に使用される洗浄液であれば特に限定されない。
また、本発明の非鉄金属用洗浄液組成物における式(1)で示される化合物の配合量は、前記腐食抑制剤組成物における前記式(1)で示される化合物の濃度を基準として、適宜、非鉄金属に対する腐食抑制効果をみながら希釈することによって調整できる。その1例を示すとすれば、式(1)で示される化合物が、非鉄金属用洗浄液組成物中100〜30,000mg/L、好ましくは125〜30,000mg/Lとなるよう添加されてなるものである。
しかしながら、式(1)で示される化合物の腐食抑制効果を最大限に生かすという面から、本発明の非鉄金属用洗浄液組成物として、より非鉄金属に対する侵食作用の強い酸またはアルカリ洗浄液との組合せが好ましい。
前記酸洗浄液としては、無機酸洗浄液または有機酸洗浄液があげられ、該洗浄液のpHは3以下のものが挙げられる。
無機酸洗浄液としては、非鉄金属の洗浄に適した塩酸もしくは硫酸を水に溶解したものであればよく、該洗浄液のpHは2以下のものが挙げられる。有機酸洗浄液としては、非鉄金属の洗浄に適したグリコール酸、蟻酸もしくはクエン酸を水に溶解したものであればよく、該洗浄液のpHは3以下のものが挙げられる。
本発明の非鉄金属洗浄液組成物においては、前記洗浄液のpH以外に、洗浄液中における酸濃度を、腐食抑制剤または式(1)で示される化合物と洗浄液とを配合する際の、指標としてもよく、かかる酸洗浄液としては、例えば無機酸の場合には、洗浄液中に1〜5%、好ましくは3〜5%の酸を含む無機酸洗浄液が挙げられる。
またアルカリ洗浄液としては、アルカリ金属水酸化物を水に溶解したものであればよく、アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムであればよく、該洗浄液のpHは12以上のものが挙げられる。
前記非鉄金属洗浄液組成物においては、前記洗浄液のpH以外に、洗浄液中におけるアルカリ濃度を、腐食抑制剤または式(1)で示される化合物と洗浄液とを配合する際の、指標としてもよく、かかるアルカリ洗浄液としては、例えばアルカリ金属水酸化物を洗浄液中に1〜3%を含むアルカリ洗浄液が挙げられる。
また、本発明の非鉄金属用洗浄液組成物における洗浄液が、前記酸洗浄液またはアルカリ洗浄液である場合、式(1)で示される化合物とその塩の濃度は、前記濃度範囲であればよいが、洗浄液が酸洗浄液であるときは、酸洗浄液のpHが3以下であり、式(1)で示される化合物とその塩の濃度が100〜5,000mg/L、好ましくは125〜5,000mg/Lとなるよう添加されてなるものである。
また、洗浄液がアルカリ洗浄であるときは、アルカリ洗浄液のpHが12以上であり、式(1)で示される化合物とその塩の濃度が7,000〜30,000mg/L、好ましくは7,000〜30,000mg/Lとなるよう添加されてなるものである。
本発明の非鉄金属用洗浄液組成物は、式(1)で示される化合物を、常温〜加温下に、非鉄金属用洗浄液に加えて混合し、製造することができる。
また式(1)で示される化合物とその塩に代えて、前記本発明の腐食抑制剤組成物を非鉄金属用洗浄液に加えることもでき、その場合には、腐食抑制剤組成物に含まれる式(1)で示される化合物量を基準に必要量を算出すればよい。
前記非鉄金属用洗浄液への混合は、特に順序を問わないが、たとえば、室温で撹拌しながら非鉄金属用洗浄液に、前記式(1)で示される化合物を、一度または数度に分けて、所定量となるよう加えて撹拌することによって行うことができる。
同様に、前記式(1)で示される化合物または腐食抑制剤組成物の前記酸もしくはアルカリ洗浄液への混合は、常温〜加温下で、前記式(1)で示される化合物または腐食抑制剤組成物を酸もしくはアルカリ洗浄液に加えて混合することにより製造できる。
本発明の非鉄金属用洗浄液組成物は、使用に際して酸もしくはアルカリ水溶液に添加してもよく、また予め酸もしくはアルカリ水溶液に添加して洗浄液組成物とし、洗浄時にそのままで、もしくはこれを水で希釈して用いることもできる。
本発明の非鉄金属の洗浄方法は、前記酸もしくはアルカリ洗浄液組成物で非鉄金属を酸もしくはアルカリ洗浄し、ついで該非鉄金属を水洗することにより実施することができる。
以下に実施例および比較例を示して本発明を具体的に説明するが、下記の実施例は本発明を何ら制限するものではない。
なお、評価については以下のようにして行った。
<腐食抑制効果の評価>
3%または5%濃度の塩酸を含む無機酸水溶液1L(リットル)のpHを測定したのち、該無機酸水溶液に、式(1)で示される化合物を添加して、前記化合物濃度の異なる洗浄液組成物を調整した。
pH測定は、pHメーター(pHメーターF−22II、株式会社堀場製作所製)を用いて行った。(以下、同じ)
この洗浄液組成物を30℃まで加温した後、アルミニウム板を60分間浸漬し、腐食量を測定した。腐食抑制剤を含有しない酸洗浄液にアルミニウム板を、前記と同じ条件で浸漬したときの腐食量を、当該濃度の無機酸水溶液における基準腐食量として、以下のように腐食抑制効果の評価を行った。
○:基準腐食量に対し抑制効果80%以上
△:基準腐食量に対し抑制効果70以上80%未満
×:基準腐食量に対し抑制効果70%未満
抑制効果(%)=(1−(対象腐食量/基準腐食量))×100
以下に示す実施例1〜6および比較例1〜3により、本発明の無機酸洗浄液によるアルミニウムの腐食抑制効果を評価した。評価結果は表1に示すとおりである。
実施例1
3%に調整した塩酸水溶液に、式(1)で示される化合物を100mg/Lとなるよう添加・調整し、本発明の効果を評価した。
実施例2
式(1)で示される化合物の添加量を125mg/Lに代えたほかは、実施例1と同様に実施した。
実施例3
式(1)で示される化合物の添加量を1,000mg/Lに代えたほかは、実施例1と同様に実施した。
実施例4
式(1)で示される化合物の添加量を2,000mg/Lに代えたほかは、実施例1と同様に実施した。
実施例5
式(1)で示される化合物の添加量を5,000mg/Lに代えたほかは、実施例1と同様に実施した。
比較例1
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例1と同様に実施した。
比較例2
式(1)で示される化合物の添加量を75mg/Lに代えたほかは、実施例1と同様に実施した。
実施例6
塩酸水溶液を5%に調整したほかは、実施例4と同様に実施した。
比較例3
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例6と同様に実施した。
結果は、表1に示すとおりである。
Figure 2016060927
<腐食抑制効果の評価>
1%、3%または5%濃度の塩酸、ならびに3%の硫酸を含む無機酸水溶液1L(リットル)に、式(1)で示される化合物を添加して、酸濃度および酸の種類ならびに前記化合物濃度の異なる洗浄液組成物を調整した。
この洗浄液組成物を30℃まで加温した後、亜鉛板を30分間浸漬し、亜鉛板の腐食量を測定した。腐食抑制剤を含有しない前記それぞれの酸洗浄液に亜鉛板を、前記と同じ条件で浸漬したときの腐食量を、当該各無機酸水溶液における基準腐食量として、以下のように腐食抑制効果の評価を行った。
○:基準腐食量に対し抑制効果80%以上
△:基準腐食量に対し抑制効果70以上80%未満
×:基準腐食量に対し抑制効果70%未満
抑制効果(%)=(1−(対象腐食量/基準腐食量))×100
以下に示す実施例7〜14および比較例4〜8により、本発明の無機酸洗浄液による亜鉛の腐食抑制効果を評価した。評価結果は表2に示すとおりである。
実施例7
3%に調整した塩酸水溶液に、式(1)で示される化合物を100mg/Lとなるよう添加・調整し、本発明の効果を評価した。
実施例8
式(1)で示される化合物の添加量を125mg/Lに代えたほかは、実施例7と同様に実施した。
実施例9
式(1)で示される化合物の添加量を1,000mg/Lに代えたほかは、実施例7と同様に実施した。
実施例10
式(1)で示される化合物の添加量を2,000mg/Lに代えたほかは、実施例7と同様に実施した。
実施例11
式(1)で示される化合物の添加量を5,000mg/Lに代えたほかは、実施例7と同様に実施した。
比較例4
式(1)で示される化合物含有しないことを除き、実施例7と同様に実施した。
比較例5
式(1)で示される化合物の添加量を75mg/Lに代えたほかは、実施例7と同様に実施した。
実施例12
3%に調整した酸を硫酸水溶液に代え、酸洗浄液を50℃まで加温したほかは、実施例10と同様に実施した。
比較例6
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例12と同様に実施した。
実施例13
塩酸水溶液を1%に調整したほかは、実施例10と同様に実施した。
比較例7
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例13と同様に実施した。
実施例14
塩酸水溶液を5%に調整したほかは、実施例10と同様に実施した。
比較例8
式(1)で示される化合物含有しないことを除き、実施例14と同様に実施した。
結果は、表2に示すとおりである。
Figure 2016060927
<腐食抑制効果の評価>
3%または5%濃度のグリコール酸、ならびに3%の蟻酸またはクエン酸を含む有機酸水溶液1L(リットル)に、式(1)で示される化合物を添加して、酸濃度および酸の種類ならびに前記化合物濃度の異なる洗浄液組成物を調整した。
この洗浄液組成物を50℃まで加温した後、亜鉛板を30分間浸漬し、亜鉛板の腐食量を測定した。腐食抑制剤を含有しない前記それぞれの酸洗浄液に亜鉛板を、前記と同じ条件で浸漬したときの腐食量を、当該各無機酸水溶液における基準腐食量として、以下のように腐食抑制効果の評価を行った。
○:基準腐食量に対し抑制効果80%以上
△:基準腐食量に対し抑制効果70以上80%未満
×:基準腐食量に対し抑制効果70%未満
抑制効果(%)=(1−(対象腐食量/基準腐食量))×100
以下に示す実施例15〜22および比較例9〜13により、本発明の有機酸洗浄液による亜鉛の腐食抑制効果を評価した。評価結果は表3に示すとおりである。
実施例15
3%に調整したグリコール酸水溶液に、式(1)で示される化合物を100mg/Lとなるよう添加・調整し、本発明の効果を評価した。
実施例16
式(1)で示される化合物の添加量を125mg/Lに代えたほかは、実施例15と同様に実施した。
実施例17
式(1)で示される化合物の添加量を1,000mg/Lに代えたほかは、実施例15と同様に実施した。
実施例18
式(1)で示される化合物の添加量を2,000mg/Lに代えたほかは、実施例15と同様に実施した。
実施例19
式(1)で示される化合物の添加量を5,000mg/Lに代えたほかは、実施例15と同様に実施した。
比較例9
式(1)で示される化合物含有しないことを除き、実施例15と同様に実施した。
比較例10
式(1)で示される化合物の添加量を75mg/Lに代えたほかは、実施例15と同様に実施した。
実施例20
3%に調整した酸を蟻酸水溶液に代えたほかは、実施例18と同様に実施した。
比較例11
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例20と同様に実施した。
の効果を評価した。
実施例21
3%に調整した酸をクエン酸水溶液に代えたほかは、実施例18と同様に実施した。
比較例12
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例21と同様に実施した。
の効果を評価した。
実施例22
グリコール酸水溶液を5%に調整したほかは、実施例18と同様に実施した。
比較例13
式(1)で示される化合物含有しないことを除き、実施例22と同様に実施した。
結果は、表3に示すとおりである。
Figure 2016060927
<腐食抑制効果の評価>
1%または3%濃度の水酸化ナトリウム、ならびに1%濃度の水酸化カリウムを含むアルカリ水溶液1L(リットル)に、式(1)で示される化合物を添加して、前記各アルカリ水溶液において化合物濃度の異なる洗浄液組成物を調整した。
この洗浄液組成物を30℃まで加温した後、アルミニウム板を60分間浸漬し、アルミニウム板の腐食量を測定した。腐食抑制剤を含有しないアルカリ洗浄液にアルミニウム板を、前記と同じ条件で浸漬したときの腐食量を、当該濃度のアルカリ水溶液における基準腐食量として、以下のように腐食抑制効果の評価を行った。
○:基準腐食量に対し抑制効果80%以上
△:基準腐食量に対し抑制効果70以上80%未満
×:基準腐食量に対し抑制効果70%未満
抑制効果(%)=(1−(対象腐食量/基準腐食量))×100
以下に示す実施例23〜29および比較例14〜17により、本発明のアルカリ洗浄液によるアルミニウムの腐食抑制効果を評価した。評価結果は表4に示すとおりである。
実施例23
3%に調整した水酸化ナトリウム水溶液に、式(1)で示される化合物を7,000mg/Lとなるよう添加・調整し、本発明の効果を評価した。
実施例24
式(1)で示される化合物の添加量を8,000mg/Lに代えたほかは、実施例23と同様に実施した。
実施例25
式(1)で示される化合物の添加量を10,000mg/Lに代えたほかは、実施例23と同様に実施した。
実施例26
式(1)で示される化合物の添加量を20,000mg/Lに代えたほかは、実施例23と同様に実施した。
実施例27
式(1)で示される化合物の添加量を30,000mg/Lに代えたほかは、実施例23と同様に実施した。
比較例14
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例23と同様に実施した。
比較例15
式(1)で示される化合物の添加量を5,000mg/Lに代えたほかは、実施例23と同様に実施した。
実施例28
3%に調整したアルカリを水酸化カリウム水溶液に代えたほかは、実施例24と同様に実施した。
比較例16
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例27と同様に実施した。
実施例29
水酸化ナトリウム水溶液を1%に調整したほかは、実施例23と同様に実施した。
比較例17
式(1)で示される化合物を含有しないことを除き、実施例28と同様に実施した。
結果は、表4に示すとおりである。
Figure 2016060927
以上に示す実施例1〜6および比較例1〜3との評価結果から明らかなように、本発明の腐食抑制剤はアルミニウムもしくはその合金の無機酸洗浄時の腐食抑制効果に優れる。
また実施例7〜14および比較例4〜8との評価結果から明らかなように、本発明の腐食抑制剤は亜鉛もしくはその合金の無機酸洗浄時の腐食抑制効果に優れる。
以上に示す実施例15〜22および比較例9〜13との評価結果から明らかなように、本発明の腐食抑制剤は亜鉛もしくはその合金の有機酸洗浄時の腐食抑制効果に優れる。
また実施例23〜29および比較例14〜17との評価結果から明らかなように、本発明の腐食抑制剤は亜鉛もしくはその合金のアルカリ洗浄時の腐食抑制効果に優れる。
以上のように、酸もしくはアルカリ洗浄における、非鉄金属素地の腐食を著しく抑制する。またリン化合物などを使用せず環境への影響も軽減できる腐食抑制剤組成物であり、その産業上の効果は非常に大きい。

Claims (10)

  1. 非鉄金属の洗浄液に添加する腐食抑制剤組成物であって、
    下記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方を含有する水溶液であることを特徴とする腐食抑制剤組成物。
    Figure 2016060927
  2. 前記非鉄金属がアルミニウムもしくはその合金または亜鉛もしくはその合金であることを特徴とする請求項1記載の腐食抑制剤組成物。
  3. 非鉄金属用洗浄液と、下記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方とを、含有してなることを特徴とする非鉄金属用洗浄液組成物。
    Figure 2016060927
  4. 前記非鉄金属用洗浄液が、酸またはアルカリ洗浄液であることを特徴とする請求項3に記載の非鉄金属用洗浄液組成物。
  5. 前記非鉄金属用洗浄液が、無機酸および有機酸の少なくともいずれか一方を含有してなる酸洗浄液であることを特徴とする請求項4に記載の非鉄金属用洗浄液組成物。
  6. 前記無機酸が塩酸および硫酸の少なくともいずれか一方であり、前記有機酸がグリコール酸、蟻酸およびクエン酸の少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項5に記載の非鉄金属用洗浄液組成物。
  7. 前記非鉄金属用洗浄液組成物が、pH3以下の酸洗浄液に、前記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方が、100〜5,000mg/Lとなるよう、添加されてなることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の非鉄金属用洗浄液組成物。
  8. 前記非鉄金属用洗浄液組成物が、アルカリ金属水酸化物を含有してなるアルカリ洗浄液であることを特徴とする請求項4に記載の非鉄金属用洗浄液組成物。
  9. 前記アルカリ金属水酸化物が、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムの少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求項8記載の非鉄金属用洗浄液組成物。
  10. 前記非鉄金属用洗浄液が、pH12以上のアルカリ洗浄液に、前記式(1)で示される1−(フェニルメチル)ピリジニウム−3−カルボキシラート化合物とその塩の少なくともいずれか一方が、7,000〜30,000mg/Lとなるよう添加されてなることを特徴とする請求項8または9に記載の非鉄金属用洗浄液組成物。
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