JP2016058435A - 光半導体素子、光センサ及び光半導体素子の製造方法 - Google Patents

光半導体素子、光センサ及び光半導体素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2つの波長に対する感度が向上する光半導体素子を提供する。
【解決手段】光半導体素子は、第1電極層13と、第1電極層上に配置され、第1波長に感度を有する第1活性層14と、第1活性層上に配置される第2電極層15と、第2電極層上に配置され、第2波長に感度を有する第2活性層16と、第2活性層上に配置される第3電極層17と、第2電極層15に対して第1活性層側に配置され、入射した光の内の第1波長を有する光を選択的に第1活性層14に導く第1光結合層20と、第2電極層15に対して第2活性層側に配置され、入射した光の内の第2波長を有する光を選択的に第2活性層16に導く第2光結合層21と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、光半導体素子、光センサ及び光半導体素子の製造方法に関する。
従来、光を検知するために光半導体素子が用いられている。また、複数の光半導体素子を2次元のアレイ状に配置して、画像を撮像する光センサが用いられている。
光センサは、用途に応じて検知すべき所定の波長に感度を有する。
例えば、赤外線の波長領域に感度を有する光半導体素子がある。このような赤外線を検知する光半導体素子は、熱源の探知又は暗視野監視等において用いられる。赤外線を検知する光半導体素子には、例えば、波長が3〜5μmのMW帯と、波長が8〜10μmのLW帯の2つの波長を検知するものがある。
このような光半導体素子は、第1波長の赤外線に感度を有する活性層と、第2波長の赤外線に感度を有する活性層とを有しており、これら2つの活性層が積層されて形成されるものがある。
図1は、従来例の光半導体素子を示す図である。
光半導体素子100は、基板11と、基板11上に配置されるバッファ層12と、バッファ層12上に配置される第1電極層13と、第1電極層13上に配置される第1活性層14と、第1活性層14上に配置される第2電極層15を備える。第2電極層15上には、第2活性層16が配置され、第2活性層16上には第3電極層17が配置される。
第1活性層14及び第2活性層16それぞれは、基板11側から入射した所定の波長を有する光を受光して、電気信号を生成する。第1活性層14は第1波長の光に感度を有し、第2活性層16は第2波長の光に感度を有しており、それぞれ異なる波長に感度を有する。
第1電極層13と第2電極層15との間に所定の電圧を印加して、第1活性層14の電気信号が読み出される。また、第3電極層17と第2電極層15との間に所定の電圧を印加して、第2活性層16の電気信号が読み出される。
第3電極層17上には、光結合層120及び反射層18が配置される。光結合層120は、第2波長の格子周期を有する回折格子により形成されており、第2波長の光を選択的に乱反射して、光半導体素子内に光を戻す働きを有する。光結合層120の乱反射により光半導体素子内へ戻された光の電界成分を、第2活性層16内のキャリアと相互作用させて励起させることにより、第2波長の光に対する受光感度が高められる。
特開2010−114381号公報 国際公開第2007−029714号
図1に示す光半導体素子10の光結合層120は、第2波長の光に対しては光半導体素子内に戻すように乱反射して、外部量子効率を向上する働きを有するが、第1波長の光を乱反射する働きはない。そのため、第1波長の光に対する外部量子効率は、第2波長の光よりも小さい。
そこで、第1波長及び第2波長の格子周期を有する回折格子を有する光結合層が提案されている。
図2は、従来例の他の光半導体素子を示す図である。
光半導体素子200は、第1波長の格子周期を有する回折格子と、第2波長の格子周期を有する回折格子を含む光結合層220を備える。光結合層220の一方の半分の領域には、第1波長の格子周期を有する回折格子が形成され、他方の半分の領域には、第2波長の格子周期を有する回折格子が形成される。
光結合層220は、第1波長及び第2波長の光を乱反射して、光半導体素子内に光を戻す働きを有する。
しかし、図2に示す光半導体素子200では、第2波長の格子周期を有する回折格子の領域は、図1に示す光半導体素子100の半分に減っているので、第2波長の光に対する受光感度が低下する。同様の理由から、図2に示す光半導体素子200では、第1波長の光に対する受光感度は十分ではないおそれがある。
本明細書は、2つの波長に対する感度を向上した光半導体素子を提供することを課題とする。
本明細書に開示する光半導体素子の一形態によれば、第1電極層と、上記第1電極層上に配置され、第1波長に感度を有する第1活性層と、上記第1活性層上に配置される第2電極層と、上記第2電極層上に配置され、第2波長に感度を有する第2活性層と、上記第2活性層上に配置される第3電極層と、上記第2電極層に対して上記第1活性層側に配置され、入射した光の内の第1波長を有する光を選択的に第1活性層に導く第1光結合層と、上記第2電極層に対して上記第2活性層側に配置され、入射した光の内の第2波長を有する光を選択的に第2活性層に導く第2光結合層と、を備える。
また、本明細書に開示する光センサの一形態によれば、第1電極層と、上記第1電極層上に配置され、第1波長に感度を有する第1活性層と、上記第1活性層上に配置される第2電極層と、上記第2電極層上に配置され、第2波長に感度を有する第2活性層と、上記第2活性層上に配置される第3電極層と、上記第2電極層に対して上記第1活性層側に配置され、入射した光の内第1波長を有する光を選択的に第1活性層に導く第1光結合層と、上記第2電極層に対して上記第2活性層側に配置され、入射した光の内第2波長を有する光を選択的に第2活性層に導く第2光結合層と、を有する複数の光半導体素子と、各上記光半導体素子の電気信号を読み出す信号処理部と、を備える。
更に、本明細書に開示する光半導体素子の製造方法の一形態によれば、基板上に、第1電極層を形成し、上記第1電極層上に、第1波長に感度を有する第1活性層を形成し、上記第1活性層上に、第2電極層を形成し、上記第2電極層上に、第2波長に感度を有する第2活性層を形成し、上記第2活性層上に、第3電極層を形成し、上記第3電極層上に、第2波長を有する光を選択的に第2光吸収層に導く第2光結合層を形成し、上記基板を加工して、第1波長を有する光を選択的に第1光吸収層に導く第1光結合層を形成する。
上述した本明細書に開示する光半導体素子の一形態によれば、2つの波長に対する感度が向上する。
また、上述した本明細書に開示する光センサの一形態によれば、2つの波長に対する感度が向上する。
更に、上述した本明細書に開示する光半導体素子の製造方法の一形態によれば、2つの波長に対する感度を向上した光半導体素子が得られる。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
従来例の光半導体素子を示す図である。 従来例の他の光半導体素子を示す図である。 本明細書に開示する光半導体素子の一実施形態を示す図である。 光半導体素子の電界強度分布の計算結果である。 光半導体素子の変形例を示す図である。 本明細書に開示する光センサの一実施形態を示す図である。 光センサの製造方法の一実施形態の工程(その1)を示す図である。 光センサの製造方法の一実施形態の工程(その2)を示す図である。 光センサの製造方法の一実施形態の工程(その3)を示す図である。 光センサの製造方法の一実施形態の工程(その4)を示す図である。 光センサの製造方法の一実施形態の工程(その5)を示す図である。 光センサの製造方法の一実施形態の工程(その6)を示す図である。 光センサの製造方法の一実施形態の工程(その7)を示す図である。 光センサの製造方法の一実施形態の工程(その8)を示す図である。 光半導体素子の他の実施形態を示す図である。
以下、本明細書で開示する光半導体素子の好ましい一実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図3は、本明細書に開示する光半導体素子の一実施形態を示す図である。
本実施形態の光半導体素子10は、2つの異なる波長の光に対して良好な感度を有する。光半導体素子10は、入射面10aから光を受光して、2つの所定の波長を有する光を検知して電気信号に変換する。
光半導体素子10は、第1光結合層20と、第1光結合層20上に配置されるバッファ層12と、バッファ層12上に配置される第1電極層13と、第1電極層13上に配置される第1活性層14と、第1活性層14上に配置される第2電極層15を備える。
また、光半導体素子10は、第2電極層15上に配置される第2活性層16と、第2活性層16上に配置される第3電極層17と、第3電極層17上に配置される第2光結合層21と、第2光結合層21上に配置される反射層18を備える。
第1活性層14及び第2活性層16それぞれは、入射面10aから入射した所定の波長を有する光を受光して、電気信号を生成する。第1活性層14は第1波長の光に感度を有し、第2活性層16は第2波長の光に感度を有しており、それぞれ、同一又は異なる波長に感度を有する。本実施形態では、第1活性層14及び第2活性層16それぞれは、異なる波長に感度を有する。
第1電極層13と第2電極層15との間に所定の電圧を印加して、第1活性層14の電気信号が読み出される。また、第3電極層17と第2電極層15との間に所定の電圧を印加して、第2活性層16の電気信号が読み出される。このようにして、光半導体素子10は、第1波長の光及び第2波長の光を検知することができる。
第1活性層14は、第1波長の光を選択的に吸収して、電気信号を生成する。所定の波長に高い感度を有する観点から、第1活性層14は、量子井戸又は量子ドットを用いて形成されることが好ましい。
第2活性層16は、第1波長とは異なる第2波長の光を選択的に吸収して、電気信号を生成する。所定の波長に高い感度を有する観点から、第2活性層16は、量子井戸又は量子ドットを用いて形成されることが好ましい。
第1活性層14及び第2活性層16は、層の積層方向に1次元的に量子化されているので、第1活性層14内及び第2活性層16内のキャリアは、積層面に対して垂直な方向に入射した光の電界成分との相互作用が弱い。
そこで、第1光結合層20は、第2電極層15に対して第1活性層14側に配置され、入射した光の内の第1波長を有する光を選択的に第1活性層14に導く。
同様に、第2光結合層21は、第2電極層15に対して第2活性層16側に配置され、入射した光の内の第2波長を有する光を選択的に第2活性層16に導く。
第1光結合層20は、第1波長の格子周期を有する回折格子により形成されており、第1波長の光を選択的に乱反射して、光半導体素子内に光を戻す働きを有する。第1光結合層20の乱反射により光半導体素子内へ戻された光の電界成分を、第1活性層14内のキャリアと相互作用させて励起させることにより、第1波長の光に対する光半導体素子10の受光感度が高められる。
同様に、第2光結合層21は、第2波長の格子周期を有する回折格子により形成されており、第2波長の光を選択的に乱反射して、光半導体素子内に光を戻す働きを有する。第2光結合層21の乱反射により光半導体素子内へ戻された光の電界成分を、第2活性層16内のキャリアと相互作用させて励起させることにより、第2波長の光に対する光半導体素子10の受光感度が高められる。
また、光半導体素子10は、反射層18を用いて、入射した光を光半導体素子内部へ戻すことにより、第1活性層14及び第2活性層16のキャリアと光との相互作用をする機会を増やしている。
第1活性層14及び第2活性層16の内、相対的に短い波長に対する感度を有する方の活性層を入射面10a側に配置することが、光の損失を低減して、感度を高める観点から好ましい。本実施形態では、第1波長λMは、第2波長λLよりも波長が短いので、第1波長λMの光に感度を有する第1活性層14が、入射面10a側に配置される。また、第1波長λMを有する光を選択的に第1活性層14に導く第1光結合層20が、第2電極層15に対して第1活性層14側に配置される。
仮に、相対的に波長の長い第2波長λLに感度を有する第2活性層16が入射面10a側に配置された場合には、光が第2活性層16を通過する時に、第1波長λMの光の一部が、第2活性層16で吸収されるおそれがある。一方、相対的に波長の長い第2波長λLを有する光は、第1活性層14ではほとんど吸収されないので、相対的に波長の短い第1波長に感度を有する第2活性層16を入射面10a側に配置することの影響は少ない。
次に、第1光結合層20及び第2光結合層21の働きを、図を参照しながら、以下に説明する。
まず、第1波長λM及び第2波長λLを含む光が入射面10aに照射される。光が入射面10aに入射する角度は、一般に、入射面10aに対して、平行よりも垂直に近い。
光半導体素子10内に入射した光は、第1波長λMの光の一部が第1活性層14で吸収され、第2波長λLの光の一部が第2活性層16で吸収された後、第2光結合層21に到達する。
第2光結合層21は、第2波長λLを有する光を選択的に回折することにより、第2光結合層21に到達した光を乱反射する。また、第2波長λL以外の波長の光は、反射層18により鏡面反射されて、光半導体素子内部に戻る。
第2光結合層21により乱反射された第2波長λLを有する光は、第2活性層16の層方向に進む割合が増加するので、第2活性層16内のキャリアと相互作用が増加することにより、光半導体素子10の第2波長の光に対する感度が高められる。
一方、反射層18により鏡面反射された第2波長λL以外の波長の光は、第1活性層14を通過する時に第1波長λMの光の一部が第1活性層14で吸収された後、第1光結合層20に到達する。
第1光結合層20は、第1波長λMを有する光を選択的に回折することにより、第1光結合層20に到達した光を乱反射する。第1光結合層20により乱反射された第1波長λMを有する光は、第1活性層14の層方向に進む割合が増加するので、第1活性層14内のキャリアと相互作用が増加することにより、光半導体素子10の第1波長の光に対する受光感度が高められる。
また、第1波長λM以外の波長の光の一部は、第1光結合層20とバッファ層12との境界で鏡面反射されて、光半導体素子10内部に戻る。光半導体素子10内部に戻った光は、上述した過程を繰り返す。また、第1波長λM以外の波長の光の一部は、光半導体素子10の外部へ出ていく。
第1光結合層20を形成する材料としては、回折格子として働く上で、バッファ層12とは異なる屈折率を有することが好ましい。また、第1光結合層20を形成する材料は、第1波長λM及び第2波長λLの光に対する吸収係数が低いことが好ましい。
図4は、光半導体素子の電界強度分布の計算結果である。
図4は、第1波長λMとして4.7μmの光に感度を有する第1活性層14と、第2波長λLとして10.8μmの光に感度を有する第2活性層16を備える光半導体素子10に対して、波長4.7μmの光を照射した時の計算結果を示す。
光半導体素子10の形成材料については、後述する光半導体素子の製造方法の説明で記載する。
光半導体素子の電界強度分布の計算は、電磁界シミュレータを用いて、マクスウェル方程式の境界値問題を解くことにより行った。
図4の縦軸は、光半導体素子の厚さ方向の位置を示し、横軸は、光半導体素子の層方向の位置を示す。また、図4の右側に配置する指標は、光半導体素子内の電界成分Eyの電界強度を示す。
また、図4に示す計算とは別に、第1光結合層を配置しない光半導体素子に対しても、同様に、光半導体素子内の電界強度分布の計算を行った。
両計算結果を比較した所、第1光結合層を配置することにより、第1活性層内の電界成分Eyの積算量が1.08倍になることが分かった。
更に、図4に示す計算とは別に、波長10.8μmの光を照射した時の光半導体素子内の電界強度分布の計算を行った所、光半導体素子内の電界成分Eyの値には変化は見られなかった。即ち、第1光結合層を配置することが、相対的に波長の長い第2波長の受光感度に影響を与えないと考えられる。
上述した本実施形態の光半導体素子10によれば、2つの波長に対する感度が向上する。従って、光半導体素子10は、第1波長及び第2波長の光に対する外部量子効率が共に向上する。
また、上述した実施形態の光半導体素子では、相対的に短い波長に感度を有する活性層及び光結合層を、入射面10a側に配置していたが、相対的に長い波長に感度を有する活性層及びその光結合層を、入射面10a側に配置してもよい。このような構成を用いても、2つの波長に対する感度が向上する効果を得ることができる。
図5は、光半導体素子の変形例を示す図である。
本変型例の光半導体素子10では、第1光結合層20は、第1活性層14に隣接して配置され、第2光結合層21は、第2活性層16に隣接して配置される。具体的には、第1光結合層20は、第1活性層14と第1電極層13との間に配置され、第2光結合層21は、第2活性層16と第3電極層17との間に配置される。
また、第1光結合層20を、第2電極層15の第1活性層14側の面上に配置し、第2光結合層21を、第2電極層15の第2活性層16側の面上に配置してもよい。
次に、上述した本明細書に開示する複数の光半導体素子が2次元アレイ状に配置された光センサを、図面を参照して、以下に説明する。
本実施形態の光センサ30は、2次元アレイ状に配置された複数の光半導体素子10と、各光半導体素子10の電気信号を読み出す信号処理部40を備える。各光半導体素子10は、光センサ30の一画素として機能する。光センサ30は、2次元アレイ状に配置された複数の光半導体素子10が受光した光を電気信号に変換することにより、画像信号を生成する。
各光半導体素子10は、入射面を外方に向けた状態で、信号処理部40上に配置される。信号処理部40と、各光半導体素子10の各電極とは、図示しないバンプ等を用いて、電気的に接続される。
図6に示す例では、光半導体素子10が2次元アレイ状に配置されているが、光半導体素子10は、1次元アレイ状に配置されていてもよい。
次に、本明細書に開示する光センサの製造方法の一形態を、図面を参照しながら、以下に説明する。
本実施形態では、説明を分かり易くするために、光センサが有する光半導体素子アレイ内の一の光半導体素子の部分の製造工程を説明する。他の光半導体素子の部分も同様に形成される。
まず、図7に示すように、基板11上に、バッファ層12と、n型の極性を有する第1電極層13と、第1活性層14と、n型の極性を有する第2電極層15と、第2活性層16と、n型の極性を有する第3電極層17と、加工層22とが、順番に形成される。
各層を形成する方法としては、例えば、分子線エピタキシー法(MBE)、又は有機金属気相成長法(MOCVD)を用いることができる。
本実施形態では、基板11として、半絶縁性のGaAs基板を用いた。バッファ層は、GaAsを用いて形成した。第1電極層13と、第2電極層15と、第3電極層17は、Siが1×1018cm−3程度の濃度でドーピングされたGaAsを用いて形成した。第1活性層14は、InGaAs/GaAs/AlGaAsを用いた量子井戸により形成した。量子井戸の繰り返し数は10〜50周期とした。各層の厚さと、In組成及びAl組成は、第1波長に感度を有するように決定される。また、InGaAs層には、Siをドーピングしてもよい。第2活性層16は、GaAs/AlGaAsを用いた量子井戸により形成した。量子井戸の繰り返し数は10〜50周期とした。各層の厚さと、Al組成は、第2波長に感度を有するように決定される。また、GaAs層には、Siをドーピングしてもよい。加工層22は、SiをドーピングしたGaAsを用いて形成した。
次に、図8に示すように、加工層22が回折格子に加工されて、第2光結合層21が形成される。第2光結合層21は、例えば、フォトリソグラフィー法を用いて、加工層22上にレジストパターンを形成した後、ドライエッチング法又はウェットエッチング法を用いて、露出している加工層22の部分を除去して形成される。回折格子の格子間隔は、第2波長の周期と一致するように決定される。
次に、図9に示すように、第3電極層17上の第2光結合層21を覆うように、反射層18が形成される。反射層18は、例えば、真空蒸着法又は真空スパッタ法等の公知の金属膜の成膜法を用いて形成できる。本実施形態では、反射層18を、Auを用いて形成した。
次に、図10に示すように、第2電極層15の一部が露出するように、この第2電極層15の部分の上に位置する第3電極層17及び第2活性層16がエッチングされる。また、第1電極層13の一部が露出するように、この第1電極層13の部分の上に位置する第3電極層17及び第2活性層16及び第2電極層15及び第1活性層14がエッチングされる。また、隣接する光半導体素子同士を電気的に絶縁してバッファ層12が露出するように、バッファ層12の上に位置する第3電極層17及び第2活性層16及び第2電極層15及び第1活性層14及びバッファ層12及び第1電極層13がエッチングされる。各層をエッチングする方法としては、例えば、ドライエッチング法又はウェットエッチング法を用いることができる。
次に、図11に示すように、バッファ層12から反射層18上に電気絶縁性の絶縁層31が形成された後、第2電極層15を露出する開口32aと、反射層18を露出する開口32bと、第1電極層13を露出する開口32cが絶縁層31に形成される。絶縁層31は、光半導体素子10の各層を保護する機能も有する。本実施形態では、絶縁層31を、SiONを用いて形成した。開口32a〜32cは、例えば、ドライエッチング法又はウェットエッチング法を用いて形成される。
次に、図12に示すように、開口32aに露出する第2電極層15と電気的に接続し、反射層18上の絶縁層31の部分まで延びる配線層33が形成される。また、開口32cに露出する第1電極層13と電気的に接続し、反射層18上の絶縁層31の部分まで延びる配線層34が形成される。
そして、配線層34上にバンプ35aが形成され、配線層34上にバンプ35cが形成される。また、開口32bに露出している反射層18上にバンプ35bが形成される。反射層18は電気伝導性を有するので、バンプ35bと第3電極層17は、電気的に接続する。
次に、図13に示すように、光半導体素子10を、別に用意した信号処理部40と電気的に接続する。具体的には、光半導体素子10のバンプ35a〜35cを、信号処理部40の対応するバンプ36a〜36bとがフリップチップボンディングされる。
次に、図14に示すように、基板11が回折格子に加工されて、第1光結合層20が形成されて光半導体素子10が得られると共に光半導体素子10のアレイを有する光センサ30が完成する。回折格子の格子間隔は、第1波長の周期と一致するように決定される。基板11は、例えば、ドライエッチング法又はウェットエッチング法を用いて、厚さを薄くされた後、レーザ加工法等を用いて、回折格子に加工される。
上述した実施形態では、各光半導体素子10の第1電極層13及び第2電極層15及び第3電極層17が、電気的に絶縁されていたが、第1電極層13及び第3電極層17が、各光半導体素子で一体になるように形成してもよい。この場合には、各光半導体素子10には、第2電極層15と電気的に接続するバンプ35bが形成され、第1活性層14及び第2活性層16の電気信号は、バンプ35bから出力される。
本発明では、上述した実施形態の光半導体素子、光センサ及び光半導体素子の製造方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
例えば、図15は、光半導体素子の他の実施形態を示す図である。
光半導体素子10は、第1光結合層20と、第1光結合層20上に配置されるバッファ層12と、バッファ層12上に配置される第1電極層13と、第1電極層13上に配置される第1活性層14を備える。
また、光半導体素子10は、第1活性層14上に配置される第3電極層17と、第3電極層17上に配置される第2光結合層21と、第2光結合層21上に配置される反射層18を備える。
本実施形態の光半導体素子は、第2電極層及び第2活性層を備えていない。
入射光の一部は、入射面10aで反射して、全ての入射光がバッファ層12を介して第1活性層14へ入射するわけではない。一方、受光感度を増加する観点から、入射面10aで反射する光量を低減することが望まれる。
入射面10aで反射する光量を低減する方法として、例えば、反射防止膜(ARコート)を入射面10aに形成することがあるが、厚さの薄い光半導体素子10の入射面10aに反射防止膜を形成することは、一般に困難である。
そこで、第1光結合層20を入射面10aに配置することにより、入射面10aで反射する光量を低減することができる。例えば、電磁界シミュレータを用いた光半導体素子の電界強度分布の計算によれば、入射面10aで反射する光量を30%低減することができる。
また、第1光結合層20を入射面10aに配置することにより、光が入射面10aで回折するので、第1活性層14内における電界成分が増加する効果も得られる。
第1光結合層20は、回折格子により形成されており、回折格子の周期は、第1活性層14が感度を有する第1波長と同じでもよい。また、回折格子の周期は、第1波長と同じでなくとも、上述した入射面10aで反射する光量を低減及び第1活性層14内における電界成分が増加する効果を得ることができる。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
10 光半導体素子
10a 入射面
11 基板
12 バッファ層
13 第1電極層
14 第1活性層
15 第2電極層
16 第2活性層
17 第3電極層
18 反射層
20 第1光結合層
21 第2光結合層
22 加工層
30 光センサ
31 絶縁層
32a、32b、32c 開口
33 配線層
34 配線層
35a、35b、35c 電極
36a、36b、36c バンプ
40 信号処理部

Claims (8)

  1. 第1電極層と、
    前記第1電極層上に配置され、第1波長に感度を有する第1活性層と、
    前記第1活性層上に配置される第2電極層と、
    前記第2電極層上に配置され、第2波長に感度を有する第2活性層と、
    前記第2活性層上に配置される第3電極層と、
    前記第2電極層に対して前記第1活性層側に配置され、入射した光の内の第1波長を有する光を選択的に第1活性層に導く第1光結合層と、
    前記第2電極層に対して前記第2活性層側に配置され、入射した光の内の第2波長を有する光を選択的に第2活性層に導く第2光結合層と、
    を備える光半導体素子。
  2. 前記第1電極層側に光の入射面を備え、
    第1波長は、第2波長よりも波長が短い請求項1に記載の光半導体素子。
  3. 前記第1光結合層は、前記第1電極層の外方に配置され、前記第2光結合層は、前記第3電極層の外方に配置される請求項1又は2に記載の光半導体素子。
  4. 前記第1光結合層は、前記第1活性層に隣接して配置され、前記第2光結合層は、前記第2活性層に隣接して配置される請求項1又は2に記載の光半導体素子。
  5. 前記第1光結合層又は前記第2光結合層は、回折格子を有する請求項1〜3の何れか一項に記載の光半導体素子。
  6. 前記第1活性層又は前記第2活性層は、量子井戸又は量子ドットを有する請求項1〜4の何れか一項に記載の光半導体素子。
  7. 第1電極層と、
    前記第1電極層上に配置され、第1波長に感度を有する第1活性層と、
    前記第1活性層上に配置される第2電極層と、
    前記第2電極層上に配置され、第2波長に感度を有する第2活性層と、
    前記第2活性層上に配置される第3電極層と、
    前記第2電極層に対して前記第1活性層側に配置され、入射した光の内第1波長を有する光を選択的に第1活性層に導く第1光結合層と、
    前記第2電極層に対して前記第2活性層側に配置され、入射した光の内第2波長を有する光を選択的に第2活性層に導く第2光結合層と、
    を有する複数の光半導体素子と、
    各前記光半導体素子の電気信号を読み出す信号処理部と、
    を備える光センサ。
  8. 基板上に、第1電極層を形成し、
    前記第1電極層上に、第1波長に感度を有する第1活性層を形成し、
    前記第1活性層上に、第2電極層を形成し、
    前記第2電極層上に、第2波長に感度を有する第2活性層を形成し、
    前記第2活性層上に、第3電極層を形成し、
    前記第3電極層上に、第2波長を有する光を選択的に第2光吸収層に導く第2光結合層を形成し、
    前記基板を加工して、第1波長を有する光を選択的に第1光吸収層に導く第1光結合層を形成する、光半導体素子の製造方法。
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