JP2016058874A - 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム - Google Patents

動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動画像符号化において連続する複数の符号化対象ブロックに対して記憶部から読み出される参照情報の転送量を制御する。
【解決手段】バッファ111は、動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶し、参照情報は、参照情報を記憶する記憶部から転送される。選択部112は、符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために記憶部からバッファ111へ転送される参照情報の情報量に基づいて、それらの符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択する。符号化部113は、バッファ111へ転送される参照情報を用いて、選択部112が選択した符号化対象ブロックを符号化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラムに関する。
近年、H.264、High Efficiency Video Coding(HEVC,H.265)等の動画像符号化技術が用いられている。動画像符号化技術では、インター予測符号化とイントラ予測符号化の2つの符号化方式が併用される。インター予測符号化は、動画像に含まれる符号化対象画像を符号化済み画像の情報を用いて符号化する符号化方式であり、イントラ予測符号化は、符号化対象画像が持つ情報のみを用いて符号化対象画像を符号化する符号化方式である。
符号化対象画像は複数のブロックに分割され、ブロック毎に符号化される。符号化対象画像は、フレーム又はピクチャと呼ばれることがあり、符号化対象画像内のブロックは、マクロブロック又はCoding Tree Block(CTB)と呼ばれることがある。
インター予測符号化では、符号化対象画像内の符号化対象ブロックに類似するブロックを参照画像内で探索し、符号化対象ブロックの位置と類似するブロックの位置との差分を表す動きベクトルが検出される。動きベクトル検出においては、動画像を記憶する記憶部から参照画像の探索範囲に対応する画像データが読み出され、符号化対象ブロックと参照画像とのブロックマッチングが行われる。
縮小画像を用いる粗探索と元画像を用いる詳細探索による階層型の動き検出を行う動き検出回路も知られている(例えば、特許文献1を参照)。この動き検出回路は、外部メモリから動き検出用バッファに画像データを読み込む際に、縮小画像を用いて動き検出を行った粗探索結果に基づく元画像を用いる詳細探索の動き検出における詳細探索範囲を、外部メモリのアクセス粒度でなる領域に拡張する。そして、動き検出回路は、動き検出用バッファに読み込まれた詳細探索範囲の画像データを用いて、詳細探索の動き検出を行う。
入力動画像データのブロック毎に符号化済みの参照画像データ中に動きベクトル探索パターンを設定し、所定の評価関数値が最小となる参照ブロックを探索して動きベクトルを検出する動画像符号化装置も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
インター予測モードかイントラ予測モードかを選択するステップを含む、ビデオデータを符号化するための方法も知られている(例えば、特許文献3を参照)。この方法では、インター予測モードが選択された場合、少なくとも1つのタイプのインター予測マクロブロックが、所定の基準に従って異なるカテゴリにソートされ、同じカテゴリに属するすべてのマクロブロックが1つのスライスグループに配置される。
特開2011−071622号公報 特開平07−095589号公報 特表2011−529311号公報
上述した従来の動画像符号化技術には、以下のような問題がある。
動画像を記憶する記憶部としては、例えば、Synchronous Dynamic Random Access Memory(SDRAM)が用いられる。しかし、SDRAMから画像データを読み出す転送速度(帯域)の制約により、所定期間内に転送できるデータ量は限られている。
一方、動きベクトル検出の際にSDRAMから読み出される画像データの転送量は、符号化対象ブロック毎に変化すると考えられる。このため、符号化対象画像全体に対する画像データの転送量がSDRAMの転送速度に基づく上限値以下である場合でも、局所的な短期間において、連続する複数の符号化対象ブロックに対する転送量が上限値を超える可能性がある。
なお、かかる問題は、SDRAMを使用する場合に限らず、他の記憶部を使用する場合においても生ずるものである。また、かかる問題は、動きベクトル検出を行う場合に限らず、動画像符号化における他の処理のために記憶部から参照情報を読み出す場合においても生ずるものである。
1つの側面において、本発明の目的は、動画像符号化において連続する複数の符号化対象ブロックに対して記憶部から読み出される参照情報の転送量を制御することである。
1つの案では、動画像符号化装置は、バッファ、選択部、及び符号化部を含む。
バッファは、動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶し、参照情報は、参照情報を記憶する記憶部から転送される。選択部は、符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために記憶部からバッファへ転送される参照情報の情報量に基づいて、それらの符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択する。符号化部は、バッファへ転送される参照情報を用いて、選択部が選択した符号化対象ブロックを符号化する。
実施形態の動画像符号化装置によれば、動画像符号化において連続する複数の符号化対象ブロックに対して記憶部から読み出される参照情報の転送量を制御することができる。
動画像符号化装置の構成図である。 動画像符号化処理のフローチャートである。 動画像符号化装置の具体例を示す図である。 3段階の処理のタイミングチャートである。 第1の符号化ブロック画像生成処理のフローチャートである。 符号化可能ブロック抽出処理のフローチャートである。 ブロック間の依存関係を示す図である。 符号化可能ブロックを示す図である。 計算処理を示す図である。 動きの大きい領域及び動きの小さい領域における符号化可能ブロックを示す図である。 転送処理及び演算処理のタイミングチャートである。 第2の符号化ブロック画像生成処理のフローチャートである。 選択処理を示す図である。 画面の領域分割を示す図である。 情報処理装置の構成図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
近年、Full High Definition(Full HD)から4Kへ、4Kから8Kへと、動画像の高解像度化が進んでいる。Full HDでは、画面解像度が1920×1080画素であり、4Kでは、例えば、画面解像度が4096×2160画素又は3840×2160画素であり、8Kでは、例えば、画面解像度が7680×4320画素である。
一方、動きベクトル検出のためのメモリアーキテクチャとしては、次の2つが考えられる。
(1)バッファを用いたメモリアーキテクチャ
SDRAMから画像データを小容量のバッファ(参照画像バッファ)へ転送し、バッファ内の画像データを用いて動きベクトルを検出する。SDRAMから転送される画像データの転送量は、比較的大きい。
(2)キャッシュを用いたメモリアーキテクチャ
SDRAMから画像データを大容量のキャッシュへ転送し、キャッシュ内の画像データを用いて動きベクトルを検出する。キャッシュとしては、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)が用いられる。SDRAMから転送される画像データの転送量は、比較的小さい。
キャッシュを用いたメモリアーキテクチャでは、画面解像度が大きくなると、それに伴ってキャッシュの容量も大きくなるため、ハードウェア量が増加する。そこで、ハードウェア量が比較的小さなバッファを用いたメモリアーキテクチャの方が望ましい。
動きベクトル検出において、符号化対象画像内の動きが大きいブロックでは、参照画像の探索範囲が大きくなるため、画像データの転送量が増加すると考えられる。一方、動きが小さいブロックでは、狭い範囲内で動きベクトルを検出できるため、探索範囲が小さくなり、画像データの転送量は減少すると考えられる。したがって、動きベクトル検出の際にSDRAMからバッファへ転送される画像データの転送量は、符号化対象ブロック毎に変化する。
このため、符号化対象画像全体に対する画像データの転送量がSDRAMの転送速度に基づく上限値以下である場合でも、局所的な短期間において、連続する複数の符号化対象ブロックに対する転送量が上限値を超える可能性がある。
例えば、画面解像度が4096×2160画素であり、1ブロックのサイズが64×64画素である場合、1つの符号化対象画像内のブロックの個数は、64×34(=2176)個である。2176個のブロックに対する画像データの転送量が上限値以下である場合でも、連続する数個の符号化対象ブロックに対する転送量が上限値を超えることがある。
一方、SDRAMからバッファへ転送される画像データの転送量が変化する場合でも、符号化処理の時間には変動がないため、転送量が上限値を超えると、SDRAMからの転送待ちにより符号化処理が遅延する。
バッファの容量を増やせば転送量を平均化する効果が得られるが、ハードウェア量が増加してしまう。一方、バッファの容量を増やさない場合は、SDRAMからの転送待ちにより所定時間内に符号化処理が終了せず、コマ落ちが発生する。コマ落ちを防止するために動きが大きいブロックに対する探索範囲を狭めると、符号化された動画像の画質が劣化してしまう。
図1は、実施形態の動画像符号化装置の構成例を示している。図1の動画像符号化装置101は、バッファ111、選択部112、及び符号化部113を含む。バッファ111は、動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶し、参照情報は、参照情報を記憶する記憶部(不図示)から転送される。記憶部は、動画像符号化装置101内に設けられてもよく、動画像符号化装置101の外部に設けられてもよい。
図2は、図1の動画像符号化装置101が行う動画像符号化処理の例を示すフローチャートである。まず、選択部112は、符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために記憶部からバッファ111へ転送される参照情報の情報量に基づいて、それらの符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択する(ステップ201)。
次に、符号化部113は、バッファ111へ転送される参照情報を用いて、選択部112が選択した符号化対象ブロックを符号化する(ステップ202)。
図1の動画像符号化装置101によれば、動画像符号化において連続する複数の符号化対象ブロックに対して記憶部から読み出される参照情報の転送量を制御することができる。
動画像符号化装置101は、様々な用途に利用される。例えば、動画像符号化装置101を、ビデオカメラ、映像送信装置、テレビ電話システム、コンピュータ、又は携帯電話機に組み込むことも可能である。
図3は、図1の動画像符号化装置101の具体例を示している。図3の動画像符号化装置101は、符号化部113、縮小画像生成部301、前処理部302、動きベクトルバッファ303、制御部304、参照画像バッファ305、入力部306、記憶部307、出力部308、及びバス309を含む。制御部304は、選択部112を含む。
符号化部113は、動き検出部312、動き補償部313、イントラ予測部314、予測画像選択部315、及び誤差画像生成部316を含む。さらに、符号化部113は、直交変換量子化部317、逆量子化逆直交変換部318、デブロッキングフィルタ319、中間バッファ320、及びエントロピー符号化部321を含む。
参照画像バッファ305は、図1のバッファ111に対応する。符号化対象ブロックを符号化するために記憶部307から参照画像バッファ305へ転送される参照情報は、参照画像の画像データである。
縮小画像生成部301、前処理部302、参照画像バッファ305、動き検出部312、イントラ予測部314、誤差画像生成部316、デブロッキングフィルタ319、及びエントロピー符号化部321は、バス309を介して記憶部307に接続されている。入力部306及び出力部308も、バス309を介して記憶部307に接続されている。
符号化部113、縮小画像生成部301、前処理部302、動きベクトルバッファ303、制御部304、及び参照画像バッファ305は、例えば、ハードウェア回路として実装することができる。この場合、各構成要素を個別の回路として実装してもよく、複数の構成要素を1つの集積回路として実装してもよい。
入力部306は、符号化対象動画像を入力し、記憶部307に格納する。符号化対象動画像に含まれる複数の画像の各々は、符号化対象画像に対応し、カラー画像であってもよく、モノクロ画像であってもよい。カラー画像の場合、画素値はRGB形式であってもよく、YUV形式であってもよい。
縮小画像生成部301は、記憶部307に格納された符号化対象動画像に含まれる各画像を所定のスケールで縮小して、低解像度の画像(縮小画像)を生成し、生成した縮小画像を記憶部307に格納する。
前処理部302は、記憶部307から符号化対象画像の縮小画像と参照画像の縮小画像とを読み出し、それらの縮小画像を用いて、符号化対象画像内の各ブロックの動きベクトルを検出する。そして、前処理部302は、検出した動きベクトルを表すベクトル情報を動きベクトルバッファ303に格納する。参照画像の縮小画像としては、符号化対象画像よりも先に符号化済みの画像に対応する縮小画像を用いることができる。
制御部304の選択部112は、動画像符号化装置101に実装された符号化アルゴリズムに基づいて、符号化対象画像から符号化可能ブロックを抽出する。
複数の符号化可能ブロックが抽出された場合、選択部112は、動きベクトルバッファ303に格納されたベクトル情報に基づいて、各符号化可能ブロックを符号化するために記憶部307から参照画像バッファ305へ転送される参照画像の情報量を求める。そして、選択部112は、求めた参照画像の情報量に基づいて、複数の符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択する。一方、単一の符号化可能ブロックが抽出された場合、選択部112は、その符号化可能ブロックを符号化対象ブロックとして選択する。
制御部304は、動きベクトルバッファ303に格納されたベクトル情報のうち、選択した符号化対象ブロックのベクトル情報を符号化部113に出力し、符号化対象ブロックの符号化を指示する。
動き検出部312は、符号化対象ブロックのベクトル情報に基づいて参照画像の探索範囲を決定し、記憶部307から探索範囲に対応する元の解像度の参照画像を読み出して、参照画像バッファ305に格納する。参照画像としては、符号化対象画像よりも先に符号化済みの画像に対応する再構成画像を用いることができる。そして、動き検出部312は、記憶部307から元の解像度の符号化対象ブロックの画像(原画像)を読み出して、原画像と探索範囲の参照画像との間でブロックマッチングを行い、符号化対象ブロックの動きベクトルを検出する。
動き補償部313は、動き検出部312が検出した動きベクトルに基づいて、インター予測符号化を行い、インター予測画像を生成する。イントラ予測部314は、逆量子化逆直交変換部318から出力される再構成画像を用いて、イントラ予測符号化を行い、イントラ予測画像を生成する。
予測画像選択部315は、インター予測画像又はイントラ予測画像のうちいずれか一方の予測画像を選択して、誤差画像生成部316へ出力する。誤差画像生成部316は、予測画像選択部315から出力される予測画像と原画像との差分を表す誤差画像を生成する。
直交変換量子化部317は、誤差画像生成部316が生成する誤差画像の直交変換及び量子化を行って、予測符号化された符号化ブロック画像を生成し、生成した符号化ブロック画像(量子化後の係数情報)を中間バッファ320に格納する。中間バッファ320には、動き検出部312が検出した動きベクトルやイントラ予測部314が検出したイントラ予測モード等の予測情報も格納される。
逆量子化逆直交変換部318は、係数情報の逆量子化及び逆直交変換を行って誤差画像を生成する。そして、逆量子化逆直交変換部318は、生成した誤差画像を予測画像選択部315から出力される予測画像に加算して、再構成画像を生成し、生成した再構成画像をイントラ予測部314へ出力する。
デブロッキングフィルタ319は、逆量子化逆直交変換部318が生成した再構成画像のフィルタ処理を行ってブロックノイズを除去し、フィルタ処理後の再構成画像を記憶部307に格納する。動き検出部312は、記憶部307に格納された再構成画像を、符号化対象ブロックよりも後に符号化される画像に対する参照画像として用いることができる。
エントロピー符号化部321は、中間バッファ320に格納された情報を用いて、符号化対象画像内の複数のブロックの係数情報及び予測情報をエントロピー符号化し、符号化対象画像の符号化結果である符号化ストリームを生成する。そして、エントロピー符号化部321は、生成した符号化ストリームを記憶部307に格納する。
出力部308は、記憶部307に格納された複数の符号化画像を含む符号化動画像(符号化ストリーム)を、動画像復号装置(不図示)へ出力する。
図3の構成によれば、符号化対象画像毎に以下の3段階の処理を行うことで、符号化動画像が生成される。
(1)前処理
前処理部302は、符号化対象画像の縮小画像と参照画像の縮小画像とを用いて、符号化対象画像内の各ブロックの動きベクトルを検出する。
(2)符号化ブロック画像生成
動き検出部312、動き補償部313、イントラ予測部314、予測画像選択部315、誤差画像生成部316、及び直交変換量子化部317は、符号化対象画像内の各ブロックの符号化ブロック画像を生成する。
(3)エントロピー符号化
エントロピー符号化部321は、符号化対象画像内の複数のブロックの係数情報及び予測情報をエントロピー符号化し、符号化ストリームを生成する。
図4は、このような3段階の処理の例を示すタイミングチャートである。n−1番目の画像は、n番目の画像の前に符号化される画像であり、n+1番目の画像は、n番目の画像の次に符号化される画像である。したがって、各段階の処理においては、n−3番目の画像、n−2番目の画像、n−1番目の画像、n番目の画像、n+1番目の画像、n+2番目の画像の順に処理が行われる。
各画像に対する符号化ブロック画像生成は、その画像に対する前処理の開始よりも1画像期間(1フレーム期間)以上後に開始される。同様に、各画像に対するエントロピー符号化は、その画像に対する符号化ブロック画像生成の開始よりも1画像期間以上後に開始される。
この場合、制御部304が画像内の各ブロックのベクトル情報を動きベクトルバッファ303から読み出しながら、前処理部302が次の画像内の各ブロックのベクトル情報を動きベクトルバッファ303に書き込む。このため、動きベクトルバッファ303は、リード及びライトの2画像分のベクトル情報を記憶する容量を持つことが望ましい。
また、エントロピー符号化部321が画像内の各ブロックの情報を中間バッファ320から読み出しながら、直交変換量子化部317が次の画像内の各ブロックの情報を中間バッファ320に書き込む。このため、中間バッファ320は、リード及びライトの2画像分の情報を記憶する容量を持つことが望ましい。
符号化ブロック画像生成では、符号化対象画像内の複数のブロックが選択部112により選択された順序で処理される。一方、エントロピー符号化では、動画像符号化装置101に実装された符号化アルゴリズムに基づいて、それらのブロックが所定の順序で処理される。所定の順序としては、例えば、ラスタスキャンが用いられる。このように、符号化ブロック画像生成の処理順序とエントロピー符号化の処理順序とが異なる場合でも、リード及びライトの2画像分の情報を記憶する中間バッファ320を設けることで、処理順序を容易に変更することができる。
参照画像バッファ305の容量は、転送量を記憶部307の転送速度(バス309の転送速度)に基づく上限値以下に抑える制御の対象となる、連続する符号化対象ブロックの個数に応じて変化する。
連続するm個(mは2以上の整数)の符号化対象ブロックに対する転送量を上限値以下に抑える場合、参照画像バッファ305の容量Cbは、例えば、次式で与えられる。
Cb=1ブロックの画像データ量×m×2 (1)
1ブロックの画像データ量としては、例えば、参照画像の1ブロックの画像データ量として想定される最大値を用いることができる。符号化ブロック画像生成では、動き検出部312が参照画像を参照画像バッファ305から読み出しながら、記憶部307から転送される参照画像が参照画像バッファ305に書き込まれる。このため、参照画像バッファ305は、リード及びライトの2種類の情報を記憶する容量を持つことが望ましい。係数2は、リード及びライトの2種類を表している。
式(1)の容量Cbを持つ参照画像バッファ305を設けることで、符号化対象画像内のどの連続するm個のブロックに対する転送量も、上限値以下に抑えることができる。mの値が大きいほど、転送量を平均化する効果は高くなると考えられる。
次に、図5から図13までを参照しながら、図3の動画像符号化装置101が行う動画像符号化処理についてより具体的に説明する。
図5は、動画像符号化装置101が行う符号化ブロック画像生成処理の第1の例を示すフローチャートである。
まず、制御部304の選択部112は、符号化対象画像内の未処理のブロックの中から符号化可能ブロックを抽出する(ステップ501)。次に、選択部112は、各符号化可能ブロックを符号化するために記憶部307から参照画像バッファ305へ転送される参照画像の情報量を計算する(ステップ502)。
そして、選択部112は、得られた参照画像の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを符号化対象ブロックとして選択する(ステップ503)。このとき、選択部112は、得られた参照画像の情報量が最も大きな符号化可能ブロックを選択してもよい。
符号化部113は、符号化対象ブロックを予測符号化して、符号化ブロック画像を生成する(ステップ504)。そして、制御部304は、符号化対象画像内のすべてのブロックが符号化されたか否かをチェックする(ステップ505)。
未処理のブロックが残っている場合(ステップ505,NO)、選択部112は、未処理のブロックの中から符号化可能ブロックを抽出する(ステップ506)。次に、選択部112は、各符号化可能ブロックを符号化するために転送される参照画像の情報量を計算する(ステップ507)。
そして、選択部112は、得られた参照画像の情報量が比較的小さな符号化可能ブロックを符号化対象ブロックとして選択する(ステップ508)。このとき、選択部112は、得られた参照画像の情報量が最も小さな符号化可能ブロックを選択してもよい。
符号化部113は、符号化対象ブロックを予測符号化して、符号化ブロック画像を生成する(ステップ509)。そして、制御部304は、符号化対象画像内のすべてのブロックが符号化されたか否かをチェックする(ステップ510)。未処理のブロックが残っている場合(ステップ510,NO)、制御部304は、ステップ501以降の処理を繰り返す。
ステップ505又はステップ510においてすべてのブロックが符号化されている場合(ステップ505又はステップ510,YES)、制御部304は、符号化ブロック画像生成処理を終了する。
図6は、図5のステップ501及びステップ506で行われる符号化可能ブロック抽出処理の例を示すフローチャートである。
まず、選択部112は、動画像符号化装置101に実装された符号化アルゴリズムに基づいて、依存するブロックが符号化済み又は画面外であるようなブロックを、符号化可能ブロックの候補として抽出する(ステップ601)。
図7は、ラスタスキャンを採用する符号化アルゴリズムに基づくブロック間の依存関係の例を示している。ブロック701のイントラ予測符号化では、左上ブロック711、上ブロック712、右上ブロック713、又は左ブロック714の符号化結果の情報を用いて、ブロック701が符号化される場合がある。
また、ブロック毎にインター予測符号化又はイントラ予測符号化のいずれか一方を選択できる符号化アルゴリズムでは、ブロック701のインター予測符号化及びイントラ予測符号化の両方が行われる場合がある。この場合、符号化効率等の指標に基づいて、インター予測符号化の符号化結果又はイントラ予測符号化の符号化結果のいずれか一方が選択される。
このように、ブロック701の符号化結果は、左上ブロック711、上ブロック712、右上ブロック713、及び左ブロック714の符号化結果に依存する。言い換えれば、ブロック701は、左上ブロック711、上ブロック712、右上ブロック713、及び左ブロック714に依存する。
したがって、ブロック711〜ブロック714のすべてが符号化済みである場合、ブロック701は、符号化可能ブロックの候補として抽出される。一方、ブロック711〜ブロック714のいずれかが符号化されていない場合、ブロック701は、符号化可能ブロックの候補として抽出されない。
なお、画面の左端又は上端の部分では、左上ブロック711、上ブロック712、右上ブロック713、又は左ブロック714の位置が画面外に対応する場合がある。この場合、ブロック701の符号化結果は、画面外の位置には依存しない。したがって、ブロック711〜ブロック714の一部又は全部が画面外である場合も、ブロック701は、符号化可能ブロックの候補として抽出される。
次に、選択部112は、符号化可能ブロックの候補のうち、所定数以下の個数のブロックを符号化可能ブロックとして選択する(ステップ602)。こうして選択された複数の符号化可能ブロックの各々の符号化結果は、他の符号化可能ブロックの符号化結果には依存しない。言い換えれば、各符号化可能ブロックは、他の符号化可能ブロックの符号化結果を用いることなく符号化することができる。
このような符号化可能ブロック抽出処理によれば、1つのブロックの符号化処理が終了する度に、未処理のブロックの中から互いに依存関係にない複数のブロックを抽出することができる。
図8は、抽出された符号化可能ブロックの例を示している。この例では、ステップ602の所定数は4個に設定されている。まず、図8(a)に示すように、符号化対象画像内のいずれのブロックも未処理である場合、左上端のブロック801が符号化可能ブロックとして抽出される。
次に、図8(b)に示すように、ブロック801が符号化されると、ブロック801の右側のブロック802が符号化可能ブロックとして抽出される。
次に、図8(c)に示すように、ブロック802が符号化されると、ブロック802の右側のブロック803とブロック801の下側のブロック804とが符号化可能ブロックとして抽出される。
次に、図8(d)に示すように、ブロック803が符号化対象ブロックとして選択されて符号化されると、ブロック804とブロック803の右側のブロック805とが符号化可能ブロックとして抽出される。
次に、図8(e)に示すように、ブロック804が符号化対象ブロックとして選択されて符号化されると、ブロック805とブロック804の右側のブロック806とが符号化可能ブロックとして抽出される。
このような符号化可能ブロック抽出処理が繰り返された後、図8(f)に示すように、ブロック807〜ブロック811が符号化可能ブロックの候補として抽出される。この場合、符号化可能ブロックの最大数は4個に制限されているため、画面内で上から下に向かって4個のブロックが符号化可能ブロックとして選択される。したがって、ブロック807〜ブロック810が選択され、ブロック811は選択されない。
符号化対象画像内の複数のブロックをラスタスキャンの順序で符号化する場合、符号化対象ブロックの位置が連続的に変化するため、符号化に用いられる情報を記憶するコンテキストメモリの容量は1ブロック分で足りる。しかし、図8に示すように、符号化対象ブロックの位置がランダムに変化する場合、コンテキストメモリの容量は、符号化可能ブロックの個数とともに増加する。そこで、コンテキストメモリのハードウェア量の制約に基づいてステップ602の所定数を決定することで、ハードウェア量の増加を抑えることが可能になる。
図9は、図5のステップ502又はステップ507において、参照画像の情報量を計算する計算処理の例を示している。
図9(a)は、前処理部302が符号化対象画像の縮小画像と参照画像の縮小画像とを用いて検出した動きベクトルを示している。ブロック902は、符号化対象画像の縮小画像内における符号化対象ブロックであり、ブロック901は、符号化対象ブロックの前に符号化されたブロックである。動きベクトル911は、ブロック901の参照先のブロック921を示す動きベクトルであり、動きベクトル912は、ブロック902の参照先のブロック922を示す動きベクトルである。
図9(b)は、動き検出部312が動きベクトルを探索する参照画像の探索範囲を示している。選択部112は、ブロック902のベクトル情報が表す動きベクトル912を、縮小画像の生成に用いられたスケールで拡大して、元の解像度の符号化対象画像内のブロック931の位置を求める。そして、選択部112は、ブロック931を周辺数画素分だけ拡大して、探索範囲932を決定する。周辺数画素としては、3画素、6画素等を用いることができる。
例えば、ブロック931のサイズが16×16画素である場合、ブロック931を周辺3画素分だけ拡大すると探索範囲932のサイズは22×22画素となり、周辺6画素分だけ拡大すると探索範囲932のサイズは28×28画素となる。
図9(c)は、記憶部307のメモリアライメントを示している。各矩形941は、記憶部307内のアクセス単位を表し、領域951は、ブロック901の動きベクトル911から求められた探索範囲に対応し、領域952は、ブロック902の動きベクトル912から求められた探索範囲932に対応する。アクセス単位のサイズとしては、8×4画素、16×2画素、32×1画素、16×8画素等を用いることができる。
図9(d)は、領域951及び領域952の画像データを読み出す際に、記憶部307から参照画像バッファ305へ転送される画像データを示している。領域951の画像データを読み出す際には、15個のアクセス単位の画像データ961が参照画像バッファ305へ転送される。
一方、領域952の画像データを読み出す際には、既に転送済みの4個のアクセス単位を除く、11個のアクセス単位の画像データ962が参照画像バッファ305へ転送される。そこで、選択部112は、11個のアクセス単位の画像データ962のデータ量を計算し、計算したデータ量を符号化対象ブロックに対する参照画像の情報量として記録する。
このように、メモリアライメントを考慮した場合、符号化対象ブロックを符号化するために記憶部307から転送される参照画像の情報量は、全探索範囲に対応する情報量から既に転送済みの情報量を減算した値になる。
符号化対象画像内の動きの大きい領域では、ブロック901の動きベクトル911とブロック902の動きベクトル912との相違度が大きいため、記憶部307内における領域951と領域952との重複部分が小さくなる。したがって、ブロック902に対する参照画像の情報量は大きくなると考えられる。
一方、動きの小さい領域では、ブロック901の動きベクトル911とブロック902の動きベクトル912との相違度が小さいため、記憶部307内における領域951と領域952との重複部分が大きくなる。したがって、ブロック902に対する参照画像の情報量は小さくなると考えられる。
図10は、図5のステップ501又はステップ506において抽出される複数の符号化可能ブロックの例を示している。この例では、ブロックA、ブロックB、ブロックC、及びブロックDの4個のブロックが符号化可能ブロックとして抽出されている。このうち、ブロックDは、動きの大きい領域1001に含まれるため、ブロックDに対する参照画像の転送量は大きくなる。また、ブロックAは、動きの小さい領域1002に含まれるため、ブロックAに対する参照画像の転送量は小さくなる。
図11は、図10の符号化可能ブロックに対する転送処理及び演算処理の例を示すタイミングチャートである。この例では、式(1)のmは2であり、連続する2個の符号化対象ブロックに対する転送量を上限値以下に抑えるものとする。この場合、2ブロックを処理単位として、記憶部307から参照画像バッファ305への転送処理と、参照画像バッファ305の画像データを用いた予測符号化の演算処理とが、パイプライン方式で行われる。
図5の符号化ブロック画像生成処理では、1つの符号化対象ブロックを符号化する度に符号化可能ブロック抽出処理が行われるため、実際には、別のブロックが新たな符号化可能ブロックとして追加される。例えば、図10のブロックAが符号化された後、ブロックA’が符号化可能ブロックとして追加され、ブロックBが符号化された後、ブロックB’が符号化可能ブロックとして追加される。また、ブロックCが符号化された後、ブロックC’が符号化可能ブロックとして追加され、ブロックDが符号化された後、ブロックD’が符号化可能ブロックとして追加される。
しかし、図11の転送処理及び演算処理では、説明を簡略化するために、ブロックA、ブロックB、ブロックC、及びブロックDのみが用いられている。
図11(a)は、ブロックA、ブロックB、ブロックC、及びブロックDの順序で転送処理及び演算処理を行った場合のタイミングチャートである。この場合、期間#0では、ブロックA及びブロックBの転送処理が行われ、期間#1では、ブロックC及びブロックDの転送処理と、ブロックA及びブロックBの演算処理とが行われる。しかし、期間#0の転送量と期間#1の転送量とがうまく平均化されず、ブロックC及びブロックDに対する転送量が2ブロックに対する上限値を超えてしまう。このため、ブロックA及びブロックBの演算処理が終了しても、ブロックDの転送処理が終了しない。
図11(b)は、ブロックD、ブロックA、ブロックB、及びブロックCの順序で転送処理及び演算処理を行った場合のタイミングチャートである。この場合、期間#0では、ブロックD及びブロックAの転送処理が行われ、期間#1では、ブロックB及びブロックCの転送処理と、ブロックD及びブロックAの演算処理とが行われる。転送量が大きいブロックDと転送量が小さいブロックAとを1つの処理単位に含めることで、期間#0の転送量と期間#1の転送量とが平均化され、いずれの期間の転送量も2ブロックに対する上限値を超えていない。
図5の符号化ブロック画像生成処理では、計算した参照画像の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックと比較的小さな符号化可能ブロックとが、交互に符号化対象ブロックとして選択される。したがって、参照画像バッファ305の容量を増やすことなく、連続する複数の符号化対象ブロックに対して記憶部307から読み出される参照画像の転送量を平均化することができる。
図12は、動画像符号化装置101が行う符号化ブロック画像生成処理の第2の例を示すフローチャートである。この符号化ブロック画像生成処理では、連続するm個のブロックに対する参照画像の転送量の平均値が、1ブロックに対する転送量の上限値Mをなるべく超えないように制御される。この平均値は、直前に符号化されたm−1個のブロックに対する参照画像の転送量と符号化対象ブロックに対する参照画像の転送量との和をmで除算して得られる値に対応する。
まず、制御部304の選択部112は、記憶部307の転送速度Xに基づいて上限値Mを計算する(ステップ1201)。上限値Mは、例えば、転送速度X(byte/sec)、符号化フレームレートY(fps)、及び1フレーム当たりのブロック数Zを用いて、次式により計算される。
M=X/(Y×Z) (2)
次に、選択部112は、上限値Mを用いて閾値Rを計算する(ステップ1202)。閾値Rは、例えば、上限値Mと、1以上m以下の整数kとを用いて、次式により計算される。
R=m×M/k (3)
次に、選択部112は、図5の符号化ブロック画像生成処理と同様にして、符号化対象画像内の未処理のブロックの中から符号化可能ブロックを抽出する(ステップ1203)。そして、選択部112は、図5の符号化ブロック画像生成処理と同様にして、各符号化可能ブロックを符号化するために記憶部307から参照画像バッファ305へ転送される参照画像の情報量を計算する(ステップ1204)。
次に、選択部112は、得られた参照画像の情報量が閾値R以下の符号化可能ブロックを符号化対象ブロックの候補として抽出する(ステップ1205)。そして、選択部112は、符号化対象ブロックの候補のうち、参照画像の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを符号化対象ブロックとして選択する(ステップ1206)。このとき、選択部112は、得られた参照画像の情報量が最も大きな符号化可能ブロックを選択してもよい。
ステップ1202における閾値Rの計算は、符号化対象画像から最初の符号化対象ブロックを選択する際に行われる。例えば、式(3)においてk=mの場合、R=Mとなり、参照画像の情報量が上限値M以下の符号化可能ブロックの中から、符号化対象ブロックが選択される。
ステップ1205においてすべての符号化可能ブロックの参照画像の情報量が閾値Rより大きい場合、選択部112は、参照画像の情報量が最も小さな符号化可能ブロックを符号化対象ブロックとして選択する。
符号化部113は、符号化対象ブロックを予測符号化して、符号化ブロック画像を生成する(ステップ1207)。そして、制御部304は、符号化対象画像内のすべてのブロックが符号化されたか否かをチェックする(ステップ1208)。
未処理のブロックが残っている場合(ステップ1208,NO)、選択部112は、上限値Mを用いて閾値Rを計算し(ステップ1209)、ステップ1203以降の処理を繰り返す。
ステップ1209において、閾値Rは、例えば、上限値Mと、直前に符号化されたm−1個のブロックに対する参照画像の転送量Qとを用いて、次式により計算される。
R=m×M−Q (4)
式(4)の閾値Rは、連続するm個のブロックに対する転送量の上限値m×Mから、直前に符号化されたm−1個のブロックに対する参照画像の転送量Qを除いた、残りの情報量を表している。
参照画像内の探索範囲をどんなに狭めたとしても、符号化対象ブロックのサイズが限界となるため、閾値Rが0又は一定値以下になると、動きベクトル検出及びインター予測符号化を行うことが難しくなる。このため、転送量Qがどんなに大きくても、Rが1ブロック当たりの最小転送量Pより小さくならないようにすることが望ましい。そこで、選択部112は、式(4)のRが最小転送量Pよりも小さい場合、R=Pとする。
ステップ1208においてすべてのブロックが符号化されている場合(ステップ1208,YES)、制御部304は、符号化ブロック画像生成処理を終了する。
図13は、図12のステップ1205及びステップ1206において、符号化対象ブロックを選択する選択処理の例を示している。この例では、m=2、M=500である。
図13(a)は、ブロック1302の符号化が終了し、ブロック1301、ブロック1303、ブロック1304、及びブロック1305が符号化可能ブロックとして抽出された状態を示している。この状態では、直前に符号化されたm−1個のブロックは、ブロック1302のみであるため、転送量Qとしては、ブロック1302に対する参照画像の転送量500が用いられる。したがって、式(4)より、R=1000−500=500となる。
一方、ブロック1301、ブロック1303、ブロック1304、及びブロック1305に対する参照画像の転送量は、それぞれ、600、300、400、及び700である。そこで、ステップ1205において、参照画像の転送量が500以下であるブロック1303及びブロック1304が、符号化対象ブロックの候補として抽出され、ステップ1206において、ブロック1304が符号化対象ブロックとして選択される。
図13(b)は、ブロック1304の符号化が終了し、ブロック1301、ブロック1303、及びブロック1305が符号化可能ブロックとして抽出された状態を示している。この状態では、転送量Qとして、ブロック1304に対する参照画像の転送量400が用いられ、式(4)より、R=1000−400=600となる。
一方、ブロック1301、ブロック1303、及びブロック1305に対する参照画像の転送量は、それぞれ、600、300、及び700である。そこで、ステップ1205において、参照画像の転送量が600以下であるブロック1301及びブロック1303が、符号化対象ブロックの候補として抽出され、ステップ1206において、ブロック1301が符号化対象ブロックとして選択される。
図13(c)は、ブロック1301の符号化が終了し、ブロック1306、ブロック1303、及びブロック1305が符号化可能ブロックとして抽出された状態を示している。この状態では、転送量Qとして、ブロック1301に対する参照画像の転送量600が用いられ、式(4)より、R=1000−600=400となる。
一方、ブロック1306、ブロック1303、及びブロック1305に対する参照画像の転送量は、それぞれ、200、300、及び700である。そこで、ステップ1205において、参照画像の転送量が400以下であるブロック1306及びブロック1303が、符号化対象ブロックの候補として抽出され、ステップ1206において、ブロック1303が符号化対象ブロックとして選択される。
図13(d)は、ブロック1303の符号化が終了し、ブロック1306、ブロック1307、ブロック1308、及びブロック1305が符号化可能ブロックとして抽出された状態を示している。この状態では、転送量Qとして、ブロック1303に対する参照画像の転送量300が用いられ、式(4)より、R=1000−300=700となる。
一方、ブロック1306、ブロック1307、ブロック1308、及びブロック1305に対する参照画像の転送量は、それぞれ、200、500、500、及び700である。そこで、ステップ1205において、参照画像の転送量が700以下であるブロック1306、ブロック1307、ブロック1308、及びブロック1305が、符号化対象ブロックの候補として抽出される。そして、ステップ1206において、ブロック1305が符号化対象ブロックとして選択される。
図12の符号化ブロック画像生成処理では、m個のブロックに対する転送量の上限値からm−1個のブロックに対する転送量を除いた残りの情報量が、符号化対象ブロックを選択するための閾値Rとして用いられる。そして、計算した参照画像の情報量が閾値R以下であり、かつ、その情報量が比較的大きな符号化可能ブロックが、符号化対象ブロックとして選択される。
したがって、連続するm個の符号化対象ブロックに対して記憶部307から読み出される参照画像の転送量が、m個のブロックに対する転送量の上限値をなるべく超えないように、参照画像の転送量を制御することができる。また、参照画像バッファ305の容量を増やすことなく、参照画像の転送量を制御することができる。
このとき、式(2)〜式(4)に示したように、符号化対象ブロックを選択するための閾値Rを記憶部307の転送速度Xに基づいて決定することで、転送速度Xに応じて参照画像の転送量を制御することが可能になる。
ところで、図3の動画像符号化装置101は、画面全体の画像を1つの符号化対象画像として符号化する代わりに、画面を複数の領域に分割して、各領域の画像を符号化対象画像として符号化することも可能である。このような分割領域は、スライス又はタイルと呼ばれることがある。
画面を複数の領域に分割して、各領域の符号化処理では、他の領域の画素値、符号化結果等の情報を用いないことにより、複数の領域の符号化処理を並列に実行することが可能になる。
図14は、画面を領域1401〜領域1404の4つの領域に分割した例を示している。この場合、図3の符号化部113、縮小画像生成部301、前処理部302、動きベクトルバッファ303、及び制御部304が各領域に対して設けられ、領域毎に動画像符号化処理が行われる。
図1及び図3の動画像符号化装置101の構成は一例に過ぎず、動画像符号化装置101の用途や条件に応じて一部の構成要素を省略又は変更してもよい。
例えば、図3の入力部306、記憶部307、出力部308、及びバス309が動画像符号化装置101の外部に設けられている場合、入力部306、記憶部307、出力部308、及びバス309を省略することができる。
選択部112が、前処理部302が検出する動きベクトル以外の情報に基づいて参照画像の情報量を計算する場合、縮小画像生成部301、前処理部302、及び動きベクトルバッファ303を省略することができる。
誤差画像生成部316が生成する誤差画像の直交変換及び量子化の代わりに、別の変換アルゴリズムを使用する場合、直交変換量子化部317及び逆量子化逆直交変換部318を別の変換部に変更することができる。また、中間バッファ320に格納された情報のエントロピー符号化の代わりに、別の符号化アルゴリズムを使用する場合、エントロピー符号化部321を別の符号化部に変更することができる。
逆量子化逆直交変換部318が生成する再構成画像においてブロックノイズがあまり発生しない場合、デブロッキングフィルタ319を省略することができる。
図2、図5、図6、及び図12に示したフローチャートは一例に過ぎず、動画像符号化装置101の構成や条件に応じて一部の処理を省略又は変更してもよい。例えば、図5の符号化ブロック画像生成処理において、ステップ503の処理とステップ508の処理とを入れ替えてもよい。
図7のブロック間の依存関係は一例に過ぎず、符号化対象ブロックの符号化結果は、左上ブロック、上ブロック、右上ブロック、又は左ブロックのうち一部のブロックの符号化結果のみに依存してもよい。また、符号化対象ブロックの符号化結果は、左上、上、右上、及び左以外の位置のブロックの符号化結果に依存してもよい。
各ブロックを符号化するために記憶部307から参照画像バッファ305へ転送される参照画像の情報量は、図3の前処理部302が検出する動きベクトルに基づいて計算される。このため、選択部112の代わりに、前処理部302が参照画像の情報量を計算することも可能である。
この場合、前処理部302は、選択部112が符号化対象ブロックを選択する順序の代わりに、動画像符号化装置101に実装された符号化アルゴリズムに基づく所定の順序を、符号化対象画像内の全ブロックの処理順序として用いることができる。そして、前処理部302は、その所定の順序で各ブロックが予測符号化される場合の各ブロックに対する参照画像の情報量を計算する。
この計算方法によれば、参照画像の情報量の精度は低くなるが、選択部112の処理負荷は軽減される。前処理部302が予め全ブロックに対する参照画像の情報量を計算して制御部304へ出力する場合、図5のステップ502及びステップ507の処理を省略することができる。
あるいは、ステップ502及びステップ507において、選択部112は、図9に示した計算処理以外の計算方法により、参照画像の情報量を計算してもよい。例えば、選択部112は、前処理部302が検出する動きベクトル以外の情報に基づいて、参照画像の情報量を計算することができる。
図6の符号化可能ブロック抽出処理において、抽出される符号化可能ブロックの個数を制限する必要がない場合、ステップ602の処理を省略することができる。
図12の符号化ブロック画像生成処理のステップ1201において、選択部112は、式(2)以外の計算方法により上限値Mを計算してもよい。また、上限値Mが決められている場合、ステップ1201の処理を省略することができる。
選択部112は、ステップ1202において、式(3)以外の計算方法により閾値Rを計算してもよく、ステップ1209において、式(4)以外の計算方法により閾値Rを計算してもよい。
前処理部302が予め全ブロックに対する参照画像の情報量を計算して制御部304へ出力する場合、図12のステップ1204の処理を省略することができる。あるいは、ステップ1204において、選択部112は、図9に示した計算処理以外の計算方法により、参照画像の情報量を計算してもよい。例えば、選択部112は、前処理部302が検出する動きベクトル以外の情報に基づいて、参照画像の情報量を計算することができる。
さらに、図3の符号化部113は、動きベクトル検出以外の処理のために、記憶部307から参照画像以外の参照情報を読み出すこともできる。この場合、図5のステップ502及びステップ507と図12のステップ1204において、選択部112は、参照画像の情報量の代わりに、参照画像以外の参照情報の情報量を計算する。
図1及び図3の動画像符号化装置101において、符号化部113、縮小画像生成部301、前処理部302、及び制御部304は、ハードウェア回路として実装することもでき、図15に示すような情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現することもできる。
図15の情報処理装置は、Central Processing Unit(CPU)1501、メモリ1502、入力装置1503、出力装置1504、補助記憶装置1505、媒体駆動装置1506、及びネットワーク接続装置1507を含む。さらに、情報処理装置は、メモリ1508及び動画像入力装置1509を含む。これらの構成要素はバス1510により互いに接続されている。
メモリ1502及びメモリ1508は、例えば、Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)、フラッシュメモリ等の半導体メモリである。メモリ1502は、動画像符号化処理に用いられる動画像符号化プログラム及びデータを格納する。メモリ1502は、図1のバッファ111として用いることもでき、図3の動きベクトルバッファ303、参照画像バッファ305、及び中間バッファ320として用いることもできる。バス1510及びメモリ1508は、図3のバス309及び記憶部307にそれぞれ対応する。
CPU1501(プロセッサ)は、例えば、メモリ1502を利用して動画像符号化プログラムを実行することにより、図1及び図3の選択部112及び符号化部113として動作する。CPU1501は、図3の縮小画像生成部301、前処理部302、制御部304、動き検出部312、動き補償部313、イントラ予測部314、予測画像選択部315、及び誤差画像生成部316としても動作する。CPU1501は、直交変換量子化部317、逆量子化逆直交変換部318、デブロッキングフィルタ319、及びエントロピー符号化部321としても動作する。
入力装置1503は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であり、ユーザ又はオペレータからの指示や情報の入力に用いられる。出力装置1504は、例えば、表示装置、プリンタ、スピーカ等であり、ユーザ又はオペレータへの問い合わせや処理結果の出力に用いられる。
補助記憶装置1505は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。補助記憶装置1505は、ハードディスクドライブであってもよい。情報処理装置は、補助記憶装置1505に動画像符号化プログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ1502にロードして使用することができる。
媒体駆動装置1506は、可搬型記録媒体1511を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬型記録媒体1511は、メモリデバイス、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等である。可搬型記録媒体1511は、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、又はUniversal Serial Bus(USB)メモリであってもよい。ユーザ又はオペレータは、この可搬型記録媒体1511に動画像符号化プログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ1502にロードして使用することができる。
このように、動画像符号化プログラム及びデータを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、メモリ1502、補助記憶装置1505、又は可搬型記録媒体1511のような、物理的な(非一時的な)記録媒体である。
ネットワーク接続装置1507は、Local Area Network(LAN)、インターネット等の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う通信インタフェースである。ネットワーク接続装置1507は、図3の出力部308として用いることもできる。情報処理装置は、動画像符号化プログラム及びデータを外部の装置からネットワーク接続装置1507を介して受信し、それらをメモリ1502にロードして使用することもできる。動画像入力装置1509は、図3の入力部306に対応する。
なお、情報処理装置が図15のすべての構成要素を含む必要はなく、用途や条件に応じて一部の構成要素を省略することも可能である。例えば、ユーザ又はオペレータとのインタフェースが不要の場合は、入力装置1503及び出力装置1504を省略してもよい。また、情報処理装置が可搬型記録媒体1511にアクセスしない場合は、媒体駆動装置1506を省略してもよい。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
図1乃至図15を参照しながら説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶する記憶部から転送される前記参照情報を記憶するバッファと、
前記符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために前記記憶部から前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量に基づいて、前記複数の符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択する選択部と、
前記バッファへ転送される前記参照情報を用いて、前記選択部が選択した前記符号化対象ブロックを符号化する符号化部と、
を備えることを特徴とする動画像符号化装置。
(付記2)
前記複数の符号化可能ブロックの各々の符号化結果は、前記複数の符号化可能ブロックのうち他の符号化可能ブロックの符号化結果に依存しないことを特徴とする付記1記載の動画像符号化装置。
(付記3)
前記選択部は、前記複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを前記符号化対象ブロックとして選択した後、選択した前記符号化可能ブロックを除く複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的小さな符号化可能ブロックを次の符号化対象ブロックとして選択することを特徴とする付記1又は2記載の動画像符号化装置。
(付記4)
前記選択部は、前記複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が閾値以下であるとともに、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを、前記符号化対象ブロックとして選択することを特徴とする付記1又は2記載の動画像符号化装置。
(付記5)
前記閾値は、前記記憶部から前記バッファへ前記参照情報が転送される転送速度に基づいて決定されることを特徴とする付記4記載の動画像符号化装置。
(付記6)
動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶する記憶部からバッファへ、前記符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために転送される、前記参照情報の情報量に基づいて、前記複数の符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択し、
前記バッファへ転送される前記参照情報を用いて、前記符号化対象ブロックを符号化する、
ことを特徴とする動画像符号化方法。
(付記7)
前記複数の符号化可能ブロックの各々の符号化結果は、前記複数の符号化可能ブロックのうち他の符号化可能ブロックの符号化結果に依存しないことを特徴とする付記6記載の動画像符号化方法。
(付記8)
前記複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを前記符号化対象ブロックとして選択した後、選択した前記符号化可能ブロックを除く複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的小さな符号化可能ブロックを次の符号化対象ブロックとして選択することを特徴とする付記6又は7記載の動画像符号化方法。
(付記9)
前記複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が閾値以下であるとともに、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを、前記符号化対象ブロックとして選択することを特徴とする付記6又は7記載の動画像符号化方法。
(付記10)
前記閾値は、前記記憶部から前記バッファへ前記参照情報が転送される転送速度に基づいて決定されることを特徴とする付記9記載の動画像符号化方法。
(付記11)
動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶する記憶部からバッファへ、前記符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために転送される、前記参照情報の情報量に基づいて、前記複数の符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択し、
前記バッファへ転送される前記参照情報を用いて、前記符号化対象ブロックを符号化する、
処理をコンピュータに実行させる動画像符号化プログラム。
(付記12)
前記複数の符号化可能ブロックの各々の符号化結果は、前記複数の符号化可能ブロックのうち他の符号化可能ブロックの符号化結果に依存しないことを特徴とする付記11記載の動画像符号化プログラム。
(付記13)
前記コンピュータは、前記複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを前記符号化対象ブロックとして選択した後、選択した前記符号化可能ブロックを除く複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的小さな符号化可能ブロックを次の符号化対象ブロックとして選択することを特徴とする付記11又は12記載の動画像符号化プログラム。
(付記14)
前記コンピュータは、前記複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が閾値以下であるとともに、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを、前記符号化対象ブロックとして選択することを特徴とする付記11又は12記載の動画像符号化プログラム。
(付記15)
前記閾値は、前記記憶部から前記バッファへ前記参照情報が転送される転送速度に基づいて決定されることを特徴とする付記14記載の動画像符号化プログラム。
101 動画像符号化装置
111 バッファ
112 選択部
113 符号化部
301 縮小画像生成部
302 前処理部
303 動きベクトルバッファ
304 制御部
305 参照画像バッファ
306 入力部
307 記憶部
308 出力部
309、1510 バス
312 動き検出部
313 動き補償部
314 イントラ予測部
315 予測画像選択部
316 誤差画像生成部
317 直交変換量子化部
318 逆量子化逆直交変換部
319 デブロッキングフィルタ
320 中間バッファ
321 エントロピー符号化部
701、711〜714、801〜811、901、902、921、922、931、1301〜1308 ブロック
911、912 動きベクトル
932 探索範囲
941 矩形
951、952、1001、1002、1401〜1404 領域
961、962 画像データ
1501 CPU
1502、1508 メモリ
1503 入力装置
1504 出力装置
1505 補助記憶装置
1506 媒体駆動装置
1507 ネットワーク接続装置
1509 動画像入力装置
1511 可搬型記録媒体

Claims (7)

  1. 動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶する記憶部から転送される前記参照情報を記憶するバッファと、
    前記符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために前記記憶部から前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量に基づいて、前記複数の符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択する選択部と、
    前記バッファへ転送される前記参照情報を用いて、前記選択部が選択した前記符号化対象ブロックを符号化する符号化部と、
    を備えることを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記複数の符号化可能ブロックの各々の符号化結果は、前記複数の符号化可能ブロックのうち他の符号化可能ブロックの符号化結果に依存しないことを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  3. 前記選択部は、前記複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを前記符号化対象ブロックとして選択した後、選択した前記符号化可能ブロックを除く複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的小さな符号化可能ブロックを次の符号化対象ブロックとして選択することを特徴とする請求項1又は2記載の動画像符号化装置。
  4. 前記選択部は、前記複数の符号化可能ブロックのうち、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が閾値以下であるとともに、前記バッファへ転送される前記参照情報の情報量が比較的大きな符号化可能ブロックを、前記符号化対象ブロックとして選択することを特徴とする請求項1又は2記載の動画像符号化装置。
  5. 前記閾値は、前記記憶部から前記バッファへ前記参照情報が転送される転送速度に基づいて決定されることを特徴とする請求項4記載の動画像符号化装置。
  6. 動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶する記憶部からバッファへ、前記符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために転送される、前記参照情報の情報量に基づいて、前記複数の符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択し、
    前記バッファへ転送される前記参照情報を用いて、前記符号化対象ブロックを符号化する、
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  7. 動画像に含まれる符号化対象画像を符号化するために参照される参照情報を記憶する記憶部からバッファへ、前記符号化対象画像内の複数の符号化可能ブロックの各々を符号化するために転送される、前記参照情報の情報量に基づいて、前記複数の符号化可能ブロックの中から符号化対象ブロックを選択し、
    前記バッファへ転送される前記参照情報を用いて、前記符号化対象ブロックを符号化する、
    処理をコンピュータに実行させる動画像符号化プログラム。
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