JP6080077B2 - 画像符号化方法及び画像符号化装置 - Google Patents

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Description

本開示は、イントラ予測を行う画像符号化方法及び画像符号化装置に関する。
動画像符号化規格として、MPEG−4 AVC/H.264(以降、H.264と呼ぶ)が知られている。このような動画像符号化規格では、複数のイントラ予測モードから一つの予測モードを選択するイントラ予測が行われる(例えば、特許文献1〜特許文献3を参照)。
また、H.264の次世代の動画像符号化規格としてHigh Efficiency Video Coding(HEVC)が検討されている。
特開2005−130509号公報 特開2011−41037号公報 特開2011−142699号公報
画像符号化方法では、符号化処理の高速化が望まれている。
本開示は、符号化処理の高速化を実現できる画像符号化方法及び画像符号化装置を提供する。
本開示における画像符号化方法は、動画像中のピクチャであって、輝度または色を表す第1の信号と色差または色を表す第2の信号とを含むピクチャを取得し、前記取得したピクチャを符号化する画像符号化方法であって、前記取得したピクチャを分割することにより、少なくとも1つのイントラ予測の処理単位である処理ブロックを生成し、前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第1の信号の成分に応じて、複数のイントラ予測モードを含む第1の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する第1のイントラ予測を行い、前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第2の信号の成分に応じて、前記複数のイントラ予測モードの部分集合である第2の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する第2のイントラ予測を行い、前記第1のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第1の信号の成分を予測符号化する第1の符号化と、前記第2のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第2の信号の成分を予測符号化する第2の符号化とを行い、前記第2の候補群は、前記第2のイントラ予測と前記第1のイントラ予測との間で依存性を持つイントラ予測モード以外のイントラ予測モードをメンバーとする前記部分集合であり、前記第1のイントラ予測と前記第2のイントラ予測とは並列に処理される。
本開示における画像符号化方法及び画像符号化装置は、符号化処理の高速化を実現できる。
実施の形態に係る画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る画像符号化処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係るイントラ予測処理の詳細例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る35種類のイントラ予測モード(モード0〜モード34)を示す図である。 HEVC規格で規定されている色差イントラ予測を説明するためのテーブル図である。 実施の形態に係る色差イントラ予測の符号に対応するビット列を示す図である。 実施の形態に係るイントラ予測を説明するためのテーブル図である。 実施の形態に係るイントラ予測変形例を説明するための他のテーブル図である。 HEVC規格におけるイントラ予測を説明するための図である。 実施の形態に係るイントラ予測の並列処理を説明するための図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者らは、「背景技術」の欄において記載したHEVC規格による画像符号化方法および画像符号化装置に関し、以下の問題があることを見出した。
HEVC規格は、H.264規格に比べて、さらに高効率化(高圧縮化)をするための種々の工夫が盛り込まれている。例えば、H.264のイントラ予測では9種類の予測モードの中から1つを選択する。これに対して、HEVC規格のイントラ予測では35種類の予測モードから1つを選択する。このような工夫によりHEVC規格は高効率化を達成する反面、画像符号化のための演算量が増大し処理負荷が非常に重くなっている。このような、HEVC規格による画像符号化処理における重い処理負荷に対して、画像符号化処理の速度は、特にリアルタイム性を確保するためには、より高速化する必要がある。
そこで、本開示は、HEVC規格を満たす画像符号化処理を行いつつ、特にイントラ予測における画像符号化処理の高速化を実現できる画像符号化方法および画像符号化装置を提供する。
(実施の形態)
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、図1〜図8Bを用いて、本実施の形態を説明する。説明の便宜上、HEVCを用いて符号化する際の動作を説明する。
[画像符号化装置の構成]
図1は、本実施の形態に係る画像符号化装置100の構成例を示すブロック図である。
画像符号化装置100は、ピクチャ単位で入力された動画像を符号化単位ブロック(コーディングユニット:CU)に分割し、CU単位で符号化処理を行うことで、符号列を生成する。なお、CUには複数のサブブロックが含まれる。画像符号化装置100が有する構成要素は、CU単位又はサブブロック単位で処理する。
図1に示す画像符号化装置100は、ピクチャバッファ101と、ピクチャ分割部102と、減算部103と、予測残差符号化部104と、係数符号列生成部105と、予測残差復号化部106と、加算部107と、イントラ予測部108と、量子化値決定部114と、ヘッダ符号列生成部115とを備える。
画像符号化装置100は、入力画像をHEVCの規格に基づいて圧縮符号化し、符号列を生成して出力する。
ピクチャバッファ101は、入力画像を取得し、記憶媒体に一時的に記憶する。例えば、ピクチャバッファ101は、表示を行う順にピクチャ単位で入力される入力画像を、符号化を行う順に並び替えて蓄積する。ピクチャバッファ101における記憶媒体として、DRAM(Dynamic Random Access Memory)メモリなど、入力画像を記憶できる記憶媒体であればどのようなものを利用しても構わない。
ピクチャ分割部102は、符号化対象のピクチャを複数の符号化単位ブロック(CU)に分割し、分割された複数の符号化単位ブロックの各々をイントラ予測の処理単位である複数の処理ブロック(プレディクションユニット:PU)に分割する。ピクチャ分割部102は、減算部103又は量子化値決定部114からの読出し命令を受け付けた場合、ピクチャバッファ101から入力画像を取得する。そして、ピクチャ分割部102は、読出し命令に対応する画像信号を減算部103に出力する。
なお、CUおよびPUのブロックサイズは、当該CUおよびPUを利用して処理するまでに設定されていれば、どのようなタイミングで設定されても構わない。一方、CUのブロックサイズが設定された後にPUのブロックサイズが設定されても構わない。また、PUのブロックサイズが設定された後にCUのブロックサイズが設定されても構わない。さらに、CUおよびPUのブロックサイズが同時に設定されても構わない。
CUは、符号化単位ブロックの一例であり、例えば、64×64画素、32×32画素、16×16画素または8×8画素のブロックである。
減算部103は、ピクチャ分割部102から出力される処理対象となる少なくとも1つ以上のCU(以下、対象CU)と、イントラ予測部108から出力される予測画像との差分を算出することで、残差信号を生成する。例えば、減算部103は、CU又はサブブロック毎に差分を算出する。減算部103は、残差信号を予測残差符号化部104に出力する。
予測残差符号化部104は、減算部103から出力される残差信号を直交変換することで、直交変換係数を生成する。予測残差符号化部104は、残差信号を直交変換する場合、直交変換用のサブブロック単位で処理を行う。ここで、直交変換用のサブブロックは、トランスフォームユニット(TU)と呼ばれる、複数の画素で構成される直交変換処理単位である。例えば、直交変換用のサブブロック(TU)は、32×32画素、16×16画素、8×8画素、又は4×4画素のブロックである。なお、入力信号が輝度成分および色差成分のうちいずれの信号かに依存してTUに利用できるブロックサイズが変わる。
予測残差符号化部104は、さらに、得られた直交変換係数の各周波数成分を量子化することで量子化係数を生成する。そして、予測残差符号化部104は、量子化係数を係数符号列生成部105及び予測残差復号化部106に出力する。なお、予測残差符号化部104は、量子化値決定部114によって決定された量子化値を用いて、直交変換係数を量子化する。
係数符号列生成部105は、予測残差符号化部104から出力される量子化係数を可変長符号化する。係数符号列生成部105は、可変長符号化によって生成される符号列をヘッダ符号列生成部115が生成した符号列に続けて追記する。これにより、係数符号列生成部105は、出力用の符号列信号を生成する。
予測残差復号化部106は、予測残差符号化部104から出力される量子化係数を逆量子化及び逆直交変換することで、残差復号化信号を再構成する。予測残差復号化部106は、得られた残差復号化信号を加算部107に出力する。
加算部107は、予測残差復号化部106から出力される残差復号化信号とイントラ予測部108から出力される予測画像とを加算することで、再構成画像信号を生成する。そして、加算部107は、再構成画像信号をイントラ予測部108に出力する。
イントラ予測部108は、少なくとも加算部107から出力される再構成画像信号に基づいて、ピクチャ分割部102から出力されるブロックに対する予測画像を生成する。イントラ予測部108は、予測画像を生成する場合、イントラ予測を用いる。
なお、イントラ予測部108は、予測用のサブブロック単位で予測画像を生成する。ここで、予測用のサブブロックとは、プレディクションユニット(PU)と呼ばれる、複数の画素で構成される予測処理単位である。例えば、予測用のサブブロック(PU)は、ピクチャ分割部102が出力する符号化単位ブロックを少なくとも1つ以上に分割して生成される領域である。例えば、PUは、64×64画素、32×32画素、16×16画素、8×8画素、又は4×4画素のブロックである。ここで、PUのサイズは、CUのサイズを基準にして決定される。具体的にPUのサイズは、CUのサイズと同じまたは一辺の長さが半分のサイズである。
イントラ予測部108は、既に符号化済みのCUに含まれる、対象CUの周辺に位置する画素データを用いて、対象CUの予測画像をPU毎に生成する。具体的には、イントラ予測部108は、対象CUに隣接する既に符号化済みの画素データに基づいてイントラ予測を行うことで、予測画像を生成する。
イントラ予測部108は、画像符号化装置100で想定している符号化規格であるHEVCに規定される35個のイントラ予測モードから1つのイントラ予測モードを選択する。さらに、イントラ予測部108は、選択したイントラ予測モードに基づいてイントラ予測を行うことで、処理対象の対象PUの予測画像を生成する。イントラ予測部108は、PU毎に予測画像を生成した結果として得られる、ピクチャ分割部102が出力するブロックの予測画像をTU単位で減算部103及び加算部107に出力する。
なお、イントラ予測部108のより詳細な動作については、後で説明する。
量子化値決定部114は、ピクチャ分割部102に格納されるピクチャに基づいて、予測残差符号化部104において残差信号を量子化する際の量子化値(量子化幅)を設定する。量子化値決定部114は、設定した量子化値を予測残差符号化部104及びヘッダ符号列生成部115に出力する。なお、量子化値決定部114は、量子化値の設定方法に、符号列信号のビットレートが目標とするビットレートに近づくように量子化値を設定する、いわゆるレート制御に基づく量子化値の設定方法を利用しても構わない。
ヘッダ符号列生成部115は、イントラ予測部108が出力する予測情報と、量子化値決定部114が出力する量子化値と、その他の符号化制御に関する制御情報とを可変長符号化することで符号列を生成する。なお、予測情報には、例えば、イントラ予測モード、インター予測モード、動きベクトル、及び参照ピクチャを示す情報などが含まれる。また、制御情報は、係数符号列生成部105における処理の前までに取得可能な情報であり、ブロックの符号化時に適用した符号化条件を示す情報である。例えば、制御情報は、ピクチャ符号化タイプ又はブロック分割情報などを含む。例えば、ピクチャ符号化タイプとは、Iピクチャ、Pピクチャ又はBピクチャを示す情報、又は、ブロックに適用された予測方法に関する情報などである。また、ブロック分割情報は、例えば、直交変換時におけるサブブロックの分割情報、又は、イントラ予測部108におけるサブブロックの分割情報などを含む情報である。
[画像符号化処理]
次に、画像符号化装置100による画像符号化処理の流れを説明する。
図2は、画像符号化装置100による画像符号化処理の一例を示すフローチャートである。
図2に示すように、ピクチャ分割部102は、処理対象のピクチャを複数のCU(符号化単位ブロック)に分割する(S101)。次に、複数のCUのうち処理対象となる対象CUが選択され減算部103に送出される(S102)。
また、ピクチャ分割部102は、対象CUを複数のPU(処理ブロック)に分割する(S103)。次に、処理対象となる対象PUが選択されイントラ予測部108に送出される(S104)。
次に、イントラ予測部108は、処理対象となるPUに対して、所定の手順でイントラ予測処理及び符号化処理を行う(S105)。これにより、処理対象となるPUに対応する予測画像が生成される。また、処理対象となる各PUに対応する量子化係数及び再構成画像信号が生成される。イントラ予測部108の詳細については後述する。
次に、ヘッダ符号列生成部115は、イントラ予測処理に関する情報を可変長符号化する。また、係数符号列生成部105は、量子化係数を可変長符号化し、符号列を生成する(S106)。
以上により、一つのPUに対するイントラ予測処理が完了する。画像符号化装置100は、全てのPUに対して、この一連の処理を繰り返し行う(S107)。これにより一つのCUに対する符号化処理が完了する。また、画像符号化装置100は、全てのCUに対して、この一連の処理を繰り返し行う(S107)。
[イントラ予測処理]
次に、イントラ予測部108によるイントラ予測処理(図2のS105)について詳細に説明する。
図3は、イントラ予測部108によるイントラ予測処理(図2のS105)の詳細例を示すフローチャートである。また、図4は、HEVC規格で規定されている35種類のイントラ予測モード(モード0〜モード34)を示す図である。これらのイントラ予測モードは、HEVC規格で規定されており、図4に示すように、モード0と呼ばれるPlanar予測モードと、モード1と呼ばれるDC予測モードと、モード2〜モード34と呼ばれる33個の予測方向モードとが定義されている。
イントラ予測部108は、図4に示すモード0からモード34までの35通りの予測モードの候補の中から適切な予測モードを選択し、符号化処理を行う。またHEVC規格では、符号化対象となるピクチャが、例えば輝度信号と色差信号など、複数の信号成分で構成される場合、信号成分ごとに異なる予測モードを選択することができる。ここでは、説明の便宜上、符号化対象となるピクチャが、輝度信号と色差信号で構成される場合の動作を説明する。
まず、図3に示すイントラ予測処理の概要について説明する。
イントラ予測部108は、輝度信号に対する第1のイントラ予測(ループ1、S115)と、色差信号に対する第2のイントラ予測(ループ2、S215)と、第1および第2のイントラ予測の結果を用いた予測符号化(S117、S118)とを行う。
第1のイントラ予測(ループ1、S115)は、図2のS103で分割された処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる第1の信号の成分に応じて、複数のイントラ予測モードを含む第1の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する処理である。ここでは、第1の信号は、例えば輝度を表す輝度信号である。第1の候補群は、図4に示した35個のイントラ予測モードの集合である。また、ループ1の制御変数M1は、第1の候補群中の35個のイントラ予測モード(モード0〜モード34)に対応する。
第2のイントラ処理(ループ2、S215)は、上記の処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる第2の信号の成分に応じて、前記複数のイントラ予測モードの部分集合である第2の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する処理である。ここで、第2の信号は、例えば色差を表す色差信号である。第2の候補群は、第1の候補群のうちの、第2のイントラ予測と第1のイントラ予測との間で依存性を持つイントラ予測モード以外のイントラ予測モードをメンバーとする部分集合である。ここでいう依存性についての詳細な説明は後述する。また、ループ2の制御変数M2は、第2の候補群中のイントラ予測モード(モード0、1、10、26、34)に対応する。なお、制御変数M2から34は除外されてもよい。
予測符号化(S117、S118)は、第1および第2のイントラ予測で選択された予測モードを用いて、処理ブロック内に含まれる前記第1および第2の信号の成分を予測符号化(つまり残差信号の生成、直交変換および量子化)することをいう。第1のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより処理ブロック内に含まれる第1の信号の成分を予測符号化(つまり残差信号の生成、直交変換および量子化)することを第1の符号化と呼ぶ。第2のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより処理ブロック内に含まれる第2の信号の成分を予測符号化(つまり残差信号の生成、直交変換および量子化)することを第2の符号化と呼ぶ。予測符号化(S117、S118)は、第1の符号化と第2の符号化とを含む処理である。
つづいて、図3に示すイントラ予測処理の詳細について説明する。
第1のイントラ予測(ループ1、S115)において、まず、イントラ予測部108は、輝度信号に対して、第1の候補群中の35通りのイントラ予測モードの候補について評価値を算出する(S111〜S113のループ1)。評価値とは、例えば、輝度の残差信号の絶対値の総和が用いられる。次に、イントラ予測部108は、算出された各評価値を比較して、最も適切な予測モードを決定つまり選択する(S115)。評価値が残差信号の絶対値の和が用いられる場合、最も適切な予測モードは、評価値の最も小さい予測モードが選択されることが多い。
第2のイントラ予測(ループ2、S215)において、まず、イントラ予測部108は、色差信号に対して、第2の候補群中の各イントラ予測モードの候補について評価値を算出する(S211〜S213のループ2)。評価値とは、例えば、色差の残差信号の絶対値の総和が用いられる。次に、イントラ予測部108は、算出された各評価値を比較して、最も適切な予測モードを決定つまり選択する(S215)。
ステップS115、ステップS215の後、減算部103は、対象PUと予測画像との差分である残差信号を生成する(S117)。次に、予測残差符号化部104は、残差信号に直交変換及び量子化を行うことで量子化係数を生成する(S118)。また、予測残差復号化部106は、量子化係数を逆量子化及び逆直交変換することで、残差復号化信号を生成する。次に、加算部107は、残差復号化信号と予測画像とを加算することで、再構成画像信号を生成する。この再構成画像信号は、以降のPUのイントラ予測処理に用いられる。
以上により、一つのPUに対するイントラ予測処理が完了する。
ここで、第2の候補群について説明する前に、HEVC規格で規定されている色差イントラ予測について説明する。
図5Aは、HEVC規格で規定されている色差イントラ予測を説明するためのテーブル図である。図5Aのテーブルは、小テーブル5a、5bおよび5cから構成される。このテーブル図に従うイントラ予測の手順は、例えば、輝度イントラ予測、小テーブル5a、5bの参照、色差イントラ予測、小テーブル5cの参照、符号化(残差信号の生成、直交変換および量子化)の順に逐次実行される必要がある。というのは、小テーブル5aと小テーブル5bとの間に依存性があるからである。
小テーブル5aは、輝度信号に対するイントラ予測(輝度イントラ予測)で選択され得るイントラ予測モードを表している。すなわち、選択され得るイントラ予測モードは第1の候補群中の35個のイントラ予測モードである。小テーブル5aでは、35個のイントラ予測モードを、モード0、26、10、1、これ以外イントラ予測モードの5つに分類されている。モード0、26、10、1の4つのイントラ予測モードは、これ外のイントラ予測モードよりも選択される確率が特に高いと考えられる。また、小テーブル5aの5つ目の分類中の予測モード(モードX)は、上記4つのイントラ予測モードよりも選択される確率が低いと考えられる。ここで、Xは、0以上34以下であり、かつ、0、1、10、26以外の値である。つまり、Xは、2〜9、11〜25、27〜34のうちの何れかの値である。小テーブル5aで5つに分けて記載しているのは、小テーブル5aと小テーブル5bとを対応付けるためである。
小テーブル5bは、輝度イントラ予測の5分類にそれぞれに対応する、色差イントラ予測で選択可能な候補を表している。
小テーブル5cは、色差イントラ予測で選択可能なイントラ予測モードの候補のそれぞれに対応する符号を表している。
例えば、輝度イントラ予測(図5AのIntraPredModeY)において、小テーブル5a中のモード0が選択された場合、色差イントラ予測モードは小テーブル5b中のモード34、モード26、モード10、モード1、モード0の中から選択することができる。この場合、色差イントラ予測モードの符号(図5Aのintra_chroma_pred_mode)は、小テーブル5cに示すように、色差イントラ予測モードがモード34ならば0、モード26ならば1、モード10ならば2、モード1ならば3、モード0ならば4となる。
また、輝度イントラ予測においてモード26、モード10、モード1が選択された場合も、同様に図5Aに示す表の値にもとづいて符号を生成する。一方、輝度イントラ予測において、モード0、モード26、モード10、モード1以外が選択された場合(図5AのモードXが選択された場合)、色差イントラ予測モードの符号は色差イントラ予測モードがモード0ならば0、モード26ならば1、モード10ならば2、モード1ならば2、輝度イントラ予測と同じ予測モードならば4となる。また、小テーブル5c中の各符号は、さらにビット列に変換される。
図5Bは、色差イントラ予測の符号に対応するビット列を示す図である。図5Bの「Value of intra_chroma_pred_mode」は、小テーブル5c中の符号の値であり、「Bin string」は符号に対応するビット列(ビットパターン)を表している。
次に、図5Aにおける輝度イントラ予測と色差イントラ予測との間の依存性について説明する。
上記のように、HEVC規格では、図5Aの小テーブル5aと小テーブル5bとが対応付けられている。この対応付けによって、色差イントラ予測で選択可能なイントラ予測モードの候補の一部は、輝度イントラ予測で選択されたイントラ予測モードに依存性を有している。
すなわち、小テーブル5b中のモードX(Xは、2〜9、11〜25、27〜34のうちの何れか)は、輝度イントラ予測においてモードXが選択されて始めてXの値が決まるという依存性を有している。このように、35個のイントラ予測モードのうち31個のモードXは輝度イントラ予測と色差イントラ予測との間で依存性を有している。逆に、モードX以外のイントラ予測モード(モード0、1、10、26)は、このような依存性を有していない。
また、小テーブル5b中のモード34は、輝度イントラ予測でモードXが選択され、かつ、モードXがモード34以外である場合に、モード34は色差イントラ予測の候補にしてはいけないという点で、別の依存性を有している。モード34は、輝度イントラ予測でモード0、1、10、26が選択されて場合に、色差イントラ予測の候補でもある。この点で、モード34の依存性は、モード34以外のモードXの依存性と比べて弱いと解することができる。言い換えれば、依存性を有する31個のモードXのうち、モード34以外の30個のモードXは、モード34よりも強い依存性を有していると解することができる。つまり、モード34は、モード34以外の30個のモードXほど強い依存性を有していない。
このように、図5Aに示した35個のイントラ予測モードにおいて、30個のイントラ予測モード(モード34以外のモードX)は、輝度イントラ予測と色差イントラ予測との間で強い依存性を有し、1個のイントラ予測モード(モード34)は、モード34以外のモードXよりも、輝度イントラ予測と色差イントラ予測との間で弱い依存性を有すると解される。つまり、輝度イントラ予測の選択結果がモード34である場合にはモード34は色差イントラ予測の候補になる。また、輝度イントラ予測の選択結果がモード0、1、10および26の何れかである場合にもモード34は色差イントラ予測の候補になる。しかし、輝度イントラ予測の選択結果がモード34以外のモードXである場合にはモード34は色差イントラ予測の候補にならない。このように、モード34が色差イントラ予測における候補になるかならないかは、輝度イントラ予測の結果に依存するけれども、モード34以外のモードXよりも緩やかな依存とみることができる。なお、モード0、1、10、26は、依存性を有していない。
本実施の形態にでは、このような依存性に注目して、図3のループ2の処理のように、色差イントラ予測において、依存性を有するイントラ予測モード以外のイントラ予測モードの集合を、選択可能なイントラ予測モードの候補(第2の候補群と呼ぶ)としている。これにより、輝度イントラ予測の次に色差イントラ予測を逐次実行する必要性を解消している。つまり、図3のループ1とループ2のように、輝度イントラ予測と色差イントラ予測とを並列処理可能にし、高速化を実現できる。また、実施の形態における色差イントラ予測は、HEVC規格の範囲内であり、反するものではない。
次に、本実施の形態における色差イントラ予測における第2の候補群について説明する。
図6は、実施の形態に係るイントラ予測を説明するためのテーブル図である。図6におけるテーブルは、小テーブル6a、6bおよび6cから構成される。このテーブル図に従うイントラ予測の手順は、輝度イントラ予測と色差イントラ予測とが並列処理可能であり、その後、小テーブル5a〜5cの参照、符号化(ここでは残差信号の生成、直交変換および量子化)が実行される。
図6における小テーブル6a、6cは、図5Aに示した小テーブル5a、5cと同じである。小テーブル6bは、小テーブル5bと比べて、二重取消し線が付加されたイントラ予測モードが第2の候補群から除外されている点が異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
小テーブル6bにおいて、31個のモードXのイントラ予測モードが、小テーブル5bと比べて除外されている。具体的には、小テーブル6aの4つの分類(モード0、26、10、1)に対応する小テーブル6bのそれぞれの欄においてモード34が除外され、かつ、小テーブル6aの5つ目の分類(モードX)に対応する小テーブル6bの欄においてモードXが除外されている。このように、小テーブル6bに示される第2の候補群は、色差イントラ予測と輝度イントラ予測との間で、依存性を持つイントラ予測モード以外のイントラ予測モードをメンバーとする部分集合になっている。つまり、小テーブル6bの第2の候補群は、強い依存性と弱い依存性とを区別することなく、依存性を有するイントラ予測モードを第1の候補群(35個のイントラ予測モード)から除外したイントラ予測モードをメンバーとしている。
このように図6の小テーブル6bにおける第2の候補群は、輝度イントラ予測と色差イントラ予測の間で依存性を有するイントラ予測モードが除外されている。それゆえ、イントラ予測部108は、輝度イントラ予測と色差イントラ予測とを並列に処理することができ、高速化を実現することができる。
次に、本実施の形態における色差イントラ予測の第2の候補群の変形例について説明する。
図7は、実施の形態に係るイントラ予測の変形例を説明するための他のテーブル図である。図7における小テーブル7a、7cは、図6に示した小テーブル6a、6cと同じである。小テーブル7bは、小テーブル6bと比べて、5分類のうち左側4つの欄におけるモード34が除外されていない点が異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
モード34は、既に説明したように、モード34以外のモードXほど強い依存性を有しないと考えられる。小テーブル7bに示される第2の候補群は、色差イントラ予測と輝度イントラ予測との間で、強い依存性を持つイントラ予測モード以外のイントラ予測モードをメンバーとする部分集合になっている。つまり、小テーブル7bの第2の候補群は、強い依存性を有するイントラ予測モードを第1の候補群(35個のイントラ予測モード)から除外したイントラ予測モードをメンバーとしている。
図7に示した他のテーブル図に従う色差イントラ予測において、HEVC規格に反しないようにするためには、図3のS115およびS215の終了後に、次のような後処理をすればよい。すなわち、イントラ予測部108は、輝度イントラ予測の選択結果がモードXである場合に色差イントラ予測でモード34を避ける後処理を実行すればよい。例えば、イントラ予測部108は、後処理として、まず、色差イントラ予測の選択結果がモード34である場合は、輝度イントラ予測の選択結果がモード0、1、10、26の4つの何れかであるか否かを判定する。次に、イントラ予測部108は、輝度イントラ予測の選択結果が上記4つの何れかであると判定した場合はそのままS117に進む。一方、イントラ予測部108は、輝度イントラ予測の選択結果が上記4つの何れかでないと判定した場合(輝度イントラ予測の選択結果がモードXである場合)は、色差イントラ予測の選択結果をモード34以外のイントラ予測モードに変更(例えば、評価値が2番目に適切なイントラ予測モードを選択)し、S117に進ようにしてもよい。
このように、図7に示した他のテーブル図に従うイントラ予測の変形例では、HEVC規格に反しないためには後処理を要するけれども、図3のループ1とループ2とは並列に処理することができる点で、高速化することができる。
[本開示の効果]
以上のように、画像符号化装置100は、図4に示す35個のイントラ予測モードの中から1つを選択するイントラ予測を行う。HEVC規格では、図5Aに示すように、H.264では存在しない輝度信号のイントラ予測処理の結果に依存して色差のイントラ予測モードが決定されるイントラ予測モードが存在する。このため、対象PUの色差信号のイントラ予測処理を開始するまでに、対象PUの輝度信号のイントラ予測処理が完了していることで、符号化効率を改善できる。
しかしながら、図5Aに示す輝度信号のイントラ予測処理の結果に依存して色差のイントラ予測モードが決定されるイントラ予測モードで処理するには、図8Aのように、輝度信号のイントラ予測処理と、色差信号のイントラ予測処理を順次処理する必要がある。なお、図8A中の輝度イントラ予測モード判定8aは、図3のループ1およびS115の輝度イントラ予測に相当する。また、色差イントラ予測モード判定は、図3のループ2およびS215の色差イントラ予測にモードXの評価値算出を追加した処理に相当する。図5Aでは、モードXには輝度イントラ予測と色差イントラ予測との間に依存性があるため、輝度信号のイントラ予測と、色差信号のイントラ予測とを並列に処理することが困難であり、処理を高速化することができない。
一方、図3に示すイントラ予測処理では、図6に示すように色差信号のイントラ予測の選択可能な候補を定めることにより、輝度信号のイントラ予測と、色差信号のイントラ予測を図8Bに示すように並列に処理できる。なお、図8B中の輝度イントラ予測モード判定8aは、図3のループ1およびS115の輝度イントラ予測に相当する。また、色差イントラ予測モード判定は、図3のループ2およびS215の色差イントラ予測に相当する。図8Bに示す例では、輝度イントラ予測モード判定8aと、色差イントラ予測モード判定8bとが並列処理される。
なお、色差信号は、Cb、Cr成分から構成される。色差イントラ予測では、Cbについて図3のループ2およびS215によりイントラ予測モードを選択し、CrについてはCbと同じイントラ予測モードを選択するようにしてもよい。
このように、本実施の形態に係る画像符号化装置100は、図3に示すイントラ予測処理を用いることで、色差信号のイントラ予測における予測モードの候補(第2の候補群)について、HEVC規格で定められている予測モードの候補群から選択的に制限することにより、並列処理が可能にする。したがって、画像符号化装置100は、HEVC規格に準拠した符号列を高速に生成することができ、イントラ予測処理を高速に行うことができる。
[変形例]
本実施の形態では、第1の信号が輝度信号であり、第2の信号が色差信号である画像を符号化する例を説明したが、本発明はこれに限定されていない。例えば、色差信号をCb、Cr成分に分け、輝度信号、色差Cb信号、色差Cr信号が並列処理されてもよい。また、画像を構成する信号成分がRGB成分である場合、例えば、R信号、G信号、B信号が並列処理されてもよい。
また、本実施の形態では、S112において、図6に示すように、評価対象とする予測モードを、モード0、モード26、モード10、モード1に制限し、それ以外の予測モードについては選択候補から除外する例を説明したが、本発明はこれに限定されていない。例えば、図7に示すように、輝度イントラ予測においてモード0、モード26、モード10、モード1以外が選択された場合は、評価対象とする予測モードを、モード0、モード26、モード10、モード1に制限とするが、輝度イントラ予測においてモード0、モード26、モード10、モード1が選択された場合は、評価対象とする予測モードを制限せず、HEVC規格で規定されている全ての選択候補となる予測モード、つまり、モード34、モード0、モード26、モード10、モード1を選択候補としてもよい。
また、本実施の形態では、輝度信号について、選択可能な35通りの予測モードを全て評価するとしたが、本発明はこれに限定されていない。例えば、輝度信号のイントラ予測、色差信号のイントラ予測ともに、モード2〜モード9の選択を禁止することにより、残差信号を生成する際に左下の画素値を保持しておく必要がなくなるため、よりハードウェア設計しやすい符号化処理とすることができる。
また、図8Bに示す例において、輝度イントラ予測と色差イントラ予測の処理が同時に開始されてもよいし、輝度イントラ予測の処理より色差イントラ予測の処理が先に開始されてもよい。つまり、上述した処理順において、並列処理を行える範囲において、一部のイントラ予測の処理順を入れ替えてもよい。
なお、図3のS112およびS212におけるイントラ予測モード毎の評価値の算出を並列に処理してもよい。例えば、イントラ予測部108は、1つのイントラ予測モードの評価値を算出する演算器(例えばハードウェアにより構成された演算回路)を複数個(2個〜40個)備えることにより、ループ1およびループ2の複数回の繰り返し処理の一部または全部を複数の演算器に割り当てればよい。これによりイントラ予測モード毎の評価値の算出を並列化することができる。
また、ループ1およびループ2の繰り返し処理の一部または全部の並列化は、演算回路でなくてもソフトウェアによって実現してもよい。例えば、イントラ予測部108を構成するプロセッサにおいて、マルチタスク処理におけるタスクに上記の繰り返し処理を割り当ててもよいし、マルチスレッドにおけるスレッドに上記の繰り返し処理を割り当ててもよい。これによりイントラ予測モード毎の評価値の算出を実質的に並列化することができる。
また、上記説明では、HEVC規格が用いられる例を説明したが、複数の信号を持つ画像に対して、各々の信号ごとにイントラ予測処理を行う任意の画像符号化規格に本開示を適用できる。
また、上記では説明の便宜上、画像符号化装置100が予測部としてイントラ予測部108のみを含む構成を説明したが、画像符号化装置100は、インター予測を行う機能ブロックを含んでもよい。
また、図1では、単純に予測処理としてイントラ予測のみが用いられる場合を示したが、インターピクチャを含む入力動画像の中のイントラピクチャ、又は、インターピクチャの中で処理対象となる少なくとも1つ以上の対象イントラCUが集まった場合にも上記同様の処理を適用できる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
また、本開示に係る画像符号化方法は、動画像中のピクチャであって、輝度または色を表す第1の信号と色差または色を表す第2の信号とを含むピクチャを取得し、前記取得したピクチャを符号化する画像符号化方法であって、前記取得したピクチャを分割することにより、少なくとも1つのイントラ予測の処理単位である処理ブロックを生成し(図2、S103)、前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第1の信号の成分に応じて、複数のイントラ予測モードを含む第1の候補群(図4)の中から1つのイントラ予測モードを選択する第1のイントラ予測を行い(図3、S111〜S115)、前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第2の信号の成分に応じて、前記複数のイントラ予測モードの部分集合である第2の候補群(6b/7b)の中から1つのイントラ予測モードを選択する第2のイントラ予測を行い(図3、S211〜S215)、前記第1のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第1の信号の成分を予測符号化する第1の符号化と、前記第2のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第2の信号の成分を予測符号化する第2の符号化とを行い(図3、S117、S118)、前記第2の候補群(6b/7b)は、前記第2のイントラ予測と前記第1のイントラ予測との間で依存性を持つイントラ予測モード以外のイントラ予測モードをメンバーとする前記部分集合であり、前記第1のイントラ予測と前記第2のイントラ予測とは並列に処理される(図3、図8B)。
これにより、第1のイントラ予測と第2のイントラ予測とを並列処理することができ、イントラ予測の高速化を実現することができる。
例えば、前記第1の信号は、輝度を表し、前記第2の信号は、色差を表してもよい。
これにより、輝度イントラ予測と色差イントラ予測とを並列処理できるので、処理の高速化を実現できる。
例えば、前記第1の候補群は、HEVC規格で定められたモード0からモード34までの35個のイントラ予測モードをメンバーとし、前記依存性を持つイントラ予測モードは、前記HEVC規格で定められたモード2からモード9、モード11からモード25、および、モード27からモード34であり、前記第2の候補群(小テーブル6b参照)は、前記HEVC規格で定められたモード0、モード1、モード10、および、モード26をメンバーとする前記部分集合であってもよい。
これにより、当該画像符号化方法は、HEVC規格に準拠した符号列を高速に処理できる。
例えば、前記第1の候補群は、HEVC規格で定められたモード0からモード34までの35個のイントラ予測モードをメンバーとし、前記依存性をもつイントラ予測モードは、前記HEVC規格で定められたモード2からモード9、モード11からモード25、および、モード27からモード33であり、前記第2の候補群(小テーブル7b参照)は、前記HEVC規格で定められたモード0、モード1、モード10、モード26、および、モード34をメンバーとする前記部分集合であってもよい。
これにより、当該画像符号化方法は、HEVC規格に準拠した符号列を高速に処理できる。
また、本開示に係る画像符号化装置は、動画像中のピクチャであって、輝度または色を表す第1の信号と色差または色を表す第2の信号とから構成されるピクチャを取得し、前記取得したピクチャを符号化する画像符号化装置であって、前記取得したピクチャを分割することにより、少なくとも1つのイントラ予測の処理単位である処理ブロックを生成する分割部と、前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第1の信号の成分に応じて、複数のイントラ予測モードを含む第1の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する第1のイントラ予測を行い、前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第2の信号の成分に応じて、前記複数のイントラ予測モードの部分集合である第2の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する第2のイントラ予測を行うイントラ予測部とを備え、前記イントラ予測部は、前記第1のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第1の信号の成分を予測符号化する第1の符号化と、前記第2のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第2の信号の成分を予測符号化する第2の符号化とを行い、前記第2の候補群は、前記第2のイントラ予測と前記第1のイントラ予測との間で依存性を持つイントラ予測モード以外のイントラ予測モードをメンバーとする前記部分集合であり、前記第1のイントラ予測と前記第2のイントラ予測とは並列に処理される。
これにより、第1のイントラ予測と第2のイントラ予測とを並列処理することができ、イントラ予測の高速化を実現することができる。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。
また、上記のフローチャートに示す複数のステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
本開示は、画像符号化方法及び画像符号化装置に適用可能である。具体的には、レコーダ、デジタルカメラ又はタブレット端末装置などに、本開示は適用可能である。
100 画像符号化装置
101 ピクチャバッファ
102 ピクチャ分割部
103 減算部
104 予測残差符号化部
105 係数符号列生成部
106 予測残差復号化部
107 加算部
108 イントラ予測部
114 量子化値決定部
115 ヘッダ符号列生成部

Claims (5)

  1. 動画像中のピクチャであって、輝度または色を表す第1の信号と色差または色を表す第2の信号とを含むピクチャを取得し、前記取得したピクチャを符号化する画像符号化方法であって、
    前記取得したピクチャを分割することにより、少なくとも1つのイントラ予測の処理単位である処理ブロックを生成し、
    前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第1の信号の成分に応じて、複数のイントラ予測モードを含む第1の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する第1のイントラ予測を行い、
    前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第2の信号の成分に応じて、前記複数のイントラ予測モードの部分集合である第2の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する第2のイントラ予測を行い、
    前記第1のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第1の信号の成分を予測符号化する第1の符号化と、前記第2のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第2の信号の成分を予測符号化する第2の符号化とを行い、
    前記第2の候補群は、前記第2のイントラ予測と前記第1のイントラ予測との間で依存性を持つイントラ予測モード以外のイントラ予測モードをメンバーとする前記部分集合であり、
    前記第1のイントラ予測と前記第2のイントラ予測とは並列に処理される
    画像符号化方法。
  2. 前記第1の信号は、輝度を表し、
    前記第2の信号は、色差を表す
    請求項1に記載の画像符号化方法。
  3. 前記第1の候補群は、HEVC(High Efficiency Video Coding)規格で定められたモード0からモード34までの35個のイントラ予測モードをメンバーとし、
    前記依存性を持つイントラ予測モードは、前記HEVC規格で定められたモード2からモード9、モード11からモード25、および、モード27からモード34であり、
    前記第2の候補群は、前記HEVC規格で定められたモード0、モード1、モード10、および、モード26をメンバーとする前記部分集合である
    請求項1または2に記載の画像符号化方法。
  4. 前記第1の候補群は、HEVC(High Efficiency Video Coding)規格で定められたモード0からモード34までの35個のイントラ予測モードをメンバーとし、
    前記依存性をもつイントラ予測モードは、前記HEVC規格で定められたモード2からモード9、モード11からモード25、および、モード27からモード33であり、
    前記第2の候補群は、前記HEVC規格で定められたモード0、モード1、モード10、モード26、および、モード34をメンバーとする前記部分集合である
    請求項1または2に記載の画像符号化方法。
  5. 動画像中のピクチャであって、輝度または色を表す第1の信号と色差または色を表す第2の信号とから構成されるピクチャを取得し、前記取得したピクチャを符号化する画像符号化装置であって、
    前記取得したピクチャを分割することにより、少なくとも1つのイントラ予測の処理単位である処理ブロックを生成する分割部と、
    前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第1の信号の成分に応じて、複数のイントラ予測モードを含む第1の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する第1のイントラ予測を行い、前記処理ブロックの各々に対して、処理ブロックに含まれる前記第2の信号の成分に応じて、前記複数のイントラ予測モードの部分集合である第2の候補群の中から1つのイントラ予測モードを選択する第2のイントラ予測を行うイントラ予測部とを備え、
    前記イントラ予測部は、前記第1のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第1の信号の成分を予測符号化する第1の符号化と、前記第2のイントラ予測において選択したイントラ予測モードを用いることにより前記処理ブロック内に含まれる前記第2の信号の成分を予測符号化する第2の符号化とを行い、
    前記第2の候補群は、前記第2のイントラ予測と前記第1のイントラ予測との間で依存性を持つイントラ予測モード以外のイントラ予測モードをメンバーとする前記部分集合であり、
    前記第1のイントラ予測と前記第2のイントラ予測とは並列に処理される
    画像符号化装置。
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